JPH0727221A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPH0727221A
JPH0727221A JP5170228A JP17022893A JPH0727221A JP H0727221 A JPH0727221 A JP H0727221A JP 5170228 A JP5170228 A JP 5170228A JP 17022893 A JP17022893 A JP 17022893A JP H0727221 A JPH0727221 A JP H0727221A
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downshift
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武 犬塚
Masashi Hattori
雅士 服部
Yasuo Hojo
康夫 北條
Atsushi Tabata
淳 田端
Masato Kaigawa
正人 甲斐川
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Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】手動変速によってダウンシフトの変速を行った
場合に、駆動輪に過渡ロックが発生するのを抑制する。 【構成】変速段を選択するシフト操作手段71と車速セ
ンサ72が設けられ、変速段が選択されると制御装置3
1は変速判断を行うとともに変速出力を発生させる。ま
た、油圧回路74が設けられ、変速出力に対応してソレ
ノイドバルブを作動させて各変速段を達成する。そし
て、手動変速用の変速線図85と、駆動輪に過渡ロック
が発生する条件を検出する過渡ロック発生条件検出手段
84が設けられる。ダウンシフトの変速を行ってエンジ
ンブレーキを効かせようとした時に、過渡ロックが発生
しそうな場合には、変速線図85のダウンシフト禁止領
域が拡大されてダウンシフト許可車速が低く設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機においては、P(パー
キング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D
(ドライブ)、S(セカンド)、L(ロー)の各レンジ
が設けられていて、運転者の意思によって各レンジを選
択することで自動的に変速が行われるようになってい
る。
【0003】この運転者の意思による各レンジの選択
は、直線上に配列されたレンジ位置にシフトレバーを移
動することによって行っている。すなわち、いわゆる
「I」字状に配列されたレンジ位置を選択できるように
してある。ところが、前記構成の自動変速機において
は、手動で変速段を自由に選択することができず、シフ
ト感が欠けてしまう。そこで、従来の自動変速機に使用
される「I」字状に配列されたIパターンのレンジ位置
に加えて、マニュアルトランスミッションと同様のいわ
ゆる「H」字状に配列されたHパターンのシフト位置を
加えたシフトパターンが設けられ、自動変速モードによ
る走行と手動変速モードによる走行を選択することがで
きるようにしたものが提供されている(特開昭61−1
57855号公報参照) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機においては、手動変速モードで走行中に
ダウンシフトの変速を行うと、ダウンシフト許可車速が
高く設定されている場合、エンジンブレーキによる制動
力によって駆動輪に過渡ロックが発生することがある。
【0005】これに対して、ダウンシフト許可車速を一
律に低く設定すると、ダウンシフトの変速を行うことが
できるダウンシフト変速領域を必要以上に狭くしてしま
う。例えば、手動変速モードで走行中に急制動を行いな
がら、制動力を大きくするためにダウンシフトの変速を
行うと、特に車両が後輪駆動車である場合には制動力に
よって車両の重心が前方に移動し、駆動輪である後輪の
接地荷重が減小する。この場合、後輪にエンジンブレー
キによる制動力が加わると、後輪に過渡ロックが容易に
発生してしまう。
【0006】本発明は、前記従来の自動変速機の問題点
を解決して、手動変速によってダウンシフトの変速を行
った場合に、駆動輪に過渡ロックが発生するのを抑制す
ることができる自動変速機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機においては、シフト操作によって選択された変
速段に手動変速可能になっていて、変速段を選択するシ
フト操作手段と、車速を検出する車速センサと、前記シ
フト操作手段によって選択された変速段に対応して変速
判断を行うとともに変速出力を発生させる制御装置を有
する。
【0008】また、油圧回路が設けられ、前記制御装置
の変速出力に対応してソレノイドバルブを作動させ、変
速段に対応する摩擦係合要素を係脱して各変速段を達成
する。そして、手動変速用の変速線図と、駆動輪に過渡
ロックが発生する条件を検出する過渡ロック発生条件検
出手段が設けられる。さらに、前記制御装置は、前記過
渡ロック発生条件検出手段によって過渡ロックが発生す
る条件が検出されたときに、前記変速線図のダウンシフ
ト禁止領域を拡大するダウンシフト禁止領域拡大手段を
備える。
【0009】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
自動変速機においては、シフト操作によって選択された
変速段に手動変速可能になっている。変速段を選択する
シフト操作手段と、車速を検出する車速センサが設けら
れ、前記シフト操作手段によって変速段が選択される
と、制御装置は選択された変速段に対応して変速判断を
行うとともに変速出力を発生させる。
【0010】また、油圧回路が設けられ、前記制御装置
が変速出力を発生させると、該変速出力に対応してソレ
ノイドバルブを作動させ、変速段に対応する摩擦係合要
素を係脱して各変速段を達成する。そして、手動変速用
の変速線図と、駆動輪に過渡ロックが発生する条件を検
出する過渡ロック発生条件検出手段が設けられる。さら
に、前記制御装置は、前記過渡ロック発生条件検出手段
によって過渡ロックが発生する条件が検出されたとき
に、前記変速線図のダウンシフト禁止領域を拡大するダ
ウンシフト禁止領域拡大手段を備える。
【0011】したがって、手動変速によってダウンシフ
トの変速を行ってエンジンブレーキを効かせようとした
時に、過渡ロックが発生しそうな場合には、変速線図の
ダウンシフト禁止領域が拡大され、ダウンシフト許可車
速が低く設定されるため、それより高速で車両が走行し
ているとダウンシフトの変速を行うことができない。そ
の結果、エンジンブレーキによる制動力によって駆動輪
に過渡ロックが発生するのを防止することができる。そ
して、ダウンシフト変速領域を必要以上に狭くすること
がない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す自動変速機の概念ブロック図である。図において、
変速段を選択するためにシフト操作手段71が設けら
れ、該シフト操作手段71によって選択された変速段に
対応して制御装置31が変速判断を行うとともに変速出
力を発生させる。
【0013】また、車速センサ72が設けられ、車速を
検出し、油圧回路74が設けられ、前記制御装置31の
変速出力に対応して図示しないソレノイドバルブを作動
させ、各変速段を達成する。そして、手動変速用の変速
線図85と、図示しない駆動輪に過渡ロックが発生する
条件を検出する過渡ロック発生条件検出手段84が設け
られる。
【0014】前記制御装置31はダウンシフト禁止領域
拡大手段86を備え、該ダウンシフト禁止領域拡大手段
86は、過渡ロック発生条件検出手段84によって過渡
ロックが発生する条件が検出されたときに、前記変速線
図85のダウンシフト禁止領域を拡大する。したがっ
て、手動変速によってダウンシフトの変速を行ってエン
ジンブレーキを効かせようとした時に、過渡ロックが発
生しそうな場合には、変速線図85のダウンシフト禁止
領域が拡大され、ダウンシフト許可車速が低く設定され
るため、それより高速で車両が走行しているとダウンシ
フトの変速を行うことができない。その結果、エンジン
ブレーキによる制動力によって駆動輪に過渡ロックが発
生するのを防止することができる。そして、ダウンシフ
ト変速領域を必要以上に狭くすることがない。
【0015】図2は本発明の第1の実施例を示す自動変
速機の概略図、図3は本発明の第1の実施例における自
動変速機の作動を示す図である。図2において、自動変
速機はトランスミッション10及びトルクコンバータな
どの流体伝動装置11から成り、図示しないエンジンで
発生させられた回転を流体伝動装置11を介してトラン
スミッション10に伝達し、該トランスミッション10
によって変速を行い図示しない駆動輪に伝達するように
なっている。
【0016】前記流体伝動装置11はポンプインペラ1
2、タービンランナ13、ステータ14を有するととも
に動力伝達効率を向上させるためのロックアップクラッ
チ15を有し、入力部材16の回転を、流体伝動装置1
1内の油の流れによって間接的に、又は前記ロックアッ
プクラッチ15をロックアップすることによって直接的
にトランスミッション10の入力軸17に伝達する。
【0017】また、前記トランスミッション10は副変
速ユニット18及び主変速ユニット19から成り、副変
速ユニット18はオーバドライブプラネタリギヤユニッ
ト20を、主変速ユニット19はフロントプラネタリギ
ヤユニット21及びリヤプラネタリギヤユニット22を
有する。ここで、前記オーバドライブプラネタリギヤユ
ニット20は入力軸17に接続され、プラネタリピニオ
ンP1 を支持するキャリヤCR1 、入力軸17を包囲す
るサンギヤS1 、及び主変速ユニット19の入力軸23
に連結されたリングギヤR1 から成る。また、キャリヤ
CR1 とサンギヤS1 の間には、第3クラッチC0及び
第3ワンウェイクラッチF0が配設されるとともに、サ
ンギヤS1 とケース24の間には第4ブレーキB0が配
設される。
【0018】次に、フロントプラネタリギヤユニット2
1は出力軸25に接続され、プラネタリピニオンP2
支持するキャリヤCR2 、出力軸25を包囲するととも
にリヤプラネタリギヤユニット22のサンギヤS3 と一
体的に形成されたサンギヤS 2 、及び入力軸23に第1
クラッチC1を介して連結されたリングギヤR2 から成
る。また、入力軸23とサンギヤS2 の間には第2クラ
ッチC2が、サンギヤS2 とケース24の間にはバンド
ブレーキから成る第1ブレーキB1が配設される。さら
に、サンギヤS2 とケース24の間には、第1ワンウェ
イクラッチF1を介して第2ブレーキB2が配設され
る。
【0019】そして、リヤプラネタリギヤユニット22
はプラネタリピニオンP3 を支持するキャリヤCR3
サンギヤS3 、及び出力軸25に直結されたリングギヤ
3から成り、キャリヤCR3 とケース24の間には第
3ブレーキB3及び第2ワンウェイクラッチF2が並列
に配設される。なお、43は入力回転数センサ、SP
1,SP2は車速センサである。
【0020】前記自動変速機の各ソレノイドバルブS
1,S2,S3、各クラッチC0,C1,C2、各ブレ
ーキB0,B1,B2,B3は、各レンジD,S,Lの
各変速段においてそれぞれ図3の作動表のように制御さ
れる。すなわち、Dレンジ又はSレンジにおける1速
(1ST)時においては、第1ソレノイドバルブS1が
オン状態にあり、その結果、第1クラッチC1及び第3
クラッチC0が係合され、第2ワンウェイクラッチF2
及び第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解
放状態にされる。したがって、オーバドライブプラネタ
リギヤユニット20の各要素は、第3クラッチC0及び
第3ワンウェイクラッチF0を介して一体となって直結
状態になり、入力軸17の回転はそのまま主変速ユニッ
ト19の入力軸23に伝達される。
【0021】また、主変速ユニット19においては、入
力軸23の回転が第1クラッチC1を介してフロントプ
ラネタリギヤユニット21のリングギヤR2 に伝達さ
れ、更にキャリヤCR2 及び該キャリヤCR2 と一体の
出力軸25に伝達される。この時、サンギヤS2 ,S3
を介してリヤプラネタリギヤユニット22のキャリヤC
3 に左方向の回転力を付与するが、第2ワンウェイク
ラッチF2のロックによって回転が阻止されるため、プ
ラネタリピニオンP3 は自転して出力軸25と一体のリ
ングギヤR3 に動力を伝達する。
【0022】また、Dレンジにおける2速(2ND)時
においては、第1ソレノイドバルブS1のほか第2ソレ
ノイドバルブS2がオン状態に切り換わる。これによ
り、第1クラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレ
ーキB2が係合され、第1ワンウェイクラッチF1及び
第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解放状
態にされる。したがって、オーバドライブプラネタリギ
ヤユニット20は直結状態が維持され、入力軸17の回
転がそのまま主変速ユニット19の入力軸23に伝達さ
れる。また、前記主変速ユニット19においては、入力
軸23の回転が第1クラッチC1を介してフロントプラ
ネタリギヤユニット21のリングギヤR2に伝達され、
プラネタリピニオンP2 を介してサンギヤS2 に左方向
の回転力を付与するが、該サンギヤS2 は第2ブレーキ
B2の係合に伴う第1ワンウェイクラッチF1のロック
によって回転が阻止される。したがって、プラネタリピ
ニオンP2 を自転させながらキャリヤCR2 が回転し、
フロントプラネタリギヤユニット21のみを経由して2
速の回転が出力軸25に伝達される。
【0023】また、Dレンジ及びSレンジにおける3速
(3RD)時においては、第1ソレノイドバルブS1が
オフ状態になり、第1クラッチC1、第2クラッチC
2、第3クラッチC0及び第2ブレーキB2が係合さ
れ、第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解
放状態にされる。したがって、オーバドライブプラネタ
リギヤユニット20は直結状態が維持され、また、主変
速ユニット19は、第1クラッチC1及び第2クラッチ
C2の係合によってフロントプラネタリギヤユニット2
1の各要素が一体になるため、入力軸23の回転はその
まま出力軸25に伝達される。
【0024】そして、Dレンジにおける4速(4TH)
すなわち最高速段においては、第2ソレノイドバルブS
2もオフ状態になり、第1クラッチC1、第2クラッチ
C2、第2ブレーキB2及び第4ブレーキB0が係合さ
れる。主変速ユニット19は3速時と同様に直結状態に
あるが、オーバドライブプラネタリギヤユニット20
は、第3クラッチC0が解放されるとともに第4ブレー
キB0が係合されるように切り換えられる。したがっ
て、サンギヤS1 が第4ブレーキB0の係合によってロ
ックされ、キャリヤCR1 が回転しながらプラネタリピ
ニオンP1 が自転してリングギヤR1 に動力を伝達し、
直結状態にある主変速ユニット19の入力軸23にオー
バドライブの回転が伝達される。
【0025】一方、ダウンシフト時は、4−3変速の場
合に第3クラッチC0が係合されるとともに第4ブレー
キB0が解放され、また、3−2変速の場合に第2クラ
ッチC2が解放され、2−1変速の場合に第2ブレーキ
B2が解放される。また、Sレンジにおける1速時及び
3速時においては前述したDレンジにおける1速時及び
3速時と同様である。そして、2速時においては第1ク
ラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレーキB2の
係合に加えて第3ソレノイドバルブS3がオン状態にな
り、第1ブレーキB1が係合され、主変速ユニット19
のサンギヤS2 をロックし、エンジンブレーキを効かせ
る。
【0026】そして、Lレンジにおける2速時において
は前述したSレンジにおける2速時と同様であるが、1
速時には第1クラッチC1及び第3クラッチC0の係合
に加えて第3ソレノイドバルブS3がオン状態になり、
第3ブレーキB3が係合され、リヤプラネタリギヤユニ
ット22のキャリヤCR3 をロックし、エンジンブレー
キを効かせる。
【0027】また、手動変速モードにおける3速時及び
4速時の動作は自動変速モードにおける3速時及び4速
時の動作と、手動変速モードにおける2速時の動作は自
動変速モードにおけるSレンジの2速時の動作と、手動
変速モードにおける1速時の動作は自動変速モードにお
けるLレンジの1速時の動作と同じである。次に、本発
明の自動変速機の制御装置31(図1)について説明す
る。
【0028】図4は本発明の第1の実施例における自動
変速機の制御装置の概略図、図5は本発明の第1の実施
例における自動変速機の制御装置の入力側ブロック図、
図6は本発明の第1の実施例における自動変速機の制御
装置の出力側ブロック図である。図において、31は自
動変速機全体の制御を行う制御装置(ECU)、32は
CPU、33はROM、34はRAM、35は入力イン
タフェース回路、36は該入力インタフェース回路35
に接続され、各信号の入力処理を行う入力処理回路、3
7は該入力処理回路36に接続され、各信号を出力する
センサ類である。また、38は出力インタフェース回
路、39は該出力インタフェース回路38に接続され、
各信号の出力処理を行う駆動回路類、40は該駆動回路
類39に接続され、出力された信号によって駆動される
アクチュエータである。
【0029】43はトランスミッション10(図2)の
第3クラッチC0の回転数を検出する入力回転数セン
サ、SP1,SP2は自動変速機の出力軸25の回転数
を検出する車速センサであり、車速センサSP1は車速
センサSP2が故障した時のバックアップ用として、ま
た、スピードメータ用として使用される。44はトラン
スミッション10に配設され、自動変速モード(A/
T)において図示しないシフトレバーがIパターンのど
のレンジ位置を選択しているかを検出するシフトポジシ
ョンセンサ、45はシフトレバーの下部に配設され、手
動変速モード(M/T)においてシフトレバーがHパタ
ーンのどのシフト位置を選択しているかを検出するシフ
トポジションセンサである。
【0030】また、46は図示しないエンジンに配設さ
れ、エンジン負荷に対応するスロットル開度を図示しな
いポテンショメータによって検出するスロットル開度セ
ンサ、47は図示しないブレーキペダル部に配設され、
ブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ(SW)、4
8はスロットル開度センサ46に配設され、スロットル
開度が全閉であることを検出するアイドリング(ID
L)スイッチ、49は図示しないアクセルペダル部(又
はスロットル開度センサ46)に配設され、スロットル
開度が全開にされてキックダウンが要求されていること
を検出するキックダウン(K/D)スイッチ、50はト
ランスミッション10に配設され、該トランスミッショ
ン10の油温を検出する油温センサである。
【0031】そして、51は車両本体に発生するヨーレ
ート(ジャイロ旋回角速度)、すなわち旋回中における
単位時間当たりの進行方向の変化を検出するヨーレート
センサである。なお、該ヨーレートセンサ51に代えて
横Gセンサを使用したり、車速センサ72(図1)及び
ステアリング舵角センサを組み合わせて使用することも
できる。また、52は車両がパートタイム式の4輪駆動
車である場合に、4輪駆動(4WD)状態又は2輪駆動
(2WD)状態を検出する4WD−2WDセンサであ
る。
【0032】前記各センサ類37は、それぞれ対応する
入力処理回路36に接続される。また、S1は変速用の
第1ソレノイドバルブ、S2は変速用の第2ソレノイド
バルブ、S3は変速用の第3ソレノイドバルブであり、
それぞれの図示しないソレノイドをオン・オフすること
によって各変速段に応じて切り換えられる。SLUはロ
ックアップ(L−up)用のリニアソレノイドバルブ、
SLNは図示しないアキュムレータの背圧制御用のリニ
アソレノイドバルブ、SLTはライン圧制御用のリニア
ソレノイドバルブである。これら各ソレノイドバルブS
1〜S3、リニアソレノイドバルブSLU,SLN,S
LTと前記出力インタフェース回路38の間には、ソレ
ノイド駆動回路及びモニタ回路が接続される。前記ソレ
ノイド駆動回路は、各ソレノイドバルブS1〜S3、リ
ニアソレノイドバルブSLU,SLN,SLTを作動さ
せるための電圧又は電流を発生し、前記モニタ回路は、
各ソレノイドバルブS1〜S3、リニアソレノイドバル
ブSLU,SLN,SLTの作動状態をチェックし、フ
ェールを判断して自己診断を行う。
【0033】53はエンジンを制御するためのエンジン
制御装置(EFI)、54は変速時の変速ショックを緩
和するために、エンジンによって発生させられるトルク
を一時的に減小させるための信号を出力するトルクリダ
クション入出力処理回路であり、該トルクリダクション
入出力処理回路54からの信号を受け、エンジン制御装
置53は点火時期遅角、燃料カット等を行う。また、5
5はエンジン回転数を入力するためのエンジン回転数入
力処理回路である。
【0034】56はトランスミッション10やエンジン
制御装置53のフェール時に自己診断結果を図示しない
O/Dオフインジケータランプなどによって出力するD
GCHECKER、57は該DG CHECKER56
に自己診断結果を出力するためのDG入出力処理回路、
58はトランスミッション10の状態を表示する図示し
ないモード選択ランプ、O/Dオフインジケータランプ
等の表示装置、59は該表示装置58を作動させるため
の表示駆動回路である。
【0035】次に、前記構成の自動変速機の制御装置3
1の動作について説明する。図7は本発明の第1の実施
例における自動変速機の動作を示す第1のメインフロー
チャート、図8は本発明の第1の実施例における自動変
速機の動作を示す第2のメインフローチャート、図9は
自動変速機におけるシフトパターンを示す図、図10は
本発明の第1の実施例における自動変速モード用の変速
線図である。図10において、横軸は車速に対応する出
力軸25(図2)の回転数を、縦軸はスロットル開度を
示す。 ステップS1 プログラムを開始するに当たり、すべて
の条件について初期設定を行う。 ステップS2 自動変速機の入力回転数センサ43(図
5)及び車速センサSP1,SP2からの信号によっ
て、現在の自動変速機の入力軸17及び出力軸25の回
転数を計算する。 ステップS3 自動変速機のシフトポジションセンサ4
4からの信号によって現在Iパターンにおいて選択され
ているレンジ位置を検出する。また、同時にニュトラル
スタートスイッチ(N.S.S.W.)のフェール判定
を行う。 ステップS4 スロットル開度センサ46からの信号に
よって現在のスロットル開度を計算する。 ステップS5 油温センサ50からの信号によってトラ
ンスミッション10の現在の油温(ATF温度)を計算
する。 ステップS6 自動変速機のシフトポジションセンサ4
5の信号の入力処理を行い、現在Hパターンにおいて選
択されているシフト位置を検出する。
【0036】この場合、シフトポジションセンサ45
は、図9に示すように各シフト位置に手動変速スイッチ
SW1〜SW4を有している。図9において、31は自
動変速機の制御装置、61はシフト操作手段71(図
1)としてのシフトレバー、○付きアルファベットは各
レンジを、○付き数字は各変速段を示している。なお、
シフトレバー61に代えて、手動変速モードによって走
行するために配設された図示しないアップシフトスイッ
チ及びダウンシフトスイッチを使用することもできる。 ステップS7 手動変速スイッチSW1〜SW4のいず
れか一つがオンになっているか否かを判断する。オンに
なっている場合はステップS13に、オフになっている
場合はステップS8に進む。 ステップS8 手動変速モードフラグがオンになってい
るか否かを判断する。オンになっている場合はステップ
S16に、オフになっている場合はステップS9に進
む。 ステップS9 図10に示す自動変速モード用の変速線
図の変速点データMSLに自動変速用データDを読み込
む。 ステップS10 自動変速モード用の図示しないロック
アップ線図のロックアップ点データMSLPに自動変速
用データDを読み込む。 ステップS11 ステップS9,S10において読み込
んだ自動変速用データD及び先に計算した各種走行条件
に基づいて自動変速モードにおける変速判断及びロック
アップ判断を行う。 ステップS12 ステップS11において行った変速判
断及びロックアップ判断のタイミング判断を行う。 ステップS13 手動変速モードフラグをオンにし、手
動変速モードにする。 ステップS14 図示しない自動変速モード復帰用タイ
マの値をリセットする。 ステップS15 手動変速マップ選択処理を行い、手動
変速モード用の変速線図85及び図示しないロックアッ
プ線図を選択し、変速点データMSL及びロックアップ
点データMSLPに手動変速用データを読み込む。 ステップS16 自動変速モード復帰用タイマが計時し
た時間tが設定値t1 より長いか否かを判断し、設定値
1 以下である場合はステップS15に、設定値t1
り長い場合はステップS17に進む。 ステップS17 手動変速モードフラグをオフにし、ス
テップS9に進み自動変速モードに復帰する。 ステップS18 ステップS15において読み込んだ手
動変速用データ及び先に計算した各種走行条件に基づい
て手動変速モードにおける変速判断及びロックアップ判
断を行う。 ステップS19 ステップS18において行った変速判
断及びロックアップ判断のタイミング判断を行う。 ステップS20 シフトポジションセンサ45からの信
号によって検出したシフト位置、出力要求に対応する変
速段等によって、エンジンブレーキを効かせるために変
速用の第3ソレノイドバルブS3(図6)を制御するか
否かの判断を行う。 ステップS21 ステップS11,S12,S18〜S
20における判断に従って変速出力又はエンジンブレー
キ出力を発生させ、各ソレノイドバルブS1〜S3を作
動させて変速を開始するかエンジンブレーキを効かせ
る。 ステップS22 手動変速モードにおける変速過渡時
に、一時的にライン圧を昇圧してタイムラグを短縮させ
るか否かの判断を行う。 ステップS23 ステップS22における判断に従い、
ライン圧制御用のリニアソレノイドバルブSLTを制御
する。 ステップS24 変速過渡時の変速ショックを防止する
ために、手動変速用の図示しないアキュムレータの背圧
の制御を行うか、又は自動変速用の図示しないアキュム
レータの背圧の制御を行うかを判断し、アキュムレータ
の背圧の制御を行う。 ステップS25 ステップS11,S12,S18,S
19,S23,S24における判断に従ってリニアソレ
ノイドバルブSLU,SLN,SLTを制御し、ステッ
プS2に戻る。
【0037】ところで、手動変速モードで走行中にダウ
ンシフトの変速を行うと、ダウンシフト許可車速が高く
設定されている場合、エンジンブレーキによる制動力に
よって図示しない駆動輪に過渡ロックが発生することが
ある。これに対して、ダウンシフト許可車速を一律に低
く設定すると、ダウンシフトの変速を行うことができる
ダウンシフト変速領域を必要以上に狭くしてしまう。
【0038】そこで、手動変速モードで走行中における
各種条件に対応してダウンシフト許可車速を低車速側に
変更することによってダウンシフト禁止領域を拡大し、
過渡ロックが発生するのを抑制している。すなわち、車
両がパートタイム式の4輪駆動車であって2輪駆動状態
が選択されていると、1個の駆動輪に発生するエンジン
ブレーキによる制動力が大きくなり、過渡ロックが発生
しやすい。したがって、2輪駆動状態が選択されると、
ダウンシフト許可車速を低車速側に変更することによっ
てダウンシフト禁止領域を拡大する。
【0039】また、車両の旋回中においてはタイヤの駆
動力方向におけるグリップが低下し、過渡ロックが発生
しやすい。したがって、車両本体に取り付けられたヨー
レートセンサ51によって検出されたヨーレートの値r
が設定値以上であると、ダウンシフト許可車速を低車速
側に変更することによってダウンシフト禁止領域を拡大
する。なお、前記ヨーレートセンサ51に代えて横Gセ
ンサを使用したり、車速センサ72及びステアリング舵
角センサを組み合わせて使用することもでき、この場
合、ヨーレートは仮想的に算出される。
【0040】さらに、スロットル開度が低いと、エンジ
ンブレーキによる制動力が大きくなり、過渡ロックが発
生しやすい。したがって、スロットル開度センサ46に
よって検出されたスロットル開度の値θが設定値より小
さくなるか又は0〔%〕になると、ダウンシフト許可車
速を低車速側に変更することによってダウンシフト禁止
領域を拡大する。
【0041】次に、図7のステップS15における手動
変速マップ選択処理のサブルーチンについて説明する。
図11は本発明の第1の実施例における手動変速マップ
選択処理のフローチャート、図12は本発明の第1の実
施例における手動変速モード用の変速線図である。図1
2の(a)は1速の変速線図、(b)は2速の変速線
図、(c)は3速の変速線図、(d)は4速の変速線図
である。また、図12において、横軸は車速に対応する
出力軸25(図2)の回転数を、縦軸はスロットル開度
を示す。
【0042】本実施例においては、図12に示す変速線
図85(図1)を使用し、変速点データに各種条件に対
応した変速点補正量を加えることによってダウンシフト
禁止領域を拡大している。 ステップS15−1 シフトポジションセンサ45にお
いて、4速位置のスイッチSW4(図9)がオンになっ
たか否かを判断する。 ステップS15−2 ステップS15−1において4速
位置のスイッチSW4がオンであれば、図12の(d)
に示す手動変速モード用の変速線図85の変速点データ
MSLに4速用データを読み込む。 ステップS15−3 手動変速モード用の図示しないロ
ックアップ線図のロックアップ点データMSLPに4速
用データを読み込む。 ステップS15−4 シフトポジションセンサ45にお
いて、3速位置のスイッチSW3がオンになったか否か
を判断する。 ステップS15−5 ステップS15−4において3速
位置のスイッチSW3がオンであれば、図12の(c)
に示す手動変速モード用の変速線図85の変速点データ
MSLに3速用データを読み込む。 ステップS15−6 手動変速モード用のロックアップ
線図のロックアップ点データMSLPに3速用データを
読み込む。 ステップS15−7 ステップS15−6において読み
込んだ3速用データに対し、変速点補正処理を施す。 ステップS15−8 シフトポジションセンサ45にお
いて、2速位置のスイッチSW2がオンになったか否か
を判断する。 ステップS15−9 ステップS15−8において2速
位置のスイッチSW2がオンであれば、図12の(b)
に示す手動変速モード用の変速線図85の変速点データ
MSLに2速用データを読み込む。 ステップS15−10 手動変速モード用のロックアッ
プ線図のロックアップ点データMSLPに2速用データ
を読み込む。 ステップS15−11 ステップS15−10において
読み込んだ2速用データに対し、変速点補正処理を施
す。 ステップS15−12 ステップS15−8において1
速位置のスイッチSW1がオンであれば、図12の
(a)に示す手動変速モード用の変速線図85の変速点
データMSLに1速用データを読み込む。 ステップS15−13 手動変速モード用のロックアッ
プ線図のロックアップ点データMSLPに1速用データ
を読み込む。 ステップS15−14 ステップS15−13において
読み込んだ1速用データに対し、変速点補正処理を施
す。
【0043】次に、図11のステップS15−7,S1
5−11,S15−14の変速点補正処理のサブルーチ
ンについて説明する。図13は本発明の第1の実施例に
おける変速点補正処理のフローチャート、図14は本発
明の第1の実施例における第1の変速点補正量マップを
示す図、図15は本発明の第1の実施例における第2の
変速点補正量マップを示す図、図16は本発明の第1の
実施例における第3の変速点補正量マップを示す図であ
る。 ステップS15−7−1 4WD−2WDセンサ52
(図5)からの信号によって現在4輪駆動状態が選択さ
れているか否かを判断する。4輪駆動状態が選択されて
いる場合はステップS15−7−3に、2輪駆動状態が
選択されている場合はステップS15−7−2に進む。 ステップS15−7−2 図14の変速点補正量マップ
を参照して変速点補正量ΔV1 を読み込む。 ステップS15−7−3 ヨーレートセンサ51が検出
したヨーレートの値r〔rad/s〕が設定値Xより小
さいか否かを判断する。設定値Xより小さい場合はステ
ップS15−7−5に、設定値X以上の場合はステップ
S15−7−4に進む。 ステップS15−7−4 図15の変速点補正量マップ
を参照して、設定値Xより大きい設定値Y,Zとヨーレ
ートrの関係に対応してあらかじめ設定された変速点補
正量ΔV2 を読み込む。 ステップS15−7−5 図16の変速点補正量マップ
を参照してスロットル開度センサ46が検出したスロッ
トル開度の値θに対応した変速点補正量ΔV3 を読み込
む。 ステップS15−7−6 前記変速点補正量ΔV1 ,Δ
2 ,ΔV3 を合計し、変速点データMSLに加える。
【0044】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。手動変速モードで走行中に急制動を行いながら、
制動力を大きくするためにダウンシフトの変速を行う
と、特に車両が後輪駆動車である場合には制動力によっ
て車両の重心が前方に移動し、駆動輪である後輪の接地
荷重が減小する。この場合、後輪にエンジンブレーキに
よる制動力が加わると、後輪に過渡ロックが容易に発生
してしまう。
【0045】これに対して、車両にABS装置を配設し
て後輪に発生した過渡ロックを検出し、ブレーキ液圧を
低下させることによって過渡ロックの状態を解除するこ
とができる。ところが、ABS装置にフェールが発生し
た場合には、ブレーキ液圧を低下させることができず、
過渡ロックの状態を解除することができない。そこで、
手動変速モード用の後述する基本の変速線図とは異なる
手動変速モード用の後述するダウンシフト禁止領域拡大
用の変速線図をROM33(図4)内に設けておき、A
BS装置にフェールが発生した場合には、ダウンシフト
禁止領域拡大用の変速線図を新たに読み込むようにして
いる。
【0046】次に、本発明の第2の実施例における図7
のステップS15の手動変速マップ選択処理のサブルー
チンについて説明する。図17は本発明の第2の実施例
における手動変速マップ選択処理の第1のフローチャー
ト、図18は本発明の第2の実施例における手動変速マ
ップ選択処理の第2のフローチャート、図19は本発明
の第2の実施例における手動変速モード用の変速線図で
ある。図19の(a)は1速の変速線図、(b)は2速
の変速線図、(c)は3速の変速線図、(d)は4速の
変速線図である。また、図19において、横軸は車速に
対応する出力軸25(図2)の回転数を、縦軸はスロッ
トル開度を示し、太線は正常時に選択される基本の変速
線図85(図1)の変速線を、細線はフェール時に選択
されるダウンシフト禁止領域拡大用の変速線図の変速線
を示す。 ステップS15−21 図示しないABS装置のフェー
ル判定を行い、フェールが発生しているか否かを判断す
る。フェールが発生している場合はステップS15−3
3に、発生していない場合はステップS15−22に進
む。 ステップS15−22 シフトポジションセンサ45
(図5)において、4速位置のスイッチSW4(図9)
がオンになったか否かを判断する。 ステップS15−23 ステップS15−22において
4速位置のスイッチSW4がオンであれば、図19の
(d)に示す手動変速モード用の基本の変速線図85を
参照し、変速点データMSLに正常時の変速線の4速用
データを読み込む。 ステップS15−24 手動変速モード用の図示しない
ロックアップ線図のロックアップ点データMSLPに4
速用データを読み込む。 ステップS15−25 シフトポジションセンサ45に
おいて、3速位置のスイッチSW3がオンになったか否
かを判断する。 ステップS15−26 ステップS15−25において
3速位置のスイッチSW3がオンであれば、図19の
(c)に示す手動変速モード用の基本の変速線図85を
参照し、変速点データMSLに正常時の変速線の3速用
データを読み込む。 ステップS15−27 手動変速モード用のロックアッ
プ線図のロックアップ点データMSLPに3速用データ
を読み込む。 ステップS15−28 シフトポジションセンサ45に
おいて、2速位置のスイッチSW2がオンになったか否
かを判断する。 ステップS15−29 ステップS15−28において
2速位置のスイッチSW2がオンであれば、図19の
(b)に示す手動変速モード用の基本の変速線図85を
参照し、変速点データMSLに正常時の変速線の2速用
データを読み込む。 ステップS15−30 手動変速モード用のロックアッ
プ線図のロックアップ点データMSLPに2速用データ
を読み込む。 ステップS15−31 ステップS15−28において
1速位置のスイッチSW1がオンであれば、図19の
(a)に示す手動変速モード用の基本の変速線図85を
参照し、変速点データMSLに正常時の変速線の1速用
データを読み込む。 ステップS15−32 手動変速モード用のロックアッ
プ線図のロックアップ点データMSLPに1速用データ
を読み込む。 ステップS15−33 シフトポジションセンサ45に
おいて、4速位置のスイッチSW4がオンになったか否
かを判断する。スイッチSW4がオンの場合はステップ
S15−23に進む。 ステップS15−34 シフトポジションセンサ45に
おいて、3速位置のスイッチSW3がオンになったか否
かを判断する。 ステップS15−35 ステップS15−34において
3速位置のスイッチSW3がオンであれば、図19の
(c)に示す手動変速モード用のダウンシフト禁止領域
拡大用の変速線図を参照し、変速点データMSLにフェ
ール時の変速線の3速用データを読み込む。 ステップS15−36 手動変速モード用のロックアッ
プ線図のロックアップ点データMSLPに3速用データ
を読み込む。 ステップS15−37 シフトポジションセンサ45に
おいて、2速位置のスイッチSW2がオンになったか否
かを判断する。 ステップS15−38 ステップS15−37において
2速位置のスイッチSW2がオンであれば、図19の
(b)に示す手動変速モード用のダウンシフト禁止領域
拡大用の変速線図を参照し、変速点データMSLにフェ
ール時の変速線の2速用データを読み込む。 ステップS15−39 手動変速モード用のロックアッ
プ線図のロックアップ点データMSLPに2速用データ
を読み込む。 ステップS15−40 ステップS15−37において
1速位置のスイッチSW1がオンであれば、図19の
(a)に示す手動変速モード用のダウンシフト禁止領域
拡大用の変速線図を参照し、変速点データMSLにフェ
ール時の変速線の1速用データを読み込む。 ステップS15−41 手動変速モード用のロックアッ
プ線図のロックアップ点データMSLPに1速用データ
を読み込む。
【0047】本発明の第1の実施例においては、手動速
モード用の変速線図85(図1)の変速点データに、各
種条件に対応した変速点補正量を加えることによってダ
ウンシフト禁止領域を拡大しており、本発明の第2の実
施例においては、手動変速モード用の基本の変速線図8
5とは異なる手動変速モード用のダウンシフト禁止領域
拡大用の変速線図をROM33(図4)内に設けてお
き、ダウンシフト禁止領域を拡大する時にダウンシフト
禁止領域拡大用の変速線図を新たに読み込むようにして
いるが、互いに逆の方法によってダウンシフト禁止領域
を拡大することができる。
【0048】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す自動変速機の概念
ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例における自動変速機の概
略図である。
【図3】本発明の第1の実施例における自動変速機の作
動を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例における自動変速機の制
御装置の概略図である。
【図5】本発明の第1の実施例における自動変速機の制
御装置の入力側ブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施例における自動変速機の制
御装置の出力側ブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施例における自動変速機の動
作を示す第1のメインフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施例における自動変速機の動
作を示す第2のメインフローチャートである。
【図9】自動変速機におけるシフトパターンを示す図で
ある。
【図10】本発明の第1の実施例における自動変速モー
ド用の変速線図である。
【図11】本発明の第1の実施例における手動変速マッ
プ選択処理のフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施例における手動変速モー
ド用の変速線図である。
【図13】本発明の第1の実施例における変速点補正処
理のフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施例における第1の変速点
補正量マップを示す図である。
【図15】本発明の第1の実施例における第2の変速点
補正量マップを示す図である。
【図16】本発明の第1の実施例における第3の変速点
補正量マップを示す図である。
【図17】本発明の第2の実施例における手動変速マッ
プ選択処理の第1のフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施例における手動変速マッ
プ選択処理の第2のフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施例における手動変速モー
ド用の変速線図である。
【符号の説明】
31 制御装置 71 シフト操作手段 72 車速センサ 74 油圧回路 84 過渡ロック発生条件検出手段 85 変速線図 86 ダウンシフト禁止領域拡大手段 S1 第1ソレノイドバルブ S2 第2ソレノイドバルブ S3 第3ソレノイドバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北條 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 田端 淳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 甲斐川 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフト操作によって選択された変速段に
    変速する手動変速可能な自動変速機において、変速段を
    選択するシフト操作手段と、車速を検出する車速センサ
    と、前記シフト操作手段によって選択された変速段に対
    応して変速判断を行うとともに変速出力を発生させる制
    御装置と、該制御装置の変速出力に対応してソレノイド
    バルブを作動させ、変速段に対応する摩擦係合要素を係
    脱して各変速段を達成する油圧回路と、手動変速用の変
    速線図と、駆動輪に過渡ロックが発生する条件を検出す
    る過渡ロック発生条件検出手段を有するとともに、前記
    制御装置は、前記過渡ロック発生条件検出手段によって
    過渡ロックが発生する条件が検出されたときに、前記変
    速線図のダウンシフト禁止領域を拡大するダウンシフト
    禁止領域拡大手段を備えたことを特徴とする自動変速
    機。
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