JPH0727220A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPH0727220A
JPH0727220A JP5170229A JP17022993A JPH0727220A JP H0727220 A JPH0727220 A JP H0727220A JP 5170229 A JP5170229 A JP 5170229A JP 17022993 A JP17022993 A JP 17022993A JP H0727220 A JPH0727220 A JP H0727220A
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lock
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雅士 服部
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武 犬塚
Shinji Kasuga
慎司 春日
Yasuo Hojo
康夫 北條
Kunihiro Iwatsuki
邦裕 岩月
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/14Inputs being a function of torque or torque demand
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
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    • F16H59/36Inputs being a function of speed
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Abstract

(57)【要約】 【目的】所定の変速段で走行している時にロックアップ
クラッチがロックアップされショックが発生してしまう
ことがない自動変速機を提供する。 【構成】流体伝動装置11にロックアップクラッチ15
が設けられ、制御装置31のロックアップ出力発生手段
89がロックアップ出力をオンにしてロックアップクラ
ッチ15をロックアップする。また、前記制御装置31
がロックアップ判断を行うためにロックアップ線図84
が設けられ、比較手段87によって、車速及びスロット
ル開度がロックアップ線図84のオン・オフヒステリシ
ス領域内にあるか否かが判断される。そして、ロックア
ップ出力発生手段89は、変速出力が発生させられた時
の車速及びスロットル開度がオン・オフヒステリシス領
域内にある場合はロックアップ出力をオンにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機においては、パーキン
グ(P)、リバース(R)、ニュートラル(N)、ドラ
イブ(D)、セカンド(S)、ロー(L)の各レンジが
設けられていて、運転者の意思によって各レンジを選択
することで自動的に変速が行われるようになっている。
【0003】すなわち、運転者が各レンジを選択する
と、制御装置は選択されたレンジ、車速及びスロットル
開度に対応して変速段を設定し、変速判断を行うととも
に変速出力を発生させる。そして、油圧回路が前記制御
装置の変速出力に対応してソレノイドバルブを作動さ
せ、変速段に対応する摩擦係合要素を係脱して各変速段
を達成するようになっている。
【0004】ところで、自動変速機においては、エンジ
ンが発生した回転は流体伝動装置を介してトランスミッ
ションに伝達されるが、燃費を改善するため、車速があ
らかじめ設定された速度に達すると流体伝動装置内のロ
ックアップクラッチをロックアップするようになってい
る。この場合、ロックアップクラッチをロックアップす
る速度を低く設定すると、その分だけ燃費が改善され
る。
【0005】そこで、ロックアップ線図においてロック
アップ出力をオン・オフするために設定されたロックア
ップ領域を低車速側に拡大している。また、通常の自動
変速機においては、運転者の意思による各レンジの選択
は、直線上に配列されたレンジ位置にシフトレバーを移
動することによって行っており、いわゆる「I」字状に
配列されたレンジ位置を選択することができるようにし
てある。
【0006】ところが、この場合、手動で変速段を自由
に選択することができず、シフト感が欠けてしまう。そ
こで、従来の自動変速機に使用される「I」字状に配列
されたIパターンのレンジ位置に加えて、マニュアルト
ランスミッションと同様のいわゆる「H」字状に配列さ
れたHパターンのシフト位置を加えたシフトパターンが
設けられ、自動変速モードによる走行と手動変速モード
による走行を選択することができるようにしたものが提
供されている(特開昭61−157855号公報参照)
【0007】そして、手動変速モードにおいてマニュア
ルトランスミッションと同様の走行フィーリングを達成
するために、広い範囲でロックアップクラッチをロック
アップすることができるようにしている。この場合、自
動変速モード又は手動変速モードで参照することができ
るようにそれぞれのロックアップ線図を設け、手動変速
モード用のロックアップ線図においてロックアップ領域
を低車速側に拡大している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機においては、ロックアップ線図において
単純にロックアップ領域を拡大しているので、所定の変
速段で走行している時にロックアップクラッチがロック
アップされると、エンジン回転数が大きく変化してショ
ックが発生してしまう。
【0009】したがって、運転者はロックアップクラッ
チがロックアップされた時に変速が行われたかのような
錯覚に陥る可能性があるだけでなく、予期しないショッ
クによって走行フィーリングが低下してしまう。本発明
は、前記従来の自動変速機の問題点を解決して、所定の
変速段で走行している時にロックアップクラッチがロッ
クアップされてショックが発生してしまうことがなく、
運転者に変速が行われたかのような錯覚に陥らせること
がなく、しかも、予期しないショックによって走行フィ
ーリングが低下してしまうことのない自動変速機を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機においては、流体伝動装置と、該流体伝動装置
内に配設されたロックアップクラッチと、少なくともレ
ンジを選択するシフト操作手段と、車速を検出する車速
センサと、スロットル開度を検出するスロットル開度セ
ンサと、選択されたレンジ、車速及びスロットル開度に
対応して変速段を設定し、変速判断を行うとともに変速
出力を発生させる制御装置を有する。
【0011】また、油圧回路が設けられ、前記制御装置
の変速出力に対応してソレノイドバルブを作動させ、変
速段に対応する摩擦係合要素を係脱して各変速段を達成
する。そして、前記制御装置がロックアップ判断を行う
ために、オン・オフヒステリシス領域が設定されたロッ
クアップ線図が設けられる。さらに、前記制御装置は、
前記車速及びスロットル開度がロックアップ線図のオン
・オフヒステリシス領域内にあるか否かを判断する比較
手段と、変速出力が発生させられた時の車速及びスロッ
トル開度がオン・オフヒステリシス領域内にある場合は
ロックアップ出力をオンにするロックアップ出力発生手
段を備える。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
自動変速機においては、少なくともレンジを選択するシ
フト操作手段と、車速を検出する車速センサと、スロッ
トル開度を検出するスロットル開度センサが設けられて
いて、制御装置は選択されたレンジ、車速及びスロット
ル開度に対応して変速段を設定し、変速判断を行うとと
もに変速出力を発生させる。
【0013】また、油圧回路が設けられ、前記制御装置
が変速出力を発生させると、該変速出力に対応してソレ
ノイドバルブを作動させ、変速段に対応する摩擦係合要
素を係脱して各変速段を達成する。そして、流体伝動装
置及び該流体伝動装置内に配設されたロックアップクラ
ッチを有しており、前記制御装置のロックアップ出力に
よってロックアップしたりロックアップを解除したりす
る。
【0014】そのため、前記制御装置にロックアップ出
力発生手段が設けられ、前記ロックアップクラッチを係
脱するためのロックアップ出力をオンにする。この場
合、前記制御装置がロックアップ判断を行うために、オ
ン・オフヒステリシス領域が設定されたロックアップ線
図が設けられる。また、比較手段によって、前記車速及
びスロットル開度がロックアップ線図のオン・オフヒス
テリシス領域内にあるか否かが判断される。そして、ロ
ックアップ出力発生手段は、変速出力が発生させられた
時の車速及びスロットル開度がオン・オフヒステリシス
領域内にある場合はロックアップ出力をオンにする。
【0015】このように、車速がオン・オフヒステリシ
ス領域内にある場合にロックアップクラッチがロックア
ップされるため、ロックアップ領域が拡大される。ま
た、変速出力の発生と共にロックアップ出力がオンにな
るため、変速とロックアップが同時に行われる。したが
って、各変速段で走行している時にロックアップクラッ
チがロックアップされることがなくなり、ロックアップ
によるショックを運転者に感じさせることがない。その
結果、低車速でもロックアップクラッチをロックアップ
することができ、ロックアップ領域を拡大することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す自
動変速機の概念ブロック図である。図において、11は
トルクコンバータなどの流体伝動装置であり、該流体伝
動装置11内にロックアップクラッチ15が配設され
る。該ロックアップクラッチ15は、制御装置31のロ
ックアップ出力がオンになるとロックアップされ、オフ
になるとロックアップが解除される。
【0017】少なくともレンジを選択するためにシフト
操作手段71が設けられ、また、車速v及びスロットル
開度を検出するために車速センサ72及びスロットル開
度センサ46が設けられ、前記制御装置31はシフト操
作手段71によって選択されたレンジ、車速v及びスロ
ットル開度に対応して変速段を設定し、変速判断を行う
とともに変速出力を発生させる。
【0018】また、油圧回路74が設けられ、前記制御
装置31の変速出力に対応して図示しないソレノイドバ
ルブを作動させ、各変速段を達成する。そして、前記制
御装置31にロックアップ出力発生手段89が設けら
れ、前記ロックアップクラッチ15を係脱するためのロ
ックアップ出力をオンにする。この場合、前記制御装置
31がロックアップ判断を行うために、オン・オフヒス
テリシス領域が設定されたロックアップ線図84が設け
られる。
【0019】さらに、比較手段87が設けられ、前記車
速v及びスロットル開度がロックアップ線図84のオン
・オフヒステリシス領域内にあるか否かを判断する。そ
して、ロックアップ出力発生手段89は、変速出力が発
生させられた時の車速v及びスロットル開度がオン・オ
フヒステリシス領域内にある場合はロックアップ出力を
オンにする。
【0020】このように、車速v及びスロットル開度が
オン・オフヒステリシス領域内にある場合にロックアッ
プクラッチ15がロックアップされるため、ロックアッ
プ領域が拡大される。また、変速出力の発生と共にロッ
クアップ出力がオンになるため、変速とロックアップが
同時に行われる。したがって、各変速段で走行している
時にロックアップクラッチ15がロックアップされるこ
とがなくなり、ロックアップによるショックを運転者に
感じさせることがない。その結果、低車速でもロックア
ップクラッチ15をロックアップすることができ、ロッ
クアップ領域を拡大することができる。
【0021】図2は本発明の実施例を示す自動変速機の
概略図、図3は本発明の実施例における自動変速機の作
動を示す図である。図2において、自動変速機はトラン
スミッション10及びトルクコンバータなどの流体伝動
装置11から成り、図示しないエンジンで発生させられ
た回転を流体伝動装置11を介してトランスミッション
10に伝達し、該トランスミッション10によって変速
を行い図示しない駆動輪に伝達するようになっている。
【0022】前記流体伝動装置11はポンプインペラ1
2、タービンランナ13、ステータ14を有するととも
に動力伝達効率を向上させるためのロックアップクラッ
チ15を有し、入力部材16の回転を、流体伝動装置1
1内の油の流れによって間接的に、又は前記ロックアッ
プクラッチ15をロックアップすることによって直接的
にトランスミッション10の入力軸17に伝達する。
【0023】また、前記トランスミッション10は副変
速ユニット18及び主変速ユニット19から成り、副変
速ユニット18はオーバドライブプラネタリギヤユニッ
ト20を、主変速ユニット19はフロントプラネタリギ
ヤユニット21及びリヤプラネタリギヤユニット22を
有する。ここで、前記オーバドライブプラネタリギヤユ
ニット20は入力軸17に接続され、プラネタリピニオ
ンP1 を支持するキャリヤCR1 、入力軸17を包囲す
るサンギヤS1 、及び主変速ユニット19の入力軸23
に連結されたリングギヤR1 から成る。また、キャリヤ
CR1 とサンギヤS1 の間には、第3クラッチC0及び
第3ワンウェイクラッチF0が配設されるとともに、サ
ンギヤS1 とケース24の間には第4ブレーキB0が配
設される。
【0024】次に、フロントプラネタリギヤユニット2
1は出力軸25に接続され、プラネタリピニオンP2
支持するキャリヤCR2 、出力軸25を包囲するととも
にリヤプラネタリギヤユニット22のサンギヤS3 と一
体的に形成されたサンギヤS 2 、及び入力軸23に第1
クラッチC1を介して連結されたリングギヤR2 から成
る。また、入力軸23とサンギヤS2 の間には第2クラ
ッチC2が、サンギヤS2 とケース24の間にはバンド
ブレーキから成る第1ブレーキB1が配設される。さら
に、サンギヤS2 とケース24の間には、第1ワンウェ
イクラッチF1を介して第2ブレーキB2が配設され
る。
【0025】そして、リヤプラネタリギヤユニット22
はプラネタリピニオンP3 を支持するキャリヤCR3
サンギヤS3 、及び出力軸25に直結されたリングギヤ
3から成り、キャリヤCR3 とケース24の間には第
3ブレーキB3及び第2ワンウェイクラッチF2が並列
に配設される。なお、43は入力回転数センサ、SP
1,SP2は車速センサである。
【0026】前記自動変速機の各ソレノイドバルブS
1,S2,S3、各クラッチC0,C1,C2、各ブレ
ーキB0,B1,B2,B3は、各レンジD,S,Lの
各変速段においてそれぞれ図3の作動表のように制御さ
れる。すなわち、Dレンジ又はSレンジにおける1速
(1ST)時においては、第1ソレノイドバルブS1が
オン状態にあり、その結果、第1クラッチC1及び第3
クラッチC0が係合され、第2ワンウェイクラッチF2
及び第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解
放状態にされる。したがって、オーバドライブプラネタ
リギヤユニット20の各要素は、第3クラッチC0及び
第3ワンウェイクラッチF0を介して一体となって直結
状態になり、入力軸17の回転はそのまま主変速ユニッ
ト19の入力軸23に伝達される。
【0027】また、主変速ユニット19においては、入
力軸23の回転が第1クラッチC1を介してフロントプ
ラネタリギヤユニット21のリングギヤR2 に伝達さ
れ、更にキャリヤCR2 及び該キャリヤCR2 と一体の
出力軸25に伝達される。この時、サンギヤS2 ,S3
を介してリヤプラネタリギヤユニット22のキャリヤC
3 に左方向の回転力を付与するが、第2ワンウェイク
ラッチF2のロックによって回転が阻止されるため、プ
ラネタリピニオンP3 は自転して出力軸25と一体のリ
ングギヤR3 に動力を伝達する。
【0028】また、Dレンジにおける2速(2ND)時
においては、第1ソレノイドバルブS1のほか第2ソレ
ノイドバルブS2がオン状態に切り換わる。これによ
り、第1クラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレ
ーキB2が係合され、第1ワンウェイクラッチF1及び
第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解放状
態にされる。したがって、オーバドライブプラネタリギ
ヤユニット20は直結状態が維持され、入力軸17の回
転がそのまま主変速ユニット19の入力軸23に伝達さ
れる。また、前記主変速ユニット19においては、入力
軸23の回転が第1クラッチC1を介してフロントプラ
ネタリギヤユニット21のリングギヤR2に伝達され、
プラネタリピニオンP2 を介してサンギヤS2 に左方向
の回転力を付与するが、該サンギヤS2 は第2ブレーキ
B2の係合に伴う第1ワンウェイクラッチF1のロック
によって回転が阻止される。したがって、プラネタリピ
ニオンP2 を自転させながらキャリヤCR2 が回転し、
フロントプラネタリギヤユニット21のみを経由して2
速の回転が出力軸25に伝達される。
【0029】また、Dレンジ及びSレンジにおける3速
(3RD)時においては、第1ソレノイドバルブS1が
オフ状態になり、第1クラッチC1、第2クラッチC
2、第3クラッチC0及び第2ブレーキB2が係合さ
れ、第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解
放状態にされる。したがって、オーバドライブプラネタ
リギヤユニット20は直結状態が維持され、また、主変
速ユニット19は、第1クラッチC1及び第2クラッチ
C2の係合によってフロントプラネタリギヤユニット2
1の各要素が一体になるため、入力軸23の回転はその
まま出力軸25に伝達される。
【0030】そして、Dレンジにおける4速(4TH)
すなわち最高速段においては、第2ソレノイドバルブS
2もオフ状態になり、第1クラッチC1、第2クラッチ
C2、第2ブレーキB2及び第4ブレーキB0が係合さ
れる。主変速ユニット19は3速時と同様に直結状態に
あるが、オーバドライブプラネタリギヤユニット20
は、第3クラッチC0が解放されるとともに第4ブレー
キB0が係合されるように切り換えられる。したがっ
て、サンギヤS1 が第4ブレーキB0の係合によってロ
ックされ、キャリヤCR1 が回転しながらプラネタリピ
ニオンP1 が自転してリングギヤR1 に動力を伝達し、
直結状態にある主変速ユニット19の入力軸23にオー
バドライブの回転が伝達される。
【0031】一方、ダウンシフト時は、4−3変速の場
合に第3クラッチC0が係合されるとともに第4ブレー
キB0が解放され、また、3−2変速の場合に第2クラ
ッチC2が解放され、2−1変速の場合に第2ブレーキ
B2が解放される。また、Sレンジにおける1速時及び
3速時においては前述したDレンジにおける1速時及び
3速時と同様である。そして、2速時においては第1ク
ラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレーキB2の
係合に加えて第3ソレノイドバルブS3がオン状態にな
り、第1ブレーキB1が係合され、主変速ユニット19
のサンギヤS2 をロックし、エンジンブレーキを効かせ
る。
【0032】そして、Lレンジにおける2速時において
は前述したSレンジにおける2速時と同様であるが、1
速時には第1クラッチC1及び第3クラッチC0の係合
に加えて第3ソレノイドバルブS3がオン状態になり、
第3ブレーキB3が係合され、リヤプラネタリギヤユニ
ット22のキャリヤCR3 をロックし、エンジンブレー
キを効かせる。
【0033】また、手動変速モードにおける3速時及び
4速時の動作は自動変速モードにおける3速時及び4速
時の動作と、手動変速モードにおける2速時の動作は自
動変速モードにおけるSレンジの2速時の動作と、手動
変速モードにおける1速時の動作は自動変速モードにお
けるLレンジの1速時の動作と同じである。次に、本発
明の自動変速機の制御装置31(図1)について説明す
る。
【0034】図4は本発明の実施例における自動変速機
の制御装置の概略図、図5は本発明の実施例における自
動変速機の制御装置の入力側ブロック図、図6は本発明
の実施例における自動変速機の制御装置の出力側ブロッ
ク図である。図において、31は自動変速機全体の制御
を行う制御装置(ECU)、32はCPU、33はRO
M、34はRAM、35は入力インタフェース回路、3
6は該入力インタフェース回路35に接続され、各信号
の入力処理を行う入力処理回路、37は該入力処理回路
36に接続され、各信号を出力するセンサ類である。ま
た、38は出力インタフェース回路、39は該出力イン
タフェース回路38に接続され、各信号の出力処理を行
う駆動回路類、40は該駆動回路類39に接続され、出
力された信号によって駆動されるアクチュエータであ
る。
【0035】43はトランスミッション10(図2)の
第3クラッチC0の回転数を検出する入力回転数セン
サ、SP1,SP2は自動変速機の出力軸25の回転数
を検出する車速センサであり、車速センサSP1は車速
センサSP2が故障した時のバックアップ用として、ま
た、スピードメータ用として使用される。44はトラン
スミッション10に配設され、自動変速モード(A/
T)において図示しないシフトレバーがIパターンのど
のレンジ位置を選択しているかを検出するシフトポジシ
ョンセンサ、45はシフトレバーの下部に配設され、手
動変速モード(M/T)においてシフトレバーがHパタ
ーンのどのシフト位置を選択しているかを検出するシフ
トポジションセンサである。
【0036】また、46は図示しないエンジンに配設さ
れ、エンジン負荷に対応するスロットル開度を図示しな
いポテンショメータによって検出するスロットル開度セ
ンサ、47は図示しないブレーキペダル部に配設され、
ブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ(SW)、4
8はスロットル開度センサ46に配設され、スロットル
開度が全閉であることを検出するアイドリング(ID
L)スイッチ、49は図示しないアクセルペダル部(又
はスロットル開度センサ46)に配設され、スロットル
開度が全開にされてキックダウンが要求されていること
を検出するキックダウン(K/D)スイッチ、50はト
ランスミッション10に配設され、該トランスミッショ
ン10の油温を検出する油温センサである。
【0037】前記各センサ類37は、それぞれ対応する
入力処理回路36に接続される。また、S1は変速用の
第1ソレノイドバルブ、S2は変速用の第2ソレノイド
バルブ、S3は変速用の第3ソレノイドバルブであり、
それぞれの図示しないソレノイドをオン・オフすること
によって各変速段に応じて切り換えられる。SLUはロ
ックアップ(L−up)用のリニアソレノイドバルブ、
SLNは図示しないアキュムレータの背圧制御用のリニ
アソレノイドバルブ、SLTはライン圧制御用のリニア
ソレノイドバルブである。これら各ソレノイドバルブS
1〜S3、リニアソレノイドバルブSLU,SLN,S
LTと前記出力インタフェース回路38の間には、ソレ
ノイド駆動回路及びモニタ回路が接続される。前記ソレ
ノイド駆動回路は、各ソレノイドバルブS1〜S3、リ
ニアソレノイドバルブSLU,SLN,SLTを作動さ
せるための電圧又は電流を発生し、前記モニタ回路は、
各ソレノイドバルブS1〜S3、リニアソレノイドバル
ブSLU,SLN,SLTの作動状態をチェックし、フ
ェールを判断して自己診断を行う。
【0038】53はエンジンを制御するためのエンジン
制御装置(EFI)、54は変速時の変速ショックを緩
和するために、エンジンによって発生させられるトルク
を一時的に減小させるための信号を出力するトルクリダ
クション入出力処理回路であり、該トルクリダクション
入出力処理回路54からの信号を受け、エンジン制御装
置53は点火時期遅角、燃料カット等を行う。また、5
5はエンジン回転数を入力するためのエンジン回転数入
力処理回路である。
【0039】56はトランスミッション10やエンジン
制御装置53のフェール時に自己診断結果を図示しない
O/Dオフインジケータランプなどによって出力するD
GCHECKER、57は該DG CHECKER56
に自己診断結果を出力するためのDG入出力処理回路、
58はトランスミッション10の状態を表示する図示し
ないモード選択ランプ、O/Dオフインジケータランプ
等の表示装置、59は該表示装置58を作動させるため
の表示駆動回路である。
【0040】次に、前記構成の自動変速機の制御装置3
1の動作について説明する。図7は本発明の実施例にお
ける自動変速機の動作を示す第1のメインフローチャー
ト、図8は本発明の実施例における自動変速機の動作を
示す第2のメインフローチャート、図9は本発明の実施
例における自動変速機のシフトパターンを示す図、図1
0は本発明の実施例における自動変速モード用の変速線
図である。
【0041】図10において、横軸は車速vに対応する
出力軸25(図2)の回転数を、縦軸はスロットル開度
を示す。 ステップS1 プログラムを開始するに当たり、すべて
の条件について初期設定を行う。 ステップS2 自動変速機の入力回転数センサ43(図
5)及び車速センサSP1,SP2からの信号によっ
て、現在の自動変速機の入力軸17及び出力軸25の回
転数を計算する。 ステップS3 自動変速機のシフトポジションセンサ4
4からの信号によって現在Iパターンにおいて選択され
ているレンジ位置を検出する。また、同時にニュートラ
ルスタートスイッチ(N.S.S.W.)のフェール判
定を行う。 ステップS4 スロットル開度センサ46からの信号に
よって現在のスロットル開度を計算する。 ステップS5 油温センサ50からの信号によってトラ
ンスミッション10の現在の油温(ATF温度)を計算
する。 ステップS6 自動変速機のシフトポジションセンサ4
5の信号の入力処理を行い、現在Hパターンにおいて選
択されているシフト位置を検出する。
【0042】この場合、シフトポジションセンサ45
は、図9に示すように各シフト位置に手動変速スイッチ
SW1〜SW4を有している。図9において、31は自
動変速機の制御装置、61はシフト操作手段71(図
1)としてのシフトレバー、○付きアルファベットは各
レンジを、○付き数字は各変速段を示している。なお、
シフトレバー61に代えて、手動変速モードによって走
行するために配設された図示しないアップシフトスイッ
チ及びダウンシフトスイッチを使用することもできる。 ステップS7 手動変速スイッチSW1〜SW4のいず
れか一つがオンになっているか否かを判断する。オンに
なっている場合はステップS13に、オフになっている
場合はステップS8に進む。 ステップS8 手動変速モードフラグがオンになってい
るか否かを判断する。オンになっている場合はステップ
S16に、オフになっている場合はステップS9に進
む。 ステップS9 図10に示す自動変速モード用の変速線
図の変速点データMSLに自動変速用データDを読み込
む。 ステップS10 自動変速モード用のロックアップ線図
のロックアップ点データMSLPに自動変速用データD
を読み込む。 ステップS11 ステップS9,S10において読み込
んだ自動変速用データD及び先に計算した各種走行条件
に基づいて自動変速モードにおける変速判断及びロック
アップ判断を行う。 ステップS12 ステップS11において行った変速判
断及びロックアップ判断のタイミング判断を行う。 ステップS13 手動変速モードフラグをオンにし、手
動変速モードにする。 ステップS14 図示しない自動変速モード復帰用タイ
マの値をリセットする。 ステップS15 手動変速マップ選択処理を行い、手動
変速モード用の図示しない変速線図及びロックアップ線
図を選択し、変速点データMSL及びロックアップ点デ
ータMSLPに手動変速用データを読み込む。 ステップS16 自動変速モード復帰用タイマが計時し
た時間tが設定値t1 より長いか否かを判断し、設定値
1 以下である場合はステップS15に、設定値t1
り長い場合はステップS17に進む。 ステップS17 手動変速モードフラグをオフにし、ス
テップS9に進み自動変速モードに復帰する。 ステップS18 ステップS15において読み込んだ手
動変速用データ及び先に計算した各種走行条件に基づい
て手動変速モードにおける変速判断及びロックアップ判
断を行う。 ステップS19 ステップS18において行った変速判
断及びロックアップ判断のタイミング判断を行う。 ステップS20 シフトポジションセンサ45からの信
号によって検出したシフト位置、出力要求に対応する変
速段等によって、エンジンブレーキを効かせるために変
速用の第3ソレノイドバルブS3(図6)を制御するか
否かの判断を行う。 ステップS21 ステップS11,S12,S18〜S
20における判断に従って変速出力又はエンジンブレー
キ出力を発生させ、各ソレノイドバルブS1〜S3を作
動させて変速を開始するかエンジンブレーキを効かせ
る。 ステップS22 手動変速モードにおける変速過渡時
に、一時的にライン圧を昇圧してタイムラグを短縮させ
るか否かの判断を行う。 ステップS23 ステップS22における判断に従い、
ライン圧制御用のリニアソレノイドバルブSLTを制御
する。 ステップS24 変速過渡時の変速ショックを防止する
ために、手動変速用の図示しないアキュムレータの背圧
の制御を行うか、又は自動変速用の図示しないアキュム
レータの背圧の制御を行うかを判断し、アキュムレータ
の背圧の制御を行う。 ステップS25 ステップS11,S12,S18,S
19,S23,S24における判断に従ってリニアソレ
ノイドバルブSLU,SLN,SLTを制御し、ステッ
プS2に戻る。
【0043】次に、図7のステップS15における手動
変速マップ選択処理のサブルーチンについて説明する。
図11は本発明の実施例における手動変速マップ選択処
理のフローチャート、図12は本発明の実施例における
手動変速モード用の変速線図である。図12の(a)は
1速の変速線図、(b)は2速の変速線図、(c)は3
速の変速線図、(d)は4速の変速線図である。また、
図12において、横軸は車速vに対応する出力軸25
(図2)の回転数を、縦軸はスロットル開度を示す。 ステップS15−1 シフトポジションセンサ45(図
5)において、4速位置のスイッチSW4(図9)がオ
ンになったか否かを判断する。 ステップS15−2 ステップS15−1において4速
位置のスイッチSW4がオンであれば、図12に示す手
動変速モード用の変速線図の変速点データMSLに4速
用データを読み込む。 ステップS15−3 手動変速モード用のロックアップ
線図のロックアップ点データMSLPに4速用データを
読み込む。 ステップS15−4〜S15−6 ステップS15−1
〜S15−3と同様に制御して3速用データを読み込
む。 ステップS15−7〜S15−9 ステップS15−1
〜S15−3と同様に制御して2速用データを読み込
む。 ステップS15−10,S15−11 変速点データM
SL及びロックアップ点データMSLPに1速用データ
を読み込む。
【0044】ところで、自動変速機においては、図示し
ないエンジンで発生させられた回転は流体伝動装置11
を介してトランスミッション10に伝達され、車速vが
あらかじめ設定された速度に達すると流体伝動装置11
内のロックアップクラッチ15がロックアップされるよ
うになっている。そして、手動変速モードにおいてマニ
ュアルトランスミッションと同様の走行フィーリングを
達成するために、自動変速モード用のロックアップ線図
及び手動変速モード用のロックアップ線図が設けられ、
手動変速モード用のロックアップ線図においてはロック
アップ領域が低車速側に拡大されている。
【0045】ところが、手動変速モード用のロックアッ
プ線図において単純にロックアップ領域を拡大した場
合、所定の変速段で走行している時にロックアップクラ
ッチ15をロックアップすると、エンジン回転数が大き
く変化してショックが発生してしまう。この場合、運転
者は自動変速モードで変速が行われたかのような錯覚に
陥る可能性があるだけでなく、予期しないショックによ
って走行フィーリングが低下してしまう。
【0046】そこで、手動変速モード用のロックアップ
線図におけるロックアップ領域の拡大をショックが発生
しない程度にとどめ、また、変速出力が発生させられた
時の変速条件が、変速後の変速段におけるロックアップ
線図のオン・オフヒステリシス領域内にある場合に、変
速と同時にロックアップクラッチ15をロックアップす
る。本実施例において、前記変速条件は出力軸25の回
転数及びスロットル開度とする。
【0047】このようにして、各変速段で走行している
時にロックアップクラッチ15がロックアップされるこ
とがないため、ロックアップによるショックを運転者に
感じさせることがなく、低車速でもロックアップクラッ
チ15をロックアップすることができ、ロックアップ領
域を拡大することができる。次に、図7のステップS1
8における手動変速マップ選択、ロックアップ判断処理
のサブルーチンについて説明する。
【0048】図13は本発明の実施例における手動変速
マップ選択及びロックアップ判断処理のフローチャー
ト、図14は本発明の実施例における手動変速モード用
のロックアップ線図である。図14において、横軸は車
速vに対応する出力軸25(図2)の回転数を、縦軸は
スロットル開度を示す。 ステップS18−1 ステップS15(図7)において
読み込んだ手動変速用データ及び先に計算した各種走行
条件に基づいて変速段を判断する。 ステップS18−2 現在ロックアップ出力がオンであ
るか否かを判断する。ロックアップ出力がオンである場
合はステップS18−3に、オフである場合はステップ
S18−6に進む。 ステップS18−3 図14に示すようなロックアップ
線図に基づいて読み込まれた手動変速用データによっ
て、変速後の変速段におけるロックアップオフ点を計算
し、現在の車速vが前記ロックアップオフ点より低いか
否かを判断する。ロックアップオフ点より低い場合はス
テップS18−5に、ロックアップオフ点以上である場
合はステップS18−4に進む。 ステップS18−4 現在変速中であるか否かを判断す
る。変速中である場合、すなわち変速過渡時にロックア
ップクラッチ15がロックアップされるとショックが発
生するためステップS18−5に進み、変速中でない場
合はステップS18−1に戻る。 ステップS18−5 ロックアップ出力をオフにする。 ステップS18−6 このステップS18−6がフロー
チャートにおいてアップシフト直後のルートであるか否
かを判断する。直後のルートである場合はステップS1
8−7に、直後のルートでない場合はステップS18−
8に進む。 ステップS18−7 図14に示すようなロックアップ
線図に基づいて読み込まれた手動変速用データによっ
て、変速後の変速段におけるロックアップオフ点を計算
し、現在の車速vが該ロックアップオフ点以上であるか
否かを判断する。ロックアップオフ点以上である場合は
ステップS18−9に進み、ロックアップオフ点より低
い場合はステップS18−1に戻る。 ステップS18−8 図14に示すようなロックアップ
線図に基づいて読み込まれた手動変速用データによっ
て、変速後の変速段におけるロックアップオン点を計算
し、現在の車速vが該ロックアップオン点以上であるか
否かを判断する。ロックアップオン点以上である場合は
ステップS18−9に進み、ロックアップオン点より低
い場合はステップS18−1に戻る。
【0049】なお、変速出力が発生させられる時点の変
速条件が、変速後の変速段のオン・オフヒステリシス領
域内にあっても、ダウンシフトの変速である場合には、
変速出力の発生と同時にロックアップ出力をオフにして
変速と同時にロックアップクラッチ15のロックアップ
を解除する。 ステップS18−9 ロックアップ出力をオンにする。
【0050】次に、本発明の実施例におけるロックアッ
プ判断のシーケンスについて説明する。図15は本発明
の実施例におけるロックアップ判断のシーケンスの説明
図である。この場合、2速で走行中に2−3変速を行う
例について示す。図において、横軸は車速vに対応する
出力軸25(図2)の回転数であり、矢印は変速条件の
変化を示す。そして、●印は変速条件の変化の開始点
を、○印は変速出力が発生させられる時点を示す。
【0051】パターンAにおいては、ロックアップ出力
のオン・オフヒステリシス領域内の変速条件から回転数
が上昇し、2速のロックアップオン点及び3速のロック
アップオン点を超えた時点で2−3変速の変速出力が発
生させられる。この場合、変速出力が発生させられる時
点の変速条件が、変速後の変速段である3速のロックア
ップオン点を超えているため、変速出力の発生と同時に
ロックアップ出力をオンにして変速と同時にロックアッ
プクラッチ15をロックアップする。
【0052】また、パターンBにおいては、ロックアッ
プ出力のオン・オフヒステリシス領域内の変速条件から
回転数が上昇し、2速のロックアップオン点を超えた時
点で2−3変速の変速出力が発生させられる。この場
合、変速出力が発生させられる時点の変速条件が、変速
後の変速段である3速のオン・オフヒステリシス領域内
にあるため、変速出力の発生と同時にロックアップ出力
をオンにして変速と同時にロックアップクラッチ15を
ロックアップする。
【0053】また、パターンCにおいては、ロックアッ
プ出力のオン・オフヒステリシス領域内の変速条件から
回転数が上昇し、2速のロックアップオン点を超えた後
に低下して2速のロックアップオン点より低くなった時
点で2−3変速の変速出力が発生させられる。この場
合、変速出力が発生させられる時点の変速条件が、変速
後の変速段である3速のオン・オフヒステリシス領域内
にあるため、変速出力の発生と同時にロックアップ出力
をオンにして変速と同時にロックアップクラッチ15を
ロックアップする。
【0054】また、パターンDにおいては、ロックアッ
プ出力のオン・オフヒステリシス領域内の変速条件から
回転数が上昇し、2速のロックアップオン点を超えた後
に低下して2速のロックアップオン点より低くなり、更
に3速のロックアップオフ点より低くなった時点で2−
3変速の変速出力が発生させられる。この場合、変速出
力が発生させられる時点の変速条件が、変速後の変速段
である3速のオン・オフヒステリシス領域外にあるた
め、変速出力の発生と同時にロックアップ出力をオフに
してロックアップクラッチ15のロックアップを解除す
る。
【0055】また、パターンEにおいては、ロックアッ
プ出力のオン・オフヒステリシス領域外の変速条件から
回転数が上昇し、2速のロックアップオフ点及び3速の
ロックアップオフ点を超えた時点で2−3変速の変速出
力が発生させられる。この場合、変速出力が発生させら
れる時点の変速条件が、変速後の変速段である3速のオ
ン・オフヒステリシス領域内にあるため、変速出力の発
生と同時にロックアップ出力をオンにしてロックアップ
クラッチ15をロックアップする。
【0056】また、パターンFにおいては、ロックアッ
プ出力のオン・オフヒステリシス領域内の変速条件から
回転数が上昇し、2速のロックアップオン点を超えた後
に低下して2速のロックアップオン点より低くなり、更
に3速のロックアップオフ点及び2速のロックアップオ
フ点より低くなった時点で2−3変速の変速出力が発生
させられる。この場合、変速出力が発生させられる時点
の変速条件が、変速後の変速段である3速のオン・オフ
ヒステリシス領域外にあるため、変速出力の発生と同時
にロックアップ出力をオフにしてロックアップクラッチ
15のロックアップを解除する。
【0057】ところで、本実施例においては、例えばエ
ンジンブレーキを併用して急に減速した場合、ロックア
ップ出力がオンになってロックアップクラッチ15がロ
ックアップされると、図示しないエンジンに負荷が加わ
りストールすることがある。そこで、変速の種類を判断
し、アップシフトの変速を行う時のみロックアップ領域
を拡大することもできる。
【0058】図16は本発明の実施例におけるロックア
ップ判断の他のシーケンスの説明図である。この場合、
3速で走行中で3−2変速を行う例について示す。図に
おいて、横軸は車速vに対応する出力軸25(図2)の
回転数であり、矢印は変速条件の変化を示す。そして、
●印は変速条件の変化の開始点を、○印は変速出力が発
生させられる時点を示す。
【0059】パターンGにおいては、ロックアップ出力
のオン・オフヒステリシス領域外の変速条件から回転数
が低下し、3速のロックアップオン点より低くなった時
点で3−2変速の変速出力が発生させられる。この場
合、変速出力が発生させられる時点の変速条件が、変速
後の変速段である2速のオン・オフヒステリシス領域外
にあり、回転数が2速のロックアップオン点より高いた
め、変速出力の発生と同時にロックアップ出力をオンに
して変速と同時にロックアップクラッチ15をロックア
ップする。
【0060】また、パターンHにおいては、ロックアッ
プ出力のオン・オフヒステリシス領域外の変速条件から
回転数が低下し、3速のロックアップオン点及び2速の
ロックアップオン点より低くなった時点で3−2変速の
変速出力が発生させられる。この場合、変速出力が発生
させられる時点の変速条件が、変速後の変速段のオン・
オフヒステリシス領域内にあっても、ダウンシフトの変
速である場合には、変速出力の発生と同時にロックアッ
プ出力をオフにして変速と同時にロックアップクラッチ
15のロックアップを解除する。
【0061】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図17は本発明の他の実施例における自動変速機の
シフトレバーを示す図、図18は本発明の他の実施例に
おける自動変速機のシフトパターンを示す図である。図
において、90はシフトレバーであり、該シフトレバー
90のグリップ部91の頂面にアップシフトスイッチ9
2が、前記グリップ部91の車両前方側の下部にダウン
シフトスイッチ93が配設される。そして、前記アップ
シフトスイッチ92及びダウンシフトスイッチ93は制
御装置31に接続される。
【0062】図18に示すように、車両前方側から順に
パーキング、リバース、ニュートラル及びドライブの各
レンジ位置が設定され、該ドライブのレンジ位置の左方
に、1速から3速までの変速段で変速を行う“3”速の
レンジ位置が設定され、該“3”速のレンジ位置の車両
後方側に1速及び2速の変速段で変速を行う“2”速の
レンジ位置が設定され、該“2”速のレンジ位置の更に
車両後方側にローのレンジ位置が設定される。
【0063】また、ドライブのレンジ位置の右方に、手
動変速モードを設定するためのダイレクトモード(D
M)位置が設定される。該ダイレクトモード位置に図示
しないダイレクトモードスイッチが配設される。そし
て、前記シフトレバー90を前記ダイレクトモード位置
に移動させ、ダイレクトモードスイッチをオンにして手
動変速モードを設定すると、前記アップシフトスイッチ
92をオンにするたびに変速段を1段ずつアップシフト
させることができ、ダウンシフトスイッチ93をオフに
するたびに変速段を1段ずつダウンシフトさせることが
できる。
【0064】この場合、前記スイッチSW1〜SW4
(図9)の信号に代えてアップシフトスイッチ92及び
ダウンシフトスイッチ93の信号が制御装置31に送ら
れる。なお、本発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可
能であり、それらを本発明の範囲から排除するものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す自動変速機の概念ブロッ
ク図である。
【図2】本発明の実施例を示す自動変速機の概略図であ
る。
【図3】本発明の実施例における自動変速機の作動を示
す図である。
【図4】本発明の実施例における自動変速機の制御装置
の概略図である。
【図5】本発明の実施例における自動変速機の制御装置
の入力側ブロック図である。
【図6】本発明の実施例における自動変速機の制御装置
の出力側ブロック図である。
【図7】本発明の実施例における自動変速機の動作を示
す第1のメインフローチャートである。
【図8】本発明の実施例における自動変速機の動作を示
す第2のメインフローチャートである。
【図9】本発明の実施例における自動変速機のシフトパ
ターンを示す図である。
【図10】本発明の実施例における自動変速モード用の
変速線図である。
【図11】本発明の実施例における手動変速マップ選択
処理のフローチャートである。
【図12】本発明の実施例における手動変速モード用の
変速線図である。
【図13】本発明の実施例における手動変速マップ選択
及びロックアップ判断処理のフローチャートである。
【図14】本発明の実施例における手動変速モード用の
ロックアップ線図である。
【図15】本発明の実施例におけるロックアップ判断の
シーケンスの説明図である。
【図16】本発明の実施例におけるロックアップ判断の
他のシーケンスの説明図である。
【図17】本発明の他の実施例における自動変速機のシ
フトレバーを示す図である。
【図18】本発明の他の実施例における自動変速機のシ
フトパターンを示す図である。
【符号の説明】
11 流体伝動装置 15 ロックアップクラッチ 31 制御装置 46 スロットル開度センサ 71 シフト操作手段 72 車速センサ 74 油圧回路 84 ロックアップ線図 87 比較手段 89 ロックアップ出力発生手段 S1 第1ソレノイドバルブ S2 第2ソレノイドバルブ S3 第3ソレノイドバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日 慎司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 北條 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岩月 邦裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体伝動装置と、該流体伝動装置内に配
    設されたロックアップクラッチと、少なくともレンジを
    選択するシフト操作手段と、車速を検出する車速センサ
    と、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ
    と、選択されたレンジ、車速及びスロットル開度に対応
    して変速段を設定し、変速判断を行うとともに変速出力
    を発生させる制御装置と、該制御装置の変速出力に対応
    してソレノイドバルブを作動させ、変速段に対応する摩
    擦係合要素を係脱して各変速段を達成する油圧回路と、
    オン・オフヒステリシス領域が設定されたロックアップ
    線図を有するとともに、前記制御装置は、前記車速及び
    スロットル開度がロックアップ線図のオン・オフヒステ
    リシス領域内にあるか否かを判断する比較手段と、変速
    出力が発生させられた時の車速及びスロットル開度がオ
    ン・オフヒステリシス領域内にある場合はロックアップ
    出力をオンにするロックアップ出力発生手段を備えるこ
    とを特徴とする自動変速機。
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