JPH06335547A - ゴルフ場用自動搬送装置 - Google Patents

ゴルフ場用自動搬送装置

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Publication number
JPH06335547A
JPH06335547A JP5151084A JP15108493A JPH06335547A JP H06335547 A JPH06335547 A JP H06335547A JP 5151084 A JP5151084 A JP 5151084A JP 15108493 A JP15108493 A JP 15108493A JP H06335547 A JPH06335547 A JP H06335547A
Authority
JP
Japan
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vehicle
golf car
sensor
guide wire
traveling
Prior art date
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Pending
Application number
JP5151084A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Mizokawa
隆司 溝川
Yoshihiko Imazu
良彦 今津
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP5151084A priority Critical patent/JPH06335547A/ja
Publication of JPH06335547A publication Critical patent/JPH06335547A/ja
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両を一定の走行コースから偏位させて走行
させようとするとき、この偏位をさせるための操作が容
易にできるようにする。 【構成】 地面に沿って前方に延びる誘導線61を設け
る。この誘導線61を検出する少なくとも一対の左右セ
ンサ63L,63R,63Mを備えたゴルフカー1を設
ける。このゴルフカー1を上記左右センサ63L,63
R,63Mの各検出信号により、上記誘導線61から左
右一側方にほぼ一定の寸法だけ偏位させた状態のままで
前方に自動走行可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、ゴルフ場に
おいて、ゴルフバッグ等を搬送するゴルフカーを、目的
地まで自動走行させるようにしたゴルフ場用自動搬送装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場で、ゴルフカーを自動走行させ
る装置としては、従来、次のように構成されたものがあ
る。
【0003】即ち、フェアウェイの地表面近傍に、前方
に向って誘導線が埋設されている。一方、ゴルフカーに
一対の左右センサが設けられている。
【0004】そして、上記左右センサが、予め交流電流
を流されている上記誘導線の磁力を検出し、これら各検
出信号に応じて制御装置を介し操舵輪が操舵させられ
て、ゴルフカーが上記誘導線に沿って自動走行させられ
るようになっている。そして、上記ゴルフカーは、上記
誘導線に沿った一定の走行コースを走行することとされ
ている。
【0005】ところで、上記したように走行コースが一
定であると、この走行コースを頻繁にゴルフカーが通る
ため、その走行コース上の芝の傷みが激しくて、この部
分では、芝の自然の回復が間に合わないという問題があ
る。
【0006】そこで、従来では、上記走行コースに沿っ
て車両をある期間走行させたときには、次に、上記各セ
ンサの取付位置を左右いずれかに偏位させて、その偏位
分、車両を上記走行コースから左右いずれかに偏位させ
て走行させるようにし、これにより、芝の傷みを防止す
るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
のように、車両を走行コースから偏位させようとする毎
に、各センサの取付位置を偏位させることは操作が煩雑
である。
【0008】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、車両を一定の走行コースから偏位さ
せて走行させようとするとき、この偏位をさせるための
操作が容易にできるゴルフ場用自動搬送装置の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、地面に沿って前方に
延びる誘導線を設け、この誘導線を検出する少なくとも
一対の左右センサを備えた車両を設け、この車両を上記
左右センサの各検出信号により、上記誘導線から左右一
側方にほぼ一定の寸法だけ偏位させた状態のままで前方
に自動走行可能とした点にある。
【0010】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0011】なお、下記した括弧内の用語は、特許請求
の範囲の用語に対応するものである。
【0012】地面に沿って前方に延びる誘導線61を設
け、この誘導線61を検出する少なくとも一対の左右セ
ンサ63L,63R,63Mを備えたゴルフカー(車
両)1を設け、このゴルフカー(車両)1を上記左右セ
ンサ63L,63R,63Mの各検出信号により、上記
誘導線61から左右一側方にほぼ一定の寸法だけ偏位さ
せた状態のままで前方に自動走行可能としてある。
【0013】このため、ゴルフカー(車両)1は誘導線
61上の一定の走行コースだけではなく、上記誘導線6
1から偏位したコースも通過可能になる。よって、ゴル
フカー(車両)1が一定の走行コースだけを集中的に走
行するということが防止されることから、例えば、芝の
一部だけが激しく傷むということが防止される。
【0014】そして、上記したようにゴルフカー(車
両)1を一定の走行コースから偏位可能に走行させるこ
とは、自動的に行われる。
【0015】
【実施例】以下、この発明のゴルフ場用自動搬送装置の
実施例を図面により説明する。
【0016】図2、図3、および図6において、符号1
は無人走行可能な車両たるゴルフカーで、このゴルフカ
ー1はゴルフバッグ、ゴルフ場の整備用具、砂、芝等を
搬送する。また、G.Lはゴルフ場で、図中矢印Frは
上記ゴルフカー1の前方を示している。また、下記する
左右とは上記前方に向っての方向をいうものとする。
【0017】上記ゴルフカー1の車体2の前部には左右
一対の前輪3,3が操向自在に支承されている。一方、
同上車体2の後部には駆動輪とされる左右一対の後輪
4,4が支承されている。また、上記車体2の前端に
は、左右に延びるバンパ5が取り付けられている。
【0018】同上車体2の前後ほぼ中央部には車両の走
行駆動源たるガソリンエンジン6が搭載されている。こ
のエンジン6の吸気ポートには気化器7と吸気管8とが
連設され、一方、排気ポートには排気管9とマフラー1
0とが連設され、このマフラー10は車体2上の右側に
配設されている。
【0019】また、上記気化器7を介し、上記エンジン
6にガソリン燃料を供給する燃料タンク11が設けられ
ている。
【0020】上記エンジン6の後方の車体2上には、歯
車式の減速機12が支持されている。この減速機12の
入力軸は、Vベルト巻掛式の自動変速機13によって上
記エンジン6に連結され、同上減速機12の出力軸は前
記後輪4,4に連結されている。そして、上記エンジン
6が駆動すれば、上記自動変速機13と減速機12を順
次介して上記後輪4,4が駆動され、ゴルフカー1が走
行可能とされている。
【0021】上記エンジン6の前方にはスタータダイナ
モ15が設けられ、このスタータダイナモ15は、Vベ
ルト巻掛装置16により上記エンジン6に連結されてい
る。上記スタータダイナモ15はエンジン6を起動させ
るためのスタータモータと、発電機とを兼ねている。
【0022】上記スタータダイナモ15がスタータモー
タとして機能するときには、上記スタータダイナモ15
は、その左側に配設されたバッテリ17を電源として駆
動し、エンジン6を始動させる。一方、同上スタータダ
イナモ15が発電機として機能するときには、その出力
は同上バッテリ17に充電される。
【0023】上記車体2の前部には、左右中央部から後
上方に向ってハンドルポスト19が突設されている。こ
のハンドルポスト19に、操舵軸20がその軸心回り回
転自在に支承され、この操舵軸20の上端にバー式のハ
ンドル21が取り付けられている。
【0024】上記操舵軸20の下端にはリンク機構22
を介して前記前輪3,3側が操舵可能に連結されてい
る。
【0025】また、上記ハンドルポスト19に、操舵モ
ータ23が支持され、この操舵モータ23にも上記リン
ク機構22を介して上記前輪3,3側が操舵可能に連結
されている。
【0026】そして、上記ハンドル21への操作、もし
くは、操舵モータ23の駆動によって、いずれにしても
リンク機構22を介し前輪3,3が操舵されるようにな
っている。また、上記操舵モータ23に連動して上記前
輪3,3の操舵角を検出するポテンショメータ18が設
けられ、一方、上記操舵軸20の上端部には駐車レバー
24が枢支されている。
【0027】前記減速機12の中間軸には、その右端に
ディスクブレーキ25が取り付けられ、他の中間軸の左
端には電磁ブレーキ26が取り付けられている。
【0028】上記ディスクブレーキ25は上記駐車レバ
ー24の操作によって、制動、もしくは制動解除される
ようになっている。一方、前記ハンドル21の左側グリ
ップに対応してブレーキレバー27が設けられ、このブ
レーキレバー27の操作によっても、同上ディスクブレ
ーキ25が制動、もしくは制動解除されるようになって
いる。そして、この制動操作によって、前記減速機12
を介し後輪4,4が制動される。
【0029】上記電磁ブレーキ26は、通常は電気的に
オフ(OFF)されている。そして、この場合には、こ
の電磁ブレーキ26はばね力によって制動動作してお
り、これによっても、上記後輪4,4が減速機12を介
し制動される。
【0030】一方、上記電磁ブレーキ26を電気的にオ
ン(ON)すれば、上記ばね力に抗する電磁力によっ
て、上記電磁ブレーキ26の制動が解除される。
【0031】前記気化器7のスロットルバルブには第1
ワイヤ28を介して切替装置29が連結され、更に、こ
の切替装置29には第2ワイヤ30を介してガバナ装置
31が連結されている。また、このガバナ装置31には
第3ワイヤ32を介して前記ハンドル21の右側グリッ
プに対応して設けられたアクセルレバー33が連結され
ている。
【0032】また、同上気化器7のスロットルバルブに
は、上記第1ワイヤ28と切替装置29を介して、電磁
クラッチ35とステッピングモータ36とが連結されて
いる。
【0033】そして、上記切替装置29の切替動作によ
って、アクセルレバー33を気化器7のスロットルバル
ブに連結させれば、アクセルレバー33の操作が、上記
ガバナ装置31と上記切替装置29とを介して気化器7
のスロットルバルブに伝えられ、上記アクセルレバー3
3の操作量に応じた上記スロットルバルブの開閉動作が
得られるようになっている。
【0034】また、同上切替装置29の切替動作によっ
て、ステッピングモータ36を同上気化器7のスロット
ルバルブに連結させれば、上記ステッピングモータ36
の動作が、オン(接続動作)した電磁クラッチ35と、
切替装置29とを介して同上気化器7のスロットルバル
ブに伝えられ、上記ステッピングモータ36の動作に応
じたスロットルバルブの開閉動作が得られるようになっ
ている。
【0035】前記車体2の後部にはステッププレート3
8が敷設されている。オペレータがこのステッププレー
ト38上に乗車すれば、後述の乗車スイッチ69がオン
してマニュアル走行モードに変わり上記オペレータが立
った状態で前記ハンドル21の操舵操作ができると共
に、ブレーキレバー27やアクセルレバー33の操作が
できる。
【0036】上記車体2の前部にはゴルフバッグ39を
載置させるためのバスケット40が設けられており、オ
ペレータは上記操舵等により、上記ゴルフバッグ39を
所望位置に運ぶことができる。
【0037】図2から図6において、上記ゴルフカー1
を電気、電子的に走行制御するための制御装置につき説
明する。
【0038】上記車体2の左右ほぼ中央にはメインコン
トローラ42が設けられている。一方、前記エンジン6
には点火回路44が電気的に接続(以下、単に接続とい
う。)され、この点火回路44は上記メインコントロー
ラ42に接続されている。また、上記エンジン6の回転
数を検出する回転センサ45が設けられ、この回転セン
サ45も同上メインコントローラ42に接続され、上記
回転センサ45の出力信号により、点火回路44におけ
る点火時期が定められる。
【0039】上記メインコントローラ42など各電気部
品に対し、前記バッテリ17の電力を供給可能とするメ
インスイッチ46が設けられている。また、同上メイン
コントローラ42には、ゴルフカー1の発進、もしくは
停止を可能とする発進停止スイッチ47が接続されてい
る。上記メインスイッチ46と、発進停止スイッチ47
とは、前記ハンドルポスト19に支持されたインスツル
メントパネル43に取り付けられている。
【0040】上記メインスイッチ46は、特に図4から
図6で示すようにキャディスイッチ46a、セルフスイ
ッチ46b、および定点通過スイッチ46cを備えてい
る。同上メインスイッチ46はキースイッチで、上記イ
ンスツルメントパネル43側に設けられた錠48と、こ
の錠48に挿抜自在に差し込まれてキー操作されるキー
49とで構成されている。
【0041】図5で示すように、キー49をOFFに合
わせると、バッテリ17から他の電気部品に対する一切
の電力供給が遮断させられる。また、同上キー49を
に合わせると、キャディスイッチ46aがオンし、に
合わせるとセルフスイッチ46bがオンし、に合わせ
ると定点通過スイッチ46cがオンするようになってい
る。また、このようにいずれかのスイッチをオンする
と、他のスイッチはオフするようになっている。
【0042】この場合、上記キー49により、キャディ
スイッチ46a、および定点通過スイッチ46cをオン
させたときには、上記キー49は上記錠48から機械的
に抜けないようになっている。
【0043】図2から図6において、上記ゴルフカー1
とは別に発信機50が設けられ、この発信機50にも、
上記発進停止スイッチ47と同じ機能を持つ発進停止ス
イッチ51が備えられている。一方、メインコントロー
ラ42に接続されるリモコン受信機52が設けられてい
る。
【0044】そして、上記発信機50の発進停止スイッ
チ51を操作すれば、その信号が上記リモコン受信機5
2に受けられて、ゴルフカー1の各構成部品が操作され
る。なお、52aは、上記リモコン受信機52のアンテ
ナである。
【0045】前記減速機12には車速センサ53が取り
付けられ、この車速センサ53はメインコントローラ4
2に接続されている。
【0046】上記気化器7のスロットルバルブには、そ
の開度を検出するスロットルセンサ55が設けられてい
る。このスロットルセンサ55は、ポテンショメータで
構成され、前記ステッピングモータ36と共に上記メイ
ンコントローラ42に接続されている。
【0047】前記バッテリ17とメインリレー56との
直列回路に、抵抗器57が並列に接続され、この並列回
路の一端はパワー系コントローラ58を介しメインコン
トローラ42に接続され、他端は前記スタータダイナモ
15に接続されている。また、上記メインリレー56、
および電流センサ60はメインコントローラ42に接続
されている。更に、上記バッテリ17にステアリングリ
レー65が並列に接続されている。上記抵抗器57は前
記車体2の外側方から抵抗器ガード57aによって覆わ
れ、保護されている。
【0048】前記リンク機構22に連動して、前輪3,
3の操舵方向と同期して左右に回動する回動アーム62
が設けられている。この回動アーム62の回動端には、
左右センサ63L,63Rと、これらの左右中央に位置
する中央センサ63Mとが取り付けられ、これらセンサ
63L,63R,63Mは誘導定点アンプ64を介しメ
インコントローラ42に接続されている。また、前記操
舵モータ23もパワー系コントローラ58を介してメイ
ンコントローラ42に接続されている。
【0049】車体2の下腹には定点センサ66が取り付
けられ、また、駐車レバー24の操作で、ディスクブレ
ーキ25が制動動作したことを検出する駐車スイッチ6
8が設けられている。また、前記ステッププレート38
の下面側に乗車検出センサである乗車スイッチ69が設
けられ、これら各センサ66,68,69も同上メイン
コントローラ42に接続されている。
【0050】図1から図3において、前記ゴルフ場G.
Lには、その地表面近傍に、上記ゴルフカー1を走行さ
せようとする所望の走行コースに沿って前方に延びる誘
導線61が埋設されている。また、この誘導線61に沿
って、適宜、通常定点61aが埋設され、この通常定点
61aはS極、もしくはN極の磁石で構成されている。
【0051】上記誘導線61の後部には、S極、もしく
はN極の磁石で構成された開始定点79が埋設されてい
る。この場合、開始定点79は複数の小さい磁石定点を
ゴルフカー1の進行方向に列設するか、又は、これらの
複数の磁石定点と、誘導線61を複数回(例えば、2〜
3重)ループ状にしたいわゆるループ定点(上記センサ
63L,63R,63Mによって検知)とを適宜組合せ
て、並設して開始定点としてもよい。また、同上誘導線
61の前部には、S極、もしくはN極で構成された長い
終了定点80が埋設されている。この場合、各終了定点
80は複数の小さい磁石を進行方向と直交する方向に列
設することにより構成してもよい。上記の磁石の開始定
点は全て、定点センサ66により検知される。
【0052】図2と図6において、前記車体2には偏位
走行スイッチ82と、目標設定スイッチ83とが取り付
けられ、これらは前記メインコントローラ42に接続さ
れている。また、同上偏位走行スイッチ82はカバー体
で開閉自在に覆われており、このカバー体は閉状態で車
体2側にキー操作によりロック可能とされている。
【0053】上記メインコントローラ42によるゴルフ
カー1の各制御につき、より詳しく説明する。
【0054】ゴルフカー1を走行させるときには、ま
ず、メインスイッチ46のうちキャディスイッチ46
a、セルフスイッチ46b、および定点通過スイッチ4
6cのうちいずれか一つを選択する。すると、ゴルフカ
ー1は自動走行の制御状態となる。
【0055】また、これと共に、発進停止スイッチ4
7、もしくは発信機50の発進停止スイッチ51の操作
により、メインコントローラ42に発進指令を与える
と、ゴルフカー1が自動走行することとなる。
【0056】即ち、上記発進指令により、メインリレー
56が接続動作し、これにより、バッテリ17にスター
タダイナモ15が接続され、このスタータダイナモ15
がスタータモータとして機能し、エンジン6を起動させ
る。また、同上発進指令により、電磁クラッチ35が接
続動作し、ステッピングモータ36が切替装置29と、
同上電磁クラッチ35とを介して気化器7のスロットル
バルブに連結され、その開度が上記ステッピングモータ
36により自動調整される。
【0057】この場合、上記気化器7のスロットルバル
ブに対するガバナ装置31やアクセルレバー33の連結
は、上記切替装置29により解除される。
【0058】そして、このエンジン6が所定の回転数に
達すると、電磁ブレーキ26がオンされて制動解除され
エンジン6の動力は自動変速機13によって自動変速さ
れながら減速機12に伝えられる。そして、この減速機
12で減速された後、後輪4,4に伝えられ、これによ
り、ゴルフカー1が走行し始める。
【0059】通常の自動走行では、図1中Aの範囲で示
すように、前記左センサ63Lと右センサ63Rとが平
面視(図1)で誘導線61を左右から挟んでいる。そし
て、上記左センサ63Lと右センサ63Rとが、予め交
流電流が流されている前記誘導線61の磁力を検出し
て、検出信号(電圧)を出力する。この場合、中央セン
サ63Mは主に回動アーム62と路面との上下距離をチ
ェックし、左右センサ63L,63Rは、これらの検出
信号の変化によって、これらセンサ63L,63Rが誘
導線61に対して左右方向または高さ方向のいずれに偏
位したのかを判別するために設けられている。
【0060】なお、図1中で各センサ63L,63R,
63Mのうち、主に左右方向の偏位を判別するために働
いているものについてのみ、黒く塗りつぶしてある。
【0061】図7において、上記左センサ63Lと右セ
ンサ63Rは中央センサ63Mからそれぞれ等寸法lで
左右に離れており、回動アーム62がその左右回動の中
央に位置したとき、上記中央センサ63Mがゴルフカー
1の左右中心に位置することとなっている。
【0062】この状態で、ゴルフカー1が、例えば、左
(右)側方に操舵されて、このゴルフカー1の中心が誘
導線61から左(右)側方に離脱し、誘導線61からの
偏位寸法が寸法lになったときには、右センサ63R
(左センサ63L)は上記誘導線61の真上に位置し
て、その検出信号が最大電圧となる。
【0063】上記の場合、メインコントローラ42によ
り、検出信号差(=右センサ63Rの検出信号−左セン
サ63Lの検出信号)が演算(以下、これを通常偏差計
算という。)されるようになっており、この値の正負の
符号と、絶対値とにより、ゴルフカー1の中心が左側
(正の値)、右側(負の値)いずれにあるかということ
と、偏位寸法がどの程度であるかということとが判別さ
れる。
【0064】図2、図3、および図6において、自動走
行における通常走行においては、上記検出信号差を入力
した上記メインコントローラ42とパワー系コントロー
ラ58とを介して、上記操舵モータ23が正逆回転駆動
させられ、この出力に連動して、リンク機構22を介し
操舵輪たる左右前輪3,3が操舵される。
【0065】また、これと同時に、上記操舵モータ23
の駆動に同上リンク機構22を介し連動して、回動アー
ム62も回動する。すると、この回動アーム62の回動
に伴う左右センサ63L,63Rの検出信号の変化が、
上記操舵モータ23にフィードバックされ、これに応じ
て同上操舵モータ23が駆動させられ、再び上記したよ
うに各前輪3が操舵されると共に、回動アーム62も回
動させられる。そして、これが繰り返されて、上記ゴル
フカー1の中心がほぼ上記誘導線61上に沿って無人の
自動走行をすることとなる。
【0066】上記自動走行における通常走行において、
車速センサ53の検出信号により、車速が遅ければ、ス
テッピングモータ36の作動により気化器7のスロット
ルバルブがより大きく開弁させられ、車速が速ければ、
スロットルバルブがより小さく閉弁させられるようにな
っている。
【0067】また、同上ステッピングモータ36の作動
により、上記スロットルバルブが開閉弁するとき、上記
スロットルセンサ55が、この開度を検出してメインコ
ントローラ42を介し上記ステッピングモータ36にフ
ィードバックし、これによって適正な開度が得られるよ
うになっている。
【0068】このようにして、前記車速センサ53の検
出信号により、気化器7のスロットルバルブが開度調整
され、通常は、ある一定の高速走行が維持される。
【0069】この通常走行中において、ゴルフカー1が
前記誘導線61からある大きさ以上に外れたことが、左
右センサ63L,63Rによって検出されたときには、
減速されて、ある一定の低速走行に切り替えられる。
【0070】前記通常定点61aは急な下り坂や急な曲
がり角の手前に設置されていて、上記通常定点61aを
定点センサ66が検出したときにも、上記低速走行とさ
れる。なお、この低速走行は、上記車速センサ53の検
出信号とメインコントローラ42に内蔵されたタイマー
とによって低速走行距離が算出され、この低速走行での
所定距離の走行後に、前記高速走行に自動復帰するよう
になっている。
【0071】上記通常走行中は、エンジン6により駆動
されるスタータダイナモ15が発電機として機能し、そ
の出力はパワー系コントローラ58を介しバッテリ17
に充電される。
【0072】下り坂を下るときには、上記スタータダイ
ナモ15における発電で回生制動の作用が生じ、ゴルフ
カー1が減速される。なお、上記バッテリ17の充電が
十分に行われているときには、上記回生制動が不十分と
なるため、このときには、スタータダイナモ15を抵抗
器57に接続させるようにパワー系コントローラ58内
の回路が切り替えられる。すると、発電電流が上記抵抗
器57で消費され、これにより、所望の抵抗制動が得ら
れるようになっている。
【0073】上記ゴルフカー1の走行を停止させるとき
には、発進停止スイッチ47、もしくは発信機50の発
進停止スイッチ51によりメインコントローラ42に停
止指令を与える。
【0074】この場合には、まず、オン(接続動作)中
の電磁クラッチ35を介してステッピングモータ36の
作動により気化器7を閉じる。すると、エンジン6のエ
ンジンブレーキと、スタータダイナモ15の発電による
回生制動とによってゴルフカー1が減速させられる。こ
の後、回転センサ45もしくは車速センサ53の検出信
号により、エンジン6の回転数もしくは車速が所定値よ
りも低くなったと判断されると、エンジン6が点火回路
44により失火させられる。
【0075】また、このとき、上記電磁クラッチ35が
オフ(切断)されて、気化器7におけるスロットルバル
ブがスプリングリターンによって全閉とされ、これらに
よりエンジン6は停止させられる。また、上記エンジン
6の停止と同時に電磁ブレーキ26がオフして、後輪
4,4を制動し、これにより、ゴルフカー1が停止させ
られる。
【0076】図1中Aの範囲で示すように、上記ゴルフ
カー1が、左右センサ63L,63Rにより誘導線61
の磁力を検出しながら、この誘導線61上を前方に向け
て、上記通常走行で自動走行をしている場合において、
オペレータの意思により、上記ゴルフカー1が誘導線6
1上に沿った一定の走行コースからほぼ一定寸法だけ偏
位したコースを自動走行(以下、これを偏位走行とい
う)できるよう、前記メインコントローラ42によって
自動制御可能とされる。
【0077】図1、および図8から図12により、上記
した偏位走行についての自動制御につき説明する。
【0078】図8から図12はメインコントローラ42
についてのフローチャートを示し、これら図中(P‐
1)〜(P‐67)はプログラムの各ステップを示して
いる。また、同上図8から図12中、各一対の〜同
士は互いに電気的に接続している。
【0079】ゴルフカー1が、図1中Aの範囲を前方に
向って通常走行で自動走行をしている場合において、
(P‐2)で、ポテンショメータ18による操舵角の検
出信号と、左右センサ63L,63Rによる誘導線61
の磁力の検出信号と、定点センサ66による開始定点7
9や終了定点80の磁力の検出信号とが、それぞれメイ
ンコントローラ42に入力可能とされる。
【0080】(P‐3)、(P‐4)で、走行モードフ
ラグが上記した通常走行に対応する「通常走行」であ
り、かつ、(P‐5)で、偏位走行の開始定点79の磁
力が検出されないときには、また、同上(P‐5)で仮
に上記開始定点79の磁力が検出されたとしても、(P
‐6)で偏位走行スイッチ82がオフのときには、通常
偏差計算(P‐7)、通常脱輪処理(P‐8)、操舵モ
ータ23による操舵出力(P‐9)が順次実行されて、
上記(P‐2)に戻り、ゴルフカー1は誘導線61に沿
って通常走行を続ける。
【0081】なお、上記(P‐7)の通常偏差計算と
は、前記したように左センサ63Lと右センサ63Rの
各検出信号から、これらの検出信号差を計算することで
ある。また、上記(P‐8)の通常脱輪処理とは、左右
センサ63L,63Rの検出信号により設定値以上に偏
位したと判断した場合、脱輪と判断し、ゴルフカー1の
停止処理が行われる。
【0082】上記ゴルフカー1が図1中B点に達する
と、上記開始定点79の磁力が検出される(P‐5)。
この際、偏位走行スイッチ82がオンであれば(P‐
6)、走行モードフラグが「離脱」とされる(P‐1
0)。
【0083】(P‐11)で、誘導線61からゴルフカ
ー1を偏位させようとする目標の寸法、つまり、偏位目
標寸法が目標設定スイッチ83により設定される。もし
くは、上記偏位目標寸法が乱数により設定される。図1
によれば、上記設定される偏位目標寸法は第1〜第3目
標寸法L1 〜L3 のいずれかであり、L1 <L2 <L3
の関係にある。
【0084】(P‐12)で、誘導線61からみたゴル
フカー1の左右偏位方向が設定される。これは、上記の
偏位目標寸法と同様、目標設定スイッチ83もしくは乱
数により設定される。
【0085】上記(P‐11)、(P‐12)の設定に
基づき、(P‐13)で、誘導目標フラグが設定され
る。つまり、各センサ63L,63R,63Mのうちい
ずれのセンサを使用するのかが設定される。
【0086】次に、誘導方式フラグが「オフセット通
常」とされる(P‐14)。
【0087】この後、上記した(P‐7)、(P‐
8)、(P‐9)が順次実行され、(P‐2)に戻る。
【0088】次に、(P‐3)において、前記(P‐1
0)で走行モードフラグが「離脱」とされているため、
上記(P‐3)から(P‐15)、(P‐16)に至
る。
【0089】ここで、誘導方式フラグは、既に(P‐1
4)で「オフセット通常」とされているため、(P‐1
7)に至り、次いで、(P‐18)で左右両センサ63
L,63Rの出力信号(電圧)が検出される。また、既
に(P‐10)で、走行モードフラグが「離脱」とされ
ているため、(P‐19)、(P‐20)を経て(P‐
21)に至り、ここで、上記(P‐18)における各セ
ンサ63L,63Rの出力信号に基づき誘導線61から
のゴルフカー1の偏位寸法が計算される。
【0090】(「第1制御」偏位目標寸法を第1目標寸
法L1 にするときの制御)
【0091】前記(P‐11)で設定された偏位目標寸
法が第1目標寸法L1 であれば、(P‐13)では、左
右センサ63L,63Rだけが働くよう設定される。そ
して、(P‐21)で算出された偏位寸法が上記第1目
標寸法L1 に到達していなければ(P‐22)、(P‐
23)が実行される。この(P‐23)では、前記(P
‐13)で設置された左右センサ63L,63Rによる
誘導方法を切り替える必要があるか否かが判断される。
【0092】同上(P‐23)で、上記した切り替えが
不要と判断されれば、(P‐24)に至り、ここで、
(P‐21)で算出された誘導線61からのゴルフカー
1の偏位寸法と、(P‐11)で設定された設定偏位寸
法との差が計算される。
【0093】そして、(P‐25)で、偏位走行時の脱
輪処理がなされる。この脱輪処理とは、誘導方式フラグ
が「オフセット通常」の場合、誘導線61からの偏位寸
法と、設定された偏位目標との差が所定値以上になれ
ば、ゴルフカー1を停止させるというものである。
【0094】また、誘導方式フラグが後述の「中央セン
サ誘導」、もしくは「左右センサ誘導」のときには、誘
導線61の磁力を検出するよう働いているいずれかのセ
ンサ63L,63R,63Mの出力信号(電圧)が所定
値以下になれば、ゴルフカー1を停止させるというもの
である。
【0095】(P‐26)で、終了定点80の磁力が検
出されないときには、上記(P‐24)の計算結果に基
づき、(P‐9)で操舵出力が実行されて、ゴルフカー
1が第1目標寸法L1 に近づくよう操舵され、この後、
(P‐2)に戻る。
【0096】この後、再び、(P‐3)、(P‐15)
〜(P‐22)が実行され、(P‐21)で算出された
偏位寸法が、(P‐22)で第1目標寸法L1 に到達し
たと判断されれば、走行モードフラグが「オフセット」
とされる(P‐27)。
【0097】この後、再び、(P‐24)〜(P‐2
6)、(P‐9)、(P‐2)、(P‐3)、(P‐1
5)〜(P‐19)が実行される。この(P‐19)に
おいて、前記(P‐27)で走行モードフラグが「オフ
セット」とされているため、走行モードの「オフセッ
ト」が実行される(P‐28)。
【0098】次に、(P‐29)において、誘導線61
から偏位させようとする寸法である第1目標寸法L1
改めて設定され、再び(P‐24)〜(P‐26)、お
よび(P‐9)、(P‐2)、(P‐3)、(P‐1
5)〜(P‐19)、(P‐28)が実行されて、上記
(P‐29)に戻る。
【0099】以下、上記した(P‐29)から同上(P
‐29)までのプログラムが繰り返されることにより、
「オフセット通常」は誘導線61から左側方にほぼ一定
の寸法である第1目標寸法L1 だけ偏位させられた状態
のままで、前方に向って偏位走行させられる(図1中E
〜Iの範囲)。
【0100】なお、ゴルフカー1が誘導線61上を通常
走行するときから上記第1目標寸法L1 上を偏位走行す
るに至る間は(図1中Cの範囲)、次に示す段階的偏位
制御が実行される。
【0101】即ち、(P‐11)で、上記第1目標寸法
1 よりも小さい中間的な目標寸法が段階的に複数設定
される。(P‐22)で、その中間的な目標寸法のうち
最小の寸法に到達したと判断されたときに、走行モード
フラグが「オフセット」とされる(P‐27)。この
後、(P‐29)では、上記中間的な目標寸法よりも一
段大きい他の中間的な目標寸法が、経時的に設定され
る。
【0102】次に、(P‐22)で、一段大きい他の中
間的な目標寸法に到達したと判断されたとき、再び、走
行モードフラグが「オフセット」とされる(P‐2
7)。この後、同上(P‐29)で、上記した一段大き
い他の中間的な目標寸法よりも、更に一段大きい他の中
間的な目標寸法が経時的に設定される。
【0103】以下、上記した(P‐22)、(P‐2
7)、(P‐29)のプログラムが繰り返されて、ゴル
フカー1が上記第1目標寸法L1 に到達させられる。つ
まり、上記のようにして、図1中Cの範囲において、段
階的偏位制御が実行される。
【0104】上記ゴルフカー1の偏位走行中において、
終了定点80の磁力が検出されたときには(P‐26)
(図1中J点)、走行モードフラグが「復帰」とされる
(P‐30)。すると、(P‐9)等や、(P‐19)
を経て、走行モードの復帰が実行され(P‐31)、
(P‐32)で誘導線61からの偏位寸法が計算され
る。次に、(P‐33)で復帰判定が「復帰」と判定さ
れれば、走行モードフラグが「通常走行」とされる(P
‐34)。
【0105】すると、この後、再び、(P‐24)〜
(P‐26)、(P‐30)、(P‐9)、(P‐2)
〜(P‐9)が実行されて上記(P‐2)に戻り、これ
により、ゴルフカー1が誘導線61に向って走行し(図
1中Kの範囲)、誘導線61に到達すれば(図1中L
点)、このゴルフカー1は誘導線61上に沿って元の通
り通常走行することとなる(図1中Mの範囲)。
【0106】(「第2制御」偏位目標寸法を第2目標寸
法L2 にするときの制御)
【0107】上記(P‐11)において、偏位目標寸法
が第2目標寸法L2 であると、まず、前記「第1制御」
が(P‐1)から(P‐23)まで実行される。
【0108】そして、上記(P‐23)において、前記
(P‐13)で設定された左右センサ63L,63Rに
よる誘導方法が、中央センサ63Mによる誘導方法に切
り替えられる。
【0109】すると、(P‐35)で、誘導方式フラグ
が「中央センサ誘導」とされ、その後、(P‐24)〜
(P‐26)、(P‐9)、(P‐2)、(P‐3)、
(P‐15)、(P‐16)が実行された後、(P‐3
6)を経て、(P‐37)で中央センサ63Mの出力信
号(電圧)が検出される。
【0110】以下、(P‐38)〜(P‐46)は、前
記「第1制御」における(P‐1)〜(P‐29)と同
様であり、これにより、ゴルフカー1は誘導線61から
左側方にほぼ一定の寸法たる第2目標寸法L2 だけ偏位
させられた状態のままで、前方に向って偏位走行させら
れる(図1中G〜Iの範囲)。
【0111】上記の場合、図1中C〜Eの範囲では、前
記「第1制御」で述べたと同じく、段階的偏位制御が実
行される。
【0112】また、(P‐47)〜(P‐49)も、前
記「第1制御」における(P‐31)〜(P‐33)と
同様である。
【0113】なお、上記(P‐49)の後は、誘導方式
フラグが「オフセット通常」とされる(P‐50)。こ
のため、この後は、(P‐43)、(P‐25)、(P
‐26)、(P‐9)、(P‐2)、(P‐3)、(P
‐15)〜(P‐17)が実行され、つまり、「第1制
御」が実行されて通常走行に戻る。
【0114】(「第3制御」偏位目標寸法を第3目標寸
法L3 にするときの制御)
【0115】上記(P‐11)において、偏位目標寸法
が第3目標寸法L3 であると、まず、前記「第1制御」
が実行され、次いで、前記「第2制御」が実行される。
【0116】そして、(P‐42)において、前記(P
‐13)で設定された中央センサ63Mによる誘導方法
が左、もしくは右センサ63L,63Rによる誘導方法
に切り替えられる。
【0117】すると、(P‐51)で、誘導方式フラグ
が「左右センサ誘導」とされ、その後、(P‐43)、
(P‐25)、(P‐26)、(P‐9)、(P‐
2)、(P‐3)、(P‐15)、(P‐16)が実行
された後、(P‐52)を経て(P‐53)が実行され
る。この(P‐53)において偏位方向フラグが前記
(P‐12)で設定された「左」であるときには、図1
で示すように右センサ63Rの出力信号(電圧)が検出
される(P‐54)。なお、上記偏位方向フラグが
「右」であるときには、左センサ63Lの出力信号(電
圧)が検出される(P‐55)。
【0118】以下、(P‐56)〜(P‐63)は前記
「第1制御」における(P‐1)〜(P‐29)と同様
であり、これにより、ゴルフカー1は誘導線61から左
側方にほぼ一定の寸法たる第3目標寸法L3 だけ偏位さ
せられた状態のままで、前方に向って偏位走行させられ
る(図1中Iの範囲)。
【0119】この自動走行による偏位走行の途中で停止
して、メインスイッチ46をオフした場合でも、メイン
コントローラ42内の不揮発性メモリ(図示せず)によ
って各種モード、偏位量等の記録が全て保持されている
ので、再びメインスイッチ46をオンして走行を再開し
た場合でも予定の偏位走行を支障なく継続することがで
きる。
【0120】一方、ステッププレート38上に乗車し
て、乗車スイッチ69がオンしてマニュアル走行モード
に変わった場合には、その時点で上記不揮発性メモリに
記憶された情報が全て初期状態とされる。
【0121】上記の場合、図1中C〜Gの範囲では、前
記「第1制御」で述べたと同じく、段階的偏位制御が実
行される。
【0122】また、(P‐64)〜(P‐66)も、前
記「第1制御」における(P‐31)〜(P‐33)と
同様である。
【0123】なお、上記(P‐66)の後は、誘導方式
フラグが「中央センサ誘導」とされる(P‐67)。こ
のため、この後は、(P‐60)、(P‐25)、(P
‐26)、(P‐9)、(P‐2)、(P‐3)、(P
‐15)、(P‐16)、(P‐36)が実行され、つ
まり、「第2制御」が実行され、更に、(P‐50)に
より「第1制御」が実行されて通常走行に戻る。
【0124】なお、以上は図示の例によるが、ゴルフカ
ー1は誘導線61の右側に偏位させてもよい。
【0125】また、上記実施例では、偏位走行に至るま
での離脱は、3つのセンサ63L,63R,63Mの検
出信号に基づいて行っているが、これらの信号による偏
位量と車速センサ53の検出信号による走行距離の双方
に基づいて離脱するようにすれば、離脱コースを正確に
制御することができる。
【0126】更に、また、上記離脱方法の代わりに、前
記ポテンショメータ18の検出信号による操舵角と車速
センサ53の検出信号による走行距離の双方に基づいて
離脱するようにしても、上記と同様に、そのコースを正
確に制御することができる。
【0127】
【発明の効果】この発明によれば、地面に沿って前方に
延びる誘導線を設け、この誘導線を検出する少なくとも
一対の左右センサを備えた車両を設け、この車両を上記
左右センサの各検出信号により、上記誘導線から左右一
側方にほぼ一定の寸法だけ偏位させた状態のままで前方
に自動走行可能としてある。
【0128】このため、車両は誘導線上の一定の走行コ
ースだけではなく、上記誘導線から偏位したコースも通
過可能になる。よって、車両が一定の走行コースだけを
集中的に走行するということが防止されることから、例
えば、ゴルフ場においては、芝の一部だけが激しく傷む
ということが防止される。
【0129】そして、上記したように車両を一定の走行
コースから偏位可能に走行させることは、自動的に行わ
れるため、従来では、車両の走行コースを偏位させるた
めに、その都度、左右センサの取付位置を偏位させて、
操作が煩雑であったが、このような操作が不要となる
分、車両を偏位させるための操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動搬送装置の全体図である。
【図2】ゴルフカーの全体側面簡略図である。
【図3】ゴルフカーの全体平面簡略図である。
【図4】メインスイッチの背面詳細図である。
【図5】メインスイッチの作用説明図である。
【図6】電気配線図を含む全体線図である。
【図7】左右センサの検出信号と偏位寸法の関係を示す
グラフ図である。
【図8】メインコントローラのフローチャートを示す図
である。
【図9】メインコントローラのフローチャートを示す図
である。
【図10】メインコントローラのフローチャートを示す
図である。
【図11】メインコントローラのフローチャートを示す
図である。
【図12】メインコントローラのフローチャートを示す
図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカー(車両) 61 誘導線 63L 左センサ 63R 右センサ 63M 中央センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面に沿って前方に延びる誘導線を設
    け、この誘導線を検出する少なくとも一対の左右センサ
    を備えた車両を設け、上記左右センサによる上記誘導線
    の各検出信号により、上記車両を上記誘導線に沿って前
    方に自動走行させるようにしたゴルフ場用自動搬送装置
    において、 上記車両を、上記左右センサの各検出信号により、上記
    誘導線から左右一側方にほぼ一定の寸法だけ偏位させた
    状態のままで自動走行可能としたゴルフ場用自動搬送装
    置。
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