JPH058613U - 走行車両の操舵制御装置 - Google Patents

走行車両の操舵制御装置

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JPH058613U
JPH058613U JP5387591U JP5387591U JPH058613U JP H058613 U JPH058613 U JP H058613U JP 5387591 U JP5387591 U JP 5387591U JP 5387591 U JP5387591 U JP 5387591U JP H058613 U JPH058613 U JP H058613U
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traveling vehicle
pair
magnetic sensors
steering device
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泰治 水倉
典一 神崎
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】誘導ケーブルの直線部や回行部の混合している
状況に応じて、走行車両をきめ細かく且つ正確に操舵制
御する。 【構成】誘導経路に沿って配設された誘導ケーブル17
から発生する磁界の強度の大小を、走行する走行車両1
に設けた左右対の磁気センサーにて検出し、これらの出
力値から誘導ケーブルに対する走行車両1の偏位量を演
算し、該偏位量が小さくなる方向に操舵制御する場合に
おいて、走行車両1の前輪7用操舵装置と後輪8用操舵
装置とを各々独立して操舵制御するように構成する一
方、制御手段により、走行車両の前部側に設けた左右一
対の前部磁気センサー11a,11bの検出値に基づい
て、前輪用操舵装置の出力値を決定し、前部磁気センサ
ーより後部位に設けた左右一対の後部磁気センサー12
a,12bの検出値に基づいて、後輪用操舵装置の出力
値を決定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、誘導経路に沿って配設された誘導ケーブルから発生する交流磁界の 強度を検出しつつ、当該誘導ケーブルに沿って走行車両を無人走行させるように 制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、工場内の無人走行車両や果樹園等における自動走行型の薬剤散布機 (スピードスプレヤ)等においては、作業経路に沿って地面等に埋設した誘導ケ ーブルに交流電流を流し、この誘導ケーブルから発生する交流磁界の強度の変化 を走行車両の前部等に装着した左右一対のピックアップコイル等の磁気センサー にて検出し、この誘導ケーブルに対する走行車両の横ずれの大きさに対応して発 生する左右一対の磁気センサーでの出力値(電圧値)の差を取って、横ずれの大 きさ(偏位量)と横ずれの方向(右か左かの判別)とを求め、これらの検出結果 から、走行車両における操舵車輪の向きを制御して、走行車両が誘導ケーブルに 沿って走行するように操舵制御することが行われている(実開平2−84910 号公報参照)。
【0003】 そしてこの先行技術では、走行車両の前部及び後部に各々左右一対の磁気セン サーを設け、これら磁気センサーの検出値から走行車両の誘導ケーブルに対する 横ずれ量(偏位量)を演算し、該偏位量が少なくなる方向に操舵する場合におい て、誘導ケーブルに対する走行車両前部の偏位量の基準値と走行車両後部の偏位 量の基準値とを変更設定するための設定手段を設けることを開示している。ここ で、基準値とは、修正操舵を開始しなければならない偏位量の基準値のことであ る。この構成により、左右一対の前輪でできる轍と左右一対の後輪でできる轍と を重複させないようにして、ぬかるみの誘導経路での走行車両のスリップ事故を 回避するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
また、前記先行技術では、左右一対の前輪を操舵するための前部操舵装置と、 左右一対の後輪を操舵するための後部操舵装置とを設け、前輪の操舵方向(左右 向き)と後輪の操舵方向とが同じ向きになるように制御する同位相操舵モード制 御と、前輪と後輪の操舵方向が互いに左右逆向きになるように制御する逆位相操 舵モード制御とに切換可能に構成することも開示している。
【0005】 しかし、この制御モードの切換えを予め設定している場合、無人走行している 途中で別の制御モードに変更することが困難となり、誘導経路の状況(直進部と 回行部)に応じたきめ細かい正確な操舵制御ができない。また、敷設した誘導ケ ーブルの直線部(直進部)と回行部(湾曲部)との箇所を走行距離に換算してマ イクロコンピュータに予め記憶させて、その走行距離に応じて直進部と判断すれ ば、同位相操舵モード制御に切り換え、回行部と判断すれば逆位相操舵モード制 御に切り換えるように構成した場合、誘導経路の途中から作業開始すると、マイ クロコンピュータに記憶させたことと現実の誘導経路の状況とが整合しないから 事実上、制御モードの切換えは出来ないという問題がある。
【0006】 このように、従来の技術では、前輪の操舵制御と後輪の操舵制御とを個別にで きる融通性に欠け、きめ細かい正確な操舵制御ができないのであった。 本考案は、前記問題を解決し、きめ細かい正確な操舵制御ができる装置を提供 することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本考案は、誘導経路に沿って配設された誘導ケーブ ルから発生する磁界の強度の大小を、走行する走行車両に設けた左右対の磁気セ ンサーにて検出し、これらの出力値から誘導ケーブルに対する走行車両の偏位量 を演算し、該偏位量が小さくなる方向に走行車両の操舵装置を制御する装置にお いて、走行車両の前輪用操舵装置と後輪用操舵装置とを各々独立して操舵制御す るように構成する一方、走行車両の前部側に設けた左右一対の前部磁気センサー の検出値に基づいて、前輪用操舵装置の出力値を決定し、前部磁気センサーより 後部位に設けた左右一対の後部磁気センサーの検出値に基づいて、後輪用操舵装 置の出力値を決定するための制御手段を設けたものである。
【0008】
【実施例】
次に本考案装置を自動走行型の薬剤散布機(スピードスプレヤ)に適用した実 施例について説明すると、スピードスプレヤである走行車両1は、車体2の前部 にハンドル3を備えた運転操作部を有し、車体2の後部には薬液タンク4とその 後部に噴霧部5とを備えている。
【0009】 噴霧部5は、車体2の下面を除く外周面に適宜間隔で半径外向きに臨ませた多 数の噴霧ノズル6と、その半径外向きに風を送る送風機(図示せず)が装着され 、前記噴霧ノズル6は車体2の左右及び上面との3区画若しくは左右2区画ごと に噴霧の作業を実行するように散布制御できるものである。 符号7,7は左右前輪、符号8,8は左右後輪であり、これらの4輪はエンジ ン13からの動力が走行変速機構14を介して各々伝達されて駆動できるいわゆ る4輪駆動型であり、さらに前後4輪とも、前輪用操舵装置9と後輪用操舵装置 10により各々その車輪の向きを左右に回動変更できるいわゆる4輪操舵型であ る。
【0010】 前輪用操舵装置9とハンドル3とは従来周知のステアリング機構介して連結さ れている。このステアリング機構は機械的または油圧系統を含む機構である。 前輪用操舵装置9は、そのステアリング機構に取付く複動式の油圧シリンダ1 5の作動にて左右前輪7,7の向きを変更させることができる。同様に後輪用操 舵装置10においても、そのステアリング機構に取付く左右一対の油圧シリンダ 16の作動にて左右後輪8,8の向きを変更させることができる。
【0011】 図2に示す油圧回路21は、油圧ポンプ22から電磁制御弁23を介して前記 前輪用操舵装置9における油圧シリンダ15及び電磁制御弁24を介して後輪用 操舵装置10における油圧シリンダ16に各々作動油を送るものであり、符号2 5は前輪7の操舵角度を検出できる操舵角度センサー、符号26は後輪8の操舵 角度を検出できる操舵角度センサーである。この場合、左右車輪の向き角度の平 均値を求めて検出しても良い。
【0012】 車体2の下面には、その前部(前輪7,7の車軸より前方)に左右一対の前部 磁気センサー11a,11bを設け、前輪7と後輪8との前後中途部位に左右一 対の後部磁気センサー12a,12bを設ける。この磁気センサー11a,11 b,12a,12bは、導体をコイル状に巻いたピックアップコイルであっても 良いし、ホール素子、ホールIC、磁気抵抗素子、磁気トランジスタであっても 良く、交流電流発生装置にて誘導ケーブル17に印加された適宜周波数の交流電 流により、当該誘導ケーブル17の周囲に発生する交流磁界の強度を検出するこ とができるものである。誘導ケーブル17は地面19上に直接敷設しても良いし 、溝20等に地中に埋設しても良いのである。
【0013】 なお、前記誘導ケーブル17にパルス的に直流電流を流したり、直流電流にパ ルス信号を載せる等して磁界を発生させても良い。さらに、地面に敷設する誘導 ケーブル17は、一本(単線)であっても良いし、左右に適宜隔てて平行状に敷 設する、いわゆるステレオ型であっても良い。誘導ケーブル17の形状は通常の 断面円形のワイヤ状又は偏平な帯状であっても良い。
【0014】 そして、果樹園内のすべての立木に薬液散布ができ、且つ走行車両1が走行出 発点から出てループ状に回航し、元の走行出発点に戻るような誘導経路を設定し 、その誘導経路に沿って誘導ケーブル17をその始端と終端とが閉じるループ状 に敷設することが好ましい。 図3(a)は単線式の誘導ケーブル17から発生する交流磁界を、走行車両1 に設けた左右一対のコイル型磁気センサーLa,Lbで感知する場合を模式で示 したものであり、この場合、図3(b)に示すように、前記交流磁界の強さに対 応して右のコイル型磁気センサーLaで発生させた電圧の絶対値|e1|と、前記 交流磁界の強さに対応して左のコイル型磁気センサーLaで発生させた電圧の絶 対値|e2|との差(e =|e1|−|e2|)を縦軸に取り、左右磁気センサーLa ,Lb間の距離の中点から下ろした垂線と誘導ケーブル14との横方向距離(横 ずれ量=横ずれの偏位量)(m)を横軸に取って、その両者の変化の関係を示し たものである。この図から判るように、横ずれの方向(右または左)および横ず れ偏位量の両者を判断することができる。
【0015】 図4は操舵制御装置18の機能ブロック図を示し、中央処理装置27には、読 み書き可能メモリ(RAM)28及び読み出し専用メモリ(ROM)29が接続 されている。 また、中央処理装置27には、前部磁気センサー11a,11b及び後部磁気 センサー12a,12bからの検出信号をA/D変換した後入力し、誘導ケーブ ル17の軸線に対する走行車両1の中心線の横ずれの偏位量や、走行車両の前後 の向きの偏位量を中央処理装置27にて演算するのである。
【0016】 つまり、一対の磁気センサー11a,11bの検出信号を演算すれば、車体2 の前部における誘導ケーブル17に対する横ずれの偏位量を求めることおよび横 ずれの向き(右または左)を判別することができる。 また、一対の後部磁気センサー12a,12bの検出信号の演算から、車体2 の後部における誘導ケーブル17に対する横ずれの偏位量を求めること、および 横ずれの方向(右または左)を判別することができる。さらに、前部の横ずれ方 向と横ずれの偏位量並びに後部の横ずれ方向と横ずれの偏位量との演算から、誘 導ケーブル17に対して車体2全体が右又は左に横ずれしているか、左右に向き が大きく傾いているか等の車体の向きの姿勢及び傾き角度をも知ることができる 。
【0017】 なお、前部磁気センサー11a,11bの検出・演算結果から前輪用操舵装置 9を作動させる一方、後部磁気センサー12a,12bの検出・演算結果から後 輪用操舵装置10を作動させるものである。 符号30は操舵を手動で実行するときと、自動で実行するときに切換える自動 ・手動切換えスイッチ、符号32は前記手動操作中において、後述の二種類の操 舵モードA,Bを選択することができる選択切換えスイッチである。
【0018】 回転半径設定器33は、前記同位相操舵モードAに切換えた状態にて、前輪7 ,7の舵取り角度(操舵角度)に対して後輪8,8の舵取り角度の比率(ステア リング比)を変えることにより、走行車両が同位相操舵モードのにおいても適宜 の旋回半径にて転回できるようにするものであり、該回転半径設定器33にて旋 回半径の大小をセットすることができる。
【0019】 そして回転半径設定器33にてステアリング比を1にセットすると、前輪7と 後輪8との舵取り角度が同一となり、走行車両1は同一姿勢のまま斜め方向に平 行移動できる。符号35は走行車両1を前進状態にセットしているか後退状態に セットしているかを判別するための、前進後退ポジションセンサーである。 前述のセンサー類およびスイッチ類は中央処理装置27におけるインターフエ イスの入力端子に接続する。
【0020】 中央処理装置27におけるインターフエイスの出力端子には次のものを接続す る。即ち、前輪用操舵装置9における油圧シリンダ15の各々に油圧を抽送する 電磁切換弁23の電磁ソレノイドをON・OFFする励磁回路であって、符号3 7は前輪用操舵装置9にて右舵取りする場合の前右舵励磁回路、符号38は左舵 取りする場合の前左舵励磁回路である。
【0021】 また、後輪用操舵装置10について前記と同様の油圧シリンダ16に対する電 磁切換弁24の電磁ソレノイドの後右舵励磁回路39および後左舵励磁回路40 を接続する。 符号41は走行用ミッションケース内の走行変速機構14に関連させた前進・ 後退切換えアクチェータ、符号42は同じく走行変速機構に関連させた高速・低 速切換えのための変速アクチェータ、符号43は前輪7,後輪8の制動のための ブレーキ用アクチェータ、符号44は前進時と後退時とで、前記前輪用操舵装置 9および後輪用操舵装置10の各油圧シリンダへの油圧の抽送方向を切換えるた めの油圧方向切換え電磁弁の励磁回路である。
【0022】 さらに、符号45は噴霧部5からの薬液散布量を調節するための薬量調節駆動 手段であり、この薬量調節駆動手段45にて薬液散布のON・OFFも実行でき る。符号46は各種警報装置への出力端子である。 次に前記構成の操舵制御装置における制御態様を説明する。 スタートに続き、読み書き可能メモリ(RAM)28及び読み出し専用メモリ (ROM)29で記憶および設定させた定数を中央処理装置27内へ読み込む。 作業者が自動・手動切換えスイッチ30を自動又は手動に切換えると、その判別 を実行し、手動であると判断するときには、自動ランプはOFF、手動ランプは ONになり、作業者が選択切換え手段であるスイッチ32の切換えに応じて、後 述の操舵モードに従う手動操作を実行する。
【0023】 自動操舵の場合には、自動ランプをON、手動ランプをOFFにする。自動操 舵の場合には、予め誘導ケーブル17に交流電流等を流し、磁界が発生するよう にセットし、走行車両1のエンジンを始動し、誘導経路における走行出発点に走 行車両1を運び、当該走行車両1を誘導ケーブル17の延びる方向に向け、所定 の変速段に変速装置をセットし、薬液散布開始スタンバイのスイッチをONにす る。
【0024】 ついで、作業者は走行車両1から降りた後、走行車両1を走行させて自動操舵 制御を開始する。自動操舵制御中、前部磁気センサー11a,11b、後部磁気 センサー12a,12bによる誘導ケーブル17からの発生磁界を検出し、その 出力信号をA/D変換した後、中央処理装置27における演算回路にて移動平均 値演算して誘導ケーブル17に対する横ずれの偏位量や向き角度の偏位量を求め る。
【0025】 この偏位量の演算結果から、以下のような制御に基づき前輪用操舵装置9およ び後輪用操舵装置10の各油圧シリンダを作動させるべく、励磁回路37,38 ,39,40のいずれか一つ又は複数をONにし、誘導ケーブル17に沿うべく 偏位量を少なくなるように、所定の自動操舵制御を実行するのである。 この場合、操舵モードは、前輪7の向きと後輪8の向きとが同方向に向かう同 位相操舵モードAと、前後輪7,8が互いに反対向きとなる逆位相操舵モードB の二種類である。
【0026】 同位相操舵モードAは、例えば図5(a)に示すように、矢印方向に前進する 走行車両1の中心線CTに対して誘導ケーブル17が略平行状で且つ左側に横ず れしている場合には、前輪7、7および後輪8,8を同じ左方向に左舵を取るこ とであり、この同位相操舵モードにて走行車両1はその中心線CTの向きを殆ど 変化させずに斜め前方向に略平行移動して前進するので、迅速に誘導ケーブル1 7と中心線CTとが一致するように修正操舵制御することができる。
【0027】 逆位相操舵モードBは、例えば図5(b)に示すように、誘導ケーブル17が 湾曲敷設されている箇所で、その湾曲の半径が小さい部分では、前輪7,7を湾 曲の半径内方向(図の左向き)に舵取りする一方、後輪8,8は湾曲半径外向き (図の右向き)に舵取りするような操舵を実行することであり、この逆位相操舵 モードBを実行することにより、走行車両1は小さい旋回半径で向きを変更する ことができるので、誘導ケーブル17を見失うことなく、当該誘導ケーブル17 に沿って前進する操舵を実行することができるのである。
【0028】 なお、前記同位相・逆位相の制御モードの場合、進行方向前輪の操舵角度を基 準にして、当該前輪7の操舵角度に一定の計数を掛けた値や、前輪の操舵角度を 変数とする関数をもって、後輪8の操舵角度を決定し、その値にて後輪の操舵制 御装置を作動させるようにしても良いのである。 さて、自動操舵において、ステップS10にて前部の左磁気センサー11aの 出力値FL、前部の右磁気センサー11bの出力値FR、後部の左磁気センサー 12aの出力値RL、後部の右磁気センサー12bの出力値RRを各々読み込む 。例えば、誘導ケーブル17に対して走行車両の中心線CTが右にずれていると きには、前部の右磁気センサー11bの出力値FRの値が大きく左磁気センサー 11aの出力値FLの値が小さくなるのである。
【0029】 そして、例えば、前記前部磁気センサー11a,11bの両出力値の差e及び 後部磁気センサー12a,12bの両出力値の差eの符号が同じ正または負であ るときには、図5(a)に示すように中心線CTに対して誘導ケーブル17が略 平行状で横ずれしているだけの直線部であると判断して、同位相操舵モードで制 御を実行すれば、走行車両1の左右向きの姿勢を大きく変えないで、誘導ケーブ ル17が中心線CTに略一致するように操舵修正できる。
【0030】 反対に前記前部磁気センサー11a,11bの両出力値の差eが正で、後部磁 気センサー12a,12bの両出力値の差eが負というように符号が逆転してい るときには、図5(b)に示すように、誘導ケーブル17が中心線CTを左右に 跨ぐように湾曲または傾斜しているので、大きく且つ迅速に操舵修正制御すべく 逆位相操舵モードで制御すれば良いのである。
【0031】 なお、前記出力値FL,FRがしきい値より大きいか否かの判別を実行し、出 力値RL,RRがしきい値より大きいか否かの判別を実行し、これらの出力値が しきい値より小さいときには、走行車両1が誘導ケーブル17の箇所から大きく 外れていると判断して警報を発する。 前記各操舵モードに対応して、前輪用操舵装置9及び後輪用操舵装置10にお ける励磁回路37,38,39, 40の電磁ソレノイドをオンまたはオフとする 。前部操舵角度センサー25及び後部操舵角度センサー26の検出値により、例 えば正負の符号の違いの判別、または一定レベル以上か以下かの判別で、現在の 同位相・逆位相の制御モードの区別を判断できる。また、現在の前輪用操舵装置 9及び後輪用操舵装置10の各車輪のステアリング角度(操舵角度)を前部操舵 角度センサー25及び後部操舵角度センサー26の検出値により知って、制御の フイードバックに利用することができる。
【0032】
【考案の作用・効果】
本考案によれば、誘導経路に沿って配設された誘導ケーブルから発生する磁界 の強度の大小を、走行する走行車両に設けた左右対の磁気センサーにて検出し、 これらの出力値から誘導ケーブルに対する走行車両の偏位量を演算し、該偏位量 が小さくなる方向に操舵制御する場合において、走行車両の前輪用操舵装置と後 輪用操舵装置とを各々独立して操舵制御するように構成する一方、制御手段によ り、走行車両の前部側に設けた左右一対の前部磁気センサーの検出値に基づいて 、前輪用操舵装置の出力値を決定し、前部磁気センサーより後部位に設けた左右 一対の後部磁気センサーの検出値に基づいて、後輪用操舵装置の出力値を決定す るので、前輪の操舵制御と後輪の操舵制御とを個別にできる融通性を有する。
【0033】 従って、誘導ケーブルが平面視で直線状である直進部箇所と、湾曲している回 行部箇所とが混合しているとき、その誘導経路の状況に応じて、きめ細かく、且 つ正確な操舵制御を迅速にできるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行車両の斜視図である。
【図2】操舵装置と油圧回路の図である。
【図3】(a)は走行車両と誘導ケーブルとの関係を示
す模式図、(b)は横ずれと磁気センサーの検出電位差
との関係を示す図である。
【図4】操舵制御装置の機能ブロック図である。
【図5】(a)は同位相操舵モード制御の説明図、
(b)は逆位相操舵モード制御の説明図である。
【符号の説明】
1 走行車両 2 車体 3 ハンドル 4 薬液タンク 5 噴霧部 7,7 前輪 8,8 後輪 9 前輪用操舵装置 10 後輪用操舵装置 11a,11b 前部磁気センサー 12a,12b 後部磁気センサー 15,16 油圧シリンダ 17 誘導ケーブル 23,24 電磁切換弁 25 前部操舵角度センサー 26 後部操舵角度センサー 27 中央処理装置 37 前右舵励磁回路 38 前左舵励磁回路 39 後右舵励磁回路 40 後左舵励磁回路

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 誘導経路に沿って配設された誘導ケーブ
    ルから発生する磁界の強度の大小を、走行する走行車両
    に設けた左右対の磁気センサーにて検出し、これらの出
    力値から誘導ケーブルに対する走行車両の偏位量を演算
    し、該偏位量が小さくなる方向に走行車両の操舵装置を
    制御する装置において、走行車両の前輪用操舵装置と後
    輪用操舵装置とを各々独立して操舵制御するように構成
    する一方、走行車両の前部側に設けた左右一対の前部磁
    気センサーの検出値に基づいて、 前輪用操舵装置の出力値を決定し、前部磁気センサーよ
    り後部位に設けた左右一対の後部磁気センサーの検出値
    に基づいて、後輪用操舵装置の出力値を決定するための
    制御手段を設けたこと特徴とする走行車両の操舵制御装
    置。
JP5387591U 1991-07-11 1991-07-11 走行車両の操舵制御装置 Pending JPH058613U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8209091B2 (en) 2007-07-19 2012-06-26 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method of and apparatus for controlling steering of a vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8209091B2 (en) 2007-07-19 2012-06-26 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method of and apparatus for controlling steering of a vehicle

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