JP3308641B2 - 自動搬送装置 - Google Patents

自動搬送装置

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JP3308641B2
JP3308641B2 JP10038893A JP10038893A JP3308641B2 JP 3308641 B2 JP3308641 B2 JP 3308641B2 JP 10038893 A JP10038893 A JP 10038893A JP 10038893 A JP10038893 A JP 10038893A JP 3308641 B2 JP3308641 B2 JP 3308641B2
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隆司 溝川
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  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、ゴルフ場に
おいて、ゴルフバッグを搬送するゴルフカーを、目的地
まで自動走行させるようにした自動搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場で、ゴルフカーを自動走行させ
る装置としては、従来、次のように構成されたものがあ
る。
【0003】即ち、フェアウェイの地表面近傍に前方に
向って誘導線が埋設されている。一方、ゴルフカーに一
対の左右センサが設けられている。
【0004】そして、上記左右センサが、予め交流電流
を流されている上記誘導線の磁力を検出し、これら各検
出信号に応じて制御装置を介し操舵輪が操舵させられ
て、ゴルフカーが上記誘導線に沿って自動走行させられ
るようになっている。そして、上記ゴルフカーは、上記
誘導線に沿った一定の走行コースを走行することとされ
ている。
【0005】ところで、上記したように走行コースが一
定であると、この走行コースを頻繁にゴルフカーが通る
ため、その走行コース上の芝の傷みが激しくて、この部
分では、芝の自然の回復が間に合わないという問題があ
る。
【0006】そこで、従来では、上記走行コースに沿っ
て車両をある期間走行させたときには、次に、上記各セ
ンサの取付位置を左右いずれかに偏位させて、その偏位
分、車両を上記走行コースから左右いずれかに偏位させ
て走行させるようにし、これにより、芝の傷みを防止す
るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
のように、車両を走行コースから偏位させようとする毎
に、各センサの取付位置を偏位させることは操作が煩雑
である。
【0008】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、車両を一定の走行コースから偏位可
能に走行させるための操作が容易にできる自動搬送装置
の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、次の如くである。
【0010】なお、下記した括弧内の用語は、特許請求
の範囲の用語に対応するものである 。また、この項にお
いて各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後
述の「実施例」の項の内容に限定解釈するものではな
い。
【0011】地面に沿って前方に延びる誘導線61を設
け、この誘導線61を検出する少なくとも一対の左右セ
ンサ63L,63Rを備えたゴルフカー(車両)1を設
け、上記左右センサ63L,63Rによる上記誘導線6
1の各検出信号により、上記ゴルフカー(車両)1を上
記誘導線61に沿って前方に自動走行させるようにした
自動搬送装置において、
【0012】上記ゴルフカー(車両)1を誘導線61
沿って前進させながら、上記左右センサ63L,63R
の各検出信号により、上記ゴルフカー(車両)1を上記
誘導線61から左右一側方に第2目標寸法(第1所定寸
)L だけ離脱させるように自動走行させ、このゴル
フカー(車両)1が上記第2目標寸法(第1所定寸法
に達すれば、上記左右センサ63L,63Rのうち
上記誘導線61に近い側のセンサの検出信号により、同
ゴルフカー(車両)1を上記誘導線61から第3目標
寸法(第2所定寸法)L だけ更に離脱させるように自
動走行させ、同上ゴルフカー(車両)1が上記第3目標
寸法(第2所定寸法)L に達すれば、上記と逆のプロ
グラムにより、同上ゴルフカー(車両)1を誘導線61
側に戻すようにし
【0013】かつ、上記第2、第3目標寸法(第1、第
2所定寸法)L ,L と、これら第2、第3目標寸法
(第1、第2所定寸法)L ,L に向うよう上記誘導
線61から離脱する際、および上記第3目標寸法(第2
所定寸法)L から上記誘導線61側に戻る際の走行速
度とを乱数により決定するようにした点にある。
【0014】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0015】なお、下記した括弧内の用語は、特許請求
の範囲の用語に対応するものである。
【0016】上記ゴルフカー(車両)1を誘導線61に
沿って前進させながら、左右センサ63L,63Rの各
検出信号により、上記ゴルフカー(車両)1を上記誘導
線61から左右一側方に第2目標寸法(第1所定寸法)
だけ離脱させるように自動走行させ、このゴルフカ
ー(車両)1が上記第2目標寸法(第1所定寸法)L
に達すれば、上記左右センサ63L,63Rのうち上記
誘導線61に近い側のセンサの検出信号により、同上ゴ
ルフカー(車両)1を上記誘導線61から第3目標寸法
(第2所定寸法)Lだけ更に離脱させるように自動走
行させ、同上ゴルフカー(車両)1が上記第3目標寸法
(第2所定寸法)Lに達すれば、上記と逆のプログラ
ムにより、同上ゴルフカー(車両)1を誘導線61側に
戻すようにしてある。
【0017】このため、ゴルフカー(車両)1は誘導線
61に沿った一定の走行コースだけではなく、上記誘導
線61から偏位したコースも通ることになり、その分
ゴルフカー(車両)1の走行で、例えば、芝の一部だけ
が激しく傷むということ防止される。
【0018】そして、上記したようにゴルフカー(車
両)1を一定の走行コースから偏位可能に走行させるこ
とは、自動的に行われる。
【0019】また、上記第2、第3目標寸法(第1、第
2所定寸法)L ,L と、これら第2、第3目標寸法
(第1、第2所定寸法)L ,L に向うよう上記誘導
線61から離脱する際、および上記第3目標寸法(第2
所定寸法)L から上記誘導線61側に戻る際の走行速
度とを乱数により決定するようにしてある。
【0020】このため、芝の傷みはゴルフカー(車両)
1の走行領域や走行速度によって影響を受けるが、上記
したように走行領域や走行速度が乱数によりランダムに
設定される分、芝の一部だけが激しく傷むということ
は、より確実に防止される。
【0021】
【実施例】以下、この発明の自動搬送装置の実施例を図
面により説明する。
【0022】図2、図3、および図6において、符号1
は無人走行可能な車両たるゴルフカー、G.Lはゴルフ
場で、図中矢印Frはこのゴルフカー1の前方を示して
いる。また、下記する左右とは上記前方に向っての方向
をいうものとする。
【0023】上記ゴルフカー1の車体2の前部には左右
一対の前輪3,3が操向自在に支承されている。一方、
同上車体2の後部には駆動輪とされる左右一対の後輪
4,4が支承されている。また、上記車体2の前端に
は、左右に延びるバンパ5が取り付けられている。
【0024】同上車体2の前後ほぼ中央部には車両の走
行駆動源たるガソリンエンジン6が搭載されている。こ
のエンジン6の吸気ポートには気化器7と吸気管8とが
連設され、一方、排気ポートには排気管9とマフラー1
0とが連設され、このマフラー10は車体2上の右側に
配設されている。
【0025】また、上記気化器7を介し、上記エンジン
6にガソリン燃料を供給する燃料タンク11が設けられ
ている。
【0026】上記エンジン6の後方の車体2上には、歯
車式の減速機12が支持されている。この減速機12の
入力軸は、Vベルト巻掛式の自動変速機13によって上
記エンジン6に連結され、同上減速機12の出力軸は前
記後輪4,4に連結されている。そして、上記エンジン
6が駆動すれば、上記自動変速機13と減速機12を順
次介して上記後輪4,4が駆動され、ゴルフカー1が走
行可能とされている。
【0027】上記エンジン6の前方にはスタータダイナ
モ15が設けられ、このスタータダイナモ15は、Vベ
ルト巻掛装置16により上記エンジン6に連結されてい
る。上記スタータダイナモ15はエンジン6を起動させ
るためのスタータモータと、発電機とを兼ねている。
【0028】上記スタータダイナモ15がスタータモー
タとして機能するときには、上記スタータダイナモ15
は、その左側に配設されたバッテリ17を電源として駆
動し、エンジン6を始動させる。一方、同上スタータダ
イナモ15が発電機として機能するときには、その出力
は同上バッテリ17に充電される。
【0029】上記車体2の前部には、左右中央部から後
上方に向ってハンドルポスト19が突設されている。こ
のハンドルポスト19に、操舵軸20がその軸心回り回
転自在に支承され、この操舵軸20の上端にバー式のハ
ンドル21が取り付けられている。
【0030】上記操舵軸20の下端にはリンク機構22
を介して前記前輪3,3側が操舵可能に連結されてい
る。
【0031】また、上記ハンドルポスト19に、操舵モ
ータ23が支持され、この操舵モータ23にも上記リン
ク機構22を介して上記前輪3,3側が操舵可能に連結
されている。
【0032】そして、上記ハンドル21への操作、もし
くは、操舵モータ23の駆動によって、いずれにしても
リンク機構22を介し前輪3,3が操舵されるようにな
っている。また、上記操舵モータ23に連動して上記前
輪3,3の操舵角を検出するポテンショメータ18が設
けられ、一方、上記操舵軸20の上端部には駐車レバー
24が枢支されている。
【0033】前記減速機12の中間軸には、その右端に
ディスクブレーキ25が取り付けられ、他の中間軸の左
端には電磁ブレーキ26が取り付けられている。
【0034】上記ディスクブレーキ25は上記駐車レバ
ー24の操作によって、制動、もしくは制動解除される
ようになっている。一方、前記ハンドル21の左側グリ
ップに対応してブレーキレバー27が設けられ、このブ
レーキレバー27の操作によっても、同上ディスクブレ
ーキ25が制動、もしくは制動解除されるようになって
いる。そして、この制動操作によって、前記減速機12
を介し後輪4,4が制動される。
【0035】上記電磁ブレーキ26は、通常は電気的に
オフ(OFF)されている。そして、この場合には、こ
の電磁ブレーキ26はばね力によって制動動作してお
り、これによっても、上記後輪4,4が減速機12を介
し制動される。
【0036】一方、上記電磁ブレーキ26を電気的にオ
ン(ON)すれば、上記ばね力に抗する電磁力によっ
て、上記電磁ブレーキ26の制動が解除される。
【0037】前記気化器7のスロットルバルブには第1
ワイヤ28を介して切替装置29が連結され、更に、こ
の切替装置29には第2ワイヤ30を介してガバナ装置
31が連結されている。また、このガバナ装置31には
第3ワイヤ32を介して前記ハンドル21の右側グリッ
プに対応して設けられたアクセルレバー33が連結され
ている。
【0038】また、同上気化器7のスロットルバルブに
は、上記第1ワイヤ28と切替装置29を介して、電磁
クラッチ35とステッピングモータ36とが連結されて
いる。
【0039】そして、上記切替装置29の切替動作によ
って、アクセルレバー33を気化器7のスロットルバル
ブに連結させれば、アクセルレバー33の操作が、上記
ガバナ装置31と上記切替装置29とを介して気化器7
のスロットルバルブに伝えられ、上記アクセルレバー3
3の操作量に応じた上記スロットルバルブの開閉動作が
得られるようになっている。
【0040】また、同上切替装置29の切替動作によっ
て、ステッピングモータ36を同上気化器7のスロット
ルバルブに連結させれば、上記ステッピングモータ36
の動作が、オン(接続動作)した電磁クラッチ35と、
切替装置29とを介して同上気化器7のスロットルバル
ブに伝えられ、上記ステッピングモータ36の動作に応
じたスロットルバルブの開閉動作が得られるようになっ
ている。
【0041】前記車体2の後部にはステッププレート3
8が敷設されている。オペレータがこのステッププレー
ト38上に乗車すれば、その立った状態で前記ハンドル
21の操舵操作ができると共に、ブレーキレバー27や
アクセルレバー33の操作ができる。
【0042】上記車体2の前部にはゴルフバッグ39を
載置させるためのバスケット40が設けられており、オ
ペレータは上記操舵等により、上記ゴルフバッグ39を
所望位置に運ぶことができる。
【0043】図2から図6において、上記ゴルフカー1
を電気、電子的に走行制御するための制御装置につき説
明する。
【0044】上記車体2の左右ほぼ中央にはメインコン
トローラ42が設けられている。一方、前記エンジン6
には点火回路44が電気的に接続(以下、単に接続とい
う。)され、この点火回路44は上記メインコントロー
ラ42に接続されている。また、上記エンジン6の回転
数を検出する回転センサ45が設けられ、この回転セン
サ45も同上メインコントローラ42に接続され、上記
回転センサ45の出力信号により、点火回路44におけ
る点火時期が定められる。
【0045】上記メインコントローラ42など各電気部
品に対し、前記バッテリ17の電力を供給可能とするメ
インスイッチ46が設けられている。また、同上メイン
コントローラ42には、ゴルフカー1の発進、もしくは
停止を可能とする発進停止スイッチ47が接続されてい
る。上記メインスイッチ46と、発進停止スイッチ47
とは、前記ハンドルポスト19に支持されたインスツル
メントパネル43に取り付けられている。
【0046】上記メインスイッチ46は、特に図4から
図6で示すようにキャディスイッチ46a、セルフスイ
ッチ46b、および定点通過スイッチ46cを備えてい
る。同上メインスイッチ46はキースイッチで、上記イ
ンスツルメントパネル43側に設けられた錠48と、こ
の錠48に挿抜自在に差し込まれてキー操作されるキー
49とで構成されている。
【0047】図5で示すように、キー49をOFFに合
わせると、バッテリ17から他の電気部品に対する一切
の電力供給が遮断させられる。また、同上キー49を
に合わせると、キャディスイッチ46aがオンし、に
合わせるとセルフスイッチ46bがオンし、に合わせ
ると定点通過スイッチ46cがオンするようになってい
る。また、このようにいずれかのスイッチをオンする
と、他のスイッチはオフするようになっている。
【0048】この場合、上記キー49により、キャディ
スイッチ46a、および定点通過スイッチ46cをオン
させたときには、上記キー49は上記錠48から機械的
に抜けないようになっている。
【0049】図2から図6において、上記ゴルフカー1
とは別に発信機50が設けられ、この発信機50にも、
上記発進停止スイッチ47と同じ機能を持つ発進停止ス
イッチ51が備えられている。一方、メインコントロー
ラ42に接続されるリモコン受信機52が設けられてい
る。
【0050】そして、上記発信機50の発進停止スイッ
チ51を操作すれば、その信号が上記リモコン受信機5
2に受けられて、ゴルフカー1の各構成部品が操作され
る。なお、52aは、上記リモコン受信機52のアンテ
ナである。
【0051】前記減速機12には車速センサ53が取り
付けられ、この車速センサ53はメインコントローラ4
2に接続されている。
【0052】上記気化器7のスロットルバルブには、そ
の開度を検出するスロットルセンサ55が設けられてい
る。このスロットルセンサ55は、ポテンショメータで
構成され、前記ステッピングモータ36と共に上記メイ
ンコントローラ42に接続されている。
【0053】前記バッテリ17とメインリレー56との
直列回路に、抵抗器57が並列に接続され、この並列回
路の一端はパワー系コントローラ58を介しメインコン
トローラ42に接続され、他端は前記スタータダイナモ
15に接続されている。また、上記メインリレー56、
および電流センサ60はメインコントローラ42に接続
されている。更に、上記バッテリ17にステアリングリ
レー65が並列に接続されている。上記抵抗器57は前
記車体2の外側方から抵抗器ガード57aによって覆わ
れ、保護されている。
【0054】前記リンク機構22に連動して、前輪3,
3の操舵方向と同期して左右に回動する回動アーム62
が設けられている。この回動アーム62の回動端には、
左右センサ63L,63Rと、これらの左右中央に位置
する中央センサ63Mとが取り付けられ、これらセンサ
63L,63R,63Mは誘導定点アンプ64を介しメ
インコントローラ42に接続されている。また、前記操
舵モータ23もパワー系コントローラ58を介してメイ
ンコントローラ42に接続されている。
【0055】車体2の下腹には定点センサ66が取り付
けられ、また、駐車レバー24の操作で、ディスクブレ
ーキ25が制動動作したことを検出する駐車スイッチ6
8が設けられている。また、前記ステッププレート38
の下面側に乗車検出センサである乗車スイッチ69が設
けられ、これら各センサ66,68,69も同上メイン
コントローラ42に接続されている。
【0056】図1から図3において、前記ゴルフ場G.
Lには、その地表面近傍に、上記ゴルフカー1を走行さ
せようとする所望の走行コースに沿って前方に延びる誘
導線61が埋設されている。また、この誘導線61に沿
って、適宜、通常定点61aが埋設され、この通常定点
61aはS極、もしくはN極の磁石で構成されている。
【0057】上記誘導線61の後部には、S極、もしく
はN極の磁石で構成された開始定点79が埋設されてい
る。また、同上誘導線61の前部には、S極、もしくは
N極で構成された長い終了定点80が埋設されている。
この場合、各終了定点80は複数の小さい磁石を列設す
ることにより構成してもよい。
【0058】図2と図6において、前記車体2にはラン
ダム走行スイッチ82が取り付けられ、これは前記メイ
ンコントローラ42に接続されている。また、同上ラン
ダム走行スイッチ82はカバー体で開閉自在に覆われて
おり、このカバー体は閉状態で車体2側にキー操作によ
りロック可能とされている。
【0059】上記メインコントローラ42によるゴルフ
カー1の各制御につき、より詳しく説明する。
【0060】ゴルフカー1を走行させるときには、ま
ず、メインスイッチ46のうちキャディスイッチ46
a、セルフスイッチ46b、および定点通過スイッチ4
6cのうちいずれか一つを選択する。すると、ゴルフカ
ー1は自動走行の制御状態となる。
【0061】また、これと共に、発進停止スイッチ4
7、もしくは発信機50の発進停止スイッチ51の操作
により、メインコントローラ42に発進指令を与える
と、ゴルフカー1が自動走行することとなる。
【0062】即ち、上記発進指令により、メインリレー
56が接続動作し、これにより、バッテリ17にスター
タダイナモ15が接続され、このスタータダイナモ15
がスタータモータとして機能し、エンジン6を起動させ
る。また、同上発進指令により、電磁クラッチ35が接
続動作し、ステッピングモータ36が切替装置29と、
同上電磁クラッチ35とを介して気化器7のスロットル
バルブに連結され、その開度が上記ステッピングモータ
36により自動調整される。
【0063】この場合、上記気化器7のスロットルバル
ブに対するガバナ装置31やアクセルレバー33の連結
は、上記切替装置29により解除される。また、上記と
同時に、電磁ブレーキ26がオンされて制動解除され
る。
【0064】そして、このエンジン6が所定の回転数に
達すると、その動力は自動変速機13によって自動変速
されながら減速機12に伝えられる。そして、この減速
機12で減速された後、後輪4,4に伝えられ、これに
より、ゴルフカー1が走行し始める。
【0065】通常の自動走行では、図1中Aの範囲で示
すように、前記左センサ63Lと右センサ63Rとが平
面視(図1中A)で誘導線61を左右から挟んでいる。
そして、上記左センサ63Lと右センサ63Rとが、予
め交流電流が流されている前記誘導線61の磁力を検出
して、検出信号(電圧)を出力する。この場合、中央セ
ンサ63Mは主に回動アーム62と路面との距離をチェ
ックし、左右センサ63L,63Rの検出信号の変化が
これらセンサ63L,63Rが誘導線61に対して左右
方向または高さ方向のいずれに偏位したのかを判別する
ために設けられている。
【0066】なお、図1中で各センサ63L,63R,
63Mのうち、主に左右方向の偏位を判別するために働
いているものについてのみ、黒く塗りつぶしてある。
【0067】図7において、上記左センサ63Lと右セ
ンサ63Rは中央センサ63Mからそれぞれ等寸法lで
左右に離れており、回動アーム62がその左右回動の中
央に位置したとき、上記中央センサ63Mがゴルフカー
1の左右中心に位置することとなっている。
【0068】この状態で、ゴルフカー1が、例えば、左
(右)側方に操舵されて、このゴルフカー1の中心が誘
導線61から左(右)側方に離脱し、誘導線61からの
偏位寸法が寸法lになったときには、右センサ63R
(左センサ63L)は上記誘導線61の真上に位置し
て、その検出信号が最大電圧となる。
【0069】上記の場合、メインコントローラ42によ
り、検出信号差(=右センサ63Rの検出信号−左セン
サ63Lの検出信号)が演算(以下、これを通常偏差計
算という。)されるようになっており、この値の正負の
符号と、絶対値とにより、ゴルフカー1の中心が左側
(正の値)、右側(負の値)いずれにあるかと、偏位寸
法がどの程度であるかが判別される。
【0070】図2、図3、および図6において、自動走
行における通常走行においては、上記検出信号差を入力
した上記メインコントローラ42とパワー系コントロー
ラ58とを介して、上記操舵モータ23が正逆回転駆動
させられ、これに連動して、リンク機構22を介し操舵
輪たる左右前輪3,3が操舵される。
【0071】また、これと同時に、上記操舵モータ23
の駆動に同上リンク機構22を介し連動して、回動アー
ム62も回動する。すると、この回動アーム62の回動
に伴う左右センサ63L,63Rの検出信号の変化が、
上記操舵モータ23にフィードバックされ、これに応じ
て同上操舵モータ23が駆動させられ、再び上記したよ
うに各前輪3が操舵されると共に、回動アーム62も回
動させられる。そして、これが繰り返されて、上記ゴル
フカー1の中心がほぼ上記誘導線61上に沿って無人の
自動走行をすることとなる。
【0072】上記自動走行における通常走行中は、車速
センサ53の検出信号により、車速が遅ければ、ステッ
ピングモータ36の作動により気化器7のスロットルバ
ルブをより大きく開弁させ、車速が速ければ、スロット
ルバルブをより小さく閉弁させるようになされている。
【0073】また、同上ステッピングモータ36の作動
により、上記スロットルバルブが開閉弁するとき、上記
スロットルセンサ55が、この開度を検出してメインコ
ントローラ42を介し上記ステッピングモータ36にフ
ィードバックし、これによって適正な開度が得られるよ
うになっている。
【0074】このようにして、前記車速センサ53の検
出信号により、気化器7のスロットルバルブが開度調整
され、通常は、ある一定の高速走行が維持される。
【0075】この通常走行中において、ゴルフカー1が
前記誘導線61からある大きさの寸法以上に外れたこと
が、左右センサ63L,63Rによって検出されたとき
には、減速されて、ある一定の低速走行で自動走行する
ように切り替えられる。
【0076】前記通常定点61aは急な下り坂や急な曲
がり角の手前に設置されていて、上記通常定点61aを
定点センサ66が検出したときにも、上記低速走行とさ
れる。なお、この低速走行は、上記車速センサ53の検
出信号とメインコントローラ42に内蔵されたタイマー
とによって低速走行距離が算出され、この低速走行での
所定距離の走行後に、前記高速走行に自動復帰するよう
になっている。
【0077】上記通常走行中は、エンジン6により駆動
されるスタータダイナモ15が発電機として機能し、そ
の出力はパワー系コントローラ58を介しバッテリ17
に充電される。
【0078】下り坂を下るときには、上記スタータダイ
ナモ15における発電で回生制動の作用が生じ、ゴルフ
カー1が減速される。なお、上記バッテリ17の充電が
十分に行われているときには、上記回生制動が不十分と
なるため、このときには、スタータダイナモ15を抵抗
器57に接続させるようにパワー系コントローラ58内
の回路が切り替えられる。すると、発電電流が上記抵抗
器57で消費され、これにより、所望の抵抗制動が得ら
れるようになっている。
【0079】上記ゴルフカー1の走行を停止させるとき
には、発進停止スイッチ47、もしくは発信機50の発
進停止スイッチ51によりメインコントローラ42に停
止指令を与える。
【0080】この場合には、まず、電磁クラッチ35を
オン(接続動作)させて、ステッピングモータ36の作
動により気化器7を閉じる。すると、エンジン6のエン
ジンブレーキと、スタータダイナモ15の発電による回
生制動とによってゴルフカー1が減速させられる。この
後、回転センサ45もしくは車速センサ53の検出信号
により、エンジン6の回転数もしくは車速が所定値より
も低くなったと判断されると、エンジン6が点火回路4
4により失火させられる。
【0081】また、このとき、上記電磁クラッチ35が
オフ(切断)されて、気化器7におけるスロットルバル
ブがスプリングリターンによって全閉とされ、これらに
よりエンジン6は停止させられる。また、上記エンジン
6の停止と同時に電磁ブレーキ26がオフして、後輪
4,4を制動し、これにより、ゴルフカー1が停止させ
られる。
【0082】図1中Aの範囲で示すように、上記ゴルフ
カー1が、左右センサ63L,63Rにより誘導線61
の磁力を検出しながら、これに沿って前方に、上記通常
走行で自動走行をしてきたとき、オペレータの意思によ
り、上記ゴルフカー1が誘導線61に沿った一定の走行
コースからランダムに偏位したコースを自動走行(以
下、これをランダム走行という)できるよう、前記メイ
ンコントローラ42によって自動制御可能とされる。
【0083】図1、および図8から図10により、上記
したランダム走行についての自動制御につき説明する。
【0084】図8から図10はメインコントローラ42
についてのフローチャートを示し、これら図中(P‐
1)〜(P‐52)はプログラムの各ステップを示して
いる。また、同上図8から図10中、各一対の〜同
士は互いに電気的に接続している。
【0085】ゴルフカー1が、図1中Aの範囲を前方に
向って通常走行で自動走行をしているとする。(P‐
2)で、ポテンショメータ18による操舵角の検出信号
と、左右センサ63L,63Rによる誘導線61の磁力
の検出信号と、定点センサ66による開始定点79や終
了定点80の磁力の検出信号とが、それぞれメインコン
トローラ42に入力可能とされる。
【0086】(P‐3)、(P‐4)で、走行モードフ
ラグが上記した通常走行を示す「通常走行」であり、か
つ、(P‐5)で、ランダム走行の開始定点79の磁力
が検出されないときには、また、同上(P‐5)で仮に
開始定点79の磁力が検出されたとしても、(P‐6)
で、ランダム走行スイッチ82がオフのときには、通常
偏差計算(P‐7)、通常脱輪処理(P‐8)、操舵モ
ータ23による操舵出力(P‐9)が順次実行されて、
上記(P‐2)に戻り、ゴルフカー1は誘導線61に沿
って通常走行を続ける。なお、上記(P‐7)の通常偏
差計算とは、前記したように左センサ63Lと右センサ
63Rの各検出信号から、これらの検出信号差を計算す
ることである。また、上記(P‐8)の通常脱輪処理と
は、左右センサ63L,63Rからの検出信号により設
定値以上偏位したと判断した場合、脱輪と判断し、ゴル
フカー1の停止処理を行う。
【0087】上記ゴルフカー1が図1中B点に達し、上
記開始定点79の磁力が検出され(P‐5)、かつ、ラ
ンダム走行スイッチ82がオンであれば(P‐6)、走
行モードフラグが「助走区間」となり(P‐10)、か
つ、その助走区間長さ(図1中Cの範囲)が乱数で計算
される(P‐11)。
【0088】この後、前記(P‐7)、(P‐8)、
(P‐9)が順次実行され、(P‐2)に戻る。
【0089】次に、(P‐3)において、前記(P‐1
0)で、走行モードフラグは「助走区間」とされている
ため、上記(P‐3)の後には(P‐12)に至り、こ
の後、助走距離が積算される(P‐13)。これによ
り、助走区間が終了したと判断されれば(P‐14)、
(P‐15)で走行モードフラグが「ランダム」となる
(図1中D点)。
【0090】上記(P‐15)の後、ゴルフカー1を誘
導線61の左右いずれに操舵するかを設定すべく、誘導
方向フラグが設定され(P‐16)、図1では、まず、
「左」とされる。次に、同上ゴルフカー1を誘導線61
に接近させ、もしくは、誘導線61から離脱させるため
の接近・離脱フラグが「離脱」とされる。更に、誘導方
式フラグが「ランダム通常」とされる。
【0091】上記(P‐18)の後、前記(P‐7)、
(P‐8)、(P‐9)が実行されて、(P‐2)に戻
る。(P‐3)において、前記(P‐18)で、走行モ
ードフラグは「ランダム通常」になっているため、(P
‐19)、(P‐20)、および(P‐21)を経て
(P‐22)が実行される。
【0092】上記(P‐22)で、ゴルフカー1の中心
を誘導線61から偏位させようとする第1目標寸法L
が計算される。また、(P‐23)で、左センサ63L
と右センサ63Rの検出信号(電圧)に基づいた前記通
常偏差計算により誘導線61からの偏位寸法が計算され
る。
【0093】上記(P‐22)と(P‐23)における
計算結果により、偏位寸法と上記第1目標寸法Lとの
差が計算される(P‐24)。この差により、偏位寸法
が第1目標寸法L未満であれば、まず、脱輪処理がな
される(P‐26)。また、この際、終了定点80に達
しておらず(P‐27)、かつ、少なくとも走行モード
フラグが「復帰」でないため(P‐29)、前記(P‐
9)が実行される。この(P‐9)で、前記(P‐2
4)で得られた差により、操舵モータ23が出力して、
偏位寸法が第1目標寸法Lに近づくようゴルフカー1
が操舵される(図1中Eの範囲)。なお、上記(P‐2
6)のランダム走行時脱輪処理とは、ランダム走行中に
ゴルフカー1が誘導線61から、大きく偏位して、各セ
ンサ63L,63R,63Mの全てが誘導線61の左右
どちらかの側に偏位した場合で、誘導線61に最も近い
センサ(63Lまたは63R)の検出信号が所定値以下
になったとき、脱輪と判断してゴルフカー1の停止処理
を行う。
【0094】次に、前記(P‐2)、(P‐3)、(P
‐19)〜(P‐24)が実行される。
【0095】一方、上記(P‐24)で得られた差によ
り、偏位寸法が第1目標寸法L以上になったと判断さ
れたときは(図1中F点)、現在の誘導方法(偏位寸法
を第1目標寸法Lに近づけること)が他の誘導方法に
切替えられる(P‐25)。この際、接近・離脱フラグ
は、前記(P‐17)で「離脱」とされているため、
(P‐32)が実行されて、誘導方式フラグが「中央セ
ンサ誘導」とされる。
【0096】上記(P‐32)の後、前記(P‐2
6)、(P‐27)、(P‐29)、(P‐9)、(P
‐2)、(P‐3)、(P‐19)、および(P‐2
0)が実行される。
【0097】上記(P‐20)において、前記(P‐3
2)で、誘導方式フラグが「中央センサ誘導」とされて
いるため、(P‐33)を経て、第1所定寸法たる第2
目標寸法Lが計算され(P‐34)、また、中央セン
サ63Mのみが働いて、これの検出信号(電圧)によ
り、偏位寸法が計算される(P‐35)。ここで中央セ
ンサ63Mのみの検出信号を用いるようにしたのは、左
センサ63Lだと誘導線61からの距離が遠いため、検
出信号が弱過ぎ、一方、右センサ63Rだと、誘導線6
1の上方近傍に位置しているため、誘導線61に対して
左右どちらの側に位置しているのか、検出信号の特性
上、判別しにくいからである。その点、中央センサ63
Mだと上記問題はない。
【0098】上記(P‐34)と(P‐35)の計算結
果により、偏位寸法と上記第2目標寸法Lとの差が計
算される(P‐36)。この差により、偏位寸法が第2
目標寸法L未満であれば、前記(P‐26)、(P‐
27)、(P‐29)、および(P‐9)が実行され
る。この(P‐9)で、前記(P‐36)で得られた差
により、偏位寸法が第2目標寸法Lに近づくようゴル
フカー1が操舵される(図1中Gの範囲)。
【0099】一方、上記(P‐36)で得られた差によ
り、偏位寸法が第2目標寸法L以上になったと判断さ
れたときは(図1中H点)、現在の誘導方法(偏位寸法
を第2目標寸法Lに近づけること)が他の誘導方法に
切替えられる(P‐37)。この際、接近・離脱フラグ
は、前記(P‐17)で「離脱」とされたままのため、
(P‐39)が実行されて、誘導方式フラグが「左右セ
ンサ誘導」とされ、右センサ63Rのみが働くこととな
る。ここで、右センサ63Rのみの検出信号を用いるよ
うにしたのは、右センサ63Rは、誘導線61に対して
十分左側に位置しているので、上記(P‐35)で述べ
た中央センサ63Mのような問題はなく、一方、中央セ
ンサ63M、左センサ63Lだと誘導線61からの距離
が遠いため、検出信号が弱過ぎるからである。
【0100】上記(P‐39)の後、前記(P‐2
6)、(P‐27)、(P‐29)、(P‐9)、(P
‐2)、(P‐3)、(P‐19)、および(P‐2
0)が順次実行される。
【0101】上記(P‐20)において、前記(P‐3
9)で、誘導方式フラグが「左右センサ誘導」とされて
いるため、(P‐40)を経て、第2所定寸法たる第3
目標寸法Lが計算される(P‐41)。
【0102】次に、(P‐42)において、前記(P‐
16)で、誘導方向フラグが「左」とされているため、
(P‐42)を経て(P‐43)が実行され、右センサ
63Rのみが働いて、これの検出信号(電圧)により、
誘導線61からのゴルフカー1の偏位寸法が計算され
る。
【0103】上記(P‐41)と(P‐43)の計算結
果により、偏位寸法と第3目標寸法Lとの差が計算さ
れる(P‐45)。この差により、偏位寸法が第3目標
寸法L未満であれば、前記(P‐26)、(P‐2
7)、(P‐29)、および(P‐9)が実行される。
この(P‐9)で、前記(P‐45)で得られた差によ
り、偏位寸法が第3目標寸法Lに近づくようゴルフカ
ー1が操舵される(図1中Iの範囲)。
【0104】一方、上記(P‐45)で得られた差によ
り、偏位寸法が第3目標寸法L以上になったと判断さ
れたときは(図1中J点)、現在の誘導方法(第3目標
寸法Lに向っての離脱)が他の誘導方法に切替えられ
る(P‐46)。この際、接近・離脱フラグは前記(P
‐17)で「離脱」とされたままのため、(P‐47)
が実行され、ここで、同上接近・離脱フラグが「接近」
に反転させられる(P‐48)。
【0105】上記(P‐48)の後、前記(P‐2
6)、(P‐27)、(P‐29)、および(P‐9)
が実行される。この(P‐9)で、前記(P‐45)で
得られた差により、偏位寸法が第3目標寸法Lよりも
小さくなるようゴルフカー1が操舵される(図1中Kの
範囲)。次に、前記(P‐2)、(P‐3)、(P‐1
9)、および(P‐20)が順次実行される。
【0106】上記(P‐20)において、前記(P‐3
9)で誘導方式フラグが「左右センサ誘導」とされてい
るため(P‐40)〜(P‐43)、および(P‐4
5)が実行される。この(P‐45)で得られた差によ
り、偏位寸法が第2目標寸法Lに達していなければ、
前記(P‐26)、(P‐27)、(P‐29)、およ
び(P‐9)が実行される。この(P‐9)で、前記
(P‐45)で得られた差により、偏位寸法が第2目標
寸法Lに近づくようゴルフカー1が操舵される(図1
中Kの範囲)。
【0107】一方、上記(P‐45)で得られた差によ
り、偏位寸法が第2目標寸法L以下になったと判断さ
れれば(図1中L点)、現在の誘導方法(第2目標寸法
への接近)が他の誘導方法に切替えられる(P‐4
6)。この際、接近・離脱フラグは、前記(P‐48)
で「接近」とされているため、(P‐49)が実行され
て、誘導方式フラグが「中央センサ誘導」とされて、中
央センサ63Mのみが働くこととなる。
【0108】そして、再び、上記(P‐26)、(P‐
27)、(P‐29)、および(P‐9)が実行され
る。この(P‐9)で、前記(P‐36)で得られた差
により、偏位寸法が第1目標寸法Lに近づくようゴル
フカー1が操舵される(図1中Mの範囲)。
【0109】次に、(P‐2)、(P‐3)、(P‐1
9)、および(P‐20)が実行される。
【0110】上記(P‐20)において、前記(P‐4
9)で、誘導方式フラグが「中央センサ誘導」とされて
いるため、(P‐33)〜(P‐36)が実行される。
この(P‐36)で得られた差により、偏位寸法が第1
目標寸法Lに達していなければ、前記(P‐26)、
(P‐27)、(P‐29)、および(P‐9)が実行
される。この(P‐9)で、前記(P‐36)で得られ
た差により、偏位寸法が更に第1目標寸法Lに近づく
ようゴルフカー1が操舵される(図1中Mの範囲)。
【0111】一方、上記(P‐36)で得られた差によ
り、偏位寸法が第1目標寸法L以下になったと判断さ
れれば(図1中N点)、現在の誘導方法(第1目標寸法
への接近)が他の誘導方法に切替えられる(P‐3
7)。この際、接近・離脱フラグは、前記(P‐48)
で「接近」とされたままのため、(P‐50)が実行さ
れて、誘導方式フラグが「ランダム通常」とされ、左セ
ンサ63Lと右センサ63Rとが働くこととなる。
【0112】そして、再び、上記(P‐26)、(P‐
27)、(P‐29)、および(P‐9)が実行され
る。この(P‐9)で、前記(P‐24)で得られた差
により、偏位寸法が0(零)に近づくようゴルフカー1
が操舵される(図1中Oの範囲)。
【0113】次に、(P‐2)、(P‐3)、(P‐1
9)、および(P‐20)が実行される。
【0114】上記(P‐20)において、前記(P‐5
0)で、誘導方式フラグが「ランダム通常」とされてい
るため、(P‐21)〜(P‐24)が実行される。こ
の(P‐24)で得られた差により、偏位寸法が0
(零)に達していなければ、前記(P‐26)、(P‐
27)、(P‐29)、および(P‐9)が実行され
る。この(P‐9)で、前記(P‐24)で得られた差
により、偏位寸法が更に0(零)に近づくようゴルフカ
ー1が操舵される(図1中Oの範囲)。
【0115】一方、上記(P‐24)で得られた差によ
り、偏位寸法が0(零)から更に右側に偏位したと判断
されれば(図1中P点)、現在の誘導方法(目標寸法0
(零)への接近)が他の誘導方法に切替えられる(P‐
25)。この際、接近・離脱フラグは前記(P‐48)
で「接近」とされたままのため、(P‐51)が実行さ
れて、同上接近・離脱フラグが「離脱」とされ、かつ、
誘導方向フラグが左右反転されて「左」とされる。な
お、この場合も、左右方向の偏位の判別は主に左センサ
63Lと右センサ63Rが働いている。
【0116】そして、再び、上記(P‐26)、(P‐
27)、(P‐29)、(P‐9)、(P‐2)、(P
‐3)、(P‐19)、および(P‐20)が実行され
る。
【0117】上記(P‐20)において、前記(P‐5
0)で、誘導方式フラグ「ランダム通常」とされたまま
のため、(P‐21)〜(P‐24)が実行され、上記
したと同じプログラムが実行され、ゴルフカー1は上記
とは逆に更に誘導線61の右側に偏位するよう走行させ
られる(図1中Qの範囲)。なお、(P‐42)では、
前記(P‐52)で、誘導方向フラグが「右」とされて
いるため、(P‐44)が実行され、左センサ63Lの
みが働いて、これの検出信号(電圧)により、偏位寸法
が計算される。
【0118】以下、上記プログラムが繰り返されて、ゴ
ルフカー1は誘導線61に沿ってジグザグ状にランダム
走行する。
【0119】(P‐27)において、終了定点80が検
出されると(図1中R点)、走行モードフラグは「復
帰」とされる(P‐28)。(P‐29)で、誘導方式
フラグが「ランダム通常」かつ走行モードフラグが「復
帰」かつ偏位寸法が所定の復帰判定値よりも小さけれ
ば、走行モードフラグは「通常走行」とされ、(P‐
9)を経て、(P‐2)〜(P‐4)が実行される。
【0120】一方、上記(P‐29)で、例えば、誘導
方式フラグが「中央センサ誘導」や「左右センサ誘導」
であるように、NOであるときには、上記(P‐9)、
(P‐2)、(P‐3)、(P‐19)、および(P‐
20)が実行され、ここから、(P‐29)が満足され
るまで前記したプログラムが実行されて、走行モードフ
ラグが「通常走行」とされ(P‐30)、(P‐9)を
経て、(P‐2)〜(P‐4)が実行され、元の通常走
行の自動走行状態(図1中Aの範囲)と同じ状態に戻る
(図1中Sの範囲)。
【0121】上記実施例において、第1目標寸法L
第2目標寸法L、第3目標寸法Lの値や、これら第
1〜第3目標寸法L 〜L に向うよう上記誘導線61
から離脱する際、および上記第3目標寸法L から上記
誘導線61側に戻る際の走行速度は、その都度、乱数
より決定され、走行コースはランダム走行する毎に一定
しないようになっている。
【0122】また、ランダム走行の開始、終了は定点に
て指示でき、特定区間のみランダム走行させることがで
きる。
【0123】なお、上記実施例では、ゴルフカー1が誘
導線61に沿ってその左右にジグザグ状にランダム走行
するものを示したが、誘導方向フラグを左右いずれか一
方だけとして、誘導線61の左右いずれか一側で、この
誘導線61に沿ってジグザグ状にランダム走行させても
よい。
【0124】また、ランダム走行は、オペレータの意思
で、スイッチにより、選択可能である。
【0125】
【発明の効果】この発明によれば、地面に沿って前方に
延びる誘導線を設け、この誘導線を検出する少なくとも
一対の左右センサを備えた車両を設け、上記左右センサ
による上記誘導線の各検出信号により、上記車両を上記
誘導線に沿って前方に自動走行させるようにした自動搬
送装置において、
【0126】上記車両を誘導線に沿って前進させなが
ら、左右センサの各検出信号により、上記車両を誘導線
から左右一側方に第1所定寸法だけ離脱させるように自
動走行させ、この車両が上記第1所定寸法に達すれば、
上記左右センサのうち上記誘導線に近い側のセンサの検
出信号により、同上車両を上記誘導線から第2所定寸法
だけ更に離脱させるように自動走行させ、同上車両が上
記第2所定寸法に達すれば、上記と逆のプログラムによ
り、同上車両を誘導線側に戻すようにしてある。
【0127】このため、車両は誘導線に沿った一定の走
行コースだけではなく、上記誘導線から偏位したコース
も通ることになり、その分、車両の走行で、例えば、ゴ
ルフ場においては、芝の一部だけが激しく傷むというこ
防止される。
【0128】そして、上記したように車両を一定の走行
コースから偏位可能に走行させることは、自動的に行わ
れるため、従来では、車両の走行コースを偏位させるた
めに、その都度、左右センサの取付位置を偏位させて、
操作が煩雑であったが、このような操作が不要となる
分、自動搬送装置の操作が容易となる。
【0129】しかも、本発明によれば、車両がまず第1
所定寸法に達した後は、誘導線に近い側のセンサの検出
信号により、上記誘導線から第2所定寸法まで更に離脱
させるようにしてあるため、誘導線に近い側のセンサが
有効利用されることにより、車両の偏位寸法が精度よ
く、かつ、十分に大きくされる。
【0130】よって、例えば、ゴルフ場においては、ゴ
ルフカーがゴルフ場を十分にランダムに走行することと
なって、芝が部分的に傷むということがより確実に防止
される。
【0131】また、上記第1、第2所定寸法と、これら
第1、第2所定寸法に向うよう上記誘導線から離脱する
際、および上記第2所定寸法から上記誘導線側に戻る際
の走行速度とを乱数により決定するようにしてある。
【0132】このため、芝の傷みは車両の走行領域や走
行速度によって影響を受けるが、上記したように走行領
域や走行速度が乱数によりランダムに設定される分、芝
の一部だけが激しく傷むということは、より確実に防止
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動搬送装置の全体図である。
【図2】ゴルフカーの全体側面簡略図である。
【図3】ゴルフカーの全体平面簡略図である。
【図4】メインスイッチの背面詳細図である。
【図5】メインスイッチの作用説明図である。
【図6】電気配線図を含む全体線図である。
【図7】左右センサの検出信号と偏位寸法の関係を示す
グラフ図である。
【図8】メインコントローラのフローチャートを示す図
である。
【図9】メインコントローラのフローチャートを示す図
である。
【図10】メインコントローラのフローチャートを示す
図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカー(車両) 61 誘導線 63L 左センサ 63R 右センサ 63M 中央センサ L 第2目標寸法(第1所定寸法) L 第3目標寸法(第2所定寸法)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 55/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面に沿って前方に延びる誘導線を設
    け、この誘導線を検出する少なくとも一対の左右センサ
    を備えた車両を設け、上記左右センサによる上記誘導線
    の各検出信号により、上記車両を上記誘導線に沿って前
    方に自動走行させるようにした自動搬送装置において、 上記車両を上記誘導線に沿って前進させながら、上記左
    右センサの各検出信号により、上記車両を上記誘導線か
    ら左右一側方に第1所定寸法だけ離脱させるように自動
    走行させ、この車両が上記第1所定寸法に達すれば、上
    記左右センサのうち上記誘導線に近い側のセンサの検出
    信号により、同上車両を上記誘導線から第2所定寸法だ
    け更に離脱させるように自動走行させ、同上車両が上記
    第2所定寸法に達すれば、上記と逆のプログラムによ
    り、同上車両を誘導線側に戻すようにし かつ、上記第1、第2所定寸法と、これら第1、第2所
    定寸法に向うよう上記誘導線から離脱する際、および上
    記第2所定寸法から上記誘導線側に戻る際の走行速度と
    を乱数により決定するようにし た自動搬送装置。
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