JP2880015B2 - 自動走行車両における自動安全装置 - Google Patents

自動走行車両における自動安全装置

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JP2880015B2
JP2880015B2 JP4060366A JP6036692A JP2880015B2 JP 2880015 B2 JP2880015 B2 JP 2880015B2 JP 4060366 A JP4060366 A JP 4060366A JP 6036692 A JP6036692 A JP 6036692A JP 2880015 B2 JP2880015 B2 JP 2880015B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果樹園等における自動
走行型の薬剤散布機(スピードスプレヤ)等の自動走行
車両における自動安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、果樹園等における自動(無
人)走行型の薬剤散布機(スピードスプレヤ)等におい
ては、作業経路(誘導経路)に沿って地中に埋設した誘
導ケーブルに交流電流を流し、この誘導ケーブルから発
生する交流磁界の強度の変化を走行車両の前部等に装着
した左右一対のピックアップコイル等の磁気センサにて
検出し、この誘導ケーブルに対する走行車両の横ずれの
大きさに対応して発生する左右一対の磁気センサでの出
力値(電圧値)の差を取って、横ずれの大きさ(偏位
量)と横ずれの方向(右か左かの判別)とを求め、これ
らの検出結果から走行車両を誘導ケーブルに沿って走行
するように、走行車両における操舵車輪の向きを変えて
操舵制御することが行われている(実開平2−8490
9号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行装置が
四輪式等の車輪の場合には、操舵装置(ステアリング装
置)と、エンジンからの動力を継断する走行クラッチ装
置と、走行車両の前進(後退)を停止させるブレーキ装
置とを備えているのが通常であった。そして、自動走行
制御の場合、走行速度を略一定状態のまま操舵のみ自動
制御するのが通常であり、障害物を検出する等して非常
停止するとき、従来の技術では、自動操舵制御装置で障
害物を回避するように制御しながら、又は、操舵制御を
実行しないで、エンジンを停止させる措置をとってい
た。このような措置では、走行の惰性で進行が停止する
迄の距離が長くなり、障害物に衝突する危険性がある。
また、斜面でエンジン停止させただけでは、車輪の転動
を完全に阻止できず、走行車両が斜面を転がり降りるお
それがあった。
【0004】そこで、前記エンジンの停止に加えて、障
害物の検出または外部等からの指令信号に応じて、走行
クラッチ装置とブレーキ装置とを油圧回路への駆動手段
を介して作動させ、無人走行車両を確実に停止させるよ
うに制御することが考えられる。ところで、一つのマイ
クロコンピュータ等の中央処理装置を備えた自動制御装
置だけで、前記非常停止制御を実行しているとき、当該
中央処理装置が何らかの理由で障害(故障)が発生する
と、ブレーキもエンジン停止もできなくなり、暴走状態
となって、きわめて危険となる。
【0005】本発明は、この技術的問題を解決して安全
に走行制御を実行できる自動走行車両を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明では、誘導経路に沿って走行車体が進行する
ように操舵装置を制御する第1制御装置を備える一方、
走行車体に搭載したエンジンから走行装置への動力伝達
を継断するための走行クラッチ装置と、走行装置を停止
させるブレーキ装置とを備えてなる自動走行車両におい
て、前記第1制御装置によりエンジンON・OFF操
作する一方、前記走行クラッチ装置及びブレーキ装置を
操作するための第2制御装置を設け、該第2制御装置と
前記第1制御装置とを通信回路にて接続して、相互に相
手側の動作状態を監視するように制御すると共に、相手
側制御装置の異常時には、正常側の制御装置の動作によ
り、当該正常側制御装置の支配下にあるエンジンON・
OFF手段、または走行クラッチ装置、ブレーキ装置に
より非常停止操作を実行するように制御したものであ
る。
【0007】
【実施例】次に本発明を自動走行型の薬剤散布機(スピ
ードスプレヤ)に適用した実施例について説明する。ス
ピードスプレヤの走行車体1の前部側にハンドル3を備
えた運転操作部2を有し、走行車体1には平面視略L字
状の薬液タンク4とその後部に噴霧部5とを備えてい
る。
【0008】噴霧部5は、走行車体1の下面を除く外周
面に適宜間隔で半径外向きに臨ませた多数の噴霧ノズル
6と、その半径外向きに風を送る送風機7が装着され、
前記噴霧ノズル6は走行車体1の左右及び上面との3区
画若しくは左右2区画ごとに噴霧の作業を実行するよう
に散布制御できるものである。符号8,8は左右前輪、
符号9,9は左右後輪であり、これらの4輪はエンジン
10からの動力が走行変速機構11を介して各々伝達さ
れて駆動できるいわゆる4輪駆動型であり、エンジン1
0からの動力を別の動力伝達機構12を介して送風機7
を回転させ、また噴霧ノズル6に対する動力ポンプ13
を駆動させる。
【0009】ハンドル3付き操舵装置14は、図3に示
すような機械的または油圧系統を含むパワーステアリン
グ機構15であり、このパワーステアリング機構15は
油圧回路16における複動式の油圧シリンダ17にて作
動し、油圧シリンダ17が伸長するとき、平面視W字状
のベルクランク18を介して後輪9,9を左向きに変更
すると共に、連結ロッド19及び平面視V字状のベルク
ランク20を介して前輪8,8を右向きに変更する(油
圧シリンダ17が縮小するときには前輪は左向き後輪は
右向きに変更される)というように、前後4輪ともに向
きを変えて左右に回動変更できるいわゆる4輪操舵型で
ある。
【0010】その油圧回路16を図4に示し、符号28
は、自動操舵用の油圧シリンダ17に対する電磁ソレノ
イド式の制御弁であり、符号29は走行クラッチ及びブ
レーキ作動のための油圧シリンダ30を制御する電磁ソ
レノイド式の制御弁、符号23は手動操舵操作の場合に
使用する制御弁である。制御弁29、28は、油圧ポン
プ22からの作動油送りの場合に前記手動操舵用の制御
弁23よりも上流から分岐した油圧管31に接続し、し
かも、走行クラッチ及びブレーキ作動用の制御弁29
は、自動操舵用の制御弁28よりも上流側になるよう直
列状に連結する。
【0011】従って、走行クラッチ及びブレーキを作動
させるべく、制御弁29を介して作動させるときには、
その油圧シリンダ30が優先的に作動し、操舵用の油圧
シリンダ17の作動は二次的となる。なお、手動操舵の
ときには、油圧ポンプ22から送られてきた油が制御弁
23を介して油圧モータ21に送られ、この油圧モータ
21からの油送り量をハンドル3の回動角度に比例する
ように作動させ、この油を前記ステアリング機構15に
取付く複動式の油圧シリンダ17に送る。自動操舵制御
のときには油圧ポンプ22から制御弁29の中立位置及
び電磁ソレノイド式制御弁28を介して油圧シリンダ1
7に作動油を送る。
【0012】符号25は前輪8の操舵角度を検出できる
ポテンショメータ等の操舵角度センサであり、この場
合、左右車輪の向き角度の平均値を求めて検出しても良
い。なお、前輪と後輪とを別々の油圧シリンダ式パワー
ステアリング機構を介して連結して、前輪と後輪とを個
別的に操舵制御するようにしても良い。走行車体1の下
面には、その前部に左右一対の磁気センサ26a,26
bを設ける。この磁気センサ26a,26bは、導体を
コイル状に巻いたピックアップコイルであっても良い
し、ホール素子、ホールIC、磁気抵抗素子、磁気トラ
ンジスタであっても良く、交流電流発生装置にて誘導ケ
ーブル27に印加された適宜周波数の交流電流により、
当該誘導ケーブル27の周囲に発生する交流磁界の強度
を検出することができるものである。誘導ケーブル27
は果樹園の作業経路である誘導経路に沿って形成した溝
内に敷設するか、または地中に埋設する。
【0013】走行車体1の前部には、左右一対の超音波
センサ等の障害物感知センサ28a,28bを設けて、
これら障害物感知センサから一定距離範囲内で人や物を
検出すると、「障害物有り」と判断して、後述の非常停
止制御を実行する。図5〜図7に示す符号60は、前記
走行変速機構11に関連して設けた走行クラッチ(図示
せず)のためのクラッチペタル、符号61は、従来から
公知の油圧式などのブレーキ機構に対するブレーキペタ
ルを示し、これらペタルは操縦部に設ける。前記ブレー
キペタル61の基部を固着したボス64を、位置固定的
な軸受け筒62に回動自在に嵌挿した支軸63の一端に
被嵌したピン65にて固着して一体的に回動するように
構成する。前記軸受け筒62の他端から延びる支軸63
に回動可能に被嵌した筒体66に前記クラッチペタル6
0の基部を固着し、前記筒体66を挟んで軸受け筒62
と反対側において支軸63に被嵌したボス67をピン6
8を介して固着し、ボス67に固着したアーム69には
緩衝ばね70を介してブレーキ用の作動杆71を取り付
ける。
【0014】また、前記クラッチペタル60が取付く筒
体66に突出させたアーム72には走行クラッチ機構
(図示せず)に連結する作動杆73を連結する。符号7
4は筒体66と支軸63とを一体的に回動させるときに
連結する結合ピンで、筒体66の外周面に突設した断面
L字状のブラケット76に結合ピン74を摺動自在に装
着し、結合ピン74の先端側に固着した鍔片77とブラ
ケット76との間に介挿した付勢ばね75にて、結合ピ
ン74の先端部74aが筒体66における支持孔78か
ら支軸63に穿設した結合孔79に向かって前進して、
支軸63と筒体66、ひいてはブレーキペタル61また
はクラッチペタル60のいずれか一方の踏み込み動作に
て、走行クラッチ及びブレーキが略同時に作動(動力遮
断と制動)するように構成する。
【0015】前記ブラケット76の外面に設けたボス8
0には、結合ピン74の軸部に貫通させた係合ピン81
が嵌合する凹溝82を形成し、結合ピン74を後退(先
端部74aが結合孔79から抜け出す方向に移動)させ
て、係合ピン81が凹溝82から抜け出した状態で結合
ピン74をその軸線廻りに回動させてボス80の外面に
接当させる(図7の一点鎖線参照)と、当該結合ピン7
4の先端部74aが結合孔79から外れた状態に保持で
きる構成である。符号83は、前記結合ピン74にて支
軸63と筒体66とが一体的に回動するように結合され
ている状態を検出するためのリミットスイッチなどの連
結センサで、鍔片77が連結センサ83に接近(当接)
したときを前記結合状態であると検知する。
【0016】前記クラッチ及びブレーキを一体的に略同
時に作動させるための油圧シリンダ30のピストンロッ
ド30aは、クラッチペタル60の作動杆60aに突設
した係合軸84にブラケット85を介して回動可能に取
付き、油圧シリンダ30の基端は固定枠86に回動軸8
7を介して回動可能に装着されている。これにより、前
記結合ピン74の差し込みによる結合状態で油圧シリン
ダ30を作動させると、支軸63及び筒体66を一体的
に、且つ強制的に回動駆動することになり、走行クラッ
チにて動力遮断と制動とが略同時に実行される。なお、
結合孔79の孔径を結合ピン74の先端部74aの直径
より大きく(少なくとも結合ピン74の軸線廻りの回動
方向に大きく)形成することにより、筒体66が適宜角
度回動したのち支軸63がつれ廻りするので、走行クラ
ッチのオフ(動力遮断)が制動動作よりも若干先行する
ことができ、急制動時(非常停止時)のエンジンストッ
プを防止することができる。
【0017】図8は、本発明の制御装置の機能ブロック
図を示し、前記の無人走行・噴霧作業制御及び非常停止
制御を実行するための第1制御装置32とブレーキ装置
とクラッチ装置とを操作する第2制御装置33とを有機
的に連結してなる。マイクロコンピュータ等の一つの中
央処理装置(CPU)及び入出力インターフェイス(い
ずれも図示しない)とからなる第1制御装置32及び同
じく第2制御装置33は、バス36を介して予め決めら
れた制御プログラム等を記憶させた読み出し専用メモリ
(ROM)34と、各種データを一時的に記憶させる随
時読み書き可能メモリ(RAM)35とを共有し、ま
た、双方向通信バス等の通信回路37を介して第1制御
装置32と第2制御装置33とは互いに相手制御装置の
動作が正常に作動しているか否かを監視する。
【0018】前記磁気センサ26a,26bからの検出
信号をA/D変換器でデジタル信号に変換した後の入力
信号と、薬液タンク4内の薬液レベル(水面高さ)を検
出するための電気抵抗式等のレベルセンサ38からの入
力信号とを、第1制御装置32に入力する。薬液タンク
4から噴霧ノズル6に薬液を送る動力ポンプ13の電磁
クラッチ用駆動回路40と、薬液流通管の途中に設け
て、左右及び中央の各ノズル6,6,6に対する薬液の
流通量を調節し,遮断することが可能な調節バルブの駆
動回路39a,39b,39cと、フアン7への動力伝
達をON・OFFするクラッチの駆動回路41と、エン
ジン10への燃料供給管途中に設けた燃料供給遮断弁の
駆動モータ等のアクチェータを作動させる駆動回路42
とを、第1制御装置32におけるインターフエイスの出
力端子に接続する。
【0019】第2制御装置33のインターフェイスの入
力端子には、超音波センサ等の障害物感知センサ28
a,28bと、操舵装置14の操舵角度センサ25と、
前記ブレーキペタル61とクラッチペタル60との連結
状態を検出する連結センサ83とを接続し、それらの各
入力信号を取り込む。第2制御装置33のインターフェ
イスの出力端子には、前記自動操舵用の制御弁28の右
操舵用電磁ソレノイド28Rの電気式駆動回路43と左
操舵用電磁ソレノイド28Lの電気式駆動回路44と、
前記操向停止のためのブレーキ装置及び走行クラッチ装
置を一体的に作動させる油圧シリンダ30の制御弁29
の電磁ソレノイド等の駆動回路45をそれぞれ接続す
る。また、前記薬液タンク4内の薬液レベルが最低にな
ったとき、点灯する表示ランプや、操舵や作業に必要な
各種表示ランプ、液晶表示装置、警報装置やキースイッ
チ等の操作パネル部47は共通バス46を介して前記第
1制御装置32及び第2制御装置33に接続する。
【0020】この構成において、走行車体1を無人走行
させて薬剤散布作業を実行するには、結合ピン74を支
軸63における結合孔79に差し込み、走行クラッチと
ブレーキとが略同時に作動できるようにセットすると前
記連結センサ83はオンとなる。次いで、駆動回路45
を作動させて油圧シリンダ30のピストンロッド30a
を突出させ、制動が作動した状態、つまり、走行車体1
の位置停止状態を保持している。
【0021】次いで、自動スイッチ(図示せず)をオン
にセットし、(この状態では第1制御装置32における
エンジンON・OFF手段としての燃料供給遮断弁の駆
動回路42はONであり、エンジン10に燃料供給され
ている)走行速度、薬剤散布方向等の初期設定を実行し
た後、送風フアン7のクラッチをオンにして回転させた
後、作業者が走行車体1から下り、ついで遠隔操作また
は走行車体に設けたスイッチ(図示せず)のオンにて前
記駆動回路45を作動し、走行クラッチ解除、ブレーキ
解除にして、走行車体1を前進させる。
【0022】そして、第2制御装置33にて、前記走行
車体1に設けた左右一対の磁気センサ26a,26bで
検出した誘導ケーブル27の軸線に対する横ずれ量を演
算し、この検出横ずれ量と操舵角度センサ25の検出値
とから、前記横ずれ量が小さくなるように操舵制御する
ための操舵修正指令量信号を求めて、電気式駆動回路4
3,44に駆動パルス信号を与え、誘導ケーブル27に
略沿うような操舵制御、いわゆる電磁誘導操舵制御を実
行し、同時に第1制御装置32の作動にて、薬剤噴霧作
業を実行するのである。
【0023】このように、通常はバス37を介して相互
に相手制御装置が正常に作動しているか否かを監視して
おり、第1制御装置32及び第2制御装置33が共に正
常に作動しているときであって、非常(緊急)停止させ
たいとき、遠隔操作用の無線操作機器(ラジオコントロ
ーラ)から停止信号を発信し、また、障害物感知センサ
28a,28bにて「障害物有り」と判断するとき、走
行停止信号を受けて、第2制御装置33にて油圧回路1
6における操舵用制御弁28よりも上流側に設けた制御
弁29を作動させるので、操舵用制御弁28が回行制御
中であっても、前記油圧シリンダ30を作動させるべく
制御弁29を優先的に制御することができ、操舵制御の
実行・不実行のいかんにかかわらず走行車両の進行を確
実に停止させることができると共にエンジンの停止も防
止できる。
【0024】また走行クラッチとブレーキとを略同時に
作動させるので、エンジンからの動力を遮断した状態
で、制動できて制動距離を短くすることができ、斜面に
停止した状態での制動も確実に実行できる。前記走行ク
ラッチ及びブレーキを作動させた後、第1制御装置32
にてエンジンON・OFF手段(前記燃料供給遮断のた
めの駆動回路42をOFFにしてエンジン10への燃
料供給をカットする。
【0025】このように、2つの制御装置が共に正常で
あるときには、非常停止に際してブレーキ・走行クラッ
チの作動制御と、エンジンへの燃料供給カットとを順序
良く、且つ別別の制御装置32,33で実行する。そし
て、前記第1制御装置32または第2制御装置33のい
ずれか一方が故障すると、前記通信回路37を介して正
常な側の制御装置が異常信号を受ける。この異常信号に
て、当該正常な側の制御装置、例えば第2制御装置33
はそれ自身の支配下にある停止手段であるブレーキ装置
・走行クラッチ装置を作動させて、非常停止させること
ができる。第1制御装置32のみが正常であれば、エン
ジン10への燃料供給をカットして、エンジン停止によ
る非常停止を実行することができる。
【0026】いずれにしても、一つの制御装置で燃料供
給カットとブレーキ、走行クラッチの3つの作動を支配
していると、その制御装置が故障したときには非常停止
作動できず、走行車両が暴走してきわめて危険である
が、本発明のように2つの制御装置に非常停止制御を分
担させておけば、確実に非常停止させることができて、
安全である。
【0027】また、自動走行制御の実行に際して、前述
のように操舵制御や前記噴霧作業等の作業部の操作制御
も実行するので、一つのマイクロコンピュータ等の中央
処理装置を備えた自動制御装置だけで前記各種の制御を
実行すると、センサ等の入力装置、作業のための出力装
置などの外部装置と中央処理装置との動作タイミングの
相違、アナログ信号、デジタル信号等表現形式の相違か
ら、入出力ポート数が多くなり、一つのインターフェイ
ス、1つの中央処理装置の場合,コスト高、嵩高となる
が、2つに分割すれば、装置の嵩が小さくなり、コスト
も低下できる。本発明は、薬剤散布機に限らず、その他
の作業用の自動走行車両に適用できることはいうまでも
ない。
【0028】
【発明の作用及び効果】本発明では、誘導経路に沿って
走行車体が進行するように操舵装置を制御する第1制御
装置は、エンジンON・OFF操作する一方、第2制
御装置は走行クラッチ装置及びブレーキ装置を操作す
る。そして、この第2制御装置と前記第1制御装置とを
通信回路にて接続して、相互に相手側の動作状態を監視
するように制御するので、2つの制御装置が共に正常に
作動するときには、それぞれの制御装置の支配下にある
停止手段が順序良くして、走行車両を非常停止させるこ
とができる。
【0029】そして、一つの制御装置が故障する等異常
のときには、その異常信号は直ちに相手側の正常な制御
装置で受信することができるから、相手側制御装置の異
常時には、正常側の制御装置の動作により、当該正常側
制御装置の支配下にあるエンジンON・OFF手段、ま
たは走行クラッチ装置、ブレーキ装置などの少なくとも
一つの停止手段を作動させることができる。従って、本
発明によれば、制御装置の故障による非常停止のきかな
い状態を極力回避でき、確実に非常停止できて無人での
自動走行制御時における安全性が格段に向上するという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】薬剤散布機の側面図である。
【図2】薬剤散布機の平面図である。
【図3】操舵装置14の概略平面図である。
【図4】操舵装置の制御油圧回路図である。
【図5】走行クラッチおよびブレーキに対するペタルの
連結機構を示す斜視図である。
【図6】ペタルの連結機構の一部断面で示す平面図であ
る。
【図7】図5のVII −VII 矢視断面図である。
【図8】制御装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 走行車体 6 噴霧ノズル 7 送風機 8,8 前輪 9,9 後輪 10 エンジン 11 走行変速機構 12 動力伝達機構 13 動力ポンプ 14 操舵装置 16 油圧回路 17 油圧シリンダ 22 油圧ポンプ 23 制御弁 25 操舵角度センサ 26a,26b 磁気センサ 27 誘導ケーブル 28a,28b 障害物センサ 30 油圧シリンダ 32 第1制御装置 33 第2制御装置 36 バス 37 通信回路 60 クラッチペタル 61 ブレーキペタル 83 連結センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導経路に沿って走行車体が進行するよ
    うに操舵装置を制御する第1制御装置を備える一方、走
    行車体に搭載したエンジンから走行装置への動力伝達を
    継断するための走行クラッチ装置と、走行装置を停止さ
    せるブレーキ装置とを備えてなる自動走行車両におい
    て、前記第1制御装置によりエンジンON・OFF操
    作する一方、前記走行クラッチ装置及びブレーキ装置を
    操作するための第2制御装置を設け、該第2制御装置と
    前記第1制御装置とを通信回路にて接続して、相互に相
    手側の動作状態を監視するように制御すると共に、相手
    側制御装置の異常時には、正常側の制御装置の動作によ
    り、当該正常側制御装置の支配下にあるエンジンON・
    OFF手段、または走行クラッチ装置、ブレーキ装置に
    より非常停止操作を実行するように制御したことを特徴
    とする自動走行車両における自動安全装置。
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