JPH04227359A - 搬送波再生装置 - Google Patents

搬送波再生装置

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JPH04227359A
JPH04227359A JP3134880A JP13488091A JPH04227359A JP H04227359 A JPH04227359 A JP H04227359A JP 3134880 A JP3134880 A JP 3134880A JP 13488091 A JP13488091 A JP 13488091A JP H04227359 A JPH04227359 A JP H04227359A
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carrier wave
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signal
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Hiroki Tsuda
弘樹 津田
Susumu Otani
進 大谷
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル衛星通信シス
テムにおいて受信バーストから搬送波を再生する搬送波
再生装置に関し、特にディジタル信号の伝送速度に比し
て大きな周波数離調を受けた受信バースト信号から搬送
波を高速に抽出する搬送波再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル衛星通信システムでは、他の
地上局から衛星を経由して受信した受信バーストの搬送
波成分に再生搬送波をすみやかに同期させ、受信バース
トに含まれているディジタル変調、たとえばディジタル
位相変調されたデータを再生する必要がある。このため
に、バースト信号は、搬送波を再生するための搬送波再
生列、ビットタイミングを再生するためのビットタイミ
ング再生列、送信されたデータの先頭を示すためのユニ
ークワードからなるプリアンブルが送信データ部に前置
されている。この受信バーストからユニークワード,デ
ータ列を正しく再生するためには、ビットタイミング再
生列からタイミング信号を正しく抽出することはもちろ
んであるが、搬送波再生列受信中に再生搬送波をこの搬
送波再生列の周波数位相にすばやく同期させる必要があ
る。この搬送波再生には位相同期ループ(PLL)が用
いられる。このPLLの例としては、たとえば、あるい
は、並木,大谷,安田が1986年INTERNATI
ONAL  CONFERENCE  ON  COM
MUNICATONに発表した論文“0dB  Eb/
NoBurst  Mode  SCPC  Mode
m  with  HighCoding  Gain
  FEC”や、F.M.Gardner著「Phas
elockTechniques」(1979年Joh
n  Willey&Sons,INC発行)等に記載
されている。
【0003】一方、人工衛星を介して信号を伝送する通
信では、ドップラーシフト自動周波数制御(AFC)の
残留、送信側発振器のドリフトにより、周波数離調が生
じる。この周波数離調(frequency  off
set)は、通常の衛星通信システムにおいては、±2
kHzの範囲である。ところが、低速のバースト信号伝
送では、以下述べるように周波数離調が大きくなると、
搬送波再生が困難となる。位相同期ループ(以下、PL
Lと略す)として閉ループ伝送関数が1次系であるPL
Lを用いた場合を考えてみる。この1次PLLは搬送波
電力対雑音比が低くても引込み時間が短かいという特徴
をもつ。この1次PLLでΔω(=2πΔf)の入力周
波数偏差がある場合を考える。このとき、入力搬送波位
相と再生搬送波位相との位相誤差θe (t)の応答を
示す1回の非線形微分方程式は、
【0004】
【0005】と表される。ここで、Kはループ・ゲイン
である。
【0006】このときに、定常状態(dθe (t)/
dt=0)となる、つまり搬送波同期するためには、式
(1)から
【0007】
【0008】である必要がある。したがって、周波数離
調Δfがk/2πを越えると、位相同期リープは入力信
号と位相同期しなくなり、搬送波再生が困難となる。ル
ープゲインKを大きくすれば許容できる周波数偏差Δω
を大きくすることはできる。しかしKを大きくすると再
生搬送波の位相シャッターが増加するため、Kは余り大
きな値とすることはできない。したがって、1個の位相
同期ループで対応できる周波数範囲には限界がある。た
とえば、伝送速度をfb(ビット/秒)の時に、1次P
LLのループゲインをk≦0.1・2π・fbとすると
、中心周波数がf0である位相同期ループで引込み可能
な周波数離調は|Δf≦0.1fbとなる。すると、f
b=1200〜9600(ビット/秒)のような低速度
伝送では、位相同期回路で同期可能な周波数離調の上限
は、120〜960Hzとなる。したがって、低速度伝
送の場合、1個の位相同期回路で2kHzもの周波数離
調をもつ受信バーストから搬送波再生を行なうことは困
難である。
【0009】この解決法としては、周波数引込み範囲の
異なるPLLをもつ復調器を複数個設け、最大の搬送波
成分を検出した復調器から復調信号を得る方法すなわち
並列処理が考えられる。しかしこの方法は復調器を複数
個設ける必要があるため、装置規模が大きくなるため経
済的でない。
【0010】本発明は、データ伝送速度を越える大きさ
の周波数離調が存在する衛星通信システムにおけるバー
スト伝送においても、装置規模を大きくすることなく、
搬送波を確実に再生できる搬送波再生装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の搬送波再生装置
は、再生搬送波にもとづいて受信バーストを復調し復調
信号を出力する復調手段と;前記復調信号にもとづいて
前記受信バースト信号の搬送波成分と前記再生搬送波と
の位相差を検出し位相制御信号として出力する位相差検
出手段と;第1の制御信号にもとづいて周波数制御信号
を生成する周波数制御信号生成手段と;  前記位相制
御信号及び周波数制御信号にもとづいて前記再生搬送波
を生成する再生搬送波生成手段であって、この再生搬送
波生成手段は、前記第1の制御信号が変化する直前に制
御信号が示すアドレスにその内部値を待避させるととも
に、前記第1の制御信号が変化した直後には、制御信号
を示すアドレスに格納された値をこの搬送波再生手段の
内部値とに設定するためのメモリ手段を内蔵している再
生搬送波再生手段と;前記復調信号の直流値を算出する
直流信号検出手段と;前記第1の制御信号の値毎に供給
される前記直流値の中で、最大となった直流値に対応す
る第1の制御信号の値を最適制御信号として検出する無
変調搬送波検出手段と;前記バーストの搬送波再生部の
一部の期間及びバースト未受信時には、前記第1の制御
信号の値を循環的に生成し、前記バーストの搬送波生成
部の残る期間及びそれからバーストデータ受信終了まで
は前記最適制御信号を前記制御信号として出力する制御
手段;とから構成される。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すブロック図で
ある。本発明の一実施例は準同期検波された受信バース
ト信号100をディジタルVCO5から供給される再生
搬送波により検波して復調信号200の同成成分である
同相復調信号Iと復調信号200の直交成分である直交
復調信号Qとを出力する複素乗算器1と、復調信号20
0が供給され、受信バースト信号100の搬送波成分と
ディジタルVCOから供給される再生搬送波との位相差
を得る位相検波器2と、この位相差を濾波して位相制御
信号を得る低域通過濾波器3を備える。
【0013】また本発明の一実施例は、制御回路12よ
り供給されるアドレス信号(ADDR)にもとずいて周
波数制御信号を出力するオフセット発生器11と、位相
制御信号と周波数制御信号とを加算し、周波数・位相制
御信号を出力する加算器4と、周波数・位相制御信号に
もとづき、再生搬送波の同相成分及び直交成分を出力す
るディジタルVCO5と、制御回路12からの制御信号
にもとづき、ディジタルVCOの内部値を格納し、もし
くは内部値を設定するメモリ6とを備える。
【0014】さらに、本発明の一実施例は、同相信号I
,直交信号Qを各々濾波し、濾波された同相信号I及び
濾波された直交成分Q’を出力する低域通過濾波器8と
、制御回路12からの制御信号にもとづき、低域濾波器
8の内部値を格納もしくは格納された値を低域通過濾波
器に設定するメモリ7と、濾波された同相信号I’,濾
波された直交信号Q’の2乗和(I’2 +Q’2 )
を求めることにより受信バースト中に含まれるディジタ
ルVCO出力周波数成分の大きさを示す算出値として出
力する2乗和回路9と、算出値とこの算出値に対応する
アドレスが供給され、この算出値が最大となったアドレ
ス(OADDR)を保持するとともに、データ受信終了
及び受信バーストの搬送波再生部の受信開始を示す制御
信号STARTを出力する無変調搬送波検出回路10を
備える。
【0015】また、本発明の一実施例は、2乗回路9か
ら供給される制御信号START,後述するデータクロ
ック,動作クロックにもとづいて制御信号ADDR等の
制御信号を生成し、ディジタルVCO5,メモリ6,オ
フセット発生器11,メモリ7,低域濾波器8の動作を
制御する制御回路を備える。
【0016】またさらに本発明の一実施例は受信バース
ト中のデータのクロックすなわちデータクロック(CL
K)を逓倍し、ディジタルVCO5,低域濾波器3,低
域濾波器8,制御回路10を動作させるための動作クロ
ック(CLK1)を生成する逓倍器13を備える。
【0017】以上、図1の本発明の実施例の構成を簡単
に説明したが、第1図の各部の動作を説明する前に、図
2(A)〜(F)を参照し本発明の原理を説明する。
【0018】図2(A)は、受信バーストの構成を示し
、図2(B)はデータクロック(CLK)を示す。図2
(C)は制御信号ADDRを、図2(D)は、前述した
動作クロック(CLK1)を示している。図2(E)は
受信バーストの復調終了を示すDEND信号、図2(F
)は制御信号STARTを示す。
【0019】図2(A)〜(C)に示されているとおり
、本発明では受信バーストの搬送波再生部を受信する期
間を後述する時分割PLL処理区間(図2(C)中TD
.PLL  OP.)と通常PLL処理区間(図2(C
)中PLL  OP.)とに2分する。なお、受信バー
ストのビットタイミング再生列,ユニークワート,デー
タ部が入力されている期間は通常PLL処理区間であり
、データ受信完了後バーストを受信していない区間は時
分割PLL処理が行なわれる。
【0020】また、受信バーストの搬送波再生部を受信
している間の時分割PLL処理区間は、1データクロッ
クあるいは変調クロック1周期を単位とするクロック区
間M個に分割され(図2(C)中第1クロック区間,…
,第Mクロック区間)、各区間は、さらにM個の分割区
間#0,#1,…,#N−1に分割されている。
【0021】ここで、最大周波数離調たとえば±2kH
zを±N/2Δfとし、周波数離調が0Hzのときの搬
送波周波数をf0とすると、分割区間#0でのPLLの
周波数引き込み範囲が、−N/2Δf+f0≦f≦(−
N/2+1)Δf+f0,となるように、ディジタルV
COが設定される。また、分割区間を#iでの周波数引
込み範囲は(−N/2+i)Δf+f0≦f≦(−N/
2+i+1)Δf+f0分割区間#(N−1)での周波
数引込み範囲は(N/2−1)Δf≦f≦N/2Δf+
f0となるように設定され、分割時間#0〜#(N−1
)で最大周波数離調範囲−N/2Δf+f0≦f≦N/
2Δf+f0、すなわち|f−f0|≦2kHzがカバ
ーされる。
【0022】本発明の搬送波再生装置に周波数離調をも
つバースト信号が供給されると、そのバーストの搬送波
周波数に近い周波数引き込み範囲をわりあてられている
分割区間ほど、すみやかに搬送波位相同期がなされる。 受信バーストの搬送波再生部をVCO出力を用いて直交
検波すると直流成分が生じるが、この直流成分の大きさ
は、受信バースト中の搬送波再生部の無変調搬送波とV
COから出力される再生搬送波が位相同期した時点で最
大となる。
【0023】本発明では、各分割区間毎にこの直流成分
の大きさを監視し、M番目のクロック区間で、すなわち
時分割PLL処理区間の最後のクロック区間で、この直
流値.最大となった分割区間(最適分割区間と称する)
を検出する。そして、本発明は、通常PLL処理区間に
入ると、VCOの周波数引込み範囲を、最適分割区間の
周波数引込み範囲に設定し、通常のPLL動作に移行す
る。本発明は、このようにして、装置規模を極端に大き
くすることなく、周波数離調の大きい低ビットレートの
バースト信号の搬送波に対してもすみやかに搬送波同期
を確立させる搬送波再生装置を実現できる。
【0024】図1にもどって、本発明の一実施例の動作
を説明する。
【0025】準同期検波された受信バーストは複素乗算
器1において、ディジタルVCO5から供給される再生
搬送波の同相成分及び直交成分と乗算され復調信号の同
相成分I,直交成分Qが得られる。この同相信号I,直
交信号Qは位相検波器2及び低域濾波器8に供給される
【0026】位相検波器2は、同相信号I,直交信号Q
にもとづいてディジタルVCO5より出力される再生搬
送波の同相成分と、受信バースト信号100の搬送波成
分との位相差を検出する。なお、この位相検波器の構成
は、たとえば、1979年にJohn  Willey
&Sons,INCより刊行されたF.M.Gardn
er著「Phase  lock  Techniqu
e」のFig.11.9等に記載されている。
【0027】位相差検出器2で検出された位相差は、低
域濾波器3で濾波され位相制御信号が得られる。この位
相制御信号は、オフセット発生器11から供給される周
波数制御信号と加算され、周波数・位相制御信号として
ディジタルVCO5に供給される。
【0028】オフセット発生器11は、たとえば読み出
し専用メモリ(ROM)により構成され、制御回路12
から供給される分割区間を示すアドレスADDR(#0
〜#N−1)に対応して周波数制御信号が前もって書き
込まれている。このROMは、制御回路12から供給さ
れるアドレス信号(このアドレスは分割区間を示す)に
対応する格納値を出力し加算器4に供給する。
【0029】ディジタルVCO5は、周波数・位相制御
信号にもとづいて再生搬送波の同相成分及び直交成分を
生成し複素乗算器1に供給する。このディジタルVCO
5の内部構成及び動作については、後述するが、通常の
ディジタルVCOと異なる点は、各分割時間#0〜#N
−1の各々の最初の時刻で、内部値が前の同期の同一分
割時の最後の時刻における内部値(この値はメモリ6に
格納されている)に書きかえられ、見かけ上、同一分割
時刻では、連続動作を行なう点である。すなわちディジ
タルVCO5は、各分割時刻の最初の時刻にメモリ6か
ら格納された値をもとに加算回路5から入力される周波
数位相制御信号にもとづいて、各分割時間に割りあてら
れた周波数引込範囲内で再生搬送波の同相成分と直交成
分を出力する。
【0030】また前述した通常PLL処理区間になると
、その区間の最初の時刻にディジタルVCOの内部値は
制御回路12からの制御信号によりM番目のクロック区
間で前述の最適分割区間と判定された区間の最後の時刻
の内部値に設定される。また、オフセット発生回路11
には、制御回路12からこの最適分割区間を示すアドレ
スが供給され、オフセット発生回路は最適分割区間にお
ける周波数制御信号を発生する。このようにして、本実
施例は時分割PLL処理終了後、受信バースト中のデー
タ部の受信が完了するまで、通常PLL処理区間の動作
を行なう。
【0031】以上のように、複素乗算器1,位相差検出
器2,低域濾波器3,加算器4,ディジタルVCO5か
らなるループは、制御回路12からの制御信号にしたが
って時分割PLL及び通常PLLの動作を行なう。
【0032】一方、複素乗算器1より出力される同相信
号I及び直交信号Qは、低域濾波器8にも供給され、各
々高域成分が除去され濾波された同相信号I’,濾波さ
れた直交信号Q’に変換される。これらは2乗回路9に
供給され2乗和(I’2 +Q’2 )が算出される。 よく知られるとおりこの算出値は、バーストのキャリア
再生部の搬送波が再生搬送波と同期した成分大きさを示
す直流値となる。また、この算出値は受信バーストの搬
送波再生部を除いた部分あるいはバースト非受信期間で
はほぼ零となる。
【0033】無変調搬送波検出回路10は、前記算出値
及び本実施例に後置されている図示していない受信デー
タ処理回路から受信したバーストのデータ部の受信処理
が完了したことを示すデータ受信完了信号(DEND)
が供給され、以下に述べる動作を行なう。なお、無変調
搬送波検出回路10の内部構成については後述する。
【0034】DEND信号が供給されると(図2(E)
参照)無変調搬送波検出回路10は、その時実行されて
いる通常PLL処理を終了し、時分割PLL処理に移行
することを指示する制御信号STARTを制御回路12
に出力する(図2(F)参照)。また、無変調搬送波検
出回路10は、時分割PLL処理期間中に2乗回路9出
力が最初に一定の閾値を越えると、前記制御信号STA
RTの極性を反転させ、時分割PLL処理をあとMクロ
ック期間で終了させるべきことを制御回路12に通知す
る。ここで注意すべきことは、時分割PLL処理期間中
に最初に2乗回路9出力が一定値を越える時刻は受信バ
ーストの搬送波再生部の先頭部分が受信されたことを示
しているということである。本実施例は、この検出時刻
をバースト受信時とみなして動作している。
【0035】さらに、無変調搬送波検出回路10には、
2乗回路9から順次供給される算出値すなわち受信バー
スト中で再生搬送波と同期した成分の大きさを示す直流
値が供給されている。無変調搬送波検出回路10は、時
分割PLL処理の各分割時刻で、前回の受信バーストの
データ受信完了後に与えられた直流値の中で最大値を示
した分割時間を示すアドレスすなわち最適アドレス(O
ADDR)を保持している。つまり、時分割PLL処理
の最終時刻すなわち図2(C)のM番目のクロック区間
及び分割区間の最終時刻に最適アドレスが無変調搬送波
検出回路10内に保持されており、この最適アドレス(
OADDR)は制御回路12に出力される。
【0036】制御回路12は、無変調搬送波検出回路1
0から供給される制御信号START(図4(F)がロ
ーレベルに遷移すると、時分割TDM処理を開始する。 本実施例に後置されているデータクロック再生回路から
のデータクロックCLK(図2(B)参照)及び逓倍器
13でデータクロックを逓倍することにより生成された
動作クロックCLK1(図2D参照)をもとにして、デ
ィジタルVCO5、メモリ6,7、低域濾波器8、無変
調搬送波検出回路10の動作を制御する制御信号を生成
する。
【0037】制御回路12は、図2(F)に示した制御
信号START信号がローレベルにると、データクロッ
クCLK及び動作クロックCLK1をもとにして、分割
区間#0,#1,…,#(N−1)を指定する制御信号
ADDRを順次生成し、ディジタルVCO5,オフセッ
ト発生器11,低域濾波器8を分割区間毎に時分割動作
させる。すなわち、オフセット発生器11には、その分
割区間に対応する周波数制御信号を出力させ、ディジタ
ルVCO5はその分割区間に割り当てられた周波数引込
範囲で発振させる。また各分割区間の最後の動作クロッ
ク時刻には、ディジタルVCO5及び低域濾波器8の内
部値と各々メモリ6,7に格納させる。この動作は、後
述するように、制御信号R/Wをハイレベルとすること
により実行される。
【0038】さらに、制御回路12は各分割区間の最初
の時刻には、メモリ6,7に格納されている直前のクロ
ック期間における同一分割区間の最後の時刻におけるデ
ィジタルVCO5,低域濾波器8の内部値を、ディジタ
ルVCO5,低域濾波器8に格納させる。このようにし
て、各分割区間の最初の動作クロック(CLK1)時刻
の、各々の回路の初期値を定め、時分割動作が円滑に行
なえるようにしている。
【0039】また、制御回路12は制御信号START
がハイレベルに遷移すると、すなわち受信バーストの搬
送波再生部分が検出されると、時分間PLL処理をその
後Mクロック期間で終了する。このMクロック期間にお
ける制御回路12の動作は、バースト未受信時と同様で
ある。
【0040】時分割PLL処理の最終分割区間、すなわ
ち図2(C)のM番目のクロック期間の#(N−1)分
割時刻が終了すると、制御回路12は無変調搬送波検出
回路10から供給される最適分割区間を示すアドレス信
号(DADDR)をオフセット発生器11に送り、最適
分割時刻に対応する周波数制御信号を出力させる。また
、このアドレス信号はメモリ6,7にも送られ、M番目
のクロック期間の最後の動作クロック時刻におけるディ
ジタルVCO5,低域濾波器8の内部値が、ディジタル
VCO5,低域濾波器8に設定される。この後は、受信
バーストのデータ部の全データが受信完了となるまで、
すなわち前述したDEND信号が無変調搬送波検出回路
に供給されるまで、アドレスOADDRに対応する周波
数引込範囲で通常のPLL処理が行なわれる。
【0041】ここで注意すべきことは、バースト未受信
時及びバーストの搬送波再生部受信時には、まだ、受信
バーストのビットタイミング再生部は未受信であるため
本実施例に後置されている図示していないデータクロッ
ク再生回路から供給されるデータクロック(CLK)は
、バースト中のデータ部のデータのタイミング信号と位
相同期していないことである。しかしながら、データク
ロック再生回路の出力は、バースト中のデータ部のデー
タのタイミング信号と同期していないが、それときわめ
て近い周波数で自由発振しているので、実用上は支障は
ない。
【0042】なお、本実施例では、準同期検波された受
信バーストが入力されるものとして、説明したが、IF
帯に周波数変換された受信バーストが入力されても同様
に本発明を実施できる。この場合、複素乗算器1は同期
検波器に置きかえられる。
【0043】図3は複素乗算器1の構成を示す。準同期
検波された受信バーストの同相成分x(t)は信号線1
00−1により乗算器21,22に供給される。準同期
検波された受信バーストの直交成分y(t)は信号線1
00−1により、乗算器23,24に供給される。
【0044】一方、乗算器21,24には再生搬送波の
同相成分cos2πftが、乗算器22,23には、再
生搬送波の直交成分sin2πftが供給される。乗算
器21,23の出力は加算器23で加算され、x(t)
cos2πft+ysin2πftが得られる。これは
、復調信号の同相成分Iを示しており、この値が信号線
200−1に出力される。
【0045】また減算器26は乗算器22出力から乗算
器24出力を減算する。この結果、x(t)sin2π
ft−y(t)cos2πftが得られる。これは復調
信号の直交成分Qを示しており、この値が信号線200
−2に出力される。
【0046】次に、図4[A]及び図4[B]を参照し
、VCO5及びメモリ6の構成及び動作を説明する。 加算器4から出力された周波数差制御信号は乗算器30
にてKv倍される。ここでKvは、VCOの変調感度を
決める定数である。Kv倍された周波数位相制御信号は
、加算器31とレジスタ付マルチプレクサ(REG)3
2とからなるアキュムレータにて積算される。積算結果
は読み出し専用メモリ(ROM)33,34にアドレス
として供給される。ROM33,34には各々余弦波,
正弦波が一周期分格納されており、各々のROMにアド
レスが与えられると、ROM33からは余弦波がROM
34からはこの余弦波と位相がπ/2ずれた正弦波が出
力され、これは、図1の複素乗算器1に与えられる。以
上が各分割区間内及び時分割処理終了後の時分割PLL
が1チャンネル動作に移行したときの動作である。この
とき図1の制御回路からの制御信号SELはレジスタ付
マルチプレクサ32が加算器31の出力を取り込むよう
に制御している。
【0047】次に各分割区間の終了時には及び開始時の
動作を図4[B]のタイミングチャートを参照して説明
する。メモリ6は制御回路12からその分割区間を示す
アドレス信号ADDR(図4[B](a))と書き込み
指示状態(ハイレベル)となったR/W信号(図4[B
](c))が供給され、レジスタ付マルチプレクサ32
の値が、メモリ6に書き込まれる。
【0048】また、各分割区間の最初の時点では、R/
W信号は読み出し状態(ローレベル)となっており、前
の周期での同一分割区間最終時のレジスタ付マルチプレ
クサ32の値がメモリ6から出力される。この分割区間
の最初の時点では、制御回路12からの制御信号SEL
はハイレベルとなっており、レジスタ付マルチプレクサ
32は、メモリ6より出力された値をとりこむ。このよ
うにして、各分割時間の最初の時点のVCOの初期位相
が定められる。
【0049】さらに、時分割PLLとしての動作が終了
した時点すなわち通常PLL処理の最初の動作クロック
時刻では、制御回路12からは、最適の分割区間を示す
アドレス(OADDR)がメモリ6に与えられ、メモリ
6は時間割PLLの最終周期の最適分割区間の最後の動
作クロック時刻におけるレジスタ付マルチプレクサ32
の値を出力する。また、この通常PLL動作の動作クロ
ック時刻には制御回路12からの制御信号SELは再び
ハイレベルとなり、メモリ6の出力がレジスタ付マルチ
プレクサ32にとりこまれる。この後、制御信号SEL
は再びローレベルとなり、レジスタ付マルチプレクサ3
2は再び加算器31の出力をとりこむ。また制御信号A
DDRの値は最適の分割区間を示すアドレスに固定され
る。
【0050】このようにして、通常のPLLと同様のV
COの動作に移行する。
【0051】次に図5を参照し、低域濾波器8及びメモ
リ7の構成及び動作を説明する。図5に示すとおり、低
域濾波器8は、同相信号200−1が供給される同相信
号用濾波器8−1と直交信号用濾波器とから構成される
。同相信号用濾波器8−1,直交信号用濾波器8−2に
は、図1の複素乗算器1から出力される復調信号の同相
成分I,直交成分Qが信号線200−1,200−2に
より各々供給される。またメモリ7は、同相信号用濾波
器8−1,直交信号用濾波器8−2に対応して、メモリ
7−1,7−2に分割して設けられている。ここで、同
相信号用低域濾波器8−1,メモリ7−1の構成及び動
作と、直交信号用低域濾波器8−2,メモリ7−2の構
成及び動作は同一なので、前者についてのみ説明する。
【0052】図5には、同相信号用低域濾波器8−1と
してトランスバーサルフィルタを用いた例を示している
。通常のトランスバーサルフィルタと異なる点は遅延素
子としてレジスタ付マルチプレクサ41,42が使用さ
れていることである。なお、同相信号用低域濾波器8−
1には、制御信号SELが、メモリ7−1には制御信号
ADDR及び制御信号R/Wが供給されるが、これらの
制御信号は図4の同シンボルを付した信号と同一の信号
である。
【0053】まず、制御信号SEL及び制御信号R/W
が共にローレベルの期間、すなわち時分割PLL処理の
各分割区間の中で最初の時刻と最後の時刻を除いた時間
、あるいは時分割PLL処理が終了し、通常のPLL処
理に移行した後は、レジスタ付マルチプレクサ41は、
信号線200−1から同相信号Iをとりこみ、レジスタ
付マルチプレクサ42はレジスタ付マルチプレクサ41
の出力値をとりこむので、通常のトランスバーサルフィ
ルタと同様に動作する。すなわち、信号線201上の信
号、レジスタ付マルチプレクサ41出力及びレジスタ付
マルチプレクサ42出力は、各々乗算器43,44,4
5にて重み係数W1 ,W2 ,W3 と乗算され、各
乗算器43,44,45の出力は加算器46で加算され
、濾波された同相信号として出力される。
【0054】次に、制御回路12からの制御信号SEL
がローレベル、制御信号R/Wがハイレベルの場合、す
なわち、時分割PLL処理の各分割区間の最後の時刻に
おける動作を説明する。このとき、制御信号R/Wがハ
イレベルのため、メモリ7−1内のメモリユニット47
,48は、書き込みモードとなり、制御信号ADDRが
示すアドレスに、レジスタ付マルチプレクサ41,42
の値がメモリユニット47,48に書き込まれる。この
書き込まれた値は、次の変調クロック同一分割区間の最
初の時刻に読み出される。
【0055】また、制御回路12からの制御信号SEL
がハイレベル、制御信号R/Wがローレベルの場合、す
なわち時分割PLL処理の各分割区間の最初の時刻にお
ける動作を説明する。このときメモリユニット47,4
8は読み出しモードとなっており、また、制御信号AD
DRとしてその分割区間を示すアドレスが与えられてい
るので、メモリユニット47,48からは、1周期前す
なわち1変調クロック時刻前の同一分割区間の最後の時
刻にレジスタ付マルチプレクサ41,42の値が出力さ
れる。このとき、制御信号SELはハイレベルとなって
いるので、レジスタ付マルチプレクサ41はメモリユニ
ット47の出力値を、レジスタ付マルチプレクサ42は
メモリユニット48の出力値をとりこむ。このように、
同相信号用濾波器は時分割動作しているにもかかわらず
、同一分割区間のみに着目すれば連続的な動作を行なっ
ていることになる。
【0056】また時分割PLL処理の終了直後の時刻に
は、制御信号SLEは再びハイレベルとなる。このとき
、時分割PLL処理最終区間において最適と判定された
分割時間を示すアドレスが制御信号ADDRとして供給
されるので、この最適分割区間の最終時刻におけるレジ
スタ付マルチプレクサ41,42の値がメモリユニット
47,48から各々読み出され、レジスタ付マルチプレ
クサ41,42にとりこまれる。この直後、制御信号S
ELは再びローレベルとなり、また制御信号ADDRは
最適分割時刻を示す値に固定された通常のPLL処理に
おける濾波器の動作移行する。
【0057】なお、以上の説明では、低域濾波器8−1
,8−2は説明を簡単化するため3タップのトランスバ
ーサルフィルタを例として説明したが、この低域濾波器
は3タップに限られるものではない。
【0058】次に図6を参照し、無変調搬送波検出回路
の構成及び動作を説明する。無変調搬送波検出回路10
は、2乗回路9より供給される算出値を前述した制御信
号R/Wによりサンプルするレジスタ60とゲート61
,比較器62とからなる閾値回路と、比較器64,アン
ドゲート65,レジスタ66からなる最大値検出回路と
、この最大値検出回路で検出された最大値に対応するア
ドレスを保持するレジスタ67と、本実施例の外部から
供給される制御信号DENDによりリセットされ、比較
器62の出力でセットされるセット・リセットフリップ
フロップ63とを備えている。
【0059】図2(E)に示した制御信号DENDがハ
イレベルになると、すなわち、本実施例に後置されてい
る受信データ処理回路が受信バーストのデータ部のすべ
てのデータの受信を完了すると、セットリセットフリッ
プフロップ63はリセットされる。このセットリセット
フリップフロップ63の出力は前述した制御信号STA
RTとして制御回路12に送られる。制御回路12は、
この制御信号STARTがハイレベルからローレベルに
遷移したことを検知して、現在行なっている通常PLL
処理を終了し、時分割PLL処理に移行するタイミング
を知ることができる。また、後述するようにセットリセ
ットフリップフロップ63は、受信バーストの搬送波再
生部の先頭部分のタイミングで、比較器62出力により
セットされる。この時、制御信号STARTはローレベ
ルからハイレベルに遷移するが、この遷移により制御回
路12は現在行なっている時分割PLL処理をあとMク
ロック時刻で終了させるべきことを知ることができる。 またこお制御信号STARTは、レジスタ66のクリア
端子にも供給されており、制御信号STARTがローレ
ベルの期間、すなわち、バースト受信完了後から次のバ
ーストの搬送波再生部の先頭部が入力されるまで、レジ
スタ66はクリアされている。
【0060】2乗回路9より供給される値すなわち受信
バーストの再生搬送波周波数成分あるいはディジタルV
CO5の発振周波数成分を示す算出値は、制御信号R/
Wによりレジスタ60でサンプルされゲート61,比較
器62に与えられる。
【0061】比較回路62は、レジスタ60から供給さ
れる算出値を一定の閾値(TH)と比較する。算出値が
閾値より大であれば、比較回路62はハイレベルを、そ
うでない場合にはローレベルを出力する。ゲート61は
比較回路62出力がハイレベルのときは入力された算出
値をそのまま通過させ、そうでないときは値0を比較回
路64の第1の入力に供給する。
【0062】また、比較回路62の出力はセットリセッ
トフリップフロップ63のセット端子にも供給され、比
較回路62出力がハイレベルのとき、セットリセットフ
リップフロップ63はセットされる。ここで、比較回路
62出力が最初にハイレベルとなる時刻は、受信バース
トの搬送波再生部の先頭部分である。なぜなら、2乗回
路9出力が閾値(TH)を越えることができるのは、搬
送波再生部が入力されているときのみであるからである
。換言すれば、受信バーストの他の部分あるいは、バー
スト未受信時には、2乗が閾値(TH)を越えないよう
に、閾値が定められている。ただしこの閾値を大きくし
すぎると、バースト搬送波再生部が検出できなくなるの
で、この閾値の値は、バーストの搬送再生部で閾値を下
回る確率と、それ以外の期間で閾値を上回る確率とが等
しくなるように閾値を定めるのが好ましい。
【0063】比較器64,アンドゲート65,レジスタ
66からなる最大値検出回路と、レジスタ67の動作は
以下に述べるとおりである。レジスタ66には過去にゲ
ート61から最大値検出回路入力された値の最大値が格
納されている。比較器64はゲート61出力とレジスタ
61出力とを比較する。ゲート61出力が大であれば比
較器61出力はハイレベルとなり、そうでない場合はロ
ーレベルとなる。この比較器61出力は、アンドゲート
65の第1の入力端子に供給される。
【0064】アンドゲート65の第2の入力端子には制
御回路12から制御信号R/W(図4[B](c)参照
)が供給されている。前述したとおり、この制御信号R
/Wは、各分割時刻の最後の動作クロック時刻にのみハ
イレベルとなるが、無変調搬送波検出部10では、この
制御信号R/Wをもとにして、レジスタ66,67を動
作させるためのタイミング信号を、ANDゲート65で
生成している。ANDゲート65は比較回路64出力が
ハイレベルのとき制御信号R/Wをそのまま通過させる
。そうでないときは、ANDゲート65出力はローレベ
ルとなる。すなわち、レジスタ66,67にはゲート6
1出力がレジスタ66に格納されている旧最大値よりも
大きいときだけタイミング信号が供給される。このタイ
ミング信号が与えられたときのみレジスタ66の最大値
がゲート61出力値に更新される。
【0065】一方、レジスタ67の入力には2乗回路9
より供給される算出値に対応する分割区間を示すアドレ
ス信号ADDRが供給されており、このアドレス信号A
DDRがANDゲート65からのタイミング信号により
レジスタ67に格納される。このようにして、レジスタ
67には算出値が最大となった分割区間を示すアドレス
(OADDR)が保持される。このOADDRは、時分
割PLL処理区間の最後の時刻に制御回路12により読
み出される。
【0066】次に、制御回路12について説明する。制
御回路12はマイクロプロセッサ等により構成される。 図7には、マイクロプロセッサに格納されるべき、プロ
グラムを示すフローチャートが示されている。このフロ
ーチャートにもとづき、制御回路12の動作を説明する
【0067】装置の電源投入時には、ステップS1〜S
6に示されるバースト未受信時の時分割PLL動作から
、制御回路の動作が開始される。このステップS1〜S
6の動作は、ステップ5において無変調搬送波検出回路
10からの制御信号STARTがローレベルからハイレ
ベルに遷移したことを検出するまで、くり返し行なわれ
る。
【0068】まずステップS1において、制御信号AD
DRを0にセットする。そしてステップS2では、制御
信号ADDRを図1のメモリ6,7、無変調搬送波検出
回路10,オフセット発生器11に供給する。このステ
ップS2の処理は、前述したとおり各分割時刻#0〜#
(N−1)の最初の動作クロック時刻に行なわれる。ま
た、ステップS2では制御信号SELハイレベルとして
、メモリ6,7へ供給し、これらメモリに格納されてい
る前データクロック周期の同一分割区間の最後の動作ク
ロック時刻におけるディジタルVCO5,低域濾波器8
の内部値をディジタルVCO5,低域濾波器8内の内部
値を格納しているマルチプレクサ付レジスタに格納させ
る。この処理が終了すると、制御信号SELは再びロー
レベルとなる。
【0069】次に各分割区間の最後の動作クロック時刻
になると、ステップ3で制御信号R/Wはハイレベルに
され、メモリ6,7にディジタルVCO5,低域濾波器
8の内部値を格納する。この処理が終了すると、制御信
号R/Wは再びローレベルに設定される。ステップS4
では制御信号ADDRの値が1つ増加させられる。
【0070】ステップS5で、無変調搬送波検出回路1
0からの制御信号STARTがローレベルからハイレベ
ルに遷移したことが検出されると、ステップS1〜S6
の動作は終了し、ステップS7以降の処理に移る。この
制御信号STARTの遷移が検出されなかった場合には
、ステップS6に制御が移行し、ADDRがN以上にな
っているか否かが判定される。ADDR≧Nの場合には
、ステップS1へもどり、1クロック区間の処理が終了
する。そうでない場合には、ステップS2にもどる。 このようにして、ステップS5で制御信号STARTが
ローレベルからハイレベルに遷移したことが検出されな
い場合には、ステップS1〜S6の処理がくり返し行な
われる。
【0071】一方、ステップS5で制御信号START
のローレベルからハイレベルへの遷移が検出されたとき
は、ステップS7からステップS12までの時分割PL
L処理が行なわれる。ここで、ステップS8,S9,S
10,Z11及びS12の処理は、各々ステップS1,
S2,S3,S4,S6の処理と同様である。ステップ
S8からS12までの処理がM回くり返されることによ
り、図2の1番目のクロック区間から、M番目のクロッ
ク区間時分割PLL処理に必要な制御信号が生成される
【0072】このステップS7〜S12の処理が終了す
ると、通常PLL処理に移行する。まず、ステップ13
では無変調搬送波検出回路10から出力される最適分割
区間を示すアドレス(OADDR)がそのまま、制御信
号ADDRとして出力される。そして、ステップS14
で制御SELが1動作クロック時刻だけハイレベルとさ
れ、M番のクロック区間の最適分割区間の最後の動作ク
ロック時刻におけるディジタルVCO5,低域濾波器8
の内部値がディジタルVCO5,低域濾波器8内のレジ
スタ付マルチプレクサに転送される。このようにして、
制御回路12は図2における通常PLL処理の制御に移
行する。この通常PLL処理は、ステップ15において
、無変調搬送波検出回路10からの制御信号START
がハイレベルからローレベルに遷移することを検出され
るまで、すなわち、無変調搬送波検出回路10内のセッ
トリセットフリップフロップ63がリセットされるまで
継続される。
【0073】ステップ15で、制御信号STARTがロ
ーレベルに遷移したことが検出されると、すなわち、受
信バーストのデータ部の復調が完了すると、再びステッ
プS1〜S0の処理に移行する。
【0074】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明によれば、デ
ータ伝送速度を越える大きさの周波数離調を受けたバー
スト信号に対しても、装置規模を大きくすることなく、
搬送波をすみやかに再生できる搬送波再生装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作の概略を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図3】図1の複素乗算器1の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】図4[A]は図1のディジタルVCO5の構成
を示すブロック図、図4[B]はその動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図5】図1の低域濾波器8及びメモリ7の詳細を示す
ブロック図である。
【図6】図1の無変調搬送波検出回路10の構成を示す
ブロック図である。
【図7】図1の制御回路12の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1    複素乗算器 2    位相差検出器 3,8    低域濾波器 4    加算器 5    ディジタルVCO 6,7    メモリ 9    2乗回路 10    無変調搬送波検出回路 11    オフセット発生器 12    制御回路 13    逓倍器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  再生搬送波にもとづいて受信バースト
    を復調し復調信号を出力する復調手段と;前記復調信号
    にもとづいて前記受信バースト信号の搬送波成分と前記
    再生搬送波との位相差を検出し位相制御信号として出力
    する位相差検出手段と;第1の制御信号にもとづいて周
    波数制御信号を生成する周波数制御信号生成手段と;前
    記位相制御信号及び周波数制御信号にもとづいて前記再
    生搬送波を生成する再生搬送波生成手段であって、この
    再生搬送波生成手段は、前記第1の制御信号が変化する
    直前に制御信号が示すアドレスに前記再生搬送波再生手
    段の内部値を格納させるとともに、前記第1の制御信号
    が変化した直後には、第1の制御信号を示すアドレスに
    格納されている値をこの搬送波再生手段の内部値に設定
    するためのメモリ手段を備えている再生搬送波再生手段
    と;前記復調信号の直流値を算出する直流信号検出手段
    と;前記第1の制御信号の値毎に供給される前記直流値
    の中で、最大となった直流に対応する第1の制御信号の
    値を最適制御信号として検出する無変調搬送波検出手段
    と;前記バーストの搬送波再生部の一部の期間及びバー
    スト未受信時には、前記第1の制御信号の値を循環的に
    生成し、前記バーストの搬送波生成部の残る期間及びそ
    れからバーストデータ受信終了までは前記最適制御信号
    を前記第1の制御信号として出力する制御手段;とから
    構成される搬送波再生装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の前記装置は、前記復調
    信号を濾波し、前記搬送波成分検出手段に供給する第1
    の濾波手段を含むことを特徴とする搬送波再生装置。
  3. 【請求項3】  請求項1又は2に記載の装置において
    、前記位相差検出手段出力を濾波し、前記位相差制御信
    号として、前記再生搬送波生成手段に供給する第2の濾
    波手段をさらに備えたことを特徴とする搬送波再生装置
  4. 【請求項4】  前記第1の濾波手段は、前記制御信号
    が変化する直前にその制御信号が示すアドレスにこの濾
    波手段の内部値を格納させるとともに前記制御信号が変
    化した直後には、その制御信号が示すアドレスに格納さ
    れている値をこの第1の濾波手段の内部値に設定するた
    めのメモリをさらに備えていることを特徴とする請求項
    3記載の搬送波再生装置
  5. 【請求項5】  前記無変調搬送波検出手段は、前記直
    流値にもとづいてバーストの到来を検出し、バースト到
    来検出信号を出力する手段と、このバースト到来検出信
    号により一方の状態にセットされバースト中のデータの
    復調完了を示す信号により他方の状態にセットされる2
    安定値出力手段であり、前記制御手段が前記バースト未
    受信時であるか、前記バーストの搬送波再生部の一部の
    期間であるか、あるいは前記バーストの搬送波再生部の
    残る期間からバースト受信完了に至る期間の3つの期間
    に現時刻が属するかを判定するための第2の制御信号を
    出力する2安定値出力手段をさらに備えたことを特徴と
    する請求項1、2、3、または4に記載の搬送波再生装
    置。
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