JP3167488B2 - ゴルフカーの自動走行装置 - Google Patents

ゴルフカーの自動走行装置

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JP3167488B2
JP3167488B2 JP05490993A JP5490993A JP3167488B2 JP 3167488 B2 JP3167488 B2 JP 3167488B2 JP 05490993 A JP05490993 A JP 05490993A JP 5490993 A JP5490993 A JP 5490993A JP 3167488 B2 JP3167488 B2 JP 3167488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴルフ場において、
ゴルフバッグを搬送するゴルフカーを、目的地まで自動
走行させるようにしたゴルフカーの自動走行装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ゴルフカーの自動走行装置には、従来、
次のように構成されたものがある。
【0003】即ち、フェアウェイの一方側から他方側に
向って地表面近傍に誘導線が埋設されている。一方、ゴ
ルフカーに誘導線センサが設けられている。
【0004】そして、上記誘導線センサが、予め交流電
流を流されている上記誘導線の磁力を検出し、この検出
信号に応じて制御装置を介し操舵輪が操舵させられるよ
うになっており、これにより、ゴルフカーが上記誘導線
に沿って自動走行する。そして、上記誘導線を埋設した
部分がゴルフカーの走行コースとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した走
行コースが単一であると、この走行コースを頻繁にゴル
フカーが通るため、その走行コース上の芝の傷みが激し
くて、この部分では、芝の自然の回復が間に合わないと
いう問題がある。
【0006】そこで、従来、自動走行するゴルフカーが
上記誘導線を左右に交互に横切るよう、上記ゴルフカー
を上記誘導線に沿ってジグザグ状に自動走行させ、もっ
て、フェアウェイをより広く使ってゴルフカーを走行さ
せることにより、誘導線に沿ったフェアウェイの一部の
芝が激しく傷むということを防止するようにしたものが
提案されている(特開平02−255902号公報)。
【0007】しかし、上記従来の技術では、ゴルフカー
がフェアウェイを十分に広く使って走行するとは言い難
く、やはり、誘導線の周りでは、芝が激しく傷むおそれ
がある。
【0008】また、従来、上記フェアウェイの一方側か
ら他方側に向って左右一対の誘導線を並設し、これら両
誘導線の間に位置して上記他方側に向って走行するゴル
フカーが、一方の誘導線を検出して反転操舵し、次に、
他方の誘導線を検出して反転操舵し、これを繰り返すこ
とにより、上記ゴルフカーが両誘導線の間をジグザグ状
に自動走行するようにし、もって、フェアウェイを広く
使ってゴルフカーを走 行させることにより、フェアウェ
イの一部の芝が激しく傷むということを防止するように
したものも提案されている(特開平02−118704
号公報、実開昭61−138007号公報)
【0009】しかし、上記従来の技術では、複数の誘導
線が必要であっ上記装置の構成が複雑になる。
【0010】また、上記したそれぞれの従来の技術は、
いずれも、あるフェアウェイから次のフェアウェイに向
ってゴルフカーを自動走行させるための構成を有してい
ないため、これにつき、ゴルフカーの自動走行装置とし
て、更に、解決すべき点が残されている
【0011】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、ゴルフカーの自動走行装置により、
フェアウェイを自動走行するゴルフカーが、上記フェア
ウェイの一部の芝を激しく傷めるということを防止する
場合に、上記自動走行装置の構成が簡単になるように
し、かつ、このようにした場合でも、あるフェアウェイ
から次のフェアウェイに向ってのゴルフカーの自動走行
が、より確実に達成されるようにすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、1本の線材を環状に
折り曲げてこれを主誘導線72として第1フェアウェイ
73に配設し、上記第1フェアウェイ73の手前の第2
フェアウェイ74側から上記主誘導線72に向って延
び、この主誘導線72前部右誘導線(一端)72eに
一体的に連結される入口誘導線75を設けると共に、同
上主誘導線72前部左誘導線(他端)72aに一体的
に連結されてそれより先の第3フェアウェイ76側に向
って延びる出口誘導線77を設け、上記入口誘導線75
を検出しながらこれに沿って上記第1フェアウェイ73
にまで自動走行してきたゴルフカーが、上記主誘導線
72で囲まれた内部で、その進行方向でみてその左右に
存在するいずれかの誘導線のうち予め定めてある反転用
誘導線に達する毎に、これを検出して反転操舵を繰り返
すことにより、上記主誘導線72で囲まれた内部でジグ
ザグ状に自動走行するようにし
【0013】上記主誘導線72の前部右誘導線(一端)
72eに連結される反転用誘導線の連結部分と、上記主
誘導線72の前部左誘導線(他端)72aに連結される
他の反転用誘導線の連結部分とに跨るように終了定点8
0を配設し、上記ゴルフカー1が上記終了定点80を検
出することにより上記入口誘導線75に沿って上記出口
誘導線77側に向うよう自動走行するようにし、
【0014】上記主誘導線72の前部右誘導線(一端)
72eに連結される上記入口誘導線75の連結部分の仮
想延長線上に上記主誘導線72の前部左誘導線(他端)
72aに連結される上記出口誘導線77の連結部分を配
設し、ゴルフ場Gの平面視で、上記入口誘導線75と出
口誘導線77の各連結部分に対し、上記主誘導線72の
前部右誘導線(一端)72eと前部左誘導線(他端)7
2aとをそれぞれほぼ直交させた点にある。
【0015】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0016】1本の線材を環状に折り曲げてこれを主誘
導線72として第1フェアウェイ73に配設し、上記第
1フェアウェイ73の手前の第2フェアウェイ74側か
ら上記主誘導線72に向って延び、この主誘導線72の
前部右誘導線(一端)72eに一体的に連結される入口
誘導線75を設けると共に、同上主誘導線72の前部左
誘導線(他端)72aに一体的に連結されてそれより先
の第3フェアウェイ76側に向って延びる出口誘導線7
7を設けてある。
【0017】即ち、ゴルフカー1を自動走行させるため
に設けた主誘導線72、入口誘導線75、および出口誘
導線77は1本の線材で構成されたことから、これらを
個々に設けることに比べて部品点数が少なくなる。
【0018】また、上記入口誘導線75を検出しながら
これに沿って上記第1フェアウェイ73にまで自動走行
してきたゴルフカー1が、上記主誘導線72で囲まれた
内部で、その進行方向でみてその左右に存在するいずれ
かの誘導線72,75,77のうち予め定めてある反転
用誘導線に達する毎に、これを検出して反転操舵を繰り
返すことにより、上記主誘導線72で囲まれた内部でジ
グザグ状に自動走行するようにしてある。
【0019】このため、ゴルフカー1は第1フェアウェ
イ73において、一定の走行コースだけを通るというこ
とは防止される。
【0020】上記主誘導線72の前部右誘導線(一端)
72eに連結される反転用誘導線の連結部分と、上記主
誘導線72の前部左誘導線(他端)72aに連結される
他の反転用誘導線の連結部分とに跨るように終了定点8
0を配設し、上記ゴルフカー1が上記終了定点80を検
出することにより上記入口誘導線75に沿って上記出口
誘導線77側に向うよう自動走行するようにしてある。
【0021】このため、上記ゴルフカー1が終了定点8
0を検出すれば、上記ゴルフカー1は上記入口誘導線7
5側から上記出口誘導線77側に確実に移行させられ
る。
【0022】上記主誘導線72の前部右誘導線(一端)
72eに連結される上記入口誘導線75の連結部分の仮
想延長線上に上記主誘導線72の前部左誘導線(他端)
72aに連結される上記出口誘導線77の連結部分を配
設し、ゴルフ場Gの平面視で、上記入口誘導線75と出
口誘導線77の各連結部分に対し、上記主誘導線72の
前部右誘導線(一端)72eと前部左誘導線(他端)7
2aとをそれぞれほぼ直交させてある。
【0023】ここで、ゴルフカー1がその自動走行時
に、誘導線61をほぼ直角に横切った場合には、上記ゴ
ルフカー1にとって、上記誘導線61の磁力は検知しに
くいものである。
【0024】そこで、上記したように、入口誘導線75
の連結部分の仮想延長線上に出口誘導線77の連結部分
を配設し、これら入口誘導線75と出口誘導線77の各
連結部分に対し、上記主誘導線72の前部右誘導線(一
端)72eと前部左誘導線(他端)72aとをそれぞれ
ほぼ直交させたのであり、このため、上記ゴルフカー1
が、第1フェアウェイ73側の上記入口誘導線75に沿
って、上記第3フェアウェイ76側の上記出口誘導線7
7に向って自動走行するとき、上記ゴルフカー1は、上
記主誘導線72の前部右誘導線(一端)72eと前部左
誘導線(他端)72aの各磁力を誤検知することなく、
上記入口誘導線75に沿った自動走行から上記出口誘導
線77に沿う自動走行に、より確実に移行する。
【0025】
【実施例】以下、この発明のゴルフカーの自動走行装置
の実施例を図面により説明する。
【0026】(実施例1) 図1から図8は、実施例1を示している。
【0027】図2、図3、および図6において、符号1
は無人走行可能なゴルフカー、Gはゴルフ場で、図中矢
印Frはこのゴルフカー1の前方を示している。また、
下記する左右とは上記前方に向っての方向をいうものと
する。
【0028】上記ゴルフカー1の車体2の前部には左右
一対の前輪3,3が操向自在に支承されている。一方、
同上車体2の後部には駆動輪とされる左右一対の後輪
4,4が支承されている。また、上記車体2の前端に
は、左右に延びるバンパ5が取り付けられている。
【0029】同上車体2の前後ほぼ中央部には車両の走
行駆動源たるガソリンエンジン6が搭載されている。こ
のエンジン6の吸気ポートには気化器7と吸気管8とが
連設され、一方、排気ポートには排気管9とマフラー1
0とが連設され、このマフラー10は車体2上の右側に
配設されている。
【0030】また、上記気化器7を介し、上記エンジン
6にガソリン燃料を供給する燃料タンク11が設けられ
ている。
【0031】上記エンジン6の後方の車体2上には、歯
車式の減速機12が支持されている。この減速機12の
入力軸は、Vベルト巻掛式の自動変速機13によって上
記エンジン6に連結され、同上減速機12の出力軸は前
記後輪4,4に連結されている。そして、上記エンジン
6が駆動すれば、上記自動変速機13と減速機12を順
次介して上記後輪4,4が駆動され、ゴルフカー1が走
行可能とされている。
【0032】上記エンジン6の前方にはスタータダイナ
モ15が設けられ、このスタータダイナモ15は、Vベ
ルト巻掛装置16により上記エンジン6に連結されてい
る。上記スタータダイナモ15はエンジン6を起動させ
るためのスタータモータと、発電機とを兼ねている。
【0033】上記スタータダイナモ15がスタータモー
タとして機能するときには、上記スタータダイナモ15
は、その左側に配設されたバッテリ17を電源として駆
動し、エンジン6を始動させる。一方、同上スタータダ
イナモ15が発電機として機能するときには、その出力
は同上バッテリ17に充電される。
【0034】上記車体2の前部には、左右中央部から後
上方に向ってハンドルポスト19が突設されている。こ
のハンドルポスト19に、操舵軸20がその軸心回り回
転自在に支承され、この操舵軸20の上端にバー式のハ
ンドル21が取り付けられている。
【0035】上記操舵軸20の下端にはリンク機構22
を介して前記前輪3,3側が操舵可能に連結されてい
る。
【0036】また、上記ハンドルポスト19に、操舵モ
ータ23が支持され、この操舵モータ23にも上記リン
ク機構22を介して上記前輪3,3側が操舵可能に連結
されている。
【0037】そして、上記ハンドル21への操作、もし
くは、操舵モータ23の駆動によって、いずれにしても
リンク機構22を介し前輪3,3が操舵されるようにな
っている。また、上記操舵モータ23に連動して上記前
輪3,3の操舵角を検出するポテンショメータ18が設
けられ、一方、上記操舵軸20の上端部には駐車レバー
24が枢支されている。
【0038】前記減速機12の中間軸には、その右端に
ディスクブレーキ25が取り付けられ、他の中間軸の左
端には電磁ブレーキ26が取り付けられている。
【0039】上記ディスクブレーキ25は上記駐車レバ
ー24の操作によって、制動、もしくは制動解除される
ようになっている。一方、前記ハンドル21の左側グリ
ップに対応してブレーキレバー27が設けられ、このブ
レーキレバー27の操作によっても、同上ディスクブレ
ーキ25が制動、もしくは制動解除されるようになって
いる。そして、この制動操作によって、前記減速機12
を介し後輪4,4が制動される。
【0040】上記電磁ブレーキ26は、通常は電気的に
オフ(OFF)されている。そして、この場合には、こ
の電磁ブレーキ26はばね力によって制動動作してお
り、これによっても、上記後輪4,4が減速機12を介
し制動される。
【0041】一方、上記電磁ブレーキ26を電気的にオ
ン(ON)すれば、上記ばね力に抗する電磁力によっ
て、上記電磁ブレーキ26の制動が解除される。
【0042】前記気化器7のスロットルバルブには第1
ワイヤ28を介して切替装置29が連結され、更に、こ
の切替装置29には第2ワイヤ30を介してガバナ装置
31が連結されている。また、このガバナ装置31には
第3ワイヤ32を介して前記ハンドル21の右側グリッ
プに対応して設けられたアクセルレバー33が連結され
ている。
【0043】また、同上気化器7のスロットルバルブに
は、上記第1ワイヤ28と切替装置29を介して、電磁
クラッチ35とステッピングモータ36とが連結されて
いる。
【0044】そして、上記切替装置29の切替動作によ
って、アクセルレバー33を気化器7のスロットルバル
ブに連結させれば、アクセルレバー33の操作が、上記
ガバナ装置31と上記切替装置29とを介して気化器7
のスロットルバルブに伝えられ、上記アクセルレバー3
3の操作量に応じた上記スロットルバルブの開閉動作が
得られるようになっている。
【0045】また、同上切替装置29の切替動作によっ
て、ステッピングモータ36を同上気化器7のスロット
ルバルブに連結させれば、上記ステッピングモータ36
の動作が、オン(接続動作)した電磁クラッチ35と、
切替装置29とを介して同上気化器7のスロットルバル
ブに伝えられ、上記ステッピングモータ36の動作に応
じたスロットルバルブの開閉動作が得られるようになっ
ている。
【0046】前記車体2の後部にはステッププレート3
8が敷設されている。オペレータがこのステッププレー
ト38上に乗車すれば、その立った状態で前記ハンドル
21の操舵操作ができると共に、ブレーキレバー27や
アクセルレバー33の操作ができる。
【0047】上記車体2の前部にはゴルフバッグ39を
載置させるためのバスケット40が設けられており、オ
ペレータは上記操舵等により、上記ゴルフバッグ39を
所望位置に運ぶことができる。
【0048】図2から図6において、上記ゴルフカー1
を電気、電子的に走行制御するための制御装置につき説
明する。
【0049】上記車体2の左右ほぼ中央にはメインコン
トローラ42が設けられている。一方、前記エンジン6
には点火回路44が電気的に接続(以下、単に接続とい
う。)され、この点火回路44は上記メインコントロー
ラ42に接続されている。また、上記エンジン6の回転
数を検出する回転センサ45が設けられ、この回転セン
サ45も同上メインコントローラ42に接続され、上記
回転センサ45の出力信号により、点火回路44におけ
る点火時期が定められる。
【0050】上記メインコントローラ42など各電気部
品に対し、前記バッテリ17の電力を供給可能とするメ
インスイッチ46が設けられている。また、同上メイン
コントローラ42には、ゴルフカー1の発進、もしくは
停止を可能とする発進停止スイッチ47が接続されてい
る。上記メインスイッチ46と、発進停止スイッチ47
とは、前記ハンドルポスト19に支持されたインスツル
メントパネル43に取り付けられている。
【0051】上記メインスイッチ46は、特に図4から
図6で示すようにキャディスイッチ46a、セルフスイ
ッチ46b、および定点通過スイッチ46cを備えてい
る。同上メインスイッチ46はキースイッチで、上記イ
ンスツルメントパネル43側に設けられた錠48と、こ
の錠48に挿抜自在に差し込まれてキー操作されるキー
49とで構成されている。
【0052】図5で示すように、キー49をOFFに合
わせると、バッテリ17から他の電気部品に対する一切
の電力供給が遮断させられる。また、同上キー49を
に合わせると、キャディスイッチ46aがオンし、に
合わせるとセルフスイッチ46bがオンし、に合わせ
ると定点通過スイッチ46cがオンするようになってい
る。また、このようにいずれかのスイッチをオンする
と、他のスイッチはオフするようになっている。
【0053】この場合、上記キー49により、キャディ
スイッチ46a、および定点通過スイッチ46cをオン
させたときには、上記キー49は上記錠48から機械的
に抜けないようになっている。
【0054】図2から図6において、上記ゴルフカー1
とは別に発信機50が設けられ、この発信機50にも、
上記発進停止スイッチ47と同じ機能を持つ発進停止ス
イッチ51が備えられている。一方、メインコントロー
ラ42に接続されるリモコン受信機52が設けられてい
る。
【0055】そして、上記発信機50の発進停止スイッ
チ51を操作すれば、その信号が上記リモコン受信機5
2に受けられて、ゴルフカー1の各構成部品が操作され
る。なお、52aは、上記リモコン受信機52のアンテ
ナである。
【0056】前記減速機12には車速センサ53が取り
付けられ、この車速センサ53はメインコントローラ4
2に接続されている。
【0057】上記気化器7のスロットルバルブには、そ
の開度を検出するスロットルセンサ55が設けられてい
る。このスロットルセンサ55は、ポテンショメータで
構成され、前記ステッピングモータ36と共に上記メイ
ンコントローラ42に接続されている。
【0058】前記バッテリ17とメインリレー56との
直列回路に、抵抗器57が並列に接続され、この並列回
路の一端はパワー系コントローラ58を介しメインコン
トローラ42に接続され、他端は前記スタータダイナモ
15に接続されている。また、上記メインリレー56、
および電流センサ60はメインコントローラ42に接続
されている。更に、上記バッテリ17にステアリングリ
レー65が並列に接続されている。上記抵抗器57は前
記車体2の外側方から抵抗器ガード57aによって覆わ
れ、保護されている。
【0059】前記リンク機構22に連動して、前輪3,
3の操舵方向と同期して左右に回動する回動アーム62
が設けられている。この回動アーム62の回動端に3つ
の誘導線センサ63が取り付けられ、これら誘導線セン
サ63は誘導定点アンプ64を介しメインコントローラ
42に接続されている。また、前記操舵モータ23もパ
ワー系コントローラ58を介してメインコントローラ4
2に接続されている。
【0060】車体2の下腹には定点センサ66が取り付
けられ、また、駐車レバー24の操作で、ディスクブレ
ーキ25が制動動作したことを検出する駐車スイッチ6
8が設けられている。また、前記ステッププレート38
の下面側に乗車検出センサである乗車スイッチ69が設
けられ、これら各センサ66,68,69も同上メイン
コントローラ42に接続されている。
【0061】図1から図3において、前記ゴルフ場Gに
は、その地表面近傍に、上記ゴルフカー1を走行させよ
うとする所望の走行コースに沿って誘導線61が埋設さ
れている。また、この誘導線61に沿って、適宜、通常
定点61aが埋設され、この通常定点61aはS極、も
しくはN極の磁石で構成されている。
【0062】上記誘導線61は、1本の線材を平面視ほ
ぼ直方形状の環状に折り曲げて形成した主誘導線72を
有し、この主誘導線72はゴルフ場Gにおけるある1つ
の第1フェアウェイ73の少なくとも一部を取り囲むよ
うに配設されている。また、上記主誘導線72は前部左
誘導線72a、左誘導線72b、後部誘導線72c、右
誘導線72d、および前部右誘導線72eで構成され、
かつ、この順序で互いに一体的に連結されている。
【0063】上記第1フェアウェイ73の手前の第2フ
ェアウェイ74側から上記主誘導線72に向って延び、
この主誘導線72の一端たる前部右誘導線72eの自由
端に一体的に連結される入口誘導線75が設けられ、こ
の入口誘導線75は上記後部誘導線72cを横切り、か
つ、上記主誘導線72の内部を横切っている。また、同
上主誘導線72の他端である前部左誘導線72aの自由
端に一体的に連結されて、それより先の第3フェアウェ
イ76側に向って延びる出口誘導線77が設けられてい
る。
【0064】上記の場合、後部誘導線72cと入口誘導
線75とが平面視で交差するところは、電気的に互いに
非接触で、かつ、平面視でほぼ直交している。上記主誘
導線72の前部右誘導線72eに連結される上記入口誘
導線75の連結部分の仮想延長線上に上記主誘導線72
の前部左誘導線72aに連結される上記出口誘導線77
の連結部分が配設されている。ゴルフ場Gの平面視で、
上記入口誘導線75と出口誘導線77の各連結部分に対
し、上記主誘導線72の前部右誘導線72eと前部左誘
導線72aとがそれぞれほぼ直交させられている。
【0065】上記主誘導線72で囲まれた内部(図中×
印を付した部分)で、入口誘導線75の後部近傍には、
S極、もしくはN極の磁石で構成された開始定点79が
埋設されている。また、上記主誘導線72の前部右誘導
線72eに連結される上記右誘導線72dの連結部分
と、上記主誘導線72の前部左誘導線72aに連結され
る上記左誘導線72bの連結部分とは左右幅寸法が狭め
られていて、これら右誘導線72dと左誘導線72bの
各連結部分に跨るように、S極、もしくはN極で構成さ
れた2本の長い終了定点80,80が配設されて地中に
埋入されている。この場合、各終了定点80は複数の小
さい磁石を列設することにより構成してもよい。この場
合、電気的に、上記入口誘導線75と出口誘導線77の
各連結部分は互いに非接触で、上記前部右誘導線72e
と前部左誘導線72aも互いに非接触である。
【0066】図2と図6において、前記車体2にはラン
ダム走行スイッチ82が取り付けられ、これは前記メイ
ンコントローラ42に接続されている。また、同上ラン
ダム走行スイッチ82はカバー体で開閉自在に覆われて
おり、このカバー体は閉状態で車体2側にキー操作によ
りロック可能とされている。
【0067】上記メインコントローラ42によるゴルフ
カー1の各制御につき、より詳しく説明する。
【0068】ゴルフカー1を走行させるときには、ま
ず、メインスイッチ46のうちキャディスイッチ46
a、セルフスイッチ46b、および定点通過スイッチ4
6cのうちいずれか一つを選択する。すると、ゴルフカ
ー1は自動走行の制御状態となる。
【0069】また、これと共に、発進停止スイッチ4
7、もしくは発信機50の発進停止スイッチ51の操作
により、メインコントローラ42に発進指令を与える
と、ゴルフカー1が自動走行することとなる。
【0070】即ち、上記発進指令により、メインリレー
56が接続動作し、これにより、バッテリ17にスター
タダイナモ15が接続され、このスタータダイナモ15
がスタータモータとして機能し、エンジン6を起動させ
る。また、同上発進指令により、電磁クラッチ35が接
続動作し、ステッピングモータ36が切替装置29と、
同上電磁クラッチ35とを介して気化器7のスロットル
バルブに連結され、その開度が上記ステッピングモータ
36により自動調整される。
【0071】この場合、上記気化器7のスロットルバル
ブに対するガバナ装置31やアクセルレバー33の連結
は、上記切替装置29により解除される。また、上記と
同時に、電磁ブレーキ26がオンされて制動解除され
る。
【0072】そして、このエンジン6が所定の回転数に
達すると、その動力は自動変速機13によって自動変速
されながら減速機12に伝えられる。そして、この減速
機12で減速された後、後輪4,4に伝えられ、これに
より、ゴルフカー1が走行し始める。
【0073】上記走行が始まると、上記各誘導線センサ
63が、予め交流電流が流されている前記誘導線61の
磁力を検出し、この検出に応じて上記メインコントロー
ラ42とパワー系コントローラ58とを介して、上記操
舵モータ23が正逆回転駆動させられ、これに連動し
て、リンク機構22を介し操舵輪たる左右前輪3,3が
操舵される。
【0074】また、これと同時に、上記操舵モータ23
の駆動に同上リンク機構22を介し連動して、回動アー
ム62も回動する。すると、この回動アーム62の回動
に伴う各誘導線センサ63の検出信号の変化が、上記操
舵モータ23にフィードバックされ、これに応じて同上
操舵モータ23が駆動させられ、再び上記したように各
前輪3が操舵されると共に、回動アーム62も回動させ
られる。そして、これが繰り返されて、上記ゴルフカー
1が上記誘導線61に沿って無人の自動走行をすること
となる。
【0075】上記自動走行中は、車速センサ53の検出
信号により、車速が遅ければ、ステッピングモータ36
の作動により気化器7のスロットルバルブをより大きく
開弁させ、車速が速ければ、スロットルバルブをより小
さく閉弁させるようになされている。
【0076】また、同上ステッピングモータ36の作動
により、上記スロットルバルブが開閉弁するとき、上記
スロットルセンサ55が、この開度を検出してメインコ
ントローラ42を介し上記ステッピングモータ36にフ
ィードバックし、これによって適正な開度が得られるよ
うになっている。
【0077】このようにして、前記車速センサ53の検
出信号により、気化器7のスロットルバルブが開度調整
され、通常は、ある一定の高速走行が維持される。
【0078】この走行中において、ゴルフカー1が前記
誘導線61からある大きさ以上に外れたことが、誘導線
センサ63によって検出されたときには、減速されてあ
る一定の低速走行に切り替えられる。
【0079】前記通常定点61aは急な下り坂や急な曲
がり角の手前に設置されていて、上記通常定点61aを
定点センサ66が検出したときにも、上記低速走行とさ
れる。なお、この低速走行は、上記車速センサ53の検
出信号とメインコントローラ42に内蔵されたタイマー
とによって低速走行距離が算出され、この低速走行での
所定距離の走行後に、前記高速走行に自動復帰するよう
になっている。
【0080】上記走行中は、エンジン6により駆動され
るスタータダイナモ15が発電機として機能し、その出
力はオンしたメインリレー56を介しバッテリ17に充
電される。
【0081】下り坂を下るときには、上記スタータダイ
ナモ15における発電で回生制動の作用が生じ、ゴルフ
カー1が減速される。なお、上記バッテリ17の充電が
十分に行われているときには、上記回生制動が不十分と
なるため、このときには、メインリレー56がオフして
スタータダイナモ15を抵抗器57に接続させるように
切り替えられる。すると、発電電流が上記抵抗器57で
消費され、これにより、所望の抵抗制動が得られるよう
になっている。
【0082】上記ゴルフカー1の走行を停止させるとき
には、発進停止スイッチ47、もしくは発信機50の発
進停止スイッチ51によりメインコントローラ42に停
止指令を与える。
【0083】この場合には、まず、電磁クラッチ35を
オン(接続動作)させて、ステッピングモータ36の作
動により気化器7を閉じる。すると、エンジン6のエン
ジンブレーキと、スタータダイナモ15の発電による回
生制動とによってゴルフカー1が減速させられる。この
後、回転センサ45もしくは車速センサ53の検出信号
により、エンジン6の回転数もしくは車速が所定値より
も低くなったと判断されると、エンジン6が点火回路4
4により失火させられる。
【0084】また、このとき、上記電磁クラッチ35が
オフ(切断)されて、気化器7におけるスロットルバル
ブがスプリングリターンによって全閉とされ、これらに
よりエンジン6は停止させられる。また、上記エンジン
6の停止と同時に電磁ブレーキ26がオフして、後輪
4,4を制動し、これにより、ゴルフカー1が停止させ
られる。
【0085】図1中符号Aで示すように、上記ゴルフカ
ー1が、誘導線センサ63により上記入口誘導線75の
磁力を検出しながら、これに沿って上記第1フェアウェ
イ73にまで自動走行してきたとき、ゴルフカー1が主
誘導線72の内部をランダムなジグザグ状に自動走行す
るよう、前記メインコントローラ42によって自動制御
される。
【0086】図1、図7および図8により、上記制御に
つき説明する。
【0087】図7と図8はメインコントローラ42につ
いてのフローチャートを示し、これら図中(P‐1)〜
(P‐30)はプログラムの各ステップを示している。
また、同上図7と図8中、各一対のA同士、B同士、お
よびC同士は互いに電気的に接続している。
【0088】ゴルフカー1が、図1中符号Aで示すよう
に上記入口誘導線75に沿って自動走行しているとす
る。(P‐2)で、ポテンショメータ18による操舵角
の検出信号と、誘導線センサ63による誘導線61の磁
力の検出信号と、定点センサ66による開始定点79や
終了定点80の磁力の検出信号とが、それぞれメインコ
ントローラ42に入力される、
【0089】(P‐3)、(P‐4)で、操舵モード
(フラグ)が「通常操舵」であり、かつ、(P‐5)
で、開始定点79の磁力が検出されないときには、ま
た、仮に開始定点79の磁力が検出されたとしても、
(P‐6)で、ランダム走行スイッチ82がオフのとき
には、通常偏差計算(P‐7)、通常操舵速度・方向計
算(P‐8)、操舵モータ23による操舵出力(P‐
9)が順次実行されて、上記(P‐2)に戻り、ゴルフ
カー1は入口誘導線75に沿って自動走行を続ける。な
お、上記(P‐7)の通常偏差計算とは、誘導線61に
対する各誘導線センサ63の偏位量を計算することであ
る。
【0090】上記(P‐5)で、開始定点79の磁力が
検出され、かつ、ランダム走行スイッチ82がオンであ
れば(P‐6)、操舵モードが「ランダム操舵中」とな
る(P‐10)。
【0091】そして、(P‐11)で、目標進行角θを
乱数で計算し、例えば、5°、10°、15°、20°
のうちからいずれか1つの角度が選択される。
【0092】この後、(P‐12)が実行され、前記し
たように終了定点80の磁力が検出されず(P‐1
3)、かつ、「復帰フラグ」がオフならば(P‐1
4)、(P‐9)を経て(P‐2)に戻る。
【0093】前記(P‐10)で、操舵モードは「ラン
ダム操舵中」となっているため、上記(P‐2)から
(P‐3)を経て、(P‐15)が実行される。(P‐
16)で、進行角が目標進行角(θ)に達していなけれ
ば、上記(P‐12)、(P‐13)、(P‐14)、
(P‐9)、(P‐2)、(P‐3)、(P‐15)、
および(P‐16)が実行され、この際、ゴルフカー1
は図1中符号Bで示すように、操舵しながら自動走行す
る。
【0094】上記(P‐16)で、進行角が目標進行角
(θ)に達すれば、操舵角は0とされる(P‐17)。
すると、ゴルフカー1は、図1中符号Cで示すように上
記目標進行角(θ)で、直進的に自動走行し、操舵モー
ドが「直進中」となる。この後は、再び、上記した(P
‐12)、(P‐13)、(P‐14)、(P‐9)、
(P‐2)、および(P‐3)が実行される。
【0095】前記(P‐18)で、操舵モードは「直進
中」となっているため、上記(P‐3)の後、(P‐1
9)が実行される。そして、新たな誘導線に達すると
(P‐20)、誘導線通過カウタンが1カウントアップ
する(P‐21)。
【0096】前記右誘導線72dはゴルフカー1の進行
方向でみて、右側の反転用誘導線として予め定められて
おり、ゴルフカー1の進行中に、上記右誘導線72dの
磁力が検出されれば(P‐22)、目標進行角(θ)が
計算される(P‐23)。
【0097】次に、操舵モードが「ランダム操舵中」に
戻され、上記した誘導線通過カウンタが0に戻されて
(P‐25)、前記した(P‐12)、(P‐13)、
(P‐14)、(P‐9)、(P‐2)、および(P‐
3)が実行される。また、前記(P‐24)で、操舵モ
ードが「ランダム操舵中」となっているため、上記(P
‐3)の後、(P‐15)、(P‐16)が実行され
る。
【0098】そして、前記したように(P‐16)、
(P‐12)、(P‐9)等が繰り返されて、進行角に
目標進行角(θ)に近づけられる。この際、ゴルフカー
1は図1中矢印Dで示すように、操舵しながら、自動走
行する。
【0099】上記(P‐16)で、進行角が目標進行角
(θ)に達すれば、操舵角は0とされる(P‐17)、
すると、ゴルフカー1は図1中符号Eで示すように、直
進的に自動走行し、操舵モードが再び「直進中」となる
(P‐18)。
【0100】このため、前記(P‐12)、(P‐1
3)、(P‐14)、(P‐9)、(P‐2)、(P‐
3)を経て、再び前記(P‐19)〜(P‐25)が実
行され、更に、前記(P‐15)〜(P‐18)が実行
されるというように、(P‐15)以降のプログラム
と、(P‐19)以降のプログラムとが交互に実行され
る。即ち、ゴルフカー1は、上記した右側の反転用誘導
線として予め定められている右誘導線72dと、左側の
反転用誘導線として予め定められている前記左誘導線7
2bとに達する毎にこれを検出して反転操舵を繰り返
し、上記主誘導線72の内部を前方に向ってランダムに
ジグザグ状に自動走行することとなる。
【0101】ここで、前記したように、主誘導線72の
前部右誘導線72eに連結される上記右誘導線72dの
連結部分と、上記主誘導線72の前部左誘導線72aに
連結される上記左誘導線72bの連結部分とに跨るよう
に前記終了定点80が配設されている。
【0102】図1中符号Fで示すように、上記自動走行
中に、上記ゴルフカー1の誘導線センサ63が上記終了
定点80の磁力を検出すれば(P‐13)、復帰フラグ
がオンする(P‐26)。すると、この復帰フラグのオ
ンに基づいて(P‐14)、(P‐27)で(P‐7)
と同じ通常偏差計算が実行され、図1中符号Gで示すよ
うに、ゴルフカー1は入口誘導線75の磁力を検出しな
がら、この入口誘導線75に沿って出口誘導線77側に
うよう自動走行する。
【0103】(P‐28)で、入口誘導線75に対する
誘導線センサ63の偏位量が所定値を越えると、(P‐
9)が実行されるが、上記偏位量が所定値の範囲にあれ
ば、操舵モードが「通常操舵」になり(P‐29)、か
つ、復帰フラグがオフし(P‐30)、その後(P‐
9)を経て(P‐2)に戻る。
【0104】また、同上図1中符号Gで示すように、上
記ゴルフカー1が入口誘導線75に沿ってその前端に達
すると、ここから、上記出口誘導線77の磁力を検出し
て、これに沿って前記第3フェアウェイ76側に向って
自動走行する。
【0105】ところで、ゴルフ場Gの平面視で、上記ゴ
ルフカー1と共に各誘導線センサ63が上記誘導線61
をほぼ直角に横切った場合には、これらの磁力を上記各
誘導線センサ63が検知しにくいという性質を有してい
る。
【0106】そこで、前記したように、入口誘導線75
連結部分の前方近傍で、その仮想延長線上に出口誘導
線77の連結部分が配設され、これら入口誘導線75と
出口誘導線77の各連結部分に対し前部左誘導線72a
と前部右誘導線72eとがそれぞれほぼ直交させられて
いる。
【0107】このため、誘導線センサ63は、上記前部
左誘導線72aと前部右誘導線72eの各磁力を誤検知
することなく上記入口誘導線75から出口誘導線77に
乗り移る。そして、ゴルフカー1はこの出口誘導線77
の磁力を検出しながら、この出口誘導線77に沿い、第
1フェアウェイ73から第3フェアウェイ76に向って
自動走行する。
【0108】図9,10は実施例2,3に関するもの
で、これら各実施例についての以下の説明は、前記実施
例1と異なる部分についてのものである。
【0109】(実施例2) 図9は、実施例2を示している。
【0110】これによれば、右側の反転用誘導線は入口
誘導線75と定められ、左側の反転用誘導線は左誘導線
72bと定められ、終了定点80は上記入口誘導線75
と左誘導線72bの各前部に跨がるように設けられてい
る。
【0111】(実施例3) 図10は、実施例3を示している。
【0112】これによれば、主誘導線72の内部におけ
る入口誘導線75の中途部が、一旦同上主誘導線72の
外部に出るように折り曲げられている
【0113】
【発明の効果】この発明によれば、1本の線材を環状に
折り曲げてこれを主誘導線として、第1フェアウェイに
配設し、上記第1フェアウェイの手前の第2フェアウェ
イ側から上記主誘導線に向って延び、この主誘導線の一
端に一体的に連結される入口誘導線を設けると共に、同
上主誘導線の他端に一体的に連結されてそれより先の第
3フェアウェイ側に向って延びる出口誘導線を設けてあ
る。
【0114】即ち、ゴルフカーを自動走行させるために
設けた主誘導線、入口誘導線、および出口誘導線は1本
の線材で構成されたことから、これらを個々に設けるこ
とに比べて部品点数が少なくなり、よって、ゴルフカー
の自動走行装置の構成が簡単になる。
【0115】また、上記入口誘導線を検出しながらこれ
に沿って上記第1フェアウェイにまで自動走行してきた
ゴルフカーが、上記主誘導線で囲まれた内部で、その進
行方向でみてその左右に存在するいずれかの誘導線のう
ち予め定めてある反転用誘導線に達する毎に、これを検
出して反転操舵を繰り返すことにより、上記主誘導線で
囲まれた内部でジグザグ状に自動走行するようにしてあ
る。
【0116】このため、ゴルフカーは第1フェアウェイ
において、一定の走行コースだけを通るということは防
止される。よって、ゴルフカーの走行で、芝の一部だけ
が激しく傷むということは防止される。
【0117】上記主誘導線の一端に連結される反転用誘
導線の連結部分と、上記主誘導線の他端に連結される他
の反転用誘導線の連結部分とに跨るように終了定点を配
設し、上記ゴルフカーが上記終了定点を検出することに
より上記入口誘導線に沿って上記出口誘導線側に向うよ
う自動走行するようにしてある。
【0118】このため、上記ゴルフカーが終了定点を検
出すれば、上記ゴルフカーは上記入口誘導線側から上記
出口誘導線側に確実に移行させられる。
【0119】よって、第1フェアウェアから次の第3フ
ェアウェアに向ってのゴルフカーの自動走行が、より確
実に達成される。
【0120】上記主誘導線の一端に連結される上記入口
誘導線の連結部分の仮想延長線上に上記主誘導線の他端
に連結される上記出口誘導線の連結部分を配設し、ゴル
フ場の平面視で、上記入口誘導線と出口誘導線の各連結
部分に対し、上記主誘導線の一端と他端とをそれぞれほ
ぼ直交させてある。
【0121】ここで、ゴルフカーがその自動走行時に、
誘導線をほぼ直角に横切った場合には、上記ゴルフカー
にとって上記誘導線の磁力は検知しにくいものである。
【0122】そこで、上記したように、入口誘導線の連
結部分の仮想延長線上に出口誘導線の連結部分を配設
し、これら入口誘導線と出口誘導線の各連結部分に対
し、上記主誘導線の一端と他端とをそれぞれほぼ直交さ
せたのであり、このため、上記ゴルフカーが、第1フェ
アウェイ側の上記入口誘導線に沿って、上記第3フェア
ウェイ側の上記出口誘導線に向って自動走行するとき、
上記ゴルフカーは、上記主誘導線の一端と他端の各磁力
を誤検知することなく、上記入口誘導線に沿った自動走
行から上記出口誘導線に沿う自動走行に、より確実に移
行する。
【0123】よって、前記したように、誘導線を1本の
線材で成形して、自動走行装置の構成を簡単にした場合
でも、第1フェアウェアから次の第3フェアウェアに向
ってのゴルフカーの自動走行が、更に確実に達成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で、ゴルフカーの自動走行装置の全体
図である。
【図2】実施例1で、ゴルフカーの全体側面簡略図であ
る。
【図3】実施例1で、ゴルフカーの全体平面簡略図であ
る。
【図4】実施例1で、メインスイッチの背面詳細図であ
る。
【図5】実施例1で、メインスイッチの作用説明図であ
る。
【図6】実施例1で、電気配線図を含む全体線図であ
る。
【図7】実施例1で、メインコントローラのフローチャ
ートを示す図である。
【図8】実施例1で、メインコントローラのフローチャ
ートを示す図である。
【図9】実施例2で、図1に相当する図である。
【図10】実施例3で、図1に相当する図である
【符号の説明】
1 ゴルフカー 42 メインコントローラ 61 誘導線 72 主誘導線72a 前部左誘導線(他端) 72e 前部右誘導線(一端) 73 第1フェアウェイ 74 第2フェアウェイ 75 入口誘導線 76 第3フェアウェイ 77 出口誘導線 79 開始定点 80 終了定点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 55/08 B61B 13/00 G05D 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の線材を環状に折り曲げてこれを主
    誘導線として第1フェアウェイに配設し、上記第1フェ
    アウェイの手前の第2フェアウェイ側から上記主誘導線
    に向って延び、この主誘導線の一端に一体的に連結され
    る入口誘導線を設けると共に、同上主誘導線の他端に一
    体的に連結されてそれより先の第3フェアウェイ側に向
    って延びる出口誘導線を設け、上記入口誘導線を検出し
    ながらこれに沿って上記第1フェアウェイにまで自動走
    行してきたゴルフカーが、上記主誘導線で囲まれた内部
    で、その進行方向でみてその左右に存在するいずれかの
    誘導線のうち予め定めてある反転用誘導線に達する毎
    に、これを検出して反転操舵を繰り返すことにより、上
    記主誘導線で囲まれた内部でジグザグ状に自動走行す
    ようにし 上記主誘導線の一端に連結される反転用誘導線の連結部
    分と、上記主誘導線の他端に連結される他の反転用誘導
    線の連結部分とに跨るように終了定点を配設し、上記ゴ
    ルフカーが上記終了定点を検出することにより上記入口
    誘導線に沿って上記出口誘導線側に向うよう自動走行す
    るようにし、 上記主誘導線の一端に連結される上記入口誘導線の連結
    部分の仮想延長線上に上記主誘導線の他端に連結される
    上記出口誘導線の連結部分を配設し、ゴルフ場の平面視
    で、上記入口誘導線と出口誘導線の各連結部分に対し、
    上記主誘導線の一端と他端とをそれぞれほぼ直交させ
    ゴルフカーの自動走行装置。
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