JP2790380B2 - 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ - Google Patents
電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリInfo
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- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/142—Inert intermediate layers
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関
し、詳しくは導電性支持体(以下、「支持体」と略称す
る)と感光層との間に設けられた中間層の改良に関す
る。
し、詳しくは導電性支持体(以下、「支持体」と略称す
る)と感光層との間に設けられた中間層の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カールソンタイプの電子写真感
光体においては、帯電−露光を繰り返しても所定の画像
濃度とカブリのない画像を形成するうえで、暗部電位と
明部電位との安定性が重要になっている。
光体においては、帯電−露光を繰り返しても所定の画像
濃度とカブリのない画像を形成するうえで、暗部電位と
明部電位との安定性が重要になっている。
【0003】この安定性確保の為に、各種の対策が提案
されている。即ち、支持体から感光層への電荷注入性改
良、支持体と感光層との接着性改良、感光層の塗工性向
上、支持体上の欠陥の被覆などの機能を有する中間層を
支持体と感光層との間に設けること等である。
されている。即ち、支持体から感光層への電荷注入性改
良、支持体と感光層との接着性改良、感光層の塗工性向
上、支持体上の欠陥の被覆などの機能を有する中間層を
支持体と感光層との間に設けること等である。
【0004】また、感光層を電荷発生層と電荷輸送層と
に機能分離した積層構造としたものが提案されている
が、一般に電荷発生層は極めて薄い層例えば厚さ0.5
μm程度の層の形で設けられていることから、支持体表
面の欠陥、汚れ、付着物または傷などが電荷発生層の膜
厚が不均一化する原因となる。電荷発生層の膜厚が不均
一であると、感光体に感度ムラを生じさせるので、電荷
発生層をできるだけ均一なものとすることが要求されて
いる。
に機能分離した積層構造としたものが提案されている
が、一般に電荷発生層は極めて薄い層例えば厚さ0.5
μm程度の層の形で設けられていることから、支持体表
面の欠陥、汚れ、付着物または傷などが電荷発生層の膜
厚が不均一化する原因となる。電荷発生層の膜厚が不均
一であると、感光体に感度ムラを生じさせるので、電荷
発生層をできるだけ均一なものとすることが要求されて
いる。
【0005】このような事情から、電荷発生層と支持体
との間にバリヤー層としての機能、接着層としての機能
および支持体上の欠陥を被覆する機能等を果す中間層を
設けることが提案されている。
との間にバリヤー層としての機能、接着層としての機能
および支持体上の欠陥を被覆する機能等を果す中間層を
設けることが提案されている。
【0006】これまでに感光層と支持体との間に設けら
れる層として、ポリアミド(特開昭48−47344号
公報、特開昭52−25638号公報)、ポリエステル
(特開昭52−20836号公報、特開昭54−267
38号公報)、ポリウレタン(特開昭53−89435
号公報、特開平2−115858号公報)、第4級アン
モニウム塩含有アクリル系重合体(特開昭51−126
149号公報)、カゼイン(特開昭55−103556
号公報)などの樹脂を用いることが知られている。
れる層として、ポリアミド(特開昭48−47344号
公報、特開昭52−25638号公報)、ポリエステル
(特開昭52−20836号公報、特開昭54−267
38号公報)、ポリウレタン(特開昭53−89435
号公報、特開平2−115858号公報)、第4級アン
モニウム塩含有アクリル系重合体(特開昭51−126
149号公報)、カゼイン(特開昭55−103556
号公報)などの樹脂を用いることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
材料を中間層として用いた電子写真感光体では、温湿度
変化に応じて、中間層の電気抵抗が変化することから、
低温低湿下から高温高湿下の全環境に対して常に安定し
た電位特性及び画質を形成し得る感光体を作成すること
が困難であった。
材料を中間層として用いた電子写真感光体では、温湿度
変化に応じて、中間層の電気抵抗が変化することから、
低温低湿下から高温高湿下の全環境に対して常に安定し
た電位特性及び画質を形成し得る感光体を作成すること
が困難であった。
【0008】例えば、中間層の抵抗増大を招く低温低湿
下で感光体を繰り返し使用した場合には、中間層に電荷
が残留する。従って、それに起因する明部電位及び残留
電位の上昇が生じて、コピー画像にカブリが生じたりす
る外に、反転現像を行なう電子写真方式のプリンターに
この種の感光体を用いた場合には、画像が薄くなったり
して、所定の画質を有するコピーが得られないという問
題があった。
下で感光体を繰り返し使用した場合には、中間層に電荷
が残留する。従って、それに起因する明部電位及び残留
電位の上昇が生じて、コピー画像にカブリが生じたりす
る外に、反転現像を行なう電子写真方式のプリンターに
この種の感光体を用いた場合には、画像が薄くなったり
して、所定の画質を有するコピーが得られないという問
題があった。
【0009】一方、中間層の電気抵抗低下を招く高温高
湿下においては、中間層のバリヤー機能低下に起因する
支持体側からのキャリアー注入が増えて、暗部電位の低
下を来たす。その結果、高温高湿下ではコピー画像が薄
くなったりする外に、反転現像を行なう電子写真方式の
プリンターにこの種の感光体を用いた場合には、画像に
黒点状の欠陥(黒ポチ)及びカブリを生じ易くなるとい
った問題があった、また、前述の各公報記載のポリエー
テル化合物とイソシアネート化合物とを塗工後に硬化さ
せて得られる中間層では、電気抵抗低下に起因するカブ
リは減少するもののやはり画像には黒点状の欠陥(黒ポ
チ)が発生しやすいといった問題があった。
湿下においては、中間層のバリヤー機能低下に起因する
支持体側からのキャリアー注入が増えて、暗部電位の低
下を来たす。その結果、高温高湿下ではコピー画像が薄
くなったりする外に、反転現像を行なう電子写真方式の
プリンターにこの種の感光体を用いた場合には、画像に
黒点状の欠陥(黒ポチ)及びカブリを生じ易くなるとい
った問題があった、また、前述の各公報記載のポリエー
テル化合物とイソシアネート化合物とを塗工後に硬化さ
せて得られる中間層では、電気抵抗低下に起因するカブ
リは減少するもののやはり画像には黒点状の欠陥(黒ポ
チ)が発生しやすいといった問題があった。
【0010】従って、本発明の目的は、低温低湿下から
高温高湿下に至る全環境に対して安定した電位特性を保
持すると共に安定した画像を形成し得る電子写真感光体
を提供することにある。
高温高湿下に至る全環境に対して安定した電位特性を保
持すると共に安定した画像を形成し得る電子写真感光体
を提供することにある。
【0011】また、本発明の別の目的は、支持体への密
着性および成膜性に優れた中間層を形成させて、全環境
に対して欠陥の無い良好な画像を形成し得る電子写真感
光体を提供することにある。
着性および成膜性に優れた中間層を形成させて、全環境
に対して欠陥の無い良好な画像を形成し得る電子写真感
光体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の電子
写真感光体は、支持体上に中間層を介して感光層を設け
た電子写真感光体において、該中間層がOH当量の互に
異なるポリオール化合物[I]とポリオール化合物[I
I]及びポリイソシアネート化合物を必須の原料成分と
する反応生成物を含有し、好ましくは[I]がOH当量
500以上、かつ1分子当りの含有官能基数2〜6個の
ポリエーテルポリオール化合物であり、好ましくは[I
I]がOH当量300以下のポリオール化合物であるこ
とを特徴とするものである。
写真感光体は、支持体上に中間層を介して感光層を設け
た電子写真感光体において、該中間層がOH当量の互に
異なるポリオール化合物[I]とポリオール化合物[I
I]及びポリイソシアネート化合物を必須の原料成分と
する反応生成物を含有し、好ましくは[I]がOH当量
500以上、かつ1分子当りの含有官能基数2〜6個の
ポリエーテルポリオール化合物であり、好ましくは[I
I]がOH当量300以下のポリオール化合物であるこ
とを特徴とするものである。
【0013】本発明におけるOH当量はJIS K00
70「化学製品の酸価、けん化価、エステル価、よう素
価、水酸基価及び不けん化物の試験方法」に準拠して求
められた水酸基価の逆数(g/eg−OH)である。
70「化学製品の酸価、けん化価、エステル価、よう素
価、水酸基価及び不けん化物の試験方法」に準拠して求
められた水酸基価の逆数(g/eg−OH)である。
【0014】本発明に用いられるポリエーテルポリオー
ル化合物[I]は、OH当量500以上で、かつその1
分子当りの含有OH基数が2〜6個のポリエーテルポリ
オール化合物である。その外にも、例えば活性水素化合
物に触媒の存在下で炭素原子数2〜10のアルキレンオ
キサイドを単独重合またはその2種以上を共重合させ、
生成物を次にイオン交換法、中和濾過法もしくは吸着法
などの一般的に知られる精製法で処理して触媒を除去し
た後に得られるポリエーテルポリオール化合物である。
また該ポリエーテルポリオールの一部が他の基で置換さ
れていてもよく、置換基としては、フッ素、塩素、ヨウ
素などのハロゲン原子、フェニル、ナフチルなどのアリ
ール基等が挙げられる。
ル化合物[I]は、OH当量500以上で、かつその1
分子当りの含有OH基数が2〜6個のポリエーテルポリ
オール化合物である。その外にも、例えば活性水素化合
物に触媒の存在下で炭素原子数2〜10のアルキレンオ
キサイドを単独重合またはその2種以上を共重合させ、
生成物を次にイオン交換法、中和濾過法もしくは吸着法
などの一般的に知られる精製法で処理して触媒を除去し
た後に得られるポリエーテルポリオール化合物である。
また該ポリエーテルポリオールの一部が他の基で置換さ
れていてもよく、置換基としては、フッ素、塩素、ヨウ
素などのハロゲン原子、フェニル、ナフチルなどのアリ
ール基等が挙げられる。
【0015】かかる活性水素化合物としては、活性水素
基を1分子中に2個以上有する化合物、中でも多価アル
コール類例えば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ソルビトール等;アミン類例えば、
モノエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、2−エチルヘキシルアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン等;ビスフェノールA、ビスフェノールF、
1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)エタン、ビスフェ
ノールAP、アセトフエノン、ハイドロキノンなどの多
価フェノール性活性水素化合物等が挙げられる。
基を1分子中に2個以上有する化合物、中でも多価アル
コール類例えば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ソルビトール等;アミン類例えば、
モノエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、2−エチルヘキシルアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン等;ビスフェノールA、ビスフェノールF、
1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)エタン、ビスフェ
ノールAP、アセトフエノン、ハイドロキノンなどの多
価フェノール性活性水素化合物等が挙げられる。
【0016】炭素原子数2〜10のアルキレンオキサイ
ドとしては例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、ブチレンオキサイド、ヘキセンオキサイド、
シクロヘキセンオキサイド、ノネンオキサイド等のアル
キレンオキサイドである。
ドとしては例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、ブチレンオキサイド、ヘキセンオキサイド、
シクロヘキセンオキサイド、ノネンオキサイド等のアル
キレンオキサイドである。
【0017】触媒としては、一般に塩基性触媒例えばナ
トリウムメトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸リチウム、トリエチルアミン等の塩基性触媒が
一般的であるが、ボロントリフロライド等のルイス酸触
媒も用いることができる。
トリウムメトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸リチウム、トリエチルアミン等の塩基性触媒が
一般的であるが、ボロントリフロライド等のルイス酸触
媒も用いることができる。
【0018】以下に本発明に用いられるポリオール化合
物[I]の例を示す。
物[I]の例を示す。
【0019】
【表1】
【0020】 本発明に用いられるポリオール化合物[II]は、O
H当量300以下であって1分子中に水酸基を2個以上
有する化合物の外に、次の様なものを包含する。即ち、
水酸基を2個以上有する化合物に前記触媒の存在下で前
記炭素数2〜10のアルキレンオキサイドを単独重合、
またはその2種以上を共重合させ、生成物を次にイオン
交換法、中和濾過法、吸着法などの一般的に知られる精
製法で処理することによって触媒を除去した後に得られ
るポリオール化合物である。
H当量300以下であって1分子中に水酸基を2個以上
有する化合物の外に、次の様なものを包含する。即ち、
水酸基を2個以上有する化合物に前記触媒の存在下で前
記炭素数2〜10のアルキレンオキサイドを単独重合、
またはその2種以上を共重合させ、生成物を次にイオン
交換法、中和濾過法、吸着法などの一般的に知られる精
製法で処理することによって触媒を除去した後に得られ
るポリオール化合物である。
【0021】水酸基を1分子中に2個以上有するかかる
化合物としては、多価アルコール例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビトー
ル、スクロース等;フェノール性活性水素化合物例え
ば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビスフェノール
AP、ビスフェノールZ及びハイドロキノンなどのフェ
ノール性活性水素化合物等が挙げられる。
化合物としては、多価アルコール例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビトー
ル、スクロース等;フェノール性活性水素化合物例え
ば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビスフェノール
AP、ビスフェノールZ及びハイドロキノンなどのフェ
ノール性活性水素化合物等が挙げられる。
【0022】以下に本発明に用いられるポリオール化合
物[II]の例を示す。
物[II]の例を示す。
【0023】
【表2】
【0024】 一方、本発明に用いられるポリイソシアネート化合物
としては、例えば2,4−トルエンジイソシアネート、
2,6−トルエンジイソシアネート(商品名TDI−1
00)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMD
I)、イソホロンジイソシアネート、これらの混合物お
よびアダクト体(付加物)等である。
としては、例えば2,4−トルエンジイソシアネート、
2,6−トルエンジイソシアネート(商品名TDI−1
00)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMD
I)、イソホロンジイソシアネート、これらの混合物お
よびアダクト体(付加物)等である。
【0025】また、上記ポリイソシアネート化合物は、
ブロックイソシアネート体(末端のイソシアネート基を
保護処理したもの)の形で用いることができる。
ブロックイソシアネート体(末端のイソシアネート基を
保護処理したもの)の形で用いることができる。
【0026】ブロック化剤(末端処理剤)としては例え
ば、メチルエチルケトオキシム(MEKO)、フェノー
ル、カプロラクタム、アセト酢酸エチル、メタノール、
亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。
ば、メチルエチルケトオキシム(MEKO)、フェノー
ル、カプロラクタム、アセト酢酸エチル、メタノール、
亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。
【0027】ブロック化は、ポリイソシアネート化合物
中に上記ブロック化剤を加え、30〜90℃で0.5〜
2時間反応させることによって行なうことができる。
中に上記ブロック化剤を加え、30〜90℃で0.5〜
2時間反応させることによって行なうことができる。
【0028】本発明に用いられるポリオール化合物とポ
リイソシアネート化合物の反応生成物を含有する中間層
を形成する方法としては、前述のポリオール化合物
[I]、[II]及びポリイソシアネート化合物を含む
混合物を塗工後に加熱硬化させても、あらかじめ前述の
ポリオール化合物[I]、[II]及びポリイソシアネ
ート化合物を含む重合体を合成し、これを適当な溶剤中
に溶解して塗工後に乾燥して形成させてもよい。
リイソシアネート化合物の反応生成物を含有する中間層
を形成する方法としては、前述のポリオール化合物
[I]、[II]及びポリイソシアネート化合物を含む
混合物を塗工後に加熱硬化させても、あらかじめ前述の
ポリオール化合物[I]、[II]及びポリイソシアネ
ート化合物を含む重合体を合成し、これを適当な溶剤中
に溶解して塗工後に乾燥して形成させてもよい。
【0029】また、ポリオール化合物にポリイソシアネ
ート化合物を反応させたポリオキシアルキレンセグメン
ト含有ポリイソシアネート化合物、該ポリイソシアネー
ト化合物のイソシアネート基末端をブロック化剤でブロ
ックイソシアネート体としたもの、および該ポリイソシ
アネート化合物のイソシアネート基末端にポリオキシア
ルキレンポリオールなどのポリオールを付加させた化合
物などをあらかじめ合成しておき、この化合物を含む塗
料の形で塗工後加熱硬化して中間層を形成することもで
きる。
ート化合物を反応させたポリオキシアルキレンセグメン
ト含有ポリイソシアネート化合物、該ポリイソシアネー
ト化合物のイソシアネート基末端をブロック化剤でブロ
ックイソシアネート体としたもの、および該ポリイソシ
アネート化合物のイソシアネート基末端にポリオキシア
ルキレンポリオールなどのポリオールを付加させた化合
物などをあらかじめ合成しておき、この化合物を含む塗
料の形で塗工後加熱硬化して中間層を形成することもで
きる。
【0030】このポリオール化合物とポリイソシアネー
ト化合物との反応では、反応促進に触媒を用いることが
できる。この反応促進用触媒としては、アミン系触媒例
えば、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、
トリエチレンジアミン等;金属塩触媒例えば、オクチル
酸亜鉛、オクチル酸スズ、ジブチルスズジラウレート等
が挙げられる。
ト化合物との反応では、反応促進に触媒を用いることが
できる。この反応促進用触媒としては、アミン系触媒例
えば、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、
トリエチレンジアミン等;金属塩触媒例えば、オクチル
酸亜鉛、オクチル酸スズ、ジブチルスズジラウレート等
が挙げられる。
【0031】さらに、本発明で用いられるポリオールと
ポリイソシアネートとの反応割合は、水酸基とイソシア
ネート基との完納基の当量比でNCO基/OH基が1.
0〜2.0の範囲が好ましい。
ポリイソシアネートとの反応割合は、水酸基とイソシア
ネート基との完納基の当量比でNCO基/OH基が1.
0〜2.0の範囲が好ましい。
【0032】本発明の中間層は、前述のポリオール化合
物とポリイソシアネート化合物との反応生成物を含有す
る1層のみで構成されていてもよいが、複数の層で構成
されていて、少なくとも1層には上記反応生成物を含有
するものでも良い。
物とポリイソシアネート化合物との反応生成物を含有す
る1層のみで構成されていてもよいが、複数の層で構成
されていて、少なくとも1層には上記反応生成物を含有
するものでも良い。
【0033】中間層が複数の層で構成される場合に、上
記反応生成物を含まない中間層の素材としては、ポリア
ミド、ポリエステル、フェノール樹脂等の樹脂材料を用
いることができる。
記反応生成物を含まない中間層の素材としては、ポリア
ミド、ポリエステル、フェノール樹脂等の樹脂材料を用
いることができる。
【0034】また、本発明の中間層は必要に応じて他の
樹脂、添加剤、導電性物質等を加えた系で構成されてい
てもよい。導電性物質としては、アルミニウム、銅、ニ
ッケル、銀などの金属粉体、金属短繊維、酸化アンチモ
ン、酸化インジウム、酸化スズなどの導電性金属酸化
物、カーボンファイバー、カーボンブラック、グラファ
イト粉体またはこれらの導電性物質で表面を被覆した導
電性粉体などが挙げられる。
樹脂、添加剤、導電性物質等を加えた系で構成されてい
てもよい。導電性物質としては、アルミニウム、銅、ニ
ッケル、銀などの金属粉体、金属短繊維、酸化アンチモ
ン、酸化インジウム、酸化スズなどの導電性金属酸化
物、カーボンファイバー、カーボンブラック、グラファ
イト粉体またはこれらの導電性物質で表面を被覆した導
電性粉体などが挙げられる。
【0035】本発明の中間層の厚さは、電子写真特性お
よび支持体上の欠陥を考慮して設定されるものであり、
0.1〜50μm程度まで設定し得るが、通常は0.5
〜30μmが好適である。中間層の塗工は浸漬コーティ
ング、スプレーコーティング、ロールコーティングなど
の方法で行なうことができる。
よび支持体上の欠陥を考慮して設定されるものであり、
0.1〜50μm程度まで設定し得るが、通常は0.5
〜30μmが好適である。中間層の塗工は浸漬コーティ
ング、スプレーコーティング、ロールコーティングなど
の方法で行なうことができる。
【0036】本発明においては、感光層は単一層型で
も、電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した積層構造型
でも良い。
も、電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した積層構造型
でも良い。
【0037】積層構造型感光体の電荷発生層はアゾ顔
料、キノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、イ
ンジゴ顔料、アズレニウム塩顔料、フタロシアニン顔料
などの電荷発生物質をポリビニルブチラール、ポリスチ
レン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリビニルピロ
リドン、エチルセルロース、酢酸酪酸セルロースなどの
樹脂を含有する溶液中に分散させて、この分散液を前述
の中間層の上に塗工することによって形成できる。この
ような、電荷発生層の膜厚は、5μm以下、好ましくは
0.05〜2μmである。
料、キノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、イ
ンジゴ顔料、アズレニウム塩顔料、フタロシアニン顔料
などの電荷発生物質をポリビニルブチラール、ポリスチ
レン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリビニルピロ
リドン、エチルセルロース、酢酸酪酸セルロースなどの
樹脂を含有する溶液中に分散させて、この分散液を前述
の中間層の上に塗工することによって形成できる。この
ような、電荷発生層の膜厚は、5μm以下、好ましくは
0.05〜2μmである。
【0038】電荷発生層の上に設けられる電荷輸送層は
下記の電荷輸送性物質を成膜性を有する樹脂の溶液に溶
解させた塗工液を用いて形成され得る。
下記の電荷輸送性物質を成膜性を有する樹脂の溶液に溶
解させた塗工液を用いて形成され得る。
【0039】主鎖または側鎖にビフェニレン、アントラ
セン、ピレン、フェナントレンなどの構造を有する多環
芳香族化合物、インドール、カルバゾール、オキサジア
ゾール、ピラゾリンなどの含窒素環式化合物、トリアリ
ールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物
など、このような成膜性を有する樹脂としては、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エステ
ル、ポリスチレンなどが挙げられる。
セン、ピレン、フェナントレンなどの構造を有する多環
芳香族化合物、インドール、カルバゾール、オキサジア
ゾール、ピラゾリンなどの含窒素環式化合物、トリアリ
ールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物
など、このような成膜性を有する樹脂としては、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エステ
ル、ポリスチレンなどが挙げられる。
【0040】電荷輸送層の厚さは5〜40μm、好まし
くは10〜30μmである。
くは10〜30μmである。
【0041】また、積層構造型感光体は、電荷輸送層の
上に電荷発生層が積層された構造であってもよい。
上に電荷発生層が積層された構造であってもよい。
【0042】単一層型感光体の場合には、前述したよう
な電荷発生物質と電荷輸送物質を樹脂中に含有させて形
成させることができる。
な電荷発生物質と電荷輸送物質を樹脂中に含有させて形
成させることができる。
【0043】また、本発明では、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマ
ー層、前述した電荷発生物質の蒸着層、セレン蒸着層、
セレン−テルル蒸着層、アモルファスシリコン層なども
感光層に用いることができる。
ル、ポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマ
ー層、前述した電荷発生物質の蒸着層、セレン蒸着層、
セレン−テルル蒸着層、アモルファスシリコン層なども
感光層に用いることができる。
【0044】一方、本発明で用いられる支持体は導電性
を有するものであれば、何れのものでもよい。
を有するものであれば、何れのものでもよい。
【0045】例えばアルミニウム、銅、クロム、ニッケ
ル、亜鉛、ステンレスなどの金属をシリンダー状または
シート状に成型したもの、アルミニウム又は銅などの金
属箔をプラスチックフィルム、紙などにラミネートした
もの、アルミニウム、酸化インジウム、酸化スズなどを
プラスチックフィルムに蒸着したもの、あるいは、導電
性物質を単独または適当なバインダー樹脂とともに塗布
して導電層を設けたプラスチックフィルム、紙などが挙
げられる。
ル、亜鉛、ステンレスなどの金属をシリンダー状または
シート状に成型したもの、アルミニウム又は銅などの金
属箔をプラスチックフィルム、紙などにラミネートした
もの、アルミニウム、酸化インジウム、酸化スズなどを
プラスチックフィルムに蒸着したもの、あるいは、導電
性物質を単独または適当なバインダー樹脂とともに塗布
して導電層を設けたプラスチックフィルム、紙などが挙
げられる。
【0046】本発明の電子写真感光体は、複写機、レー
ザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式
プリンターなどの電子写真装置一般に適用し得るが、さ
らに電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印
刷、製版、ファクシミリなどの装置にも幅広く適用し得
るものである。
ザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式
プリンターなどの電子写真装置一般に適用し得るが、さ
らに電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印
刷、製版、ファクシミリなどの装置にも幅広く適用し得
るものである。
【0047】以下に、具体的実施例を挙げて、本発明を
さらに詳しく説明する。
さらに詳しく説明する。
【0048】第1図において、11は像担持体としての
ドラム型電子写真感光体であり、軸11aを中心に矢印
方向に所定の周速度で回転駆動される。該電子写真感光
体11はその回転過程で、帯電手段12によって、その
周面に正又は負の所定電位の均一帯電を受け、次いで露
光部13において、不図示の像露光手段により、光像露
光L(スリット露光、レーザービーム走査露光等)を受
ける。これにより、電子写真感光体周面に露光像に対応
した静電潜像が順次形成される。
ドラム型電子写真感光体であり、軸11aを中心に矢印
方向に所定の周速度で回転駆動される。該電子写真感光
体11はその回転過程で、帯電手段12によって、その
周面に正又は負の所定電位の均一帯電を受け、次いで露
光部13において、不図示の像露光手段により、光像露
光L(スリット露光、レーザービーム走査露光等)を受
ける。これにより、電子写真感光体周面に露光像に対応
した静電潜像が順次形成される。
【0049】その静電潜像は次いで現像手段14でトト
ナー現像され、そのトナー現像像が転写手段15によ
り、不図示の給紙部から電子写真感光体11と転写手段
15との間に電子写真感光体11の回転と同期取りされ
て給送された転写材Pの面に順次転写される。
ナー現像され、そのトナー現像像が転写手段15によ
り、不図示の給紙部から電子写真感光体11と転写手段
15との間に電子写真感光体11の回転と同期取りされ
て給送された転写材Pの面に順次転写される。
【0050】像転写を受けた転写材Pは電子写真感光体
面から分離されて像定着手段11へ導入されて像定着を
受け、複写物(コピー)として機外へプリントアウトさ
れる。
面から分離されて像定着手段11へ導入されて像定着を
受け、複写物(コピー)として機外へプリントアウトさ
れる。
【0051】像転写後の電子写真感光体11の表面はク
リーニング手段16によって転写残りトナーの除去を受
けて清浄面化されて繰り返して像形成に使用される。
リーニング手段16によって転写残りトナーの除去を受
けて清浄面化されて繰り返して像形成に使用される。
【0052】電子写真感光体11の均一帯電手段12と
してはコロナ帯電装置が一般に広く使用されている。ま
た、転写装置15としても、コロナ転写手段が広く一般
に使用されている。電子写真装置として、上述の電子写
真感光体11、現像手段14及びクリーニング手段16
等の構成要素のうち、複数のものを装置ユニットとして
一体に結合して構成し、このユニットを装置本体に対し
て着脱自在に構成しても良い。例えば、電子写真感光体
11とクリーニング手段16とを一体化して単一の装置
ユニットとし、装置本体のレール等の案内手段を用いて
着脱自在の構成にしても良い。
してはコロナ帯電装置が一般に広く使用されている。ま
た、転写装置15としても、コロナ転写手段が広く一般
に使用されている。電子写真装置として、上述の電子写
真感光体11、現像手段14及びクリーニング手段16
等の構成要素のうち、複数のものを装置ユニットとして
一体に結合して構成し、このユニットを装置本体に対し
て着脱自在に構成しても良い。例えば、電子写真感光体
11とクリーニング手段16とを一体化して単一の装置
ユニットとし、装置本体のレール等の案内手段を用いて
着脱自在の構成にしても良い。
【0053】この際に、上記の装置ユニットの方に帯電
手段12及び/又は現像手段14を伴って構成しても良
い。
手段12及び/又は現像手段14を伴って構成しても良
い。
【0054】また、光像露光Lは電子写真装置を複写機
又はプリンターとして使用する場合には、原稿からの反
射光、透過光又は原稿を読み取り信号化し、この信号に
よってレーザービームの走査、発光ダイオードアレイの
駆動又は液晶シャッターアレイの駆動等によって行なわ
れる。
又はプリンターとして使用する場合には、原稿からの反
射光、透過光又は原稿を読み取り信号化し、この信号に
よってレーザービームの走査、発光ダイオードアレイの
駆動又は液晶シャッターアレイの駆動等によって行なわ
れる。
【0055】また、ファクシミリのプリンターとして使
用する場合には、光像露光Lは受信データをプリントす
る為の露光になる。第1図はこの場合の1例をブロック
図で示したものである。
用する場合には、光像露光Lは受信データをプリントす
る為の露光になる。第1図はこの場合の1例をブロック
図で示したものである。
【0056】第2図において、コントローラ22は画像
読み取り部20とプリンター29とを制御する。コント
ローラ22の全体はCPU22によって制御されてい
る。画像読み取り部からの読み取りデータは送信回路2
3を通して相手局に送信される。
読み取り部20とプリンター29とを制御する。コント
ローラ22の全体はCPU22によって制御されてい
る。画像読み取り部からの読み取りデータは送信回路2
3を通して相手局に送信される。
【0057】相手局から受けたデータは受信回路22を
通してプリンター29に送られる。画像メモリ26に
は、所定の画像データが記憶される。プリンターコント
ローラ22はプリンター29を制御している。24は電
話である。
通してプリンター29に送られる。画像メモリ26に
は、所定の画像データが記憶される。プリンターコント
ローラ22はプリンター29を制御している。24は電
話である。
【0058】回線25から受信された画像(回線を介し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は受信回路
22で復調された後に、CPU22で画像情報の復号処
理が行なわれて順次画像メモリ26に格納される。そし
て、少なくとも2頁分の画像が画像メモリ26に格納さ
れると、その頁の画像記録を行なう。CPU22は画像
メモリ26から2頁分の画像情報を読み出してプリンタ
ーコントローラ22に復号化された2頁分の画像情報を
送出する。プリンターコントローラ22はCPU22か
らの2頁分の画像情報を受け取ると、その頁の画像情報
記録を行なうべく、プリンター29を制御する。なお、
CPU22はプリンター29による記録中に次の頁分の
受信を行なっている。
て接続されたリモート端末からの画像情報)は受信回路
22で復調された後に、CPU22で画像情報の復号処
理が行なわれて順次画像メモリ26に格納される。そし
て、少なくとも2頁分の画像が画像メモリ26に格納さ
れると、その頁の画像記録を行なう。CPU22は画像
メモリ26から2頁分の画像情報を読み出してプリンタ
ーコントローラ22に復号化された2頁分の画像情報を
送出する。プリンターコントローラ22はCPU22か
らの2頁分の画像情報を受け取ると、その頁の画像情報
記録を行なうべく、プリンター29を制御する。なお、
CPU22はプリンター29による記録中に次の頁分の
受信を行なっている。
【0059】以上の様に、本発明の電子写真感光体を装
着した電子写真装置をプリンターとして、画像の受信と
記録とを行なうことができる。
着した電子写真装置をプリンターとして、画像の受信と
記録とを行なうことができる。
【0060】
【0061】
【実施例1】 ポリオール化合物[I] 1 13.3 部 ポリオール化合物[II]D 3.3 部 ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI) 3.4 部 ジブチルスズジラウレート(DBTL) 0.02部 メチルエチルケトン(MEK) 80 部 を溶解し、中間層用塗料を調製した。
【0062】この塗料をアルミニウムシリンダー(外径
30mm×長さ360mm)上に浸漬塗布し、150℃で3
0分間乾燥及び硬化させて、膜厚3.0μmの中間層を
形成させた。
30mm×長さ360mm)上に浸漬塗布し、150℃で3
0分間乾燥及び硬化させて、膜厚3.0μmの中間層を
形成させた。
【0063】次に、構造式
【0064】
【化1】
【0065】 のジスアゾ顔料 4 部 ポリビニルブチラール 2 部 (ブチラール化率 68%、重量平均分子量 24000) シクロヘキサノン 34 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
8時間混合分散した後、テトラヒドロフラン(THF)
60部を加えて電荷発生層用の塗工液を調製した。この
塗工液を上記中間層上に浸漬塗布し、80℃で15分間
乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.2μm)を形成させ
た。
8時間混合分散した後、テトラヒドロフラン(THF)
60部を加えて電荷発生層用の塗工液を調製した。この
塗工液を上記中間層上に浸漬塗布し、80℃で15分間
乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.2μm)を形成させ
た。
【0066】次に、構造式
【0067】
【化2】
【0068】 のヒドラゾン化合物 10 部 ビスフェノールZ系ポリカーボネート 10 部 (重量平均分子量 30000) ジクロルメタン 10 部 モノクロルベンゼン 50 部 を混合溶解させて電荷輸送層用塗工液を調製した。この
塗工液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、110℃で6
0分間乾燥させて、電荷輸送層(膜厚20μm)を形成
させた。
塗工液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、110℃で6
0分間乾燥させて、電荷輸送層(膜厚20μm)を形成
させた。
【0069】このようにして製造した電子写真感光体を
複写機に装着し、帯電−露光−現像−転写−クリーニン
グのプロセスを0.8秒サイクルで繰り返した。
複写機に装着し、帯電−露光−現像−転写−クリーニン
グのプロセスを0.8秒サイクルで繰り返した。
【0070】この感光体に対して低温低湿(15℃、1
5%RH)の環境で電子写真特性の評価を行なった。そ
の結果、表3に示すように、この感光体では、暗部電位
(VD )と明部電位(VL )との間に大きな差を形成さ
せることができて、十分な電位コントラストを得ること
ができた。さらに、連続1000枚の画像を出したとこ
ろ、明部電位(VL )の上昇もなく、非常に安定した画
像が得られた。
5%RH)の環境で電子写真特性の評価を行なった。そ
の結果、表3に示すように、この感光体では、暗部電位
(VD )と明部電位(VL )との間に大きな差を形成さ
せることができて、十分な電位コントラストを得ること
ができた。さらに、連続1000枚の画像を出したとこ
ろ、明部電位(VL )の上昇もなく、非常に安定した画
像が得られた。
【0071】
【実施例2〜4】中間層用塗料用に次の各処方から調製
した溶液を用いたほか、実施例1と同様にして電子写真
感光体を製造し、それぞれ実施例2〜4とした。
した溶液を用いたほか、実施例1と同様にして電子写真
感光体を製造し、それぞれ実施例2〜4とした。
【0072】
【実施例2の処方】 ポリオール化合物[I] 3 11.9 部 ポリオール化合物[II]E 5.1 部 TDI 3.0 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部
【0073】
【実施例3の処方】 ポリオール化合物[I] 4 7.3 部 ポリオール化合物[II]F 7.3 部 HMDIのメチルエチルケトオキシム(MEKO)ブロック体 5.4 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部
【0074】
【実施例4の処方】 ポリオール化合物[I] 9 14.3 部 ポリオール化合物[II]K 1.6 部 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 4.1 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部 これらの感光体を実施例1と同様にして評価したとこ
ろ、いずれの感光体も暗部電位(VD )と明部電位(V
L )との間に大差を示して、十分な電位コントラストを
形成し得るとともに、連続1000枚の画像出しを行な
っても、明部電位(VL )の上昇がほとんどないという
非常に安定した状態で画像を形成した。
ろ、いずれの感光体も暗部電位(VD )と明部電位(V
L )との間に大差を示して、十分な電位コントラストを
形成し得るとともに、連続1000枚の画像出しを行な
っても、明部電位(VL )の上昇がほとんどないという
非常に安定した状態で画像を形成した。
【0075】この結果を表3に示す。
【0076】
【実施例5】 ポリオール化合物[I] 5 31.5部 ポリオール化合物[II]D 7.9部 TDI 10.6部 を混合物を撹拌しながら90℃で3時間反応させて反応
生成物(重合体)を合成した。
生成物(重合体)を合成した。
【0077】 上記反応生成物 10 部 MEK 60 部 ジクロロメタン 30 部 から調製した溶液を塗工液として用いたほかには、実施
例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
【0078】この感光体を実施例1と同様にして評価し
たところ、暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間
に大差が生じて、十分な電位コントラストが形成され得
られるとともに連続1000枚の画像出しを行なって
も、明部電位(VL )の上昇がほとんどなく非常に安定
した状態で画像を形成した。
たところ、暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間
に大差が生じて、十分な電位コントラストが形成され得
られるとともに連続1000枚の画像出しを行なって
も、明部電位(VL )の上昇がほとんどなく非常に安定
した状態で画像を形成した。
【0079】この結果を表3に示す。
【0080】
【比較例1及び2】中間層用塗料に下記の各処方から調
製した溶液を用いたほか、それぞれ実施例1と同様にし
て電子写真感光体を製造し、それぞれ比較例1,2とし
た。
製した溶液を用いたほか、それぞれ実施例1と同様にし
て電子写真感光体を製造し、それぞれ比較例1,2とし
た。
【0081】
【比較例1の処方】 アルコール可溶性共重合ナイロン 5 部 [商品名:アミランCM−8000(東レ(株)製)] メタノール 95 部
【0082】
【比較例2の処方】 ポリエステルポリオール 14 部 [商品名:ニッポラン125(日本ポリウレタン工業(株)製] TDI 6 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部 これらの感光体を実施例1と同様にして評価したとこ
ろ、いずれの感光体においても、連続1000枚の繰り
返し画像出しで明部電位(VL )が上昇し、画像上には
カブリが生じるようになった。
ろ、いずれの感光体においても、連続1000枚の繰り
返し画像出しで明部電位(VL )が上昇し、画像上には
カブリが生じるようになった。
【0083】この結果を表3に示す。
【0084】さらに、実施例1〜5並びに比較例1及び
2の中間層に対して、碁盤目剥離試験(JISK540
0「塗料一般試験方法」記載の方法に準拠して)を行な
った。
2の中間層に対して、碁盤目剥離試験(JISK540
0「塗料一般試験方法」記載の方法に準拠して)を行な
った。
【0085】実施例1〜5では、いずれの中間層もアル
ミニウムシリンダーへ良好な密着性を示し、該層の剥離
は全く見られなかった。
ミニウムシリンダーへ良好な密着性を示し、該層の剥離
は全く見られなかった。
【0086】一方、比較例1では剥離率25%、比較例
2では剥離率29%が認められた。
2では剥離率29%が認められた。
【0087】
【表3】
【0088】
【実施例6】 レゾール型フェノール樹脂 25 部 導電性酸化チタン粉体(酸化アンチモン10%含有酸化スズで被覆)50 部 メチルセロソルブ 20 部 メタノール 5 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
2時間混合分散して第1中間層用の塗料を調製した。
2時間混合分散して第1中間層用の塗料を調製した。
【0089】この塗料をアルミニウムシリンダー(外径
30mm×長さ260mm)上に浸漬塗布し、140℃で3
0分間乾燥させて、第1中間層(膜厚20μm)を形成
させた。
30mm×長さ260mm)上に浸漬塗布し、140℃で3
0分間乾燥させて、第1中間層(膜厚20μm)を形成
させた。
【0090】次に、前述した ポリオール化合物[I]13 7.7 部 ポリオール化合物[II]G 5.1 部 TDIのMEKOブロック体 7.2 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部 を混合溶解し、第2中間層用の塗料を調製した。
【0091】この塗料を上記第1中間層上に浸漬塗布
し、150℃で20分間乾燥及び硬化させて、第2中間
層(膜厚0.6μm)を形成させた。
し、150℃で20分間乾燥及び硬化させて、第2中間
層(膜厚0.6μm)を形成させた。
【0092】次に、構造式
【0093】
【化3】
【0094】 のジスアゾ顔料 3 部 ポリビニルベンザール 2 部 (ベンザール化率 80%、重量平均分子量 11000) シクロヘキサノン 35 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
12時間混合分散した後、メチルエチルケトン(ME
K)60部を加えて電荷発生層用の塗工液を調製した。
この塗工液を上記第2中間層上に浸漬塗布し、80℃で
20分間乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.2μm)を
形成させた。
12時間混合分散した後、メチルエチルケトン(ME
K)60部を加えて電荷発生層用の塗工液を調製した。
この塗工液を上記第2中間層上に浸漬塗布し、80℃で
20分間乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.2μm)を
形成させた。
【0095】次に、構造式
【0096】
【化4】
【0097】 のスチリル化合物 10 部 ビスフェノールZポリカーボネート 10 部 (重量平均分子量 30000) ジクロルメタン 15 部 モノクロルベンゼン 45 部 を混合溶解して電荷輸送層用の塗工液を調製した。この
塗工液を上記電荷輸送層上に浸漬塗布し、120℃で6
0分間乾燥させて、電荷輸送層(膜厚18μm)を形成
させた。
塗工液を上記電荷輸送層上に浸漬塗布し、120℃で6
0分間乾燥させて、電荷輸送層(膜厚18μm)を形成
させた。
【0098】このようにして製造した各電子写真感光体
を反転現像方式のレーザープリンターに装着し、帯電−
露光−現像−転写−クリーニングのプロセスを1.5秒
サイクルで繰り返す方式で常温常湿(23℃、50%R
H)および高温高湿下(30℃、85%RH)の環境で
電子写真特性の評価を行なった。
を反転現像方式のレーザープリンターに装着し、帯電−
露光−現像−転写−クリーニングのプロセスを1.5秒
サイクルで繰り返す方式で常温常湿(23℃、50%R
H)および高温高湿下(30℃、85%RH)の環境で
電子写真特性の評価を行なった。
【0099】その結果、表4に示すように実施例6の感
光体では、暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間
に大きな差が生じて、十分な電位コントラストが得られ
たとともに、高温高湿下でも暗部電位(VD)が安定
し、黒点状の欠陥(黒ポチ)及びカブリの何れも無い良
好な画像が得られた。
光体では、暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間
に大きな差が生じて、十分な電位コントラストが得られ
たとともに、高温高湿下でも暗部電位(VD)が安定
し、黒点状の欠陥(黒ポチ)及びカブリの何れも無い良
好な画像が得られた。
【0100】
【実施例7〜10】第2中間層用の塗料に下記の各処方
から調製した溶液を用いたほかは、実施例6と同様にし
て電子写真感光体を製造し、それぞれ実施例7〜10と
した。
から調製した溶液を用いたほかは、実施例6と同様にし
て電子写真感光体を製造し、それぞれ実施例7〜10と
した。
【0101】
【実施例7の処方】 ポリオール化合物[I] 10 2.3 部 ポリオール化合物[II]O 9.0 部 HMDIのフェノールブロック体 8.7 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部
【0102】
【実施例8の処方】 ポリオール化合物[I] 17 10.5部 ポリオール化合物[II]L 2.6 部 MDIのMEKOブロック体 6.9 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部
【0103】
【実施例9の処方】 ポリオール化合物[I]19 13.1 部 ポリオール化合物[II]C 0.7 部 TDIのMEKOブロック体 6.2 部 DBTL 0.04部 MEK 80 部
【0104】
【実施例10の処方】 ポリオール化合物[I]7 5.1 部 ポリオール化合物[II]M 7.5 部 HMDIの三量アダクト体(イソシアヌレート) 7.4 部 オクチル酸スズ 0.02部 MEK 80 部 これらの感光体を実施例6と同様にして評価したとこ
ろ、いずれも高温高湿下でも暗部電位(VD )は安定
し、黒点状の欠陥(黒ポチ)、カブリのない良好な画像
が得られた。
ろ、いずれも高温高湿下でも暗部電位(VD )は安定
し、黒点状の欠陥(黒ポチ)、カブリのない良好な画像
が得られた。
【0105】この結果を表4に示す。
【0106】
【比較例3〜5】第2中間層用塗料に下記の各処方から
調製した溶液を用いたほかは、実施例6と同様にして電
子写真感光体を製造し、それぞれ比較例3〜5とした。
調製した溶液を用いたほかは、実施例6と同様にして電
子写真感光体を製造し、それぞれ比較例3〜5とした。
【0107】
【比較例3の処方】 N−メトキシメチル化6−ナイロン 5 部 (重量平均分子量 50000、メトキシメチル基置換率28%) メタノール 95 部
【0108】
【比較例4の処方】 ポリ(オキシプロピレン)トリオール 15 部 (水酸基価 170mgKOH/g ) TDI 5 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部
【0109】
【比較例5の処方】 ポリオール化合物[I]13 15.5 部 TDIのMEKOブロック体 4.5 部 DBTL 0.02部 MEK 80 部 これらの感光体を実施例6と同様にして評価したとこ
ろ、比較例3では高温高湿下になると帯電能が悪化し、
暗部電位(VD )の低下が見られると共に、画像上には
黒点状の欠陥(黒ポチ)及びカブリが発生した。一方、
比較例4及び5では高温高湿下の帯電能悪化は見られな
かったが、画像上には黒点状の欠陥(黒ポチ)が発生し
た。
ろ、比較例3では高温高湿下になると帯電能が悪化し、
暗部電位(VD )の低下が見られると共に、画像上には
黒点状の欠陥(黒ポチ)及びカブリが発生した。一方、
比較例4及び5では高温高湿下の帯電能悪化は見られな
かったが、画像上には黒点状の欠陥(黒ポチ)が発生し
た。
【0110】この結果を表4に示す。
【0111】さらに、実施例6〜10及び比較例3〜5
の第2中間層に対しても、碁盤目剥離試験(JISK5
400「塗料の一般試験方法」記載の方法)を行なっ
た。
の第2中間層に対しても、碁盤目剥離試験(JISK5
400「塗料の一般試験方法」記載の方法)を行なっ
た。
【0112】実施例6〜10の第2中間層はいずれもフ
ェノールル樹脂系第1中間層へ良好な密着性を示し、該
層の剥離は全く見られなかった。
ェノールル樹脂系第1中間層へ良好な密着性を示し、該
層の剥離は全く見られなかった。
【0113】一方、比較例3,4及び5では、剥離率そ
れぞれ22%、35%、31%が認められた。
れぞれ22%、35%、31%が認められた。
【0114】
【表4】
【0115】
【実施例11】前述の ポリオール化合物[I]11 15.6 部 ポリオール化合物[II]M 1.7 部 TDIのMEKOオキシムブロック体 2.7 部 導電性酸化チタン粉体 20 部 (酸化アンチモン9%含有酸化スズで被覆した) ルチル型酸化チタン粉体 20 部 DBTL 0.02部 MEK 40 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
3時間混合分散して第1中間層用の塗料を調製した。
3時間混合分散して第1中間層用の塗料を調製した。
【0116】
【0117】この塗料をアルミニウムシリンダー(外径
60mm×長さ260mm)上に浸漬塗布し、150℃で3
0分間乾燥させて、第1中間層(膜厚15μm)を形成
させた。
60mm×長さ260mm)上に浸漬塗布し、150℃で3
0分間乾燥させて、第1中間層(膜厚15μm)を形成
させた。
【0118】次に、実施例6で用いた第2中間層塗料を
上記第1中間層上に浸漬塗布し、150℃で20分間乾
燥及び硬化させて、第2中間層(膜厚0.6μm)を形
成させた。
上記第1中間層上に浸漬塗布し、150℃で20分間乾
燥及び硬化させて、第2中間層(膜厚0.6μm)を形
成させた。
【0119】次に、構造式
【0120】
【化5】
【0121】 のジスアゾ顔料 4 部 ポリビニルブチラール 2 部 (ブチラール化率 71%、重量平均分子量 18000) シクロヘキサノン 34 部 をガラスビーズ(直径1mm)を用いたサンドミル装置で
6時間混合分散した後、メチルエチルケトン(MEK)
60部を加えて電荷発生層用の塗工液を調製した。この
塗工液を上記第2中間層上に浸漬塗布し、80℃で15
分間乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.3μm)を形成
させた。
6時間混合分散した後、メチルエチルケトン(MEK)
60部を加えて電荷発生層用の塗工液を調製した。この
塗工液を上記第2中間層上に浸漬塗布し、80℃で15
分間乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.3μm)を形成
させた。
【0122】次に、実施例6で用いた電荷輸送層用溶液
を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で60分間
乾燥させて、電荷輸送層(膜厚22μm)を形成した。
を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で60分間
乾燥させて、電荷輸送層(膜厚22μm)を形成した。
【0123】このようにして製造した電子写真感光体を
複写機に装着し、帯電−露光−現像−転写−クリーニン
グのプロセスを0.6秒サイクルで繰り返す方式で低温
低湿(10℃、10%RH)の環境で電子写真特性の評
価を行なった。その結果、表5に示すように、この感光
体は暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間に大差
が生じて、十分な電位コントラストが形成された。さら
に、この感光体に対して連続1000枚の画像出しを行
なったところ、明部電位(VL )の上昇もなく非常に安
定した状態で画像が形成された。
複写機に装着し、帯電−露光−現像−転写−クリーニン
グのプロセスを0.6秒サイクルで繰り返す方式で低温
低湿(10℃、10%RH)の環境で電子写真特性の評
価を行なった。その結果、表5に示すように、この感光
体は暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間に大差
が生じて、十分な電位コントラストが形成された。さら
に、この感光体に対して連続1000枚の画像出しを行
なったところ、明部電位(VL )の上昇もなく非常に安
定した状態で画像が形成された。
【0124】
【実施例12及び13】第2中間層用塗料に下記の処方
で調製した溶液を用いたほかは、実施例11と同様にし
て電子写真感光体を製造し、実施例12とした。
で調製した溶液を用いたほかは、実施例11と同様にし
て電子写真感光体を製造し、実施例12とした。
【0125】 アルコール可溶性共重合ナイロン 3 部 (東レ(株)製 アミランCM−8000) N−メトキシメチル化6ナイロン 3 部 (重量平均分子量150000、メトキシメチル基置換率30%) メタノール 94 部 また、第2中間層を設けなかったほかには実施例11と
同様にして第1中間層、電荷発生層および電荷輸送層を
形成させて、電子写真感光体を製造し実施例13とし
た。
同様にして第1中間層、電荷発生層および電荷輸送層を
形成させて、電子写真感光体を製造し実施例13とし
た。
【0126】これらの感光体を実施例11と同様にして
評価したところ、暗部電位(VD )と明部電位(VL )
との間に大差が生じて、十分な電位コントラストが得ら
れるとともに、連続1000枚の画像出しを行なって
も、明部電位(VL )の上昇がほとんどなく非常に安定
した状態で画像が形成された。
評価したところ、暗部電位(VD )と明部電位(VL )
との間に大差が生じて、十分な電位コントラストが得ら
れるとともに、連続1000枚の画像出しを行なって
も、明部電位(VL )の上昇がほとんどなく非常に安定
した状態で画像が形成された。
【0127】この結果を表5に示す。
【0128】
【比較例6及び7】第1中間層用塗料用に下記の処方で
実施例11と同様に分散した塗工液を用いたほかは、実
施例12および13と同様にして電子写真感光体を製造
し、それぞれ比較例5,6とした。
実施例11と同様に分散した塗工液を用いたほかは、実
施例12および13と同様にして電子写真感光体を製造
し、それぞれ比較例5,6とした。
【0129】 レゾール型フェノール樹脂 20 部 導電性酸化チタン粉体 20 部 (酸化アンチモン8%含有酸化スズで被覆した) ルチル型酸化チタン粉体 20 部 メチルセロソルブ 25 部 メタノール 15 部 これらの感光体を実施例11と同様にして評価したとこ
ろ、比較例6では連続1000枚の繰り返し画像出しで
明部電位(VL )が上昇し、画像上にはカブリを生じる
ようになった。また、第1中間層上に直接に電荷発生
層、電荷輸送層を設けた比較例7では、第1中間層のバ
リヤー性が不十分なことから、支持体側からの電荷注入
が大きくて、暗部電位(VD )が低状態に留まることか
ら、画像形成に必要な電位コントラストが得られなかっ
た。
ろ、比較例6では連続1000枚の繰り返し画像出しで
明部電位(VL )が上昇し、画像上にはカブリを生じる
ようになった。また、第1中間層上に直接に電荷発生
層、電荷輸送層を設けた比較例7では、第1中間層のバ
リヤー性が不十分なことから、支持体側からの電荷注入
が大きくて、暗部電位(VD )が低状態に留まることか
ら、画像形成に必要な電位コントラストが得られなかっ
た。
【0130】この結果を表5に示す。
【0131】
【表5】
【0132】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は支持体と感光
層との間の中間層として、前述のポリオール化合物とポ
リイソシアネート化合物との反応生成物を含有する層を
用いることにより、低温低湿下から高温高湿下に至る全
環境において安定した電位特性保持と良好な画像の形成
とを実現することができる。
層との間の中間層として、前述のポリオール化合物とポ
リイソシアネート化合物との反応生成物を含有する層を
用いることにより、低温低湿下から高温高湿下に至る全
環境において安定した電位特性保持と良好な画像の形成
とを実現することができる。
【図1】本発明の電子写真感光体を用いた転写型複写機
の模式的断面図である。
の模式的断面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体をブリンターとしたフ
ァクシミリシステムのブロック図である。
ァクシミリシステムのブロック図である。
11 ドラム型電子写真感光体 12 帯電手段 13 露光部 14 現像手段 15 転写手段 20 画像読み取り部 21 コントローラ 22 受信回路 23 送信回路 24 電話 25 回線 26 画像メモリ 27 CPU 28 プリンターコントローラ 29 プリンター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白岩 徹男 京都府京都市下京区西七条東久保町55番 地 第一工業製薬株式会社内 (72)発明者 森 茂男 京都府京都市下京区西七条東久保町55番 地 第一工業製薬株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−13957(JP,A) 特開 平2−298953(JP,A) 特開 平2−298952(JP,A) 特開 昭53−89435(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/14 101
Claims (4)
- 【請求項1】 導電性基体上に中間層を介して感光層を
設けた電子写真感光体において、該中間層がOH当量の
互いに異なるポリオール化合物[I]、ポリオール化合
物[II]及びポリイソシアネート化合物を必須の原料
成分とする反応生成物を含有し、ポリオール化合物
[I]がOH当量500以上で、その1分子当りのOH
基数2〜60個のポリエーテルポリオール化合物であ
り、ポリオール化合物[II]がOH当量300以下の
ポリオール化合物であることを特徴とする電子写真感光
体。 - 【請求項2】 帯電手段、現像手段及びクリーニング手
段の少なくとも1つを請求項1に記載の電子写真感光体
と共に一体に支持してユニットを形成し、装置本体に着
脱可能な単一ユニットとしたことを特徴とする電子写真
装置ユニット。 - 【請求項3】 感光体、潜像形成手段、形成された潜像
を現像する手段及び現像された像を転写材に転写する手
段を有する電子写真装置において、該電子写真感光体が
請求項1に記載のものであることを特徴とする電子写真
装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の電子写真感光体を備え
た電子写真装置及びリモート端末からの画像情報を受信
する受信手段を有することを特徴とするファクシミリ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2407349A JP2790380B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ |
US07/803,607 US5294508A (en) | 1990-12-07 | 1991-12-09 | Electrophotographic photosensitive member with polyether polyols-polyisocyanate intermediate layer and apparatus |
EP91311449A EP0490622A1 (en) | 1990-12-07 | 1991-12-09 | Electrophotographic photosensitive member and apparatus using same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2407349A JP2790380B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04213462A JPH04213462A (ja) | 1992-08-04 |
JP2790380B2 true JP2790380B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=18516956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2407349A Expired - Fee Related JP2790380B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ |
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Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0490622A1 (ja) |
JP (1) | JP2790380B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
EP1542082B1 (en) * | 2003-12-05 | 2009-07-29 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoreceptor, undercoat layer coating liquid therefor, method of preparing the photoreceptor, and image forming apparatus and process cartridge using the photoreceptor |
JP6271966B2 (ja) * | 2013-02-19 | 2018-01-31 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4847344A (ja) * | 1971-10-18 | 1973-07-05 | ||
DE2325676C3 (de) * | 1973-05-21 | 1975-09-11 | K.K. Ricoh, Tokio | Elektrophotographisches Aufzeichnungsmaterial |
JPS51126148A (en) * | 1974-09-27 | 1976-11-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Recording method of optical informations |
JPS5220836A (en) * | 1975-08-09 | 1977-02-17 | Ricoh Co Ltd | Electrophotographic light sensitive material |
JPS5845707B2 (ja) * | 1975-08-22 | 1983-10-12 | コニカ株式会社 | 電子写真用感光材料 |
JPS5825263B2 (ja) * | 1979-01-31 | 1983-05-26 | コニカ株式会社 | 電子写真感光体 |
DE3032774A1 (de) * | 1980-08-30 | 1982-05-06 | Hoechst Ag, 6000 Frankfurt | Elektrophotographisches aufzeichnungsmaterial |
JPH01233458A (ja) * | 1988-03-14 | 1989-09-19 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用感光体 |
JPH02115858A (ja) * | 1988-10-25 | 1990-04-27 | Canon Inc | 電子写真感光体およびそれを用いた電子写真法 |
JP2567090B2 (ja) * | 1989-04-20 | 1996-12-25 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体 |
DE69021783T2 (de) * | 1989-06-08 | 1996-02-22 | Canon Kk | Elektrophotographisches lichtempfindliches Element. |
-
1990
- 1990-12-07 JP JP2407349A patent/JP2790380B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-12-09 EP EP91311449A patent/EP0490622A1/en not_active Withdrawn
- 1991-12-09 US US07/803,607 patent/US5294508A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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US5294508A (en) | 1994-03-15 |
JPH04213462A (ja) | 1992-08-04 |
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