JP2000203304A - 自動走行車両の車速制御装置 - Google Patents

自動走行車両の車速制御装置

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JP2000203304A
JP2000203304A JP11006510A JP651099A JP2000203304A JP 2000203304 A JP2000203304 A JP 2000203304A JP 11006510 A JP11006510 A JP 11006510A JP 651099 A JP651099 A JP 651099A JP 2000203304 A JP2000203304 A JP 2000203304A
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vehicle
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speed sensor
control device
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JP11006510A
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Reiichi Kachi
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車速センサが異常を起こしたとしても通常通
りに走行することができるようにする。 【解決手段】 車速センサ24,25の出力値を基準値
と比較することによって車速センサ24,25の異常を
検出する異常検出手段(異常モード制御処理部58)を
設ける。この異常検出手段が車速センサ24,25の異
常を検出したときに車速フィードバック制御を中止し、
それ以降はアクセル操作量から求めた制御量でエンジン
2の出力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導経路に沿って
自動走行をする自動走行車両に関し、特に車速フィード
バック制御によって原動機の出力を増減させる自動走行
車両の車速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動走行車両としては、
例えばゴルフ場内においてキャディバッグなどの荷物や
プレイヤーを乗せて走行路に沿って走行するゴルフカー
がある。従来のゴルフカーとしては、例えば特開平9−
167013号公報に開示されたものがある。
【0003】この公報に開示されたゴルフカーは、エン
ジンを動力源として走行するもので、車速をフィードバ
ック制御によって制御する構造を採っている。車速の制
御は、車体の実車速を車速センサによって検出し、アク
セルペダルの操作量に対応させた目標車速に前記実車速
が一致するようにスロットル開度を増減させることによ
って実施している。
【0004】また、このゴルフカーにおいては、停車時
に前記実車速が0または0に近い値になるまで低下した
ときに電磁ブレーキからなる駐車ブレーキを作動させる
構造を採っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成した従来のゴルフカーにおいては、車速センサ
が異常を起こしたときが問題であった。
【0006】すなわち、車速センサが異常を起こして車
速センサから信号が正常に出力されない場合には、目標
車速より低い過度の低速で走行するおそれがある。この
ような場合には、到着予定時刻が遅れてしまう。
【0007】また、異常を起こした車速センサが停車速
度に相当する車速値を出力した場合には、車体が走行中
であるにもかかわらずに駐車ブレーキが作動してしま
う。このような場合には、駐車ブレーキに過大な負荷が
加わり、駐車ブレーキの耐久性が低くなってしまうばか
りか、いわゆる急制動がかかって乗り心地が悪くなる。
【0008】このような問題を解消するためには、車速
センサを例えば2個装備し、一方の車速センサが異常を
起こしたときに他方の車速センサを使用する構成を採る
ことが考えられる。しかし、この構成を採ったとして
も、両方の車速センサが異常を起こしたときには対処す
ることができない。
【0009】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、車速センサが異常を起こしたとして
も通常通りに走行することができる自動走行車両の車速
制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動走行車
両用車速制御装置は、車速センサの出力値を基準値と比
較することによって車速センサの異常を検出する異常検
出手段を設け、この異常検出手段が車速センサの異常を
検出したときに車速フィードバック制御を中止し、それ
以降はアクセル操作量から求めた制御量で原動機の出力
を制御する構成としたものである。
【0011】本発明によれば、車速センサが異常を起こ
したときにはアクセル操作量に対応して車速が増減する
オープンループ制御によって走行することができる。
【0012】請求項2に記載した発明に係る自動走行車
両の車速制御装置は、請求項1に記載した発明に係る自
動走行車両の車速制御装置において、ブレーキ用モータ
で車輪側ブレーキ本体の制動力を制御する制動装置を接
続し、異常検出手段が車速センサの異常を検出したとき
であってアクセル操作量が予め定めた操作量より少ない
ときに、前記ブレーキ本体の制動力を予め定めた最大出
力値まで予め定めた上昇率で増大させる構成としたもの
である。
【0013】この発明によれば、オープンループ制御に
よって、制動力が除々に大きくなるように制動すること
ができる。
【0014】請求項3に記載した発明に係る自動走行車
両の車速制御装置は、請求項2に記載した発明に係る自
動走行車両の車速制御装置において、車輪の回転を阻止
する電磁ブレーキを接続し、車速センサ異常時にブレー
キ本体の制動力を増大させ始めてから予め定めた時間が
経過した後に前記電磁ブレーキを作動させる構成とした
ものである。
【0015】この発明によれば、オープンループ制御に
よって、車速が0または0に近い速度まで低下してから
電磁ブレーキを作動させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、本発明に係る自動走行車両の車速制御装置の一実
施の形態を図1ないし図6によって詳細に説明する。こ
こでは、本発明をゴルフカーに適用する場合に採る形態
について説明する。図1は本発明を適用したゴルフカー
の側面図、図2は同じく平面図、図3はゴルフカーの構
成を示すブロック図、図4は要部の構成を示すブロック
図である。図5および図6は異常モード制御処理部の動
作を説明するためのフローチャートである。
【0017】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態によるゴルフカーである。このゴル
フカー1は、エンジン2を動力源として走行するもので
あり、前輪3と後輪4との間に前部シート5および後部
シート6を装備するとともに、車体後部にキャディバッ
グ(図示せず)を載せるためのバッグキャリア7を取付
けている。
【0018】また、このゴルフカー1は、前部シート5
に着座した乗員が運転する走行形態(以下、これを手動
走行モードという)と、図2中に符号8で示す電磁誘導
線に沿って自動で走行する走行形態(以下、これを自動
走行モードという)とを採ることができるように構成し
ている。これらのモードの切替えは、図3中に符号9で
示す操作盤のメインスイッチ10および手動切替スイッ
チ11を操作することによって行う。
【0019】手動走行モードでは、操向ハンドル12
(図1,3参照)と、図3中に符号13,14で示すア
クセルペダル、ブレーキペダルを人為的に操作して走行
する。アクセルペダル13を踏込むと、アクセルペダル
13に連動するアクセルポテンショメータ15とアクセ
ルスイッチ16から制御信号がメインコントローラ17
のCPU18に送出され、CPU18がエンジン2を制
御する。
【0020】エンジン2の制御は、車速がアクセルペダ
ル13の踏込み量に対応する速度になるようにキャブレ
タ19のスロットル弁(図示せず)をスロットルモータ
20で駆動することによって実施している。スロットル
モータ20とスロットル弁とは、これら両者の回転軸に
それぞれ設けたプーリ21,22と、これらのプーリ間
に掛け渡したワイヤとからなる動力伝達機構によって接
続している。車速は、後輪4側のトランスミッション2
3に設けた車速センサ24,25によって検出し、スロ
ットル弁の開度は、スロットル弁側のスロットルポテン
ショメータ26によって検出する。なお、スロットルモ
ータ20にはポテンショメータ27が接続してあり、ス
ロットルモータ20の回転角度も検出できる構造を採っ
ている。エンジン2の動力は、図3中に符号28で示す
Vベルト式自動変速機を介してトランスミッション23
に伝達される。
【0021】一方、ブレーキペダル14を踏込むと、踏
力が切替機構29からワイヤを介して各車輪のドラムブ
レーキ30に伝達され、このドラムブレーキ30が作動
する。
【0022】自動走行モードでは、操向ハンドル12を
ステアリングクラッチ31によって操舵系から切離して
一定位置に固定し、操舵制御と、指定した地点(以下、
この地点を定点という)で走行状態を変化させる定点制
御とをCPU18が実施する。前記定点としては、走行
路の曲がり角の前後、指定停止点などである。このゴル
フカー1は、前記操作盤9の発進・停止スイッチ32を
操作することによって自動走行モードで走行する。
【0023】自動走行モードでの操舵は、車体前側の下
部に設けた3個の誘導センサ33によって走行路34
(図2参照)の電磁誘導線8を検出し、誘導センサ33
が電磁誘導線8を追従するようにステアリング軸35を
ステアリングモータ36で回動させることによって実施
する。この操舵制御系は、従来のゴルフカーと同等の構
成を採っている。
【0024】自動走行モードでの車速の増減・停車など
の定点制御は、図2に示すように走行路34に埋設した
定点部材41〜43とトリガー部材44とを定点部材検
出用センサ45とトリガー部材検出用センサ46とによ
って検出し、この検出結果に基づいてCPU18がキャ
ブレタやドラムブレーキ30、トランスミッション23
の電磁ブレーキ47などを制御して行う。
【0025】スロットル制御は、スロットルポテンショ
メータ26から送出されるフィードバック信号に基づい
て、設定スロットル開度に達するようにスロットルモー
タ20に制御信号を送出して行う。自動制動制御は、車
速センサ24,25から送出される車速信号に基づい
て、設定速度に達するようにブレーキ用モータ48に制
御信号を送出して行う。
【0026】ブレーキ用モータ48はギヤ49を介して
前記切替機構29に接続しており、ブレーキ用モータ4
8を作動させることによって、手動走行モードと同様に
ドラムブレーキ30で制動することができる。なお、制
動時には、停止直前であって車速が予め定めた速度を下
回ったときに電磁ブレーキ47を作動させる。この電磁
ブレーキ47は、作動すると後輪4の回転が阻止される
構造を採っている。
【0027】前記定点部材41〜43およびトリガー部
材44は、何れも上端と下端に磁極を有する永久磁石に
よって形成し、走行路34に埋設している。定点部材4
1〜43は3個使用し、トリガー部材44は1個使用し
ている。3個の定点部材41〜43は、電磁誘導線8よ
り車体左側に、走行路34に沿って一列に並ぶように配
設している。
【0028】この実施の形態によるゴルフカー1は、こ
れらの定点部材41〜43およびトリガー部材44を前
記センサ45,46によって検出し、定点部材の極性お
よび並び順に対応するように設定した制御内容に基づい
て車速の増減、停車などの定点制御を実施する構成を採
っている。
【0029】上述した手動走行モードおよび自動走行モ
ードにおいて車速を制御する車速制御装置を図4中に符
号51で示す。車速制御装置51は、CPU18に設け
た車速制御部51と、この車速制御部52に信号を送出
する車速第1演算処理部53、車速第2演算処理部5
4、アクセル操作量演算処理部55、スロットル開度演
算処理部56と、車速センサ24,25の異常を検出す
る車速センサ異常判断処理部57と、異常時に車速を制
御する異常モード制御処理部58と、車速制御用アクチ
ュエータとしてのスロットルモータ20、ブレーキモー
タ48、電磁ブレーキ47などを制御するためのスロッ
トルモータ制御処理部59、ブレーキモータ制御処理部
60、電磁ブレーキ制御処理部61などから構成してい
る。
【0030】スロットルモータ制御処理部59、ブレー
キモータ制御処理部60および電磁ブレーキ制御処理部
61は、インターフェイスとしてのスロットルモータ出
力部62、ブレーキモータ出力部63および電磁ブレー
キ出力部64を介してスロットルモータ20、ブレーキ
モータ48および電磁ブレーキ47に接続している。
【0031】前記車速制御部52は、手動走行モードお
よび自動走行モードで上述したように車速をフィードバ
ック制御によって制御する機能を有し、入力側に、車速
第1演算処理部53、車速第2演算処理部54、アクセ
ル操作量演算処理部55およびスロットル開度演算処理
部56を接続するとともに、車速センサ異常判断処理部
57および異常モード制御処理部58を出力側に接続し
ている。この実施の形態では、この車速制御部52は、
入力側に入力された信号を車速センサ異常判断処理部5
7および異常モード制御処理部58にも転送する回路を
採っている。
【0032】前記車速第1演算処理部53および車速第
2演算処理部54は、インターフェイスとしての車速セ
ンサ第1入力部65および車速センサ第2入力部66を
介して車速センサ(ここでは両車速センサを区別するた
めに車速センサ第1と車速センサ第2という)24,2
5に接続し、これらの車速センサ24,25の検出値か
らゴルフカー1の実車速を演算によって求め、実車速を
示す信号を車速制御部52に送出する回路を採ってい
る。
【0033】前記アクセル操作量演算処理部55は、イ
ンターフェイスとしてのアクセルポテンショメータ入力
部67を介してアクセルポテンショメータ15に接続
し、アクセルポテンショメータ15の検出値からアクセ
ル操作量を演算によって求め、アクセル操作量を示す信
号を車速制御部52に送出する回路を採っている。
【0034】前記スロットル開度演算処理部56は、イ
ンターフェイスとしてのスロットルポテンショメータ入
力部68を介してスロットルポテンショメータ26に接
続し、スロットルポテンショメータ26が検出したスロ
ットル軸の回転角度からスロットル開度を演算によって
求め、スロットル開度を示す信号を車速制御部52に送
出する回路を採っている。
【0035】前記車速センサ異常判断処理部57は、二
つの車速センサ24,25が異常であるか否かを検出す
るために設けてあり、図4中に符号69で示すタイマを
接続している。この車速センサ異常判断処理部57が本
発明に係る異常検出手段を構成している。
【0036】車速センサ24,25の異常の判定は、こ
の実施の形態では、車速センサ第1(24)によって検
出した車速から車速センサ第2(25)によって検出し
た車速を差し引き、この値の絶対値と予め定めた車速と
を比較することによって行う。言い換えれば、車速セン
サ24,25の出力値を基準値と比較することによって
異常の有無を判定する。車速センサ第1(24)の出力
値と比較する基準値は、ここでは車速センサ第2(2
5)の出力値と設定車速であり、車速センサ第2(2
5)の出力値と比較する基準値は、ここでは車速センサ
第1(24)の出力値と設定車速である。
【0037】前記減算値の絶対値が設定車速以上である
状態が予め定めた時間だけ継続したときに異常を起こし
ていると判定する。異常を検出した後に、この車速セン
サ異常判断処理部57は異常モード制御処理部58に異
常検出信号を送出する。
【0038】異常モード制御処理部58は、前記異常検
出信号を入力したときに車速フィードバック制御を中止
し、車速を制御するモードを異常モードに切替える。異
常モードでは、アクセル操作量から求めた制御量でエン
ジン2の出力(車速)を制御する。詳述すると、アクセ
ル操作量演算処理部55が求めたアクセル操作量に対応
する目標スロットル開度を演算によってまたはマップか
ら読出して求め、スロットルポテンショメータ26によ
って検出した実際のスロットル開度が前記目標スロット
ル開度と一致するようにスロットルモータ20を制御す
る。
【0039】スロットル開度は、アクセル操作量に比例
するように増減させている。この実施の形態では、アク
セルペダル13の操作量が最大であるときにスロットル
弁の開度が約50%になるように設定している。これ
は、車速センサ24,25が異常を起こしているときに
ゴルフカー1が高速で走行するのを阻止するためであ
る。
【0040】また、前記異常モードでは、異常モード制
御処理部58はアクセル操作量が予め定めた操作量より
少ないときに、ドラムブレーキ30の制動力を予め定め
た最大出力値まで予め定めた上昇率で増大させ、制動力
を増大させ始めてから予め定めた時間が経過した後に前
記電磁ブレーキ47を作動させる構成を採っている。
【0041】この実施の形態では、アクセルペダル13
から足を離してアクセルペダル13が初期位置に戻った
ときの操作量、すなわちアクセルペダル13の操作量が
0のときに、ブレーキモータ20の通電電圧を予め定め
た最大電圧まで設定上昇率で除々に増大させる。ブレー
キモータ20の通電電圧の最大電圧および前記電圧の上
昇率は、通常速度で走行しているゴルフカー1が自動走
行モードで停車するときの値と一致する値に設定してい
る。
【0042】ブレーキモータ48の通電電圧は、異常モ
ード制御処理部58がブレーキモータ制御処理部60に
送出する制御信号から検出したり、ブレーキモータ20
にセンサ(図示せず)を設けてこのセンサによって検出
することができる。ドラムブレーキ30を作動させてか
ら電磁ブレーキ47を作動させるまでの時間は、通常速
度で走行しているゴルフカー1が自動走行モードで停車
するまでに必要な時間よりわずかに長い時間に設定して
いる。
【0043】ドラムブレーキ30の制動力を上昇させる
ためには、上述したように最大出力値を目標とする他
に、制動開始時からの時間を目標とすることもできる。
この構成を採る場合には、例えば、ブレーキモータ20
の通電電圧を予め定めた電圧上昇率で一定時間だけ上昇
させる。この電圧上昇率および通電時間も車体を停止さ
せることができるような値に設定しておくことはいうま
でもない。
【0044】なお、異常モードにおいては、手動走行モ
ードの場合と同様に、ブレーキペダル14を踏込むこと
によってドラムブレーキ30によって制動することがで
きるように回路を構成している。
【0045】ここで、前記異常モード制御処理部58の
動作を図5および図6に示すフローチャートによって詳
細に説明する。先ず、メインスイッチ10がON操作さ
れて車速制御部52が車速制御を開始すると、図5のス
テップS1で異常モード制御処理部58が車速センサ2
4,25の異常の有無を検出する。このときには、図6
に示すサブルーチンが実行される。
【0046】すなわち、図6のステップP1で示すよう
に、車速センサ第1(24)によって検出した車速と車
速センサ第2(25)によって検出した車速との差の絶
対値が設定車速V以上であるか否かを判定する。両車速
センサ24,25の検出値どうしが略一致している場合
にはNOと判定され、ステップP2に進んでタイマ69
を初期化してからステップP1に戻る。
【0047】一方の車速センサの出力値が他方の車速セ
ンサの出力値に較べて大きく異なる場合には、車速セン
サの一方が異常を起こしていると判定してステップP3
に進み、異常状態が継続している時間が設定時間T0 を
越えたか否かを判定する。初回のルーチンである場合に
は、NOと判定されてステップP4に進み、タイマをカ
ウントアップさせてからステップP1に戻る。
【0048】異常状態が継続している場合には、ステッ
プP1→P3→P4からなるルーチンを繰返し、設定時
間T0 を越えたときにステップP5に進み、車速センサ
24,25が異常を起こしていることを示すフラグを異
常モード制御処理部58が立てる。
【0049】図6のサブルーチンで車速センサ24,2
5の異常が検出されない場合には、図5に示すフローチ
ャートのステップS1でNOと判定されてステップS2
に進み、車速フィードバック制御で車速を制御するモー
ドを維持する。
【0050】一方、図6のサブルーチンで車速センサ2
4,25の異常が検出されて前記フラグが立てられた場
合には、図5に示すフローチャートのステップS1でY
ESと判定されてステップS3に進み、車速を制御する
モードをスロットル開度がアクセル開度に比例する異常
モードに切替える。
【0051】このように異常モードに切替えた後は、ア
クセルペダル13の操作量に対応して車速が増減し、ア
クセルペダル13から足を離すことによって車体が自動
的に停止する。このときの制動力は予め定めた最大制動
力になるように除々に増大し、車体が停止するために必
要な時間が経過してから電磁ブレーキ47が作動する。
【0052】したがって、上述したように構成したゴル
フカー1によれば、車速センサ24,25が異常を起こ
したときにはアクセル操作量に対応して車速が増減する
オープンループ制御によって車速を制御することができ
るから、車速センサ24,25が異常を起こしたとして
も通常通りに走行を継続することができる。
【0053】また、車速センサ24,25が異常を起こ
したときにはオープンループ制御によって制動力が除々
に大きくなるように制動することができるから、急制動
になることはない。しかも、車速が0または0に近い速
度まで低下してから電磁ブレーキ47を作動させること
ができるから、電磁ブレーキ47に過大な負荷が加えら
れることはない。
【0054】第2の実施の形態 車速センサの異常の有無は、車速センサの出力値とエン
ジン回転数とを用いて判定することができる。この実施
の形態を図7および図8によって詳細に説明する。図7
は他の実施の形態を示すブロック図、図8は他の実施の
形態による異常モード制御処理部の動作を説明するため
のフローチャートである。
【0055】この実施の形態による車速制御装置51
は、車速センサ24,25の異常を判定するための構成
が異なる他は第1の実施の形態を採るときと同じ構成を
採っている。このため、この実施の形態においては、第
1の実施の形態で用いたものと同一もしくは同等の部材
については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0056】図7に示す車速制御装置51はエンジン回
転数検出用センサ71を接続している。このエンジン回
転数検出用センサ71は、エンジン2のクランク軸の回
転を検出する従来周知の構造のものを使用し、インター
フェイスとしての回転数センサ入力部72とCPU18
内の回転数演算処理部73とを介して車速制御部52に
接続している。
【0057】前記回転数演算処理部73は、エンジン回
転数検出用センサ71の出力値から演算によってエンジ
ン回転数を求め、エンジン回転数を示す信号を車速制御
部52に送出する構成を採っている。
【0058】この実施の形態による異常モード制御処理
部58は、車速センサ第1(24)によって検出した車
速が予め定めた車速V1 以下になるとともに、車速セン
サ第2(25)によって検出した車速が予め定めた車速
V2 以下になり、これに加えて、エンジン回転数検出用
センサ71によって検出したエンジン回転数が予め定め
たエンジン回転数N以上になるときに、車速センサ2
4,25が異常を起こしていると判定する構成を採って
いる。この実施の形態では、エンジン回転数≧設定回転
数Nという条件を満たす最小車速が本発明に係る基準値
になる。
【0059】すなわち、図8に示すフローチャートのス
テップP1において上述した条件が満たされたとき、言
い換えれば車速センサ24,25によって検出した車速
が低いにもかかわらず、エンジン回転数が高い場合、車
速センサ24,25が異常を起こしていると判定する。
【0060】上り坂を登っているときには、車速センサ
24,25が正常でも上述した条件が満たされることが
あるから、設定車速V1,V2の値としてはきわめて低い
値、例えば0に設定しておく。この実施の形態で示した
ように構成しても第1の実施の形態を採るときと同等の
効果を奏する。なお、第2の実施の形態を採る場合に
は、車速センサは1個のみでも同等の効果を奏する。
【0061】また、第1および第2の実施の形態では、
エンジン2を動力源とするゴルフカー1に本発明を適用
する例を示したが、本発明は、電動機を動力源とするゴ
ルフカーにも適用することができるし、ゴルフカーの他
の自動走行車両、例えば工場内を走行する搬送車などに
も適用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
速センサが異常を起こしたときにはアクセル操作量に対
応して車速が増減するオープンループ制御によって通常
通りに走行することができるから、車速センサが異常を
起こしたとしても到着時刻が遅れてしまうことはない。
【0063】請求項2記載の発明によれば、オープンル
ープ制御によって、制動力が除々に大きくなるように制
動することができるから、急制動になることがなく、乗
員に不快感を与えないように制動することができる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、オープンル
ープ制御によって、車速が0または0に近い速度まで低
下してから電磁ブレーキを作動させることができるか
ら、電磁ブレーキに過大な負荷が加えられることがな
く、電磁ブレーキの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したゴルフカーの側面図であ
る。
【図2】 本発明を適用したゴルフカーの平面図であ
る。
【図3】 ゴルフカーの構成を示すブロック図である。
【図4】 要部の構成を示すブロック図である。
【図5】 異常モード制御処理部の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図6】 異常モード制御処理部の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図7】 他の実施の形態を示すブロック図である。
【図8】 他の実施の形態による異常モード制御処理部
の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…ゴルフカー、2…エンジン、13…アクセルペダ
ル、15…アクセルポテンショメータ、20…スロット
ルモータ、24,25…車速センサ、スロットルポテン
ショメータ、30…ドラムブレーキ、47…電磁ブレー
キ、51…車速制御装置、57…車速センサ異常判断処
理部、58…異常モード制御処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 362 F02D 45/00 362R G05D 1/02 G05D 1/02 R Fターム(参考) 3D041 AA71 AA80 AB05 AC01 AC26 AD00 AD02 AD04 AD10 AD51 AE03 AE41 AF01 AF09 3D044 AA11 AA29 AA33 AB04 AC03 AC05 AC16 AC26 AC37 AC39 AD02 AD21 AE04 AE07 AE14 AE21 3G084 AA06 BA05 DA27 DA30 EA11 EB12 EB22 FA05 FA10 FA33 3G093 AA01 AA05 BA11 BA17 BA23 CB14 DA01 DA06 DB05 EA09 EB04 EC02 FA06 FA11 5H301 AA03 AA10 BB13 EE05 FF04 GG06 GG14 GG29 HH01 JJ01 MM04 MM09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速センサによって検出した車速がアク
    セル操作量に対応するように車速フィードバック制御に
    よって原動機の出力を増減させる自動走行車両の車速制
    御装置において、前記車速センサの出力値を基準値と比
    較することによって車速センサの異常を検出する異常検
    出手段を設け、この異常検出手段が車速センサの異常を
    検出したときに前記車速フィードバック制御を中止し、
    それ以降はアクセル操作量から求めた制御量で原動機の
    出力を制御する構成としたことを特徴とする自動走行車
    両の車速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動走行車両の車速制御
    装置において、ブレーキ用モータによって車輪側のブレ
    ーキ本体の制動力を制御する制動装置を接続し、異常検
    出手段が車速センサの異常を検出したときであってアク
    セル操作量が予め定めた操作量より少ないときに、前記
    ブレーキ本体の制動力を予め定めた最大出力値まで予め
    定めた上昇率で増大させる構成としたことを特徴とする
    自動走行車両の車速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動走行車両の車速制御
    装置において、車輪の回転を阻止する電磁ブレーキを接
    続し、車速センサ異常時にブレーキ本体の制動力を増大
    させ始めてから予め定めた時間が経過した後に前記電磁
    ブレーキを作動させる構成としたことを特徴とする自動
    走行車両の車速制御装置。
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