JP3016901B2 - 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の制御装置 - Google Patents

電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の制御装置

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JP3016901B2
JP3016901B2 JP3120092A JP12009291A JP3016901B2 JP 3016901 B2 JP3016901 B2 JP 3016901B2 JP 3120092 A JP3120092 A JP 3120092A JP 12009291 A JP12009291 A JP 12009291A JP 3016901 B2 JP3016901 B2 JP 3016901B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導経路に沿って配設
された誘導ケーブルから発生する交流磁界の強度を検出
しつつ、当該誘導ケーブルに沿って走行車両を無人走行
させるように制御する装置に関するものであって、より
詳しくは、誘導ケーブルが平面視で分岐し、または交差
する等した箇所で誘導経路を変更等制御するための装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、工場内の無人走行車両や果樹
園等における自動走行型の薬剤散布機(スピードスプレ
ヤ)等においては、作業経路に沿って地面等に埋設した
誘導ケーブルに交流電流を流し、この誘導ケーブルから
発生する交流磁界の強度の変化を走行車両の前部等に装
着した左右一対のピックアップコイル等の磁気センサー
にて検出し、この誘導ケーブルに対する走行車両の横ず
れの大きさに対応して発生する左右一対の磁気センサー
での出力値(電圧値)の差を取って、横ずれの大きさ
(偏位量)と横ずれの方向(右か左かの判別)とを求
め、これらの検出結果から、走行車両における操舵車輪
の向きを制御して、走行車両が誘導ケーブルに沿って走
行するように操舵制御することが行われている(実開平
2−70211号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、誘導経路に
沿って配設した誘導ケーブルの一端と他端とを、ターミ
ナル箇所で所定の周波数の交流電流発生装置に接続する
ものである。そして、前記誘導経路を変更する方式とし
て、個々の誘導経路ごとに固有の周波数を割り当てて、
その誘導経路ごとに配設した誘導ケーブルに前記固有の
周波数の交流電流を印加する。他方、誘導経路の分岐点
にはマグネットを設置し、走行車両に取付けられたリー
ドスイッチにより前記分岐点のマグネット磁界を検出す
ると、走行車両に設けたピックアップコイルのタンク回
路のコンデンサを切り換える等してピックアップコイル
による検知周波数を変更する方式がある。この方式で
は、2つ以上の誘導経路が重複する長さの部分に変更す
べきルートの数だけ誘導ケーブルが配設されることにな
り、誘導ケーブルの敷設費用が膨大となるし、異なる周
波数の数だけ交流電流発生装置も必要となるから設置費
用が増大するという問題がある。
【0004】また、先行技術の特公昭36−21657
号公報に開示されているように、誘導経路の分岐点に誘
導ケーブルの接続関係を切り換える無線式等の遠隔操作
式の分岐点切換装置を設け、この誘導経路を変更すると
きには、不必要な誘導経路の誘導ケーブルに対して交流
電流が流れないように制御する方式も考えられたが、こ
の方式であると、前記分岐点切換装置設置費用が高くな
るという問題があった。
【0005】本発明は、前記問題を解決し、設備費を少
なくして、簡単に誘導経路を切換変更できるようにする
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の変
更装置は、誘導経路に沿って配設された誘導ケーブルか
ら発生する磁界の強度の大小を、走行する走行車両に設
けた左右対の磁気センサーにて検出し、これらの出力値
から誘導ケーブルに対する走行車両の偏位量を演算し、
該偏位量が小さくなる方向に走行車両の走行を制御する
において、平面視で誘導ケーブルが交差する箇所または
誘導ケーブルが分岐する箇所に、前記磁界を遮断する電
磁波遮蔽シートを覆うように配設するものである。
【0007】
【実施例】次に本発明装置を自動走行型の薬剤散布機
(スピードスプレヤ)に適用した実施例について説明す
ると、スピードスプレヤである走行車両1は、車体2の
前部にハンドル3を備えた運転操作部を有し、車体2の
後部には薬液タンク4とその後部に噴霧部5とを備えて
いる。
【0008】噴霧部5は、車体2の下面を除く外周面に
適宜間隔で半径外向きに臨ませた多数の噴霧ノズル6
と、その半径外向きに風を送る送風機(図示せず)が装
着され、前記噴霧ノズル6は車体2の左右及び上面との
3区画若しくは左右2区画ごとに噴霧の作業を実行する
ように散布制御できるものである。符号7,7は左右前
輪、符号8,8は左右後輪であり、これらの4輪はエン
ジン13からの動力が走行変速機構14を介して各々伝
達されて駆動できるいわゆる4輪駆動型であり、さらに
前後4輪とも、前部操舵装置9と後部操舵装置10によ
り各々その車輪の向きを左右に回動変更できるいわゆる
4輪操舵型である。
【0009】前部操舵装置9とハンドル3とは従来周知
のステアリング機構介して連結されている。このステア
リング機構は機械的または油圧系統を含む機構である。
前部操舵装置9は、そのステアリング機構に取付く複動
式の油圧シリンダ15の作動にて左右前輪7,7の向き
を変更させることができる。同様に後部操舵装置10に
おいても、そのステアリング機構に取付く左右一対の油
圧シリンダ16の作動にて左右後輪8,8の向きを変更
させることができる。
【0010】車体2の下面には、その前部に左右一対の
磁気センサー11a,11bを設ける。この磁気センサ
ー11a,11bは、導体をコイル状に巻いたピックア
ップコイルであっても良いし、ホール素子、ホールI
C、磁気抵抗素子、磁気トランジスタであっても良く、
交流電流発生装置50にて誘導ケーブル17に印加され
た適宜周波数の交流電流により、当該誘導ケーブル17
の周囲に発生する交流磁界の強度を検出することができ
るものである。誘導ケーブル17は地面19上に直接敷
設しても良いし、溝20等に地中に埋設しても良いので
ある。
【0011】なお、前記誘導ケーブル17にパルス的に
直流電流を流したり、直流電流にパルス信号を載せる等
して磁界を発生させても良い。さらに、地面に敷設する
誘導ケーブル17は、一本(単線)であっても良いし、
左右に適宜隔てて平行状に敷設する、いわゆるステレオ
型であっても良い。誘導ケーブル17の形状は通常の断
面円形のワイヤ状又は偏平な帯状であっても良い。
【0012】図3(a)は単線式の誘導ケーブル17か
ら発生する交流磁界を、走行車両1に設けた左右一対の
コイル型磁気センサーLa,Lbで感知する場合を模式
で示したものであり、この場合、図3(b)に示すよう
に、前記交流磁界の強さに対応して右のコイル型磁気セ
ンサーLaで発生させた電圧の絶対値|e1|と、前記交
流磁界の強さに対応して左のコイル型磁気センサーLa
で発生させた電圧の絶対値|e2|との差(e =|e1|−
|e2|)を縦軸に取り、誘導ケーブル17に対する走行
車両1の横ずれ距離(m)を横軸に取って、その両者の
変化の関係を示したものである。
【0013】この図から判るように、横ずれの方向(右
または左)および横ずれ偏位量の両者を判断することが
できる。図2に示す制御油圧回路21は、油圧ポンプ2
2から電磁制御弁23を介して前記前部操舵装置9にお
ける油圧シリンダ15及び電磁制御弁24を介して後部
操舵装置10における油圧シリンダ16に各々作動油を
送るものであり、符号25は前輪7の操舵角度を検出で
きる操舵角度センサー、符号26は後輪8の操舵角度を
検出できる操舵角度センサーである。この場合、左右車
輪の向き角度の平均値を求めて検出しても良い。
【0014】図4は操舵制御装置12のブロック図を示
し、マイクロコンピュータ等の中央処理装置27には、
読み書き可能メモリ(RAM)28及び読み出し専用メ
モリ(ROM)29が接続されている。また、中央処理
装置27には、前記磁気センサー11a,11bからの
検出信号をA/D変換した後入力し、誘導ケーブル17
の軸線に対する走行車両1の中心線の横ずれの偏位量
や、走行車両の横ずれ方向が左右いずれであるかを中央
処理装置27にて演算するのである。
【0015】つまり、一対の磁気センサー11a,11
bの検出信号を演算すれば、車体の前部における誘導ケ
ーブル17に対する横ずれの偏位量を求めることおよび
横ずれの向き(右または左)を判別することができる。
なお、走行車両の前後に各々左右対の磁気センサーを設
けて、前部対の磁気センサーの検出・演算結果から前部
操舵装置9を作動する一方、後部磁気センサーの検出・
演算結果から後部操舵装置10を作動するように構成し
ても良い。
【0016】符号30は操舵を手動で実行するときと、
自動で実行するときに切換える自動・手動切換えスイッ
チ、符号31は前記自動操舵制御中において実行でき
る、操舵モード切換えスイッチであり、前輪7の向きと
後輪8の向きとが同方向に向かう同位相操舵モード(図
5参照)と、前後輪7,8が互いに反対向きとなる逆位
相操舵モード(図6参照)の少なくとも二種類に切換え
できる。
【0017】符号32は前記手動操作中において、前記
二種類の操舵モードを選択することができる選択切換え
スイッチである。回転半径設定器33は、前記同位相操
舵モードに切換えた状態にて、前輪7,7の舵取り角度
に対して後輪8,8の舵取り角度の比率(ステアリング
比)を変えることにより、走行車両が同位相操舵モード
のにおいても適宜の旋回半径にて転回できるようにする
ものであり、該回転半径設定器33にて旋回半径の大小
をセットすることができる。
【0018】そして回転半径設定器33にてステアリン
グ比を1にセットすると、前輪7と後輪8との舵取り角
度が同一となり、走行車両1は同一姿勢のまま斜め方向
に平行移動できる。符号35は走行車両1を前進状態に
セットしているか後退状態にセットしているかを判別す
るための、前進後退ポジションセンサーである。
【0019】また、符号47は前記一対の磁気センサー
11a,11bの検出感度についてのオフセット量設定
器であって、走行車両1の中心線CTが誘導ケーブル1
7の軸線に対して横ずれしている偏位量が所定のオフセ
ット量(β1)以下であるときには操舵修正を実行させ
ない、いわゆる基準値を設定するものである。そしてこ
のオフセット量設定器47におけるオフセット量(β
1)は、作業者が任意に変更させることができる。前述
のセンサー類およびスイッチ類は中央処理装置27にお
けるインターフエイスの入力端子に接続する。
【0020】中央処理装置27におけるインターフエイ
スの出力端子には次のものを接続する。即ち、前部操舵
装置9における油圧シリンダ15の各々に油圧を抽送す
る電磁切換弁23の電磁ソレノイドをON・OFFする
励磁回路であって、符号37は前部操舵装置9にて右舵
取りする場合の前右舵励磁回路、符号38は左舵取りす
る場合の前左舵励磁回路である。
【0021】また、後部操舵装置10について前記と同
様の油圧シリンダ16に対する電磁切換弁24の電磁ソ
レノイドの後右舵励磁回路39および後左舵励磁回路4
0を接続する。符号41は走行用ミッションケース内の
走行変速機構14に関連させた前進・後退切換えアクチ
ェータ、符号42は同じく走行変速機構に関連させた高
速・低速切換えのための変速アクチェータ、符号43は
前輪7,後輪8の制動のためのブレーキ用アクチェー
タ、符号44は前進時と後退時とで、前記前部操舵装置
9および後部操舵装置10の各油圧シリンダへの油圧の
抽送方向を切換えるための油圧方向切換え電磁弁の励磁
回路である。
【0022】さらに、符号45は噴霧部5からの薬液散
布量を調節するための薬量調節駆動手段であり、この薬
量調節駆動手段45にて薬液散布のON・OFFも実行
できる。符号46は各種警報装置への出力端子である。
図7は果樹園内の総ての立木Tに薬液散布ができ、且つ
走行車両1が走行出発点から出てループ状に回航し、元
の走行出発点に戻るような誘導経路R1,R2,R3,
R4等を示す。
【0023】その誘導経路に沿って誘導ケーブル17を
配設し、誘導ケーブル17の始端S1と終端S2とを交
流電流発生装置50に接続する。符号51は前記交流電
流発生装置50に対する電源で、バッテリ(蓄電池)を
利用しもよいし、商業用交流電源や発電機を利用しても
良い。誘導ケーブル17に発生させる交流磁界の周波数
は1.5Kヘルツ〜10Kヘルツ程度である。
【0024】図7に示す符号E1,E2は誘導経路にお
ける分岐点で、実施例では、分岐点E1,E2の間では
誘導経路をR3とR5とが電気的に並列回路となるよう
に設定してある。また、符号52,53は可変式等の抵
抗器を示し、前記分岐点E1からE2までの二つの誘導
経路R3部分の誘導ケーブル17による電圧降下値V3
と誘導経路R5部分の誘導ケーブル17による電圧降下
値V5との差を無くし、両誘導経路に同程度の電流が流
れるように調節するものである。なお、前記並列回路で
の電流は単一線の誘導経路部分より減少するが、その減
少した電流によっても前記一対の電磁センサー11a,
11bで検知可能な程度に設定する。
【0025】図7に示す符号54は誘導ケーブル17に
発生している磁界のうち地上方向への磁界を遮断するた
めの電磁波遮蔽シートで、該電磁波遮蔽シート54は合
成樹脂製のフイルム、シート、板体等に形成され、合成
樹脂にフレーク状(箔片状)アルミ箔、カーボンブラッ
ク(粉末状)を混練して形成したり、カーボン繊維の織
物に合成樹脂を含浸させて積層状に形成したシート等で
ある。また、電磁波遮蔽シート54は走行車両1が踏み
つけても破断しないような可撓性を有するか、剛性の大
きい板状であっても良い。
【0026】この電磁波遮蔽シート54を前記分岐点E
1箇所等の平面視で誘導ケーブル17が分岐する箇所E
1等に敷設するのであり、走行車両1を図7で誘導経路
R2からカーブしたR3方向に誘導したい場合には、分
岐点E1近傍において、直線状の誘導経路R5側の誘導
ケーブル17の上方を適宜長さにわたって覆うように敷
設する。
【0027】自動操舵(無人走行)の場合には、予め誘
導ケーブル17に交流電流等を流し、磁界が発生するよ
うにセットし、走行車両1のエンジンを始動し、誘導経
路における走行出発点に走行車両1を運び、当該走行車
両1を誘導ケーブル17の延びる方向に向け、所定の変
速段に変速装置をセットし、薬液散布開始スタンバイの
スイッチをONにする。
【0028】ついで、作業者は走行車両1から降りた
後、走行車両1を走行させて自動操舵制御を開始する。
自動操舵制御中、走行車両1に配設した左右一対の磁気
センサー11a,11bにより誘導ケーブル17からの
発生磁界を検出し、その出力信号をA/D変換した後、
中央処理装置27における演算回路にて移動平均値演算
して誘導ケーブル17に対する横ずれの偏位量や向き角
度の偏位量を求める。
【0029】この偏位量の演算結果から、前部操舵装置
9および後部操舵装置10の各油圧シリンダを作動させ
るべく、励磁回路37,38,39,40のいずれか一
つ又は複数をONにし、誘導ケーブル17に沿うべく偏
位量を少なくなるように、所定の自動操舵制御を実行す
るのである。次に、前記分岐点E1近傍での走行車両1
の進行作用について、図7の要部の拡大図である図8を
参照して説明する。矢印A1方向に前進する走行車両1
が分岐点E1を越えた状態では、左右一対の磁気センサ
ー11a,11bが、誘導経路R5の始端部R5aと誘
導経路R3の始端部R3aとの二股状の部分で同程度の
強さの磁界を検出する。したがって、走行車両1は互い
に離れ勝手となる始端部R3aと始端部R5aとの略中
間の経路が真の誘導経路であると判断して誘導経路3側
に若干回動操舵される。
【0030】そして、一方の磁気センサー11aが電磁
波遮蔽シート54上方に位置したときには、その下方の
誘導ケーブル17から出る磁界を磁気センサー11aで
感知できない。他方の磁気センサー11bでは、始端部
R3aにおける誘導ケーブル17から出る磁界を正常に
検出するので、走行車両1が誘導経路R3に略沿うよう
に大きく回動操舵して、当該誘導経路R3に進路を切え
換ることができるのである。なお、前記誘導経路R2か
ら誘導経路R5に直進するように切換えるには、始端部
R3aにおける誘導ケーブル17上を覆うように電磁波
遮蔽シート54を配置すれば、磁気センサー11b側で
の磁界の検出ができなくなって走行車両1は誘導経路R
5に沿って直進することができる。
【0031】図9は2本の誘導ケーブル17が平面視で
X字状に交差する(電流が分岐したり合流するのではな
い)箇所に電磁波遮蔽シート54を配置して誘導経路を
切換える実施例を示す。この実施例では、誘導経路R6
と誘導経路R7とは、交差点K1で交差角度θ1が90
度未満の鋭角であり、θ2は鈍角である。そして、この
交差点K1で、誘導経路R6における点C1から誘導経
路R7における点C2方向に進行方向を変換するには、
交差点K1を含み、点C1から直線状の誘導経路R6の
部分を適宜長さにわたって電磁波遮蔽シート54で誘導
ケーブル17を覆う。この場合、図9に示すように誘導
経路R6における誘導ケーブル17から電磁波遮蔽シー
ト54の幅方向の側縁までの寸法H1が他方の側縁まで
の寸法H2より短くなるように配設する。このような状
態で走行車両1を矢印A2方向に前進させる。点C1を
越えた時点で電磁波遮蔽シート54の長手方向に沿って
その上方を左右一対の磁気センサー11a,11bが通
過する。この状態では前記左右両磁気センサー11a,
11bともに誘導ケーブル17から出る磁界を検知する
ことができないので、それまでの操舵制御を続行するこ
とになり、略直進する。交差点K1箇所で電磁波遮蔽シ
ート54の幅方向を横切る誘導ケーブル17が、当該電
磁波遮蔽シート54の幅縁から外に出る箇所では、交差
点K1を挟んで点C1と点C2との挟角θ2は鈍角とな
るから、鋭角に操舵を切り換える場合に比べて操舵回動
角度の変更が少なく、円滑に点C2方向に走行車両1が
進む。このとき、前述のように、誘導ケーブル17から
電磁波遮蔽シート54の幅縁までの寸法H1が小さい側
では、磁気センサー11aによる磁界の検出が早まるの
で、確実に点C2方向に進路を切り換ることができるの
である。
【0032】なお、この実施例で、誘導経路R7におけ
る点C2側から交差点K1方向に走行車両1が前進する
ときには、該誘導経路R7に沿って配設された誘導ケー
ブル17は電磁波遮蔽シート54の寸法の短い幅を横切
るように配設されており、左右一対の磁気センサー11
a,11bで磁気を検出しない期間が短く、且つ誘導経
路R7に沿って略直進するように走行車両1は操舵制御
されているので、当該走行車両1はそのまま交差点K1
を突っ切って点C3方向に直進する。
【0033】図10の実施例は、前述のように2本の誘
導ケーブル17,17が平面視で鋭角θ1と鈍角θ2の
ようにX字状に交差する箇所(交差点K2)に、各々誘
導経路R8と誘導経路R9とに各々沿うように平面視X
字状に電磁波遮蔽シート54,54を配設して覆うもの
である。この場合、交差点K2箇所近傍では、前記両誘
導ケーブル17,17から出る電界は両電磁波遮蔽シー
ト54,54にて遮蔽されるから、誘導経路R8に沿っ
て直進制御されてきた走行車両1はそのまま交差点K2
箇所を突っ切て直進するし、誘導経路R9に沿って直進
制御されてきた走行車両1はそのまま交差点K2箇所を
突っ切て直進する。換言すれば、この実施例では交差点
K2でX字状に交差するように配設された他方の誘導ケ
ーブル17の出す電界に邪魔されることなく、走行車両
1は直進できる。
【0034】なお、3本の誘導ケーブルが交差する場合
についても前記実施例と同様に電磁波遮蔽シート54を
配設することで走行車両1を直進させたり、進路を変更
したりすることができる。
【0035】
【発明の作用及び効果】本発明では、誘導ケーブルの分
岐点や平面視X字状などに二本以上の誘導ケーブルが交
差する箇所に適宜長さ寸法及び幅寸法の電磁波遮蔽シー
トで誘導ケーブルを覆うことにより、その箇所の誘導ケ
ーブルから出る磁界を磁気センサーで検出することがで
きなるなる。この現象を利用して至極簡単に走行車両の
進行方向の切換、引いては誘導経路の選択を実行するこ
とができる。従って従来のように複雑な切換装置も不要
となり、且つ誘導ケーブルの必要長さも短くすることが
でき、設備費を逓減できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】薬剤散布機の斜視図である。
【図2】操舵装置およびその制御油圧回路図である。
【図3】(a)は誘導ケーブルと磁気センサーとの関係
を示す模式図である。 (b)は誘導ケーブルに対する左右磁気センサーの左右
位置と検出値との関係を示す図である。
【図4】操舵制御装置のブロック図である。
【図5】前後車輪同位相操舵モードの態様を示す図であ
る。
【図6】前後車輪の逆位相操舵モードの態様を示す図で
ある。
【図7】誘導経路を示す図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】他の実施例を示す図である。
【図10】さらに他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 走行車両 2 車体 7,7 前輪 8,8 後輪 9 前部操舵装置 10 後部操舵装置 11a,11b 前部磁気センサー 12 操舵制御装置 17 誘導ケーブル 27 中央処理装置 50 交流電流発生装置 51 電源 52,53 抵抗器 54 電磁波遮蔽シート R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,R
9 誘導経路 E1,E2 分岐点 K1,K2 交差点

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導経路に沿って配設された誘導ケーブ
    ルから発生する磁界の強度の大小を、走行する走行車両
    に設けた左右対の磁気センサーにて検出し、これらの出
    力値から誘導ケーブルに対する走行車両の偏位量を演算
    し、該偏位量が小さくなる方向に走行車両の走行を制御
    するにおいて、平面視で誘導ケーブルが交差する箇所ま
    たは誘導ケーブルが分岐する箇所に、前記磁界を遮断す
    る電磁波遮蔽シートを覆うように配設することを特徴と
    する電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の制御装置。
JP3120092A 1991-05-24 1991-05-24 電磁誘導式走行車両に対する誘導経路の制御装置 Expired - Fee Related JP3016901B2 (ja)

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CN106538501A (zh) * 2016-09-30 2017-03-29 山东省农业科学院蔬菜花卉研究所 一种适用于保护地蔬菜作物的自动喷药系统

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CN106538501A (zh) * 2016-09-30 2017-03-29 山东省农业科学院蔬菜花卉研究所 一种适用于保护地蔬菜作物的自动喷药系统
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