JP3303989B2 - 誘導式走行車両 - Google Patents

誘導式走行車両

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JP3303989B2
JP3303989B2 JP22980392A JP22980392A JP3303989B2 JP 3303989 B2 JP3303989 B2 JP 3303989B2 JP 22980392 A JP22980392 A JP 22980392A JP 22980392 A JP22980392 A JP 22980392A JP 3303989 B2 JP3303989 B2 JP 3303989B2
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昌也 坂上
隆司 溝川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に埋設された誘導
線を検知しながらこれに沿って自走する誘導式走行車両
に関する。
【0002】
【従来の技術】斯かる誘導式走行車両は、誘導線に沿っ
て予め決められた単一の走行ルートに沿って走行してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、複数の走行
ルートの中から任意のルートを選択してそのルートに沿
って誘導式走行車両を走行せしめたい場合があり、従来
は斯かる要求に応えることができなかった。
【0004】そこで、誘導線を並列に接続して複数のル
ープを構成することによって複数の走行ルートを形成す
ることが考えられるが、誘導線を並列に接続すると、分
岐する誘導線を流れる電流の値が異なり、特に長くて抵
抗の大きな誘導線を流れる電流の値が小さくなり、該誘
導線が誘導式走行車両によって検知され得ない事態が発
生する。
【0005】上記問題を解決するための手法として、1
本の誘導線で複数のループを構成して複数の走行ルート
を形成することが考えられるが、この場合、走行ルート
の分岐点及び合流点における車両の進行方向の判断及び
進行方向に応じたステアリング系の制御方法を確立する
必要がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、複数の走行ルートの中から任
意のルートを選択してそのルートに沿って走行すること
ができる誘導式車両を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、走行路に設けられた誘導線に発生する磁
界を検知する3つの誘導線センサを車幅方向中央とこれ
の左右に設置し、該誘導線センサからの信号を受けて車
体の誘導線からの偏差量を演算し、演算された偏差量に
応じた制御信号をステアリングモータに対して出力して
ステアリング系を駆動制御することによって誘導線に沿
って自走する誘導式走行車両において、前記誘導線の分
岐点及び合流点近傍に設置された定点を検知する定点セ
ンサを設けるとともに、該定点センサが定点を検知して
該定点からの情報を受け取ると、車体進行方向に応じて
前記左又は右の誘導線センサの何れか一方からの信号を
無視し、残り2つの誘導線センサからの信号を用いて車
体の誘導線からの偏差量を演算する分岐・合流モードを
設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、誘導式走行車両が分岐点又は
合流点に近づき、その近傍に設置された定点が定点セン
サによって検知されて該定点からの情報を受け取ると、
ステアリング系の制御モードとして分岐・合流モードが
選択され、分岐点又は合流点における車体進行方向(右
又は左)に応じて左又は右の誘導線センサの何れか一方
からの信号が無視されて残り2つの誘導線センサからの
信号を用いて車体の誘導線からの偏差量が演算される。
そして、その偏差量に基づいてステアリング系が駆動制
御され、分岐点又は合流点において車両が誘導線に沿っ
て所定の方向に進行せしめられるため、車両の分岐、合
流が自由に行なわれ、車両は複数の走行ルートの中から
任意のルートを選択してそのルートに沿って走行するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0010】図1は本発明に係る誘導式走行車両の基本
構成を示す斜視図、図2は本発明に係る誘導式走行車両
の走行ルートを形成する誘導線のループ構成を示す図、
図3は誘導式走行車両のステアリング制御系の構成を示
すブロック図、図4はステアリング系の制御手順を示す
フローチャートである。
【0011】先ず、図1に基づいて誘導式走行車両1の
基本構成を説明すると、該誘導式走行車両1はその車体
2の前、後部を操向輪である左右一対の前輪3、駆動輪
である左右一対の後輪4によってそれぞれ走行自在に支
持されている。
【0012】又、上記車体2の前部の車幅方向略中央部
にはステアリングシャフト5が後方に向かって斜め上方
に立設されており、これの上端にはステアリングホイー
ル6が、下端には前記前輪3を操舵するための左右一対
のタイロッド7がそれぞれ連結されている。そして、ス
テアリングシャフト5の近傍にはステアリングモータ8
が配設されており、該ステアリングモータ8の出力軸端
に結着されたプーリ9はステアリングシャフト5に結着
されたプーリ10とベルト11を介して連結されてい
る。
【0013】更に、車体2の前方下部には、地中に埋設
された誘導線12を検出するための3つの誘導線センサ
13L,13C,13Rが車幅方向に適当な間隔で並設
されている。これらの誘導線センサ13L,13C,1
3Rは、誘導線12を電流が流れることによって発生す
る磁界を検出するセンサであって、誘導線センサ13C
は車幅方向中央に設置され、これの左右に前記誘導線セ
ンサ13L,13Rが設置されている。そして、各誘導
線センサ13L,13C,13Rは、増幅器14を介し
て制御手段であるメインコントローラ15に電気的に接
続されている。尚、メインコントローラ15にはステア
リングコントローラ16を介して前記ステアリングモー
タ8が電気的に接続されている。
【0014】一方、車体2の略中央部には駆動源である
エンジン17が搭載されており、該エンジン17の吸気
系にはキャブレタ18及びスロットルモータ19が接続
されており、同エンジン17の出力軸端にはプーリ20
が結着されている。
【0015】又、上記エンジン17の前後にはセルダイ
ナモ21、差動装置22がそれぞれ配設されており、こ
れらの各入力軸に結着されたプーリ23,24と前記プ
ーリ20の間にはベルト25,26がそれぞれ巻装され
ている。尚、前記スロットルモータ19、セルダイナモ
21は、図示のように前記メインコントローラ15に電
気的に接続されている。
【0016】ところで、前記差動装置22の両側方から
は後車軸27が延出しており、各後車軸27の外側端に
前記後輪4が結着されている。そして、一方の後車軸2
7の間には電磁ブレーキ28が介設されている。又、差
動装置22の下部にはエンコーダ29が設けられてお
り、該エンコーダ29と前記電磁ブレーキ28は前記メ
インコントローラ15にそれぞれ電気的に接続されてい
る。尚、上記電磁ブレーキ28は差動装置22の入力軸
に取り付けても良い。
【0017】更に、車体2の略中央下部には、走行ルー
トの分岐点A及び合流点B(図2参照)近傍に設置され
た不図示の定点を検知するための定点センサ30が取り
付けられており、該定点センサ30は前記メインコント
ローラ15に電気的に接続されている。
【0018】又、前記ステアリングホイール6の後方に
は操作パネル31が設けられており、該操作パネル31
上には進行方向スイッチ33(図3参照)が配設されて
いる。乗員がこの進行方向スイッチ33を操作すること
によって、分岐点での誘導式走行車両1が進行すべき方
向を選択することができる。尚、進行方向スイッチ33
は前記メインコントローラ15に電気的に接続されてい
る。
【0019】図3にステアリング制御系の構成が示され
るが、前記メインコントローラ15内には、車体2の誘
導線12からの偏差量xを演算するための偏差量演算部
34、前記誘導線センサ13L,13C,13Rから増
幅器14を経て入力されるアナログ信号をデジタル信号
に変換するA/D変換器35、前記偏差量演算部34に
て演算された偏差量xに応じて前記ステアリングモータ
8への電流指令値を演算するためのステアリングモータ
電流指令値演算部36の他、メモリ37、前記定点セン
サ30と進行方向スイッチ33のインターフェイス3
8,39、定点判定部40及び走行距離(時間)演算部
41が組み込まれている。
【0020】ところで、本実施例では、図2に示すよう
に前記誘導線12は1本であって、この1本の誘導線1
2で2つのループL1,L2が構成されている。即ち、
交流電源42から導出する誘導線12は、長方形の短辺
を構成するa部分、該a部分から直角に折り曲げられて
長方形の長辺を構成するb部分、該b部分から一定の大
きなRを設けて略90°方向を変えて折り曲げられて前
記a部分と平行に延びるc部分、該c部分から上記と同
様に略90°方向を変えて折り曲げられて長方形の長辺
の一部を構成するd部分、該d部分から略直角に折り曲
げられて前記b部分に向かって延びるe部分、該e部分
から180°折り返されて前記b部分から分岐し、e部
分と略平行に前記d部分に向かって延びるf部分、該f
部分から一定の大きなRを設けて略90°方向を変えて
折り曲げられて前記d部分に合流し、該d部分の延長線
上に延びて前記交流電源42に接続されるg部分とで構
成されている。
【0021】而して、本実施例では、誘導式走行車両1
の走行ルートとしては誘導線12によって構成されるル
ープL1,L2に沿う2つのルートが形成されることと
なり、誘導線12には図示矢印方向に交流電流が流され
る。このとき、誘導線12のf部分がb部分から分岐す
る分岐点A及びd部分に合流する合流点Bにおいては、
b部分とf部分及びd部分とf部分にはそれぞれ同一方
向の電流が流れる。
【0022】又、本実施例では、誘導線12のe部分は
誘導式走行車両1をリードするための本来の機能は果た
さず、1本の誘導線12で2つのループL1,L2を構
成するために必要な余分な線であって、これは分岐点
A、合流点Bからそれぞれ所定距離t(本実施例では、
t=30cm)だけ隔たった位置でb,d部分に対して
それぞれ略直角を成している。これは、誘導線12を誘
導線センサ13L,13C,13Rが直角に横切って移
動した場合には、該誘導線センサ13L,13C,13
Lが誘導線12の磁界を検知しにくいという性質を利用
して誘導線12のe部分を走行路と誤検知するのを防ぐ
ためである。尚、図2の所定距離t部分では、誘導線1
2のb部分とf部分及びd部分とg部分とは互いにオー
バーラップしている(但し、電気的には非接触状態に保
たれている)。
【0023】而して、メインコントローラ15の指令に
基づいてセルダイナモ21が駆動されてエンジン17が
始動されると、該エンジン17の出力の一部はプーリ2
0、ベルト26及びプーリ24を経て差動装置22に入
力され、更に、後車軸27を経て後輪4に伝達され、後
輪4が駆動されて誘導式走行車両1が走行せしめられ
る。尚、誘導式走行車両1の走行中においては、エンコ
ーダ29からの信号はメインコントローラ15の前記走
行距離(時間)演算部41(図3参照)に入力され、該
走行距離(時間)演算部41では後輪4の回転数の積算
値等から誘導式走行車両1の走行距離、時間等を演算
し、その結果を前記偏差量演算部34に対して出力す
る。又、スロットルモータ19はメインコントローラ1
5からの指令を受けて不図示のスロットルバルブの開度
を調整してエンジン17の回転数、つまりは誘導式走行
車両1の走行速度を所定値に設定する。
【0024】ここで、本実施例における誘導式走行車両
1のステアリング系の制御を図4に示すフローチャート
に従って説明する。
【0025】本実施例におけるステアリング系の制御モ
ードには、図2に示す走行ルート中の分岐点A及び合流
点B以外の地点を走行するときに選択される通常モード
と、分岐点A及び合流点Bを通過するときに選択される
分岐・合流モードが用意されている。尚、図示しない
が、分岐点A及び合流点Bには、それらを知らせるため
の定点が設置されており、メインコントローラ15の前
記メモリ37には、定点の種類とその意味の他、進行方
向スイッチ33の意味、偏差量xの計算のための係数、
分岐・合流モードから通常モードへ復帰するためのタイ
ミング(誘導式走行車両1の分岐点A又は合流点Bから
の走行距離や走行時間)等が予め入力されている。
【0026】而して、誘導式走行車両1の走行中におい
ては、該車両1に設けられた定点センサ30によって定
点の有無が検知されており(図4のSTEP1)、定点
が検知されない地点(つまり、分岐点A及び合流点B以
外の地点)を誘導式走行車両1が走行しているときに
は、ステアリング系の制御モードとして通常モードが選
択され、メインコントローラ15の前記偏差量演算部3
4ではA/D変換器35によってデジタル化された誘導
センサー13L,13C,13Rからの信号VL,V
C ,VR の全てを用いて偏差量xを次式によって演算す
る(図4のSTEP2)。
【0027】
【数1】 x=f1(VL ,VC ,VR ) …(1) 上記(1)式によって演算された偏差量xはステアリン
グモータ電流指令値演算部36に入力され、該演算部3
6では偏差量xに対応したステアリングモータ8への電
流指令値(偏差量x=0に対応する電流指令値)が演算
され(図4のSTEP3)、その結果が前記ステアリン
グコントローラ16に対して出力される(図4のSTE
P4)。すると、ステアリングコントローラ16はステ
アリングモータ8の駆動を制御し、これによって図2に
示すステアリングシャフト5が所定の方向に所定角度だ
け回動せしめられて前輪3が同方向に所定量だけ操舵さ
れ、これによって誘導式走行車両1は誘導線12に沿っ
て自走する。
【0028】次に、例えば誘導式走行車両1が図2に示
す誘導線12のb部分に沿って図示矢印方向に走行して
いるとき、定点センサ30が分岐点A近傍に設置された
不図示の定点を検知すると、検知信号は図3に示すメイ
ンコントローラ15のインターフェイス38を経て定点
判定部40に入力される。定点判定部40では、メモリ
37に予め入力された定点の種類及び意味に基づき、検
出された定点によって誘導式走行車両1の進行すべき方
向(右又は左)を判断し(図4のSTEP5)、その結
果を偏差量演算部34に入力する。或いは、誘導式走行
車両1の進行すべき方向を、操作パネル31上の前記進
行方向スイッチ33を乗員が操作して選択すると、その
進行方向スイッチ33の信号はインターフェイス39を
経て直接偏差量演算部34に入力される。
【0029】分岐点Aにおける誘導式走行車両1の進行
すべき方向が左である場合には、制御モードとして左分
岐モードが選択され(図4のSTEP6,7)、偏差量
演算部34では、左側と中央の誘導線センサ13L,1
3Cからの信号VL ,VC を用いて次式にて偏差量xが
演算される(図4のSTEP8)。
【0030】
【数2】 x=f2(VL ,VC ) …(2) 上記(2)式によって演算された偏差量(誘導線12の
b部分からの車体2の偏差量)xはステアリングモータ
電流指令値演算部36に入力され、該演算部36では偏
差量xに対応したステアリングモータ8への電流指令値
が演算され(図4のSTEP9)、その結果が前記ステ
アリングコントローラ16に対して出力される(図4の
STEP10)。すると、ステアリングコントローラ1
6はステアリングモータ8の駆動を制御し、これによっ
てステアリングシャフト5が所定の方向に所定角度だけ
回動せしめられて前輪3が同方向に所定量だけ操舵さ
れ、これによって誘導式走行車両1は誘導線12のb部
分に沿ってそのまま直進せしめられる。この場合、信号
L の他にVR を用いると、正常なステアリング制御が
不可能となるため、本実施例では信号VR を無視した。
【0031】一方、誘導式走行車両1の進行方向が右で
ある場合には、制御モードとして右分岐モードが選択さ
れ(図4のSTEP6,11)、中央と右側の誘導線セ
ンサ13C,13Rからの信号VC ,VR を用いて偏差
量(誘導線12のf部分からの車体2の偏差量)xが次
式によって演算される(図4のSTEP12)。
【0032】
【数3】 x=f3(VC ,VR ) …(3) 上記(3)式によって演算された偏差量(誘導線12の
f部分からの車体2の偏差量)xは前記と同様にステア
リングモータ電流指令値演算部36に入力され、該演算
部36では偏差量xに基づいてステアリングモータ8へ
の電流指令値が演算され(図4のSTEP9)、その結
果が前記ステアリングコントローラ16に対して出力さ
れる(図4のSTEP10)。すると、前記と同様にス
テアリングコントローラ16はステアリングモータ8の
駆動を制御し、これによってステアリングシャフト5が
所定の方向に所定角度だけ回動せしめられて前輪3が同
方向(右方向)に所定量だけ操舵され、これによって誘
導式走行車両1は誘導線12のf部分(分岐部分)に沿
って走行する。この場合、信号VR の他にVL を用いる
と、正常なステアリング制御が不可能となるため、本実
施例では信号VL を無視した。
【0033】ところで、制御モードが通常モードから分
岐・合流モードに切り替わった後、誘導線12のb部分
又はf部分を走行する誘導式走行車両1の分岐点Aから
の走行距離又は走行時間が前述のようにメインコントロ
ーラ15の走行距離(時間)演算部41によって演算さ
れ(図4のSTEP13)、その値が所定値を超えれ
ば、制御モードが分岐・合流モードから通常モードに復
帰せしめられ(図4のSTEP14,15)、以後は全
ての誘導線センサ13L,13C,13Rからの信号V
L ,VC ,VR を用いたステアリング系の制御がなされ
(図4のSTEP1〜4)、誘導式走行車両1は誘導線
12のb,c部分又はf部分に沿って自走する。尚、本
実施例では、制御モードの通常モードへの復帰は誘導式
走行車両1の走行距離又は時間に基づいて行なっている
が、走行ルート中に通常モードへの復帰が可能であるこ
とを知らせるための定点を設け、この定点を検知すると
制御モードを通常モードに復帰させるようにしても良
い。
【0034】そして、誘導式走行車両1に設置された定
点センサ30が合流点B近傍に設置された不図示の定点
を検出すると、誘導式走行車両1の進行すべき方向が再
び判断される(図4のSTEP1,5)。この場合、誘
導式走行車両1の進行すべき方向は定点の種類、つま
り、誘導式走行車両1が誘導線12のc部分又はf部分
の何れに沿って走行しているかによって自動的に決定さ
れる。
【0035】即ち、誘導式走行車両1が誘導線12のc
部分に沿って走行しているときには、合流点Bにおける
進行すべき方向は左であると判断されて左合流モードが
選択され(図4のSTEP6,7)、前述と同様の制御
(図4のSTEP8〜10)を受けて誘導式走行車両1
は誘導線12のg部分に沿って走行する。
【0036】又、誘導式走行車両1が誘導線12のf部
分に沿って走行しているときには、合流点Bにおける進
行すべき方向は右であると判断されて右合流モードが選
択され(図4のSTEP6,11)、前述と同様の制御
(図4のSTEP12,9,10)を受けて誘導式走行
車両1は同じく誘導線12のg部分に沿って走行する。
【0037】そして、前述と同様に誘導式走行車両1が
合流点Bから所定距離又は時間だけ走行したことが確認
されると(図4のSTEP13,14)、制御モードが
再び通常モードに復帰せしめられ(図4のSTEP1
5)、以後は全ての誘導線センサ13L,13C,13
Rからの信号VL ,VC ,VR を用いたステアリング
系の制御がなされ(図4のSTEP1〜4)、誘導式走
行車両1は誘導線12のg部分に沿って自走する。
【0038】斯くて、誘導式走行車両1は1本の誘導線
12によって形成される2つのループL1,L2に沿う
2つの走行ルートの中から任意のルートを選択して走行
することが可能となるが、1本の誘導線12を流れる電
流の値は一定であるため、誘導式走行車両1がどのルー
トを走行していても、そのルートに沿う誘導線12を常
に確実に検知して該誘導線12に沿って走行することが
できる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、走行路に設けられた誘導線に発生する磁界を検
知する3つの誘導線センサを車幅方向中央とこれの左右
に設置し、該誘導線センサからの信号を受けて車体の誘
導線からの偏差量を演算し、演算された偏差量に応じた
制御信号をステアリングモータに対して出力してステア
リング系を駆動制御することによって誘導線に沿って自
走する誘導式走行車両において、前記誘導線の分岐点及
び合流点近傍に設置された定点を検知する定点センサを
設けるとともに、該定点センサが定点を検知して該定点
からの情報を受け取ると、車体進行方向に応じて前記左
又は右の誘導線センサの何れか一方からの信号を無視
し、残り2つの誘導線センサからの信号を用いて車体の
誘導線からの偏差量を演算する分岐・合流モードを設け
たため、該誘導式走行車両は複数の走行ルートの中から
任意のルートを選択してそのルートに沿って走行するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘導式走行車両の基本構成を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係る誘導式走行車両の走行ルートを形
成する誘導線のループ構成を示す図である。
【図3】本発明に係る誘導式走行車両のステアリング制
御系の構成を示すブロック図である。
【図4】ステアリング系の制御手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 誘導式走行車両 2 車体 8 ステアリングモータ 12 誘導線 13L,13C,13R 誘導線センサ 15 メインコントローラ 30 定点センサ A 分岐点 B 合流点
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−38810(JP,A) 特開 昭51−94088(JP,A) 特開 昭56−157505(JP,A) 特開 昭61−100813(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行路に設けられた誘導線に発生する磁
    を検知する3つの誘導線センサを車幅方向中央とこれ
    の左右に設置し、該誘導線センサからの信号を受けて車
    体の誘導線からの偏差量を演算し、演算された偏差量に
    応じた制御信号をステアリングモータに対して出力して
    ステアリング系を駆動制御することによって誘導線に沿
    って自走する誘導式走行車両において、 前記誘導線の分岐点及び合流点近傍に設置された定点を
    検知する定点センサを設けるとともに、該定点センサが
    定点を検知して該定点からの情報を受け取ると、車体進
    行方向に応じて前記左又は右の誘導線センサの何れか一
    方からの信号を無視し、残り2つの誘導線センサからの
    信号を用いて車体の誘導線からの偏差量を演算する分岐
    ・合流モードを設けたことを特徴とする誘導式走行車
    両。
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