JP3462640B2 - 誘導式搬送車及びその誘導路 - Google Patents

誘導式搬送車及びその誘導路

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JP3462640B2
JP3462640B2 JP28409595A JP28409595A JP3462640B2 JP 3462640 B2 JP3462640 B2 JP 3462640B2 JP 28409595 A JP28409595 A JP 28409595A JP 28409595 A JP28409595 A JP 28409595A JP 3462640 B2 JP3462640 B2 JP 3462640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面に埋設した誘
導線に沿って誘導されて自動操舵のもとで自動走行する
と共に、必要に応じて手動操舵のもとでの走行も可能と
した誘導式の搬送車及びその誘導路に関し、ゴルフカー
ト及びその誘導路等に適用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の誘導式搬送車及び誘導路と
して、例えば実公昭55−8005号公報に示されるも
のが知られている。これは路面に埋設した一本の誘導線
に交流電流を流し、これにより発生する交番磁界を、ゴ
ルフカートの車体の左, 右中心線の左右に等間隔を隔て
て設けた2個の検出コイル等にて構成される磁気センサ
にて検出し、この各磁気コイルに発生する誘起起電力を
比較し、この誘起起電力の差により、ゴルフカートに対
する操向車輪を駆動させるステアリングモータを制御
し、自動操向により搬送車を誘導線に沿って誘導走行さ
せるようになっている。
【0003】図19は、従来知られている誘導線とゴル
フカートとの一般的な関係を示す模式的平面図であり、
コースに沿って設けられた専用の誘導路Rの略中央に誘
導線Lを連続的に埋設してある。この誘導線Lは、ゴル
フカート1を誘導路Rに沿って誘導走行せしめる際の誘
導標識となるものであり、ゴルフ場においては、通常誘
導走行の開始に際しゴルフカート1を誘導路Rの起点に
おいて、前部に取付けた一対の磁気センサが誘導線Lを
跨ぐように位置決めされ、利用者、即ち操作者に受け渡
される。
【0004】ゴルフカート1の制御部は、操作パネルに
設けてある操作レバーを自動操舵モードへ設定すること
で、自動操舵モードを認識し、この後のゴルフカート1
は操作者によるスタートスイッチのオン操作、又は離れ
た位置でのリモコン送信器の発進操作に応じて発進し、
走行を開始する。この走行の間、両磁気センサには誘導
線Lの周囲に形成される磁界の作用により誘起電圧が夫
々発生し、その誘起電圧の大きさは、磁界の発生源たる
誘導線Lからの距離に反比例する。
【0005】従って、誘起電圧はゴルフカート1の幅方
向の略中央部分が前記誘導線Lに対して偏ったとき、こ
の偏りの方向に対応する符号と、偏り量に相当するレベ
ルとを有する信号となる。制御部は、前記誘導線Lに対
するゴルフカート1の偏りを比較して認識し、この偏り
を解消すべく出力側に接続されたステアリングモータに
操向指令を発し、前輪を操向せしめる。これによりゴル
フカート1は幅方向の中央部が略前記誘導線Lを辿るよ
うに自動操向されつつ誘導路R上を誘導走行する。
【0006】また、標識マグネットMGは、1又は複数
の永久磁石で構成されており、周辺の自然条件に合わせ
て種々に変化する誘導路Rの全域に亘っての安全な走行
を可能とするためのものであり、走行速度の変更、停止
の設定等、走行条件の変更のためのものが夫々必要な各
位置に埋設されている。
【0007】標識マグネットMGは、速度の変更、停止
に限らず、コース上からの見通しが困難な位置での危険
な遠隔操作が行われることを防止するため、リモコン発
信器から受信器を経て与えられる発進指令を無視する指
示、誘導路Rに近接して立ち木等が存在する位置での無
意味な停止を防ぐため、障害物センサの検出感度を減ず
る指示、逆に、人の横断等が予想される位置での安全性
を増すため、障害物センサの検出感度を増す指示等、誘
導路の状況に応じた種々の指示が可能となっている。こ
れらの指示の種別は、標識マグネットMGの極性の相
違、複数の標識マグネットMGの並設順、これらの並設
間隔の相違等を利用して行わせるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ゴルフカー
トの走行速度は、プレー時の天候条件等を勘案して設定
されているが、雨や,風雨による路面のぬかるみによっ
ては、傾斜地での安全走行のため、走行速度を一層低減
して走行させるのが望ましい場合がある外、逆に無風の
状態では運行の効率上、より速い速度で走行させたい場
合も生じる。しかし、標識マグネットは永久磁石を前述
の如く誘導路Rの誘導線Lに沿って埋設して構成されて
いるため、天候等の条件に応じてその都度これを変更す
るのは容易でない。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あってその目的とするところは、走行標識による速度指
令に基づく走行速度に対し、必要に応じて走行速度を更
に変更させることを可能とした誘導式搬送車及びその誘
導路を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る誘導式
搬送車は、誘導路に沿って配した走行速度を指示する走
行標識を検出する手段と、該検出手段で検出した走行標
識の速度指令に従って走行駆動源を駆動させる制御部と
を備える誘導式搬送車において、前記走行標識の速度指
令を、この速度指令から予め定めた値だけ増減して、こ
れよりも速い速度指令、又は遅い速度指令に変更する変
更手段と、該変更手段を動作させ、またこれを停止させ
るスイッチ手段とを誘導式搬送車に備えることを特徴と
する。
【0011】第1の発明にあっては、所定区間の走行速
度を必要に応じて増速、又は減速可能とし天候条件に応
じた走行を行わせることが可能となる。
【0012】第2の発明に係る誘導式搬送車は、前記走
行標識は標識マグネットからなることを特徴とする。
【0013】第2の発明にあっては、マグネットにて構
成されているから、安価でしかも施工も比較的簡単に済
む。
【0014】第3の発明に係る誘導式搬送車は、誘導路
に沿って配した走行速度を指示する走行標識を検出する
手段と、該検出手段で検出した走行標識の速度指令に従
って走行駆動源を駆動させる制御部と、誘導路の傾斜を
検出する傾斜センサとを備えた誘導式搬送車において、
前記傾斜センサの検出値に基づいて走行標識の速度指令
の速度をこれよりも速い指令、又は遅い速度指令に変更
する変更手段と、該変更手段を動作させ、またこれを停
止させるスイッチ手段とを備えることを特徴とする。
【0015】第3の発明にあっては、傾斜センサの検出
信号に基づいて、車速を天候条件等を勘案して設定する
ことで傾斜地の走行をより安全に行える。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明を、ゴルフカートに適
用した実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明す
る。 (実施の形態1)図1は本発明を適用した誘導式ゴルフ
カートをを示す模式的平面図、図2は同じくその模式的
側面図、図3は誘導式ゴルフカートの制御系の構成を示
すブロック図、図4は誘導式ゴルフカートの操作パネル
部の拡大斜視図であり、図中1は4輪式の誘導式ゴルフ
カート(以下単にゴルフカートをいう)で、後輪2が駆
動車輪、前輪3及び後輪2が操向車輪である4輪操舵式
となっている。ゴルフカート1には図3に示す如き後輪
2を駆動する走行モータMM、前,後輪3,2の操向を
行うステアリングモータSM、これらの電源たる蓄電池
V、制御部7たるマイクロコンピュータ10、誘導線L
により発生される交番磁界を検出するコイル等で構成し
た磁気センサS1 ,S2 ,S3 、誘導線Lに沿って埋設
されている走行標識たる標識マグネットMGを検出する
マグネットセンサS4 等が搭載されている。またゴルフ
カート1の上部には少なくとも4個のゴルフバックを載
置可能な載置フレーム4が設置され、更に後部にはハン
ドル5及びブレーキレバー6が延設され、ハンドル5に
は操作パネル部15が固定されている。その他8は傘入
れ、9は小物入れを示している。
【0021】走行用モータMM、ステアリングモータS
M、いずれも蓄電池Vを電源とする可逆回転可能な直流
モータで構成されており、走行用モータMMは図示しな
い減速機構を介して後輪2に連結され、図3に示す走行
モータ制御部23にて正,逆駆動制御、速度制御され、
一方ステアリングモータSMは同じく減速機構を介して
前,後輪3,2に直接,間接に連結されており、図3に
示すステアリングモータ制御部27にて正,逆駆動制
御、走行速度に対応した操向角度制御が行われるように
なっている。
【0022】図3において10はマイクロコンピュー
タ、11は走行制御系、12はステアリング制御系、1
3は図10に示した標識マグネットMGを検出するマグ
ネット検出部、14は蓄電池Vを含む電源部、15は操
作パネル部を夫々示している。走行制御系11は、駆動
輪である後輪2の車軸に連繋した走行モータMMの他
に、後輪2の回転数を検出するエンコーダ21,後輪2
に対する制動を行う電磁ブレーキ22と、前記走行モー
タMMの出力を制御する走行モータ制御部23、走行モ
ータMMの駆動電流を検出する電流検出部24、エンコ
ーダ21の検出信号から車速を検出する車速検出部2
5、電磁ブレーキ22を駆動する電磁ブレーキ駆動部2
6等にて構成されている。
【0023】一方ステアリング制御系12は、ステアリ
ングモータSM、該ステアリングモータSMの出力を制
御するステアリングモータ制御部27、操作パネル部1
5の操作レバー18に連繋させたボリウム28、該ボリ
ウム28の出力である電流を検出する電流検出部29、
並びに車体の前部に設けた磁気センサS1 ,S2 ,S 3
等にて構成されている。
【0024】磁気センサS1 ,S2 はゴルフカート1の
前方下部に車体の左右中心線に対し、左, 右方向に等間
隔を隔てて設置され、また磁気センサS3 は車体の左,
右中心線上に設置されている。また磁気センサS3 は車
体の左, 右中心線上に設置されている。磁気センサ
1 ,S2 ,S3 はいずれも地中に埋設してある誘導線
Lが発生する交番磁界による起電力を検出し、磁気セン
サS1 ,S2 にあってはその起電力を誘導線Lの位置ず
れ検出器30を通じて図3に示すマイクロコンピュータ
10へ、また磁気センサS3 の起電力は誘導線Lのレベ
ル検出器31を経てマイクロコンピュータ10に読み込
まれる。
【0025】マイクロコンピュータ10は磁気センサS
1 ,S2 の起電力が等しくなるように必要な制御信号を
求め、これをステアリングモータ制御部27へ出力し、
ステアリングモータSMを駆動し、前,後輪3,2の操
向を行い、ゴルフカート1の左, 右中心線が略誘導線L
上に位置するように維持しつつ、誘導走行する。
【0026】マグネット検出部13はマグネットセンサ
4 を備えており、図19に示した如く誘導路Rの誘導
線Lに沿って埋設した標識マグネットMGを検出し、そ
の検出信号をマイクロコンピュータ10へ入力する。マ
イクロコンピュータ10は入力された検出信号と同じ信
号を、記憶部Mから読み出した走行標識の信号から検索
し、対応する走行標識に割り当てられている制御情報
(指令)を認識し、この指令に従うよう走行モータ制御
部23へ所定の制御信号を出力し、車速の制御を行う
他、既述した如き従来と同様の各種の制御を行う。
【0027】速度変更の指示のための標識マグネットM
Gとしては、通常走行時の中間速度(6km/h前後)より
も低い走行速度(4km/h前後)での走行を指示する低速
度標識、中間速度よりも高い走行速度(10km/h前後)で
の走行を指示する高速度標識等がある。
【0028】低速度標識は、誘導路Rの中途に存在する
登坂、降坂及び急旋回地点等の危険か所に前置されてい
る。例えば図19に示した如く降坂部の前となるA1
点、林への突入前のA2 地点に、標識マグネットMGを
構成するN及びSの極性を有する2つの標識マグネット
を、この順に60cm程度の短間隔にて埋め込んで設けてあ
る。
【0029】一方、高速度標識は、急旋回、登坂及び降
坂を含まない略直線状の平坦部分が継続する区間に前置
されている。図19に示すB1 地点、B2 地点、B3
点、及びB4 地点に、標識マグネットMGを構成するS
及びNの極性を有する2つのマグネットを、この順に 1
20cm程度の長間隔にて埋め込んで構成されている。
【0030】また、図19に示すコース内のティーグラ
ウンドTG、グリーンG、及びこれらの中間の第2打地
点に夫々近接した誘導路R上の各地点(C1 ,C2 ,C
3 )には、標識マグネットMGを構成するSの極性を有
する2つのマグネットを、この順に60cm程度の短間隔に
て埋め込んで停止標識が設けてある。なおここにS極,
N極というのはマグネットのS極,N極をマグネットセ
ンサS4 の通過域により近接して位置するよう永久磁石
のS極,N極を、例えば上方にして配設した場合をい
う。
【0031】図4は操作パネル部15の拡大斜視図であ
り、側面には着脱自在にキースイッチ16を備え、また
上面には中央部に操作レバー17を、更に前方には主操
作部18、速度制御部19及びスタートスイッチSW等
を備えている。キースイッチ16はこれをオン操作する
と、手動操舵モードと自動操舵モードとの選択が可能と
なり、またオフ操作すると自動操舵モードに固定され、
手動操舵モードの選択が出来ないように構成されてい
る。
【0032】操作レバー17は操作パネル部15内から
突き出された回転軸の上端にピン17aを用いて上,下
方向への回転可能に支持されており、図3に実線で示す
如く操作者の手前に位置する手動操作モードが選択され
る第1位置と、この位置から180°垂直面内で回転さ
せて破線で示す如く遊端を操作者の前方に倒した自動操
作モードが選択される第2位置とに切り替え可能となっ
ており、図4に実線で示す第1位置に設定されている場
合には、左, 右に水平回転可能に構成され、また第2位
置では操作レバー17の摘子17bが操作パネル部15
の凹部15a内に係入し、振動しないように固定され
る。操作レバー17と連結してある回転軸の下端は、図
3に示す如く操作パネル部15の内部に配設されたボリ
ウム28に連繋されており、該ボリウム28からは操作
レバー17の左, 右方向への回転角度に対応した信号が
操向指示値としてマイクロコンピュータ10へ入力され
る。
【0033】一方、操舵輪である前,後輪3,2の現在
の操向角は、ポテンシヨメータにて検出されており、こ
のポテンシヨメータの検出値をマイクロコンピュータ1
0が取込み、この検出値が前記ボリウム28の出力であ
る操向指示値と一致するようマイクロコンピュータ10
からステアリングモータ制御部27へ制御信号を出力
し、ステアリングモータSMを制御するようになってい
る。ステアリングモータSMの駆動電流は、電流検出部
29を経て、マイクロコンピュータ10へ取込まれ、所
定の駆動電流が得られるようステアリングモータ制御部
27を通じてステアリングモータSMをフィードバック
制御する。
【0034】操作パネル部15の主操作部18は電源ス
イッチ18a、ゴルフカート1を予め定めてあるステー
ションに自動停止させるか否かを選択する選択スイッチ
18b、手動操舵を行うか否かを選択するパワーハンド
ル選択スイッチ18c等を備えている。また速度制御部
19は手動操作時に走行モータMMの出力を低,中,高
に切り換える低速スイッチ19a,中速スイッチ19
b,高速スイッチ19cを備える外に、下部には速度制
限スイッチ19dを備えている。スタートスイッチSW
はゴルフカート1を発進させ、また走行中の場合はこれ
を停止させる発進,停止兼用スイッチである。
【0035】前記速度制御スイッチ19dは、前述した
低速度標識,高速度標識が、第1の速度制御手段を構成
するのに対し、このような第1の速度制御手段にて車速
を制御されるゴルフカート1に対し、その車速を所定区
間で更に加,減速する第2の速度制御手段を構成してい
る。この第2の速度制御手段には、例えばゴルフカート
1のパネル操作部15の下部に設けられている速度制限
スイッチ19d(図2参照)を含んでいる。この速度制
限スイッチ19dがオンされると、所定のプログラムに
従ってマイクロコンピュータ10が動作せしめられ、誘
導路R上を走行するゴルフカート1に対し最高速度での
走行を指示する標識マグネットMGがマグネットセンサ
4にて検出される場合に、マイクロコンピュータ10
がこれを取り込み、比較部にて予め設定されている設定
走行速度(最高速度)と比較し、速度指令の速度が最高
速度と一致すると、速度指令を予め定めた値X1 又はX
2 だけ低くなるような速度指令に置換して、走行モータ
制御部23へ出力するようになっている。
【0036】図5(a)は速度制限スイッチ19dをオ
ンすることによって制御される速度制御パターン図であ
り、横軸にゴルフカートの位置を、縦軸に走行速度をと
って示してある。図中破線は第1の速度制御手段により
設定される速度パターン、実線は第2の速度制御手段に
より設定される速度パターンを示している。この図から
明らかな如く、ゴルフカートが最高速度で走行するA区
間、D区間について実際の走行速度が予め定めた値
1 ,X2 だけ低減された走行速度をなっているのが解
る。これによってゴルフコース内で、特に雨や,風雨に
よる路面のぬかみが激しい場合に最高速度区間での走行
速度を低減することで、ゴルフカートが誘導路を外れる
等の事故の発生を未然に防止し得ることとなる。
【0037】第2の速度制御手段としては速度制限スイ
ッチ19dの外に第3図に示す傾斜センサ34を用いて
もよい。傾斜センサ34は誘導路Lの傾斜に対応した信
号を出力するよう構成されており、その検出信号はマイ
クロコンピュータ10へ取り込まれ、予め定めた1又は
複数の基準値α1 ,α2 …(α1 <α2 <・・・)とを
比較手段にて比較し、傾斜センサ34の検出値βがα1
≦β<α2 の間にある場合には、マイクロコンピュータ
10からの制御信号を、予め定めた値だけ減速(又は増
速)させる制御信号に置換して出力させるようにしても
よい。
【0038】前述した主操作部18における電源スイッ
チ18aのオン,オフ信号、各選択スイッチ18b,1
8cの選択,非選択信号、速度制御部19における低
速,中速,高速の各スイッチ19a,19b,19cの
オン,オフ信号、スタートスイッチSWのオン,オフ信
号はいずれも操作スイッチ部37を経てマイクロコンピ
ュータ10へ与えられる。マイクロコンピュータ10に
は、他に電源部14の電圧監視部からの信号、リモコン
送信器からの信号を受信するリモコン信号検出部32、
先行するゴルフカートとの追突防止装置33、誘導路L
の傾斜を検出する傾斜センサ34、木等との衝突を検出
する衝突検出部35等から信号が入力されるとトラブル
が発生したとき動作するブザー36に信号が出力され
る。マイクロコンピュータ10は入力された各種信号に
基づいて、制御信号を走行モータ制御部23、ステアリ
ングモータ制御部27へ出力し、走行用モータMM,ス
テアリングモータSMの駆動,停止制御、その他各種の
制御を行う。
【0039】リモコン信号検出部32はリモコン送信器
(図示せず)からの信号、例えば電磁ブレーキ22の操
作,解除信号、リモコン送信器に設けてあるスタートス
イッチSWに対応するスイッチのオン,オフ、前進,後
退スイッチのオン,オフ信号等を受信し、これをマイク
ロコンピュータ10へ与える。マイクロコンピュータ1
0はこれら信号に基づいてゴルフカート1に対する発
進,停止制御を行う。
【0040】次に動作を説明する。操作レバー17を第
2位置に設定すると、図示しないセンサにてその位置が
検出され、自動操舵モードに設定される。この自動操舵
モードが選択された状態において、スタートスイッチS
Wを操作すると、その出力がマイクロコンピュータ10
を通じて走行モータ制御部23に制御信号として与えら
れ、走行モータMMが駆動され、ゴルフカート1が誘導
走行される。
【0041】この誘導走行においては、磁気センサ
1 ,S2 が誘導線Lに発生する交番磁界を検出し、こ
れによる起電力の差に相当する制御信号がマイクロコン
ピュータ10からステアリングモータ制御部27へ出力
され、ステアリングモータSMを制御して前,後輪3,
2に対する角度を制御し、ゴルフカート1を誘導線Lに
沿って走行させる。この自動操舵モード選択時において
は、操作レバー17は、その摘子部17bを操作パネル
部15の凹部15aに圧入されているので、走行時の振
動により操作レバー17が振動して操作パネル部23と
操作レバー17との間で騒音が発生することがない。ま
た、操作レバー17は、揺動操作が不能となり、誤って
操作されることがなく、操作者の誤操作を防止すること
が出来る。
【0042】一方、操作レバー17を第1位置に設定す
ると、同じく図示しないセンサがこれを検出し、選択ス
イッチ18cを押すことで自動操舵モードから手動操舵
モードに切り替わる。この手動操舵モードを選択した状
態において、スタートスイッチSWを操作すると、走行
モータ制御部により走行モータMMが駆動され、設定さ
れた速度でゴルフカート1が発進する。
【0043】操作者が走行させようとする方向に操作レ
バー17を操作すると、操作レバー17の操作に応じて
ボリウム28が動作され、マイクロコンピュータ10は
このボリウム28の出力と前,後輪3,2の左, 右中心
線に対する角度に対応するポテンシヨメータの検出値と
を比較し、その差に応じてステアリングモータ制御部2
7がステアリングモータSMを制御し、操作レバー17
の操作に応じてゴルフカート1に対する前,後輪3,2
の角度を制御し、ゴルフカート1を操作者の希望する方
向に操向させる。
【0044】図6,7は速度制限スイッチ19dをオン
することで、ゴルフカート1が最高速度で走行する区間
において、その最高速度を予め定めた速度(例えば1K
m/時)だけ低減させて走行させるための処理過程を示
すフローチャートである。先ず、電源を投入すると、ゴ
ルフカート1に設けられている速度制限スイッチ19d
がオンされているか否かを判断し (ステップS1)、オ
ンされている場合には速度制限モードが設定され(速度
制限フラグセット) (ステップS2)、またオンされて
いない場合には速度制限モードが解除されたものと判断
して (ステップS3)、もとの標識マグネットMGに基
づく速度制御のもとでの走行を継続しつつ、自動走行を
行う (ステップS4)。
【0045】いま中速度でゴルフカート1が自動操舵モ
ードで走行している場合 (ステップS4,S5)、低速
走行を指示する標識マグネットMGを検出したか否かを
判断し (ステップS6)、検出した場合には低速走行を
行うべき距離(区間)の決定を行い、標識マグネットM
Gの制御情報に基づく低速走行を開始する (ステップS
7)。また高速走行を指示する標識マグネットMGを検
出したか否かを判断し (ステップS8)、検出した場合
には速度制限モードか否かを判断し (ステップS9)、
検出しない場合にはステップS12へ進む。
【0046】また、ステップS9の判断で速度制限モー
ドでない場合には高速走行を行うべき距離(区間)の設
定を行うと共に、標識マグネットMGの制御情報に基づ
く高速走行を開始し (ステップS10)、また速度制限
モードの場合には高速走行すべき予定の区間を設定し、
所定数だけ減じた速度(高速度−X1 )で走行を開始す
る (ステップS11)。予め定めた距離(区間)を走行
したか否かを判定し (ステップS12)、走行した場合
にはステップS5へ戻り、また所定距離(区間)を走行
していない場合にはステップS6へ戻って前述した過程
を反復する。このような実施の形態1にあっては、速度
制限スイッチ19dをオンすることで予め定めた区間に
ついて走行速度を所定速度に低減した速度で走行出来る
こととなり、安全な走行を確保出来ると共に、不必要な
場所での減速をしないから、効率的なゴルフカートの走
行を維持出来る。また傾斜センサ34の検出値を利用す
れば、危険個所のみで減速を行うことが出来て、より安
全な走行を確保出来る。
【0047】(実施の形態2)この実施の形態2にあっ
ては、ゴルフカート1が自動操舵モードで走行している
場合に、雨や,風雨による路面のぬかるみが激しい日に
は走行速度が大きいと危険な場所でゴルフカートの走行
速度を予め定めた値だけ低減することで、ゴルフカート
1の走行の安全が確保出来るようにしてある。この実施
の形態2における第2の速度制御手段は誘導路Rに埋設
した電磁石にて構成されている。図8は特定区間を指定
して走行速度を上昇、又は下降させるために誘導路Rに
埋設する標識マグネットの構成を示す回路図であり、誘
導路Rの中央に埋設した誘導線Lの片側に沿わせて速度
制御を行うべき始点位置と終点位置に対応させて、夫々
電磁石EG1 (速度制限標識),EG2 (速度制限解除
標識)を埋設する。電磁石EG1 ,EG2 の極性,間
隔,並列順は他の速度制限のための標識マグネットMG
と異ならせるのが望ましい。
【0048】各電磁石EG1 ,EG2 は夫々リレースイ
ッチRSW1 ,RSW2 、蓄電池E 1 ,E2 を含む直列
回路を構成する一方、前記リレースイッチRSW1 ,R
SW 2 を動作させるためのコイルC、スイッチSW0
び電源E0 を含む直列回路を設け、スイッチSW0 を、
例えばキャディマスター室に設置しておき、風向き,風
速等の条件に応じてスイッチSW0 をオンすることで、
ゴルフカート1が特定区間を走行する際に、マグネット
センサS4 が電磁石EG1 を検出し、この検出信号をマ
イクロコンピュータ10へ与えるよう構成されている。
【0049】マイクロコンピュータ10は、この検出信
号に基づいてその標識の速度情報を認識し、所定のプロ
グラムに従って電磁石EG1 を検出した時点から電磁石
EG 2 を検出するまでの間の走行速度を所定値だけ低減
させる。図5(b)はゴルフカート1のマグネットセン
サS4 が、例えば特定区間であるD,Fの各区間で電磁
石EG1 を検出した場合における速度パターン図であ
り、横軸にゴルフカートの走行位置を、また縦軸に走行
速度をとって示してある。図中破線は第1の速度制御手
段による速度パターン、実線は前記電磁石EG1,EG
2 を用いた第2の速度制御手段による速度パターンであ
る。この図から明らかなように特定区間D,Fにおいて
速度を夫々Y1 ,Y2 だけ低減されていることが解る。
次にこのような実施の形態2の動作を図9,図10に示
すフローチャートと共に説明する。
【0050】自動操舵モードで走行中において、速度制
限標識である電磁石EG1 を検出したか否かを判断し
(ステップS21)、検出しない場合にはステップS2
3へ進み、また検出した場合には制限フラグをセットし
て速度制限モードとし、速度制限区間を設定し (ステッ
プS22)、ステップS23へ進む。ステップS23に
おいては、速度制限解除標識である電磁石EG2 を検出
したか否かを判断し、検出していない場合にはステップ
S25へ進み、また検出した場合には速度制限区間が終
了したか否かを判断し (ステップS24)、終了してい
ない場合にはステップS26へ進み、また終了した場合
には速度制限モードの解除(速度制限フラグリセット)
を行い (ステップS25)、ステップS26へ進んで、
標識マグネットMGによる低速走行の指令を検出したか
否かを判断する。
【0051】ステップS26の判断で検出していない場
合はステップS28へ進み、また検出している場合には
第1の速度制御手段による低速走行すべき距離(区間)
の設定を行い、高速モードをリセット、低速モードをセ
ットし (ステップS27)、ステップS28へ進んで第
1の速度制御手段による高速走行を指令する標識マグネ
ットを検出したか否かを判断する。検出していない場合
にはステップS30へ進み、また検出した場合には、第
1の速度制御手段による高速走行距離(区間)の設定を
行い、低速モードのリセット、高速モードのセットを行
い (ステップS29)、ステップS30に進んで設定距
離(区間)を走行したか否かを判断する。
【0052】所定の距離を走行していない場合はステッ
プS32へ進み、また走行した場合には高速モードリセ
ット、低速モードリセットし (ステップS31)、低速
モードか否かを判断する (ステップS32)。ステップ
S32の判断において低速モードでない場合には高速モ
ードか否かを判断する (ステップS33)。ステップS
33の判断において低速モードでない場合にはステップ
S34にて速度制御モードか否かを判断する。
【0053】速度制限モードの場合には、制限速度(低
速度−Y3 )に設定して走行し (ステップS35)、ま
た速度制限モードでない場合には第1の速度制御手段に
よる低速度に設定して走行し (ステップS36)、ステ
ップS21へ戻って前述の過程を反復する。一方、ステ
ップS33の判断において、高速モードでない場合には
速度制限モードか否かを判断し (ステップS37)、速
度制限モードの場合には制限速度(中速度−Y2 )に設
定して走行し (ステップS38)、また速度制限モード
でない場合には第1の速度制御手段による中速度に設定
して走行し (ステップS39)、ステップS21へ戻っ
て前述した過程を反復する。
【0054】ステップS33の判断のおいて、高速モー
ドの場合には速度制限モードか否かを判断し (ステップ
S40)、速度制限モードの場合には制限速度(高速度
−Y 1 )に設定して走行し (ステップS41)、また速
度制限モードでない場合には第1の速度制御手段による
高速度に設定して走行し (ステップS42)、ステップ
S21へ戻って前述した過程を反復する。他の構成及び
作用は実施の形態1のそれと実質的に同じであり、説明
を省略する。
【0055】このような実施の形態2にあっては、標識
マグネットを電磁石EG1 ,EG2にて構成したから必
要な際にこれを励磁することで速度制限標識として機能
させ、また不必要なときは解磁することで速度制御を行
わないこととすることが出来る。
【0056】(実施の形態3)この実施の形態3におい
ては、第2の速度制御手段として速度上昇スイッチを用
いる。この速度上昇スイッチ19e(図2参照)は実施
の形態1における速度制限スイッチ19dと同様に構成
され、これがオンされると予め用意されているプログラ
ムに従ってマイクロコンピュータ10が動作し、低速度
走行に制限されている区間以外の区間について走行速度
を予め定めた値だけ上昇させる。具体的な制御系は実施
の形態2と同様に所定のプログラムに従ってマイクロコ
ンピュータ10を動作させることで行われる。
【0057】図5(c)は速度上昇スイッチがオンされ
た場合における走行速度パターン図であり、横軸にゴル
フカートの位置を、縦軸に走行速度をとって示してあ
る。図中破線は第1の速度制御手段による速度パター
ン、実線は第2の速度制御手段による速度パターンを示
している。図から明らかなようにA,C,Eの区間にお
いて、換言すれば低速走行区間を除く他の全ての区間で
走行速度が夫々Z1 ,Z2 ,Z3 だけ上昇せしめられて
いることが解る。低速走行区間の速度を上昇させないの
は低速走行区間は本来、傾斜地等危険が予測される区間
であり、この区間の速度を上昇させるのを避けるためで
ある。
【0058】次にこのような実施の形態3の動作を図1
1,図12に示すフローチャートと共に説明する。先ず
電源をオンすると、速度制限(上昇 以下同じ)スイッ
チがオンされているか否かを判断し (ステップS5
1)、オンされていない場合には速度制限モードが解除
と判断し(制限フラグリセット) (ステップS52)、
またオンされている場合には速度制限モードと判断する
(制限フラグセット) (ステップS53)。自動操舵モ
ードでの走行が行われているものとして (ステップS5
4)、この状態で速度制限モードか否かを判断し (ステ
ップS55)、速度制限モードでない場合には第1の速
度制御手段による中速度に設定して走行を行い (ステッ
プS56)、また速度制限モードの場合には速度を(中
速度+Z2 )に設定し、その速度で走行する (ステップ
S57)。
【0059】第1の速度制御手段である低速走行を指令
する標識マグネットMGを検出したか否かを判断し (ス
テップS58)、検出していない場合にはステップS6
0へ進み、また検出した場合には低速走行距離(区間)
の設定を行って第1の速度制御手段による低速走行を行
い (ステップS59)、ステップS60へ進んで第1の
速度制御手段である高速走行を指令する標識マグネット
MGを検出したか否かを判断する。検出していない場合
にはステップS64へ進み、また検出した場合には速度
制限モードか否かを判断し (ステップS61)、速度制
限モードでない場合には高速走行距離(区間)の設定を
行い、第1の速度制御手段による高速度を指令する標識
マグネットMGの制御情報に基づき高速走行をする (ス
テップS62)。
【0060】また速度制限モードの場合には高速走行距
離(区間)の設定を行い、速度を(高速度−Z1 )に設
定して、走行を行い (ステップS63)、設定した距離
を走行したか否かを判断し (ステップS64)、走行し
ていない場合にはステップS58へ戻って、また設定距
離を走行している場合にはステップS55へ戻って前述
した過程を反復する。他のC,E区間についての処理過
程も同じである。他の構成及び作用は実施の形態1のそ
れと実質的に同じであり、説明を省略する。
【0061】(実施の形態4)一般にゴルフ場内ゴルフ
カートの使用中何らかの原因で停止した場合、これを回
復させるための修理、点検作業が必要となるが、停止要
因が不明の場合、これを回復させるためには長い時間を
要し、また原因が判明しても、交換部品の用意がない
等、トラブル回復に多くの手間と時間を要する。この実
施の形態4においては、何らかのトラブルで停止したゴ
ルフカートに対し、所定の手順の操作を行うことで停止
要因を音,光で表示する他、停止要因をゴルフカートの
制御部に内蔵する記憶部(不揮発性メモリ)M(図3参
照)に格納しておき、必要に応じてこれを読み出し、サ
ービスマンが携帯するLCD表示器又はゴルフカートに
搭載してあるLED表示器等に表示可能とすることで、
ゴルフカート停止の要因を正確、且つ迅速に把握可能と
する。
【0062】ゴルフカートの停止要因が、標識マグネッ
ト不良等に依る場合、ブレーキ不良,モータの停止等、
正常な停止要因以外の要因である場合、その停止要因を
予め記憶部Mに用意してある停止要因中から検索し、検
出した停止要因に対応させてある異常表示情報に従って
ブザー36を動作させ、またLEDを点灯させると共に
停止要因を記憶部Mへ格納しておく。サービスマンに対
し修理要求があれば、電話でブザー音の鳴動パターン,
LEDの点灯パターンをゴルフ場内のゴルフカート管理
者から聞き出し、停止要因の絞り込みを行い、容易に再
発進可能な要因の場合には電話で再発進の手順を指示
し、また再発進が容易でないと予測される場合はサービ
スマンが予測されるトラブル要因に対応する備品等を用
意すると共に、LCD表示器を携帯してその場所に出向
き、ゴルフカートの図示しないコネクタにLCD表示器
を接続し、所定の表示要求操作を行う。
【0063】マイクロコンピュータ10に対するゴルフ
カート1に設けられているLED表示器への表示要求
は、ブレーキレバー6を動作させて、ゴルフカート1の
前,後輪3,2に対し制動を加えた状態でスタートスイ
ッチSWを押すことで行われる。図13は誘導式ゴルフ
カートの停止要因とこれを示すLEDの点灯パターン
と、ブザー36の鳴動パターンとの関係を示す図表であ
る。図13では再発進可能な停止要因と、再発進可能な
緊急停止要因と、再発進不可の異常停止要因とに区分
し、夫々に対応するLED点灯パターン及びブザー鳴動
パターン、LEDの点滅回数、LED表示器への内容を
表わしてある。
【0064】ブレーキレバーの接触不良がゴルフカート
停止の要因である場合、ブレーキ側1に対応させてある
LEDランプが点灯し、LCD表示部には「BK」の表
示がなされる。これによってブレーキレバーの入力があ
ったことがわかる。この場合はブレーキレバー部を修正
することで対応ができる。また自動操舵モードで走行
中、何らかの衝撃が加えられて前輪が誘導線Lから外れ
た状態になると、誘導信号が検出出来なくなってゴルフ
カートが停止するが、この場合は自動操舵モードとなっ
ていることを表示するLEDが点灯し、また警報である
アラームランプは警報にあった回数だけ点滅する。
【0065】また、ブザーは200msec単位の短い
鳴動を連続的に繰り返し、更にLCD表示器には「O
U」の2文字が表示される。この停止要因の場合はゴル
フカート1を正しく誘導線L上に位置せしめることで再
発進が可能となる。更に走行モータMMが過負荷状態に
なってゴルフカートが停止した場合にはアラームランプ
が点灯し、ブザー36は3秒間鳴動して1秒間休む動作
を繰り返し、LCD表示器には「ML」の2文字が表示
される。
【0066】この要因によるゴルフカートの停止の場合
は再発進を行うことが出来ず、修理を必要とする。ブザ
ー36は同じパターンの鳴動を繰り返し行うことから再
発進出来ない異常停止であることが管理者においても他
と区別して聞き分けることが出来、また管理者からブザ
ー音,LED点滅等の情報を得ることで、サービスマン
はゴルフカートの停止が異常停止要因によるものである
ことを認識出来、トラブル要因を絞り込むことが出来
て、修理に必要な備品を用意出来ることとなる。図1
4,図15は、LCD表示器における表示画面の例を示
す説明図であり、LCD表示器の表示画面は切替ボタン
を押すことで図14又は図15の如く複数画面に切り換
え可能となっている。
【0067】図14に示す画面では「a」を付してある
領域には総走行距離(Km)が0.0〜99999.9
Kmまで表示され、また「b」を付してある領域には今
回の停止要因が、「c」を付してある領域には前回の停
止要因が、更に「d」を付してある領域には前々回の停
止要因が、更に「e」を付してある領域には前々々回の
停止要因が夫々前述した図13に示す如き2文字の符号
により表示されるようになっている。
【0068】なお、「f」を付してある領域には電源投
入時からの走行距離(Km)が0から99.9Kmまで
表示可能となっている。図15についてもその表示内容
が予め定められている。
【0069】図16は停止要因をLED表示器に表示す
るための処理過程を示すフローチャートであり、ゴルフ
カートの走行中において (ステップS71)、停止要因
が生じたか否かの判断を繰り返し (ステップS72)、
停止要因が生じると停止要因を記憶部へ格納し (ステッ
プS73)、停止動作を行い (ステップS74)。その
状態で待機する (ステップS75)。表示要求があった
か否かを判断し (ステップS76)、ない場合にはゴル
フカート1のスタート要求が有るか否かを判断し (ステ
ップS77)、なければステップS75へ戻って、また
有る場合はステップS71へ戻って夫々前述した過程を
繰り返す。
【0070】なおステップS76の判断において、表示
要求が有った場合には、図13に示す如き停止要因等の
データを作成し (ステップS78)、図14,図15に
示す如く表示画面への表示を開始する (ステップS7
9)、表示が終了したか否かを判断し (ステップS8
0)、終了でなければこれを繰り返し判断し、終了すれ
ばステップS71へ戻る。図17は記憶部に対するデー
タの書込み処理過程を示すフローチャートであり、ゴル
フカート1が停止中か又は走行中かの如何に関わらず
(ステップS81)、予め定めた書込み条件に相当する
距離だけゴルフカート1が走行したか否かを判断し (ス
テップS82)、所定距離(例えば100m)に達して
いる場合にはデータ転送を行い (ステップS83)、ま
た達していない場合には、異常停止要因が有るか否かを
判断し (ステップS84)、なければステップS81へ
戻り、また有る場合にはステップS85へ進んで記憶部
へのデータ転送を行う。
【0071】図18は記憶部Mからのデータの読み出し
処理の過程を示すフローチャートであり、電源をオンし
(ステップS91)、データを読み出し (ステップS9
2)、表示要求が有るか否かを判断する (ステップS9
3)。なければこの判断を繰り返し行い、表示要求があ
ると表示を行い (ステップS94)、表示が終了か否か
を判断し、終了すればステップS93へ戻って前述の過
程を繰り返す。
【0072】このような実施の形態4にあっては、ゴル
フカートの停止要因が制御部の記憶部M(不揮発性メモ
リ)に記憶され、必要に応じてLCD表示器等に読み出
すことが出来ることから、停止要因を正確に把握して再
発進のための措置を迅速に採ることが出来ることとな
り、トラブルの修復処理を効率的に行い得る。
【0073】
【発明の効果】第1の発明にあっては、走行速度に対し
増減制御することとしているから、天候特に風,雨等の
影響を受け易い区間の走行速度を自動的に減制御するこ
とが出来て安全性を高め得ると共に、増制御することで
能率の防止を図れることとなる。
【0074】第2の発明にあっては、マグネットにて構
成されているから安価でしかも施工も比較的簡単に済
む。
【0075】第3の発明にあっては、傾斜センサの検出
信号に基づいて、車速を天候条件等を勘案して設定する
ことで傾斜地の走行をより安全に行える。
【0076】
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した誘導式ゴルフカートを示す模
式的平面図である。
【図2】本発明を適用した誘導式ゴルフカートを示す模
式的側面図である。
【図3】誘導式ゴルフカートの制御系の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】誘導式ゴルフカートの操作パネル部の拡大斜視
図である。
【図5】第2の速度制御手段による速度パターンを示す
説明図である。
【図6】実施の形態1における第2の速度制御手段によ
る速度制御過程を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態1における第2の速度制御手段によ
る速度制御過程を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態2における第2の速度制御手段であ
る電磁石の動作回路を示す回路図である。
【図9】実施の形態2における第2の速度制御手段によ
る速度制御過程を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態2における第2の速度制御手段に
よる速度制御過程を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態3における第2の速度制御手段で
ある速度上昇スイッチによる速度制御処理過程を示すフ
ローチャートである。
【図12】実施の形態3における第2の速度制御手段で
ある速度上昇スイッチによる速度制御処理過程を示すフ
ローチャートである。
【図13】実施の形態4における誘導式ゴルフカートの
停止要因とこれを示すLEDの点灯ブザーの鳴動パター
ンを示す図表である。
【図14】LCD表示器の表示態様を示す説明図であ
る。
【図15】LCD表示器の表示態様を示す説明図であ
る。
【図16】LED表示器への表示処理過程を示すフロー
チャートである。
【図17】記憶部に対するデータの書込み処理過程を示
すフローチャートである。
【図18】記憶部Mからのデータの読み出し処理の過程
を示すフローチャートである。
【図19】従来知られている誘導線とゴルフカートとの
一般的な関係を示す模式的平面図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカート 2 後輪 3 前輪 4 載置フレーム 5 ハンドル 6 ブレーキレバー 11 走行制御系 12 ステアリング制御系 13 マグネット検出部 14 電源部 15 操作パネル部 16 キースイッチ 17 操作レバー 18 主操作部 19 速度制御部 21 エンコーダ 22 電磁ブレーキ 23 走行モータ制御部 24 電流検出部 25 速度検出部 26 電磁ブレーキ駆動部
フロントページの続き (72)発明者 繁田 直宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−281751(JP,A) 特開 平5−274029(JP,A) 特開 平3−107310(JP,A) 特開 平5−324069(JP,A) 特開 平6−161555(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導路に沿って配した走行速度を指示す
    る走行標識を検出する手段と、該検出手段で検出した走
    行標識の速度指令に従って走行駆動源を駆動させる制御
    部とを備える誘導式搬送車において、 前記走行標識の速度指令を、この速度指令から予め定め
    た値だけ増減して、これよりも速い速度指令、又は遅い
    速度指令に変更する変更手段と、該変更手段を動作さ
    せ、またこれを停止させるスイッチ手段とを誘導式搬送
    車に備えることを特徴とする誘導式搬送車。
  2. 【請求項2】 前記走行標識は標識マグネットからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導式搬送車。
  3. 【請求項3】 誘導路に沿って配した走行速度を指示す
    る走行標識を検出する手段と、該検出手段で検出した走
    行標識の速度指令に従って走行駆動源を駆動させる制御
    部と、誘導路の傾斜を検出する傾斜センサとを備えた誘
    導式搬送車において、 前記傾斜センサの検出値に基づいて走行標識の速度指令
    の速度をこれよりも速い指令、又は遅い速度指令に変更
    する変更手段と、該変更手段を動作させ、またこれを停
    止さるスイッチ手段とを備えることを特徴とする誘導
    式搬送車。
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