JPH06334698A - デジタル変調波の復調装置 - Google Patents

デジタル変調波の復調装置

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JPH06334698A
JPH06334698A JP11822793A JP11822793A JPH06334698A JP H06334698 A JPH06334698 A JP H06334698A JP 11822793 A JP11822793 A JP 11822793A JP 11822793 A JP11822793 A JP 11822793A JP H06334698 A JPH06334698 A JP H06334698A
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昇 多賀
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石川  達也
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Abstract

(57)【要約】 【目的】周波数離調が存在しても周波数変換キャリア及
び再生キャリアのスプリアスを抑圧しスプリアス妨害に
よる符号誤り率の劣化を生じないようにする。 【構成】デジタル変調波が同相及び直交検波器2、3で
検波され、それぞれA/D変換器6、7でデジタル化さ
れ、複素乗算器8で周波数変換され、変換出力がそれぞ
れLPF9、10で帯域制限され、複素乗算器11で位
相復調され、ラッチ回路13で復調データとして抽出さ
れる。位相検波器16、ループフィルタ21、NCO2
2、データ変換回路23、24、アップコンバータ29
はPLLを形成し、周波数誤差検出回路17、ループフ
ィルタ18、NCO25、データ変換回路26、27、
アップコンバータ28はAFCループを形成する。コン
バータ28、29は、キャリアをレートアップして、ス
プリアスを抑圧して用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、QPSK(4相位相
シフトキーイング)等の方式で変調されたデジタル変調
波の復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のQPSK変調波のを復調
するデジタル復調装置の一例を示すブロック図である。
入力端子1に導入されたQPSK変調波は、分配されて
同相検波器2と直交検波器3へ供給される。検波器2及
び3へ与えられる局部発振信号(以下局発と略称する)
は、局部発振器5からの固定周波数の局発が分配器4
で、0度位相の局発と90度位相の局発にされたもので
ある。検波器2、3の出力はそれぞれアナログデジタル
(A/D)変換器6及び7に入力され、クロック再生回
路12から供給されるシンボルレートの2倍の周波数
(以下2fsと記す)のクロックでデジタル値に変換さ
れる。ここで、デジタル化された検波出力は周波数変換
を実現する複素乗算器8に入力される。この複素乗算器
8は2fsのクロックで動作し、また、周波数変換キャ
リアとしては後述するAFCループからの局発出力が供
給されている。この複素乗算器8から得られたI軸成分
とQ軸成分の出力は、同一の周波数伝達特性を有するデ
ジタル低域通過フィルタ(LPF)9及び10にそれぞ
れ入力され、スペクトル整形される。これらのデジタル
低域通過フィルタ9、10はデジタルデータ伝送におけ
る符号間干渉防止に要求される伝達特性を形成するフィ
ルタであり、一般に送信側のフィルタ特性と組み合わさ
れたとき、いわゆるロールオフ特性が得られるように設
計されている。故に、デジタル低域通過フィルタ9、1
0の出力において、各検波出力はアイ開口率が十分に大
きくなるようにスペクトル整形される。デジタル低域通
過フィルタ9、10のそれぞれの出力は複素乗算器11
に入力される。複素乗算器11は2fsのクロックで動
作し、中間周波帯における周波数変換器即ちミキサと全
く同じ動作をベースバンド帯で実現できる(複素数を用
いない実数形式の乗算器は検波動作を行なうことはでき
ても、負の周波数成分を表現できないので一般的周波数
変換器とはならない)。複素乗算器11の出力は、2つ
に分配されて一つはクロック再生回路12に供給され、
信号中のシンボルタイミング成分が抽出される。クロッ
ク再生回路12では、シンボルレートの周波数(以下f
sと記す)のクロックと2fsのクロックを出力する。
また、複素乗算器11からのI軸成分及びQ軸成分の出
力は、ラッチ回路13に入力され、I軸成分、Q軸成分
のそれぞれがfsのクロックでラッチされ、復調データ
として出力端子14及び15に出力される。
【0003】さらに、ラッチ回路13の出力は、位相検
波器16に供給され、ここでは入力信号と数値制御発振
器(NCO)22の発振信号との位相差が検出される。
位相検波器16から得られた位相差情報は、キャリア再
生のためにループフィルタ21を介して数値制御発振器
22の周波数制御端子に供給される。ループフィルタ2
1には後述するループ切り換え信号も入力され、ループ
フィルタ21の動作状態が切り換えられる。数値制御発
振器22はオーバーフローを禁止しない累積加算回路で
あり、周波数制御端子に入力される信号の値に応じてそ
のダイナミックレンジまでの加算動作を行うため、発振
状態となりその周波数は、制御信号の値で変化する。即
ち、アナログ回路における電圧制御発振回路(VCO)
と全く同じように動作する。一般のVCOと異なる点
は、その発振周波数が非常に安定していることであり、
いわゆる水晶を用いたVCO(VCXO)以上の安定性
とVCXOでは実現できない広い周波数可変範囲を有す
る特徴がある。この数値制御発振器22の出力はデータ
変換回路23、24に入力されてサイン及びコサイン特
性の信号に変換されて複素乗算器11に周波数変換キャ
リアとして戻る。この一巡のループは完全デジタル構成
の位相ロックループ(PLL)であり、PLLとして安
定した動作が期待できる。
【0004】また、このシステムにはAFCループが形
成されている。即ち、位相検波器16から出力された位
相誤差信号は、周波数誤差検出回路17に供給される。
周波数誤差検出回路17は、入力信号と局発との周波数
誤差を検出することになる。この周波数成分は、AFC
ループフィルタ18で平滑化されて数値制御発振器25
の周波数制御端子に供給される。AFCループフィルタ
18には、周波数誤差検出回路17からループ切り換え
信号が入力されAFCループフィルタ18の出力信号の
ホールド動作のオン/オフ制御を行っている。数値制御
発振器25の出力は鋸状歯の信号であるために、データ
変換回路26、27でサイン(sin) 及びコサイン(cos)
特性の信号に変換されて複素乗算器8に供給される。以
上のループによりAFCループが形成されている。
【0005】また、周波数誤差検出回路17は周波数誤
差信号に応じてループ切り換え信号を出力する。まず、
初期の周波数引き込み時にはAFCループが動作し、P
LLが動作しないようにループ切り換え信号を出力す
る。そして、周波数誤差信号が十分小さくなるとループ
切り換え信号が変化し、AFCループフィルタ18の出
力信号はその時点でホールドされ、PLLがキャリア同
期をとるように引き込み動作を開始する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の復調装置に
おいても、AFCループ及びPLLの周波数変換キャリ
ア及び再生キャリアのスプリアスの問題がある。上記の
復調装置ではΔfの周波数離調が存在する場合、fsの
クロックで動作するAFCループの数値制御発振器25
は、ほぼΔfの周波数で発振し、その出力信号はデータ
変換回路26、27でサイン及びコサイン特性の信号に
変換され、2fsで動作する複素乗算器8に供給される
が、その周波数変換キャリアのスペクトルは図5に示す
ようにスプリアスが存在する。同様にPLLのデータ変
換回路23、24の再生キャリアにもスプリアスが存在
する。このスプリアスは妨害となり符号誤り率を劣化さ
せる原因となる。また、このスプリアスは特に周波数変
換キャリアの周波数(Δf)が大きくなるほど大きくな
るので、周波数離調が大きい場合に問題となる。
【0007】そこで、この発明は図3(B)に示すよう
な特性のフィルタ設けて、周波数変換キャリア及び再生
キャリアのスプリアスを抑圧し、スプリアス妨害による
符号誤り率の劣化を生じることのないデジタル変調波の
復調装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、変調波入力
に対して局部発振器からの局部発振周波数信号を乗算す
ることにより検波出力を得る検波手段と、この検波手段
の検波出力をシンボルレートの2倍の周波数でデジタル
変換するデジタル変換手段と、このデジタル変換手段の
出力に再生キャリアを乗算し、この乗算出力にシンボル
中心タイミングで位相検波を施して位相情報を得る位相
情報検出手段と、この位相情報検出手段からの前記位相
情報を平滑して数値制御発振器に供給し、前記数値制御
発振器の出力を正弦波に変換して前記再生キャリアを得
るキャリア発生手段と、このキャリア発生手段からの前
記正弦波をシンボルレートの2倍の周波数にレートアッ
プし、キャリア再生の周波数引き込み範囲のスプリアス
を抑圧するフィルタ手段とを備えたものである。
【0009】
【作用】上記の手段により、周波数変換キャリア及び再
生キャリアを2倍にレートアップした後、スプリアスを
抑圧するフィルタを通すことでスプリアスを十分除去で
きるため、スプリアス妨害により符号誤り率の劣化を生
じない。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の第1の実施例である。先に説
明した図2の回路と同一部分には同一符号を付してい
る。
【0011】入力端子1に導入されたQPSK変調波
は、分配されて同相検波器2と直交検波器3へ供給され
る。検波器2及び3へ与えられる局部発振信号(以下局
発と略称する)は、局部発振器5からの固定周波数の局
発が分配器4で、0度位相の局発と90度位相の局発に
されたものである。検波器2、3の出力はそれぞれA/
D変換器6及び7に入力され、クロック再生回路12か
ら供給されるシンボルレートの2倍の周波数(以下2f
sと記す)のクロックでデジタル値に変換される。ここ
で、デジタル化された検波出力は周波数変換を実現する
複素乗算器8に入力される。この複素乗算器8は2fs
のクロックで動作し、周波数変換キャリアとしては後述
するAFCループからの局発出力が供給されている。こ
の複素乗算器8から得られたI軸成分及びQ軸成分の出
力は、同一の周波数伝達特性を有するデジタル低域通過
フィルタ(LPF)9及び10にそれぞれ入力され、ス
ペクトル整形される。これらのデジタル低域通過フィル
タ9、10はデジタルデータ伝送における符号間干渉防
止に要求される伝達特性を形成するフィルタであり、一
般に送信側のフィルタ特性と組み合わされたとき、いわ
ゆるロールオフ特性が得られるように設計されている。
故に、デジタル低域通過フィルタ9、10の出力におい
て、各検波出力はアイ開口率が十分に大きくなるように
スペクトル整形される。デジタル低域通過フィルタ9、
10のそれぞれの出力は複素乗算器11に入力される。
複素乗算器11は2fsのクロックで動作し、中間周波
帯における周波数変換器、即ちミキサと全く同じ動作を
ベースバンド帯で実現できる(複素数を用いない実数形
式の乗算器は検波動作を行なうことはできても、負の周
波数成分を表現できないので一般的周波数変換器とはな
らない)。複素乗算器11のI軸成分及びQ軸成分の出
力は、2つに分配されて一つはクロック再生回路12に
供給される。クロック再生回路12では、信号中のシン
ボルタイミング成分が抽出されて、シンボルレートの周
波数(以下fsと記す)のクロックと2fsのクロック
を作成して出力している。また、複素乗算器11の出力
は、ラッチ回路13に入力され、I軸成分、Q軸成分が
それぞれfsのクロックでラッチされ、復調データとし
て出力端子14及び15に出力される。
【0012】さらに、ラッチ回路13の出力は、位相検
波器16に供給され、ここでは入力信号と数値制御発振
器(NCO)22の発振信号との位相差が検出される。
位相検波器16からの位相差情報は、キャリア再生のた
めにループフィルタ21を介して数値制御発振器22の
周波数制御端子に入力される。ループフィルタ21には
後述するループ切り換え信号も入力され、ループフィル
タ21の動作状態が切り換えられる。数値制御発振器2
2はオーバーフローを禁止しない累積加算回路であり、
周波数制御端子に入力される信号の値に応じてそのダイ
ナミックレンジまでの加算動作を行うため、発振状態と
なりその周波数は、制御信号の値で変化する。即ち、ア
ナログ回路における電圧制御発振回路(VCO)と全く
同じように動作する。一般のVCOと異なる点は、その
発振周波数が非常に安定していることであり、いわゆる
水晶を用いたVCO(VCXO)以上の安定性とVCX
Oでは実現できない広い周波数可変範囲を有する特徴が
ある。この数値制御発振器22の出力はデータ変換回路
23、24に入力されてサイン(sin) 及びコサイン(co
s) 特性の信号に変換されてPLLアップコンバータ2
9に供給される。 PLLアップコンバータ29では、
サイン及びコサイン特性の信号を2fsのクロックにレ
ートアップし、PLL引き込み範囲の信号帯域のスプリ
アスを十分に抑圧する低域通過フィルタ(LPF)に通
して、複素乗算器11に供給している。この一巡のルー
プは完全デジタル構成のPLLであり、PLLとして安
定した動作が期待できる。
【0013】また、このシステムにはAFCループが形
成されている。即ち、位相検波器16から出力された位
相誤差信号は、周波数誤差検出回路17に供給される。
周波数誤差検出回路17は、入力信号と局発との周波数
誤差を検出することになる。この周波数誤差成分は、A
FCループフィルタ18で平滑化されて数値制御発振器
(NCO)25の周波数制御端子に供給される。AFC
ループフィルタ18には、周波数誤差検出回路17から
ループ切り換え信号も入力されAFCループフィルタ1
8の出力信号のホールド動作のオン/オフ制御を行って
いる。数値制御発振器25の出力は鋸状歯の信号である
ために、データ変換回路26、27でサイン及びコサイ
ン特性の信号に変換されてAFCアップコンバータ28
に供給され、2fsのクロックにレートアップされ、A
FC周波数引き込み範囲の信号帯域のスプリアスを十分
に抑圧する低域通過フィルタ(LPF)を通して、複素
乗算器8に供給されている。
【0014】以上のループによりAFCループが形成さ
れている。また、周波数誤差検出回路17は周波数誤差
信号に応じてループ切り換え信号を出力する。まず、初
期の周波数引き込み時にはAFCループが動作し、PL
Lが動作しないようにループ切り換え信号を出力する。
そして、周波数誤差信号が十分小さくなるとループ切り
換え信号が変化し、これによりAFCループフィルタ1
8の出力信号はその時点でホールドされ、PLLがキャ
リア同期をとるように引き込み動作を開始する。
【0015】上記のように構成することにより周波数離
調が存在する場合にも、周波数変換キャリア及び再生キ
ャリアのスプリアスが抑圧されるので、従来の如くスプ
リアス妨害による符号誤り率の劣化を生じることなく、
きわめて良好なデジタル変調波の復調が可能となる。
【0016】図3(A)にAFCアップコンバータ28
の具体的な例を示して説明する。入力端子401、40
2にはそれぞれデータ変換回路26、27からの信号が
入力される。これらの信号は0挿入回路403、405
で2fsのクロック毎に0が挿入され低域通過フィルタ
(LPF)404、406にそれぞれ供給される。LP
F404、406はAFCループの周波数引き込み範囲
のスプリアスを十分に抑圧する特性のフィルタであり、
LPF404、406で十分にスプリアスを抑圧した出
力は出力端子407、408から複素乗算器8へ供給さ
れる。
【0017】図2はこの発明の第2の実施例である。先
に説明した図1の回路と同一部分には同一符号を付して
いる。この実施例では、PLLのみを用いてキャリア再
生を行っている。入力端子1に導入されたQPSK変調
波は、分配されて同相検波器2と直交検波器3へ供給さ
れる。検波器2及び3へ与えられる局発は、局部発振器
5からの固定周波数の局発が分配器4で、0度位相の局
発と90度位相の局発にされたものである。検波器2、
3の出力はそれぞれA/D変換器6及び7に入力され、
クロック再生回路12から供給されるシンボルレートの
2倍の周波数2fsのクロックでデジタル値に変換され
る。ここで、デジタル化された検波出力は複素乗算器8
に入力される。この複素乗算器8は2fsのクロックで
動作し、再生キャリアとしてはアップコンバータ29か
らの局発出力が用いられる。この複素乗算器8から得ら
れたI軸成分とQ軸成分の出力は、同一の周波数伝達特
性を有するデジタル低域通過フィルタ(LPF)9及び
10にそれぞれ入力され、スペクトル整形される。これ
らのデジタル低域通過フィルタ9、10はデジタルデー
タ伝送における符号間干渉防止に要求される伝達特性を
形成するフィルタであり、一般に送信側のフィルタ特性
と組み合わされたとき、いわゆるロールオフ特性が得ら
れるように設計されている。故に、デジタル低域通過フ
ィルタ9、10の出力において、各検波出力はアイ開口
率が十分に大きくなるようにスペクトル整形される。デ
ジタル低域通過フィルタ9、10のそれぞれの出力は、
2つに分配されて一つはクロック再生回路12に供給さ
れる。ここでは、信号中のシンボルタイミング成分が抽
出されて、シンボルレートの周波数fsのクロックと2
fsのクロックを出力する。また、デジタル低域通過フ
ィルタ9、10の出力は、ラッチ回路13に入力され、
I軸成分、Q軸成分がそれぞれfsのクロックでラッチ
され、復調データとして出力端子14及び15に導出さ
れる。
【0018】さらに、ラッチ回路13の出力は、位相検
波器30に供給され、入力信号と数値制御発振器22の
発振信号との位相差が検出される。ラッチ回路13から
後述のデータ変換回路23、24まではfsのクロック
で動作する。位相検波器30からの位相差情報は、キャ
リア再生のためにループフィルタ31を介して数値制御
発振器22の周波数制御端子に入力される。数値制御発
振器22はオーバーフローを禁止しない累積加算回路で
あり、周波数制御端子に入力される信号の値に応じてそ
のダイナミックレンジまでの加算動作を行うため、発振
状態となりその周波数は、制御信号の値で変化する。即
ち、アナログ回路における電圧制御発振回路(VCO)
と全く同じように動作する。一般のVCOと異なる点
は、その発振周波数が非常に安定していることであり、
いわゆる水晶を用いたVCO(VCXO)以上の安定性
とVCXOでは実現できない広い周波数可変範囲を有す
る特徴がある。この数値制御発振器22の出力はデータ
変換回路23、24に入力されてサイン及びコサイン特
性の信号に変換されてPLLアップコンバータ29に供
給される。PLLアップコンバータ29では、サイン及
びコサイン特性の信号を2fsのクロックにレートアッ
プし、PLL引き込み範囲のスプリアスを十分に抑圧す
るLPFを通した後、複素乗算器8に供給する。この一
巡のループは完全デジタル構成のPLLであり、PLL
として安定した動作が期待できる。また、PLLの周波
数引き込み範囲のスプリアスを抑圧するため、再生キャ
リアのスプリアスが妨害となり符号誤り率を劣化させる
こともない。この他にもこの発明はその要旨を逸脱しな
い範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
周波数離調が存在する場合でも、周波数変換キャリア及
び再生キャリアのスプリアスを十分に抑圧することで、
スプリアス妨害のための符号誤り率の劣化を生じること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す構成説明図。
【図2】この発明の第2の実施例を示す構成説明図。
【図3】この発明に係わるアップコンバータの実施例
と、スプリアスの抑圧を特性を示す説明図。
【図4】従来考えられたデジタル変調波の復調装置を示
す図。
【図5】周波数変換キャリアのスペクトルとそのスプリ
アスを示す図。
【符号の説明】
2…同相検波器、3…直交検波器、4…分配器、5…局
部発振器、6、7…A/D変換器、8…複素乗算器、
9、10…デジタル低域通過フィルタ、11…複素乗算
器、12…クロック再生回路、13…ラッチ、16…位
相検波器、17…周波数検出回路、18…AFCループ
フィルタ、21…PLLループフィルタ、22…数値制
御発振器、23…データ変換回路、24…データ変換回
路、25…数値制御発振器、26…データ変換回路、2
7…データ変換回路、28…AFCアップコンバータ、
29…PLLアップコンバータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 進 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調波入力に対して局部発振器からの局
    部発振周波数信号を乗算することにより検波出力を得る
    検波手段と、 この検波手段の検波出力をシンボルレートの2倍の周波
    数でデジタル変換するデジタル変換手段と、 このデジタル変換手段の出力に再生キャリアを乗算し、
    この乗算出力にシンボル中心タイミングで位相検波を施
    して位相情報を得る位相情報検出手段と、 この位相情報検出手段からの前記位相情報を平滑して数
    値制御発振器に供給し、前記数値制御発振器の出力を正
    弦波に変換して前記再生キャリアを得るキャリア発生手
    段と、 このキャリア発生手段からの前記正弦波をシンボルレー
    トの2倍の周波数にレートアップし、キャリア再生の周
    波数引き込み範囲のスプリアスを抑圧するフィルタ手段
    とを具備したことを特徴とするデジタル変調波の復調装
    置。
  2. 【請求項2】 変調波入力に対して局部発振器からの局
    部発振周波数信号を乗算することにより検波出力を得る
    検波手段と、 この検波手段の検波出力をシンボルレートの2倍の周波
    数でデジタル変換するデジタル変換手段と、 このデジタル変換手段の出力に周波数変換キャリアを乗
    算し、周波数変換出力を得る周波数変換手段と、 この周波数変換手段の出力が供給されスペクトル整形を
    行うデジタル低域通過フィルタ手段と、 このデジタル低域通過フィルタ手段の出力と再生キャリ
    アを乗算して、この乗算出力にシンボル中心タイミング
    で位相検波を施して位相情報を得る位相検波手段と、 前記位相検波手段からの前記位相情報を平滑して第1の
    数値制御発振器に供給し、前記第1の数値制御発振器の
    出力を正弦波に変換して前記再生キャリアを得る位相ロ
    ックループ手段と、 前記位相情報が入力され、前記変調波入力の周波数と前
    記局部発振周波数信号との所定の関係の周波数誤差を検
    出する周波数誤差検出手段と、 この周波数誤差検出手段からの周波数誤差出力を平滑化
    して第2の数値制御発振器に供給し、前記第2の数値制
    御発振器の出力を正弦波に変換する周波数変換キャリア
    発生手段と、 この周波数変換キャリア発生手段からの前記正弦波をシ
    ンボルレートの2倍の周波数にレートアップし、前記周
    波数変換手段の周波数引き込み範囲のスプリアスを抑圧
    するフィルタ手段とを有することを特徴とするデジタル
    変調波の復調装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7402278B2 (en) 1996-09-24 2008-07-22 Samolyk Keith A Method of recovering blood from an extracorporeal circuit

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US7402278B2 (en) 1996-09-24 2008-07-22 Samolyk Keith A Method of recovering blood from an extracorporeal circuit

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JP3265052B2 (ja) 2002-03-11

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