JP3469691B2 - 誘導式搬送車 - Google Patents

誘導式搬送車

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JP3469691B2
JP3469691B2 JP28409395A JP28409395A JP3469691B2 JP 3469691 B2 JP3469691 B2 JP 3469691B2 JP 28409395 A JP28409395 A JP 28409395A JP 28409395 A JP28409395 A JP 28409395A JP 3469691 B2 JP3469691 B2 JP 3469691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行路面に埋設し
た誘導線に沿って誘導され、自動操舵のもとで自動走行
すると共に、必要に応じて手動操舵のもとでの走行をも
可能とした誘導式の搬送車に関し、ゴルフカート等に適
用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の誘導式搬送車として、例え
ば実公昭55−8005号公報に示されるものが知られ
ている。これは路面に埋設した一本の誘導線に交流電流
を流し、これにより発生する交番磁界を、搬送車の車体
の左, 右中心線から左右に等間隔を隔てて設けた2個の
検出コイル等にて構成される磁気センサにて検出し、こ
の各磁気コイルに発生する誘起起電力を比較し、この差
を解消するよう搬送車の操向車輪を操向動作させるため
のステアリングモータを制御し、自動操向により搬送車
を誘導路に沿って誘導走行させるようになっている。
【0003】図9は、このような搬送車をゴルフカート
として構成した場合における誘導路とゴルフカートとの
関係を示す模式的平面図であり、コースに沿って設けら
れた専用の誘導路Rの略中央に沿わせて誘導線Lを連続
的に埋設してある。この誘導線Lは、ゴルフカート1を
誘導路Rに沿って誘導走行せしめる際の誘導標識となる
ものである。ゴルフ場においては、通常誘導走行の開始
に際しゴルフカート1を誘導路Rの起点において、前部
に取付けた一対の磁気センサが誘導線Lを跨ぐように位
置決めして、利用者、即ち操作者に受け渡される。
【0004】ゴルフカート1の制御部は、操作パネル部
に設けてある操作レバーを自動操舵モードへ設定するこ
とで、自動操舵モードを認識し、その後のゴルフカート
1は操作者によるスタートスイッチのオン操作、又は離
れた位置でのリモコン送信器の発進操作に応じて発進し
走行を開始する。この走行の間、両磁気センサには誘導
線Lの周囲に形成される磁界の作用により誘起電圧が夫
々発生し、その誘起電圧の大きさは、誘導線Lからの距
離に反比例する。
【0005】従って、誘起電圧はゴルフカート1の幅方
向の略中央部分が前記誘導線Lに対して偏ったとき、こ
の偏りの方向に対応する符号と、偏り量に相当するレベ
ルとを有する信号となる。制御部は、前記誘導線Lに対
するゴルフカート1の偏りを検出し、この偏りを解消す
べく出力側に接続されたステアリングモータに操向指令
を発し、前輪を操向せしめる。これによりゴルフカート
1は幅方向の中央部が略前記誘導線Lを辿るように自動
操向されつつ誘導路R上を走行する。
【0006】また、標識マグネットMGは、1又は複数
の永久磁石で構成されており、周辺の自然条件に合わせ
て種々に変化する誘導路Rの全域に亘っての安全な走行
を可能とするためのものであり、走行速度の変更、停止
の設定等、走行条件の変更のためのものが夫々必要な各
位置に埋設されている。
【0007】標識マグネットMGは、走行速度の変更、
停止に限らず、コース上からの見通しが困難な位置での
危険な遠隔操作が行われることを防止するため、リモコ
ン送信器から受信器を経て与えられる発進指令を無視す
る指示、誘導路Rに近接して立ち木等が存在する位置で
の無意味な停止を防ぐため、障害物センサの検出感度を
減ずる指示、逆に、人の横断等が予想される位置での安
全性を増すため、障害物センサの検出感度を増す指示
等、誘導路の状況に応じた種々の指示が可能となってい
る。これらの指示の種別は、標識マグネットMGの極性
の相違、複数の標識マグネットMGの並設順、これらの
並設間隔の相違等を利用して行わせるようになってい
る。
【0008】ところでこのようなゴルフカートは、誘導
路R上において誘導線Lに沿って自動操舵されつつ走行
するが、誘導路Rのないところを走行する際には手動操
舵モードによらねばならない。このため、操作パネル部
には自動操舵モードと手動操舵モードとを切替えるため
の操作レバーを備えるのが普通である。自動操舵モード
での発進,停止は、車体前部の左, 右に設けられている
磁気センサが誘導線Lを跨ぐ態様で停止、又は走行せし
められている場合に限ってスタートスイッチを押し、ま
たリモコン送信器を操作することで可能となっており、
誘導線L上以外では同じ操作を行っても発進することは
出来ない。
【0009】一方手動操舵モードでは誘導線Lの有無と
は無関係にどのような位置でも、停止又は走行している
場合にはスタートスイッチを押しさえすれば発進,停止
が可能となっている。また、手動操舵モードに設定され
ている場合は、操作者がゴルフカートを手動操舵する必
要上、ゴルフカートのハンドルの間近に存在すべきであ
るとの前提からリモコン操作により、ゴルフカートを発
進又は停止させることが出来ない構造となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した如き
従来のゴルフカート等にあっては、停止しているゴルフ
カートを発進させる際には、操作者はゴルフカートが自
動操舵モードに設定されているのか、又は手動操舵モー
ドに設定されているのかを正しく認識する必要がある
が、例えば誘導線上に停止しているゴルフカートに対
し、ゴルフカートが手動操舵モードに設定されているに
もかかわらず、操作者が自動操舵モードに設定されてい
るものと誤認する場合があり、この状態でスタートスイ
ッチを押した場合、手動操舵モードであるからゴルフカ
ートは誘導線Lとは無関係に発進してしまう。操作者が
自動操舵モードと思い込んでいる場合には、ゴルフカー
ト1が誘導路Rを外れて走行することで、初めて自動操
舵モードでなかったことに気付くこととなり、ゴルフカ
ート1が暴走状態となる。このようなゴルフカート1を
停止させるためには前述の如くリモコン操作は手動操舵
モードでは無効であるから、操作者がこれに追い付きス
タートスイッチを押さねばならず、その間にゴルフカー
トが転倒し、また木等と衝突し、ゴルフカートを損傷す
る虞れがあるという問題があった。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、その目的とするところは手動操舵モードで搬送
車を発進させる操作条件を自動操舵モードにおける操作
条件とは異なった所定の条件とすることで、手動操舵モ
ードであることを操作者に認識させる機会を与え、暴走
の発生を未然に防止し得るようにした誘導式搬送車を提
供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る誘導式
搬送車は、誘導路上に位置する場合のみ誘導路に沿う発
進が可能な自動操舵モードと、誘導路とは無関係に発進
が可能な手動操舵モードとに切替られるようにした誘導
式搬送車において、前記自動操舵モードで発進させるた
めの操作条件と、手動操舵モードで発進させるための操
作条件とを異ならせ、前記手動操舵モードで発進させる
ための操作条件は、自動操舵モードで発進させるための
操作条件よりも発進手段を所定以上長く操作状態に維持
するようになっていることを特徴とする。
【0013】この第1の発明にあっては、搬送車が手動
操舵モードに設定されているにもかかわらず、操作者が
自動操舵モードに設定されているものと錯覚して発進さ
せることによる搬送車の暴走を未然に防止し得る。そし
て、操作者が発進のための操作をしたとき、操作時間が
短いと手動操舵モードでは発進が行われないこととな
り、操作者に自分が認識している自動操舵モードでない
ことを気付かしめる機会を与え得る。
【0014】第2の発明に係る誘導式搬送車は、誘導路
上に位置する場合のみ誘導路に沿う発進が可能な自動操
舵モードと、誘導路とは無関係な発進が可能な手動操舵
モードとに切り替えられるようにした誘導式搬送車にお
いて、誘導路上に位置することを検出する検知手段と、
手動操舵モードを選択していることを検知する検知手段
と、前記両検知手段の検知信号に基づき、前記自動操舵
モードで発進させるための操作条件と手動操舵モードで
発進させるための操作条件とを異ならせる手段とを備え
ることを特徴とする。
【0015】この第2の発明にあっては、搬送車は誘導
路上において手動操舵モードを選択して停止しているか
ら、この状態で発進のための操作をしても自動操舵モー
ドで発進のための操作条件と異なる操作条件でしか発進
せず、操作者に操舵モードが自動操舵モードではないこ
とを気付かせ得る。
【0016】第3の発明に係る誘導式搬送車は、前記手
動操舵モードで発進させるための操作条件は、自動操舵
モードで発進させるための操作条件よりも発進手段を所
定以上長く操作状態に維持するようになっていることを
特徴とする。
【0017】この第3の発明にあっては、操作者が発進
のための操作をしたとき、操作時間が短いと手動操舵モ
ードでは発進が行われないこととなり、操作者に自分が
認識している自動操舵モードでないことを気付かしめる
機会を与え得る。
【0018】第4の発明に係る誘導式搬送車は、前記自
動操舵モードで発進させるための操作条件、又は前記手
動操舵モードで発進させるための操作条件と同じ操作で
操作モードを一方から他方へ切り替えることを特徴とす
る。
【0019】この第4の発明にあっては、発進手段に対
する操作で操舵モードを自動的に切り替えることが可能
となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明を、ゴルフカートに適
用した実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明す
る。
【0021】(実施の形態1)図1は本発明を適用した
誘導式ゴルフカートを示す模式的平面図、図2は同じく
その模式的側面図、図3は誘導式ゴルフカートの制御系
の構成を示すブロック図、図4は誘導式ゴルフカートの
操作パネル部の拡大斜視図であり、図中1は4輪式の誘
導式ゴルフカート(以下単にゴルフカートという)であ
り、後輪2が駆動車輪、前輪3及び後輪2が操向車輪と
なっている。ゴルフカート1には図3に示す如き後輪2
を駆動する走行モータMM、前,後輪3,2の操向を行
うステアリングモータSM、これらの電源たる蓄電池
V、制御部7たるマイクロコンピュータ10、誘導線L
により発生される交番磁界を検出するコイル等で構成し
た磁気センサS1 ,S2 ,S3 、誘導線Lに沿って埋設
されている標識マグネットMGを検出するマグネットセ
ンサS4 等が搭載されている。またゴルフカート1の上
部には少なくとも4個のゴルフバックを載置可能な載置
フレーム4が設置され、更に後部にはハンドル5及びブ
レーキレバー6が延設されている。その他8は傘入れ、
9は小物入れを示している。
【0022】走行モータMM、ステアリングモータSM
は、いずれも蓄電池Vを電源とする可逆回転可能な直流
モータで構成されており、走行モータMMは図示しない
減速機構を介して後輪2に連結され、図3に示す走行モ
ータ制御部23にて正,逆駆動制御、速度制御され、一
方ステアリングモータSMは同じく減速機構を介して
前,後輪3,2に直接,間接に連結されており、図3に
示すステアリングモータ制御部27にて正,逆駆動制
御、走行速度に対応した操向角制御が行われるようにな
っている。
【0023】図3において、10はマイクロコンピュー
タ、11は走行制御系、12はステアリング制御系、1
3は図9に示した標識マグネットMGを検出するマグネ
ットセンサS4 を備えたマグネット検出部、14は蓄電
池Vを含む電源部、15は操作パネル部を夫々示してい
る。走行制御系11は、駆動輪である後輪2の車軸に連
繋した走行モータMMの他に、後輪2の回転数を検出す
るエンコーダ21,後輪2に対する制動を行う電磁ブレ
ーキ22と、前記走行モータMMの出力を制御する走行
モータ制御部23、走行モータMMの駆動電流を検出す
る電流検出部24、エンコーダ21の検出信号から車速
を検出する車速検出部25、電磁ブレーキ22を駆動す
る電磁ブレーキ駆動部26等にて構成されている。
【0024】ステアリング制御系12は、操向車輪であ
る前,後輪3,2を動作させるステアリングモータS
M、該ステアリングモータSMの出力を制御するステア
リングモータ制御部27、操作パネル部15の操作レバ
ー17に連繋させたボリウム28、該ボリウム28の出
力である電流を検出する電流検出部29、並びに車体の
前部に設けた磁気センサS1 ,S2 ,S3 等にて構成さ
れている。
【0025】磁気センサS1 ,S2 はゴルフカート1の
前方下部に車体の左右中心線に対し、左, 右方向に等距
離を隔てて設置され、また磁気センサS3 は車体の左,
右中心線上に設置されている。磁気センサS1 ,S2
3 はいずれも地中に埋設してある誘導線Lが発生する
交番磁界による起電力を検出し、磁気センサS1 ,S 2
にあってはその起電力を誘導線Lの位置ずれ検出器30
を通じて図3に示すマイクロコンピュータ10へ、また
磁気センサS3 の起電力は誘導線Lのレベル検出器31
を経てマイクロコンピュータ10へ、夫々出力される。
【0026】自動操舵モードにおいては、マイクロコン
ピュータ10は磁気センサS1 ,S 2 における起電力を
等しくするのに必要な制御信号を求め、これをステアリ
ングモータ制御部22へ出力し、ステアリングモータS
Mを駆動し、前,後輪3,2の操向を行い、ゴルフカー
ト1の車体の左, 右中心線が略誘導線L上に位置するよ
うに維持しつつ、自動走行する。
【0027】マグネット検出部13は誘導路Rの誘導線
Lに沿って埋設した標識マグネットMGを検出するマグ
ネットセンサS4 を備え、その検出信号をマイクロコン
ピュータ10へ与える。マイクロコンピュータ10は入
力された検出信号と同じ信号を予め記憶してある標識マ
グネットMGの検出信号から検索し、その標識マグネッ
トMGに割り当てられた制御情報を認識し、これを指令
として、速度制御等各種の制御信号を出力する。
【0028】例えば速度変更の指示のための標識マグネ
ットMGとしては、通常走行時の中間速度(6km/h前
後)よりも低い走行速度(4km/h前後)での走行を指示
する低速度標識、中間速度よりも高い走行速度(10km/h
前後)での走行を指示する高速度標識等がある。
【0029】低速度標識は、誘導路Rの中途に存在する
登坂、降坂及び急旋回地点等の危険か所に前置されてい
る。降坂部の前となる図9に示すA1 地点、林への突入
前のA2 地点に、標識マグネットMGを構成する、N及
びSの極性を有する2つのマグネットを、この順に60cm
程度の短間隔にて埋め込んで設けてある。
【0030】一方、高速度標識は、急旋回、登坂及び降
坂を含まない略直線状の平坦部分が継続する区間に前置
されている。図9に示すB1 地点、B2 地点、B3
点、及びB4 地点に、標識マグネットを構成するS及び
Nの極性を有する2つのマグネットを、この順に 120cm
程度の長間隔にて埋め込んで構成されている。
【0031】また、図9に示すコース内のティーグラウ
ンドTG、グリーンG、及びこれらの中間の第2打地点
に夫々近接した誘導路R上の各地点(C1 ,C2
3 )には、標識マグネットMGを構成するSの極性を
有する2つのマグネットを、この順に60cm程度の短間隔
にて埋め込んで停止標識が設けてある。なお、ここにS
極,N極というのはS極,N極をマグネットセンサS4
の通過域により近接して位置するよう、永久磁石のS
極,N極を、例えば上方にして配設した場合をいう。図
4は操作パネル部15の拡大斜視図であり、側面には着
脱自在にキースイッチ16を備え、また上面には中央部
に操作レバー17を、更に前方には主操作部18、速度
制御部19及びスタートスイッチSW等を備えている。
キースイッチ16はこれをオン操作すると、手動操舵モ
ードと自動操舵モードとの選択が可能となり、またオフ
操作すると自動操舵モードに固定され、手動操舵モード
の選択が出来ないように構成されている。
【0032】操作レバー17は操作パネル15内から突
き出された回転軸の上端にピン17aを用いて上,下方
向へ回転可能に支持されており、図4に実線で示す如く
操作者の手前に位置する手動操作モードが選択される第
1位置と、この位置から垂直面内で180°回転させて
破線で示す如く遊端を操作者の前方に倒した自動操作モ
ードが選択される第2位置に切り替え可能となってお
り、図4に実線で示す手動操舵モードが選択される第1
位置に設定されている場合には、左, 右に水平回転可能
に構成され、操向方向を左, 右に変向出来、また自動操
舵モードが選択される第2位置では操作レバー17の摘
子17bが操作パネル部15の凹部15a内に係入し、
振動しないように固定される。なお、操作レバー17に
は図示しない戻しばねが付与されており、水平回転の場
合、操舵力を解除するとこの戻しばねにて常に図4に実
線で示す中立位置に自動復帰するようになっている。
【0033】操作レバー17と連結してある回転軸の下
端は、操作パネル部15の内部に配設された図3に示す
如きボリウム28に連繋されており、該ボリウム28か
らは操作レバー17の左, 右水平回転角度に対応した信
号が操向指示値としてマイクロコンピュータ10へ入力
される。
【0034】一方、前,後輪3,2の現在の操向角は図
示しないポテンシヨメータにて検出されており、このポ
テンシヨメータの検出値をマイクロコンピュータ10が
取込み、この検出値が前記ボリウム28の出力である操
向指示値と一致するようマイクロコンピュータ10から
ステアリングモータ制御部27に制御信号を出力し、ス
テアリングモータSMを駆動制御するようになってい
る。ステアリングモータSMの駆動電流は電流検出部2
9を経てマイクロコンピュータ10へ取り込まれ、所定
の駆動電流が得られるようステアリングモータ制御部2
7を通じてステアリングモータSMをフィールドバック
制御する。
【0035】主操作部18は電源スイッチ18a、ゴル
フカートを予め定めてあるステーションに自動停止させ
るか否かを選択する選択スイッチ18b、手動操舵を行
うか否かを選択するパワーハンドル選択スイッチ18c
等を備えている。また速度制御部19は手動操作モード
時に走行モータMMの出力を低,中,高に切り換える低
速スイッチ19a,中速スイッチ19b,高速スイッチ
19cを備えている。なお、スタートスイッチSWはゴ
ルフカート1を発進させ、また走行中の場合はこれを停
止させる発進,停止の兼用スイッチである。
【0036】スタートスイッチSWは通常の場合、即ち
ゴルフカート1が誘導路R上以外の場所で手動操舵モー
ドが選択された状態で停止している場合、またゴルフカ
ートが誘導路L上で磁気センサS1 ,S2 が誘導線Lを
跨いで自動操舵モードが選択された状態で停止している
場合にはこれを瞬時的に押すことで夫々ゴルフカート1
を発進させることが可能となっている。
【0037】但し、ゴルフカート1が誘導路R上で磁気
センサS1 ,S2 が誘導線Lを跨いで、しかも手動操舵
モードが選択された状態で停止している場合、換言すれ
ば磁気センサS1 ,S2 ,S3 が誘導線Lの交番磁界を
検出し、また操作レバー17が手動操舵モードが選択さ
れる第1の位置に設定されていることが図示しないセン
サによって検知されると、スタートスイッチSWを押し
た場合、マイクロコンピュータ10がこれらの検出信号
に基づいてタイマーを動作させ、スタートスイッチSW
が押されている時間を計時し、この時間が所定時間未満
の場合には発進せず、所定時間以上の場合にのみ手動操
舵モードでの発進を行わせるようになっている。勿論ゴ
ルフカート1が誘導路R上以外の位置に手動操舵モード
が選択されて停止している場合にもスタートスイッチS
Wを所定時間以上押し続けた場合のみ手動操舵モードで
の発進を可能とすることとしてもよい。
【0038】前述した主操作部18における電源スイッ
チ18aのオン,オフ信号、各選択スイッチ18b,1
8cの選択,非選択信号、速度制御部19における低
速,中速,高速の各スイッチ19a,19b,19cの
オン,オフ信号、スタートスイッチSWのオン,オフ信
号はいずれも操作スイッチ37を通じてマイクロコンピ
ュータ10へ与えられる。マイクロコンピュータ10に
は、他に電源部14の電圧監視部からの信号の他、リモ
コン送信器からの信号を受信するリモコン信号検出部3
2、先行するゴルフカートに対する追突防止装置33、
外気温度を検出する温度検出器34、木等の衝突を検出
する衝突検出部35、衝突等のトラブルが発生したとき
動作するブザー36等からの信号が入力される。
【0039】リモコン信号検出部32はリモコン送信器
(図示せず)からの信号、例えば電磁ブレーキの操作,
非操作を示す信号、走行停止スイッチのオン,オフ、前
進,後退スイッチのオン,オフ信号等を受信し、これを
マイクロコンピュータ10へ与える。マイクロコンピュ
ータ10はこれら信号に基づいてゴルフカート1に対す
る発進,制動,停止,後退制御を行う。
【0040】次に動作を説明する。ゴルフカート1を、
その磁気センサS1 ,S2 が誘導線Lを跨ぐ態様で誘導
路上に位置させ、操作レバー17を第2位置に設定する
と、第2位置と対応する位置に設けてあるセンサがこれ
を検出し、自動操舵モードに設定される。この自動操舵
モードが選択された状態において、スタートスイッチS
Wを操作すると、その出力がマイクロコンピュータ10
を通じて走行モータ制御部23に制御信号が与えられ、
走行モータMMを駆動し、ゴルフカート1を誘導走行さ
せる。なおこのときのスタートスイッチSWを押す時間
は瞬時的でよい。
【0041】この自動操舵モード時には、マグネット検
出部13のマグネットセンサS4 からの標識マグネット
MGの検出信号をマイクロコンピュータ10に取り込
み、その標識マグネットMGに割り当ててある制御情報
を認識し、これに対応する所定の制御信号を算出し、走
行モータ制御部23を通じて走行モータMMを駆動せし
めると共に、走行モータMMの駆動電流をマイクロコン
ピュータ10に取り込み、所定の駆動電流が得られるよ
う制御信号を修正し、走行モータMMをフィードバック
制御する。
【0042】この自動操舵モードでの誘導走行において
は、磁気センサS1 ,S2 が誘導線Lに発生する交番磁
界による起電力を検出し、その起電力の差によりステア
リングモータ制御部27がこの差を解消するよう、ステ
アリングモータSMを現在の車速に対応した値で制御
し、前,後輪3,2に対する操向角を設定し、ゴルフカ
ート1を誘導線Lに沿うよう自動操舵させる。またこの
自動操舵モード選択時には、操作レバー17の摘子部1
7bを操作パネル部15の凹部15aに圧入されている
ので、走行時の振動により操作レバー17が振動して操
作パネル部23と操作レバー17との間で騒音が発生す
ることがない。また、操作レバー17は、揺動操作が不
能となり、誤って操作されることがなく、操作者の誤操
作を防止することが出来る。
【0043】一方、操作レバー17を第1位置に設定す
ると、第1位置に対応するセンサがこれを検出し、選択
スイッチ18cを押すことで自動操作モードから手動操
舵モードに切り替わる。この手動操舵モードを選択した
状態において、スタートスイッチSWを操作すると、操
作パネル部15における速度制御スイッチ19a〜19
cによって設定された速度制御信号がマイクロコンピュ
ータ10を通じて走行モータ制御部23に与えられ、走
行モータMMが駆動され、設定された速度でゴルフカー
ト1が発進する。
【0044】この場合におけるスタートスイッチSWは
ゴルフカート1が誘導路Rの誘導線L上に跨がる態様で
停止している場合は1秒以上押し続けた場合に限って手
動操舵モードでの発進が可能となっており、1秒未満で
は手動操舵モードでの発進は出来ない。なおゴルフカー
ト1が同じ状態で誘導路R以外の場所に停止している場
合には、前記と同様スタートスイッチSWを1秒以上押
すことで発進させてもよいし、また瞬時的に押すだけで
発進できるようにしてもよい。
【0045】操作者が操作レバー17を操作すると、操
作レバー17の操作に応じてボリウム28が動作し、マ
イクロコンピュータ10が該ボリウム28からの出力と
前,後輪3,2のゴルフカート1の操向角を検出するポ
テンシヨメータの検出値とを比較して、その差に応じて
マイクロコンピュータ10からステアリングモータ制御
部27へ制御信号が出力され、ステアリングモータSM
が制御されて、操作レバー17の操作に応じてゴルフカ
ート1に対する前,後輪3,2の操向角の制御が行わ
れ、操作者の希望する方向に操向し得る。
【0046】図5はゴルフカート1がその車体の中心線
を誘導線L上に位置させて自動操舵モードの状態で停止
している場合において、操作者が自動操舵モードに設定
しているものと勘違いして、スタートスイッチSWをオ
ンした場合の処理過程を示すフローチャートである。先
ず、自動操舵モードか手動操舵モードかを判断し (ステ
ップS1)、自動操舵モードの場合 (ステップS2)に
はスタートスイッチSW、又はリモコン送信器からの信
号が有ったか否か判断し (ステップS3)、無い場合は
ステップS1に戻って、前述した過程を反復し、また有
った場合には誘導線Lが発する交番磁界を検知したか否
かを判断し (ステップS4)、検知していない場合はス
テップS3へ戻って前述した過程を反復し、また検知し
た場合には発進して自動走行を開始する (ステップS
5)。
【0047】一方ステップS1の判断において手動操舵
モードであると判断した場合 (ステップS6)にはスタ
ートスイッチSWがオンされたか否かを判断し (ステッ
プS7)、オンされていない場合にはステップS1に戻
って前述の過程を反復し、またオンされた場合には誘導
線Lからの交番磁界である誘導信号を検知したか否かを
判断し (ステップS8)、検知していない場合にはステ
ップS10に進んで発進し、手動操舵モードでの走行を
開始する。また誘導信号を検知した場合にはタイマーが
動作して計時を行い (ステップS9)、スタートスイッ
チSWが押されている時間が予め定めた時間、例えばx
秒(1秒以上)未満の場合にはステップS7に戻って前
述の過程を反復し、またx秒以上の場合には手動操舵モ
ードによる走行を開始する (ステップS10)。
【0048】(実施の形態2)前述した実施の形態1に
おいては、ゴルフカート1が誘導線L上に手動操舵モー
ドに設定されて停止している場合には、スタートスイッ
チSWを1秒以上押し続けることによってのみゴルフカ
ート1の発進を可能としているのに対し、この実施の形
態2にあっては、ゴルフカート1が誘導線Lを跨いで手
動操舵モードに設定されて停止している場合に、スター
トスイッチSWが一定時間未満(例えば1秒未満)押さ
れると、手動操舵モードが自動操舵モードに自動的に切
り替わり、しかも同時に自動操舵モードでゴルフカート
1が発進する自動切替手段と、またスタートスイッチS
Wを一定時間以上(例えば1秒以上)押し続けること
で、手動操舵モードでの発進を可能とする発進遅延手段
を制御部7に備えてある。
【0049】図6は実施の形態2におけるスタートスイ
ッチSWを押した時間に基づいて手動操舵モードから自
動操舵モードへの自動切替処理の過程を示すフローチャ
ートであり、ゴルフカート1が現に手動操舵モードで走
行中の状態で (ステップS11)、ゴルフカート1が誘
導路R上に位置決めされ、スタートスイッチSWを押す
ことでゴルフカート1が停止したとする (ステップS1
2)。この状態ではスタートスイッチSWの入力があっ
たか否かを判断し (ステップS13)、スタートスイッ
チSWが押されていない場合にはステップS12に戻っ
て前述した過程を繰り返し、またスタートスイッチSW
が押された場合には、タイマーを動作させて計時を行い
(ステップS14)、その時間がx(通常は1〜数秒)
未満の場合には、誘導線Lからの誘導信号を検出したか
否かを判断し (ステップS15)、検出していない場合
にはステップS12へ戻って前述した過程を反復し、ま
た検出した場合には手動操舵モードを自動操舵モードに
切り替えて自動走行を開始する (ステップS16)。一
方ステップS14の判断においてx秒以上経過した場合
には手動操舵モードによる走行を開始する (ステップS
17)。他の構成及び作用は実施の形態1のそれと実質
的に同じであり、説明を省略する。
【0050】このような実施の形態2にあっては、手動
操舵モードに設定している場合において、スタートスイ
ッチSWを所定時間未満押す(瞬時的でもよい)ことで
手動操舵モードから自動操舵モードに切り替わり、直ち
に自動操舵モードでの発進を開始することとしているか
ら、ゴルフカート1が誘導線L上に手動操舵モードに設
定されて停止している場合に、操作者が自動操舵モード
に設定されているものと誤認してスタートスイッチSW
を押しても、手動操舵モードから自動操舵モードに切り
替わって、直ちに自動操舵モードでの発進が開始される
ため、ゴルフカート1の暴走を未然に防止し得ることと
なる。
【0051】(実施の形態3)従来リモコン送信器によ
るゴルフカート1に対する操作は、ゴルフカート1が自
動操舵モードに設定されている場合においてのみ有効で
あって、ゴルフカート1の発進,停止,後退等が行われ
るようになっていた。これに対して、ゴルフカート1が
手動操舵モードに設定されている状態で暴走を始めたよ
うな場合、これを停止するのは容易でない場合が生じ
る。そこでこの実施の形態3においては、ゴルフカート
1が手動操舵モードに設定されている場合においても、
ゴルフカート1が走行している状態においては、これを
リモコン送信器のボタン操作で停止させることを可能と
する停止手段を制御部7に備えてある。
【0052】図7は実施の形態3における手動操舵モー
ドで走行中のゴルフカート1をリモコン送信器による操
作で停止させる際の処理過程を示すフローチャートであ
る。操作レバー17の操作により自動操舵モードか手動
操舵モードかの設定をし、またブレーキ解放指令(選択
スイッチ18b,18cを押す)を入力する。設定され
た操舵モード、ブレーキ解放指令はマイクロコンピュー
タ10へ与えられる (ステップS21)。
【0053】マイクロコンピュータ10はリモコン操作
者を通じて自動操舵、又は手動操舵モードの選択指令が
入力されたか否かを判断し (ステップS22)、自動操
舵モードが入力された場合には自動操舵モードに設定さ
れた状態で停止中か走行中かを判断する (ステップS2
3)。停止中の場合にはリモコン送信器にてスタートス
イッチSWに対応するスイッチをオンさせることで発進
し (ステップS24)、また走行中の場合にはリモコン
送信器のスタートスイッチSWと対応するスイッチを押
すことで停止する (ステップS25)。
【0054】一方ステップS22の判断において、手動
操舵モードが入力された場合には手動操舵モードの状態
で停止中か、走行中かを判断する (ステップS26)。
停止中の場合には、リモコン送信器のスタートスイッチ
SWと対応するスイッチを押してもそのまま停止状態を
維持し (ステップS27)、また走行中の場合には選択
スイッチがオンかオフかを判断する (ステップS2
8)。通常選択スイッチは工場出荷の段階においてオン
又はオフ、即ち停止か走行かのいずれかに固定されてお
り、この選択スイッチがオンの場合には走行中のゴルフ
カート1は停止し (ステップS29)、オフの場合には
走行を継続する (ステップS30)。
【0055】他の構成及び作用は実施の形態1のそれと
実質的の同じであり、説明を省略する。このような実施
の形態3にあっては、ゴルフカート1が自動操舵モード
に設定されて走行し、また停止している場合にはリモコ
ン送信器の操作によって走行中の場合にはこれを停止
し、また停止中の場合にはこれを走行させることが可能
である。一方、ゴルフカート1が手動操舵モードに設定
されている状態において、ゴルフカート1が走行してい
る場合にはリモコン送信器の操作によって遠隔で停止せ
しめる操作が可能となっているから、ゴルフカート1が
暴走している場合にリモコン操作でこれを停止せしめる
ことが出来、ゴルフカート1の転倒,衝突等を未然に防
止することが可能となる。
【0056】(実施の形態4)ゴルフ場においては、ゴ
ルフカート1にゴルフボールが当たり、またゴルフカー
ト1が場内を走行する作業車等と衝突する事故も皆無で
はなく、このような衝突等により操作パネル部15内の
機器の損傷、或いは操作パネル部15とゴルフカート1
に搭載されている制御部7とを結ぶハーネスの損傷等が
生じることがある。
【0057】操作パネル部15と制御部との間は、通常
この間を接続するハーネスを介して制御部7から操作パ
ネル部15への出力データ、又は操作パネル部15から
制御部7への入力データはシリアルデータ転送によって
行われている。このシリアルデータ転送に依ればハーネ
ス本数を低減出来る利点があるが、反面1本のハーネス
を通じて転送されるデータ量が多くなり、ハーネスの損
傷は多くの誤動作発生を招く要因となる。このため操作
パネル部15とハーネスについては異常の有無を常時検
出する必要があり、通常はチェックビットを付加し、ま
た入,出力のパリティチェックを行うことで検出を行っ
ている。
【0058】ところがチェックビットを付加することは
入力可能なビット数が減少し、出力信号回路の異常検出
が出来ない等の不都合があり、またパリティチェックを
行う場合にはそのための回路,マイクロコンピュータの
機能追加が必要となり、回路構成も複雑となって、コス
トアップを免れ得ないという問題があった。そこで、こ
の実施の形態4においては、制御部7から操作パネル部
への出力データを再び操作パネル部から制御部7への入
力データとし、同期させた出力信号と入力信号とを比較
することで操作パネル部15,ハーネスの異常の有無を
チェックすることとしてある。操作パネル部への出力信
号、制御部7への入力信号は夫々図3に示す如き記憶部
(マイクロコンピュータ10内の記憶部でもよい)Mへ
記憶させておき、これを制御部7内の比較部へ読み出
し、判定手段にて両データが一致する場合は異常なし、
一致しない場合は異常ありと判定する。
【0059】図8は操作パネル部15と制御部7との間
におけるシリアルデータ転送のタイミングチャートを示
しており、図8(a)は同期をとるためのクロック、図
8(b)のD7′〜D0′は制御部7からの出力デー
タ、図8(c)のD7′〜D0′は操作パネル部15か
ら制御部7への入力データを示している。図8(a)に
示す所定のタイミングで、図8(b)に示す如きデータ
D7′〜D0′を制御部7から操作パネル部15へ向け
て出力されたものとすると、この出力したデータは図示
しないシフトレジスタを経て、操作パネル部15内のシ
フトレジスタへ送られた後、そのうちの一部のデータで
ある所定期間のデータ、即ち図8(a′)に示す所定の
タイミングで図8(c′)に示す如きデータD7′〜D
0′が制御部7へ出力される。
【0060】図8(c′)に示すデータは制御部7から
24クロック前に出力した図8(b)に示すデータとは
本来同じである。そこで、制御部7に、図8(b)に示
す24クロック前に出力したデータとそれから24クロ
ック後に制御部7へ入力された図8(c′)に示すデー
タを記憶する手段と、これらの信号を比較する比較手段
と、両者が一致すればハーネス,操作パネル部15は正
常と、また不一致の場合はいずれか、又は双方に異常あ
りと判定する手段とを備えており、このような場合に
は、操作パネル部15側から制御部7への入力を無効と
する手段と、またこのような異常状態が200msec
間連続した場合にはゴルフカート1を停止せしめ、一旦
電源をオフとしない限り再発進を出来ない状態とする手
段を備えることで、操作パネル部15,ハーネスの正
常,不正常を容易に判別することが出来る。なお安全性
のため、停止のための信号は操作パネル部15のスイッ
チ以外に別のハーネス及びスイッチを配したブレーキレ
バー6を設け、更にリモコン送信器からの入力信号との
3種類のいずれかの入力が入った時点でゴルフカート1
を停止させることが可能となっている。
【0061】このような実施の形態4にあっては、制御
部7と操作パネル部15との間でシリアルデータ転送を
行わせ、制御部7から操作パネル部15へ出力されたデ
ータを操作パネル部から制御部7へ入力させることで出
力データと入力データとを比較して操作パネル部15,
ハーネスにおける異常の有無をチェックすることが出来
て、ゴルフカートの暴走等の制御系のトラブルに伴う事
故を未然に防止することが可能となる。なお、上述の実
施の形態1〜4においては、いずれもゴルフカートに適
用した場合を説明したが、何らこれに限るものではなく
各種の誘導式搬送車に適用し得るものである。
【0062】
【発明の効果】以上の如く第1の発明にあっては、自動
操舵モードで搬送車を発進させるための操作条件と、手
動操舵モードで発進させるための操作条件とを異ならせ
たから、発進に際し、自動操舵モードか手動操舵モード
かを操作者に認識させる機会を与え得て、暴走を未然に
防止出来る。そして、発進手段を所定以上長く操作する
こととしているから発進手段の操作に際し、操作者に搬
送車の操向モードについて認識せしめる機会を与えて誤
操作を防止し得るという優れた効果を奏する。
【0063】第2の発明にあっては、搬送車が誘導路上
に手動操舵モードを選択して停止している場合、発進の
ために自動操舵モードでの感覚で操作を行っても発進し
ないこととなり、操作者の操舵モードに思い違いがある
ことを気付かしめ得る。
【0064】第3の発明にあっては、発進手段を所定以
上長く操作することとしているから発進手段の操作に際
し、操作者に搬送車の操向モードについて認識せしめる
機会を与えて誤操作を防止し得る。
【0065】第4の発明にあっては、発進させるための
操作と同じ操作で操舵モードを自動的に切り替えること
が可能となってフェイルセーフ機能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した誘導式ゴルフカートを示す模
式的平面図である。
【図2】本発明を適用した誘導式ゴルフカートの模式的
側面図である。
【図3】誘導式ゴルフカートの制御系の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】誘導式ゴルフカートの操作パネル部の拡大斜視
図である。
【図5】実施の形態1における制御部での処理過程を示
すフローチャートである。
【図6】実施の形態2における制御部での処理過程を示
すフローチャートである。
【図7】実施の形態3における制御部の処理過程を示す
フローチャートである。
【図8】実施の形態4における操作パネル部と制御部と
の間におけるシリアルデータ転送のタイミングチャート
である。
【図9】一般的なゴルフ場におけるゴルフカートとその
誘導路との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカート 2 後輪 3 前輪 4 載置フレーム 5 ハンドル 6 ブレーキレバー 11 走行制御系 12 ステアリング制御系 13 マグネット検出部 14 電源部 15 操作パネル部 16 キースイッチ 17 操作レバー 18 主操作部 19 速度制御部 21 エンコーダ 22 電磁ブレーキ 23 走行モータ制御部 24 電流検出部 25 速度検出部 26 電磁ブレーキ駆動部 27 ステアリングモータ制御部 28 ボリウム S1 ,S2 ,S3 磁気センサ S4 マグネットセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 繁田 直宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−241651(JP,A) 特開 平5−197427(JP,A) 特開 平4−7606(JP,A) 特開 平5−324067(JP,A) 特開 平4−364506(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導路上に位置する場合のみ誘導路に沿
    う発進が可能な自動操舵モードと、誘導路とは無関係に
    発進が可能な手動操舵モードとに切替られるようにした
    誘導式搬送車において、 前記自動操舵モードで発進させるための操作条件と、手
    動操舵モードで発進させるための操作条件とを異なら
    、前記手動操舵モードで発進させるための操作条件
    は、自動操舵モードで発進させるための操作条件よりも
    発進手段を所定以上長く操作状態に維持するようになっ
    ていることを特徴とする誘導式搬送車。
  2. 【請求項2】 誘導路上に位置する場合のみ誘導路に沿
    う発進が可能な自動操舵モードと、誘導路とは無関係な
    発進が可能な手動操舵モードとに切り替えられるように
    した誘導式搬送車において、 誘導路上に位置することを検出する検知手段と、手動操
    舵モードを選択していることを検知する検知手段と、前
    記両検知手段の検知信号に基づき、前記自動操舵モード
    で発進させるための操作条件と手動操舵モードで発進さ
    せるための操作条件とを異ならせる手段とを備えること
    を特徴とする誘導式搬送車。
  3. 【請求項3】 前記手動操舵モードで発進させるための
    操作条件は、自動操舵モードで発進させるための操作条
    件よりも発進手段を所定以上長く操作状態に維持するよ
    うになっていることを特徴とする請求項2記載の誘導式
    搬送車。
  4. 【請求項4】 前記自動操舵モードで発進させるための
    操作条件、又は前記手動操舵モードで発進させるための
    操作条件と同じ操作で操作モードを一方から他方へ切り
    替えることを特徴とする請求項1又は2記載の誘導式搬
    送車。
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