JPH04145011A - シリカ配合化粧品 - Google Patents

シリカ配合化粧品

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JPH04145011A
JPH04145011A JP26317990A JP26317990A JPH04145011A JP H04145011 A JPH04145011 A JP H04145011A JP 26317990 A JP26317990 A JP 26317990A JP 26317990 A JP26317990 A JP 26317990A JP H04145011 A JPH04145011 A JP H04145011A
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Katsutoshi Sumita
勝俊 簾田
Masaharu Tanaka
正治 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、シリカ配合化粧品に関するものである。
[従来の技術] 従来、メーキャップ用化粧品には、被覆性を与え、伸び
を良くし滑らかな感触を与えるなどの目的で、セリサイ
ト、タルク等の種々の無機粉末が配合されている。この
ような粉末として、天然物に比べて、粒径などの物性が
安定したものが得やすいという理由で、合成粉末も用い
られるようになってきている。
例えば、英国特許第1.092.726号明細書には、
粒径が0.015〜5μmの不定形シリカを配合したメ
ーキャップ用化粧品が開示されている。しかしながら、
このようなシリカは、微細でかつ不定形であるため吸油
性が大きく、化粧品に配合したときに伸展性が少な(皮
膚上で乾燥感が強いという問題点があった。
特開昭54−55739号公報には、固形粉おしろいに
球状の無水ケイ酸を配合することが開示されている。こ
のような粉末は、逆に吸油性が十分でなく、メーキャッ
プ用化粧品のように多量の油分を含むものに配合した場
合、使用の際に油っぽさやべたつき感を生じ、肌の乾燥
を十分含むことは困難であった。
特開昭54−140736号公報には、球状のシリカゲ
ルを配合したメーキャップ用化粧品が開示されている。
シリカゲルでは、吸油量が大きすぎるので肌に対するざ
らつき感があり、展着性や使用時のつや、透明感の向上
のためにほかにセリサイトやタルクを配合する必要があ
った。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、従来技術の有していた前述の問題点を解決し
、伸展性が良好で、使用の際に油っぽさやべたつき感、
あるいは乾燥感の無いメーキャップ用化粧品を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、無孔質かつ結晶質で鱗片状のシリカを3〜4
0重量%配合したことを特徴とするシリカ配合化粧品を
提供するものである。
本発明の鱗片状シリカは、結晶質で無孔質であることが
必要である。この場合、適度な吸油量を有するのでメー
キャップ用化粧品に配合したとき、使用の際に油っぽさ
やべたつき感、あるいは乾燥感の無いものができる。こ
のようなシリカとしては、アモルファスのシリカを水熱
処理して得られるシリカXと呼ばれるものが好ましい。
本発明のシリカは、鱗片状であることが必要であり、ア
スペクト比としては、10以上であることが好ましい。
アスペクト比が、10未満の場合は、展着性が十分でな
(なるおそれがあるので好ましくない。アスペクト比と
しては、50〜200がより好ましい。ここで、アスペ
クト比とは、鱗片の厚さに対する、鱗片の長径の比であ
る。
鱗片状シリカの粒子は、二次凝集を生じていない単分散
性の良好なものが好ましく、その粒子径も均一であるこ
とが好ましい。シリカの粒子径としては、鱗片の長径で
1〜15μmが好ましい、長径が1μmに満たない場合
は、化粧品への配合が困難になるとともに化粧品が固く
なるおそれがあるので好ましくない。長径が15μmを
超える場合は、化粧品に配合した場合にざらつき感が表
われるおそれがあるので好ましくない。
粒子の厚さは、0.O1〜0.5μmであることが好ま
しい。この厚さが0.01μmに満たない場合は、粒子
の機械的強度が不十分になるおそれがあるので好ましく
ない。この厚さが0.5μmを超える場合は、アスペク
ト比が10以上のものを安定して得られなくなるおそれ
があるので好ましくない。
このような鱗片状結晶質シリカを製造する具体的手段と
しては、次のような方法が挙げられる。
ケイ酸ナトリウムやケイ酸カリ溶液の5iOi濃度を調
整後、バーコーターにより鋼板上にコーティングし、C
02ガスにより一旦ゲル化後乾燥する。次いで、苛性ソ
ーダ水溶液に浸漬しオートクレーブ処理を行なうと鱗片
状結晶質シリカが得られる。
このシリカは、鋼板状からかき落すことにより取り出さ
れる。
この時、オートクレーブ処理の条件が鱗片状単離体の形
成に大きな影響を与える。即ち、Sing濃度5〜30
重量%、NaOHの濃度が0.5〜3.0重量%を採用
し、オートクレーブ条件として、圧力10〜40 kg
/am2、温度150〜250℃、時間5〜150時間
を一般には採用するが、これら諸条件を種種組み合せて
、ケイ酸ナトリウムやケイ酸カリ溶液のコーティング、
ゲル化及びオートクレーブ処理を複数回行うことにより
、多数の独立した結晶核を時間差を置いて生成せしめ、
且それらの結晶成長時間を制御することにより、最終的
に目的とするサイズの鱗片状体を生成せしめる。
即ち、生成したシリカは、この段階で既に単離し易い個
々の鱗片状体となっており、これをかき落すことにより
、容易に目的とするシソ力結晶が得られる。
得られたシリカはX線回折によっても結晶質であること
が確認される。
本発明の化粧品においては、上記の鱗片状シリカを3〜
70重量%配合していることが必要である。シリカの配
合量が3重■%に満たない場合は、シソ力の配合の効果
が十分発現しないので好ましくない。配合量が70重量
%を超える場合は、化粧品が固くなりすぎ、伸展性が阻
害されるおそれがあるので好ましくない。さらに好ま・
しい配合量は、10〜50重量%である。
本発明の化粧品は、メーキャップ用に好ましく使用され
る。具体的には、ファンデーション、チックメークアッ
プ、リップスティック、白粉等が挙げられる。
[実施例] 実施例1 3号珪曹(洞海化学社製)をSiO□濃度30wt%に
調整した後、十分洗浄乾燥した鋼板上にバーコーターを
用いて厚さ100μmに塗布した。これを濃度100%
のCO□ガス中に20分間放置して、該ゾルをゲル化し
た。次いで該ゲルを鋼板と共に、濃度1重量%の苛性ソ
ーダ水溶液を張ったオートクレーブ中に投入し、温度2
00℃、圧力15kg/cm”において24時間オート
クレーブ処理した。
その後前記鋼板を取り出し、更にSiO□濃度30重量
%の3号珪曹をバーコーターにより厚さ100μmに塗
布し、これを前記と同様にゲル化した。
次に、該ゲルを鋼板と共に、濃度0.5重量%の苛性ソ
ーダ水溶液を張ったオートクレーブ中に投入し、温度1
80℃、圧力12kg/c+o2において15時間オー
トクレーブ処理した。
そして再び前記鋼板を取り出し、更にSiO□濃度30
wt%の3号珪曹をバーコーターにより厚さ50μmに
塗布し、同様にゲル化した。次いで該ゲルを鋼板と共に
、濃度0.5wt%の苛性ソーダ水溶液を張ったオート
クレーブ中に投入し、温度180℃、圧力12kg/c
m”において15時間オートクレーブ処理後、該鋼板を
取り出し、シリカ分を鋼板面からかき落した。
これを顕微鏡観察した処、何れも鱗片状の単離片であり
、平均厚さ0.01μm、鱗片の平均最長長さ7μmで
あった。また、化学分析の結果、生成物はシリカであっ
た。更に、X線回折像を調べた処、結晶質のシリカであ
ることが同定できた。
この鱗片状シリカを用いて、次のような組成のファンデ
ーションを製造した。
鱗片状シリカ      20.0重量%ワセリン  
       5,0重量%流動パラフィン     
15.0重量%蒸留水         57.0重量
%トリエタノールアミン   3.0重量%比較例1 実施例1で製造したファンデーションの鱗片状シリカに
代えて、セリサイト5重量%および球状シリカゲル(粒
径約10μm)15重量%を用いた以外は全て実施例1
と同様にして、ファンデーションを製造した。
次に、比較例1のファンデーションを基準にして、実施
例1のファンデーションを、次の6点について官能評価
した。l)かたさ、2)伸展性、3)油っぽさ、4)つ
や、5)透明感、6jべたつき感。実施例1のファンデ
ーションは、基準のファンデーションに比べて、1)か
たさ、3)油っぽさ、6)べたつき感は同程度であった
が、2)伸展性、4)つや、5)透明感は優れていると
の評価を得た。
実施例2 実施例1で製造した鱗片状シリカを用いて、次のような
組成のチックメイクアップを製造した。
鱗片状シリカ      50.0重量%カルナバロウ
      10.0重量%セレシン        
10.0重量%流動パラフィン     30.0重量
%比較例2 実施例2で製造したチックメイクアップの鱗片状シリカ
に代えて、タルク15重量%および球状シリカゲル(粒
径約lOμm)35重量%を用いた以外は全て実施例2
と同様にしてチックメイクアップを製造した。
次に、比較例2のチックメイクアップを基準にして、実
施例2のチックメイクアップを、次の6点について官能
評価した。1)かたさ、2)伸展性、3)油っぽさ、4
)つや、5)透明感、6)べたつき感。
実施例2のチックメイクアップは、基準のチックメイク
アップに比べて、1)かたさ、3)油っぽさ、6)べた
つき感は同程度であったが、2)伸展性、4)つや、5
)透明感は優れているとの評価を得た。
[発明の効果] 本発明の化粧品は、伸展性が良好であるため、皮膚に対
する塗擦性が円滑でざらついた感触がない。また、使用
の際に油っぽさやべたつき感のないさっばりとした感触
が得られる。さらに、つや、透明感に優れ、密着性が良
好で、あるいは乾燥感の無いものである。特に、メーキ
ャップ用に好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、無孔質かつ結晶質で鱗片状のシリカを3〜70重量
    %配合したことを特徴とするシリカ配合化粧品。
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