JP4181719B2 - 無人走行車両の自動分岐システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中に埋設された誘導線を検知しながらこれに沿って自走する無人走行車両の自動分岐システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフカート等の無人走行車両は、誘導線を検知する誘導線センサと、ステアリング系を駆動するステアリングモータと、前記誘導線センサからの信号を受けて車体の誘導線からの偏差量を演算してその値に応じた制御信号を前記ステアリングモータに対して出力するコントローラを含んで構成されている。
【0003】
ところで、分岐点を有する走行ルートを無人走行車両が走行する場合、分岐点近傍に設置された定点を無人走行車両が検知することによってその操舵方向が決定されるようにした自動分岐システムが提案されている(特開平6−75625号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自動分岐システムにあっては、無人走行車両が同一分岐点を複数回通過する場合、同一分岐点では無人走行車両は常に同一方向にしか操舵されないため、所定の走行コースを形成するためには誘導線の本数が増えて工事費が嵩むという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、複数の走行コースで誘導線を共用することによって誘導線の本数及び工事費を削減することができる無人走行車両の自動分岐システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、走行路と、該走行路に沿って設けられた誘導線を検知しながら該誘導線に沿って自走する無人走行車両とを含む自動分岐システムであって、前記走行路は、一端から他端の方向にのみ進行可能な共用経路と、前記共用経路の前記他端で分岐して前記共用経路の前記一端で合流し、前記他端から前記一端の方向にのみ進行可能となる第1経路及び第2経路と、前記共用経路の前記他端の手前に設けられた定点と、前記第1経路及び前記第2経路に設けられた補助定点と、を含み、前記無人走行車両は、前記補助定点と前記定点との組み合わせに対して前記無人走行車両の操舵方向が関連付けられて予め入力された論理を含み、前記無人走行車両は、前記共用経路における前記定点を検知して前記他端から前記第1経路に進入した後、前記第1経路の前記補助定点を検知して前記一端から前記共用経路に進入して前記定点を再検知した場合に、検知された前記補助定点と再検知された前記定点との組み合わせと前記論理とに基づいて、その操舵方向を、前記論理において該組み合わせに関連付けられている操舵方向に決定し、前記他端から前記第2経路に進入することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記走行路は、該走行路におけるいずれかの経路から分岐する入庫経路と、前記いずれかの経路の前記入庫経路に分岐する分岐点の手前に設けられた入庫定点と、を含み、前記無人走行車両は、車庫入れ専用の入庫スイッチと、前記入庫スイッチのON状態及びOFF状態と前記入庫定点との組み合わせに対して前記無人走行車両の操舵方向が関連付けられて予め入力された論理と、を含み、前記無人走行車両は、前記入庫スイッチがON状態で前記入庫定点を検知した場合に、前記入庫スイッチのON状態と検知された前記入庫定点との組み合わせと、前記論理と、に基づいて、その操舵方向を、該論理において該組み合わせに関連付けられている操舵方向に決定し、前記分岐点から前記入庫経路に進入することを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、手動にて分岐方向を指示するための分岐スイッチを無人走行車両に設けるとともに、無人走行車両に設けられたコントローラに各定点に対応する操舵方向を指示するための論理を数種類準備しておき、該コントローラの入力端子に前記分岐スイッチの端子を接続することによってコントローラに準備された論理を選択するようにしたことを特徴とする。
【0009】
従って、請求項1記載の発明によれば、補助定点と定点との組み合わせによって無人走行車両の操舵方向を決定するようにしたため、無人走行車両が同一分岐点を複数回通過する場合に1回目と2回目でその進行方向を変えることができ、複数の走行コースで誘導線を共用することができて誘導線の本数及び工事費を削減することができる。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、入庫スイッチがONされた場合には無人走行車両を一定の方向に操舵するようにしたため、車庫入れ専用の誘導線或は誘導線切替装置が不要となり、工事費を更に削減することができる。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、コントローラの制御ソフトを変更することなく、分岐スイッチの端子のコントローラの入力端子への接続を変えるだけで論理を変更することができるため、分岐方向が異なる各走行コースの誘導線レイアウトに対しては論理の変更で対処することができ、誘導線レイアウトを安価に設計することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は無人走行車両としてのゴルフカートの基本構成を示す斜視図、図2はゴルフコースにおける走行ルートを示す図、図3はゴルフカートのステアリング制御系の構成を示すブロック図、図4は本発明に係る自動分岐システムの制御手順を示すフローチャートである。
【0014】
先ず、図1に基づいてゴルフカート1の基本構成を説明すると、該ゴルフカート1はその車体2の前後部を操向輪である左右一対の前輪3、駆動輪である左右一対の後輪4によってそれぞれ走行自在に支持されている。
【0015】
又、上記車体2の前部の車幅方向略中央部にはステアリングシャフト5が後方に向かって斜め上方に傾斜して立設されており、該ステアリングシャフト5の上端にはステアリングホイール6が、下端には前記前輪3を操舵する1本又は2本のタイロッド7がそれぞれ連結されている。そして、ステアリングシャフト5の近傍にはステアリングモータ8が配設されており、該ステアリングモータ8の出力軸端に結着されたプーリ9はステアリングシャフト5に結着されたプーリ10とベルト11を介して連結されている。尚、ステアリングモータ8の出力軸とステアリングシャフト5をギヤによって連結しても良い。
【0016】
更に、車体2の前方下部には、地中に埋設された誘導線12を検知するための3つの誘導線センサ13L,13C,13Rが車幅方向に適当な間隔で並設されている。これらの誘導線センサ13L,13C,13Rは、前記誘導線12を電流が流れることによって発生する磁界を検知するセンサであって、誘導線センサ13Cは車幅方向中央に配置され、これの左右に誘導線センサ13L,13Rがそれぞれ設置されている。そして、各誘導線センサ13L,13C,13Rは、増幅器14を介して制御手段であるメインコントローラ15に電気的に接続されている。尚、メインコントローラ15にはステアリングコントローラ16を介して前記ステアリングモータ8が電気的に接続されている。
【0017】
一方、車体2の略中央部には駆動源であるエンジン17が搭載されており、該エンジン17の吸気系にはキャブレタ18及びスロットルモータ19が接続されており、同エンジン17の出力軸端にはプーリ20が結着されている。
【0018】
又、上記エンジン17の前後にはセルダイナモ21、差動装置22がそれぞれ配設されており、これらの各入力軸に結着されたプーリ23,24と前記プーリ20の間にはベルト25,26がそれぞれ巻装されている。尚、前記スロットルモータ19とセルダイナモ21は図示のように前記メインコントローラ15に電気的に接続されている。
【0019】
ところで、前記差動装置22の両側方からは後車軸27が延出しており、各後車軸27の外側端に前記後輪4が結着されている。そして、一方の後車軸27の間には電磁ブレーキ28が介設されている。又、差動装置22の下部にはエンコーダ29が設けられており、該エンコーダ29と前記電磁ブレーキ28は前記メインコントローラ15にそれぞれ電気的に接続されている。尚、電磁ブレーキ28は差動装置22の入力軸に取り付けても良い。
【0020】
更に、車体2の略中央下部には、図2に示すゴルフコース(アウトコースAとインコースB)の途中に設置された後述の定点と補助定点を検知するための定点センサ30が取り付けられており、該定点センサ30は前記メインコントローラ15に電気的に接続されている。
【0021】
又、前記ステアリングホイール6の後方には操作パネル31が設けられており、該操作パネル31上には分岐スイッチ32と入庫スイッチ33(図3参照)が配設されており、これらは前記メインコントローラ15に電気的に接続されている。
【0022】
図3にステアリング制御系の構成が示されるが、前記メインコントローラ15内には、車体2の誘導線12からの偏差量xを演算するための偏差量演算部34、前記誘導線センサ13L,13C,13Rから増幅器14を経て入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器35、前記偏差量演算部34にて演算された偏差量xに応じて前記ステアリングモータ8への電流指令値を演算するためのステアリングモータ電流指令値演算部36の他、メモリ37、前記定点センサ30と分岐スイッチ32及び入庫スイッチ33のインターフェイス38,39,40、定点判定部41及び走行距離(時間)演算部42が組み込まれている。
【0023】
ここで、図2に示すゴルフコースにおけるゴルフカート1の走行ルートについて説明する。
【0024】
前記誘導線12はNo.1〜No.9ホールのアウトコースAとNo.10 〜No.18 ホールのインコースBを構成するようループ状に敷設されており、又、誘導線12はインコースBの途中から分岐してカート庫50に至る入庫コースCとカート庫50からインコースBに合流する出庫コースDを形成している。
【0025】
ところで、以上のコースA〜Dを構成する誘導線12の分岐点a,bの近傍(ゴルフカート1の進行方向上流位置)には、ゴルフカート1の進行方向に「S」極と「N」極の順に永久磁石を配置して成る定点(以下、SN定点と称する)と「N」,「S」,「N」極の順に永久磁石を配置して成る定点(以下、NSN入庫定点と称する)が配置されている。又、図示の合流点c,dの近傍(ゴルフカート1の進行方向上流位置)には、ゴルフカート1の進行方向に「N」極の3つの永久磁石を配置して成る補助定点(以下、NNN補助定点と称する)と「N」,「N」,「S」極の順に永久磁石を配置して成る補助定点(以下、NNS補助定点と称する)が配置されている。
【0026】
而して、メインコントローラ15の指令に基づいてセルダイナモ21が駆動されてエンジン17が始動されると、該エンジン17の出力の一部はプーリ20、ベルト26及びプーリ24を経て差動装置22に入力され、更に、後車軸27を経て左右の後輪4に伝達され、該後輪4が回転駆動されてゴルフカート1が走行せしめられる。尚、ゴルフカート1の走行中においては、エンコーダ29からの信号はメインコントローラ15の前記走行距離(時間)演算部42(図3参照)に入力され、該走行距離(時間)演算部42では後輪4の回転数の積算値等からゴルフカート1の走行距離や時間等を演算し、その結果を前記偏差量演算部34に対して出力する。又、スロットルモータ19はメインコントローラ15からの指令を受けて不図示のスロットルバルブの開度を調整してエンジン17の回転数、つまりはゴルフカート1の走行速度を所定値に設定する。
【0027】
ここで、本発明に係る自動分岐システムの作用を図4に示すフローチャートに従って説明する。
【0028】
図2に示すカート庫50からゴルフカート1を出庫して図示位置に停止させ、先ず、アウトコースAからプレーを開始する場合、乗員はゴルフカート1の操作パネル31に設けられた分岐スイッチ32をA側にセットするとともに、入庫スイッチ33をOFF状態とする。
【0029】
ところで、ゴルフカート1のステアリング系の制御モードには、図2に示す走行ルート中の分岐点a,b以外の地点を走行するときに選択される通常モードと、分岐点a,bを通過するときに選択される分岐モードが用意されている。又、メインコントローラ15の前記メモリ37には、定点及び補助定点の種類とそれに対する操舵方向(「右」又は「左」)が図5に示すように分岐スイッチ32の状態及び入庫スイッチ33のON/OFFに対して予め入力されている。尚、メモリ37には、偏差量xの計算のための係数、分岐モードから通常モードへ復帰するためのタイミング(ゴルフカート1の分岐点a,bからの走行距離や走行時間)等も予め入力されている。
【0030】
而して、アウトコースAからプレーを開始する場合、ゴルフカート1の走行が開始されると先ず入庫スイッチ33がONされているか否かが判定される(図4のステップS1)。プレー開始時には前述のように入庫スイッチ33はOFFされているため、判定結果はNOとなって処理はステップS2に進み、ステップS2では定点センサ30によって補助定点が検知されたか否かが判定される。
【0031】
プレー開始時には定点センサ30によって補助定点が検知されないため、ステップS2での判定はNOとなり、処理はステップS3に進み、定点センサ30によって定点が検知されたか否かが判定される。定点が検出されない場合、ステアリング系の制御モードとして通常モードが選択されて処理はステップS4に進み、メインコントローラ15の偏差量演算部34ではA/D変換器35によってデジタル化された誘導センサ13L,13C,13Rからの信号VL ,VC ,VR を用いて偏差量xを次式によって演算する。
【0032】
x=f1(VL ,VC ,VR ) …(1)
上記(1)式によって演算された偏差量xはステアリングモータ電流指令値演算部36に入力され、該演算部36では偏差量xに対応したステアリングモータ8への電流指令値(偏差量x=0に対応する電流指令値)が演算され(ステップS5)、その結果が前記ステアリングコントローラ16に対して出力される(ステップS6)。すると、ステアリングコントローラ16はステアリングモータ8の駆動を制御し、これによって図2に示すステアリングシャフト5が所定の方向に所定角度だけ回動せしめられて前輪3が同方向に所定量だけ操舵され、これによって無人走行車両1は誘導線12に沿って自走する。
【0033】
そして、ゴルフカート1が誘導線12に沿って走行して分岐点a近傍に達し、定点センサ30が分岐点aの近傍に設置されたSN定点を検知するとステップS3での判定結果はYESとなり、検知信号は図3に示すメインコントローラ15のインターフェイス38を経て定点判定部41に入力される。定点判定部41では、メモリ37に予め入力されたSN定点に対する操舵方向に基づいてゴルフカート1が進行すべき方向(右又は左)を判断し(ステップS7)、その結果を偏差量演算部34に入力する。
【0034】
図5に示すように、入庫スイッチ33がOFFで、分岐スイッチ32がAにセットされている場合には、操舵方向は「右」であるため、分岐点aにおけるゴルフカート1が進行すべき方向は右である。従って、制御モードとして右分岐モードが選択され(ステップS8,S9)、偏差量演算部34では、中央と右側の誘導線センサ13C,13Rからの信号VC ,VR を用いて次式にて偏差量xが演算される(ステップS10)。
【0035】
x=f2(VC ,VR ) …(2)
上記(2)式によって演算された偏差量(誘導線12からの車体2の偏差量)xはステアリングモータ電流指令値演算部36に入力され、該演算部36では偏差量xに対応したステアリングモータ8への電流指令値が演算され(ステップS11)、その結果が前記ステアリングコントローラ16に対して出力される(ステップS12)。すると、ステアリングコントローラ16はステアリングモータ8の駆動を制御し、これによって図2に示すステアリングシャフト5が右方向に所定角度だけ回動せしめられて前輪3が同方向に所定量だけ操舵され、これによってゴルフカート1はアウトコースAに沿って走行する。
【0036】
そして、制御モードが通常モードから分岐モードに切り替わった後、ゴルフカート1の分岐点aからの走行距離又は走行時間がメインコントローラ15の走行距離(時間)演算部42によって演算され(ステップS13)、その値が所定値を超えれば、制御モードが分岐モードから通常モードに復帰せしめられ(ステップS14,15)、以後は全ての誘導線センサ13L,13C,13Rからの信号VL ,VC ,VR を用いたステアリング系の制御がなされ、ゴルフカート1はアウトコースAを自走する。
【0037】
而して、No.1〜No.9の9ホールのプレーが終了してゴルフカート1がアウトコースAの合流点cの手前を走行する際に定点センサ30がそこに設置されたNNN補助定点を検知し、ゴルフカート1は図2に示す最初の位置に戻る。すると、図4に示すステップS2での判定結果がYESとなり、次に定点センサ30が同一の分岐点aの近傍に設置されたSN定点を検知するとステップS16での判定結果はYESとなり、処理はステップS7に進んでゴルフカート1が進行すべき方向が判断される。
【0038】
図5に示すように、入庫スイッチ33がOFFで、分岐スイッチ32がAにセットされている場合にNNN補助定点が検知された後にSN定点が検知された場合(図5に「NNN−SN」にて表示)には操舵方向は「左」であるため、分岐点aにおけるゴルフカート1が進行すべき方向は左である。従って、制御モードとして左分岐モードが選択され(ステップS8,S17)、偏差量演算部34では、左側と中央の誘導線センサ13L,13Cからの信号VL ,VC を用いて次式にて偏差量xが演算される(ステップS18)。
【0039】
x=f3(VL ,VC ) …(3)
上記(3)式によって演算された偏差量(誘導線12からの車体2の偏差量)xはステアリングモータ電流指令値演算部36に入力され、該演算部36では偏差量xに対応したステアリングモータ8への電流指令値が演算され(ステップS11)、その結果が前記ステアリングコントローラ16に対して出力される(ステップS12)。すると、ステアリングコントローラ16はステアリングモータ8の駆動を制御し、これによって図2に示すステアリングシャフト5が左方向に所定角度だけ回動せしめられて前輪3が同方向に所定量だけ操舵され、これによってゴルフカート1はインコースBに沿って走行する。
【0040】
そして、制御モードが通常モードから分岐モードに切り替わった後、ゴルフカート1の分岐点aからの走行距離又は走行時間がメインコントローラ15の走行距離(時間)演算部42によって演算され(ステップS13)、その値が所定値を超えれば制御モードが分岐モードから通常モードに復帰せしめられ(ステップS14,15)、以後は全ての誘導線センサ13L,13C,13Rからの信号VL ,VC ,VR を用いたステアリング系の制御がなされ、ゴルフカート1はインコースBを自走する。
【0041】
ゴルフカート1がインコースBを走行する途中で定点センサ30は分岐点bの近傍に設置されたNSN入庫定点を検知するが、この場合は入庫スイッチ33がOFF状態であるため、図4のステップS8での進行方向判断は図5に示すように「左」となり、ゴルフカート1はインコースBに沿ってそのまま走行する。
【0042】
而して、No.10 〜No.18 の9ホールのプレーが終了してゴルフカート1がイントコースBの合流点dの手前を走行する際に定点センサ30がそこに設置されたNNS補助定点を検知し、ゴルフカート1は図2に示す最初の位置に戻る。
【0043】
以上のように、本実施の形態では補助定点と定点との組み合わせによってゴルフカート1の操舵方向を決定するようにしたため、ゴルフカート1が同一分岐点aを複数回通過する場合に1回目と2回目でその進行方向を変えることができ、アウトコースAとインコースBで誘導線12を共用することができ、この結果、誘導線12の本数及び工事費を削減することができる。尚、以上はアウトコースAからプレーを開始する場合について述べたが、インコースBからプレーを開始する場合には分岐スイッチ32をB側にセットすれば良い。
【0044】
そして、インコースBのプレー終了後にゴルフカート1をカート庫50に戻す場合、図2に示す位置に停止しているゴルフカート1の操作パネル31に設けられた入庫スイッチ33をONする。すると、図4に示すステップS1での判定結果がYESとなり、処理はステップS19に進む。
【0045】
前述のように、ゴルフカート1がインコースBを走行する際に定点センサ30がNNS補助定点を検出した後に入庫スイッチ33がOFFされ、その後にSN定点を検知した場合には、図5に示すように分岐点aでの操舵方向は「左」となるため、ゴルフカート1はインコースBに沿って走行し、その途中の分岐点b近傍で定点センサ30がNSN入庫定点を検知すると図4に示すステップS19での判定結果がYESとなって処理はステップS7に進む。
【0046】
ステップS7では分岐点bでのゴルフカート1の進行方向が判断されるが、入庫スイッチ33がON状態である場合にNSN入庫定点を検知すると、図5に示すように分岐点bでの操舵方向は「右」となるため、ゴルフカート1は入庫コースCに沿ってカート庫50に向かって走行してカート庫50に収納される。
【0047】
而して、本実施の形態では、入庫スイッチ33がONされた場合にはゴルフカート1を一定の方向に操舵するようにしたため、車庫入れ専用の誘導線或は誘導線切替装置が不要となり、工事費を更に削減することができる。
【0048】
ところで、カート庫50が図2に鎖線にて示す位置に設置されている場合、分岐点bの手前にNSS入庫定点を設置しておく。入庫スイッチ33がONである場合には、NSS入庫定点を検知したゴルフカート1の分岐点bでの操舵方向は図5によれば「左」であるため、ゴルフカート1は入庫コースC’に沿ってカートン庫50に向かって走行してカート庫50に収納される。従って、入庫定点を変更すれば、カート庫50の設置場所を任意に設定することができる。
【0049】
尚、ゴルフカート1に設けられたメインコントローラ15に各定点に対応する操舵方向を指示するための図5に示すような論理を図6に示すように数種類準備しておき、該メインコントローラ15に連なるインターフェイス39の入力端子に分岐スイッチ32の端子を接続することによってメインコントローラ15に準備された論理を選択するようにすれば、メインコントローラ15の制御ソフトを変更することなく、分岐スイッチ32の端子のメインコントローラ15の入力端子への接続を変えるだけで論理を変更することができる。従って、分岐方向が異なる各走行コースの誘導線レイアウトに対しては論理の変更で対処することができ、誘導線レイアウトを安価に設計することができる。
【0050】
ところで、以上は本発明を特にゴルフカートのゴルフコースに対する自動分岐システムに適用した形態について述べたが、本発明は他の任意の無人走行車両の自動分岐システムに対して同様に適用可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、走行路に沿って設けられた誘導線を検知しながら該誘導線に沿って自走する無人走行車両が分岐点近傍に設置された定点を検知することによってその操舵方向が決定されるようにした無人走行車両の自動分岐システムにおいて、前記定点とは別に補助定点を設け、該補助定点と定点との組み合わせによって無人走行車両の操舵方向を決定するようにしたため、複数の走行コースで誘導線を共用することによって誘導線の本数及び工事費を削減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無人走行車両としてのゴルフカートの基本構成を示す斜視図である。
【図2】ゴルフコースにおける走行ルートを示す図である。
【図3】ゴルフカートのステアリング制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る自動分岐システムの制御手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る自動分岐システムにおける操舵方向の論理例を示す図である。
【図6】分岐スイッチとコントローラの接続部の構成図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカート(無人走行車両)
12 誘導線
15 メインコントローラ(コントローラ)
30 定点センサ
32 分岐スイッチ
33 入庫スイッチ
Claims (3)
- 走行路と、該走行路に沿って設けられた誘導線を検知しながら該誘導線に沿って自走する無人走行車両とを含む自動分岐システムであって、
前記走行路は、一端から他端の方向にのみ進行可能な共用経路と、
前記共用経路の前記他端で分岐して前記共用経路の前記一端で合流し、前記他端から前記一端の方向にのみ進行可能となる第1経路及び第2経路と、
前記共用経路の前記他端の手前に設けられた定点と、
前記第1経路及び前記第2経路に設けられた補助定点と、を含み、
前記無人走行車両は、前記補助定点と前記定点との組み合わせに対して前記無人走行車両の操舵方向が関連付けられて予め入力された論理を含み、
前記無人走行車両は、前記共用経路における前記定点を検知して前記他端から前記第1経路に進入した後、前記第1経路の前記補助定点を検知して前記一端から前記共用経路に進入して前記定点を再検知した場合に、検知された前記補助定点と再検知された前記定点との組み合わせと前記論理とに基づいて、その操舵方向を、前記論理において該組み合わせに関連付けられている操舵方向に決定し、前記他端から前記第2経路に進入することを特徴とする無人走行車両の自動分岐システム。 - 前記走行路は、該走行路におけるいずれかの経路から分岐する入庫経路と、
前記いずれかの経路の前記入庫経路に分岐する分岐点の手前に設けられた入庫定点と、を含み、
前記無人走行車両は、車庫入れ専用の入庫スイッチと、
前記入庫スイッチのON状態及びOFF状態と前記入庫定点との組み合わせに対して前記無人走行車両の操舵方向が関連付けられて予め入力された論理と、を含み、
前記無人走行車両は、前記入庫スイッチがON状態で前記入庫定点を検知した場合に、前記入庫スイッチのON状態と検知された前記入庫定点との組み合わせと、前記論理と、に基づいて、その操舵方向を、該論理において該組み合わせに関連付けられている操舵方向に決定し、前記分岐点から前記入庫経路に進入することを特徴とする請求項1記載の無人走行車両の自動分岐システム。 - 手動にて分岐方向を指示するための分岐スイッチを無人走行車両に設けるとともに、無人走行車両に設けられたコントローラに各定点に対応する操舵方向を指示するための論理を数種類準備しておき、該コントローラの入力端子に前記分岐スイッチの端子を接続することによってコントローラに準備された論理を選択するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の無人走行車両の自動分岐システム。
Priority Applications (1)
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