JP2580672Y2 - 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路装置 - Google Patents

電磁誘導式走行車両に対する誘導経路装置

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JP2580672Y2
JP2580672Y2 JP7827992U JP7827992U JP2580672Y2 JP 2580672 Y2 JP2580672 Y2 JP 2580672Y2 JP 7827992 U JP7827992 U JP 7827992U JP 7827992 U JP7827992 U JP 7827992U JP 2580672 Y2 JP2580672 Y2 JP 2580672Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、1つの誘導経路ごとに
1本の誘導ケーブルを配設し、その誘導経路を複数設置
し、そのうちの一方の誘導経路に沿って誘導されている
走行車両を、誘導経路の切換区間を介して他方の誘導経
路に導くための誘導経路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、果樹園等における自動走行型
の薬剤散布機(スピードスプレヤ)等の無人走行車両に
おいては、作業経路に沿って地面等に埋設した誘導ケー
ブルに例えば交番電流を流し、この誘導ケーブルから発
生する交番磁界の強度の変化を走行車両の前部や後部等
の適宜箇所に装着した左右一対のコイル等の磁気センサ
にて検出し、この誘導ケーブルに対する走行車両の横ず
れの大きさに対応して発生する左右一対の磁気センサで
の出力値(電圧値)の差を取って、横ずれの大きさ(偏
位量)と横ずれの方向(右か左かの判別)とを求めて、
これらの演算結果から、走行車両における操舵車輪の向
きを制御して、走行車両が誘導ケーブルに沿って走行す
るように操舵制御することが行われている(特公昭36
−21657号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この場合、誘導経路を
複数設け、走行車両を一つの誘導経路から他の誘導経路
に選択的に移行できるように切換えるため、前記先行技
術においては、走行車両に左右一対のパルス信号等の信
号発振装置を搭載する一方、誘導経路を多方面に分岐す
る複数の区域に分け、一つの区域から他の区域への移行
部の始端部と終端部とには、前記信号発振装置からのパ
ルス信号を受信(感応)する感知コイルとこの感知コイ
ルにより作動するリレー等のスイッチ装置を設け、該各
スイッチ装置を、前記各移行部に走行車両が存在するこ
とに応動して作動可能とし、且つ前記始端部でその区域
の誘導ケーブルに電流を供給し、終端部でその区域の誘
導ケーブルへの電流を遮断するように制御して、希望す
る区域に走行車両を導くようにする誘導経路の制御装置
が提案されている。
【0004】この構成では、前記始端部及び終端部に設
ける感知コイルが誘導ケーブルから発振する交番磁界の
信号を受信しないように、つまり信号の混信による誤動
作が発生しないように走行車両に搭載する信号発振装置
のパルス信号の周波数を、誘導ケーブルから発生する周
波数と異なるように配慮しなければならず、しかも走行
車両ごとに信号発振装置を搭載するための設置費用が高
くなるという欠点があった。
【0005】本考案は、この問題を解決し、簡単な構成
にて安全且つ確実に誘導経路を切換できるようにするこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、複数の誘導経路のそれぞれに個別に配設され
た誘導ケーブルから発生する交番磁界を、走行車両に設
けた左右対の磁気センサにて検出して、誘導ケーブルに
略沿うように制御する一方、前記一方の誘導経路から他
方に誘導経路を切換える切換区間には、前記各誘導経路
に対応する誘導ケーブルを並行状に敷設すると共にその
切換区間内を走行車両が通過中には少なくとも当該切換
区間内の全ての誘導ケーブルに交番電流を供給するよう
に構成する一方、前記切換区間の終端部にて前記一方の
誘導ケーブルを、走行車両の進行方向に対して後向きに
鋭角状に屈曲させたものである。
【0007】
【実施例】次に本考案の操舵制御装置を自動走行型の薬
剤散布機(スピードスプレヤ)に適用した実施例につい
て説明すると、スピードスプレヤである走行車両1は、
車体2の前部にハンドル3を備えた運転操作部を有し、
車体2の後部には薬液タンク4とその後部に噴霧部5と
を備えている。
【0008】噴霧部5は、車体2の下面を除く外周面に
適宜間隔で半径外向きに臨ませた多数の噴霧ノズル6
と、その半径外向きに風を送る送風機(図示せず)が装
着され、前記噴霧ノズル6は車体2の左右及び上面との
3区画若しくは左右2区画ごとに噴霧の作業を実行する
ように散布制御できるものである。符号7,7は左右前
輪、符号8,8は左右後輪であり、これらの4輪は、図
3に示すように、エンジン13からの動力が走行変速機
構14を介して各々伝達されて駆動できるいわゆる4輪
駆動型であり、さらに前後4輪とも、前部操舵装置9と
後部操舵装置10により各々その車輪の向きを左右に回
動変更できるいわゆる4輪操舵型である。
【0009】前部操舵装置9とハンドル3とは従来周知
のステアリング機構介して連結されている。このステア
リング機構は機械的または油圧系統を含む機構である。
前部操舵装置9は、そのステアリング機構に取付く複動
式の油圧シリンダ15の作動にて左右前輪7,7の向き
を変更させることができる。同様に後部操舵装置10に
おいても、そのステアリング機構に取付く左右一対の油
圧シリンダ16の作動にて左右前輪8,8の向きを変更
させることができる。
【0010】図3に示す油圧回路21は、油圧ポンプ2
2から電磁制御弁23を介して前記前部操舵装置9にお
ける油圧シリンダ15及び電磁制御弁24を介して後部
操舵装置10における油圧シリンダ16に各々作動油を
送るものであり、符号25は前輪7の操舵角度を検出で
きる操舵角度センサ、符号26は後輪8の操舵角度を検
出できる操舵角度センサである。この場合、左右車輪の
向き角度の平均値を求めて検出しても良い。
【0011】他方、図2に示すように、車体2の下面に
は、その前部に左右一対の前部磁気センサ11a,11
bを、後部に左右一対の後部磁気センサ12a,12b
を各々設ける。これらの磁気センサは、導体をコイル状
に巻いたものでも良いし、ホール素子、ホールIC、磁
気抵抗素子、磁気トランジスタであっても良く、後述す
る電気信号発生装置50にて付与した交番電流により誘
導ケーブル17の周囲に発生する交番磁界の強度を検出
することができるものである。誘導ケーブル17は地面
19上に直接敷設しても良いし、溝20等に埋設しても
良いのである。
【0012】なお、前記誘導ケーブル17にパルス的に
直流電流を流したり、直流電流にパルス信号を載せる等
して磁界を発生させても良い。さらに、誘導ケーブル1
7の形状は通常の断面円形のワイヤ状又は偏平な帯状で
あっても良い。図4(a)は単線式の誘導ケーブル17
から発生する交番磁界を、走行車両1に設けた左右一対
のコイル型磁気センサLa,Lbで感知する場合を模式
で示したものであり、この場合、図4(b)に示すよう
に、前記交番磁界の強さに対応して右のコイル型磁気セ
ンサLaで発生させた電圧の絶対値|e 1 |と、前記交番
磁界の強さに対応して左のコイル型磁気センサLbで発
生させた電圧の絶対値|e2|との差(e =|e1|−|e2
|)を縦軸に取り、誘導ケーブル14に対する走行車両
1の横ずれ距離(m)を横軸に取って、その両者の変化
の関係を示したものである。
【0013】この図から判るように、横ずれの方向(右
または左)および横ずれ偏位量の両者を判断することが
できる。図5は本考案の操舵制御装置のブロック図を示
し、中央処理装置27には、読み書き可能メモリ(RA
M)28及び読み出し専用メモリ(ROM)29が接続
されており、下記の各種入力装置及び出力装置に対する
入出力信号は、入出力インターフェイス(図示せず)及
びデータ及び制御信号伝達のバス(同じく図示せず)を
介して実行するものとする。
【0014】また、中央処理装置17には、前部磁気セ
ンサ11a,11b、後部磁気センサ12a,12bか
らの検出信号をA/D変換した後入力し、誘導ケーブル
17の軸線に対する走行車両1の中心線の横ずれの偏位
量や、走行車両の前後の向きの偏位量を中央処理装置2
7にて演算するのである。つまり、一対の前部磁気セン
サ11a,11bの検出信号を演算すれば、車体2の前
部における誘導ケーブル17に対する横ずれの偏位量を
求めることと、および横ずれの向き(右または左)を判
別することができる。
【0015】また、一対の後部磁気センサ12a,12
bの検出信号の演算から、車体2の後部における誘導ケ
ーブル17に対する横ずれの偏位量を求めることおよび
横ずれの方向(右または左)を判別することができ、さ
らに、前部の横ずれ方向と横ずれの偏位量並びに後部の
横ずれ方向と横ずれの偏位量との演算から、誘導ケーブ
ル17に対して車体2全体が右又は左に横ずれしている
か、左右に向きが大きくずれているか等の車体の向きの
姿勢及び向きずれ角度をも知ることができる。
【0016】なお、本実施例では、前部磁気センサ11
a,11bの検出・演算結果から前部操舵装置9を作動
する一方、後部磁気センサ12a,12bの検出・演算
結果から後部操舵装置10を作動するものであるが、走
行車両1の前進時には前記前部磁気センサ11a,11
bの検出結果のみを利用し、後退時には、後部磁気セン
サ12a,12bの検出結果のみを利用するように構成
しても良い。
【0017】符号30は操舵を手動で実行するときと、
自動で実行するときに切換える自動・手動切換えスイッ
チ、符号31は前記自動操舵制御中において実行でき
る、操舵モード切換えスイッチであり、前輪7の向きと
後輪8の向きとが同方向に向かう同位相操舵モードと、
前後輪7,8が互いに反対向きとなる逆位相操舵モード
の少なくとも二種類に切換えできる。
【0018】符号32は前記手動操作中において、前記
二種類の操舵モードを選択することができる選択切換え
スイッチである。回転半径設定器33は、前記同位相操
舵モードに切換えた状態にて、前輪7,7の舵取り角度
に対して後輪8,8の舵取り角度の比率(ステアリング
比)を変えることにより、走行車両が同位相操舵モード
のにおいても適宜の旋回半径にて転回できるようにする
ものであり、該回転半径設定器33にて旋回半径の大小
をセットすることができる。
【0019】そして回転半径設定器33にてステアリン
グ比を1にセットすると、前輪7と後輪8との舵取り角
度が同一となり、走行車両1は同一姿勢のまま斜め方向
に平行移動できる。符号34は走行車両1を前進状態に
セットしているか後退状態にセットしているかを判別す
るための、前進後退ポジションセンサである。
【0020】前述のセンサ類およびスイッチ類は中央処
理装置27におけるインターフエイスの入力端子に接続
する。中央処理装置27におけるインターフエイスの出
力端子には次のものを接続する。即ち、前部操舵装置9
における油圧シリンダ15の各々に油圧を抽送する電磁
切換弁23の電磁ソレノイドをON・OFFする励磁回
路であって、符号37は前部操舵装置9にて右舵取りす
る場合の前右舵励磁回路、符号38は左舵取りする場合
の前左舵励磁回路である。
【0021】また、後部操舵装置10について前記と同
様の油圧シリンダ16に対する電磁切換弁24の電磁ソ
レノイドの後右舵励磁回路39および後左舵励磁回路4
0を接続する。符号41は走行用ミッションケース内の
走行変速機構14に関連させた前進・後退切換えアクチ
ェータ、符号42は同じく走行変速機構に関連させた高
速・低速切換えのための変速アクチェータ、符号43は
前輪7,後輪8の制動のためのブレーキ用アクチェー
タ、符号44は前進時と後退時とで、前記前部操舵装置
9および後部操舵装置10の各油圧シリンダへの油圧の
抽送方向を切換えるための油圧方向切換え電磁弁の励磁
回路である。
【0022】さらに、噴霧部5からの薬液散布量を調節
するための薬量調節駆動手段45にて薬液散布のON・
OFFも実行できる。符号46は各種警報装置への出力
端子である。図6は、本考案に従う誘導経路の切換装置
を示し、果樹園内の総ての立木51に薬液散布ができる
ような第1誘導経路に沿って敷設(配設)した第1誘導
ケーブル17a(図6の実線参照)と、果樹園の外周を
巡る第2誘導経路に沿って敷設(配設)した第2誘導ケ
ーブル17b(図6の一点鎖線参照)とからなり、第1
誘導経路においては走行車両1は走行出発点Aから矢印
X1方向に前進し、第2誘導経路においては、走行車両
1が矢印X2方向に前進するものとする。
【0023】符号52は第1誘導経路から第2誘導経路
への切換区間を示し、この切換区間52では、前記第1
誘導ケーブル17aと第2誘導ケーブル17bとを並行
状に配置してあり、切換区間52の終端部(走行車両の
進行方向前側端部)53において、第1誘導ケーブル1
7aを走行車両1の進行方向と逆向きに略45度等の鋭
角(θ)に屈曲させて適宜長さだけ延ばすように配設す
る(図6参照)。
【0024】次に、この2本の誘導ケーブルと、これに
交番電流を付与するための電気信号発生装置50との接
続構造について、図6に従って説明する。誘導ケーブル
が2本の場合にはその端部が4つとなる。しかも、後述
するように、両誘導ケーブルに対して同位相の交番電流
を付与するため、電気信号発生装置50の所定のH端子
及びL端子に対して前記誘導ケーブルの4の端部の接続
ミスが発生しないように接続する必要がある。
【0025】そこで、この第1誘導ケーブル17aの一
方の端部と第2誘導ケーブル17bの一方の端部とを互
いに外れないように、B点においてカシメ連結させてお
き、この連結端部を電気信号発生装置50におけるL端
子に接続する。他方、前記両誘導ケーブル17a,17
bの他方の端部は電気信号発生装置50におけるH端子
側のスイッチ回路54に接続する。このH端子及びL端
子への前記第1誘導ケーブル17aと第2誘導ケーブル
17bの端部の接続は、両誘導ケーブルに交番電流を同
時に流したとき、前記切換区間52にて発生する交番磁
界が強め合うように、換言すると、交番電流の位相が同
位相となるようにセットするものである。
【0026】前記スイッチ回路54は、走行車両1が前
記切換区間52を前進通過中には、両誘導ケーブル17
a,17bに交番電流を付与し、走行車両1が切換区間
52に入る前では第1誘導ケーブル17aにのみ交番電
流を付与し、切換区間52の通過後には、第2誘導ケー
ブル17bにのみ交番電流を付与するように切換るもの
である。
【0027】この切換えの動作は、作業者の手動による
場合と、自動による場合がある。手動切換えの場合に
は、前記第1センサ55及び第2センサ56を設置しな
いで、作業者の目視により走行車両1が切換区間に入っ
たと判断したとき、図示しない無線操作器等にて、電気
信号発生装置50に指令信号を送り、第1及び第2誘導
ケーブル17a,17bへの交番電流の付与を実行し、
切換区間52の終端部53の箇所を走行車両1が前進通
過する前に第1誘導ケーブル17aへの交番電流の付与
停止し、且つ第2誘導ケーブル17bへの付与は継続す
るというように、電気信号発生装置50からスイッチ回
路54に制御信号を送るものである。
【0028】自動切換えによる場合には、交番電流が付
与された第1誘導ケーブル17aに沿って前進する走行
車両1が、切換区間52の始端側の地面に配置した第1
センサ55の箇所を通過すると当該第1センサ55の検
出信号にて第1及び第2誘導ケーブル17a,17bへ
の交番電流の付与を実行し、切換区間52の終端部53
よりも適宜距離だけ手前に配置した第2センサ56の箇
所を走行車両1が通過すると、この第2センサ56にて
検出信号にて第1誘導ケーブル17aへの交番電流の付
与停止し、第2誘導ケーブル17bへの付与は継続する
というように、電気信号発生装置50からスイッチ回路
54に制御信号を送るものである。
【0029】この構成により、前記第1誘導経路に沿っ
て前進走行する走行車両1が切換区間52に入ると、第
1誘導ケーブル17a及び第2誘導ケーブル17bの両
者に付与された交番電流を、走行車両1の前部磁気セン
サ11a,11bにて検出しつつ走行し、切換区間52
の終端部53の手前の箇所では第2誘導ケーブル17b
にのみ交番電流が付与されるから、走行車両1が第2誘
導経路に沿うように誘導経路が切換えられるのである。
【0030】しかしながら、前記手動切換え操作の場
合、切換区間52の終端部53手前での第1誘導ケーブ
ル17aへの交番電流の付与停止操作が遅れたり、付与
停止操作を忘れると、前記終端部53の箇所で、走行車
両1における前部磁気センサ11a,11bが第1誘導
経路17aから発生する交番磁界をも検出するが、この
終端部53で第1誘導経路17aを進行方向後向きに鋭
角(θ)に屈曲させているので、前記両磁気センサによ
る検出結果が異常と判断されるときには、走行車両1を
停止させることができ、誘導経路の切換え操作の失敗に
て走行車両1が誘導経路を逸れて暴走する等の自己を未
然に防止することができるのである。
【0031】前記自動切換え操作の場合においても、第
2センサ56の故障等により、当該第2センサ56によ
る検出が不良であったり、不能となっても、前記終端部
53で第1誘導経路17aを進行方向後向きに鋭角
(θ)に屈曲させておけば、前述の手動切換え操作の場
合と同様に走行車両1の暴走を防止できるのである。な
お、前記第1誘導ケーブル17aの屈曲部で磁気センサ
11a,11bによる検出結果が正常であると判断する
ときには、前記誘導経路の切換は円滑に実行され、走行
車両1は第2誘導経路に移って走行できるのである。ま
た、3つ以上の誘導経路の一部を切換区間で重複交叉す
るように設定する場合は、その3本以上の誘導ケーブル
を前記切換区間にて並行状に配置し、切換区間に乗り入
れる側の2本の誘導ケーブルを前記切換区間の終端部で
前記実施例と同様にに鋭角状に屈曲させておくと、切換
区間から先に延びる他の1本の誘導経路に沿って走行車
両を走行させることができる。
【0032】
【考案の作用・効果】以上に説明したように、本考案の
電磁誘導式走行車両に対する誘導経路装置によれば、複
数の誘導経路のそれぞれに個別に配設された誘導ケーブ
ルから発生する交番磁界を、走行車両に設けた左右対の
磁気センサにて検出して、誘導ケーブルに略沿うように
制御する一方、前記一方の誘導経路から他方に誘導経路
を切換える切換区間には、前記各誘導経路に対応する誘
導ケーブルを並行状に敷設すると共にその切換区間内を
走行車両が通過中には少なくとも当該切換区間内の全て
の誘導ケーブルに交番電流を供給するように構成する一
方、前記切換区間の終端部にて前記一方の誘導ケーブル
を、走行車両の進行方向に対して後向きに鋭角状に屈曲
させたものであるから、前記誘導経路の切換え操作のタ
イミングがおくれたり、操作し忘れても、走行車両は停
止するか、もしくは正常に切換えられた誘導経路に移る
ことができるという効果を奏する。
【0033】また、誘導経路切換えのための構成も誘導
ケーブルを切換区間の終端部で鋭角状に屈曲させるだけ
で至極簡単となり、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は走行車両の斜視図である。
【図2】走行車両の下面図である。
【図3】操舵装置と油圧回路の図である。
【図4】(a)は走行車両と誘導ケーブルとの関係を示
す図、(b)は横ずれと磁気センサの検出電位差との関
係を示す図である。
【図5】制御装置の機能ブロック図である。
【図6】切換部を有する誘導経路の図である。
【符号の説明】
1 走行車両 11a,11b 前部磁気センサ 17,17a,17b 誘導ケーブル 50 電気信号発生装置 52 切換区間 53 終端部 54 スイッチ回路 55 第1センサ 56 第2センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 1/02 A01B 69/00 303 A01M 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の誘導経路のそれぞれに個別に配設
    された誘導ケーブルから発生する交番磁界を、走行車両
    に設けた左右対の磁気センサにて検出して、誘導ケーブ
    ルに略沿うように制御する一方、前記一方の誘導経路か
    ら他方に誘導経路を切換える切換区間には、前記各誘導
    経路に対応する誘導ケーブルを並行状に敷設すると共に
    その切換区間内を走行車両が通過中には少なくとも当該
    切換区間内の全ての誘導ケーブルに交番電流を供給する
    ように構成する一方、前記切換区間の終端部にて前記一
    方の誘導ケーブルを、走行車両の進行方向に対して後向
    きに鋭角状に屈曲させたことを特徴とする電磁誘導式走
    行車両に対する誘導経路装置。
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