JPH05302670A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPH05302670A
JPH05302670A JP4106638A JP10663892A JPH05302670A JP H05302670 A JPH05302670 A JP H05302670A JP 4106638 A JP4106638 A JP 4106638A JP 10663892 A JP10663892 A JP 10663892A JP H05302670 A JPH05302670 A JP H05302670A
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shift
speed
brake
solenoid valve
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Shuzo Moroto
脩三 諸戸
Takeshi Inuzuka
武 犬塚
Masashi Hattori
雅士 服部
Yutaka Taga
豊 多賀
Yasuo Hojo
康夫 北條
Atsushi Tabata
淳 田端
Takayuki Okada
孝幸 岡田
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Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ソレノイドバルブが電気的に故障した場合で
も、必要な変速段を達成することができ、かつ、エンジ
ンブレーキを効かせることができるようにする。 【構成】シフトバルブとレンジ圧発生手段間にコースト
ブレーキカットオフバルブ97が配設され、切換えによ
って油をエンジンブレーキ用の油圧サーボに選択的に供
給する。該コーストブレーキカットオフバルブ97は、
エンジンブレーキ用ソレノイドバルブを制御装置からの
変速出力信号によってオン・オフすることにより切り換
えられる。コーストブレーキカットオフバルブ97と前
記レンジ圧発生手段間にはロックアウト弁が配設され
る。前記ロックアウト弁は前記シフト用ソレノイドバル
ブのいずれか一つに接続され、前記シフト用ソレノイド
バルブ及びエンジンブレーキ用ソレノイドバルブが電気
的に故障した場合にはフェールセーフを行うことができ
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機においては、エンジン
が発生した回転を流体伝動装置を介して変速機構に伝達
し、該変速機構において各変速段を達成するようになっ
ている。そのため、前記変速機構は複数のプラネタリギ
ヤユニットを有しており、各プラネタリギヤユニットを
構成するリングギヤ、キャリヤ、サンギヤ等の要素を摩
擦係合要素によって選択的に係脱し、各変速段を達成し
ている。
【0003】そして、前記摩擦係合要素を係脱するため
に油圧回路が設けられていて、各摩擦係合要素に対応す
る油圧サーボに対して調圧された油が給排され、所定の
タイミングで摩擦係合要素が係脱されるようになってい
る。また、従来の自動変速機においては、P(パーキン
グ)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドラ
イブ)、S(セカンド)、L(ロー)の各レンジが設け
られていて、運転者の意思によって各レンジを選択する
ことで自動的に変速が行われるようになっている。
【0004】例えば、前進4段後進1段の自動変速機で
は、走行条件のうち、例えば車速、スロットル開度等に
応じて、運転者がDレンジを選択した場合1速〜4速間
で、Sレンジを選択した場合1速〜3速間で、また、L
レンジを選択した場合1速〜2速間で自動的に変速が行
われる。この運転者の意思による各レンジの選択は、直
線上に配列されたレンジ位置にシフトレバーを移動する
ことによって行っている。すなわち、いわゆる「I」字
状に配列されたレンジ位置を選択できるようにしてあ
る。
【0005】ところが、前記自動変速機においては、手
動で変速段を自由に選択することができず、シフト感に
欠ける。そこで、シフトレバーをシフト路内で旋回させ
ることによってセンサに接触させ、センサの電気信号に
よって変速段を達成するようにしたものが提供されてい
る(特開平2−8545号公報参照)。また、従来の自
動変速機に使用される「I」字状に配列されたIパター
ンのレンジ位置に加えて、マニュアルシフトと同様のい
わゆる「H」字状に配列されたHパターンのシフト位置
を加えたシフトパターンが設けられていて、自動変速モ
ードによる走行と手動変速モードによる走行を選択する
ことができるようにしたものが提供されている(特開昭
61−157855号公報参照) 。
【0006】この種の自動変速機においては、Hパター
ンのシフト位置にシフトレバーを移動させることによっ
て、例えば、前進の1速〜4速及び後進の各変速段にお
ける手動変速モードによる走行を行うことができるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機においては、レンジ圧発生手段すなわち
マニュアルバルブの切換位置によってエンジンブレーキ
の効く、効かないが決定されてしまい、例えばDレンジ
位置において、走行状況に応じてエンジンブレーキを効
かせることができない。
【0008】そこで、マニュアルバルブとシフトバルブ
間に、エンジンブレーキを選択的に効かせるためのコー
ストブレーキカットオフバルブを配設し、該コーストブ
レーキカットオフバルブをソレノイドバルブによって切
り換えるようにすることが考えられる。この場合、マニ
ュアルバルブがどの切換位置にあっても、すなわちいず
れのレンジ圧が発生していても、1速及び2速において
エンジンブレーキを効かせることができる。
【0009】ところで、自動変速機においては、ソレノ
イドバルブをオン・オフすることによって各種のバルブ
が切り換えられるようになっているため、ソレノイドバ
ルブが電気的に故障した場合には変速を行うことができ
なくなってしまう。そこで、ソレノイドバルブが電気的
に故障した場合でも、マニュアルバルブを移動すること
によって前進3段後進1段の変速段を達成することがで
きるようになっている。
【0010】ところが、マニュアルバルブとシフトバル
ブ間にコーストブレーキカットオフバルブを配設したも
のにおいては、該コーストブレーキカットオフバルブも
ソレノイドバルブをオン・オフすることによって切り換
えられるようになっているため、該ソレノイドバルブが
電気的に故障した場合には、マニュアルバルブとシフト
バルブ間が遮断されてしまい、マニュアルバルブをD,
S,Lの各ポジション間で切り換えても前進3段後進1
段の変速段を達成することができなくなってしまう。
【0011】また、前記コーストブレーキカットオフバ
ルブに対応するソレノイドバルブが電気的に故障する
と、1速及び2速のエンジンブレーキを効かせることが
できなくなってしまう。本発明は、前記従来の自動変速
機の問題点を解決して、レンジ圧発生手段によっていず
れのレンジ圧が発生させられていてもエンジンブレーキ
を効かせることができ、しかも、ソレノイドバルブが電
気的に故障した場合でも、必要な変速段を達成すること
ができ、かつ、エンジンブレーキを効かせることができ
る自動変速機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機においては、シフトレバーの位置に対応してレ
ンジ圧を発生するレンジ圧発生手段と、前記シフトレバ
ーの位置に対応して変速出力信号を出力する制御装置が
設けられる。シフト用ソレノイドバルブが設けられ、前
記制御装置の変速出力信号を受けてオン・オフし、シフ
トバルブの切換えを行う。該シフトバルブと前記レンジ
圧発生手段間にコーストブレーキカットオフバルブが配
設され、切換えによって油圧をエンジンブレーキ用の油
圧サーボに選択的に供給する。
【0013】また、エンジンブレーキ用ソレノイドバル
ブが設けられ、前記制御装置の変速出力信号を受けてオ
ン・オフし、前記コーストブレーキカットオフバルブを
切り換える。該コーストブレーキカットオフバルブと前
記レンジ圧発生手段間にロックアウト弁が配設され、切
換えによって前記コーストブレーキカットオフバルブに
レンジ圧を選択的に与える。
【0014】前記ロックアウト弁は前記シフト用ソレノ
イドバルブのいずれか一つに接続され、フェールセーフ
時に前記レンジ圧を信号油圧として前記コーストブレー
キカットオフバルブに与え、該コーストブレーキカット
オフバルブを介して油圧をエンジンブレーキ用の油圧サ
ーボに供給する。
【0015】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
シフトレバーの位置に対応してレンジ圧を発生するレン
ジ圧発生手段と、前記シフトレバーの位置に対応して変
速出力信号を出力する制御装置が設けられる。シフト用
ソレノイドバルブが設けられ、前記制御装置の変速出力
信号を受けてオン・オフし、シフトバルブの切換えを行
う。したがって、前記シフトレバーの位置に対応して所
定の変速段を達成することができる。
【0016】該シフトバルブと前記レンジ圧発生手段間
にコーストブレーキカットオフバルブが配設され、切換
えによって油圧をエンジンブレーキ用の油圧サーボに選
択的に供給する。該コーストブレーキカットオフバルブ
は、エンジンブレーキ用ソレノイドバルブを前記制御装
置からの変速出力信号によってオン・オフすることによ
り切り換えられる。そして、エンジンブレーキ用ソレノ
イドバルブをオンにすると、前記レンジ圧発生手段によ
っていずれのレンジ圧が発生させられていても、油圧を
コーストブレーキカットオフバルブ及びシフトバルブを
介してエンジンブレーキ用の油圧サーボに供給すること
が可能となり、所定のエンジンブレーキを効かせること
ができる。
【0017】前記コーストブレーキカットオフバルブと
前記レンジ圧発生手段間にはロックアウト弁が配設され
る。該ロックアウト弁は前記シフト用ソレノイドバルブ
のいずれか一つに接続され、前記シフト用ソレノイドバ
ルブ及びエンジンブレーキ用ソレノイドバルブが電気的
に故障した場合にはフェールセーフを行うことができる
ようになっていて、前記レンジ圧を信号油圧として前記
コーストブレーキカットオフバルブに与え、該コースト
ブレーキカットオフバルブを介して油圧をエンジンブレ
ーキ用の油圧サーボに供給する。
【0018】したがって、フェールセーフによって走行
していてもエンジンブレーキを効かせることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の自動変速機の概
略図、図2は本発明の自動変速機の作動を示す図であ
る。図1において、自動変速機はトランスミッション
(T/M)10及びトルクコンバータ11から成り、エ
ンジンで発生した回転をトルクコンバータ11を介して
トランスミッション10に伝達し、該トランスミッショ
ン10によって変速を行い駆動輪に伝達するようになっ
ている。
【0020】前記トルクコンバータ11はポンプインペ
ラ12、タービンランナ13、ステータ14を有すると
ともに動力伝達効率を向上させるためのロックアップク
ラッチ15を有しており、入力部材16の回転を、トル
クコンバータ11内の油の流れによって間接的に、又は
前記ロックアップクラッチ15をロックすることによっ
て直接的にトランスミッション10の入力軸17に伝達
する。
【0021】また、前記トランスミッション10は副変
速ユニット18及び主変速ユニット19から成り、副変
速ユニット18はオーバドライブプラネタリギヤユニッ
ト20を、主変速ユニット19はフロントプラネタリギ
ヤユニット21及びリヤプラネタリギヤユニット22を
有する。ここで、前記オーバドライブプラネタリギヤユ
ニット20は入力軸17に接続されていて、プラネタリ
ピニオンP1 を支持するキャリヤCR1 、入力軸17を
包囲するサンギヤS1 、及び主変速ユニット19の入力
軸23に連結されるリングギヤR1 から成っている。ま
た、キャリヤCR1 とサンギヤS1 間には、第3クラッ
チC0及び第3ワンウェイクラッチF0が介在させられ
ているとともに、サンギヤS1 とケース24間には第4
ブレーキB0が配設されている。
【0022】次に、フロントプラネタリギヤユニット2
1は出力軸25に接続されていて、プラネタリピニオン
2 を支持するキャリヤCR2 と、出力軸25を包囲す
るとともにリヤプラネタリギヤユニット22のサンギヤ
3 と一体に形成されているサンギヤS2 と、入力軸2
3に第1クラッチC1を介して連結しているリングギヤ
2 とから成っている。また、入力軸23とサンギヤS
2 間には第2クラッチC2が、サンギヤS2 とケース2
4間にはバンドブレーキから成る第1ブレーキB1が介
在させられる。サンギヤS2 とケース24間には、更に
第1ワンウェイクラッチF1を介して第2ブレーキB2
が配設される。
【0023】そして、リヤプラネタリギヤユニット22
はプラネタリピニオンP3 を支持するキャリヤCR3
サンギヤS3 、及び出力軸25に直結されるリングギヤ
3から成っていて、キャリヤCR3 とケース24間に
は第3ブレーキB3と第2ワンウェイクラッチF2が並
列に配置される。なお、43は入力回転数センサ、SP
1,SP2は車速センサである。
【0024】前記自動変速機の各ソレノイドバルブS
1,S2,S3、クラッチC0,C1,C2、ブレーキ
B0,B1,B2,B3は、各レンジD,S,Lの各変
速段においてそれぞれ図2の作動表のように制御され
る。すなわち、Dレンジ又はSレンジにおける1速時
は、第1ソレノイドバルブS1がオン状態にあって、そ
の結果第3クラッチC0及び第1クラッチC1が係合
し、第3ワンウェイクラッチF0及び第2ワンウェイク
ラッチF2がロックし、他は解放状態になっている。し
たがって、オーバドライブプラネタリギヤユニット20
は、第3クラッチC0及び第3ワンウェイクラッチF0
を介して直結状態になって一体的に回転し、入力軸17
の回転はそのまま主変速ユニット19の入力軸23に伝
達される。また、主変速ユニット19では、入力軸23
の回転が第1クラッチC1を介してフロントプラネタリ
ギヤユニット21のリングギヤR2に伝達され、更にキ
ャリヤCR2 及び該キャリヤCR2 と一体の出力軸25
に伝達されるとともに、サンギヤS2 ,S3 を介してリ
ヤプラネタリギヤユニット22のキャリヤCR3 に左方
向の回転力を付与するが、第2ワンウェイクラッチF2
のロックによって回転が阻止されるため、プラネタリピ
ニオンP3 は自転して出力軸25と一体のリングギヤR
3 に動力を伝達する。
【0025】また、Dレンジにおける2速時は、第1ソ
レノイドバルブS1のほか第2ソレノイドバルブS2が
オン状態に切り換わる。これにより、第3クラッチC
0、第1クラッチC1及び第2ブレーキB2が係合し、
第3ワンウェイクラッチF0及び第1ワンウェイクラッ
チF1がロックし、他は解放される。したがって、オー
バドライブプラネタリギヤユニット20は直結状態が維
持され、入力軸17の回転がそのまま主変速ユニット1
9の入力軸23に伝達される。また、前記主変速ユニッ
ト19は、入力軸23の回転が第1クラッチC1を介し
てフロントプラネタリギヤユニット21のリングギヤR
2 に伝達され、プラネタリピニオンP2 を介してサンギ
ヤS2 に左方向の回転力を付与するが、該サンギヤS2
は第2ブレーキB2の係合に伴う第1ワンウェイクラッ
チF1のロックによって回転が阻止される。したがっ
て、プラネタリピニオンP2 を自転させながらキャリヤ
CR2が回転し、フロントプラネタリギヤユニット21
のみを経由して2速の回転が出力軸25に伝達される。
【0026】また、Dレンジ及びSレンジにおける3速
時では、第1ソレノイドバルブS1がオフ状態になり、
第3クラッチC0、第1クラッチC1、第2クラッチC
2及び第2ブレーキB2が係合し、第3ワンウェイクラ
ッチF0がロックし、他は解放される。したがって、オ
ーバドライブプラネタリギヤユニット20は直結状態に
あり、また、主変速ユニット19は、第1クラッチC1
と第2クラッチC2の係合によってフロントプラネタリ
ギヤユニット21が一体になるため、入力軸23の回転
はそのまま出力軸25に伝達される。
【0027】そして、Dレンジにおける4速すなわち最
高速段では、第2ソレノイドバルブS2もオフ状態にな
り、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第2ブレー
キB2及び第4ブレーキB0が係合される。主変速ユニ
ット19は3速時と同様に直結状態にあるが、オーバド
ライブプラネタリギヤユニット20は、第3クラッチC
0が解放するとともに第4ブレーキB0が係合するよう
に切り換えられる。したがって、サンギヤS1 が第4ブ
レーキB0の係合によってロックされ、キャリヤCR1
が回転しながらプラネタリピニオンP1 が自転してリン
グギヤR1 に動力を伝達し、直結状態にある主変速ユニ
ット19の入力軸23にオーバドライブの回転が伝達さ
れる。
【0028】一方、ダウンシフト時は、4−3変速の場
合に第3クラッチC0が係合するとともに第4ブレーキ
B0が解放され、また、3−2変速の場合に第2クラッ
チC2が解放され、2−1変速の場合に第2ブレーキB
2が解放される。また、Sレンジにおける1速時及び3
速時は前記Dレンジの場合と同様である。そして、2速
時に第1クラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレ
ーキB2に加えて第3ソレノイドバルブS3がオン状態
となり、第1ブレーキB1が係合され、主変速ユニット
19のサンギヤS2 をロックし、エンジンブレーキを効
かせる。
【0029】そして、Lレンジにおける2速時は、前述
したSレンジにおける2速時と同様であるが、1速時に
は第1クラッチC1及び第3クラッチC0に加えて第3
ソレノイドバルブS3がオン状態となり、第3ブレーキ
B3が係合し、リヤプラネタリギヤユニット22のキャ
リヤCR3 をロックし、エンジンブレーキを効かせる。
【0030】そして、手動変速モード時において、3速
及び4速は自動変速モード時と、2速はSレンジの2速
と、1速はLレンジの1速と同じ動作になる。次に、本
発明の自動変速機における制御装置について説明する。
図3は自動変速機制御装置の概略図、図4は自動変速機
制御装置の入力側ブロック図、図5は自動変速機制御装
置の出力側ブロック図である。
【0031】図において、31は自動変速機全体の制御
を行う自動変速機制御装置(ECU)、32はCPU、
33はROM、34はRAM、35は入力インタフェー
ス回路、36は該入力インタフェース回路35に接続さ
れ、各信号の入力処理を行う入力処理回路、37は該入
力処理回路36に接続され、各信号を出力するセンサ類
である。また、38は出力インタフェース回路、39は
該出力インタフェース回路38に接続され、各信号の出
力処理を行う駆動回路類、40は該駆動回路類39に接
続され、出力された信号によって駆動されるアクチュエ
ータである。
【0032】43はトランスミッション10の第3クラ
ッチC0の回転数を検出する入力回転数センサ、SP
1,SP2は自動変速機の出力軸25の回転数を検出す
る車速センサであり、車速センサSP1は車速センサS
P2が故障した時のバックアップ用として、また、スピ
ードメータ用として使用される。44はトランスミッシ
ョン10に設置され、自動変速モード(A/T)におい
てシフトレバーがIパターン上のどのレンジ位置を選択
しているかを検出するシフトポジションセンサ、45は
シフトレバー部に設置され、手動変速モード(M/T)
においてシフトレバーがHパターン上のどのシフト位置
を選択しているかを検出するシフトポジションセンサで
ある。
【0033】また、46はエンジンに設置され、エンジ
ン負荷に対応するスロットル開度をポテンショメータに
よって検出するスロットル開度センサ、47はブレーキ
ペダル部に設置され、ブレーキ操作を検出するブレーキ
スイッチ、48はスロットル開度センサ46部に設置さ
れ、アクセルが全閉であることを検出するアイドリング
(IDL)スイッチ、49はアクセルペダル部(又は、
スロットル開度センサ46部)に設置され、アクセルが
全開にされてキックダウンが要求されていることを検出
するキックダウン(K/D)スイッチ、50はトランス
ミッション10に設置され、該トランスミッション10
の油温を検出する油温センサである。
【0034】前記各センサ類37は、それぞれ対応する
入力処理回路36に接続されている。また、S1は変速
用の第1ソレノイドバルブ、S2は変速用の第2ソレノ
イドバルブ、S3は変速用の第3ソレノイドバルブであ
り、それぞれ各変速段に応じてオン・オフされ、各シフ
トバルブを切り換える。SLUはロックアップ(L−u
p)用のリニアソレノイドバルブ、SLNはアキュムレ
ータの背圧を制御するためのリニアソレノイドバルブ、
SLTはライン圧を制御するためのリニアソレノイドバ
ルブである。これら各ソレノイドバルブS1〜S3、リ
ニアソレノイドバルブSLU,SLN,SLTと前記出
力インタフェース回路38間には、ソレノイド駆動回路
やモニタ回路などの駆動回路類39が接続されている。
前記ソレノイド駆動回路は、各ソレノイドバルブS1〜
S3、リニアソレノイドバルブSLU,SLN,SLT
を駆動するための電圧又は電流を発生し、前記モニタ回
路は、各ソレノイドバルブS1〜S3、リニアソレノイ
ドバルブSLU,SLN,SLTの作動をチェックし、
フェール状態にあるか否かを判断して自己診断を行う。
【0035】53はエンジンを制御するためのエンジン
制御装置(EFI)、54は変速時の変速ショックを緩
和するために、エンジンが発生するトルクを一時的に減
少させるための信号を出力するトルクリダクション入出
力処理回路であり、該トルクリダクション入出力処理回
路54からの信号を受け、エンジン制御装置53は点火
時期遅角、燃料カット等を行う。また、55はエンジン
回転数を入力するためのエンジン回転数入力処理回路で
ある。
【0036】56はトランスミッション10やエンジン
制御装置53のフェール時に自己診断結果をO/Dオフ
インジケータランプなどによって出力するDG CHE
CKER、57は該DG CHECKER56に自己診
断結果を出力するためのDG入出力処理回路、58はト
ランスミッション10の状態を表示するモード選択ラン
プ、O/Dオフインジケータランプ等の表示装置、59
は該表示装置58を作動させるための表示駆動回路であ
る。
【0037】次に、前記構成の自動変速機における制御
装置の動作について説明する。図6は自動変速機の制御
装置の第1のフローチャート、図7は自動変速機の制御
装置の第2のフローチャート、図8は自動変速機の制御
装置の第3のフローチャート、図9は本発明の自動変速
機におけるシフトパターンを示す図である。図9におい
て、89はシフトパターン、89aはIパターン、89
bはHパターンの一部を構成するとともに、前記Iパタ
ーン89aの左側に配設される低速側シフト列、89c
はHパターンの一部を構成するとともに、前記Iパター
ン89aの右側に配設される高速側シフト列である。
【0038】SW1〜SW4はシフトポジションセンサ
45の1速〜4速の各変速段に対応するシフト位置に配
設されたスイッチである。該スイッチSW1〜SW4は
シフトレバーが各シフト位置に移動するとオンになり、
シフト位置から離れるとオフになるように配設してあ
る。 ステップS1 プログラムを開始するに当たり、すべて
の条件について初期設定を行う。 ステップS2 自動変速機の入力回転数センサ43及び
車速センサSP1,SP2からの信号によって、現在の
自動変速機の入力軸17及び出力軸25の回転数を算出
する。 ステップS3 自動変速機のシフトポジションセンサ4
4の信号から現在Iパターンにおいて選択されているレ
ンジ位置を検出する。また、同時にN.S.S.W.が
フェール状態にあるか否かを判断する。 ステップS4 スロットル開度センサ46からの信号に
よって現在のスロットル開度を計算する。 ステップS5 油温センサ50からの信号によって自動
変速機の現在の油温(ATF温度)を計算する。 ステップS6 シフトポジションセンサ45がオンにな
っているか否かを判断する。オンになっている場合はス
テップS12に、オフになっている場合はステップS7
に進む。 ステップS7 手動変速モードフラグがオンになってい
るか否かを判断する。オンになっている場合はステップ
S15に、オフになっている場合はステップS8に進
む。 ステップS8 変速線図の自動変速用変速点データMS
Lに自動変速用データDを読み込む。 ステップS9 自動変速用ロックアップ点データMSL
Pに自動変速用データDを読み込む。 ステップS10 ステップS8,S9で読み込んだ自動
変速用データD及び先に計算した各種走行条件に基づい
て変速判断及びロックアップ判断を行う。 ステップS11 ステップS10において行った変速判
断及びロックアップ判断のタイミング判断を行う。 ステップS12 ステップS6においてシフトポジショ
ンセンサ45がオンになっていれば、手動変速モードフ
ラグをオンにし、手動変速モード状態にする。 ステップS13 自動変速モード復帰用タイマの値をリ
セットする。 ステップS14 手動変速モード用のマップを選択し、
各種データを読み込んで手動変速マップ選択処理を行
う。 ステップS15 ステップS7において手動変速モード
フラグがオンになっていれば、自動変速モード復帰用タ
イマの値を設定値t1 と比較する。設定値t1 より小さ
い場合はステップS14に進み、設定値t1 より大きく
なるとステップS16に進む。 ステップS16 手動変速モードフラグをオフにし、ス
テップS8に進み自動変速モードに復帰する。 ステップS17 手動変速マップ選択サブルーチンにお
いて読み込んだ変速データ及び先に計算した各種走行条
件に基づいて変速判断及びロックアップ判断を行う。 ステップS18 ステップS17において行った変速判
断及びロックアップ判断のタイミング判断を行う。 ステップS19 ステップS10,S11,S17,S
18における判断に従って変速出力信号を各ソレノイド
バルブS1〜S3、リニアソレノイドバルブSLU,S
LN,SLTに出力し、変速を開始する。 ステップS20 手動変速モードにおける変速過渡時
に、ファーストアプライバルブ(オリフィスコントロー
ルバルブ)を制御してタイムラグを短縮するか否かを判
断するための処理を行う。 ステップS21 ステップS20のサブルーチンにおけ
る判断に従い、ロックアップ制御用のリニアソレノイド
バルブSLUを制御する。 ステップS22 変速ショックを抑制するためのトルク
リダクション制御が必要か否かを判断するための処理を
行う。 ステップS23 ステップS22のサブルーチンにおけ
る判断に従い、トルクリダクション制御を行う。 ステップS24 手動変速モードにおける変速過渡時
に、一時的にライン圧を昇圧してタイムラグを短縮する
か否かを判断するための処理を行う。 ステップS25 ステップS24のサブルーチンにおけ
る判断に従い、ライン圧制御用のリニアソレノイドバル
ブSLTを制御する。 ステップS26 変速過渡時の変速ショックの発生を防
止するために、アキュムレータの背圧の制御が必要か否
かを判断するための処理を行う。 ステップS27 ステップS26のサブルーチンにおけ
る判断に従い、アキュムレータ背圧制御用のリニアソレ
ノイドバルブSLNを制御する。
【0039】次に、図6のステップS14における手動
変速マップ選択処理のサブルーチンについて説明する。 ステップS14−1 シフトポジションセンサ45にお
いて、4速位置のスイッチSW4がオンになったか否か
を判断する。 ステップS14−2 ステップS14−1において4速
位置のスイッチSW4がオンであれば、手動変速用変速
点データMSLに4速ギヤ段用データを読み込む。 ステップS14−3 手動変速用ロックアップ点データ
MSLPに4速ギヤ段用データを読み込む。 ステップS14−4〜S14−6 ステップS14−1
〜S14−3と同様に制御して3速ギヤ段用データを読
み込む。 ステップS14−7〜S14−9 ステップS14−1
〜S14−3と同様に制御して2速ギヤ段用データを読
み込む。 ステップS14−10,S14−11 手動変速用変速
点データMSL及び手動変速用ロックアップ点データM
SLPに1速ギヤ段用データを読み込む。
【0040】続いて、図10及び図11に基づいて油圧
回路について説明する。図10は本発明の自動変速機の
第1の油圧回路図、図11は本発明の自動変速機の第2
の油圧回路図である。図において、C−0は前記第3ク
ラッチC0の油圧サーボ、C−1は前記第1クラッチC
1の油圧サーボ、C−2は前記第2クラッチC2の油圧
サーボであり、B−0は前記第4ブレーキB0の油圧サ
ーボ、B−1は前記第1ブレーキB1の油圧サーボ、B
−2は前記第2ブレーキB2の油圧サーボ、B−3は前
記第3ブレーキB3の油圧サーボである。11はトルク
コンバータ、60は油圧ポンプ、61はストレーナであ
る。
【0041】62は運転者が変速を行う際にシフトレバ
ーを操作することによって切り換わるマニュアルバルブ
であり、運転席のシフトレバーにプッシュプルケーブル
を介して連結されていて、シフトレバーの動きに応じて
各ポジションP, R, N, D, S, Lに切り換えられ、
ライン圧ポートpが図11の表にそれぞれ○印で示すよ
うに各ポートa, b, c, dに連通する。
【0042】また、63はライン圧をスロットルモジュ
レータ圧とRレンジ時のライン圧によって調圧するプラ
イマリレギュレータバルブであり、調圧した油を後述す
るロックアップリレーバルブ67とセカンダリレギュレ
ータバルブ65に供給する。64はスロットルバルブで
あり、アクセルペダルの踏み加減に対応して上下2個の
スプリングを圧縮し、後述するカットバックバルブ69
からのカットバック圧によって、エンジンの出力に対応
するスロットル圧を得るためのものである。
【0043】65はセカンダリレギュレータバルブであ
り、前記プライマリレギュレータバルブ63からの油圧
を調圧して潤滑油圧とするとともに、ロックアップリレ
ーバルブ67に供給する。66はロックアップコントロ
ールバルブであり、ロックアップリレーバルブ67の先
端の制御油室に加えられる油圧を調節する。また、該ロ
ックアップリレーバルブ67は、第3ソレノイドバルブ
S3及びソレノイドリレーバルブ68からの信号油圧に
よって作動して、トルクコンバータ11のロックアップ
クラッチ15を係脱するものである。
【0044】69はカットバックバルブであり、カット
バック圧をスロットルバルブ64に作用させて、スロッ
トル圧を調圧するものである。該カットバックバルブ6
9は、Lレンジ又はRレンジ以外の時に、油圧サーボB
−1及び油圧サーボB−2に加えられる油圧によって作
動する。70は1速と2速を切り換える1−2シフトバ
ルブであり、その先端の制御油室に第2ソレノイドバル
ブS2の油圧が加えられるようになっていて、前記1−
2シフトバルブ70は1速時に右半位置を採り、2速
時、3速時及び4速時に左半位置を採る。すなわち、1
速時においては右半位置にあり、油圧サーボB−1及び
油圧サーボB−2への油の供給が停止され、Lレンジ時
にのみ油圧サーボB−3へ油が供給されるようになって
いる。そして、2速になると前記1−2シフトバルブ7
0が左半位置になり、前記マニュアルバルブ62からの
油圧が油圧サーボB−2に供給されるようになる。ま
た、Sレンジ及びLレンジにおいては、後述する2−3
シフトバルブ71からの油圧を受け、これをセカンドコ
ーストモジュレータバルブ76を介して油圧サーボB−
1に供給する。
【0045】また、71は2速と3速を切り換える2−
3シフトバルブであり、その先端の制御油室に第1ソレ
ノイドバルブS1の油圧が加えられるようになってい
て、該2−3シフトバルブ71は1速時及び2速時に右
半位置を採り、3速時及び4速時に左半位置を採る。す
なわち、1速時及び2速時には停止されていた油圧サー
ボC−2への油の供給が、3速になると開始されるよう
になる。
【0046】そして、72は3速と4速を切り換える3
−4シフトバルブであり、その先端の制御油室に第2ソ
レノイドバルブS2の油圧が加えられるようになってい
て、該3−4シフトバルブ72は1速時、2速時及び3
速時に右半位置を採り、4速時に左半位置を採る。すな
わち、1速時、2速時及び3速時に供給されていた油圧
サーボC−0への油が、4速になって3−4シフトバル
ブ72が左半位置になると供給されなくなり、一方、1
速時、2速時及び3速時に停止されていた油圧サーボB
−0への油の供給が行われるようになる。
【0047】73は車速が例えば9km/h以上の時
に、第2ソレノイドバルブS2が開放されることによっ
て作動し、油圧サーボC−2への油の供給を停止するた
めのリバースインヒビットバルブである。また、75は
ローコーストモジュレータバルブ、76はセカンドコー
ストモジュレータバルブであり、エンジンブレーキを効
かせる時に作動させられる。
【0048】前記各クラッチC0, C1,C2及び各ブ
レーキB0,B2にはそれぞれアキュムレータが備えら
れる。すなわち、77は第3クラッチC0用アキュムレ
ータ、78は第1クラッチC1用アキュムレータ、79
は第4ブレーキB0用アキュムレータ、80は第2クラ
ッチC2用アキュムレータ、81は第2ブレーキB2用
アキュムレータである。前記第4ブレーキB0用アキュ
ムレータ79、第2クラッチC2用アキュムレータ80
及び第2ブレーキB2用アキュムレータ81の各背圧室
77a,78a,79a,80a,81aに与えられる
油圧を調圧するとともに、ローコーストモジュレータバ
ルブ75及びセカンドコーストモジュレータバルブ76
に与えられる油圧を調圧するため、アキュムレータコン
トロールバルブ82が設けられている。そして、97は
コーストブレーキカットオフバルブである。
【0049】そして、第1ソレノイドバルブS1及び第
2ソレノイドバルブS2は前述したように1−2シフト
バルブ70、2−3シフトバルブ71、3−4シフトバ
ルブ72を切換制御するものであり、第3ソレノイドバ
ルブS3はコーストブレーキカットオフバルブ97を切
換制御するものであり、SLU,SLN,SLTはリニ
アソレノイドバルブであって、ソレノイドモジュレータ
バルブ83で調圧された油圧が供給される。
【0050】また、84はオリフィスコントロールバル
ブ、85はカットオフバルブである。ところで、前記構
成の自動変速機においては、マニュアルバルブ62がど
のポジションにあっても、1速及び2速においてエンジ
ンブレーキを効かせることができるように、マニュアル
バルブ62と2−3シフトバルブ71間に、エンジンブ
レーキを選択的に効かせるためのコーストブレーキカッ
トオフバルブ97を配設し、該コーストブレーキカット
オフバルブ97を第3ソレノイドバルブS3によって切
り換えるようにしている。
【0051】図12は本発明の自動変速機の要部油圧回
路図である。図において、PLはライン圧の供給源であ
り、前述したようにリニアソレノイドバルブSLTを制
御することによってライン圧が変更される。また、S1
〜S3は第1、第2、第3ソレノイドバルブ、62はマ
ニュアルバルブ、70は1−2シフトバルブ、71は2
−3シフトバルブ、72は3−4シフトバルブ、75は
ローコーストモジュレータバルブ、76はセカンドコー
ストモジュレータバルブである。
【0052】また、97は第1制御油室97aと第2制
御油室97bを有するコーストブレーキカットオフバル
ブであり、前記第3ソレノイドバルブS3がオン状態に
なると第1制御油室97a内の油がドレーンされて左半
位置を採り、オフ状態になると第1制御油室97a内に
油が供給されて右半位置を採る。前記第3ソレノイドバ
ルブS3は、図2の作動表に示すように自動変速モード
におけるDレンジの1〜4速でオフ状態に、エンジンブ
レーキを効かせる場合においては、Sレンジの1速及び
3速でオフ状態に、2速でオン状態に、Lレンジの1速
及び2速でオン状態にされる。また、手動変速モードに
おいては、1速及び2速でオン状態に、3速及び4速で
オフ状態にされるが、1速及び2速でエンジンブレーキ
を効かせる必要がない場合には、1速及び2速でオフ状
態にすることもできる。
【0053】すなわち、手動変速モードの1速でエンジ
ンブレーキを効かせる場合には、前記コーストブレーキ
カットオフバルブ97が左半位置を採り、マニュアルバ
ルブ62からの油が2−3シフトバルブ71及び1−2
シフトバルブ70を介して油圧サーボB−3に供給さ
れ、第3ブレーキB3が係合される。また、手動変速モ
ードの2速でエンジンブレーキを効かせる場合には、前
記コーストブレーキカットオフバルブ97が左半位置を
採り、マニュアルバルブ62からの油が2−3シフトバ
ルブ71及び1−2シフトバルブ70を介して油圧サー
ボB−1に供給され、第1ブレーキB1が係合される。
【0054】また、自動変速モードのSレンジの1速に
おいては、第3ソレノイドバルブS3はオフ状態にな
り、エンジンブレーキが効かないようになっているた
め、変速フィーリングが向上する。そして、自動変速モ
ードのSレンジの2速及びLレンジの1速及び2速にお
いては、第3ソレノイドバルブS3はオン状態になり、
エンジンブレーキが効くようになっている。
【0055】ところで、本発明の自動変速機において
は、第1ソレノイドバルブS1及び第2ソレノイドバル
ブS2をオン・オフすることによって、1−2シフトバ
ルブ70、2−3シフトバルブ71及び3−4シフトバ
ルブ72を切り換えるようにしているが、前記第1ソレ
ノイドバルブS1及び第2ソレノイドバルブS2が電気
的に故障していずれもオフ状態になった場合でも、所定
の変速段でフェールセーフによる走行を行うことができ
るようになっている。すなわち、Dレンジでは4速を、
Sレンジでは3速を、Lレンジでは1速を達成すること
ができる。
【0056】そして、前記フェールセーフによる走行を
行う場合で、同時に第3ソレノイドバルブS3が電気的
に故障してオフ状態になると、コーストブレーキカット
オフバルブ97の制御油室97aに信号油圧が加わって
しまう。そこで、前記コーストブレーキカットオフバル
ブ97とマニュアルバルブ62間にオーバドライブロッ
クアウトバルブ98を設け、該オーバドライブロックア
ウトバルブ98によって前記コーストブレーキカットオ
フバルブ97が右半位置を採らないようにしている。
【0057】そのため、該オーバドライブロックアウト
バルブ98の端部の制御油室98aを第1ソレノイドバ
ルブS1に接続し、第1ソレノイドバルブS1がオン状
態になると左半位置を採り、オフ状態になると右半位置
を採るようにしている。また、オーバドライブロックア
ウトバルブ98にはポート98b,98cが設けられて
いて、前記マニュアルバルブ62のSレンジ圧を発生す
るポート62aとポート98b間、及び前記コーストブ
レーキカットオフバルブ97の第2制御油室97bとポ
ート98b間が接続されている。
【0058】したがって、前記第3ソレノイドバルブS
3が電気的に故障してオフ状態になると、前記コースト
ブレーキカットオフバルブ97の第1制御油室97aに
信号油圧が加わっても、同時に第1ソレノイドバルブS
1がオフ状態になって前記オーバドライブロックアウト
バルブ98の制御油室98aに油が供給され、ポート9
8b,98c間が連通するため、Sレンジ圧が第2制御
油室97bに供給され、コーストブレーキカットオフバ
ルブ97は左半位置を採る。
【0059】このようにして、油圧サーボB−1や油圧
サーボB−3に油を供給してエンジンブレーキを効かせ
ることができる。なお、前記第1ソレノイドバルブS1
は1速及び2速でオン状態になり、3速及び4速でオフ
状態になる。したがって、正常に作動している場合には
1速及び2速で前記ポート98b,98c間を遮断する
ため、コーストブレーキカットオフバルブ97は第3ソ
レノイドバルブS3のオン・オフによって切り換えられ
る。
【0060】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機の概略図である。
【図2】本発明の自動変速機の作動を示す図である。
【図3】自動変速機制御装置の概略図である。
【図4】自動変速機制御装置の入力側ブロック図であ
る。
【図5】自動変速機制御装置の出力側ブロック図であ
る。
【図6】自動変速機の制御装置の第1のフローチャート
である。
【図7】自動変速機の制御装置の第2のフローチャート
である。
【図8】自動変速機の制御装置の第3のフローチャート
である。
【図9】本発明の自動変速機におけるシフトパターンを
示す図である。
【図10】本発明の自動変速機の第1の油圧回路図であ
る。
【図11】本発明の自動変速機の第2の油圧回路図であ
る。
【図12】本発明の自動変速機の要部油圧回路図であ
る。
【符号の説明】
31 自動変速機制御装置 62 マニュアルバルブ(レンジ圧発生手段) 70 1−2シフトバルブ 71 2−3シフトバルブ 72 3−4シフトバルブ 97 コーストブレーキカットオフバルブ 98 オーバドライブロックアウトバルブ S1 第1ソレノイドバルブ(シフト用ソレノイドバ
ルブ) S2 第2ソレノイドバルブ(シフト用ソレノイドバ
ルブ) S3 第3ソレノイドバルブ(エンジンブレーキ用ソ
レノイドバルブ) B−1,B−3 油圧サーボ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 雅士 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 多賀 豊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 北條 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 田端 淳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岡田 孝幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーの位置に対応してレンジ圧
    を発生するレンジ圧発生手段と、前記シフトレバーの位
    置に対応して変速出力信号を出力する制御装置と、該制
    御装置の変速出力信号を受けてオン・オフし、シフトバ
    ルブの切換えを行うシフト用ソレノイドバルブと、前記
    レンジ圧発生手段とシフトバルブ間に配設され、切換え
    によって油圧をエンジンブレーキ用の油圧サーボに選択
    的に供給するコーストブレーキカットオフバルブと、前
    記制御装置の変速出力信号を受けてオン・オフし、前記
    コーストブレーキカットオフバルブを切り換えるエンジ
    ンブレーキ用ソレノイドバルブと、前記コーストブレー
    キカットオフバルブと前記レンジ圧発生手段間に配設さ
    れ、切換えによって前記コーストブレーキカットオフバ
    ルブにレンジ圧を選択的に与えるロックアウト弁を有す
    るとともに、該ロックアウト弁は前記シフト用ソレノイ
    ドバルブのいずれか一つに接続され、フェールセーフ時
    に前記レンジ圧を信号油圧として前記コーストブレーキ
    カットオフバルブに与え、該コーストブレーキカットオ
    フバルブを介して油圧をエンジンブレーキ用の油圧サー
    ボに供給するものであることを特徴とする自動変速機。
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