JP2003250943A - ゴルフカート - Google Patents

ゴルフカート

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JP2003250943A
JP2003250943A JP2002054536A JP2002054536A JP2003250943A JP 2003250943 A JP2003250943 A JP 2003250943A JP 2002054536 A JP2002054536 A JP 2002054536A JP 2002054536 A JP2002054536 A JP 2002054536A JP 2003250943 A JP2003250943 A JP 2003250943A
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JP
Japan
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golf cart
speed
deceleration
stop
traveling
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Pending
Application number
JP2002054536A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Uenishi
智明 上西
Takeya Matsushita
丈也 松下
Toshihiro Matsumoto
敏宏 松本
Masataka Inui
乾  誠貴
Kazushi Kanjo
一志 勘場
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】前方を走行するゴルフカートに衝突することな
く、乗り心地を改善する。 【解決手段】誘導線に沿って自動走行可能で、前方のゴ
ルフカートからの発信信号を受信手段としてのカートガ
ード34にて受信し、このカートガード34で受信され
た信号が所定の信号レベル以上の場合に速度制御手段と
しての走行モータ17の回生制動やブレーキモータ23
の制動により減速して停止するゴルフカートにおいて、
変更手段としての制御回路13にて前記停止時の減速度
を走行速度や受信手段の受信感度等の所定の条件で変更
する。前記変更手段は、前記受信手段の感度に応じて前
記減速度を変更する。複数の位置に選択的に設定する切
換スイッチを備え、前記変更手段は、前記切換スイッチ
の設定位置に基づいて前記減速度を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動操向モード時
に前方のゴルフカートや障害物との距離が所定間隔であ
ることを検知した場合に停車するゴルフカートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場のゴルフカートとしては、従来
から種々のタイプのものが提供されている。例えば、キ
ャディによる手押しタイプから電動機あるいはエンジン
を駆動力とする非乗用タイプまたは乗用タイプのものが
多用されている。
【0003】図1には本出願人が開発した4人ないし5
人乗りタイプのエンジン式乗用ゴルフカートの外観図を
示す。この乗用ゴルフカートは誘導、手動の切替手段の
あるエンジン駆動タイプであって、前後にそれぞれ人が
乗れるようになっている。そして、後部にゴルフバック
を積載でき、上部には日除け、雨除けのためのルーフが
設置されている。
【0004】乗用ゴルフカートの制御系統は、概略的
に、コントロールボックスのマイコンと、操作部、ステ
アリング部、センサー部、電源部、エンジン部、パーキ
ング部およびメインブレーキ部から構成される。
【0005】このような構成の乗用ゴルフカートを自動
操向する場合は、自動運転切替レバーを「自動」にする
と、カート道(走行路)に沿って埋設されたループ線に
誘導され、走行路に埋設された走行標識(マグネット)
の情報に基づいて走行速度が高速、中速、低速に指示さ
れ、この指示された走行速度で自動走行される。
【0006】この走行中、前のゴルフカートとの衝突を
防止するために前方のゴルフカートのカートガードから
の発信信号をカートガードの受信機で受信する。
【0007】このゴルフカートは、狭い走行路でゴルフ
カートがすれ違うような場所でも走行されるため、対向
するゴルフカートから発信されるカートガードからの信
号を誤って検知しないようにこのような場所では受信手
段の受信感度を低下させている。
【0008】そして、受信機により受信した信号が所定
の信号レベル以上を検知したときに、マイコンにより、
前のカートとの距離が所定の距離以下になったと判断
し、ブレーキを作動して前方のゴルフカートと所定の間
隔を有する状態で緊急停止させ、安全に走行できるよう
にしている。
【0009】しかしながら、この緊急停止時の減速度
は、走行速度が高速で受信機の感度が低い最悪の条件を
基準に、乗り心地を犠牲にして一定の減速度が設定され
ており、乗り心地の改善が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前方を走行するゴルフ
カートに衝突することなく、乗り心地を改善できるゴル
フカートを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の手段は、誘導線に沿って自動走行可能で、前方
のゴルフカートからの発信信号を受信手段にて受信し、
この受信手段で受信された信号が所定の信号レベル以上
の場合に速度制御手段にて減速して停止するゴルフカー
トにおいて、前記停止時の減速度を所定の条件で変更す
る変更手段を設けたものである。
【0012】上記構成において、前記変更手段は、前記
受信手段の感度に応じて前記減速度を変更するものであ
る。
【0013】また、複数の位置に選択的に設定する切換
スイッチを備え、前記変更手段は、前記切換スイッチの
設定位置に基づいて前記減速度を変更するものである。
【0014】また、走行速度を検知する速度検知手段を
備え、この速度検知手段で検知された走行速度に応じて
前記減速度を変更する。
【0015】また、複数の位置に選択的に設定する切換
スイッチを備え、前記変更手段は、前記受信手段の感度
と、前記切換スイッチの設定位置とに基づいて前記減速
度を変更する。
【0016】走行速度を検知する速度検知手段を備え、
前記変更手段は、前記受信感度と、前記速度検知手段で
検知された走行速度に基づいて前記減速度を変更する。
【0017】複数の位置に選択的に設定する切換スイッ
チと、走行速度を検知する速度検知手段とを備え、前記
変更手段は、前記受信感度と、前記切換スイッチと、前
記速度検知手段で検知された走行速度とに基づいて前記
減速度を変更する。
【0018】前記受信手段の感度は、走行状態を指示す
る走行標識に基づいて変更されるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のゴルフカー
トを図1乃至図7に基づき説明する。
【0020】まず、ゴルフカートにおける制御回路のブ
ロック図を図1に、ゴルフカート本体の全体斜視図を図
2に示し、全体の構成について図面に基づいて説明をす
る。
【0021】1は、使用者が運転して走行することので
きる手動モードと、使用者が乗車可能で後述する路面に
埋設した誘導線49に沿って自動走行することができる
自動モードとを備え、ゴルフバッグを搭載して走行する
ゴルフカート本体で、このゴルフカート本体1は、走行
モータ17を駆動源として走行する。
【0022】2は、メインフレーム(図示せず)に設け
られ、前記本体1の前後方向に設けられた基台で、この
基台2には、使用者が乗車するための座席3、操舵を行
うための操舵輪となる前輪4、駆動輪となる後輪5が設
けられている。
【0023】6は、手動モード選択時に使用者が前記座
席3に座って操作可能な位置に設けられ、操作によって
前記前輪4を操舵するためのハンドルである。
【0024】7は、ゴルフカート本体1の後部に斜め後
方が上部に延びるように設けられゴルフバッグを搭載す
るための荷台である。
【0025】8は、前記ハンドル6と前記前輪4との連
結部分を覆う樹脂製のフロントカウルで、このフロント
カウル8は、その中央に蓋部9を設け、この蓋部9を開
口するとゴルフボールやグローブなどを入れるための小
物入れになっている。
【0026】10は、前記本体1の前部で前記フロント
カウル8の上部に設けられた透明な樹脂製のフロントシ
ールドで、このフロントシールド10上部より後方にか
けて、前記座席3上部を覆う樹脂製のルーフ11が設け
られている。また、前記ルーフ11の後部は前記荷台7
近傍より上方に向けて設けられた2本の支柱12によっ
て支えられている。
【0027】次に制御回路のブロック図(図2)につい
て説明する。
【0028】13は、ゴルフカート本体1の走行を制御
する制御回路で、この制御回路13は、マイクロコンピ
ュータであるメインCPU14、誘導センサ処理CPU
15、マグネットセンサ処理CPU16からなってお
り、前記メインCPU14は走行のための制御や操舵の
ための制御、また制動のための制御等を行うために信号
を生成して出力している。前記誘導センサ処理CPU1
5は、後述する誘導センサ33からの信号を処理する為
のマイクロコンピュータであり、またマグネットセンサ
処理CPU16は、後述するマグネットセンサ32から
の信号を処理する為のマイクロコンピュータである。ま
た、前記メインCPU14は、前記誘導センサ処理CP
U15、及び前記マグネットセンサ処理CPU16とシ
リアル通信によって接続されている。そして、このよう
に前記制御回路13を複数のマイクロコンピュータから
構成することにより、演算の処理速度が速くなるほか、
部分的に破損等が生じた場合においても破損したマイク
ロコンピュータのみを交換するだけで良く、修理が簡単
になるという効果がある。
【0029】17は、前記後輪5を回転駆動する為の駆
動源となる走行モータで、この走行モータ17は、前記
メインCPU14からの信号に基づいてモータコントロ
ーラ19を介してPWM制御によって駆動する。
【0030】18は充電器20によって一ラウンドが終
了したときなどに適宜充電されるバッテリで、モータコ
ントローラ19、走行モータ17、後述するブレーキモ
ータ23、ハンドルモータ26、パーキングブレーキ2
4及びステアリングモータ25へ電力を供給すると同時
に、これら以外(前記制御回路13、後述する表示部4
5や超音波センサ35等の検出手段)に、降圧回路21
を介して電力を供給する。このバッテリ18の電力の残
量は残量センサ21で検出され、検出された検出値がメ
インCPU14へ出力される。
【0031】22は、前記座席3の前面に設けられ使用
者のスイッチ等の切り換えによる走行モードの切換を検
出する自動/手動検出手段で、この自動/手動検出手段
22は、使用者によって選択された走行モードをメイン
CPU14に入力するようになっている。
【0032】23は、前記前輪4及び後輪5に設けられ
た油圧の力によって動作するディスクブレーキ(図示せ
ず)の制動力を調整する為のブレーキモータであり、こ
のブレーキモータ23はメインCPU14からの信号に
よりPWM制御されることになる。
【0033】24は、本体1を停車させる為の電磁ブレ
ーキからなるパーキングブレーキで、このパーキングブ
レーキ24は、通電した時に制動力が解除され、非通電
時にはバネの力によって制動力が付与されることにな
る。そして、非通電時には走行モータ17近傍の駆動系
の途中に制動力が与えられ、前記後輪5を固定するよう
に動作する。
【0034】25は、前記メインCPU14に接続さ
れ、前記メインCPU14からの制御信号に基づいて動
作するステアリングモータで、このステアリングモータ
25は、自動モード選択時にはステアリングモータ25
だけの駆動力で前記前輪4を操舵し、手動モード選択時
にはハンドル6を操作する人的な力に加えてステアリン
グモータ25の力が補助的に動作する。
【0035】26は、ハンドル6軸の途中に設けられ自
動モード選択時と手動モード選択時とでハンドル6と前
輪4との連結を電気的に断続する為のハンドルモータ
で、このハンドルモータ26によって自動モードに切り
替えられたときにはハンドル6が操作できないように固
定され、手動モードに切り替えられたときはハンドル6
の操作に伴って前輪4が操舵されるように連結するよう
に電気的に操作される。
【0036】27は、使用者がブレーキペダル(図示せ
ず)を操作した時に信号が出力するように構成されるブ
レーキスイッチで、自動モード選択時にブレーキスイッ
チ27からの信号が出力すると前記メインCPU14よ
りブレーキモータ23が動作するよう信号が出力し、所
定時間経過後にパーキングブレーキ24が動作するよう
になっている。
【0037】28は、ブレーキモータ27の動作量の動
作初期を検出する為のブレーキホームスイッチであり、
このスイッチ28が入っているときはディスクブレーキ
は動作していない状態であることを検出する。
【0038】29は、ブレーキモータ27の動作量の動
作終了を検出する為のブレーキリミットスイッチであ
り、このブレーキリミットスイッチ29が動作している
ときはディスクブレーキの制動量がフルに動作している
ことを検出する。
【0039】30は、ブレーキの油圧が適量であるかど
うかを検出する為のブレーキオイル検出手段である。
【0040】31は、ゴルフカート本体1に設けられゴ
ルフカート本体1の傾斜角度を検出する傾斜センサで、
この傾斜センサ31は、検出した傾斜角度を電圧値に変
換しメインCPU14に入力する。そして、この値に基
づいて発進時や停止時の制御を行うようになっている。
【0041】32は、誘導線49近傍に埋設したマグネ
ットの磁界を検出する走行標識としてのマグネットセン
サで、このマグネットセンサ32は、マグネットの磁極
がS極であるかN極であるか等を検出し、この検出結果
がマグネットセンサ処理CPU16に出力され、マグネ
ットセンサ処理CPU16にて指示速度(高速H=8k
m/h、中速M=6km/h、低速L=3km/h)が
算出されると共に停止信号や後述するカートガード34
の受信機の感度を指示する感度レベル信号等が検知され
る。
【0042】33は、前記ゴルフカート本体1に設けら
れ、操舵される前輪4の操舵と共に左右に回動する一対
の誘導センサで、この誘導センサ33は、誘導線49か
らの磁界を検出し、互いの誘導センサ33の検出レベル
が同じになるように前輪4を操舵する。従って、前輪4
が操舵されると誘導センサ33も左右に回動されるた
め、誘導線49が一対の誘導センサ33の中央に位置す
るように操舵されることになる。
【0043】34は、ゴルフカート本体1の前部に設け
られた受信機と、後部に設けられた送信機とからなるカ
ートガードで、前方にあるゴルフカート本体1の送信機
からの電磁波を受信し、所定の信号レベルになったとき
に停止信号を出力し、この出力に基づいてブレーキモー
タ23の動作や走行モータ27の回生制動が開始するよ
うに制御を行う。このカートガード34の受信機の感度
は、マグネットセンサ処理CPU16にて検知された感
度レベル信号に応じて、感度の高い状態(Hi)と低い
状態(Lo)とに切り替えられ、感度を変えることによ
って検出距離が変更され、前方のゴルフカートとの停止
間隔が変更できる。
【0044】35は、前方の障害物を超音波の反射によ
って検出する超音波センサであり、この超音波センサ3
5も障害物との距離が所定の距離になったときにパーキ
ングブレーキ24が動作するようになっている。
【0045】36は、後輪5の回転数を検出する速度検
知手段としてのエンコーダであり、このエンコーダ36
によって検出される信号はメインCPU14に入力され
るようになっている。また、前記エンコーダ36とは別
に後輪5の回転数を検出するサブエンコーダ37も設け
られており、このサブエンコーダ37の信号も前記メイ
ンCPU14に入力され、この信号に基づいて、エンコ
ーダ36が正常に動作しているかどうかを判断したり、
エンコーダ36が異常になったときにメインのエンコー
ダとして使用したりするために設けられている。
【0046】38は、前記ハンドル6軸に設けられハン
ドル6の操作による操作トルクを検出するトルクセンサ
で、このトルクセンサ38はメインCPU14に接続さ
れており、操作トルクが電気信号として入力され、この
トルクの大きさに応じてステアリングモータ25が動作
するようになっている。
【0047】39は、前記ゴルフカート本体1前部に設
けられたバンパー40に取り付けられ、障害物等がバン
パー40に当接したときに動作するバンパースイッチ
で、バンパースイッチ39からの信号が入力されるとメ
インCPU14に信号が入力されるようになっている。
【0048】41は、アクセル近傍に設けられ使用者の
アクセルの操作がなされているときにメインCPU14
に信号出力するアクセルスイッチで、このアクセルスイ
ッチ41は、自動走行モード選択時にアクセルスイッチ
41からの信号入力によって発進するようになってい
る。
【0049】42は、使用者の操作可能な位置に設けら
れ使用者によって進行方向を指示する前後進スイッチ
で、該前後進スイッチ42は、メインCPU14に接続
され、前進及び後進のいずれに切り替えられているかの
信号が入力されて指示された向きに走行するように走行
モータ17が駆動するようになっている。
【0050】43は、使用者の操作可能な位置に設けら
れ、自動モードが選択されている時に、ゴルフカート本
体1の発進停止を指示するためのスタートストップスイ
ッチで、このスタートストップスイッチ43は、操作さ
れたときに信号がメインCPU14に入力されるように
なっており、この信号入力に基づいて走行モータ17が
駆動開始、駆動停止するようになっている。
【0051】44は、ゴルフカート本体1の発進停止を
遠隔操作するためのリモコンからの信号を受信するため
のリモコン受信機で、このリモコン受信機44もメイン
CPU14に接続され、受信した信号によって走行制御
されるようになっている。また、前記リモコンには、一
つの操作ボタンが設けられ、操作ボタンを押圧したとき
に信号が出力されるようになっており、前記ゴルフカー
ト本体1が走行中に信号が入力されると停止の制御がな
され、停止中に信号が入力されると発進の制御がなされ
るようになっている。
【0052】45は、使用者が前記座席3に乗車したと
きに正面にくるような位置に設けられた表示部で、この
表示部45は、バッテリ残量や選択された走行モードの
表示などが表示されるようになっている。
【0053】50は停止距離切換スイッチで、前記ブレ
ーキモータ23や走行用モータ17の回生制動を、予め
設定した標準の停止距離で停止するように標準の減速度
で制御するlongの位置と、標準の停止距離より短い
距離で停止ように標準より大きい減速度で制御するsh
ortの位置とを、使用者の切り換えによって選択的に
切り換える。
【0054】次に上述する構成における動作について説
明する。
【0055】前記自動手動検出手段22によって手動モ
ードの選択が検出され、走行を開始する場合、アクセル
を操作したときにアクセルからの指示値に応じた駆動力
で走行モータ17が駆動する。これによって後輪5が回
転して走行を始める。走行開始と同時に、パーキングブ
レーキ24は解除される。
【0056】また、停止をする場合、ブレーキの操作量
に応じた制動量でブレーキモータ23が動作し、エンコ
ーダ36によって車速がゼロであることを検出したとき
にパーキングブレーキ24が動作するようになってい
る。
【0057】走行中の操舵については、ハンドル6の操
作に応じて前輪4が操舵され、その時に同時にトルクセ
ンサ38によってハンドル6の操作トルクが検出され
る。このトルクに応じて、ステアリングモータ25が駆
動し、ハンドル6の操作力を補助するように駆動力が与
えられる。
【0058】次に自動モードが選択されている場合につ
いて説明をする。
【0059】停止中にスタートストップスイッチ43が
押されると、パーキングブレーキ24が解除されると共
に走行モータ17が駆動を開始する。この時の走行速度
は、路面に埋設されたマグネットMgからの速度指示信
号に基づいて高速Hの場合8km/h、中速Mの場合6
km/h、低速Lの場合3km/hに設定され、走行さ
れる。そして、後述する誘導センサ33の動作によっ
て、路面に埋設した誘導線49に沿って操舵されて走行
する。走行中、スタートストップスイッチ43が押され
ると、ゴルフカート本体1は回生制動、ブレーキモータ
23の動作、パーキングブレーキ24の動作を行って停
車する。
【0060】次に、自動モード時のステアリング部分の
動作について、図3に基づき説明をする。
【0061】46は、先端部に前記誘導センサ33を取
り付けた誘導センサアームで、このアーム46は、前輪
4の左右の操舵と共に回動するように連結されている。
また、前記アーム46の途中にはギヤ47が設けられて
おり、このギヤ47は、前記ステアリングモータ25の
出力軸に設けられたギヤ48と結合するようになってい
る。
【0062】ゴルフカート本体1の操舵においては、自
動モード選択時、走行しながら一対の誘導センサ33に
よって路面に埋設された誘導線49からの磁界を検出
し、2つの誘導センサ33の信号のレベルが同じになる
ように前輪4を操舵する。具体的な信号の流れについて
説明すると、誘導線49から生じる磁界は、それぞれの
誘導センサ33によって受信され、誘導センサ処理CP
U15に入力される。そして、2つの誘導センサ33の
信号レベルを比較して、左右どちらにずれているかが演
算され、一対の誘導センサ33の中心が誘導線49上に
くるように、メインCPU14からステアリングモータ
25に信号出力され、ステアリングモータ25の駆動に
よって前輪4を操舵する。前輪4を操舵することによっ
て2つの誘導センサ33の中心に誘導線49が位置する
ように制御されることになる。
【0063】次に、カートガード34で停止信号を検知
して停止する際の制御を、図4のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0064】ステップS1において、カートガード34
の受信機で受信した信号が所定の信号レベル以上である
かどうか、即ち、前方のゴルフカートとの距離が所定の
距離以下になったかどうかが判断され、所定の信号レベ
ル以下の場合には前方のゴルフカートとの衝突の恐れが
ないと判断し、ステップS1に戻る。
【0065】所定の信号レベル以上の場合には、ステッ
プS2に移行し、エンコーダ36で検出された後輪5の
回転数から走行速度を算出する。そして、ステップS3
において、カートガード34の受信機の感度が確認さ
れ、ステップS4において、停止距離切換スイッチ50
の切り換え位置が検知される。
【0066】ステップS5において、ステップS2乃至
S4で算出又は検知された走行速度、受信機の感度の状
態及び停止距離切換スイッチ50の切り換え位置に応じ
て、以下に述べるように、減速度が設定され、この設定
された減速度でブレーキモータ23による制動と走行モ
ータ17の回生制動とを行って減速(ステップS6)
し、ステップS7においてゴルフカートが停止したかど
うかが判断され、停止していない場合にはステップS6
に戻り、停止した場合にはパーキングブレーキ24を動
作させる。
【0067】図5には、停止信号を検知してから停止す
るまでの停止距離Dが走行速度に関係なく同じになるよ
うに減速度を走行速度に応じて変更した場合を示してい
る。
【0068】この際に、高速(8km/h)V1の場合
の停止時間t1は2*D/V1となり、中速(6km/
h)V2の場合の停止時間t2は2*D/V2、低速の
場合V3の場合の停止時間t3は2*D/V3となり、
走行速度に反比例して停止時間を遅くすることができ
る。
【0069】これにより、走行速度が高速から中速、低
速と走行速度が遅くなるに従いゆっくり停止することが
でき、安全性を犠牲にすることなく乗り心地を改善する
ことができる。
【0070】また、図6には、走行速度が中速の場合を
一例として、停止信号を検知した際にカートガード34
の受信機の感度に関係なく前方のゴルフカートと所定の
間隔を有する状態で停止するように、減速度をカートガ
ード34の受信機の受信感度に応じて更に変更した場合
を示しており、走行速度が高速の場合や中速の場合も同
様の処理が行われる。
【0071】この際に、所定の信号レベルを受信する際
の前方のゴルフカートとの距離が、受信感度が高い(H
i)状態の場合に長く、受信感度が低い(Lo)の場合
に短くなることを考慮して、受信感度が高い(Hi)状
態の場合には減速度を小さく(図5の中速時の減速度)
設定し、受信感度が低い(Lo)の場合に大きく設定し
ている。
【0072】これにより、受信感度を低く設定した場合
には、すれ違うゴルフカートからの発信信号による誤動
作を防止できると共に、受信感度を低くすることで停止
信号を検知した際の前方のゴルフカートとの距離が短く
なっても、大きな減速度で急に停止させて衝突を防止で
き、安全に停止することができる。また、受信感度が高
い(Hi)状態の場合には受信感度が低い場合に比べ小
さな減速度でゆっくり停止でき、乗り心地を改善するこ
とができる。
【0073】また、図7には受信感度が低い状態(L
o)の場合を一例として、停止信号を検知した際に停止
距離切換スイッチ50の切り換え位置に関係なく前方の
ゴルフカートに所定の間隔で停止するように、停止距離
切換スイッチ50の切り換え位置によって減速度を更に
変更する場合を示しており、受信感度が高い状態(H
i)の場合にも同様の制御が行われる。
【0074】この際に、ゴルフ場によってはカートガー
ドの性能の異なる(たとえばメーカなどが異なる)ゴル
フカートが混在することがあることを考慮して、停止距
離切換スイッチ50を発信機の出力が高いゴルフカート
のみ走行するゴルフ場においてはlongの位置に切り
替え、発信機の出力が低いゴルフカートが混在するゴル
フ場ではshortの位置に切り替える。
【0075】停止距離切換スイッチ50をshortの
位置に切り替えて走行した場合には、大きな減速度が設
定され、前方のゴルフカートの発信出力が低く、受信機
で停止信号を検知した際の前方のゴルフカートまでの距
離が短くなっていても、大きな減速度で減速して衝突を
防止でき、安全に停止することができる。
【0076】また、停止距離切換スイッチ50をlon
gの位置に切り替えて走行した場合には、小さな減速度
が設定され、受信機で停止信号を検知した際の前方のゴ
ルフカートまでの距離が長く、小さな減速度でゆっくり
と停止しても衝突の恐れがなく、乗り心地を改善するこ
とができる。
【0077】上述の如く、走行速度、カートガードの受
信感度及び停止距離切換スイッチ50の切り換え位置に
応じて、停止信号を検知してから停止する際の減速度を
変更するようにしたことで、短い時間で停止する必要が
ある場合には大きな減速度で急に減速し、衝突を防止し
て安全に停止できると共に、比較的長い時間で停止して
も構わないときには小さい減速度でゆっくり停止させて
も衝突の恐れがなく、乗り心地を改善することができ
る。
【0078】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、停止時の減
速度を一定ではなく所定の条件で変更するようにしたこ
とで、短い時間で停止させる必要がある時には、短い時
間で停止する必要がある場合には大きな減速度で急に減
速して安全に停止できると共に、比較的長い時間で停止
しても構わないときには小さい減速度でゆっくり停止さ
せて乗り心地を改善することができる。
【0079】本発明の請求項2によると、停止時の減速
度を一定ではなく受信手段の感度に応じて変更するよう
にしたことで、すれ違うゴルフカートからの発信信号に
より誤動作を防止するように受信感度を低くした場合に
は、大きな減速度で急に停止して安全に停止できると共
に、前記誤動作の恐れがなく受信感度を高く設定した場
合には、ゆっくり停止させて乗り心地を改善することが
できる。
【0080】本発明の請求項3によると、停止時の減速
度を一定ではなく切換スイッチに応じて変更するように
したことで、たとえば送信出力の低いゴルフカートが混
在するような停止距離を短くする必要がある場合には、
大きな減速度が設定される位置に切り替えることで衝突
することなく安全に停止できると共に、比較的長い停止
距離で停止できる場合には、小さな減速度でゆっくりと
停止させて乗り心地を改善することができる。
【0081】本発明の請求項4によると、停止時の減速
度を一定ではなく走行速度に応じて変更するようにした
ことで、走行速度が速く短い時間で停止する必要がある
場合には、大きな減速度で衝突することなく安全に停止
できると共に、走行速度が遅く比較的長い時間で停止で
きる場合には、小さな減速度でゆっくりと停止させ、乗
り心地を改善することができる。
【0082】本発明の請求項5によると、停止時の減速
度を一定ではなく受信手段の感度と切換スイッチに応じ
て変更するようにしたことで、受信感度が低い場合や短
い距離で停止するように設定される位置へ切換スイッチ
を切り替えた場合には、大きな減速度で衝突することな
く安全に停止できると共に、受信感度が高い場合や長い
停止距離で停止するように設定される位置へ切換スイッ
チを切り替えた場合には、小さな減速度でゆっくりと停
止させて乗り心地を改善することができる。
【0083】本発明の請求項6によれば、停止時の減速
度を一定ではなく受信手段の感度と切換スイッチに応じ
て変更するようにしたことで、受信感度が低い場合や走
行速度が速い場合には、大きな減速度で衝突することな
く安全に停止できると共に、受信感度が高い場合や走行
速度が遅い場合には、小さな減速度でゆっくりと停止さ
せて乗り心地を改善することができる。
【0084】本発明の請求項7によると、停止時の減速
度を一定ではなく受信感度、走行速度及び切換スイッチ
に応じて変更するようにしたことで、受信感度が低い場
合、走行速度が速い場合及び短い距離で停止するように
設定される位置へ切換スイッチを切り替えた場合には、
大きな減速度で衝突することなく安全に停止できると共
に、受信感度が高い場合、走行速度が遅い場合及び長い
停止距離で停止するように設定される位置へ切換スイッ
チを切り替えた場合には、小さな減速度でゆっくりと停
止させて乗り心地を改善することができる。
【0085】本発明の請求項8によれば、走行標識によ
り走行路の状況に応じて受信感度を容易に変更すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す制御ブロック図であ
る。
【図2】同ゴルフカート本体の全体斜視図である。
【図3】同ゴルフカート本体の要部概略図である。
【図4】同ゴルフカートの停止信号を検知して停止する
際の減速度を設定する処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】同ゴルフカートの走行速度に応じて減速度を変
更した場合の走行速度と経過時間との関係を示す図であ
る。
【図6】同ゴルフカートの受信感度に応じて減速度を変
更した場合の走行速度と経過時間との関係を示す図であ
る。
【図7】同ゴルフカートの停止距離切換スイッチに応じ
て減速度を変更した場合の走行速度と経過時間との関係
を示す図である。
【符号の説明】
13 制御回路(変更手段) 17 走行モータ(速度制御手段) 23 ブレーキモータ(速度制御手段) 34 カートガード(受信手段) 36 エンコーダ(速度検知手段) 46 停止距離切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 敏宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 乾 誠貴 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 勘場 一志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H301 AA03 AA09 BB13 CC06 DD07 FF02 GG06 GG10 LL07 LL08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導線に沿って自動走行可能で、前方の
    ゴルフカートからの発信信号を受信手段にて受信し、該
    受信手段で受信された信号が所定の信号レベル以上の場
    合に速度制御手段にて減速して停止するゴルフカートに
    おいて、前記停止時の減速度を所定の条件で変更する変
    更手段を設けたことを特徴とするゴルフカート。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、前記受信手段の感度に
    応じて前記減速度を変更することを特徴とする請求項1
    に記載のゴルフカート。
  3. 【請求項3】 複数の位置に選択的に設定する切換スイ
    ッチを備え、前記変更手段は、前記切換スイッチの設定
    位置に基づいて前記減速度を変更することを特徴とする
    請求項1に記載のゴルフカート。
  4. 【請求項4】 走行速度を検知する速度検知手段を備
    え、該速度検知手段で検知された走行速度に応じて前記
    減速度を変更することを特徴とする請求項1に記載のゴ
    ルフカート。
  5. 【請求項5】 複数の位置に選択的に設定する切換スイ
    ッチを備え、前記変更手段は、前記受信手段の感度と、
    前記切換スイッチの設定位置とに基づいて前記減速度を
    変更することを特徴とする請求項1に記載のゴルフカー
    ト。
  6. 【請求項6】 走行速度を検知する速度検知手段を備
    え、前記変更手段は、前記受信感度と、前記速度検知手
    段で検知された走行速度に基づいて前記減速度を変更す
    ることを特徴とする請求項1に記載のゴルフカート。
  7. 【請求項7】 複数の位置に選択的に設定する切換スイ
    ッチと、走行速度を検知する速度検知手段とを備え、前
    記変更手段は、前記受信感度と、前記切換スイッチと、
    前記速度検知手段で検知された走行速度とに基づいて前
    記減速度を変更することを特徴とする請求項1に記載の
    ゴルフカート。
  8. 【請求項8】 前記受信手段の感度は、走行状態を指示
    する走行標識に基づいて変更されることを特徴とする請
    求項1乃至請求項7のいずれかに記載のゴルフカート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101427674B1 (ko) * 2013-04-22 2014-08-12 동양기전 주식회사 가드신호를 이용한 골프카트의 추돌 방지 장치 및 방법
KR101458482B1 (ko) * 2007-10-17 2014-11-07 야마하하쓰도키 가부시키가이샤 차량
JP2017068439A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 シャープ株式会社 自律走行装置

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