JP3396047B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP3396047B2
JP3396047B2 JP01547093A JP1547093A JP3396047B2 JP 3396047 B2 JP3396047 B2 JP 3396047B2 JP 01547093 A JP01547093 A JP 01547093A JP 1547093 A JP1547093 A JP 1547093A JP 3396047 B2 JP3396047 B2 JP 3396047B2
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昭夫 山本
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MSK(Minimum Ph
ase Shift Keying)変調やQPSK(Quadrature P
hase Shift Keying)変調等のディジタル変調された
信号を受信するヘテロダイン受信機等に用いて好適な
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】受信したMSK信号を復調するための同
期検波方式を用いた従来のディジタル信号復調装置で
は、基準信号である搬送波の再生方法が重要であり、例
えば特開昭55−73164号公報の記載の技術では、
搬送波再生回路として変形コスタスル−プを用いて搬送
位相誤差信号を抽出し、これによって電圧制御発振器を
制御して搬送波を得るようになっている。この技術によ
ると、搬送波の周波数変動が大きい場合には最良の状態
で復調できず、復調装置の性能が劣化するという問題が
あが、搬送波の周波数変動の大きい伝送システムにおい
ては、搬送波再生回路内の電圧制御発振器(VCO)等
の設計を変動の大きさに対応して行なうことにより、搬
送波を良好に再生でき、従って、変調波を復調すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、即ち、ヘテロダイン受信機のように、局部発振器
のドリフトにともなう中間周波数のドリフトに対して、
固定の中間周波数通過用バンドパスフィルタによる側帯
波の過不足や搬送波のπ/2(90度)移相器の位相ず
れについて配慮されておらず、再生信号の誤り率が劣化
するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、かかる問題を解消し、M
SK変調等でデジタル変調された信号を安定に復調可能
とした受信装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ディジタル変調された信号を受信する受
信装置であって、ミサク手段と、局部発振手段と、局部
発振手段を制御するPLL手段とを備え、受信したディ
ジタル変調信号を周波数変換する周波数変換手段と、周
波数変換手段からの信号を異なる移相の搬送波で同期検
波する第1及び第2の同期検波手段と、この搬送波を発
生する同期検波用発振手段と、第1及び第2の同期検波
手段の出力信号を復調するディジタル化復調手段とを備
え、同期検波用発信手段からの信号と周波数変換手段か
らの信号との周波数誤差を検出し、この誤差に応じて該
周波数変換手段を制御するものである。
【0006】また、本発明は、ディジタル変調された信
号を受信する受信装置であって、ディジタル変調された
入力信号を異なる位相の搬送波で同期検波する第1及び
第2の同期検波手段と、この搬送波を発生する同期検波
用発振手段と、同期検波用発振手段の発振周波数を制御
するPLL手段とを含む同期検波部と、第1及び第2の
同期検波手段の出力信号を復調するディジタル化復調手
段とを備えてなり、同期検波用発振手段からの信号と、
該入力信号との周波数誤差を検出し、その誤差に応じて
該同期検波部を制御するものである。
【0007】
【作用】受信したディジタル変調の信号を周波数変換す
る周波数変換手段では、ミキサ手段の局部発振手段をP
LL手段で制御する構成をなしているので、この局部発
振手段の発振周波数が安定化されており、上記の周波数
誤差に応じて周波数変換手段を制御するものであるか
ら、かかる周波数誤差がなくなるように、上記の局部発
振手段の発振周波数が安定に制御されることになる。こ
のため、受信したディジタル変調の信号に周波数変動が
あっても、これが周波数変換手段によって変換されて安
定した周波数の信号となり、同期検波器で位相ずれのな
い状態で検波が可能となる。従って、この検波出力を復
調する復調回路は最良の状態で復調動作を行ない、復調
データの誤り率の劣化を防止できる。
【0008】また、入力したディジタル変調の信号を同
期検波する同期検波部では、その同期検波用発振手段が
PLL手段で制御されるので、同期検波用発振手段から
は安定した発振周波数の同期検波用の搬送波が得られ、
また、上記の周波数誤差に応じて同期検波部を制御する
ので、かかる周波数誤差がなくなるように、同期検波用
発振手段の発振周波数が安定に制御されることになる。
このため、入力したディジタル変調の信号に周波数変動
があっても、この信号の同期検波が安定して行なわれる
ことになり、同期検波器で位相ずれのない状態で検波が
可能となる。従って、この検波出力を復調する復調回路
は最良の状態で復調動作を行ない、復調データの誤り率
の劣化を防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、ヘテロダイン受信
機に適用したものとして、図面を用いて説明する。図1
は本発明による受信装置の一実施例を示すブロック図で
あって、1は入力端子、2はミクサ回路、3は局部発振
器、4は選局回路、5はマイクロコンピュータ(以下、
マイコンという)、6は入力端子、7はIF(中間周
波)フィルタ、8は分配器、9,10は同期検波回路、
11は同期検波用発振器、12はπ/2移相器、13は
周波数誤差検出回路、14は基準発振器、15は位相比
較器、16は分周器、17はディジタル化復調回路、1
8,19はA/D(アナログ/ディジタル)コンバー
タ、20,21はFIRフィルタ、22は複素乗算器、
23,24はROM(リードオンリメモリ)、25,2
6は出力端子、27は位相検出器、28はROM、29
はクロック再生回路である。
【0010】同図において、入力端子1から入力される
受信無線周波(RF)信号はミクサ回路2でチャンネル
選局用の局部発振器3の出力信号と混合され、IF(中
間周波)信号に変換される。また、マイコン5からは入
力端子6から入力されるチャンネル選局信号に応じた選
局デ−タが出力され、局部発振器3の出力信号を分周す
る選局回路4内の分周器の分周比を変化させる。この選
局回路4では、この分周器の出力信号と基準発振器14
からの非常に安定した周波数の基準信号とが位相比較さ
れ、これらの周波数が一致するようにその位相誤差信号
によって局部発振器3の発振周波数を制御する。これに
より、局部発振器3から選局データに応じた周波数の出
力信号が得られ、これがミクサ回路2に供給される。
【0011】このミクサ回路2の出力信号がバンドパス
フィルタであるIFフィルタ7に供給されることによ
り、入力端子6から入力されるチャンネル選局信号によ
って指定されるチャンネル以外の受信信号や不要な帯域
外雑音、妨害等が除去され、このチャンネル選局信号に
よって指定されるチャンネルのIF信号が選局される。
また、IFフィルタ7では、伝送路の特性を最適とする
ように波形等化も行なわれる。
【0012】IFフィルタ7から出力されるIF信号は
分配器8で2分配され、同期検波回路9,10に供給さ
れる。同期検波回路9では、電圧制御型発振器(VC
O)である同期検波用発振器11から出力される搬送波
がπ/2移相器12で移相されて供給され、これによっ
て分配器8からのIF信号が同期検波される。また、同
期検波回路10でも、同期検波用発振器11からの搬送
波によって分配器8からのIF信号が同期検波される。
同期検波回路9,10の出力信号はディジタル化復調回
路17に供給されるとともに、周波数誤差検出回路13
に供給される。
【0013】同期検波用発振器11と分周器16と位相
比較器15とは基準発振器14からの基準信号を入力す
るPLL回路を形成しており、同期検波用発振器11の
発振周波数がIFフィルタ7の中心周波数(基準IF周
波数)と一致するように、このPLL回路が動作する。
このように、PLL回路を用いることにより、基準発振
器14から出力される基準信号から同期検波回路9,1
0の搬送波が形成される。
【0014】ディジタル化復調回路17では、同期検波
回路9,10の出力信号が夫々A/Dコンバータ18,
19でディジタル化され、波形整形用のFIRフィルタ
20,21を介して複素乗算器22に供給される。この
複素乗算器22と位相検出器27とROM28はディジ
タルPLL検波回路を構成しており、複素乗算器22の
2つの出力信号からROM23,24によって復調デー
タが得られ、出力端子25,26から出力される。ま
た、複素乗算器22の2つの出力信号からクロック再生
回路29によってクロックが再生され、このクロックを
サンプリングパルスとして、A/Dコンバータ18,1
9は同期検波回路9,10の出力信号をディジタル化す
る。かかるディジタル化復調回路17の動作は、例え
ば、電子通信学会技術報告SAT−48「衛星通信用デ
ィジタル復調LSIの開発」で詳細に説明されており、
ここでは、その動作のこれ以上の詳細な説明を省略す
る。
【0015】ところで、例えば、入力端子1より入力さ
れるRF信号に周波数ずれが生ずると、ミクサ回路2か
ら出力されるIF信号の周波数がIFフィルタ7の基準
IF周波数からずれてしまい、復調特性が劣化する。そ
こで、この実施例では、これを防止するために、AFC
(自動周波数制御)機能が設けられている。
【0016】即ち、同期検波回路9,10の出力信号は
周波数誤差検出回路13に供給されて、ディジタル化復
調回路17のクロック再生回路29から出力されるクロ
ック信号でもって処理され、IFフィルタ7から出力さ
れるIF信号の周波数と同期検波用発振器11の出力信
号の周波数との差が検出させる。この周波数差信号がA
FC制御信号として選局用のマイコン5に供給される。
周波数誤差検出回路13の周波数誤差検出動作は、例え
ば上記の特開昭55−73164号公報等に詳しく述べ
られているように、コスタスル−プ等を用いて行なわれ
る。この周波数誤差検出動作は、周波数誤差を帰還する
AFCル−プであるため、後段のディジタル化復調回路
17が同期状態になくてもAFCル−プがかかる。
【0017】かかるAFC機能でもって、同期検波回路
9,10の出力信号から周波数ずれが検出され、選局デ
−タを出力するマイコン5にこのずれ情報が帰還されて
局部発振器3の発振周波数が制御される。これにより、
IFフィルタ7の基準IF周波数に周波数が一致した安
定なIF信号を容易に得ることができ、良好なデジタル
信号復調動作を得ることができる。
【0018】この実施例は、周波数誤差検出にクロック
信号を用いる例えばMSK等のディジタル変調方式の復
調に効果がある。
【0019】以上のように、この実施例では、周波数誤
差を帰還する上記のAFCル−プによってミクサ回路2
から出力されるIF信号の周波数がIFフィルタ7の基
準IF周波数に一致するようになるので、固定通過帯域
のIFフィルタ7による側帯波の過不足がなくなるし、
また、同期検波用発振器11の発振周波数がIFフィル
タ7の基準IF周波数に正確に一致するようになるの
で、同期検波回路9,10での同期検波が正しく行なわ
れ、従って、ディジタル化復調回路17での復調動作が
最良の状態で行なわれて復調データの誤り率の劣化を防
止できる。
【0020】また、この実施例では、選局部(チューナ
部)を制御するAPCループは、同期検波回路9,10
の出力信号から周波数誤差を検出し、その周波数誤差信
号を選局部(チューナ部)に帰還する構成をなしている
ため、後段のディジタル化復調回路17が同期状態にな
くても選局部(チューナ部)に制御がかかることにな
り、受信RF信号に大きな周波数ずれが生じた場合で
も、安定なAFC特性が得られる。
【0021】さらに、この実施例では、同期検波回路
9,10の搬送波発生手段として固有の基準発振器を用
いるのではなく、選局用の基準発振器14を同期検波用
発振器11の制御用基準発振器としても用いるようにし
ているので、回路構成の簡略化や基準発振器を複数用い
ることによる相互妨害の発生を抑えることができる。
【0022】図2は図1における周波数誤差検出回路1
3の一具体例を示すブロックであって、13a,13b
は乗算器、13cはLPF(ローパスフィルタ)であ
り、図1に対応する部分には同一符号をつけている。
【0023】この具体例は変形コスタスル−プをなすも
のである。図2において、同期検波回路9,10の出力
信号を乗算器13aで乗算し、その出力信号を乗算器1
3bでディジタル化復調回路17のクロック再生回路2
9(図1)からのクロックと乗算し、この乗算器13b
の出力信号をLPF13cを通すことによってAFC制
御信号を得ている。
【0024】図3は本発明による受信装置の他の実施例
を示すブロック図であって、図1に対応する部分には同
一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0025】図1に示した実施例では、周波数誤差検出
回路13がディジタル化復調回路17からのクロックを
も用いて周波数誤差検出を行なうものであったが、この
実施例は、図3に示すように、周波数誤差検出回路13
がディジタル化復調回路17からのクロックを用いない
ものであって、例えば例えばQPSK等のディジタル変
調方式の復調に有効である。この点以外の構成は、図1
に示した実施例と同様である。
【0026】この実施例においても、図1に示した実施
例と同様、同期検波回路9,10の出力信号の周波数ず
れを検出し、そのずれ情報をマイコン4に帰還して局部
発振器3の発振周波数を制御するものであり、IFフィ
ルタ7の基準IF周波数に周波数が一致した安定なIF
信号を容易に得ることができ、良好なデジタル信号復調
動作を得ることができる。
【0027】また、図1に示した実施例と同様、この実
施例での周波数誤差検出動作も、周波数誤差を選局部に
帰還するAFCル−プであるため、後段のディジタル化
復調回路17が同期状態になくてもこれにAFCル−プ
がかかり、周波数ずれが大きい場合でも、安定なAFC
特性が得られるし、選局用の基準発振器14を同期検波
用発振器11の制御用基準発振器にも用いるので、回路
の簡略化及び基準発振器を複数用いることによる相互妨
害の発生を抑えることができる。
【0028】図4は図3での周波数誤差検出回路13の
一具体例を示すブロックであって、13d,13eは増
幅器、13f,13gは乗算器、13hは減算器、13
iはLPFであり、図3に対応する部分には同一符号を
つけている。
【0029】この具体例もコスタスル−プである。同期
検波回路10の出力信号が、増幅器13dで増幅された
後、乗算器13fで同期検波回路9の出力信号と乗算さ
れ、また、同期検波回路9の出力信号が、増幅器13e
で増幅された後、乗算器13gで同期検波回路10の出
力信号と乗算され、これら乗算器13f,13gの出力
信号が減算回路13hで減算され、この減算器13hの
出力信号がLPF13iを通されることにより、AFC
制御信号を得ている。この具体例は、例えば、QPSK
等の変調方式に対して有効である。
【0030】図5は本発明による受信装置のさらに他の
実施例を示すブロック図であって、30は周波数誤差検
出回路であり、図3に対応する部分には同一符号をつけ
て重複する説明を省略する。
【0031】この実施例は、図5に示すように、A/D
コンバータ18,19のディジタル出力信号を周波数誤
差検出回路30に供給してミクサ回路2からのIF信号
と同期検波用発振器11の出力信号との周波数差を検出
し、その周波数差信号をAFC制御信号として選局用の
マイコン5に帰還するものである。その他の構成は図3
に示した実施例と同様である。また、周波数誤差検出回
路30の一具体例としては、図4に示した具体例の各部
がディジタル処理する回路とする。
【0032】この実施例によると、図1,図3に示した
実施例と同様の効果が得られるが、さらに、周波数誤差
検出回路30がディジタル動作を行なうため、IC化し
やすく、また、動作の安定化にも効果がある。
【0033】図6は本発明による受信装置のさらに他の
実施例を示すブロック図であって、31は周波数誤差検
出回路であり、図3に対応する部分には同一符号をつけ
て重複する説明を省略する。
【0034】この実施例は、図6に示すように、複素乗
算器22の2つの出力信号を周波数誤差検出回路31に
供給してIFフィルタ7からのIF信号と同期検波用発
振器11の出力信号との周波数差を検出し、その周波数
差信号をAFC制御信号として選局用のマイコン5に帰
還するものである。その他の構成は、図3に示した実施
例と同様である。また、周波数誤差検出回路31の一具
体例としては、図4に示した具体例の各部がディジタル
処理する回路とする。
【0035】この実施例によると、複素乗算器22の出
力信号もディジタル信号であることから、図5に示した
実施例と同様の効果が得られる。
【0036】図7は本発明による受信装置のさらに他の
実施例の要部を示すブロック図であって、図1に対応す
る部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0037】この実施例は、周波数誤差検出回路13か
らのAFC制御信号を、図1に示した実施例のようにマ
イコン5に供給するのではなく、同期検波用発振器11
に供給するものである。
【0038】この実施例によると、同期検波回路9,1
0の出力信号から周波数ずれを検出し、そのずれ情報で
同期検波用発振器11の発振周波数が制御されるから、
この同期検波用発振器11から出力される搬送波の周波
数が分配器8から供給されるIF信号の周波数に一致
し、このため、同期検波回路9,10で正しい同期検波
が行なわれてディジタル化復調回路17が良好なデジタ
ル信号復調動作を行なうことになる。
【0039】図8は本発明による受信装置のさらに他の
実施例を示すブロック図であって、32,33はLP
F、34はデータ処理回路、35は出力端子、36は同
期再生回路、37は位相誤差検出回路、38はクロック
再生回路、39は同期検出回路であり、図1に対応する
部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0040】この実施例は、復調回路としてMSKやQ
PSK等のディジタル復調回路を備えたヘテロダイン受
信機に適用したものである。
【0041】図8において、同期検波回路9,10の出
力信号は、夫々LPF32,33で不要成分が除去され
てI,Qのベースバンド信号となり、データ処理回路3
4で処理されて出力端子35から出力される。また、こ
れらベースバンド信号は同期再生回路36に供給され
る。同期再生回路36は位相誤差検出回路37とクロッ
ク再生回路38と同期検出回路39とからなっている。
位相誤差検出回路37は同期検波回路9,10に供給さ
れるIF信号と同期検波用発振回路11で発生される搬
送波との間の位相誤差を検出し、位相誤差信号を発生す
る。従って、このIF信号の周波数が変動すると、位相
誤差検出回路37は位相誤差信号を発生する。また、ク
ロック再生回路38はデータ処理回路34でのデータ処
理用クロックを再生し、同期検出回路39は同期検波回
路9,10が同期したか否かを検出する。
【0042】位相誤差検出回路37で検出されたこの位
相差が位相誤差信号として同期検波用発振器11とマイ
コン5とに供給される。同期検波用発振器11はこの位
相誤差信号によってIF信号の周波数に追従するように
発振周波数が制御される。また、マイコン5は、この位
相誤差信号に応じて選局回路4の分周器を制御すること
により、局部発振回路3の発振周波数を制御する。これ
により、IFフィルタ7に入力されるIF信号の周波数
をIFフィルタ7の基準IF周波数に一致させる。
【0043】なお、位相誤差検出回路37の位相誤差検
出動作は、例えば前記特開昭55−73164号公報等
に詳しく述べられているため、ここでは、その動作の説
明を省略する。
【0044】ここで、この実施例の動作を説明すると、
いま、同期検波用発振器11の発振周波数がIFフィル
タ7の基準IF周波数に等しくf0であって、かつミク
サ回路2からのIF信号の周波数がIFフィルタ7の基
準IF周波数と一致しているときの位相誤差検出回路3
7から出力される位相誤差信号の電圧が中心電圧V0
する。即ち、この位相誤差信号が中心電圧V0にあると
き、同期検波用発振器11の発振周波数がIFフィルタ
7の基準IF周波数に等しい周波数f0に設定される。
【0045】そこで、いま、入力端子1から入力される
RF信号の周波数が dfだけ変動し、その結果、ミクサ
回路2から出力されるIF信号の周波数がIFフィルタ
7の基準IF周波数よりも周波数 dfだけずれたとする
と、位相誤差検出回路37から出力される位相誤差信号
の電圧は、中心電圧V0から dVだけずれる。この位相
誤差信号の電圧の中心電圧V0からのずれ dVにより、
同期検波用発振器11の発振周波数を dfだけ変化させ
てIF信号の周波数に追従させようとするPLLル−プ
がかかり、これと同時に、ずれ dVによってマイコン5
が局部発振回路3の発振周波数を入力端子1から入力さ
れるRF信号の周波数ずれ dfに追従させようとするA
FCル−プがかかる。このAFCル−プによって局部発
振回路3が制御され、ミクサ回路2からのIF信号の基
準IF周波数f0からの周波数ずれが小さくなってい
く。同期検波用発振器11の発振周波数がIF信号の周
波数に追従していくと、これらの位相差が小さくなって
いって位相誤差信号は中心電圧V0に近づいていき、同
期検波用発振器11の発振周波数は基準IF周波数f0
に戻っていくが、このとき、基準IF周波数f0に周波
数が近づきつつあるIF信号と同期検波用発振器11か
らの搬送波との間に周波数差があると、位相誤差検出回
路37から中心電圧V0からずれた位相誤差信号が出力
され、再び同期検波用発振器11の発振周波数がIF信
号の周波数に追従するように制御され、ミクサ回路2か
らのIF信号の基準IF周波数f0からの周波数ずれが
さらに小さくなっていく。
【0046】以下、かかる動作が繰り返され、遂には、
ミクサ回路2からのIF信号の周波数が基準IF周波数
0に等しく、 同期検波用発振回路11の発振周波数も
基準IF周波数f0に等しくなって、位相誤差信号が中
心電圧V0の状態に安定する。
【0047】従って、この実施例によれば、位相誤差検
出回路37からの位相誤差信号でもって同期検波用発振
器11をPLL制御し、局部発振回路3をAFC制御す
ることにより、安定した同期状態になるまでの時間を短
縮できるし、また、ミクサ回路2から出力されるIF信
号の周波数をIFフィルタ7の基準IF周波数に合わせ
ることができ、良好な復調動作を行なうことができる。
【0048】図9は本発明による受信装置のさらに他の
実施例を示すブロック図であって、40は分周器、41
は位相比較器、42はスイッチ回路であり、図1,図8
に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省
略する。
【0049】この実施例は、復調回路としてMSKやQ
PSK等のディジタル復調回路を備えたヘテロダイン受
信機に関するものである。
【0050】図9において、同期検波用発振回路11
は、図8に示した実施例と同様に、位相誤差検出回路3
7からの位相誤差信号のずれ量に応じて、搬送波周波数
がIF信号の周波数に追従するように制御されるが、こ
の同期検波用発振回路11の出力信号は、また、分周器
40で分周されて位相比較器41で基準発振器14から
の安定した基準信号と位相比較される。この位相比較器
41から出力される位相誤差信号は、同期検波用発振器
11の発振周波数、従って、IF信号の周波数とIFフ
ィルタ7の基準IF周波数との間の位相誤差を表わして
おり、AFC制御信号としてスイッチ回路42に供給さ
れる。
【0051】同期再生回路36における同期検出回路3
9は、位相誤差検出回路37からの位相誤差信号のずれ
量から、同期検波回路9、10が同期検波可能な同期状
態にあるか否かを検出し、その検出結果を示す同期検出
信号を出力する。スイッチ回路42はこの同期検出信号
によってON,OFF制御される。即ち、同期検波回路
9、10が同期状態にないときには、スイッチ回路42
はOFFしてAFC制御信号を遮断するが、同期検波回
路9、10が同期状態にあるときには、同期検出回路3
9からの同期検出信号によってスイッチ回路42がON
し、AFC制御信号がスイッチ回路42を介してマイコ
ン5に供給されてAFCループが形成される。
【0052】かかるAFCループが形成されることによ
り、ミクサ回路2からのIF信号の周波数がIFフィル
タ7の基準IF周波数に一致するように、位相比較器4
1からの位相誤差信号でもって局部発振回路3の発振周
波数が制御される。
【0053】以上のように、この実施例では、同期検波
用発振回路11が位相誤差検出回路37からの位相誤差
信号のずれ量に応じて制御されることにより、同期検波
用発振回路11の発振周波数がIFフィルタ7に入力さ
れるIF信号の周波数に一致するようになるし、しか
も、位相比較器41によってIF信号と同期状態の同期
検波用発振器11の発振周波数の基準IF周波数からの
ずれが検出され、選局デ−タを出力するマイコン5にそ
のずれ情報を帰還して、局部発振回路3の発振周波数を
制御するので、ミクサ回路2から基準IF周波数に一致
した安定なIF信号を容易に得ることができ、良好なデ
ジタル信号復調動作を得ることができる。また、選局用
の基準発振器14を同期検波用発振器11の制御用基準
発振器にも用いるので、回路構成の簡略化及び基準発振
回路を複数用いることによる相互妨害の発生を抑えるこ
とができる。
【0054】図10は本発明による受信装置のさらに他
の実施例を示すブロック図であって、43は切換回路、
44は低周波スイ−プ回路であり、図9に対応する部分
には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0055】この実施例は、図9に示した実施例におい
て、さらに、入力RF信号の同期周波数範囲を広げるこ
とができるようにしたものである。このために、図10
において、低周波スイープ回路44を設け、同期検波回
路9,10が同期状態にないときには、切替回路43が
低周波スイープ回路44側に閉じ、低周波スイープ回路
44からマイコン55にスイ−プ信号を送って局部発振
回路3の発振周波数をスイ−プさせ、同期検波回路9、
10と同期検波用発振器11とを同期させる。かかるス
イープによって同期検波回路9,10が同期状態となる
と、同期検出回路39から同期検出信号が出力され、こ
れにより、切替回路43が位相比較器41側に閉じて、
位相比較器41からのAFC制御信号がマイコン55に
印加されて図9に示した実施例と同様の動作が行なわれ
る。
【0056】以上のように、この実施例では、チャンネ
ル選局用の局部発振回路3の発振周波数をスイ−プする
ので、入力RF信号の同期周波数範囲を広げることがで
き、入力RF信号の周波数が大きく変動しても、良好な
復調動作をおこなうことができる。
【0057】図11は本発明による受信装置のさらに他
の実施例を示すブロック図であって、45はFM検波回
路であり、図10に対応する部分には同一符号をつけて
重複する説明を省略する。
【0058】この実施例は、図11に示すように、同期
検波用発振器11の発振周波数のIFフィルタ7の基準
IF周波数からのずれ検出手段として、FM検波回路4
5を用いたものである。このFM検波回路45において
は、同期検波用発振回路11の発振周波数がFM検波さ
れ、基準IF周波数に対応した検波電圧(基準電圧)と
電圧比較されて、その誤差電圧がAFC制御信号として
切換回路43に供給される。これ以外の部分は図10に
示した実施例と同様である。
【0059】以上のように、この実施例では、より簡単
な構成でもって、図10に示した実施例と同様の効果が
得られる。
【0060】図12は本発明による受信装置のさらに他
の実施例を示すブロック図であって、4a,4bは分周
器、4cは位相比較器、46は分周器であり、図1,図
8に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を
省略する。
【0061】図12において、同期検波用発振器11は
分周器16,位相比較器15とともにPLL回路を構成
している。かかるPLL回路において、分周器16の出
力信号と基準発振器14からの基準信号が分周器46で
分周された信号との位相差が位相比較器15から得ら
れ、この位相差に応じて同期検波用発振器11の発振周
波数が制御されることにより、同期検波用発振器11か
らの搬送波の周波数がIFフィルタ7の基準IF周波数
に一致するようにされる。
【0062】選局回路4は分周器4a,4bと位相比較
器4cとからなっている。局部発振器3の出力信号は分
周器4aによって分周され、また、基準発振器14から
の基準信号は分周器4bによって分周され、これら分周
器4a,4bの出力信号が位相比較器4cで位相比較さ
れる。この位相比較器4cから出力される位相誤差信号
によって局部発振器3の発振周波数が制御される。ここ
で、分周器4aは分周比が制御可能なものであり、この
分周比が、マイコン5により、入力端子6からのチャン
ネル選局信号に応じた選局データによって変化され、ま
た、同期再生回路36での位相誤差検出回路37からの
位相誤差信号に応じて分周比が制御される。これによ
り、一旦選局チャンネルが設定されると、位相誤差検出
回路37からの位相誤差信号に応じて局部発振器3の発
振周波数が自動調整され、この位相誤差信号はIF信号
とIFフィルタ7の基準IF周波数に等しい発振周波数
の同期検出用発振器11からの搬送波との位相差を表わ
しているから、ミクサ回路2から出力されるIF信号の
周波数がIFフィルタ7の基準IF周波数に一致するよ
うになる。
【0063】以上のように、この実施例では、先の実施
例と同様、位相誤差検出回路37からの位相誤差信号で
チャンネル選局用の局部発振回路3の発振周波数を制御
するので、基準IF周波数に一致した安定なIF信号を
容易に得ることができ、良好なデジタル信号復調動作を
得ることができるし、選局用の基準発振器14を同期検
波用発振器11の制御用基準発振器にも用いるので、回
路構成の簡略化及び基準発振回路を複数用いることによ
る相互妨害の発生を抑えることができる。
【0064】図13は本発明による受信装置のさらに他
の実施例を示すブロック図であって、16’は分周器で
あり、図12に対応する部分には同一符号をつけて重複
する説明を省略する。
【0065】この実施例では、図13に示すように、同
期検波用発振器11が、これと分周器16’と位相比較
器15とでPLL回路を構成しており、基準発振器14
からの基準信号でもって制御されるが、この分周器1
6’を可変分周器としている。入力端子1からのRF信
号に周波数変動があると、位相誤差検出回路37からの
位相誤差信号からマイコン5で生成される位相誤差デー
タに応じて分周器16’の分周比が制御される。これに
より、同期検波用発振器11に位相同期ル−プがかけら
れてその発振周波数を制御され、同期検波用発振器11
の発振周波数が迅速にミクサ回路2からのIF信号に引
き込まれる。また、位相誤差検出回路37からの位相誤
差信号に応じて局部発振器3の発振周波数が制御され、
ミクサ回路2からのIF信号の周波数がIFフィルタ7
の基準IF周波数に近づいていく。
【0066】かかる同期検波用発振器11の発振周波数
のミクサ回路2からのIF信号の周波数への引込みによ
り、位相誤差検出回路37からの位相誤差信号が中心電
圧になっていき、これによって分周器16’の分周比が
変化して同期検波用発振器11の発振周波数がIFフィ
ルタ7の基準IF周波数になっていくが、このとき、I
F信号に周波数ずれが残っていて同期検波用発振器11
の発振周波数とIF信号の周波数との間に差があると、
再び位相誤差検出回路37からの位相誤差信号によって
分周器16’の分周比が変化され、同期検波用発振器1
1の発振周波数がミクサ回路2からのIF信号に引き込
まれるとともに、ミクサ回路2からのIF信号の周波数
がIFフィルタ7の基準IF周波数にさらに近づいてい
く。
【0067】かかる動作が繰り返され、遂には、期検波
用発振器11の発振周波数がIFフィルタ7の基準IF
周波数に一致し、ミクサ回路2からのIF信号の周波数
が基準IF周波数に一致した状態で安定する。
【0068】以上のように、この実施例では、先の実施
例と同様、良好なデジタル信号復調動作を得ることがで
き、回路構成の簡略化及び基準発振回路を複数用いるこ
とによる相互妨害の発生を抑えることができるととも
に、さらには、位相誤差検出回路37からの位相誤差信
号でもってチャンネル選局用の局部発振回路3と同期検
波用発振器11との発振周波数を制御するため、同期引
込み時間を短縮することができる。
【0069】図14は本発明による受信装置のさらに他
の実施例を示すブロック図であって、4b’は分周器で
あり、図12に対応する部分には同一符号をつけて重複
する説明を省略する。
【0070】この実施例は、図14に示すように、選局
回路4における基準発振器14からの基準信号を分周す
る分周器4b’も可変分周器である。マイコン5は位相
誤差検出回路37からの位相誤差信号による位相誤差デ
ータを含む選局データを生成し、かかる選局データに応
じて分周器4a,4b’の分周比が制御される。分周器
4b’によって基準発振器14の基準発振信号の周波数
を可変とすることにより、分周器4b’を固定とする場
合に比べ、位相比較器4cからの位相誤差を短時間で小
さくすることができ、同期引き込み時間を短縮すること
ができる。
【0071】以上のように、この実施例では、先の各実
施例と同様に、位相誤差検出回路37からの位相誤差信
号で局部発振回路3の発振周波数を制御することによ
り、IFフィルタ7の基準IF周波数に一致した安定な
IF信号を容易に得ることができ、良好なデジタル信号
復調動作を得ることができるし、選局用の基準発振器1
4を同期検波用発振器11の制御用基準発振器に用いる
ので、回路構成の簡略化及び基準発振回路を複数用いる
ことによる相互妨害の発生を抑えることができるととも
に、上記位相誤差信号で局部発振回路3の内の選局回路
4の2つの分周器4a,4b’の分周比を制御するた
め、ミクサ回路2からのIF信号の周波数をIFフィル
タ7の基準IF周波数に同期引込むために要する時間を
短縮することができる。
【0072】図15は本発明による受信装置のさらに他
の実施例を示すブロック図であって、47はミクサ回
路、48はVCO(電圧制御型発振器)、49はBP
F、50は低周波発振回路、51はスイッチ回路であ
り、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複
する説明を省略する。
【0073】この実施例は、復調回路としてMSKやQ
PSK等のディジタル復調回路を備えたヘテロダイン受
信機に適用したものである。
【0074】図15において、入力端子1から入力され
たRF信号は、ミクサ回路2において、チャンネル選局
用の局部発振回路3の出力信号によって周波数変換さ
れ、IFフィルタ7に供給されて所望チャンネルの第1
のIF信号が抽出される。この第1のIF信号はミクサ
回路47に供給され、VCO48の出力信号によって周
波数変換され、BPF49に供給されて不要な帯域外雑
音や妨害等が除去され、さらに、伝送路の特性を最適と
するように波形等化された上記所望チャンネルの第2の
IF信号が得られ、この第2のIF信号が分配器8で2
分配されて同期検波回路9,10に供給される。
【0075】そして、図12に示した実施例と同様に、
同期検波用発振器11からの搬送波により、夫々π/2
だけ異なる位相で同期検波される。これら同期検波回路
9,10の検波出力はLPF32,33で不要な高周波
成分が除去されてI,Qのベースバンド信号となり、夫
々データ処理回路34で処理されて復調データが出力端
子35に得られる。また、同期検波回路9,10の検波
出力が同期再生回路36に供給され、位相誤差検出回路
37によって同期検波用発振器11からの搬送波と同期
検波回路9,10に入力される第2のIF信号との位相
差を表わす位相誤差信号が生成され、クロック再生回路
38によってクロックが再生され、同期検出回路39に
よって同期検波回路9,10が同期したか否かが検出さ
れる。
【0076】また、図14に示した実施例と同様に、局
部発振器3は選局回路4とともに基準発振器14から基
準信号が供給されるPLL回路を構成しており、マイコ
ン5により、入力端子6から入力されるチャンネル選局
信号に応じて選局回路4の分周器4aの分周比が制御さ
れることにより、局部発振器3の発振周波数が選局しよ
うとするチャンネルに応じたものとなる。
【0077】さらに、図1に示した実施例と同様に、同
期検波用発振器11は分周器16及び位相比較器15と
ともに基準発振器14から基準信号が供給されるPLL
回路を構成しており、この同期検波用発振器11からの
搬送波の周波数がBPF49の中心周波数に一致するよ
うに制御されている。
【0078】かかる構成において、この実施例では、さ
らに、位相誤差検出回路37で生成される位相誤差信号
によってVCO48を制御するようにし、VCO48の
発振周波数を制御する一種のPLLル−プを構成してい
る。このPLLル−プはAFC動作も兼ねており、例え
ば、入力端子1から入力されるRF信号が周波数ずれを
起した場合、ミクサ回路2から出力されるIF信号の周
波数がIFフィルタ7の基準IF周波数からずれ、ミク
サ回路47から出力されるIF信号の周波数がBPF4
9の中心周波数からずれるが、上記のようにVCO48
の発振周波数が制御されるため、ミクサ回路47から出
力されるIF信号の周波数のBPF49の中心周波数か
らのずれがなくなり、良好な復調動作を得ることができ
る。
【0079】なお、同期再生回路36の同期検出回路3
9が、同期検波回路9,10が同期状態にないことを検
出したときには、切換回路43により、低周波スイープ
回路44の出力信号によってVCO48の発振位相が順
次変化し、ミクサ回路47から出力される第2のIF信
号の周波数がスイープし、この期間同期検出回路39が
動作して同期検波回路9,10が同期状態となるVCO
48の発振位相を選定する。
【0080】以上のように、この実施例では、ミクサ回
路47を駆動するVCO48に位相誤差検出回路37か
らの位相誤差信号を供給するので、基準IF周波数に一
致した安定なIF信号を容易に得ることができ、良好な
デジタル信号復調動作を得ることができる。また、選局
用の基準発振器14を同期検波用発振器11の制御用基
準発振器にも用いるので、回路の簡略化及び基準発振回
路を複数用いることによる相互妨害の発生を抑えること
ができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信したディジタル変調信号を周波数変換する周波数変
換手段での局部発振手段がPLL手段によって制御され
てその発振周波数が安定化されており、かかる周波数変
換手段が、同期検波用発振手段からの信号とこの周波数
変換手段からの信号との周波数誤差がなくなるように、
制御されるものであるから、受信したディジタル変調信
号に周波数変動があっても、周波数変換手段から安定し
た周波数の信号が得られることになり、同期検波手段で
は、周波数変換手段からの信号を安定して同期検波がな
されることになり、この同期検波手段の出力信号が供給
されるディジタル化復調手段では、最良の状態で復調動
作が行なわれて再生信号の誤り率の劣化を防止できる。
【0082】また、ディジタル変調された入力信号を同
期検波する同期検波部では、その同期検波用発振手段が
PLL手段によって発振周波数を安定に制御され、同期
検波用発振手段からの信号と入力信号との周波数誤差が
なくなるようにこの同期検波部が制御されるものである
から、この同期検波部で入力信号が安定に同期検波され
ることになり、この同期検波手段の出力信号が供給され
るディジタル化復調手段では、最良の状態で復調動作が
行なわれて再生信号の誤り率の劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による受信装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1における周波数誤差検出回路の一具体例を
示すブロック図である。
【図3】本発明による受信装置の他の実施例を示すブロ
ック図である。
【図4】図3における周波数誤差検出回路の一具体例を
示すブロック図である。
【図5】本発明による受信装置のさらに他の実施例を示
すブロック図である。
【図6】本発明による受信装置のさらに他の実施例を示
すブロック図である。
【図7】本発明による受信装置のさらに他の実施例を示
すブロック図である。
【図8】本発明による受信装置のさらに他の実施例を示
すブロック図である。
【図9】本発明による受信装置のさらに他の実施例を示
すブロック図である。
【図10】本発明による受信装置のさらに他の実施例を
示すブロック図である。
【図11】本発明による受信装置のさらに他の実施例を
示すブロック図である。
【図12】本発明による受信装置のさらに他の実施例を
示すブロック図である。
【図13】本発明による受信装置のさらに他の実施例を
示すブロック図である。
【図14】本発明による受信装置のさらに他の実施例を
示すブロック図である。
【図15】本発明による受信装置のさらに他の実施例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 受信信号の入力端子 2 ミクサ回路 3 局部発振回路 4 選局回路 4a,4b,4b’ 分周器 4c 位相比較回路 5 マイコン 6 選局信号の入力端子 7 中間周波フィルタ 8 分配器 9,10 同期検波回路 11 同期検波用発振器 12 π/2移相回路 13 周波数誤差検出回路 14 基準発振回路 15 位相位相比較回路 16,16’ 分周器 17 ディジタル化復調回路 18,19 A/Dコンバータ 22 複素乗算器 29 クロック再生回路 30,31 周波数誤差検出回路 34 データ処理回路 36 同期再生回路 37 位相誤差検出回路 38 クロック再生回路 39 同期検出回路 40 分周器 41 位相比較回路 42 スイッチ回路 43 切替回路 44 低周波スイープ回路 45 FM検波回路 46 分周器 47 ミクサ回路 48 電圧制御発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長嶋 敏夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (56)参考文献 特開 平4−35482(JP,A) 特開 平6−14072(JP,A) 特開 平6−164531(JP,A) 特開 平2−51986(JP,A) 特開 平1−208942(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 H03J 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル変調された信号を受信する受
    信装置であって、 ミサク手段と、局部発振手段と、該局部発振手段を制御
    するPLL手段とを備え、受信したディジタル変調信号
    を周波数変換する周波数変換手段と、 該周波数変換手段からの信号を異なる移相の搬送波で同
    期検波する第1及び第2の同期検波手段と、 該搬送波を発生する同期検波用発振手段と、 該第1及び第2の同期検波手段の出力信号を復調するデ
    ィジタル化復調手段とを備え、 該同期検波用発信手段からの信号と該周波数変換手段か
    らの信号との周波数誤差を検出し、該誤差に応じて該周
    波数変換手段を制御することを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数誤差は、前記第1及び第2の
    同期検波手段の出力信号により、前記ディジタル復調装
    置で検出することを特徴とする請求項1に記載の受信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ディジタル化復調手段は、前記第1
    及び第2の同期検波手段の出力信号をディジタル化する
    第1及び第2のA/Dコンバータと、該第2及び第2の
    A/Dコンバータの出力信号を波形整形する第1及び第
    2のFIRフィルタと、複素乗算器を備え、 前記周波数誤差は、該第1及び第2のA/Dコンバータ
    の出力信号より検出することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の受信装置。
  4. 【請求項4】 前記ディジタル化復調手段は、前記第1
    及び第2の同期検波手段の出力信号をディジタル化する
    第1及び第2のA/Dコンバータと、該第1及び第2の
    A/Dコンバータの出力信号を波形整形する第1及び第
    2のFIRフィルタと、複素乗算器を備え、 前記周波数誤差は、該複素乗算器の出力信号より検出す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装
    置。
  5. 【請求項5】 前記PLL手段と、前記同期検波発振手
    段は、同一の基準発振手段を用いることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の受信装置
  6. 【請求項6】 ディジタル変調された信号を受信する受
    信装置であって、 ディジタル変調された入力信号を異なる位相の搬送波で
    同期検波する第1及び第2の同期検波手段と、該搬送波
    を発生する同期検波用発振手段と、該同期検波用発振手
    段の発振周波数を制御するPLL手段とを含む同期検波
    部と、 前記第1及び第2の同期検波手段の出力信号を復調する
    ディジタル化復調手段と を備えてなり、 該同期検波用発振手段からの信号と、該入力信号との周
    波数誤差を検出し、該誤差に応じて該同期検波部を制御
    することを特徴とする受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つにおいて、 前記ディジタル変調された信号とは、MSK変調または
    QPSK変調されてなることを特徴とする受信装置。
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