JP3008043B2 - 無人搬送車 - Google Patents

無人搬送車

Info

Publication number
JP3008043B2
JP3008043B2 JP3257253A JP25725391A JP3008043B2 JP 3008043 B2 JP3008043 B2 JP 3008043B2 JP 3257253 A JP3257253 A JP 3257253A JP 25725391 A JP25725391 A JP 25725391A JP 3008043 B2 JP3008043 B2 JP 3008043B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
braking
brake
steering
automatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3257253A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0573144A (ja
Inventor
誠祐 雄谷
登 中井
隆司 溝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP3257253A priority Critical patent/JP3008043B2/ja
Publication of JPH0573144A publication Critical patent/JPH0573144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3008043B2 publication Critical patent/JP3008043B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷物を搭載して搬送す
る例えばゴルフカー等の無人搬送車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフクラブ,ゴルフバッグ等を
ゴルフ場内で搬送するゴルフカーとしては、遠心クラッ
チ付きエンジンや電動機を駆動源として走行するものが
ある。この種のゴルフカーでは、操縦者(キャディ)が
乗車した状態でエンジンスイッチおよびスロットルレバ
ー(電動機作動スイッチ)を操作して発進させ、ブレー
キレバー(電動機停止スイッチ)を操作して停止させる
ように構成されていた。
【0003】近年、電動機を駆動源とする電動式のゴル
フカーにおいては、操縦者によって操作されるハンドル
式操向装置に加えて、走行経路上に敷設された誘導線に
沿って操向輪を自動的に転舵させる自動操向装置が搭載
されるようになってきた。
【0004】この自動操向装置を搭載したゴルフカー
は、無線操縦によって発進,停止され、遠隔操作できる
構造であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
自動操向式のゴルフカーは、駆動源が電動機である関係
から大型のバッテリを搭載しなければならず、車重が重
くなって芝が痛みやすいという不具合がある。このよう
な不具合を解消するためには、駆動源をエンジンとして
大型のバッテリーを不要とすればよい。
【0006】しかるに、駆動源を単にエンジンに替えた
だけでは、ゴルフカーが登り坂の途中で停止した場合に
は発進時に後退しやすいという不具合が生じる。
【0007】これは、電動式のゴルフカーでは、電動機
に通電すると速やかに駆動輪の回転トルクが上昇するた
めに後退せずに発進できるが、エンジン駆動式のゴルフ
カーでは、エンジンと駆動輪との間に介装された遠心ク
ラッチが連結されて駆動輪に動力が伝えられるようにな
るまでに時間がかかるからである。
【0008】遠心クラッチが連結されるまでの時間を短
縮するには、遠心クラッチでの連結回転数を低くすれば
よいが、低回転時はエンジンの出力が小さく、登り坂で
坂道発進させようとするとエンジンが停止してしまう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無人搬送車
は、エンジンを駆動源としてこのエンジンと駆動輪との
間に遠心クラッチを備えた車体に、駆動輪制動用無励磁
作動型電磁式ブレーキとこの電磁式ブレーキとは別の補
助制動手段とを有し車体を発進,停止させる走行装置
と、誘導経路に沿って車体の操向輪を転舵させる操向装
置とを設け、前記走行装置に、車体停止用操縦信号が入
力されたときにエンジンブレーキと前記補助的な制動手
段とによる制動を実施し、予め設定された速度に達した
後に前記電磁式ブレーキを作動させる制動制御手段を設
けるとともに、発進動作を行うときにエンジン回転数が
遠心クラッチの連結される連結回転数に達するまでは電
磁式ブレーキを制動状態とし、エンジン回転数が前記連
結回転数に達した後に電磁式ブレーキを非制動状態とす
る発進動作制御手段を設けたものである。
【0010】
【作用】駆動輪にエンジンの動力が伝えられるようにな
ってから駆動輪の制動が解除されるから、制動解除と同
時に駆動輪がエンジンによって回転駆動される。また、
エンジンブレーキと補助的な制動手段とを併用して減速
し、充分に減速してから最終的に電磁式ブレーキが作動
するから、制動行程毎(走行中の制動行程と停止時の制
動行程)に各制動手段を分担させることができる。ま
た、電磁式ブレーキとして小型・小容量のものを使用で
き、その分、少ない電力でブレーキを解除できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る無人搬送車
としてのゴルフカーの概略構成を示す側面図、図2は同
じく平面図、図3は車体構成を示すブロック図、図4は
本発明に係るスロットル開度初期化手段の構成を示すブ
ロック図、図5は本発明に係るスロットル開度初期化手
段の動作を示すフローチャートである。これらの図にお
いて、1は本発明に係る無人搬送車としてのゴルフカ
ー、2はこのゴルフカー1の車体である。車体2の前部
には操向輪としての前輪3,3が転舵自在に取付けら
れ、後部には駆動輪としての後輪4,4が取付けられて
いる。また、車体2の最後部には、操縦者が乗車すると
きに足を乗せるためのステップ2aが設けられている。
【0012】5はフロントバンパー、6は荷物搭載用の
キャリアで、これらは前記車体2の最前部にそれぞれ固
定されており、キャリア6にはゴルフバッグ7が載置さ
れている。
【0013】前記車体2の車幅方向中央部からはハンド
ルポスト8が上方へ向かって斜め後方に傾斜して起立し
ており、このハンドルポスト8から上方へ延出するステ
アリング軸9にはハンドル10が取付けられている。な
お、このハンドル10の車体右側端部には後述するキャ
ブレタを手動で操作するためのアクセルレバー11が取
付けられ、車体左側端部には後述するディスクブレーキ
を手動で操作するためのブレーキレバー12が取付けら
れている。
【0014】前記ハンドル10に連結されたステアリン
グ軸9の下端部には、リンク機構13を介して前輪3の
ナックル(図示せず)が連結されると共に、自動操向装
置14が連結されている。すなわち、前輪3はステアリ
ング軸9を回動させることで転舵される。
【0015】自動操向装置14は、車幅方向中央部に配
置されてステアリング軸9に連結されたギヤボックス1
5と、このギヤボックス15を駆動するステアリングモ
ータ16と、前記ギヤボックス15の下部に鉛直軸回り
に揺動自在に支持された平面視T字状のアーム17と、
このアーム17の揺動端部に取付けられた誘導線センサ
18と、車体2の左側部に配置されたメインコントロー
ラ19の操向制御手段(図示せず)等とから構成されて
いる。
【0016】前記ギヤボックス15はステアリング軸
9,ステアリングモータ16の出力軸およびアーム17
の枢軸をそれぞれギヤ結合する構造とされている。すな
わち、前輪3は、ハンドル操作によって転舵される他
に、ステアリングモータ16を作動させることによって
も転舵させることができる。なお、転舵時には、前記ア
ーム17もその揺動端部が転舵方向を向くように揺動す
ることになる。
【0017】前記ステアリングモータ16は減速機付き
のステップモータによって構成され、図3に示すように
ステアリングコントローラ20を介してメインコントロ
ーラ19の操向制御手段に接続されている。ステアリン
グコントローラ20は、車体2のハンドルポスト8部分
に取付けられており、前記操向制御手段からの信号に応
じた制御信号をステアリングモータ16に出力するよう
に構成されている。
【0018】前記誘導線センサ18はゴルフ場のコース
などに埋設された不図示の誘導線を磁気的に検出する構
造で、ハンドルポスト8部に固定されたアンプ21を介
してメインコントローラ19の操向制御手段に接続され
ている。なお、この誘導線センサ18は、本実施例では
車体2の傾斜をも検出するため、平面視T字状のアーム
17の揺動端部に水平路面より同一高さ位置に3個設置
されている。
【0019】前記メインコントローラ19は、本発明に
係るゴルフカー1の動作を制御するもので、上述した操
向制御手段の他に、後述する走行装置を制御する走行制
御手段,発進動作制御手段を備えている。
【0020】また、この自動操向装置14の電子機器
(ステアリングモータ16,誘導線センサ18,ステア
リングコントローラ20およびアンプ21)の電源回路
は、ハンドル支持部に取付けられたメインスイッチ装置
22のキー操作式自動・マニュアル走行切換スイッチ2
3を介してメインコントローラ19に接続されている。
すなわち、前記各電子機器は、自動・マニュアル走行切
換スイッチ23にキーを差し込んで自動側へ切換えるこ
とによってメインコントローラ19から給電され、マニ
ュアル側へ切換えることによって電源供給が絶たれるこ
とになる。なお、自動・マニュアル走行切換スイッチ2
3を自動側へ切換えた状態を以下において自動走行モー
ドといい、マニュアル側へ切換えた状態をマニュアル走
行モードという。
【0021】なお、前記メインスイッチ装置22には、
ゴルフカー1を自動走行モードのときに発進させたり停
止させたりするための発進・停止スイッチ24が設けら
れている。この発進・停止スイッチ24もメインコント
ローラ19に接続されており、発進・停止スイッチ24
のON,OFF操作によって後述する走行装置の動作が
制御されることになる。
【0022】上述したように構成された自動操向装置1
4では、操縦者がハンドル10を操作して操向させる場
合には自動・マニュアル走行切換スイッチ23をマニュ
アル側へ切換えてマニュアル走行モードとした状態で行
なう。また、自動・マニュアル走行切換スイッチ23を
自動側へ切換えて自動走行モードとすると、前輪3は誘
導線に沿って転舵されるようになる。
【0023】すなわち、3個の誘導線センサ18からの
検出信号がアンプ21を介してメインコントローラ19
へ入力され、メインコントローラ19からステアリング
コントローラ20へ前記検出信号に応じた制御信号が出
力されてステアリングモータ16が作動することにな
る。なお、ステアリングモータ16は、前輪3の転舵動
作と同時に揺動するアーム17の車幅方向中央部が丁度
誘導線の真上に位置づけられるように回転駆動される。
【0024】次に、本発明に係るゴルフカー1の走行装
置の構成について説明する。25はこのゴルフカー1の
駆動源としてのエンジンで、このエンジン25は車体2
の略中央部に搭載されており、そのクランク軸(図示せ
ず)は遠心クラッチ付きVベルト式自動変速装置26を
介して後輪駆動用ギヤボックス27に連結されている。
さらに、このエンジン25の点火系には、エンジン25
の回転数を検出して前記メインコントローラ19へ出力
するエンジン回転数センサ25aが設けられている。
【0025】また、Vベルト式自動変速装置26の従動
軸26aにおける前記ギヤボックス27との連結部分に
は、前記メインコントローラ19によって動作が制御さ
れる無励磁作動型電磁ブレーキ28が軸装されている。
なお、図中26bはVベルト式自動変速装置26の従動
プーリを示す。
【0026】前記後輪駆動用ギヤボックス27は、車体
2におけるエンジン25の後方となる位置に搭載され、
前記後輪4が装着された左右の車軸29,29が回転自
在に連結されている。また、このギヤボックス27は、
前記従動軸26aと平行な回転軸30および減速ギヤ群
(図示せず)等を内蔵し、これらの部材によってVベル
ト式自動変速装置26の従動軸26aと前記車軸29,
29とを連結する構造とされている。
【0027】前記回転軸30は図1に示すように前記従
動軸26aより下側に位置づけられており、ギヤボック
ス27から車幅方向右側に突出する軸端部にはディスク
ブレーキ31のブレーキディスクおよび車速センサ32
が取付けられている。なお、前記ブレーキディスクを制
動するブレーキキャリパー(図示せず)は、前記ハンド
ル10のブレーキレバー12の手動操作によって駆動さ
れるように構成されている。
【0028】また、車速センサ32は図3に示すように
メインコントローラ19に接続され、後輪4と共に一定
の回転比をもって回転する回転軸30の回転数を検出し
てメインコントローラ19に出力するように構成されて
いる。
【0029】すなわち、エンジン25の回転数が上昇し
てVベルト式自動変速装置26内の遠心クラッチがつな
がるようになると、エンジン25のクランク軸の回転は
Vベルト式自動変速装置26からギヤボックス27およ
び車軸29を介して後輪4に伝えられてこのゴルフカー
1が走行するようになる。なお、走行させるときには電
磁ブレーキ28を励磁状態としておく。また、停止させ
るには、電磁ブレーキ28の励磁を解くか、ブレーキレ
バー12を手動操作して行なう。本発明に係るゴルフカ
ー1では、自動走行モードのときには電磁ブレーキ28
が主たる制動手段となり、マニュアル走行モードのとき
にはブレーキレバー操作によって作動するディスクブレ
ーキ31が主たる制動手段となる。
【0030】33はエンジン25のキャブレタで、この
キャブレタ33のスロットルバルブ開閉用ワイヤー34
は切換装置35に接続されている。また、このキャブレ
タ33には、スロットルバルブの開度を検出してメイン
コントローラ19へ出力するためのスロットルセンサ3
6が取付けられている。
【0031】前記切換装置35はゴルフカー1を自動走
行モードにして自動走行させるときと、マニュアル走行
モードにしてマニュアル走行させるときとでキャブレタ
駆動系を切換えるものであって、前記ワイヤー34の基
端に連結されるプーリ(図示せず)を備えている。そし
て、そのプーリには、電磁クラッチ37を介してステッ
プモータ38が連結されると共に、アクセルレバー11
によって操作されるワイヤー39が連結されている。す
なわち、前記プーリおよびキャブレタ33は、自動走行
モードのときにはステップモータ38によって駆動さ
れ、マニュアル走行モードのときにはアクセルレバー1
1によって駆動されることになる。
【0032】前記電磁クラッチ37およびステップモー
タ38は、図3に示すようにメインコントローラ19に
接続されており、メインコントローラ19からの制御信
号によってその動作が制御される。すなわち、自動走行
モードとされたときには、メインコントローラ19から
の制御信号によって電磁クラッチ37が連結されると共
に、所望のスロットル開度が得られるようにステップモ
ータ38が回転駆動される。また、マニュアルモードと
されたときには電磁クラッチ37の励磁が解かれて前記
プーリがワイヤー39によって操作できるようになる。
【0033】なお、前記ステップモータ38の動作量
は、後述するメインコントローラ19内のCPU(後述
する走行制御手段)が演算して決定される。
【0034】また、マニュアル走行モードのときに使用
される前記ワイヤー39は、前記ギヤボックス27に支
持されたガバナ装置40を介してアクセルレバー11側
のワイヤー11aに連結されている。
【0035】41はエンジン25を始動させるためのス
タータダイナモで、このスタータダイナモ41は、車体
2におけるエンジン25の前方となる位置に固定され、
ベルト41aを介してエンジン25のクランク軸側プー
リ(図示せず)に連結されている。なお、41bはこの
スタータダイナモ41の励磁コイルを示す。また、この
スタータダイナモ41は、エンジンスタータ(始動装
置)と発電機を兼ねる構造とされ、図3に示すように、
バッテリ42と抵抗器43とが切換リレー45を介して
並列に接続されており、スタータダイナモコントローラ
46を介してメインコントローラ19に接続されてい
る。また、バッテリ42と切換リレー45とは、メイン
リレー44を介して接続されている。
【0036】そして、前記バッテリ42は図1および図
2に示すように、車体2の後部であって右側の車軸29
の丁度真上となる位置に搭載され、前記抵抗器43は、
車体2の前後方向中央部であって右側部(前記メインコ
ントローラ19とは反対側)に搭載されている。さら
に、メインリレー44と切換リレー45はスタータダイ
ナモ41の前方となる位置に、スタータダイナモコント
ローラ46は車体2のハンドルポスト8部分にそれぞれ
搭載されている。
【0037】このスタータダイナモ41は、メインリレ
ー44を接続状態として切換リレー45をバッテリ側に
切換えることによりエンジンスタータとして機能し、走
行中にメインリレー44を接続状態として切換リレー4
5をバッテリ側あるいは抵抗器側に切換えることによっ
て発電器として機能する。
【0038】前記メインリレー44のON・OFFおよ
び切換リレー45での切換えはスタータダイナモコント
ローラ46を介してメインコントローラ19からの制御
信号によって行われる。バッテリ42の充電量が不足し
ている場合には走行中に切換リレー45がバッテリ側へ
切換えられてバッテリー42が充電される。また、バッ
テリ42の充電量が充分である場合には、励磁コイル4
1bへのバッテリ42からの電流供給が停止されてスタ
ータダイナモ41での発電動作は中断される。これによ
って、走行中にスタータダイナモ41がエンジン25の
負荷となるのをなるべく防ぐように構成されている。
【0039】そして、ゴルフカー1が停止するときに
は、スタータダイナモ41は発電器として機能して抵抗
器43へ給電するように、メインリレー44,切換リレ
ー45がメインコントローラ19によって切換動作され
る。このようにするとエンジン25のクランク軸に加わ
る負荷が大きくなるので、スタータダイナモ41および
抵抗器43が補助的な制動手段として機能することにな
る。このスタータダイナモ41を用いた制動動作を、以
下において回生制動という。
【0040】図3において47は本発明に係るゴルフカ
ー1を自動走行モードで走行させるときに無線操縦する
ための無線操縦装置で、操縦者が手に持って操作する発
信機48と、この発信機48からの電波を受信する受信
機(図示せず)を内蔵しかつ車体2のゴルフカー1に搭
載されたリモコン用コントローラ49とから構成されて
いる。
【0041】前記発信機48はゴルフカー1を発進,停
止させるための自動発進・停止スイッチ48aを備え、
このスイッチのON,OFF状態を送信するように構成
されている。前記リモコン用コントローラ49は車体2
のハンドルポスト8部に搭載されてメインコントローラ
19に電気的に接続されており、発信機48からの電波
を受信して前記自動発進・停止スイッチ48aでのO
N,OFF状態に応じた発進信号(車体発進用操縦信
号)あるいは停止信号(車体停止用操縦信号)をメイン
コントローラ19へ出力するように構成されている。
【0042】なお、図2において50はエンジン25の
マフラーである。このマフラー50は、車体2の前後方
向略中央部であって、前記抵抗器43より車体内側とな
る右側部に固定されている。また、このマフラー50と
抵抗器43との間には、グラスウールを断熱材とした断
熱部材50aが介入されている。
【0043】次に、メインコントローラ19の構成を詳
細に説明する。メインコントローラ19は、上述したよ
うに自動操向装置14を制御する操向制御手段と、エン
ジン25やキャブレタ33等の走行装置を制御する走行
制御手段および図4に符号51で示す発進動作制御手段
とを備えている。
【0044】前記走行制御手段は、前記発進・停止スイ
ッチ24がON操作されたときや、前記発信機48の自
動発進・停止スイッチ48aがON操作された後に、ス
タータダイナモ41を作動させてエンジン25を始動さ
せるように構成されている。また、発進・停止スイッチ
24や自動発進・停止スイッチ48aがOFF操作され
たときに、エンジン25を失火させて停止させると共に
ゴルフカー1の各電子機器への給電を絶つように構成さ
れている。なお、電子機器への給電が絶たれると、電磁
ブレーキ28が制動状態となる。
【0045】また、この走行制御手段は、自動走行モー
ドのときには後述する発進動作制御手段によって発進動
作が制御され、発進後に、車体2を一定速度をもって走
行させるように構成されている。なお、自動走行モード
のときには、エンジンブレーキと上述した回生制動を利
用して減速し、予め設定された速度に達した後に電磁ブ
レーキ28によって後輪4を制動させるように構成され
ている。
【0046】自動走行モードのときに車速を一定に保つ
には、ステップモータ38へのパルス信号を制御してス
テップモータ38の動作量を変え、キャブレタ33の開
度を調節することによって行われる。ステップモータ3
8の動作量は、スロットルセンサ36で検出されたスロ
ットル開度と、車速センサ32で検出された車速と、エ
ンジン回転数センサ25aで検出されたエンジン回転数
とから演算して決定される。
【0047】前記発進動作制御手段51は、自動走行モ
ードで発信機48の自動発進・停止スイッチ48aがO
N操作されたときに、エンジン25の回転数が所定回転
数に達した後に電磁ブレーキ28を非制動状態とするよ
うに構成されている。その構成を図4によって説明す
る。
【0048】発進動作制御手段51は、リモコン用コン
トローラ49に接続された発進停止スイッチ入力部52
と、エンジン回転数センサ25aに接続されたエンジン
回転数センサ入力部53と、これらの入力部52,53
に接続されたCPU54と、このCPU54に接続され
たブレーキ出力部55等とから構成されている。
【0049】また、前記ブレーキ出力部55は電磁ブレ
ーキ28に接続されている。
【0050】前記CPU54は、ブレーキロック解除指
示部56と、エンジン回転数比較処理部57とから構成
されている。以下、各処理部の機能について説明する。
【0051】このCPU54のブレーキロック解除指示
部56は、自動走行モードとされた後であって前記発進
停止スイッチ入力部52にリモコン用コントローラ49
からの発進信号が入力されるまでは、ブレーキ出力部5
5に電磁ブレーキ28を無励磁状態(制動状態)に保持
するように制御信号を出力する。
【0052】また、後述するエンジン回転数比較処理部
57からの制動解除信号が入力された後は、ブレーキ出
力部55に電磁ブレーキ28を励磁させる(非制動状態
とする)ように制御信号を出力する。
【0053】エンジン回転数比較処理部57は、エンジ
ン回転数センサ25aによって検出されたエンジン25
の回転数が、Vベルト式自動変速装置26内の遠心クラ
ッチが連結する回転数(連結回転数)に達したときに前
記ブレーキロック解除指示部56に制動解除信号を出力
する。
【0054】次に、上述したように構成されたゴルフカ
ー1の動作を説明する。ゴルフカー1に操縦者が乗車し
て走行するときには、自動・マニュアル走行切換スイッ
チ23をマニュアル側に切換えてマニュアル走行モード
とし、アクセルレバー11を操作する。この操作と同時
にエンジン25が始動し、これによってゴルフカー1を
発進させることができる。走行中の操向操作はハンドル
10を手操作で回動させて行なう。なお、停止させると
きには、アクセルレバー11を戻せばエンジン25が失
火されて停止する。さらに、メインスイッチ装置22に
設けられたメインスイッチ(図示せず)をOFFすると
電磁ブレーキ28が無励磁状態となって後輪4がロック
される。
【0055】ゴルフカー1を自動走行(無人走行)させ
るときには、自動・マニュアル走行切換スイッチ23を
自動側へ切換えて自動走行モードとし、発信機48の自
動発進・停止スイッチ48aをON操作する。このよう
にすることでメインコントローラ19の発進動作制御手
段51や走行制御手段が作動し、エンジン25が自動的
に始動して車体2は一定速度をもって走行するようにな
る。なお、走行中はメインコントローラ19の操向制御
手段が作動し、ゴルフ場に敷設された誘導線に沿って車
体2が自動的に操向される。
【0056】また、発信機48の自動発進・停止スイッ
チ48aをOFF操作すると、メインコントローラ19
によって停止動作が行われる。
【0057】ここで、上述した発進動作制御手段51の
動作を図5に示すフローチャートによって説明する。
【0058】自動・マニュアル走行切換えスイッチ23
が自動走行モード側へ切換えられると、CPU54のブ
レーキロック解除指示部56が作動して電磁ブレーキ2
8が制動状態に保たれる(ステップS1 )。このときに
は、電磁ブレーキ28は非励磁状態に保たれる。
【0059】そして、発信機48の自動発進・停止スイ
ッチ48aをON操作すると(ステップS2 )、メイン
コントローラ19の走行制御手段によってエンジン25
が始動されると共に、エンジン回転数比較処理部57が
エンジン回転数を連結回転数(遠心クラッチが連結され
る回転数)に対して比較し始める。
【0060】エンジン回転数25が前記連結回転数に達
した後、換言すればエンジン25の回転が上昇して遠心
クラッチを介して動力が僅かに後輪4へ伝えられるよう
になった後、ステップS3 で示すように、エンジン回転
数比較処理部57がブレーキ出力部55に制動解除信号
を出力する。
【0061】次いで、ステップS4 で示すように電磁ブ
レーキ28が励磁されて非制動状態とされ、駆動輪とし
ての後輪4がエンジン25の動力によって回転すること
になる。
【0062】したがって、このように構成されたゴルフ
カー1では、後輪4にエンジン25の動力が伝えられる
ようになってから後輪4の制動が解除されるから、制動
解除と同時に後輪4がエンジン25によって回転駆動さ
れる。また、制動時にエンジンブレーキと補助的な制動
手段とを併用して減速し、充分に減速してから最終的に
電磁ブレーキ28を作動させる構成を採っているから、
制動行程毎(走行中の制動行程と停止時の制動行程)に
各制動手段を分担させることができ、制動を効果的に行
うことができる。さらに、電磁ブレーキ28として小型
・小容量のものを使用でき、その分、少ない電力でブレ
ーキを解除できる。したがって、坂道発進時に駐車ブレ
ーキとする電磁ブレーキ28の制動を解除するための電
力が少なくてよい。
【0063】なお、本実施例ではステアリングコントロ
ーラ20,スタータダイナモコントローラ46およびリ
モコン用コントローラ49をそれぞれ車体2に別個に搭
載した例を示したが、これらのコントローラはメインコ
ントローラ19内に配設することもできる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る無人搬
送車は、エンジンを駆動源としてこのエンジンと駆動輪
との間に遠心クラッチを備えた車体に、駆動輪制動用
励磁作動型電磁式ブレーキとこの電磁式ブレーキとは別
の補助的な制動手段とを有し車体を発進,停止させる走
行装置と、誘導経路に沿って車体の操向輪を転舵させる
操向装置とを設け、前記走行装置に、車体停止用操縦信
号が入力されたときにエンジンブレーキと前記補助的な
制動手段とによる制動を実施し、予め設定された速度に
達した後に前記電磁式ブレーキを作動させる制動制御手
段を設けるとともに、発進動作を行うときにエンジン回
転数が遠心クラッチの連結される連結回転数に達するま
では電磁式ブレーキを制動状態とし、エンジン回転数が
前記連結回転数に達した後に電磁式ブレーキを非制動状
態とする発進動作制御手段を設けたため、駆動輪にエン
ジンの動力が伝えられるようになってから駆動輪の制動
が解除されるから、制動解除と同時に駆動輪がエンジン
によって回転駆動される。
【0065】したがって、本発明によればエンストを起
こすことなく登り坂で坂道発進が可能な自動操向式の無
人搬送車が得られる。そのため、本発明に係る無人搬送
車をゴルフカーに適用することで、軽量で芝を痛めるこ
との少ないゴルフカーを得ることができる。また、エン
ジンブレーキと補助的な制動手段とを併用して減速し、
充分に減速してから最終的に電式磁ブレーキが作動する
から、制動行程毎(走行中の制動行程と停止時の制動行
程)に各制動手段を分担させることができ、制動を効果
的に行うことができる。さらに、電磁式ブレーキとして
小型・小容量のものを使用でき、その分、少ない電力で
ブレーキを解除できる。したがって、坂道発進時に駐車
ブレーキとする電磁式ブレーキの制動を解除するための
電力が少なくてよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無人搬送車としてのゴルフカーの
概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明に係る無人搬送車としてのゴルフカーの
概略構成を示す平面図である。
【図3】車体構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る発進動作制御手段の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明に係る発進動作制御手段の動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 ゴルフカー 2 車体 6 キャリア 14 操向装置 19 メインコントローラ 25 エンジン 25a エンジン回転数センサ 28 電磁ブレーキ 47 無線操縦装置 51 発進動作制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−364506(JP,A) 特開 昭59−153618(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02 A63B 55/08 G05D 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを駆動源としてこのエンジンと
    駆動輪との間に遠心クラッチを備えた車体に、駆動輪制
    動用無励磁作動型電磁式ブレーキとこの電磁式ブレーキ
    とは別の補助的な制動手段とを有し車体を発進,停止さ
    せる走行装置と、誘導経路に沿って車体の操向輪を転舵
    させる操向装置とを設け、前記走行装置に、車体停止用
    操縦信号が入力されたときにエンジンブレーキと前記補
    助的な制動手段とによる制動を実施し、予め設定された
    速度に達した後に前記電磁式ブレーキを作動させる制動
    制御手段を設けるとともに、発進動作を行うときにエン
    ジン回転数が遠心クラッチの連結される連結回転数に達
    するまでは電磁式ブレーキを制動状態とし、エンジン回
    転数が前記連結回転数に達した後に電磁式ブレーキを非
    制動状態とする発進動作制御手段を設けたことを特徴と
    する無人搬送車。
JP3257253A 1991-09-10 1991-09-10 無人搬送車 Expired - Fee Related JP3008043B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3257253A JP3008043B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 無人搬送車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3257253A JP3008043B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 無人搬送車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0573144A JPH0573144A (ja) 1993-03-26
JP3008043B2 true JP3008043B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=17303820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3257253A Expired - Fee Related JP3008043B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 無人搬送車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3008043B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0573144A (ja) 1993-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4049430B2 (ja) ゴルフカート
JP3490860B2 (ja) 車両の制動制御装置
JP3008043B2 (ja) 無人搬送車
JP3008042B2 (ja) 無人搬送車
JPH0796804A (ja) 車両の電圧制御装置
JP3104210B2 (ja) 無人走行車両
JPH0763114A (ja) 車両のバッテリ劣化警告装置
JP2961671B2 (ja) 無人搬送車
JP3008045B2 (ja) 無人搬送車
JP3008041B2 (ja) 無人搬送車
JPH0763115A (ja) 車両のバッテリ負荷タイミング制御装置
JP3208461B2 (ja) 自動走行車の走行速度制御装置
JP3144702B2 (ja) 無人走行車
JP3320800B2 (ja) 自動走行車の走行速度制御装置
JP3155042B2 (ja) エンジンの起動装置
JP3483911B2 (ja) 車両の走行制御装置
JPH07277156A (ja) 自走車両の駐車ブレーキ装置
JP3224883B2 (ja) 自動走行車両のセンサ取付装置
JP3410978B2 (ja) カートの発進停止制御機構
JPH05131865A (ja) 車両の緊急停止装置
JP3583920B2 (ja) ゴルフカート
JP2885545B2 (ja) カートの発進停止制御機構
JP3469814B2 (ja) ゴルフカート
JP3437562B2 (ja) 自動走行カートの操向機構
JP2003250943A (ja) ゴルフカート

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081203

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees