JP2945156B2 - 自動走行作業車の制御装置 - Google Patents

自動走行作業車の制御装置

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JP2945156B2
JP2945156B2 JP3085007A JP8500791A JP2945156B2 JP 2945156 B2 JP2945156 B2 JP 2945156B2 JP 3085007 A JP3085007 A JP 3085007A JP 8500791 A JP8500791 A JP 8500791A JP 2945156 B2 JP2945156 B2 JP 2945156B2
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浩 高橋
正明 中沢
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裕之 萩原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動走行作業車の制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、自律走行車の制御技術を応用して
ゴルフ場のコース内を作業車が操縦することなく無人で
芝刈作業等を行うことを目的とした不整地用の自動走行
作業車の開発,実用化が進められている。
【0003】このような自動走行作業車としては、本出
願人により特願平2ー39167号において出願された
ものがあり、作業地域の地下に埋設された誘導体からの
誘導信号を検出するセンサが自動走行作業車に設けられ
るとともに、自動走行作業車を無線操縦する無線操縦部
が自動走行作業車とは別個に設けられている。そして、
センサからの検出信号と無線操縦部からの操縦信号との
いずれか一方を選択する選択手段と、この選択手段によ
り選択された検出信号又は操縦信号に基づいてステアリ
ング装置を操向制御する操向制御手段とが自動走行作業
車に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような自動走行作
業車のエンジンを始動させる場合において、選択手段、
自動走行作業車のブレーキ装置や変速装置、及び、自動
走行作業車に連結された作業機へ動力を伝達する動力伝
達装置等がどのような状態であっても始動が可能である
とすれば、エンジンの始動直後に自動走行作業車が急発
進したり作業機が突然作動したりし、非常に危険であ
る。
【0005】また、無線操縦部からの操縦信号を選択し
て無線走行している際において、操縦信号が長時間にわ
たって途切れた場合には、自動走行作業車が制御不能と
なって暴走してしまうという欠点がある。
【0006】さらに、自動走行作業車の走行中におい
て、ステアリング装置やブレーキ装置や変速装置等の各
アクチュエータが誤動作をしたり作動不良となった場合
には、自動走行作業車が制御不能となって暴走してしま
うという欠点がある。
【0007】また、作業地域の傾斜等のために自動走行
作業車が大きく傾いた場合においては、そのまま自動走
行作業車の走行を続行すると自動走行作業車が転倒する
危険性がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、作業地域の地下に埋設された誘導体からの誘導信号
を検出するセンサと、このセンサからの検出信号と無線
操縦部からの操縦信号とのいずれか一方を選択する選択
手段と、この選択手段により選択された検出信号又は操
縦信号に基づいてステアリング装置を操向制御する操向
制御手段とを設けた自動走行作業車において、前記選択
手段が前記操縦信号を選択して無線走行する状態に切換
えられていることを検知する無線走行検知手段と、前記
自動走行作業車のブレーキ装置が非制動状態であること
を検知する非制動状態検知手段と、前記自動走行作業車
の変速装置が非中立状態であることを検知する非中立状
態検知手段と、前記自動走行作業車に連結された作業機
へ動力を伝達する動力伝達装置が動力伝達状態であるこ
とを検知する動力伝達状態検知手段と、前記自動走行作
業車のエンジンの始動時において少なくとも一つの前記
検知手段における検知が行われた場合に前記エンジンの
始動を規制するエンジン始動規制手段を設けた。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、作業機を昇降させる昇降装置の昇降切換
スイッチの切換状態を検知する昇降切換スイッチ検知手
段と、前記昇降切換スイッチが下降位置以外の切換位置
へ切換えられていることの検知が行われた場合に前記作
業機への動力伝達開始を規制する動力伝達規制手段とを
設けた。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、自動走行作業車を無線操縦部からの操縦
信号により走行させる無線走行時において、操縦信号が
一定時間途切れたことを検知する操縦信号途切れ検知手
段と、この操縦信号途切れ検知手段における検知が行わ
れた場合に前記自動走行作業車の走行を停止させる走行
停止手段とを設けた。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明において、走行中における自動走行作業車の各アク
チュエータの誤作動や作動不良を検知する誤動作・作動
不良検知手段と、この誤動作・作動不良検知手段におけ
る検知が行われた場合に前記自動走行作業車の走行を停
止させる走行停止手段とを設けた。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
発明において、自動走行作業車の傾斜角を検出する傾斜
角センサと、この傾斜角センサからの検出結果が設定値
を超えたことを判断する傾斜量判断手段と、この傾斜量
判断手段による判断結果を作業者に知らせる報知手段と
を設けた。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
発明において、エンジン始動規制手段や走行停止手段が
作動した場合にその作動原因を検知した検知手段を表示
する表示部を設けた。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、エンジンの始動時に
おいて、操縦信号を選択して無線走行する状態に選択手
段が切換えられていることを無線走行検知手段が検知し
た場合や、ブレーキ装置が非制動状態であることを非制
動状態検知手段が検知した場合や、変速装置が非中立状
態であることを非中立状態検知手段が検知した場合や、
動力伝達装置が作業機へ動力を伝達する状態となってい
ることを動力伝達状態検知手段が検知した場合には、エ
ンジン始動規制手段によりエンジンの始動が規制され
る。従って、エンジンの始動と同時に自動走行作業車が
走行を開始したり作業機が作動を開始したりすることが
防止される。
【0015】請求項2記載の発明では、昇降切換スイッ
チ検知手段により昇降装置の昇降切換スイッチが下降位
置以外の切換位置へ切換えられていることが検知された
場合には、動力伝達規制手段により作業機への動力伝達
開始が規制される。従って、下降位置以外の位置にある
作業機に対して動力伝達が開始されるということが防止
される。
【0016】請求項3記載の発明では、無線走行時にお
いて、操縦信号が一定時間途切れたことを操縦信号途切
れ検知手段が検知すると、走行停止手段により自動走行
作業車の走行が停止されるため、操縦信号の受信不能に
よって自動走行作業車が制御不能となり、暴走するとい
うことが防止される。
【0017】請求項4記載の発明では、各アクチュエー
タの誤動作や作動不良を誤動作・作動不良検知手段が検
知した場合には、走行停止手段により自動走行作業車の
走行が停止されるため、自動走行作業車が制御不能とな
って暴走するということが防止される。
【0018】請求項5記載の発明では、傾斜角センサか
らの検出結果が設定値を超えたことが傾斜量判断手段に
より判断された場合には、その判断結果が報知手段によ
って作業者に報知されるため、作業者が自動走行作業車
の走行を停止させる等の手段を講ずることにより自動走
行作業車の横転事故の発生等が未然に防止される。
【0019】請求項6記載の発明においては、エンジン
始動規制手段や走行停止手段が作動した場合には、その
作動原因を検知した検知手段が表示部に表示されるた
め、エンジン始動可能な状態や走行可能な状態へ回復さ
せるための調整や修理等を容易に行える。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、図2は自動走行作業車である自動走行芝刈機
1の全体を示すもので、自動走行芝刈機1の腹部には前
輪2と後輪3との間に位置して作業機であるモア4が連
結されており、このモア4は昇降装置5を介して昇降自
在に設けられている。なお、前記前輪2は前輪ステアリ
ングリンク6や前輪ステアリングシリンダ7等からなる
ステアリング装置である前輪ステアリング装置8に連結
されており、前記後輪3は後輪ステアリングリンク9や
後輪ステアリングシリンダ10等からなるステアリング
装置である後輪ステアリング装置11に連結されてい
る。一方、前記自動走行芝刈機1を走行させる作業地域
の地下には、連続した誘導体である誘導線12が埋設さ
れており、この誘導線12の両端部は信号発信器13に
接続されている。
【0021】前記自動走行芝刈機1には、前記誘導線1
2から発信される誘導信号を検出するセンサである前部
ピックアップコイル14とセンサである後部ピックアッ
プコイル15とが設けられており、これらのピックアッ
プコイル14,15はそれぞれ支軸16,17の回りに
水平面内で回動自在であるとともに前記ステアリングシ
リンダ7,10に連結された移動部材18,19の先端
部に取付けられている。従って、これらの移動部材1
8,19の回動と前輪2及び後輪3の操向とが連動して
行われ、前記支軸16,17の外周部には前記移動部材
18,19の回動角度から前輪2と後輪3との実操向角
を検出するための操向角センサ20,21が設けられて
おり、これらの操向角センサ20,21は前記自動走行
芝刈機1に設けられている制御ユニット22に接続され
ている。また、前記前部ピックアップコイル14はこの
前部ピックアップコイル14からの検出結果に基づいて
前部ピックアップコイル14と前記誘導線12との偏り
量を判断する偏り量判断装置23に接続されており、こ
の偏り量判断装置23によって判断された偏り量の信号
が前部ピックアップコイル14からの検出信号として前
記制御ユニット22へ入力される。同様に、前記後部ピ
ックアップコイル15はこの後部ピックアップコイル1
5からの検出結果に基づいて後部ピックアップコイル1
5と前記誘導線12との偏り量を判断する偏り量判断装
置24に接続されており、この偏り量判断装置24によ
って判断された偏り量の信号が後部ピックアップコイル
15からの検出信号として前記制御ユニット22へ入力
される。
【0022】また、前記自動走行芝刈機1の前部には、
走行方向前方の障害物を検出する障害物センサ25と障
害物に接触した場合の接触情報を検出する障害物接触セ
ンサ26とが設けられており、これらのセンサ25,2
6も前記制御ユニット22に接続されている。また、前
記自動走行芝刈機1の後部には、自動走行芝刈機1の走
行に伴って転動する転動輪27と、転動輪27の回転数
を検出することによって自動走行芝刈機1の走行距離を
検出する距離センサ28とが設けられており、この距離
センサ28も前記制御ユニット22に接続されている。
さらに、前記自動走行芝刈機1の後部には図6に示した
無線操縦部29のアンテナ30との間で無線信号を送受
信するアンテナ31が立設されており、このアンテナ3
1も前記制御ユニット22に接続されている。
【0023】前記制御ユニット21内には、前記ピック
アップコイル14,15からの検出信号と前記無線操縦
部29からの操縦信号とのいずれか一方を選択する選択
手段(図示せず)と、選択手段により選択された検出信
号又は操縦信号に基づいて前記ステアリング装置8,1
1を操向制御する操向制御手段(図示せず)とが設けら
れている。また、前記自動走行芝刈機1には、前記検出
信号を選択して自動走行する状態と前記操縦信号を選択
して無線走行する状態とに前記選択手段を人為的に切換
える自動・無線切換スイッチ32と、選択手段が検出信
号を選択して自動走行する状態に切換えられている際に
点灯する自動走行表示ランプ33とが設けられている。
なお、前記制御ユニット22内には、前記選択手段が操
縦信号を選択して無線走行する状態に切換えられている
ことを検知する無線走行検知手段(図示せず)が設けら
れている。
【0024】つぎに、前記自動走行芝刈機1のエンジン
34の出力軸35には図4に示すようにプーリ36,3
7,38,39が固定されている。そして、前記プーリ
36と油圧ポンプ40の入力軸41に固定されたプーリ
42との間にはベルト43が巻回され、前記プーリ36
と交流発電機44の回転軸45に固定されたプーリ46
との間にもベルト47が巻回され、交流発電機44はバ
ッテリ48に接続されている。また、前記プーリ37と
変速装置である前輪側油圧式無段変速機49の入力軸5
0に固定されたプーリ51との間にはベルト52が巻回
され、同様に、前記プーリ38と変速装置である後輪側
油圧式無段変速機53の入力軸54に固定されたプーリ
55との間にもベルト56が巻回されている。さらに、
前記プーリ39と電磁クラッチ57に固定されたプーリ
58との間にベルト59が巻回されており、これらのプ
ーリ39,58とベルト59と電磁クラッチ57とによ
り前記モア4へ動力を伝達する動力伝達装置60が構成
されている。そして、前記自動走行芝刈機1には、前記
電磁クラッチ57を断続することにより前記モア4への
動力伝達を断続する動力入切スイッチ61が設けられて
いる。なお、前記制御ユニット22内には、前記電磁ク
ラッチ57が接続されて前記動力伝達装置60が動力伝
達状態であることを検知する動力伝達状態検知手段(図
示せず)が設けられている。
【0025】前記前輪側油圧式無段変速機49の出力軸
62,63には前記前輪2が連結されており、これらの
出力軸62,63の外周部には出力軸62,63の回転
状態を検出するとともに前記制御ユニット22に接続さ
れた車軸回転センサ64,65が設けられている。同様
に、前記後輪側油圧式無段変速機53の出力軸66,6
7には前記後輪3が連結されており、これらの出力軸6
6,67の外周部には出力軸66,67の回転状態を検
出するとともに前記制御ユニット22に接続された車軸
回転センサ68,69が設けられている。
【0026】また、前記油圧式無段変速機49,53に
は、これらの油圧式無段変速機49,53を変速操作す
るためのコントロール軸70,71が設けられており、
これらのコントロール軸70,71には複数のリンクと
ボールネジとにより構成されるコントロール軸駆動装置
72,73の一端が連結されており、コントロール軸駆
動装置72,73の他端にはモータ74,75が連結さ
れ、これらのモータ74,75は前記制御ユニット22
に接続されている。なお、前記コントロール軸駆動装置
72,73内には前記コントロール軸70,71の実操
作角を検出するとともに油圧式無段変速機49,53が
非中立状態であることを検知する非中立状態検知手段で
あるコントロール軸操作角度センサ76,77が設けら
れており、これらのコントロール軸操作角度センサ7
6,77は前記制御ユニット22に接続されている。
【0027】さらに、前記油圧式無段変速機49,53
内にはそれぞれブレーキ装置78とデフロック装置79
とが設けられており、これらのブレーキ装置78とデフ
ロック装置79とにデフ・ブレーキレバー80,81の
一端が連結されている。なお、これらのデフ・ブレーキ
レバー80,81は、ブレーキ装置79を制動させる制
動位置と、デフロック位置と、デフロック解除位置とに
スライド自在に設けられている。また、前記デフ・ブレ
ーキレバー80,81の他端にはリンク82,83が連
結され、これらのリンク82,83はデフ・ブレーキシ
リンダ84,85に連結されている。さらに、前記デフ
・ブレーキレバー80,81にはこれらのデフ・ブレー
キレバー80,81の位置を検知するとともに前記ブレ
ーキ装置78が非制動状態であることを検知する非制動
状態検知手段であるレバー位置センサ86,87が取付
けられており、これらのレバー位置センサ86,87は
前記制御ユニット22に接続されている。また、前記エ
ンジン34の停止等によって前記油圧ポンプ40が駆動
しない場合には前記ブレーキ装置78が制動状態となる
位置に前記デフ・ブレーキレバー80,81をスライド
させるスプリング88,89がデフ・ブレーキレバー8
0,81に張設されている。
【0028】前記油圧ポンプ40は、主リリーフ弁90
と、分流弁91,92と、リリーフ弁93,94と、電
磁弁95,96とを介して前記ステアリングシリンダ
7,10に接続されている。さらに、前記油圧ポンプ4
0は、前記主リリーフ弁90と、前記分流弁91と、分
流弁97と、リリーフ弁98,99と、電磁弁100,
101,102,103とを介して前記デフ・ブレーキ
シリンダ84,85に接続されている。また、前記昇降
装置5の油圧シリンダ104は、リリーフ弁105と、
絞り弁106と、電磁弁107とを介して前記前輪側油
圧式無段変速機49の外部油圧取出部108に接続され
ており、前記自動走行芝刈機1には前記電磁弁107を
切換制御することにより前記モア4を昇降させる昇降切
換スイッチ109が設けられている。なお、前記制御ユ
ニット22内には、前記昇降切換スイッチ109の切換
状態を検知する昇降切換スイッチ検知手段(図示せず)
と、前記モア4への動力伝達を行うべく前記動力入切ス
イッチ61を“オン”とした際において、前記昇降切換
スイッチ検知手段が下降位置以外の切換位置へ切換えら
れていることを検知した場合に前記モア4への動力伝達
開始を規制する動力伝達規制手段(図示せず)とが設け
られている。
【0029】前記エンジン34には、前記制御ユニット
22に接続されるとともにエンジン34の回転数を制御
するためのエンジン回転設定ソレノイド110が設けら
れており、前記自動走行芝刈機1には、前記エンジン回
転設定ソレノイド110を作動させることによりエンジ
ン回転数を設定するエンジン回転設定スイッチ111が
設けられている。なお、前記制御ユニット22には前記
エンジン34の回転数が高速状態に設定されていること
を検知する高速回転検知手段(図示せず)が設けられて
いる。さらに、前記エンジン34には、前記制御ユニッ
ト22からのエンジン停止信号によりエンジン34を停
止させる走行停止手段であるエンジンストップリレー1
12が設けられている。また、前記エンジン34に供給
される燃料を蓄える燃料タンク113には燃料の残量が
一定量以下であることを検知するとともに前記制御ユニ
ット22に接続された燃料残量センサ114が設けられ
ている。
【0030】つぎに、前記自動走行芝刈機1には、前記
ピックアップコイル14,15からの検出信号に基づい
て自動走行している際又は前記無線操縦部29からの操
縦信号に基づいて無線走行している際に、作業者が何ら
かの危険又は異常を発見した時に前記自動走行芝刈機1
の走行を停止させる緊急停止スイッチ115が設けられ
ている。また、前記自動走行芝刈機1には、自動走行さ
せる際に前記前部ピックアップコイル14が誘導信号を
検出することに伴って点灯する前輪自己位置検出ランプ
116と、前記後部ピックアップコイル15が誘導信号
を検出することに伴って点灯する後輪自己位置検出ラン
プ117とが設けられている。さらに、前記自己位置検
出ランプ116,117の点灯を確認した後に自動走行
を開始させるための自動走行開始・停止スイッチ118
と、自動走行開始・停止スイッチ118が走行開始状態
に切換えられることに伴って点灯する自動走行開始表示
ランプ119と、自動走行芝刈機1の傾斜角を検出する
傾斜角センサ120とが設けられている。なお、前記制
御ユニット22内には、前記自動走行開始・停止スイッ
チ118が走行開始状態に切換えられていることを検知
する自動走行開始検知手段(図示せず)が設けられてい
る。
【0031】つぎに、前記制御ユニット22内には、前
記無線走行検知手段が無線走行する状態であることを検
知し、又は、デフ・ブレーキレバー80,81が非制動
位置にスライドしていることを非制動状態検知手段が検
知し、又は、油圧式無段変速機49,53が非中立状態
であることをコントロール軸操作角度センサ76,77
が検知し、又は、動力伝達装置60が動力伝達状態であ
ることを動力伝達状態検知手段が検知し、又は、昇降切
換スイッチ109が下降位置以外の切換位置へ切換えら
れていることを昇降切換スイッチ検知手段が検知し、又
は、エンジン回転数が高速回転に設定されていることを
高速回転検知手段が検知し、又は、自動走行開始・停止
スイッチ118が走行開始状態に切換えられていること
を自動走行開始検知手段が検知し、又は、燃料残量セン
サ114が燃料の残量が一定量以下であることを検知し
た場合において、エンジン34の始動を規制するエンジ
ン始動規制手段(図示せず)が設けられている。
【0032】また、前記制御ユニット22内には、前記
無線操縦部29からの操縦信号が一定時間途切れたこと
を検知する操縦信号途切れ検知手段(図示せず)と、前
記傾斜角センサ120からの検出結果が設定値を超えた
ことを判断する傾斜量判断手段(図示せず)と、走行中
における前記ステアリング装置8,11や前記ブレーキ
装置79や前記油圧式無段変速機49,53等の各アク
チュエータの誤動作や作動不良を検知する誤動作・作動
不良検知手段(図示せず)が設けられている。なお、操
縦信号途切れ検知手段や誤動作・作動不良検知手段によ
る検知が行われた場合には、前記制御ユニット22から
のエンジン停止信号によりエンジンストップリレー11
2が作動してエンジン34が停止される。
【0033】つぎに、前記自動走行芝刈機1には、前記
エンジン始動規制手段や前記エンジンストップリレー1
12が作動した場合において、その作動原因を検知した
検知手段を表示する表示部である故障診断モニタ121
と、警報を発するブザー122とが設けられている。さ
らに、前記自動走行芝刈機1には、走行開始前に前記ピ
ックアップコイル14,15等の各センサや、動力入切
スイッチ61等の各スイッチや、前記ステアリング装置
8,11,前記ブレーキ装置79,前記油圧式無段変速
機49,53等の各アクチュエータの作動状態をチェッ
クするためのセルフチェックスイッチ123が設けられ
ている。このセルフチェックスイッチ123には三つの
切換位置が設けられており、第一の切換位置は“作業位
置”であり、チェック終了後の作業時等にはこの“作業
位置”へ切換えておく。第二の切換位置は“センサ・ス
イッチチェック位置”であり、セルフチェックスイッチ
123をこの“センサ・スイッチチェック位置”へ切換
えることによって各センサや各スイッチが正常状態であ
るか否かの確認が行われ、異常がある場合には前記ブザ
ー122が鳴らされるとともに該当するセンサ等が故障
診断モニタ121へ表示される。第三の切換位置は各ア
クチュエータの動作をチェックする“アクチュエータチ
ェック位置”であり、セルフチェックスイッチ123を
この“アクチュエータチェック位置”へ切換えた場合に
は、各アクチュエータを微少時間動作させて正常に動作
するか否かを確認し、異常がある場合にはブザー122
が鳴らされるとともに該当するアクチュエータが故障診
断モニタ121へ表示される。
【0034】つぎに、前記自動走行芝刈機1とは別個に
前記無線操縦部29が設けられている。この無線操縦部
29には、前記アンテナ30,31の間で送受信する信
号を処理する無線制御部124が設けられている。さら
に、前記無線操縦部124には、ステアリング目標操向
角(操向方向及び操向量)を設定するステアリング設定
器125と、ステアリングモードを同位相モードと逆位
相モードとのいずれかに切換えるステアリングモード設
定器126と、前記油圧式無段変速機49,53を変速
操作する変速設定器127と、前記自動走行芝刈機1の
エンジン回転数を設定するエンジン回転設定器128と
が設けられている。さらに、前記無線操縦部29には、
前記モア4を昇降させるモア昇降スイッチ129と、前
記モア4への動力伝達を断続する動力入切スイッチ13
0と、作業者が何らかの危険又は異常を発見した時に前
記自動走行芝刈機1の走行を停止させる緊急停止スイッ
チ131と、前記選択手段を切換えることによって前記
自動走行芝刈機1を無線走行状態と自動走行状態とに切
換える自動・無線切換スイッチ132とが設けられてい
る。ここで、前記自動走行芝刈機1が自動走行状態の場
合には、前記ステアリング設定器125と前記ステアリ
ングモード設定器126と前記変速設定器127とを操
作しても、これらの操作に基づく操縦信号は発信されな
い構造となっている。
【0035】また、前記無線操縦部29には、前記自動
走行芝刈機1が無線走行状態であるときに点灯する無線
走行表示ランプ133と、前記自動走行芝刈機1が作業
中か停止中かを表示する作業・停止モニタ134と、前
記前部ピックアップコイル14が誘導信号を検出するこ
とに伴って点灯する前輪自己位置検出ランプ135と、
前記後部ピックアップコイル15が誘導信号を検出する
ことに伴って点灯する後輪自己位置検出ランプ136
と、前記傾斜角センサ120からの検出結果が設定値を
超えたことを前記傾斜量判断手段が判断した場合に警報
を発する報知手段であるブザー137とが設けられてい
る。
【0036】このような構成において、エンジン34を
始動させる場合の制御動作を図7のフローチャートに基
づいて説明する。エンジン始動のためにキースイッチ
(図示せず)を“オン”させると、まず、自動・無線切
換スイッチ32の切換状態から選択手段の切換状態が判
定される。そして、無線走行検知手段によって選択手段
が無線走行状態に切換えられていることを検知した場合
には、エンジン始動規制手段によりエンジン34の始動
が規制される。従って、無線走行状態であることを知ら
ずにエンジン34を始動させてしまい、エンジン34の
始動と同時に自動走行芝刈機1が予測しない方向へ走行
を開始したりモア4が急に始動するということが防止さ
れる。さらに、エンジン始動規制手段の作動原因を検知
した無線走行検知手段を特定する原因表示が故障診断モ
ニタ121において行われるとともにブザー122から
警報が発せられる。従って、作業者はブザー122から
の警報によってエンジン始動規制手段が作動したことを
知ることができるとともに、故障診断モニタ121の原
因表示を見ることによってその原因個所が選択手段であ
ることを知ることができる。
【0037】つぎに、選択手段が自動走行状態に切換え
られている場合には、ブレーキ装置78が非制動状態に
あるか否かを判定する。そして、レバー位置センサ8
6,87によってブレーキ装置78が非制動状態である
ことが検知された場合には、エンジン始動規制手段によ
りエンジン34の始動が規制される。従って、ブレーキ
装置78が非制動状態であることを知らずにエンジン3
4を始動させてしまい、エンジン34の始動と同時に自
動走行芝刈機1が急に発進するということが防止され
る。さらに、エンジン始動規制手段の作動原因を検知し
たレバー位置センサ86,87を特定する原因表示が故
障診断モニタ121において行われるとともにブザー1
22から警報が発せられる。従って、作業者はブザー1
22からの警報によってエンジン始動規制手段が作動し
たことを知ることができるとともに、故障診断モニタ1
21の原因表示を見ることによってその原因個所がブレ
ーキ装置78であることを知ることができる。
【0038】つぎに、ブレーキ装置78が制動状態であ
る場合には、油圧式無段変速機49,53が中立状態に
あるか否かを判定する。そして、コントロール軸操作角
度センサ76,77によって油圧式無段変速機49,5
3が非中立状態であることが検知された場合には、エン
ジン始動規制手段によりエンジン34の始動が規制され
る。従って、油圧式無段変速機49,53が前進状態や
後進状態であることを知らずにエンジン34を始動させ
てしまい、エンジン34の始動と同時に自動走行芝刈機
1が急に発進するということが防止される。さらに、エ
ンジン始動規制手段の作動原因を検知したコントロール
軸操作角度センサ76,77を特定する原因表示が故障
診断モニタ121において行われるとともにブザー12
2から警報が発せられる。従って、作業者はブザー12
2からの警報によってエンジン始動規制手段が作動した
ことを知ることができるとともに、故障診断モニタ12
1の原因表示を見ることによってその原因個所が油圧式
無段変速機49,53であることを知ることができる。
【0039】つぎに、油圧式無段変速機49,53が中
立状態である場合には、動力入切スイッチ61の切換状
態からモア4へ動力を伝達する動力伝達装置60が動力
伝達状態であるか否かを判定する。そして、動力伝達状
態検知手段によって動力伝達装置60が動力伝達状態で
あることが検知された場合には、エンジン始動規制手段
によりエンジン34の始動が規制される。従って、動力
伝達装置60が動力伝達状態であることを知らずにエン
ジン34を始動させてしまい、エンジン34の始動と同
時にモア4が急に始動するということが防止される。さ
らに、エンジン始動規制手段の作動原因を検知した動力
伝達状態検知手段を特定する原因表示が故障診断モニタ
121において行われるとともにブザー122から警報
が発せられる。従って、作業者はブザー122からの警
報によってエンジン始動規制手段が作動したことを知る
ことができるとともに、故障診断モニタ121の原因表
示を見ることによってその原因個所が動力伝達装置60
であることを知ることができる。
【0040】つぎに、動力伝達装置60が動力伝達遮断
状態である場合には、昇降切換スイッチ109の切換状
態から昇降装置5の設定状態を判定する。そして、昇降
切換スイッチ検知手段によって昇降切換スイッチ109
が上昇位置に切換えられていることが検知された場合に
は、エンジン始動規制手段によりエンジン34の始動が
規制される。従って、昇降スイッチ109が上昇位置に
切換えられていることを知らずにエンジン34を始動さ
せてしまい、エンジン34の始動と同時にモア4が上昇
するということが防止される。さらに、エンジン始動規
制手段の作動原因を検知した昇降切換スイッチ検知手段
を特定する原因表示が故障診断モニタ121において行
われるとともにブザー122から警報が発せられる。従
って、作業者はブザー122からの警報によってエンジ
ン始動規制手段が作動したことを知ることができるとと
もに、故障診断モニタ121の原因表示を見ることによ
ってその原因個所が昇降切換スイッチ109であること
を知ることができる。
【0041】つぎに、昇降スイッチ109が下降位置又
は中立位置に切換えられている場合には、エンジン回転
設定スイッチ111の切換状態からエンジン回転数の設
定状態を判定する。そして、高速回転検知手段によって
エンジン回転数が高速状態に設定されていることが検知
された場合には、エンジン始動規制手段によりエンジン
34の始動が規制される。従って、エンジン回転数が高
速状態に設定されていることを知らずにエンジン34を
始動させてしまい、エンジン34の始動直後にエンジン
回転数が急上昇するということが防止される。さらに、
エンジン始動規制手段の作動原因を検知した高速回転検
知手段を特定する原因表示が故障診断モニタ121にお
いて行われるとともにブザー122から警報が発せられ
る。従って、作業者はブザー122からの警報によって
エンジン始動規制手段が作動したことを知ることができ
るとともに、故障診断モニタ121の原因表示を見るこ
とによってその原因個所がエンジン回転設定スイッチ1
11であることを知ることができる。
【0042】つぎに、エンジン回転数の設定が高速状態
でない場合には、自動走行開始・停止スイッチ118の
切換え状態を判定する。そして、走行開始検知手段によ
って自動走行開始・停止スイッチ118が走行開始位置
に切換えられていることが検知された場合には、エンジ
ン始動規制手段によりエンジン34の始動が規制され
る。従って、自動走行開始・停止スイッチ118が走行
開始位置に切換えられていることを知らずにエンジン3
4を始動させてしまい、エンジン34の始動と同時に自
動走行芝刈機1が急に発進するということが防止され
る。さらに、エンジン始動規制手段の作動原因を検知し
た走行開始検知手段を特定する原因表示が故障診断モニ
タ121において行われるとともにブザー122から警
報が発せられる。従って、作業者はブザー122からの
警報によってエンジン始動規制手段が作動したことを知
ることができるとともに、故障診断モニタ121の原因
表示を見ることによってその原因個所が自動走行開始・
停止スイッチ118であることを知ることができる。
【0043】つぎに、自動走行開始・停止スイッチ11
8が停止位置に切換えられている場合には、燃料の残量
状態を判定する。そして、燃料残量センサ114によっ
て燃料の残量が一定量以下であることが検知された場合
には、エンジン始動規制手段によりエンジン34の始動
が規制される。従って、燃料の残量が少ない状態でエン
ジン34を始動させるとともに作業を開始してしまい、
作業中に燃料切れによってエンジン34が停止するとい
うことが防止される。さらに、エンジン始動規制手段の
作動原因を検知した燃料残量センサ114を特定する原
因表示が故障診断モニタ121において行われるととも
にブザー122から警報が発せられる。従って、作業者
はブザー122からの警報によってエンジン始動規制手
段が作動したことを知ることができるとともに、故障診
断モニタ121の原因表示を見ることによってその原因
個所が燃料の残量であることを知ることができる。
【0044】なお、選択手段が自動走行状態に切換えら
れており、かつ、ブレーキ装置78が制動状態であり、
かつ、油圧式無段変速機49,53が中立状態であり、
かつ、動力伝達装置60が動力伝達遮断状態であり、か
つ、昇降切換スイッチ109が下降位置又は中立位置に
切換えられており、かつ、エンジン回転設定スイッチ1
11が低速位置に切換えられており、かつ、自動走行開
始・停止スイッチ118が停止位置に切換えられてお
り、かつ、燃料の残量が一定量以上の場合には、制御ユ
ニット22からエンジン始動許可信号が出されるととも
にエンジン34が始動される。
【0045】つぎに、エンジン始動後においてモア4に
対して動力伝達を開始する場合の制御動作を図8のフロ
ーチャートに基づいて説明する。動力伝達を行うために
動力入切スイッチ61を“オン”にすると、昇降スイッ
チ109の切換状態の判定が行われる。そして、昇降切
換スイッチ検知手段によって昇降スイッチ109が下降
位置以外(上昇位置又は中立位置)へ切換えられている
ことが検知された場合には、動力伝達規制手段によって
モア4への動力伝達開始が規制される。従って、地面か
ら離れた位置にあるモア4が動力伝達入切スイッチ61
を“オン”にすると同時に駆動するということが防止さ
れ、このような駆動に伴う作業者の危険が防止される。
さらに、動力伝達規制手段の作動原因を検知した昇降切
換スイッチ検知手段を特定する原因表示が故障診断モニ
タ121において行われるとともにブザー122から警
報が発せられる。一方、昇降切換スイッチ検知手段によ
って昇降スイッチ109が下降位置へ切換えられている
ことが検知された場合には、制御ユニット22から電磁
クラッチ57を“オン”にする信号が出力され、モア4
への動力伝達が開始される。
【0046】つぎに、自動走行芝刈機1を無線走行させ
る場合の制御動作を図9のフローチャートに基づいて説
明する。自動・無線切換スイッチ32を切換えて無線走
行状態を選択すると、制御ユニット22と無線操縦部2
9との間で信号の送受信が開始される。そして、制御ユ
ニット22が無線操縦部29からの操縦信号を受信する
と、制御ユニット22は受信した操縦信号に基づいて自
動走行芝刈機1を操向制御し、その状態を状態データと
して無線操縦部29へ送信する。この操縦信号と状態デ
ータとの送受信は一定時間ごとに行われており、無線操
縦部29からの操縦信号に変化がない場合でもこの送受
信は行われる。従って、制御ユニット22が状態データ
を送信した後は、制御ユニット22は操縦信号の受信待
ち状態となる。
【0047】ここで、操縦信号の受信待ち時間“t”が
設定時間“tw”を超えても操縦信号を受信できない場
合は、操縦信号途切れ検知手段により操縦信号の受信が
不良であるとの検知が行われ、故障診断モニタ121に
受信不良表示が行われるとともにブザー122から警報
が発せられ、さらに、エンジンストップリレー112が
作動されてエンジン34が停止される。従って、操縦信
号の受信不良のまま自動走行芝刈機1が走行し、暴走す
るということが防止される。
【0048】つぎに、走行中におけるステアリング装置
8,11やブレーキ装置78や油圧式無段変速機49,
53等の各アクチュエータの誤動作や作動不良を検知す
る際の制御動作を図10のフローチャートに基づいて説
明する。各アクチュエータに対して制御ユニット22か
らアクチュエータ動作信号が出力され、このアクチュエ
ータ動作信号に基づいて各アクチュエータが駆動を開始
する。ここで、各アクチュエータの駆動量は各アクチュ
エータに設けられているセンサにより検出されるととも
に制御ユニット22へフィードバックされており、駆動
量が目標値に達したことをセンサが検出した場合にはア
クチュエータの駆動が停止される。一方、駆動量が目標
値に達しない場合にはアクチュエータは駆動動作を続行
する。
【0049】ここで、制御ユニット22には各アクチュ
エータの動作速度を記憶する記憶部(図示せず)が設け
られており、各アクチュエータの目標駆動量と動作速度
とから、目標駆動量に達するまでに要する時間“ta”
が演算される。従って、アクチュエータの動作時間
“t”が演算された時間“ta”に達してもアクチュエ
ータの駆動量が目標値に達しない場合は、誤動作・作動
不良検知手段によってアクチュエータが誤動作又は作動
不良であるとの検知が行われ、その検知が行われたアク
チュエータを特定する表示が故障診断モニタ121に行
われるとともにブザー122から警報が発せられ、さら
に、エンジンストップリレー112が作動されてエンジ
ン34が停止される。従って、各アクチュエータが誤作
動や作動不良の状態のまま自動走行芝刈機1が走行を続
行するということが防止され、アクチュエータの誤作動
や作動不良に基づく暴走や事故の発生が防止される。
【0050】つぎに、走行中における傾斜角センサ12
0からの検出結果に基づく制御動作を図11のフローチ
ャートに基づいて説明する。走行中には傾斜角センサ1
20が自動走行芝刈機1の傾斜角を常時検出しており、
この傾斜角は傾斜量判断手段によって設定値“α”を超
えたか否かが判断される。そして、傾斜角が設定値
“α”を超えたことが判断された場合には、無線操縦部
29のブザー137から警報が発せられる。従って、無
線走行している自動走行芝刈機1が作業者から離れた位
置を走行しているために作業者が自動走行芝刈機1の傾
き状態を確認することが困難な場合であっても、ブザー
137からの警報によって自動走行芝刈機1が大きく傾
いたことを知ることができ、緊急停止させる等の対策を
とることによって横転事故の発生を防止することができ
る。なお、自動走行芝刈機1を自動走行させている場合
においても、土砂崩れ等によって作業地域の状態が変わ
っていた場合には、このブザー137からの警報によっ
て緊急停止等の対策をとることができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上述のように選
択手段が無線走行状態に切換えられていることを検知す
る無線走行検知手段と、ブレーキ装置が非制動状態であ
ることを検知する非制動状態検知手段と、変速装置が非
中立状態であることを検知する非中立状態検知手段と、
作業機へ動力伝達を行う動力伝達装置が動力伝達状態と
なっていることを検知する動力伝達状態検知手段とを設
け、さらに、これらの検知手段の少なくとも一つにおい
て検知が行われた場合にはエンジンの始動を規制するエ
ンジン始動規制手段を設けたことにより、選択手段が無
線走行状態に切換えらていたりブレーキが非制動状態に
切換えられていたり変速装置が非中立状態に切換えられ
ていたためにエンジンの始動直後に自動走行芝刈機が暴
走したり急発進したりすることを防止することができる
とともに動力伝達装置が動力伝達状態となっていたため
にエンジンの始動直後に作業機が急始動することを防止
することができ、従って、エンジン始動時における安全
性を高めることができ、また、請求項2記載の発明のよ
うに昇降切換スイッチが下降位置以外へ切換えられてい
ることを昇降切換検知スイッチが検知した場合には動力
伝達規制手段によって作業機への動力伝達開始が規制さ
れるため、下降位置以外に位置する作業機が始動するこ
とを防止して作業の安全性を確保することができ、ま
た、請求項3記載の発明のように無線操縦部からの操縦
信号が一定時間途切れたことを操縦信号途切れ検知手段
が検知した場合には走行停止手段によって自動走行作業
車の走行を停止されるため、操縦信号が途切れた状態で
自動走行作業者が走行を続行するために暴走するという
ことを防止することができ、また、請求項4記載の発明
のように走行中における自動走行作業車の各アクチュエ
ータの誤作動や作動不良を誤動作・作動不良検知手段が
検知した場合に走行停止手段によって自動走行作業車の
走行が停止されるため、各アクチュエータの誤動作や作
動不良によって自動走行作業車が制御不能になって暴走
するということを防止することができ、また、請求項5
記載の発明のように自動走行作業車の傾斜量がある一定
値を超えた場合には報知手段によって作業者に対する報
知が行われるため、作業者が走行停止等の手段を講ずる
ことによって自動走行作業車の横転事故等の発生を防止
することができ、また、請求項6記載の発明のようにエ
ンジン始動規制手段や走行停止手段が作動した場合に
は、その作動原因を検知した検知手段が表示部に表示さ
れるため、エンジン始動が規制された原因や走行が停止
された原因を直ちに知ることができ、従って、エンジン
始動可能な状態や走行再開可能な状態へ回復させるため
の調整や修理等を迅速に行うことができ、作業能率の向
上を図ることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における制御構成を示すブロ
ック図である。
【図2】自動走行芝刈機の全体を示す側面図である。
【図3】自動走行芝刈機におけるステアリング装置やブ
レーキ装置の構成を示す説明図である。
【図4】自動走行芝刈機におけるエンジンからの動力取
出しの構成を示す説明図である。
【図5】自動走行芝刈機におけるセンサやスイッチ等の
接続状態を示す説明図である。
【図6】無線操縦部の構成を示すブロック図である。
【図7】エンジン始動時における制御動作を説明するフ
ローチャートである。
【図8】モアに対して動力伝達を開始する場合の制御動
作を説明するフローチャートである。
【図9】無線走行時における制御動作を説明するフロー
チャートである。
【図10】走行中におけるアクチュエータの誤動作や作
動不良を検知する際の制御動作を説明するフローチャー
トである。
【図11】傾斜角センサからの検出結果に基づく制御動
作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動走行作業車 4 作業機 5 昇降装置 8,11 ステアリング装置 12 誘導体 14,15 センサ 29 無線操縦部 34 エンジン 49,53 変速装置 60 動力伝達装置 76,77 非中立状態検知手段 78 ブレーキ装置 86,87 非制動状態検知手段 109 昇降切換スイッチ 112 走行停止手段 120 傾斜角センサ 121 表示部 137 報知手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05D 1/02 G05D 1/02 B (72)発明者 萩原 裕之 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川 島芝浦機械株式会社松本工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01B 69/00 B60K 28/00 G05D 1/00 - 1/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業地域の地下に埋設された誘導体から
    の誘導信号を検出するセンサと、このセンサからの検出
    信号と無線操縦部からの操縦信号とのいずれか一方を選
    択する選択手段と、この選択手段により選択された検出
    信号又は操縦信号に基づいてステアリング装置を操向制
    御する操向制御手段とを設けた自動走行作業車におい
    て、前記選択手段が前記操縦信号を選択して無線走行す
    る状態に切換えられていることを検知する無線走行検知
    手段と、前記自動走行作業車のブレーキ装置が非制動状
    態であることを検知する非制動状態検知手段と、前記自
    動走行作業車の変速装置が非中立状態であることを検知
    する非中立状態検知手段と、前記自動走行作業車に連結
    された作業機へ動力を伝達する動力伝達装置が動力伝達
    状態であることを検知する動力伝達状態検知手段と、前
    記自動走行作業車のエンジンの始動時において少なくと
    も一つの前記検知手段における検知が行われた場合に前
    記エンジンの始動を規制するエンジン始動規制手段を設
    けたことを特徴とする自動走行作業車の制御装置。
  2. 【請求項2】 作業機を昇降させる昇降装置の昇降切換
    スイッチの切換状態を検知する昇降切換スイッチ検知手
    段と、前記昇降切換スイッチが下降位置以外の位置へ切
    換えられていることの検知が行われた場合に前記作業機
    への動力伝達開始を規制する動力伝達規制手段とを設け
    たことを特徴とする請求項1記載の自動走行作業車の制
    御装置。
  3. 【請求項3】 自動走行作業車を無線操縦部からの操縦
    信号により走行させる無線走行時において、操縦信号が
    一定時間途切れたことを検知する操縦信号途切れ検知手
    段と、この操縦信号途切れ検知手段における検知が行わ
    れた場合に前記自動走行作業車の走行を停止させる走行
    停止手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の自
    動走行作業車の制御装置。
  4. 【請求項4】 走行中における自動走行作業車の各アク
    チュエータの誤作動や作動不良を検知する誤動作・作動
    不良検知手段と、この誤動作・作動不良検知手段におけ
    る検知が行われた場合に前記自動走行作業車の走行を停
    止させる走行停止手段とを設けたことを特徴とする請求
    項1記載の自動走行作業車の制御装置。
  5. 【請求項5】 自動走行作業車の傾斜角を検出する傾斜
    角センサと、この傾斜角センサからの検出結果が設定値
    を超えたことを判断する判断手段と、この判断手段によ
    る判断結果を作業者に知らせる報知手段とを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の自動走行作業車の制御装
    置。
  6. 【請求項6】 エンジン始動規制手段や走行停止手段が
    作動した場合にその作動原因を検知した検知手段を表示
    する表示部を設けたことを特徴とする請求項1記載の自
    動走行作業車の制御装置。
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