JP2001282355A - 走行車両の運行管理システム - Google Patents

走行車両の運行管理システム

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JP2001282355A
JP2001282355A JP2000089724A JP2000089724A JP2001282355A JP 2001282355 A JP2001282355 A JP 2001282355A JP 2000089724 A JP2000089724 A JP 2000089724A JP 2000089724 A JP2000089724 A JP 2000089724A JP 2001282355 A JP2001282355 A JP 2001282355A
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traveling vehicle
signal
golf
traveling
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JP2000089724A
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Inventor
Masanori Kondo
正典 近藤
Yasuo Noma
康男 野間
Akihiro Niikuma
章浩 新熊
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の閉領域内にある走行車両に対して、その
閉領域内における走行車両の座標に応じた適切な運行管
理を行うことができる走行車両の運行管理システムを提
供する。 【解決手段】カート運行管理システムは、誘導通路と、
いずれも誘導通路に沿って走行する複数台のゴルフカー
トと、各ゴルフカートを運行管理するコントロールセン
ター3とからなる。発信回路13から発信された識別信
号を含むカート情報信号が、受信回路32によって受信
されると、CPU41によってその識別信号が認識さ
れ、CPU41によって基準位置に対するゴルフカート
Aの相対位置が算出される。すると、CPU41によっ
て、前記算出されたゴルフカートAの相対位置より、閉
領域内におけるゴルフカートAの座標が算出され、その
座標に応じたカート指令信号が発信回路31からゴルフ
カートAに発信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の閉領域内で
走行車両を運行管理する走行車両の運行管理システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴルフ場内の誘導通路の下方
(地中)に埋設された誘導線に沿って電磁誘導により自
動走行可能なゴルフカートは公知である。一般にゴルフ
場内においては、複数のゴルフカートがクラブハウス等
に用意されており、それら複数のゴルフカートがプレイ
ヤの人数によって適宜使用される。即ち、同時に複数の
ゴルフカートが使用される際には、最初のゴルフカート
がクラブハウスを出発してプレイヤが最初のホールでプ
レイしている間は、次のゴルフカートをクラブハウスで
待機させ、最初のゴルフカートが次のホールに向かった
ときに次のゴルフカートをクラブハウスから出発させる
といったように、時間をずらして使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に同時に複数のゴルフカートが使用される場合に、何ら
かの理由により先にクラブハウスを出発したゴルフカー
トにトラブルが発生しても、それより後にクラブハウス
を出発したゴルフカートの搭乗者や各ゴルフカートを管
理するクラブハウスの従業員等はそれを即座に知ること
はできない。即ち、このような場合には、後続のゴルフ
カートがトラブルを起こしたゴルフカートに追いつかな
い限り、それを知ることができず、そのトラブルをクラ
ブハウス側で把握するまでに相当な時間を要することに
なる。従って、トラブルが発生してからそれをクラブハ
ウス側で把握するまでの間に、後続のゴルフカートがク
ラブハウスを出発して足止めを食らう虞がある。
【0004】本発明の目的は、所定の閉領域内にある走
行車両に対して、その閉領域内における走行車両の座標
に応じた適切な運行管理を行うことができる走行車両の
運行管理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、所定の閉領域内で走行車両を集
中管制部にて運行管理する走行車両の運行管理システム
において、前記走行車両には、少なくとも当該走行車両
の識別信号を発信する第1発信手段を備え、前記集中管
制部には、閉領域内の座標情報を記憶する座標情報記憶
手段と、前記走行車両からの発信信号を受信する第1受
信手段と、前記識別信号を認識する識別信号認識手段
と、前記第1発信手段からの発信信号に基づいて、基準
位置からの走行車両の相対位置を算出する相対位置算出
手段と、前記相対位置算出手段にて算出された相対位置
より、閉領域内における走行車両の座標を算出する第1
座標算出手段とを備えていることを要旨としている。
【0006】従って、請求項1の発明では、集中管制部
の第1受信手段によって走行車両の第1発信手段から発
信された発信信号(識別信号を含む)が受信されると、
識別信号認識手段によって識別信号が認識され、相対位
置算出手段によって基準位置からの走行車両の相対位置
が算出される。すると、第1座標算出手段によって、相
対位置算出手段にて算出された相対位置より、閉領域内
における走行車両の座標が算出される。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の発明
において、前記集中管制部は、閉領域内の座標情報に対
応した連絡情報を記憶する連絡情報記憶手段と、前記連
絡情報を発信する第2発信手段とを備え、前記走行車両
は、前記連絡情報を受信する第2受信手段を備えたこと
を要旨としている。
【0008】従って、請求項2の発明では、前記請求項
1の発明の作用に加えて、第1座標算出手段にて算出さ
れた走行車両の座標に対応した連絡情報が、集中管制部
の第2発信手段によって発信されると、その連絡情報が
走行車両の第2受信手段によって受信される。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の発明において、受発信の媒体として、走行車両
を誘導する誘導通路を形成する導電線を用いたことを要
旨としている。
【0010】従って、請求項3の発明では、前記請求項
1又は請求項2の発明の作用に加えて、走行車両を誘導
する誘導通路を形成する導電線を介して、走行車両と集
中管制部との間で通信が行われる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の
うち何れか一項に記載の発明において、前記相対位置算
出手段は、前記集中管制部と前記走行車両との通信時間
より、基準位置からの走行車両の相対位置を算出するも
のであることを要旨としている。
【0012】従って、請求項4の発明では、前記請求項
1〜請求項3のうち何れか一項の発明の作用に加えて、
相対位置算出手段によって集中管制部と走行車両との通
信時間より、基準位置からの走行車両の相対位置が算出
される。
【0013】請求項5の発明は、所定の閉領域内で誘導
通路に沿って走行する走行車両を集中管制部にて運行管
理する走行車両の運行管理システムにおいて、誘導通路
の所定位置毎に、その位置の座標情報を提供する座標情
報提供手段を設け、前記走行車両には、前記座標情報を
取得する座標情報取得手段と、前記座標情報を取得して
からの走行距離を算出する走行距離算出手段と、前記座
標情報取得手段にて取得した座標情報と、前記走行距離
算出手段にて算出した走行距離とにより、閉領域内にお
ける走行車両の座標を算出する第2座標算出手段と、少
なくとも前記第2座標算出手段にて算出された座標情報
と、走行車両の識別信号とを発信する第3発信手段とを
備え、前記集中管制部には、前記走行車両からの発信信
号を受信する第3受信手段と、前記識別信号を認識する
識別信号認識手段と、閉領域内の座標情報を記憶する座
標情報記憶手段とを備えていることを要旨としている。
【0014】従って、請求項5の発明では、走行車両が
誘導通路の所定位置を通過する際、座標情報取得手段に
よって座標情報提供手段にて提供されるその位置の座標
情報が取得され、その後、走行距離算出手段によって前
記座標情報を取得してからの走行距離が算出される。そ
して、第2座標算出手段によって、座標情報取得手段に
て取得された座標情報と、走行距離算出手段にて算出さ
れた走行距離とにより、閉領域内における走行車両の座
標が算出される。そして、第3発信手段によって、少な
くとも第2座標算出手段にて算出された座標情報と、走
行車両の識別信号とが発信され、それらが集中管制部の
第3受信手段によって受信される。
【0015】請求項6の発明は、請求項5に記載の発明
において、前記集中管制部は、閉領域内の座標情報に対
応した連絡情報を記憶する連絡情報記憶手段と、前記連
絡情報を発信する第4発信手段とを備え、前記走行車両
は、前記連絡情報を受信する第4受信手段を備えたこと
を要旨としている。
【0016】従って、請求項6の発明では、前記請求項
5の発明の作用に加えて、走行車両の第3発信手段から
走行車両の座標情報が発信されると、その座標情報が集
中管制部の第3受信手段によって受信される。そして、
走行車両の座標に対応した連絡情報が、集中管制部の第
4発信手段によって発信されると、その連絡情報が走行
車両の第4受信手段によって受信される。
【0017】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
に記載の発明において、受発信の媒体として、前記誘導
通路を形成する導電線を用いたことを要旨としている。
従って、請求項7の発明では、前記請求項5又は請求項
6の発明の作用に加えて、誘導通路を形成する導電線を
介して、走行車両と集中管制部との間で通信が行われ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
第1実施形態を図面に従って説明する。図1は、所定の
閉領域(ゴルフ場)内で誘導通路に沿って走行する複数
のゴルフカートを運行管理するカート運行管理システム
の構成を示す概略図である。図1において、走行車両の
運行管理システムとしてのカート運行管理システム1
は、誘導通路2と、いずれも誘導通路2に沿って走行す
る複数台(本実施形態では7台)の電磁誘導式自動走行
車としてのゴルフカートA〜Gと、各ゴルフカートA〜
Gを運行管理するクラブハウス内に設けられたコントロ
ールセンター3とからなる。
【0019】ゴルフ場内において各ゴルフカートA〜G
が走行する誘導通路2の下方(地中)には、導電線から
なる誘導線Yが埋設されており、その誘導線Yがコント
ロールセンター3と各ゴルフカートA〜G間の通信にお
ける受発信の媒体とされている。この誘導線Yには、コ
ントロールセンター3の図示しない信号発生器から出力
される、各ゴルフカートA〜Gを誘導通路2に沿って自
動走行可能とするための誘導走行信号(高周波信号)を
含む交流電流が流されており、この交流電流によって交
番磁界が発生するようになっている。
【0020】又、コントロールセンター3のコントロー
ラ33(図2参照)からカート情報要求信号、カート指
令信号(いずれも後記する)等のデジタル信号が出力さ
れて、それらが発信回路31を介して発信されると、誘
導線Yには、それらの信号によって周波数変調された交
流電流が流れるようになっている。さらに、各ゴルフカ
ートA〜Gのコントローラ12(図2参照)からカート
情報信号、カート動作状態信号(いずれも後記する)等
のデジタル信号が出力されて、それらが発信回路13を
介して発信されると、誘導線Yには、それらの信号によ
って周波数変調された交流電流が流れるようになってい
る。即ち、誘導線Yには、誘導走行信号、カート情報要
求信号、カート指令信号、カート情報信号、カート動作
状態信号等を含む交流電流が流れることになる。
【0021】それぞれ走行車両を構成する各ゴルフカー
トA〜Gは図2に示すように、それぞれ受信回路11、
コントローラ12、発信回路13を備えている。尚、各
ゴルフカートA〜Gの電気的構成は同様であるため、図
2においては、説明の便宜上、ゴルフカートAの電気的
構成のみを図示する。第2受信手段としての受信回路1
1は検出コイル(アンテナコイル)を含み、誘導線Yに
発生する交番磁界を検出コイルにて検出し、交番磁界に
応じた出力信号を図示しない復調回路に出力する。復調
回路は、入力した信号、即ち、カート情報要求信号、カ
ート指令信号によって周波数変調された信号をデジタル
信号に復調し、その信号(カート情報要求信号、カート
指令信号)をコントローラ12に出力する。
【0022】コントローラ12は、CPU21、ROM
22、EEPROM23、RAM24、タイマ25から
なる。ROM22には、「子局用カート情報通信制御プ
ログラム」等の各種制御プログラムが格納されている。
CPU21は、ROM22に格納された制御プログラム
に従って、子局用カート情報通信制御処理等の種々の演
算処理を実行する。EEPROM23には、所定の識別
コードが記憶されている。この識別コードは各ゴルフカ
ートA〜G毎に固有のものとされており、本実施形態で
は7種類の識別コードが存在することになる。CPU2
1は、受信回路11から図示しない復調回路を介してカ
ート情報要求信号を入力したときには、EEPROM2
3に予め記憶された所定の識別コードを含む識別信号
(カート情報信号)を発信回路13に出力する。
【0023】又、CPU21は、受信回路11から復調
回路を介してカート指令信号を入力したときには、その
カート指令信号に基づく発進制御等の制御を行い、それ
が異常なく行われたか、或いは、それが行われず異常で
あるかを示す(そのときのゴルフカートの動作状態を示
す)カート動作状態信号を発信回路13に出力する。
尚、CPU21によるカート指令信号に基づく発進制御
等の制御、カート動作状態信号の出力については後述す
る。RAM24は、CPU21の演算処理結果を一時記
憶するための作業用メモリである。第1発信手段として
の発信回路13は、CPU21から出力された識別信号
(カート情報信号)及びカート動作状態信号を含む発信
信号を誘導線Yを介してコントロールセンター3に発信
する。
【0024】集中管制部としてのコントロールセンター
3は、発信回路31、受信回路32、コントローラ33
を備えている。第2発信手段としての発信回路31は、
コントローラ33(詳しくはCPU41)から出力され
るカート情報要求信号、カート指令信号を誘導線Yを介
して各ゴルフカートA〜Gの受信回路11に発信する。
第1受信手段としての受信回路32は検出コイル(アン
テナコイル)を含み、誘導線Yに発生する交番磁界を検
出コイルにて検出し、交番磁界に応じた出力信号を図示
しない復調回路に出力する。復調回路は、入力した信
号、即ち、カート情報信号(識別信号)、カート動作状
態信号によって周波数変調された信号をデジタル信号に
復調し、その信号(カート情報信号、カート動作状態信
号)をコントローラ33に出力する。
【0025】コントローラ33は、CPU41、ROM
42、EEPROM43、RAM44、タイマ45から
なる。ROM42には、「親局用カート情報通信制御プ
ログラム」等の各種制御プログラムが格納されている。
識別信号認識手段、相対位置算出手段及び第1座標算出
手段としてのCPU41は、ROM42に格納された制
御プログラムに従って、親局用カート情報通信制御処理
等の種々の演算処理を実行する。座標情報記憶手段及び
連絡情報記憶手段としてのEEPROM43には、閉領
域内の座標情報群及び閉領域内の座標情報に対応した連
絡情報が記憶されている。一方、EEPROM43に
は、各ゴルフカートA〜Gに固有の識別コードとそれぞ
れ一致する第1〜第7識別コードデータを有する識別コ
ードテーブルが記憶されている。
【0026】CPU41は、カート情報要求信号を発信
したゴルフカート(例えば、ゴルフカートA)からカー
ト情報信号を得ると、そのカート情報信号に含まれるゴ
ルフカート固有の識別コードに基づいて、そのゴルフカ
ートがどのゴルフカート(例えば、ゴルフカートA)で
あるかを認識する。一方、CPU41は、タイマ45に
てアンサーバック時間(集中管制部と走行車両との通信
時間を構成する)を計測する。このアンサーバック時間
とは、CPU41が特定のゴルフカート(例えば、ゴル
フカートA)にカート情報要求信号を出力してから、そ
のゴルフカート(この場合、ゴルフカートA)がそのカ
ート情報要求信号を受信して、それに基づいてCPU2
1がカート情報信号を出力し、そのカート情報信号がC
PU41に入力されるまでの時間をいう。
【0027】CPU41は、アンサーバック時間に基づ
いて、ゴルフカートがEEPROM43に予め記憶され
た座標情報群のうちのどの座標(クラブハウス内の所定
位置を基準位置とした場合におけるその基準位置に対す
るゴルフカートの相対位置の座標)に位置しているのか
を算出する。そして、CPU41は、その座標(絶対座
標)に適した連絡情報(カート指令信号)を出力する。
本実施形態では、ゴルフカートを発進させるためのカー
ト指令信号、ゴルフカートを停止させるためのカート指
令信号、ゴルフカートを減速させるためのカート指令信
号、ゴルフカートを増速させるためのカート指令信号、
ゴルフカートに警報出力させるためのカート指令信号が
存在し、各カート指令信号はそれぞれ連絡情報を構成し
ている。RAM44は、CPU41の演算処理結果を一
時記憶するための作業用メモリである。
【0028】次に各ゴルフカートA〜Gの構成を図12
を用いて説明する。尚、各ゴルフカートA〜Gの構成は
同様であるため、図12においては、説明の便宜上、ゴ
ルフカートAの構成のみを図示する。図12においてゴ
ルフカートAは、エンジン51を搭載し、このエンジン
51には遠心クラッチ付きVベルト式自動変速機52を
介してトランスミッション53が連結されている。従っ
て、エンジン回転数が所定エンジン回転数以上のとき
は、遠心クラッチが連結されて、エンジン51からVベ
ルト式自動変速機52を介してトランスミッション53
に駆動力が伝達され、駆動輪である一対の後輪54が回
転駆動される。又、所定エンジン回転数を下回ったとき
は、遠心クラッチが「断」となり、駆動力は、トランス
ミッション53に対し伝わらないようになっている。
【0029】又、ゴルフカートAは、操舵輪である左右
一対の前輪55を手動操舵するためのハンドル56、エ
ンジン51のエンジン回転数を変えるためのスロットル
開度を調節するためのアクセルペダル57、車両に制動
を付与するためのブレーキペダル58とブレーキユニッ
ト59、ブレーキユニット59に連結されるとともに各
後輪54、各前輪55にそれぞれ設けられたドラムブレ
ーキ60〜63を備えている。
【0030】前記ブレーキユニット59は常時ブレーキ
構成となっており、図示しないブレーキバネにて前記ド
ラムブレーキ60〜63が制動側に常時付勢されてい
る。ブレーキユニット59は、ブレーキモータ64、電
磁クラッチ65を備えている。ブレーキモータ64は自
動走行モード時において、加減速走行、制動停止に使用
されるものであって、正転により、前記ブレーキバネに
よる制動を解除し、逆転により、前記ブレーキバネによ
る制動を許容する。電磁クラッチ65は、ブレーキモー
タ64及びブレーキペダル58と、図示しないブレーキ
バネとの連結遮断を行うためのものであり、「連結」作
動された際には、ブレーキバネがブレーキモータ64及
びブレーキペダル58と連結され、「遮断」作動された
際には、ブレーキバネがブレーキモータ64及びブレー
キペダル58から分離され、ブレーキバネによる制動が
瞬時に付与される。この電磁クラッチ65の「遮断」作
動は、駐車時及び緊急停止時に行われる。
【0031】前記アクセルペダル57には、ポテンショ
メータからなるアクセルセンサ66が設けられ、アクセ
ルセンサ66はアクセルペダル57のアクセル操作量に
比例したアクセル信号をコントローラ12に出力する。
一方、ブレーキペダル58にはブレーキスイッチ67が
設けられ、ブレーキスイッチ67はブレーキペダル58
の踏み込み操作に応じて、ブレーキ信号をコントローラ
12に出力する。
【0032】前記ハンドル56はステアリング機構68
に連結されている。ステアリング機構68はラックピニ
オン式とされ、図示しないピニオンがステアリング軸7
0を介してハンドル56によって作動され、図示しない
ラックに連結されたタイロッド68aを介して各前輪5
5の転舵が可能とされている。ステアリング機構68は
操舵モータ69を備えており、操舵モータ69が回転駆
動されると、ステアリング軸70を介して各前輪55が
操舵される。尚、操舵モータ69が回転される際には、
ハンドル56は操舵切換クラッチ71によってステアリ
ング軸70から切り離され、手動操作が不能になってい
る。
【0033】又、ゴルフカートAは通常のマニュアル操
作による手動走行の他、自動走行が可能となっており、
自動走行を行うためのコントローラ12を備えている。
同コントローラ12により、手動走行モード時の車速制
御及び自動走行モード時の操舵制御、車速制御、及び両
モード時のエンジン回転制御を可能とする。
【0034】前記コントローラ12には、誘導センサ7
5a、75b、マグネットセンサ76等のセンサ群や、
スロットルモータ79、スタータモータ80、ブレーキ
モータ64、電磁クラッチ65、操舵モータ69、操舵
切換クラッチ71等が電気的に接続されている。スロッ
トルモータ79はリニアソレノイドにて構成され、コン
トローラ12から出力される開度指示信号に基づいて駆
動され、エンジン51の吸気系に設けられた図示しない
スロットルの開度量を調整する。スタータモータ80
は、コントローラ12から出力されるスタータ信号によ
り駆動され、エンジン51を始動する。
【0035】ブレーキモータ64は、内蔵されたドライ
バにコントローラ12から制動指令信号が入力される
と、同ドライバからその信号値に対応した駆動電流が供
給され、この結果、ドラムブレーキ60〜63を駆動
し、車両を制動する。電磁クラッチ65はコントローラ
12からのオン/オフ信号に基づいて、ブレーキペダル
58及びブレーキモータ64を図示しないブレーキバネ
に対して連結、或いは、遮断する。操舵モータ69は、
自動走行モード時において、内蔵したドライバにコント
ローラ12から操舵指示信号が入力されると、同ドライ
バからその信号値に応じた駆動電流が供給され、この結
果、ステアリング軸70を回動する。操舵切換クラッチ
71は、コントローラ12からのオン/オフ信号に基づ
いて、ハンドル56、ステアリング軸70の両者を連
結、或いは、遮断する。
【0036】誘導センサ75a、75bは、車両の前端
部において支持点を回動中心Oとして水平方向に回動自
在に支持されたT字状アーム72に対して、左右一対取
付けられている。T字状アーム72の基端は、ステアリ
ング軸70に連結されたタイロッド68aに揺動自在に
連結されており、ステアリング機構68の作動に応じ
て、各前輪55の転舵方向と一致するように回動する。
各誘導センサ75a、75bはそれぞれ地面と対向する
ように配置された検出コイル(アンテナコイル)を含
み、誘導走行信号を含む交流電流が誘導線Yに流される
ことによって、誘導線Yに発生する交番磁界を検出コイ
ルにて検出する。
【0037】そして、自動走行モード時において、誘導
センサ75a、75bは誘導通路内に埋設した誘導線Y
からの左右ずれ幅(操舵ずれ量)を感知して、そのずれ
幅の検出信号をコントローラ12に出力する。コントロ
ーラ12は操舵モータ69に対して、前記ずれ幅の検出
信号に応じた制御、即ち、誘導線Yに対する誘導センサ
75a、75bの位置が正常位置になるように操舵制御
を行う。そして、ステアリング機構68のピニオンを回
転駆動させて各前輪55を旋回させ、この旋回に追従し
て、T字状アーム72を回動させる。この結果、コント
ローラ12は、誘導センサ75a、75bの出力に基づ
き、車両が誘導線Y(誘導通路)から逸脱しないように
操舵制御することになる。
【0038】マグネットセンサ76は、地面と対向する
ように車両の所定位置に取り付けられており、前記誘導
線Yの複数箇所に設けられた図示しない停点マグネット
を磁気的に検出するようになっている。停点マグネット
は、自動走行モードでの走行中に、マグネットセンサ7
6による検出によって車両を停車させるためのものであ
る。従って、停点マグネットは、ゴルフ場コースの各ホ
ールのティーグランド付近、グリーン付近等、車両を停
車させてプレーを行う必要がある箇所に設けられてい
る。前記各停点マグネットは磁界を発生するものであ
り、マグネットセンサ76は、それらから発生された磁
界を検出することにより、その検出した磁界に応じた出
力信号(停点マグネットの検出信号)をコントローラ1
2に出力する。コントローラ12は、マグネットセンサ
76から停点マグネットの検出信号を入力すると、ブレ
ーキモータ64に制動指令信号を出力し、車両の制動を
行う。尚、前記各停点マグネットが設けられた位置は、
それぞれカート制御位置に相当する。
【0039】車両の図示しないインストルメントパネル
には、キースイッチ(図示しない)、手動走行モードと
自動走行モードとの切換を指示するための手動操作可能
な走行モード切換スイッチ85、自動走行モード時にお
いて発進と停止とを指示する発進/停止スイッチ86等
の各種スイッチ類、及び警告表示などを行う各種のラン
プ87が設けられている。
【0040】走行モード切換スイッチ85にて自動走行
モードが選択されると、コントローラ12に自動走行モ
ード指示信号が入力され、コントローラ12は車両の走
行モードを手動走行モードから自動走行モードに切換
え、自動走行のための制御を行う。一方、手動走行モー
ドが選択されると、コントローラ12に手動走行モード
指示信号が入力され、コントローラ12は車両の走行モ
ードを自動走行モードから手動走行モードに切換え、手
動走行のための制御を行う。発進/停止スイッチ(スタ
ート/ストップSW)46は、走行モード切換スイッチ
85が自動走行モードに設定され、且つ、ゴルフカート
Aが停車中のときに操作されると、車両が発進するよう
になっている。一方、発進/停止スイッチ86は、走行
モード切換スイッチ85が自動走行モードに設定され、
且つ、車両が走行中のときに操作されると、車両が停車
するようになっている。
【0041】又、車両の走行状態を検出するためのセン
サ類として、後輪54の車軸には車速を検出する車速セ
ンサ91、エンジン51の出力軸にはエンジン回転数セ
ンサ92、さらに車両の所定位置には、車両の傾斜(平
地走行、上り坂走行、下り坂走行)を検出する傾斜セン
サ93等が設けられ、それぞれのセンサはコントローラ
12に電気的に接続されている。
【0042】上記のように構成された各ゴルフカートA
〜GのCPU21は、受信回路11を介してコントロー
ルセンター3からカート指令信号を入力したとき等には
カート制御変更・処理を行う。一方、CPU21は、そ
のときどきのカート動作状態を示すカート動作状態デー
タをRAM24のカート動作状態記憶エリアに格納する
ようになっている。
【0043】例えば、CPU21は、発進のためのカー
ト指令信号を入力すると、スタータ信号を出力すること
によりスタータモータ80を駆動してエンジン51を始
動させるとともに、その後、エンジン回転数制御等を行
ってエンジン51を駆動してその出力をVベルト式自動
変速機52及びトランスミッション53を介して各後輪
54に伝達し、ゴルフカートを発進させる。一方、CP
U21は、自動走行モード時においてゴルフカートが停
車中のときに、発進/停止スイッチ86が操作される
と、上記と同様の発進制御を行う。ここで、停車してい
たゴルフカートが走行を開始(発進)すると、車速セン
サ91からコントローラ12に車速に応じた出力信号
(車速信号)が出力される。CPU21は、車速センサ
91からの車速信号が所定値以上であるか否かを判定し
て、即ち、正常に発進した(正常状態)か、正常に発進
しなかった(異常状態)かのどちらの状態(いずれもカ
ート動作状態)であるかを判定して、そのときのカート
動作状態を示すカート動作状態データにてRAM24の
カート動作状態記憶エリアを書き換える。
【0044】一方、CPU21は、停止のためのカート
指令信号を入力すると、ブレーキモータ64のドライバ
に制動指令信号を出力することによりドラムブレーキ6
0〜63を駆動してゴルフカートを停止させる。一方、
CPU21は、自動走行モード時においてゴルフカート
が走行中のときに、発進/停止スイッチ86が操作され
ると、上記と同様の停止制御を行う。又、CPU21
は、自動走行モード時においてゴルフカートが走行中の
ときに、マグネットセンサ76によって図示しない停点
マグネットが検出されると、上記と同様の停止制御を行
う。CPU21は、車速センサ91からの車速信号が0
であるか否かを判定して、即ち、正常に停止した(正常
状態)か、正常に停止しなかった(異常状態)かのどち
らの状態(いずれもカート動作状態)であるかを判定し
て、そのときのカート動作状態を示すカート動作状態デ
ータにてRAM24のカート動作状態記憶エリアを書き
換える。
【0045】又、CPU21は、減速のためのカート指
令信号を入力すると、ブレーキモータ64を減速制御し
てゴルフカートを減速させる。一方、CPU21は、自
動走行モード時においてゴルフカートが走行中のとき
に、ブレーキペダル58が踏み込み操作されると、ブレ
ーキスイッチ67からのブレーキ信号に基づく減速制御
を行う。CPU21は、車速センサ91からの車速信号
が減速のための目標車速であるか否かを判定して、即
ち、正常に減速した(正常状態)か、正常に減速しなか
った(異常状態)かのどちらの状態(いずれもカート動
作状態)であるかを判定して、そのときのカート動作状
態を示すカート動作状態データにてRAM24のカート
動作状態記憶エリアを書き換える。
【0046】さらに、CPU21は、増速のためのカー
ト指令信号を入力すると、スロットルモータ79を増速
制御してゴルフカートを増速させる。CPU21は、車
速センサ91からの車速信号が増速のための目標車速で
あるか否かを判定して、即ち、正常に増速した(正常状
態)か、正常に増速しなかった(異常状態)かのどちら
の状態(いずれもカート動作状態)であるかを判定し
て、そのときのカート動作状態を示すカート動作状態デ
ータにてRAM24のカート動作状態記憶エリアを書き
換える。
【0047】尚、ゴルフカートに異常が発生した場合
(正常に発進しなかった場合等)には、CPU21は、
ランプ87のうち警報ランプを点灯させて搭乗者にゴル
フカートが異常(発進異常等)であることを報知する。
【0048】ここでカートイベントについて説明する。
カートイベントとは、ゴルフカートの走行状態に変更が
あったことをいう。例えば、走行停止状態から走行を開
始したとき(発進)、低速走行から加速走行、或いは高
速走行から減速走行、走行から停止状態になったとき等
を含む。これらのカートイベントは、前述したようにカ
ート指令信号や、停点マグネットによる指令、或いは、
搭乗者の発進/停止スイッチ86の操作、ブレーキペダ
ル58の操作によって生ずる。カートイベントのうち、
発進、定速走行、走行停止の発生の判定は、それぞれの
カートイベントに対応して、そのカートイベントが発生
したか否かを検出するために予め設定された複数の閾値
と車速センサ91からの車速信号との比較に基づいて行
う。又、加速走行、減速走行はその時々に入力される車
速信号から算出される加速度に基づいて判定する。
【0049】次に、上記のように構成したカート運行管
理システム1の作用について図3及び図4を用いて説明
する。図3はコントロールセンター3のCPU41が
「親局用カート情報通信制御プログラム」に従って定時
毎に割り込み処理する親局用カート情報通信制御の処理
動作を示すフローチャート図である。尚、コントロール
センター3のCPU41は、まずゴルフカートAに対し
てS1〜S9に沿った一連の処理動作を行った後、ゴル
フカートB〜Gの順にそれらに対して同様の処理動作を
行う。
【0050】まず、図3に示すように、コントロールセ
ンター3のCPU41はステップ(以下、ステップをS
という)1で、ゴルフカートに対してカート情報要求信
号を送信し、そのゴルフカートからカート情報信号が送
信されてくるまで待機する。即ち、CPU41は発信回
路31にカート情報要求信号を出力し、発信回路31は
そのカート情報要求信号を誘導線Yを介してゴルフカー
トの受信回路11に発信する。そして、CPU41はタ
イマ45にて、発信回路31にカート情報要求信号を出
力してからの時間(アンサーバック時間)の計時を開始
する。
【0051】次にS2では、S1でカート情報要求信号
を送信したゴルフカートからカート情報信号を取得し、
S3でそのゴルフカートにおけるアンサーバック時間T
を計測し、S4でアンサーバック時間Tよりカート絶対
座標(クラブハウス内の所定位置を基準位置とした場合
におけるその基準位置に対するゴルフカートの相対位置
の座標)の算出を行う。即ち、CPU41はカート情報
信号を入力すると、タイマ45にてアンサーバック時間
Tの計時を終了し、S1で計時を開始してからゴルフカ
ートのカート情報信号を入力するまでの時間を算出す
る。そして、そのアンサーバック時間Tに基づいて、ゴ
ルフカートが誘導線Yのどの位置(絶対座標)を走行し
ているのかを算出する。本実施形態では、S4は第1座
標算出手段に相当する。尚、ゴルフカートによるカート
情報信号の送信については後述する。
【0052】次にS5でゴルフカートがカート制御位置
にあると判断すると、即ち、ゴルフカートがカート制御
(例えば、発進)すべき絶対座標に位置していると判断
すると、S6でそのゴルフカートに対してカート指令信
号を送信し、S7でタイマ45にて所定時間計時してそ
のゴルフカートからカート動作状態信号及び識別信号が
送信されてくるまで待機する。尚、ゴルフカートによる
カート動作状態信号及び識別信号の送信については後述
する。一方、S5でゴルフカートがカート制御位置には
ないと判断すると、S7に移行する。S7でゴルフカー
トからカート動作状態信号及び識別信号を取得すると、
S8に移行する。
【0053】CPU41は、S8では下記の判断を行
う。今回の制御処理において、S6で、カート指令信号
の送信を行った場合には、そのカート指令信号に基づい
て処理を行ったゴルフカートからのカート動作状態信号
が、正常状態を示しているものか、或いは異常状態を示
しているものかを判定する。
【0054】又、今回の制御処理において、S5からS
7にジャンプした場合には、今回の制御処理では、カー
ト指令信号を送信していない。このため、前回以前の制
御処理において発信した、最新のカート指令信号に基づ
いて処理を行った結果であって、今回の制御処理中にゴ
ルフカートから受信したカート動作状態信号が、正常状
態を示しているものか、或いは異常状態を示しているも
のかを判定する。
【0055】又、ゴルフカートが、停点マグネットを検
出した場合や、ブレーキペダル58が踏み込み操作され
た場合や、発進/停止スイッチ86が操作された場合の
ように、コントロールセンター3からのカート指令信号
に基づかない場合には、ゴルフカート側では、カート動
作状態信号を発信する際に、カート指令信号に基づかな
いカート動作状態信号であることを識別し、且つ、その
操作指令の内容を表示するためのコードデータ、即ち、
ゴルフカート側の独自の操作指令で行ったことを示す独
自操作データも送信する。
【0056】この結果、CPU41はS8では、この独
自操作データと、このカート動作状態信号とに基づい
て、ゴルフカート側での独自操作の結果、カート動作状
態信号が、正常状態を示しているものか、或いは異常状
態を示しているものかを判定する。
【0057】S8で、カート動作状態が正常状態を示し
ている場合には、一旦この制御ルーチンを終了する。
又、S8でカート動作状態が異常状態を示している場合
には、S9で、カート異常検出処理を行い、この制御ル
ーチンを一旦終了する。従って、S9の処理を行うこと
により、ゴルフカートには異常が発生しており、それを
クラブハウス側で把握してゴルフカートの異常に対する
迅速な対応が可能となる。
【0058】図4は各ゴルフカートA〜GのCPU21
が「子局用カート情報通信制御プログラム」に従って定
時毎に割り込み処理する子局用カート情報通信制御の処
理動作を示すフローチャート図である。
【0059】図4に示すように、ゴルフカートのCPU
21はS11でカート情報要求信号を入力すると、S1
2でカート情報信号を送信し、S13に移行する。即
ち、CPU21は受信回路11を介してコントロールセ
ンター3からカート情報要求信号を入力すると、EEP
ROM23に予め記憶された所定の識別コード(ゴルフ
カート毎に固有のもの)を含む識別信号(カート情報信
号)を発信回路13に出力し、発信回路13はそのカー
ト情報信号を誘導線Yを介してコントロールセンター3
の受信回路32に発信する。一方、S11でカート情報
要求信号が入力されないときには、S13に移行する。
【0060】次にS13でカート指令信号を入力する
と、S14でそのカート指令信号に基づいたカート制御
変更・処理を行い、S15に移行する。又、S13でカ
ート指令信号を入力しない場合は、S15に移行する。
【0061】S15では、カートイベントが新しく発生
したか否かを判定する。カートイベントは、ゴルフカー
トの走行状態が変更された場合に発生する。S15にお
いては、何のカートイベントが発生したかが、そのとき
に入力した車速センサ91からの車速信号と、複数の閾
値とに基づいて判定される。即ち、閾値をa1〜am
(0<a1<a2<…<am)としたとき、これらのど
の範囲に車速があるか、或いはそのときどきに車速セン
サ91から入力される車速信号に基づいて加速度を算出
することによって、カートイベントを判定する。
【0062】S15でカートイベントが発生したことを
検出すると、S16で、そのときのカート指令信号等に
よって行われて、RAM24のカート動作状態記憶エリ
アに書き換えしたカート動作状態データをカート動作状
態信号として、カート識別信号とともにコントロールセ
ンター3に送信(発信)し、この制御ルーチンを一旦終
了する。
【0063】又、S15で、カートイベントが発生して
いないと判定した場合には、S17で、RAM24のカ
ート動作状態記憶エリアに格納しているカート動作状態
データをカート動作状態信号として、カート識別信号と
ともにコントロールセンター3に送信(発信)し、この
制御ルーチンを一旦終了する。
【0064】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、コントロールセンター3のCP
U41にてゴルフカートの識別信号を認識し、CPU4
1にて閉領域内におけるゴルフカートの座標を算出する
構成としたため、ゴルフカートに対してその座標に応じ
た適切な運行管理を容易に行うことができる。又、ゴル
フカートにトラブルが発生した場合、閉領域内における
ゴルフカートの座標が明確になっているため、トラブル
に迅速に対応できる。さらに、ゴルフ場内特有の情報を
有するコントロールセンター3で、ゴルフ場内における
各ゴルフカートA〜Gの座標を認識するため、各ゴルフ
カートA〜Gに対してゴルフ場内特有の情報を的確に提
供することが容易となる。
【0065】(2)本実施形態では、コントロールセン
ター3のCPU41にて算出されたゴルフカートの座標
に対応した連絡情報が、発信回路31によって発信され
ると、その連絡情報がゴルフカートの受信回路11によ
って受信される。従って、ゴルフカートに対してその座
標に応じた適切な連絡情報を提供することができる。例
えば、コントロールセンター3からゴルフカートAを発
進させるためにカート指令信号を発信すると、ゴルフカ
ートAのCPU21によって、発進のための制御(エン
ジン51の始動制御及びエンジン回転数制御)が行わ
れ、ゴルフカートAを発進させることができる。
【0066】(3)本実施形態では、各ゴルフカートA
〜Gを誘導する誘導通路2を形成する導電線からなる誘
導線Yを介して、各ゴルフカートA〜Gとコントロール
センター3との間で通信が行われる構成とした。従っ
て、各ゴルフカートA〜Gとコントロールセンター3と
の間で、導電線を用いた有線通信が行われることによ
り、電波障害の虞のある無線通信に比較して通信を確実
に行うことができる。又、本実施形態のように、電磁誘
導式自動走行車としての各ゴルフカートA〜Gを運行管
理するカート運行管理システム1にあっては、受信回路
11、発信回路13、発信回路31、受信回路32以外
の他の特別な受発信手段を設ける必要がなくなる。
【0067】(4)本実施形態では、コントロールセン
ター3のCPU41によってコントロールセンター3と
各ゴルフカートA〜Gとの通信時間より、基準位置から
の各ゴルフカートA〜Gの相対位置を算出する構成とし
た。従って、通信時間計測という簡易な方法で、基準位
置からの各ゴルフカートA〜Gの相対位置を算出でき、
それに伴って閉領域内における各ゴルフカートA〜Gの
座標を容易に特定できる。又、有線という一経路特性を
利用することで、ゴルフ場内における各ゴルフカートA
〜Gの座標情報を確実に把握できる。
【0068】(5)本実施形態では、1つのコントロー
ルセンター3にて複数のゴルフカートA〜Gを同時に運
行管理することができる。 (第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図5〜
図11を参照して説明する。図5は、所定の閉領域(ゴ
ルフ場)内で誘導通路に沿って走行する複数のゴルフカ
ートを運行管理するカート運行管理システムの構成を示
す概略図である。図5において、カート運行管理システ
ム1は、誘導通路2と、いずれも誘導通路2に沿って走
行するゴルフカートA〜Gと、各ゴルフカートA〜Gを
運行管理するコントロールセンター3とからなる。尚、
本実施形態のカート運行管理システム1は、前記第1実
施形態に比較して、コントロールセンター3のCPU4
1の代わりに各ゴルフカートA〜GのCPU21が、閉
領域内における各ゴルフカートA〜Gの座標を算出する
ところが異なっている。従って、前記第1実施形態の構
成と同一又は相当する構成については同一符号を付して
説明を省略する。
【0069】本実施形態の誘導線Y(受発信の媒体)に
は、前記第1実施形態と同様に誘導走行信号(高周波信
号)を含む交流電流が流されており、この交流電流によ
って交番磁界が発生するようになっている。そして、コ
ントロールセンター3のコントローラ33(図6参照)
からカート絶対座標要求信号、カート指令信号、カート
動作状態要求信号(いずれも後記する)等のデジタル信
号が出力されて、それらが発信回路31を介して発信さ
れると、誘導線Yには、それらの信号によって周波数変
調された交流電流が流れるようになっている。
【0070】一方、各ゴルフカートA〜Gのコントロー
ラ12(図6参照)からカート絶対座標情報信号、識別
信号、カート動作状態信号(いずれも後記する)等のデ
ジタル信号が出力されて、それらが発信回路13を介し
て発信されると、誘導線Yには、それらの信号によって
周波数変調された交流電流が流れるようになっている。
即ち、誘導線Yには、誘導走行信号、カート絶対座標要
求信号、カート指令信号、カート動作状態要求信号、カ
ート絶対座標情報信号、識別信号、カート動作状態信号
等を含む交流電流が流れることになる。
【0071】又、誘導線Yの複数箇所(所定位置を構成
し、本実施形態では5箇所)には、それぞれ2つの永久
磁石M1、M2(図11(a)〜(e)参照)からなる
基準点P1〜P5が設けられている。それぞれ座標情報
提供手段を構成する各基準点P1〜P5においては、2
つの永久磁石M1、M2の配置関係に対応した互いに異
なる各基準点P1〜P5の座標情報が得られるようにな
っている。
【0072】各基準点P1〜P5における2つの永久磁
石M1、M2の配置関係を図11(a)〜(e)を用い
て説明する。基準点P1においては図11(a)に示す
ように、2つの永久磁石M1、M2のS極同士が互いに
対向するように配置されており、且つ、2つの永久磁石
M1、M2間の距離はL1とされている。基準点P2に
おいては図11(b)に示すように、2つの永久磁石M
1、M2のN極同士が互いに対向するように配置されて
おり、且つ、2つの永久磁石M1、M2間の距離はL1
とされている。
【0073】基準点P3においては図11(c)に示す
ように、永久磁石M1のS極と永久磁石M2のN極とが
互いに対向するように配置されており、且つ、2つの永
久磁石M1、M2間の距離はL1とされている。基準点
P4においては図11(d)に示すように、永久磁石M
1のN極と永久磁石M2のS極とが互いに対向するよう
に配置されており、且つ、2つの永久磁石M1、M2間
の距離はL1とされている。基準点P5においては図1
1(e)に示すように、永久磁石M1のS極と永久磁石
M2のN極とが互いに対向するように配置されており、
且つ、2つの永久磁石M1、M2間の距離は前記L1よ
りも短いL2とされている。
【0074】各ゴルフカートA〜Gに設けられたマグネ
ットセンサ76は、ティーグランド付近等に設けられた
図示しない停点マグネットの他に、前記誘導線Yに設け
られた永久磁石M1、M2からなる基準点P1〜P5を
磁気的に検出するようになっている。本実施形態ではマ
グネットセンサ76は座標情報取得手段を構成してお
り、永久磁石M1、M2から発生された磁界を検出する
ことにより、その検出した磁界に応じた出力信号(出力
電圧)をコントローラ12のCPU21に出力する(座
標情報を取得する)ようになっている。マグネットセン
サ76は、永久磁石M1、M2のS極を通過するときに
出力電圧が負から正に変化し、N極を通過するときに出
力電圧が正から負に変化するようになっている。
【0075】即ち、マグネットセンサ76は図11
(a)に示すように、基準点P1を通過する際には、永
久磁石M1のS極を通過するときに出力電圧が負から正
に変化し、永久磁石M2のS極を通過するときに出力電
圧が負から正に変化するとともに、永久磁石M1、M2
間を通過するときに出力電圧が0となる。一方、マグネ
ットセンサ76は基準点P2を通過する際には図11
(b)に示すように、出力電圧が正から負に変化(永久
磁石M1のN極を通過)した後、0(永久磁石M1、M
2間を通過)となり、その後、正から負に変化(永久磁
石M2のN極を通過)する。以下、同様に、基準点P3
を通過する際には図11(c)に示すように、出力電圧
が負から正に変化した後、0となり、その後、正から負
に変化する。又、基準点P4を通過する際には図11
(d)に示すように、出力電圧が正から負に変化した
後、0となり、その後、負から正に変化する。
【0076】さらに、基準点P5を通過する際には、永
久磁石M1、M2間の距離が基準点P1〜P4よりも短
いL2であるため、次のようになる。即ち、図11
(e)に示すように、永久磁石M1のS極を通過すると
きに出力電圧が負から正に変化し、永久磁石M2のN極
を通過するときに出力電圧が正から負に変化するととも
に、永久磁石M1、M2間を通過するときに正の波形が
重合する出力電圧となる。
【0077】それぞれ走行車両を構成する各ゴルフカー
トA〜Gは図6に示すように、それぞれ受信回路11、
コントローラ12、発信回路13を備えている。尚、各
ゴルフカートA〜Gの電気的構成は同様であるため、図
6においては、説明の便宜上、ゴルフカートAの電気的
構成のみを図示する。第4受信手段としての受信回路1
1は検出コイル(アンテナコイル)を含み、誘導線Yに
発生する交番磁界を検出コイルにて検出し、交番磁界に
応じた出力信号を図示しない復調回路に出力する。復調
回路は、入力した信号、即ち、カート絶対座標要求信
号、カート指令信号、カート動作状態要求信号によって
周波数変調された信号をデジタル信号に復調し、その信
号(カート絶対座標要求信号、カート指令信号、カート
動作状態要求信号)をコントローラ12に出力する。
【0078】コントローラ12は、CPU21、ROM
22、EEPROM23、RAM24、タイマ25を備
えている。ROM22には、「子局用カート運行管理制
御プログラム」、「カート絶対座標検出制御プログラ
ム」等の各種制御プログラムが格納されている。走行距
離算出手段及び第2座標算出手段としてのCPU21
は、ROM22に格納された制御プログラムに従って、
子局用カート運行管理制御処理、カート絶対座標検出制
御処理等の種々の演算処理を実行する。
【0079】EEPROM23には、所定の識別コード
(前記第1実施形態と同様に、各ゴルフカートA〜G毎
に異なる7種類の識別コードが存在する)が記憶されて
いる。一方、EEPROM23には、各基準点P1〜P
5における永久磁石M1、M2から発生する磁界をマグ
ネットセンサ76が検出した際の出力電圧のパターンと
それぞれ一致する第1〜第5の基準点パターンデータが
記憶されている。又、EEPROM23には、各基準点
P1〜P5の1次元座標H1〜H5にそれぞれ対応する
第1〜第5の座標データが記憶されている。本実施形態
の座標は1次元座標であり、基準位置となるクラブハウ
ス内の所定位置の座標は0とされている。従って、各基
準点P1〜P5の1次元座標H1〜H5は、基準位置か
ら各基準点P1〜P5までの誘導線Yに沿った距離を意
味するものであるため、以下の説明において、前記各座
標データを基準点距離ということがある。
【0080】CPU21は、受信回路11から図示しな
い復調回路を介してカート絶対座標要求信号を入力した
ときには、クラブハウス内の所定位置を基準位置とした
場合におけるその基準位置に対するゴルフカートの相対
位置の座標(カート絶対座標)を示すカート絶対座標情
報信号と、EEPROM23に予め記憶された所定の識
別コードを含む識別信号とを発信回路13に出力する。
【0081】前記カート絶対座標は次のようにして算出
される。CPU21は、ゴルフカートが基準点を通過す
ると、マグネットセンサ76から入力される出力電圧の
変化(入力信号のパターン)の違いから、ゴルフカート
が基準点P1〜P5のうちのどの基準点を通過したのか
を判断するとともに、タイマ25にて、その基準点を通
過した時(即ち、マグネットセンサ76からの入力信号
の入力時刻)からの経過時間を計測する。即ち、CPU
21は、基準点における永久磁石M1、M2から発生す
る磁界をマグネットセンサ76が検出した際の出力電圧
(入力信号)のパターンと、予めEEPROM23に記
憶した各基準点に対応した基準点パターンデータとを比
較して、基準点ナンバーを割り出す。
【0082】そして、CPU21は、基準点を通過した
時からの経過時間と、車速センサ91から入力される車
速信号とに基づいて、基準点(座標情報を取得した位
置)からの走行距離Rを演算する。そして、CPU21
は、基準点の座標(座標情報取得手段にて取得した座標
情報)と、そこからの走行距離とにより、基準位置に対
するゴルフカートの相対位置の座標(カート絶対座標)
を算出する。
【0083】又、CPU21は、受信回路11から復調
回路を介してカート動作状態要求信号を入力したときに
は、前記第1実施形態と同様のカート動作状態信号及び
識別信号を発信回路13に出力する。第3発信手段とし
ての発信回路13は、CPU21から出力されたカート
絶対座標情報信号、識別信号及びカート動作状態信号を
含む発信信号を誘導線Yを介してコントロールセンター
3に発信する。
【0084】集中管制部としてのコントロールセンター
3は、発信回路31、受信回路32、コントローラ33
を備えている。第4発信手段としての発信回路31は、
コントローラ33(詳しくはCPU41)から出力され
るカート絶対座標要求信号、カート指令信号、カート動
作状態要求信号を誘導線Yを介して各ゴルフカートA〜
Gの受信回路11に発信する。第3受信手段としての受
信回路32は検出コイル(アンテナコイル)を含み、誘
導線Yに発生する交番磁界を検出コイルにて検出し、交
番磁界に応じた出力信号を図示しない復調回路に出力す
る。復調回路は、入力した信号、即ち、カート絶対座標
情報信号、識別信号、カート動作状態信号によって周波
数変調された信号をデジタル信号に復調し、その信号
(カート絶対座標情報信号、識別信号、カート動作状態
信号)をコントローラ33に出力する。
【0085】コントローラ33は、CPU41、ROM
42、EEPROM43、RAM44、タイマ45を備
えている。ROM42には、「親局用カート運行管理制
御プログラム」等の各種制御プログラムが格納されてい
る。識別信号認識手段としてのCPU41は、ROM4
2に格納された制御プログラムに従って、親局用カート
運行管理制御処理等の種々の演算処理を実行する。座標
情報記憶手段及び連絡情報記憶手段としてのEEPRO
M43には、閉領域内の座標情報群及び閉領域内の座標
情報に対応した連絡情報が記憶されている。一方、EE
PROM43には、各ゴルフカートA〜Gに固有の識別
コードとそれぞれ一致する第1〜第7識別コードデータ
を有する識別コードテーブルが記憶されている。
【0086】CPU41は、カート絶対座標要求信号を
発信したゴルフカート(例えば、ゴルフカートA)から
カート絶対座標情報信号及び識別信号を得ると、識別信
号に含まれるゴルフカート固有の識別コードと、予めE
EPROM43に記憶した識別コードテーブルとを参照
して特定のゴルフカートを割り出す。一方、CPU41
は、カート絶対座標情報信号に基づいて、カート絶対座
標情報信号及び識別信号を発信したゴルフカート(この
場合、ゴルフカートA)の座標(クラブハウス内の所定
位置を基準位置とした場合におけるその基準位置に対す
るゴルフカートの相対位置の座標)に適した連絡情報
(カート指令信号)を出力する。
【0087】次に、上記のように構成したカート運行管
理システム1の作用について図7、図8、図10を用い
て説明する。図7はコントロールセンター3のCPU4
1が「親局用カート運行管理制御プログラム」に従って
定時毎に割り込み処理する親局用カート運行管理制御の
処理動作を示すフローチャート図である。尚、コントロ
ールセンター3のCPU41は、まずゴルフカートAに
対してS21〜S28に沿った一連の処理動作を行った
後、ゴルフカートB〜Gの順にそれらに対して同様の処
理動作を行う。
【0088】まず、図7に示すように、コントロールセ
ンター3のCPU41はS21で、ゴルフカートに対し
てカート絶対座標要求信号を送信し、そのゴルフカート
からカート絶対座標情報信号が送信されてくるまで待機
する。即ち、CPU41は発信回路31にカート絶対座
標要求信号を出力し、発信回路31はそのカート絶対座
標要求信号を誘導線Yを介してゴルフカートの受信回路
11に発信する。次にS22では、S21でカート絶対
座標要求信号を送信したゴルフカートからカート絶対座
標情報信号と識別信号とを取得し、S23に移行する。
尚、ゴルフカートによるカート絶対座標情報信号と識別
信号との送信については後述する。
【0089】次にS23、S24では、前記第1実施形
態のS5、S6と対応しており、それぞれ同様の処理を
行い、その後、S25のカート動作状態要求に移行す
る。次にS25でゴルフカートに対してカート動作状態
要求信号を送信し、そのゴルフカートからカート動作状
態信号と識別信号とが送信されてくるまで待機する。即
ち、CPU41は発信回路31にカート動作状態要求信
号を出力し、発信回路31はそのカート動作状態要求信
号を誘導線Yを介してゴルフカートの受信回路11に発
信する。次にS26、S27、S28では、前記第1実
施形態のS7、S8、S9と対応しており、それぞれ同
様の処理を行い、一連の処理を終了する。
【0090】図8は各ゴルフカートA〜GのCPU21
が「子局用カート運行管理制御プログラム」に従って定
時毎に割り込み処理する子局用カート運行管理制御の処
理動作を示すフローチャート図である。
【0091】図8に示すように、ゴルフカートのCPU
21はS31でカート絶対座標要求信号を入力すると、
S32でカート絶対座標情報信号と識別信号とを送信
し、S33に移行する。一方、S31でカート絶対座標
要求信号が入力されないときには、S33に移行する。
尚、ゴルフカートによるカート絶対座標の算出について
は後述する。次にS33、S34では、前記第1実施形
態のS13、S14と対応しており、それぞれ同様の処
理を行い、その後、S35に移行する。
【0092】S35では、カート動作状態要求信号が入
力されたか、或いはカートイベントが新しく発生したか
否かを判定する。カートイベントは、ゴルフカートの走
行状態が変更された場合に発生する。S35において
は、何のカートイベントが発生したかが、そのときに入
力した車速センサ91からの車速信号と、複数の閾値と
に基づいて判定される。即ち、閾値をa1〜am(0<
a1<a2<…<am)としたとき、これらのどの範囲
に車速があるか、或いはそのときどきに車速センサ91
から入力される車速信号に基づいて加速度を算出するこ
とによって、カートイベントを判定する。
【0093】S35でカート動作状態要求信号が入力さ
れたか、或いはカートイベントが発生したことを検出す
ると、S36で、そのときのカート指令信号等によって
行われて、RAM24のカート動作状態記憶エリアに書
き換えしたカート動作状態データをカート動作状態信号
として、カート識別信号とともにコントロールセンター
3に送信(発信)し、この制御ルーチンを一旦終了す
る。
【0094】又、S35で、カート動作状態要求信号が
入力されず、且つ、カートイベントが発生していないと
判定した場合には、S37で、RAM24のカート動作
状態記憶エリアに格納しているカート動作状態データを
カート動作状態信号として、カート識別信号とともにコ
ントロールセンター3に送信(発信)し、この制御ルー
チンを一旦終了する。
【0095】尚、「カートイベントの発生」は第1実施
形態と同様である。次にカート絶対座標の検出方法を図
10を用いて説明する。図10は各ゴルフカートA〜G
のCPU21が「カート絶対座標検出制御プログラム」
に従って定時毎に割り込み処理するカート絶対座標検出
制御の処理動作を示すフローチャート図である。
【0096】まず、ゴルフカートが誘導線Y(誘導通路
2)に沿って自動走行しているときに、基準点Pn
(尚、n=1〜5)を通過する(S41)と、S42
で、ゴルフカートが通過した基準点Pnにおける永久磁
石M1、M2から発生する磁界をマグネットセンサ76
が検出した際の出力電圧(入力信号)のパターンと、予
めEEPROM23に記憶した基準点パターンデータと
を比較して、基準点Pn、即ち、基準点ナンバーを割り
出す。
【0097】次にS43でCPU21は、S42で割り
出した基準点Pnの1次元座標Hn(n=1〜5)に対
応する座標データ(基準点距離)をEEPROM23か
ら読み出して、RAM24の基準点距離記憶エリアにそ
のデータを格納する(基準点距離記憶エリアをセットす
る)。そして、S44でRAM24の走行距離記憶エリ
アにそれまで格納されていた走行距離データを消去する
(走行距離記憶エリアをリセットする)。尚、CPU2
1はタイマ25にて、基準点Pnを通過した時からの経
過時間の計時を開始する。
【0098】次にS45で基準点Pnからのゴルフカー
トの走行距離Rを算出し、S46で閉領域内におけるゴ
ルフカートの絶対位置(基準位置に対するゴルフカート
の相対位置の座標)を算出する。即ち、CPU21は、
基準点Pnを通過した時からの経過時間と、車速センサ
91から入力される車速信号とにより、基準点Pnから
のゴルフカートの走行距離Rを算出し、走行距離記憶エ
リアにその数値(走行距離データ)を格納する。そし
て、CPU21は、基準点Pnの1次元座標Hn(基準
位置から基準点Pnまでの誘導線Yに沿った基準点距離
Hnに相当する)と、基準点Pnからのゴルフカートの
走行距離Rとを加える(Hn+R)ことにより、ゴルフ
カートが誘導線Yのどの位置(絶対位置)を走行してい
るのかを算出する。本実施形態では、S45は走行距離
算出手段に相当し、S46は第2座標算出手段に相当す
る。
【0099】尚、S41で「YES」と判定したときに
おいて、その直後であるS45で走行距離Rが算出され
るまでの経過時間は非常に短い(略0)ため、このとき
S45で算出される基準点Pnからのゴルフカートの走
行距離Rは非常に小さな値(略0)となり、S46で算
出される値(Hn+R)は略Hnと等しくなる。そし
て、次回以降、この制御ルーチンが処理される毎にS4
1からS45にジャンプすると、走行距離Rは累積され
ていくことになる。
【0100】次にS47では、前記S46で算出した絶
対位置がカート制御位置であるか否かを判定する。絶対
位置が制御位置でなければS47で「NO」と判断し、
S49に移行する。次にS49でカートイベントが発生
していると判定すると、S50でカート動作状態信号と
識別信号とを送信し、一連の処理を終了する。一方、S
49でカートイベントが発生していないと判定すると、
一連の処理を終了する。尚、S49のカートイベントの
発生の定義は第1実施形態と同様である。
【0101】その後、次回以降の制御サイクルにおいて
は、次の基準点が検出されるまではS41で「NO」と
判断し、S45で基準点Pnからの走行距離Rを算出
し、S46で絶対位置を算出し、S47で「NO」と判
断し、S49、S50を経て一連の処理を終了すること
を繰り返す。
【0102】その後やがて、S46で算出した絶対位置
がカート制御位置となると、S47で「YES」と判断
し、S48でカート制御変更・処理(コントロールセン
ター3からのカート指令信号に基づく制御ではなく、ゴ
ルフカート自身の判定に基づく制御)を行い、S49に
移行する。次にS49で、ゴルフカート自身の判定に基
づく制御によってカートイベントが発生(S49で「Y
ES」の判断)し、S50でカート動作状態信号と識別
信号とを送信し、一連の処理を終了する。
【0103】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、閉領域内におけるゴルフカート
の座標の算出をゴルフカート自身が行う構成としたた
め、コントロールセンター3にそれらの算出手段を設け
ることなく、ゴルフカートに対してその座標に応じた適
切な運行管理を行うことができる。又、ゴルフカートの
CPU21を、基準点の座標とその基準点からのゴルフ
カートの走行距離との組み合わせでゴルフカートの座標
を算出する構成とした。従って、正確且つ容易にゴルフ
カートの座標を算出することができ、コントロールセン
ター3においてはその座標を確実に認識できる。
【0104】(2)本実施形態では、ゴルフカートの発
信回路13からそのゴルフカートのカート絶対座標情報
信号と識別信号とが発信されると、それらがコントロー
ルセンター3の受信回路32によって受信される。そし
て、ゴルフカートの座標に対応したカート指令信号が、
コントロールセンター3の発信回路31によって発信さ
れると、そのカート指令信号がゴルフカートの受信回路
11によって受信される。従って、ゴルフカートに対し
てその座標に応じた適切なカート指令信号を提供するこ
とができる。又、ゴルフカートの座標に対応したカート
指令信号をそのゴルフカートに送信することで、ゴルフ
場内特有の情報を的確に提供することが容易となる。
【0105】(3)本実施形態では、各ゴルフカートA
〜Gを誘導する誘導通路2を形成する導電線からなる誘
導線Yを介して、各ゴルフカートA〜Gとコントロール
センター3との間で通信が行われる構成とした。従っ
て、各ゴルフカートA〜Gとコントロールセンター3と
の間で、導電線を用いた有線通信が行われることによ
り、電波障害の虞のある無線通信に比較して通信を確実
に行うことができる。又、本実施形態のように、電磁誘
導式自動走行車としての各ゴルフカートA〜Gを運行管
理するカート運行管理システム1にあっては、受信回路
11、発信回路13、発信回路31、受信回路32以外
の他の特別な受発信手段を設ける必要がなくなる。
【0106】(4)本実施形態では、1つのコントロー
ルセンター3にて複数のゴルフカートA〜Gを同時に運
行管理することができる。なお、前記各実施形態は以下
のように変更してもよい。
【0107】・前記各実施形態では、1つのコントロー
ルセンター3にて複数台(前記各実施形態では7台)の
ゴルフカートA〜Gを運行管理するカート運行管理シス
テム1としたが、1つのコントロールセンター3にて1
台又は2台以上の複数台のゴルフカートを運行管理する
カート運行管理システムとしてもよい。
【0108】・前記第2実施形態では、誘導線Yの所定
位置に永久磁石M1、M2からなる基準点P1〜P5
(それぞれ座標情報提供手段を構成する)を設け、その
永久磁石M1、M2を各ゴルフカートA〜Gに設けたマ
グネットセンサ76(それぞれ座標情報取得手段を構成
する)にて磁気的に検出する構成としたが、次のように
してもよい。即ち、誘導線Yの所定位置(例えば、前記
第2実施形態と同様に5箇所)に所定位置毎に異なる電
波を発信する発信器(それぞれ座標情報提供手段を構成
する)を設け、その発信器から発信される電波を各ゴル
フカートA〜Gの受信回路11(それぞれ座標情報取得
手段を構成する)にて受信する構成としてもよい。この
場合、互いに異なる各電波(上記の場合、5種類)に
は、各電波発信手段が設けられた位置を示す座標情報が
含まれることとする。
【0109】このようにした場合には、各ゴルフカート
A〜Gにマグネットセンサ76を設けなくても、予め設
けられた(既に前記第2実施形態で使用している)受信
回路11にて各基準点P1〜P5の座標情報を取得でき
るため、各ゴルフカートA〜Gの構成を簡略化すること
ができる。
【0110】・前記各実施形態では、ゴルフカートを運
行管理するカート運行管理システム1に具体化したが、
ゴルフカート以外の走行車両、例えば、バギー車、ゴー
カート等を運行管理する走行車両の運行管理システムに
具体化してもよい。
【0111】次に、前記各実施形態及び別例から把握で
きる請求項に記載した発明以外の技術的思想について、
それらの効果と共に以下に記載する。 (イ)所定の閉領域内で走行車両を集中管制部にて運行
管理する走行車両の運行管理方法において、走行車両及
び集中管制部には、それぞれ相互に通信可能な通信手段
を備え、相互の通信信号に基づいて、基準位置からの走
行車両の相対位置を算出し、その算出された相対位置に
より、前記走行車両の座標を算出することを特徴とする
走行車両の運行管理方法。
【0112】従って、この(イ)に記載の発明によれ
ば、走行車両及び集中管制部にそれぞれ設けられた通信
手段が相互に通信を行うことにより、基準位置からの走
行車両の相対位置が算出され、その相対位置により走行
車両の座標が算出される。従って、走行車両に対してそ
の座標に応じた適切な運行管理を容易に行うことができ
る。前記実施形態において受信回路11、発信回路13
はそれぞれ走行車両の通信手段を構成し、発信回路3
1、受信回路32はそれぞれ集中管制部の通信手段を構
成する。
【0113】(ロ)受発信の媒体として、走行車両を誘
導する誘導通路を形成する導電線を用いた上記(イ)に
記載の走行車両の運行管理方法。従って、この(ロ)に
記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の作用効果
と同様の作用効果が得られる。
【0114】(ハ)前記集中管制部と前記走行車両との
通信時間より、基準位置からの走行車両の相対位置を算
出する上記(イ)又は(ロ)に記載の走行車両の運行管
理方法。従って、この(ハ)に記載の発明によれば、請
求項4に記載の発明の作用効果と同様の作用効果が得ら
れる。
【0115】(ニ)所定の閉領域内で誘導通路に沿って
走行する走行車両を集中管制部にて運行管理する走行車
両の運行管理方法において、走行車両が誘導通路の所定
位置を通過する際、走行車両に設けた座標情報取得手段
にて、所定位置に設けた座標情報提供手段が提供するそ
の位置の座標情報を取得し、走行車両に設けた走行距離
算出手段にて前記座標情報を取得してからの走行距離を
算出し、走行車両に設けた第2座標算出手段にて、前記
取得した座標情報と前記算出した走行距離とにより、閉
領域内における走行車両の座標を算出し、走行車両に設
けた第3発信手段にて、少なくとも前記算出した座標情
報と走行車両の識別信号とを発信すると、集中管制部の
第3受信手段にて、前記走行車両からの発信信号を受信
し、集中管制部に設けた識別信号認識手段にて前記識別
信号を認識する走行車両の運行管理方法。
【0116】従って、この(ニ)に記載の発明によれ
ば、請求項5に記載の発明の作用効果と同様の作用効果
が得られる。 (ホ)受発信の媒体として、前記誘導通路を形成する導
電線を用いた上記(ニ)に記載の走行車両の運行管理方
法。従って、この(ホ)に記載の発明によれば、請求項
7に記載の発明の作用効果と同様の作用効果が得られ
る。
【0117】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、走行車
両からの発信信号に基づいて、集中管制部の第1座標算
出手段にて閉領域内における走行車両の座標を算出する
構成としたため、走行車両に対してその座標に応じた適
切な運行管理を容易に行うことができる。
【0118】請求項2に記載の発明によれば、前記請求
項1に記載の発明の効果に加えて、走行車両に対してそ
の座標に応じた適切な連絡情報を提供することができ
る。請求項3に記載の発明によれば、前記請求項1又は
請求項2に記載の発明の効果に加えて、走行車両と集中
管制部との間で、導電線を用いた有線通信が行われるこ
とにより、無線通信に比較して通信を確実に行うことが
できる。
【0119】請求項4に記載の発明によれば、前記請求
項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の発明の効果に
加えて、通信時間計測という簡易な方法で、基準位置か
らの走行車両の相対位置を算出でき、それに伴って閉領
域内における走行車両の座標を容易に特定できる。
【0120】請求項5に記載の発明によれば、閉領域内
における走行車両の座標の算出を走行車両自身が行う構
成としたため、集中管制部にそれらの算出手段を設ける
ことなく、走行車両に対してその座標に応じた適切な運
行管理を行うことができる。
【0121】請求項6に記載の発明によれば、前記請求
項5に記載の発明の効果に加えて、走行車両に対してそ
の座標に応じた適切な連絡情報を提供することができ
る。請求項7に記載の発明によれば、前記請求項5又は
請求項6に記載の発明の効果に加えて、走行車両と集中
管制部との間で、導電線を用いた有線通信が行われるこ
とにより、無線通信に比較して通信を確実に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のカート運行管理システムの構
成を示す概略図。
【図2】 カート運行管理システムの電気的構成を示す
電気ブロック回路図。
【図3】 コントロールセンターのCPUが実行する親
局用カート情報通信制御の処理動作を示すフローチャー
ト図。
【図4】 ゴルフカートのCPUが実行する子局用カー
ト情報通信制御の処理動作を示すフローチャート図。
【図5】 第2実施形態のカート運行管理システムの構
成を示す概略図。
【図6】 カート運行管理システムの電気的構成を示す
電気ブロック回路図。
【図7】 コントロールセンターのCPUが実行する親
局用カート運行管理制御の処理動作を示すフローチャー
ト図。
【図8】 ゴルフカートのCPUが実行する子局用カー
ト運行管理制御の処理動作を示すフローチャート図。
【図9】 カート絶対座標の検出方法を示す概略図。
【図10】 ゴルフカートのCPUが実行するカート絶
対座標検出制御の処理動作を示すフローチャート図。
【図11】 (a)〜(e)は、各基準点における2つ
の永久磁石の配置関係と、マグネットセンサの出力電圧
波形とを示す図。
【図12】 ゴルフカートの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…走行車両の運行管理システムとしてのカート運行管
理システム、2…誘導通路、3…集中管制部としてのコ
ントロールセンター、11…受信回路(第1実施形態で
は第2受信手段を構成し、第2実施形態では第4受信手
段を構成する。)、13…発信回路(第1実施形態では
第1発信手段を構成し、第2実施形態では第3発信手段
を構成する。)、14…座標情報取得手段としてのマグ
ネットセンサ、21…走行距離算出手段及び第2座標算
出手段としてのCPU、31…発信回路(第1実施形態
では第2発信手段を構成し、第2実施形態では第4発信
手段を構成する。)、32…受信回路(第1実施形態で
は第1受信手段を構成し、第2実施形態では第3受信手
段を構成する。)、41…CPU(第1実施形態では識
別信号認識手段、相対位置算出手段及び第1座標算出手
段を構成し、第2実施形態では識別信号認識手段を構成
する。)、43…座標情報記憶手段及び連絡情報記憶手
段としてのEEPROM、A〜G…それぞれ走行車両を
構成するゴルフカート、Y…導電線としての誘導線、P
1〜P5…それぞれ座標情報提供手段を構成する基準
点、S4…第1座標算出手段としてのステップ4、S4
5…走行距離算出手段としてのステップ45、S46…
第2座標算出手段としてのステップ46。
フロントページの続き (72)発明者 新熊 章浩 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル 株式会社内 Fターム(参考) 5H301 AA03 AA09 BB13 CC06 DD07 DD11 DD13 EE05 FF04 HH01 KK04 KK07 KK08 KK09 KK17 KK18 MM04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の閉領域内で走行車両を集中管制部
    にて運行管理する走行車両の運行管理システムにおい
    て、 前記走行車両には、少なくとも当該走行車両の識別信号
    を発信する第1発信手段を備え、 前記集中管制部には、 閉領域内の座標情報を記憶する座標情報記憶手段と、 前記走行車両からの発信信号を受信する第1受信手段
    と、 前記識別信号を認識する識別信号認識手段と、 前記第1発信手段からの発信信号に基づいて、基準位置
    からの走行車両の相対位置を算出する相対位置算出手段
    と、 前記相対位置算出手段にて算出された相対位置より、閉
    領域内における走行車両の座標を算出する第1座標算出
    手段とを備えている走行車両の運行管理システム。
  2. 【請求項2】 前記集中管制部は、閉領域内の座標情報
    に対応した連絡情報を記憶する連絡情報記憶手段と、前
    記連絡情報を発信する第2発信手段とを備え、 前記走行車両は、前記連絡情報を受信する第2受信手段
    を備えた請求項1に記載の走行車両の運行管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 受発信の媒体として、走行車両を誘導す
    る誘導通路を形成する導電線を用いた請求項1又は請求
    項2に記載の走行車両の運行管理システム。
  4. 【請求項4】 前記相対位置算出手段は、前記集中管制
    部と前記走行車両との通信時間より、基準位置からの走
    行車両の相対位置を算出するものである請求項1〜請求
    項3のうち何れか一項に記載の走行車両の運行管理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 所定の閉領域内で誘導通路に沿って走行
    する走行車両を集中管制部にて運行管理する走行車両の
    運行管理システムにおいて、 誘導通路の所定位置毎に、その位置の座標情報を提供す
    る座標情報提供手段を設け、 前記走行車両には、 前記座標情報を取得する座標情報取得手段と、 前記座標情報を取得してからの走行距離を算出する走行
    距離算出手段と、 前記座標情報取得手段にて取得した座標情報と、前記走
    行距離算出手段にて算出した走行距離とにより、閉領域
    内における走行車両の座標を算出する第2座標算出手段
    と、 少なくとも前記第2座標算出手段にて算出された座標情
    報と、走行車両の識別信号とを発信する第3発信手段と
    を備え、 前記集中管制部には、 前記走行車両からの発信信号を受信する第3受信手段
    と、 前記識別信号を認識する識別信号認識手段と、 閉領域内の座標情報を記憶する座標情報記憶手段とを備
    えている走行車両の運行管理システム。
  6. 【請求項6】 前記集中管制部は、閉領域内の座標情報
    に対応した連絡情報を記憶する連絡情報記憶手段と、前
    記連絡情報を発信する第4発信手段とを備え、 前記走行車両は、前記連絡情報を受信する第4受信手段
    を備えた請求項5に記載の走行車両の運行管理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 受発信の媒体として、前記誘導通路を形
    成する導電線を用いた請求項5又は請求項6に記載の走
    行車両の運行管理システム。
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