JPH05113680A - 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにフアクシミリ - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにフアクシミリInfo
- Publication number
- JPH05113680A JPH05113680A JP3218107A JP21810791A JPH05113680A JP H05113680 A JPH05113680 A JP H05113680A JP 3218107 A JP3218107 A JP 3218107A JP 21810791 A JP21810791 A JP 21810791A JP H05113680 A JPH05113680 A JP H05113680A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrophotographic
- polycarbonate
- diol
- photosensitive member
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Fax Reproducing Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
［目的］優れた感度特性を有し、高温高湿下においても
黒ポチの少ない良好な画像が得られ、かつ、耐久使用時
の電位変動量も極めて小さい電子写真感光体を提供する
こと。 ［構成］導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層の少
なくとも二層をを設けた電子写真感光体において、電荷
発生層にオキシチタニウムフタロシアニンを含有し、か
つ、電荷輸送層に下記ポリカ−ボネ−トを含有すること
を特徴とする電子写真感光体である。 ポリカ−ボネ−ト：ジオ−ル成分として、ビスフェノ−
ルＡと１種あるいは２種以上の非対称性ジオ−ル化合物
を用いて合成された共重合ポリカ−ボネ−ト
黒ポチの少ない良好な画像が得られ、かつ、耐久使用時
の電位変動量も極めて小さい電子写真感光体を提供する
こと。 ［構成］導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層の少
なくとも二層をを設けた電子写真感光体において、電荷
発生層にオキシチタニウムフタロシアニンを含有し、か
つ、電荷輸送層に下記ポリカ−ボネ−トを含有すること
を特徴とする電子写真感光体である。 ポリカ−ボネ−ト：ジオ−ル成分として、ビスフェノ−
ルＡと１種あるいは２種以上の非対称性ジオ−ル化合物
を用いて合成された共重合ポリカ−ボネ−ト
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体、該電子
写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリに
関する。
写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリに
関する。
【０００２】
【従来の技術】電子写真感光体の光導電材料としてセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が
従来から用いられている。これに対して、ポリビニルカ
ルバゾ−ル、オキサジアゾ−ル、アゾ顔料、フタロシア
ニンなどの有機光導電材料は無機光導電材料に比べてそ
の無公害性、高生産性などの利点があるが感度が低くそ
の実用化は困難であった。そのため、いくつかの増感方
法が提案されているがその効果的な方法としては電荷発
生層と電荷輸送層を積層した機能分離型の感光体を用い
ることが主流となり、実用化される様になってきた。
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が
従来から用いられている。これに対して、ポリビニルカ
ルバゾ−ル、オキサジアゾ−ル、アゾ顔料、フタロシア
ニンなどの有機光導電材料は無機光導電材料に比べてそ
の無公害性、高生産性などの利点があるが感度が低くそ
の実用化は困難であった。そのため、いくつかの増感方
法が提案されているがその効果的な方法としては電荷発
生層と電荷輸送層を積層した機能分離型の感光体を用い
ることが主流となり、実用化される様になってきた。
【０００３】一方、近年、端末用プリンタ−として従来
のインパクト型のプリンタ−に替わり、電子写真技術を
応用したノンインパクト型のプリンタ−が広く普及して
きている。これらは主としてレ−ザ−ひかりを光源とす
るレ−ザ−ビ−ムプリンタ−であり、その光源として
は、コスト、装置の大きさなどの点から半導体レ−ザ−
が用いられる。現在、主として用いられている半導体レ
−ザ−はその発振波長が７９０±２０ｎｍと長波長のた
め、これらの長波長の光に十分な感度を有する電子写真
感光体の開発が進められてきた。フタロシアニン化合物
はこうした長波長領域まで感度を有する電荷発生材料と
して極めて有効であり、特にオキシチタニウムフタロシ
アニンは従来のフタロシアニン化合物に比べ優れた感度
特性を有しており、これまでに特開昭６１−２３９２４
８号公報、特開昭６１−２１７０５０号公報、特公昭６
２−６７０９４号公報、特開昭６３−２１８７６８号公
報、特開昭６４−１７０６６号公報などに高感度な様々
な結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンが報告され
ている。
のインパクト型のプリンタ−に替わり、電子写真技術を
応用したノンインパクト型のプリンタ−が広く普及して
きている。これらは主としてレ−ザ−ひかりを光源とす
るレ−ザ−ビ−ムプリンタ−であり、その光源として
は、コスト、装置の大きさなどの点から半導体レ−ザ−
が用いられる。現在、主として用いられている半導体レ
−ザ−はその発振波長が７９０±２０ｎｍと長波長のた
め、これらの長波長の光に十分な感度を有する電子写真
感光体の開発が進められてきた。フタロシアニン化合物
はこうした長波長領域まで感度を有する電荷発生材料と
して極めて有効であり、特にオキシチタニウムフタロシ
アニンは従来のフタロシアニン化合物に比べ優れた感度
特性を有しており、これまでに特開昭６１−２３９２４
８号公報、特開昭６１−２１７０５０号公報、特公昭６
２−６７０９４号公報、特開昭６３−２１８７６８号公
報、特開昭６４−１７０６６号公報などに高感度な様々
な結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンが報告され
ている。
【０００４】オキシチタニウムフタロシアニンを用いた
電子写真感光体は前述のように優れた感度特性を有して
いる反面、反転現像系で特に高温高湿下において電荷の
局部的な注入によって画像白地部に黒色の斑点状のカブ
リ（以下、黒ポチと称する）を生じやすいという欠点を
有しており、また、繰り返し使用した際に明部電位が変
動するという欠点を有している。
電子写真感光体は前述のように優れた感度特性を有して
いる反面、反転現像系で特に高温高湿下において電荷の
局部的な注入によって画像白地部に黒色の斑点状のカブ
リ（以下、黒ポチと称する）を生じやすいという欠点を
有しており、また、繰り返し使用した際に明部電位が変
動するという欠点を有している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は高感
度、特に半導体レ−ザ−波長領域で高感度特性を有し、
繰り返し使用時の電位安定性、特に高温高湿下における
明部電位の変動が少なく、加えて画像欠陥、特に反転現
像系における黒ポチの少ない電子写真感光体を提供する
こと、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにフ
ァクシミリを提供することにある。
度、特に半導体レ−ザ−波長領域で高感度特性を有し、
繰り返し使用時の電位安定性、特に高温高湿下における
明部電位の変動が少なく、加えて画像欠陥、特に反転現
像系における黒ポチの少ない電子写真感光体を提供する
こと、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにフ
ァクシミリを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は導電性支持体上
に電荷発生層と電荷輸送層の少なくとも二層を設けた電
子写真感光体において、電荷発生層にオキシチタニウム
フタロシアニンを含有し、かつ、電荷輸送層に下記ポリ
カ−ボネ−ト（１）、（２）および（３）のうち少なく
とも１種を含有することを特徴とする電子写真感光体か
ら構成される。 ポリカ−ボネ−ト（１）：ジオ−ル成分として、ビスフ
ェノ−ルＡと、１種あるいは２種以上の非対称性ジオ−
ル化合物を用いて合成された共重合ポリカ−ボネ−ト、 ポリカ−ボネ−ト（２）：ジオ−ル成分として、２種以
上の非対称性ジオ−ル化合物を用いて合成された共重合
ポリカ−ボネ−ト、 ポリカ−ボネ−ト（３）：ジオ−ル成分として、側鎖に
炭素数３以上の置換基を有する対称性ジオ−ルを用いて
合成されたポリカ−ボネ−ト。
に電荷発生層と電荷輸送層の少なくとも二層を設けた電
子写真感光体において、電荷発生層にオキシチタニウム
フタロシアニンを含有し、かつ、電荷輸送層に下記ポリ
カ−ボネ−ト（１）、（２）および（３）のうち少なく
とも１種を含有することを特徴とする電子写真感光体か
ら構成される。 ポリカ−ボネ−ト（１）：ジオ−ル成分として、ビスフ
ェノ−ルＡと、１種あるいは２種以上の非対称性ジオ−
ル化合物を用いて合成された共重合ポリカ−ボネ−ト、 ポリカ−ボネ−ト（２）：ジオ−ル成分として、２種以
上の非対称性ジオ−ル化合物を用いて合成された共重合
ポリカ−ボネ−ト、 ポリカ−ボネ−ト（３）：ジオ−ル成分として、側鎖に
炭素数３以上の置換基を有する対称性ジオ−ルを用いて
合成されたポリカ−ボネ−ト。
【０００７】本発明の電子写真感光体は導電性支持体上
に電荷発生層と電荷輸送層の少なくとも二層を積層した
構成である。導電性支持体は導電性を有するものであれ
ばよく、アルミニウム、ステンレスなどの金属、導電層
を設けた金属、プラスチック、紙などが挙げられ、形状
としては円筒状またはフィルム状などが挙げられる。
に電荷発生層と電荷輸送層の少なくとも二層を積層した
構成である。導電性支持体は導電性を有するものであれ
ばよく、アルミニウム、ステンレスなどの金属、導電層
を設けた金属、プラスチック、紙などが挙げられ、形状
としては円筒状またはフィルム状などが挙げられる。
【０００８】また、導電性支持体と感光層の間にはバリ
ヤ−機能と接着機能を有する下引き層を設けることがで
きる。下引き層の材料としてはポリビニルアルコ−ル、
ポリエチレンオキシド、エチルセルロ−ス、メチルセル
ロ−ス、カゼイン、ポリアミド、にかわ、ゼラチンなど
が挙げられ、下引き層はこれらの材料を適当な溶剤に溶
解して導電性支持体上に塗布することにより形成され
る。膜厚は０．２〜３．０μｍである。
ヤ−機能と接着機能を有する下引き層を設けることがで
きる。下引き層の材料としてはポリビニルアルコ−ル、
ポリエチレンオキシド、エチルセルロ−ス、メチルセル
ロ−ス、カゼイン、ポリアミド、にかわ、ゼラチンなど
が挙げられ、下引き層はこれらの材料を適当な溶剤に溶
解して導電性支持体上に塗布することにより形成され
る。膜厚は０．２〜３．０μｍである。
【０００９】導電性支持体と下引き層との間に基体のむ
らや欠陥の被覆、干渉縞防止を目的とした導電層を設け
ることが好適である。導電層はカ−ボンブラック、金属
粒子、金属酸化物などの導電性粉体をバインダ−樹脂中
に分散して、この分散液を用いて形成し、膜厚は５〜４
０μｍ、好ましくは１０〜３０μｍが適当である。
らや欠陥の被覆、干渉縞防止を目的とした導電層を設け
ることが好適である。導電層はカ−ボンブラック、金属
粒子、金属酸化物などの導電性粉体をバインダ−樹脂中
に分散して、この分散液を用いて形成し、膜厚は５〜４
０μｍ、好ましくは１０〜３０μｍが適当である。
【００１０】電荷発生層はオキシチタニウムフタロシア
ニンを適当なバインダ−樹脂溶液とともに分散し、塗
布、乾燥することによって形成されるが、蒸着すること
によって層形成することもできる。
ニンを適当なバインダ−樹脂溶液とともに分散し、塗
布、乾燥することによって形成されるが、蒸着すること
によって層形成することもできる。
【００１１】オキシチタニウムフタロシアニンの構造を
示す。
示す。
【化１】 式中、Ｘ1、Ｘ2、Ｘ3およびＸ4は塩素原子または臭素原
子を示し、ｋ、ｍ、ｎ、ｐは０〜４の整数である。
子を示し、ｋ、ｍ、ｎ、ｐは０〜４の整数である。
【００１２】結晶形は非晶質あるいは公知のいかなる結
晶形あるいはこれらの混合物を用いてもよく、特開昭６
２−６７０９４号公報などに記載されるＡ型結晶、特開
昭６１−２３９２４８号公報などに記載されるＢ型結
晶、特開昭６４−１７０６６号公報などに記載されるＹ
型結晶、特願平１−１８９２００号明細書に記載される
Ｉ型結晶などが感度特性上好ましい。Ｉ型結晶は感度特
性上特に好ましい。図１から図４に上記の結晶形のＸ線
回折図の例を挙げる。
晶形あるいはこれらの混合物を用いてもよく、特開昭６
２−６７０９４号公報などに記載されるＡ型結晶、特開
昭６１−２３９２４８号公報などに記載されるＢ型結
晶、特開昭６４−１７０６６号公報などに記載されるＹ
型結晶、特願平１−１８９２００号明細書に記載される
Ｉ型結晶などが感度特性上好ましい。Ｉ型結晶は感度特
性上特に好ましい。図１から図４に上記の結晶形のＸ線
回折図の例を挙げる。
【００１３】電荷発生層の形成におけるバインダ−樹脂
としては、例えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリビ
ニルカルバゾ−ル、フェノキシ樹脂、ポリカ−ボネ−
ト、ポリビニルブチラ−ル、ポリビニルベンザ−ル、ポ
リスチレン、ポリビニルアセテ−ト、ポリスルホン、ポ
リアリレ−ト、塩化ビニリデン・アクリロニトリル共重
合体などが挙げられる。電荷発生層におけるバインダ−
樹脂の比率は２０〜８０重量％、好ましくは３０〜６０
重量％である。電荷発生層の膜厚は０．０１〜１０μ
ｍ、好ましくは０．０５〜５μｍである。
としては、例えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリビ
ニルカルバゾ−ル、フェノキシ樹脂、ポリカ−ボネ−
ト、ポリビニルブチラ−ル、ポリビニルベンザ−ル、ポ
リスチレン、ポリビニルアセテ−ト、ポリスルホン、ポ
リアリレ−ト、塩化ビニリデン・アクリロニトリル共重
合体などが挙げられる。電荷発生層におけるバインダ−
樹脂の比率は２０〜８０重量％、好ましくは３０〜６０
重量％である。電荷発生層の膜厚は０．０１〜１０μ
ｍ、好ましくは０．０５〜５μｍである。
【００１４】電荷輸送層は主として電荷輸送材料とバイ
ンダ−樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗工乾燥して
形成する。電荷輸送材料としては各種のトリアリ−ルア
ミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合
物、ピラゾリン系化合物、オキサジアゾ−ル系化合物、
チアゾ−ル系化合物、トリアリルメタン系化合物などが
挙げられる。
ンダ−樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗工乾燥して
形成する。電荷輸送材料としては各種のトリアリ−ルア
ミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合
物、ピラゾリン系化合物、オキサジアゾ−ル系化合物、
チアゾ−ル系化合物、トリアリルメタン系化合物などが
挙げられる。
【００１５】本発明において、電荷輸送層に用いられる
バインダ−樹脂はポリカ−ボネ−ト（１）、（２）およ
び（３）のうち少なくとも１種である。ポリカ−ボネ−
ト（１）はジオ−ル成分として、ビスフェノ−ルＡと、
１種あるいは２種以上の非対称性ジオ−ル化合物を用い
て合成された共重合ポリカ−ボネ−トであり、ポリカ−
ボネ−ト（２）はジオ−ル成分として、２種以上の非対
称性ジオ−ル化合物を用いて合成された共重合ポリカ−
ボネ−トであり、ポリカ−ボネ−ト（３）はジオ−ル成
分として、側鎖に炭素数３以上の置換基を有する対称性
ジオ−ルを用いて合成されたポリカ−ボネ−トである。
バインダ−樹脂はポリカ−ボネ−ト（１）、（２）およ
び（３）のうち少なくとも１種である。ポリカ−ボネ−
ト（１）はジオ−ル成分として、ビスフェノ−ルＡと、
１種あるいは２種以上の非対称性ジオ−ル化合物を用い
て合成された共重合ポリカ−ボネ−トであり、ポリカ−
ボネ−ト（２）はジオ−ル成分として、２種以上の非対
称性ジオ−ル化合物を用いて合成された共重合ポリカ−
ボネ−トであり、ポリカ−ボネ−ト（３）はジオ−ル成
分として、側鎖に炭素数３以上の置換基を有する対称性
ジオ−ルを用いて合成されたポリカ−ボネ−トである。
【００１６】本発明に用いられる対称性ジオ−ルおよび
非対称性ジオ−ル化合物の代表的具体例を表１〜表５に
示すが、本発明はこれらに限定されることはない。ここ
で、非対称性ジオ−ルとは、ビスフェノ−ルの主鎖、主
鎖の置換基または側鎖として有機基を有しており、か
つ、ビスフェノ−ルの主鎖に対して１８０度回転したと
きに同じ形にならないようなジオ−ルのことである。
非対称性ジオ−ル化合物の代表的具体例を表１〜表５に
示すが、本発明はこれらに限定されることはない。ここ
で、非対称性ジオ−ルとは、ビスフェノ−ルの主鎖、主
鎖の置換基または側鎖として有機基を有しており、か
つ、ビスフェノ−ルの主鎖に対して１８０度回転したと
きに同じ形にならないようなジオ−ルのことである。
【表１】
【表２】
【表３】
【表４】
【表５】
【００１７】本発明において用いられるポリカ−ボネ−
ト（１）および（２）はビスフェノ−ルＡと１種あるい
は２種以上の非対称性ジオ−ル化合物、および１種ある
いは２種以上の非対称性ジオ−ル化合物を用いたホスゲ
ン法などの一般的なポリカ−ボネ−ト合成法により合成
することができる。ポリカ−ボネ−ト（３）は側鎖に炭
素数３以上の置換基を有するジオ−ル化合物を用いて合
成することができる。ビスフェノ−ルＡとの共重合ポリ
カ−ボネ−トにおける非対称性ジオ−ル化合物の比率は
ジオ−ル化合物中２５重量％以上、特には５０重量％以
上が好ましい。
ト（１）および（２）はビスフェノ−ルＡと１種あるい
は２種以上の非対称性ジオ−ル化合物、および１種ある
いは２種以上の非対称性ジオ−ル化合物を用いたホスゲ
ン法などの一般的なポリカ−ボネ−ト合成法により合成
することができる。ポリカ−ボネ−ト（３）は側鎖に炭
素数３以上の置換基を有するジオ−ル化合物を用いて合
成することができる。ビスフェノ−ルＡとの共重合ポリ
カ−ボネ−トにおける非対称性ジオ−ル化合物の比率は
ジオ−ル化合物中２５重量％以上、特には５０重量％以
上が好ましい。
【００１８】共重合体の分子量としては、耐久性、すな
わち耐摩耗性、耐傷性および製造時の粘度、すなわち、
生産性などの点を考慮すれば、粘度平均分子量（Ｍｖ）
が１千から１５万の範囲、特には５千から１０万の範囲
が好ましい。
わち耐摩耗性、耐傷性および製造時の粘度、すなわち、
生産性などの点を考慮すれば、粘度平均分子量（Ｍｖ）
が１千から１５万の範囲、特には５千から１０万の範囲
が好ましい。
【００１９】電荷輸送層の膜厚は５〜５０μｍ、好まし
くは１０〜３０μｍであり、電荷輸送材と本発明におけ
るポリカ−ボネ−トとの重量比は５：１〜１：５、好ま
しくは３：１〜１：３程度である。
くは１０〜３０μｍであり、電荷輸送材と本発明におけ
るポリカ−ボネ−トとの重量比は５：１〜１：５、好ま
しくは３：１〜１：３程度である。
【００２０】塗工は浸漬コ−テイング法、スプレ−コ−
テイング法、マイヤ−バ−コ−テイング法、ブレ−ドコ
−テイング法などのコ−テイング法を用いることができ
る。
テイング法、マイヤ−バ−コ−テイング法、ブレ−ドコ
−テイング法などのコ−テイング法を用いることができ
る。
【００２１】さらに、色素、顔料、有機電荷輸送材など
は一般に紫外線、オゾンなどによる汚れ、金属などに弱
いため、必要に応じて保護層を設けてもよい。この保護
層上に静電潜像を形成するためには表面抵抗率が１０11
Ω以上が望ましい。本発明で用いることができる保護層
はポリビニルブチラ−ル、ポリエステル、本発明のポリ
カ−ボネ−ト、ナイロン、ポリイミド、ポリアリレ−
ト、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマ−、
スチレン−アクリルコポリマ−、スチレン−アクリロニ
トリルコポリマ−などの樹脂を適当な有機溶剤によって
溶解した液を感光層の上に塗布、乾燥して形成できる。
この際、保護層の膜厚は一般に０．０５〜２０μｍの範
囲である。この保護層中に紫外線吸収剤などを含ませて
もよい。
は一般に紫外線、オゾンなどによる汚れ、金属などに弱
いため、必要に応じて保護層を設けてもよい。この保護
層上に静電潜像を形成するためには表面抵抗率が１０11
Ω以上が望ましい。本発明で用いることができる保護層
はポリビニルブチラ−ル、ポリエステル、本発明のポリ
カ−ボネ−ト、ナイロン、ポリイミド、ポリアリレ−
ト、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマ−、
スチレン−アクリルコポリマ−、スチレン−アクリロニ
トリルコポリマ−などの樹脂を適当な有機溶剤によって
溶解した液を感光層の上に塗布、乾燥して形成できる。
この際、保護層の膜厚は一般に０．０５〜２０μｍの範
囲である。この保護層中に紫外線吸収剤などを含ませて
もよい。
【００２２】本発明の電子写真感光体はレ−ザ−ビ−ム
プリンタ−、ＬＥＤプリンタ−、ＣＲＴプリンタ−など
のプリンタ−のみならず、通常の電子写真複写機やその
他電子写真応用分野に広く適用することができる。
プリンタ−、ＬＥＤプリンタ−、ＣＲＴプリンタ−など
のプリンタ−のみならず、通常の電子写真複写機やその
他電子写真応用分野に広く適用することができる。
【００２３】また、本発明は前記本発明電子写真感光体
と帯電手段、現像手段およびクリ−ニング手段の少なく
とも一つを一体に支持してユニットを形成し、装置本体
に着脱自在なユニットであることを特徴とする装置ユニ
ットから構成される。
と帯電手段、現像手段およびクリ−ニング手段の少なく
とも一つを一体に支持してユニットを形成し、装置本体
に着脱自在なユニットであることを特徴とする装置ユニ
ットから構成される。
【００２４】また、本発明は前記本発明電子写真感光
体、静電潜像形成手段、形成した静電潜像を現像する手
段および現像した像を転写材に転写する手段を有するこ
とを特徴とする電子写真装置から構成される。
体、静電潜像形成手段、形成した静電潜像を現像する手
段および現像した像を転写材に転写する手段を有するこ
とを特徴とする電子写真装置から構成される。
【００２５】また、本発明は前記本発明電子写真感光体
を備えた電子写真装置およびリモ−ト端末からの画像情
報を受信する手段を有することを特徴とするファクシミ
リから構成される。
を備えた電子写真装置およびリモ−ト端末からの画像情
報を受信する手段を有することを特徴とするファクシミ
リから構成される。
【００２６】図５に本発明電子写真感光体を備えた一般
的な転写式電子写真装置の概略構成例を示す。図におい
て１は像担持体としてのドラム型感光体であり、軸１ａ
を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。感
光体１はその回転過程で帯電手段２によりその周面に正
または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで露光部３
にて不図示の像露光手段により光像露光Ｌ（スリット露
光・レ−ザ−ビ−ム走査露光など）を受ける。これによ
り感光体周面に露光像に対応した静電潜像が順次形成さ
れていく。その静電潜像は次いで現像手段４でトナ−現
像され、そのトナ−現像像が転写手段５により不図示の
給紙部から感光体１と転写手段５との間に感光体１の回
転と同期取りされて急送された転写材Ｐの面に転写され
ていく。像転写を受けた転写材Ｐは感光体面から分離さ
れて像定着手段８へ導入されて像定着を受けて複写物
（コピ−）として機外へプリントアウトされる。像転写
後の感光体１の表面はクリ−ニング手段６にて転写残り
トナ−の除去を受けて清浄面化され、さらに前露光手段
７により除電処理されて繰り返して像形成似使用され
る。
的な転写式電子写真装置の概略構成例を示す。図におい
て１は像担持体としてのドラム型感光体であり、軸１ａ
を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。感
光体１はその回転過程で帯電手段２によりその周面に正
または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで露光部３
にて不図示の像露光手段により光像露光Ｌ（スリット露
光・レ−ザ−ビ−ム走査露光など）を受ける。これによ
り感光体周面に露光像に対応した静電潜像が順次形成さ
れていく。その静電潜像は次いで現像手段４でトナ−現
像され、そのトナ−現像像が転写手段５により不図示の
給紙部から感光体１と転写手段５との間に感光体１の回
転と同期取りされて急送された転写材Ｐの面に転写され
ていく。像転写を受けた転写材Ｐは感光体面から分離さ
れて像定着手段８へ導入されて像定着を受けて複写物
（コピ−）として機外へプリントアウトされる。像転写
後の感光体１の表面はクリ−ニング手段６にて転写残り
トナ−の除去を受けて清浄面化され、さらに前露光手段
７により除電処理されて繰り返して像形成似使用され
る。
【００２７】感光体１の均一帯電手段２としてはコロナ
帯電装置が広く使用されている。また転写手段５もコロ
ナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写真装置
として、上述の感光体や現像手段、クリ−ニング手段な
どの構成要素のうち、複数のものを装置ユニットとして
一体に結合して構成し、このユニットを装置本体に対し
て着脱自在に構成してもよい。例えば帯電手段、現像手
段およびクリ−ニング手段の少なくとも一つを感光体と
ともに一体に支持してユニットを形成し、装置本体に着
脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレ−ルなどの案
内手段を用いて着脱自在の構成にしてもよい。このとき
上記の装置ユニットのほうに帯電手段および／または現
像手段を伴って構成してもよい。
帯電装置が広く使用されている。また転写手段５もコロ
ナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写真装置
として、上述の感光体や現像手段、クリ−ニング手段な
どの構成要素のうち、複数のものを装置ユニットとして
一体に結合して構成し、このユニットを装置本体に対し
て着脱自在に構成してもよい。例えば帯電手段、現像手
段およびクリ−ニング手段の少なくとも一つを感光体と
ともに一体に支持してユニットを形成し、装置本体に着
脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレ−ルなどの案
内手段を用いて着脱自在の構成にしてもよい。このとき
上記の装置ユニットのほうに帯電手段および／または現
像手段を伴って構成してもよい。
【００２８】光像露光Ｌは、電子写真装置を複写機やプ
リンタ−として使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光あるいは原稿を読み取り信号化し、この信号によ
りレ−ザ−ビ−ムの走査、ＬＥＤアレイの駆動、または
液晶シャッタ−アレイの駆動などにより行われる。
リンタ−として使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光あるいは原稿を読み取り信号化し、この信号によ
りレ−ザ−ビ−ムの走査、ＬＥＤアレイの駆動、または
液晶シャッタ−アレイの駆動などにより行われる。
【００２９】ファクシミリのプリンタ−として使用する
場合には、光像露光Ｌは受信デ−タをプリントするため
の露光になる。図６はこの場合の１例をブロック図で示
したものである。コントロ−ラ−１０は画像読取部９と
プリンタ−１８を制御する。コントロ−ラ−１０の全体
はＣＰＵ１６により制御されている。画像読取部９から
のデ−タは、送信回路１２を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデ−タは受信回路１１を通してプ
リンタ−１８に送られる。画像メモリ１５には所定の画
像デ−タが記憶される。プリンタコントロ−ラ１７はプ
リンタ−１８を制御している。１３は電話である。回線
１４から受信された画像（回線を介して接続されたリモ
−ト端末からの画像情報）は、受信回路１１で復調され
た後、ＣＰＵ１６は画像情報の復号処理を行い、順次画
像メモリ１５に格納される。そして、少なくとも１頁の
画像がメモリ１５に格納されるとその頁の画像記録を行
う。ＣＰＵ１６は、メモリ１５より１頁の画像情報を読
み出しプリンタコントロ−ラ１７に復号化された１頁の
画像情報を送出する。プリンタコントロ−ラ１７は、Ｃ
ＰＵ１６からの１頁の画像情報を受け取るとその頁の画
像情報記録を行うべくプリンタ−１８を制御する。な
お、ＣＰＵ１６はプリンタ−１８による記録中に次の頁
の受信を行っている。このようにして画像の受信と記録
が行われる。
場合には、光像露光Ｌは受信デ−タをプリントするため
の露光になる。図６はこの場合の１例をブロック図で示
したものである。コントロ−ラ−１０は画像読取部９と
プリンタ−１８を制御する。コントロ−ラ−１０の全体
はＣＰＵ１６により制御されている。画像読取部９から
のデ−タは、送信回路１２を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデ−タは受信回路１１を通してプ
リンタ−１８に送られる。画像メモリ１５には所定の画
像デ−タが記憶される。プリンタコントロ−ラ１７はプ
リンタ−１８を制御している。１３は電話である。回線
１４から受信された画像（回線を介して接続されたリモ
−ト端末からの画像情報）は、受信回路１１で復調され
た後、ＣＰＵ１６は画像情報の復号処理を行い、順次画
像メモリ１５に格納される。そして、少なくとも１頁の
画像がメモリ１５に格納されるとその頁の画像記録を行
う。ＣＰＵ１６は、メモリ１５より１頁の画像情報を読
み出しプリンタコントロ−ラ１７に復号化された１頁の
画像情報を送出する。プリンタコントロ−ラ１７は、Ｃ
ＰＵ１６からの１頁の画像情報を受け取るとその頁の画
像情報記録を行うべくプリンタ−１８を制御する。な
お、ＣＰＵ１６はプリンタ−１８による記録中に次の頁
の受信を行っている。このようにして画像の受信と記録
が行われる。
【００３０】
実施例１ １０％の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した
酸化チタン粉体５０部、レゾ−ル型フェノ−ル樹脂２５
部、メチルセロソルブ２０部、メタノ−ル５部およびシ
リコ−ンオイル（ポリジメチルシロキサンポリオキシア
リキレン共重合体、平均分子量３千）０．００２部をφ
１ｍｍガラスビ−ズを用いたサンドミル装置で２．５時
間分散して導電層用塗料を調製し、アルミニウムシリン
ダ−（φ３０ｍｍ×２６０ｍｍ）上に浸漬塗布し、１３
０℃で３０分間乾燥させ、膜厚２０μｍの導電層を形成
した。
酸化チタン粉体５０部、レゾ−ル型フェノ−ル樹脂２５
部、メチルセロソルブ２０部、メタノ−ル５部およびシ
リコ−ンオイル（ポリジメチルシロキサンポリオキシア
リキレン共重合体、平均分子量３千）０．００２部をφ
１ｍｍガラスビ−ズを用いたサンドミル装置で２．５時
間分散して導電層用塗料を調製し、アルミニウムシリン
ダ−（φ３０ｍｍ×２６０ｍｍ）上に浸漬塗布し、１３
０℃で３０分間乾燥させ、膜厚２０μｍの導電層を形成
した。
【００３１】この上に６−６６−６１０−１２四元系ポ
リアミド共重合体５部をメタノ−ル７０部とブタノ−ル
２５部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬法で塗布乾燥し
て１μｍ厚の下引き層を形成した。
リアミド共重合体５部をメタノ−ル７０部とブタノ−ル
２５部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬法で塗布乾燥し
て１μｍ厚の下引き層を形成した。
【００３２】次にＡ型結晶形のオキシチタニウムフタロ
シアニン４部とポリビニルブチラ−ル２部をシクロヘキ
サノン９５部に添加し、φ１ｍｍのガラスビ−ズを用い
たサンドミル装置で１時間分散し、これに１００部のメ
チルエチルケトンを加えて希釈し、これを下引き層上に
塗布した後、８０℃で１０分間乾燥して、膜厚０．３μ
ｍの電荷発生層を形成した。
シアニン４部とポリビニルブチラ−ル２部をシクロヘキ
サノン９５部に添加し、φ１ｍｍのガラスビ−ズを用い
たサンドミル装置で１時間分散し、これに１００部のメ
チルエチルケトンを加えて希釈し、これを下引き層上に
塗布した後、８０℃で１０分間乾燥して、膜厚０．３μ
ｍの電荷発生層を形成した。
【００３３】次に下記構造式の電荷発生材１０部と
【化２】 下記の共重合体（Ｍｖ＝３．２×１０4 ）１０部を
【化３】 クロロベンゼン６０部に溶解した溶液を調製し、電荷発
生層上に浸漬コ−テイング法により塗布し、１１０℃で
１時間乾燥し、２１μｍ厚の電荷輸送層を形成し、電子
写真感光体を作成した。
生層上に浸漬コ−テイング法により塗布し、１１０℃で
１時間乾燥し、２１μｍ厚の電荷輸送層を形成し、電子
写真感光体を作成した。
【００３４】実施例２〜４ オキシチタニウムフタロシアニンをＢ型結晶、Ｙ型結
晶、Ｉ型結晶に代えた他は実施例１と全く同様にして、
実施例２〜３の電子写真感光体を作成した。
晶、Ｉ型結晶に代えた他は実施例１と全く同様にして、
実施例２〜３の電子写真感光体を作成した。
【００３５】比較例１〜４ 比較のため、実施例１〜４において用いた電荷輸送層の
バインダ−樹脂をポリカ−ボネ−トＺ（ユ−ピロンＺ−
２００、三菱ガス化学（株）製）に代えた他は、全く同
様にして比較例１〜４の電子写真感光体を作成した。
バインダ−樹脂をポリカ−ボネ−トＺ（ユ−ピロンＺ−
２００、三菱ガス化学（株）製）に代えた他は、全く同
様にして比較例１〜４の電子写真感光体を作成した。
【００３６】実施例５ 下記組成を有する共重合体（Ｍｖ＝４．０×１０4 ）を
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
【化４】
【００３７】実施例６ 下記組成を有する共重合体（Ｍｖ＝３．０×１０4 ）を
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
【化５】
【００３８】実施例７ 下記組成を有する共重合体（Ｍｖ＝３．０×１０4 ）を
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
【化６】
【００３９】実施例８ 下記組成を有する共重合体（Ｍｖ＝４．０×１０4 ）を
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
【化７】
【００４０】実施例９ 下記組成を有する共重合体（Ｍｖ＝３．０×１０4 ）を
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
【化８】
【００４１】実施例１０ 下記組成を有する共重合体（Ｍｖ＝３．８×１０4 ）を
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
【化９】
【００４２】実施例１１ 下記組成を有する共重合体（Ｍｖ＝４．３×１０4 ）を
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
【化１０】
【００４３】実施例１２ 下記組成を有する共重合体（Ｍｖ＝２．８×１０4 ）を
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
用いて電荷輸送層を形成した他は、実施例４と同様にし
て電子写真感光体を作成した。
【化１１】
【００４４】比較例５ 実施例５において用いた電荷輸送層のバインダ−樹脂を
ポリカ−ボネ−トＡ（テイジンパンライトＬ−１２５
０、帝人化成（株）製）に代えた他は、全く同様にして
比較例５の電子写真感光体を作成した。
ポリカ−ボネ−トＡ（テイジンパンライトＬ−１２５
０、帝人化成（株）製）に代えた他は、全く同様にして
比較例５の電子写真感光体を作成した。
【００４５】実施例１〜１２の電子写真感光体および比
較例１〜５の電子写真感光体をレ−ザ−ビ−ムプリンタ
−（商品名ＬＢＰ−Ｘ、キヤノン（株）製）に設置し、
暗部電位が−７００Ｖになるように帯電設定し、これに
波長８０２ｎｍのレ−ザ−光を照射して−７００Ｖの電
位を−１５０Ｖまで下げるのに必要な光量を測定し、感
度Ｅとし、次に、これらの電子写真感光体を温度３５
℃、湿度８０％の高温高湿下で、暗部電位−７００Ｖ、
明部電位−１５０Ｖに設定した状態で連続１万枚の通紙
耐久試験を行って耐久後の明部電位の変動量ΔＶL の測
定および画像の評価を行った。結果を表６にまとめた。
なお、黒ポチは初期画像における評価であり、○、△、
×は黒ポチの発生量を表わし、○はほとんど黒ポチの無
い状態を意味する。また、ΔＶL における正記号は電位
の上昇を意味する。
較例１〜５の電子写真感光体をレ−ザ−ビ−ムプリンタ
−（商品名ＬＢＰ−Ｘ、キヤノン（株）製）に設置し、
暗部電位が−７００Ｖになるように帯電設定し、これに
波長８０２ｎｍのレ−ザ−光を照射して−７００Ｖの電
位を−１５０Ｖまで下げるのに必要な光量を測定し、感
度Ｅとし、次に、これらの電子写真感光体を温度３５
℃、湿度８０％の高温高湿下で、暗部電位−７００Ｖ、
明部電位−１５０Ｖに設定した状態で連続１万枚の通紙
耐久試験を行って耐久後の明部電位の変動量ΔＶL の測
定および画像の評価を行った。結果を表６にまとめた。
なお、黒ポチは初期画像における評価であり、○、△、
×は黒ポチの発生量を表わし、○はほとんど黒ポチの無
い状態を意味する。また、ΔＶL における正記号は電位
の上昇を意味する。
【表６】
【００４６】実施例１３ 実施例１において用いた電荷輸送材を下記の化合物に代
え、
え、
【化１２】 電荷輸送層のバインダ−を下記の重合体（Ｍｖ＝４．５
×１０4 ）に代え、
×１０4 ）に代え、
【化１３】 他は実施例１と同様にして電子写真感光体を作成した。
【００４７】実施例１４ 実施例２において用いた電荷輸送材を下記の化合物に代
え、
え、
【化１４】 電荷輸送層のバインダ−を下記の重合体（Ｍｖ＝４．５
×１０4 ）に代え、
×１０4 ）に代え、
【化１５】 他は実施例２と同様にして電子写真感光体を作成した。
【００４８】実施例１５ 実施例３において用いた電荷輸送材を下記の化合物に代
え、
え、
【化１６】 電荷輸送層のバインダ−を下記の共重合体（Ｍｖ＝３．
５×１０4 ）に代え、
５×１０4 ）に代え、
【化１７】 他は実施例３と同様にして電子写真感光体を作成した。
【００４９】実施例１６ 実施例４において用いた電荷輸送材を下記の化合物に代
え、
え、
【化１８】 電荷輸送層のバインダ−を下記の共重合体（Ｍｖ＝３．
５×１０4 ）に代え、
５×１０4 ）に代え、
【化１９】 他は実施例４と同様にして電子写真感光体を作成した。
【００５０】実施例１３〜１６で作成した電子写真感光
体について、前述の方法で電位の変動量ΔＶLの測定お
よび画像の評価を行った。結果を表７に示す。
体について、前述の方法で電位の変動量ΔＶLの測定お
よび画像の評価を行った。結果を表７に示す。
【表７】
【００５１】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、前述のとお
り、良好な感度特性を有し、高温高湿下においても、黒
ポチの少ない良好な画像が得られ、かつ、耐久使用時の
電位変動量も極めて小さいという顕著な効果を奏する。
また、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにフ
ァクシミリにおいても同様の効果を奏する。
り、良好な感度特性を有し、高温高湿下においても、黒
ポチの少ない良好な画像が得られ、かつ、耐久使用時の
電位変動量も極めて小さいという顕著な効果を奏する。
また、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにフ
ァクシミリにおいても同様の効果を奏する。
【図１】Ａ型結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン
のＸ線回折図である。
のＸ線回折図である。
【図２】Ｂ型結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン
のＸ線回折図である。
のＸ線回折図である。
【図３】Ｙ型結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン
のＸ線回折図である。
のＸ線回折図である。
【図４】Ｉ型結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン
のＸ線回折図である。
のＸ線回折図である。
【図５】本発明の電子写真感光体を備えた一般的な転写
式電子写真装置の概略構成図である。
式電子写真装置の概略構成図である。
【図６】本発明の電子写真感光体を備えた電子写真装置
をプリンタ−として使用したファクシミリのブロック図
である。
をプリンタ−として使用したファクシミリのブロック図
である。
【符号の説明】 １ 像担持体としてのドラム型感光体（本発明の電子写
真感光体） ２ コロナ帯電装置 ３ 露光部 ４ 現像手段 ５ 転写手段 ６ クリ−ニング手段 ７ 前露光手段 ８ 像定着手段 Ｌ 光像露光 Ｐ 像転写を受けた転写材 ９ 画像読取部 １０ コントロ−ラ− １１ 受信回路 １２ 送信回路 １３ 電話 １４ 回線 １５ 画像メモリ １６ ＣＰＵ １７ プリンタコントロ−ラ １８ プリンタ−
真感光体） ２ コロナ帯電装置 ３ 露光部 ４ 現像手段 ５ 転写手段 ６ クリ−ニング手段 ７ 前露光手段 ８ 像定着手段 Ｌ 光像露光 Ｐ 像転写を受けた転写材 ９ 画像読取部 １０ コントロ−ラ− １１ 受信回路 １２ 送信回路 １３ 電話 １４ 回線 １５ 画像メモリ １６ ＣＰＵ １７ プリンタコントロ−ラ １８ プリンタ−
Claims (5)
- 【請求項１】 導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送
層の少なくとも二層を設けた電子写真感光体において、
電荷発生層にオキシチタニウムフタロシアニンを含有
し、かつ、電荷輸送層に下記ポリカ−ボネ−ト（１）、
（２）および（３）のうち少なくとも１種を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体。 ポリカ−ボネ−ト（１）：ジオ−ル成分として、ビスフ
ェノ−ルＡと、１種あるいは２種以上の非対称性ジオ−
ル化合物を用いて合成された共重合ポリカ−ボネ−ト、 ポリカ−ボネ−ト（２）：ジオ−ル成分として、２種以
上の非対称性ジオ−ル化合物を用いて合成された共重合
ポリカ−ボネ−ト、 ポリカ−ボネ−ト（３）：ジオ−ル成分として、側鎖に
炭素数３以上の置換基を有する対称性ジオ−ルを用いて
合成されたポリカ−ボネ−ト。 - 【請求項２】 オキシチタニウムフタロシアニンがＣｕ
ＫαのＸ線回折におけるブラッグ角２θ±０．２°が
９．０°、１４．２°、２３．９°および２７．１°に
強いピ−クを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシ
アニンである請求項１記載の電子写真感光体。 - 【請求項３】 請求項１記載の電子写真感光体と帯電手
段、現像手段およびクリ−ニング手段の少なくとも一つ
を一体に支持してユニットを形成し、装置本体に着脱自
在なユニットであることを特徴とする装置ユニット。 - 【請求項４】 請求項１記載の電子写真感光体、静電潜
像形成手段、形成した静電潜像を現像する手段および現
像した像を転写材に転写する手段を有することを特徴と
する電子写真装置。 - 【請求項５】 請求項１記載の電子写真感光体を備えた
電子写真装置およびリモ−ト端末からの画像情報を受信
する手段を有することを特徴とするファクシミリ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03218107A JP3080444B2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03218107A JP3080444B2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05113680A true JPH05113680A (ja) | 1993-05-07 |
| JP3080444B2 JP3080444B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=16714744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03218107A Expired - Fee Related JP3080444B2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3080444B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000171998A (ja) * | 1998-12-01 | 2000-06-23 | Konica Corp | 電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
| JP2000181093A (ja) * | 1998-12-11 | 2000-06-30 | Konica Corp | 電子写真感光体及びそれを用いたプロセスカートリッジと画像形成装置 |
| JP2002040681A (ja) * | 2000-05-19 | 2002-02-06 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
| JP2002049164A (ja) * | 2000-05-22 | 2002-02-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
| JP2009003344A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、並びにこれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
| CN102262362A (zh) * | 2010-05-28 | 2011-11-30 | 京瓷美达株式会社 | 电子照相感光体和图像形成装置 |
| EP3062153A1 (en) | 2015-02-27 | 2016-08-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic photosensitive member, method for manufacturing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
| DE102016103345A1 (de) | 2015-02-27 | 2016-09-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Elektrofotografisches fotosensitives element, verfahren zum herstellen eines elektrofotografischen fotosensitiven elements, prozesskartusche und elektrofotografischer apparat |
| DE102017117241A1 (de) | 2016-08-01 | 2018-02-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Elektrophotographisches Photosensitives Element, Prozesskartusche und Elektrophotographischer Apparat |
-
1991
- 1991-08-05 JP JP03218107A patent/JP3080444B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000171998A (ja) * | 1998-12-01 | 2000-06-23 | Konica Corp | 電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
| JP2000181093A (ja) * | 1998-12-11 | 2000-06-30 | Konica Corp | 電子写真感光体及びそれを用いたプロセスカートリッジと画像形成装置 |
| JP2002040681A (ja) * | 2000-05-19 | 2002-02-06 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
| JP2002049164A (ja) * | 2000-05-22 | 2002-02-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
| JP2009003344A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体、並びにこれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
| CN102262362A (zh) * | 2010-05-28 | 2011-11-30 | 京瓷美达株式会社 | 电子照相感光体和图像形成装置 |
| EP3062153A1 (en) | 2015-02-27 | 2016-08-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic photosensitive member, method for manufacturing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
| DE102016103345A1 (de) | 2015-02-27 | 2016-09-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Elektrofotografisches fotosensitives element, verfahren zum herstellen eines elektrofotografischen fotosensitiven elements, prozesskartusche und elektrofotografischer apparat |
| US9753385B2 (en) | 2015-02-27 | 2017-09-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic photosensitive member, method for manufacturing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
| US9864284B2 (en) | 2015-02-27 | 2018-01-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic photosensitive member, method for manufacturing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
| DE102017117241A1 (de) | 2016-08-01 | 2018-02-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Elektrophotographisches Photosensitives Element, Prozesskartusche und Elektrophotographischer Apparat |
| US10209637B2 (en) | 2016-08-01 | 2019-02-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3080444B2 (ja) | 2000-08-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3537065B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3080444B2 (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ | |
| JP3397585B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JPH0973183A (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3287379B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3397592B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3077855B2 (ja) | 電子写真感光体、およびそれを用いた電子写真装置およびファクシミリ | |
| JPH1020523A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JPH0943873A (ja) | 電子写真感光体、及び該感光体を有する電子写真装置 | |
| JPH1073946A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3566462B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JPH1069108A (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置 | |
| JP2929549B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
| JP3441888B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3397583B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JPH1039532A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3402936B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3450600B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JPH0980773A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3257618B2 (ja) | 電子写真感光体、及び該感光体を有する電子写真装置 | |
| JPH1020522A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JPH06313973A (ja) | 電子写真感光体及びそれを有する電子写真装置 | |
| JP3287530B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JP3402960B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
| JPH0980792A (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080623 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623 Year of fee payment: 11 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |