JPH05507803A - ポータブルコンピュータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ポータプルコンピュータ 本発明は、請求項１の上位概念に記載のラップトツブ形のポータプルコンピュー タ（ＰＣ）に関する。

小型化が進むとともに、数年前にまず、デスクトップ（卓上）形の機器ないしデ スクフサイド形の機器として高性能のコンピュータを製造できるようになり、そ の結果、それらの機器は独立した機器としてユーザーの仕事場所に設置できるよ うになった。この形式のコンピュータはパーソナルコンピュータ（ＰＣ）と称さ れている。その後の開発により、これらのパーソナルコンピュータの寸法ならび に重量が低減されて、コンピュータをいわゆるポータプルなものとして携帯可能 なケースに収容できるようになった。最近開発されたものは、いわゆるラップト ツブ形コンピュータである。ラップトツブという用語は、ブリーフケースフォー マットであり重量の僅かなパーソナルコンピュータであると解され、これらのパ ーソナルコンピュータは、これまで寸法ならびに重量が大き過ぎてコンピュータ を使用できなかフた領域で側層可能である。

これまで公知のラップトツブ形コンピュータの著しく不備な点は、それらのコン ピュータがプリンタを有していないか、あるいは性能の低いプリンタしか有して いない点にある。とりわけ、例えば最近の商取引において通常用いられているＤ ＩＮ−Ａ４フォーマットを印刷できるプリンタをラップトツブコンピュータに搭 載することは、これまで不可能であった６したがってほとんどのラップトツブコ ンピュータの場合、従来のプリンタと接読する可能性しかなく、これにより移動 （可搬）機器としてこのコンピュータを使用する可能性が著しく損なわれている 。

しかし請求項Ｉの上位概念に記載の形式の、プリンタが直接搭載されたポータプ ルコンピュータも既に公知である（ＥＰＳＯＮ　ＨＸ−２０）、この公知の機器 の場合、入力キーボード、スクリーン、および印刷装置がペースケーシング内に 統合されており、この場合、機器上回の使用者と向き合った側の前方の部分が入 力キーボードにより占有されており、他方、プリンタ、スクリーン、およびマイ クロカセットステーションは、ペースケーシングの後部領域に互いに隣り合って 配置されている。この装置の場合、後者のコンポーネントは、それぞれ装置の幅 の約３分の１しか使用できない。したがってこの公知のラップトツブコンピュー タに組み込まれたプリンタは２４字から成る１行幅しか有していないので、コン ピュータにより解決されるべき課題の大部分の目的に１例えばテキスト込理の目 的に使用することはできない。

したがって本発明の課題は、請求項１の上位概念に記載の形式のラップトツブ形 のポータプルコンピュータを、実質的に従来のパーソナルコンピュータと同じ性 能を有するようにし、その際に例えば慣用のＤＩＮ−Ａ４フォーマットまたは類 似のフォーマットの紙、書式用紙等も印刷できるように構成することにある。

公知の解決手段の場合、機器全体の大きさが実質的に予め定められている（ブリ ーフケースフォーマット）ときに、入力キーボード、スクリーン、さらに場合に よってはその他のコンポーネントの取り付は後になお残された空間がプリンタに 割り当てられるのに対し、本発明によれば最初に、ペースケーシングがまず第１ に印刷機能、役割に対して適合されており、これはペースケーシングの主要寸法 のうちの１つが、有利にはその幅が、搬送通路の幅のために実質的に完全に利用 できるようにして適合されている。したがってこの幅に相応するフォーマットを 印刷することができる。搬送通路の選定された配置構成により、実質的にペース ケーシングの底面と一致する印刷媒体用の載置面が実現されている。それ故印刷 装置は平床（フラットベッド）式プリンタとして構成されており、このプリンタ は適切な印刷ヘッドとの関連で書式用紙の印刷、写しの作成に非常に適している 。

本発明による装置構成により、高性能のプリンタをベースケーシング内に取り付 けることができ、その寸法をコンパクトに保つことができる。そしてこのコンパ クトさ故に非作動位置において、入力キーボードおよび／またはスクリーンをペ ースケーシングとは別個のユニットとして、ラップトツブフォーマットの実質的 に予め定められた全寸法を越えることなく、ベースケーシング上にセツティング させることができる。このような配置構成は、運搬時の配置構成に相応する。

使用する際には、入力キーボードとスクリーンを作動位置へ動かす。

本発明の有利な実施形態によれば、入力キーボードはペースケーシングに支承さ れており、この入力キーボードは、ベースケーシング上に載置される非作動位置 とペースケーシングの前方の前部操作面に配置される作動位置との間で旋回可能 である。入力キーボードの寸法は、入力キーボードが非作動位置にあるときにペ ースケーシングの輪郭を越えないように選定されている。同時に実際のキーボー ド自体はその非作動位置において保護されている。それというのはキーの面はペ ースケーシングの上面に当接しているからである。

同じように本発明によれば、スクリーンを備えたスクリーンケーシングは、ベー スケーシング上に載置された非作動位置と、上へ折り開けられた作動位置との間 で旋回可能である。この装置構成は、実際のスクリーン面自体は非作動位置にお いてケーシング上に当接するようになされているので、スクリーンはその運搬時 の配置構成において効果的に保護されている。スクリーンの寸法は、有利には、 その非作動位置においてペースケーシングの輪郭を越えないように選定されてい る。

本発明の別の実施例の場合、入力キーボードおよび／またはスクリーンをペース ケーシングから取りはずすことができ、ペースケーシングとは無関係に設置可能 に構成されている。この場合、入力キーボードおよび／またはスクリーンは、そ れぞれ接続ケーブルを介してペースケーシングと切り離し可能に接続されている 。このため印刷装置を、入力キーボードおよびスクリーンなしでも独立したプリ ンタとして使用することができる。後述の記載においてもさらに詳細に説明する 特徴がこの役割に用いられる。この特徴によれば、機器のコンピュータ部分のた めの電気的および／または電子的なコンポーネントを、特有の差し込みボードと してベースケーシング内へ押入することができる。

印刷装置を独立したプリンタとして用いる場合には、この差し込みボードを省略 することができる。

しかし、入力キーボードだけをまたはスクリーンだけをペースユニットから取り はずして、自宅またはオフィスでの使用の際に高性能のユニットに取り替えるこ ともできる。

さらに搬送通路は、有利には実質的にペースケーシングの全幅にわたって広がる 幅を有しているので、ペースケーシングの幅の寸法が十分に利用される。本発明 によれば、搬送通路の幅は約２１ｃｍであり、これは縦置きのＤ　Ｉ　Ｎ　−Ａ 　４フオーマツトの幅に相応する。

本発明の有利な実施形態によれば、印刷装置は、印刷媒体の送り方向と交差して 移動可能に支承されたドツトマトリクス印刷ヘッドを備えたドツトマトリクスプ リンタである。この形式のトッドマトリクス印刷ヘッドにより、写しの印字、何 枚も重ねられた用紙の印刷等が可能になる。

ペースケーシングは、有利には印刷媒体の搬送平面で分割されており、したがっ てケーシング下部と、このケーシング下部に載置可能ないしこれらか取りはずし 可能なケーシング上部とが形成される。この場合、ケーシング下部は、印刷行方 向で移動可能な印刷ヘッド、下方の印刷媒体搬送ローラおよびインキリボン装置 を備えた第１の機能コンポーネント群をそれぞれその駆動装置とともに収容して おり、ケーシング上部内には、１つの押圧支持部および下部搬送ローラに対する 上部支持部を備えた第２の機能コンポーネント群が配置されている。このような 分割により、保守に際して個々の機能コンポーネントを著しく好適に取り扱うこ とができるようになり、ないしは紙づまりの場合に紙の搬送通路を著しく好適に 取り扱うことができるようになる。もちろん、印刷ヘッドをケーシング上部内に 取り付け、押圧支持部をケーシング後部内に取り付けることもできる。

下部搬送ローラに対する支持部は、有利には上部搬送ローラとして構成されてお り、この場合、下部および上部搬送ローラにそれぞれ結合部材が配属されており 、この結合部材は、ケーシング上部が載置されると互いに結合し係合する。

ベースケーシングの全高を低減するための実質的な構成として、ケーシング下部 内にプリンタのための電気的ないし電子的な駆動−制御モジュール装置が設けら れており、プリンタのあらゆる電気的および電子的な機能コンポーネントがこの 駆動−制御モジュール装置と差し込み接続されている。これによりこれらの機能 コンポーネントの配置構成が著しくコンパクトになり、実施例に基づき以下で詳 細に述べるように、著しくフラットに構成された装置のための前提条件が満たさ れる。さらに、機能コンポーネントを駆動−制御モジュール装置と直接差し込み 接続することにより、一方では機能コンポーネント間の、他方ではこれらの機能 コンポーネントと駆動−制御モジュール装置との間のケーブル接続が省略される ので、組み立ておよび場合によって行われる保守作業も著しく軽減される。

フラットな構造を実現するための別の基本構成として、インキリボンの平坦な上 面が搬送通路の底面と同じ高さになるように、インキリボンカセットをケーシン グ下部の上面に平らに載置することができる。二の構成により、インキリボンカ セットもフラットなベースケーシング内へ理想的な形で押入される。さらにこの インキリボンカセットは、以下のようにして付加的な課題を満たしている。すな わちこのインキリボンカセットは、印刷媒体のための載置台として用いられてい るので別個の載置台は不要であり、このことを全高の低減に利用することができ る。

本発明による実施形態によれば、ケーシング下部の上面は実質的に印刷媒体平面 内に位置するカバープレートにより構成されており、このカバープレートは、イ ンキリボンカセットを収容するために低く構成された領域を有している。さらに このカバープレートには貫通開口部が設けられており、この貫通開口部は、印刷 ヘッド、印刷媒体の押入方向において印刷ヘッドの前方ないし後方に位置する下 部搬送ローラ、この搬送ローラに配属された結合部材、ならびにインキリボンカ セット用の少なくとも１つの駆動ジャーナルのために設けられてい４０本発明に よればこの場合、印刷ヘッドのための貫通開口部は、印刷行幅にわたって広がる 少なくとも１つのスリットとして構成されており、この貫通開口部は、印刷媒体 の押入方向において後方に位置する、低く構成された領域のうちインキリボンカ セットが挿入されても覆われない部分に設けられている。本発明によれば、印刷 ヘッドの前方に位置する搬送ローラのための貫通開口部は、低く構成された部分 のうちインキリボンカセットの挿入により覆われる領域に設けられており、この 場合、インキリボンカセット自体には、これらの搬送ローラを貫通させるための 貫通開口部が設けられている。

本発明の別の実施形態の場合、インキリボンカセットは、印刷媒体の押入方向に 関して側方の、印刷媒体を側方から案内するためのガイドバーを備えており、こ の場合、この側方のガイドバーはそれぞれ、カバープレートの低く構成されてい ない領域に設けられた相応のサイドバーと一直線に並んでいる。

本発明の実施形態によれば、ケーシング上部は下部ケーシングと連結されており 、このケーシング上部は、印刷媒体の押入方向と交差しかつ印刷媒体に対し平行 に位置する旋回軸を中心に旋回可能である。この場合、ばね部材が設けられてお り、このばね部材によりケーシング上部は、ケーシング下部上に載置された位置 ヘブレテンショニングされている。このばね部材により、下部搬送ローラに対す る上方の支持部は、予め定められた所定の力で下部搬送ローラないし印刷媒体に 当接されており、その際、印刷媒体の種々異なる厚みが、ケーシング上部により 行われる種々異なるセツティングにより自動的に考慮される。

前述の記載で既に述べたように、プリンタのための駆動−制御モジュール装置は 、ケーシング下部の底部上に配置された平坦な回路基板として構成されている。

この回路基板は、有利にはペースケーシングの一部分だけしか占有していないの で、ペースケーシングは、コンピュータ部分の電気的および／または電子的なコ ンポーネントのための場所も備えている。本発明によればコンピュータ部分の電 気的および／または電子的なコンポーネントを備えた差し込みボードをケーシン グ下部に押入できるように構成されており、このボードは、一方ではプリンタの 駆動−制御モジュール装置と接続可能であり、他方では入力キーボード、スクリ ーン、ならびに場合によっては、配属された周辺機器と接続可能である。この差 し込みボードは、有利にはペースケーシングの背面に設けられた差込み用開口部 内へ押入可能である。本発明の有利な実施形態によれば、この差込みボードは、 底部壁と、差込み用開口部を閉鎖する後部壁とを備え縦断面が実質的にＬ字形の ラックを有しており、この場合、上記の底部壁を、ペースケーシングの側壁を構 成するガイドレール内へ挿入することができる。さらにこの差込みボードは、実 質的に底部壁に対し平行な１つまたは複数個の回路基板を担持しており、出力ソ ケットを備えた後部壁の内面へこの回路基板を差し込むことができる。その際、 後部壁とは反対側に位置する基板周縁部にはそれぞれ周縁接触接続部が設けられ ており、差込みボードが押入されると、この周縁接触接続部はベースケーシング 内に設けられたプラグコネクタと結合する。さらにこのプラグコネクタによって 、プリンタの原動−制御モジュール装置への接続、および入力キーボードとスク リーンへの接続が形成される。

その他の詳細な点、利点ならびに特徴は、以下の記載、ならびに明細書には記載 されていないあらゆる詳細な点の開示に関連して明瞭に示された図面により明ら かにされる。

第１図は、ケーシング上部を持ち上げケーシングカバーを開放した際の印刷装置 を備えたベースケーシングを部分的に断面図で示す斜視図である。

第２図は、第１図によるベースケーシングを用いたポータプルコンピュータを、 作動位置にある入力キーボードユニットおよびスクリーンユニットとともに示す 斜視図である。

第３図は、第２図によるコンピュータを、非作動位置にある入力キーボードユニ ットおよびスクリーンユニットとともに示す斜視図である。

第４図は、第２図によるコンピュータを背面から見た斜視図である。

第５図は、第２図によるコンピュータを縦断線Ｖ−■に沿って切断した縦断面図 である。

理解を容易にするためにまず最初に第１図において、入力キーボードとスクリー ンなしでベースケーシング４をその内部に配置されたプリンタ２とともに示す。

第１図に示された装置は、独立のプリンタとして用いることもできる。ケーシン グカバー１２は単純なフード状の形を有しており、第２図のケーシングカバー１ ２′の場合に設けられている、スクリーン３１２を収容するための凹部を有して いない。

第１図に示された、プリンタ２を収容するベースケーシングは、実質的にケーシ ング下部４と、この下部の上に載置可能ないしこの下部から取りはずし可能なケ ーシング上部６とを有している。ケーシング下部４とケーシング上部６の間の分 離平面は、実質的に印刷媒体平面と一致する、つまり印刷媒体がベースケーシン グを通って搬送される平面と一致する。ケーシング上部６はケーシング下部４に 支承されており、印刷媒体の押入方向８に対して横切る方向にかつ印刷媒体平面 に対して平行に位置する旋回軸ｌＯを中心に旋回可能である。搬送通路３は、ケ ーシング下部４とケーシング上部６の間に形成されている。

やはり旋回軸１０を中心に旋回可能にケーシング下部４に配置されているカバー １２は、ケーシング下部４上にケーシング上部６が載置されているときにプリン タ装置を覆って閉鎖するために用いられる。

ケーシング下部４は、駆動−制御電子装置ならびにこの装置と接続されたプリン タの能動的な機能コンポーネントを有しており、例えば押入方向８に対して横断 方向に行（ライン）方向に移動可能な印刷ヘッド１４、印刷媒体を送るための下 部搬送ローラ１６、ならびにインキリボンを送るための駆動手段を有している。

これらの機能コンポーネントのうち第１図には、カバープレート１８を通って突 出する駆動ジャーナル２０だけが示されている。

ケーシング上部６は、第１図に示されたプリンタの基本装備構成では、受動的な コンポーネントしか実質的に収容しておらず、つまり印刷行員全体にわたって延 在する押圧支持部２２と上部搬送ローラ２４しか収容していない。上部搬送ロー ラは、後で述べる連結部材を介して下部搬送ローラ１６と駆動結合されている。

第１図かられかるように、カバープレート１８は、押入方向８において前方に位 置する凹入して構成された領域１８ａと、後方に位置しこれよりも高い位置にあ る領域１８ｂとを有する。カバープレート１８の凹部つまり凹入して構成された 領域１８ａ上に、インキリボンカセット２６が平らに載置される。この場合、カ バープレート１８から突出する２つのセンタリングビン２８が、インキリボンカ セット２６の図示されていない２つのセンタリングホールに係合し、インキリボ ンカセットを正しい位置に位置決めして保持する。

インキリボン駆動部と連結されている駆動ビン２０は、インキリボンカセット２ ６の内部に配置された搬送ローラと連結される。この搬送ローラは周知のように してインキリボンの搬送を行なうので、このことはこれ以上詳細には述べない。

インキリボンカセット２６も、やはり周知のように前方に突出するアーム２６ａ および２６ｂを有しており、これらのアームの間においてインキリボンカセット ２６の外部でインキリボン３０が自由に張設されている。カバープレート１８上 にインキリボンカセット２６が載置されている場合、適切な転向部材を介して印 字面へ旋回されるインキリボン３ｏは、印刷ヘッド１４の運動軌道に沿って延在 しているので、インキリボン３０と押圧支持部２２の間に位置する印刷媒体を印 刷することができる。

ケーシング下部４の少なくとも前方の部分を下から覆う底部３２は取はずし可能 である。このことにより、底部３２の上に配置され駆動−制御電子装置を収容す る回路基板３４を、下方から良好に取り扱い操作できる。インキリボンカセット の厚さｄは寸法りと一致しており、カバープレート１８の領域１８ａはこの寸法 りだけ領域１８ｂに対して低く凹んで構成されている。

したがってカバープレート１８上にインキリボンカセット２６が載置されている 場合、インキリボンカセットの表面３６はカバープレート１８の領域１８ｂと同 じ高さにあり、プリンタ内に引き込まれるべき印刷媒体のための載置面として用 いられる。

カバープレート１８の、低く凹んで構成された領域１８ａから高く構成された領 域１８ｂへの移行領域に開口部３８が設けられており、この開口部を通って印刷 ヘッド１４の先端部が突出している。開口部３８は、少なくとも印刷行員にわた って延在するスリットの形を有している。インキリボンカセット２６の寸法は、 印刷ヘッド１４の先端部が通り抜けて突出する開口部の領域を覆わないものであ るので、印刷ヘッドは、開口部３８上方をそれ越えて搬送される印刷媒体にアク セスする（操作を加える）ことができる。印字領域の前方に位置する下部搬送ロ ーラ１６のために固有の開口部を設けることができる。しかし第１図かられかる ようにこの実施例の場合、開口部３８は、この下部搬送ローラ１６も開口部３８ を通って上方へ突出するような大きさである。押入方向８において後方に位置す るインキリボンカセットの後部は、下部搬送ローラが通り抜けて突出する開口部 ３８の領域を覆っているので、インキリボンカセット２６に貫通開口部４０が形 成されている。下部搬送ローラ１６は、この貫通開口部をさらに少しだけ貫いて 係合するので、下部搬送ローラは送り動作のために、インキリボンカセット２６ の表面３６上に位置する印刷媒体と保合状態になり得る。

インキリボンカセット２６には、表面３６上に載置される印刷媒体を側方で案内 するためのサイドガイドバー４２が設けられている。このサイドガイドバーは、 高く構成された領域１８ｂに配属されたサイドガイド４４へと続く。

第１図かられかるように、開口部３８は第１図の左側において印刷行員を越えて 延在しているので、印刷ヘッド１４は、サイドガイド４２ないし４４により規定 される印字媒体幅の外側に位置する静止位置へ走行可能である。開口部３８はこ の静止位置の領域では幅が拡開されているので、保守の目的で印刷ヘッド１４を 容易に取り扱うことができる。

第２図〜第５図にはそれぞれ、第１図によるペースケーシングとプリンタを用い た本発明による完全なコンピュータが示されている。第２図からゎがるように、 ケーシングカバー１２′はその後部領域において、第１図のケーシングカバー１ ２よりも高（構成されており、その非作動位置く第３図参照）においてスクリー ンケーシング３０６を収容するための凹部３０２が設けられている。

第２図に示されたコンピュータは例えば、ケーシング下部４′ならびにこの下部 の上に載置可能ないしこの下部から取りはずし可能なケーシング上部６′　を備 えベースケーシング内に収容されているプリンタ２′を有している。第２図の場 合、このプリンタはケーシングカバー１２′で覆われているので見ることができ ない。ケーシング下部４′とケーシング上部６′の間の分離面は、実質的に印刷 媒体平面と一致しており、つまり印刷媒体が搬送される平面と一致する。ケーシ ング上部６′はケーシング下部４′に支承されており、このケーシング上部は、 印刷媒体の押入方向８と交差しかつ印刷媒体面に対し平行に位置する旋回軸１０ ′を中心に旋回可能である。搬送通路３′は、ケーシング下部４′とケーシング 下部６′との間に形成されている。

やはり旋回軸１０′を中心に旋回可能にケーシング下部４′に配置されたカバー １２′は、ケーシング上部６′がケーシング下部４′上に載置されているときに プリンタ２′を覆い閉鎖するために用いられる。カバー１２′は、ラッチ３００ によりケーシング下部４′とロック可能である。プリンタの内部構造は第１図を 用いて述べたので、もう１度説明する必要はない。

カバー１２′の上面にはトレー状の開口部３０２が設けられており、この開口部 はパーソナルコンピュータの運搬位置（第３図）において、フラットなスクリー ン３０４を含むケーシング３０６を収容するために用いられる。スクリーンケー シング３０６はその下縁部３０８の領域で、やはり旋回軸１０′を中心に旋回可 能に支承されている。非動作位置においてスクリーンケーシング３０６は、その 後部壁３１０においてケーシング前縁部３１２の近傍に配置された別のラッチ３ １４により、カバー１２’　とロック可能である。このラッチ３１４はそのロッ ク位置において、ラッチ受け３１６の貫通開口部３１８と係合する。さらにこの ラッチによって、人力キーボードケーシング３２０もその非動作位置（第３図） に保持される。

入力キーボードケーシング３２０は、使用者の方へ向かって傾斜した書見台の形 を有している。このケーシングは、レバー３２６を介して後部壁３２２と旋回可 能に連結されており、このレバーは、インキリボンカセット２６′の左右でケー シング下部４′の切り欠き３２４へ保合している。旋回範囲は、キーボードケー シング３２０が作動位置（第２図）においてケーシング下部４′の前に位置し、 その際にその後部壁３２２が例えば前部壁３２８のすぐ前にこれと平行に位置す るように選定されている。これに対して非作動位置において、キーボードケーシ ング３２０はプリンタ２′上に載置され、詳細には、キ一平面３２８がカバー１ ２′の書見台状の前部３３０と向き合っており、他方、キーボードケーシング３ ２０の上面はインキリボンカセット２６′　を覆っている（第３図）。

キーボードケーシング３２０は、その側壁３３４に配置されたレリーズボタン３ ３６を押圧することによりレバー３２６から取はずし可能であり、したがってキ ーボードケーシングをパーソナルコンピュータに対して相対的な任意の位置で使 用することができ、既に述べたように接続線路を切り離せば、このキーボードケ ーシングをかなり遠（へ移動させることもできる。

パーソナルコンピュータで使用するためのプリンタ２′の有利な実施形態の場合 、駆動−制御モジュール装置を担持する回路基板３４′は、ケーシング部分４′ の前方の領域に配置されている。取はずし可能な底部３２′も、実質的に回路基 板３４′が占有する領域だけしか覆っていない。

ケーシング下部４′の後面は開放されている。開口部３４０へ後方から、Ｌ字形 のラック３４４から成る差込みボード３４２を押入することができる。差込みボ ード３４２がケーシング下部４′へ挿入されると（第５図）、下方のＬ字形脚部 ３４６は底部３２′と連結されるので、ケーシング下部４′の下面は完全に閉鎖 される。垂直に位置する第２のＬ字形脚部３４８は、後部の開口部３４０を閉鎖 する。

差込みボードの下方のＬ字形脚部３４６に対して平行に、ラック３４４上に回路 基板３５０が配置されており、この回路基板は、ＣＰＵ、メモリ、インターフェ ース論理装置のような、パーソナルコンピュータに必要な電子アセンブリを担持 している。この回路基板３５０の上に、図示されていない後部壁バスコネクタを 介して、少な（とも１つの別の回路基板３５２を差し込むことができる。この回 路基板は、例えばデータ通信装置またはコンピュータネットワークへの接続部の ような、任意に設けることのできる機能のため、）電子アセンブリを担持してい る。

さらにラック３４４上に、電源ユニット３５４、パーソナルコンピュータを電源 から独立させて駆動するための蓄電池３５６、ハードディスクドライブ３５８、 および情報を保持するメモリを含む差込み可能なチップカード３６２のための少 なくとも１つの収容モジュール３６０が設けられている。この少なくとも１つの チップカード収容モジュール３６０の代わりに、ディスクドライブを組み込むこ ともできる。ケーシング下部４′の側壁３６４にフラップ形の！３６８が設けら れており、これを開放すれば（第２図において破線で示す）チップカード３６２ ないしディスクを取り扱うことができる。

回路基板３５０．３５２の下部は、周縁部差込み結合部３６５を介して回路基板 ３４′と電気的に接続されている（第４図において破線で示す）。

ラック３４４の垂直の脚部３４８は、電源ケーブル用の接続ソケット３６６、投 入スイッチ３６８、ならびに屑辺機器接続用コネクタ３７０を担持している。

Ｆｉｇ、５ 国際調査報告 国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．入力キーボード、スクリーンおよび印刷装置を備えたベースケーシングを有 するラップトップ形のポータブルコンピュータにおいて、 前記ベースケーシングは、その底面に対して実質的に平行に延在し貫通している 搬送通路（３′）を有しており、該搬送通路は、前記ベースケーシングの一方の 辺縁の長さに実質的に相応する、印刷媒体を通過させるための幅を有しており、 ここにおいて搬送平面の一方の側には印刷ヘッドが配置されており、他方の側に はプリンタ（２′）の押圧支持部が配置されており、 前記入力キーボード（３２０，３２８）および／またはスクリーン（３０４，３ ０６）は、前記ベースケーシングに当接係合している非作動位置と作動位置との 間で移動調整可能なユニットとして構成されていることを特徴とするポータブル コンピュータ。 ２．前記入力キーボード（３２０，３２８）は前記ベースケーシングに支承され ており、該入力キーボードは、前記搬送通路（３′）の上方のベースケーシング 上に載置される非動作位置と、前記ベースケーシングの前方の該ベースケーシン グの前部操作面に配置される作動位置との間で旋回可能である、請求項１記載の ボータブルコンピュータ。 ３．前記ベースケーシングの、操作面とは反対側に位置する後部領域に設けられ た前記スクリーン（３０４，３０６）が当該ベースケーシングに支承されており 、前方へ向かって前記ベースケーシング上へ折りたたまれた非作動位置と、上方 へ折り開けられた作動位置との間で旋回可能である、請求項１〜２のいずれか１ 項記載のポータブルコンピュータ。 ４．前記入力キーボード（３２０，３２８）および／またはスクリーン（３０４ ，３０６）はベースケーシングから取りはずし可能であり、該ベースケーシング から独立して設置可能に構成されており、ここにおいて前記入力キーボードおよ び／またはスクリーンは、それぞれ切離し可能な接続ケーブルを介してプリンタ ケーシングと接続されるようにした、請求項１〜３のいずれか１項記載のポータ ブルコンピュータ。 ５．搬送通路（３′）は操作面から後方に向かって延在している、請求項１〜４ のいずれか１項記載のポータブルコンピュータ。 ６．前記搬送通路（３′）は実質的にベースケーシングの全幅にわたって延在す る幅を有する、請求項５記載のポータブルコンピュータ。 ７．前記搬送通路（３′）の幅は少なくとも２１ｃｍである、請求項１〜６のい ずれか１項記載のポータブルコンピュータ。 ８．前記プリンタ装置（２）は、印字媒体の搬送方向と交差して可動に支承され たドットマトリクス印刷ヘッド（１４）を備えたドットマトリクスプリンタ（２ ）である、請求項１〜７のいずれか１項記載のポータブルコンピュータ。 ９．ケーシング下部（４）と、該ケーシング下部（４）上に載置可能ないし該ケ ーシング下部から取りはずし可能なケーシング上部（６）とに搬送平面で分割さ れたベースケーシングが設けられており、ここにおいて前記ケーシング下部（４ ）は、印刷行方向に移動可能な印刷ヘッド（１４）、下方の印刷媒体一搬送ロー ラ（１６）およびインキリボン装置（２０）をそれぞれその駆動装置とともに備 えた第１の機能コンポーネント群を収容し、前記ケーシング上部（６）内には、 押圧支持部（２２）と、下方の搬送ローラ（１６）に対する上部支持部（２４） とを備えた第２の機能コンポーネント群が配置されている、請求項１〜８のいず れか１項記載のポータブルコンピュータ。 １０．下方の搬送ローラ（１６）に対する前記の支持部は上部搬送ローラ（２２ ）として構成されており、ここにおいて下部および上部搬送ローラ（１６，２２ ）はそれぞれ結合部材に配属されており、該結合部材は、前記ケーシング上部（ ６）が載置されると互いに結合し係合し合うようにした、請求項９記載のポータ ブルコンピュータ。 １１．前記ケーシング下部（４）内に、プリンタのための電気的ないし電子的な 駆動−制御モジュール装置（３４）が設けられており、該駆動−制御モジュール 装置に、プリンタ（２）の実質的にすべての電気的および電子的機能コンポーネ ントが差込み接続されており、インキリボン（３０）を収容するインキリボンカ セット（２６）は、前記ケーシング下部の平坦な上面（３６）が印刷媒体面と同 じ高さになるように、前記ケーシング下部（４）の上面に平らに載置されるよう にし、ここにおいて前記インキリボンカセット（２６）内に設けられた搬送ロー ラが、インキリボンカセット（２６）のための載置面（１８ａ）を貫通する少な くとも１つの駆動ジャーナル（２０）と結合されるようにした、請求項９または １０記載のポータブルコンピュータ。 １２．前記駆動−制御モジュール装置（３４）は、ケーシング下部（４）の底部 （３２）上に配置された平坦な回路基板（３４）として構成されており、さらに 該回路基板上に、配属された機能コンポーネントがそれらの所期の空間的配置構 成に応じて取り付けられている、請求項１１記載のポータブルコンピュータ。 １３．前記ケーシング下部（４）の上面は、実質的に印刷媒体平面内に位置する カバープレート（１８）により構成されており、該カバープレートは、インキリ ボンカセット（２６）を収容するために低く構成された領域（１８ａ）を有して おり、さらに前記カバープレートには貫通開口部（３８）が設けられており、該 貫通開口部は、印刷ヘッド（１４）、印刷媒体の挿入方向（８）において前記印 刷ヘッドの前方ないし後方に位置する搬送ローラ（１６）、該搬送ローラ（１６ ）に配属された結合部材、ならびにインキリボンカセット（２６）用の少なくと も１つの駆動ジャーナル（２０）のために設けられている、請求項１１または１ ２記載のポータブルコンピュータ。 １４．印刷ヘッド（１４）のための貫通開口部（３８）は、挿入方向（８）にお いて後方に位置し前記の低く構成された領域（１８ａ）のうちインキリボンカセ ット（２６）が挿入されても覆われない領域に設けられている、請求項１３記載 のポータブルコンピュータ。 １５．挿入方向（８）において印刷ヘッド（１４）の前方に位置する搬送ローラ （１６）のための貫通開口部（３８）は、前記の低く構成された領域（１８ａ） のうちインキリボンカセット（２６）の挿入により覆われる部分に設けられてお り、さらに前記のインキリボンカセット（２６）自体には、前記搬送ローラ（１ ６）を貫通させるための貫通開口部（４０）が設けられている、請求項１３また は１４記載のポータブルコンピュータ。 １６．前記インキリボン（２６）には、印刷媒体の挿入方向（８）に関して側方 に位置する、印刷媒体を側方で案内するためのガイドバー（２６ａ，２６ｂ）が 設けられている、請求項１１〜１５のいずれか１項記載のポータブルコンピュー タ。 １７．前記ケーシング上部（６）は前記ケーシング下部（４）と連結されており 、該ケーシング上部は、印刷媒体の挿入方向（８）と交差しかつ印刷媒体平面に 対し平行に位置する旋回軸（１０）を中心に旋回可能である、請求項９〜１５の いずれか１項記載のポータブルコンピュータ。 １８．ケーシング上部（１０６）は、ケーシング下部（１０４）上に載置される 位置にバネ部材（１１０）によりプレテンショニングされている、請求項１７項 記載のポータブルコンピュータ。 １９．前記ケーシング下部（４′）内に、コンピュータ部分の電気的および／ま たは電子的なコンポーネント（３５０，３５２，３５４，３５６，３５８，３６ ０，３６２）を備えた差込みボード（３４２）が差し込まれるようにし、該差込 みボードは、一方ではプリンタ（２′）の駆動−制御モジュール装置（３４′） と接続されるようにし、他方では入力キーボード（３２０，３２８）、スクリー ン（３０４，３０６）、ならびに必要に応じて、配属された周辺機器と接続され るようにした、請求項９〜１８のいずれか１項記載のポータブルコンピュータ。 ２０．前記差込みボード（３２４）は、ベースケーシングの後面に設けられた差 込みボード用開口部（３４０）へ挿入されるようにした、請求項１９記載のポー タブルコンピュータ。 ２１．前記差込みボード（３４２）は、底部壁（３４６）と、差込みボード用開 口部を閉鎖する後部壁（３４８）とを備え縦断面が実質的にＬ字形のラック（３ ４４）を有し、ここにおいて前記底部壁は、ベースケーシングの側壁に形成され たガイドレールと係合するようにした、請求項１９または２０記載のポータブル コンピュータ。 ２２．前記差込みボード（３４２）は、前記底部壁（３４６）に対し実質的に平 行である、１つまたは複数個の回路基板（３５０，３５２）を担持しており、こ こにおいて該回路基板は、出力コネクタ（３６６，３７０）を備えた後部壁（３ ４８）の内面へ差し込まれるようにし、ここにおいて該後部壁（３４８）とは反 対側に位置する基板周縁部にそれぞれ周縁接触接続部が設けられており、該周縁 接触接続部は差込みボード（３４２）が挿入されると、ベースケーシング内にお よび／または回路基板（３４′）上に設けられたプラグコネクタ（３６５）と結 合されるようにした、請求項２１記載のポータブルコンピュータ。 ２３．前記差込みボード（３４２）は、大容量メモリカード（３６２）を差し込 むための差込み接続コネクタ（３６０）を有している、請求項１９〜２２のいず れか１項記載のポータブルコンピュータ。 ２４．前記ベースケーシングの側壁（３６４）に、前記大容量メモリカード（３ ６２）を挿入および取り出すための閉鎖可能な開口部（３６８）が形成されてい る、請求項２３記載のポータブルコンピュータ。