JPH0626353B2 - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JPH0626353B2
JPH0626353B2 JP62121959A JP12195987A JPH0626353B2 JP H0626353 B2 JPH0626353 B2 JP H0626353B2 JP 62121959 A JP62121959 A JP 62121959A JP 12195987 A JP12195987 A JP 12195987A JP H0626353 B2 JPH0626353 B2 JP H0626353B2
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    • H04L2027/0097—Adaptive synchronisation signals

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、２−ＰＳＫ（Phase Shit Keying）信号ま
たは４−ＰＳＫ信号の復調装置に係り、特に同期引き込
み範囲を広くするための掃引を行う復調装置における擬
似同期の防止技術に関する。
（従来の技術） 同期引き込み範囲を広くするための掃引を行う復調装置
としては、例えば第２図に示すものが知られている。こ
の復調装置は、ミキサ２と、同３と、低域通過ろ波器４
と、同５、Ａ／Ｄ変換器６と、同７と、クロック抽出器
８と、位相誤差検出器９と、Ｄ／Ａ変換器１０と、ルー
プフィルタ１１と、電圧加算器１２と、電圧制御発振器
（ＶＣＯ）１４と、９０°位相偏移器１５と、誤り訂正
／同期判定器１６とを基本的に備える。
ミキサ２と同３は一方の入力に受信ＰＳＫ信号１が印加
される。そして、ミキサ２は他方の入力にＶＣＯ１４の
出力を９０°移相する９０°位相偏移器１５の出力が、
ミキサ３は他方の入力にＶＣＯ１４の出力がそれぞれ供
給される。
その結果、ミキサ２および同３の出力にはベースバンド
の信号が現れる。このベースバンドの信号は低域通過ろ
波器４および同５において波形整形処理とノイズ低減処
理とを受け、Ａ／Ｄ変換器６および同７において任意ビ
ットのディジタル信号に変換される。このディジタル信
号が軟判定用復調データであって、この２系統の軟判定
用復調データは誤り訂正／同期判定器１６と位相誤差検
出器９とへそれぞれ送出される。なお、Ａ／Ｄ変換器６
および同７のサンプリングクロックはクロック抽出器８
から供給される。クロック抽出器８は低域通過ろ波器５
の出力（２−ＰＳＫではこの出力がcos信号側系の受信
復調信号である）からクロック成分を抽出し、所定のサ
ンプリングクロックを形成する。以上が軟判定復調デー
タを形成する回路の動作である。
誤り訂正／同期判定器１６は、Ａ／Ｄ変換器６および同
７の出力、即ち２系統の軟判定復調データを受けて誤り
訂正を施した復調データ１７を外部へ送出する一方、同
期の確立有無を判定してその結果信号たる同期判定信号
を掃引制御器１３へ送出する。
掃引制御器１３は、前記同期判定信号を受けてそれが
「非同期」を示すとき掃引信号を発生し「同期」を示す
とき出力を所定値レベルに保持することを行う。この掃
引制御器１３の出力は電圧加算器１２の一方の入力へ送
出される。
次に、位相誤差検出器９、Ｄ／Ａ変換器１０、ループフ
ィルタ１１、電圧加算器１２を介したＶＣＯ１４が全体
として搬送波抽出回路を構成し、前記掃引制御器１３は
同期引き込み範囲を広くする目的で設けられている。
位相誤差検出器９は、前記２系統の軟判定復調データに
ついて位相誤差を検出することを行う。
この位相誤差はＤ／Ａ変換器１０において誤差電圧へ変
換され、ループフィルタ１１を介して電圧加算器１２の
他方の入力へ供給される。
その結果、ＶＣＯ１４は電圧加算器１２から所定の制御
電圧を得、搬送波を再生出力することとなる。
（発明が解決しようとする問題点） ところで、前述した従来の復調装置にあっては、同期引
き込み範囲とシンボルレートとが所定の関係にあると
き、実際は同期が確立していないのに拘らず同期確立と
誤判定する擬似同期の問題があり、改善が望まれてい
る。
即ち、同期引き込み範囲ΔＦとシンボルレートｓとの
間に の関係があると、受信ＰＳＫ信号の搬送波周波数と電圧
制御発振器の出力周波数との周波数誤差Δがｓ／
４，ｓ／８，ｓ／１６等のとき、誤り訂正／同期判
定器は同期が確立したと誤って判定してしまうのであ
る。この擬似同期の判定によっても掃引制御器は掃引信
号発生動作を止めて所定値レベルを保持出力する。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、そ
の目的は、擬似同期が発生してもそれを解除することが
できる復調装置を提供することにある。
（問題点を解決するための手段） 前記目的を達成するために、本発明の復調装置は次の如
き構成を有する。
即ち、本発明の復調装置は、受信入力したＰＳＫ信号と
再生搬送波とに基づいて形成される２系統の軟判定用復
調データを受けて誤り訂正を施した復調データを出力す
るとともに、同期判定信号を出力する誤り訂正／同期判
定器と；前記同期判定信号を受けてそれが「非同期」を
示すとき掃引信号を発生し「同期」を示すとき出力を所
定値レベルに保持する掃引制御器と；前記２系統の軟判
定用復調データについて検出された位相誤差に対応した
誤差電圧を形成し、その誤差電圧についてのループフィ
ルタの出力と前記掃引制御器の出力とを加算したものを
前記再生搬送波を発生する電圧制御発振器の制御電圧と
する搬送波抽出回路と；を備えた復調装置において；前
記誤差電圧についてろ波処理を施すものであって、下限
周波数が前記ループフィルタの上限周波数近傍にあるろ
波器と；前記ろ波器の出力を検波する検波器と；前記検
波器の出力電圧と基準電圧との大小関係を比較し、出力
電圧が基準電圧を越えたとき制御信号を前記掃引制御器
へ出力する比較器と；を設け、前記掃引制御器は、前記
所定値レベルを保持出力しているときに入力した前記制
御信号に応答して前記掃引信号発生動作を再開するよう
にしてあること；を特徴とするものである。
（作用） 次に、前記の如く構成される本発明の復調装置の作用を
説明する。
例えば、擬似同期し、掃引制御器は所定値レベルを保持
出力しているとする。すると、ｓをシンボルレート、
Ｎを受信ＰＳＫ信号が２相に係る場合に「２」、４相に
係る場合に「４」をとる数とすれば、誤差電圧にはＮ×
ｓ／４，Ｎ×ｓ／８等の周波数のビート成分が重畳
されており、このビート成分はループフィルタの上限周
波数よりも高い周波数である。そこで、誤差電圧につい
てろ波処理を施す本発明のろ波器は、下限周波数がルー
プフィルタの上限周波数近傍に設定してあるので、誤差
電圧からビート成分を抽出し、それを検波器へ与えるこ
とができる。なお、ビート成分は理論的には多数生ずる
が、実用上は前記２つに関するものを対象とすれば良い
から、ろ波器は高域通過ろ波器または帯域通過ろ波器と
いうことになる。
検波器は入力したビート成分信号を検波し、それを比較
器へ送出する。
比較器では、所定の基準電圧が設定されており、この基
準電圧と前記検波器の出力電圧との大小関係を比較し、
出力電圧が基準電圧を越えたとき制御信号を前記掃引制
御器へ出力する。
そして、前記掃引制御器は、前記所定値レベルを保持出
力しているときに入力した前記制御信号に応答して掃引
信号発生動作を再開するようにしてあるので、前記擬似
同期は解除されることになる。
このように、本発明の復調装置によれば、擬似同期が発
生した場合、それを検出し、その検出信号によって掃引
制御器が掃引信号発生動作を再開するようにしたので、
その擬似同期を解除することができる効果がある。
（実施例） 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第１図は本発明の一実施例に係る復調装置を示す。な
お、第２図の従来装置と同一構成部分には同一符号を付
しその説明を省略する。
本発明では、第１図に示す如く、従来の掃引制御器１３
に代えて掃引制御器１３′を設け、かつこの掃引制御器
１３′とＤ／Ａ変換器１０間に高域通過ろ波器１０１，
検波器１０２および比較器１０３を設けてある。
掃引制御器１３′は、従来と同様に、同期判定信号を受
けてそれが「非同期」を示すとき掃引信号を発生し「同
期」を示すとき掃引信号発生動作を停止して出力を所定
値レベルに保持するが、その他に本発明では、同期判定
信号が「同期」を示しているときであっても、比較器１
０３からの制御信号入力に応答してその停止している掃
引信号発生動作を再開するようになっている。
誤り訂正／同期判定器１６が同期確立の判定をする場合
として、本来の同期確立の他に、擬似同期があり、擬似
同期の場合でも掃引制御器１３′は掃引信号発生動作を
停止して出力を所定値レベルに保持することを行う。
ところで擬似同期時には、Ｄ／Ａ変換器１０の出力（誤
差電圧）にはＮ×ｓ／４，Ｎ×ｓ／８等の周波数の
ビート成分が重畳されている。
このビート成分はループフィルタ１１の上限周波数より
も高い周波数である。そこで、誤差電圧についてろ波処
理を施す高域通過ろ波器１０１は、下限周波数がループ
フィルタ１１の上限周波数近傍に設定してあるので、誤
差電圧からビート成分を抽出し、それを検波器１０２へ
与えることができる。
検波器１０２は入力したビート成分信号を検波し、それ
を比較器１０３へ送出する。
比較器１０３では、所定の基準電圧が設定されており、
この基準電圧と前記検波器１０２の出力電圧との大小関
係を比較し、出力電圧が基準電圧を越えたとき制御信号
を前記掃引制御器１３′へ出力する。
その結果、掃引制御器１３′では掃引信号発生動作を再
開する。つまり、擬似同期が解除されるのである。
なお、以上は望ましくない擬似同期の解除であるが、本
来の同期が解除されることはないかとの疑念が生ずる。
即ち、本来の同期を擬似同期と誤検出する可能性の有無
であるが、この誤検出は生じないということが言える。
本来の同期が確立しその状態が維持されているときに、
１ビット当りのエネルギー（Ｅｂ）と雑音電力密度（Ｎ
０）の比（Ｅｂ／Ｎ０）が実用範囲内（通信可能範囲
内）で劣化しても、ノイズ帯域は低域通過ろ波器４およ
び同５で制限されているので、高域通過ろ波器１０１の
出力におけるノイズ成分の勢力は大きくはなく、検波器
１０３の出力電圧は小さいと言える。
基準電圧は擬似同期時に生ずるビート成分の大きさに基
づき定められるが、このビート成分の勢力は相当に大き
なものである。従って、基準電圧を適切に設定できるの
であって、誤検出を防止できるのである。
（発明の効果） 以上詳述したように、本発明の復調装置によれば、擬似
同期が発生した場合、それを検出し、その検出信号によ
って掃引制御器が掃引信号発生動作を再開するようにし
たので、その擬似同期を解除することができる効果があ
る。
第１図は本発明の一実施例に係る復調装置の構成ブロッ
ク図、第２図は従来例装置の構成ブロック図である。
【図面の簡単な説明】
２，３……ミキサ、４，５……低域通過ろ波器、６，７
……Ａ／Ｄ変換器、８……クロック抽出器、９……位相
誤差検出器、１０……Ｄ／Ａ変換器、１１……ループフ
ィルタ、１２……電圧加算器、１３，１３′……掃引制
御器、１４……電圧制御発振器（ＶＣＯ）、１５……９
０°位相偏移器、１６……誤り訂正／同期判定器、１０
１……高域通過ろ波器、１０２……検波器、１０３……
比較器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】受信入力したＰＳＫ信号と再生搬送波とに
    基づいて形成される２系統の軟判定用復調データを受け
    て誤り訂正を施した復調データを出力するとともに、同
    期判定信号を出力する誤り訂正／同期判定器と；前記同
    期判定信号を受けてそれが「非同期」を示すとき掃引信
    号を発生し「同期」を示すとき出力を所定値レベルに保
    持する掃引制御器と；前記２系統の軟判定用復調データ
    について検出された位相誤差に対応した誤差電圧を形成
    し、その誤差電圧についてのループフィルタの出力と前
    記掃引制御器の出力とを加算したものを前記再生搬送波
    を発生する電圧制御発振器の制御電圧とする搬送波抽出
    回路と；を備えた復調装置において；前記誤差電圧につ
    いてろ波処理を施すものであって、下限周波数が前記ル
    ープフィルタの上限周波数近傍にあるろ波器と；前記ろ
    波器の出力を検波する検波器と；前記検波器の出力電圧
    と基準電圧との大小関係を比較し、出力電圧が基準電圧
    を越えたとき制御信号を前記掃引制御器へ出力する比較
    器と；を設け、前記掃引制御器は、前記所定値レベルを
    保持出力しているときに入力した前記制御信号に応答し
    て前記掃引信号発生動作を再開するようにしてあるこ
    と；を特徴とする復調装置。
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