JP3231888B2 - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP3231888B2
JP3231888B2 JP09765093A JP9765093A JP3231888B2 JP 3231888 B2 JP3231888 B2 JP 3231888B2 JP 09765093 A JP09765093 A JP 09765093A JP 9765093 A JP9765093 A JP 9765093A JP 3231888 B2 JP3231888 B2 JP 3231888B2
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康夫 北條
淳 田端
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Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機においては、エンジン
が発生した回転をトルクコンバータを介して変速機構に
伝達し、該変速機構において各変速段を達成するように
なっている。そのため、前記変速機構は複数のプラネタ
リギヤユニットを有しており、各プラネタリギヤユニッ
トを構成するリングギヤ、キャリヤ、サンギヤ等の要素
を摩擦係合要素によって選択的に係脱し、各変速段を達
成している。
【0003】そして、前記摩擦係合要素を係脱するため
に油圧回路が設けられ、各摩擦係合要素に対応する油圧
サーボに対して調圧された油が給排され、所定のタイミ
ングで摩擦係合要素が係脱されるようになっている。ま
た、従来の自動変速機においては、P(パーキング)、
R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライ
ブ)、S(セカンド)、L(ロー)の各レンジが設けら
れていて、運転者の意思によって各レンジを選択するこ
とで自動的に変速が行われるようになっている。
【0004】例えば、前進4段後進1段の自動変速機に
おいては、走行条件のうち、例えば車速、スロットル開
度等に対応して、運転者がDレンジを選択した場合1
速、2速、3速、4速間で、Sレンジを選択した場合1
速、2速、3速間で、また、Lレンジを選択した場合1
速、2速間で自動的に変速が行われる。この運転者の意
思による各レンジの選択は、直線状にいわゆる「I」字
状に配列されたレンジ位置にシフトレバーを移動するこ
とによって行っている。
【0005】ところが、前記構成の自動変速機において
は、手動で各変速段を自由に選択することができず、シ
フト感が欠けてしまう。そこで、シフトレバーをシフト
路内で旋回させることによってセンサに接触させ、該セ
ンサの電気信号によって変速段を達成するようにしたも
のが提供されている(特開平2−8545号公報参
照)。
【0006】また、従来の自動変速機に使用される
「I」字状に配列されたIパターンのレンジ位置に加え
て、マニュアルシフトと同様のいわゆる「H」字状に配
列されたHパターンのシフト位置を加えたシフトパター
ンが設けられ、自動変速モードによる走行と手動変速モ
ードによる走行を選択することができるようにしたもの
が提供されている(特開昭61−157855号公報参
照) 。
【0007】こうすることにより、運転者がシフトレバ
ーを操作することによって所定の変速段を達成すること
ができ、シフト感を得ることができる。ところが、前記
自動変速機において、変速機構、該変速機構を作動させ
るための油圧回路、及び該油圧回路を制御する制御装置
は、変速頻度が高くなるのを防止する構造になってお
り、変速条件が成立してから所定時間が経過した後に変
速が開始されるようになっている。したがって、自動変
速モードと同様に手動変速モードでも変速レスポンスが
遅くなり、その分シフト感が欠けてしまう。
【0008】そこで、イナーシャ相が開始されるまでラ
イン圧を昇圧させ、所定の油圧サーボに供給される油の
流量を増加し、変速レスポンスを速くするようにしたも
のが提供されている(特開平3−260460号公報参
照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機においては、運転者が車両を発進させよ
うとした場合や、Nレンジから直接各変速段を選択した
り、極めて短い時間だけDレンジを経由して各変速段を
選択したりする場合など、低車速時に手動変速モードの
変速段を選択すると、油圧サーボの係合圧が昇圧されて
いて高いために摩擦係合要素が急激に係合され、大きな
変速ショックが発生し運転者に不快感を与えてしまう。
【0010】また、イナーシャ相が開始されるまで係合
圧を昇圧するとともに、特にその間最高圧を維持した場
合、減圧が遅れてイナーシャ相が開始された時点におい
て係合圧が最高圧のままであると、イナーシャ相の開始
と同時に摩擦係合要素の係合が終了し、摩擦係合要素が
急激に係合されて初期くいつきが生じ、大きな変速ショ
ックが発生して運転者に不快感を与えてしまう。
【0011】さらに、スロットル開度が小さく、スロッ
トル開度に対応して設定される係合圧が低くなっている
ときに変速を行う場合、イナーシャ相が開始されるまで
係合圧を昇圧して最高圧とし、該最高圧から低下させる
と、減圧幅が大きくなってオーバーシュートが発生し、
当初の係合圧を下回ってしまい係合途中の摩擦係合要素
が解放されてしまうことがある。しかも、係合圧の低下
に伴ってアキュムレータの背圧が低下し、係合圧が背圧
室に抜けてしまうため更に低下してしまう。したがっ
て、係合途中の摩擦係合要素が一層解放されてしまう。
【0012】本発明は、前記従来の自動変速機の問題点
を解決して、運転者が車両を発進させようとした場合
や、Nレンジから直接各変速段を選択したり、極めて短
い時間だけDレンジを経由して各変速段を選択したりす
る場合など、低車速時に手動変速モードの変速段を選択
した場合に、摩擦係合要素が急激に係合されて大きな変
速ショックが発生することがなく、また、イナーシャ相
が開始された時点に係合圧の減圧が遅れて大きな変速シ
ョックが発生することがなく、しかも、減圧幅が大きく
なって係合途中の摩擦係合要素が解放されてしまうこと
がない自動変速機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機においては、車両の走行状態に基づいて選択さ
れた変速段に変速する自動変速モード及びシフト操作に
よって選択された変速段に変速する手動変速モードを備
える。そして、自動変速モード及び手動変速モードを選
択するシフト操作手段と、車速を検出する車速センサ
と、前記シフト操作手段によって選択されたレンジ及び
変速段に対応させて変速判断を行うとともに変速出力を
出す制御装置と、該制御装置の変速出力に対応させてソ
レノイドバルブを作動させ、変速段に対応する摩擦係合
要素を係脱して各変速段を達成する油圧回路とを有す
る。
【0014】また、前記制御装置は、前記摩擦係合要素
を係合させるための係合圧を制御する係合圧制御手段、
前記摩擦係合要素の係合の開始を検出する係合開始検出
手段、前記シフト操作手段によって手動変速モードが選
択されている場合に、前記係合開始検出手段によって前
記摩擦係合要素の係合の開始が検出されるまで前記係合
圧を昇圧する係合圧昇圧手段、及び前記車速センサによ
って検出された車速が設定値以下である場合に係合圧の
昇圧を禁止する係合圧昇圧禁止手段を備える。
【0015】本発明の他の自動変速機においては、車両
の走行状態に基づいて選択された変速段に変速する自動
変速モード及びシフト操作によって選択された変速段に
変速する手動変速モードを備える。そして、自動変速モ
ード及び手動変速モードを選択するシフト操作手段と、
車速を検出する車速センサと、前記シフト操作手段によ
って選択されたレンジ及び変速段に対応させて変速判断
を行うとともに変速出力を出す制御装置と、該制御装置
の変速出力に対応させてソレノイドバルブを作動させ、
変速段に対応する摩擦係合要素を係脱して各変速段を達
成する油圧回路とを有する。
【0016】また、前記制御装置は、前記摩擦係合要素
を係合させるための係合圧を制御する係合圧制御手段、
前記摩擦係合要素の係合の開始を検出する係合開始検出
手段、及び前記シフト操作手段によって手動変速モード
が選択されている場合に、変速開始の時点で前記係合圧
を昇圧し、その後、徐々に係合圧を低下させ、前記係合
開始検出手段によって前記摩擦係合要素の係合の開始が
検出された時点で係合圧の昇圧を中止する係合圧昇圧手
段を備える。
【0017】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
自動変速機においては、車両の走行状態に基づいて選択
された変速段に変速する自動変速モード及びシフト操作
によって選択された変速段に変速する手動変速モードを
備える。そして、自動変速モード及び手動変速モードを
選択するシフト操作手段と、車速を検出する車速センサ
と、前記シフト操作手段によって選択されたレンジ及び
変速段に対応させて変速判断を行うとともに変速出力を
出す制御装置と、該制御装置の変速出力に対応させてソ
レノイドバルブを作動させ、変速段に対応する摩擦係合
要素を係脱して各変速段を達成する油圧回路とを有す
る。
【0018】また、前記制御装置は、前記摩擦係合要素
を係合させるための係合圧を制御する係合圧制御手段、
前記摩擦係合要素の係合の開始を検出する係合開始検出
手段、前記シフト操作手段によって手動変速モードが選
択されている場合に、前記係合開始検出手段によって前
記摩擦係合要素の係合の開始が検出されるまで前記係合
圧を昇圧する係合圧昇圧手段、及び前記車速センサによ
って検出された車速が設定値以下である場合に係合圧の
昇圧を禁止する係合圧昇圧禁止手段を備える。
【0019】したがって、前記シフト操作手段によって
手動変速モードが選択されている場合に、変速出力が出
されると、係合開始検出手段によって前記摩擦係合要素
の係合の開始が検出されるまで係合圧昇圧手段は前記係
合圧を昇圧する。ところが、例えば、Nレンジから直接
各変速段を選択したり、極めて短い時間だけDレンジを
経由して各変速段を選択したりすると、前記車速センサ
によって車速が設定値以下であることが検出される。こ
の場合、係合圧昇圧禁止手段は係合圧の昇圧を禁止する
ので、係合圧は昇圧されない。したがって、摩擦係合要
素が急激に係合させられて変速ショックが発生すること
がなく、運転者に不快感を与えることがない。
【0020】本発明の他の自動変速機においては、車両
の走行状態に基づいて選択された変速段に変速する自動
変速モード及びシフト操作によって選択された変速段に
変速する手動変速モードを備える。そして、自動変速モ
ード及び手動変速モードを選択するシフト操作手段と、
車速を検出する車速センサと、前記シフト操作手段によ
って選択されたレンジ及び変速段に対応させて変速判断
を行うとともに変速出力を出す制御装置と、該制御装置
の変速出力に対応させてソレノイドバルブを作動させ、
変速段に対応する摩擦係合要素を係脱して各変速段を達
成する油圧回路とを有する。
【0021】また、前記制御装置は、前記摩擦係合要素
を係合させるための係合圧を制御する係合圧制御手段、
前記摩擦係合要素の係合の開始を検出する係合開始検出
手段、及び前記シフト操作手段によって手動変速モード
が選択されている場合に、変速開始の時点で前記係合圧
を昇圧し、その後、徐々に係合圧を低下させ、前記係合
開始検出手段によって前記摩擦係合要素の係合の開始が
検出された時点で係合圧の昇圧を中止する係合圧昇圧手
段を備える。
【0022】前記シフト操作手段によって手動変速モー
ドが選択されている場合に、変速開始の時点で前記係合
圧が昇圧され、その後、徐々に係合圧が低下させられ、
前記係合開始検出手段によって前記摩擦係合要素の係合
の開始が検出された時点で係合圧の昇圧が中止される。
したがって、変速初期においては、係合圧を昇圧して高
い圧力に設定し、ある程度のファーストアプライ圧を確
保することができる。そして、イナーシャ相が開始され
る時点においては、係合圧は低下させられているので、
摩擦係合要素が急激に係合されて初期くいつきが生じる
ことがなく、変速ショックが発生するのを防止すること
ができる。
【0023】また、係合圧を徐々に低下させるので、オ
ーバーシュートが発生することがなく、係合圧が当初の
係合圧を下回って係合途中の摩擦係合要素が解放される
のを防止することができる。しかも、係合圧の低下に伴
ってアキュムレータの背圧も低下するが、このとき、係
合圧が背圧室に抜けることはなく、係合途中の摩擦係合
要素が解放されるのを防止することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は第1の発明の実施例を示
す自動変速機の機能概念図である。図において、自動変
速機は、自動変速モードで車両の走行状態に基づき選択
された変速段に変速し、手動変速モードでシフト操作に
よって選択された変速段に変速するようになっている。
【0025】自動変速モードにおけるレンジ及び手動変
速モードにおける変速段を選択するシフト操作手段71
と、車速vを検出する車速センサ72が設けられ、前記
シフト操作手段71によってレンジ及び変速段が選択さ
れると、制御装置31は選択されたレンジ及び変速段に
対応して変速判断を行い、変速出力を出す。油圧回路7
4は該変速出力を受けると、変速出力に対応して図示し
ないソレノイドバルブを作動させ、変速段に対応する図
示しない摩擦係合要素を係脱して各変速段を達成する。
【0026】そして、前記制御装置31は、ライン圧す
なわち前記摩擦係合要素を係合するための係合圧を制御
する係合圧制御手段75と、前記摩擦係合要素の係合の
開始を検出する係合開始検出手段76と、該係合開始検
出手段76によって前記摩擦係合要素の係合の開始が検
出されるまで前記係合圧を昇圧する係合圧昇圧手段77
と、前記車速センサ72によって検出された車速vが設
定値以下である場合に係合圧の昇圧を禁止する係合圧昇
圧禁止手段78を備える。
【0027】したがって、変速出力が出されると、係合
開始検出手段76によって前記摩擦係合要素の係合の開
始が検出されるまで係合圧昇圧手段77は前記係合圧を
昇圧する。ところが、例えば、Nレンジから直接各変速
段を選択したり、極めて短い時間だけDレンジを経由し
て各変速段を選択したりすると、前記車速センサ72に
よって車速vが設定値以下であることが検出される。こ
の場合、係合圧昇圧禁止手段78は係合圧の昇圧を禁止
するため、係合圧は昇圧されない。したがって、摩擦係
合要素が急激に係合して変速ショックが発生することが
なく、運転者に不快感を与えることがない。
【0028】図2は第1の発明の実施例を示す自動変速
機の概略図、図3は第1の発明の実施例における自動変
速機の作動を示す図である。図2において、自動変速機
はトランスミッション(T/M)10及びトルクコンバ
ータ11から成り、エンジンで発生した回転をトルクコ
ンバータ11を介してトランスミッション10に伝達
し、該トランスミッション10によって変速を行い図示
しない駆動輪に伝達するようになっている。
【0029】前記トルクコンバータ11はポンプインペ
ラ12、タービンランナ13、ステータ14を有すると
ともに動力伝達効率を向上させるためのロックアップク
ラッチ15を有しており、入力部材16の回転を、トル
クコンバータ11内の油の流れによって間接的に、又は
前記ロックアップクラッチ15をロックすることによっ
て直接的にトランスミッション10の入力軸17に伝達
する。
【0030】また、前記トランスミッション10は副変
速ユニット18及び主変速ユニット19から成り、副変
速ユニット18はオーバードライブプラネタリギヤユニ
ット20を、主変速ユニット19はフロントプラネタリ
ギヤユニット21及びリヤプラネタリギヤユニット22
を有する。ここで、前記オーバードライブプラネタリギ
ヤユニット20は入力軸17に接続され、プラネタリピ
ニオンP1 を支持するキャリヤCR1 、入力軸17を包
囲するサンギヤS1 、及び主変速ユニット19の入力軸
23に連結されたリングギヤR1 から成る。また、キャ
リヤCR1 とサンギヤS1 の間には、第3クラッチC0
及び第3ワンウェイクラッチF0が配設させられるとと
もに、サンギヤS1とケース24の間には第4ブレーキ
B0が配設される。
【0031】次に、フロントプラネタリギヤユニット2
1は出力軸25に接続され、プラネタリピニオンP2
支持するキャリヤCR2 、出力軸25を包囲するととも
にリヤプラネタリギヤユニット22のサンギヤS3 と一
体的に形成されたサンギヤS 2 、及び入力軸23に第1
クラッチC1を介して連結されたリングギヤR2 から成
る。また、入力軸23とサンギヤS2 の間には第2クラ
ッチC2が、サンギヤS2 とケース24の間にはバンド
ブレーキから成る第1ブレーキB1が配設させられる。
さらに、サンギヤS2 とケース24の間には、第1ワン
ウェイクラッチF1を介して第2ブレーキB2が配設さ
れる。
【0032】そして、リヤプラネタリギヤユニット22
はプラネタリピニオンP3 を支持するキャリヤCR3
サンギヤS3 、及び出力軸25に直結されたリングギヤ
3から成り、キャリヤCR3 とケース24の間には第
3ブレーキB3及び第2ワンウェイクラッチF2が並列
に配設される。なお、43は入力回転数センサ、SP
1,SP2は車速センサである。
【0033】前記自動変速機の各ソレノイドバルブS
1,S2,S3、各クラッチC0,C1,C2、各ブレ
ーキB0,B1,B2,B3は、各レンジD,S,Lの
各変速段においてそれぞれ図3の作動表のように制御さ
れる。すなわち、Dレンジ又はSレンジにおける1速
(1ST)時においては、第1ソレノイドバルブS1が
オン状態にあり、その結果、第1クラッチC1及び第3
クラッチC0が係合され、第2ワンウェイクラッチF2
及び第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解
放状態にされる。したがって、オーバードライブプラネ
タリギヤユニット20の各要素は、第3クラッチC0及
び第3ワンウェイクラッチF0を介して一体となって直
結状態になり、入力軸17の回転はそのまま主変速ユニ
ット19の入力軸23に伝達される。
【0034】また、主変速ユニット19においては、入
力軸23の回転が第1クラッチC1を介してフロントプ
ラネタリギヤユニット21のリングギヤR2 に伝達さ
れ、更にキャリヤCR2 及び該キャリヤCR2 と一体の
出力軸25に伝達される。この時、サンギヤS2 ,S3
を介してリヤプラネタリギヤユニット22のキャリヤC
3 に左方向の回転力を付与するが、第2ワンウェイク
ラッチF2のロックによって回転が阻止されるため、プ
ラネタリピニオンP3 は自転して出力軸25と一体のリ
ングギヤR3 に動力を伝達する。
【0035】また、Dレンジにおける2速(2ND)時
においては、第1ソレノイドバルブS1のほか第2ソレ
ノイドバルブS2がオン状態に切り換わる。これによ
り、第1クラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレ
ーキB2が係合され、第1ワンウェイクラッチF1及び
第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解放状
態にされる。したがって、オーバードライブプラネタリ
ギヤユニット20は直結状態が維持され、入力軸17の
回転がそのまま主変速ユニット19の入力軸23に伝達
される。また、前記主変速ユニット19においては、入
力軸23の回転が第1クラッチC1を介してフロントプ
ラネタリギヤユニット21のリングギヤR 2 に伝達さ
れ、プラネタリピニオンP2 を介してサンギヤS2 に左
方向の回転力を付与するが、該サンギヤS2 は第2ブレ
ーキB2の係合に伴う第1ワンウェイクラッチF1のロ
ックによって回転が阻止される。したがって、プラネタ
リピニオンP2 を自転させながらキャリヤCR2 が回転
し、フロントプラネタリギヤユニット21のみを経由し
て2速の回転が出力軸25に伝達される。
【0036】また、Dレンジ及びSレンジにおける3速
(3RD)時においては、第1ソレノイドバルブS1が
オフ状態になり、第1クラッチC1、第2クラッチC
2、第3クラッチC0及び第2ブレーキB2が係合さ
れ、第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解
放状態にされる。したがって、オーバードライブプラネ
タリギヤユニット20は直結状態が維持され、また、主
変速ユニット19は、第1クラッチC1及び第2クラッ
チC2の係合によってフロントプラネタリギヤユニット
21の各要素が一体になるため、入力軸23の回転はそ
のまま出力軸25に伝達される。
【0037】そして、Dレンジにおける4速(4TH)
すなわち最高速段においては、第2ソレノイドバルブS
2もオフ状態になり、第1クラッチC1、第2クラッチ
C2、第2ブレーキB2及び第4ブレーキB0が係合さ
れる。主変速ユニット19は3速時と同様に直結状態に
あるが、オーバードライブプラネタリギヤユニット20
は、第3クラッチC0が解放されるとともに第4ブレー
キB0が係合されるように切り換えられる。したがっ
て、サンギヤS1 が第4ブレーキB0の係合によってロ
ックされ、キャリヤCR1 が回転しながらプラネタリピ
ニオンP1 が自転してリングギヤR1 に動力を伝達し、
直結状態にある主変速ユニット19の入力軸23にオー
バードライブの回転が伝達される。
【0038】一方、ダウンシフト時は、4−3変速の場
合に第3クラッチC0が係合されるとともに第4ブレー
キB0が解放され、また、3−2変速の場合に第2クラ
ッチC2が解放され、2−1変速の場合に第2ブレーキ
B2が解放される。また、Sレンジにおける1速時及び
3速時においては前述したDレンジにおける1速時及び
3速時と同様である。そして、2速時においては第1ク
ラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレーキB2に
加えて第3ソレノイドバルブS3がオン状態になり、第
1ブレーキB1が係合され、主変速ユニット19のサン
ギヤS2 をロックし、エンジンブレーキを効かせる。
【0039】そして、Lレンジにおける2速時において
は前述したSレンジにおける2速時と同様であるが、1
速時には第1クラッチC1及び第3クラッチC0に加え
て第3ソレノイドバルブS3がオン状態になり、第3ブ
レーキB3が係合され、リヤプラネタリギヤユニット2
2のキャリヤCR3 をロックし、エンジンブレーキを効
かせる。
【0040】また、手動変速モードにおける3速時及び
4速時の動作は自動変速モードにおける3速時及び4速
時の動作と、手動変速モードにおける2速時の動作は自
動変速モードにおけるSレンジの2速時の動作と、手動
変速モードにおける1速時の動作は自動変速モードにお
けるLレンジの1速時の動作と同じである。次に、本発
明の自動変速機の制御装置31(図1)について説明す
る。
【0041】図4は第1の発明の実施例における自動変
速機の制御装置の概略図、図5は第1の発明の実施例に
おける自動変速機の制御装置の入力側ブロック図、図6
は第1の発明の実施例における自動変速機の制御装置の
出力側ブロック図である。図において、31は自動変速
機全体の制御を行う制御装置(ECU)、32はCP
U、33はROM、34はRAM、35は入力インタフ
ェース回路、36は該入力インタフェース回路35に接
続され、各信号の入力処理を行う入力処理回路、37は
該入力処理回路36に接続され、各信号を出力するセン
サ類である。また、38は出力インタフェース回路、3
9は該出力インタフェース回路38に接続され、各信号
の出力処理を行う駆動回路類、40は該駆動回路類39
に接続され、出力された信号によって駆動されるアクチ
ュエータである。
【0042】43はトランスミッション10(図2)の
第3クラッチC0の回転数を検出する入力回転数セン
サ、SP1,SP2は自動変速機の出力軸25の回転数
を検出する車速センサであり、車速センサSP1は車速
センサSP2が故障した時のバックアップ用として、ま
た、スピードメータ用として使用される。44はトラン
スミッション10に配設され、自動変速モード(A/
T)において図示しないシフトレバーがIパターンのど
のレンジ位置を選択しているかを検出するシフトポジシ
ョンセンサ、45はシフトレバーの下部に配設され、手
動変速モード(M/T)においてシフトレバーがHパタ
ーンのどのシフト位置を選択しているかを検出するシフ
トポジションセンサである。
【0043】また、46は図示しないエンジンに配設さ
れ、エンジン負荷に対応するスロットル開度を図示しな
いポテンショメータによって検出するスロットル開度セ
ンサ、47は図示しないブレーキペダル部に配設され、
ブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ(SW)、4
8はスロットル開度センサ46に配設され、スロットル
開度が全閉であることを検出するアイドリング(ID
L)スイッチ、49は図示しないアクセルペダル(又
は、スロットル開度センサ46)に配設され、スロット
ル開度が全開にされてキックダウンが要求されているこ
とを検出するキックダウン(K/D)スイッチ、50は
トランスミッション10に配設され、該トランスミッシ
ョン10の油温を検出する油温センサである。
【0044】前記各センサ類37は、それぞれ対応する
入力処理回路36に接続されている。また、S1は変速
用の第1ソレノイドバルブ、S2は変速用の第2ソレノ
イドバルブ、S3は変速用の第3ソレノイドバルブであ
り、それぞれのソレノイドをオン・オフすることによっ
て各変速段に応じて切り換えられる。SLUはロックア
ップ(L−up)用のリニアソレノイドバルブ、SLN
は図示しないアキュムレータの背圧制御用のリニアソレ
ノイドバルブ、SLTはライン圧制御用のリニアソレノ
イドバルブである。これら各ソレノイドバルブS1〜S
3、リニアソレノイドバルブSLU,SLN,SLTと
前記出力インタフェース回路38の間には、ソレノイド
駆動回路及びモニタ回路が接続されている。前記ソレノ
イド駆動回路は、各ソレノイドバルブS1〜S3、リニ
アソレノイドバルブSLU,SLN,SLTを駆動する
ための電圧又は電流を発生し、前記モニタ回路は、各ソ
レノイドバルブS1〜S3、リニアソレノイドバルブS
LU,SLN,SLTの作動状態をチェックし、フェー
ルを判断して自己診断を行う。
【0045】53はエンジンを制御するためのエンジン
制御装置(EFI)、54は変速時の変速ショックを緩
和するために、エンジンが発生するトルクを一時的に減
小させるための信号を出力するトルクリダクション入出
力処理回路であり、該トルクリダクション入出力処理回
路54からの信号を受け、エンジン制御装置53は点火
時期遅角、燃料カット等を行う。また、55はエンジン
回転数を入力するためのエンジン回転数入力処理回路で
ある。
【0046】56はトランスミッション10やエンジン
制御装置53のフェール時に自己診断結果を図示しない
O/Dオフインジケータランプなどによって出力するD
GCHECKER、57は該DG CHECKER56
に自己診断結果を出力するためのDG入出力処理回路、
58はトランスミッション10の状態を表示する図示し
ないモード選択ランプ、O/Dオフインジケータランプ
等の表示装置、59は該表示装置58を作動させるため
の表示駆動回路である。
【0047】次に、前記構成の自動変速機の制御装置3
1の動作について説明する。図7は第1の発明の実施例
における自動変速機の動作を示す第1のメインフローチ
ャート、図8は第1の発明の実施例における自動変速機
の動作を示す第2のメインフローチャート、図9は自動
変速機におけるシフトパターンを示す図、図10は第1
の発明の実施例を示す油圧回路の要部説明図である。 ステップS1 プログラムを開始するに当たり、すべて
の条件について初期設定を行う。 ステップS2 自動変速機の入力回転数センサ43(図
5)及び車速センサSP1,SP2からの信号によっ
て、現在の自動変速機の入力軸17(図2)及び出力軸
25の回転数を計算する。 ステップS3 自動変速機のシフトポジションセンサ4
4からの信号によって現在Iパターンにおいて選択され
ているレンジ位置を検出する。また、同時にニュートラ
ルスタートスイッチ(N.S.S.W.)のフェール判
定を行う。 ステップS4 スロットル開度センサ46からの信号に
よって現在のスロットル開度を計算する。 ステップS5 油温センサ50からの信号によってトラ
ンスミッション10の現在の油温(ATF温度)を計算
する。 ステップS6 自動変速機のシフトポジションセンサ4
5の信号の入力処理を行い、現在Hパターンにおいて選
択されているシフト位置を検出する。
【0048】この場合、シフトポジションセンサ45
は、図9に示すように各シフト位置に手動変速スイッチ
SW1〜SW4を有している。図9において、31は自
動変速機の制御装置、61はシフト操作手段71(図
1)としてのシフトレバー、○付きアルファベットは各
レンジを、○付き数字は各変速段を示している。なお、
シフトレバー61に代えて、手動変速モードによって走
行するために配設された図示しないアップシフトスイッ
チ及びダウンシフトスイッチを使用することもできる。 ステップS7 手動変速スイッチSW1〜4のいずれか
一つがオンになっているか否かを判断する。オンになっ
ている場合はステップS13に、オフになっている場合
はステップS8に進む。 ステップS8 手動変速モードフラグがオンになってい
るか否かを判断する。オンになっている場合はステップ
S16に、オフになっている場合はステップS9に進
む。 ステップS9 自動変速モード用の図示しない変速線図
の変速点データMSLに自動変速用データDを読み込
む。 ステップS10 自動変速モード用の図示しないロック
アップ線図のロックアップ点データMSLPに自動変速
用データDを読み込む。 ステップS11 ステップS9,S10において読み込
んだ自動変速用データD及び先に計算した各種走行条件
に基づいて自動変速モードにおける変速判断及びロック
アップ判断を行う。 ステップS12 ステップS11において行った変速判
断及びロックアップ判断のタイミング判断を行う。 ステップS13 手動変速モードフラグをオンにし、手
動変速モードにする。 ステップS14 図示しない自動変速モード復帰用タイ
マの値をリセットする。 ステップS15 手動変速マップ選択処理を行い、手動
変速モード用の図示しない変速線図及びロックアップ線
図を選択し、変速点データMSL及びロックアップ点デ
ータMSLPに手動変速用データを読み込む。 ステップS16 自動変速モード復帰用タイマが計時し
た時間tが設定値t1 より長いか否かを判断し、設定値
1 以下である場合はステップS15に、設定値t1
り長い場合はステップS17に進む。 ステップS17 手動変速モードフラグをオフにし、ス
テップS9に進み自動変速モードに復帰する。 ステップS18 ステップS15において読み込んだ手
動変速用データ及び先に計算した各種走行条件に基づい
て手動変速モードにおける変速判断及びロックアップ判
断を行う。 ステップS19 ステップS18において行った変速判
断及びロックアップ判断のタイミング判断を行う。 ステップS20 シフトポジションセンサ45からの信
号によって検出したシフト位置、出力要求に対応する変
速段等によって、エンジンブレーキを効かせるために変
速用の第3ソレノイドバルブS3(図6)を制御するか
否かの判断を行う。 ステップS21 ステップS11,S12,S18〜S
20における判断に従って変速出力信号を各ソレノイド
バルブS1〜S3のソレノイドに送って変速出力を行
い、変速を開始する。 ステップS22 手動変速モードにおける変速過渡時
に、一時的にライン圧を昇圧してタイムラグを短縮させ
るか否かの判断を行う。 ステップS23 ステップS22における判断に従い、
ライン圧制御用のリニアソレノイドバルブSLTを制御
する。この場合、前記リニアソレノイドバルブSLT
は、図10に示すように制御装置31からの信号を受け
てプライマリレギュレータバルブ63に信号油圧を供給
するようになっている。該プライマリレギュレータバル
ブ63は油圧ポンプ64からの油圧を調整してライン圧
とするが、前記リニアソレノイドバルブSLTから信号
油圧を受けると、該信号油圧に対応してライン圧を昇降
させる。 ステップS24 変速過渡時の変速ショックを防止する
ために、手動変速用の図示しないアキュムレータの背圧
の制御を行うか、又は自動変速用の図示しないアキュム
レータの背圧の制御を行うかを判断し、アキュムレータ
の背圧の制御を行う。 ステップS25 ステップS11,S12,S18,S
19,S22,S24における判断に従ってリニアソレ
ノイドバルブSLU,SLT,SLNを制御し、ステッ
プS2に戻る。
【0049】ところで、運転者が車両を発進させようと
した場合、Nレンジから直接各変速段を選択したり、極
めて短い時間だけDレンジを経由して各変速段を選択し
たりする場合等において、低車速時に手動変速モードの
変速段を選択すると、図示しない油圧サーボのライン圧
が昇圧されていて高いので、図示しない摩擦係合要素が
急激に係合され、大きな変速ショックが発生して運転者
に不快感を与えてしまう。すなわち、高車速時において
は、エンジン回転速度が高く、エンジンのイナーシャが
大きくなるので、前記摩擦係合要素を係合させるために
必要な係合圧が高くなる。したがって、手動変速モード
の変速段が選択されて油圧サーボのライン圧が昇圧され
た場合に、必要な係合圧がライン圧より高くなるか、必
要な係合圧とライン圧との差が小さくなるので、発生す
る変速ショックは小さい。これに対して、低車速時にお
いては、エンジン回転速度が低く、エンジンのイナーシ
ャが小さくなるので、前記摩擦係合要素を係合させるた
めに必要な係合圧が低くなる。したがって、手動変速モ
ードの変速段が選択されて油圧サーボのライン圧が昇圧
された場合に、前記必要な係合圧がライン圧より低くな
るか、必要な係合圧とライン圧との差が大きくなるの
で、発生する変速ショックは大きい。また、仮に、手動
変速モードにシフトしたときに車速に応じて所定の変速
段が選択される場合、例えば、高車速時にはギヤ比の小
さい3速又は4速の変速段が選択されるのに対して、低
車速時にはギヤ比の大きい1速又は2速の変速段が選択
される。したがって、低車速時には、発生したトルク変
動が大きくなって車輪に伝達されるので、発生する変速
ショックが一層大きくなる。
【0050】そこで、手動変速モードにおいては、車速
センサSP1,SP2によって車速vを検出し、停車時
又は極低速走行時にはライン圧の昇圧を禁止するように
している。したがって、Nレンジから直接各変速段を選
択したり、極めて短い時間だけDレンジを経由して各変
速段を選択したりしても、ライン圧が昇圧されないた
め、変速ショックが発生することがなく、運転者に不快
感を与えることがない。
【0051】本実施例においては、車速vが9〔km/
h〕以下であるときに極低速走行としている。次に、第
1の発明の実施例におけるライン圧昇圧判断について説
明する。図11は第1の発明の実施例におけるライン圧
昇圧判断の動作を示すフローチャートである。 ステップS22−1 図8のステップS21における変
速出力が行われたか否かを判断し、変速出力が行われた
場合はステップS22−2に、変速出力が行われていな
い場合はステップS22−7に進む。 ステップS22−2 車速vが9〔km/h〕以下であ
るか否かを判断し、車速vが9〔km/h〕より大きい
場合はステップS22−3に、車速vが9〔km/h〕
以下である場合は停車中又は極低速走行中であると判断
してステップS22−7に進む。 ステップS22−3 手動変速モードが選択されてい
て、手動変速モードフラグがオンになっているか否かを
判断し、オンになっている場合はステップS22−4
に、オフになっている場合はステップS22−7に進
む。 ステップS22−4 各変速の種類に対応してライン圧
の昇圧を行うため、図示しないライン圧昇圧マップを選
択する。 ステップS22−5 図示しないタイマが計時した時間
tが昇圧時間t2 より長いか否かを判断し、昇圧時間t
2 以下である場合はステップS22−6に、昇圧時間t
2 より長い場合はステップS22−7に進む。前記昇圧
時間t2 は前記変速出力が行われた後、イナーシャ相が
開始される時点までの時間に設定されている。 ステップS22−6 イナーシャ相が開始されていない
場合にはライン圧昇圧値をセットする。 ステップS22−7 ライン圧昇圧値をクリアしてライ
ン圧の昇圧を禁止する。
【0052】こうすることにより、停車時又は極低速走
行時にはライン圧の昇圧を禁止するようにしているが、
同時に自動変速モード時と同様の図示しないアキュムレ
ータの背圧の制御を行うこともできる。次に、手動変速
モード時におけるアキュムレータの背圧の制御について
説明する。
【0053】図12は第1の発明の実施例におけるアキ
ュムレータの背圧の制御の動作を示すフローチャートで
ある。 ステップS24−1 手動変速モードフラグがオンにな
っているか否かを判断し、オンになっている場合はステ
ップS24−2に、オフになっている場合はステップS
24−3に進む。 ステップS24−2 車速vが9〔km/h〕以下であ
るか否かを判断し、車速vが9〔km/h〕以下である
場合はステップS24−3に、車速vが9〔km/h〕
より大きい場合はステップS24−4に進む。 ステップS24−3 停車中又は極低速走行中であると
判断してリニヤソレノイドバルブSLN(図6)を制御
して、自動変速モード用の図示しないアキュムレータの
背圧の制御を行う。 ステップS24−4 手動変速モード用の図示しないア
キュムレータの背圧の制御を行う。 なお、本実施例に
おいて、手動変速モードが選択されていると極低速走行
時には必ずライン圧の昇圧が禁止されるが、極低速走行
時であっても直前の変速段がNレンジである場合にのみ
ライン圧の昇圧を禁止することもできる。
【0054】次に、第2の発明の実施例について説明す
る。図13は従来の自動変速機においてライン圧を昇圧
させる場合のタイムチャート、図14は第2の発明の実
施例における自動変速機においてライン圧を昇圧させる
場合のタイムチャート、図15は第2の発明の実施例に
おける自動変速機においてライン圧を昇圧させる場合の
ライン圧昇圧マップを示す図である。
【0055】図において、NCOは入力回転数センサ43
(図5)によって検出される入力回転数としての第3ク
ラッチC0(図2)の回転数、PL はライン圧、PLMAX
はライン圧の最高圧、PAPは図示しない油圧サーボへの
アプライ圧である。この場合、第3クラッチC0の回転
数NCOがαだけ低下したことを検出することによって、
イナーシャ相が開始されたことを判断している。
【0056】なお、本実施例においては第3クラッチC
0の回転数NCOを検出しているが、車速センサSP1,
SP2によって出力軸25の回転数を検出して、前記回
転数NCOと併せてイナーシャ相が開始されたか否かを判
断することもできる。従来の自動変速機においてライン
圧PL を昇圧させる場合、図13に示すように変速出力
が行われた後、イナーシャ相が開始されるまでライン圧
L の昇圧を続行するとともに、特にその間最高圧P
LMAXを維持した場合、減圧が遅れてイナーシャ相が開始
された時点においてライン圧PL が最高圧PLMAXのまま
であると、図示しない摩擦係合要素による初期くいつき
が生じ、大きな変速ショックが発生して運転者に不快感
を与えてしまう。
【0057】さらに、スロットル開度が小さい場合に変
速を行う場合には、スロットル開度に対応して設定され
たライン圧PL が低くなっている。したがって、イナー
シャ相が開始されるまでライン圧PL を上昇させて最高
圧PLMAXとし、該最高圧PLM AXから低下させた場合、減
圧幅が大きくなってオーバーシュートが発生し、当初の
ライン圧PL を下回ってしまい係合途中の摩擦係合要素
が解放されてしまうことがある。しかも、ライン圧PL
の低下に伴って図示しないアキュムレータの背圧が低下
し、ライン圧PL が図示しない背圧室に抜けてしまうた
め更に低下してしまう。したがって、係合途中の摩擦係
合要素が一層解放されてしまう。
【0058】そこで、第2の発明の実施例においては、
図14に示すように、変速出力が行われた時に図示しな
いタイマの計時を開始し、あらかじめ設定された第1昇
圧時間tpuが経過するまではライン圧PL を最高圧P
LMAXに昇圧し、第1昇圧時間t puが経過した後は数段階
に分けて低下させ、前記イナーシャ相が開始されるまで
昇圧を継続するようにしている。
【0059】この場合、第1昇圧時間tpuが経過する
と、第2昇圧時間tpu1 が経過するまではΔPL1だけラ
イン圧PL を低下させてライン圧PL1とし、更に第3昇
圧時間tpu2 が経過するまでは更にΔPL2だけライン圧
L を低下させてライン圧PL2となるようにしている。
そして、イナーシャ相が開始された後は、ライン圧PL2
を当初のライン圧PL に減圧する。
【0060】前記ライン圧PL1,PL2は図15のライン
圧昇圧マップで示すように設定される。なお、図15の
横軸はスロットル開度θを、縦軸はライン圧PL を示
す。該ライン圧PL はスロットル開度θの関数で表すこ
とができる。こうすることにより、変速初期において
は、ライン圧PL を最高圧PLMAXに設定し、ある程度の
ファーストアプライ圧を確保することができる。そし
て、イナーシャ相が開始される時点においては、最高圧
LMAXから低下させているので、摩擦係合要素による初
期くいつきが生じることがなく、ショックが発生するの
を防止することができる。
【0061】また、ライン圧PL を数段階に分けて低下
させているので、オーバーシュートが発生することがな
く、当初のライン圧PL を下回って係合途中の摩擦係合
要素が解放されるのを防止することができる。しかも、
ライン圧PL の低下に伴ってアキュムレータの背圧も低
下するが、この時、ライン圧PL が背圧室に抜けること
はなく、摩擦係合要素が解放されるのを防止することが
できる。
【0062】なお、本実施例においてはライン圧PL
段階的に低下させるようにしているが、徐々に低下させ
るものであればよく、例えば連続的に低下させることも
できる。図16は第2の発明の実施例を示す自動変速機
の機能概念図である。図において、自動変速機は、自動
変速モードで車両の走行状態に基づき選択された変速段
に変速し、手動変速モードでシフト操作によって選択さ
れた変速段に変速するようになっている。
【0063】自動変速モードにおけるレンジ及び手動変
速モードにおける変速段を選択するシフト操作手段71
と、車速vを検出する車速センサ72が設けられ、前記
シフト操作手段71によってレンジ及び変速段が選択さ
れると、制御装置31は選択されたレンジ及び変速段に
対応して変速判断を行い、変速出力を出す。油圧回路7
4は該変速出力を受けると、変速出力に対応して各ソレ
ノイドバルブS1〜S3(図6)、リニアソレノイドバ
ルブSLU,SLN,SLTを作動させ、変速段に対応
する図示しない摩擦係合要素を係脱して各変速段を達成
する。
【0064】そして、前記制御装置31は、ライン圧P
L すなわち前記摩擦係合要素を係合するための係合圧を
制御する係合圧制御手段75と、前記摩擦係合要素の係
合の開始を検出する係合開始検出手段76と、変速開始
の時点で前記係合圧を昇圧し、その後、徐々に係合圧を
低下させ、前記係合開始検出手段76によって前記摩擦
係合要素の係合の開始が検出された時点で係合圧の昇圧
を中止する係合圧昇圧手段77を備える。
【0065】この場合、手動変速モードでの変速時にお
いて、変速開始の時点で前記係合圧が昇圧され、その
後、徐々に係合圧が低下させられ、前記係合開始検出手
段76によって前記摩擦係合要素の係合の開始が検出さ
れた時点で係合圧の昇圧が中止される。したがって、変
速初期においては、係合圧を昇圧して高い圧力に設定
し、ある程度のファーストアプライ圧を確保することが
できる。そして、イナーシャ相が開始される時点におい
ては、前記圧力から低下させているので、摩擦係合要素
が急激に係合されて初期くいつきが生じることがなく、
変速ショックが発生するのを防止することができる。
【0066】また、係合圧を徐々に低下させているの
で、オーバーシュートが発生することがなく、係合圧が
当初の係合圧を下回って係合途中の摩擦係合要素が解放
されるのを防止することができる。しかも、係合圧の低
下に伴って図示しないアキュムレータの背圧も低下する
が、この時、係合圧が図示しない背圧室に抜けることは
なく、摩擦係合要素が解放されるのを防止することがで
きる。
【0067】次に、第2の発明の実施例におけるライン
圧PL を昇圧させる動作について説明する。図17は第
2の発明の実施例におけるライン圧昇圧の動作を示すフ
ローチャートである。 ステップS22−11 図8のステップS21における
変速出力が行われたか否かを判断し、変速出力が行われ
た場合はステップS22−12に、変速出力が行われて
いない場合はステップS22−20に進む。 ステップS22−12 手動変速モードフラグがオンに
なっているか否かを判断し、オンになっている場合はス
テップS22−13に、オフになっている場合はステッ
プS22−20に進む。 ステップS22−13 各変速の種類に対応してライン
圧PL の昇圧を行うため、図15のライン圧昇圧マップ
を選択する。 ステップS22−14 図示なしないタイマが計時した
時間tが第1昇圧時間t puより短いか否かを判断し、第
1昇圧時間tpuより短い場合はステップS22−15
に、第1昇圧時間tpu以上である場合はステップS22
−16に進む。 ステップS22−15 ライン圧PL の最高圧PLMAX
セットする。 ステップS22−16 タイマが計時した時間tが第1
昇圧時間tpu以上であり第1昇圧時間tpuと第2昇圧時
間tpu1 を加えた時間より短いか否かを判断し、短い場
合はステップS22−17に、長い場合はステップS2
2−18に進む。 ステップS22−17 ライン圧PL1をセットする。 ステップS22−18 イナーシャ相が開始されている
か否かを判断し、開始されていない場合はステップS2
2−19に、開始されている場合はステップS22−2
0に進む。 ステップS22−19 ライン圧PL2をセットする。 ステップS22−20 ライン圧昇圧値をクリアする。
【0068】次に、第2の発明の実施例におけるライン
圧昇圧マップの選択について説明する。図18は第2の
発明の実施例におけるライン圧昇圧マップの選択の動作
を示す第1のフローチャート、図19は第2の発明の実
施例におけるライン圧昇圧マップの選択の動作を示す第
2のフローチャートである。 ステップS22−13−1 アップシフトの変速か否か
を判断する。アップシフトの変速の場合はステップS2
2−13−2に、ダウンシフトの変速の場合はステップ
S22−13−19に進む。 ステップS22−13−2,S22−13−3 1−2
変速の場合は1−2変速に対応したライン圧昇圧値を選
択する。 ステップS22−13−4 1−2変速に対応した昇圧
時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセッ
トする。 ステップS22−13−5,S22−13−6 1−3
変速の場合は1−3変速に対応したライン圧昇圧値を選
択する。 ステップS22−13−7 1−3変速に対応した昇圧
時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセッ
トする。 ステップS22−13−8,S22−13−9 1−4
変速の場合は1−4変速に対応したライン圧昇圧値を選
択する。 ステップS22−13−10 1−4変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。 ステップS22−13−11,S22−13−12 2
−3変速の場合は2−3変速に対応したライン圧昇圧値
を選択する。 ステップS22−13−13 2−3変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。 ステップS22−13−14,S22−13−15 2
−4変速の場合は2−4変速に対応したライン圧昇圧値
を選択する。 ステップS22−13−16 2−4変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。 ステップS22−13−17 3−4変速の場合は3−
4変速に対応したライン圧昇圧値を選択する。 ステップS22−13−18 3−4変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。 ステップS22−13−19,S22−13−20 2
−1変速の場合は2−1変速に対応したライン圧昇圧値
を選択する。 ステップS22−13−21 2−1変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。 ステップS22−13−22,S22−13−23 3
−1変速の場合は3−1変速に対応したライン圧昇圧値
を選択する。 ステップS22−13−24 3−1変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。 ステップS22−13−25,S22−13−26 4
−1変速の場合は4−1変速に対応したライン圧昇圧値
を選択する。 ステップS22−13−27 4−1変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。 ステップS22−13−28,S22−13−29 3
−2変速の場合は3−2変速に対応したライン圧昇圧値
を選択する。 ステップS22−13−30 3−2変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。 ステップS22−13−31,S22−13−32 4
−2変速の場合は4−2変速に対応したライン圧昇圧値
を選択する。 ステップS22−13−33 4−2変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。 ステップS22−13−34 4−3変速の場合は4−
3変速に対応したライン圧昇圧値を選択する。 ステップS22−13−35 4−3変速に対応した昇
圧時間ts を選択し前記昇圧時間tpu,tpu1 としてセ
ットする。
【0069】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例を示す自動変速機の機能概
念図である。
【図2】第1の発明の実施例を示す自動変速機の概略図
である。
【図3】第1の発明の実施例における自動変速機の作動
を示す図である。
【図4】第1の発明の実施例における自動変速機の制御
装置の概略図である。
【図5】第1の発明の実施例における自動変速機の制御
装置の入力側ブロック図である。
【図6】第1の発明の実施例における自動変速機の制御
装置の出力側ブロック図である。
【図7】第1の発明の実施例における自動変速機の動作
を示す第1のメインフローチャートである。
【図8】第1の発明の実施例における自動変速機の動作
を示す第2のメインフローチャートである。
【図9】自動変速機におけるシフトパターンを示す図で
ある。
【図10】第1の発明の実施例を示す油圧回路の要部説
明図である。
【図11】第1の発明の実施例におけるライン圧昇圧判
断の動作を示すフローチャートである。
【図12】第1の発明の実施例におけるアキュムレータ
の背圧の制御の動作を示すフローチャートである。
【図13】従来の自動変速機においてライン圧を昇圧さ
せる場合のタイムチャートである。
【図14】第2の発明の実施例における自動変速機にお
いてライン圧を昇圧させる場合のタイムチャートであ
る。
【図15】第2の発明の実施例における自動変速機にお
いてライン圧を昇圧させる場合のライン圧昇圧マップを
示す図である。
【図16】第2の発明の実施例を示す自動変速機の機能
概念図である。
【図17】第2の発明の実施例におけるライン圧昇圧の
動作を示すフローチャートである。
【図18】第2の発明の実施例におけるライン圧昇圧マ
ップの選択の動作を示す第1のフローチャートである。
【図19】第2の発明の実施例におけるライン圧昇圧マ
ップの選択の動作を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
31 制御装置 71 シフト操作手段 72 車速センサ 74 油圧回路 75 係合圧制御手段 76 係合開始検出手段 77,79 係合圧昇圧手段 78 係合圧昇圧禁止手段 S1 第1ソレノイドバルブ S2 第2ソレノイドバルブ S3 第3ソレノイドバルブ SLU,SLN,SLT リニアソレノイドバルブ
フロントページの続き (72)発明者 竹下 仁人 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 北條 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 田端 淳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 甲斐川 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−157855(JP,A) 特開 昭62−80338(JP,A) 特開 昭62−80339(JP,A) 特開 平2−8545(JP,A) 特開 平3−260460(JP,A) 特開 平4−236853(JP,A) 特開 平4−140563(JP,A) 特開 平4−337158(JP,A) 特開 平5−87217(JP,A) 特開 平5−1763(JP,A) 特開 平6−280982(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態に基づいて選択された変
    速段に変速する自動変速モード及びシフト操作によって
    選択された変速段に変速する手動変速モードを備えた自
    動変速機において、自動変速モード及び手動変速モー
    選択するシフト操作手段と、車速を検出する車速セン
    サと、前記シフト操作手段によって選択されたレンジ及
    び変速段に対応させて変速判断を行うとともに変速出力
    を出す制御装置と、該制御装置の変速出力に対応させ
    ソレノイドバルブを作動させ、変速段に対応する摩擦係
    合要素を係脱して各変速段を達成する油圧回路を有す
    るとともに、前記制御装置は、前記摩擦係合要素を係合
    させるための係合圧を制御する係合圧制御手段、前記摩
    擦係合要素の係合の開始を検出する係合開始検出手段、
    前記シフト操作手段によって手動変速モードが選択され
    ている場合に、前記係合開始検出手段によって前記摩擦
    係合要素の係合の開始が検出されるまで前記係合圧を昇
    圧する係合圧昇圧手段、及び前記車速センサによって検
    出された車速が設定値以下である場合に係合圧の昇圧を
    禁止する係合圧昇圧禁止手段を備えることを特徴とする
    自動変速機。
  2. 【請求項2】 車両の走行状態に基づいて選択された変
    速段に変速する自動変速モード及びシフト操作によって
    選択された変速段に変速する手動変速モードを備えた自
    動変速機において、自動変速モード及び手動変速モー
    選択するシフト操作手段と、車速を検出する車速セン
    サと、前記シフト操作手段によって選択されたレンジ及
    び変速段に対応させて変速判断を行うとともに変速出力
    を出す制御装置と、該制御装置の変速出力に対応させ
    ソレノイドバルブを作動させ、変速段に対応する摩擦係
    合要素を係脱して各変速段を達成する油圧回路を有す
    るとともに、前記制御装置は、前記摩擦係合要素を係合
    させるための係合圧を制御する係合圧制御手段、前記摩
    擦係合要素の係合の開始を検出する係合開始検出手段、
    及び前記シフト操作手段によって手動変速モードが選択
    されている場合に、変速開始の時点で前記係合圧を昇圧
    し、その後、徐々に係合圧を低下させ、前記係合開始検
    出手段によって前記摩擦係合要素の係合の開始が検出さ
    れた時点で係合圧の昇圧を中止する係合圧昇圧手段を備
    ことを特徴とする自動変速機。
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