JPH05211536A - 搬送波再生デジタル回路をもつコヒーレントな復調装置 - Google Patents

搬送波再生デジタル回路をもつコヒーレントな復調装置

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JPH05211536A
JPH05211536A JP4255803A JP25580392A JPH05211536A JP H05211536 A JPH05211536 A JP H05211536A JP 4255803 A JP4255803 A JP 4255803A JP 25580392 A JP25580392 A JP 25580392A JP H05211536 A JPH05211536 A JP H05211536A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル形式で動作するキャリア再生回路
を用いたコヒーレント復調回路を提供することを目的と
する。 【構成】 コヒーレント復調装置は復調回路とディジタ
ル形のキャリア再生回路を有する。ローカル発振器で発
生する2つの直交復調キャリア波はシンボルで変調され
た変調キャリア信号と混合されて、アナログ信号を発生
する。このアナログ信号はシンボル受信周波数でサンプ
ルされて入力ディジタル信号となる。ディジタル移相器
が、該移相器からの出力ディジタル信号を受信する比較
回路により供給される誤差信号パルスに従って、位相ル
ープディジタル処理回路からの復調位相だけ、入力信号
を移相する。復調キャリアと変調キャリアの位相差と周
波数差の補償は入力信号の移相によりディジタル的に後
向きに行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コヒーレントな復調装
置、そして特に、復調装置が受信する変調された信号の
中で搬送波を再生するための機構に関わる。
【0002】この復調装置は、例えば無線通信および/
または衛星通信の間のデジタル通信用のデジタル送信シ
ステムの受信器の中に組み込まれる。
【0003】
【従来の技術】送信システムの送信器内で、データデジ
タル信号は高周波搬送波を変調する。用いる変調は、多
相変調でも多振幅変調でもよい。多相変調は、N個の状
態または記号を持つ位相変調であり、ここでNは2の累
乗に等しい整数である;例えば、Nが 4, 8,または16に
等しい時、位相変調は MDP4, MDP8,または MDP16と略し
て表される。多振幅変調は“直交振幅変調”の頭文字を
とった略号 MAQで知られており、例えば 2, 4,または 8
個の振幅状態をもつ、それぞれ変調された2つ直交搬送
波を結合する; このようにして、多振幅変調は、例えば
4, 16, または64個の状態または記号を与え、それらは
頭文字 MAQ4, MAQ16, または MAQ64に対応する。
【0004】従って、用いられる変調がどれであろう
と、一つの搬送波から出る2つの位相直交波の被変調デ
ジタル信号から来た2つの成分信号による変調に訴える
のである。搬送周波数は、クロック周波数 1/ T (T は
クロック周期とする) とも呼ばれる記号発信周波数より
高い。変調されたデジタル信号は、一般に、送信システ
ムの送信器内で送信周波数に移調される。受信器内で
は、周波数移調機構と前段増幅機構が、送信された信号
を受信し、中間周波数に変調された多値信号を復調装置
に印加する。
【0005】送信器によって送信されるデジタル信号を
復原するために必要な2つの情報は、搬送波の位相と周
波数である。
【0006】既知の搬送波再生回路は位相制御技術を用
いる。これらの回路は、位相コンパレータ、フィルタ
ー、および電圧制御オッシレータを含むフェーズ・ロッ
ク・アナログ・ループ(PLL)の形で製作される。こ
のような製作例に伴う不都合な点は多数ある。性能面で
は、電圧制御オッシレータによって供給される復調搬送
波の周波数と送信器内の変調搬送波の周波数の間の周波
数の開きを補償すると、必ず、これらの搬送波間の周波
数の開きに比例し、ループの利得に逆比例する位相差が
出る。位相差は送信システムの性能に無視できない影響
を持つので、典型的には数十分の一度のごく小さな値に
抑えられなければならないが、そのためにはループの利
得を増やす必要がある。しかしながら、ループの安定性
のために、この利得を勝手に増やすことはできない。
【0007】この位相差によって誘発される他の影響
は、周波数キャプチャ・レンジが、許容静止位相差に対
応する周波数の値に限定されることである。
【0008】このような位相ループの利用面では、希望
の性能を得るためには手の離せない調節が必要である。
他方で、ループのパラメーターまたは送信システムのパ
ラメーターの一つ、例えば変調速度などを変更すると、
ループ全体の完全な定義のし直しが要求される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、全面的にデ
ジタル回路の形で設計される搬送波再生機構を供給する
ことによって、アナログ位相ループの不都合を修正する
ことを目的とする。このような条件下では、再生機構
は、一方では組み込み易くなり、他方では受信信号の変
調速度から独立の動作特性を示す。
【0010】
【課題を解決するための手段】このために、2つの直交
変調搬送波の多値変調によって得られる変調された信号
を受信するコヒーレントな復調装置で、この装置は変調
された信号を2つの復調されたアナログ成分信号に復調
するため直交復調搬送波をもつ復調機構を含み、この直
交復調搬送波は変調搬送波の周波数ロッキング・レンジ
に属する自由な周波数をもつ、装置であって、かつ2つ
の復調されたアナログ信号を2つの入力デジタル信号に
変えるために、変調された信号の記号をクロック周波数
でサンプリングする機構、入力信号をデジタル復調位相
によって2つの出力デジタル信号に移相するための移相
デジタル機構、2つの出力デジタル信号を受信し、送信
するエラー信号のパルスを作るための、一般化された比
較デジタル機構、および変調搬送波と復調搬送波の間の
位相差および周波数差を入力信号の移相によって先験的
に補償するために、エラー信号のパルスに応じてデジタ
ル復調位相を計算するデジタル処理機構をもつことを特
徴とする。
【0011】この復調装置は、アナログ回路としては、
2つの直交復調搬送波が受信する変調された信号を復調
する、ミキサーとオッシレータをもつ復調機構しか含ま
ない。復調機構内のオッシレータは、電圧制御オッシレ
ータではなく自由オッシレータである。これは、装置の
組込みを容易にし、より良い特性を得させてくれる。
【0012】移相機構、一般化された比較機構、および
処理機構によって基本的に実現される位相ループは全部
デジタルである。この位相ループは変調周波数で動作
し、この変調周波数は、在来の技術で、数十メガヘルツ
のクロック周波数として使うことができる。
【0013】本発明の特徴の一つとして、一般化された
デジタル比較機構は、その間に変調搬送波と復調搬送波
の間の位相の比較が行われる位相追跡(つまり“周波数
維持”)体制と、その間に搬送波間の周波数の比較が行
われる周波数キャプチャ体制を識別する。特に、一般化
された比較機構は、エラー信号の第一および第二のパル
スを、それぞれ、復調搬送波と変調搬送波の間の負の位
相差および正の位相差に応答してクロック信号で作る位
相比較デジタル機構、エラー信号の第三および第四のパ
ルスを、それぞれ、復調搬送波と変調搬送波の間の負の
周波数差および正の周波数差に応じてクロック信号で作
る周波数比較デジタル機構、および、それぞれの所定の
振幅間隔の中に含まれる出力デジタル信号の振幅をクロ
ック周波数で検出し、記号周期の倍数に相当する時間中
に所定間隔の中に含まれる出力デジタル信号の振幅の検
出の積算計数値が第一の所定閾値を上回る時、周波数比
較機構を始動させ、位相比較機構を停止し、また、上記
の振幅の検出の積算計数値が上記の第一の閾値を下回る
時、周波数比較機構を停止し、位相比較機構を始動させ
る制御信号を作る状態検出機構、を含む。
【0014】2つの体制の識別に寄与する状態検出機構
は、できれば、それぞれの所定間隔の中でのクロック周
波数での出力信号の振幅の検出に応答して検出パルスを
作る回路、上記の倍数相当時間中、検出パルスを計数す
る積算器、積算器内に累加された検出パルスの計数値を
上記の第一の所定閾値と比較し、検出パルスの計数値が
上記の第一の所定閾値を上回る時と下回る時にそれぞれ
対応する2つの状態をもつ論理的制御信号を作るコンパ
レータ、および、制御信号の状態に応じて、位相比較機
構と周波数比較機構のエラー信号パルスの出力を、デジ
タル処理機構の入力に切り換える切換機構、を含むこと
が望ましい。
【0015】本発明の他の特徴として、デジタル処理機
構は、上記の積算器内で倍数相当時間のあいだ累加され
た上記の検出パルス計数値が上記の第一の所定閾値を下
回る時は、一般化された比較機構から送信されるエラー
信号の第一のパルスによって増分され、第二のパルスに
よって減分され、また、上記の積算器内で上記の倍数相
当時間のあいだ累加された上記の検出パルス計数値が上
記の第一の所定閾値を上回る時は、一般化された比較機
構から送信されるエラー信号の第三のパルスによって増
分され、第四のパルスによって減分される積算−減算
器、第一または第三のパルスに応答して積算−減算器の
計数値を第一の所定パラメーターに加算し、第二または
第四のパルスに応答して積算−減算器の計数値を上記の
所定パラメーターから引算する加算−引算機構、加算−
引算機構によって行われた演算の結果に第二の所定パラ
メーターを掛算する機構、および、乗算機構によってク
ロック周波数で供給される積を累算し、復調位相を作る
機構、を含む。
【0016】積算−減算器はエラー信号の第一の積分を
ループ・フィルターに類似の仕方で行い、累算機構はエ
ラー信号の第二の積分を電圧制御オッシレータに類似の
仕方で実現する。この二重の積分で、変調搬送波と復調
搬送波の間の補償するべき周波数の開きがどうであろう
とも、零位相の静止差を得ることができる。
【0017】復調装置は、また、上記の積算器内で倍数
相当時間のあいだ累加された上記の検出パルス計数値が
上記の第一の所定閾値を下回る時、積算−減算器の内容
を定期的にセーブし、上記の積算器内で倍数相当時間の
あいだ累加された上記の検出パルス計数値が上記の第一
の所定閾値を上回る時、積算−減算器内にセーブした内
容を送信する機構を含むこともできる。
【0018】
【実施例】図1Aを参照すると、従来の技術によるデジ
タル送信システムの受信器内に含まれるコヒーレントな
復調装置は、復調回路CDおよび搬送波再生回路CRP
1を含む。このコヒーレントな復調装置は、デジタル送
信システムの送信器から送信される、変調搬送波にのっ
た変調された信号SIを受信する。
【0019】復調回路CDは、復調器の役割をする2つ
のミキサー11aと11b、2つのローパス・フィルタ
ー12aと12b、および(π/2)移相器13を含む。
搬送波再生回路CRP1としては、位相コンパレータ1
5、ループ・ローパス・フィルター16、および電圧制
御オッシレータ(VCO)17を含み、かつ、専門家に
は知られているある種の製作例においては、ループ・フ
ィルター16の入力に接続される周波数キャプチャ補助
機構(MAA)18を含むこともできる。
【0020】ミキサー11aと11bのそれぞれの第一
の入力は、変調された信号SIを受信する。再生された
搬送波信号SPは、ミキサー11aと11bの2つの第
二の入力に、それぞれ、直接および(π/2)移相器13
を通して印加される。ミキサーの出力は、それぞれ、フ
ィルター12aと12bを通して、コンパレータ15の
入力に接続される。フィルター12aと12bは、ミキ
サーから発信される復調された信号の中の、搬送波周波
数の2倍に近い周波数の高周波を捨てる。位相コンパレ
ータ15は、再生された変調搬送波信号SPと、これか
ら評価する変調搬送波との間の瞬間的な位相差を示すエ
ラー信号ε作る。オッシレータ17は、位相コンパレー
タ15の出力で作られ、ループ・フィルター16を通し
てオッシレータ17の制御入力に印加されるエラー信号
εに応答して、変調搬送波の周波数と位相に従う再生さ
れた搬送波信号SPを作る。
【0021】ループ・フィルター16の役割は、オッシ
レータ17を適当に制御するため、エラー信号εへの騒
音の影響を抑制することと、高周波成分を捨てることに
ある。フィルター12aと12bからそれぞれ来るベー
スバンド信号XとYは、送信器内の2つの直交搬送波を
変調する2つの成分信号に対応する。これら2つの信号
は、図には表されていないリジェネレータに印加され、
リジェネレータは、当初に発信されたデジタル情報を再
構成するために、一方で、復調された信号内で状態を識
別し、他方で、状態を閾値と比較して記号をデコードす
る。リジェネレータ内でのサンプリングの瞬間は、クロ
ック再生回路によって、例えばベースバンド信号XとY
から決められる。
【0022】図1Bは、例として、4状態をもつ位相変
調(MDP4)をフレネル・ダイアグラムの形で示す。
ダイアグラムに示した4つの十字記号は、変調された信
号に付随するベクトル
【数1】 の幾何学的な場所である。復調は変調された信号SIを
2つの復調搬送波上へ“投影”することから成るので、
そのためには、一方の搬送波の位相を予め再生する必要
がある。これはコンパレータ15によって実現され、コ
ンパレータ15は、ミキサーの2つの第二の入力にそれ
ぞれ直接におよび移相器13を通して印加される再生さ
れた搬送波信号SP=cos(ω0t+φ) の位相φ0 を、評
価、再生するべき搬送波の位相、ここではcos ω0tに従
わせるためのエラー信号εを作る。位相差φ0 を表すエ
ラー信号εは、復調された信号のベースバンド成分
(X,Y)および復調された信号の成分から正確に再建
される信号の成分
【数2】 から確立される。
【0023】位相コンパレータ15は、ある種の製作例
においては位相/周波数コンパレータによって置換され
るが、これは、特に搬送周波数が大きなレンジで変化す
る時に先ず搬送周波数を、そして次に搬送波の位相を正
確に得るためである。しかしながら、位相コンパレータ
15だけが用いられる場合は、キャプチャ補助機構18
が周波数キャプチャのために利用される。機構18は、
受信信号の中で送られてきた直交搬送波の周波数ロッキ
ング・レンジの中で制御オッシレータ17の定格周波数
を走査する信号SAAを作る。信号SAAは、周波数キ
ャプチャが起きると直ちに抑制される。装置18は特
に、周波数キャプチャ・レンジを大幅に広げることがで
きる。
【0024】従来の技術によるこのような回路の、以上
に述べられた不都合な点は、説明の前置で既に列挙され
た。我々は今度は、本発明に従う、デジタル的に変調さ
れた信号のための、搬送波再生デジタル回路を含む、コ
ヒーレントな復調装置を紹介する。
【0025】図1Aを参照すると、コンパレータ15に
よって供給されるエラー信号εは、シリーズのフィルタ
ー16と電圧制御オッシレータ17を通して、復調入力
edに印加される。フィルター16は、以下のラプラス
変換の形で書かれてモデル化されるインピーダンスを示
す: F(p)= (1 +τ2p)/τ1p τ1 とτ2 はフィルター16の特性から導かれる定数で
ある。
【0026】同様に、電圧制御オッシレータ17は、以
下のラプラス変換の形で書かれてモデル化されるインピ
ーダンスを示す: Z(p)= K0 / p 、ここで K0 はオッシレータ17の利得
である。
【0027】再生された搬送波SPは、従って、以下の
ラプラス変換の形で書かれる、受信信号SIを復調する
位相φを示す: φ(p) =(K0 /p) ・[(1 +τ2p)/(τ1p)]・ε(p) 即ち、 φ(p) =[K0 . τ2 /(τ1.p)+ K0 /(τ1.p2)]・ε(p) (1)
【0028】本発明の数学的原理は、上記の方程式 (1)
を成分に分けて使用することにある。このようにして、
フィルターや電圧制御オッシレータのようなアナログ部
品でなくデジタル電子部品から設計された搬送波再生回
路のための、“デジタル”位相ループの実現が可能にな
る。
【0029】方程式 (1)から導かれる、成分に分けた方
程式は次のように表される: φm+1 =φm + K0 T (T/ τ1)((τ2/T). εm + Wm ) (2a) W m =W m-1 +εm-1 とする。
【0030】Tは復調された信号の記号周期に対応する
サンプリング周期またはクロック周期を表し、φm はサ
ンプリング瞬間 t=mTの復調位相を表し、 Wm は中間変
数である。
【0031】図3のパルス応答による図は、方程式 (1)
の成分分けをより良く理解させてくれる。送信システム
H(p) の入力のパルスε(nT)に、応答Sntが組み合わさ
れる。従って、各瞬間t =nTに、信号ε(t) に応答して
システムを出る信号Snt(t)は、t =0 と t=nTの間に
印加されるn個のパルスに関する部分的応答の和で近似
される、即ち:
【数3】 ここで、H(t) はディラク・パルスのシステムの応答で
ある。
【0032】方程式 (1)の成分分けは、例えば前述の結
果から導出される。
【0033】方程式 2(a) の K0 T(T/τ1)および (τ2/
T)の項は次のように書ける:
【数4】
【0034】
【数5】
【0035】フェーズ・ロック・ループの特徴的なパラ
メーターを与える関係式を用いると: ωn = (K0 Kd / τ1)1/2 ξ = (τ2/2). ωn BL = Wn ( ξ+ 1/4)/(2ξ)
【0036】ここで、ωn およびK0はそれぞれオッシレ
ータ17の自然周波数および利得、Kd はループのコン
パレータ15の利得、ξはループの減衰係数、 BL はそ
の騒音帯を示す。これらの関係式は例えば GARDNER著
“フェーズロック技術”、JohnWiley & Sons, Inc.,(19
66), New Yorkという題の本に公表されている。
【0037】従って、方程式 (2a) は以下の形で書け
る:
【数6】
【0038】ADD=
【数7】 およびMUL=
【数8】 と置くと、方程式 (2a) は以下のように書ける: φm+1 =φm +MUL(ADD. εm + Wm ) (2b)
【0039】図2を参照すると、本発明のコヒーレント
な復調装置は復調回路CDと搬送波再生回路CRP2を
含む。
【0040】復調回路CDは、2つのミキサー11aと
11b、2つのフィルター12aと12b、および(π
/2) 移相器13を含み、それらは図1の場合と同じ配置
になっている。中間周波数にのった変調された信号SI
は、2つのミキサーの2つの第一の入力のそれぞれに印
加される。受信信号が予め中間周波数に移調されない場
合には、送信周波数に等しい定格周波数を持つ、搬送波
にのった変調された信号も、ミキサーの第一の入力に印
加することができることが注目されるだろう。
【0041】搬送波再生回路CPR2は、受信ローカル
・オッシレータ21、リズム再生回路22、2つのアナ
ログーデジタル・コンバータ23aと23b、デジタル
移相器24、一般化された位相比較回路25、および位
相ループ・デジタル処理回路26を含む。ローカル・オ
ッシレータは図1のオッシレータ17に代わるものなの
で、ミキサー11aと11bの第二の入力に直接におよ
び移相器13を通して接続される一つの出力を持つ。ロ
ーカル・オッシレータ21は正弦曲線信号を作るが、そ
の周波数は直交送信搬送波の周波数ロッキング・レンジ
に属する。リズム再生回路22は、変調された信号SI
を受信し、変調記号の送信周波数に等しい周波数1/Tを
もつサンプリング信号を作る。サンプリング信号は、ア
ナログーデジタル・コンバータ23aと23bのサンプ
リング・クロック入力に印加される。
【0042】アナログーデジタル・コンバータ23aと
23bは、復調回路CDのフィルター12aと12bか
ら来た2つの中間信号X* とY* を、リズム再生回路2
2によって供給されるサンプリング周波数 1/ Tでデジ
タル化する。2つのアナログーデジタル・コンバータ
は、デジタル移相器24の平行なデータ入力ED1とE
D2に、デジタル化された信号を、2つの入力バスBE
1とBE2によって供給する。デジタル化された信号
は、アナログ中間信号X* とY* のt =nTの瞬間のサン
プリングから生じた、Xn EとYn Eのような、入力サンプ
ル信号の対を送信する。
【0043】デジタル移相器24、一般化された比較回
路25、および位相ループ・デジタル処理回路26が、
“デジタル”位相ループを構成する。デジタル移相器2
4の平行なデータ出力SD1とSD2は、2つのそれぞ
れの出力バスBS1とBS2によって、比較回路25の
入力に接続される。比較回路25の2つの出力端子BU
とBDは、デジタル処理回路26の2つの入力に接続さ
れ、デジタル処理回路26の出力は、デジタル移相器2
4の移相入力 Eφに結線されるアドレス・バスBAφの形
をしている。
【0044】搬送波再生回路CRP2内に含まれる回路
の詳細な働きを明確に述べる前に、図2に示される本発
明の装置の一般的な働きを、ここで紹介する。
【0045】受信ローカル・オッシレータ21は、その
周波数精度はできれば水晶発振子で保証されることが望
ましいが、既に指摘したように、直交送信搬送波の周波
数ロッキング・レンジに属する周波数をもつ正弦曲線信
号を供給する。受信信号SIは次の形で表される: SI= ai cos(ω0t) − bi sin(ω0t)
【0046】ここで、(ai, bi)は確保された多値変調に
依存する一連の記号を表し、( cos(ω0t),sin(ω0t))は
直交搬送波の対を示す。
【0047】フィルター12aと12bの出力の中間信
号X* とY* は、位相差を除けば、次のように表され
る: X* = ai.cos (2π. Δf.t)t* = bi.sin (2π. Δf.t)t
【0048】Δf はローカル・オッシレータ21によっ
て発生する周波数と変調搬送波の周波数の間の周波数の
開きである。
【0049】中間信号X* とY* は、2つのコンバータ
23aと23bの出力でそれぞれ信号Xn EとYn Eを確立
するために、この場合、サンプリング記号の送信周波数
1/Tでサンプリングされる。
【0050】コンバータの出力のデジタル信号Xn EとY
n Eは、デジタル移相器24内で復調位相φn で移相され
るが、復調位相φn は一般化された比較回路25の出力
端子BUとBDによって印加される不連続な信号に応じ
て、位相ループ・デジタル処理回路26において確立さ
れる。
【0051】直観的に、図4を参照しながら、ミキサー
11aと11bの2つの第二の入力に印加される2つの
復調信号を(cos(ω0 + 2π. Δf)t, sin (ω0 + 2
π. Δf)t で表すと、2つの変調搬送波 (cos ω0t, si
n ω0t) は、2つの第二の入力に印加される2つの復調
信号を、各サンプリング瞬間 t=nTに、φn = 2πΔf.
nTだけ回転されることによって導出される。各サンプリ
ング瞬間 t=nTに移相φn を確立することが、正に移相
器24、回路25、および処理回路26の役割であり、
それは、復調信号を変調搬送波と帰納的に同位相に置
き、デジタル移相器24の出力SD1とSD2に送信さ
れる記号の値を復原するためである。
【0052】図5を参照すると、デジタル移相器24
は、入力レジスタ241、乗算・加算回路242、メモ
リーROM243、および信号レジスタ244を含む。
入力レジスタ241および信号レジスタ244は、それ
ぞれ、2つのアナログーデジタル・コンバータ23aと
23bで受信するデータおよび搬送波再生回路の出力で
比較回路25の方へ送信されるデータを、サンプリング
周波数またはクロック周波数 1/ Tで一時的にストック
するためのバッファ・メモリーを構成する。従って、入
力レジスタ241は、復調された信号の、サンプリング
された入力信号の対Xn EとYn Eを周波数 1/ Tで記憶
し、出力レジスタ244は、復調された信号の、サンプ
リングされた出力信号の対Xn sとYn sを記憶する。
【0053】移相器24の役割は、入力信号Xn EとYn E
を角度φn だけ移相して、復調された出力信号Xn EとY
n Eを確立することにある。図4は移相器の動作を図式で
表す。各瞬間 t=nTに、回転の関係式は次のように表さ
れる:
【数9】
【0054】複合回路242は入力レジスタ242から
対(Xn E,Yn E)を受信し、対(Xn SとYn S)を出力レ
ジスタ244に、移相器24の内部バスを経由して送信
する。対(Xn SとYn S)を計算する回路242は、従っ
て、乗算器4つ、加算器1つ、および減算器1つを含
む。メモリーROMを出る2つのバスが、一対の三角関
数(cos φn ,sin φn ) を回路242の入力に印加す
る。メモリーROM243は、0 ≦φn ≦2 πで、関数
cosφn とsin φn を成分に分けた形で含む。メモリー
のセルの中で(cos φn ,sin φn ) の対を読み取るた
めに、位相ループ・デジタル処理回路26は、バスBAφ
を通して、読み取りアドレスを供給し、2つのデータ・
バスの中で入力信号Xn EとYn Eの位相差角度φn に対応
する値を読み取る。
【0055】レジスタ241と244、回路242、お
よびメモリー243の中での転送、計算、および読み取
りの操作は、リズム再生回路22から発生するサンプリ
ング周波数 1/ Tのリズムで行われる。
【0056】位相ループ・デジタル処理回路26と調和
したメモリーROM243のプログラミングは、基本的
に、確保される変調(MAQ4, MAQ16,....) および正に確
保される変調に応じたループの希望安定性に依存するこ
とにが注目されるであろう。出力レジスタ244を出る
復調されたデジタル信号Xn SとYn Sは、送信されたデジ
タル信号を再構成するために、図には表されていないデ
コーダ回路に印加され、また、瞬間 t=nTの復調位相を
確立するために比較回路25の入力にも印加される。
【0057】図6に示されるような一般化された位相比
較回路25は、位相コンパレータ251、周波数コンパ
レータ252、状態検出器253、および切換回路25
4を含む。2つのコンパレータ251と252および状
態検出器253は、それぞれ、各自の入力で、復調され
た出力信号Xn SとYn Sを各瞬間 t=nTに受信する。位相
コンパレータ251の2つの出力U1 とD1 および周波
数コンパレータ252の2つの出力U2 とD2 は、切換
回路254内で、状態検出器253によって確立される
制御信号Clによって選択される。制御信号Clは、位
相コンパレータ251の出力U1 とD1 を比較回路25
の出力端子BUとBDに接続するためには論理レベル
“1”にあり、周波数コンパレータ252の出力U2
2 を端子BUとBDに接続するためには論理レベル
“0”にある。位相コンパレータ251は位相追跡体
制、即ち周波数維持体制において、復調位相φn を搬送
波の変調位相の上に“立ち直らせる”ために選択され
る。周波数コンパレータ252は、周波数キャプチャ体
制において、復調周波数を変調搬送波周波数上に“立ち
直らせる”ため、即ち、受信ローカル・オッシレータ2
1の周波数と変調搬送波周波数の間に存在する周波数の
開きΔf を抑制するために選択される。コンパレータ2
51と252の出力信号U1 とD1 、U2 とD2 、およ
び切換制御信号Clはパルスの形をしている。
【0058】今度は位相コンパレータ251、周波数コ
ンパレータ252、および状態検出器253の働きを、
図7,8,および9を参照しながら詳述する。
【0059】図7に示されるように、位相コンパレータ
251は、位相差計算回路251aと成形回路251b
を含む。
【0060】位相差計算回路251aは、特許申請 FR-
A-2 510331の図7に描かれたアナログ“信号処理機構”
に類似のものであってよい。この特許申請によると、信
号処理機構は2つの復調路のために、それぞれアナログ
の信号
【数10】
【数11】 を作るが、ここで、
【数12】
【数13】 はミキサーから発信される復調された信号を表し、Xと
Yは、変調の型の記号に依存する所定閾値との比較によ
る識別によって特に復調された信号の、復調された信号
XとYから正確に再構成された2つの信号を表す。処理
機構は、従来の技術のオッシレータ17のような電圧制
御オッシレータを制御するために、以下のような3進法
のエラー信号ε( φ) を作る:
【数14】
【0061】本発明では、位相差計算回路251aは各
瞬間 t=nTにエラー・サンプル信号εn CP を作るが、こ
のεn CP は信号ε( φ) に類似しており、これも3進法
(+,−, 0)である:
【数15】
【0062】回路251aから出た信号εn CP は成形回
路251bの入力に印加される。成形回路は、2つの閾
値コンパレータを含み、その出力U1 とD2 は、エラー
信号εn CP の3進法の状態“+”と“−”に応答して、
それぞれ信号Un CP とDn CPを発信し、その一つは或る
瞬間 t=nTに、状態“1”の能動的な短いパルスを示
す。エラー信号εn CP が零に等しい時は、信号Un CP
n CP のどちらも、能動的パルスを持たない。このエラ
ー信号εn CP の成形の役割は、後ほど、位相ループ・デ
ジタル処理回路26の説明の時に明らかにされるだろ
う。
【0063】図8を参照すると、周波数コンパレータ2
52は、位相差計算回路251a、領域検認回路252
a、遷移検認回路252b、Dフリップフロップ252
c、成形回路252d、および3入力付きアンド・ゲー
ト252eを含む。図8に描かれているが、回路251
aは実際には2つのコンパレータ251と252に共通
である。成形回路252dは、既に図7を参照しながら
紹介された回路251bに類似のものである。
【0064】位相差計算回路251aによって作られた
3進法エラー信号εn CP は、フリップフロップ252c
の入力Dに印加され、ある種の条件が満たされた時だけ
出力Qで検認される。そのために、復調されたサンプル
信号Xn SとYn SをバスBS1とBS2 経由で受信する領
域検認回路252a、エラー信号εn CP を受信する遷移
検認回路252b、およびリズム再生回路22は、アン
ド・ゲート252eの入力にそれぞれ接続される出力を
持ち、アンド・ゲート252eの出力はフリップフロッ
プ252cのクロック入力CLに接続される。
【0065】周波数コンパレータ252の動作の原理は
特許申請 FR-A-2552959 に記述されている復調された信
号の処理機構のそれに大体類似しており、リズム再生回
路22から、ゲート252e経由でフリップフロップ2
52cに印加されるクロック・パルス 1/ Tを抑制する
こと、つまり、フリップフロップの出力Qの、クロック
・パルスのすぐ前の状態を2つの条件下に維持すること
から成る。これらの2つの条件は、領域検認回路252
aと遷移検認回路252bによって確立される。
【0066】
【数16】 、および
【数17】 の時、領域検認回路252aの出力は低い状態“0”に
あるので、位相差計算回路251aの出力の状態は、D
フリップフロップ252c内で検認されない:
【0067】ここで、Rは所定の実数である。実際に
は、これらの関係式は、エラー信号の遷移が有意である
確率が非常に小さいこと、遷移が検認されてはならない
ことを証明させてくれる。
【0068】遷移検認回路252bの出力が高い状態
“1”にあるのは、位相差計算回路251aから来るエ
ラー信号εn CP が低い状態“−”から高い状態“+”に
遷移する、またはその逆の時だけである。ローカルな搬
送波の周波数と変調搬送波の周波数の差は、その場合、
零ではない。実際には、回路252bは、図4を参照す
ると、復調搬送波周波数(ω0/ 2π+Δf)と変調搬送波
周波数(ω0/ 2π) の差が正の時、フリップフロップ2
52cの出力を高い状態“+”に保ち、復調搬送波周波
数と変調搬送波周波数の差が負の時、低い状態“−”に
保たせてくれる。
【0069】FR-A-2552959では、使用される位相コンパ
レータは2進法エラー信号を発信するコンパレータであ
る。本発明の位相差計算回路251aは3進法のエラー
信号εn CP を供給する。第二の条件は補足的な条件で、
遷移検認回路252bの出力に“0”レベルを設け、瞬
間 t=nTと瞬間 t= (n +1)T の間のエラー信号εn C P
からεn+1 CP を、それぞれ、“+”または“−”レベル
から“0”レベルに遷移させることから成る。その場
合、周波数キャプチャ・レンジがより広がる。
【0070】状態検出器253の役割は、切換回路25
1を制御し、位相コンパレータ251の出力または周波
数コンパレータ252の出力のどちらかを選択的に検認
することであるが、今度は状態検出器253の原理を図
9を参照しながら記述する。状態検出器253は搬送波
再生デジタル・ループの2つの状態を検出する:“引込
み”状態と言われる第一の状態は位相追跡(または周波
数維持)体制に対応し、この間は位相コンパレータ25
1が選択される;“外れ”状態と言われる第二の状態は
周波数キャプチャ体制に対応し、この間は周波数コンパ
レータ252が選択される。この検出は、バスBS1
BS2 経由で状態検出器が受信する復調されたサンプル
信号の成分Xn SとYn Sの位置を、フレネル・ダイアグラ
ムの中で分析しながら行われる。
【0071】図10には、MAQ16 に関する、“星座”と
も呼ばれるフレネルの図が、例として示される。十字
“×”は、変調された信号SIの記号に付随するベクト
【数18】 の様々な地理的な場所を示す。ここで図4を参照する
と、本発明の、中間信号(X* ,Y* ) を作るための復
調の第一の段階は、受信した変調された信号を、変調搬
送波周波数(W0/2π) に対して周波数がΔf だけ異なる
信号 cos[(ω0 + 2πΔf)t]およびsin[( ω0 + 2πΔ
f)t]の上に“投影する”ことから成ることを見てきた。
図10に戻ると、周波数の開きΔf については、信号
[cos ( ω0 +2πΔf)t, sin (ω0 + 2πΔf)t]に対応
する軸は、変調信号 [cos ω0t , sinω0t] に対応する
軸に対して絶えず位相がずれており、送信された記号を
得るために行われる“投影”はMAQ16 変調に存在しない
記号の対を生み出す可能性がある。フレネル・ダイアグ
ラムには、変調された信号の記号または状態を含まない
“禁止領域”が適正に定義されている。禁止領域の位
置、形、および大きさは回路253a内でプログラミン
グされるが、それらは変調特性に依存する。禁止領域の
一例が、図10のダイアグラムの軸上の網かけした領域
によって示されている。
【0072】図9を参照すると、状態検出器は、禁止領
域検出回路253a、積算器253b、閾値付きデジタ
ルコンパレータ253c、および周波数ディバイダ25
3dを含む。禁止領域検出回路253aは、2つの入力
で、復調された信号の2つの成分Xn SとYn Sを受信し、
出力で、増分パルスINCを作り、増分パルスINC
は、復調された信号の上記の成分が禁止領域に属する
と、それに応答して積算器253bの増分入力UPに印
加される。これは、復調された信号の成分(Xn S
n S)の振幅が、それぞれ所定の振幅間隔の対に属して
いるということを意味する。周波数ディバイダ253d
はリズム再生回路22から来る周期Tのサンプリング信
号を受信し、周期信号MTを作る。この周期信号MT
は、積算器253bの零復帰入力RSおよびコンパレー
タ253cの始動入力EAに印加される。各周期MTの
終わりに、積算器253bは増分パルスの計数値をコン
パレータ253cの入力の一つに印加し、次いで零復帰
する。コンパレータ253cは、各周期MTが終わるた
びに、増分パルス計数値を第一の所定閾値と比較する。
コンパレータ253cの出力は、制御信号Clを切換装
置回路254に供給する。
【0073】禁止領域検出回路253aが復調された信
号(Xn S,Yn S)の中に禁止領域に属する記号を検出す
ると、高いレベル“1”への遷移を表す増分パルスIN
Cが積算器253bの計数値を1つ増やす。周波数ディ
バイダ253dにより定義される周波数 1/(MT) とサ
イクリックに、積算器253bの計数値がコンパレータ
253c内に記憶された第一のデジタル閾値と比較され
る。もし積算器253bの計数値がこの第一のデジタル
閾値を上回ると、制御信号Clが論理的状態“1”にな
り、周波数コンパレータ252の出力U2 とD2 が切換
回路254を通して端子BUとBDに接続される。もし
積算器253bの計数値がこの第一のデジタル閾値を下
回ると、制御信号Clが論理状態“0”になり、位相コ
ンパレータ251の出力U1 とD1 が切換回路254を
通して端子BUとBDに接続される。図4を参照する
と、積算器253cの計数値が第一の所定のデジタル閾
値を上回るということは、周波数の開きΔf が大きすぎ
るのでキャプチャ段階が初期化されねばならないこと、
つまり、周波数コンパレータ252の出力が検認されね
ばならないことを意味している。
【0074】デジタル処理回路26の役割は、成分に分
けた動作方程式を既に方程式(2b)として指摘した位相ル
ープを“シミュレーション”することである。言い換え
れば、回路26は、復調位相φn を作るために、一般化
された位相比較回路25の端子BUとBDにあるエラー
信号の特性を濾過し、このようにして、従来の技術のル
ープ15およびオッシレータVCO17に類似の役割を
演じる。
【0075】図11に示される製作例によると、デジタ
ル処理回路26は、積算−減算器261、極性選択回路
262、デジタル加算器263、増分レジスタ264、
バス・シフト回路265、および累算器266を含む。
切換回路254の出力端子BUとBDは、各瞬間t =nT
に、位相コンパレータ251から来る信号Un CP とDn
CP 、または周波数コンパレータ252から来る信号Un
CF とDn CF のどちらかを、それぞれ、積算−減算器2
61の積算制御入力UPと減算制御入力DOWNに印加
する。積算−減算器261のデータ出力と加算器263
の第一の入力は、双方向バスB1 によって接続されてい
る。加算器263の第二のデータ入力は、増分レジスタ
264の出力にバスB2 によって接続されている。加算
器263は、加算または引算の結果を、出力バスBS経
由でバス・シフト回路265に印加する。バス・シフト
回路の出力は累算器266の第一の入力に接続され、累
算器266の出力は、データ移相器24内でメモリーR
OM243のアドレスを指定するためのアドレス・バス
BAφとなり、また、累算器の第二の入力に再び戻って
くる。
【0076】方程式 (2b) から、瞬間 t= mT の復調位
相φm に、以下の等式によって与えられる位相増分値を
加算することによって、瞬間 t= (m +1)T の復調位相
φm+1が導出される。
【0077】VIP=MUL (ADD .εm + Wm ) ここで、εm は瞬間 t=mTのエラー信号であり、 Wm
Wm-1 +εm-1 は中間変数である。
【0078】従って、或る与えられた中間変数値 Wm
ついて、瞬間 t=mTの位相増分値VIPは、エラー信号
εm は“1”、“−1”、または“0”に等しいのでこ
の値Wm にADD,−ADDの値、または“0”を加
え、次に前記の演算の結果にMULを掛けることによっ
て導かれる。
【0079】一般化された位相比較回路25から来て、
積算−減算器261の積算入力UPと減算入力DOWN
にそれぞれ印加された信号は、積算−減算器261の計
数値を増やしたり減らしたりして、積算−減算器261
の計数値が、εm-1 が{−1,0,1}の組に属するよ
うな可能な値を持つエラー信号である上記の方程式に適
合しながら、各サンプリング瞬間に中間変数 Wm に等し
くなるようにさせる。積算−減算器261はこのように
して、中間信号の、ループ・フィルター16のそれに類
似の第一の積分を行う。3進法の不連続な信号εm は+
1または−1,或いは0の値をとるのだから、この中間
値への値ADD.εm の加算または引算は、値ADDを
足すことまたは引くこと、或いは何も演算を行わないこ
とにある。加算または引算は増分レジスタ264、加算
器263、および極性選択回路262によって行われ
る。このために、レジスタ264は、以下によって与え
られる、ADDに大体等しい2進法の値VADDを記憶
する:
【0080】
【数19】
【0081】極性選択回路262は、一般化された位相
比較回路の出力端子BUとBDに接続される2つの入力
と、加算器263の決定入力EDに接続される一つの出
力を持つ。回路262は、決定入力EDに、加算器26
3で行うべき演算、つまり加算または引算に対応する信
号を印加する。演算は、比較回路25の端子BUから送
信される信号Un CP またはUn CF に応答した加算と、位
相比較回路25の端子BDから送信される信号Dn CP
たはDn CF に応答した引算から構成される。パルス信号
n CP 、Dn CP 、Un CF 、およびDn CF が不在の時、即
ち、不連続のエラー信号が0に等しい時には加算も引算
も行われない。このようにして、回路262によって選
択される極性に応じて値(VADD)が積算−減算器2
61の内容に加えられるか、または引かれる。
【0082】位相増分値VIPを得るための乗数係数M
ULによる掛算は、バス・シフト回路265によって確
立される。アドレス・バスBAφの大きさ、即ち、デジ
タル移相器24のメモリーROM243のアドレスを指
定する読み取りのアドレス語のビット数をDIMとす
る。バスBAφは間隔〔0, 2π] に含まれる復調位相に
対応する2進法の語を運ぶが、これは、可能な位相増分
の全体を覆って、各瞬間t=mTの復調位相を確立するた
めである。バス BAφ内の各アドレス語は、間隔〔0,
2π] に属する不連続なφm の値に対して、メモリー2
43内に記憶された不連続な三角法関係の値 [cos φ
m , sin φm ] のアドレスを指定する。このようにし
て、DIMビットのアドレス語は、2進法の下の桁の要
素が基本位相増分
【数20】 に対応するようになっている。
【0083】乗数係数MULに対する位相増分を“標準
化する”ために、これはVIPをMULで割ること、つ
まり、語VIPの上の桁のビットを、VIPの標識に応
じて右または左の方へシフトさせることに等しいのだ
が、その場合、語VIPは、ADDの関数であるばかり
でなく、2DIM の関数でもあるシフト、即ち、以下の比
に最も近い整数値であるバス・シフトを受けなければな
らない: 2π/(2 DIM-1 . MUL)
【0084】従って、バス・シフトDEBは次の等式に
よって定義されると結論される: DEB=INT [log2 (π/(2 DIM-1 . MUL))]
【0085】ここにおいて、INTは“整数部分”関数
を表す。バス・シフト回路265の出力の位相増分値V
IPが、このようにして、各サンプリング瞬間 t=nTに
得られる。
【0086】瞬間 t= (m +1)T の復調位相φm+1 は、
累算器266内で、位相増分値VIPをt =mTの復調位
相φm に加算することによって得られる。累算器266
は、第一の入力で標準化された位相増分値VIPを受信
し、不連続三角関数値の対のアドレス(cosφm ,sinφ
m ) を発信する。このアドレスを担ったバスBAφは累
算器266の第二の入力に戻って来る。アドレスが一定
数のビットを持つように、得られた和の中の下の桁のビ
ットは削除される。累算器は、このようにして、アナロ
グ・オッシレータVCO17内で行われたものに類似
の、エラー信号の第二の積分を行う。
【0087】位相ループの成分に分けた動作方程式を考
慮しながら、つまり、デジタル回路の形で実現すること
を考慮しながら、位相ループがどのようにして“デジタ
ル的に導入される”かが示された。このようなデジタル
回路と古典的なアナログ位相ループの類似点が以下に提
示される。既に述べたように、積算−減算器261によ
って行われるエラー・サンプル信号のデジタル加算は、
図1の位相ループ・フィルター16によって行われるア
ナログ積分(1/ τ1p) のイメージである;同様に、累算
器266によって行われる増分は、電圧制御オッシレー
タ17によって行われるアナログ積分 ( K0 /p) のイメ
ージである。
【0088】図6および11を参照すると、点線で示し
た回路と接続については、あえて、これまで記述しなか
った。これらの回路と接続は、周波数キャプチャ手順の
管理機構を構成している。
【0089】図11を参照すると、キャプチャ手順管理
機構は、セーブ・レジスタ267、状態遷移検出回路2
68、および論理回路269を含む。セーブ・レジスタ
の入力/出力ゲートはバスB1 に接続される。論理回路
269の入力はバス・シフト回路265の出力バスに接
続される。論理回路269の出力の一つと状態検出器2
53の制御信号Clの出力が、状態遷移検出回路268
の入力に接続される。回路268の出力は、積算−減算
器261の負荷入力LOADと、セーブ・レジスタ26
7の読み取り/書き込み入力R/Wに通じている。
【0090】図12を参照すると、デジタル処理回路2
6により瞬間 t=(n+1)T の復調位相φn+1 が確立され
ることは、瞬間 t=nTの復調位相φn に、瞬間 t=(n+
1)Tの位相増分値VIPを加算することによって導かれ
る。従って、ローカル・オッシレータ21の周波数と直
交搬送波の周波数の間に与えられる周波数の一定の開き
Δf について、積算−減算器261の内容は、ループが
引込まれた状態にある時、上記の周波数の開きΔf に対
応する。実際には、積算−減算器は、位相増分値を、先
に見たように、和と積のパラメーターADDとMULを
除いて記憶する。大部分の応用において、この周波数の
開きΔf は、時間的に非常にゆっくり変化するので、外
れの後のループの再同期化に必要な平均時間のあいだは
一定していると考えることができる。
【0091】セーブ・レジスタ267は、正に周波数キ
ャプチャ位相の開始時に積算−減算器の内容を再初期化
するために利用される。そのために、レジスタ267
は、ループが引き込まれた状態にある時は積算−減算器
261の内容を定期的にセーブする。状態検出器253
が外れを検出すると、検出器253は、周波数コンパレ
ータ252の出力を検証するために論理レベル“1”の
状態遷移制御信号Clを印加する。信号Clは状態遷移
検出回路268の入力にも印加され、その出力は低い状
態“0”から高い状態“1”に遷移し、このようにし
て、積算−減算器261の内容をセーブ・レジスタ26
7の内容で再初期化する。このようにして、キャプチャ
位相は探されている周波数の開きΔf の近傍で始まるの
で、キャプチャ時間は大幅に減じられることになる。
【0092】ループの好ましくない外れにつながった、
周波数の傾斜や騒音などの擾乱原因が、この好ましくな
い外れに続いてくるキャプチャ位相の時に計算に入れら
れてはならない。論理回路269は正に、ローカル・オ
ッシレータ21によって発生した信号の周波数の周りに
許される周波数の開きΔf を限定することを目的とす
る。そのために、論理回路269は、バス・シフト回路
265の出力バスを通して、標準化された位相増分値を
受信し、この標準化された値が第二の所定閾値を上回る
時、その出力を高い状態“1”に置く。対応する超過信
号SDが、論理回路269の出力から状態遷移回路26
8の入力に印加され、すると、状態遷移回路268は、
周波数キャプチャ手順を再初期化するために、積算−減
算器261の内容の零復帰を命令する。
【図面の簡単な説明】
【図1A】従来の技術によるコヒーレントな復調装置の
ブロック・ダイアグラムである。
【図1B】コヒーレントな復調の原理を説明するための
フレネル・ダイアグラムである。
【図2】本発明のコヒーレントな復調デジタル装置のブ
ロック・ダイアグラムである。
【図3】位相ループの動作の方程式を成分に分けるため
に、パルス応答によって表したものである。
【図4】本発明のデジタル復調の原理を説明するための
フレネル・ダイアグラムである。
【図5】本発明のコヒーレントな復調装置に含まれるデ
ジタル移相器のブロック・ダイアグラムである。
【図6】本発明のコヒーレントな復調装置に含まれる一
般化された位相比較回路のブロック・ダイアグラムであ
る。
【図7】一般化された位相比較回路に含まれる位相コン
パレータのブロック・ダイアグラムである。
【図8】位相比較回路に含まれる周波数コンパレータの
ブロック図である。
【図9】位相比較回路に含まれる状態検出器のブロック
図である。
【図10】状態検出器の動作の原理を説明するための、
MAQ16変調の星座を表すフレネル・ダイアグラムで
ある。
【図11】本発明のコヒーレントな復調装置に含まれる
位相ループ・デジタル処理回路のブロック・ダイアグラ
ムである。
【図12】位相ループ・デジタル処理回路の動作の原理
を説明するためのフレネル・ダイアグラムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレン ルクレー フランス国, 22300 プルウレッチ, ケルレオ( 番地なし)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの直交変調搬送波の多値変調によっ
    て得られる変調された信号(SI)を受信するコヒーレ
    ントな復調装置で、この装置は変調された信号(SI)
    を2つの復調されたアナログ成分信号(X* ,Y* )に
    復調するため直交復調搬送波をもつ復調機構(CD)を
    含み、直交復調搬送波は変調搬送波の周波数ロッキング
    ・レンジに属する自由な周波数をもつ、復調装置であっ
    て、 2つの復調されたアナログ信号(X* ,Y* )を2つの
    入力デジタル信号(Xn E,Yn E)に変えるために、変調
    された信号の記号をクロック周波数 (1/T) でサンプリ
    ングする機構(23a,23b)、 入力信号をデジタル復調位相(φn )によって2つの出
    力デジタル信号(Xn S,Yn S)に移相する移相デジタル
    機構(24)、 2つの出力デジタル信号(Xn S,Yn S)を受信し、送信
    されるエラー信号のパルスを作る一般化された比較デジ
    タル機構(25)、および 変調搬送波と復調搬送波の間の位相差および周波数差を
    入力信号(Xn E,Yn E)の移相によって先験的に補償す
    るために、エラー信号のパルスに応じてデジタル復調位
    相(φn ) を計算するデジタル処理機構(26)、を含
    むことを特徴とする復調装置。
  2. 【請求項2】 移相デジタル機構(24)が、 復調位相(φn )の複数の不連続な値について2つの直
    交正弦曲線関数のデジタル値(cos φn , sin φn ) を
    記憶するメモリー(243)、および、 上記のクロック周波数(1/ T) に同期化された乗算・加
    算デジタル機構で、入力信号の一対のサンプル(Xn E
    n E)に、デジタル処理機構(26)で計算される復調
    位相値(φn )に対応する読み取りアドレスに応じてパ
    ラメーターが上記メモリー(243)内で読み取られる
    回転マトリクスを掛け、出力信号の一対のサンプル(X
    n S,Yn S)を作る機構、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 一般化された比較デジタル機構(25)
    が、 エラー信号の第一および第二のパルス(Un CP ,D
    n CP )を、それぞれ、復調搬送波と変調搬送波の間の負
    の位相差および正の位相差に応答してクロック信号で作
    る位相比較デジタル機構(251)、 エラー信号の第三および第四のパルス(Un CF ,D
    n CF )を、それぞれ、復調搬送波と変調搬送波の間の負
    の周波数差および正の周波数差に応じてクロック信号で
    作る周波数比較デジタル機構(252)、および それぞれの所定の振幅間隔(禁止領域)の中に含まれる
    出力デジタル信号(Xn S,Yn S)の振幅をクロック周波
    数で検出し、記号周期(T)の倍数に相当する期間(M
    T)中に所定間隔の中に含まれる出力デジタル信号(X
    n S,Yn S)の振幅の検出の積算計数値が第一の所定閾値
    を上回る時、周波数比較機構(252)を始動させ、位
    相比較機構(251)を停止し、また、上記の振幅の検
    出の積算計数値が上記の第一の閾値を下回る時、周波数
    比較機構を停止し、位相比較機構(251)を始動させ
    る制御信号(Cl) を作る状態検出機構(253,25
    4)を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の
    装置。
  4. 【請求項4】 状態検出機構(253,254)が、 それぞれの所定間隔の中でのクロック周波数での出力信
    号(Xn S,Yn S)の振幅の検出に応答して検出パルスを
    作る回路(253a)、 上記の倍数相当時間(MT)中、検出パルスを計数する
    積算器(253b)、 積算器内に累加された検出パルスの計数値を上記の第一
    の所定閾値と比較し、検出パルスの計数値が上記の第一
    の所定閾値を上回る時と下回る時にそれぞれ対応する2
    つの状態をもつ論理的制御信号(Cl) を作るコンパレ
    ータ(253c)、および 制御信号(Cl) の状態に応じて、位相比較機構(25
    1)と周波数比較機構(252)のエラー信号パルスの
    出力(U1 ,D1 ;U2 ,D2 )を、デジタル処理機構
    (26)の入力に切り換える切換機構、を含むことを特
    徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 デジタル処理機構(26)が、 上記の積算器内で倍数相当時間(MT)のあいだ累加さ
    れた上記の検出パルス計数値が上記の第一の所定閾値を
    下回る時は、一般化された比較機構(25)から送信さ
    れるエラー信号の第一のパルス(Un CP )によって増分
    され、第二のパルス(Dn CP )によって減分され、ま
    た、上記の積算器内で上記の倍数相当時間(MT)のあ
    いだ累加された上記の検出パルス計数値が上記の第一の
    所定閾値を上回る時は、一般化された比較機構から(2
    5)送信されるエラー信号の第三のパルス(Un CF )に
    よって増分され、第四のパルス(Dn CP )によって減分
    される内容を持つ積算−減算器(261) 第一または第三のパルスに応答して積算−減算器の計数
    値を第一の所定パラメーター(VINC)に加算し、第
    二または第四のパルスに応答して積算−減算器の計数値
    を上記の所定パラメーター(VINC)から引算する加
    算−引算機構(262,263,264)、 足算−引算機構によって行われた演算の結果に第二の所
    定パラメーター(MUL)を掛算する機構、および 乗算機構によってクロック周波数(1/T)で供給され
    る積を累算し、復調位相(φn )を作る機構、を含むこ
    とを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 その装置が、上記の積算器(253b)
    内で倍数相当時間(MT)のあいだ累加された上記の検
    出パルス計数値が上記の第一の所定閾値を下回る時、積
    算−減算器(261)の内容を定期的にセーブし、上記
    の積算器(253b)内で倍数相当期間(MT)のあい
    だ累加された上記の検出パルス計数値が上記の第一の所
    定閾値を上回る時、積算−減算器(261)内にセーブ
    した内容を送信する機構(267,268)を含むこと
    を特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 乗算機構(265)によって供給される
    積が第二の所定閾値を超えた時に積算−減算器(26
    1)の内容が零に再初期化されることを特徴とする請求
    項5または6のいずれかに記載の装置。
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