JPH0777820A - 電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真装置及びファクシミリ - Google Patents

電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真装置及びファクシミリ

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JPH0777820A
JPH0777820A JP5247346A JP24734693A JPH0777820A JP H0777820 A JPH0777820 A JP H0777820A JP 5247346 A JP5247346 A JP 5247346A JP 24734693 A JP24734693 A JP 24734693A JP H0777820 A JPH0777820 A JP H0777820A
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electrophotographic
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JP5247346A
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English (en)
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Hiroshi Aoto
寛 青砥
Shinya Mayama
進也 間山
Teigo Sakakibara
悌互 榊原
Shigeo Mori
茂男 森
Tetsuo Shiraiwa
徹男 白岩
Michiyuki Kono
通之 河野
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Canon Inc
DKS Co Ltd
Original Assignee
Canon Inc
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電性基体上に中間層を介して感光層を設け
た電子写真感光体において、中間層が酸化インジウム−
酸化錫固溶体微粉末、ポリオール化合物[I]及びポリ
イソシアネート化合物[II]を必須の原料成分とする反
応生成物、および中間層が2,6−ジターシャリーブチ
ルパラクレゾールを5〜500重量ppmの範囲で含有
する電子写真感光体。 【効果】 高温高湿環境における優れた電位特性及び画
像特性、浸漬塗布に適した耐溶媒性を持ち、同時に優れ
た繰り返し安定性と、優れた保存安定性を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関し、
詳しくは導電性支持体(以下「支持体」と略称する)と
感光層との間に設けられた中間層の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カールソンタイプの電子写真感
光体においては、帯電−露光を繰り返したときに一定の
画像濃度を確保し、しかもカブリのない画像を形成する
上で、暗部電位と明部電位との安定性が重要になってい
る。特に近年、電子写真プロセスの発展にともない、さ
らに高感度、高速な電子写真感光体が望まれている。
【0003】上記のような高感度の電子写真感光体を得
るために種々の電荷発生材料、具体的には例えばセレ
ン、セレン−ヒ素合金、アゾ顔料、ペリレン系顔料、チ
タニルフタロシアニン顔料などと言った有機顔料が検討
されている。
【0004】しかしながら、高感度な電子写真感光体を
得る為、極めて短時間で多量のキャリアーを発生するキ
ャリアー発生効率の高い電荷発生材料を使用した場合、
前記した導電性中間層の微細な不均一性に起因する電界
強度の変動、あるいは微細な電荷注入性の変動によっ
て、微細な画像欠陥すなわち黒ぽちカブリを特に高温高
湿環境において発生しがちであるといった欠点がある。
【0005】このことから、電荷発生層と支持体との間
にバリヤー層、および接着性向上層、さらには支持体上
の欠陥を被覆するといった機能を同時に有する事が要求
される中間層が必要とされている。
【0006】これまでに、感光層と支持体との間に設け
られる層として、例えば特開昭48−47344号公
報、特開昭52−25638号公報に開示のポリアミド
樹脂、例えば特開昭52−20836号公報、特開昭5
4−26738号公報に開示のポリエステル樹脂、例え
ば特開昭53−89435号公報、特開平2−1158
58号公報に開示のポリウレタン樹脂、特開昭51−1
26149号公報に開示の第4級アンモニウム塩含有ア
クリル系重合体、特開昭55−103556号公報に開
示のカゼインなどから形成されるものが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
材料を中間層として利用した電子写真感光体では、温度
や湿度の変化に応じて、中間層の電気抵抗が変化するこ
とから、低温低湿環境から高温高湿環境にわたる全環境
に対して常に安定した電位特性を保持し、安定した画質
で画像を得る事が困難であった。
【0008】例えば、上述の樹脂から形成される中間層
は、その電気抵抗が低温低湿環境の下で増加し、感光体
を前記の環境中で繰り返し使用した場合に、中間層に電
荷が残留することから、明部電位及び残留電位が上昇し
て画像にカブリが発生してしまう。また反転現像を行な
う電子写真方式のプリンターにこの種の感光体を用いた
場合には、画像濃度が低下したり、所定の画質を有する
画像が得られないという問題があった。
【0009】一方、高温高湿環境においては、中間層の
電気抵抗の低下によって生じるバリヤー機能低下の影響
で、支持体側からのキャリアー注入が増加して暗部電位
の低下を招く。その結果、高温高湿下では画像濃度が薄
くなる。反転現像を行なう電子写真方式のプリンターに
この種の感光体を用いた場合には、画像に黒点状の欠陥
(黒ぽち)及びかぶりを生じやすくなる等の問題があっ
た。さらに、前述の引例に記載のポリエーテル化合物と
低分子量のポリイソシアネート化合物との反応生成物
を、支持体上に塗工後に硬化させて得られる中間層で
は、電気抵抗の低下によるカブリは減少するものの、画
像には黒ぽちが発生しやすいといった問題があった。
【0010】従って本発明の目的は、全環境、とりわけ
高温高湿環境に対して安定した電位特性を保持し、安定
した画像を形成し得る電子写真感光体を提供することに
ある。
【0011】また、本発明の別の目的は、画像欠陥のな
い良好な画像を形成し得る電子写真感光体を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の電子
写真感光体は、導電性基体上に中間層を介して感光層を
設けた電子写真感光体において、前記中間層が酸化イン
ジウム−酸化錫固溶体微粉末を含有し、かつ前記中間層
がポリオール化合物[I]及びポリイソシアネート化合
物[II]を必須の原料成分とする反応生成物を含有し、
さらに前記中間層が2,6−ジターシャリーブチルパラ
クレゾールを5〜500重量ppmの範囲で含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体である。
【0013】本発明に用いられるポリオキシアルキレン
セグメント含有ポリイソシアネート化合物としては、炭
素数2から10の置換または非置換のポリオキシアルキ
レンセグメントを含有するものが好ましい。
【0014】またポリオキシアルキレンセグメントの置
換基としては、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素等のハ
ロゲン原子、フェニル及びナフチル等のアリール基等が
挙げられる。
【0015】本発明に用いられるポリオキシアルキレン
セグメント含有ポリイソシアネート化合物は、例えばポ
リオキシアルキレンポリオールにポリイソシアネートを
反応させて合成することができる。
【0016】前記のポリオキシアルキレンポリオールと
ポリイソシアネートとの反応割合は水酸基とイソシアネ
ート基との官能基モル比(NCO基/OH基)が1.0
/1〜5.0/1の範囲であることが好ましい。
【0017】また、ポリオキシアルキレンセグメント含
有ポリイソシアネート化合物の好ましい数平均分子量
は、500〜20,000の範囲である。ここで、ポリ
オキシアルキレンセグメント含有ポリイソシアネートを
用いる場合に、他のポリイソシアネート化合物を必要に
応じて併用してもよい。
【0018】本発明に使用されるポリオキシアルキレン
ボリオールは、例えば、活性水素化合物に触媒の存在下
で炭素数2から10のアルキレンオキサイドを単独重合
またはその2種以上を共重合させ、生成物をイオン交換
法、中和濾過法、吸着法等の周知の精製法で処理して触
媒を除去して得られるポリエーテルポリオールを挙げる
ことができる。
【0019】活性水素化合物としては、活性水素基を1
分子中に2個以上有する化合物で、具体的には、例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ソルビトール、スクロース、等の多価アルコール、
例えば、モノエタノールアミン、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、2−エチルヘキシルアミン、ヘキ
サメチレンジアミン等のアミン化合物、及び例えば、ビ
スフェノールA、ビスフェノールF、1,1−ビス(ヒ
ドロキシフェニル)エタン、ビスフェノールAP、アセ
トフェノン、ハイドロキノン等のフェノール活性水素化
合物を挙げることができる。
【0020】炭素原子数2〜10のアルキレンオキサイ
ドとしては、具体的には例えば、エチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、ヘキセン
オキサイド、シクロヘキセンオキサイド、ノネンオキサ
イドなどを挙げることができる。
【0021】触媒としては、ナトリウムメトキシド、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リチウム、トリ
エチルアミン等の塩基性触媒が一般的であるが、ボロン
トリフロライド等の酸性触媒を用いることもできる。
【0022】本発明に使用されるポリイソシアネートと
しては、例えば2,4−トルエンジイソシアネート、
2,6−トルエンジイソシアネート、4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート及びそれらの任
意の混合物を挙げることができる。
【0023】また本発明に使用されるポリオキシアルキ
レンセグメント含有ポリイソシアネート化合物として
は、ブロックイソシアネート体の(末端保護イソシアネ
ート体)の形でも用いることができる。ブロック化剤と
しては、メチルエチルケトオキシム、フェノール、カプ
ロラクタム、アセト酢酸エチル、メタノール及び亜硫酸
水素ナトリウム等が挙げられる。
【0024】ブロック化は、例えばポリオキシアルキレ
ンセグメント含有ポリイソシアネート化合物中に前述し
たブロック化剤を加えて、30〜90℃で0.5〜2時
間反応させることによって行なうことができる。
【0025】本発明に使用されるポリオキシアルキレン
セグメント含有ポリイソシアネート化合物の具体例を表
1に示す。
【0026】
【表1】 *1 ジエチレングリコール *2 1,4−ブタンジオール *3 ブロック体 *4 炭素原子数 2・・・エチレンオキサイド 3・・・プロピレンオキサイド 4・・・ブチレンオキサイド 6・・・シクロヘキセンオキサイド 9・・・ノネンオキサイド *5 数値はポリオキシアルキレンセグメントの含有率
(重量%) *6 ブロック体 *7 ランダム体 *8 HMDI・・・ヘキサメチレンジイソシアネート TDI−100・・・2,6−トルエンジイソシアネー
ト MDI・・・4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート *9 MEKO・・・メチルエチルケトオキシム *10 ペンタエリスリトール 一方、本発明に用いられる高分子量ポリオール化合物と
しては、前述のポリオキシアルキレンセグメント含有ポ
リイソシアネート化合物のイソシアネート基末端にポリ
オキシアルキレンポリオールを付加反応させる事によっ
て得られる化合物を例示することができる。
【0027】また本発明においては、必要に応じて他の
ポリオール化合物を併用してもよい、例えば使用される
他のポリオール化合物としては、ポリオキシアルキレン
ポリオール、(ポリエーテルポリオール)、ポリエステ
ルポリオール、アクリルポリオールが挙げられ、特にポ
リオキシアルキレンポリオールが好適である。
【0028】これらのポリオール化合物とポリオキシア
ルキレンセグメント含有ポリイソシアネート化合物の反
応割合は、水酸基とイソシアネート基との官能基モル比
(NCO基、OH基)が1.0/1〜2.0/1の範囲
が好ましい。本発明に用いられるポリオール化合物の例
を表2に示す。
【0029】
【表2】 *1 エチレングリコール *2 トリメチロールプロパン *3 ペンタエリスリトール *4 プロピレングリコール *5 炭素原子数 2・・・エチレンオキサイド 3・・・プロピレンオキサイド 4・・・ブチレンオキサイド *6 数値はポリオキシアルキレンセグメントの含有率
(重量%) *7 ブロック体 *8 ランダム体 次に、このポリアルキレンオキサイドセグメント含有ポ
リイソシアネート化合物及び高分子量ポリオール化合物
の具体的合成例を示す。
【0030】合成例1(例示化合物 No.18) トリメチロールプロパン135gを出発物質として、触
媒に水酸化カリウム12gを用いてエチレンオキサイド
3750g及びブチレンオキサイド420gを5リット
ルのオートクレーブ中で、120℃で6時間反応させた
後に脱塩精製を行い、ポリエーテル[数平均分子量40
00(水酸基価より算出)]の3900gを得た。
【0031】このポリエーテル100gに2,6−トル
エンジイソシアネート(TDI−100)13.7gを
加え、攪拌しながら90℃で3時間反応させてポリアル
キレンオキサイドセグメント含有ポリイソシアネート化
合物(No.18)を合成した。
【0032】合成例2(例示化合物M) 合成例1で示したポリアルキレンオキサイドセグメント
含有ポリイソシアネート化合物(No.18)100g
にポリオール化合物C20gを加え、攪拌しながら80
℃で4時間反応させて高分子量ポリオール化合物M[数
平均分子量420(水酸基価より算出)]を合成した。
【0033】合成例3(例示化合物 No.1) グリセリン92gを出発物質として、触媒に水酸化カリ
ウム9gを用いてエチレンオキサイド620g及びプロ
ピレンオキサイド2480gを5リットルのオートクレ
ーブ中で、120℃で6時間反応させた後に脱塩精製を
行い、ポリエーテル[数平均分子量3000(水酸基価
より算出)]の2900gを得た。
【0034】このポリエーテル100gにヘキサメチレ
ンジイソシアネート(HMDI)18.6gを加え、攪
拌しながら90℃で3時間反応させた。その後メチルエ
チルケトオキシム(MEKO)9.7g、メチルエチル
ケトン(MEK)100gを加え、60℃で1時間攪拌
してポリアルキレンオキサイドセグメント含有ポリイソ
シアネート化合物(No.1)を合成した。
【0035】本発明において、ポリオール化合物とポリ
イソシアネート化合物との反応に際して、反応促進の目
的で触媒を使用することができる。この反応促進用触媒
としては、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、もしくはトリエチレンジアミン等のアミン触媒また
はオクチル酸亜鉛、オクチル酸スズ、もしくはジブチル
スズジラウレート等の金属塩触媒が挙げられる。
【0036】本発明の中間層は、前述のポリオール化合
物とポリイソシアネート化合物との反応生成物を含有す
る1層のみで構成されていてもよいが、複数の層から構
成され、その少なくとも1層には前記の反応生成物を含
有する積層体であってもよい。
【0037】本発明の電子写真感光体に、さらに優れた
環境安定性、画像特性、及び液安定性をもたせるため
に、この中間層に導電性粉末である酸化インジウム−酸
化錫固溶体(ITO)微粉末を添加することが必須であ
る。
【0038】このような導電性ITO固溶体粉末におい
て、酸化インジウムと酸化スズの組成比は所望の粉末の
抵抗値、色調等を考慮して決定されるが、酸化インジウ
ムと酸化スズの組成比としては重量%で現せば酸化イン
ジウムが70%から99.5%であることか好ましい。
低抵抗化の点から、酸化スズの含有量は0.5%以上が
好ましい。
【0039】また半導体レーザー、LED等の赤色光で
像露光をする場合には、露光の光が基体表面で反射され
ると、見かけ上の増感が期待できる。この点から、導電
性中間層を過度の青灰色にさせないように酸化スズの含
有量を70%以下にして赤色光の導電性中間層による吸
収を押さえるのが好適である。
【0040】ITO固溶体粉末の抵抗は、比抵抗として
1000Ωcm以下であることが好ましい。比抵抗がこ
れ以上に高くなると、電子写真感光体としての必要な特
性すなわち感度、残留電位、繰り返し特性等が劣化し、
添加量を増加しても上述の諸特性を満足することはでき
ない。
【0041】本発明の電子写真感光体の導電性中間層
は、ITO固溶体粉末を結着剤樹脂に分散した形態で使
用されるのが好ましいが、蒸着、スパッター等の方法で
形成することもできる。本発明の導電性粉末を結着剤樹
脂中に分散して用いる場合には、成膜性の点から組成物
中でのITO粉末の割合は重量%で現せば33重量%か
ら80重量%の範囲であることが好ましく、より好まし
くは50重量%から75重量%の範囲である。また導電
性の点から添加量は33重量%以上が好ましい。導電性
中間層の抵抗値は電子写真感光体として使用される際
に、導電性中間層に印加される程度の電界強度105
/mにおける比抵抗値が1010Ωcmから105 Ωcm
の範囲にあることが好適である。
【0042】本発明の電子写真感光体において、上述し
た結着剤樹脂、超微粉末を結着剤樹脂中に分散させるこ
とによって優れた電気特性、環境安定性を示すが、さら
に溶液の分散安定性及び経時安定性を向上させるために
ポリオール中に通常酸化防止剤として添加される2,6
−ジターシャリーブチルパラクレゾールの量を、溶液の
分散安定性及び経時安定性を向上させるために制限しな
ければならない。また上述の2,6−ジターシャリーブ
チルパラクレゾールを完全に除去すると、樹脂のエーテ
ル部分が酸化され、特性を長期間にわたって安定させる
ことが困難となる。そこで本発明者らが鋭意検討を加え
た結果、上述の酸化防止剤が5〜500重量ppmの範
囲で添加した場合、分散の安定性を低下させずに組成物
の経時酸化を防止できることを見出した。
【0043】また本発明の電子写真感光体の導電性中間
層には、ITO固溶体粉末のほか、支持体の光学的隠蔽
力を増加するために、他の導電性粉体、例えば酸化チタ
ン等の白色の導電性粉体、あるいはレーザー光線のコヒ
ーレントな散乱を抑止するためにポリジメチルシロキサ
ンを主成分とする微小な球体、もしくは粗面化剤を導入
することもできる。
【0044】本発明の電子写真感光体の中間層の膜厚
は、電子写真特性及び支持体上の欠陥の有無を考慮して
設定されるものであり、0.1〜50μm程度の範囲で
可能であるが、通常0.5〜30μmの範囲が好適であ
る。中間層の塗工は浸漬コーティング、スプレーコーテ
ィング、またはロールコーティング等の方法で行なうこ
とができる。
【0045】本発明においては、感光層は単一層型であ
っても、あるいは電荷輸送層と電荷発生層が機能分離し
た積層構造を有しているものであってもよい。
【0046】以下の説明は積層型感光層について行なう
ものとする。
【0047】本発明の電荷発生層は電荷発生性の顔料を
種々のバインダー樹脂に分類することによって得られる
が、電荷発生層に使用できる顔料としては、具体的には
例えば、スーダンレッド、ダイアンブルー等のアゾ顔
料;ピレンキノン、アントアントロン等のキノン顔料;
キノシアニン顔料;ペリレン顔料;インジゴ、チオイン
ジゴ等のインジゴ顔料;アズレニウム塩顔料;各種の結
晶系を有する銅フタロシアニン顔料;チタニルフタロシ
アニン顔料などを使用することができる。
【0048】このほか、セレン−ヒ素、アモルファスシ
リコン等の無機材料からなる電荷発生層を使用してもよ
い。この様な電荷発生層の膜厚は、5μm以下であるこ
とが好ましく、0.05μm〜2μmの範囲で使用され
るのが最も好適である。かかる電荷発生層は、電荷発生
物質を結着剤樹脂及び溶剤と共にホモジナイザー、超音
波、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトラ
イター、ロールミル、ペイントシェーカー等の方法で良
く分散し、塗布・乾燥することによって形成される。こ
の際、電荷発生物質と結着剤樹脂との割合は1:5〜
5:1が好ましく、1:2〜3:1であることがより好
ましい。
【0049】前述の電荷発生層の上に設けられる電荷輸
送層は、電荷輸送剤と結着剤樹脂によって形成される。
【0050】電荷輸送性の物質としては、ビフェニレ
ン、アントラセン、ピレン、フェナントレン等の多環芳
香族化合物;インドール、カルバゾール、オキサジアゾ
ール、ピラゾリン等の含窒素環式化合物;トリアリール
アミン化合物;ヒドラゾン化合物;スチリル化合物等を
挙げることができる。
【0051】電荷輸送層は、これらの電荷輸送性物質を
結着剤樹脂に分散もしくは溶解して形成される。このよ
うな樹脂としては、具体的には例えば、ポリメチルメタ
クリレート、スチレン−アクリル共重合体等のアクリル
樹脂;ポリスチレン;低分子量ポリプロピレン;スチレ
ン−ブタジエンゴム;エチレン−酢酸ビニル共重合体;
塩化ビニルまたは酢酸ビニルおよびそれらの共重合体;
石油樹脂;飽和アルキルポリエステル樹脂;ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂;ポリブチレンテレフタレート樹
脂;ポリアリレート樹脂等の芳香族ポリエステル樹脂;
ポリアセタール;ポリカーボネート;ポリエーテルスル
ホン;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイド;ポ
リエーテルエーテルケトンなどを挙げることができる。
これらの電荷輸送物質及び結着剤樹脂は好適な溶媒に溶
解あるいは分散された後、膜厚5μm〜40μm、好ま
しくは10μm〜30μmの電荷輸送層として塗布形成
される。
【0052】電子輸送層は、前記の電荷輸送物質と結着
剤樹脂とを溶剤に溶解したのち塗布することにより形成
される。電荷輸送物質と結着剤樹脂との混合割合は3:
1〜1:3の範囲であることが好ましく、特には2:1
〜1:2が好ましい。その溶剤としては、トルエン、キ
シレン、あるいはモノクロロベンゼン等の芳香族炭化水
素及び環状エーテル類、具体的には例えばテトラヒドロ
フラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン等の
他、ハロゲン化炭化水素類、ケトン化合物類を挙げるこ
とができる。
【0053】この溶液を塗布する方法としては具体的に
は例えば浸漬塗布方法、スプレイ塗布方法、ロールコー
ティング法、グラビアコーティング法等が知られてい
る。いずれの方法を採用する場合にも、所望の感光体を
効率良く製造できるものが好適である。例えばドラム状
電子写真感光体を効率的にかつ精度良く大量生産するに
は浸漬塗布方法が最良である。
【0054】本発明で用いる支持体は、導電性を有する
ものであればどのようなものでもよく、具体的には例え
ば、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛、ステ
ンレス等の金属をシリンダー上またはシート上に成型し
たもの、アルミニウムや銅等の金属箔をプラスチックフ
ィルム、紙等にラミネートしたもの、アルミニウム、酸
化インジウム、酸化錫等をプラスチックフィルムに蒸着
したもの、あるいは導電性物質を単独または適当な結着
剤樹脂とともに塗布して導電層を形成したプラスチック
フィルム、紙等を挙げることができる。
【0055】この電荷輸送層を塗布・形成した後、10
℃〜200℃、好ましくは20℃〜150℃の温度で5
分〜5時間、好ましくは10分〜2時間の範囲で通風乾
燥または静止乾燥を行い、電荷輸送層を得る。本発明の
電子写真感光体は、複写機、レーザープリンター、LE
Dプリンター、液晶シャッター式プリンター等の電子写
真装置一般に適用し得るものであるが、さらには電子写
真技術を応用したディスプレー、記録、軽印刷、製版フ
ァクシミリ等の装置にも広く適用し得るものである。
【0056】図1に本発明による感光体を用いた一般的
な転写式電子写真装置の概略構成を示した。
【0057】図1において、11は像担持体としてのド
ラム型感光体であり軸11aを中心に矢印方向に所定の
周速度で回転駆動される。この感光体11はその回転過
程で帯電手段12によりその周面に正または負の所定電
位の均一帯電を受け、次いで露光部13にて不図示の像
露光手段によって光像露光L(スリット露光・レーザー
ビーム走査露光など)を受ける。
【0058】これにより感光体周面に露光像に対応した
静電潜像が順次形成されていく。
【0059】その静電潜像はついで現像手段14でトナ
ー現像され、そのトナー現像像が転写手段15により不
図示の給紙部から感光体11と転写手段15との間に感
光体11の回転と同期取りされて給送された転写材Pの
面に順次転写されていく。
【0060】像転写を受けた転写材Pは感光体面から分
離されて像定着手段18へ導入されて像定着をうけて複
写物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
【0061】像転写後の感光体11の表面はクリーニン
グ手段16にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化
されて、繰り返して像形成に使用される。
【0062】感光体11の均一帯電手段12としてはコ
ロナ帯電装置が広く利用されているが帯電ローラー等を
使用した接触帯電も使用できる。また転写装置15もコ
ロナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写真装
置として、上述の感光体11や現像手段14、クリーニ
ング手段16等の構成要素のうち複数のものを装置ユニ
ットとして一体に結合して構成し、このユニットを装置
本体に対して着脱自在に構成してもよい。例えば、電子
写真感光体11とクリーニング手段16とを一体化して
単一ユニットとし、装置本体のレールなどの案内手段を
用いて着脱自在の構成にしてもよい。この際、上記の装
置ユニットの方に帯電手段12および/または現像手段
14を伴って構成してもよい。
【0063】また光像露光Lは、電子写真装置を複写機
やプリンターとして使用する場合には、原稿からの反射
光や透過光、あるいは原稿を読取信号化し、この信号に
よりレーザービームの走査、LEDアレイの駆動、また
は液晶シャッターアレイの駆動等により行なわれる。
【0064】また、ファクシミリのプリンターとして駆
動する場合には、光像露光Lは受信データをプリントす
るための露光になる。図2はこの場合の1例をブロック
図で示したものである。
【0065】コントローラ21は画像読取部20とプリ
ンター29を制御する。コントローラ21の全体はCP
U27により制御されている。画像読取部からの読取デ
ータは、送信回路23をとおして相手局に送信される。
相手局から受けたデータは受信回路22をとおしてプリ
ンター29に送られる。画像メモリには所定の画像デー
タが記憶される。プリンタコントローラ21はプリンタ
ー29を制御している。24は電話である。
【0066】回線25から受信された画像(改選を解し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路22で復調された後、CPU27で画像情報の複合処
理が行なわれて順次画像メモリ26に格納される。そし
て、少なくとも2頁分の画像がメモリ26に格納される
と、そのページの画像記録を行なう。CPU27は、メ
モリ26から2頁分の画像情報を読みだしてプリンタコ
ントローラ28に複合化された2頁分の画像情報を送出
する。プリンタコントローラ28は、CPU27からの
2頁分の画像情報を受け取るとその頁の画像情報記録を
行なうべくプリンタ29を制御する。
【0067】なお、CPU27は、プリンタ29による
記録中に、次のページの受信を行なっている。
【0068】以上のように画像の受信と記録が行なわれ
る。
【0069】以下に本発明を実施例を挙げて詳細に説明
する。
【0070】なお、本発明の導電性中間層は、正もしく
は負の帯電極性、あるいは単層構成もしくは機能分離型
といった有機電子写真感光体の層構成にかかわらず使用
可能である。
【0071】
【実施例】
(実施例1)前述の化合物から下記の各成分 酸化インジウム95重量%、酸化スズ5重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 例示イソシアネート化合物[I] 17.2部 例示ポリオール化合物[A] 2.8部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.006部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置
で混合分散して中間層用塗料を形成した。
【0072】この塗料をアルミニウムシリンダー(外形
30mm×長さ360mm)上に浸漬塗布し、150℃
で30分乾燥・硬化させて、中間層(膜厚20μm)を
形成した。
【0073】次いで、構造式
【0074】
【化1】 のチタニルフタロシアニン顔料 10部 ポリビニルブチラール 8部 シクロヘキサノン 50部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置
で20時間混合分散した。この分散液にメチルエチルケ
トン70〜120部(適宜)を加えて下引層上に塗布
し、100℃で5分間乾燥して0.2μmの電荷発生層
を得た。
【0075】次いで、構造式
【0076】
【化2】 のヒドラゾン化合物 10部 ビスフェノールZ型ポリカーボネート(重量平均分子量30000)10部 ジクロロメタン 10部 モノクロロベンゼン 50部 を混合溶解して電荷輸送層用塗工液を形成した。この塗
工液を前記の電荷発生層上に浸漬塗布して110℃で6
0分乾燥させ、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0077】このようにして製造した電子写真感光体を
レーザープリンター[商品名:LBP−SX(キャノン
社製)]に装着し常温常湿(23℃、55%RH)及び
高温高湿環境(30℃、85%RH)の環境で電子写真
特性の評価を行なった。その結果を表3に記載する。
【0078】その結果、表3に示すように、各環境にお
いて暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間に十分
な電位コントラストが形成できた。また特に高温高湿環
境でのコピー画像には黒ぽちはほとんど発生せず、かつ
カブリも発生しなかった。
【0079】(実施例2〜5)中間層用塗料に下記の各
処方で調製した溶液を用いたほかは、実施例1と同様に
して電子写真感光体を製造し、評価を行なった。その結
果を表3に記載する。 (実施例2の処方) 酸化インジウム95重量%、酸化スズ5重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 例示イソシアネート化合物[2] 18.1部 例示ポリオール化合物[B] 1.9部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.018部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 (実施例3の処方) 酸化インジウム85重量%、酸化スズ15重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 例示イソシアネート化合物[13] 17.1部 例示ポリオール化合物[H] 2.9部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.006部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 (実施例4の処方) 酸化インジウム85重量%、酸化スズ15重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 例示イソシアネート化合物[17] 13.5部 例示ポリオール化合物[I] 6.5部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.018部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 (実施例5の処方) 酸化インジウム75重量%、酸化スズ25重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 1.4部 例示ポリオール化合物[M] 18.6部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.006部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 これらの感光体を実施例1と同様にして評価したとこ
ろ、表3に示すように各環境において暗部電位(VD
と明部電位(VL )との間に十分な電位コントラストが
形成できた。また特に高温高湿環境でのコピー画像には
黒ぽちはほとんど発生せず、かつカブリも発生しなかっ
た。
【0080】(比較例)導電性中間層用塗料に下記の各
処方で調整した溶液を用い、直径1mmガラスビーズを
用いてペイントシェカー中で3時間分散したほかは、実
施例1と同様に電子写真感光体を製造し、評価を行っ
た。その結果を表3に記載する。
【0081】 アンチモン10%ドープの酸化錫粉末 (体積平均粒径0.5μm) 50重量部 レゾール型フェノール樹脂 25重量部 メチルセルソルブ 20重量部 メタノール 5重量部 シリコーンオイル(ポリジメチルシロキサン ポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量2000) 0.002重量部
【0082】
【表3】 (実施例6)前述の化合物から下記の各成分 酸化インジウム95重量%、酸化スズ5重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 例示イソシアネート化合物[30] 18.1部 例示ポリオール化合物[F] 1.9部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.006部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置
で混合分散して第1中間層用塗料を形成した。
【0083】この塗料をアルミニウムシリンダー(外形
30mm×長さ360mm)上に浸漬塗布し、150℃
で30分乾燥・硬化させて、第1中間層(膜厚20μ
m)を形成した。
【0084】次に、下記の各成分を混合溶解し、第2中
間層用塗料とした。
【0085】 ポリアミド樹脂(商品名:アラミンCM−800、東レ製) 5部 メタノール 95部 この塗料を上記の第1中間層上に浸漬塗布し、100℃
で20分間乾燥・硬化して第2中間層(膜厚0.5μ
m)を形成した。
【0086】次いで、実施例1の チタニルフタロシアニン顔料 10部 ポリビニルブチラール 8部 シクロヘキサノン 50部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置
で20時間混合分散した。この分散液にメチルエチルケ
トン70〜120(適宜)を加えて下引層上に塗布し、
100℃で5分間乾燥して0.2μmの電荷発生層を得
た。
【0087】次いで、下記構造式
【0088】
【化3】 のスチリル化合物 10部 ビスフェノールZ型ポリカーボネート(重量平均分子量30000)10部 ジクロロメタン 10部 モノクロロベンゼン 50部 を混合溶解して電荷輸送層用塗工液を形成した。この塗
工液を前記の電荷発生層上に浸漬塗布して120℃で6
0分乾燥させ、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0089】このようにして製造した電子写真感光体を
レーザープリンター[商品名:LBP−SX(キャノン
社製)]に装着し常温常湿(23℃、55%RH)及び
高温高湿環境(30℃、85%RH)の環境で電子写真
特性の評価を行なった。その結果を表4に記載する。
【0090】その結果、表4に示すように各環境におい
て暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間に十分な
電位コントラストが形成できた。また特に高温高湿環境
でのコピー画像には黒ぽちはほとんど発生せず、かつカ
ブリも発生しなかった。
【0091】(実施例7〜10)第1中間層用塗料に下
記の各処方で調製した溶液を用いたほかは、実施例6と
同様にして電子写真感光体を製造し、評価を行なった。
その結果を表4に記載する。
【0092】 (実施例7の処方) 酸化インジウム95重量%、酸化スズ5重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 例示イソシアネート化合物[24] 18.8部 例示ポリオール化合物[C] 1.2部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.018部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 (実施例8の処方) 酸化インジウム85重量%、酸化スズ15重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 例示イソシアネート化合物[19] 17.1部 例示ポリオール化合物[J] 2.9部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.006部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 (実施例9の処方) 酸化インジウム85重量%、酸化スズ15重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 例示イソシアネート化合物[6] 17.0部 例示ポリオール化合物[D] 3.0部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.018部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 (実施例10の処方) 酸化インジウム75重量%、酸化スズ25重量% の組成比を有するITO固溶体粉末 40部 例示イソシアネート化合物[11] 6.5部 例示ポリオール化合物[M] 13.5部 2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール 0.006部 メチルセロソルブ 20部 メタノール 5部 これらの感光体を実施例6と同様にして評価したとこ
ろ、表4に示すように各環境において暗部電位(VD
と明部電位(VL )との間に十分な電位コントラストが
形成できた。また特に高温高湿環境でのコピー画像には
黒ぽちはほとんど発生せず、かつカブリも発生しなかっ
た。
【0093】
【表4】 また、実施例1から10の中間層に対して基体に対する
接着性を碁盤目剥離試験(JIS K5400)を用い
て評価したところ、全て良好な接着性を示した。
【0094】
【発明の効果】以上述べてきた様に、本発明は高温高湿
環境における優れた電位特性及び画像特性を持ち、同時
に浸漬塗布に適した耐溶媒性を持ち、同時に優れた繰り
返し安定性を持ち、同時に優れた保存安定性を持つ高品
質の電子写真感光体を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を用いた転写型複写機
の模式的断面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体をプリンターとしたフ
ァクシミリシステムのブロック図である。
【符号の説明】 11 ドラム型電子写真感光体 12 帯電手段 13 露光部 14 現像手段 15 転写手段 20 画像読み取り部 21 コントローラ 22 受信回路 23 送信回路 24 電話 25 回線 26 画像メモリ 27 CPU 28 プリンターコントローラ 29 プリンター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 悌互 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 森 茂男 京都府京都市下京区西七条東久保町55 第 一工業製薬株式会社内 (72)発明者 白岩 徹男 京都府京都市下京区西七条東久保町55 第 一工業製薬株式会社内 (72)発明者 河野 通之 京都府京都市下京区西七条東久保町55 第 一工業製薬株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に中間層を介して感光層を
    設けた電子写真感光体において、 前記中間層が酸化インジウム−酸化錫固溶体微粉末を含
    有し、 かつ前記中間層がポリオール化合物[I]及びポリイソ
    シアネート化合物[II]を必須の原料成分とする反応生
    成物を含有し、 さらに前記中間層が2,6−ジターシャリーブチルパラ
    クレゾールを5〜500重量ppmの範囲で含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記ポリオール化合物[I]が高分子量
    ポリオール化合物であることを特徴とする請求項1に記
    載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記ポリイソシアネート化合物[II]
    が、ポリアルキレンセグメント含有ポリイソシアネート
    化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記ポリイソシアネート化合物[II]が
    ポリオキシアルキレンセグメント含有ポリイソシアネー
    ト化合物であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記ポリイソシアネート化合物[II]が
    ブロックイソシアネート化合物であることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 帯電手段、現像手段、及びクリーニング
    手段の少なくとも一つを請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の電子写真感光体と共に一体に支持してユニットを
    形成し、装置本体に着脱自在の単一装置ユニットとした
    ことを特徴とする電子写真装置ユニット。
  7. 【請求項7】 感光体、潜像形成手段、形成した潜像を
    現像する手段、及び現像した像を転写材に転写する手段
    を有する電子写真装置において、前記電子写真感光体が
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のものであることを
    特徴とする電子写真装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の電子写真装置ユニット
    を備えた電子写真装置及びリモート端末からの画像情報
    を受信する受信手段を有することを特徴とするファクシ
    ミリ。
JP5247346A 1993-09-09 1993-09-09 電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真装置及びファクシミリ Pending JPH0777820A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007034312A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Samsung Electronics Co Ltd 電子写真感光体及び電子写真画像の形成装置
JP2010164945A (ja) * 2008-12-16 2010-07-29 Sharp Corp 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置

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