JP2007211131A - 黒色着色球状セルロース粉体および化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】球状セルロース中にカーボンブラックを均一に分散させることができ、感触に優れ、発色に優れた黒色着色球状セルロース粉体を提供する。
【解決手段】球状セルロース中に、一般式 RO−(CH−CH−O)−(CH−Si(OR (式中R,Rは飽和炭化水素基であり、m,nは1以上の整数である。)にて示される化合物にて表面被覆されたカーボンブラックを含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ファーネス法で製造されたカーボンブラックを球状セルロース内部に含有してなる黒色着色球状セルロース粉体とその黒色着色球状セルロース粉体を含有してなる化粧料に関するものである。
一般に、球状粉体は、その使用感の良さおよび成形性の良さから、特に化粧料用の原料として用いられている。このうち、特に球状セルロース粉体は、植物を原料にしており、皮膚との親和性が良く、また保湿効果があるため、化粧料に適している。また、この球状セルロース粉体を着色顔料粉体と複合化させてなる複合化球状セルロースは、上述の皮膚との親和性、保湿効果という特性に加えて発色性があることから、注目されている(特許文献1,2参照)。
一方、カーボンブラックは、ファーネス法により製造され、FDA(FOOD AND DRUG ADMINISTRATION)より認可を受けた安全性の高い製品が海外から出ており、例えば次の規格を満たすものである。
1)ファーネス法で製造されたものであること。
2)比表面積が40〜260m/gの範囲にあること。
3)砒素含有量が3ppm以下、鉛含有量が5ppm以下であること。
4)ベンゾ[e]ピレン、ジベンズ[a、h]アントラセン含有量が5ppb以下であること。
特公平5−48772号公報 特開平2−300243号公報
しかしながら、球状セルロース中にカーボンブラックを内包させる際に、カーボンブラック表面の疎水性のために、再生セルロース法により製造された球状セルロース中にカーボンブラックが均一に内包されず、十分な発色が得られないという問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、球状セルロース中にカーボンブラックを均一に分散させることができ、感触に優れ、発色に優れた黒色着色球状セルロース粉体を提供し、併せてその黒色着色球状セルロース粉体を含有してなる化粧料を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、カーボンブラックを、一般式 RO−(CH−CH−O)−(CH−Si(OR (式中、R,R:飽和炭化水素基、m,n:1以上の整数)にて示される化合物で表面被覆し、球状セルロース中に内包させることで、発色に優れた黒色着色球状セルロース粉体が得られることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
要するに、第1発明による黒色着色球状セルロース粉体は、
球状セルロース中に、一般式
O−(CH−CH−O)−(CH−Si(OR
(式中R,Rは飽和炭化水素基であり、m,nは1以上の整数である。)
にて示される化合物にて表面被覆されたカーボンブラックを含有してなることを特徴とするものである(第1発明)。
前記発明において、前記カーボンブラックは0.01〜45質量%含有されるのが好ましい(第2発明)。
また、第3発明による化粧料は、
前記第1発明または第2発明に係る黒色着色球状セルロース粉体を含有してなることを特徴とするものである。
第1発明によれば、カーボンブラックと一般式 RO−(CH−CH−O)−(CH−Si(ORにて示される化合物とのシラン反応により、親水基であるエチレンオキサイド基がカーボンブラック表面の水酸基と化学結合することにより、複合化されるべきカーボンブラックが親水性を有するものとなり、セルロース粉体製造に用いられる際の水溶液等に対する分散性が高くなる(特開2003−26958号公報参照)。この結果、再生セルロース法(特公平4−1768号公報参照)で、原料であるビスコース側に親和性が高まり、この再生セルロース法を用いて製造した球状セルロース中に、未処理ではその表面の疎水性のため内包できなかったカーボンブラックを内包させることが可能となる。
また、第2発明のように、カーボンブラックを0.01〜45質量%含有した黒色着色球状セルロース粉体を作製することにより、水への分散性が良く、飛散を抑え、かつ感触に優れ、発色にも優れた黒色着色球状セルロース粉体を得ることができる。
さらに、第3発明のように、前記黒色着色球状セルロース粉体を化粧料に用いれば、球状セルロース粉体の使用感の良さ、成形性の良さに加え、カーボンブラックを内包した着色球状セルロースのため、発色に優れた化粧料を得ることができる。また、カーボンブラックを球状セルロース中に内包しているため、粉体粒子の飛散を抑えることができる。
次に、本発明による黒色着色球状セルロース粉体および化粧料の具体的な実施の形態について説明する。
本発明による黒色着色球状セルロース粉体は、球状セルロースの内部、または表面に、一般式
O−(CH−CH−O)−(CH−Si(OR・・・(1)
(式中R,Rは飽和炭化水素基であり、m,nは1以上の整数である。)
にて示される化合物で表面被覆されたカーボンブラックを含有している。
この黒色着色球状セルロース粉体の製造に際して、上記一般式(1)にて示される化合物をカーボンブラックの表面に被覆反応させるには、例えば特開2003−26958号公報による表面被覆法が用いられる。すなわち、被覆させるべき所定量の化合物を適当な溶剤に溶解し、これを例えばヘンシェルミキサー等のミキサーに入れ、その後被覆されるべきカーボンブラックを投入し、一定時間撹拌する。この後、撹拌しながらミキサーを加熱減圧して溶剤を除去した後、所定時間加熱し、その後粉砕して目的とする表面被覆されたカーボンブラックを得る。
次に、このようにして製造された表面被覆カーボンブラックを用いて黒色着色球状セルロース粉体を製造するには、次の手順がとられる。
1)上記表面被覆カーボンブラックを含有するビスコースを作成する。
2)得られたカーボンブラックを含有するビスコースとアニオン性高分子の水溶液を混合して、ビスコースの微粒子分散液を生成する。
3)上記分散液を加熱し、この分散液中のビスコースを凝固させ、次いで酸で中和して、カーボンブラックを含有したセルロースの微粒子を生成する。
4)上記セルロースの微粒子を母液から分離し、必要に応じて水洗および乾燥させる。
ここで、ビスコースはセルロースの原料であり、ガンマ価30〜100質量%、アルカリ濃度4〜10質量%のものが最適に用いられる。また、前記水溶性のアニオン性高分子としては、例えばポリアクリル酸ソーダ、ポリスチレンスルホン酸ソーダ等が挙げられる。このようにして得られた球状セルロース粉体におけるセルロースの結晶形状はセルロースII型であった。本発明で用いられる前記一般式(1)に示される化合物の例としては、デグサ社からDYNASYLAN 4140の名称で市販されているポリエーテルシランまたは、信越化学工業からKBM−641、KBM−713の名称で市販されているポリエーテルシランを挙げることができる。
本発明による黒色着色球状セルロース粉体には、さらにそれ自体従来公知の各種の表面処理を施すことができる。この表面処理の例としては、以下の処理が挙げられる。なお、これらの処理を複数組み合わせて用いることも可能である。
a)フッ素化合物処理・・・パーフルオロアルキルリン酸エステル処理、パーフルオロアルキルシラン処理、パーフルオロポリエーテル処理、フルオロシリコーン処理、フッ素化シリコーン樹脂処理など
b)シリコーン処理・・・メチルハイドロジェンポロシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、気相法テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン処理など
c)ペンダント処理・・・気相法シリコーン処理後にアルキル鎖などを付加する方法
d)シランカップリング剤処理
e)チタンカップリング処理
f)アルミニウムカップリング剤処理
g)シラン処理・・・アルキル化シラン、アルキル化シラザン処理など
h)油剤処理
i)N−アシル化リジン処理
j)ポリアクリル酸処理
k)金属石鹸処理・・・ステアリン酸塩処理、ミリスチン酸塩処理など
l)アクリル樹脂処理
m)金属酸化物処理
また、本発明の黒色着色球状セルロース粉体の球状とは、真球状から略球状までの形態を含む。また、この黒色着色球状セルロース粉体の粒子径としては、一次粒子径として平均一次粒子径が1〜300μmの範囲、より好ましくは7〜15μmの範囲にあり、粒子個数の90%以下の一次粒子径が30μmであるのが好ましい。このようにすれば、感触に優れ、また発色性にも優れるというメリットがある。なお、粒子径の測定方法としては、電子顕微鏡観察した写真から画像的に抽出、判定する方法、レーザー回折式粒度分布計などの粒度分布測定装置を用いて測定する方法などが挙げられるが、前者の電子顕微鏡観察による方法を用いるのが好ましい。
本発明の黒色着色球状セルロース粉体においては、前記一般式(1)にて示される化合物で表面被覆されたカーボンブラックを90質量%の範囲で含有させることが可能であるが、好ましくは0.01〜45質量%の範囲である。含有量が45質量%を超えると、製造時に粒子同士の癒着が生じ、粒子の巨大化が起こり、粒子径の幅が広くなり、感触や発色の低下の原因になる可能性がある。
本発明の黒色着色球状セルロース粉体は、化粧料に配合され、使用感の良さ、発色性の良さ、成形性の良さという特長を与えるが、この配合量としては、製剤に対して0.1〜100質量%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜60質量%である。また、発色を高めたり、色の調整、色彩効果を向上させる目的で各種の顔料や色素と共に配合することも効果的である。これら顔料および色素には、従来公知のものが使用でき、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料等が挙げられる。
具体的には、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等から選ばれる顔料が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、アクリルパウダー、アクリルエラストマー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等から選ばれる顔料が挙げられる。
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等から選ばれる顔料が挙げられる。
有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機褐色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機有色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、微粒子酸化チタン、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化亜鉛等の微粒子粉体、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、およびこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等から選ばれる顔料が挙げられる。
パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等から選ばれる顔料が挙げられる。
金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等から選ばれる粉体が挙げられる。
また、タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号が挙げられる。また、天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体が挙げられる。
本発明の黒色着色球状セルロース粉体を配合させる化粧料の剤型としては、二層状、油中水型エマルジョン、水中油型エマルジョン、ジェル状、スプレー、ムース状、油性、固形状等の種々の剤型を使用することができる。勿論、この化粧料を得るのに、他の公知の着色顔料、体質顔料、樹脂粉体、光輝性粉体、またはそれらの粉体の表面処理粉体と、界面活性剤、油剤と組み合わせることができるのは言うまでもない。
次に、本発明による黒色着色球状セルロース粉体および化粧料の具体的な実施例について説明する。なお、本発明は、以下に述べる実施例に限定されるものではない。
[33質量%カーボンブラック含有黒色着色球状セルロース粉体の製造]
本実施例においては、5質量%の下記一般式(1)で示された化合物で表面被覆したカーボンブラック(D&C Black No.2 UNIPURE LC902)の15質量%懸濁液をホモミキサーで3000rpmで撹拌した。ここで、上記カーボンブラックは、1)ファーネス法により製造され、2)比表面積が218m/gであって、3)砒素含有量が3ppm以下である。
O−(CH−CH−O)−(CH−Si(OR・・・(1)
次に、得られた分散液23質量部とビスコース77質量部を粗混合し、カーボンブラック混合ビスコースを得た。その後、アニオン性高分子の水溶液に混ぜて混合し、10分かけて80℃に昇温し、さらに30分間、80℃にて混合し、凝固粒子を得た。次いで、この凝固粒子をガラスフィルターにてろ別し、0.5質量%塩酸にて中和し、さらに過剰の水とメタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥させ、カーボンブラック内包着色球状セルロース粉体を得た。得られた粒子を走査型電子顕微鏡を用いて解析した結果、その形状は略球状であり、平均一次粒子径が15μmで、一次粒子径が4〜68μmの範囲に分布していた。また、粒子個数の90%以下の一次粒子径が30μm以下であった。図1に走査型電子顕微鏡を用いて粒子の観察を行った例を示す。
(実施例1、比較例1〜3)
1.マスカラ
Test1:表1に示される配合(O/Wの一般的な処方に、顔料としてではなくボリュームアップの目的で配合)にしたがって、下記製造方法によりマスカラを調製した。なお、表中の単位は質量%である。
製造方法:
成分Bを80℃で均一に溶解した成分Aに加えた。次いで、成分Cも80℃で均一に混合し、成分Aに徐々に加えて良く混合した。その後、撹拌下で徐冷して液温が30℃になったところで成分Dを加え、最後に成分Eを加えて良く混合した後、ブラシ付き密閉容器に充填して製品を得た。
表1中の評価項目の欄(表2,3,4についても同様)は、女性パネラー10名を用いて、試験品を使用してもらい、使用感をアンケート形式で回答してもらった。評価が悪い場合を0点、評価が良い場合を5点とし、パネラーの平均点数を以って評価結果とした。したがって、点数が高い程評価が優れていることを示している。
表1の結果から、球状セルロース粉体を配合した実施例1、比較例1、比較例2は、球状セルロース粉体を配合していない比較例3より、塗りやすさ、使用感の良さで評価が高かった。また、カーボンブラック内包セルロース粉体を配合した実施例1は、比較例1,2,3と比較して、塗りやすさ、使用感の良さで評判が高かった。また、実施例1の方が比較例1,2より若干色が濃く、睫毛に塗布した場合に濃く見えた。
(実施例2、比較例4〜6)
2.アイライナー
Test2:表2に示される配合(O/Wの一般的な処方に、顔料としてではなく、描きやすさ、にじみ防止の目的で配合)にしたがって、下記製造方法によりアイライナーを調製した。なお、表中の単位は質量%である。
製造方法:
成分Bを80℃で均一に溶解した成分Aに加えた。次いで、成分Cも80℃で均一に混合し、成分Aに徐々に加えて良く混合した。その後、撹拌下で徐冷して液温が30℃になったところで成分Dを加え、良く混合した後、ブラシ付き密閉容器に充填して製品を得た。
表2の結果から、カーボンブラック内包球状セルロース粉体を含む実施例2は、比較例4、比較例5、比較例6と比較して、塗りやすさ、使用感の良さで評価が高かった。また、セルロース粉体を配合していない比較例6は肌に塗布した時、滲みが生じたが、実施例2は滲みを抑え、かつ色も濃かった。黒酸化鉄内包セルロース粉体を配合した比較例4、セルロース粉体を配合した比較例5についても滲みを抑えたが、実施例2の方が色が濃かった。
(実施例3、比較例7,8)
3.パック
Test3:表3に示される配合にしたがって、下記製造方法によりパックを調製した。なお、表中の単位は質量%である。
製造方法:
成分Aを均一に混合した後、成分Bを加えた。そして、良く混合した後、密閉容器に充填して製品を得た。
表3の結果から、カーボンブラック内包球状セルロース粉体を含む実施例3、黒酸化鉄内包セルロース粉体を配合した比較例7は、分散性が良く、塗りやすさ、使用感の良さで評価が高かった。また、カーボンブラックとセルロース粉体を別々に配合した比較例8は分散性が悪く、肌に塗布した時の感触が悪かった。また、比較例8は水で洗浄すると肌にカーボンブラックが付着して落ちにくかったが、実施例3、比較例7は水で流すと簡単に落ち、洗浄が容易であった。
(実施例4、比較例9,10)
4.シャンプー
Test4:表4に示される配合にしたがって、下記製造方法によりシャンプーを調製した。なお、表中の単位は質量%である。
製造方法:
成分Aを70℃〜80℃で均一に混合した後、成分Bを加えた。そして、良く混合した後、室温まで冷却し、密閉容器に充填して製品を得た。
表4の結果から、カーボンブラック内包球状セルロース粉体を含む実施例4、黒酸化鉄内包セルロース粉体を配合した比較例9は、カーボンブラックとセルロース粉体を別々に配合した比較例10と比較して、洗浄の容易さで評価が高かった。また、実施例4は、比較例9、比較例10と比較すると色の濃さで評価が高く、外観も良いものであった。
実施例で製造したカーボンブラック33質量%内包球状セルロース粉体の例を示す走査型電子顕微鏡写真

Claims (3)

  1. 球状セルロース中に、一般式
    O−(CH−CH−O)−(CH−Si(OR
    (式中R,Rは飽和炭化水素基であり、m,nは1以上の整数である。)
    にて示される化合物にて表面被覆されたカーボンブラックを含有してなることを特徴とする黒色着色球状セルロース粉体。
  2. 前記カーボンブラックが0.01〜45質量%含有される請求項1に記載の黒色着色球状セルロース粉体。
  3. 請求項1または2に記載の黒色着色球状セルロース粉体を含有してなることを特徴とする化粧料。
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