JP2549168Y2 - 電磁誘導式薬剤散布機における噴霧方向切換制御装置 - Google Patents

電磁誘導式薬剤散布機における噴霧方向切換制御装置

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JP2549168Y2
JP2549168Y2 JP9752891U JP9752891U JP2549168Y2 JP 2549168 Y2 JP2549168 Y2 JP 2549168Y2 JP 9752891 U JP9752891 U JP 9752891U JP 9752891 U JP9752891 U JP 9752891U JP 2549168 Y2 JP2549168 Y2 JP 2549168Y2
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典一 神崎
俊樹 平野
泰治 水倉
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、果樹園などで使用され
る電磁誘導式薬剤散布機の噴霧方向切換制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種電磁誘導式薬剤散布機は、
多数の噴霧ノズルと、これら噴霧ノズルから噴霧する薬
剤の噴霧方向を切換える方向切換機構とを備えた自走式
散布機に、所定の誘導経路に沿って配設した誘導ケーブ
ルから発生する磁界強度の大小を検出し、その出力値に
基づき前記散布機を操向制御する一対の磁気センサーを
設けると共に、無線遠隔操作器から発信される指令信号
を受信する受信器を設けて、前記無線遠隔操作器から発
信される指令信号で前記散布機の発停制御を行ったり、
また、前記方向切換機構の切換制御を行って前記各噴霧
ノズルからの薬剤噴霧方向を切換えるようにしている。
【0003】そして、以上の電磁誘導式薬剤散布機を用
いて果樹園の樹木などに薬剤噴霧作業を行う場合には、
前記各磁気センサーで前記誘導ケーブルから発生する磁
界強度の大小が検出され、その出力値に基づき前記散布
機が所定の誘導経路に沿って自動操向される。また、前
記散布機が前記誘導経路における薬剤噴霧方向切換位置
に至ったとき、オペレータによる操作で前記無線遠隔操
作器から前記受信器に指令信号が出力され、この指令信
号で前記方向切換機構の切換制御が行われて、前記各噴
霧ノズルによる薬剤噴霧方向が切換えられるのであり、
例えば、前記散布機の走行方向片方側だけに樹木が植立
され、他方側には薬剤噴霧対象となる樹木が植立されて
いないような薬剤噴霧方向切換位置に至ったときには、
前記無線遠隔操作器からの指令信号に基づく前記方向切
換機構の切換制御により、前記樹木と対向する側の噴霧
ノズルのみが開放されて、該噴霧ノズルから前記樹木へ
の薬剤噴霧が行われ、樹木と対向しない側の噴霧ノズル
は閉鎖されて余分な薬剤噴霧は行わないのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】所で、以上のような電
磁誘導式薬剤散布機で果樹園の樹木などに薬剤噴霧作業
を行うときには、オペレータが果樹園における散布機の
作業走行位置と、該作業走行位置での樹木の植立状態な
どとを確認しながら、この樹木の植立状態が変わるよう
なとき、つまり、前記各噴霧ノズルによる薬剤噴霧方向
を切換える噴霧方向切換位置に至ったとき、オペレータ
が前記無線遠隔操作器を操作して前記受信器側に指令信
号を発信し、前記方向切換機構を介して前記各噴霧ノズ
ルからの薬剤噴霧方向を切換える必要があることから、
薬剤噴霧作業時オペレータは、噴霧方向の管理をしなけ
ればならず、そのため噴霧作業が面倒となるだけでな
く、ややもするとオペレータが前記無線遠隔操作器の操
作を忘れたりして、前記散布機が前記果樹園の薬剤噴霧
方向切換位置に至ったにも拘らず、前記各噴霧ノズルに
よる薬剤噴霧方向を切換えることなく作業走行を継続し
て、樹木に対する薬剤の噴霧残しを招いたり、また、不
必要箇所への薬剤噴霧を行って薬剤ロスを招いたりする
ことがあった。
【0005】本考案は、果樹園には、樹木の植立状態な
どに対応して電磁誘導式薬剤散布機を自動操向させる誘
導ケーブルをもつ誘導経路が設けられ、この誘導経路に
沿って前記散布機が自動操向されれながら、各噴霧ノズ
ルから樹木への薬剤噴霧作業が一定のパターンで行わ
れ、つまり、前記誘導経路における薬剤の噴霧方向切換
えが一定のパターンで行われることに着目して考案した
もので、目的は、前記散布機の果樹園における作業走行
時に、前記誘導経路における薬剤噴霧方向切換位置を指
定して、その指定位置で前記各噴霧ノズルを自動的に切
換えることができ、以ってオペレータによる作業を軽減
して薬剤噴霧作業を楽に行うことができ、しかも、前記
各噴霧ノズルの切換操作を忘れたりして、樹木に対する
薬剤の噴霧残しを招いたり、また、不必要箇所への薬剤
噴霧を行ったりすることなく、樹木に対する薬剤の噴霧
作業を正確に行うことができる電磁誘導式薬剤散布機の
噴霧方向切換制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本考案は、多数の噴霧ノズル5Aと、これら噴霧ノ
ズル5Aから噴霧する薬剤の噴霧方向を切換える方向切
換機構7とを備えた自走式薬剤散布機1に、誘導経路に
沿って配設した誘導ケーブル28から発生する磁界強度
の大小を検出する磁気センサー27a,27bを設け、
この磁気センサー27a,27bからの出力値に基づい
て操向制御するようにした電磁誘導式薬剤散布機におけ
る噴霧方向切換制御装置において、前記誘導経路におけ
る噴霧方向切換位置に方向切換用サブケーブル33を設
けると共に、前記散布機1に、前記方向切換用サブケー
ブル33の磁界強度を検出して前記方向切換機構7に動
作指令を出力する方向切換用磁気センサー34を設けた
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】以上の電磁誘導式薬剤散布機で果樹園などの樹
木に対し薬剤噴霧作業を行うときには、前記各磁気セン
サー27a,27bで前記誘導ケーブル28から発生す
る磁界強度の大小が検出され、その出力値に基づき前記
散布機が所定の誘導経路に沿って自動操向される。そし
て、前記散布機が前記誘導経路の薬剤噴霧方向切換位置
に至ったとき、この薬剤噴霧方向切換位置に設けられた
方向切換用サブケーブル33から発信される磁界が、前
記散布機に設けた方向切換用磁気センサー34で検出さ
れ、この検出結果に基づき前記方向切換機構7が切換制
御され、前記噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方向が樹木
の植立状態などに対応して自動的に切換えられる。
【0008】このため、オペレータが前記散布機の作業
走行位置や前記各噴霧ノズル5Aの薬剤噴霧方向切換位
置などを確認したりして、これら各噴霧ノズル5Aを薬
剤噴霧方向切換位置において切換制御したりする必要が
なくなり、オペレータによる作業が軽減されて薬剤噴霧
作業を楽に行うことができ、しかも、前記散布機が前記
誘導経路の薬剤噴霧方向切換位置に至ったとき、前記方
向切換用サブケーブル33から発信される磁界を前記方
向切換用磁気センサー34で検出して、この検出結果に
基づき前記各噴霧ノズル5Aの切換制御が自動的に行わ
れることから、オペレータが前記各噴霧ノズル5Aの切
換操作を忘れたりして、樹木に対する薬剤の噴霧残しを
招いたり、また、不必要箇所への薬剤噴霧を行ったりす
ることがなく、樹木に対する薬剤の噴霧作業が正確に行
われるのである。
【0009】
【実施例】図3,図4に示した電磁誘導式薬剤散布機
は、自走式散布機1の前部側にハンドル2を備えた運転
操縦部3を設けると共に、前記散布機1に薬剤タンク4
を搭載し、その後部側には噴霧部5を設けている。
【0010】前記噴霧部5は、前記散布機1の下面を除
く外周囲に適宜間隔で半径方向外方に向けて設けた多数
の噴霧ノズル5Aと、その半径方向外方に風を送る送風
機5Bとを備え、前記噴霧ノズル5Aは、前記散布機1
の左右及び上面の3区画の各別もしくは左右2区画ごと
に噴霧方向を制御可能に配置されており、また、前記噴
霧部5には、前記薬剤タンク4内の薬剤を前記各噴霧ノ
ズル5Aから噴霧させるための動力ポンプ5Cを備えて
いる。
【0011】また、符号8,8は左右前輪、9,9は左
右後輪であり、これら各輪8,9の駆動方式は、前記散
布機1に搭載したエンジン10の回転動力を走行変速機
構11からそれぞれ各輪8,9を伝達して駆動させるよ
うにした所謂4輪駆動型とされている。
【0012】更に、前記エンジン10の回転動力は、別
の動力伝達機構12から前記噴霧部5の送風機5Bと前
記動力ポンプ5Cとに動力分配部13を介してそれぞれ
伝達され、この動力分配部13と前記動力ポンプ5Cと
の間には、該動力ポンプ5Cを駆動制御して前記各噴霧
ノズル5Aへの薬剤流れをオン・オフ制御する動噴クラ
ッチ6が介装され、この動噴クラッチ6を制御すること
により、前記タンク4の薬剤を前記各噴霧ノズル5Aか
ら噴出させたり停止させるようにしており、また、前記
動力ポンプ5Cと前記各噴霧ノズル5Aとの間には、該
各噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方向を切換える切換バ
ルブなどから成る方向切換機構7が介装されて、該切換
機構7を切換制御することにより、前記各噴霧ノズル5
Aからの薬剤散布方向を果樹園などにおける樹木の植立
状態に対応して切換可能としている。
【0013】前記方向切換機構7は、主として電磁弁か
ら成り、左右及び上面に向かって開口する各区画ごとの
噴霧ノズル5Aを1ブロックとしてこれらの各ブロック
ごとに前記電磁弁を介して前記動力ポンプ5Cの吐出側
に接続させ、前記各ブロック毎に設ける電磁弁のオン・
オフ制御により噴霧方向を左又は右方向のみに制御した
り、左又は右方向と上方向とに制御したりするのであ
る。
【0014】また、前記各輪8,9の操舵装置14とし
ては、図5で示したように、パワーステアリング機構1
5が採用されており、このパワーステアリング機構15
は、後述する油圧回路16に組み込まれた第1油圧シリ
ンダ17で前記後輪9側の向きを変更操作する平面視W
形状のベルクランク18と、該ベルクランク18に連結
ロッド19を介して連動連結され、前記前輪8側の向き
を変更操作する平面視V形状のベルクランク20とを備
え、前記油圧シリンダ17を伸長方向に作動させたとき
には、前記後輪9が右向きに、かつ、前記前輪8が左向
きに変更され、また、前記油圧シリンダ17を縮小方向
に作動させたときには、前記後輪9が左向きに、かつ、
前記前輪8が右向きに変更されるようにした所謂4輪操
舵形とされている。尚、前記各輪8,9は、それぞれ別
々の油圧シリンダ式パワーステアリング機構を用いて各
別に操舵するようにしてもよい。
【0015】前記油圧回路16は、図6で示したよう
に、前記ハンドル2の回動角度に比例して前記第1油圧
シリンダ17側への油送り量を調整可能とした油圧モー
タ21と、該油圧モータ21側に作動油を供給する油圧
ポンプ22と、これら油圧モータ21と油圧ポンプ22
との間に介装された手動操舵用の第1切換制御弁23と
を備え、前記各輪8,9の手動による操舵時には、前記
第1切換制御弁23の切換操作に伴い前記油圧ポンプ2
2からの作動油を前記油圧モータ21に供給し、この油
圧モータ21から前記ハンドル2の回動角度に比例して
前記油圧シリンダ17側に作動油を供給することによ
り、前記各輪8,9を手動操舵させるようにしている。
【0016】また、前記油圧回路16には、自動操舵時
に前記第1油圧シリンダ17側に作動油を供給する電磁
ソレノイド式の第2切換制御弁24を設けると共に、前
記散布機1の走行を停止させるブレーキの作動部とな
り、かつ、前記走行変速機構11に連動する走行クラッ
チの断続操作を兼用して行うための第2油圧シリンダ2
5を備え、この第2油圧シリンダ25を制御する電磁ソ
レノイド式の第3切換制御弁26を設けており、これら
第2,第3切換制御弁24,26は、前記油圧ポンプ2
2における前記第1切換制御弁23の上流側にそれぞれ
直列状に接続され、かつ、前記第3切換制御弁26は前
記第2切換制御弁24よりも上流側に接続されている。
そして、前記走行クラッチやブレーキを操作するときに
は、前記第3切換制御弁26の切換操作に伴い前記第2
油圧シリンダ25が前記第1油圧シリンダ17に優先し
て作動され、この第1油圧シリンダ17は二次的に作動
されるようになっている。
【0017】更に、以上のような自走式散布機1には、
図3〜図5に示したように、その前方下面側で車幅方向
中心位置から一定間隔離れた両側位置に、後述する誘導
ケーブルの周囲に発生する磁界強度を検出する左右一対
の磁気センサー27a,27bをそれぞれ設けている。
これら各センサー27a,27bとしては、例えば導体
をコイル状に巻いたピックアップコイルやホール素子、
ホールIC、磁気抵抗素子及び磁気トランジスタなどが
使用される。
【0018】そして、図1で示したように、果樹園など
の地面に前記散布機1の誘導経路に沿って誘導ケーブル
28をループ状に敷設し、該誘導ケーブル28に電源2
9を備えた交流電流発生装置30で所定周波数の交流電
流を印加することにより、前記誘導ケーブル28から発
信される電磁波、つまり、該誘導ケーブル28の周囲に
発生する交流磁界強度を前記左右一対のコイル型磁気セ
ンサー27a,27bで検出し、この検出結果に基づき
前記散布機1の前記誘導ケーブル28に対する横ずれ方
向(右又は左)と横ずれ偏位量とを計出して、この計出
値に基づき前記第2切換制御弁24の左右電磁ソレノイ
ド24L,24Rを励磁させて前記第1油圧シリンダ1
7を操作し、この油圧シリンダ17で前記各輪8,9の
方向を変更させることにより、前記散布機1を前記誘導
ケーブル28に沿って自動操向させながら、前記果樹園
の樹木に前記噴霧部5の噴霧ノズル5Aによる薬剤噴霧
作業を行うようにしている。
【0019】また、前記散布機1には、図3で示したよ
うに、オペレータが操作する無線遠隔操作器31から発
信された指令信号を受信する受信機32を備え、前記無
線遠隔操作器31から発信され、前記受信機32で受信
される指令信号で前記動噴クラッチ6をオン・オフ制御
して、前記動力ポンプ5Cの発停制御を行うことによ
り、前記噴霧ノズル5Aからの薬剤散布作業を行った
り、その作業を停止させるようにしており、さらに、前
記受信器32で受信される指令信号で前記第2切換制御
弁26の電磁ソレノイド26L,26Rを励磁制御する
ことにより、前記第2油圧シリンダ25を操作して、前
記散布機1を走行させたり停止できるようにしている。
【0020】しかして以上のような構成において、前記
散布機1の前記誘導経路に沿った自動操向時で、該散布
機1が前記各噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方向を切換
えるべき薬剤噴霧方向切換位置に至ったとき、前記方向
切換機構7による前記各噴霧ノズル5Aの薬剤噴霧方向
切換制御を自動的に行うために、次のような薬剤の噴霧
方向切換制御装置を設けたのである。
【0021】即ち、図1で明らかにしたように、前記誘
導ケーブル28が敷設された果樹園の誘導経路で、前記
各噴霧ノズル5Aによる薬剤噴霧方向を切換えるべき噴
霧方向切換位置に、方向切換用サブケーブル33を設け
ると共に、前記散布機1に、前記方向切換用サブケーブ
ル33の磁界強度を検出し、前記方向切換機構7に動作
指令を出力して前記各噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方
向を切換制御可能とする方向切換用磁気センサー34を
設けたのである。
【0022】図1の実施例においては、前記誘導ケーブ
ル28における左側中央部分の外側位置と、同誘導ケー
ブル28における右側上方角部の内側位置とに、それぞ
れ前記方向切換用サブケーブル33,33を配設して、
これら各サブケーブル33を前記誘導ケーブル28にそ
れぞれ接続し、該誘導ケーブル28に前記交流電流発生
装置30で印加される交流電流を利用して、前記各サブ
ケーブル33に印加させるようにしたものであり、ま
た、前記散布機1の後部側で左右両側位置には、それぞ
れ前記方向切換用磁気センサー34,34を配設して、
この各磁気センサー34で前記各サブケーブル33に交
流電流が印加されることにより発生する磁界を検出し、
この検出結果に基づき前記方向切換機構7に動作指令を
出力して前記各噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方向を切
換制御するようにしたものである。
【0023】また、同図の実施例では、前記散布機1が
前記各サブケーブル33を通過するとき、前記散布機1
の前方下部側に配設された前記各磁気センサー27a,
27bが、前記各サブケーブル33側に発生する磁界を
誤検出して、この誤検出に基づき前記散布機1の操向制
御が不正確になったりすることなく、該散布機1を前記
誘導ケーブル28に沿って正確に操向制御するために、
次のように構成している。
【0024】即ち、前記各サブケーブル33における散
布機1の走行方向前部側に、該散布機1の前輪8が通過
することにより前記誘導ケーブル28からの交流電流を
オンさせ、後輪9が通過することによりオフさせる踏圧
スイッチ33cをそれぞれ設けると共に、前記各サブケ
ーブル33における散布機1の走行方向前方一部と後方
一部とをそれぞれ防磁部材33aで被覆して、これら防
磁部材33aで被覆されない前記各サブケーブル33に
おける散布機1の走行方向後方側で、前記踏圧スイッチ
33cから前記散布機1のほぼ車体長さだけ後方側に離
れた位置に、それぞれ磁界の放磁部33bを形成してい
る。
【0025】そして、図1の仮想線で示したように、前
記散布機1が前記誘導ケーブル28における左側中央部
分の外側位置に設けたサブケーブル33を通過するとき
で、前記散布機1の前輪8が前記サブケーブル33の踏
圧スイッチ33cを踏んで、該踏圧スイッチ33cをオ
ン動作させたとき、前記サブケーブル33に前記誘導ケ
ーブル28から交流電流を印加して前記放磁部33bに
磁界を発生させ、この磁界を前記散布機1の後方左側に
設けた前記方向切換用磁気センサー34で検出して前記
各噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方向の切換制御を行
い、つまり、前記散布機1の前輪8が前記踏圧スイッチ
33cを通過するまでは、該踏圧スイッチ33cをオフ
状態に保持することにより、前記サブケーブル33の放
磁部33bでの磁界発生をなくし、該放磁部33bでの
磁界を前記散布機1の前部側に設けた前記操向制御用各
磁気センサー27a,27bが誤検出したりするのを阻
止して、前記散布機1を前記誘導ケーブル28に沿って
正確に操向制御できるようなすのである。
【0026】また、以上のように噴霧方向が制御された
状態で前記散布機1が前記誘導ケーブル28における右
側上方角部の内側位置に設けたサブケーブル33を通過
するときで、前記散布機1の前輪8が前記サブケーブル
33の踏圧スイッチ33cを踏んで、該踏圧スイッチ3
3cがオン動作した場合、前記サブケーブル33に前記
誘導ケーブル28からの交流電流が流れ前記放磁部33
bに磁界が発生するのであって、この磁界を前記散布機
1の後方右側に設けた前記方向切換用磁気センサー34
が検出して、前記各噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方向
の切換制御を行うのである。このときにも、前述した場
合と同じく、前記散布機1の前輪8が前記踏圧スイッチ
33cを通過するまでは、該踏圧スイッチ33cをオフ
状態に保持して、前記操向制御用各磁気センサー27
a,27bに影響を与えたりすることなく、前記散布機
1を前記誘導ケーブル28に沿って正確に操向制御でき
るようなすのである。
【0027】尚、以上の実施例では、前記各サブケーブ
ル33を前記誘導ケーブル28にそれぞれ接続して、該
誘導ケーブル28に前記交流電流発生装置30で印加さ
れる交流電流を利用して、前記各サブケーブル33に印
加させるようにしたが、前記各サブケーブル33は、前
記誘導ケーブル28に接続させることなく、単独のルー
プ状に形成して、このループ状のサブケーブル33を交
流電流発生装置に接続し、このサブケーブルの必要箇所
にのみ踏圧スイッチのオン動作で磁界を発生させるよう
にしてもよい。
【0028】図2は以上のような電磁誘導式薬剤散布機
の制御ブロックを示しており、マイクロコンピュータな
どから成るコントローラ35の入力側に、前記薬剤タン
ク4内に設けたレベルセンサー4Aと前記各磁気センサ
ー27a,27bとをそれぞれA/D変換器36を介し
て接続すると共に、同じく前記コントローラ35の入力
側に、前記方向切換用磁気センサー34と、前記無線遠
隔操作器31から発信される指令信号を受信する前記受
信機32とを接続する。尚、前記レベルセンサー4A
は、前記タンク4内の薬剤残量が一定量以下となったと
きに、前記各噴霧ノズル5Aの動噴クラッチ6をオフ制
御したり、前記方向切換機構7をオフ制御して、前記各
噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧を停止させるためのもの
である。
【0029】また、前記コントローラ35の出力側に
は、前記動噴クラッチ6をオン・オフ制御する駆動回路
37を接続し、その出力側に前記動噴クラッチ6を接続
すると共に、前記方向切換機構7を切換える駆動回路3
8を接続し、その出力側に前記方向切換機構7を接続す
る。さらに、前記コントローラ35の出力側には、前記
第2切換制御弁24の電磁ソレノイド24L,24Rを
切換える操向駆動回路39,40をそれぞれ接続し、そ
の各出力側に前記電磁ソレノイド24L,24Rを接続
すると共に、前記方向切換機構7による前記各噴霧ノズ
ル5Aからの薬剤散布方向を表示する表示ランプ41を
接続させる一方、同じく前記コントローラ35の出力側
には、前記第2油圧シリンダ25を操作する前記第3切
換制御弁26の電磁ソレノイド26L,26Rを切換制
御する駆動回路42を接続し、その出力側に前記電磁ソ
レノイド26L,26Rを接続する。
【0030】次に、以上のような構成とされた電磁誘導
式薬剤散布機の制御態様について説明する。先ず、果樹
園の樹木などに薬剤散布作業を行うときには、前記誘導
ケーブル28の周囲に発生する交流磁界強度が前記各磁
気センサー27a,27bで検出され、この検出信号が
前記A/D変換器36で変換されて前記コントローラ3
5に入力され、該コントローラ35で前記散布機1の前
記誘導ケーブル28に対する横ずれ方向と横ずれ偏位量
とが演算され、この演算値に基づき前記コントローラ3
5から前記左右操向駆動回路39,40に出力されて、
この出力に基づき前記第2切換制御弁24の電磁ソレノ
イド24L,24Rが切換制御されることにより、前記
第1油圧シリンダ17で前記前後輪8,9の方向が変更
され、前記散布機1が前記誘導ケーブル28に沿って正
確に自動操向される。
【0031】また、オペレータによる操作で前記無線遠
隔操作器31から発信され、前記受信器32側で受信さ
れる指令信号に基づき前記コントローラ35から前記駆
動回路42に出力され、該駆動回路42を介して前記第
2油圧シリンダ25を操作する前記第3切換制御弁26
の電磁ソレノイド26L,26Rが切換制御されなが
ら、前記散布機1の果樹園内における走行・停止制御や
変速が行われ、さらに、前記無線遠隔操作器31から発
信される指令信号に基づく前記コントローラ35からの
出力により、前記駆動回路37を介して前記動噴クラッ
チ6がオン制御されて、前記各噴霧ノズル5Aからの薬
剤の散布が行われ、これら各噴霧ノズル5Aからの薬剤
噴霧方向の切換制御は、果樹園における樹木の植立状態
などに対応して前記各噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方
向を切換えるべき薬剤噴霧方向切換位置に、前記誘導ケ
ーブル28と並設状に設けられた前記サブケーブル33
で発生する磁界を、前記散布機1に設けた方向切換用磁
気センサー34が検出することにより自動的に行われ
る。
【0032】即ち、図1で示したように、前記散布機1
が前記誘導ケーブル28が設けられた誘導経路の薬剤噴
霧方向切換位置に至ったとき、この薬剤噴霧方向切換位
置に設けられた前記方向切換用サブケーブル33から発
信される磁界が、前記散布機1に設けた方向切換用磁気
センサー34で検出され、この検出結果に基づく前記コ
ントローラ35からの出力により前記駆動回路38を介
して前記方向切換機構7が切換制御され、前記噴霧ノズ
ル5Aからの薬剤噴霧方向が樹木の植立状態などに対応
して自動的に切換えられるのであって、次の切換制御で
は、この噴霧方向が維持されるのである。また、以上の
薬剤噴霧方向の切換制御は、前述したように、前記散布
機1の前輪8が前記サブケーブル33の踏圧スイッチ3
3cをオン動作させ、前記サブケーブル33で発生する
磁界を前記散布機1の方向切換用磁気センサー34が検
出したときにのみ行われ、前記サブケーブル33が前記
散布機1の自動操向制御に影響を与ることはない。
【0033】以上のように、果樹園における樹木の植立
状態などに対応して、前記各噴霧ノズル5Aからの薬剤
噴霧方向切換制御を自動的に行うことにより、オペレー
タが前記散布機1の作業走行位置や前記各噴霧ノズル5
Aによる薬剤噴霧方向切換位置などを確認したりして、
これら各噴霧ノズル5Aを薬剤噴霧方向切換位置におい
て前記無線遠隔操作器31の操作で切換制御したりする
必要がなくなり、オペレータによる作業が軽減されて薬
剤噴霧作業を楽に行え、しかも、前記散布機1が前記誘
導経路の薬剤噴霧方向切換位置に至ったとき、前記方向
切換用サブケーブル33から発信される磁界を前記方向
切換用磁気センサー34で検出して、この検出結果に基
づく前記コントローラ35からの出力により前記各噴霧
ノズル5Aの切換制御が自動的に行われることから、オ
ペレータが前記各噴霧ノズル5Aの切換操作を忘れたり
して、樹木に対する薬剤の噴霧残しを招いたり、また、
不必要箇所への薬剤噴霧を行ったりすることがなく、樹
木に対する薬剤の噴霧作業が正確に行われるのである。
【0034】また、以上のような電磁誘導式薬剤散布機
においては、前記コントローラ35に前記誘導経路にお
ける噴霧ノズル5Aの薬剤噴霧方向切換位置を予め設定
する入力器を接続して、この入力器により入力するスタ
ート位置からの距離を前記コントロ−ラ35のメモリに
記憶し、この設定距離に基づき前記方向切換機構7を切
換制御して前記各噴霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方向を
自動的に切換制御可能となしてもよい。この場合、スタ
ート時の噴霧方向を制御できるし、また、散布行程の噴
霧方向も制御できるのである。また、斯かるコントロー
ラ35の設定距離に基づく前記各噴霧ノズル5Aの薬剤
噴霧方向切換制御と、以上説明したように、前記方向切
換用サブケーブル33からの磁界を前記方向切換用磁気
センサー34で検出することによる前記各噴霧ノズル5
Aからの薬剤噴霧方向切換制御とを併用するようにして
もよい。また、前記散布機1の誘導経路において回行部
で噴霧を停止させたい場合、操向制御を行うステアリン
グ角を検出し、このステアリング角により停止させるよ
うにすることもできる。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように、本考案では、多数
の噴霧ノズル5Aと、これら噴霧ノズル5Aから噴霧す
る薬剤の噴霧方向を切換える方向切換機構7とを備えた
自走式薬剤散布機1に、誘導経路に沿って配設した誘導
ケーブル28から発生する磁界強度の大小を検出する磁
気センサー27a,27bを設け、この磁気センサー2
7a,27bからの出力値に基づいて操向制御するよう
にした電磁誘導式薬剤散布機における噴霧方向切換制御
装置において、前記誘導経路における噴霧方向切換位置
に方向切換用サブケーブル33を設けると共に、前記散
布機1に、前記方向切換用サブケーブル33の磁界強度
を検出して前記方向切換機構7に動作指令を出力する方
向切換用磁気センサー34を設けたから、前記散布機1
が前記誘導経路の薬剤噴霧方向切換位置に至ったとき、
前記方向切換用サブケーブル33から発信される磁界を
前記方向切換用磁気センサー34で検出し、この検出結
果に基づき前記方向切換機構7を切換制御して、前記噴
霧ノズル5Aからの薬剤噴霧方向を樹木の植立状態など
に対応して自動的に切換え得るのである。
【0036】従って、従来のように、オペレータが前記
散布機1の作業走行位置や前記各噴霧ノズル5Aの薬剤
噴霧方向切換位置などを確認したりして、これら各噴霧
ノズル5Aを薬剤噴霧方向切換位置において切換制御し
たりする必要がなくなり、オペレータによる作業が軽減
されて薬剤噴霧作業を楽に行うことができ、しかも、前
記散布機1が前記誘導経路の薬剤噴霧方向切換位置に至
ったとき、前記方向切換用サブケーブル33から発信さ
れる磁界を前記方向切換用磁気センサー34で検出し、
この検出結果に基づき前記各噴霧ノズル5Aの切換制御
が自動的に行われることから、オペレータが前記各噴霧
ノズル5Aの切換操作を忘れたりして、樹木に対する薬
剤の噴霧残しを招いたり、また、不必要箇所への薬剤噴
霧を行ったりすることがなくなって、樹木に対する薬剤
の噴霧作業を正確に行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる電磁誘導式薬剤散布機における
噴霧方向切換制御装置の模式図である。
【図2】同電磁誘導式薬剤散布機の制御ブロック図であ
る。
【図3】同電磁誘導式薬剤散布機の一部切欠いた側面図
である。
【図4】同電磁誘導式薬剤散布機の平面図である。
【図5】操舵装置の平面図である。
【図6】同操舵装置の制御油圧回路図である。
【符号の説明】
1 散布機 5A 噴霧ノズル 7 方向切換機構 27a,27b 磁気センサー 28 誘導ケーブル 33 サブケーブル 34 方向切換用磁気センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05B 13/04 B05B 13/04 // G05D 1/08 G05D 1/08 B (56)参考文献 特開 昭62−160160(JP,A) 特開 昭53−104416(JP,A) 特開 昭50−151675(JP,A) 特開 昭50−11862(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の噴霧ノズル5Aと、これら噴霧ノ
    ズル5Aから噴霧する薬剤の噴霧方向を切換える方向切
    換機構7とを備えた自走式薬剤散布機1に、誘導経路に
    沿って配設した誘導ケーブル28から発生する磁界強度
    の大小を検出する磁気センサー27a,27bを設け、
    この磁気センサー27a,27bからの出力値に基づい
    て操向制御するようにした電磁誘導式薬剤散布機におけ
    る噴霧方向切換制御装置であって、前記誘導経路におけ
    る噴霧方向切換位置に方向切換用サブケーブル33を設
    けると共に、前記散布機1に、前記方向切換用サブケー
    ブル33の磁界強度を検出して前記方向切換機構7に動
    作指令を出力する方向切換用磁気センサー34を設けて
    いることを特徴とする電磁誘導式薬剤散布機における噴
    霧方向切換制御装置。
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