JP2883503B2 - 車両の走行制御装置 - Google Patents

車両の走行制御装置

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JP2883503B2
JP2883503B2 JP4338081A JP33808192A JP2883503B2 JP 2883503 B2 JP2883503 B2 JP 2883503B2 JP 4338081 A JP4338081 A JP 4338081A JP 33808192 A JP33808192 A JP 33808192A JP 2883503 B2 JP2883503 B2 JP 2883503B2
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golf car
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誠祐 雄谷
登 中井
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴルフカーなど、無
人や有人での走行を可能とする車両の走行制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記車両の走行制御装置には、従来、特
開平4‐5710号公報で示されるものがある。
【0003】上記公報のものによれば、ゴルフカーは、
電源スイッチ(上記公報で符号21のもの)と、これと
は別個にキースイッチ(同上31のもの)とを備えてい
る。上記ゴルフカーを運転する場合には、まず、上記電
源スイッチ(21)をONにさせ、次に、上記キースイ
ッチ(31)をONにさせる。すると、手動操舵モード
および誘導モードのいずれかの選択が可能とされ、ま
た、上記キースイッチ(31)をOFFさせれば、手動
操舵モードの選択が不可能となって誘導モード状態にさ
せられるようになっている。
【0004】そして、上記電源スイッチ(21)の操作
に加えて、上記したキースイッチ(31)を操作し、誘
導モードにさせれば、ゴルフカーを自動走行の制御状態
にさせることが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来
技術によれば、ゴルフカーを自動走行の制御状態にさせ
るために、電源スイッチとキースイッチとが設けられて
いて、部品点数が多い分、車両の制御装置の構成が複雑
になっており、また、上記した自動走行の制御状態にさ
せるために、複数のスイッチに対する操作が要求される
分、その操作が煩雑になるおそれがある。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、車両を自動走行の制御状態にさせる
ことが簡単な構成で達成されるようにし、かつ、上記し
た制御状態にさせるための操作が容易にできるようにす
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、次の如くである。
【0008】なお、下記した括弧内の用語は、特許請求
の範囲の用語に対応するものである。
【0009】バッテリ(電源)17からの電力を各電気
部品に対し供給可能とするメインスイッチ46を設け、
このメインスイッチ46が車体2側に取り付けられる錠
48と、この錠48に挿抜自在に差し込まれるキー49
とを備えた車両の走行制御装置において
【0010】上記キー49への操作で、上記バッテリ
(電源)17からの各電気部品への電力供給を遮断させ
ることと、上記バッテリ(電源)17から各電気部品に
電力を 供給させて自動走行の制御状態にさせることとの
いずれかを選択可能とし、
【0011】上記キー49への操作で、上記自動走行の
制御状態を選択したとき、このキー49を上記錠48か
ら抜き取り可能とした点にある。
【0012】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0013】なお、下記した括弧内の用語は、特許請求
の範囲の用語に対応するものである。
【0014】ゴルフカー(車両)1を自動走行の制御状
態にさせようとする場合には、メインスイッチ46にお
けるキー49への操作で自動走行の制御状態にさせれば
よい。
【0015】そして、上記したように、ゴルフカー(車
両)1を自動走行の制御状態にさせるのはメインスイッ
チ46を設けたことで足り、従来のように複数のスイッ
チは不要となる。
【0016】また、上記のように、ゴルフカー(車両)
1を自動走行の制御状態にさせるための操作はメインス
イッチ46におけるキー49への操作だけで足り、従来
のように複数のスイッチに対し操作をする必要がない。
【0017】ところで、上記ゴルフカー(車両)1を自
動走行の制御状態にさせているとき、例えばゴルファー
などのオペレータが自らの意思で、キー49を自由に操
作して、各電気部品への電力供給を遮断させる可能性が
あり、これが行われると、ゴルフ場の管理者など特定の
者が、ゴルフカー(車両)1を自動走行の制御状態のま
まにさせておこうとしても、その操作が、上記自由な操
作によって阻害されて煩雑になるおそれがある。
【0018】そこで、上記キー49への操作で、上記自
動走行の制御状態を選択したとき、このキー49を上記
錠48から抜き取り可能としてある。
【0019】このため、上記自動走行の制御状態で、上
記キー49を上記錠48から抜き取れば、上記キー49
を所有していない者は、上記錠48に対し自由な操作が
できなくなる。
【0020】よって、上記キー49を所有している特定
の者によってだけ、ゴルフカー(車両)1の自動走行の
制御状態が維持できることとなり、例えば、ゴルフ場の
管理者などの特定の者が、ゴルフカー(車両)1を自動
走行の制御状態のままにさせておこうとするとき、その
操作は、上記した自由な操作が回避される分、煩雑にな
ることが防止される。
【0021】そして、上記したように、ゴルフカー(車
両)1の自動走行の制御状態を維持させようとする場合
も、上記キー49に対する操作だけで足りる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0023】図2、図3、および図6において、符号1
は車両たるゴルフカー、Gはゴルフ場で、図中矢印Fr
はこのゴルフカー1の前方を示している。また、下記す
る左右とは上記前方に向っての方向をいうものとする。
【0024】上記ゴルフカー1の車体2の前部には左右
一対の前輪3,3が操向自在に支承されている。一方、
同上車体2の後部には駆動輪とされる左右一対の後輪
4,4が支承されている。また、上記車体2の前端に
は、左右に延びるバンパ5が取り付けられている。
【0025】同上車体2の前後ほぼ中央部には車両の走
行駆動源たるガソリンエンジン6が搭載されている。こ
のエンジン6の吸気ポートには気化器7と吸気管8とが
連設され、一方、排気ポートには排気管9とマフラー1
0とが連設され、このマフラー10は車体2上の右側に
配設されている。また、上記気化器7を介し、上記エン
ジン6にガソリン燃料を供給する燃料タンク11が設け
られている。
【0026】上記エンジン6の後方の車体2上には、歯
車式の減速機12が支持されている。この減速機12の
入力軸は、Vベルト巻掛式の自動変速機13によって上
記エンジン6に連結され、同上減速機12の出力軸は前
記後輪4,4に連結されている。そして、上記エンジン
6が駆動すれば、上記自動変速機13と減速機12を順
次介して上記後輪4,4が駆動され、ゴルフカー1が走
行可能とされている。
【0027】上記エンジン6の前方にはスタータダイナ
モ15が設けられ、このスタータダイナモ15は、Vベ
ルト巻掛装置16により上記エンジン6に連結されてい
る。上記スタータダイナモ15はエンジン6を起動させ
るためのスタータモータと、発電機とを兼ねている。
【0028】上記スタータダイナモ15がスタータモー
タとして機能するときには、上記スタータダイナモ15
は、その左側に配設されたバッテリ17を電源として駆
動し、エンジン6を始動させる。一方、同上スタータダ
イナモ15が発電機として機能するときには、その出力
は同上バッテリ17に充電される。
【0029】上記車体2の前部には、左右中央部から後
上方に向ってハンドルポスト19が突設されている。こ
のハンドルポスト19に、操舵軸20がその軸心回り回
転自在に支承され、この操舵軸20の上端にバー式のハ
ンドル21が取り付けられている。上記操舵軸20の下
端にはリンク機構22を介して前記前輪3,3側が操舵
可能に連結されている。また、上記ハンドルポスト19
に、操舵モータ23が支持され、この操舵モータ23に
も上記リンク機構22を介して上記前輪3,3側が操舵
可能に連結されている。
【0030】そして、上記ハンドル21への操作、もし
くは、操舵モータ23の駆動によって、いずれにしても
リンク機構22を介し前輪3,3が操舵されるようにな
っている。また、上記操舵軸20の上端部には駐車レバ
ー24が枢支されている。
【0031】前記減速機12の中間軸には、その右端に
ディスクブレーキ25が取り付けられ、他の中間軸の左
端には電磁ブレーキ26が取り付けられている。上記デ
ィスクブレーキ25は上記駐車レバー24の操作によっ
て、制動、もしくは制動解除されるようになっている。
一方、前記ハンドル21の左側グリップに対応してブレ
ーキレバー27が設けられ、このブレーキレバー27の
操作によっても、同上ディスクブレーキ25が制動、も
しくは制動解除されるようになっている。そして、この
制動操作によって、前記減速機12を介し後輪4,4が
制動される。
【0032】上記電磁ブレーキ26は、通常は電気的に
オフ(OFF)されている。そして、この場合には、こ
の電磁ブレーキ26はばね力によって制動動作してお
り、これによっても、上記後輪4,4が減速機12を介
し制動される。一方、上記電磁ブレーキ26を電気的に
オン(ON)すれば、上記ばね力に抗する電磁力によっ
て、上記電磁ブレーキ26の制動が解除される。
【0033】前記気化器7のスロットルバルブには第1
ワイヤ28を介して切替装置29が連結され、更に、こ
の切替装置29には第2ワイヤ30を介してガバナ装置
31が連結され、また、このガバナ装置31には第3ワ
イヤ32を介して前記ハンドル21の右側グリップに対
応して設けられたアクセルレバー33が連結されてい
る。また、同上気化器7のスロットルバルブには、上記
第1ワイヤ28と切替装置29を介して、電磁クラッチ
35とステッピングモータ36とが連結されている。
【0034】そして、上記切替装置29の切替動作によ
って、アクセルレバー33を気化器7のスロットルバル
ブに連結させれば、アクセルレバー33の操作が、上記
ガバナ装置31と上記切替装置29とを介して気化器7
のスロットルバルブに伝えられ、上記アクセルレバー3
3の操作量に応じた上記スロットルバルブの開閉動作が
得られるようになっている。
【0035】また、同上切替装置29の切替動作によっ
て、ステッピングモータ36を同上気化器7のスロット
ルバルブに連結させれば、上記ステッピングモータ36
の動作が、オン(接続動作)した電磁クラッチ35と、
切替装置29とを介して同上気化器7のスロットルバル
ブに伝えられ、上記ステッピングモータ36の動作に応
じたスロットルバルブの開閉動作が得られるようになっ
ている。
【0036】前記車体2の後部にはステッププレート3
8が敷設されている。オペレータがこのステッププレー
ト38上に乗車すれば、その立った状態で前記ハンドル
21の操舵操作ができると共に、ブレーキレバー27や
アクセルレバー33の操作ができる。上記車体2の前部
にはゴルフバッグ39を載置させるためのバスケット4
0が設けられており、オペレータは上記操舵等により、
上記ゴルフバッグ39を所望位置に運ぶことができる。
【0037】図1から図6において、上記ゴルフカー1
を電気、電子的に走行制御するための制御装置につき説
明する。
【0038】上記車体2の左右ほぼ中央にはメインコン
トローラ42が設けられている。一方、前記エンジン6
には点火回路44が電気的に接続(以下、単に接続とい
う。)され、この点火回路44は上記メインコントロー
ラ42に接続されている。また、上記エンジン6の回転
数を検出する回転センサ45が設けられ、この回転セン
サ45も同上メインコントローラ42に接続され、上記
回転センサ45の出力信号により、点火回路44におけ
る点火時期が定められる。
【0039】上記メインコントローラ42など各電気部
品に対し、前記バッテリ17の電力を供給可能とするメ
インスイッチ46が設けられている。また、同上メイン
コントローラ42には、ゴルフカー1の発進、もしくは
停止を可能とする発進停止スイッチ47が接続されてい
る。上記メインスイッチ46と、発進停止スイッチ47
とは、前記ハンドルポスト19に支持されたインスツル
メントパネル43に取り付けられている。
【0040】上記メインスイッチ46は、特に図4から
図6で示すようにキャディスイッチ46a、セルフスイ
ッチ46b、および定点通過スイッチ46cを備えてい
る。同上メインスイッチ46はキースイッチで、上記イ
ンスツルメントパネル43側に設けられた錠48と、こ
の錠48に挿抜自在に差し込まれてキー操作されるキー
49とで構成されている。
【0041】図5で示すように、上記キー49は、これ
に対する回動操作で、スイッチ位置であるOFF、、
、およびのいずれかに選択的に合わせることが可能
とされており、上記キー49をOFFに合わせると、バ
ッテリ17からこれを除く各電気部品に対する一切の電
力供給が遮断させられる。また、同上キー49を
、およびのいずれかに合わせると、上記バッテリ1
7から上記各電気部品に電力が供給されて、後述するよ
うにゴルフカー1が自動走行の制御状態にされることと
なっている。
【0042】そして、上記キー49をに合わせると、
キャディスイッチ46aがオンし、に合わせるとセル
フスイッチ46bがオンし、に合わせると定点通過ス
イッチ46cがオンするようになっている。また、この
ようにいずれかのスイッチをオンすると、他のスイッチ
はオフするようになっている。
【0043】この場合、後に詳述するが、上記キー49
により、自動走行の制御状態であるキャディスイッチ4
6a、および定点通過スイッチ46cをオンさせたとき
には、上記キー49は上記錠48から機械的に抜けない
ようになっているが、他の自動走行の制御状態であるセ
ルフスイッチ46bをオンさせたときには、上記キー4
9は錠48から抜き取り可能とされている
【0044】図2から図6において、上記ゴルフカー1
とは別に発信機50が設けられ、この発信機50にも、
上記発進停止スイッチ47と同じ機能を持つ発進停止ス
イッチ51が備えられている。一方、メインコントロー
ラ42に接続されるリモコン受信機52が設けられてい
る。
【0045】そして、上記発信機50の発進停止スイッ
チ51を操作すれば、その信号が上記リモコン受信機5
2に受けられて、ゴルフカー1の各構成部品が操作され
る。なお、52aは、上記リモコン受信機52のアンテ
ナである。
【0046】前記減速機12には車速センサ53が取り
付けられ、この車速センサ53はメインコントローラ4
2に接続されている。上記気化器7のスロットルバルブ
には、その開度を検出するスロットルセンサ55が設け
られている。このスロットルセンサ55は、ポテンショ
メータで構成され、前記ステッピングモータ36と共に
上記メインコントローラ42に接続されている。
【0047】前記バッテリ17とメインリレー56との
直列回路に、抵抗器57が並列に接続され、この並列回
路の一端はパワー系コントローラ58を介しメインコン
トローラ42に接続され、他端は前記スタータダイナモ
15に接続されている。また、上記メインリレー56、
および電流センサ60はメインコントローラ42に接続
されている。更に、上記バッテリ17にステアリングリ
レー65が並列に接続されている。上記抵抗器57は前
記車体2の外側方から抵抗器ガード57aによって覆わ
れ、保護されている。
【0048】前記ゴルフ場Gには、その地表面近傍に、
上記ゴルフカー1の所望の走行コースに沿って誘導線6
1が埋設されており、また、この誘導線61の長手方向
に沿って所定位置にS極、もしくはN極の磁石61aが
埋設されている。
【0049】一方、前記リンク機構22に連動して、前
輪3,3の操舵方向と同期して左右に回動する回動アー
ム62が設けられている。この回動アーム62の回動端
に3つの誘導線センサ63が取り付けられ、これら誘導
線センサ63は誘導定点アンプ64を介しメインコント
ローラ42に接続されている。また、前記操舵モータ2
3もパワー系コントローラ58を介してメインコントロ
ーラ42に接続されている。
【0050】一方、車体2の下腹には定点センサ66が
取り付けられ、また、駐車レバー24の操作で、ディス
クブレーキ25が制動動作したことを検出する駐車スイ
ッチ68が設けられている。また、前記ステッププレー
ト38の下面側に乗車検出センサである乗車スイッチ6
9が設けられ、これら各センサ66,68,69も同上
メインコントローラ42に接続されている。
【0051】図1は、前記メインコントローラ42につ
いてのフローチャートを示し、図中(P‐1)〜(P‐
16)はプログラムの各ステップを示している。
【0052】(P‐1)は、モード切り替え処理開始の
ステップであり、この場合のモードは、キャディスイッ
チ46aのオンによるキャディモード、セルフスイッチ
46bのオンによるセルフモード定点通過スイッチ46
cのオンによる定点通過モード、であって、前記したメ
インスイッチ46の操作により、これらモードのうちの
いずれか一つが選択可能とされている。そして、これら
各モードでは、ゴルフカー1は、無人での自動走行の制
御状態とされる。
【0053】上記キャディモードと、定点通過モードの
いずれかを、選択した制御状態で、前記乗車スイッチ6
9が検出信号を出力したときには、ゴルフカー1が、上
記した自動走行の制御状態から手動走行の制御状態に自
動的に切り替えられるようになっており、この手動走行
の制御状態を乗車モードという。
【0054】上記各制御につき、より詳しく説明する。
【0055】ゴルフカー1を走行させるときには、ま
ず、メインスイッチ46のうちキャディスイッチ46
a、セルフスイッチ46b、および定点通過スイッチ4
6cのうちいずれか一つを選択する(P‐2)。する
と、ゴルフカー1は自動走行の制御状態となる。
【0056】また、これと共に、発進停止スイッチ4
7、もしくは発信機50の発進停止スイッチ51の操作
により、メインコントローラ42に発進指令を与える
と、ゴルフカー1が自動走行することとなる。
【0057】即ち、上記発進指令により、メインリレー
56が接続動作し、これにより、バッテリ17にスター
タダイナモ15が接続され、このスタータダイナモ15
がスタータモータとして機能し、エンジン6を起動させ
る。また、同上発進指令により、電磁クラッチ35が接
続動作し、ステッピングモータ36が切替装置29と、
同上電磁クラッチ35とを介して気化器7のスロットル
バルブに連結され、その開度が上記ステッピングモータ
36により自動調整される。
【0058】この場合、上記気化器7のスロットルバル
ブに対するガバナ装置31やアクセルレバー33の連結
は、上記切替装置29により解除される。また、上記と
同時に、電磁ブレーキ26がオンされて制動解除され
る。
【0059】そして、このエンジン6が所定の回転数に
達すると、その動力は自動変速機13によって自動変速
されながら減速機12に伝えられる。そして、この減速
機12で減速された後、後輪4,4に伝えられ、これに
より、ゴルフカー1が走行し始める。
【0060】上記走行が始まると、上記各誘導線センサ
63が、予め、交流電流が流されている前記誘導線61
の磁力を検出し、この検出に応じて上記メインコントロ
ーラ42とパワー系コントローラ58とを介して、上記
操舵モータ23が正逆回転駆動させられ、これに連動し
て、リンク機構22を介し操舵輪たる左右前輪3,3が
操舵される。
【0061】また、これと同時に、上記操舵モータ23
の駆動に同上リンク機構22を介し連動して、回動アー
ム62も回動する。すると、この回動アーム62の回動
に伴う各誘導線センサ63の検出信号の変化が、上記操
舵モータ23にフィードバックされ、これに応じて同上
操舵モータ23が駆動させられ、再び上記したように各
前輪3が操舵されると共に、回動アーム62も回動させ
られる。そして、これが繰り返されて、上記ゴルフカー
1が上記誘導線61に沿って無人の自動走行をすること
となる。
【0062】上記自動走行中は、車速センサ53の検出
信号により、車速が遅ければ、ステッピングモータ36
の作動により気化器7のスロットルバルブをより大きく
開弁させ、車速が速ければ、スロットルバルブをより小
さく閉弁させるようになされている。
【0063】また、同上ステッピングモータ36の作動
により、上記スロットルバルブが開閉弁するとき、上記
スロットルセンサ55が、この開度を検出してメインコ
ントローラ42を介し上記ステッピングモータ36にフ
ィードバックし、これによって適正な開度が得られるよ
うになっている。
【0064】このようにして、前記車速センサ53の検
出信号により、気化器7のスロットルバルブが開度調整
され、通常は、ある一定の高速走行が維持される。
【0065】しかし、この走行中において、ゴルフカー
1が前記誘導線61からある大きさ以上に外れたときに
は、減速されてある一定の低速走行に切り替えられる。
【0066】前記磁石61aは急な下り坂や急な曲がり
角の手前に設置されていて、上記磁石61aを定点セン
サ66が検出したときにも、上記低速走行とされる。な
お、この低速走行は、上記車速センサ53の検出信号と
メインコントローラ42に内蔵されたタイマーとによっ
て低速走行距離が算出され、この低速走行での所定距離
の走行後に、前記高速走行に自動復帰するようになって
いる。
【0067】上記走行中は、エンジン6により駆動され
るスタータダイナモ15が発電機として機能し、その出
力はオンしたメインリレー56を介しバッテリ17に充
電される。
【0068】下り坂を下るときには、上記スタータダイ
ナモ15における発電で回生制動の作用が生じ、ゴルフ
カー1が減速される。なお、上記バッテリ17の充電が
十分に行われているときには、上記回生制動が不十分と
なるため、このときには、メインリレー56がオフして
スタータダイナモ15を抵抗器57に接続させるように
切り替えられる。すると、発電電流が上記抵抗器57で
消費され、これにより、所望の抵抗制動が得られるよう
になっている。
【0069】上記ゴルフカー1の走行を停止させるとき
には、発進停止スイッチ47、もしくは発信機50の発
進停止スイッチ51によりメインコントローラ42に停
止指令を与える。
【0070】この場合には、まず、電磁クラッチ35を
オン(接続動作)させて、ステッピングモータ36の作
動により気化器7を閉じる。すると、エンジン6のエン
ジンブレーキと、スタータダイナモ15の発電による回
生制動とによってゴルフカー1が減速させられる。この
後、回転センサ45もしくは車速センサ53の検出信号
により、エンジン6の回転数もしくは車速が所定値より
も低くなったと判断されると、エンジン6が点火回路4
4により失火させられる。また、このとき、上記電磁ク
ラッチ35がオフ(切断)されて、気化器7におけるス
ロットルバルブがスプリングリターンによって全閉とさ
れ、これらによりエンジン6は停止させられる。また、
上記エンジン6の停止と同時に電磁ブレーキ26がオフ
して、後輪4,4を制動し、これにより、ゴルフカー1
が停止させられる(以下、このゴルフカー1の停止を、
停止制御という)。
【0071】(P‐3)において、前記メインスイッチ
46で選択したモード(前モード)が、現在走行中のモ
ードと同じであれば、(P‐4)が実行される。
【0072】(P‐4)において、電磁ブレーキ26が
非制動状態で、かつ、気化器7の開度が0でなく、開い
ていることがスロットルセンサ55によって検出され、
かつ、現車速が0以下ではないことが車速センサ53に
よって検出されていないと判断されたとき、つまり、ゴ
ルフカー1が停止していないと判断されたときには、
(P‐5)を介し、前記(P‐1)に戻る。
【0073】そして、上記ゴルフカー1は、上記した無
人の自動走行が維持される。
【0074】(P‐3)において、前モードと現モード
が異なるとき、つまり、モードが切り替えられたときに
は、モード切替フラグが「変更」とされる((P‐
6)。
【0075】そして、この場合には、ゴルフカー1が前
記したと同じように停止制御させられ、次いで、(P‐
4)が実行される。
【0076】この(P‐4)で、ゴルフカー1が停止し
ていないと判断されたときには、前記したと同じように
(P‐5)を介し(P‐1)に戻り、上記ゴルフカー1
の停止制御が繰り返される。
【0077】そして、(P‐4)で、ゴルフカー1が停
止していると判断されれば、(P‐8)が実行される。
【0078】(P‐8)で、改めてメインスイッチ46
により、キャディモード、セルフモード、および定点通
過モードのいずれか一つを選択する。
【0079】同上(P‐8)で、キャディモードを選択
し(P‐9)、発進停止スイッチ47,51の操作によ
りメインコントローラ42に発進指令を与えると、モー
ドフラグがキャディモードとなる(P‐10)。この場
合、前記したようにメインスイッチ46におけるキー4
9は錠48から抜けないようになっており、つまり、こ
のキャディモードでは、誰もが自由にメインスイッチ4
6を操作できるようになっている。
【0080】この制御状態で、乗車スイッチ69がオン
しないときには、つまり、ステッププレート38上に誰
も存在しないときには(P‐11)、(P‐1)に戻
り、前記(P‐1)〜(P‐10)が実行される。
【0081】上記(P‐11)で、乗車スイッチ69が
オンしたときには、ステッププレート38上にオペレー
タが存在しており、つまり、このオペレータがゴルフカ
ー1を手動走行させようとしていると判断し、モードが
乗車モードに自動的に切り替えられ(P‐12)、モー
ドフラグが乗車モードとされる。そして、この場合に
は、ゴルフカー1の手動走行ができることとなる。
【0082】即ち、この制御状態では、アクセルレバー
33が、切替装置29の作動によりガバナ装置31を介
し気化器7のスロットルバルブに連結される。このた
め、上記アクセルレバー33の手動操作により、気化器
7のスロットル開度を変更して、ゴルフカー1の走行速
度の調整が自由にできることとなる。また、この場合、
ハンドル21の操作で、ゴルフカー1の操向が自由にで
き、かつ、ブレーキレバー27の操作でゴルフカー1の
制動が自由にできることとなる。
【0083】同上(P‐8)で、セルフモードを選択し
(P‐13)、発進停止スイッチ47,51の操作によ
りメインコントローラ42に発進指令を与えると、モー
ドフラグがセルフモードとなる(P‐14)。
【0084】この場合、前記したようにメインスイッチ
46におけるキー49は錠48から抜き取ることができ
るようになっている。そして、このようにキー49を抜
き取れば、例えば、ゴルフ場の管理者など特定の者だけ
が、メインスイッチ46を操作でき、ゴルファーによる
自由なメインスイッチ46の操作を防止できる。
【0085】このセルフモードによる制御状態では、乗
車スイッチ69がオンするか否かにかかわらず、(P‐
1)〜(P‐8)が実行される。
【0086】同上(P‐8)で、定点通過モードを選択
し(P‐15)、発進停止スイッチ47,51の操作に
よりメインコントローラ42に発進指令を与えると、モ
ードフラグが定点通過モードとなる(P‐16)。この
場合、前記したようにメインスイッチ46におけるキー
49は錠48から抜けないようになっており、つまり、
この定点通過モードでは、誰もが自由にメインスイッチ
46を操作できるようになっている。
【0087】ところで、ゴルフカー1が自動走行の制御
状態にあるときに、ある特定の磁石61aに達したとき
には、その磁石を定点センサ66が検出して、ゴルフカ
ー1が前記停止制御させられるようになっている。
【0088】しかし、上記定点通過モードを選択したと
きには、上記磁石61aに達しても、これを無視して、
次の定点たる磁石61aにまで走行するよう制御され
る。
【0089】また、この制御状態においても、キャディ
モードを選択したときと同じように前記した(P‐1
1)と(P‐12)が実行される。
【0090】上記構成によれば、無人での自動走行の制
御状態と、手動走行の制御状態のうち、いずれかの制御
状態に切り替え可能とされたゴルフカー1の走行制御装
置であって、上記ゴルフカー1への乗員の乗車を検出す
る乗車検出センサである乗車スイッチ69を設け、この
乗車スイッチ69の検出信号により、上記自動走行の
御状態を手動走行の制御状態に自動的に切り替えるよう
にしてある。
【0091】このため、自動走行中の車両であるゴルフ
カー1を、手動走行の制御状態に切り替えようとする場
合には、制御装置を操作するまでもなく、オペレータが
上記ゴルフカー1に乗車すれば、乗車スイッチ69によ
って、迅速に上記した手動走行の制御状態が得られるこ
ととなる。
【0092】よって、自動走行しているゴルフカー1を
手動走行の制御状態に移行させることが、迅速にできる
こととなる。
【0093】なお、以上は図示の例によるが、ステップ
プレート38は、座席であってもよい。
【0094】
【発明の効果】この発明によれば、電源からの電力を各
電気部品に対し供給可能とするメインスイッチを設け、
このメインスイッチが車体側に取り付けられる錠と、こ
の錠に挿抜自在に差し込まれるキーとを備えた車両の走
行制御装置において
【0095】上記キーへの操作で、上記電源からの各電
気部品への電力供給を遮断させることと、上記電源から
各電気部品に電力を供給させて自動走行の制御状態にさ
せることとのいずれかを選択可能としてある。
【0096】このため、車両を自動走行の制御状態にさ
せようとする場合には、メインスイッチにおけるキーへ
の操作で、自動走行の制御状態にさせればよい。
【0097】そして、上記したように、車両を自動走行
の制御状態にさせるのはメインスイッチを設けたことで
足り、従来のように複数のスイッチは不要としたことか
ら、その分、部品点数が少なくなって、車両の制御装置
の構成が簡単になる。
【0098】また、上記のように、車両を自動走行の制
御状態にさせるための操作はメインスイッチにおけるキ
ーへの操作だけで足り、従来のように複数のスイッチに
対し操作をする必要がない分、上記制御状態にさせるた
めの操作が容易にできる。
【0099】ところで、上記車両を自動走行の制御状態
にさせているとき、例えばゴルファーなどのオペレータ
が自らの意思で、キーを自由に操作して、各電気部品へ
の電力供給を遮断させる可能性があり、これが行われる
と、ゴルフ場の管理者など特定の者が、車両を自動走行
の制御状態のままにさせておこうとしても、その操作
が、上記自由な操作によって阻害されて煩雑になるおそ
れがある。
【0100】そこで、この発明では、上記キーへの操作
で、上記自動走行の制御状態を選択したとき、このキー
を上記錠から抜き取り可能としてある。
【0101】このため、上記自動走行の制御状態で、上
記キーを上記錠から抜き取れば、上記キーを所有してい
ない者は、上記錠に対し自由な操作ができなくなる。
【0102】よって、上記キーを所有している特定の者
によってだけ、車両の自動走行の制御状態が維持できる
こととなり、例えば、ゴルフ場の管理者などの特定の者
が、車両を自動走行の制御状態のままにさせておこうと
するとき、その操作は、上記した自由な操作が回避され
る分、煩雑になることが防止される。
【0103】そして、上記したように、車両の自動走行
の制御状態を維持させようとする場合も、上記キーに対
する操作だけで足りることから、この操作は、複数のス
イッチに対し操作が必要であった従来に比べて、より容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メインコントローラのフローチャート図であ
る。
【図2】ゴルフカーの全体側面簡略図である。
【図3】ゴルフカーの全体平面簡略図である。
【図4】メインスイッチの背面詳細図である。
【図5】メインスイッチの作用説明図である。
【図6】電気配線図を含む全体線図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカー(車両) 車体 17 バッテリ(電源) 46 メインスイッチ48 49 キー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 1/02 A63B 55/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源からの電力を各電気部品に対し供給
    可能とするメインスイッチを設け、このメインスイッチ
    が車体側に取り付けられる錠と、この錠に挿抜自在に差
    し込まれるキーとを備えた車両の走行制御装置におい
    上記キーへの操作で、上記電源からの各電気部品への電
    力供給を遮断させることと、上記電源から各電気部品に
    電力を供給させて自動走行の制御状態にさせることとの
    いずれかを選択可能とし、 上記キーへの操作で、上記自動走行の制御状態を選択し
    たとき、このキーを上記錠から抜き取り可能と した車両
    の走行制御装置。
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