JP3066974B2 - シリカ配合化粧品 - Google Patents
シリカ配合化粧品Info
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Description
びを良くし滑らかな感触を与えるなどの目的で、セリサ
イト、タルク等の種々の無機粉末が配合されている。こ
のような粉末として、天然物に比べて、粒径などの物性
が安定したものが得やすいという理由で、合成粉末を用
いられるようになってきている。
0.015〜5μmの不定形シリカを配合したメーキャップ
用化粧品が開示されている。しかしながら、このような
シリカは、微細でかつ不定形であるため吸油性が大き
く、化粧品に配合したときに伸展性が少なく皮膚上で乾
燥感が強いという問題点があった。
の無水ケイ酸を配合することが開示されている。このよ
うな粉末は、逆に吸油性が十分でなく、メーキャップ用
化粧品のように多量の油分を含むものに配合した場合、
使用の際に油っぽさやべたつき感を生じ、肌の乾燥を十
分防ぐことは困難であった。
合したメーキャップ用化粧品が開示されている。シリカ
ゲルでは、吸油量が大きすぎるので肌に対するざらつき
感があり、展着性や使用時のつや、透明感の向上のため
にほかにセリサイトやタルクを配合する必要があった。
し、伸展性が良好で、使用の際に油っぽさやべたつき
感、あるいは乾燥感の無いメーキャップ用化粧品を提供
することを目的とする。
7重量%配合したことを特徴とするシリカ配合化粧品を
提供するものである。
が必要である。この場合、適度な吸油量を有するのでメ
ーキャップ用化粧品に配合したとき、使用の際に油っぽ
さやべたつき感、あるいは乾燥感の無いものができる。
このようなシリカとしては、アモルファスのシリカを水
熱処理して得られるシリカXと呼ばれるものが好まし
い。
アスペクト比としては、10以上であることが好ましい。
アスペクト比が、10未満の場合は、展着性が十分でなく
なるおそれがあるので好ましくない。アスペクト比とし
ては、50〜200がより好ましい。ここで、アスペクト比
とは、鱗片の厚さに対する、鱗片の長径の比である。
散性の良好なものが好ましく、その粒子径も均一である
ことが好ましい。シリカの粒子径としては、鱗片の長径
で1〜15μmが好ましい。長径が1μmに満たない場合
は、化粧品への配合が困難になるとともに化粧品が固く
なるおそれがあるので好ましくない。長径が15μmを超
える場合は、化粧品に配合した場合にざらつき感が現わ
れるおそれがあるので好ましくない。
い。この厚さが0.01μmに満たない場合は、粒子の機械
的強度が不十分になるおそれがあるので好ましくない。
この厚さが0.5 μmを超える場合は、アスペクト比が10
以上のものを安定して得られなくなるおそれがあるので
好ましくない。
としては、次のような方法が挙げられる。ケイ酸ナトリ
ウムやケイ酸カリウム溶液のSiO2濃度を調整後、バーコ
ーターにより鋼板上にコーティングし、CO2ガスにより
ゲル化してシリカゲルとした後乾燥する。次いで、苛性
ソーダ水溶液に浸漬しオートクレーブ処理を行なうと鱗
片状結晶質シリカが得られる。このシリカは、鋼板上か
らかき落すことにより取り出される。
形成に大きな影響を与える。即ち、SiO2濃度5〜30重量
%、NaOHの濃度が0.5〜3.0重量%を採用し、オートクレ
ーブ条件として、圧力10〜40 kg/cm2、温度150〜250
℃、時間5〜150時間を一般には採用するが、これら諸
条件を種種組み合せて、ケイ酸ナトリウムやケイ酸カリ
ウム溶液のコーティング、ゲル化及びオートクレーブ処
理を複数回行うことにより、多数の独立した結晶核を時
間差を置いて生成せしめ、且それらの結晶成長時間を制
御することにより、最終的に目的とするサイズの鱗片状
体を生成せしめる。
個々の鱗片状体となっており、これをかき落すことによ
り、容易に目的とするシリカ結晶が得られる。
とが確認される。
〜70重量%配合していることが必要である。シリカの配
合量が3重量%に満たない場合は、シリカの配合の効果
が十分発現しないので好ましくない。配合量が70重量%
を超える場合は、化粧品が固くなりすぎ、伸展性が阻害
されるおそれがあるので好ましくない。さらに好ましい
配合量は、10〜50重量%である。
れる。具体的には、ファンデーション、チックメ−キャ
ップ、リップスティック、白粉等が挙げられる。
た後、十分洗浄乾燥した鋼板上にバーコーターを用いて
厚さ100 μmに塗布した。これを濃度100%のCO2ガス中
に20分間放置して、該3号珪曹をゲル化した。次いで該
ゲルを鋼板と共に、濃度1重量%の苛性ソーダ水溶液を
張ったオートクレーブ中に投入し、温度200℃、圧力15k
g/cm2において24時間オートクレーブ処理した。
3号珪曹をバーコーターにより厚さ100μmに塗布し、
これを前記と同様にゲル化した。次に、該ゲルを鋼板と
共に、濃度0.5重量%の苛性ソーダ水溶液を張ったオー
トクレーブ中に投入し、温度180℃、圧力12kg/cm2にお
いて15時間オートクレーブ処理した。
の3号珪曹をバーコーターにより厚さ50μmに塗布し、
同様にゲル化した。次いで該ゲルを鋼板と共に、濃度0.
5wt%の苛性ソーダ水溶液を張ったオートクレーブ中に
投入し、温度180℃、圧力12kg/cm2において15時間オー
トクレーブ処理後、該鋼板を取り出し、シリカ分を鋼板
面からかき落した。
り、平均厚さ0.01μm、鱗片の平均長径7μmであっ
た。また、化学分析の結果、生成物はシリカであった。
更に、X線回折像を調べた処、結晶質のシリカであるこ
とが同定できた。
デーションを製造した。
に代えて、セリサイト5重量%および球状シリカゲル
(粒径約10μm)15重量%を用いた以外は全て実施例1
と同様にして、ファンデーションを製造した。
施例1のファンデーションを、次の6点について官能評
価した。1)かたさ、2)伸展性、3)油っぽさ、4)
つや、5)透明感、6)べたつき感。実施例1のファン
デーションは、基準のファンデーションに比べて、1)
かたさ、3)油っぽさ、6)べたつき感は同程度であっ
たが、2)伸展性、4)つや、5)透明感は優れている
との評価を得た。
な組成のチックメーキャップを製造した。
カに代えて、タルク15重量%および球状シリカゲル(粒
径約10μm)35重量%を用いた以外は全て実施例2と同
様にしてチックメーキャップを製造した。
実施例2のチックメーキャップを、次の6点について官
能評価した。1)かたさ、2)伸展性、3)油っぽさ、
4)つや、5)透明感、6)べたつき感。実施例2のチ
ックメーキャップは、基準のチックメーキャップに比べ
て、1)かたさ、3)油っぽさ、6)べたつき感は同程
度であったが、2)伸展性、4)つや、5)透明感は優
れているとの評価を得た。
対する塗擦性が円滑でざらついた感触がない。また、使
用の際に油っぽさやべたつき感のないさっぱりとした感
触が得られる。さらに、つや、透明感に優れ、密着性が
良好で、あるいは乾燥感の無いものである。特に、メー
キャップ用に好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】無孔質かつ結晶質で鱗片状のシリカを3〜
70重量%配合したことを特徴とするシリカ配合化粧品。 - 【請求項2】シリカが、アモルファスのシリカを水熱処
理して得られる鱗片状シリカである請求項1記載のシリ
カ配合化粧品。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2263179A JP3066974B2 (ja) | 1990-10-02 | 1990-10-02 | シリカ配合化粧品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2263179A JP3066974B2 (ja) | 1990-10-02 | 1990-10-02 | シリカ配合化粧品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04145011A JPH04145011A (ja) | 1992-05-19 |
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Family
ID=17385872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2263179A Expired - Lifetime JP3066974B2 (ja) | 1990-10-02 | 1990-10-02 | シリカ配合化粧品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP4724284B2 (ja) * | 2000-09-22 | 2011-07-13 | 株式会社コーセー | 油性化粧料の製造方法。 |
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EP2664317B1 (en) | 2011-01-14 | 2019-06-19 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | Glass flake and cosmetics comprising same |
-
1990
- 1990-10-02 JP JP2263179A patent/JP3066974B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
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化学便覧 応用化学編▲II▼材料編日本化学会編 第925頁(昭和61年) |
Also Published As
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JPH04145011A (ja) | 1992-05-19 |
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