JPH04361696A - 印刷用塗工紙の製造方法 - Google Patents

印刷用塗工紙の製造方法

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JPH04361696A
JPH04361696A JP3136765A JP13676591A JPH04361696A JP H04361696 A JPH04361696 A JP H04361696A JP 3136765 A JP3136765 A JP 3136765A JP 13676591 A JP13676591 A JP 13676591A JP H04361696 A JPH04361696 A JP H04361696A
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野田 明亨
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    • D21H19/822Paper comprising more than one coating superposed two superposed coatings, both being pigmented
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
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    • D21H23/00Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper
    • D21H23/02Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper characterised by the manner in which substances are added
    • D21H23/22Addition to the formed paper
    • D21H23/46Pouring or allowing the fluid to flow in a continuous stream on to the surface, the entire stream being carried away by the paper
    • D21H23/48Curtain coaters

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般印刷用塗工紙の製
造方法、更に詳しくは、印刷適性のよい塗工面を有する
印刷用塗工紙を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塗布液の自由落下カーテンを形成し、こ
れを支持体である原紙に衝突せしめて塗布するいわゆる
カーテン塗工法は、既に特公昭49−24133号、同
49−35447号公報等において開示されており、塗
布液の薄層化及び高速化に適性を有することが知られて
いる。
【0003】ところで、従来、印刷用の一般塗工紙の製
造方法には、ブレード式塗布方法、バー塗布方法、或い
はリバースロール塗布方法が専ら用いられてきた。これ
等の塗布方法のうち前二者はいずれも塗布液を過剰に原
紙に塗布した後、ブレードまたはワイヤーバーにより過
剰な塗布液を掻き落して所望の塗布量に計量するもので
あり、又、リバースロール塗布方法は、塗布ロールによ
りピックアップされた塗布液をメータリングロールによ
り計量し、所望量の塗布液を原紙に転写して塗布するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印刷用
塗工紙の品質向上がとみに要求されるようになり、かか
る塗布方法については、以下の如き問題点が指摘される
ようになってきた。
【0005】即ち、ブレード塗工法においては、ブレー
ドの磨耗や汚れによりストリークが発生して塗工品質が
低下したり、ブレードの取替作業を必要とする為に運転
効率が悪いという問題があった。又、塗布量が原紙の凹
凸の影響をうけるために、まだら状の塗布面になり易く
良好な印刷面が得られにくく、酷い場合には、原紙表面
をブレードでこさぐために原紙凸部で繊維が露出してし
まう程に塗布液が掻き落されてしまうという欠点もあっ
た。又、ブレード塗工法で用いる塗布液の組成について
は、塗工面にストリークが発生しないように、ブレード
下のハイシェアー時の粘性が、あまり高くならないよう
にするため、顔料やバイダーの性状や配合に独特の制約
を受けるため品質、コストの改善がはかりにくいという
欠点もあった。
【0006】次に、バー塗工法の場合には、使用する塗
布液の粘度に制限があり、高粘度の塗布液を塗工むらの
発生なく均一に塗布することは非常に難しいとされてい
る。また、設定塗布量は、塗布液の粘度、濃度に大きく
依存し、自由に変えられないという欠点も有している。
【0007】更に、ロール塗布法の場合には、所望の塗
布液量に計量するために塗布ロールとメタリングロール
の速度比を、塗布液の特性によって逐一変化させねばな
らず繁雑であるし、塗布ロールとメタリングロールのニ
ップ間隔を通常0.025〜0.62mmというように
非常に狭く、しかも高精度で設定しなければならないた
めに、複雑な装置、操作を必要とするという問題があっ
た。又、塗工の際に生じるパターンのような塗工むらの
生じない塗布面を得ることは非常に難しく使用可能な塗
布液の粘度、濃度に制限をうけた。その他、塗布液中に
固体より成る異物が混入した場合、異物が詰まり原紙に
塗布液の転写されない部分が生ずるおそれがあった。
【0008】一方、カーテン塗工法は、感圧複写紙(特
開昭54−85811号公報)、感熱紙(特開昭54−
74761号公報)、或いは板紙のワックス塗布には利
用が提案されているが、一般用印刷紙の分野では、依然
としてブレード塗工法、リバースロール塗工法或いはバ
ー塗工法が用いられてきた。この理由は一般印刷用塗工
紙に使用する塗料は製品品質、乾燥エネルギーの問題か
ら濃度、粘度を下げることができないことにある。例え
ば感熱紙や感圧複写紙用の塗料の粘度100〜400C
PS に対し一般印刷用では1000〜4000CPS
 もあって、そのままカーテン塗工を行うと、塗布面に
塗布液中の泡による未塗工面があばた状に現われ、しか
も、この泡跡は塗工速度と塗布液落下速度の差により引
き延ばされて気泡の大きさの数倍の長さになるので、一
般印刷用塗工紙のように高速塗工になると非常に問題に
なる。
【0009】以上のことから、本発明の目的は、長時間
にわたり、高速で製造する場合にもその品質を一定に保
ちうる一般印刷用塗工紙を製造する方法を提供すること
にある。
【0010】本発明の別の目的は、原紙表面の凹凸に関
係しない均一な塗布層をもち、塗工面にブレードでこさ
いだ時に生ずるような紙の繊維の露出がなく、塗布むら
も生じない高品質の一般印刷用塗工紙を製造する方法を
提供することにある。
【0011】本発明の他の目的はブレードやバーの取替
のための機械停止が必要なく毎分1000m以上の塗布
速度での製造が可能な一般塗工紙を製造する方法を提供
することにある。
【0012】本発明の他の目的は、従来ストリークが発
生しがちなハイシェア時に高粘性を示す塗料組成であっ
ても塗布が可能な一般印刷用塗工紙の製造方法を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は多量生産されて
いる一般塗工紙に用いる濃度及び粘度の高い塗布液を、
飽和水蒸気圧以下の真空度の下で脱泡することにより、
カーテン塗工法を用いて一般印刷用塗工紙を製造するこ
とを可能にしたものである。
【0014】即ち、本発明に係る印刷用塗工紙の製造方
法は、顔料とバインダとを含む濃度50〜70%で粘度
700〜4000CPS の塗布液を飽和水蒸気圧以下
の真空度の下でシェアをかけつつ脱泡した後、垂直自由
落下カーテンを形成してこの自由落下カーテンを横切る
ように連続走行している原紙に衝突せしめて塗布するこ
とを特徴とし、また、上記の脱泡する前の塗布液におい
て、また、上記において、塗布液中の直径0.01〜0
.5mmの泡の脱泡率が90%以上であることを特徴と
し、また、上記において、ベック平滑度50秒以上の原
紙或いはブレード塗工法又はロール塗工法による下塗り
層を有する原紙を用いることを特徴とし、また、上記に
おいて、塗布の直前、塗布と同時又は塗布の直後に、原
紙表面の窪みに滞留した空気を原紙の裏面より吸引する
ことを特徴とするものである。
【0015】尚、本発明において、特に断らない限り、
粘度はB型粘度計#3スピンドル60rpm による値
である。
【0016】本発明において、塗布液を構成する顔料と
しては、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、二酸化チ
タン、サチン白、プラスチックピグメント等の顔料が用
いられ、又、バインダとしては、スチレンブタジエンラ
テックス、デンプン、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアセテート、カルボキシメチルセルロース等が用いら
れる。上記の他に、必要に応じて、分散剤、滑剤、保水
剤等の助剤を添加する。塗布液は、品質や乾燥エネルギ
ーコストを考慮して、濃度は50〜70重量%、好まし
くは60〜65重量%とする。粘度は700〜4000
CPS である。又、顔料はバインダに対して、2〜2
0倍を配合する。
【0017】さて、本発明において、塗工面の印刷適性
を向上させる第1の手段は、飽和水蒸気圧以下の真空度
の下でシェアをかけつつ塗工液の脱泡を行なうことであ
る。従来、一般印刷用塗工紙の塗布液で脱泡を必要とす
る場合には、通常サイクロン式脱泡器が用いられている
が、この脱泡器では直径0.01〜0.2mm位の小さ
な泡はほとんど取れず、脱泡率も80%程度しか達せら
れない。
【0018】一般印刷塗工紙用塗布液の脱泡が難しい理
由は、前述したように、感熱紙、感圧複写用塗布液に比
し、粘度においては、100〜400cps に対して
1000〜4000cps 、濃度においては、20〜
45%に対し50〜70%と極めて高いことにある。塗
布液にはカオリン、炭酸カルシウム等の種々の顔料が使
用されるが、これ等顔料の形状は複雑で、気泡が内包さ
れており、水に分散しても気泡は顔料から容易に遊離し
ない。 又、これ等の気泡は、1個の容積は非常に小さいもので
ある上に、数量的には莫大な数にのぼり、既述のサイク
ロン脱泡器でこれを確実に捕えることは不可能である。
【0019】泡の安定性には粘度が大きくかかわってい
るが、一般印刷用塗布液の粘度はB型粘度形#3スピン
ドル60rpm での測定値は1000〜4000CP
S であるが、これを同じく6rpm で測定すると1
0000〜30000CPS と低シェア領域での粘度
が高い非ニュートン性を示す。
【0020】従って、塗布液中の気泡が浮上しようとす
ると、かかる低シェア領域での粘度の高い塗布液中での
浮上速度は、極めて遅くなる。実測値では0〜0.5m
m/分である。しかも前述したように塗布液中には高濃
度で顔料が含まれているので気泡は顔料に阻まれて、あ
るいは顔料自体に含有されているので、脱泡の難しさを
倍加させている。
【0021】本発明では、飽和水蒸気圧以下の真空度で
シェアをかけつつ脱泡する。脱泡の際の真空度に関して
は、本発明においては、高粘度の一般印刷用塗布液を沸
騰状態にするために、液温における飽和蒸気圧以下の真
空、例えば塗布液が真空脱泡機内で18℃であったとす
ると20Torr以下の真空、望ましくは10Torr
以下の真空度が必要である。
【0022】真空度を上げると、気体の容積が増加する
上、蒸発水分量も増加するので、真空装置の抽気能力は
、従来の低真空のものに比べ大きいものが要求される。 高い真空度においても抽気量の減少が少ない水封ポンプ
とルーツ型ポンプを組合せた真空装置でこの要求は満た
される。例えば、1500l/分(10Torr)×1
.5kWのルーツ式真空ポンプと2400l/分(15
0Torr)×3.7kWの水封ポンプを直結で使用す
ると大容量の抽気を行なうことができる。塗布液中には
数%から多い時には数10%の空気が含まれていて、抽
気能力としては、その空気量と蒸発する水蒸気量に見合
う能力が必要である。即ち、抽気能力は液温、真空度処
理量、塗布液中の空気含有量により決められる。従って
必要な真空度、抽気量は液温を上げることにより減少さ
せることができるが、塗布液の性状に影響を与えるもの
もあり、常温に近い方が望ましい。
【0023】具体的な脱泡の装置については、実施例で
後述する図1及び図2に示す装置や、ドイツコルマ社製
連続真空脱気装置を挙げることができる。特に、ドイツ
コルマ社製の連続真空脱気装置は、真空容器に撹拌装置
が付属しており、泡を浮上し易くしている。また、この
装置では、より強いシェアをかけるためには、高速に回
転する分散板上に塗布液を供給し遠心力を加えて薄膜に
して振り飛ばす方法がとられている。即ち、直径700
mmの真空容器の中で直径600mmの分散板を145
0rpm の高速度で回転させ、この分散板の中央に塗
布液が給液される。分散板には直径300,400,5
00,600mmの4段の、幅110mmで直径0.8
mmの孔が無数に明けられたスクリーンプレートが垂直
に取付けられていて、塗布液が分散板中心から遠心力に
より振り飛ばされる際にその孔を通過し破泡するという
方式である。
【0024】塗工面の印刷適性を向上させる第2の手段
は、原紙のミクロな窪みの中に滞留する空気の除去であ
る。このような空気は、塗膜により覆われて乾燥ゾーン
に入り、それが乾燥段階で膨脹して塗布膜から吹き出し
塗布面にカオリンタ状の未塗工部を残すことになる。こ
の場合の形状は塗布液中の気泡に起因する泡跡が細長い
形状であるのに対し、ほぼ円形である。
【0025】本発明では、この欠陥を防ぐために、カレ
ンダーにて平滑度を上げた原紙を用いることが望ましい
。即ち、通常の一般印刷用塗工の原紙はベック平滑度が
20〜30秒であるのに対し、本発明では、ベック平滑
度が50秒以上、更に好ましくは200秒以上の原紙を
用いる。平滑処理は、弾性ロールを使用した通常の多段
カレンダーやヒートロールを使用したソフトニップカレ
ンダー、金属ロールを使用したカレンダー等を用いて行
ない、所定の平滑度に処理する。上記の平滑度を上げた
原紙に代えて、ブレード塗工又はロール塗工による下塗
り層を施した原紙を用いても良く、この場合、下塗りさ
れる塗布液は、各種の顔料とバインダとを上塗りのカー
テン塗工用塗布液と類似の組成、配合で調製して3〜8
g/m2 塗工する。このように下塗りをブレード又は
ロール方式で塗工することによって、原紙表面のうねり
のような大きな凹凸がなくなり、大きな凹凸に拘らず塗
布量均一なカーテン塗工をするのに最適な表面状態とな
る。更に、この下塗り層を平滑処理したものを原紙とし
て用いれば、なお好ましい。
【0026】塗工面の印刷適性を向上させる第3の手段
は、塗布液から成る自由落下カーテンが原紙に衝突する
時に、カーテン膜の落下点近辺において原紙の裏面から
空気を吸引して、原紙のミクロな窪みに起因する欠陥を
改善することである。即ち、カーテン膜が原紙に衝突す
ると同時に或いはその直前又は直後に原紙の裏面から吸
引する。特に、0.3〜10mm幅のスリット状の吸引
部をカーテン膜の落下線に添って設置することが望まし
く、カーテン膜と原紙間の空気を取り除くことができる
。吸引する圧力は750〜600Torr、即ち大気圧
より10〜160Torr低い圧力でよく、この範囲で
原紙坪量や通気度によって適宜調整する。
【0027】また、本発明においては、カーテン膜を二
層に連続して塗工しても良い。この方法によれば、塗布
液中の気泡が極めて小さいばあいには、塗工面の大きな
欠陥とはならない。この方法は前述した原紙の窪みに起
因する塗工面のミクロなクレーターの減少にも有効であ
る。
【0028】
【作用】本発明では、飽和水蒸気圧以下の真空度でシェ
アをかけつつ脱泡する。つまり、塗布液を真空状態にあ
る容器に入れた場合、塗布液は水溶性であるので水の沸
騰に伴ない、塗布液中の流動が起こり、塗布液は撹拌さ
れ、顔料に付着していた気泡も浮上させられる。かかる
状態では塗布液に高いシェアがかけられているので、一
般印刷紙用の塗布液のように低シェア時での粘度の高い
塗布液の場合でも、短時間で脱気することが可能になる
。更に、塗布液を真空状態に置くことにより、塗布液中
の気泡が膨脹し浮力を増して浮上しやすくなるので微細
な気泡も塗布液から除去できる。
【0029】また、平滑度の高い原紙、或いは下塗り層
を有する原紙を用いたり、カーテン塗工に際して原紙の
裏面から吸引することで、原紙のミクロな窪みを埋めた
り、その窪み中の空気を取除くことができるので、これ
ら窪みの中に存在する空気が塗膜によりカバーされて乾
燥ゾーンに入り、それが乾燥段階で膨脹して塗布膜から
吹き出し塗布面にクレータ状の未塗工部を残す現象を事
前に回避することができる。
【0030】
【実施例】以下に、本発明で使用する真空脱泡装置の例
について説明する。図1は連続脱泡装置の説明図である
。この方式では、脱泡すべき塗布液は、供給ノズル1よ
り外周に堰板3のある回転パン4の上面に連続的に供給
される。回転パン4の中心部には堰板5で囲まれた開口
部6があり、塗布液はこの堰板5を越えて下段の回転パ
ン8に落下する。真空装置11によって減圧され、室内
は5〜20Torrの真空下にあるので、塗布液は発泡
状態となっているが、大きな泡となって浮上したものほ
ど、先に回転パン8に落下し、その段階で破泡される。 更に詳しく言えば、回転パン4では発泡していない液、
即ち比重の重い液程遠心力によりパン外周部に寄せられ
、落下しない。
【0031】回転パン8の中心に落下した塗布液は、遠
心力と塗布液の粘性によるコリオリの力により、回転パ
ンの中心を中心とする渦巻きを描きながら外周部へ移動
し、外周部の堰板9を越えてタンク底部に落下する。タ
ンク底部には撹拌翼10があり、これで塗布液にシェア
を加えて残りの気泡を浮上させると共に、排出ポンプ1
2を回転させることで、タンクの最下部より脱泡処理の
済んだ塗布液を取出すことができる。この方式では、塗
布液には弱いシェアしか加わらないが、液のショートパ
スを少なくし、気泡が浮上するのに充分な滞留時間をと
れば、パンの回転が比較的遅いので保守が容易で構造も
簡単な利点がある。
【0032】図2は、バッチ式の脱泡装置の説明図であ
って、真空装置11で室内を減圧し、2.5rpm 程
度のゆっくりした速度で回転する撹拌翼20によって、
シェアをかけつつ液中より気泡が上昇するのを促すと共
に、真空度を上げると塗布液中の気泡が急激に発泡し、
泡の高さが急上昇するので、この気泡を同じく2.5r
pm程度の速度で回転する破泡翼21によって、破壊す
るように構成されている。
【0033】以下に、上記に説明した装置或いは既述の
ドイツコルマ社製脱泡装置の改良型により脱泡した塗布
液を用いて、一般にA2コートと呼ばれる印刷用塗工紙
を製造する実施例について説明する。尚、説明中、部は
重量部を示す。
【0034】[実施例1並びに比較例1及び2]先ず、
カオリン50部、炭酸カルシウム50部、SBRラテッ
クス12部、分散剤0.2部を含む混合液を調整し、こ
の混合液をミキサーで撹拌しながら、蒸煮デンプン4部
を加えて、塗布液とした。この塗布液は、温度22℃で
、濃度62重量%、粘度2000CPSで、多量の気泡
が含まれていたので、図2で説明したバッチ式の真空脱
泡装置を用いて次の要領で脱泡処理を施した。
【0035】真空脱泡装置の直径800mm、高さ10
00mmの室内に1バッチ50lの塗布液を給液し、液
温25℃で、真空度20Torrに達すると、塗布液は
、上昇した気泡の為に急激に発泡し、泡の高さが急上昇
したので、装置に付属した開放バルブを開き大気圧に戻
した。 12分後には液面の泡は自らの自重や、破泡翼の機械的
な作用により破泡を繰り返し泡面は次第に降下を始めた
。このようにして35分後には直径0.05mm以上の
気泡は殆ど見られなくなり、粘度は1800CPS に
低下していた。脱泡後の比重と空気含有量は表1の通り
である。
【0036】このように脱泡した塗布液をスリット幅0
.3mm、スリット長500mmのエクストルージョン
型カーテンダイを用いて流量7l/分でダイに給液し、
高さ15cmの自由落下カーテンを形成し1000m/
分で走行している幅430mm、坪量90g/m2 、
ベック平滑度20秒の原紙に塗布し、熱風温度100〜
180℃のドライヤで水分を制御しつつ乾燥して、一般
印刷用の塗工紙を得た。
【0037】この一般印刷用塗工紙は14g/m2 の
均一な乾燥固形分を有しており、塗布液による原紙表面
の被覆が原紙の凹凸にかかわらず均一で、ストリークも
なく、表2に示すように光沢度や平滑度についても優秀
であった。
【0038】また、同じ塗布液をサイクロン方式で脱泡
した後カーテン塗工した印刷用塗工紙を比較例1とし、
脱泡せずにブレード塗工した印刷用塗工紙を比較例2と
して、併せて表2に品質性能を示した。
【0039】評価方法 (a) 破泡跡;塗布液中の気泡が塗工面に作る破泡跡
を観察して、その有無を評価した。 (b) 2色印刷評価;東洋インキ製、枚葉オフセット
用インキTKマークVの黄と赤とを用いて、先ずRI印
刷機のロールに0.3mlの黄インキを塗って塗工紙の
表面に印刷し、その6〜7秒後、ロールに0.15ml
の赤インキを塗って黄インキ印刷面上に重ね印刷した後
、速やかに拭き取る。拭き取られずに印刷面に残った赤
インキの程度を観察して、黄インキの印刷ムラ並びに印
刷紙塗工層の塗工ムラの程度を、5点を最良とする5点
法で評価した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】[実施例2及び比較例3〜4]カオリン5
5部、炭酸カルシウム45部、デンプン8部、SBRラ
テックス10部、分散剤0.2部を混合して塗布液を調
製した。この塗布液は、液温度22℃で濃度60%、粘
度1800cpsであった。
【0043】真空脱泡装置として、既述のドイツコルマ
社製真空脱泡装置を使用した。塗布液をこの装置に供給
し、真空度が15Torrに保たれた結果、塗布液中の
気泡は問題のないレベルにまで脱泡された。従来のサイ
クロン型脱泡機と比較した脱泡率は、表3に示す通りで
ある。この塗布液を真空脱泡装置の排出ポンプにより、
直接連続して、スリット幅0.3mm、スリット長50
0mmのダイに9l/分で給液し、高さ18cmの自由
落下カーテンを形成し1200m/分で高速走行してい
るベック平滑度200秒の原紙上に塗布して、14g/
m2 の均一な乾燥固形分を有する印刷用塗工紙を得た
【0044】また、同じ塗布液をサイクロン方式で脱泡
した後カーテン塗工した印刷用塗工紙を比較例3とし、
脱泡せずにブレード塗工した印刷用塗工紙を比較例4と
して、併せて表4に品質性能を示した。なお、ブレード
塗工では塗布液が原紙から掻き取られるので原紙の凸部
では薄くなり紙の繊維が突き出てしまう、或いは、スト
リークが発生するという欠点が見られた。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】[実施例3〜4及び比較例5〜6]カオリ
ン60部、炭酸カルシウム40部、デンプン5部、SB
Rラテックス10部、分散剤0.2部を水中に分散して
塗布液を調製した。この塗布液は、濃度62%、粘度1
950CPS であり、多量の気泡が含まれているので
図1に示す連続式真空脱泡装置にて脱泡を行った。脱泡
率は表5に示す通りである。
【0048】液温26℃に対し真空度20Torrで塗
布液の飽和蒸気圧以下に保持したところ、塗布液は沸騰
状態になり、シェアが加わり、充分脱泡され、目視でも
塗布液中の気泡は見られなくなった。この塗布液をスリ
ット幅0.3mm、スリット長500mmのカーテンダ
イに給液し、高さ15cmの自由落下カーテンを形成し
900m/分で走行している原紙上に塗布し、実施例3
の印刷用塗工紙を得た。これに使用した原紙は、ベック
平滑度20秒の通常のコート原紙であるので、原紙の窪
みに存在する空気の巻き込みにより塗工面に極めて小さ
い斑点が無数に生じた。
【0049】次に、上記の斑点対策として、カーテン塗
布膜の直下に、カーテン膜に沿ったスリット状の吸引口
を設置し、大気圧より50Torr低い圧力で吸引しな
がら、その上に原紙を走らせることで、実施例4の印刷
用塗工紙を得た。原紙裏面からの吸引によって、原紙の
窪みに存在する空気が吸引され、同時に塗布液も吸引さ
れて窪みを塗布液で埋めることができ、前述した塗布面
の欠陥を改善することができた。又、この方法により塗
布面のピック強度も向上した。原紙吸引による塗工面欠
陥数の減少効果については表6の通り大きな欠陥が小さ
くなったことに端的に示されている。
【0050】また、同じ配合の塗布液をサイクロン方式
で脱泡した後カーテン塗工した印刷用塗工紙を比較例5
とし、脱泡せずにブレード塗工した印刷用塗工紙を比較
例6として、併せて表6に品質性能を示した。
【0051】品質試験方法 (c) クレーター状破泡跡;原紙の窪みに滞留する気
泡に起因する形状がクレーターに似た破泡跡の塗布面5
mm2 当りの数である。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】[実施例5〜6及び比較例7〜8]カオリ
ン60部、炭酸カルシウム40部、デンプン5部ラテッ
クス12部、分散剤0.3部を水中に混合分散して塗布
液を調製した。なお、デンプンは、蒸煮後ミキサーにて
他の原料と混合した。この塗布液に、濃度は58%、粘
度は1200cps であり、混合時に多量の気泡が含
まれているので、実施例2と同じくコルマ方式を改善し
た真空脱泡装置により塗布液の真空脱泡を行った。即ち
、真空脱泡装置に毎分8lの割合で給液した結果、塗布
液中の気泡は目視では殆ど見られなくなった。液温が2
2℃、真空度は10Torrであった。
【0055】こうして得られた塗布液を実施例3と同じ
要領で、ベック平滑度50秒の原紙にカーテン塗工して
実施例5の印刷用塗工紙を得た。また、同じ塗布液をデ
ュアルスロットダイと称する二層の塗布膜を同時に塗布
できるダイに給液し、50mmの間隔をもった2列の自
由落下カーテンを形成して、その自由落下カーテンを横
切るように毎分1200m/分の速さで走行する原紙上
に落下させ、実施例6の印刷用塗工紙を得た。原紙の幅
は430mmで、坪量は64g/m2 、塗布層の乾燥
固形分は11g/m2 であった。
【0056】実施例6の塗工紙は、白紙光沢度、平滑度
、2色印刷評価優れ、塗布液中の気泡による塗布面の破
泡跡も更に微細なものになっており、、原紙裏面からの
吸引を行わなくても、原紙の窪みに存在する空気による
カーテン塗工面の微細な欠陥が減少していた。
【0057】更に、同じ塗布液をサイクロン方式で脱泡
した後カーテン塗工した印刷用塗工紙を比較例7とし、
脱泡せずにブレード塗工した印刷用塗工紙を比較例8と
して、併せて表7に品質性能を示した。
【0058】
【表7】
【0059】[実施例7及び比較例9〜10]通常のブ
レード塗工法に用いられる塗液と同様に、カオリン50
部、炭酸カルシウム50部、デンプン7部、SBRラテ
ックス8部、分散剤0.2部を水中に分散混合して、1
層目に使用する濃度64%、粘度3000CPS の下
塗り用塗布液を調製した。ブレード塗布法を用いて、7
g/m2 の乾燥固形分になるように、上記した下塗り
用の塗布液をベック平滑度20秒の原紙に塗布した後、
熱風式乾燥装置にて乾燥した。
【0060】次に、カオリン60部、炭酸カルシウム4
0部、デンプン5部、ラテックス12部、分散剤0.2
部を水中にて分散し2層目の塗布液を調製した。濃度は
61%、粘度は1500pcs である。実施例2と同
じように塗布液を真空脱泡し、更に実施例2と同じカー
テンコート設備にて原紙の同じ面に二層目の塗工を行な
い、印刷用塗工紙を得た。カーテン塗工法によって塗付
された乾燥固形分は7g/m2 である。
【0061】この方法で製造した塗工紙の品質は、白紙
光沢度、平滑度、2色印刷評価、原紙の窪みに起因する
塗布面のミクロな欠陥のどの点から見でも非常に優れた
品質のものが得られた。
【0062】また、同じ塗布液をサイクロン方式で脱泡
した後カーテン塗工した印刷用塗工紙を比較例9とし、
脱泡せずにブレード塗工した印刷用塗工紙を比較例10
として、併せて表8に品質性能を示した。
【0063】
【表8】
【0064】
【発明の効果】本発明に係る製造方法によれば、高濃度
、高粘度の塗布液に対し、飽和水蒸気圧以下の真空度の
下でシェアをかけつつ脱泡した後にカーテン塗工するこ
とによって、白紙光沢度、平滑度及び塗布量の均一性に
優れ、印刷適性が飛躍的に向上した印刷用塗工紙を得る
ことができる。本発明の製造方法は、特に、顔料がバイ
ンダの2〜20倍という大量に配合されている塗布液の
塗工に効果を発揮し、脱泡率についても直径0.01〜
0.2mmの泡の脱泡率を90%以上とすると、印刷適
性を更に向上させることができる。
【0065】また、原紙については、ベック平滑度を5
0秒以上に処理した平滑な面、或いは予め下塗りを施し
た面に塗工し、または、原紙の裏面から吸引しながら塗
工することで、原紙の凹凸表面状態の影響や、原紙の凹
部に存在する空気がもたらす悪影響を除去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続式真空脱泡装置の説明図である。
【図2】バッチ式真空脱泡装置の説明図である。
【符号の説明】
1          供給ノズル 4,8      回転パン 3.5,9  堰板 11        真空装置 15        排出ポンプ 21        破泡翼 20        撹拌翼

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般印刷に供する塗工紙を製造する方法に
    おいて、顔料とバインダとを含む濃度50〜70重量%
    で粘度700〜4000CPS の塗布液を飽和水蒸気
    圧以下の真空度の下でシェアをかけつつ脱泡した後、垂
    直自由落下カーテンを形成して、この自由落下カーテン
    を横切るように連続走行している原紙に衝突せしめて塗
    布することを特徴とする印刷用塗工紙の製造方法。
  2. 【請求項2】塗布液中の直径0.01〜0.5mmの泡
    の脱泡率が90%以上であることを特徴とする請求項1
    に記載の印刷用塗工紙の製造方法。
  3. 【請求項3】ベック平滑度50秒以上の原紙を用いるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷用塗工紙の
    製造方法。
  4. 【請求項4】ブレード塗工法又はロール塗工法による下
    塗り層を有する原紙を用いることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の印刷用塗工紙の製造方法。
  5. 【請求項5】前記塗布の直前、塗布と同時又は塗布の直
    後に、原紙表面の窪みに滞留した空気を原紙の裏面より
    吸引することを特徴とする請求項1,2,3又は4に記
    載の印刷用塗工紙の製造方法。
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