JPH06161542A - 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の選択制御装置 - Google Patents

電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の選択制御装置

Info

Publication number
JPH06161542A
JPH06161542A JP4307077A JP30707792A JPH06161542A JP H06161542 A JPH06161542 A JP H06161542A JP 4307077 A JP4307077 A JP 4307077A JP 30707792 A JP30707792 A JP 30707792A JP H06161542 A JPH06161542 A JP H06161542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
induction
traveling vehicle
circuit
guiding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4307077A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3115129B2 (ja
Inventor
Taiji Mizukura
泰治 水倉
Shiro Taniai
史朗 谷合
Norikazu Kanzaki
典一 神崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP04307077A priority Critical patent/JP3115129B2/ja
Publication of JPH06161542A publication Critical patent/JPH06161542A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3115129B2 publication Critical patent/JP3115129B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】自動走行の走行車両が、異なる誘導経路の区域
に紛れ込まないようにする。 【構成】2つの誘導経路の各誘導経路ごとに、各々個別
の誘導ケーブル27a,27bを配設し、誘導ケーブル
から出る交番磁界を磁気センサにて検出し、誘導ケーブ
ルに沿うように操舵する制御手段を設けてなる電磁誘導
式走行車両に対する誘導経路の選択制御装置において、
2つの誘導ケーブル27a,27bに交番電流を供給す
る電源装置60を、各誘導ケーブルの長さに応じて設定
した2つの定電流回路64,66と、磁気センサにて検
出できる周波数の交番信号を発生する真正発振回路63
と、磁気センサで検出できない周波数の交番信号を発生
するダミー発振回路65と、走行車両の通過許容誘導ケ
ーブルに真正発振回路63を介して交番電流を供給し、
通過させない誘導ケーブルにダミー発振回路65を介し
て交番電流を供給するように、交番電流の供給を切換え
る切換回路67とにより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一つの誘導経路ごとに
一本の誘導ケーブルを配置し、前記の誘導経路を複数設
置して、そのうちの任意の誘導経路に沿って誘導されて
いる農作業機等の走行車両を、他方の誘導経路に沿うよ
うに誘導を切り換えるための複数誘導経路の選択制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、工場内の貨物搬送用の無人走
行車両や果樹園等における自動走行型の薬剤散布機(ス
ピードスプレヤ)等の走行車両においては、誘導経路
(作業経路)に沿って地中等に埋設(敷設)した誘導ケ
ーブルに対する走行車両の横ずれの大きさに対応して発
生する左右一対の磁気センサでの出力値(電圧値)の差
を取って、横ずれの大きさ(偏位量)と横ずれの方向
(右か左かの判別)とを求め、これらの検出結果から走
行車両を誘導ケーブルに沿って走行するように、操舵車
輪の向きを変えて操舵制御することが行われている(特
公昭36−21657号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、誘導経路を
複数設け、走行車両を一つの誘導経路から他の誘導経路
に選択的に移行できるように切換えるため、前記先行技
術においては、走行車両に左右一対のパルス信号等の信
号発振装置を搭載する一方、誘導経路を多方面に分岐す
る複数の区域に分け、一つの区域から他の区域への移行
部の始端部と終端部とには、前記信号発振装置からのパ
ルス信号を受信(感応)する感知コイルとこの感知コイ
ルにより作動するリレー等のスイッチ装置を設け、該各
スイッチ装置を、前記各移行部に走行車両が存在するこ
とに応動して作動可能とし、且つ前記始端部でその区域
の誘導ケーブルに電流を供給し、終端部でその区域の誘
導ケーブルへの電流を遮断するように制御して、希望す
る区域に走行車両を導くようにする誘導経路の制御装置
が提案されている。
【0004】この構成では、前記始端部及び終端部に設
ける感知コイルが誘導ケーブルから発振する交番磁界の
信号を受信しないように、つまり信号の混信による誤動
作が発生しないように走行車両に搭載する信号発振装置
のパルス信号の周波数を、誘導ケーブルから発生する周
波数と異なるように配慮しなければならず、しかも走行
車両ごとに信号発振装置を搭載するための設置費用が高
くなるという欠点があった。
【0005】この欠点を解決するため、走行車両が通る
誘導経路については、それに沿って配置された誘導ケー
ブルに交番電流を供給するが、通過しない誘導経路の誘
導ケーブルには交番電流を流さないように一つの電源装
置を制御することも考えられるが、前記誘導経路の切換
え時に、誘導経路に沿って配設する誘導ケーブルに供給
する交番電流を、一方の誘導ケーブルにはONに切換
え、他方の誘導ケーブルにはOFFに切換えるべきタイ
ミングが狂うと、前記分岐点で、誘導すべき交番磁界が
一時的に途絶えることになり、また、前記ONに切換え
した側の誘導ケーブルに発生する交番磁界の強さの立ち
上がり現象のため、正常な一定強さの交番磁界になるま
でのタイムラグがあるため、誤った方向(誘導経路)に
走行車両が導かれるおそれがある。
【0006】また、全ての誘導経路における誘導ケーブ
ルから発生する交番磁界の強さが一定でないと、各誘導
経路ごとに正確な誘導作用を発揮できないから、通常、
誘導ケーブルに付与する電流値が一定となるように電流
制御を行う必要がある。しかしながら、敷設すべき誘導
ケーブルの長さが、誘導経路の長さによって異なること
から、一方の誘導経路から他方の誘導経路に切り換えた
とき、その誘導ケーブルの抵抗値が急激に変動し、前記
定電流制御が安定するまでにタイムラグがあるため、誤
った方向(誘導経路)に走行車両が導かれるおそれがあ
るという問題があった。
【0007】本発明は、走行車両が通過すべき誘導経路
及び通過を許さない誘導経路の両方の誘導ケーブルに常
時交番電流を付与しつつ、走行車両に搭載したセンサが
誘導ケーブルから発生した交番磁界を感知することがで
きる周波数が限定されていることを利用して、所定の選
択された誘導経路に走行車両を円滑に誘導できるように
した誘導経路の選択制御装置を提供することを技術的課
題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため、本発明は、複数の誘導経路の各誘導経路ごと
に、それに沿ってそれぞれ個別の誘導ケーブルを配設
し、この誘導ケーブルから出る交番磁界を走行車両に搭
載したセンサにて検出して、前記誘導ケーブルに略沿う
ように操舵する制御手段を設けてなる電磁誘導式走行車
両に対する誘導経路の選択制御装置において、前記複数
の誘導ケーブルに交番電流を供給する電源装置を、前記
センサにて検出できる周波数の交番電流を供給する第1
回路と、前記センサで検出できない周波数の交番電流を
供給する第2回路とにより構成し、走行車両が通過すべ
き誘導経路の誘導ケーブルには前記第1回路を接続し、
走行車両が通過しない誘導経路の誘導ケーブルには第2
回路を接続するように切り換えるように構成したもので
ある。
【0009】なお、前記電源装置を、前記各誘導ケーブ
ルの長さに応じて設定した複数の定電流回路と、前記セ
ンサにて検出できる周波数の交番信号を発生させる真正
発振回路と、前記センサで検出できない周波数の交番信
号を発生させるダミー発振回路と、走行車両が通過すべ
き誘導経路の誘導ケーブルには前記真正発振回路からの
交番信号にて交番電流を供給する一方、走行車両を通過
させない誘導経路の誘導ケーブルには前記ダミー発振回
路からの交番信号にて交番電流を供給するように、選択
的に交番電流の供給を切り換えるための切換回路とによ
り構成しても良い。
【0010】
【実施例】次に本発明を自動走行型の薬剤散布機(スピ
ードスプレヤ)を誘導するシステムに適用した実施例に
ついて説明する。スピードスプレヤの走行車両1の前部
側にハンドル3を備えた運転操作部2を有し、走行車両
1には平面視略L字状の薬液タンク4とその後部に噴霧
部5とを備えている。
【0011】噴霧部5は、走行車両1の下面を除く外周
面に適宜間隔で半径外向きに臨ませた多数の噴霧ノズル
6と、その半径外向きに風を送る送風機7が装着され、
前記噴霧ノズル6は走行車両1の左右及び上面との3区
画若しくは左右2区画ごとに噴霧の作業を実行するよう
に散布制御できるものである。符号8,8は左右前輪、
符号9,9は左右後輪であり、これらの4輪はエンジン
10からの動力が走行変速機構11を介して各々伝達さ
れて駆動できるいわゆる4輪駆動型であり、エンジン1
0からの動力を別の動力伝達機構12を介して送風機7
を回転させ、また噴霧ノズル6に対する動力ポンプ13
を駆動させる。
【0012】ハンドル3付き操舵装置14は、図3に示
すような機械的または油圧系統を含むパワーステアリン
グ機構15であり、このパワーステアリング機構15は
油圧回路16における複動式の油圧シリンダ17にて作
動し、油圧シリンダ17が伸長するとき、平面視W字状
のベルクランク18を介して後輪9,9を左向きに変更
すると共に、連結ロッド19及び平面視V字状のベルク
ランク20を介して前輪8,8を右向きに変更する(油
圧シリンダ17が縮小するときには前輪は左向き、後輪
は右向きに変更される)というように、前後4輪ともに
向きを変えて左右に回動変更できるいわゆる4輪操舵型
である。
【0013】油圧回路16を図4に示し、符号28は、
自動操舵用の油圧シリンダ17に対する電磁ソレノイド
式制御弁であり、符号29は走行ブレーキ及びクラッチ
作動のための油圧シリンダ30を制御する制御弁であ
り、これらは、油圧ポンプ22からの作動油送りの場合
に前記手動操舵用の制御弁23よりも上流から分岐した
油圧管31に接続する。
【0014】手動操舵のときには、ハンドル3の回動角
度に比例して制御弁23を介して油吐出量を送る油圧モ
ータ21から、前記ステアリング機構15に取付く複動
式の油圧シリンダ17に油を送り、自動操舵制御のとき
には油圧ポンプ22から電磁ソレノイド式制御弁28を
介して油圧シリンダ17に作動油を送る。符号25は前
輪8の操舵角度を検出できるポテンショメータ等の操舵
角度センサであり、この場合、左右車輪の向き角度の平
均値を求めて検出しても良い。なお、前輪と後輪とを別
々の油圧シリンダ式パワーステアリング機構を介して連
結して、前輪と後輪とを個別的に操舵制御するようにし
ても良い。
【0015】走行車両1の下面には、その前部に左右一
対の前部磁気センサ26a,26bを設ける(図3参
照)。これら磁気センサ26a,26bは、導体をコイ
ル状に巻いたピックアップコイルであっても良いし、ホ
ール素子、ホールIC、磁気抵抗素子、磁気トランジス
タであっても良く、後述する交番電流(交流)を発生さ
せるための電源装置60(図6及び図7参照)にて付与
された適宜周波数の交番電流(交流)により誘導ケーブ
ル27に発生する交番磁界の強度を検出することができ
るものである。なお、この電源装置60は図示しないバ
ッテリ(直流電源)またはAC100Vの交流電源から
電力の供給を受けるものとする。
【0016】なお、図5は操舵制御装置32のブロック
図を示し、マイクロコンピュータ等の中央処理装置33
には、各種データを読み書き可能なメモリ(RAM)3
4及び、制御プログラム等を記憶させための読み出し専
用メモリ(ROM)35が接続されている。また、中央
処理装置33には、前記前部磁気センサ26a,26b
からの検出信号からの検出信号をA/D変換器36,3
6でデジタル信号に変換した後入力し、誘導ケーブル2
7の軸線に対する走行車両1の中心線の横ずれの偏位量
や、車体の横ずれ方向が左右いずれであるかを中央処理
装置33にて演算するのである。つまり、一対の磁気セ
ンサ26a,26bの検出信号を減算演算すれば、車体
の前部における誘導ケーブル27に対する横ずれの偏位
量を求めることおよび横ずれの向き(右または左)を判
別することができる。
【0017】符号37は、回行部を判別するための予備
的な地磁気センサ、符号40は薬液タンク4内の薬液レ
ベル(水面高さ)を検出するための電気抵抗式等のレベ
ルセンサ、符号41は噴霧時の薬液消費量を検出するた
めの流量検出センサを示し、これらは、中央処理装置3
3におけるインターフエイスの入力端子に接続する。中
央処理装置33におけるインターフエイスの出力端子に
は次のものを接続する。即ち、薬液タンク4から噴霧ノ
ズル6に薬液を送る動力ポンプ13の駆動回路43と、
薬液流通管の途中に設けて液の流通量を調節し,遮断す
ることが可能な調節バルブ44の駆動回路45と、前記
自動操舵用の制御弁28の右操舵用電磁ソレノイド28
Rの電気式駆動回路46と左操舵用電磁ソレノイド28
Lの電気式駆動回路47と、前記薬液タンク4内の薬液
レベルが最低になったとき、点灯する表示ランプ48
と、走行車両1の走行ブレーキを作動させるアクチェー
タの駆動回路49と、エンジンの動力伝達を継断するク
ラッチを作動させるアクチェータの駆動回路50とを接
続する。
【0018】この構成において、中央処理装置33に
て、前記走行車両1に設けた左右一対の前部磁気センサ
26a,26bで検出した誘導ケーブル27に対する横
ずれ量を演算し、この検出横ずれ量と操舵角度センサ2
5の検出値とから、前記横ずれ量が小さくなるように操
舵制御するための操舵修正指令量信号を求めて、電気式
駆動回路46,47に駆動パルス信号を与える。
【0019】次に、本発明の誘導経路選択制御装置につ
いて説明する。図6に示す実施例では選択すべき誘導経
路が2つの場合であり、各誘導ケーブル27a,27b
は果樹園の作業区域である第1誘導経路61及び第2誘
導経路62に沿って形成した溝内にそれぞれ敷設する
か、または地中に埋設する。この実施例においては、前
記2つの誘導ケーブル27a,27bに交番電流を供給
する1個の電源装置60は、図7に示すように、前記各
誘導ケーブル27a,27bの長さに応じて設定した第
1定電流回路64、第2定電流回路66と、前記走行車
両1に搭載した磁気センサ26a,26bにて検出でき
る周波数の交番信号を発生させる真正発振回路63と、
前記センサ26a,26bで検出できない周波数の交番
信号を発生させるダミー発振回路65と、前記2つの定
電流回路64,66に対する前記真正発振回路63とダ
ミー発振回路65からの交番信号の供給を切り換える切
換回路67とにより構成されている。
【0020】前記真正発振回路63では、前記磁気セン
サ26a,26bにて検出できる周波数(1.5kHz)の波
形の電気信号を発生させる。第1定電流回路64は、前
記第1誘導経路61に沿わせた誘導ケーブル27aの長
さ(全抵抗値)に対応させ、この誘導ケーブル27aの
全線にわたって所定の強さの交番磁界が発生するよう
に、所定値の電流を誘導ケーブル27aに付与するもの
である。
【0021】そして、ダミー発振回路65では、前記磁
気センサ26a,26bにて検出できない周波数(1.3k
Hz)の波形の電気信号を発生させる。第2定電流回路6
6は、前記第2誘導経路62に沿わせた誘導ケーブル2
7bの長さ(全抵抗値)に対応させ、この誘導ケーブル
27bの全線にわたって所定の強さの交番磁界が発生す
るように、所定値の電流を誘導ケーブル27bに付与す
るものである。
【0022】なお、前記両誘導ケーブル27a,27b
の一方の端部は接地端子68に接続し、他方の端部はそ
れぞれの定電流回路64,66に接続する。この構成に
おいて、図6に示すように、走行車両1を第1誘導経路
61に沿って矢印X1方向に走行させるときには、前記
真正発振回路63→切換回路67→第1定電流回路64
による交番電流を、この第1誘導経路61に沿わせた誘
導ケーブル27aに供給し、走行車両1が通過していな
い第2誘導経路62の誘導経路27bには、ダミー発振
回路65→切換回路67→第2定電流回路66による交
番電流を供給する。このようにすれば、第1誘導経路6
1と第2誘導経路62との分岐点68の箇所や誘導ケー
ブル27aと27bとが接近しているが誘導経路として
は若干異なる箇所において、走行車両1に搭載している
磁気センサ26a,26bは、周波数(1.5kHz)の交番
磁界に対してだけ感応するから、誘導ケーブル27aに
沿うように誘導され、誤って周波数(1.3kHz)の交番磁
界を出している誘導ケーブル27bに沿って誘導される
ことはない。
【0023】そして、前記誘導ケーブル27aに沿って
誘導されてきた走行車両1を分岐点68から第2誘導経
路62に沿うように経路を変更するには、この分岐点6
8に接近したとき、誘導ケーブル27bに対しては周波
数(1.5kHz)の交番磁界を発生させる一方、他方の誘導
ケーブル27aに対しては周波数(1.3kHz)の交番磁界
を発生させるように切り換える。即ち、前記真正発振回
路63→切換回路67→第2定電流回路66による交番
電流を、この第2誘導経路62に沿わせた誘導ケーブル
27bに供給する一方、ダミー発振回路65→切換回路
67→第1定電流回路64による交番電流を誘導ケーブ
ル27aに供給するのである。
【0024】このようにすると、両誘導ケーブル27
a,27bには、常時交番電流が付与されているもの
で、単に周波数のみが相違するだけであるから、電流O
FFの状態から電流ONの切換る場合のような過渡現象
が発生しないし、切替えのタイミングを外したときのよ
うに、誘導すべきルートに所定の周波数の交番磁界が発
生してなかったり、誘導すべきでないルートに誘導する
ための交番磁界が発生したままの状態が起こるというこ
とがなく、走行車両1を通過させるべき誘導ケーブルに
対して所定の周波数で且つ所定の強さの交流磁界を発生
させることが円滑に行える。つまり、経路切換直後にお
ける所定の誘導ケーブルに安定した電気信号を付与する
ことができるという効果を奏するのである。
【0025】なお、誘導経路、ひいては誘導ケーブルの
数が3つのときには、前記3つの誘導ケーブルに交番電
流を供給する1個の電源装置60を、前記各誘導ケーブ
ルの長さに応じて設定した3つの定電流回路と、前記セ
ンサにて検出できる周波数の交番信号を発生させる真正
発振回路が1つと、前記センサで検出できない周波数の
交番信号を発生させるダミー発振回路1つと、走行車両
が通過すべき誘導経路の誘導ケーブルには前記真正発振
回路からの交番信号にて交番電流を供給する一方、走行
車両を通過させない誘導経路の誘導ケーブルには前記ダ
ミー発振回路からの交番信号にて交番電流を供給するよ
うに、選択的に交番電流の供給を切り換えるための切換
回路が1つにて構成すれば良く、前記先行技術のよう
に、経路の分岐点ごとに周波数切換装置を設ける必要が
なく、誘導経路選択装置全体としての構造も簡単になる
という効果を奏する。
【0026】また、各誘導ケーブルの全長の相違(誘導
ケーブルの抵抗値の相違)を補正すべく、長い誘導ケー
ブルの抵抗値に合わせるように、短い誘導ケーブルに不
足分の抵抗器を付加することにより、定電流回路を1個
にすることができるから、複数の誘導ケーブルに交番電
流を供給する電源装置を、前記センサにて検出できる周
波数の交番電流を供給する第1回路としての前記真正発
振回路63と、前記センサで検出できない周波数の交番
電流を供給する第2回路としてのダミー発振回路65
と、前記1個の定電流回路とにより構成し、走行車両が
通過すべき誘導経路の誘導ケーブルには前記第1回路を
接続し、走行車両が通過しない誘導経路の誘導ケーブル
には第2回路を接続するように切り換えるように構成し
ても良いのである。
【0027】前記各実施例において磁気センサにて検出
可能な周波数と非検出の周波数と野関係は、両周波数の
最小公倍数が大きくなる関係が好ましい。なお、図8〜
図10は、噴霧部5からの薬液散布方向を走行車両1の
右側と左側とに切換選択することを無線操作機器70に
て遠隔操作する場合、その操作の勘違いを防止する実施
例を示し、走行車両1の右側に表示灯72、73を設け
る一方、左側に表示灯74,75を設け、噴霧している
側の表示灯が点灯し、他方(噴霧休止側)の表示灯は消
灯するように制御する。そして、図9に示す実施例で
は、無線操作機器70における噴霧方向指示ボタンのう
ち、右指示ボタン76を緑色とし、押下すればその色で
点灯させ、且つ前記右側表示灯72、73を緑色とす
る。他方、左指示ボタン77を赤色で押下すればその色
で点灯するものとし、左側表示灯74,75を赤色とす
る、というように、指示ボタンと表示灯との色を対応さ
せるものである。
【0028】図10(a),(b)の実施例では、前記
無線操作機器70を持つ作業者に対する走行車両1の向
きを考慮して、無線操作機器70の操作部には、噴霧方
向指示ボタン78,79に対応させて、走行車両の向き
が一目で分かるイラスト(図形)80を標示しておくも
のである。このとき、図10(a)の実施例では噴霧方
向指示ボタンは2つとし、図形80は各方向指示ボタン
に対応して走行車両の前部の図、後部の図とする。図1
0(b)の実施例では噴霧方向指示ボタンは4つとし、
図形80は各方向指示ボタンに対応して走行車両の前部
の図、後部の図とする。
【0029】これらの実施例により、作業者と走行車両
との向きの関係を勘違いして誤った方向に薬剤噴霧をす
ることを確実に防止することができる。なお、薬量調節
バルブ44の駆動回路45を無線操作機器70にて遠隔
操作できるように構成すれば、薬液散布方向の選択のO
N・OFFに加えて噴霧量調節も実行できる。図11及
び図12の実施例は、前記噴霧方向の判別のための表示
灯や、自動走行状態であるか否かや緊急停止状態等を判
別するための表示灯の改良に係る。これらの表示灯は遠
方からの視認を容易にするため、走行車両1の機体より
高い位置に表示灯を配置することが好ましい。他方、果
樹園のように枝葉が走行車両1に接触し易い場合、表示
灯を固定状の支柱の先端に設けると、前記の枝葉等の接
触にて表示灯が破損したり、樹木を損傷させるおそれが
多い。そのため、図11及び図12に示す如く、先端に
表示灯81を設けた支柱82の基端を走行車両1の適宜
位置のブラケット83に回動可能に枢着し、付勢ばね4
8力に抗して前記障害物との接触力を逃がして傾倒可能
に構成する。なお、符号85は支柱82の起立姿勢を保
持するストッパーである。
【0030】
【発明の作用及び効果】以上に説明したように、本発明
は、複数の誘導経路の各誘導経路ごとに、それに沿って
それぞれ個別の誘導ケーブルを配設し、この誘導ケーブ
ルから出る交番磁界を走行車両に搭載したセンサにて検
出して、前記誘導ケーブルに略沿うように操舵する制御
手段を設けてなる電磁誘導式走行車両に対する誘導経路
の選択制御装置において、前記複数の誘導ケーブルに交
番電流を供給する電源装置を、前記センサにて検出でき
る周波数の交番電流を供給する第1回路と、前記センサ
で検出できない周波数の交番電流を供給する第2回路と
により構成し、走行車両が通過すべき誘導経路の誘導ケ
ーブルには前記第1回路を接続し、走行車両が通過しな
い誘導経路の誘導ケーブルには第2回路を接続するよう
に切り換えるように構成したものである。
【0031】従って、複数の誘導ケーブルには、常時交
番電流が付与されているもので、単に周波数のみが相違
するだけであるから、電流OFFの状態から電流ONの
切換る場合のような過渡現象が発生しないし、切替えの
タイミングを外したときのように、誘導すべきルートに
所定の周波数の交番磁界が発生してなかったり、誘導す
べきでないルートに誘導するための交番磁界が発生した
ままの状態が起こるということがなく、走行車両を通過
させるべき誘導ケーブルに対して所定の周波数で且つ所
定の強さの交流磁界を発生させることが円滑に行える。
つまり、経路切換直後における所定の誘導ケーブルに安
定した電気信号を迅速に付与することができるという効
果を奏するのである。
【0032】また、前記電源装置を、前記各誘導ケーブ
ルの長さに応じて設定した複数の定電流回路と、前記セ
ンサにて検出できる周波数の交番信号を発生させる真正
発振回路と、前記センサで検出できない周波数の交番信
号を発生させるダミー発振回路と、走行車両が通過すべ
き誘導経路の誘導ケーブルには前記真正発振回路からの
交番信号にて交番電流を供給する一方、走行車両を通過
させない誘導経路の誘導ケーブルには前記ダミー発振回
路からの交番信号にて交番電流を供給するように、選択
的に交番電流の供給を切り換えるための切換回路とによ
り構成した場合、前記の効果に加えて、各誘導ケーブル
の長さ(抵抗値)に応じて予め付与すべき電流値を定電
流回路にて設定され制御できるから、誘導経路の切換に
際して、誘導すべき箇所の誘導ケーブルから発生する交
流磁界の強さを迅速に安定させることができるという効
果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】薬剤散布機の側面図である。
【図2】薬剤散布機の平面図である。
【図3】操舵装置の概略平面図である。
【図4】操舵装置の制御油圧回路図である。
【図5】操舵制御装置の機能ブロック図である。
【図6】誘導ケーブルの配置関係を示す平面図である。
【図7】電源装置のブロック図である。
【図8】薬剤散布機の斜視図図である。
【図9】薬剤散布機と無線操作器との関係を示す図であ
る。
【図10】無線操作器の他の実施例を示す図である。
【図11】表示灯の他の実施例を示す側面図である。
【図12】平面図である。
【符号の説明】
1 走行車両 3 ハンドル 6 噴霧ノズル 7 送風機 8,8 前輪 9,9 後輪 10 エンジン 11 走行変速機構 12 動力伝達機構 14 操舵装置 16 油圧回路 26a,26b 磁気センサ 27,27a,27b 誘導ケーブル 28 自動操舵用制御弁 32 操舵制御装置 33 中央処理装置 60 電源装置 61 第1誘導経路 62 第2誘導経路 63 真正発振回路 64 第1定電流回路 65 ダミー発振回路 66 第2定電流回路 67 切換回路 68 分岐点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の誘導経路の各誘導経路ごとに、そ
    れに沿ってそれぞれ個別の誘導ケーブルを配設し、この
    誘導ケーブルから出る交番磁界を走行車両に搭載したセ
    ンサにて検出して、前記誘導ケーブルに略沿うように操
    舵する制御手段を設けてなる電磁誘導式走行車両に対す
    る誘導経路の選択制御装置において、前記複数の誘導ケ
    ーブルに交番電流を供給する電源装置を、前記センサに
    て検出できる周波数の交番電流を供給する第1回路と、
    前記センサで検出できない周波数の交番電流を供給する
    第2回路とにより構成し、走行車両が通過すべき誘導経
    路の誘導ケーブルには前記第1回路を接続し、走行車両
    が通過しない誘導経路の誘導ケーブルには第2回路を接
    続するように切り換えるように構成したことを特徴とす
    る電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の選択制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電源装置を、前記各誘導ケーブルの
    長さに応じて設定した複数の定電流回路と、前記センサ
    にて検出できる周波数の交番信号を発生させる真正発振
    回路と、前記センサで検出できない周波数の交番信号を
    発生させるダミー発振回路と、走行車両が通過すべき誘
    導経路の誘導ケーブルには前記真正発振回路からの交番
    信号にて交番電流を供給する一方、走行車両を通過させ
    ない誘導経路の誘導ケーブルには前記ダミー発振回路か
    らの交番信号にて交番電流を供給するように、選択的に
    交番電流の供給を切り換えるための切換回路とにより構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導式走
    行車両に対する誘導経路の選択制御装置。
JP04307077A 1992-11-17 1992-11-17 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の選択制御装置 Expired - Fee Related JP3115129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04307077A JP3115129B2 (ja) 1992-11-17 1992-11-17 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の選択制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04307077A JP3115129B2 (ja) 1992-11-17 1992-11-17 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の選択制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06161542A true JPH06161542A (ja) 1994-06-07
JP3115129B2 JP3115129B2 (ja) 2000-12-04

Family

ID=17964763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04307077A Expired - Fee Related JP3115129B2 (ja) 1992-11-17 1992-11-17 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の選択制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3115129B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110377030A (zh) * 2019-06-28 2019-10-25 中冶宝钢技术服务有限公司 专用车自动驾驶系统、及方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110377030A (zh) * 2019-06-28 2019-10-25 中冶宝钢技术服务有限公司 专用车自动驾驶系统、及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3115129B2 (ja) 2000-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4918362A (en) Method of guiding industrial trucks having at least one steerable wheel and system for carrying out the method
JPH06161542A (ja) 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の選択制御装置
JP2880015B2 (ja) 自動走行車両における自動安全装置
JP2608260B2 (ja) 作業車両における運行制御装置
JPH05137490A (ja) 自動走行型薬剤散布機
JP2590015Y2 (ja) 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路装置
JP2580672Y2 (ja) 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路装置
JPH05189031A (ja) 作業車の走行制御装置
JP2549168Y2 (ja) 電磁誘導式薬剤散布機における噴霧方向切換制御装置
JPH09128048A (ja) 誘導式ゴルフカート
JP2578457Y2 (ja) 薬剤散布機における噴霧方向制御装置
JP2602298Y2 (ja) 自動走行車両の電磁誘導路
JP2567179Y2 (ja) 自動走行車両の遠隔操作制御装置
JP2554133Y2 (ja) 自動走行車両における非常停止装置
JPH0566711U (ja) 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の選択制御装置
JP2554132Y2 (ja) 自動走行車両における自動安全装置
JP3089278B2 (ja) 電磁誘導式薬剤散布機に対する薬剤補給装置
JP3016901B2 (ja) 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の制御装置
JPH05173632A (ja) 自動操向誘導装置
JPH0543205U (ja) 自動走行車両
JPH0544256U (ja) 自動走行型薬剤散布機
JP2590004Y2 (ja) 走行車両における自動操舵制御装置
JP2554134Y2 (ja) 自動走行車両における自動安全装置
KR960002923Y1 (ko) 약제살포장치의 주행루트검출장치
JPH05336867A (ja) 農作業機の自動走行制御構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees