JP3265881B2 - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP3265881B2 JP31775794A JP31775794A JP3265881B2 JP 3265881 B2 JP3265881 B2 JP 3265881B2 JP 31775794 A JP31775794 A JP 31775794A JP 31775794 A JP31775794 A JP 31775794A JP 3265881 B2 JP3265881 B2 JP 3265881B2
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    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H61/0437Smoothing ratio shift by using electrical signals

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、自動変速機に関し、
特に、その電子制御装置による流体伝動装置のロックア
ップ制御に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、流体伝動装置内にロックアップ
クラッチを配設した自動変速機においては、その電子制
御装置内に、予め車速及びスロットル開度に対応させて
ロックアップオン・オフ領域を設定したロックアップ線
図が組み込まれており、車両走行の各時点での実車速及
びスロットル開度情報をセンサで取り入れつつ、電子制
御装置により上記ロックアップ線図上のオン・オフ領域
を参照してロックアップオン・オフ制御がなされる。こ
うした自動変速機の例として、特開昭56−35858
号公報に開示の技術がある。
【0003】 一方、最近、自動変速機の各ギヤ段の直
接選択を可能とする手動選速機構を付加したシフト操作
装置が開発されている。このようなシフト操作装置の一
例として、自動変速用の直線パターンに、手動変速機に
おいて慣用のH字パターンを組合わせることで、従来の
手動変速機の操作感覚で自動変速機の手動選速操作を可
能とし、自動変速モードと手動変速モードによる走行を
可能とする特開昭61−157855号公報に開示の技
術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、上記前者
の技術のようなロックアップ制御は、車両の走行燃費の
改善において有効な手段となるが、近時の更なる燃費向
上の要求に応えるには、ロックアップ線図上のロックア
ップ領域をより低車速側に拡大する改善が望まれる。ま
た、後者の技術のような手動変速機と同様のシフト感を
得ようとするシフト操作手段を有する自動変速機におい
ても、より手動変速機に近い走行フィーリングを得るた
めには、手動変速操作時のスロットル操作に対する車速
変化のダイレクト感が増すように、ロックアップ線図上
のロックアップ領域をより低車速側に拡大することは重
要である。
【0005】 ところで、単にロックアップ線図上のロ
ックアップ領域を低車速側に拡大した(具体的には、線
図上のロックアップオン線を低速側にずらした)ので
は、より低速走行中にロックアップクラッチの係合が生
じるようになるため、係合ショックが大きくなり、所定
のギヤ段での低車速走行中に、あたかも他のギヤ段への
変速が行われたかのような、運転者の予期しない大きな
ショックが発生してしまう。このような問題点を解決す
るには、ロックアップオン線自体はショック発生上問題
がない程度の比較的高車速位置に設定しておき、ロック
アップオフ線を低車速側にずらしたオン・オフヒステリ
シス領域が設定されたロックアップ線図を備えておき、
変速信号が出力されたときの車速及びスロットル開度が
オン・オフヒステリシス領域内にある場合にロックアッ
プオン信号も併せて出力されるようにすれば良いと考え
られる。このようにすると、変速とロックアップが同時
期に行われ、ロックアップによるショックを変速ショッ
クの中に埋没させることができるため、不意のロックア
ップにより運転者に予期しないショックを感じさせるこ
となくロックアップ領域を低車速側に拡大することがで
きる。
【0006】 しかしながら、こうした場合でも、アッ
プシフト時に、流体伝動装置内の流体滑りが大きい状態
(例えば、車速に対してスロットル開度が極端に大きい
状態)でロックアップオフ線寄りのヒステリシス領域に
おいてロックアップが生じるような場合には、特に低速
ギヤ段側ではギヤ比幅も大きいため、急激な負荷変動に
よるエンジン回転の落ち込みで、ロックアップによるシ
ョックと変速ショックとが相まって運転者の感覚上の許
容範囲を超えるほどに大きなショックになることも可能
性としては否定できない。かと言って、これを避けるた
めにロックアップオフ線を高車速側に移動させたので
は、減速時に、係合状態にあるロックアップクラッチを
必要以上に早期即ち高速側で解放させてしまうことにな
り、合理性に欠ける。
【0007】 そこで本発明は、電子制御装置内のロッ
クアップ線図上のロックアップオン・オフヒステリシス
領域内に、第2のロックアップオン線を設定することに
より、ロックアップオフ線を高車速側に移動させること
なく、ショック許容範囲内でロックアップ領域を低車速
側に拡大することを概括的な目的とする。次に本発明
は、変速に対するロックアップタイミングを適正化する
ことをより具体的な目的とする。さらに本発明は、手動
変速モードを選択可能な自動変速機において、手動変速
操作時のダイレクト感を向上させることを目的とする。
また、本発明は、ロックアップ領域を低車速側に拡大す
ることに伴う急減速時のエンジンストールを防ぐことを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決する
ため、本発明は、流体伝動装置と、該流体伝動装置内に
配設されたロックアップクラッチと、車両の走行状態を
検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段から
の出力信号に対応して変速判断を行うと共に変速信号を
出力し、さらに、前記走行状態検出手段からの出力信号
に対応して前記ロックアップクラッチのオン又はオフの
判断を行うと共にロックアップオン又はオフ信号を出力
する電子制御装置と、該電子制御装置からの出力信号に
対応して複数のソレノイド弁を選択的に作動させ、複数
の摩擦係合要素を選択的に係脱させて各ギヤ段を達成さ
せると共に、前記ロックアップクラッチを係脱させる油
圧制御装置とを有する自動変速機において、前記電子制
御装置は、ロックアップオフ線と第1のロックアップオ
ン線とにより画定される第1のヒステリシス領域と、該
第1のヒステリシス領域内に設けられた第2のロックア
ップオン線と前記第1のロックアップオン線とにより画
定される第2のヒステリシス領域とが設定されたロック
アップ線図と、該ロックアップ線図と前記走行状態検出
手段からの出力信号とを比較して、走行状態が前記ロッ
クアップオフ線を超えない領域にあるときは、前記ロッ
クアップクラッチのオフ判断を行い、走行状態が前記第
1のロックアップオン線を超える領域にあるときは、前
記ロックアップクラッチのオン判断を行い、さらに、前
記変速判断に基づいて変速が行われたときは、走行状態
が前記第2のヒステリシス領域にあるときに、前記ロッ
クアップクラッチのオン判断を行う判断手段と、該判断
手段における判断結果に対応して、前記ロックアップク
ラッチを係合又は解放するように、所定の前記ソレノイ
ド弁に信号を出力するロックアップ信号出力手段とを有
することを特徴とする。
【0009】 前記電子制御装置は、前記変速判断に基
づいて変速が行われたときに、変速前のギヤ段において
前記ロックアップクラッチが係合されていたか否かを判
断する係合状態判断手段を有し、前記判断手段は、前記
係合状態判断手段において係合されていないと判断され
たときは、前記変速時の走行状態が前記第2のヒステリ
シス領域にあるときに、前記ロックアップクラッチのオ
ン判断を行い、前記係合状態判断手段において係合され
ていたと判断されたときは、前記変速時の走行状態が前
記第1のヒステリシス領域にあるときに、前記ロックア
ップクラッチのオン判断を行う構成とすることができ
る。
【0010】 さらに、前記電子制御装置は、前記変速
判断に基づいて開始された変速が、終了直後か否かを判
断するタイミング判断手段を有し、前記判断手段は、前
記タイミング判断手段において変速終了直後であると判
断されたときに、前記係合状態判断手段の判断に基づ
き、前記第1又は第2のヒステリシス領域において前記
ロックアップクラッチのオン判断を行う構成としてもよ
い。
【0011】 また、前記自動変速機は、自動変速モー
ドと手動変速モードとを任意に選択可能とするシフト操
作手段を有し、前記ロックアップ線図は、前記自動変速
モード選択時に適用される自動変速モード用ロックアッ
プ線図と、前記手動変速モード選択時に適用され、前記
自動変速モード用ロックアップ線図に比べて前記第1の
ヒステリシス領域を低車速側に拡大した手動変速モード
用ロックアップ線図とを有し、前記判断手段は、前記手
動変速のギヤ段選択時に、前記係合状態判断手段の判断
に基づき、前記第1又は第2のヒステリシス領域におい
てロックアップクラッチのオン判断を行う構成とするこ
ともできる。
【0012】 前記係合状態判断手段を有する構成を採
る場合、前記判断手段は、前記変速判断に基づいて行わ
れた変速が、アップシフトであるか否かを判断し、アッ
プシフトであると判断したときに、前記係合状態判断手
段の判断に基づき、前記第1又は第2のヒステリシス領
域において、前記ロックアップクラッチのオン判断を行
う構成とすることもできる。
【0013】 そして、前記何れの構成を採る場合も、
前記判断手段は、走行状態が変速後の変速段における前
記第2のヒステリシス領域にあるときに、前記ロックア
ップクラッチのオン判断を行うものとする。
【0014】
【発明の作用及び効果】 このような構成を採った本発
明に係る自動変速機では、予め設定されたロックアップ
線図と走行状態とを比較して、非変速時は、従来と同じ
ロックアップ制御が行われる。すなわち、走行状態がロ
ックアップオフ線を下回る領域になったときには、係合
状態にあるロックアップクラッチのオフ判断が行われ、
また、走行状態が第1のロックアップオン線を超える領
域になったときには、解放状態にあるロックアップクラ
ッチのオン判断が行われる。そして、変速判断に基づい
て変速が行われたときには、そのときの走行状態が、第
1のヒステリシス領域内に設けられた第2のヒステリシ
ス領域にあるときに、解放状態にあるロックアップクラ
ッチのオン判断が行われる。したがって、通常のロック
アップ領域よりも低車速側に設定された第2のヒステリ
シス領域でのロックアップ係合は、変速と同時に行われ
ることになるため、運転者の予期せぬ係合ショックを防
止して、ロックアップ領域を低車速側に拡大することが
できる。また、上記第2のヒステリシス領域は、ロック
アップオフ線より高車速側に設けられた第2のロックア
ップオン線により設定されるため、ロックアップ係合に
よるエンジン回転数の変化が比較的大きいロックアップ
オフ線付近の低車速領域における許容範囲を超えるよう
なロックアップ係合ショックを防止しながら、ロックア
ップオフ線を従来と同様に設定することで、係合状態に
あるロックアップクラッチが早期に解放されるのを防止
することができる。
【0015】 そして、請求項2に記載の構成による
と、係合状態判断手段は、変速前のギヤ段においてロッ
クアップ係合されていたか否かを判断し、判断手段は、
係合されていないと判断され、かつ、変速時の走行状態
が第2のヒステリシス領域にあるときには、ロックアッ
プオン判断をし、また、係合されていたと判断され、か
つ、変速時の走行状態が第1のヒステリシス領域にある
ときには、ロックアップ判断をする。これにより、オフ
線付近の低車速領域において大きな係合ショックが心配
される変速時には、ショック許容範囲内の所定の領域ま
で拡大されたロックアップ領域が適用され、また、大き
な変速ショックの心配のない変速時には、ロックアップ
オン・オフヒステリシス領域全域まで拡大されたロック
アップ領域が適用されることになり、係合ショックを許
容範囲内に抑えながら、より十分なロックアップ領域の
低車速側への拡大をすることができる。
【0016】 また、低車速側に拡大されたロックアッ
プ領域において、変速とロックアップとを同時に行う場
合、変速過程におけるロックアップ係合タイミングが問
題となる。すなわち、ロックアップ係合タイミングが変
速に対して早過ぎると変速ショックが非常に大きくな
り、逆に遅過ぎると二重にショックが発生してしまう。
そこで、請求項3に記載の構成によれば、タイミング判
断手段が変速状況を監視し、変速の終了を判断すると同
時にロックアップクラッチを係合させることにより、ロ
ックアップ係合ショックは変速ショック終了直後に連続
して発生することになり、ショックを許容範囲内に抑制
しながら、二重にショックが発生するのを防止すること
ができる。
【0017】 また、手動変速を選択可能な自動変速機
において、手動変速機と同様の走行フィーリングを得る
には、ダイレクト感が増すよう自動変速の場合よりロッ
クアップ領域を一層低車速側に拡大することが望ましい
が、請求項4の構成により、手動変速モード選択時に
は、該モード特有の低車速側に拡大されたロックアップ
線図を適用してロックアップ制御を行い、さらに、請求
項2の構成によりロックアップクラッチのヒステリシス
制御を行うことにより、非常に広い範囲でロックアップ
クラッチを係合させることができるようになり、予期し
ないショックにより走行フィーリングが低下することな
く手動変速機と同様のダイレクト感が得られる。
【0018】 さらに、ロックアップ領域を上記ロック
アップ制御により低車速側に拡大した場合、エンジンブ
レーキ効果を利用すべくダウンシフトを併用した急減速
時には、ロックアップオン出力が低車速まで継続するこ
とでエンジンに過負荷が加わりストールする可能性があ
るが、請求項5の構成により、判断手段が変速の種類を
判断し、アップシフトの変速を行うときのみ上記のよう
なロックアップ制御を行うようにすることで、エンジン
ストールの可能性をなくすことができる。また、ロック
アップ係合時にはエンジン回転数が低下するため、運転
者がエンジン回転数の上昇を予期するダウンシフトとロ
ックアップ係合とを同時に行うと、運転者の予期しない
車両の挙動により違和感を与えてしまう。そこで、エン
ジン回転数の低下するアップシフト時のみ、上記ヒステ
リシス制御を行うことにより、アップシフト時の車両の
挙動とロックアップ係合時の車両の挙動とは、エンジン
回転数が低下するという点で合致するため、変速と同時
にロックアップ係合を行う場合に、スムーズに車両の挙
動変化が進行することにより、ダウンシフト時に、運転
者の期待するエンジン回転数の上昇が得られないという
ような違和感を与えることがなくなる。
【0019】
【実施例】 以下、図面に沿い、本発明の実施例につい
て説明する。図1に概念的にブロックで示すように、こ
の自動変速機は、流体伝動装置としてのトルクコンバー
タ11と、トルクコンバータ11内に配設されたロック
アップクラッチ15と、本例において、車速を検出する
車速センサSP1,SP2と、スロットル開度を検出す
るスロットル開度センサ34からなり、車両の走行状態
を検出する走行状態検出手段30と、走行状態検出手段
30からの出力信号に対応して変速判断を行うと共に変
速信号を出力し、さらに、走行状態検出手段30からの
出力信号に対応してロックアップクラッチ15のオン又
はオフの判断を行うと共にロックアップオン又はオフ信
号を出力する電子制御装置50と、電子制御装置50か
らの出力信号に対応して複数のソレノイド弁71〜74
を選択的に作動させ、ギヤトレイン中に配設された複数
の摩擦係合要素C0〜C2,B0〜B3を選択的に係脱
させて各ギヤ段を達成させると共に、ロックアップクラ
ッチ15を係脱させる油圧制御装置70と、自動変速モ
ードと手動変速モードとを任意に選択可能とするシフト
操作手段90を有する。
【0020】 電子制御装置50は、図2に一例として
1−2変速用のものを詳細に示すようなロックアップ線
図(MSLP)をマップデータとして備えている。この
例におけるロックアップ線図(MSLP)は、走行状態
を車速センサ(SP1,SP2)が検出する車速(Nc
1)とスロットル開度センサ34が検出するスロットル
開度(θ)との関係で設定されており、ロックアップオ
フ線(図に点線で示すL−OFF)と第1のロックアッ
プオン線(同じく図に実線で示すL−ON)とにより画
定される第1のヒステリシス領域(同じく右上がりの斜
線で示すR−1)と、第1のヒステリシス領域(R−
1)内に設けられた第2のロックアップオン線(図に1
点鎖線で示すL−HS)と前記第1のロックアップオン
線(L−ON)とにより画定される第2のヒステリシス
領域(図に右下がりの斜線で示すR−2)が設定されて
いる。
【0021】 さらに、電子制御装置50は、図1に示
すように、判断手段60と、係合状態判断手段61と、
タイミング判断手段62と、ロックアップ信号出力手段
63とを処理プロセスとして備えている。先ず、判断手
段60は、一般には、ロックアップ線図(MSLP)と
走行状態検出手段30からの出力信号とを比較して、走
行状態がロックアップオフ線(L−OFF)を超えない
領域にあるときは、ロックアップクラッチ15のオフ判
断を行い、走行状態が第1のロックアップオン線(L−
ON)を超える領域にあるときは、ロックアップクラッ
チ15のオン判断を行うが、変速判断に基づいて変速が
行われたときについては、そのときの走行状態に加え
て、係合状態判断手段61及びタイミング判断手段62
の判断に応じて、第1のヒステリシス領域(R−1)又
は第2のヒステリシス領域(R−2)においてロックア
ップクラッチ15のオン判断を行う手段を構成してい
る。
【0022】 次に、係合状態判断手段61は、変速判
断に基づいて変速が行われたときに、変速前のギヤ段に
おいてロックアップクラッチ15が係合されていたか否
かを判断する手段を構成している。また、タイミング判
断手段62は、変速判断に基づいて開始された変速が、
終了直後か否かを判断する手段を構成している。そし
て、ロックアップ信号出力手段63は、判断手段60に
おける判断結果に対応して、ロックアップクラッチ15
を係合又は解放するように、本例においてソレノイド弁
74に信号を出力する手段を構成している。
【0023】 ロックアップ線図(MSLP)は、自動
変速モード選択時に適用される自動変速モード用ロック
アップ線図(MSLP−A)と、手動変速モード選択時
に適用され、自動変速モード用ロックアップ線図(MS
LP−A)に比べて第1のヒステリシス領域(R−1)
を低車速側に拡大した手動変速モード用ロックアップ線
図(MSLP−M)とからなるものとされている。な
お、ロックアップ線図(MSLP)は、実際には自動・
手動両変速用(MSLP−A,MSLP−M)それぞれ
について、ギヤ段の数だけ設けられている。
【0024】 かくして判断手段60は、自動変速モー
ド、手動変速モードを通じて、係合状態判断手段61に
おいて変速前のギヤ段でロックアップ係合されていない
と判断され、タイミング判断手段62において変速終了
直後であると判断されたときには、変速時の走行状態が
第2のヒステリシス領域(R−2)にあるときに、ロッ
クアップクラッチ15のオン判断を行う。これに対し
て、係合状態判断手段61において変速前のギヤ段でロ
ックアップ係合されていたと判断されたときには、変速
時の走行状態が第1のヒステリシス領域(R−1)にあ
るときに、ロックアップクラッチ15のオン判断を行
う。
【0025】 そして、特に手動変速モードにおいて
は、判断手段60は、変速判断に基づいて行われた変速
が、アップシフトであるか否かを判断し、アップシフト
であると判断したときに、上記変速前のギヤ段でのロッ
クアップ係合の有無に応じて、第1又は第2のヒステリ
シス領域において、ロックアップクラッチ15のオン判
断を行う。
【0026】 さらに各部の詳細な構成について順次説
明する。先ずこの自動変速機のギヤトレインは、図3に
スケルトンで示すように、流体伝動装置としてのポンプ
インペラ12、タービンランナ13、ステータ14を備
えるロックアップクラッチ15付トルクコンバータ11
と、オーバドライブユニット18と、主変速ユニット1
9とから構成されている。そして、オーバドライブユニ
ット18は、入力軸17に連結され、プラネタリピニオ
ンP1 を支持するキャリヤCR1 と、サンギヤS1 と、
主変速ユニット19の入力軸23に連結されたリングギ
ヤR1 とを備えており、キャリヤCR1 とサンギヤS1
との間には、オーバドライブダイレクトクラッチC0と
ワンウェイクラッチF0が介装され、サンギヤS1 と変
速機ケース24との間には、オーバドライブブレーキB
0が配設されている。
【0027】 また、主変速ユニット19は、出力軸2
5に連結しプラネタリピニオンP2 を支持するキャリヤ
CR2 と、サンギヤS3 と一体に構成されたサンギヤS
2 と、入力軸23にフォワードクラッチC1を介して連
結するリングギヤR2 とを備え、入力軸23とサンギヤ
2 との間にはダイレクトクラッチC2が介装され、サ
ンギヤS2 とケース24との間にはバンドブレーキから
なるセカンドコーストブレーキB1が介装されており、
サンギヤS2 とケース24との間にはワンウェイクラッ
チF1を介して多板のセカンドブレーキB2が配設され
ているほか、プラネタリピニオンP3 を支持するキャリ
ヤCR3 と、キャリヤCR2 及び出力軸25に連結する
リングギヤR3 とを備え、キャリヤCR3 とケース24
との間にファースト及びリバースブレーキB3と、ワン
ウェイクラッチF2が並列して配設された構成とされて
いる。なお、図において、符号31はインプット回転数
センサ、略号SP1,SP2は車速センサを示す。
【0028】 図4は、シフト操作手段90の各ポジシ
ョン、即ち油圧制御装置70の図示しないマニュアルバ
ルブの各ポジションにおける前記各ソレノイド弁71〜
73のソレノイドS1〜S3のオン(図表に○で示され
ている)・オフ(図表に×で示されている)並びにギヤ
トレインの各クラッチC0〜C2及びブレーキB0〜B
3の係合(図表に○で示されている)・解放(図表に×
で示されている)動作の関係を示す。
【0029】 マニュアルバルブがDポジションにある
とき、1速(1st)ではソレノイドS1がオンの状態
でクラッチ係合圧がクラッチC0とクラッチC1のサー
ボに供給され、このとき、図3に示すギヤトレインで
は、オーバドライブダイレクトクラッチC0とフォワー
ドクラッチC1が係合して、オーバドライブユニット1
8が直結でリングギヤR2 に回転が入力され、この回転
がキャリヤCR2 を経て出力軸25に伝達される一方、
2つのサンギヤS2 ,S3 、プラネタリピニオンP3
介してキャリヤCR3 に伝達され、キャリヤCR3 を逆
転させようとするが、ワンウェイクラッチF2の作用で
逆転は阻止され、プラネタリピニオンP3 の自転に対応
したリングギヤR3 の回転が出力軸25に伝達される。
これが図4の自動(AUTO.)変速モードにおける1
速ギヤ段(1ST)の状態である。
【0030】 ソレノイドS2がオンされると、2速ギ
ヤ段(2ND)への切換が行われる。ブレーキB2のサ
ーボへの係合圧の供給で、新たにセカンドブレーキB2
が係合し、両サンギヤS2 ,S3 の反力回転がワンウェ
イクラッチF1により阻止されるようになり、プラネタ
リピニオンP2 の公転による回転がキャリヤCR2 を経
て出力軸25に出力される。
【0031】 3速ギヤ段(3RD)へのシフトは、ソ
レノイドS1のオフにより行われる。ギヤトレインで
は、新たにクラッチC2も係合し、リングギヤR2 と両
サンギヤS2 ,S3 が直結され、プラネタリピニオンP
2 も直結となり、両入力軸17,23、出力軸25は等
速回転する。
【0032】 4速ギヤ段(4TH)へのシフトは、ソ
レノイドS2のオフにより行われる。クラッチC0は解
放され、ブレーキB0は係合される。このとき、サンギ
ヤS1 が固定されるため、キャリヤCR1 の入力はピニ
オンギヤP1 の自転分増速されてリングギヤR1 に伝達
されるため、入力軸25には増速回転が出力される。
【0033】 一方、シフトダウン時には、4速ギヤ段
から3速ギヤ段への切換時には、オーバードライブダイ
レクトクラッチC0が係合し、オーバードライブブレー
キB0が解放され、3速ギヤ段から2速ギヤ段への切換
時では、オーバードライブダイレクトクラッチC2が解
放され、2速ギヤ段から1速ギヤ段への切換では、セカ
ンドブレーキB2が解放される。
【0034】 これに対して、手動(MANU.)変速
モードの1速(1ST)ギヤ段及び2速(2ND)ギヤ
段の場合、図4に示すように、自動(AUTO.)変速
モード時とは異なり、ソレノイドS3が常にオンとされ
る。それにより2速ギヤ段では、フォワードクラッチC
1、オーバードライブダイレクトクラッチC0及びセカ
ンドブレーキB2に加えてセカンドコーストブレーキB
1が係合されるため、両サンギヤS2 ,S3 のロックに
よりエンジンブレーキ作動が可能となる。また、1速ギ
ヤ段においても、フォワードクラッチC1、オーバード
ライブダイレクトクラッチC0に加えてファースト及び
リバースブレーキB3が係合するため、キャリヤCR3
がロックされ、エンジンブレーキが効くようになる。な
お、3速ギヤ段と4速ギヤ段では、ソレノイドの作動、
各クラッチ及びブレーキの作動とも自動変速モードの場
合と同様である。
【0035】 次に、シフト操作手段90については既
に知られている種々の構成を採り得るので具体的な構成
の説明は省略するが、概括的にいえば、図5に示すシフ
トレバー91が車体側の支持部材に対して前後揺動及び
左右傾動可能とされ、リンク機構を介して自動変速機の
前記マニュアルバルブに連結している。そして、リンク
機構中には、該リンク機構とシフトレバー91とを連結
・切離しする係脱機構が介装されている。係脱機構は、
シフトレバー91とリンク機構を自動変速用のI字状の
パターンと、手動変速用のH字状のパターンとの連結部
においてシフトレバー91を左右に傾動させることで切
り離される。したがって、自動変速のレンジ選択操作時
には、シフトレバー91の変位が機械的にマニュアルバ
ルブに伝達されてその切換が行われると共に、通常ニュ
ートラルスタートスイッチとされる自動変速シフトポジ
ションセンサで検出されて電子制御装置50に入力され
る。
【0036】 他方、手動変速のポジション選択操作時
には、シフトレバー91の変位は、手動変速用のH字状
のパターンの末端位置に配置されてシフトレバー91の
該位置への到達を検知するリミットスイッチ等からなる
4個のポジションセンサ33a〜33dで検出されて電
子制御装置50に入力される。これらのセンサ33から
の入力は、電子制御装置50内の処理において、手動変
速機の変速パターンの例にい、左前を1速、左後を2
速、右前を3速、右後を4速として、それらのオン信号
により各ギヤ段が選択されたと認識される。
【0037】 次に、電子制御装置50の全体構成につ
いて説明する。図6にブロックで示すように、前記電子
制御装置50は、自動変速機全体の電子制御装置(EC
U)を構成しており、車両の各部に配設された各種入力
検出装置からのセンサ信号を入力処理回路51を経て入
力インターフェイス回路52に導入し、中央演算処理装
置(CPU)、リードオンリメモリ(ROM)、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)により記憶演算処理した
後、出力インターフェイス回路53を経て制御信号とし
て出力し、各種駆動あるいは処理回路54を経て変速用
ソレノイドS1〜S3等を駆動制御する。
【0038】 入力検出装置としては、変速機に配置さ
れ、サンギヤS1の回転からトランスミッション入力回
転を検出するトランスミッション(T/M)インプット
回転数センサ31、トランスミッション出力回転を検出
する車速センサ(SP1,SP2)、自動変速のIパタ
ーン上のどのポジションを選択しているかを検出する自
動変速(A/T)シフトポジションセンサ32、シフト
操作手段90に配置され手動変速のどのポジションが選
択されているかを検出する手動変速(M/T)シフトポ
ジションセンサ33、図示しないエンジンに配置されス
ロットル開放度合いをポテンショメータにより検出する
スロットル開度センサ34、図示しないブレーキペダル
部に配置されブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ
(SW)35、スロットル開度センサ内に配置されアク
セルが全閉状態であることを検出するアイドルスイッチ
(IDL SW)、スロットルペダル部又はスロットル
開度センサ部に配置されアクセル全開にされキックダウ
ンが要求されていることを検出するキックダウンスイッ
チ(K/D SW)、変速機に設置されトランスミッシ
ョン油温を検出するトランスミッション(T/M)油温
センサを備える。
【0039】 一方、出力側には各ギヤ段に応じ油圧制
御装置内の各シフト弁を動作させるべく油圧を切換える
ソレノイド弁のソレノイド(S1〜S3)やロックアッ
プ、背圧、ライン圧を制御するリニアソレノイド弁のソ
レノイド(SLU,SLN,SLT)を駆動すべく、所
定の電圧又は電流を発生させるソレノイド駆動回路及び
各ソレノイドの作動をチェックし、フェールを判定して
自己診断を行なうモニタ回路、エンジン制御用の電子制
御ユニット(EFI)へ変速時のショック緩和のため、
エンジンの発生トルクを一時的に減少させる信号を発生
するトルクリダクション入出力処理回路及びエンジン回
転数を入力する処理回路、電子制御装置(ECU)のフ
ェール時に自己診断結果を出力するDGチェッカーのた
めのDG入出力処理回路、変速機の状態を表示する表示
装置のための表示駆動回路がある。
【0040】 この電子制御装置(ECU)内の演算処
理のジェネラルフローを図7に示す。先ず、ステップ1
で、プログラム開始にあたり、全ての条件を初期設定す
る。次に、ステップ2で、T/Mインプット回転センサ
31、車速センサ(SP1,SP2)の信号により、現
在のトランスミッション入力軸、出力軸回転数を算出す
る。ステップ3では、A/Tシフトポジションセンサ
(ニュートラルスタートスイッチN.S.SW)32の
信号により、Iパターン上で現在選択されているポジシ
ョンを検出する。また、同時にニュートラルスタートス
イッチのフェール判断を行なう。ステップ4では、スロ
ットル開度センサ34の信号により、現在のスロットル
開度を算出する。ステップ5では、T/M油温センサの
信号により、現在のトランスミッション油温(ATF温
度)を算出する。
【0041】 ステップ6’では、M/Tシフトポジシ
ョンセンサ33の信号によりシフトポジションを判定す
る。ステップ6では、前ステップ6’で選択されたポジ
ションに対応するMTシフトポジションフラグの何れか
がオンされているかどうかを判定する。ステップ7で
は、MTモードフラグがオンされているかどうか(MT
モード選択状態かどうか)を判定する。ステップ8で
は、変速線図データMSLにAT変速用データAを読み
込む。ステップ9では、ロックアップ(L−up)線図
データMSLPに自動変速(AT)L−up用データA
を読み込む。ステップ10では、ステップ8,9で読み
込んだデータ及び先に算出した各種条件に基づき、変速
及びロックアップ(L−up)の判断を下す。ステップ
11では、ステップ10で判断した変速及びロックアッ
プ(L−up)のタイミングを判断する。
【0042】 一方、ステップ12では、手動変速(M
T)モードフラグをオンにし、手動変速(MT)モード
選択状態とする。ステップ13では、自動変速(AT)
モード復帰用タイマの値をリセットする。ステップ14
では、手動変速(MT)モード用各種データを読み込む
サブルーチンに入る。ステップ15では、自動変速(A
T)モード復帰用タイマの値と設定値t1 を比較する。
これは、中立点通過を伴う手動変速操作中に手動変速
(MT)モードが解除されないようにするための処理で
ある。ステップ16では、ステップ15の条件が成立し
た場合、手動変速(MT)モードフラグをオフし、自動
変速(AT)モードに戻る。ステップ17では、手動変
速(MT)マップ選択サブルーチンにて読み込んだデー
タ及び先に算出した各種条件に基づき変速及びロックア
ップ(L−up)の判断を下す。ステップ18では、ス
テップ17で判断した変速及びロックアップ(L−u
p)のタイミングを判断する。ステップ19’では、マ
ニュアルシフトポジション、出力要求ギヤ段等によりエ
ンジンブレーキソレノイドS3の制御、判断をする。ス
テップ19では、ステップ10,11若しくはステップ
17,18,19’での判断に従い、信号を各ソレノイ
ド(S1〜S3)へ出力し、変速を開始する。ステップ
20は、手動変速(MT)モード時、タイムラグを短縮
するため、一時的にライン圧昇圧を判断するサブルーチ
ンである。ステップ21では、スロットル開度に応じた
ライン圧を制御し、かつステップ20の判断によりライ
ン圧を昇圧する。ステップ22は、変速過渡状態におけ
るショック対策として、アキュムレータ背圧に自動変速
(AT)モードと手動変速(MT)モードに応じた異な
る制御を加えるためのサブルーチンである。ステップ2
3では、ステップ10,11若しくは17,18,2
1,22の判断、制御により各リニアソレノイド(SL
U,SLT,SLN)に出力し制御する。
【0043】 図8は上記ステップ17の手動(MT)
変速及びロックアップ(L−up)判断のサブルーチン
を示しており、ステップ17−1では、ステップ14に
て読み込んだデータ及び先に算出した各種条件に基づき
出力ギヤ段を決定する。ステップ17−2では、現在、
変速中かどうかを判定する。このステップは、変速時の
ショックを防ぐため、変速過渡時のみ一時的にロックア
ップをオフするための判断である。したがって、この判
断がイエスの場合は、その後の判断をジャンプさせてス
テップ17−5のロックアップオフ判断に至る。
【0044】 ステップ17−2の判断がノーの場合、
ステップ17−3で、現時点でロックアップ(L−u
p)がオンされているどうかを判定する。この判定がイ
エスであれば、その後に必要な判断は、ロックアップオ
フの信号を出力する時期のみであるから、ステップ17
−4で、現時点の車速が先に読み込んで求まるロックア
ップ(L−up)オフ点より低いかどうかを判定する。
この判断がステップ17−4の判定でイエスとなったと
き、ステップ17−5でロックアップ(L−up)オフ
と判断する。
【0045】 ステップ17−3による判断がノーの場
合、ステップ17−6では、Dレンジからマニュアルシ
フト(オートモードからマニュアルモード)に切換直後
かどうかを判定する。この判断は、自動変速のDレンジ
における特定のギヤ段での走行時にマニュアルシフトで
同ギヤ段を選択する操作が行われたときのような、実際
の変速は生じないが、運転者としては変速によるショッ
クが生じると予測しているような状況、即ち、ロックア
ップによるショック発生が許容される状態を見出すため
の判断である。したがって、この判断がイエスであれ
ば、ロックアップを行うためのステップに移る。
【0046】 ステップ17−7では、現在、アップシ
フト変速終了直後かどうかを判定する。これらステップ
17−6、ステップ17−7による判定が何れもノーの
場合は、ヒステリシス領域でのロックアップは許容され
ないので、ステップ17−8による、現在の速度が先に
読み込んでいるロックアップ(L−up)オン点以上か
どうかの判定に至る。そしてステップ17−9で、ステ
ップ17−8の判定が成立すれば、ロックアップ(L−
up)オンと判定する。このケースは最も高車速側でロ
ックアップされるケースである。
【0047】 ステップ17−6、ステップ17−7の
何れかの判定がイエスの場合、変速と時期を合わせたヒ
ステリシス領域での早めの(より低車速での)ロックア
ップが可能である。ただし、本実施例においては、エン
ジンストールを避けるため、ダウンシフト時はロックア
ップ(L−up)制御を実施しないので、Dレンジから
マニュアルへの切換え時も、その際の変速がダウンシフ
トかどうかをステップ17−10にて判定し、ステップ
17−10の判定が成立すれば、ステップ17−8によ
る判定に至る。ステップ17−11で、前のギヤ段でロ
ックアップ(L−up)オンであったか否かを判定す
る。そしてこれがノー場合、ステップ17−12で、現
在のヒステリシスデータをデータマップから読み取り、
ステップ17−13で、現在の速度が先に読み込んでい
るヒステリシスデータより低いかどうかを判定し、ノー
であればステップ17−9のロックアップオン判断に至
る。他方、ステップ17−11による判断で、前のギヤ
段でロックアップ(L−up)オンならば、トルクコン
バータ内の流体滑りはない状態であり、次のギヤ段で即
ロックアップオンに移ったとしてもギヤトレイン側で両
ギヤ段間のステップに相当する変速が生じるだけで、ロ
ックアップオンによるショックは生じないから、この場
合は、ステップ17−14でロックアップ(L−up)
オフ点をヒステリシスデータとし、同様にステップ17
−13で、現在の速度が先に読み込んでいるヒステリシ
スデータより低いかどうかを判定し、ノーであればステ
ップ17−9のロックアップオン判断に至る。この判断
がヒステリシスデータより低い場合は、そのままリター
ンする。
【0048】 次に、図9を参照しつつ実施例における
ロックアップ判断のシーケンスについて2−3変速の場
合を代表例として説明する。この図の場合、横軸は車速
(v)に代えて出力軸25(図3参照)の回転数(N
o)で表されており、矢印の始点は変速条件変化の開始
点、○印は変速出力の時点を示す。先ずパターン1で
は、2速ロックアップオフ状態から回転数が上昇し、3
速のロックアップオフ線(3L−OFF)より低い領域
で2→3変速出力が発せられているため、ロックアップ
出力がオフとされる。同様に、パターン2では、2速ロ
ックアップオフ状態から回転数が上昇し、3速のロック
アップオフ線(3L−OFF)を超えているが、3速の
ヒステリシス線(3L−HS)より低い領域で2→3変
速出力が発せられているため、ロックアップ出力がオフ
とされる。
【0049】 また、パターン3では、同じく2速ロッ
クアップオフ状態から回転数が上昇し、3速のロックア
ップオン線(3L−ON)を超えてはいないが、3速の
ヒステリシス線(3L−HS)と3速のロックアップオ
ン線(3L−ON)の間の3速の第2のヒステリシス領
域内にあるため、2→3変速出力と同時にロックアップ
出力がオンとされる。こうしたロックアップオン出力に
従うロックアップのタイムチャートを図10に示す。図
において、▽印は変速出力時点を示し、この時点ではロ
ックアップオフ状態にあり、車速vはオン・オフヒステ
リシス領域内にある。入力回転数Nc1は変速出力によ
り実際の変速動作が始まると一時的に低下し、ロックア
ップ終了時点から再び上昇する。次のパターン4では、
2速ロックアップオフ状態から回転数が上昇し、3速の
ロックアップオン線(3L−ON)を超えた領域で2→
3変速出力が発せられているため、ロックアップ出力が
オンとされる。
【0050】 パターン5では、前4つのパターンとは
異なり、2速ロックアップオン状態から回転数が上昇し
ているが、3速のロックアップオフ線(3L−OFF)
より低い領域で2→3変速出力が発せられているため、
ロックアップ出力がオフとされる。また、パターン6で
も、同様に2速ロックアップオン状態から回転数が上昇
しているが、3速のロックアップオフ線(3L−OF
F)を超えた第1のヒステリシス領域で2→3変速出力
が発せられているため、2→3変速出力と同時にロック
アップ出力がオンとされる。パターン7でも、2速ロッ
クアップオン状態から回転数が上昇し、3速のロックア
ップオン線(3L−ON)を超えてはいないが、3速の
第2ヒステリシス領域内で2→3変速出力が発せられて
いるため、2→3変速出力と同時にロックアップ出力が
オンとされる。そして、パターン8では、2速ロックア
ップオン状態から回転数が上昇し、3速のロックアップ
オン線(3L−ON)を超えた領域で、2→3変速出力
は発せられているため、ロックアップ出力がオンとされ
る。
【0051】 以上詳記したように、この自動変速機で
は、変速判断に基づいて変速が行われたときの走行状態
が、第1のヒステリシス領域(R−1)内に設けられた
第2のヒステリシス領域(R−2)にあるときに、解放
状態にあるロックアップクラッチ15のオン判断を行
う。これにより、通常のロックアップ領域よりも低車速
側に設定された第2のヒステリシス領域(R−2)でロ
ックアップ係合が変速と同時に行われるため、運転者の
予期せぬ係合ショックの発生を防止しながら、ロックア
ップ領域を低車速側に拡大することができる。また、第
2のヒステリシス領域(R−2)は、ロックアップオフ
線(L−OFF)より高車速側の第2のロックアップオ
ン線(L−HS)により画定されるため、ロックアップ
係合によるエンジン回転数の変化が比較的大きいロック
アップオフ線(L−OFF)付近の低車速領域における
ロックアップは行われないので、ロックアップオフ線
(L−OFF)を従来と同様に設定し、係合状態にある
ロックアップクラッチ15が早期に解放されるのを防止
することができる。
【0052】 さらに、本例では、変速前のギヤ段にお
いてロックアップ係合されていたならば、そのときのト
ルクコンバータ11のスリップ量は0であるため、変速
のためにロックアップ解放した後に、その変速と同時に
ロックアップ係合した場合のトルクコンバータ11のス
リップ量はごく僅かであり、オフ線(L−OFF)付近
の低車速領域において、運転者の許容範囲外のショック
が発生するほどのロックアップ係合によるエンジン回転
数の変化は生じないことを利用して、係合状態判断手段
61により、変速前のギヤ段においてロックアップ係合
されていたと判断された場合は、第1のヒステリシス領
域(R−1)でも、ロックアップ判断をするようにして
いるので、係合ショックを許容範囲内に抑えながら、よ
り十分なロックアップ領域の低車速側への拡大をするこ
とができる。
【0053】 また、低車速側に拡大されたロックアッ
プ領域において、変速とロックアップとを同時に行う場
合、ロックアップ係合タイミングが変速に対して早過ぎ
ると変速ショックが非常に大きくなり、逆に遅過ぎると
二重にショックが発生してしまうが、本例では、タイミ
ング判断手段62で変速状況を監視し、変速の終了を判
断すると同時にロックアップクラッチ15を係合させる
ようにしているので、ロックアップ係合ショックは変速
ショック終了直後に連続して発生することになり、ショ
ックを許容範囲内に抑制しながら、二重ショックの発生
を防止することができる。
【0054】 また、手動変速時において、手動変速機
と同様の走行フィーリングを得るには、ダイレクト感が
増すよう自動変速の場合よりロックアップ領域を一層低
車速側に拡大することが望ましいが、この例では、手動
変速モード選択時には、該モード特有の低車速側に拡大
されたロックアップ線図(MSLP−M)を適用してロ
ックアップ制御を行い、さらに、ロックアップクラッチ
15のヒステリシス制御を行うことにより、非常に広い
範囲でロックアップクラッチ15を係合させることがで
きるようになり、予期しないショックにより走行フィー
リングが低下することなく手動変速機と同様のダイレク
ト感が得られる。
【0055】 さらに、ロックアップ領域を上記ロック
アップ制御により低車速側に拡大した場合、エンジンブ
レーキ効果を利用した急激なダウンシフト時には、ロッ
クアップオン出力が低車速まで継続することでエンジン
に過負荷が加わりストールする可能性があるが、この例
の構成によると、判断手段60が変速の種類を判断し、
アップシフトの変速を行うときのみ上記のようなロック
アップ制御を行うようにすることで、エンジンストール
の可能性をなくすことができる。また、ロックアップ係
合時にはエンジン回転数が低下するため、運転者がエン
ジン回転数の上昇を予期するダウンシフトとロックアッ
プ係合とを同時に行うと、運転者の予期しない車両の挙
動により違和感を与えてしまう。そこで、エンジン回転
数の低下するアップシフト時のみ、上記ヒステリシス制
御を行うことにより、アップシフト時の車両の挙動とロ
ックアップ係合時の車両の挙動とは、エンジン回転数が
低下するという点で合致するため、変速と同時にロック
アップ係合を行う場合に、スムーズに車両の挙動変化が
進行することにより、ダウンシフト時に、運転者の期待
するエンジン回転数の上昇が得られないというような違
和感を与えることがなくなる。
【0056】 以上、本発明を実施例に基づき詳説した
が、本発明は上記実施例の開示内容のみに限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に
細部の具体的構成を変更して実施可能なものであること
はいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動変速機の実施例の構成を概
念的に示すブロック図である。
【図2】 上記実施例における電子制御装置内のロック
アップ線図の中の1−2変速用のロックアップ線図であ
る。
【図3】 上記実施例におけるギヤトレインを示すスケ
ルトン図である。
【図4】 上記実施例の作動図表である。
【図5】 上記実施例におけるシフト操作手段のシフト
パターンとポジションセンサの位置関係を示す概念図で
ある。
【図6】 上記実施例における電子制御装置のシステム
構成を示すブロック図である。
【図7】 上記電子制御装置の処理プロセスを示すジェ
ネラルフローチャートである。
【図8】 上記フロー中の手動変速及びロックアップ判
断処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】 上記フローによるロックアップオン・オフ判
断の典型例を示すシーケンス説明図である。
【図10】 上記フローによる変速とロックアップの経
過の一例をロックアップ出力、車速及び入力回転数の変
化で示すタイムチャートである。
【符号の説明】
11 トルクコンバ−タ(流体伝動装置) 15 ロックアップクラッチ 30 走行状態検出手段 50 電子制御装置 60 判断手段 61 係合状態判断手段 62 タイミング判断手段 63 ロックアップ信号出力手段 70 油圧制御装置 71〜74 ソレノイド弁 90 シフト操作手段 B0〜B3 ブレーキ(摩擦係合要素) C0〜C2 クラッチ(摩擦係合要素) MSLP ロックアップ線図 MSLP−A 自動変速モード用ロックアップ線図 MSLP−M 手動変速モード用ロックアップ線図 L−OFF ロックアップオフ線 L−ON 第1のロックアップオン線 L−HS 第2のロックアップオン線 R−1 第1のヒステリシス領域 R−2 第2のヒステリシス領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−137658(JP,A) 特開 昭52−101359(JP,A) 特開 昭56−39354(JP,A) 特開 昭59−219567(JP,A) 特開 昭56−35858(JP,A) 特開 平7−27220(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体伝動装置と、該流体伝動装置内に配
    設されたロックアップクラッチと、車両の走行状態を検
    出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段からの
    出力信号に対応して変速判断を行うと共に変速信号を出
    力し、さらに、前記走行状態検出手段からの出力信号に
    対応して前記ロックアップクラッチのオン又はオフの判
    断を行うと共にロックアップオン又はオフ信号を出力す
    る電子制御装置と、該電子制御装置からの出力信号に対
    応して複数のソレノイド弁を選択的に作動させ、複数の
    摩擦係合要素を選択的に係脱させて各ギヤ段を達成させ
    ると共に、前記ロックアップクラッチを係脱させる油圧
    制御装置とを有する自動変速機において、 前記電子制御装置は、 ロックアップオフ線と第1のロックアップオン線とによ
    り画定される第1のヒステリシス領域と、該第1のヒス
    テリシス領域内に設けられた第2のロックアップオン線
    と前記第1のロックアップオン線とにより画定される第
    2のヒステリシス領域とが設定されたロックアップ線図
    と、 該ロックアップ線図と前記走行状態検出手段からの出力
    信号とを比較して、走行状態が前記ロックアップオフ線
    を超えない領域にあるときは、前記ロックアップクラッ
    チのオフ判断を行い、走行状態が前記第1のロックアッ
    プオン線を超える領域にあるときは、前記ロックアップ
    クラッチのオン判断を行い、さらに、前記変速判断に基
    づいて変速が行われたときは、走行状態が前記第2のヒ
    ステリシス領域にあるときに、前記ロックアップクラッ
    チのオン判断を行う判断手段と、 該判断手段における判断結果に対応して、前記ロックア
    ップクラッチを係合又は解放するように、所定の前記ソ
    レノイド弁に信号を出力するロックアップ信号出力手段
    とを有することを特徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記電子制御装置は、前記変速判断に基
    づいて変速が行われたときに、変速前のギヤ段において
    前記ロックアップクラッチが係合されていたか否かを判
    断する係合状態判断手段を有し、 前記判断手段は、前記係合状態判断手段において係合さ
    れていないと判断されたときは、前記変速時の走行状態
    が前記第2のヒステリシス領域にあるときに、前記ロッ
    クアップクラッチのオン判断を行い、前記係合状態判断
    手段において係合されていたと判断されたときは、前記
    変速時の走行状態が前記第1のヒステリシス領域にある
    ときに、前記ロックアップクラッチのオン判断を行う請
    求項1記載の自動変速機。
  3. 【請求項3】 前記電子制御装置は、前記変速判断に基
    づいて開始された変速が、終了直後か否かを判断するタ
    イミング判断手段を有し、 前記判断手段は、前記タイミング判断手段において変速
    終了直後であると判断されたときに、前記係合状態判断
    手段の判断に基づき、前記第1又は第2のヒステリシス
    領域において前記ロックアップクラッチのオン判断を行
    う請求項2記載の自動変速機。
  4. 【請求項4】 前記自動変速機は、自動変速モードと手
    動変速モードとを任意に選択可能とするシフト操作手段
    を有し、 前記ロックアップ線図は、前記自動変速モード選択時に
    適用される自動変速モード用ロックアップ線図と、前記
    手動変速モード選択時に適用され、前記自動変速モード
    用ロックアップ線図に比べて前記第1のヒステリシス領
    域を低車速側に拡大した手動変速モード用ロックアップ
    線図とからなり、 前記判断手段は、前記手動変速モードのギヤ段選択時
    に、前記係合状態判断手段の判断に基づき、前記第1又
    は第2のヒステリシス領域においてロックアップクラッ
    チのオン判断を行う請求項2又は3記載の自動変速機。
  5. 【請求項5】 前記判断手段は、前記変速判断に基づい
    て行われた変速が、アップシフトであるか否かを判断
    し、アップシフトであると判断したときに、前記係合状
    態判断手段の判断に基づき、前記第1又は第2のヒステ
    リシス領域において、前記ロックアップクラッチのオン
    判断を行う請求項2〜4の何れか1項記載の自動変速
    機。
  6. 【請求項6】 前記判断手段は、走行状態が変速後の変
    速段における前記第2のヒステリシス領域にあるとき
    に、前記ロックアップクラッチのオン判断を行う請求項
    1〜5の何れか1項記載の自動変速機。
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