JPH05257312A - 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ - Google Patents

電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ

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JPH05257312A
JPH05257312A JP2407350A JP40735090A JPH05257312A JP H05257312 A JPH05257312 A JP H05257312A JP 2407350 A JP2407350 A JP 2407350A JP 40735090 A JP40735090 A JP 40735090A JP H05257312 A JPH05257312 A JP H05257312A
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compound
electrophotographic
photosensitive member
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JP2407350A
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Takashi Koyama
隆 小山
Yuichi Hashimoto
雄一 橋本
Naoto Fujimura
直人 藤村
Tetsuo Shiraiwa
徹男 白岩
Shigeo Mori
茂男 森
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Canon Inc
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/142Inert intermediate layers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真感光体の中間層として、電荷キャリ
ヤーを感光層表面へ移動させ易く、導電性支持体への移
動にはバリヤー性と共に、感光層と支持体との間の接着
性増進能力をも備えた中間層を開発する。 【構成】 ポリオール化合物とポリイソシアネ−ト化合
物との反応生成物を含有する電子写真感光体であって、
該反応生成物の原料が次の群から選ばれるポリオール化
合物とポリイソシアネ−ト化合物の組合わせである:該
ポリオール化合物が高分子量体、該ポリイソシアネ−ト
化合物がポリアルキレンセグメント含有体及び該ポリオ
ール化合物が高分子量体でしかも該ポリイソシアネ−ト
化合物がポリアルキレンセグメント含有体。 【効果】 低温低湿下から高温高湿下に至る全環境いお
いて、安定した電位特性保持と良好な画像形成とを実現
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関
し、詳しくは導電性支持体(以下、「支持体」と略称す
る)と感光層との間に設けられた中間層の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カールソンタイプの電子写真感
光体においては、帯電−露光を繰り返したときに一定の
画像濃度を確保し、しかもカブリの無い画像を形成する
うえで、暗部電位と明部電位との安定性が重要になって
いる。
【0003】この安定性確保の為に、下記の各種の対策
が提案されている。即ち、支持体から感光層への電荷注
入性改良、支持体と感光層との接着性改良、感光層の塗
工性向上、支持体上の欠陥の被覆などの機能を有する中
間層を支持体と感光層との間に設けること等である。
【0004】また、感光層を電荷発生層と電荷輸送層と
に機能分離した積層構造を有するものが提案されている
が、一般に電荷発生層は極めて薄い層例えば膜厚0.5
μm程度で設けられていることから、支持体表面の欠
陥、汚れ、付着物または傷などが電荷発生層の膜厚を不
均一とする原因となる。電荷発生層の膜厚が不均一であ
ると感光体に感度ムラを生じさせるので、電荷発生層を
できるだけ均一なものとすることが要求されている。
【0005】このような事情から、電荷発生層と支持体
との間にバリヤー層としての機能、接着層としての機能
および支持体上の欠陥を被覆する機能を果す中間層を設
けることが提案されている。
【0006】これまでに、感光層と支持体との間に設け
られる層として、ポリアミド(特開昭48−47344
号公報、特開昭52−25638号公報)、ポリエステ
ル(特開昭52−20836号公報、特開昭54−26
738号公報)、ポリウレタン(特開昭53−8943
5号公報、特開平2−115858号公報)、第4級ア
ンモニウム塩含有アクリル系重合体(特開昭51−12
6149号公報)、カゼイン(特開昭55−10355
6号公報)などの樹脂を用いることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
材料を中間層として用いた電子写真感光体では、温湿度
変化に応じて、中間層の電気抵抗が変化することから、
低温低湿下から高温高湿下の全環境に対して常に安定し
た電位特性を保持し、安定した画質で複写を得ることが
困難であった。
【0008】例えば、中間層の電気抵抗増大を増す低温
低湿下で感光体を繰り返し使用した場合には、中間層に
電荷が残留することから、明部電位及び残留電位が上昇
してコピーした画像にカブリを生じた。また、反転現像
を行なう電子写真方式のプリンターにこの種の感光体を
用いた場合には、画像が薄くなったり、所定の画質を有
するコピーが得られないという問題があった。
【0009】一方、高温高湿下においては、中間層の電
気抵抗低下によって生ずるバリヤー機能低下の影響で支
持体側からのキャリアー注入が増えて暗部電位の低下を
来たす。その結果、高温高湿下ではコピー画像が薄くな
る。反転現像を行なう電子写真方式のプリンターにこの
種の感光体を用いた場合には、画像に黒点状の欠陥(黒
ポチ)及びカブリを生じ易くなるといった問題があっ
た。更に、前述の公報記載のポリエーテル化合物と低分
子量ポリイソシアネート化合物との反応生成物を塗工後
に硬化させて得られる中間層では、電気抵抗の低下によ
るカブリは減少するもののやはり画像には黒点状欠陥
(黒ポチ)が発生しやすいといった問題があった。
【0010】したがって、本発明の目的は、低温低湿下
から高温高湿下に至る全環境に対して安定した電位特性
を保持し、安定した画像を形成し得る電子写真感光体を
提供することにある。
【0011】また、本発明の別の目的は、欠陥の無い良
好な画像を形成し得る電子写真感光体を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の電子
写真感光体は支持体上に中間層を介して感光層を設けた
電子写真感光体において、該中間層がポリオール化合物
[A]とポリイソシアネート化合物[B]との反応生成
物を含有し、[A]が高分子量ポリオール化合物または
[B]がポリオキシアルキレンセグメント含有ポリイソ
シアネート化合物であるか、[A]が高分子量ポリオー
ル化合物でしかも[B]がポリオキシアルキレンセグメ
ント含有ポリイソシアネート化合物であることを特徴と
するものである。
【0013】本発明に用いられる上記ポリオキシアルキ
レンセグメント含有ポリイソシアネート化合物として
は、炭素原子数2から10の置換又は非置換ポリオキシ
アルキレンセグメントを含有するものが好ましい。
【0014】また、ポリオキシアルキレンセグメントの
置換基としては、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素などの
ハロゲン原子並びにフェニル及びナフチルなどのアリー
ル基等が挙げられる。
【0015】本発明に用いられるポリオキシアルキレン
セグメント含有ポリイソシアネート化合物としては例え
ば、ポリオキシアルキレンポリオールにポリイソシアネ
ートを反応させて合成することができる。
【0016】上記ポリオキシアルキレンポリオールとポ
リイソシアネートとの反応割合は水酸基とイソシアネー
ト基との官能基モル比(NCO基/OH基)が1.0/
1〜5.0/1の範囲が好ましい。
【0017】また、ポリオキシアルキレンセグメント含
有ポリイソシアネート化合物の好ましい数平均分子量と
しては、500〜20,000である。ここで、ポリオ
キシアルキレンセグメント含有ポリイソシアネートを用
いる場合に、他のポリイソシアネート化合物を必要に応
じて併用してもよい。この様なポリイソシアネート化合
物としてはのポリイソシアネートが挙げられる。
【0018】ここではポリオキシアルキレンポリオール
は例えば、活性水素化合物に接触の存在下で炭素原子数
2〜10のアルキレンオキサイドを単独重合又はその2
種以上を共重合させ、生成物を次にイオン交換法、中和
濾過法、吸着法などの一般的に知られる精製法で処理し
て触媒を除去して得られるポリエーテルポリオールであ
る。
【0019】かかる活性水素化合物としては、活性水素
基を2個以上有する化合物中で、多価アルコール例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ソルビトール、スクロース等;アミン化合物例え
ば、モノエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチ
レントリアミン、2−エチルヘキシルアミン、ヘキサメ
チレンジアミン等;フェノール性活性水素化合物例え
ば、ビスフェノールA、ハイドロキノン等が挙げられ
る。
【0020】炭素原子数2〜10のアルキレンオキサイ
ドとしては例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、ブチレンオキサイド、ヘキセンオキサイド、
シクロヘキセンオキサイド、ノネンオキサイド等であ
る。
【0021】触媒としては、ナトリウムメトキシド、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リチウム、トリ
エチルアミン等の塩基性触媒が一般的であるが、ボロン
トリフロライド等の酸性触媒も用いることができる。
【0022】上記ポリイソシアネートとしては、例えば
2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート等又はこれらの混合物等を挙げる
ことができる。
【0023】また、本発明に用いられるポリオキシアル
キレンセグメント含有ポリイソシアネート化合物として
は、ブロックイソシアネート体の(末端保護イソシアネ
ート体)の形でも用いることができる。ブロック化剤と
しては、メチルエチルケトオキシム、フェノール、カプ
ロラクタム、アセト酢酸エチル、メタノール及び亜硫酸
水素ナトリウム等が挙げられる。
【0024】ブロック化は例えば、ポリオキシアルキレ
ンセグメント含有ポリイソシアネート化合物中に上記ブ
ロック化剤を加えて、30〜90℃で0.5〜2時間反
応させることによって行なうことができる。
【0025】ここでは本発明に用いられるポリオキシア
ルキレンセグメント含有ポリイソシアネート化合物の例
を以下の表に示す。
【0026】
【表1】
【0027】*1 ジエチレングリコール *2 1,4−ブタンジオール *3 ブロック体 *4 炭素原子数2…エチレンオキサイド 3…プロピレンオキサイド 4…ブチレンオキサイド 6…シクロヘキセンオキサイド 9…ノネンオキサイド *5 数値はポリオキシアルキレンセグメントの含有率
(重量%) *6 ブロック体 *7 ランダム体 *8 HMDI…ヘキサメチレンジイソシアネート TDI−100…2,6−トルエンジイソシアネート MDI…4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート *9 MEKO…メチルエチルケトオキシム *10 ペンタニリスリトール 一方、本発明に用いられる高分子量ポリオール化合物と
しては、前述のポリオキシアルキレンセグメント含有ポ
リイソシアネート化合物のイソシアネート基末端にポリ
オキシアルキレンポリオールを付加反応させることによ
って得られる化合物を例示できる。
【0028】また、本発明において、必要に応じて他の
ポリオール化合物を併用してもよい。例えば用いられる
他のポリオール化合物としては、ポリオキシアルキレン
ポリオール(ポリエーテルポリオール)好適である、ポ
リエステルポリオール、アクリルポリオール等が挙げら
れる。
【0029】これらのポリオール化合物とポリアルキレ
ンオキサイドセグメント含有ポリイソシアネート化合物
の反応割合は水酸基とイソシアネート基との官能基モル
比(NCO基/OH基)が1.0/1〜2.0/1の範
囲が好ましい。以下に本発明に用いられるポリオール化
合物の例を示す。
【0030】
【表2】
【0031】*1 エチレングリコール *2 トリメチロールプロパン *3 ペンタエリストール *4 プロピレングリコール *5 炭素原子数2…エチレンオキサイド 3…プロピレンオキサイド 4…ブチレンオキサイド *6 数値はポリオキシアルキレンセグメントの含有率
(重量%) *7 ブロック体 *8 ランダム体 次に、このポリアルキレンオキサイドセグメント含有ポ
リイソシアネート化合物および高分子量ポリオール化合
物の具体的合成例を示す。
【0032】合成例1(例示化合物No. 18) トリメチロールプロパン135gを出発物質として、触
媒に水酸化カリウム12gを用いてエチレンオキサイド
3750g及びブチレンオキサイド420gを5リット
ルオートクレーブ中、120℃で6時間反応させた後に
脱塩精製を行ない、ポリエーテル[数平均分子量400
0(水酸基価より算出)]の3900gを得た。
【0033】このポリエーテル100gに2,6−トル
エンジイソシアネート(TDI−100)13.7gを
加え、撹拌しながら90℃で3時間反応させてポリアル
キレンオキサイドセグメント含有ポリイソシアネート化
合物(No. 18)を合成した。
【0034】合成例2(例示化合物M) 合成例1で合成したポリアルキレンオキサイドセグメン
ト含有ポリイソシアネート化合物(No. 18)100g
にポリオール化合物C20gを加え、撹拌しながら80
℃で4時間反応させて高分子量ポリオール化合物M[数
平均分子量5420(水酸基価より算出)]を合成し
た。 合成例3(例示化合物No. 1) グリセリン92gを出発物質として、触媒に水酸化カリ
ウム9gを用いてエチレンオキサイド620g及びプロ
ピレンオキサイド2480gを5リットルオートクレー
ブ中、120℃で6時間反応させた後に脱塩精製を行な
い、ポリエーテル[数平均分子量3000(水酸基価よ
り算出)]2900gを得た。
【0035】このポリエーテル100gにヘキサメチレ
ンジイソシアネート(HMDI)18.6gを加え、撹
拌しながら90℃で3時間反応させた。その後メチルエ
チルケトオキシム(MEKO)9.7g、メチルエチル
ケトン(MEK)100gを加え60℃で1時間間撹拌
してポリアルキレンオキサイドセグメント含有ポリイソ
シアネート化合物(No. 1)を合成した。本発明のポリ
オール化合物とポリイソシアネート化合物との反応で
は、反応促進に触媒を用いることができる。この反応促
進用触媒としては、トリエチルアミン、ジメチルエタノ
ールアミン、もしくはトリエチレンジアミン等のアミン
触媒又はオクチル酸亜鉛、オクチル酸スズもしくはジブ
チルスズジラウレート等の金属塩触媒が挙げられる。
【0036】本発明の中間層は前述のポリオール化合物
とポリイソシアネート化合物との反応生成物を含有する
1層のみで構成されていてもよいが、複数の層から構成
され、その少なくとも1層には上記反応生成物を含有す
る積層体でも良い。
【0037】中間層が複数の層で構成される場合に、上
記反応生成物を含まない中間層にはポリアミド、ポリエ
ステル又はフェノール樹脂等の樹脂材料を用いることが
できる。
【0038】また、本発明の中間層は必要に応じて他の
樹脂、添加剤又は導電性物質等を更に加えた系で構成さ
れていてもよい。
【0039】導電性物質としては、アルミニウム、銅、
ニッケル、銀などの金属粉体もしくは金属短繊維、酸化
アンチモン、酸化インジウムもしくは酸化スズなどの導
電性金属酸化物、カーボンファイバー、カーボンブラッ
クもしくはグラファイト粉体又はこれらの導電性物質で
表面を被覆した導電性粉体などが挙げられる。
【0040】本発明の中間層の厚さは電子写真特性及び
支持体上の欠陥の影響を考慮して設定されるものであ
り、0.1〜50μm程度まで設定し得るが、通常は
0.5〜30μmが好適である。
【0041】中間層の塗工は浸漬コーティング、スプレ
ーコーティング又はロールコーティングなどの方法の中
の適宜の方法で行なうことができる。
【0042】本発明においては、感光層は単一層型で
も、電荷輸送層と機能分離した積層構造型でも良い。
【0043】積層構造型感光体の電荷発生層は電荷発生
物質としてアゾ顔料、キノン顔料、キノシアニン顔料、
ペリレン顔料、インジゴ顔料、アズレニウム塩顔料、フ
タロシアニン顔料などを樹脂としてポリビニルブチラー
ル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポ
リビニルピロリドン、エチルセルロース、酢酸酪酸セル
ロースなどを含有する溶液中に分散させ塗工液を得、こ
の塗工液を前述の中間層の上に塗工することによって作
成できる。このような、電荷発生層の膜厚は5μm以
下、好ましくは0.05〜2μmである。
【0044】本発明においては、感光層は単一層型で
も、電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離した積層構造
型でも良い。
【0045】積層構造型感光体の電荷発生層は電荷発生
物質としてアゾ顔料、キノン顔料、キノシアニン顔料、
ペリレン顔料、インジゴ顔料、アズレニウム塩顔料、フ
タロシアニン顔料などを樹脂としてポリビニルブチラー
ル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポ
リビニルピロリドン、エチルセルロース、酢酸酪酸セル
ロースなどを含有する溶液中に分散させ、塗工液を得、
この塗工液を前述の中間層の上に塗工することによって
作成できる。このような、電荷発生層の膜厚は5μm以
下、好ましくは0.05〜2μmである。
【0046】電荷発生層の上に設ける電荷輸送層は主鎖
または側鎖にビフェニレン、アントラセン、ピレン、フ
ェナントレンなどの構造を有する多環芳香族化合物、イ
ンドール、カルバゾール、オキサジアゾール、ピラゾリ
ンなどの含窒素環式化合物、トリアリールアミン化合
物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物などの電荷輸送
性物質を成膜性を有する樹脂の溶液に溶解させた塗工液
を用いて形成され得る。
【0047】このような成膜性を有する樹脂としては、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エ
ステル及びポリスチレンなどが挙げられる。
【0048】電荷輸送層の厚さは通常5〜40μm、好
ましくは10〜30μmである。
【0049】また、積層構造型感光体は電荷輸送層の上
に電荷発生層が積層された構造であってもよい。
【0050】単一層型感光体の場合には、前述したよう
な電荷発生物質と電荷輸送物質とを樹脂中に共存する形
で含有させて形成することができる。
【0051】また、本発明では、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマ
ー層、前述した電荷発生物質の蒸着層、セレン蒸着層、
セレン−テルル蒸着層、アモルファスシリコン層なども
感光層に用いることができる。
【0052】一方、本発明で用いる支持体は導電性を有
するものであれば、何れのものでもよく、例えばアルミ
ニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛、ステンレスなど
の金属をシリンダー状またはシート状に成型したもの、
アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチックフィル
ム、紙などにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化
インジウム、酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸
着したもの、あるいは導電性物質を単独または適当なバ
インダー樹脂とともに塗布して導電層を設けたプラスチ
ックフィルム、紙などが挙げられる。
【0053】本発明の電子写真感光体は複写機、レーザ
ープリンター、LEDプリンター及び液晶シャッター式
プリンターなどの電子写真装置一般に適用し得るが、さ
らに電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印
刷、製版、ファクシミリなどの装置にも幅広く適用し得
るものである。
【0054】以下に、具体的実施例を挙げて、本発明を
さらに詳しく説明する。(実施例中「部」とあるのはす
べて「重量部」を示す。)第1図において、11は像担
持体としてのドラム型電子写真感光体であり、軸11a
を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。該
電子写真感光体11はその回転過程で、帯電手段12に
よって、その周面に正又は負の所定電位の均一帯電を受
け、次いで露光部13において、不図示の像露光手段に
より、光像露光L(スリット露光、レーザービーム走査
露光等)を受ける。これにより、電子写真感光体周面に
露光像に対応した静電潜像が順次形成される。その静電
潜像は次いで現像手段14でトトナー現像され、そのト
ナー現像像が転写手段15により、不図示の給紙部から
電子写真感光体11と転写手段15との間に電子写真感
光体11の回転と同期取りされて給送された転写材Pの
面に順次転写される。像転写を受けた転写材Pは電子写
真感光体面から分離されて像定着手段11へ導入されて
像定着を受け、複写物(コピー)として機外へプリント
アウトされる。像転写後の電子写真感光体11の表面は
クリーニング手段16によって転写残りトナーの除去を
受けて清浄面化されて繰り返して像形成に使用される。
電子写真感光体11の均一帯電手段12としてはコロナ
帯電装置が一般に広く使用されている。また、転写装置
15としても、コロナ転写手段が広く一般に使用されて
いる。電子写真装置として、上述の電子写真感光体1
1、現像手段14及びクリーニング手段16等の構成要
素のうち、複数のものを装置ユニットとして一体に結合
して構成し、このユニットを装置本体に対して着脱自在
に構成しても良い。例えば、電子写真感光体11とクリ
ーニング手段16とを一体化して単一の装置ユニットと
し、装置本体のレール等の案内手段を用いて着脱自在の
構成にしても良い。この際に、上記の装置ユニットの方
に帯電手段12及び/又は現像手段14を伴って構成し
ても良い。また、光像露光Lは電子写真装置を複写機又
はプリンターとして使用する場合には、原稿からの反射
光、透過光又は原稿を読み取り信号化し、この信号によ
ってレーザービームの走査、発光ダイオードアレイの駆
動又は液晶シャッターアレイの駆動等によって行なわれ
る。また、ファクシミリのプリンターとして使用する場
合には、光像露光Lは受信データをプリントする為の露
光になる。第1図はこの場合の1例をブロック図で示し
たものである。第2図において、コントローラ22は画
像読み取り部20とプリンター29とを制御する。コン
トローラ22の全体はCPU22によって制御されてい
る。画像読み取り部からの読み取りデータは送信回路2
3を通して相手局に送信される。相手局から受けたデー
タは受信回路22を通してプリンター29に送られる。
画像メモリ26には、所定の画像データが記憶される。
プリンターコントローラ22はプリンター29を制御し
ている。24は電話である。回線25から受信された画
像(回線を介して接続されたリモート端末からの画像情
報)は受信回路22で復調された後に、CPU22で画
像情報の復号処理が行なわれて順次画像メモリ26に格
納される。そして、少なくとも2頁分の画像が画像メモ
リ26に格納されると、その頁の画像記録を行なう。C
PU22は画像メモリ26から2頁分の画像情報を読み
出してプリンターコントローラ22に復号化された2頁
分の画像情報を送出する。プリンターコントローラ22
はCPU22からの2頁分の画像情報を受け取ると、そ
の頁の画像情報記録を行なうべく、プリンター29を制
御する。なお、CPU22はプリンター29による記録
中に次の頁分の受信を行なっている。以上の様に、本発
明の電子写真感光体を装着した電子写真装置をプリンタ
ーとして、画像の受信と記録とを行なうことができる。
【0055】
【実施例】
【0056】
【実施例1】前述の化合物から下記の各成分 例示化合物[N0. 1] 17.2 部 ポリオール化合物[A] 2.8 部 ジブチルスズジラウレート(DBTL) 0.02部 メチルエチルケトン(MEK) 80 部 を混合溶解させ、中間層用の塗料を調製した。
【0057】この塗料をアルミニウムシリンダー(外径
30mm×長さ360mm)上に浸漬塗布し、150℃で3
0分間乾燥及び硬化させて、中間層(膜厚3.0μm)
を形成させた。
【0058】次に、構造式
【0059】
【化1】
【0060】 のジスアゾ顔料 4 部 ポリビニルブチラール 2 部 (ブチラール化率 68%、重量平均分子量 24000) シクロヘキサノン 34 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
8時間混合分散した後、テトラヒドロフラン(THF)
60部を加えて電荷発生層用の塗工液を調製した。この
塗工液を上記中間層上に浸漬塗布し、80℃で15分間
乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.2μm)を形成し
た。
【0061】次に、構造式
【0062】
【化2】
【0063】 のヒドラゾン化合物 10 部 ビスフェノールZ型ポリカーボネート 10 部 (重量平均分子量 30000) ジクロルメタン 10 部 モノクロルベンゼン 50 部 を混合溶解させて電荷輸送層用塗工液を調製した。この
塗工液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、110℃で6
0分間乾燥させ、電荷輸送層(膜厚20μm)を形成し
た。
【0064】このようにして製造した電子写真感光体を
複写機に装着し、帯電−露光−現像−転写−クリーニン
グのプロセスを0.8秒サイクルで繰り返す方式でこの
感光体に対して低温低湿下(15℃、15%RH)の環
境で電子写真特性の評価を行なった。
【0065】その結果、表3に示すように、この感光体
では、暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間に大
差が生じて、十分な電位コントラストを形成させ得た。
さらに、連続1000枚の画像出しを行なったところ、
明部電位(VL )の上昇もなく、非常に安定した状態で
画像を形成させ得た。
【0066】
【実施例2〜5】中間層用塗料に下記の各処方で調製し
た溶液を用いたほかは、実施例1と同様にして電子写真
感光体を製造し、それぞれ実施例2〜5とした。
【0067】
【実施例2の処方】 例示化合物[No. 2] 18.1 部 ポリオール化合物[B] 1.9 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部
【0068】
【実施例3の処方】 例示化合物[No. 13] 17.8 部 ポリオール化合物[H] 2.2 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部
【0069】
【実施例4の処方】 例示化合物[No. 17] 13.5 部 ポリオール化合物[I] 6.5 部 MEK 80 部
【0070】
【実施例5の処方】 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 1.4 部 ポリオール化合物[M] 18.6 部 DBTL 0.03部 MEK 80 部 これらの感光体を実施例1と同様にして評価したとこ
ろ、いずれの感光体でも、暗部電位(VD )と明部電位
(VL )との間に大差が生じて、十分な電位コントラス
トが形成され得られるたとともに、連続1000枚の画
像出しを行なっても、明部電位(VL )の上昇がほとん
どなく非常に安定した状態で画像を形成され得た。
【0071】この結果を表3に示す。
【0072】
【比較例1及び2】中間層用塗料に下記各処方で調製し
た溶液を用いたほかは、それぞれ実施例1と同様にして
電子写真感光体を製造し、それぞれ比較例1,2とし
た。
【0073】
【比較例1の処方】 アルコール可溶性共重合ナイロン 5 部 (東レ(株)製 アミランCM−8000) メタノール 95 部
【0074】
【比較例2の処方】 ポリエステルポリオール 14 部 (日本ポリウレタン工業(株)製 ニッポラン125) 2,6−トエンジイソシアネート(TDI) 6 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部 この感光体を実施例1と同様にして評価したところ、い
ずれの感光体においても、連続1000枚の繰り返し画
像出しで明部電位(VL )が上昇し、画像上にはカブリ
が生じるようになった。
【0075】この結果を表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】
【実施例6】 レゾール型フェノール樹脂 25 部 導電性酸化チタン粉体 50 部 (酸化アンチモン10%含有酸化スズで被覆した) メチルセロソルブ 20 部 メタノール 5 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
2時間混合分散して、第1中間層用塗料を調製した。
【0078】この塗料をアルミニウムシリンダー(外径
30mm×長さ260mm)上に浸漬塗布し、140℃で3
0分間乾燥させて、第1中間層(膜厚20μm)を形成
させた。
【0079】次に、前述した下記の各成分 例示化合物[No. 30] 17.3 部 ポリオール化合物[F] 2.7 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部 を混合溶解し、第2中間層用の塗料を調製した。
【0080】この塗料を上記第1中間層上に浸漬塗布
し、150℃で20分間乾燥及び硬化させて、第2中間
層(膜厚0.6μm)を形成させた。
【0081】次に、構造式
【0082】
【化3】
【0083】 のジスアゾ顔料 3 部 ポリビニルベンザール 2 部 (ベンザール化率 80%、重量平均分子量 11000) シクロヘキサノン 35 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
12時間混合分散した後、メチルエチルケトン(ME
K)60部を加えて分散させ、電荷発生層用の塗工液を
調製した。この塗工液を上記第2中間層上に浸漬塗布
し、80℃で20分間乾燥させて、電荷発生層(膜厚
0.2μm)を形成させた。
【0084】次に、構造式
【0085】
【化4】
【0086】 のスチリル化合物 10 部 ビスフェノールZ型ポリカーボネート 10 部 (重量平均分子量 30000) ジクロルメタン 15 部 モノクロルベンゼン 45 部 を混合溶解して電荷輸送層用の塗工液を調製した。この
塗工液を上記電荷輸送層上に浸漬塗布し、120℃で6
0分間乾燥させて、電荷輸送層(膜厚18μm)を形成
させた。
【0087】このようにして製造した電子写真感光体を
反転現像方式のレーザープリンターに装着し、帯電−露
光−現像−転写−クリーニングのプロセスを1.5秒サ
イクルで繰り返す方式において、常温常湿下(23℃、
50%RH)および高温高湿下(30℃、85%RH)
の環境で電子写真特性の評価を行なった。
【0088】その結果、表4に示すように実施例6の感
光体では、暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間
に大差が生じて、十分な電位コントラストを形成させ得
たとともに、高温高湿下でも暗部電位(VD )は安定
し、黒点状の欠陥(黒ポチ)もカブリの発生も無い良好
な画像が形成され得た。
【0089】
【実施例7〜10】第2中間層用塗料に下記の各処方で
調製した溶液を用いたほかは、実施例6と同様にして電
子写真感光体を製造し、それぞれ実施例7〜10とし
た。
【0090】
【実施例7の処方】 例示化合物[No. 24] 18.8 部 ポリオール化合物[C] 1.2 部 DBTL 0.01部 MEK 80 部
【0091】
【実施例8の処方】 例示化合物[No. 19] 18.7 部 ポリオール化合物[J] 1.3 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部
【0092】
【実施例9の処方】 例示化合物[No. 6] 17.0 部 ポリオール化合物[D] 3.0 部 オクチル酸スズ(SOCT) 0.02部 MEK 80 部
【0093】
【実施例10の処方】 例示化合物[No. 11] 6.5 部 ポリオール化合物[M] 13.5 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部 これらの感光体を実施例6と同様にして評価したとこ
ろ、いずれも高温高湿下でも安定した暗部電位(VD
を保つことができ、その結果、黒点状の欠陥(黒ポチ)
もカブリの発生も無い良好な画像が得られた。
【0094】この結果を表4に示す。
【0095】
【比較例3及び4】第2中間層用塗料に下記の各処方で
調製した溶液を用いたほかは、実施例6と同様にして電
子写真感光体を製造し、それぞれ比較例3及び4とし
た。
【0096】
【比較例3の処方】 N−メトキシメチル化6−ナイロン 5 部 (重量平均分子量 50000、メトキシメチル基置換率28%) メタノール 95 部
【0097】
【比較例4の処方】 ポリ(オキシプロピレン)トリオール 15 部 (水酸基価 170mg KOH/g) TDI 5 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部 この感光体を実施例6と同様にして評価したところ、比
較例3では高温高湿下になると感光体の帯電能が悪化
し、暗部電位(VD )の低下が見られた外に、形成され
た画像上には黒点状の欠陥(黒ポチ)及びカブリが発生
した。一方、比較例4では高温高湿下における感光体の
帯電能悪化は見られなかったが、形成された画像上には
黒点状の欠陥(黒ポチ)が発生した。
【0098】この結果を表4に示す。
【0099】
【表4】
【0100】
【実施例11】前述の各成分から下記のもの 例示化合物[No. 8] 18.2 部 ポリオール化合物[F] 1.9 部 TDIのMEKOブロック体 0.9 部 導電性酸化チタン粉体 20 部 (酸化アンチモン8%含有酸化スズで被覆した) ルチル型酸化チタン粉体 20 部 DBTL 0.02部 MEK 40 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
3時間混合分散して第1中間層用の塗料を調製した。
【0101】この塗料をアルミニウムシリンダー(外径
60mm×長さ260mm)上に浸漬塗布し、150℃で3
0分間乾燥させて、第1中間層(膜厚15μm)を形成
させた。
【0102】次に、実施例6で用いた第2中間層用の塗
料を上記第1中間層上に浸漬塗布し、150℃で20分
間乾燥及び硬化させて、第2中間層(膜厚0.6μm)
を形成させた。
【0103】次に、構造式
【0104】
【化5】
【0105】 のジスアゾ顔料 4 部 ポリビニルブチラール 2 部 (ブチラール化率 71%、重量平均分子量 18000) シクロヘキサノン 34 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
6時間混合分散した後、メチルエチルケトン(MEK)
60部を加えて分散させ、電荷発生層用の塗工液を調製
した。この塗工液を上記第2中間層上に浸漬塗布し、8
0℃で15分間乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.3μ
m)を形成させた。
【0106】次に、実施例6で用いた電荷輸送層の塗工
液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で60分
間乾燥させて、電荷輸送層(膜厚22μm)を形成し
た。
【0107】このようにして製造した電子写真感光体を
複写機に装着し、帯電−露光−現像−転写−クリーニン
グのプロセスを0.6秒サイクルで繰り返す方式におい
てこの感光体に対して低温低湿下(10℃、10%R
H)の環境で電子写真特性の評価を行なった。その結
果、表5に示すように、この感光体は暗部電位(VD
と明部電位(VL )との間に大差を生じさせることがで
きて、十分な電位コントラストを形成させ得た。さら
に、連続1000枚の画像出しを行なったところ、明部
電位(VL )の上昇もなく非常に安定した状態で画像が
形成させ得た。
【0108】
【実施例12及び13】第2中間層用塗料に アルコール可溶性共重合ナイロン 3 部 (東レ(株)製 アミランCM−8000) N−メトキシメチル化6ナイロン 3 部 (重量平均分子量150000、メトキシメチル基置換率30%) メタノール 94 部 から調製した塗工液を用いたほかは、実施例11と同様
にして電子写真感光体を製造し、実施例12とした。
【0109】また、第2中間層を設けなかったほかには
実施例11と同様にして第1中間層、電荷発生層および
電荷輸送層を積層する形で形成させ、電子写真感光体を
製造して、実施例13とした。
【0110】これらの感光体を実施例11と同様にして
評価したところ、暗部電位(VD )と明部電位(VL
との間に大差を生じさせることができて、十分な電位コ
ントラストが得られた。それとともに、連続1000枚
の画像出しを行なっても、明部電位(VL )の上昇がほ
とんどなく、非常に安定した状態で画像が形成された。
【0111】この結果を表5に示す。
【0112】
【比較例5及び6】第1中間層用の塗料に以下の各成分 レゾール型フェノール樹脂 20 部 導電性酸化チタン粉体 20 部 (酸化アンチモン8%含有酸化スズで被覆した) ルチル型酸化チタン粉体 20 部 メチルセロソルブ 25 部 メタノール 15 部 を実施例11と同様に分散したものを用いたほかには、
実施例12および13と同様にして電子写真感光体を製
造し、それぞれ比較例5及び6とした。
【0113】これらの感光体を実施例11と同様にして
評価したところ、比較例5では連続1000枚の繰り返
し画像出しで明部電位(VL )が上昇してその結果、画
像上にはカブリを生じるようになった。
【0114】また、第1中間層上に直接に電荷発生層及
び電荷輸送層を設けた比較例6では、第1中間層のバリ
ヤー性が不十分なことから、支持体側からの電荷注入が
大きくて暗部電位(VD )が低状態に留まる。その結
果、画像形成に必要な電位コントラストを形成させ得な
かった。
【0115】この結果を表5に示す。
【0116】
【表5】
【0117】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は支持体と感光
層との間の中間層中に、前述のポリオール化合物とポリ
イソシアネート化合物との反応生成物を含有させること
により、低温低湿下から高温高湿下に至る全環境におい
て安定した電位特性保持と良好な画像の形成とを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を用いた転写型複写機
の模式的断面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体をブリンターとしたフ
ァクシミリシステムのブロック図である。
【符号の説明】
11 ドラム型電子写真感光体 12 帯電手段 13 露光部 14 現像手段 15 転写手段 20 画像読み取り部 21 コントローラ 22 受信回路 23 送信回路 24 電話 25 回線 26 画像メモリ 27 CPU 28 プリンターコントローラ 29 プリンター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 直人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 白岩 徹男 京都府京都市下京区西七条東久保町55番地 第一工業製薬株式会社内 (72)発明者 森 茂男 京都府京都市下京区西七条東久保町55番地 第一工業製薬株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に中間層を介して感光層を
    設けた電子写真感光体において、該中間層がポリオール
    化合物[A]及びポリイソシアネート化合物[B]を必
    須の原料成分とする反応生成物を含有し、ポリオール化
    合物[A]が高分子量ポリオール化合物であるか、ポリ
    イソシアネート化合物[B]がポリオキシアルキレンセ
    グメント含有ポリイソシアネート化合物であるか、又は
    ポリオール化合物[A]が高分子量ポリオール化合物で
    しかもポリイソシアネート化合物[B]がポリオキシア
    ルキレンセグメント含有ポリイソシアネート化合物であ
    ることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 上記ポリイソシアネート化合物[B]が
    ポリオキシアルキレンセグメント含有ポリイソシアネー
    ト化合物であることを特徴とする請求項1に記載の電子
    写真感光体。
  3. 【請求項3】 上記ポリオキシアルキレンセグメント含
    有ポリイソシアネート化合物がブロックイソシアネート
    体である請求項1に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 帯電手段、現像手段及びクリーニング手
    段の少なくとも1つを請求項1に記載の電子写真感光体
    と共に一体に支持してユニットを形成し、装置本体に着
    脱可能な単一ユニットとしたことを特徴とする電子写真
    装置ユニット。
  5. 【請求項5】 感光体、潜像形成手段、形成された潜像
    を現像する手段及び現像された像を転写材に転写する手
    段を有する電子写真装置において、該電子写真感光体が
    請求項1に記載のものであることを特徴とする電子写真
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の電子写真感光体を備え
    た電子写真装置及びリモート端末からの画像情報を受信
    する受信手段を有することを特徴とするファクシミリ。
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