JP2003306139A - ゴルフカート - Google Patents

ゴルフカート

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JP2003306139A
JP2003306139A JP2002109942A JP2002109942A JP2003306139A JP 2003306139 A JP2003306139 A JP 2003306139A JP 2002109942 A JP2002109942 A JP 2002109942A JP 2002109942 A JP2002109942 A JP 2002109942A JP 2003306139 A JP2003306139 A JP 2003306139A
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brake
golf cart
deceleration
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Application number
JP2002109942A
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English (en)
Inventor
Takeya Matsushita
丈也 松下
Tomoaki Uenishi
智明 上西
Toshihiro Matsumoto
敏宏 松本
Masataka Inui
乾  誠貴
Kazushi Kanjo
一志 勘場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Regulating Braking Force (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴルフカートを安定して確実に停止させる。 【解決手段】所定の走行路に沿って自動走行可能で、停
止信号を検知した際に、ブレーキを動作するブレーキモ
ータ23を動作(具体的にはPWM制御)して減速する
ゴルフカートにおいて、走行速度を検知する走行速度検
知手段としてのエンコーダ36と、停止信号を検知して
所定の条件で前記ブレーキを動作させた時の減速度Aを
検知する検知手段と、この検知手段で検知された減速度
Aに応じてブレーキモータ23の動作量(具体的にはP
WM制御におけるデューティ値)を変更する制御手段と
しての制御回路13とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の走行路を走
行するゴルフカートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のゴルフカートは、搭乗者
の操縦に基づいて走行される手動モードと、走行路の誘
導線に沿って誘導され、マグネット情報やリモコン信号
に基づいて走行される自動モードとを、切り換えスイッ
チにて切り換えるようになっており、自動モードで走行
中にマグネットやリモコンからの停止信号を検知した時
に、ブレーキモータをPWM制御(パルス幅変調制御)
し、ブレーキモータにてワイヤー等を介してブレーキを
動作して制動停止される。
【0003】このようなゴルフカートは、ゴルフカート
の使用環境や整備状況等により、ブレーキモータへの通
電量が同じであってもブレーキの制動トルクのばらつき
が生じる。そして、このばらつきにより、制動トルクが
強く働く場合に、急停止となって乗り心地を損なった
り、ブレーキ音が発生して搭乗者に不安感や不快感を与
えたりする。一方、制動トルクが小さく働く場合には、
停止距離が長くなって所定の位置で停止できないという
問題が生じる。
【0004】この点を解消しようとしたものが、特開2
001−39279号公報(B60T7/16)に示さ
れている。このゴルフカートは、制動トルクのばらつき
の原因として、ブレーキモータとブレーキとの間のブレ
ーキ系において、ブレーキモータへの通電量が同じであ
っても、ブレーキ系のばらつきにより、ディスクへのブ
レーキシュー等の制動子の押圧力(例えばディスクブレ
ーキの場合)にばらつきが生じる点に注目している。そ
して、ブレーキモータに流れる電流を検知し、この検知
された電流値を、PWM制御のデューティ値に応じて設
定された目標電流値と比較して目標電流値に近づけるよ
うに制御し、前記ブレーキにおける押圧力のばらつきを
抑えるようにしている。
【0005】しかしながら、上述のように制動子のディ
スクへの押圧力のばらつきを抑制しても、制動子とディ
スクとの間の摩擦抵抗がゴルフカート毎に異なったり、
同じゴルフカートであっても時間の経過と共に変化する
ことが生じ、上記対策を行っても制動トルクがばらつ
き、上述の問題が発生するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、快適な状態
で確実に停止できるゴルフカートを提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、所定の走行路に沿って自動走行可能で、停止
信号を検知した際に、ブレーキを動作するブレーキモー
タを動作して減速するゴルフカートにおいて、走行速度
を検知する走行速度検知手段と、前記停止信号を検知し
て所定の条件で前記ブレーキを動作させた時の減速度を
検知する検知手段と、この検知手段で検知された減速度
に応じてブレーキモータの動作量を変更する制御手段と
を具えるものである。
【0008】上記構成において、前記制御手段は、前記
検知手段で検知された減速度が予め設定されたしきい値
より大きい場合に前記ブレーキモータの動作量を所定値
だけ小さくなるように補正するものである。
【0009】また、前記制御手段は、前記検知手段で検
知された減速度が予め設定されたしきい値より小さい場
合に前記ブレーキモータの動作量を所定値だけ大きくな
るように補正するものである。
【0010】また、前記しきい値を複数設定し、この複
数のしきい値に応じて前記所定値をそれぞれ設定するも
のである。
【0011】また、前記所定の条件は、予め設定した所
定の動作量で所定時間ブレーキを動作させるものであ
る。
【0012】また、前記所定の動作量は、前記走行速度
検知手段で検知された走行速度に応じて変更されるもの
である。
【0013】また、前記動作量は、具体的にはPWM制
御のデューティ値である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のゴルフカー
トを図1乃至図4に基づき説明する。
【0015】まず、ゴルフカートにおける制御回路のブ
ロック図を図1に、ゴルフカート本体の全体斜視図を図
2に示し、全体の構成について図面に基づいて説明をす
る。
【0016】1は、使用者が運転して手動走行すること
のできる手動モードと、使用者が乗車可能で後述する路
面に埋設した誘導線49に沿って自動走行することがで
きる自動モードとを備え、ゴルフバッグを搭載して走行
するゴルフカート本体で、このゴルフカート本体1は、
走行モータ17を駆動源として走行する。
【0017】2は、メインフレーム(図示せず)に設け
られ、前記本体1の前後方向に設けられた基台で、この
基台2には、使用者が乗車するための座席3、操舵を行
うための操舵輪となる前輪4、駆動輪となる後輪5が設
けられている。
【0018】6は、手動モード選択時に使用者が前記座
席3に座って操作可能な位置に設けられ、操作によって
前記前輪4を操舵するためのハンドルである。
【0019】7は、ゴルフカート本体1の後部に斜め後
方が上部に延びるように設けられゴルフバッグを搭載す
るための荷台である。
【0020】8は、前記ハンドル6と前記前輪4との連
結部分を覆う樹脂製のフロントカウルで、このフロント
カウル8は、その中央に蓋部9を設け、この蓋部9を開
口するとゴルフボールやグローブなどを入れるための小
物入れになっている。
【0021】10は、前記本体1の前部で前記フロント
カウル8の上部に設けられた透明な樹脂製のフロントシ
ールドで、このフロントシールド10上部より後方にか
けて、前記座席3上部を覆う樹脂製のルーフ11が設け
られている。また、前記ルーフ11の後部は前記荷台7
近傍より上方に向けて設けられた2本の支柱12によっ
て支えられている。
【0022】次に制御回路のブロック図(図2)につい
て説明する。
【0023】13は、ゴルフカート本体1の走行を制御
する制御回路で、この制御回路13は、マイクロコンピ
ュータであるメインCPU14、誘導センサ処理CPU
15、マグネットセンサ処理CPU16からなってお
り、前記メインCPU14は走行のための制御や操舵の
ための制御、また制動のための制御等を行うために信号
を生成して出力している。前記誘導センサ処理CPU1
5は、後述する誘導センサ33からの信号を処理する為
のマイクロコンピュータであり、またマグネットセンサ
処理CPU16は、後述するマグネットセンサ32から
の信号を処理する為のマイクロコンピュータである。ま
た、前記メインCPU14は、前記誘導センサ処理CP
U15、及び前記マグネットセンサ処理CPU16とシ
リアル通信によって接続されている。そして、このよう
に前記制御回路13を複数のマイクロコンピュータから
構成することにより、演算の処理速度が速くなるほか、
部分的に破損等が生じた場合においても破損したマイク
ロコンピュータのみを交換するだけで良く、修理が簡単
になるという効果がある。
【0024】17は、前記後輪5を回転駆動する為の駆
動源となる走行モータで、この走行モータ17は、駆動
用の前記メインCPU14からの信号に基づいてモータ
コントローラ19にて制御される。
【0025】18は充電器20によって一ラウンドが終
了したときなどに適宜充電されるバッテリで、モータコ
ントローラ19、走行モータ17、後述するブレーキモ
ータ23、ハンドルモータ26、パーキングブレーキ2
4及びステアリングモータ25へ電力を供給すると同時
に、これら以外(前記制御回路13、後述する表示部4
5や超音波センサ35等の検出手段)に、降圧回路21
を介して電力を供給する。このバッテリ18の電力の残
量は残量センサ21で検出され、検出された検出値がメ
インCPU14へ出力される。
【0026】22は、前記座席3の前面に設けられ使用
者のスイッチ51の切り換えによる走行モードの切換を
検出する自動/手動検出手段で、この自動/手動検出手
段22は、使用者によって選択された走行モードをメイ
ンCPU14に入力するようになっている。
【0027】23は、前記前輪4及び後輪5に設けられ
た油圧の力によって動作するディスクブレーキ(図示せ
ず)の制動力を調整する為のブレーキモータであり、こ
のブレーキモータ23はメインCPU14からの信号に
よりPWM制御されることになる。
【0028】24は、本体1を停車させる為の電磁ブレ
ーキからなるパーキングブレーキで、このパーキングブ
レーキ24は、通電した時に制動力が解除され、非通電
時にはバネの力によって制動力が付与されることにな
る。そして、非通電時には走行モータ17近傍の駆動系
の途中に制動力が与えられ、前記後輪5を固定するよう
に動作する。
【0029】25は、前記メインCPU14に接続さ
れ、前記メインCPU14からの制御信号に基づいて動
作するステアリングモータで、このステアリングモータ
25は、自動モード選択時にはステアリングモータ25
だけの駆動力で前記前輪4を操舵し、手動モード選択時
にはハンドル6を操作する人的な力に加えてステアリン
グモータ25の力が補助的に動作する。
【0030】26は、ハンドル6軸の途中に設けられ自
動モード選択時と手動モード選択時とでハンドル6と前
輪4との連結を電気的に断続する為のハンドルモータ
で、このハンドルモータ26によって自動モードに切り
替えられたときにはハンドル6が操作できないように固
定され、手動モードに切り替えられたときはハンドル6
の操作に伴って前輪4が操舵されるように連結するよう
に電気的に操作される。
【0031】27は、使用者がブレーキペダル(図示せ
ず)を操作した時に信号が出力するように構成されるブ
レーキスイッチで、自動モード選択時にブレーキスイッ
チ27からの信号が出力すると前記メインCPU14よ
りブレーキモータ23が動作するよう信号が出力し、所
定時間経過後にパーキングブレーキ24が動作するよう
になっている。
【0032】28は、ブレーキモータ27の動作量の動
作初期を検出する為のブレーキホームスイッチであり、
このスイッチ28が入っているときはディスクブレーキ
は動作していない状態であることを検出する。
【0033】29は、ブレーキモータ27の動作量の動
作終了を検出する為のブレーキリミットスイッチであ
り、このブレーキリミットスイッチ29が動作している
ときはディスクブレーキの制動量がフルに動作している
ことを検出する。
【0034】30は、ブレーキの油圧が適量であるかど
うかを検出する為のブレーキオイル検出手段である。
【0035】31は、ゴルフカート本体1に設けられゴ
ルフカート本体1の傾斜角度を検出する傾斜センサで、
この傾斜センサ31は、検出した傾斜角度を電圧値に変
換しメインCPU14に入力する。そして、この値に基
づいて発進時や停止時の制御を行うようになっている。
【0036】32は、誘導線49近傍に埋設したマグネ
ット(走行標識)の磁界を検出するマグネットセンサ
で、このマグネットセンサ32は、マグネットの磁極が
S極であるかN極であるか等を検出し、この検出結果が
マグネットセンサ処理CPU16に出力され、マグネッ
トセンサ処理CPU16にて指示速度(高速H=8km
/h、中速M=6km/h、低速L=3km/h)が算
出されると共に通常停止信号、ティーグランドの位置又
はグリーンのホールアウト位置であることを指示する信
号等が検知される。
【0037】33は、前記ゴルフカート本体1に設けら
れ、操舵される前輪4の操舵と共に左右に回動する一対
の誘導センサで、この誘導センサ33は、誘導線49か
らの磁界を検出し、互いの誘導センサ33の検出レベル
が同じになるように前輪4を操舵する。従って、前輪4
が操舵されると誘導センサ33も左右に回動されるた
め、誘導線49が一対の誘導センサ33の中央に位置す
るように操舵されることになる。
【0038】34は、ゴルフカート本体1の前部に設け
られた受信機と、後部に設けられた送信機とからなる衝
突防止手段としてのカートガードで、前方にあるゴルフ
カート本体1の送信機からの電磁波を受信し、所定の信
号レベルになったときに緊急停止信号をメインCPU1
4へ出力する。
【0039】35は、前方の障害物を超音波の反射によ
って検出する障害物検知手段としての超音波センサであ
り、この超音波センサ35も障害物との距離が所定の距
離になったときに緊急停止信号をメインCPU14に出
力する。
【0040】メインCPU14は、マグネットセンサ3
2で検知される通常停止信号や、カートガード34又は
超音波センサ35で検知される緊急停止信号に基づいて
ブレーキモータ23による制動と走行モータ27の回生
制動を行う。
【0041】36は、後輪5の回転数を検出するエンコ
ーダ(走行速度及び減速度検出手段)であり、このエン
コーダ36によって検出される信号はメインCPU14
に入力され、メインCPU14にて走行速度と減速度が
算出されるようになっている。また、前記エンコーダ3
6とは別に後輪5の回転数を検出するサブエンコーダ3
7も設けられており、このサブエンコーダ37の信号も
前記メインCPU14に入力され、この信号に基づい
て、エンコーダ36が正常に動作しているかどうかを判
断したり、エンコーダ36が異常になったときにメイン
のエンコーダとして使用したりするために設けられてい
る。
【0042】38は、前記ハンドル6軸に設けられハン
ドル6の操作による操作トルクを検出するトルクセンサ
で、このトルクセンサ38はメインCPU14に接続さ
れており、操作トルクが電気信号として入力され、この
トルクの大きさに応じてステアリングモータ25が動作
するようになっている。
【0043】39は、前記ゴルフカート本体1前部に設
けられたバンパー40に取り付けられ、障害物等がバン
パー40に当接したときに動作するバンパースイッチ
で、バンパースイッチ39からの信号が入力されるとメ
インCPU14に非常停止信号が入力されるようになっ
ている。そして、メインCPU14は、前記非常停止信
号が入力された際に、走行モータ17の回生制動とブレ
ーキモータ23による制動を最も強く行って停止させ
る。
【0044】41は、アクセル近傍に設けられ使用者の
アクセルの操作がなされているときにメインCPU14
に信号出力するアクセルスイッチで、このアクセルスイ
ッチ41は、自動走行モード選択時にアクセルスイッチ
41からの信号入力によって発進するようになってい
る。
【0045】42は、使用者の操作可能な位置に設けら
れ使用者によって進行方向を指示する前後進スイッチ
で、該前後進スイッチ42は、メインCPU14に接続
され、前進及び後進のいずれに切り替えられているかの
信号が入力されて指示された向きに走行するように走行
モータ17が駆動するようになっている。
【0046】43は、使用者の操作可能な位置に設けら
れ、自動モードが選択されている時に、ゴルフカート本
体1の発進停止を指示するためのスタートストップスイ
ッチで、このスタートストップスイッチ43は、操作さ
れたときに発信信号と通常停止信号が交互にメインCP
U14に入力されるようになっており、この信号入力に
基づいて走行モータ17が駆動開始、駆動停止するよう
になっている。
【0047】44は、ゴルフカート本体1の発進停止を
遠隔操作するためのリモコンからの信号を受信するため
のリモコン受信機で、このリモコン受信機44もメイン
CPU14に接続され、受信した信号によって走行制御
されるようになっている。また、前記リモコンには、一
つの操作ボタンが設けられ、操作ボタンを押圧したとき
に信号が出力されるようになっており、前記ゴルフカー
ト本体1が走行中に信号が入力されると通常停止信号が
メインCPU14に入力されて停止の制御がなされ、停
止中に信号が入力されると発進の制御がなされるように
なっている。
【0048】45は、使用者が前記座席3に乗車したと
きに正面にくるような位置に設けられた表示部で、この
表示部45は、バッテリ残量や選択された走行モードの
表示などが表示されるようになっている。
【0049】次に上述する構成における動作について説
明する。
【0050】前記自動手動検出手段22によって手動モ
ードの選択が検出され、走行を開始する場合、アクセル
を操作したときにアクセルからの指示値に応じた駆動力
で走行モータ17が駆動する。これによって後輪5が回
転して走行を始める。走行開始と同時に、パーキングブ
レーキ24は解除される。
【0051】また、停止をする場合、ブレーキの操作量
に応じた制動量でブレーキモータ23が動作し、エンコ
ーダ36によって車速がゼロであることを検出したとき
にパーキングブレーキ24が動作するようになってい
る。
【0052】走行中の操舵については、ハンドル6の操
作に応じて前輪4が操舵され、その時に同時にトルクセ
ンサ38によってハンドル6の操作トルクが検出され
る。このトルクに応じて、ステアリングモータ25が駆
動し、ハンドル6の操作力を補助するように駆動力が与
えられる。
【0053】次に自動モードが選択されている場合につ
いて説明をする。
【0054】停止中にスタートストップスイッチ43が
押されると、パーキングブレーキ24が解除されると共
に走行モータ17が駆動を開始する。この時の走行速度
は、路面に埋設されたマグネットからの速度指示信号に
基づいて高速Hの場合8km/h、中速Mの場合6km
/h、低速Lの場合3km/hに設定され、走行モータ
17の駆動とブレーキモータ23の駆動により速度が調
整されて走行される。そして、後述する誘導センサ33
の動作によって、路面に埋設した誘導線49に沿って前
輪4が操舵されて走行する。
【0055】この走行中、マグネットセンサ32により
通常停止信号が検知されると、後述する図4のフローチ
ャートに基いてブレーキの状態を判定し、ゴルフカート
本体1は回生制動、ブレーキモータ23の動作、パーキ
ングブレーキ24の動作を行って停車する。この場合、
走行速度に係わらず減速度が一定になるように停止制御
されるため、走行速度が速いほど停止距離が長くなる。
従って、停止を指示するマグネットは、その時の指示速
度を考慮して停止させようとする位置の手前に配設さ
れ、指示速度が速いほど停止させようとする位置から離
れた位置に設けられる。
【0056】次に、自動モード時のステアリング部分の
動作について、図3に基づき説明をする。
【0057】46は、先端部に前記誘導センサ33を取
り付けた誘導センサアームで、このアーム46は、前輪
4の左右の操舵と共に回動するように連結されている。
また、前記アーム46の途中にはギヤ47が設けられて
おり、このギヤ47は、前記ステアリングモータ25の
出力軸に設けられたギヤ48と結合するようになってい
る。
【0058】ゴルフカート本体1の操舵においては、自
動モード選択時、走行しながら一対の誘導センサ33に
よって路面に埋設された誘導線49からの磁界を検出
し、2つの誘導センサ33の信号のレベルが同じになる
ように前輪4を操舵する。具体的な信号の流れについて
説明すると、誘導線49から生じる磁界は、それぞれの
誘導センサ33によって受信され、誘導センサ処理CP
U15に入力される。そして、2つの誘導センサ33の
信号レベルを比較して、左右どちらにずれているかが演
算され、一対の誘導センサ33の中心が誘導線49上に
くるように、メインCPU14からステアリングモータ
25に信号が出力され、ステアリングモータ25の駆動
によって前輪4を操舵する。前輪4を操舵することによ
って2つの誘導センサ33の中心に誘導線49が位置す
るように制御されることになる。
【0059】次に、通常停止信号を検知して停止する場
合の制御を図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0060】マグネットやリモコン等から通常停止信号
を受けると、ステップS1において、マイコンに記憶さ
れた固定デューティ値D(%)が読み出され、ステップ
S2において、通常停止信号を検知した際の走行速度V
0をエンコーダで検知し、ゴルフカートを、固定デュー
ティ値Dでブレーキモータ23をPWM制御して減速す
る。
【0061】ステップS3において、固定デューティ値
Dでの減速開始から所定時間T経過したかどうかが判断
され、経過していない場合には固定デューティ値Dでの
減速が続行され、経過した場合には、ステップS4にお
いてエンコーダ36で所定時間T経過時の走行速度V1
が検知され、ステップS5に移行する。
【0062】ステップS5において、通常停止信号を検
知した際の走行速度V0と所定時間T経過時の走行速度
V1から減速度Aが演算(具体的にはA=(V0−V
1)/T)され、ステップS6に移行する。
【0063】ステップS6において、減速度Aが予め設
定されたしきい値Bより大きいかどうかが判断され、大
きい場合には、所定の制動トルクよりも大きなトルクで
制動されており、ブレーキの利きが良過ぎる状態である
判断し、ステップS7において、オフセット値としてX
を設定し、以降の停止制御(S8)において、PWM制
御のデューティ値を順次Xだけ小さい値となるように補
正を行い、補正されたデューティ値でゴルフカートを減
速して停止させる。
【0064】また、ステップS6において、減速度Aが
しきい値B以下の場合には、ブレーキの利きが良過ぎる
ことはないので、オフセット値を0に設定し、ステップ
S8においてPWM制御のデューティ値を補正すること
なくゴルフカートを減速して停止させる。
【0065】上述の如く、通常停止信号を検知した場合
に、所定の条件、即ち、所定のデューティ値Dで所定時
間Tブレーキモータ23を動作させてこの際の減速度A
を算出することで、ブレーキのディスクと制動子(ここ
ではディスクブレーキの場合であるがドラム式など他の
種類のブレーキでも良い)との摩擦抵抗等の条件に左右
されることなく、この減速度Aに基づいて、ブレーキの
利きがどのような状態かを確実に判断することができ
る。
【0066】そして、ブレーキの利きが良過ぎる場合
に、停止制御においてPWM制御のデューティ値を所定
のオフセット値Xだけ小さく補正することで、制動トル
クを小さくして急停止となるのを防止でき、乗り心地を
損なうことなく快適な状態で確実に停止できる。
【0067】尚、上記実施の形態では、通常停止信号を
検知した場合に、図4のフローチャートに基づいてブレ
ーキの利き具合を検知し、以降の停止制御を行うように
したが、カートガード等で緊急停止信号を検知した場合
においても同様の制御を行うようにしても良い。
【0068】この緊急停止信号を検知した際、図5に示
すように、走行速度が変わっても一定の距離で停止する
ように、目標の減速度は走行速度が速くなるに従い大き
く設定される。そこで、この緊急停止信号を検知した場
合では、図4のフローチャートにおける固定デューティ
値Dを、走行速度に応じて設定するのが望ましい。
【0069】これにより、ブレーキの利き具合を判断す
る間の減速度を、所定時間T経過後の停止制御を行う際
の減速度に近づけることができ、スムーズな減速を行う
ことができ、より快適な状態で停止することができる。
【0070】また、算出された減速度が一つのしきい値
より大きいかどうかを判断して超えた場合にデューティ
値を補正するオフセット値を設定するようにしたが、複
数のしきい値を設け、各々のしきい値を超えた場合に各
々のしきい値に応じたオフセット値を設定するようにし
ても良い。
【0071】この場合、きめこまかくPWM制御におけ
るデューティ値を補正でき、予め設定した減速度により
近い減速度で減速でき、より快適に停止できる。
【0072】また、上記実施の形態の算出された減速度
がしきい値より大きい場合、即ち、ブレーキが利きすぎ
る場合に、停止制御時のPWM制御におけるデューティ
値をオフセット値だけ小さくなるように補正するのに加
え、算出された減速度がしきい値より小さい場合に、停
止制御時のPWM制御におけるデューティ値をオフセッ
ト値だけ大きくする補正を行うようにしても良い。
【0073】これにより、予め設定した減速度より小さ
な減速度で減速されようとした場合に、ブレーキモータ
の動作量を所定値だけ大きくなるように補正すること
で、予め設定した減速度により近い減速度で減速するこ
とができ、停止距離が長くなるのを防止できる。
【0074】また、この場合も同様に、複数のしきい値
を設け、各々のしきい値を超えた場合に各々のしきい値
に応じたオフセット値を設定するようにすることで、き
めこまかくデューティ値を補正でき、より快適な状態で
停止することができる。
【0075】また、ブレーキモータの動作量をPWM制
御におけるデューティ値にて変更するようにしたが、ブ
レーキモータのトルクによって変更する等、他の方法で
ブレーキモータの動作量を変更するようにしても良い。
【0076】また、バッテリを電源とした走行モータに
て走行するゴルフカートを示したが、エンジンにて走行
するゴルフカートでも良い。
【0077】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、検知された
減速度が予め設定された減速度と異なる場合にブレーキ
モータの動作量を変更することで、予め設定された減速
度により近い減速度で減速することができ、乗り心地を
損なうことなく快適に停止することができる。
【0078】本発明の請求項2によれば、予め設定した
減速度より大きな減速度で減速されようとした場合に、
ブレーキモータの動作量を所定値だけ小さくなるように
補正することで、予め設定した減速度により近い減速度
で減速することができ、急停止となって乗り心地を損な
うのを防止でき、快適に停止することができる。
【0079】本発明の請求項3によれば、予め設定した
減速度より小さな減速度で減速されようとした場合に、
ブレーキモータの動作量を所定値だけ大きくなるように
補正することで、予め設定した減速度により近い減速度
で減速することができ、停止距離が長くなるのを防止で
きる。
【0080】本発明の請求項4によれば、きめ細やかに
ブレーキモータの動作量を補正する所定値を変更でき、
予め設定した減速度により近い減速度で減速することが
できる。
【0081】本発明の請求項5によれば、予め設定した
所定の動作量で所定時間ブレーキを動作させることで、
容易にブレーキの利き具合を判断することができる。
【0082】本発明の請求項6によれば、ブレーキの利
き具合を判断する際に、停止制御での減速度に近い減速
度で減速することができ、よりスムーズな停止を行うこ
とができる。
【0083】本発明の請求項7によれば、PWM制御に
おけるデューティ値にてブレーキモータの動作量を容易
に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す制御ブロック図であ
る。
【図2】同ゴルフカート本体の全体斜視図である。
【図3】同ゴルフカート本体の要部概略図である。
【図4】同ゴルフカートの通常の停止の際の制御を示す
フローチャートである。
【図5】同ゴルフカートの緊急の停止の際の走行速度と
時間との関係を示す図である。
【符号の説明】
13 制御回路 23 ブレーキモータ 36 エンコーダ(走行距離検知手段) A 減速度 B しきい値 T 所定時間 X オフセット値(所定値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 敏宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 乾 誠貴 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 勘場 一志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3D046 AA06 BB17 CC06 EE02 HH02 HH05 HH20 HH22 HH26 HH28 JJ00 JJ03 5H301 AA03 AA09 BB13 CC03 DD06 EE05 FF04 FF16 FF17 GG07 GG10 GG12 GG29 HH01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の走行路に沿って自動走行可能で、
    停止信号を検知した際に、ブレーキを動作するブレーキ
    モータを動作して減速するゴルフカートにおいて、走行
    速度を検知する走行速度検知手段と、前記停止信号を検
    知して所定の条件で前記ブレーキを動作させた時の減速
    度を検知する検知手段と、該検知手段で検知された減速
    度に応じてブレーキモータの動作量を変更する制御手段
    とを具えたことを特徴とするゴルフカート。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検知手段で検知さ
    れた減速度が予め設定されたしきい値より大きい場合に
    前記ブレーキモータの動作量を所定値だけ小さくなるよ
    うに補正することを特徴とする請求項1に記載のゴルフ
    カート。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記検知手段で検知さ
    れた減速度が予め設定されたしきい値より小さい場合に
    前記ブレーキモータの動作量を所定値だけ大きくなるよ
    うに補正することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載のゴルフカート。
  4. 【請求項4】 前記しきい値を複数設定し、該複数のし
    きい値に応じて前記所定値をそれぞれ設定することを特
    徴とする請求項2又は請求項3に記載のゴルフカート。
  5. 【請求項5】 前記所定の条件は、予め設定した所定の
    動作量で所定時間ブレーキを動作させることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のゴルフカー
    ト。
  6. 【請求項6】 前記所定の動作量は、前記走行速度検知
    手段で検知された走行速度に応じて変更されることを特
    徴とする請求項5に記載のゴルフカート。
  7. 【請求項7】 前記動作量はPWM制御のデューティ値
    であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の
    ゴルフカート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005280569A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toyota Motor Corp 電動ブレーキ制御装置
JP2009247208A (ja) * 2004-10-28 2009-10-22 Textron Inc 電動乗物用のac駆動システム
JP2016166511A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 住友建機株式会社 ショベル

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