JP2000169122A - 非晶質リン酸カルシウム複合粒子とその製造方法および化粧料 - Google Patents

非晶質リン酸カルシウム複合粒子とその製造方法および化粧料

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JP2000169122A
JP2000169122A JP10337750A JP33775098A JP2000169122A JP 2000169122 A JP2000169122 A JP 2000169122A JP 10337750 A JP10337750 A JP 10337750A JP 33775098 A JP33775098 A JP 33775098A JP 2000169122 A JP2000169122 A JP 2000169122A
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amorphous calcium
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Tatsuya Saeki
達哉 佐伯
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非晶質リン酸カルシウムの持つすぐれた効果
はそのまま維持しつつ、しかもベースメーク化粧料やア
イシャドウ、口紅などの、とくに肌に塗り伸ばす化粧料
に使用した際にキシミ感を生じず良好な感触を維持でき
る、新規な非晶質リン酸カルシウム複合粒子と、その効
率的な製造方法と、かかる複合粒子を用いた化粧料とを
提供する。 【解決手段】 複合粒子は、鱗片状または平板状の基体
粒子の表面を非晶質リン酸カルシウムの微粒子で被覆し
たものである。かかる複合粒子は、基体粒子とカルシウ
ム成分との懸濁液に、撹拌下、リン成分を添加して反応
させることで製造される。化粧料は、上記複合粒子を少
なくとも含有したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば化粧
料、塗料、インキ、トナー、グリース、ゴム、プラスチ
ック、セラミックスなどの配合成分として有用な、新規
な非晶質リン酸カルシウム複合粒子とその製造方法、な
らびにかかる非晶質リン酸カルシウム複合粒子を用いた
化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鱗片状または板状の粒子形状を有
する、タルク、カオリン(白土)、ベントナイト、雲母
(セリサイト、白雲母)、焼成カオリンなどの、天然ま
たは人造の粘土鉱物やその加工品、あるいは表面処理品
(以下、これらを総称する場合は「粘土鉱物類」とす
る)が、その粒子形状ゆえに肌に対するすべり感にすぐ
れることから、粉白粉、固形白粉、ファンデーションな
どの、いわゆる粉物のベースメーク化粧料の主原料とし
て、詳しくは着色顔料の色を薄める体質顔料や、あるい
は肌からの分泌物である皮脂(油分)や汗(水分)を吸
着する吸着剤などの数種の機能を兼ね備えた成分とし
て、多用されてきた。
【0003】このうちタルクは透明感があり、また肌に
塗り伸ばす際の感触がとくに滑らかで、かつ付着性にす
ぐれるという特性を有している。またカオリンは、タル
クに比べて滑らかさの点で劣るものの、肌からの分泌物
を吸着する吸着力や、下地を隠ぺいする隠ぺい力が比較
的大きい上、肌の健康に適した弱酸性を示すという特性
を有している。
【0004】それゆえこれまでは、この2者が、ベース
メーク化粧料の主原料として併用される場合が多かっ
た。しかし近時、雲母類でも透明感の高い化粧効果を持
つセリサイトや、あるいは真珠の光沢を持つ酸化チタン
被覆粒子(チタン雲母など)も、新たな化粧感を持った
ベースメーク化粧料用としてその需要を広げつつある。
【0005】とくにセリサイトについては人気が高く、
国内産の純度の高い原料が不足をきたし、海外産の純度
の低い原料を輸入して、精製して使用しているのが現状
である。またチタン雲母などの酸化チタン被覆粒子は、
白雲母、金雲母などの粉砕物や、セリサイト、タルクな
どの表面に、屈折率の高い酸化チタンの細かな粒子を被
覆した加工品で、チタン層の厚みによって多様な干渉色
を生じ、それが真珠光沢として好まれている。
【0006】実際の使用に際しては、これらの粘土鉱物
類や、あるいは窒化ホウ素などの、鱗片状または板状の
粒子形状を有する数種の粒子が、その目的に応じて適
宜、配合された上、少量の油性成分や着色顔料などの他
の成分と混合されて、ベースメーク化粧料が製造され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】先に発明者は、肌の過
剰な皮脂やそこに生息する細菌、ウィルスなどのいわゆ
る老廃物を吸着、除去する機能にすぐれた非晶質リン酸
カルシウムを配合することで、ニキビなどによる肌荒れ
や炎症などを抑制して、肌を正常な状態に維持するとと
もに、老廃物による化粧くずれを抑制してメークアップ
を長持ちさせる効果を付与した化粧料を提案した(特開
平8−133942号公報)。
【0008】しかし非晶質リン酸カルシウム粒子は、と
くに前述したベースメーク化粧料や、あるいはアイシャ
ドウ、口紅などの、肌に塗り伸ばす化粧料に用いた場合
に、キシミ感を生じて感触が悪くなることがあり、多量
に配合できない場合があった。この発明の目的は、老廃
物などを吸着、除去することで、ニキビなどによる肌荒
れや炎症などを抑制して肌を正常な状態に維持し、かつ
化粧くずれを抑制するという、非晶質リン酸カルシウム
の持つすぐれた効果はそのまま維持しつつ、しかもベー
スメーク化粧料やアイシャドウ、口紅などの、とくに肌
に塗り伸ばす化粧料に使用した際にキシミ感を生じず良
好な感触を維持できる、新規な非晶質リン酸カルシウム
複合粒子と、その効率的な製造方法と、かかる複合粒子
を用いた化粧料とを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明者はまず、従来の非晶質リン酸カルシウムがキ
シミ感を生じて感触が悪くなる原因について検討した。
その結果、従来の非晶質リン酸カルシウムの粒子形状に
その原因のあることが明らかとなった。すなわち従来の
非晶質リン酸カルシウムの粒子は、前記公報にも記載し
たとおり、水酸化カルシウムの懸濁液に撹拌下でリン酸
水溶液を添加し、最終的に液のpHを5〜11に調整し
て得た、1次粒子の平均粒径がおよそ0.1μm以下と
いう微細な非晶質リン酸カルシウムの微粒子を含む水性
のスラリーを、噴霧乾燥造粒法によって乾燥、造粒する
ことで略球状に形成される。なお、この明細書中で記載
する粒子の平均粒径はいずれも、レーザー回折法により
測定した値を示すものとする。
【0010】ところが、かかる略球状の粒子は、前記粘
土鉱物類などの鱗片状、板状の粒子形状と比較して肌に
対するすべりが悪く、それがキシミ感を生じる原因とな
っていたのである。そこで発明者は、非晶質リン酸カル
シウムを肌に対するすべりのよい鱗片状または板状に形
成すべく、さらに検討を行った結果、たとえば粘土鉱物
類や窒化ホウ素などの、肌に塗り伸ばす化粧料に通常に
使用され、しかもその際にキシミ感を生じず良好な感触
を維持できる、すべりのよい鱗片状または板状の基体粒
子の表面の一部または全部を、前記のようにすぐれた機
能を有する非晶質リン酸カルシウムの微粒子で被覆して
やれば、 この両方の機能にすぐれるだけでなく、 従来の鱗片状、板状の基体粒子はややもすると滑り
すぎのきらいがあり、肌への定着性やマット感が不足気
味であったのに対し、十分な定着性としっかりしたマッ
ト感とを有する、 新規な複合粒子が得られることを見出し、この発明を完
成するに至った。
【0011】したがってこの発明の非晶質リン酸カルシ
ウム複合粒子は、鱗片状または板状の基体粒子の表面
を、非晶質リン酸カルシウムの微粒子で被覆したことを
特徴とするものである。上記の非晶質リン酸カルシウム
複合粒子は、種々の方法にて製造することが考えられ
る。
【0012】しかし、系の液温を50℃以下に維持しつ
つ、鱗片状または板状の基体粒子と、カルシウム成分と
を含む懸濁液に、撹拌下でリン成分の溶液を添加し、最
終的に液のpHを5〜11に調整して、上記基体粒子の
表面を、非晶質リン酸カルシウムの微粒子で被覆する工
程を有するこの発明の製造方法によれば、非晶質リン酸
カルシウムの微粒子の合成と、その基体粒子表面への被
覆とを1工程で行うことができるので、その効率的な製
造が可能となる。
【0013】さらにこの発明の化粧料は、上記非晶質リ
ン酸カルシウム複合粒子を少なくとも含むことを特徴と
するものである。かかるこの発明の化粧料は、前述した
非晶質リン酸カルシウム複合粒子の特性により、肌に塗
り伸ばす際にキシミ感を生じず良好な感触を有してお
り、しかも老廃物などを吸着、除去することで、ニキビ
などによる肌荒れや炎症などを抑制して肌を正常な状態
に維持し、かつ化粧くずれを抑制できるというすぐれた
特性を備えている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を説明する。この
発明の非晶質リン酸カルシウム複合粒子は、前述したよ
うに、鱗片状または板状の基体粒子の表面の一部または
全部を、非晶質リン酸カルシウムの微粒子で被覆したも
のである。
【0015】このうち鱗片状または板状の基体粒子とし
ては、これに限定されないがたとえばセリサイト、白雲
母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、タルク、カ
オリン、バーミキュライト、合成雲母、スメクタイト、
酸化チタン被覆雲母(チタン雲母)、酸化チタン被覆セ
リサイト、酸化チタン被覆タルクなどの各種粘土鉱物類
や、魚鱗箔、窒化ホウ素などがあげられ、中でもとくに
粘土鉱物類と窒化ホウ素からなる群より選ばれた少なく
とも1種が好適に使用される。
【0016】上記基体粒子は、鱗片状または板状であれ
ば、その寸法、形状についてはとくに限定されないが、
前述した肌に対するすべり感を維持して、化粧料に使用
した際にキシミ感を生じず良好な感触を持たせるために
は、その平板平面における長径の平均値が1〜200μ
m程度、短径の平均値が上記長径の平均値の1/2倍以
上で、かつ厚みが、上記長径の平均値の1/1000倍
以上、1/2倍未満程度であるのが好ましい。
【0017】なお長径の平均値は、上記の範囲内でもと
くに3〜100μm程度であるのが好ましい。また短径
の比率の上限は、言うまでもなく長径の1倍である。さ
らに厚みは、上記の範囲内でもとくに、長径の平均値の
1/100〜1/5倍程度であるのが好ましい。平板平
面における長径の平均値が上記の範囲未満では、全体と
してのサイズが小さすぎて、たとえ全体形状として鱗片
状、板状を維持していても、かかる基体粒子を使用して
製造された複合粒子を化粧料に使用すると、肌に対する
すべり感が不十分になるおそれがある。また逆にこの範
囲を超えた場合には、大きくなりすぎた基体粒子が割れ
たり折れたりして却ってそのサイズが小さくなりやす
く、しかも割れたり折れたりしたものは、長径に対する
短径および厚みの比率が前記の範囲を外れて、もはや鱗
片状、板状とは言いがたいものとなってしまうために、
かかる基体粒子を使用して製造された複合粒子を化粧料
に使用すると、やはり肌に対するすべり感が不十分にな
るおそれがある。
【0018】また、長径に対する短径の比率が前記の範
囲未満である基体粒子、長径に対する厚みの比率が前記
の範囲を超える基体粒子、および長径に対する厚みの比
率が前記の範囲未満である基体粒子を使用して製造され
た複合粒子を化粧料に使用すると、そのいずれの場合に
も、肌に対するすべり感が不十分になるおそれがある。
【0019】前述した粘土鉱物類、魚鱗箔、窒化ホウ素
などの基体粒子のうち、化粧料用などとして供給されて
いるものは、その寸法形状がおおよそ上記の好適範囲内
に入るので、通常はそれをそのまま使用すればよいが、
場合によっては分級などを行ってもよい。上記基体粒子
の表面の一部または全部を被覆する非晶質リン酸カルシ
ウムとは、一般式: Ca3(PO42・nH2O で表されるように結晶水を含んだリン酸三カルシウムで
あって、とくにその結晶構造が非晶質のものを言う。
【0020】なお上記非晶質リン酸カルシウムのカルシ
ウムの一部に、たとえばバリウム、ストロンチウム、亜
鉛、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、アルミ
ニウム、チタンなどの元素が固溶していたり、あるいは
カルシウムの一部が上記元素でイオン交換または置換さ
れていたりしてもよい。またPO4の一部が、たとえば
VO4、SiO4、CO4などの原子団の1種以上で置換
されていてもよい。さらにリン酸カルシウムが、1種ま
たは2種以上の金属酸化物と複合してもよい。金属酸化
物としては、これに限定されないがたとえば酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどがあげられる。
【0021】非晶質リン酸カルシウムの微粒子の粒径は
とくに限定されないが、その1次粒子の平均粒径で表し
ておよそ20nm〜20μm程度で、かつ前記基体粒子
の、平板平面における長径の平均値の0.5倍以下程度
であるのが好ましい。平均粒径が上記の範囲未満では、
基体粒子の表面に被覆した非晶質リン酸カルシウムの微
粒子が、当該基体粒子から比較的簡単に分離してしまう
おそれがある。また、非晶質リン酸カルシウムの微粒子
の平均粒径が上記の範囲を超えるか、あるいは平均粒径
の、基体粒子の平板平面における長径の平均値に対する
倍率が上記の範囲を超えた場合には、基体粒子の表面を
均一に被覆できないだけでなく、形成される複合粒子
が、そのもとになる基体粒子の、鱗片状または板状の粒
子形状を維持できないために、かかる複合粒子を化粧料
に使用すると、肌に対するすべり感が不十分になるおそ
れがある。
【0022】基体粒子の表面の一部または全部を、非晶
質リン酸カルシウムの微粒子で被覆する方法としては、
たとえば前述した従来法で製造された、乾燥、造粒後の
非晶質リン酸カルシウム粒子と基体粒子とを乾式混合
し、その際に発生するせん断力によって、非晶質リン酸
カルシウムの造粒粒子を1次粒子に解砕しつつ、基体粒
子の表面に付着させる方法や、乾燥、造粒前のスラリー
(非晶質リン酸カルシウムの微小な1次粒子が水性媒体
中に分散したもの)に基体粒子を混合し、均一に分散さ
せたのち乾燥、造粒させる方法など、種々の方法が考え
られる。
【0023】しかし前記のように、系の液温を50℃以
下に維持しつつ、鱗片状または板状の基体粒子と、カル
シウム成分とを含む懸濁液に、撹拌下でリン成分の溶液
を添加し、最終的に液のpHを5〜11に調整して、上
記基体粒子の表面を、非晶質リン酸カルシウムの微粒子
で被覆する工程を有する、この発明の製造方法によれ
ば、非晶質リン酸カルシウムの微粒子の合成と、その基
体粒子表面への被覆とを1工程で行うことができ、効率
的である。
【0024】なおこの際、液温を50℃以下に維持する
のは、この温度を超えるとリン酸カルシウムの結晶性が
高くなって結晶水が脱落する結果、老廃物の吸着性能な
どの活性が低下するおそれがあるからである。また、最
終的な液のpHを5〜11に調整するのは、pHがこの
範囲未満、つまり酸性が強いと、やはりリン酸カルシウ
ムの結晶性が高くなって結晶水が脱落する結果、活性が
低下するおそれがあり、一方、pHがこの範囲を超え
と、つまりアルカリ性が強いと、リン酸カルシウムの合
成反応が不十分で、多量の未反応物が残存するおそれが
あるからである。
【0025】なお、系の液温を50℃以下に調整するに
は、反応前の懸濁液やリン成分の溶液をあらかじめ所定
の温度以下に冷却しておくか、あるいは反応を、冷却装
置を備えた反応器中で行うようにすればよい。またpH
を前記の範囲に調整するには、たとえば酸やアルカリを
加えるなどしてもよい。
【0026】前記の工程において用いるカルシウム成分
とリン成分との組み合わせとしては、たとえば水酸化カ
ルシウムとリン酸、炭酸カルシウムとリン酸ナトリウ
ム、リン酸水素カルシウムとリン酸ナトリウムなどがあ
げられる。また水性媒体としては水の他、水と水溶性有
機溶剤との混合溶剤が使用可能であるが、安全性やコス
トなどを考慮すると水を単独で使用するのが好ましい。
【0027】前記の工程において生成し、基体粒子の表
面に付着する非晶質リン酸カルシウムの微粒子の平均粒
径を、前記の範囲内に調整するには、当該工程において
基体粒子とカルシウム成分とを含む懸濁液にリン成分を
添加する際、あるいは添加したあとの、懸濁液の撹拌速
度などを調節すればよい。反応終了後の反応系は、この
発明の非晶質リン酸カルシウム複合粒子が分散したスラ
リー状を呈しており、かかるスラリーをそのままで製品
として供給してもよい。また、スラリー中の水性媒体を
分離、除去したケーキ状や、かかるケーキを粉砕した粉
状に加工した上で、製品として供給することもできる。
あるいはまた上記スラリーを、噴霧乾燥造粒法などによ
って乾燥するとともに、たとえば略球状などの粒子形状
に造粒したり、あるいはこの造粒粒子をさらに粉状に粉
砕した状態で、製品として供給してもよい。
【0028】なおこのうち、複合粒子の集合体である略
球状の造粒粒子は、前記従来法によって製造される、非
晶質リン酸カルシウムの1次粒子のみの集合体である略
球状の造粒粒子とは違って、たとえば化粧料の製造工程
で他の成分と混合する際や、あるいは製造された化粧料
を肌に塗り伸ばす際などに、そのせん断力によって比較
的簡単に、個々の、すべり性のよい複合粒子に解砕され
るため、キシミ感を生じて感触が悪くなるおそれはな
い。
【0029】上記この発明の非晶質リン酸カルシウム複
合粒子は、たとえば塗料、インキ、トナー、グリース、
ゴム、プラスチック、セラミックスなどの配合成分とし
ても好適に使用できるが、とくに前述したように、化粧
料に好適に使用される。この発明の化粧料としては、た
とえば前述した粉白粉、固形白粉、ファンデーション、
口紅、アイシャドウなどの他、チーク、ネイルカラーな
どのメイクアップ化粧料、シャンプー、リンス、コンデ
ィショナー、ヘアートリートメントなどの頭髪化粧料、
乳液、ローション、クリーム、クレンジング、パック、
サンスクリーン剤、化粧下地料などの基礎化粧料、デオ
ドラント、入浴剤、ボディシャンプ一、石鹸、香水など
があげられる。
【0030】上記化粧料に使用する複合粒子は、事前に
表面処理されていてもよい。表面処理の例としては、た
とえばフッ素化合物処理、シリコーン処理、金属石鹸処
理、アシル化リジン処理、油剤処理、シラン処理、アミ
ノ酸処理、ワックス処理、金属酸化物処理などがあげら
れるが、化粧料で従来用いられている処理であればいず
れも採用できる。もちろん、複合粒子は、表面処理せず
に化粧料に使用してもよい。
【0031】この発明の化粧料には、複合粒子ととも
に、化粧料に通常に使用される油剤、粉体(顔料、色
素)、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、紫外線
吸収剤(有機系、無機系を含む)、保湿剤、生理活性成
分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、p
H調整剤などの種々の成分を配合することができる。油
剤の例としては、たとえばセチルアルコール、イソステ
アリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシル
アルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコー
ル類、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸
などの脂肪酸類、グリセリン、ソルビトール、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コールなどの多価アルコール類、ミリスチン酸ミリスチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、
モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリ
ン酸オクチルなどのエステル類、流動パラフィン、イソ
パラフィン、ワセリン、スクワランなどの炭化水素類、
ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウなどのロウ、ミ
ンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴ
マ油、ヒマシ油、オリーブ油などの油脂類があげられ
る。
【0032】また、別の形態の油剤の例としては、たと
えぱジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエ
ーテル変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オル
ガノポリシロキサン、糖変性シリコーン、グリセリル変
性シリコーン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノ
ポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコー
ン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム
などのシリコーン化合物があげられる。
【0033】さらにフツ素系油剤の例としては、たとえ
ばパーフルオロデカリンなどのフルオロカーボン類、パ
ーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、パーフルオロ
アルキル鎖を有するフルオロアルコールなどのアルコー
ル類、パーフルオロアルキルリン酸エステルトリエタノ
ールアミン塩などのリン酸エステル類、フルオロアルキ
ル鎖を有するカルボン酸類、フルオロアルキル変性シリ
コーン、フッ素・ポリエーテル共変性シリコーン、フッ
素化シリコーン樹脂などがあげられる。
【0034】粉体類の例としては、たとえば前述した粘
土鉱物類、すなわちセリサイト、白雲母、金雲母、紅雲
母、黒雲母、リチア雲母、タルク、カオリン、バーミキ
ュライト、合成雲母、スメクタイト、酸化チタン被覆雲
母(チタン雲母)、酸化チタン被覆セリサイト、酸化チ
タン被覆タルクなどや、あるいは魚鱗箔、窒化ホウ素な
どの他、ナイロンビーズ、シリコーンビーズ、テフロン
(登録商標)、シリコーンエラストマーなどの樹脂粉体
や、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、酸
化コバルト、カーボンブラツク、群青、紺青、酸化亜
鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸化ア
ルミニウム、酸化セリウム、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグ
ネシウム、炭化珪素、有機色素、レーキ、微粒子酸化チ
タン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、板状硫酸バリウ
ムなどがあげられる。
【0035】これらの粉体類は、フツ素化合物処理、シ
リコーン処理、金属石鹸処理、アシル化リジン処理、油
剤処理、シラン処理、アミノ酸処理、ワックス処理、金
属酸化物処理、シランカップリング剤処理、有機チタネ
ート処理、脂肪酸処理などの表面処理を施した状態で使
用してもよい。界面活性剤としては、アニオン型界面活
性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、
ベタイン型界面活性剤のいずれを用いることもできる。
【0036】生理活性成分の例としては、たとえば抗炎
症剤、血行促進剤、ビタミン類、チロシナーゼ活性阻害
剤、尿素などがあげられる。溶媒の例としては、たとえ
ば精製水、メタノール、エタノール、イソプロピルアル
コール、エーテル、LPG、揮発性シリコーン、軽質流
動イソパラフィン、代替フロンなどがあげられる。なお
精製水の代わりにミネラルウォーターを使用することも
できる。
【0037】この発明の複合粒子を化粧料に配合する場
合の配合量は、化粧料の総量に対して0.1〜100重
量%程度、とくに0.5〜50重量%程度が好ましい。
化粧料の総量に対する複合粒子の配合量が上記の範囲未
満では、当該複合粒子による、詳しくは基体粒子の表面
に付着させた非晶質リン酸カルシウムの微粒子による、
前述した老廃物を吸着、除去して、肌を正常な状態に維
持するとともに、化粧くずれを抑制する効果が不十分に
なるおそれがある。
【0038】
【実施例】以下にこの発明を、実施例、比較例に基づい
て説明する。 実施例1 イオン交換水3リットルに、基体粒子としての、鱗片状
のセリサイト〔三信鉱工(株)製のセリサイトFSE、
平均粒径が約5μm、平板平面の長径の平均値が約8μ
m、短径の平均値が約5μmで、かつ厚みの平均値が約
0.1μm〕450gと、カルシウム成分としての水酸
化カルシウム50gとを加え、ホモミキサーを用いて、
回転数1万rpmで10分間、撹拌、混合して懸濁液を
作製した。
【0039】つぎにこの懸濁液を同条件で撹拌しなが
ら、また液温を50℃以下に維持しながら、リン成分と
しての、85%リン酸水溶液を、最終的に液のpHが9
〜10となるように徐々に滴下したのち、さらに同条件
で30分間、撹拌した。つぎに、反応終了後のスラリー
を、スプレードライヤー〔大川原化工機械(株)製のL
−8〕を用いて噴霧乾燥造粒法にて乾燥するとともに造
粒して、複合粒子の集合体である、略球形の造粒粒子を
製造した。造粒粒子の平均粒径を、レーザー回折式粒度
分布計〔日本電子(株)製のロドス〕を用いて測定した
ところ、約13μmであった。
【0040】実施例2 基体粒子としての鱗片状のセリサイトの使用量を475
g、カルシウム成分としての水酸化カルシウムの使用量
を25gとしたこと以外は実施例1と同条件で反応を行
い、得られたスラリーを、実施例1と同条件で乾燥、造
粒して、複合粒子の集合体である平均粒径約12μmの
略球形の造粒粒子を製造した。
【0041】実施例3 基体粒子としての鱗片状のセリサイトの使用量を485
g、カルシウム成分としての水酸化カルシウムの使用量
を15gとしたこと以外は実施例1と同条件で反応を行
い、得られたスラリーを、実施例1と同条件で乾燥、造
粒して、複合粒子の集合体である平均粒径約12μmの
略球形の造粒粒子を製造した。
【0042】実施例4 基体粒子として、鱗片状のセリサイトに代えて、同じく
鱗片状の窒化ホウ素〔水島合金(株)製、平均粒径が約
1μm、平板平面の長径の平均値が約5μm、短径の平
均値が約4.9μmで、かつ厚みの平均値が約1μm〕
485gを使用し、かつカルシウム成分としての水酸化
カルシウムの使用量を15gとしたこと以外は実施例1
と同条件で反応を行い、得られたスラリーを、実施例1
と同条件で乾燥、造粒して、複合粒子の集合体である平
均粒径約14μmの略球形の造粒粒子を製造した。
【0043】実施例5 基体粒子として、鱗片状のセリサイトに代えて、実施例
4で使用したのと同じ鱗片状の窒化ホウ素450gを使
用し、かつカルシウム成分としての水酸化カルシウムの
使用量を50gとしたこと以外は実施例1と同条件で反
応を行い、得られたスラリーを、実施例1と同条件で乾
燥、造粒して、複合粒子の集合体である平均粒径約10
μmの略球形の造粒粒子を製造した。
【0044】比較例1 90℃に加熱したイオン交換水3リットルに、実施例1
で使用したのと同じ鱗片状のセリサイト475gと、酢
酸カルシウム25gとを加え、ホモミキサーを用いて、
回転数1万rpmで10分間、撹拌、混合して懸濁液を
作製した。つぎにこの懸濁液を同条件で撹拌しながら、
また液温を90℃に維持しながら、リン酸水素二ナトリ
ウムを、最終的に液のpHが7となるように徐々に滴下
したのち撹拌を停止して、液温90℃、pH7の条件を
維持しつつ3時間、熟成させた。
【0045】そして熟成後のスラリーを実施例1と同条
件で乾燥、造粒して、平均粒径約28μmの略球形の造
粒粒子を製造した。上記各実施例、比較例で製造した造
粒粒子について、以下の各試験を行って、その特性を評
価した。 吸油量測定 前記各実施例、比較例で製造した造粒粒子、 実
施例3の造粒粒子を乾式粉砕機(アトマイザー)を用い
て解砕した複合粒子(平均粒径5〜7μm)、および
被覆処理を行っていない単体の鱗片状セリサイト(比
較例2)の各サンプルについて、その吸油量(ml/100
g)を、日本工業規格JIS K5101所載の試験方
法に則って測定した。
【0046】すなわちまずシャーレの中央部に、各サン
プルをそれぞれ個別に3gずつ載せて精秤したのち、そ
のそれぞれについて、アマニ油をマイクロピペットで4
〜5滴ずつ徐々に滴下し、ついで薬さじで十分に練り合
わせる工程を、全体が硬いパテ状の塊となるまで繰り返
し行った。つぎに上記の塊に、今度はマイクロピペット
を用いて1滴ずつアマニ油を滴下し、そのたびごとに薬
さじを用いて練り合わせてその状態を確認し、塊がパテ
状から柔らかいペースト状に変化する直前を終点とし
て、それまでに滴下したアマニ油の総量を求めた。
【0047】そして、上記の試験を各サンプルについて
それぞれ3回ずつ行った平均値をアマニ油の滴下量V
(ml)として求め、下記式: O=V/m×100 〔式中Oは吸油量(ml/100g)、Vは上記アマニ油の滴
下量(ml)、mはサンプル粒子の精秤した重量(g)を
示す〕により、各サンプルの吸油量(ml/100g)を求め
た。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表より、各実施例は、比較例1や、あるい
は被覆処理をしていない単体の基体粒子である比較例2
に比べて吸油量が大きいことから、老廃物を吸着、除去
する機能にすぐれたものであることが確認された。
【0050】触感試験 前記各実施例、比較例で製造した造粒粒子、ならびに実
施例3の造粒粒子を乾式粉砕機(アトマイザー)を用い
て解砕した複合粒子(平均粒径5〜7μm)をそれぞれ
顔に塗り伸ばした際の感触を、被験者10人に、下記の
3段階で評価してもらった。
【0051】 良好:キシミ感がなく、感触がよい。 普通:良好、不良のどちらでもなくその中間。 不良:キシミ感があり、感触が悪い。 結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表より、各実施例は、比較例1に比べて感
触がよいことが確認された。この原因としては、各実施
例の造粒粒子を構成する複合粒子が、前述したように、
その元になる基体粒子の形状をほぼ忠実に再現した鱗片
状を呈しているのに対し、比較例1の造粒粒子は実施例
のような複合粒子が集合した構造をとらず、造粒粒子自
体が、基体粒子である鱗片状のセリサイトと、前記の反
応によって生成した結晶質のハイドロキシアパタイトの
比較的大きな粒子との混合状態になっていることが予測
された。
【0054】実施例6 前記実施例3で製造した造粒粒子を使用して、下記の処
方により、ファンデーションを製造した。 (成 分) (重量%) 造粒粒子 8 酸化鉄 4.5 セリサイト 25 板状硫酸バリウム 34 酸化チタン 8 タルク 10 パーフルオロポリエーテル 7 フッ素変成シリコーン 3 防腐剤および香料 0.5 このファンデーションは感触にすぐれており、肌に塗り
伸ばす際にキシミ感を生じなかった。
【0055】比較例3 前記実施例3で製造した造粒粒子に代えて同量の、比較
例1で製造した造粒粒子を使用したこと以外は実施例6
と同様にして、ファンデーションを製造した。このファ
ンデーションは違和感があり、肌に塗り伸ばす際にキシ
ミ感を生じた。
【0056】実施例7 前記実施例3で製造した造粒粒子を使用して、下記の処
方により、ファンデーションを製造した。なお造粒粒子
を含めて、処方中の無機粉体としては全て、パーフルオ
ロアルキルリン酸エステル塩で処理したものを用いた。
処理量は、無機粉体100に対してパーフルオロアルキ
ルリン酸エステル塩を3(重量比)とした。
【0057】 (成 分) (重量%) 造粒粒子 8 酸化鉄 4.5 セリサイト 22 板状硫酸バリウム 32 酸化チタン 8 微粒子酸化チタン 2 タルク 10 シリコーンエラストマー 3 有機系紫外線吸収剤 3 パーフルオロポリエーテル 5.5 グリセリン 0.5 白色ワセリン 1 防腐剤および香料 0.5 このファンデーションは紫外線防御効果にすぐれるとと
もに、感触にすぐれており、肌に塗り伸ばす際にキシミ
感を生じなかった。
【0058】実施例8 前記実施例3で製造した造粒粒子を使用して、下記の処
方により、ファンデーションを製造した。 成分A (成 分) (重量%) 造粒粒子 5 酸化鉄 4.5 セリサイト 25 板状硫酸バリウム 34 酸化チタン 8 タルク 10 上記成分Aの各成分としては全て、パーフルオロアルキ
ルリン酸エステル塩で処理したものを用いた。処理量
は、各成分100に対してパーフルオロアルキルリン酸
エステル塩を3(重量比)とした。
【0059】成分B (成 分) (重量%) シリコーンエラストマー 3 成分C (成 分) (重量%) パーフルオロポリエーテル 7 フッ素変成シリコーン 3 防腐剤および香料 0.5 上記成分Aと成分Bとを混合し、ついで成分Cを加えて
混合したのち、混合物を粉砕し、金型を用いて金皿に打
型して製品とした。
【0060】このファンデーションは紫外線防御効果、
および体皮脂性(化粧持続性)にすぐれるとともに、感
触にすぐれており、肌に塗り伸ばす際にキシミ感を生じ
なかった。 実施例9 前記実施例3で製造した造粒粒子を使用して、下記の処
方により、ボディパウダーフォームを製造した。
【0061】 上記成分Aを混合したのち、製分Bを加えてさらに混合
したものをエアゾール缶に注入し、成分Cの混合ガスを
充てんして製品とした。
【0062】このボディパウダーフォームは感触、とく
にさっぱり感にすぐれており、かつ皮脂吸着効果にすぐ
れていた。
【0063】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、非晶質リン酸カルシウムの持つすぐれた効果はその
まま維持しつつ、しかもベースメーク化粧料やアイシャ
ドウ、口紅などの、とくに肌に塗り伸ばす化粧料に使用
した際にキシミ感を生じず良好な感触を維持できる、新
規な非晶質リン酸カルシウム複合粒子と、その効率的な
製造方法と、かかる複合粒子を用いた化粧料とを提供で
きるという特有の作用効果を奏する。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB151 AB232 AB242 AB291 AB362 AB432 AB441 AC022 AC072 AC112 AC122 AC182 AD152 AD162 CC12 CC17 DD08 DD17 DD22 EE06 4G073 BA10 BA11 BA56 BA69 BA70 CC03 CM09 CM21 CM22 CN06 DZ08 FA30 FB05 FB06 FB29 FD02 FD04 FE03 UB36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鱗片状または板状の基体粒子の表面を、非
    晶質リン酸カルシウムの微粒子で被覆したことを特徴と
    する非晶質リン酸カルシウム複合粒子。
  2. 【請求項2】基体粒子が、粘土鉱物類、および窒化ホウ
    素からなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項
    1記載の非晶質リン酸カルシウム複合粒子。
  3. 【請求項3】請求項1記載の非晶質リン酸カルシウム複
    合粒子を製造する方法であって、系の液温を50℃以下
    に維持しつつ、鱗片状または板状の基体粒子と、カルシ
    ウム成分とを含む懸濁液に、撹拌下でリン成分の溶液を
    添加し、最終的に液のpHを5〜11に調整して、上記
    基体粒子の表面を、非晶質リン酸カルシウムの微粒子で
    被覆する工程を有することを特徴とする非晶質リン酸カ
    ルシウム複合粒子の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の非晶質リン酸カルシウム複
    合粒子を少なくとも含むことを特徴とする化粧料。
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