JP3147529B2 - 搬送波再生デジタル回路をもつコヒーレントな復調装置 - Google Patents

搬送波再生デジタル回路をもつコヒーレントな復調装置

Info

Publication number
JP3147529B2
JP3147529B2 JP25580392A JP25580392A JP3147529B2 JP 3147529 B2 JP3147529 B2 JP 3147529B2 JP 25580392 A JP25580392 A JP 25580392A JP 25580392 A JP25580392 A JP 25580392A JP 3147529 B2 JP3147529 B2 JP 3147529B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
digital
signal
frequency
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25580392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05211536A (ja
Inventor
ヴァンダム パトリック
ケルバレック ジョエル
ルクレー アレン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orange SA
Original Assignee
France Telecom SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by France Telecom SA filed Critical France Telecom SA
Publication of JPH05211536A publication Critical patent/JPH05211536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3147529B2 publication Critical patent/JP3147529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/233Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation
    • H04L27/2332Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation using a non-coherent carrier
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0024Carrier regulation at the receiver end
    • H04L2027/0026Correction of carrier offset
    • H04L2027/003Correction of carrier offset at baseband only
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0044Control loops for carrier regulation
    • H04L2027/0053Closed loops
    • H04L2027/0057Closed loops quadrature phase
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0044Control loops for carrier regulation
    • H04L2027/0071Control of loops
    • H04L2027/0075Error weighting
    • H04L2027/0077Error weighting stop and go

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コヒーレントな復調装
置、そして特に、復調装置が受信する変調された信号の
中で搬送波を再生するための機構に関わる。
【0002】この復調装置は、例えば無線通信および/
または衛星通信の間のデジタル通信用のデジタル送信シ
ステムの受信器の中に組み込まれる。
【0003】
【従来の技術】送信システムの送信器内で、データデジ
タル信号は高周波搬送波を変調する。用いる変調は、多
相変調でも多振幅変調でもよい。多相変調は、N個の状
態または記号を持つ位相変調であり、ここでNは2の累
乗に等しい整数である;例えば、Nが4,8,または16に
等しい時、位相変調はMDP4,MDP8,またはMDP16と略して
表される。多振幅変調は“直交振幅変調”の頭文字をと
った略号MAQで知られており、例えば2,4,または8個
の振幅状態をもつ、それぞれ変調された2つの直交搬送
波を結合する;このようにして、多振幅変調は、例えば
4,16,または64個の状態または記号を与え、それらは頭
文字MAQ4,MAQ16,またはMAQ64に対応する。
【0004】従って、用いられる変調がどれであろう
と、一つの搬送波から出る2つの位相直交波の被変調デ
ジタル信号から来た2つの成分信号による変調に訴える
のである。搬送周波数は、クロック周波数1/T(Tは
クロック周期とする)とも呼ばれる記号発信周波数より
高い。変調されたデジタル信号は、一般に、送信システ
ムの送信器内で送信周波数に移調される。受信器内で
は、周波数移調機構と前段増幅機構が、送信された信号
を受信し、中間周波数に変調された多値信号を復調装置
に印加する。
【0005】送信器によって送信されるデジタル信号を
復原するために必要な2つの情報は、搬送波の位相と周
波数である。
【0006】既知の搬送波再生回路は位相制御技術を用
いる。これらの回路は、位相コンパレータ、フィルタ
ー、および電圧制御オッシレータを含むフェーズ・ロッ
ク・アナログ・ループ(PLL)の形で製作される。こ
のような製作例に伴う不都合な点は多数ある。性能面で
は、電圧制御オッシレータによって供給される復調搬送
波の周波数と送信器内の変調搬送波の周波数の間の周波
数の開きを補償すると、必ず、これらの搬送波間の周波
数の開きに比例し、ループの利得に逆比例する位相差が
出る。位相差は送信システムの性能に無視できない影響
を持つので、典型的には数十分の一度のごく小さな値に
抑えられなければならないが、そのためにはループの利
得を増やす必要がある。しかしながら、ループの安定性
のために、この利得を勝手に増やすことはできない。
【0007】この位相差によって誘発される他の影響
は、周波数キャプチャ・レンジが、許容静止位相差に対
応する周波数の値に限定されることである。
【0008】このような位相ループの利用面では、希望
の性能を得るためには手の離せない調節が必要である。
他方で、ループのパラメーターまたは送信システムのパ
ラメーターの一つ、例えば変調速度などを変更すると、
ループ全体の完全な定義のし直しが要求される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、全面的にデ
ジタル回路の形で設計される搬送波再生機構を供給する
ことによって、アナログ位相ループの不都合を修正する
ことを目的とする。このような条件下では、再生機構
は、一方では組み込み易くなり、他方では受信信号の変
調速度から独立の動作特性を示す。
【0010】
【課題を解決するための手段】このために、2つの直交
変調搬送波の多値変調によって得られる変調された信号
を受信するコヒーレントな復調装置で、この装置は変調
された信号を2つの復調されたアナログ成分信号に復調
するため直交復調搬送波をもつ復調機構を含み、この直
交復調搬送波は変調搬送波の周波数ロッキング・レンジ
に属する自由な周波数をもつ、装置であって、かつ2つ
の復調されたアナログ信号を2つの入力デジタル信号に
変えるために、変調された信号の記号をクロック周波数
でサンプリングする機構、入力信号をデジタル復調位相
によって2つの出力デジタル信号に移相するための移相
デジタル機構、2つの出力デジタル信号を受信し、送信
するエラー信号のパルスを作るための、一般化された比
較デジタル機構、および変調搬送波と復調搬送波の間の
位相差および周波数差を入力信号の移相によって先験的
に補償するために、エラー信号のパルスに応じてデジタ
ル復調位相を計算するデジタル処理機構をもつことを特
徴とする。
【0011】この復調装置は、アナログ回路としては、
2つの直交復調搬送波が受信する変調された信号を復調
する、ミキサーとオッシレータをもつ復調機構しか含ま
ない。復調機構内のオッシレータは、電圧制御オッシレ
ータではなく自由オッシレータである。これは、装置の
組込みを容易にし、より良い特性を得させてくれる。
【0012】移相機構、一般化された比較機構、および
処理機構によって基本的に実現される位相ループは全部
デジタルである。この位相ループは変調周波数で動作
し、この変調周波数は、在来の技術で、数十メガヘルツ
のクロック周波数として使うことができる。
【0013】本発明の特徴の一つとして、一般化された
デジタル比較機構は、その間に変調搬送波と復調搬送波
の間の位相の比較が行われる位相追跡(つまり“周波数
維持”)体制と、その間に搬送波間の周波数の比較が行
われる周波数キャプチャ体制を識別する。特に、一般化
された比較機構は、エラー信号の第一および第二のパル
スを、それぞれ、復調搬送波と変調搬送波の間の負の位
相差および正の位相差に応答してクロック信号で作る位
相比較デジタル機構、エラー信号の第三および第四のパ
ルスを、それぞれ、復調搬送波と変調搬送波の間の負の
周波数差および正の周波数差に応じてクロック信号で作
る周波数比較デジタル機構、および、それぞれの所定の
振幅間隔の中に含まれる出力デジタル信号の振幅をクロ
ック周波数で検出し、記号周期の倍数に相当する時間中
に所定間隔の中に含まれる出力デジタル信号の振幅の検
出の積算計数値が第一の所定閾値を上回る時、周波数比
較機構を始動させ、位相比較機構を停止し、また、上記
の振幅の検出の積算計数値が上記の第一の閾値を下回る
時、周波数比較機構を停止し、位相比較機構を始動させ
る制御信号を作る状態検出機構、を含む。
【0014】2つの体制の識別に寄与する状態検出機構
は、できれば、それぞれの所定間隔の中でのクロック周
波数での出力信号の振幅の検出に応答して検出パルスを
作る回路、上記の倍数相当時間中、検出パルスを計数す
る積算器、積算器内に累加された検出パルスの計数値を
上記の第一の所定閾値と比較し、検出パルスの計数値が
上記の第一の所定閾値を上回る時と下回る時にそれぞれ
対応する2つの状態をもつ論理的制御信号を作るコンパ
レータ、および、制御信号の状態に応じて、位相比較機
構と周波数比較機構のエラー信号パルスの出力を、デジ
タル処理機構の入力に切り換える切換機構、を含むこと
が望ましい。
【0015】本発明の他の特徴として、デジタル処理機
構は、上記の積算器内で倍数相当時間のあいだ累加され
た上記の検出パルス計数値が上記の第一の所定閾値を下
回る時は、一般化された比較機構から送信されるエラー
信号の第一のパルスによって増分され、第二のパルスに
よって減分され、また、上記の積算器内で上記の倍数相
当時間のあいだ累加された上記の検出パルス計数値が上
記の第一の所定閾値を上回る時は、一般化された比較機
構から送信されるエラー信号の第三のパルスによって増
分され、第四のパルスによって減分される積算−減算
器、第一または第三のパルスに応答して積算−減算器の
計数値を第一の所定パラメーターに加算し、第二または
第四のパルスに応答して積算−減算器の計数値を上記の
所定パラメーターから引算する加算−引算機構、加算−
引算機構によって行われた演算の結果に第二の所定パラ
メーターを掛算する機構、および、乗算機構によってク
ロック周波数で供給される積を累算し、復調位相を作る
機構、を含む。
【0016】積算−減算器はエラー信号の第一の積分を
ループ・フィルターに類似の仕方で行い、累算機構はエ
ラー信号の第二の積分を電圧制御オッシレータに類似の
仕方で実現する。この二重の積分で、変調搬送波と復調
搬送波の間の補償するべき周波数の開きがどうであろう
とも、零位相の静止差を得ることができる。
【0017】復調装置は、また、上記の積算器内で倍数
相当時間のあいだ累加された上記の検出パルス計数値が
上記の第一の所定閾値を下回る時、積算−減算器の内容
を定期的にセーブし、上記の積算器内で倍数相当時間の
あいだ累加された上記の検出パルス計数値が上記の第一
の所定閾値を上回る時、積算−減算器内にセーブした内
容を送信する機構を含むこともできる。
【0018】
【実施例】図1Aを参照すると、従来の技術によるデジ
タル送信システムの受信器内に含まれるコヒーレントな
復調装置は、復調回路CDおよび搬送波再生回路CRP
1を含む。このコヒーレントな復調装置は、デジタル送
信システムの送信器から送信される、変調搬送波にのっ
た変調された信号SIを受信する。
【0019】復調回路CDは、復調器の役割をする2つ
のミキサー11aと11b、2つのローパス・フィルタ
ー12aと12b、および(π/2)移相器13を含
む。搬送波再生回路CRP1としては、位相コンパレー
タ15、ループ・ローパス・フィルター16、および電
圧制御オッシレータ(VCO)17を含み、かつ、専門
家には知られているある種の製作例においては、ループ
・フィルター16の入力に接続される周波数キャプチャ
補助機構(MAA)18を含むこともできる。
【0020】ミキサー11aと11bのそれぞれの第一
の入力は、変調された信号SIを受信する。再生された
搬送波信号SPは、ミキサー11aと11bの2つの第
二の入力に、それぞれ、直接および(π/2)移相器1
3を通して印加される。ミキサーの出力は、それぞれ、
フィルター12aと12bを通して、コンパレータ15
の入力に接続される。フィルター12aと12bは、ミ
キサーから発信される復調された信号の中の、搬送波周
波数の2倍に近い周波数の高周波を捨てる。位相コンパ
レータ15は、再生された変調搬送波信号SPと、これ
から評価する変調搬送波との間の瞬間的な位相差を示す
エラー信号εを作る。オッシレータ17は、位相コンパ
レータ15の出力で作られ、ループ・フィルター16を
通してオッシレータ17の制御入力に印加されるエラー
信号εに応答して、変調搬送波の周波数と位相に従う再
生された搬送波信号SPを作る。
【0021】ループ・フィルター16の役割は、オッシ
レータ17を適当に制御するため、エラー信号εへの騒
音の影響を抑制することと、高周波成分を捨てることに
ある。フィルター12aと12bからそれぞれ来るベー
スバンド信号XとYは、送信器内の2つの直交搬送波を
変調する2つの成分信号に対応する。これら2つの信号
は、図には表されていないリジェネレータに印加され、
リジェネレータは、当初に発信されたデジタル情報を再
構成するために、一方で、復調された信号内で状態を識
別し、他方で、状態を閾値と比較して記号をデコードす
る。リジェネレータ内でのサンプリングの瞬間は、クロ
ック再生回路によって、例えばベースバンド信号XとY
から決められる。
【0022】図1Bは、例として、4状態をもつ位相変
調(MDP4)をフレネル・ダイアグラムの形で示す。
ダイアグラムに示した4つの十字記号は、変調された信
号に付随するベクトル
【数1】 の幾何学的な場所である。復調は変調された信号SIを
2つの復調搬送波上へ“投影”することから成るので、
そのためには、一方の搬送波の位相を予め再生する必要
がある。これはコンパレータ15によって実現され、コ
ンパレータ15は、ミキサーの2つの第二の入力にそれ
ぞれ直接におよび移相器13を通して印加される再生さ
れた搬送波信号SP=cos(ωt+φ)の位相φ
を、評価、再生するべき搬送波の位相、ここではcos
ωtに従わせるためのエラー信号εを作る。位相差φ
を表すエラー信号εは、復調された信号のベースバン
ド成分(X,Y)および復調された信号の成分から正確
に再構成される信号の成分
【数2】 から確立される。
【0023】位相コンパレータ15は、ある種の製作例
においては位相/周波数コンパレータによって置換され
るが、これは、特に搬送周波数が大きなレンジで変化す
る時に先ず搬送周波数を、そして次に搬送波の位相を正
確に得るためである。しかしながら、位相コンパレータ
15だけが用いられる場合は、キャプチャ補助機構18
が周波数キャプチャのために利用される。機構18は、
受信信号の中で送られてきた直交搬送波の周波数ロッキ
ング・レンジの中で制御オッシレータ17の定格周波数
を走査する信号SAAを作る。信号SAAは、周波数キ
ャプチャが起きると直ちに抑制される。装置18は特
に、周波数キャプチャ・レンジを大幅に広げることがで
きる。
【0024】従来の技術によるこのような回路の、以上
に述べられた不都合な点は、説明の前置で既に列挙され
た。我々は今度は、本発明に従う、デジタル的に変調さ
れた信号のための、搬送波再生デジタル回路を含む、コ
ヒーレントな復調装置を紹介する。
【0025】図1Aを参照すると、コンパレータ15に
よって供給されるエラー信号εは、シリーズのフィルタ
ー16と電圧制御オッシレータ17を通して、復調入力
edに印加される。フィルター16は、以下のラプラス
変換の形で書かれてモデル化されるインピーダンスを示
す: F(p)=(1+τp)/τp τとτはフィルター16の特性から導かれる定数で
ある。
【0026】同様に、電圧制御オッシレータ17は、以
下のラプラス変換の形で書かれてモデル化されるインピ
ーダンスを示す: Z(p)=K/p、 ここでKはオッシレータ17の利得である。
【0027】再生された搬送波SPは、従って、以下の
ラプラス変換の形で書かれる、受信信号SIを復調する
位相φを示す: φ(p)=(K/p).[(1+τp)/(τp)].ε
(p) 即ち、 φ(p)=[K.τ/(τ.p)+K/(τ.p)].ε(p) (1)
【0028】本発明の数学的原理は、上記の方程式(1)
を成分に分けて使用することにある。このようにして、
フィルターや電圧制御オッシレータのようなアナログ部
品でなくデジタル電子部品から設計された搬送波再生回
路のための、“デジタル”位相ループの実現が可能にな
る。
【0029】方程式(1)から導かれる、成分に分けた方
程式は次のように表される: φm+1=φ+KT(T/τ)((τ/T).ε+W) (2a) W=Wm−1+εm−1とする。
【0030】Tは復調された信号の記号周期に対応する
サンプリング周期またはクロック周期を表し、φはサ
ンプリング瞬間t=mTの復調位相を表し、Wは中間
変数である。
【0031】図3のパルス応答による図は、方程式(1)
の成分分けをより良く理解させてくれる。送信システム
H(p)の入力のパルスε(nT)に、応答Sntが組み合
わされる。従って、各瞬間t=nTに、信号ε(t)に応
答してシステムを出る信号Snt(t)は、t=0とt=
nTの間に印加されるn個のパルスに関する部分的応答
の和で近似される、即ち:
【数3】 ここで、H(t)はディラク・パルスのシステムの応答で
ある。
【0032】方程式(1)の成分分けは、例えば前述の結
果から導出される。
【0033】方程式(2a)のKT(T/τ)および(τ
/T)の項は次のように書ける:
【数4】
【0034】
【数5】
【0035】フェーズ・ロック・ループの特徴的なパラ
メーターを与える関係式を用いると: ω=(K/τ)1/2 ξ=(τ/2).ω =W(ξ+1/4)/(2ξ)
【0036】ここで、ωおよびKはそれぞれオッシ
レータ17の自然周波数および利得、Kはループのコ
ンパレータ15の利得、ξはループの減衰係数、B
その騒音帯を示す。これらの関係式は例えばGARDNER著
“フェーズロック技術”、John Wiley & Sons, Inc.,(1
966), New Yorkという題の本に公表されている。
【0037】従って、方程式(2a)は以下の形で書ける:
【数6】
【0038】
【数7】 および
【数8】 と置くと、方程式(2a)は以下のように書ける: φm+1=φ+MUL(ADD.ε+W) (2b)
【0039】図2を参照すると、本発明のコヒーレント
な復調装置は復調回路CDと搬送波再生回路CRP2を
含む。
【0040】復調回路CDは、2つのミキサー11aと
11b、2つのフィルター12aと12b、および(π
/2)移相器13を含み、それらは図1の場合と同じ配
置になっている。中間周波数にのった変調された信号S
Iは、2つのミキサーの2つの第一の入力のそれぞれに
印加される。受信信号が予め中間周波数に移調されない
場合には、送信周波数に等しい定格周波数を持つ、搬送
波にのった変調された信号も、ミキサーの第一の入力に
印加することができることが注目されるだろう。
【0041】搬送波再生回路CRP2は、受信ローカル
・オッシレータ21、リズム再生回路22、2つのアナ
ログ−デジタル・コンバータ23aと23b、デジタル
移相器24、一般化された位相比較回路25、および位
相ループ・デジタル処理回路26を含む。ローカル・オ
ッシレータは図1のオッシレータ17に代わるものなの
で、ミキサー11aと11bの第二の入力に直接におよ
び移相器13を通して接続される一つの出力を持つ。ロ
ーカル・オッシレータ21は正弦曲線信号を作るが、そ
の周波数は直交送信搬送波の周波数ロッキング・レンジ
に属する。リズム再生回路22は、変調された信号SI
を受信し、変調記号の送信周波数に等しい周波数1/T
をもつサンプリング信号を作る。サンプリング信号は、
アナログ−デジタル・コンバータ23aと23bのサン
プリング・クロック入力に印加される。
【0042】アナログ−デジタル・コンバータ23aと
23bは、復調回路CDのフィルター12aと12bか
ら来た2つの中間信号XとYを、リズム再生回路2
2によって供給されるサンプリング周波数1/Tでデジ
タル化する。2つのアナログ−デジタル・コンバータ
は、デジタル移相器24の平行なデータ入力ED1とE
D2に、デジタル化された信号を、2つの入力バスBE
1とBE2によって供給する。デジタル化された信号
は、アナログ中間信号XとYのt=nTの瞬間のサ
ンプリングから生じた、X とY のような、入力
サンプル信号の対を送信する。
【0043】デジタル移相器24、一般化された比較回
路25、および位相ループ・デジタル処理回路26が、
“デジタル”位相ループを構成する。デジタル移相器2
4の平行なデータ出力SD1とSD2は、2つのそれぞ
れの出力バスBS1とBS2によって、比較回路25の
入力に接続される。比較回路25の2つの出力端子BU
とBDは、デジタル処理回路26の2つの入力に接続さ
れ、デジタル処理回路26の出力は、デジタル移相器2
4の移相入力Eφに結線されるアドレス・バスBAφの
形をしている。
【0044】搬送波再生回路CRP2内に含まれる回路
の詳細な働きを明確に述べる前に、図2に示される本発
明の装置の一般的な働きを、ここで紹介する。
【0045】受信ローカル・オッシレータ21は、その
周波数精度はできれば水晶発振子で保証されることが望
ましいが、既に指摘したように、直交送信搬送波の周波
数ロッキング・レンジに属する周波数をもつ正弦曲線信
号を供給する。受信信号SIは次の形で表される: SI=ai cos(ωt)−bi sin(ωt)
【0046】ここで、(ai,bi)は確保された多値変
調に依存する一連の記号を表し、(cos(ωt),s
in(ωt))は直交搬送波の対を示す。
【0047】フィルター12aと12bの出力の中間信
号XとYは、位相差を除けば、次のように表され
る: X=ai.cos(2π.Δf.t) Y=bi.sin(2π.Δf.t)
【0048】Δfはローカル・オッシレータ21によっ
て発生する周波数と変調搬送波の周波数の間の周波数の
開きである。
【0049】中間信号XとYは、2つのコンバータ
23aと23bの出力でそれぞれ信号X とY
確立するために、この場合、サンプリング記号の送信周
波数1/Tでサンプリングされる。
【0050】コンバータの出力のデジタル信号X
は、デジタル移相器24内で復調位相φで移相
されるが、復調位相φは一般化された比較回路25の
出力端子BUとBDによって印加される不連続な信号に
応じて、位相ループ・デジタル処理回路26において確
立される。
【0051】直観的に、図4を参照しながら、ミキサー
11aと11bの2つの第二の入力に印加される2つの
復調信号を(cos(ω+2π.Δf)t,sin(ω
+2π.Δf)t)で表すと、2つの変調搬送波(co
sωt,sinωt)は、2つの第二の入力に印加
される2つの復調信号を、各サンプリング瞬間t=nT
に、φ=2πΔf.nTだけ回転されることによって
導出される。各サンプリング瞬間t=nTに移相φ
確立することが、正に移相器24、回路25、および処
理回路26の役割であり、それは、復調信号を変調搬送
波と帰納的に同位相に置き、デジタル移相器24の出力
SD1とSD2に送信される記号の値を復原するためで
ある。
【0052】図5を参照すると、デジタル移相器24
は、入力レジスタ241、乗算・加算回路242、メモ
リーROM243、および信号レジスタ244を含む。
入力レジスタ241および信号レジスタ244は、それ
ぞれ、2つのアナログ−デジタル・コンバータ23aと
23bで受信するデータおよび搬送波再生回路の出力で
比較回路25の方へ送信されるデータを、サンプリング
周波数またはクロック周波数1/Tで一時的にストック
するためのバッファ・メモリーを構成する。従って、入
力レジスタ241は、復調された信号の、サンプリング
された入力信号の対X とY を周波数1/Tで記
憶し、出力レジスタ244は、復調された信号の、サン
プリングされた出力信号の対X とY を記憶す
る。
【0053】移相器24の役割は、入力信号X とY
を角度φだけ移相して、復調された出力信号X
とY を確立することにある。図4は移相器の動作
を図式で表す。各瞬間t=nTに、回転の関係式は次の
ように表される:
【数9】
【0054】複合回路242は入力レジスタ242から
対(X ,Y )を受信し、対(X とY
を出力レジスタ244に、移相器24の内部バスを経由
して送信する。対(X とY )を計算する回路2
42は、従って、乗算器4つ、加算器1つ、および減算
器1つを含む。メモリーROMを出る2つのバスが、一
対の三角関数(cosφ,sinφ)を回路242
の入力に印加する。メモリーROM243は、0≦φ
≦2πで、関数cosφとsinφを成分に分けた
形で含む。メモリーのセルの中で(cosφ,sin
φ)の対を読み取るために、位相ループ・デジタル処
理回路26は、バスBAφを通して、読み取りアドレス
を供給し、2つのデータ・バスの中で入力信号X
の位相差角度φに対応する値を読み取る。
【0055】レジスタ241と244、回路242、お
よびメモリー243の中での転送、計算、および読み取
りの操作は、リズム再生回路22から発生するサンプリ
ング周波数1/Tのリズムで行われる。
【0056】位相ループ・デジタル処理回路26と調和
したメモリーROM243のプログラミングは、基本的
に、採用された変調(MAQ4, MAQ16,....)および該変調
に正確に応じたループの必要な安定性に依存する。出力
レジスタ244を出る復調されたデジタル信号X
は、送信されたデジタル信号を再構成するため
に、図には表されていないデコーダ回路に印加され、ま
た、瞬間t=nTの復調位相を確立するために比較回路
25の入力にも印加される。
【0057】図6に示されるような一般化された位相比
較回路25は、位相コンパレータ251、周波数コンパ
レータ252、状態検出器253、および切換回路25
4を含む。2つのコンパレータ251と252および状
態検出器253は、それぞれ、各自の入力で、復調され
た出力信号X とY を各瞬間t=nTに受信す
る。位相コンパレータ251の2つの出力UとD
よび周波数コンパレータ252の2つの出力UとD
は、切換回路254内で、状態検出器253によって確
立される制御信号C1によって選択される。制御信号C
1は、位相コンパレータ251の出力UとDを比較
回路25の出力端子BUとBDに接続するためには論理
レベル“1”にあり、周波数コンパレータ252の出力
とDを端子BUとBDに接続するためには論理レ
ベル“0”にある。位相コンパレータ251は位相追跡
体制、即ち周波数維持体制において、復調位相φを搬
送波の変調位相の上に“立ち直らせる”ために選択され
る。周波数コンパレータ252は、周波数キャプチャ体
制において、復調周波数を変調搬送波周波数上に“立ち
直らせる”ため、即ち、受信ローカル・オッシレータ2
1の周波数と変調搬送波周波数の間に存在する周波数の
開きΔfを抑制するために選択される。コンパレータ2
51と252の出力信号UとD、UとD、およ
び切換制御信号C1はパルスの形をしている。
【0058】今度は位相コンパレータ251、周波数コ
ンパレータ252、および状態検出器253の働きを、
図7,8,および9を参照しながら詳述する。
【0059】図7に示されるように、位相コンパレータ
251は、位相差計算回路251aと成形回路251b
を含む。
【0060】位相差計算回路251aは、ヨーロッパ特
許出願71,514(FR 8114343/2510
331を優先権主張)(米国特許第4,484,33
7、日本特開昭58−25745)の図7に描かれたア
ナログ“信号処理機構”に類似のものであってよい。こ
の特許出願によると、信号処理機構は2つの復調路のた
めに、それぞれアナログの信号
【数10】
【数11】 を作るが、ここで、
【数12】と
【数13】はミキサーから発信される復調された信号を
表し、
【数14】 は、変調の型のシンボルに依存する所定閾値との比較に
よる識別によって復調された信号XとYから再構成され
た2つの信号を表す。処理機構は、従来の技術のオッシ
レータ17のような電圧制御オッシレータを制御するた
めに、以下のような3進法のエラー信号ε(φ)を作る:
【0061】
【数15】
【0062】本発明では、位相差計算回路251aは各
瞬間t=nTにエラー・サンプル信号ε CPを作る
が、このε CPは信号ε(φ)に類似しており、これも
3進法(+,−,0)である:
【0063】
【数16】
【0064】回路251aから出た信号ε CPは成形
回路251bの入力に印加される。成形回路は、2つの
閾値コンパレータを含み、その出力UとDは、エラ
ー信号ε CPの3進法の状態“+”と“−”に応答し
て、それぞれ信号U CPとD CPを発信し、その一
つは或る瞬間t=nTに、状態“1”の能動的な短いパ
ルスを示す。エラー信号ε CPが零に等しい時は、信
号U CPとD CPのどちらも、能動的パルスを持た
ない。このエラー信号ε CPの成形の役割は、後ほ
ど、位相ループ・デジタル処理回路26の説明の時に明
らかにされるだろう。
【0065】図8を参照すると、周波数コンパレータ2
52は、位相差計算回路251a、領域検認回路252
a、遷移検認回路252b、Dフリップフロップ252
c、成形回路252d、および3入力付きアンド・ゲー
ト252eを含む。図8に描かれているが、回路251
aは実際には2つのコンパレータ251と252に共通
である。成形回路252dは、既に図7を参照しながら
紹介された回路251bに類似のものである。
【0066】位相差計算回路251aによって作られた
3進法エラー信号ε CPは、フリップフロップ252
cの入力Dに印加され、ある種の条件が満たされた時だ
け出力Qで検認される。そのために、復調されたサンプ
ル信号X とY をバスBSとBS経由で受信
する領域検認回路252a、エラー信号ε CPを受信
する遷移検認回路252b、およびリズム再生回路22
は、アンド・ゲート252eの入力にそれぞれ接続され
る出力を持ち、アンド・ゲート252eの出力はフリッ
プフロップ252cのクロック入力CLに接続される。
【0067】周波数コンパレータ252の動作の原理は
特許出願FR-A-2552959に記述されている復調された信号
の処理機構のそれに大体類似しており、リズム再生回路
22から、ゲート252e経由でフリップフロップ25
2cに印加されるクロック・パルス1/Tを抑制するこ
と、つまり、フリップフロップの出力Qの、クロック・
パルスのすぐ前の状態を2つの条件下に維持することか
ら成る。これらの2つの条件は、領域検認回路252a
と遷移検認回路252bによって確立される。
【0068】
【数17】 、および
【数18】 の時、領域検認回路252aの出力は低い状態“0”に
あるので、位相差計算回路251aの出力の状態は、D
フリップフロップ252c内で検認されない:
【0069】ここで、Rは所定の実数である。実際に
は、これらの関係式は、エラー信号の遷移が有意である
確率が非常に小さいこと、遷移が検認されてはならない
ことを証明させてくれる。
【0070】遷移検認回路252bの出力が高い状態
“1”にあるのは、位相差計算回路251aから来るエ
ラー信号ε CPが低い状態“−”から高い状態“+”
に遷移する、またはその逆の時だけである。ローカルな
搬送波の周波数と変調搬送波の周波数の差は、その場
合、零ではない。実際には、回路252bは、図4を参
照すると、復調搬送波周波数(ω/2π+Δf)と変
調搬送波周波数(ω/2π)の差が正の時、フリップ
フロップ252cの出力を高い状態“+”に保ち、復調
搬送波周波数と変調搬送波周波数の差が負の時、低い状
態“−”に保たせてくれる。
【0071】FR-A-2552959では、使用される位相コンパ
レータは2進法エラー信号を発信するコンパレータであ
る。本発明の位相差計算回路251aは3進法のエラー
信号ε CPを供給する。第二の条件は補足的な条件
で、遷移検認回路252bの出力に“0”レベルを設
け、瞬間t=nTと瞬間t=(n+1)Tの間のエラー信
号ε CPからεn+1 CPを、それぞれ、“+”また
は“−”レベルから“0”レベルに遷移させることから
成る。その場合、周波数キャプチャ・レンジがより広が
る。
【0072】状態検出器253の役割は、切換回路25
4を制御し、位相コンパレータ251の出力または周波
数コンパレータ252の出力のどちらかを選択的に検認
することであるが、今度は状態検出器253の原理を図
9を参照しながら記述する。状態検出器253は搬送波
再生デジタル・ループの2つの状態を検出する:“引込
み”状態と言われる第一の状態は位相追跡(または周波
数維持)体制に対応し、この間は位相コンパレータ25
1が選択される;“外れ”状態と言われる第二の状態は
周波数キャプチャ体制に対応し、この間は周波数コンパ
レータ252が選択される。この検出は、バスBS
BS経由で状態検出器が受信する復調されたサンプル
信号の成分X とY の位置を、フレネル・ダイア
グラムの中で分析しながら行われる。
【0073】図10には、MAQ16に関する、“星座”と
も呼ばれるフレネルの図が、例として示される。十字
“×”は、変調された信号SIの記号に付随するベクト
【数19】 の様々な地理的な場所を示す。ここで図4を参照する
と、本発明の、中間信号(X,Y)を作るための復
調の第一の段階は、受信した変調された信号を、変調搬
送波周波数(ω/2π)に対して周波数がΔfだけ異
なる信号cos[(ω+2πΔf)t]およびsin[(ω
+2πΔf)t]の上に“投影する”ことから成ること
を見てきた。図10に戻ると、周波数の開きΔfについ
ては、信号[cos(ω+2πΔf)t,sin(ω
2πΔf)t]に対応する軸は、変調信号[cosω
t,sinωt]に対応する軸に対して絶えず位相
がずれており、送信された記号を得るために行われる
“投影”はMAQ16変調に存在しない記号の対を生み出す
可能性がある。フレネル・ダイアグラムには、変調され
た信号の記号または状態を含まない“禁止領域”が適正
に定義されている。禁止領域の位置、形、および大きさ
は回路253a内でプログラミングされるが、それらは
変調特性に依存する。禁止領域の一例が、図10のダイ
アグラムの軸上の網かけした領域によって示されてい
る。
【0074】図9を参照すると、状態検出器は、禁止領
域検出回路253a、積算器253b、閾値付きデジタ
ルコンパレータ253c、および周波数ディバイダ25
3dを含む。禁止領域検出回路253aは、2つの入力
で、復調された信号の2つの成分X とY を受信
し、出力で、増分パルスINCを作り、増分パルスIN
Cは、復調された信号の上記の成分が禁止領域に属する
と、それに応答して積算器253bの増分入力UPに印
加される。これは、復調された信号の成分(X ,Y
)の振幅が、それぞれ所定の振幅間隔の対に属して
いるということを意味する。周波数ディバイダ253d
はリズム再生回路22から来る周期Tのサンプリング信
号を受信し、周期信号MTを作る。この周期信号MT
は、積算器253bの零復帰入力RSおよびコンパレー
タ253cの始動入力EAに印加される。各周期MTの
終わりに、積算器253bは増分パルスの計数値をコン
パレータ253cの入力の一つに印加し、次いで零復帰
する。コンパレータ253cは、各周期MTが終わるた
びに、増分パルス計数値を第一の所定閾値と比較する。
コンパレータ253cの出力は、制御信号Clを切換装
置回路254に供給する。
【0075】禁止領域検出回路253aが復調された信
号(X ,Y )の中に禁止領域に属する記号を検
出すると、高いレベル“1”への遷移を表す増分パルス
INCが積算器253bの計数値を1つ増やす。周波数
ディバイダ253dにより定義される周波数1/(MT)
とサイクリックに、積算器253bの計数値がコンパレ
ータ253c内に記憶された第一のデジタル閾値と比較
される。もし積算器253bの計数値がこの第一のデジ
タル閾値を上回ると、制御信号Clが論理的状態“1”
になり、周波数コンパレータ252の出力UとD
切換回路254を通して端子BUとBDに接続される。
もし積算器253bの計数値がこの第一のデジタル閾値
を下回ると、制御信号Clが論理状態“0”になり、位
相コンパレータ251の出力UとDが切換回路25
4を通して端子BUとBDに接続される。図4を参照す
ると、積算器253cの計数値が第一の所定のデジタル
閾値を上回るということは、周波数の開きΔfが大きす
ぎるのでキャプチャ段階が初期化されねばならないこ
と、つまり、周波数コンパレータ252の出力が検認さ
れねばならないことを意味している。
【0076】デジタル処理回路26の役割は、成分に分
けた動作方程式を既に方程式(2b)として指摘した位相ル
ープを“シミュレーション”することである。言い換え
れば、回路26は、復調位相φを作るために、一般化
された位相比較回路25の端子BUとBDにあるエラー
信号の特性を濾過し、このようにして、従来の技術のル
ープ15およびオッシレータVCO17に類似の役割を
演じる。
【0077】図11に示される実施例によると、デジタ
ル処理回路26は、積算−減算器261、極性選択回路
262、デジタル加算器263、増分レジスタ264、
バス・シフト回路267、および累算器266を含む。
切換回路254の出力端子BUとBDは、各瞬間t=n
Tに、位相コンパレータ251から来る信号U CP
CP、または周波数コンパレータ252から来る信
号U CFとD CFのどちらかを、それぞれ、積算−
減算器261の積算制御入力UPと減算制御入力DOW
Nに印加する。積算−減算器261のデータ出力と加算
器263の第一の入力は、双方向バスB1によって接続
されている。加算器263の第二のデータ入力は、増分
レジスタ264の出力にバスB2によって接続されてい
る。加算器263は、加算または引算の結果を、出力バ
スBS経由でバス・シフト回路265に印加する。バス
・シフト回路の出力は累算器266の第一の入力に接続
され、累算器266の出力は、データ移相器24内でメ
モリーROM243のアドレスを指定するためのアドレ
ス・バスBAφとなり、また、累算器の第二の入力に再
び戻ってくる。
【0078】方程式(2b)から、瞬間t=mTの復調位相
φに、以下の等式によって与えられる位相増分値を加
算することによって、瞬間t=(m+1)Tの復調位相φ
m+1が導出される。
【0079】VIP=MUL(ADD.ε+W) ここで、εは瞬間t=mTのエラー信号であり、W
=Wm−1+εm−1は中間変数である。
【0080】従って、或る与えられた中間変数値W
ついて、瞬間t=mTの位相増分値VIPは、エラー信
号εは“1”、“−1”、または“0”に等しいので
この値WにADD,−ADDの値、または“0”を加
え、次に前記の演算の結果にMULを掛けることによっ
て導かれる。
【0081】一般化された位相比較回路25から来て、
積算−減算器261の積算入力UPと減算入力DOWN
にそれぞれ印加された信号は、積算−減算器261の計
数値を増やしたり減らしたりして、積算−減算器261
の計数値が、εm−1が{−1,0,1}の組に属する
ような可能な値を持つエラー信号である上記の方程式に
適合しながら、各サンプリング瞬間に中間変数Wに等
しくなるようにさせる。積算−減算器261はこのよう
にして、中間信号の、ループ・フィルター16のそれに
類似の第一の積分を行う。3進法の不連続な信号ε
+1または−1,或いは0の値をとるのだから、この中
間値への値ADD.εの加算または引算は、値ADD
を足すことまたは引くこと、或いは何も演算を行わない
ことにある。加算または引算は増分レジスタ264、加
算器263、および極性選択回路262によって行われ
る。このために、レジスタ264は、以下によって与え
られる、ADDに大体等しい2進法の値VADDを記憶
する:
【0082】
【数20】
【0083】極性選択回路262は、一般化された位相
比較回路の出力端子BUとBDに接続される2つの入力
と、加算器263の決定入力EDに接続される一つの出
力を持つ。回路262は、決定入力EDに、加算器26
3で行うべき演算、つまり加算または引算に対応する信
号を印加する。演算は、比較回路25の端子BUから送
信される信号U CPまたはU CFに応答した加算
と、位相比較回路25の端子BDから送信される信号D
CPまたはD CFに応答した引算から構成される。
パルス信号U CP、D CP、U CF、およびD
CFが不在の時、即ち、不連続のエラー信号が0に等し
い時には加算も引算も行われない。このようにして、回
路262によって選択される極性に応じて値(VAD
D)が積算−減算器261の内容に加えられるか、また
は引かれる。
【0084】位相増分値VIPを得るための乗数係数M
ULによる掛算は、バス・シフト回路265によって確
立される。アドレス・バスBAφの大きさ、即ち、デジ
タル移相器24のメモリーROM243のアドレスを指
定する読み取りのアドレス語のビット数をDIMとす
る。バスBAφは間隔[0,2π]に含まれる復調位相
に対応する2進法の語を運ぶが、これは、可能な位相増
分の全体を覆って、各瞬間t=mTの復調位相を確立す
るためである。バスBAφ内の各アドレス語は、間隔
[0,2π]に属する不連続なφの値に対して、メモ
リー243内に記憶された不連続な三角法関係の値[c
osφ,sinφ]のアドレスを指定する。このよ
うにして、DIMビットのアドレス語は、2進法の下の
桁の要素が基本位相増分
【数21】 に対応するようになっている。
【0085】乗数係数MULに対する位相増分を“標準
化する”ために、これはVIPをMULで割ること、つ
まり、語VIPの上の桁のビットを、VIPの標識に応
じて右または左の方へシフトさせることに等しいのだ
が、その場合、語VIPは、ADDの関数であるばかり
でなく、2DIMの関数でもあるシフト、即ち、以下の
比に最も近い整数値であるバス・シフトを受けなければ
ならない: 2π/(2DIM−1.MUL)
【0086】従って、バス・シフトDEBは次の等式に
よって定義されると結論される: DEB=INT[log(π/(2DIM−1.MU
L))]
【0087】ここにおいて、INTは“整数部分”関数
を表す。バス・シフト回路265の出力の位相増分値V
IPが、このようにして、各サンプリング瞬間t=nT
に得られる。
【0088】瞬間t=(m+1)Tの復調位相φ
m+1は、累算器266内で、位相増分値VIPをt=
mTの復調位相φに加算することによって得られる。
累算器266は、第一の入力で標準化された位相増分値
VIPを受信し、不連続三角関数値の対のアドレス(c
osφ,sinφ)を発信する。このアドレスを担
ったバスBAφは累算器266の第二の入力に戻って来
る。アドレスが一定数のビットを持つように、得られた
和の中の下の桁のビットは削除される。累算器は、この
ようにして、アナログ・オッシレータVCO17内で行
われたものに類似の、エラー信号の第二の積分を行う。
【0089】位相ループの成分に分けた動作方程式を考
慮しながら、つまり、デジタル回路の形で実現すること
を考慮しながら、位相ループがどのようにして“デジタ
ル的に導入される”かが示された。このようなデジタル
回路と古典的なアナログ位相ループの類似点が以下に提
示される。既に述べたように、積算−減算器261によ
って行われるエラー・サンプル信号のデジタル加算は、
図1の位相ループ・フィルター16によって行われるア
ナログ積分(1/τp)のイメージである;同様に、累
算器266によって行われる増分は、電圧制御オッシレ
ータ17によって行われるアナログ積分(K/p)のイ
メージである。
【0090】図6および11を参照すると、点線で示し
た回路と接続については、あえて、これまで記述しなか
った。これらの回路と接続は、周波数キャプチャ手順の
管理機構を構成している。
【0091】図11を参照すると、キャプチャ手順管理
機構は、セーブ・レジスタ267、状態遷移検出回路2
68、および論理回路269を含む。セーブ・レジスタ
の入力/出力ゲートはバスB1に接続される。論理回路
269の入力はバス・シフト回路267の出力バスに接
続される。論理回路269の出力の一つと状態検出器2
53の制御信号Clの出力が、状態遷移検出回路268
の入力に接続される。回路268の出力は、積算−減算
器261の負荷入力LOADと、セーブ・レジスタ26
7の読み取り/書き込み入力R/Wに通じている。
【0092】図12を参照すると、デジタル処理回路2
6により瞬間t=(n+1)Tの復調位相φn+1が確立
されることは、瞬間t=nTの復調位相φに、瞬間t
=(n+1)Tの位相増分値VIPを加算することによっ
て導かれる。従って、ローカル・オッシレータ21の周
波数と直交搬送波の周波数の間に与えられる周波数の一
定の開きΔfについて、積算−減算器261の内容は、
ループが引込まれた状態にある時、上記の周波数の開き
Δfに対応する。実際には、積算−減算器は、位相増分
値を、先に見たように、和と積のパラメーターADDと
MULを除いて記憶する。大部分の応用において、この
周波数の開きΔfは、時間的に非常にゆっくり変化する
ので、外れの後のループの再同期化に必要な平均時間の
あいだは一定していると考えることができる。
【0093】セーブ・レジスタ267は、正に周波数キ
ャプチャ位相の開始時に積算−減算器の内容を再初期化
するために利用される。そのために、レジスタ267
は、ループが引き込まれた状態にある時は積算−減算器
261の内容を定期的にセーブする。状態検出器253
が外れを検出すると、検出器253は、周波数コンパレ
ータ252の出力を検証するために論理レベル“1”の
状態遷移制御信号Clを印加する。信号Clは状態遷移
検出回路268の入力にも印加され、その出力は低い状
態“0”から高い状態“1”に遷移し、このようにし
て、積算−減算器261の内容をセーブ・レジスタ26
7の内容で再初期化する。このようにして、キャプチャ
位相は探されている周波数の開きΔfの近傍で始まるの
で、キャプチャ時間は大幅に減じられることになる。
【0094】ループの好ましくない外れにつながった、
周波数の傾斜や騒音などの擾乱原因が、この好ましくな
い外れに続いてくるキャプチャ位相の時に計算に入れら
れてはならない。論理回路269は正に、ローカル・オ
ッシレータ21によって発生した信号の周波数の周りに
許される周波数の開きΔfを限定することを目的とす
る。そのために、論理回路269は、バス・シフト回路
265の出力バスを通して、標準化された位相増分値を
受信し、この標準化された値が第二の所定閾値を上回る
時、その出力を高い状態“1”に置く。対応する超過信
号SDが、論理回路269の出力から状態遷移回路26
8の入力に印加され、すると、状態遷移回路268は、
周波数キャプチャ手順を再初期化するために、積算−減
算器261の内容の零復帰を命令する。
【図面の簡単な説明】
【図1A】従来の技術によるコヒーレントな復調装置の
ブロック・ダイアグラムである。
【図1B】コヒーレントな復調の原理を説明するための
フレネル・ダイアグラムである。
【図2】本発明のコヒーレントな復調デジタル装置のブ
ロック・ダイアグラムである。
【図3】位相ループの動作の方程式を成分に分けるため
に、パルス応答によって表したものである。
【図4】本発明のデジタル復調の原理を説明するための
フレネル・ダイアグラムである。
【図5】本発明のコヒーレントな復調装置に含まれるデ
ジタル移相器のブロック・ダイアグラムである。
【図6】本発明のコヒーレントな復調装置に含まれる一
般化された位相比較回路のブロック・ダイアグラムであ
る。
【図7】一般化された位相比較回路に含まれる位相コン
パレータのブロック・ダイアグラムである。
【図8】位相比較回路に含まれる周波数コンパレータの
ブロック図である。
【図9】位相比較回路に含まれる状態検出器のブロック
図である。
【図10】状態検出器の動作の原理を説明するための、
MAQ16変調の星座を表すフレネル・ダイアグラムで
ある。
【図11】本発明のコヒーレントな復調装置に含まれる
位相ループ・デジタル処理回路のブロック・ダイアグラ
ムである。
【図12】位相ループ・デジタル処理回路の動作の原理
を説明するためのフレネル・ダイアグラムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレン ルクレー フランス国, 22300 プルウレッチ, ケルレオ( 番地なし) (56)参考文献 特開 昭58−187046(JP,A) 特開 平3−157034(JP,A) 特開 平2−202748(JP,A) 特開 平2−143643(JP,A) 特開 昭58−143643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/38 H03D 3/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの直交変調搬送波の多値変調によっ
    て得られる変調された信号(SI)を受信するコヒーレ
    ントな復調装置で、この装置は変調された信号(SI)
    を2つの復調されたアナログ成分信号(X,Y)に
    復調するため直交復調搬送波をもつ復調機構(CD)を
    含み、直交復調搬送波は変調搬送波の周波数ロッキング
    ・レンジに属する自由な周波数をもつ、 復調装置であり、 2つの復調されたアナログ信号(X,Y)を2つの
    入力デジタル信号(X ,Y )に変えるために、
    変調された信号のシンボルのクロック周波数(1/T)
    でサンプリングする機構(23a,23b)、 入力信号をデジタル復調位相(φ)によって2つの出
    力デジタル信号(X ,Y )に移相する移相デジ
    タル機構(24)、 2つの出力デジタル信号(X ,Y )を受信し、
    送信されるエラー信号のパルスを作る比較デジタル機構
    (25)を有する復調装置において、 前記比較デジタル機構(25)が、前記2つの出力デジ
    タル信号を受信し、エラー信号の第一および第二のパル
    ス(U CP,D CP)を、それぞれ、復調搬送波と
    変調搬送波の間の負の位相差および正の位相差に応答し
    て前記シンボルクロック周波数で作る位相比較デジタル
    機構(251)、 前記2つの出力デジタル信号を受信し、エラー信号の第
    三および第四のパルス(U CF,D CF)を、それ
    ぞれ、復調搬送波と変調搬送波の間の負の周波数差およ
    び正の周波数差に応じて前記シンボルクロック周波数で
    作る周波数比較デジタル機構(252)、 前記シンボルクロック周波数の間に所定の振幅間隔の中
    に含まれる前記出力デジタル信号(X ,Y )の
    振幅に対応する検出パルスを供給して論理制御信号を提
    供する状態検出機構(253)、 前記論理制御信号に応答して、前記シンボルクロック周
    期の倍数の期間中の前記検出パルスの積算数が第一の所
    定閾値を上回る時、前記周波数比較デジタル機構を活性
    化させて前記位相比較デジタル機構を非活性化させ、前
    記検出パルスの前記倍数の期間中の前記積算数が前記第
    一の所定閾値より小さいとき、前記周波数比較デジタル
    機構を非活性化させ前記位相比較デジタル機構を活性化
    させる切替機構(254)とを有し、 前記デジタル復調位相を活性化されている前記周波数比
    較デジタル機構又は前記位相比較デジタル機構により生
    成される前記エラー信号のパルスの関数として計算し
    て、 前記変調搬送波と前記復調搬送波の間の位相差および周
    波数差を入力信号(X ,Y )の移相によって補
    償するデジタル処理機構(26)を具備することを特徴
    とする復調装置。
  2. 【請求項2】 前記移相デジタル機構(24)が、 復調位相(φ)の複数の不連続な値について2つの直
    交正弦曲線関数のデジタル値(cosφ,sin
    φ)を記憶するメモリー(243)、および、 上記のクロック周波数(1/T)に同期化された乗算・
    加算デジタル機構で、入力信号の一対のサンプル(X
    ,Y )に、デジタル処理機構(26)で計算され
    る復調位相値(φ)に対応する読み取りアドレスに応
    じてパラメーターが上記メモリー(243)内で読み取
    られる回転マトリクスを掛け、出力信号の一対のサンプ
    ル(X ,Y )を作る機構、 を含むことを特徴とする請求項1記載の復調装置。
  3. 【請求項3】 前記状態検出機構(253)が、 それぞれの所定間隔の中でのクロック周波数での出力信
    号(X ,Y )の振幅の検出に応答して検出パル
    スを作る回路(253a)、 上記の倍数相当時間(MT)中、検出パルスを計数する
    積算器(253b)、 積算器内に累加された検出パルスの計数値を上記の第一
    の所定閾値と比較し、検出パルスの計数値が上記の第一
    の所定閾値を上回る時と下回る時にそれぞれ対応する2
    つの状態をもつ論理制御信号(Cl)を作り、制御信号
    (Cl)の状態に応じて、位相比較機構(251)と周
    波数比較機構(252)のエラー信号パルスの出力(U
    ,D;U,D)を、デジタル処理機構(26)
    の入力に切り換える切換機構を作動させるコンパレータ
    (253c)を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    装置。
  4. 【請求項4】 前記デジタル処理機構(26)が、 上記の積算器内で倍数相当時間(MT)のあいだ累加さ
    れた上記の検出パルス計数値が上記の第一の所定閾値を
    下回る時は、前記比較機構(25)から送信されるエラ
    ー信号の第一のパルス(U CP)によって増分され、
    第二のパルス(D CP)によって減分され、また、上
    記の積算器内で上記の倍数相当時間(MT)のあいだ累
    加された上記の検出パルス計数値が上記の第一の所定閾
    値を上回る時は、比較機構(25)から送信されるエラ
    ー信号の第三のパルス(U CF)によって増分され、
    第四のパルス(D CP)によって減分される内容を持
    つ積算−減算器(261)、 第一または第三のパルスに応答して積算−減算器の計数
    値を第一の所定パラメーター(VINC)に加算し、第
    二または第四のパルスに応答して積算−減算器の計数値
    を上記の所定パラメーター(VINC)から引算する加
    算−引算機構(262,263,264)、 加算−引算機構によって行われた演算の結果に第二の所
    定パラメーター(MUL)を掛算する機構、および乗算
    機構によってクロック周波数(1/T)で供給される積
    を累算し、復調位相(φ)を作る機構、 を含むことを特徴とする請求項3に記載の復調装置。
  5. 【請求項5】 上記の積算器(253b)内で倍数相当
    時間(MT)のあいだ累加された上記の検出パルス計数
    値が上記の第一の所定閾値を下回る時、積算−減算器
    (261)の内容を定期的にセーブし、 上記の積算器(253b)内で倍数相当期間(MT)の
    あいだ累加された上記の検出パルス計数値が上記の第一
    の所定閾値を上回る時、積算−減算器(261)内にセ
    ーブした内容を送信する機構(267,268)を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の復調装置。
  6. 【請求項6】 乗算機構(265)によって供給される
    積が第二の所定閾値を超えた時に積算−減算器(26
    1)の内容が零に再初期化されることを特徴とする請求
    項5に記載の復調装置。
JP25580392A 1991-08-30 1992-08-31 搬送波再生デジタル回路をもつコヒーレントな復調装置 Expired - Lifetime JP3147529B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9110760A FR2680923B1 (fr) 1991-08-30 1991-08-30 Dispositif de demodulation coherente a circuit numerique de recuperation d'onde porteuse.
FR9110760 1991-08-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05211536A JPH05211536A (ja) 1993-08-20
JP3147529B2 true JP3147529B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=9416494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25580392A Expired - Lifetime JP3147529B2 (ja) 1991-08-30 1992-08-31 搬送波再生デジタル回路をもつコヒーレントな復調装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5301210A (ja)
EP (1) EP0530107B1 (ja)
JP (1) JP3147529B2 (ja)
DE (1) DE69215298T2 (ja)
FR (1) FR2680923B1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0677737A (ja) * 1992-07-08 1994-03-18 Toshiba Corp 位相検波器及びこれに用いる位相検波方式
JPH0730601A (ja) * 1993-06-24 1995-01-31 Canon Inc データ受信装置
GB2280324B (en) * 1993-07-16 1998-07-22 Plessey Semiconductors Ltd Detectors
JPH0787145A (ja) * 1993-09-16 1995-03-31 Toshiba Corp Afc回路
JP3337795B2 (ja) * 1993-12-10 2002-10-21 富士通株式会社 中継装置
US5805460A (en) * 1994-10-21 1998-09-08 Alliedsignal Inc. Method for measuring RF pulse rise time, fall time and pulse width
US5519399A (en) * 1994-12-05 1996-05-21 Alliedsignal Inc. Method for measuring the frequency of continuous wave and wide pulse RF signals
US5692014A (en) * 1995-02-03 1997-11-25 Trw Inc. Subsampled carrier recovery for high data rate demodulators
US5528195A (en) * 1995-05-09 1996-06-18 Panasonic Technologies, Inc. Selective type quadrature demodulator
EP0748093A1 (fr) * 1995-06-08 1996-12-11 Laboratoires D'electronique Philips S.A.S. Système de transmission numérique muni de moyens décisionnels de changement de mode de synchronisation
US5705949A (en) * 1996-09-13 1998-01-06 U.S. Robotics Access Corp. Compensation method for I/Q channel imbalance errors
FR2796221B1 (fr) * 1999-07-07 2002-04-12 Sagem Demodulateur de phase analogique-numerique
DE10136071A1 (de) 2001-07-25 2003-02-13 Infineon Technologies Ag Verfahren und Vorrichtung zur Kompensation eines Phasenfehlers eines Empfangs- und/oder Sendesystems mit I/Q-Schnittstelle
US6931089B2 (en) * 2001-08-21 2005-08-16 Intersil Corporation Phase-locked loop with analog phase rotator
US7485847B2 (en) * 2004-12-08 2009-02-03 Georgia Tech Research Corporation Displacement sensor employing discrete light pulse detection
US7760833B1 (en) * 2005-02-17 2010-07-20 Analog Devices, Inc. Quadrature demodulation with phase shift
DE102009010115B3 (de) 2009-02-24 2010-08-26 Atmel Automotive Gmbh Schaltung, Verwendung und Verfahren zur Steuerung einer Empfängerschaltung
US9065594B1 (en) 2009-09-23 2015-06-23 Qualcomm Incorporated Profile-based packet rate adaptation for wireless systems
RU2451408C2 (ru) * 2010-01-22 2012-05-20 Федеральное государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования Военная академия Ракетных войск стратегического назначения имени Петра Великого МО РФ Устройство синхронизации несущей и опорной частот в канале связи со значительными частотными нестабильностями и ограничениями на энергетику
US8401121B1 (en) 2010-05-13 2013-03-19 Qualcomm Incorporated Symbol error detection for bluetooth basic data rate packets
US8401120B1 (en) 2010-05-13 2013-03-19 Qualcomm Incorporated Symbol error detection for bluetooth enhanced data rate packets
FR3085568B1 (fr) * 2018-08-31 2020-08-07 Zodiac Data Systems Procede de datation de signaux de telemesure
RU2745852C1 (ru) * 2020-10-23 2021-04-02 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Российский университет транспорта" (ФГАОУ ВО РУТ (МИИТ), РУТ (МИИТ) ДЕТЕКТОР СИГНАЛОВ С АБСОЛЮТНОЙ ФАЗОВОЙ МАНИПУЛЯЦИЕЙ НА 180о
CN112565134B (zh) * 2020-11-27 2022-03-15 北京北广科技股份有限公司 一种接收端射频信号的载波相位固定补偿方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3727134A (en) * 1971-03-29 1973-04-10 Collins Radio Co Auto equalizer apparatus
FR2510331A1 (fr) * 1981-07-23 1983-01-28 Leclert Alain Circuit de regeneration d'une onde porteuse
FR2552959B1 (fr) * 1983-10-04 1985-10-25 Vandamme Patrick Circuit de recuperation d'une onde porteuse muni d'un moyen d'aide a l'acquisition automatique et rapide
JPS6210950A (ja) * 1985-07-08 1987-01-19 Nec Corp デイジタル無線通信方式
US4859956A (en) * 1987-10-30 1989-08-22 Nec Corporation Validity decision circuit capable of correctly deciding validity of an error signal in a multilevel quadrature amplitude demodulator
FR2639497B1 (fr) * 1988-11-21 1991-02-15 France Etat Demodulateur pour transmission numerique comportant un dispositif de correction automatique des defauts
CA2003774C (en) * 1988-11-25 1993-01-26 Atsushi Yoshida Carrier phase synchronizing circuit capable of recovering carrier phase synchronization at a short time
US5001727A (en) * 1989-02-15 1991-03-19 Terra Marine Engineering, Inc. Carrier and data recovery and demodulation system
CA2018855C (en) * 1989-06-14 1993-09-21 Shousei Yoshida Burst demodulator for establishing carrier and clock timing from a sequence of alternating symbols
US5025455A (en) * 1989-11-30 1991-06-18 The United States Of America As Represented By The Administer, National Aeronautics And Space Administration Phase ambiguity resolution for offset QPSK modulation systems

Also Published As

Publication number Publication date
FR2680923A1 (fr) 1993-03-05
DE69215298T2 (de) 1997-05-07
JPH05211536A (ja) 1993-08-20
EP0530107A1 (fr) 1993-03-03
DE69215298D1 (de) 1997-01-02
FR2680923B1 (fr) 1996-11-22
US5301210A (en) 1994-04-05
EP0530107B1 (fr) 1996-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3147529B2 (ja) 搬送波再生デジタル回路をもつコヒーレントな復調装置
US5440268A (en) AFC circuit for QPSK demodulator
US4484337A (en) Carrier wave regenerating circuit
JP2557426B2 (ja) 同期復調装置における搬送波の同期を得るための方法及び装置
US5982821A (en) Frequency discriminator and method and receiver incorporating same
US4528512A (en) Timing synchronizing circuit for demodulators
JP3361995B2 (ja) 搬送波再生回路並びに搬送波再生方法
US5914985A (en) Digital demodulator
US4334312A (en) Phase synchronizing circuit for use in multi-level, multi-phase, superposition-modulated signal transmission system
JP3902661B2 (ja) 受信機、復調器および復調方法
US5170131A (en) Demodulator for demodulating digital signal modulated by minimum shift keying and method therefor
US5347228A (en) BPSK demodulator using compound phase-locked loop
JPS58114654A (ja) 基準搬送波再生回路
US4498050A (en) Demodulation device for composite PSK-PSK modulated waves
JP2931454B2 (ja) ディジタル位相変調信号復調回路
US5982200A (en) Costas loop carrier recovery circuit using square-law circuits
JPH0897874A (ja) オフセットqpsk復調器
JPH0479183B2 (ja)
EP0534180B1 (en) MSK signal demodulating circuit
JP3382892B2 (ja) 階層化伝送における位相変調信号をデジタル復調してフレーム同期パターン検出を行う方法及びその装置
JP3265052B2 (ja) デジタル変調波の復調装置
JP2748727B2 (ja) 搬送波同期回路
JP2958612B2 (ja) 多値qam復調装置
JP3262069B2 (ja) 周波数誤差検出回路
JPH03205940A (ja) ディジタル復調器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001212

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 12