JPH04248561A - 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ - Google Patents

電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ

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JPH04248561A
JPH04248561A JP3035711A JP3571191A JPH04248561A JP H04248561 A JPH04248561 A JP H04248561A JP 3035711 A JP3035711 A JP 3035711A JP 3571191 A JP3571191 A JP 3571191A JP H04248561 A JPH04248561 A JP H04248561A
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JP
Japan
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electrophotographic
intermediate layer
group
parts
layer
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Pending
Application number
JP3035711A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Koyama
隆 小山
Yuichi Hashimoto
雄一 橋本
Naoto Fujimura
直人 藤村
Tetsuo Shiraiwa
白岩 徹男
Shigeo Mori
茂男 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
DKS Co Ltd
Original Assignee
Canon Inc
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69219177T priority patent/DE69219177T2/de
Priority to EP92300948A priority patent/EP0498626B1/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関し、
詳しくは導電性支持体(以下、「支持体」と略称する)
と感光層との間に設けられた中間層の改良に関する。
【0003】
【従来の技術】一般に、カールソンタイプの電子写真感
光体においては、帯電−露光を繰り返しても所定の画像
濃度とカブリのない画像を形成する上で、暗部電位と明
部電位との安定性が重要になっている。
【0004】この安定性確保の為に、各種の対策が提案
されている。即ち、支持体から感光層への電荷注入性改
良、支持体と感光層との接着性改良、感光層の塗工性向
上、支持体上の欠陥の被覆等の機能を有する中間層を支
持体と感光層との間に設けること等である。
【0005】また、感光層を電荷発生層と電荷輸送層に
機能分離した積層構造を有するものが提案されているが
、一般に電荷発生層は極めて薄い層例えば厚さ0.5μ
m程度の層で設けられていることから、支持体表面の欠
陥、汚れ、付着物または傷などが電荷発生層の膜厚を不
均一とする原因となる。電荷発生層の膜厚が不均一であ
ると感光体に感度ムラを生じさせるので、電荷発生層を
できるだけ均一なものとすることが要求されている。
【0006】このような事情から電荷発生層と支持体と
の間にバリヤー層としての機能、接着層としての機能お
よび支持体上の欠陥を被覆する機能等を果す中間層を設
けることが提案されている。4  これまでに感光層と
支持体との間に設けられる層として、ポリアミド(特開
昭48−47344号公報、特開昭52−25638号
公報)、ポリエステル(特開昭52−20836号公報
、特開昭54−26738号公報)、ポリウレタン(特
開昭53−89435、特開平2−115858号公報
)、第4級アンモニウム塩含有アクリル系重合体(特開
昭51−126149号公報)、カゼイン(特開昭55
−103556号公報)などの樹脂を用いることが知ら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
材料を中間層として用いた電子写真感光体では、温湿度
変化に応じて、中間層の電気抵抗が変化することから、
低温低湿下から高温高湿下の全環境に対して常に安定し
た電位特性及び画質を形成し得る感光体を作成すること
が困難であった。
【0008】例えば、中間層の電気抵抗増大を招く低温
低湿下で感光体を繰り返し使用した場合には、中間層に
電荷が残留する。従って、それに起因する明部電位及び
残留電位の上昇が生じて、コピー画像にカブリを生じた
りする他に、反転現像を行なう電子写真方式のプリンタ
ーにこの種の感光体を用いた場合には、画像が薄くなっ
たりして、所定の画質を有するコピーが得られないとい
う問題があった。
【0009】一方、中間層の電気抵抗低下を招く高温高
湿下においては、中間層のバリヤー機能低下に起因する
支持体側からのキャリアー注入が増えて、暗部電位の低
下を来たす。その結果、高温高湿下ではコピー画像が薄
くなったりする他に、反転現像を行なう電子写真方式の
プリンターにこの種の感光体を用いた場合には、画像に
黒点状の欠陥(黒ポチ)及びカブリを生じ易くなるとい
った問題があった。
【0010】また、前述の各公報記載のポリエーテル化
合物とイソシアネート化合物とを塗工後に硬化させて得
られる中間層では、電気抵抗低下に起因するカブリは減
少するものの、やはり画像には黒点状の欠陥(黒ポチ)
が発生しやすいといった問題があった。
【0011】従って、本発明の目的は低温低湿下から高
温高湿下に至る全環境に対して安定した電位特性および
画像の得られる電子写真感光体を提供することにある。
【0012】また、本発明の別の目的は支持体への密着
性および成膜性に優れた中間層を形成させて、欠陥の無
い良好な画像を形成し得る電子写真感光体を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の電子
写真感光体は支持体上に中間層を介して感光層を設けた
電子写真感光体において、該中間層が下記一般式「化2
」で示されるポリオール化合物とポリイソシアネート化
合物を必須成分とする反応生成物を含有することを特徴
とするものである。
【0014】
【化2】 Z:活性水素含有化合物残基、 R1 :炭素数1〜9のアルキレン基、R2 :炭素数
1〜10のアルキレン基、R3 :炭素数1〜20のア
ルキル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル基
、 R4 :炭素数2〜10のアルキレン基、k:1〜12
の数、 m:1〜250の数、 n:0〜100の数、 p:0〜5の数をそれぞれ表わす。) 一般式「化2(=化1)」で示される骨格を有するポリ
オール化合物としては、活性水素含有化合物にグリシジ
ルエーテル類を、触媒存在下で反応させて得たものが挙
げられる。
【0015】かかる活性水素含有化合物としては、活性
水素基を1分子中に2個以上有する化合物、中でも多価
アルコール類例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール、スクロース、ポリグリセリン等;アミン類例え
ば、モノエタノールアミン、ブチルアミン、2−エチル
ヘキシルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサ
ミン、アニリン、ベンジルアミン、フェニレンジアミン
等;多価フェノール類例えば、ビスフェノールA、ビス
フェノールF、1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)エ
タン、ビスフェノールAP、アセトフェノン、ハイドロ
キノン等の活性水素化合物が挙げられる。
【0016】活性水素化合物と反応させるグリシジルエ
ーテル類としては例えば、メチルグリシジルエーテル、
エチルグリシジルエーテル、下記一般式「化3」で示さ
れるアルキル基、アルケニル基、アリール基又はアラル
キル基で置換されたポリアルキレングリシジルエーテル
類などが挙げられる。
【0017】
【化3】 (式中、R2 は水素数1〜10のアルキレン基例えは
、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基
、ヘキセン基、ノネン基等を表す。R3 はアルキル基
例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル
基等;アルケニル基例えば、ビニル基、アリル基等;ア
リール基例えば、フェニル基、ナフチル基等;アラルキ
ル基例えば、ベンジル基、フェネチル基等の炭素数1〜
20のアルキル基、アルケニル基、アリール基またはア
ラルキル基を表す。pは0〜5の数を表わす。)尚、上
記グリシジルエーテル類を活性水素化合物と反応させる
場合、炭素数2〜10のアルキレンオキサイドを併用し
てもかまわない。併用する炭素数2〜10のアルキレン
オキサイドとしては例えば、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、ヘキセンオキ
サイド、シクロヘキセンオキサイド、ノネンオキサイド
等のアルキレンオキサイドである。
【0018】また、活性水素化合物と反応させる場合の
上記グリシジルエーテル類とアルキレンオキサイドとの
結合は、ランダムタイプでも、ブロックタイプでも良く
、どのような順序で反応させても良い。
【0019】反応に使用する触媒としては、一般に塩基
性触媒例えば、ナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸リチウム、トリエチルアミン
等の塩基性触媒が挙げられるが、ボロントリフルオライ
ド等のルイス酸触媒も用いることができる。
【0020】以下に本発明に用いられる一般式(1)で
示されるポリオール化合物の例を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】 次に、本発明に用いられる一般式(1)で示されるポリ
オール化合物の具体的合成例を示す。
【0024】合成例1(例示化合物1)グリセリン70
gを出発物質として、触媒に水酸化カリウム12gを用
いて、メチルジエチレングリコールグリシジルエーテル
(下式)4100gをオートクレーブ中、120℃で6
時間かけて逐次導入して反応させた。
【0025】
【化4】 更に同温度で2時間かけて反応を完結させた後脱塩精製
を行い、例示化合物1のポリオール化合物〔数平均分子
量4000(水酸基価より算出)〕3600gを得た。 合成例2(例示化合物2)トリメチロールプロパン13
4gを出発物質として、触媒に水酸化カリウム10gを
用いて、n−ブチルトリエチレングリコールグリシジル
エーテル(下式)3100gをオートクレーブ中、12
0℃で6時間かけて逐次導入して反応させた。
【0026】
【化5】 更に同温度で2時間かけて反応を完結させた後脱塩精製
を行い、例示化合物のポリオール化合物〔数平均分子量
2800(水酸基価より算出)〕2900gを得た。
【0027】一方、本発明に用いられるポリイソシアネ
ート化合物は例えば、2,4−トルエンジイソシアネー
ト(2,4−TDI)、2,6−トルエンジイソシアネ
ート(2,6−TDI)、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシ
アネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート、
これらの混合物およびアダクト体(付加物)等である。
【0028】また、上記ポリイソシアネート化合物はブ
ロックイソシアネート体(末端のイソシアネート基を保
護処理したもの)の形でも用いることができる。
【0029】ブロック化剤(末端処理剤)としては例え
ば、メチルエチルケトオキシム(MEKO)、フェノー
ル、カプロラクタム、アセト酢酸エチル、メタノール、
重亜硫酸ナトリウム等が挙げられる。
【0030】ブロック化はポリイソシアネート化合物中
に上記ブロック化剤を加え、30〜90℃で0.5〜2
時間反応させることによって行なうことができる。
【0031】本発明に用いられるポリオール化合物とポ
リイメシアネート化合物の反応生成物を含有する中間層
を形成する方法としては、前述のポリオール化合物とポ
リイソシアネート化合物とを含む混合物を塗工後加熱硬
化しても、あらかじめ前述のポリオール化合物、ポリイ
ソシアネート化合物を含む重合体を合成しこれを適当な
溶剤中に溶解して塗工乾燥して形成してもよい。
【0032】また、ポリオール化合物に過剰量のイソシ
アネート化合物を反応させたポリイソシアネート化合物
、該ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基末端
をブロック化剤でブロックイソシアネート体としたもの
、及び該ポリイソシアネート化合物にポリオキシアルキ
レンポリオールなどのポリオール化合物を付加させた化
合物をあらかじめ合成しておき、この化合物を含む塗料
の形で塗工後加熱硬化して中間層を形成することもでき
る。
【0033】さらに、本発明においては、一般式「化1
」で示されるポリオール化合物の他に必要に応じて他の
ポリオール化合物を併用して、ポリイソシアネート化合
物と反応させても良い。ここで用いられる他のポリオー
ル化合物としては例えば、ポリオキシアルキレンポリオ
ール(ポリエーテルポリオール)が好適であるほか、ポ
リエステルポリオール、アクリルポリオールなどが挙げ
られる。
【0034】このポリオール化合物とポリイソシアネー
ト化合物との反応では、反応促進に触媒を用いることが
できる。この反応促進用触媒としては、アミン系触媒例
えば、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、
トリエチレンジアミン、N,N′−ジメチルピペラジン
、N−メチルモルホリン等;金属塩系触媒例えば、オク
チル酸亜鉛、オクチル酸スズ、ジブチルスズジラウレー
ト、ジブチルスズジアセテート等が挙げられる。
【0035】さらに、本発明に用いられるポリオール化
合物とポリイソシアネート化合物との反応系への装入割
合は、水酸基、イソシアネート基の官能基のモル比でN
CO基/OH基が1/1〜2/1の範囲が好ましい。
【0036】本発明の中間層は前述のポリオール化合物
とポリイソシアネート化合物との反応生成物を含有する
1層のみで構成されていても、複数の層で構成されてい
て、少なくとも1層には上記反応生成物を含有するもの
でも良い。
【0037】中間層が複数の層で構成される場合に、上
記反応生成物を含まない中間層の素材としては、ポリア
ミド、ポリエステル、フェノール樹脂等の樹脂材料を用
いることができる。
【0038】また、本発明の中間層は必要に応じて他の
樹脂、添加剤、導電性物質等を加えた系で構成されてい
てもよい。導電性物質としては、アルミニウム、銅、ニ
ッケル、銀などの金属粉体、金属短繊維、酸化アンチモ
ン、酸化インジウム、酸化スズなどの導電性金属酸化物
、カーボンファイバー、カーボンブラック、グラファイ
ト粉体、またはこれらの導電性物質で表面を被覆した導
電性粉体などが挙げられる。
【0039】本発明の中間層の厚さは電子写真特性およ
び支持体上の欠陥を考慮して適宜に設定されるものであ
り、0.1〜50μm程度まで設定し得るがが、通常は
0.5〜30μmが好適である。中間層の塗工は浸漬コ
ーティング、スプレーコーティング、ロールコーティン
グなどの方法で行なうことができる。
【0040】本発明においては、感光層は単一層型でも
、電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した積層構造型で
も良い。
【0041】積層構造型感光体の電荷発生層をアゾ顔料
、キノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、イン
ジゴ顔料、アズレニウム塩顔料、フタロシアニン顔料な
どの電荷発生物質をポリビニルブチラール、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリビニルピロリ
ドン、エチルセルロース、酢酸酪酸セルロースなどの樹
脂を含有する溶液中に分散させて、この分散液を前述の
中間層の上に塗工することによって形成できる。このよ
うな、電荷発生層の膜厚は、5μm以下、好ましくは0
.05〜2μmである。
【0042】電荷発生層の上に設けられる電荷輸送層は
下記の電荷輸送性物質を成膜性を有する樹脂の溶液に溶
解させた塗工液を用いて形成され得る。
【0043】電荷輸送性物質としては、主鎖または側鎖
にビフェニレン、アントラセン、ピレン、フェナントレ
ンなどの構造を有する多環芳香族化合物、インドール、
カルバゾール、オキサジアゾール、ピラゾリンなどの含
窒素環式化合物、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾ
ン化合物、スチリル化合物などが挙げられる。
【0044】このような成膜性を有する樹脂としては、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エ
ステル、ポリスチレンなどが挙げられる。
【0045】電荷輸送層の厚さは5〜40μm、好まし
くは10〜30μmである。
【0046】また、積層構造型感光体は、電荷輸送層の
上に電荷発生層が積層された構造であってもよい。
【0047】単一層型感光体の場合には、前述したよう
な電荷発生物質と電荷輸送物質を樹脂中に含有させて形
成することができる。
【0048】また、本発明では、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマ
ー層、前述した電荷発生物質の蒸着層、セレン蒸着層、
セレン−テルル蒸着層、アモルファスシリコン層なども
感光層に用いることができる。
【0049】一方  本発明で用いられる支持体は導電
性を有するものであれば、何れのものでもよい。
【0050】例えばアルミニウム、銅、クロム、ニッケ
ル、亜鉛、ステンレスなどの金属をシリンダー状または
シート状に成型したもの;アルミニウムや銅などの金属
箔をプラスチックフィルム、紙などにラミネートしたも
の;アルミニウム、酸化インジウム、酸化スズなどをプ
ラスチックフィルムに蒸着したもの;あるいは、導電性
物質を単独または適当なバインダー樹脂とともに塗布し
て導電層を設けた金属材、プラスチックフィルム、紙な
どが挙げられる。
【0051】本発明の電子写真感光体は複写機、レーザ
ープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式プ
リンターなどの電子写真装置一般に適用し得るが、さら
に電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印刷
、製版、ファクシミリなどの装置にも幅広く適用し得る
ものである。
【0052】以下に、具体的実施例を挙げて、本発明を
さらに詳しく説明する。
【0053】図1において、11は像担持体としてのド
ラム型電子写真感光体であり、軸11aを中心に矢印方
向に所定の周速度で回転駆動される。該電子写真感光体
11はその回転過程で、帯電手段12によって、その周
面に正又は負の所定電位の均一帯電を受け、次いで露光
部13において、不図示の像露光手段により、光像露光
L(スリット露光、レーザービーム走査露光等)を受け
る。これにより、電子写真感光体周面に露光像に対応し
た静電潜像が順次形成される。
【0054】その静電潜像は次いで現像手段14でトナ
ー現像され、そのトナー現像像が転写手段15により、
不図示の給紙部から電子写真感光体11と転写手段15
との間に電子写真感光体11の回転と同期取りされて給
送された転写材Pの面に順次転写される。  像転写を
受けた転写材Pは電子写真感光体面から分離されて像定
着手段18へ導入されて像定着を受け、複写物(コピー
)として機外へプリントアウトされる。
【0055】像転写後の電子写真感光体11の表面はク
リーニング手段16によって転写残りトナーの除去を受
けて清浄面化されて繰り返して像形成に使用される。
【0056】電子写真感光体11の均一帯電手段12と
してはコロナ帯電装置が一般に広く使用されている。ま
た、転写装置15としても、コロナ転写手段が広く一般
に使用されている。電子写真装置として、上述の電子写
真感光体11、現像手段14及びクリーニング手段16
等の構成要素のうち、複数のものを装置ユニットとして
一体に結合して構成し、このユニットを装置本体に対し
て着脱自在に構成しても良い。例えば、電子写真感光体
11とクリーニング手段16とを一体化して単一の装置
ユニットとし、装置本体のレール等の案内手段を用いて
着脱自在の構成にしても良い。  この際に、上記の装
置ユニットの方に帯電手段12及び/又は現像手段14
を伴って構成しても良い。
【0057】また、光像露光Lは電子写真装置を複写機
又はプリンターとして使用する場合には、原稿からの反
射光、透過光又は原稿を読み取り信号化し、この信号に
よってレーザービームの走査、発行ダイオードアレイの
駆動又は液晶シャッターアレイの駆動等によって行なわ
れる。
【0058】また、ファクシミリのプリンターとして使
用する場合には、光像露光Lを受信データをプリントす
る為の露光になる。図1はこの場合の1例をブロック図
で示したものである。
【0059】図2において、コントローラ21は画像読
み取り部20とプリンター29とを制御する。コントロ
ーラ21の全体はCPU27によって制御されている。 画像読み取り部からの読み取りデータは送信回路23を
通して相手局に送信される。相手局から受けたデータは
受信回路22を通してプリンター29に送られる。画像
メモリ26には、所定の画像データが記憶される。プリ
ンターコントローラ28はプリンター29を制御してい
る。24は電話である。
【0060】回線25から受信された画像(回線を介し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は受信回路
22に復調された後に、CPU27で画像情報の復号処
理が行なわれて順次画像メモリ26に格納される。そし
て、少なくとも2頁分の画像が画像メモリ26に格納さ
れると、その頁の画像記録を行なう。CPU27は画像
メモリ26から2頁分の画像情報を読み出してプリンタ
ーコントローラ28に復号化された2頁分の画像情報を
送出する。プリンターコントローラ28はCPU28か
らの2頁分の画像情報を受け取ると、その頁の画像情報
記録を行なうべく、プリンター29を制御する。なお、
CPU27はプリンター29による記録中に次の頁分の
受信を行なっている。
【0061】以上の様に、本発明の電子写真感光体を装
着した電子写真装置をプリンターとして、画像の受信と
記録とを行なうことができる。
【0062】
【実施例】〔実施例1〕ポリオール化合物No.1  
                        1
9.6部ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)
                    1.4部ジ
ブチルスズジラウレート(DBTL)        
                0.02部 メチルエチルケトン(MEK)           
                         
80部を溶解し、中間層用塗料を調製した。
【0063】この塗料をアルミニウムシリンダー(外径
30mm×長さ360mm)上に浸漬塗布し、150℃
で30分間乾燥及び硬化させて、膜厚3.0μmの中間
層を形成させた。
【0064】次に、構造式「化6」
【0065】
【化6】 のジスアゾ顔料                  
                         
         4部ポリビニルブチラール    
                         
                 2部(ブチラール
化率  68%、重量平均分子量  24000)シク
ロヘキサノン                   
                         
    34部をガラスビーズ(直径1mm)を用いた
サンドミル装置で8時間混合分散した後、テトラヒドロ
フラン(THF)60部を加えて電荷発生層用の塗工液
を調製した。この塗工液を上記中間層上に浸漬塗布し、
80℃で15分間乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.2
μm)を形成させた。
【0066】次に、構造式「化7」
【0067】
【化7】 のヒドラゾン化合物                
                         
     10部ビスフェノールZ系ポリカーボネート
                         
     10部(重量平均分子量  30000) ジクロルメタン                  
                         
       10部モノクロルベンゼン      
                         
               50部を混合溶解させ
て電荷輸送層用塗工液を調製した。この塗工液を上記電
荷発生層上に浸漬塗布し、110℃で60分間乾燥させ
て、電荷輸送層(膜厚20μm)を形成させた。
【0068】このようにして製造した電子写真感光体を
複写機に装着し、帯電−露光−現像−転写−クリーニン
グのプロセスを0.8秒サイクルで繰り返した。
【0069】この感光体に対して低温低湿(15℃、1
5%RH)の環境で電子写真特性の評価を行なった。そ
の結果、表4に示すように、この感光体では、暗部電位
(VD )と明部電位(VL )との間に大きな差を形
成させることができて、十分な電位コントラストを得る
ことができた。さらに、連続1000枚の画像を出した
ところ、明部電位(VL )の上昇もなく、非常に安定
した画像が得られた。
【0070】〔実施例2〜4〕中間層用塗料用に次の各
処方から調製した溶液を用いたほか、実施例1と同様に
して電子写真感光体を製造し、それぞれ実施例2〜4と
した。 〔実施例2の処方〕 ポリオール化合物No.2             
                       18
.1部2,4−TDI               
                         
        1.9部DBTL         
                         
                  0.02部ME
K                        
                         
         80部〔実施例3の処方〕 ポリオール化合物No.5             
                       17
.6部HMDIのメチルエチルケトオキシム(MEKO
)ブロック体      2.4部DBTL     
                         
                      0.0
2部MEK                    
                         
             80部〔実施例4の処方〕 ポリオール化合物No.7             
                         
8.7部ポリオキシエチレントリオール(数平均分子量
3,000)        8.7部4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)      
    2.6部DBTL             
                         
              0.02部MEK   
                         
                         
     80部これらの感光体を実施例1と同様にし
て評価したところ、いずれの感光体も暗部電位(VD 
)と明部電位(VL )との間に大差を示して、十分な
電位コントラストを形成し得るとともに、連続1000
枚の画像出しを行なっても、明部電位(VL )の上昇
がほとんどないという非常に安定した状態で画像を形成
した。この結果を表4に示す。
【0071】〔実施例5〕 ポリオール化合物No.8             
                       41
.6部2,6−TDI               
                         
        8.4部を混合物を撹拌しながら90
℃で4時間反応させて反応生成物(重合体)を合成した
。 上記反応生成物                  
                         
       10部MEK            
                         
                     60部ジ
クロロメタン                   
                         
      30部から調製した溶液を塗工液として用
いたほかには、実施例1と同様にして電子写真感光体を
製造した。
【0072】この感光体を実施例1と同様にして評価し
たところ、暗部電位(VD )と明部電位(VL )と
の間に大差が生じて、十分な電位コントラストが形成さ
れ得られるとともに連続1000枚の画像出しを行なっ
ても、明部電位(VL )の上昇がほとんどなく非常に
安定した状態で画像を形成した。この結果を表4に示す
。 〔比較例1及び2〕中間層用塗料に下記の各処方から調
製した溶液を用いたほか、それぞれ実施例1と同様にし
て電子写真感光体を製造し、それぞれ比較例1及び2と
した。 〔比較例1の処方〕 アルコール可溶性共重合ナイロン          
                         
 5部[商品名:アミランCM−8000(東レ(株)
製)]メタノール                 
                         
            95部〔比較例2の処方〕 ポリエステルポリオール              
                         
   14部[商品名:ニッポラン125(日本ポリウ
レタン工業(株)製]2,6−TDI        
                         
                   6部DBTL
                         
                         
  0.02部MEK               
                         
                  80部これらの
感光体を実施例1と同様にして評価したところ、いずれ
の感光体においても、連続1000枚の繰り返し画像出
しで明部電位(VL )が上昇し、画像上にはカブリが
生じるようになった。この結果を表4に示す。
【0073】さらに、実施例1〜5並びに比較例1及び
2の中間層に対して、碁盤目剥離試験(JISK540
0「塗料一般試験方法」記載の方法に準拠して)を行な
った。
【0074】実施例1〜5では、いずれの中間層もアル
ミニウムシリンダーへ良好な密着性を示し、該層の剥離
は全く見られなかった。
【0075】一方、比較例1では剥離率25%、比較例
2では剥離率29%が認められた。
【0076】
【表4】〔実施例6〕 レゾール型フェノール樹脂             
                         
  25部導電性酸化チタン粉体(酸化アンチモン10
%含有酸化スズで被覆)  50部メチルセロソルブ 
                         
                      20部
メタノール                    
                         
           5部をガラスビーズ(直径1m
m)を用いたサンドミル装置で2時間混合分散して第1
中間層用の塗料を調製した。
【0077】この塗料をアルミニウムシリンダー(外径
30mm×長さ260mm) 上に浸漬塗布し、140
℃で30分間乾燥させて、第1中間層(膜厚20μm)
を形成させた。
【0078】次に、前述した ポリオール化合物No.14            
                      14.
0部2,4−TDIのMEKOブロック体      
                      6.0
部DBTL                    
                         
       0.02部MEK          
                         
                       80
部を混合溶解し、第2中間層用の塗料を調製した。
【0079】この塗料を上記第1中間層上に浸漬塗布し
、150℃で20分間乾燥及び硬化させて、第2中間層
(膜厚0.6μm)を形成させた。
【0080】次に、構造式「化8」
【0081】
【化8】 のジスアゾ顔料                  
                         
         3部ポリビニルベンザール    
                         
                 2部(ベンザール
化率  80%、重量平均分子量  11000)シク
ロヘキサノン                   
                         
    35部をガラスビーズ(直径1mm)を用いた
サンドミル装置で12時間混合分散した後、メチルエチ
ルケトン(MEK)60部を加えて電荷発生層用の塗工
液を調製した。 この塗工液を上記第2中間層上に浸漬塗布し、80℃で
20分間乾燥させて、電荷発生層(膜厚0.2μm)を
形成させた。
【0082】次に、構造式「化9」
【0083】
【化9】 のスチリル化合物                 
                         
      10部ビスフェノールZポリカーボネート
                         
       10部(重量平均分子量  30000
) ジクロルメタン                  
                         
       15部モノクロルベンゼン      
                         
               45部を混合溶解して
電荷輸送層用の塗工液を調製した。この塗工液を上記電
荷輸送層上に浸漬塗布し、120℃で60分間乾燥させ
て、電荷輸送層(膜厚18μm)を形成させた。
【0084】このようにして製造した各電子写真感光体
を反転現像方式のレーザープリンターに装着し、帯電−
露光−現像−転写−クリーニングのプロセスを1.5秒
サイクルで繰り返す方式で常温常湿(23℃、50%R
H)および高温高湿下(30℃、85%RH)の環境で
電子写真特性の評価を行なった。
【0085】その結果、表5に示すように実施例6の感
光体では、暗部電位(VD )と明部電位(VL )と
の間に大きな差が生じて、十分な電位コントラストが得
られたとともに、高温高湿下でも暗部電位(VD )が
安定し、黒点状の欠陥(黒ポチ)及びカブリの何れも無
い良好な画像が得られた。
【0086】〔実施例7〜10〕第2中間層用の塗料に
下記の各処方から調製した溶液を用いたほかは、実施例
6と同様にして電子写真感光体を製造し、それぞれ実施
例7〜10とした。 〔実施例7の処方〕 ポリオール化合物No.3             
                       12
.8部HMDIのフェノールブロック体       
                         
7.2部DBTL                 
                         
          0.02部MEK       
                         
                         
 80部〔実施例8の処方〕 ポリオール化合物No.9             
                       17
.8部MDIのMEKOブロック体         
                         
  2.2部DBTL               
                         
            0.02部MEK     
                         
                         
   80部〔実施例9の処方〕 ポリオール化合物No.1             
                       10
.3部ポリオール化合物No.2          
                         
   6.8部2,6−TDIのMEKOブロック体 
                         
  2.9部DBTL               
                         
            0.04部MEK     
                         
                         
   80部〔実施例10の処方〕 ポリオール化合物No.11            
                      19.
4部HMDIの三量アダクト体(イソシアヌレート) 
                 0.6部オクチル
酸スズ                      
                        0
.02部MEK                  
                         
               80部これらの感光体
を実施例6と同様にして評価したところ、いずれも高温
高湿下でも暗部電位(VD )は安定し、黒点状の欠陥
(黒ポチ)、カブリのない良好な画像が得られた。この
結果を表5に示す。
【0087】〔比較例3〜5〕第2中間層用塗料に下記
の各処方から調製した溶液を用いたほかは、実施例6と
同様にして電子写真感光体を製造し、それぞれ比較例3
〜5とした。〔比較例3の処方〕 N−メトキシメチル化6−ナイロン         
                         
5部(重量平均分子量  50000、メトキシメチル
基置換率  28%)メタノール          
                         
                   95部〔比較
例4の処方〕 ポリ(オキシプロピレン)トリオール        
                      15部
(水酸基価  170mgKOH/g)2,4−TDI
                         
                         
  5部DBTL                 
                         
          0.02部MEK       
                         
                         
 80部〔比較例5の処方〕 ポリ(オキシエチレン)グリコール         
                   17.6部(
水酸基価  37.5mgKOH/g)2,6−TDI
のMEKOブロック体               
             2.4部DBTL    
                         
                       0.
02部MEK                   
                         
              80部これらの感光体を
実施例6と同様にして評価したところ、比較例3では高
温高湿下になると帯電能が悪化し、暗部電位(VD )
の低下が見られると共に、画像上には黒点状の欠陥(黒
ポチ)及びカブリが発生した。一方、比較例4及び5で
は高温高湿下の帯電能悪化は見られなかったが、画像上
には黒点状の欠陥(黒ポチ)が発生した。この結果を表
5に示す。
【0088】さらに、実施例6〜10及び比較例3〜5
の第2中間層に対しても、碁盤目剥離試験(JISK5
400「塗料の一般試験方法」記載の方法)を行なった
【0089】実施例6〜10の第2中間層はいずれもフ
ェノール樹脂系第1中間層へ良好な密着性を示し、該層
の剥離は全く見られなかった。
【0090】一方、比較例3,4及び5では、剥離率そ
れぞれ22%、35%、31%が認められた。
【0091】
【表5】 〔実施例11〕前述の ポリオール化合物No.4             
                       18
.2部2,6−TDIのMEKOブロック体     
                       1.
8部導電性酸化チタン粉体             
                         
      20部(酸化アンチモンン9%含有酸化ス
ズで被覆した)ルチル型酸化チタン粉体       
                         
          20部DBTL        
                         
                   0.02部M
EK                       
                         
          40部をガラスビーズ(直径1m
m)を用いたサンドミル装置で3時間混合粉砕して第1
中間層用の塗料を調製した。
【0092】次に、前述した ポリオール化合物No.6             
                       17
.5部2,6−TDIのMEKOブロック体     
                       2.
5部DBTL                   
                         
        0.02部MEK         
                         
                        8
0部を混合溶解し、第2中間層用の塗料を調製した。
【0093】この塗料をアルミニウムシリンダー(外径
60mm×長さ260mm)上に浸漬塗布し、150℃
で30分間乾燥させて、第1中間層(膜厚15μm)を
形成させた。
【0094】次に、実施例6で用いた第2中間層塗料を
上記第1中間層上に浸漬塗布し、150℃で20分間乾
燥及び硬化させて、第2中間層(膜厚0.6μm)を形
成させた。
【0095】次に、構造式「化10」
【0096】
【化10】 のジスアゾ顔料                  
                         
         4部ポリビニルブチラール    
                         
                 2部(ブチラール
化率  71%、重量平均分子量  18000)シク
ロヘキサノン                   
                         
    34部をガラスビーズ(直径1mm)を用いた
サンドミル装置で6時間混合分散した後、メチルエチル
ケトン(MEK)60部を加えて電荷発生層用の塗工液
を調製した。この塗工液を上記第2中間層上に浸漬塗布
し、80℃で15分間乾燥させて、電荷発生層(膜厚0
.3μm)を形成させた。
【0097】次に、実施例6で用いた電荷輸送層用溶液
を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で60分間
乾燥させて、電荷輸送層(膜厚22μm)を形成した。
【0098】このようにして製造した電子写真感光体を
複写機に装着し、帯電−露光−現像−転写−クリーニン
グのプロセスを0.6秒サイクルで繰り返す方式で低温
低湿(10℃、10%RH)の環境で電子写真特性の評
価を行なった。その結果、表6に示すように、この感光
体は暗部電位(VD )と明部電位(VL )との間に
大差が生じて、十分な電位コントラストが形成された。 さらに、この感光体に対して連続1000枚の画像出し
を行なったところ、明部電位(VL )の上昇もなく非
常に安定した状態で画像を形成された。 〔実施例12及び13〕第2中間層用塗料に下記の処方
で調製した溶液を用いたほかは、実施例11と同様にし
て電子写真感光体を製造し、実施例12とした。 アルコール可溶性共重合ナイロン          
                         
 3部[商品名:アミランCM−8000(東レ社製)
]N−メトキシメチル化6ナイロン         
                         
  3部(重量平均分子量150000、メトキシメチ
ル基置換率30%)メタノール           
                         
                  94部また、第
2中間層を設けなかったほかには実施例11と同様にし
て第1中間層、電荷発生層および電荷輸送層を形成させ
て、電子写真感光体を製造し実施例13とした。
【0099】これらの感光体を実施例11と同様にして
評価したところ、暗部電位(VD )と明部電位(VL
 )との間に大差が生じて、十分な電位コントラストが
得られるとともに、連続1000枚の画像出しを行なっ
ても、明部電位(VL )の上昇がほとんどなく非常に
安定した状態で画像を形成された。この結果を表6に示
す。 〔比較例6及び7〕第1中間層用塗料用に下記の処方で
実施例11と同様に分散した塗工液を用いたほかは、実
施例12および13と同様にして電子写真感光体を製造
し、それぞれ比較例6及び7とした。 レゾール型フェノール樹脂             
                         
  20部導電性酸化チタン粉体          
                         
         20部(酸化アンチモン8%含有酸
化スズで被覆した)ルチル型酸化チタン粉体     
                         
            20部メチルセロソルブ  
                         
                     25部メ
タノール                     
                         
        15部これらの感光体を実施例11と
同様にして評価したところ、比較例6では連続1000
枚の繰り返し画像出しで明部電位(VL )が上昇し、
画像上にはカブリを生じるようになった。また、第1中
間層上に直接に電荷発生層、電荷輸送層を設けた比較例
7では、第1中間層のバリヤー性が不十分なことから、
支持体側からの電荷注入が大きくて、暗部電位(VD 
)が低状態に留まることから、画像形成に必要な電位コ
ントラストが得られなかった。この結果を表6に示す。
【0100】
【表6】
【0101】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は支持体と感光
層との間の中間層として、前述のポリオール化合物とポ
リイソシアネート化合物との反応生成物を含有する層を
用いることにより、低温低湿下から高温高湿下に至る全
環境において安定した電位特性保持と良好な画像の形成
とを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を用いた転写型複写機
の模式的断面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体をプリンターとしたフ
ァクシミリシステムのブロック図である。
【符号の説明】
11    ドラム型電子写真感光体 11a  軸 12    帯電手段 13    露光部 14    現像手段 15    転写手段 16    クリーニング手段 20    画像読み取り部 21    コントローラ 22    受信回路 23    送信回路 24    電話 25    回線 26    画像メモリ 27    CPU 28    プリンターコントローラ 29    プリンター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  導電性支持体上に中間層を介して感光
    層を設けた電子写真感光体において、該中間層が下記一
    般式「化1」で示されるポリオール化合物とポリイソシ
    アネート化合物を必須成分とする反応生成物を含有する
    ことを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 Z:活性水素含有化合物残基、 R1 :炭素数1〜9のアルキレン基、R2 :炭素数
    1〜10のアルキレン基、R3 :炭素数1〜20のア
    ルキル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル基
    、 R4 :炭素数2〜10のアルキレン基、k:1〜12
    の数、 m:1〜250の数、 n:0〜100の数、 p:0〜5の数をそれぞれ表わす。)
  2. 【請求項2】  帯電手段、現像手段及びクリーニング
    手段の少なくとも1つを請求項1に記載の電子写真感光
    体と共に一体に支持してユニットを形成し、装置本体に
    着脱可能な単一ユニットとしたことを特徴とする電子写
    真装置ユニット。
  3. 【請求項3】  感光体、潜像形成手段、形成された潜
    像を現像する手段及び現像された像を転写材に転写する
    手段を有する電子写真装置において、該電子写真感光体
    が請求項1に記載のものであることを特徴とする電子写
    真装置。
  4. 【請求項4】  請求項1に記載の電子写真感光体を備
    えた電子写真装置及びリモート端末からの画像情報を受
    信する受信手段を有することを特徴とするファクシミリ
JP3035711A 1991-02-04 1991-02-04 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ Pending JPH04248561A (ja)

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