JP2007145791A - 化粧料 - Google Patents

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弥生 小田
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Abstract

【課題】ソフトフォーカス効果に優れ、マット感があり、肌のキメや皺を隠蔽する効果に優れた化粧料を提供すること。
【解決手段】
平均一次粒子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化チタンが金属水酸化物及び/又は金属酸化物中に分散している形態を持った複合顔料であって、その粒子径が0.5〜10μmの範囲に分布しており、かつ複合顔料の質量に対する酸化チタンの質量の割合が30〜40%の範囲にある複合顔料を配合した化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、平均一次粒子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化チタンが金属水酸化物及び/又は金属酸化物中に分散している形態を持った複合顔料であって、その粒子径が0.5〜10μmの範囲に分布しており、かつ複合顔料の質量に対する酸化チタンの質量の割合が30〜40%の範囲にある複合顔料を配合することで、ソフトフォーカス効果に優れ、マット感があり、肌のキメや皺を隠蔽する効果に優れた化粧料に関する。
従来、ソフトフォーカス効果を示す化粧料は多く開発が行われている。例えば薄片状粉体を有色顔料含有酸化チタンで被覆し、さらに最外層を光を拡散反射する粉体で被覆したコアシェル顔料を配合したメークアップ化粧料(特許文献1)や、平均粒子径0.5〜100μmで、屈折率1.3〜1.7の範囲にあって屈折率で0.05以上の差を持つ複数のポリマーで被覆した球状粒子を含む化粧料(特許文献2)、基体となる球状粉体を表面処理してなる球状粉体であって、表面処理剤として前記基体となる球状粉体より屈折率の高い少なくとも2種を用い、屈折率の高い順になるように順次処理してなることを特徴とする表面処理球状粉体を作成しこれを化粧料に含有させる技術(特許文献3)などが挙げられる。
特開平8−188723号公報 特開2001−294513号公報 特開2005−154279号公報
従来のソフトフォーカス効果を示す無機系素材はいずれも一次粒子としての形状を保持しており、表面処理層で光を拡散させることで光学的な特性を得ている。この場合、例えばこのソフトフォーカス効果を利用してキメや皺を光学的にぼかそうとすると、粒子が高濃度でキメや皺に存在することが必要であるが、粒子の大きさ、形状によっては粒子は肌上で局在してしまうことが多く、必ずしも効果的に肌のトラブルを隠蔽できていない問題があった。
そこで、本発明人は鋭意検討した結果、平均一次粒子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化チタンが金属水酸化物及び/又は金属酸化物中に分散している形態を持った複合顔料であって、その粒子径が0.5〜10μmの範囲に分布しており、かつ複合顔料の質量に対する酸化チタンの質量の割合が30〜40%の範囲にある複合顔料が肌に非局在的に密着し、効果的に肌のトラブルを隠蔽する効果に優れることを見いだした。この複合粒子は上記のような個々の顔料とは異なり、金属水酸化物または金属酸化物のゲルの中に微粒子酸化チタンが分散した、全体として一つの凝集体となっている形態の複合粒子であり、凝集体の中に入った光は、微粒子酸化チタンによる光散乱を受け、その光の進行方向を変えて再放出される。さらに、この複合顔料は比表面積が20〜40m/gという高い値を有する不定形凝集体であるため、肌への密着性に優れ、キメや皺を効果的に隠蔽することができ、かつ化粧持ちが改善できるメリットがある。
すなわち、本発明は、平均一次粒子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化チタンが金属水酸化物及び/又は金属酸化物中に分散している形態を持った複合顔料であって、その粒子径が0.5〜10μmの範囲に分布しており、かつ複合顔料の質量に対する酸化チタンの質量の割合が30〜40%の範囲にある複合顔料を配合した化粧料にある。
第2の本発明は、複合顔料の比表面積が、窒素ガスを利用したBET法比表面積測定により、20〜40m/gの範囲に入ることを特徴とする上記の化粧料にある。
第3の本発明は、金属がアルミニウムであることを特徴とする前記の化粧料にある。
以上説明するように、本発明は、平均一次粒子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化チタンが金属水酸化物及び/又は金属酸化物中に分散している形態を持った複合顔料であって、その粒子径が0.5〜10μmの範囲に分布しており、かつ複合顔料の質量に対する酸化チタンの質量の割合が30〜40%の範囲にある複合顔料を配合することで、ソフトフォーカス効果に優れ、マット感があり、肌のキメや皺を隠蔽する効果に優れた化粧料が得られることは明らかである。
以下、上記本発明を詳細に説明する。
本発明の化粧料で用いる複合顔料に使用される平均一次粒子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化チタンは、アナターゼ型、ルチル型、アモルファスのいずれの形態であっても構わないが、屈折率が高いルチル型が好ましい。また、形状もこの粒子径の範囲であれば球状、紡錘状、不定形状、棒状、ヒトデ状、板状などいずれの形状であっても構わないが、光散乱効果に優れる球状、紡錘状、棒状の形状がより好ましい。微粒子酸化チタンの粒子径の測定方法としては、電子顕微鏡観察によるものが好ましい。また、微粒子酸化チタンは、その表面がアルミナ、シリカ、ジルコニアなどの金属酸化物で被覆されたものを用いることも可能であるし、また酸化チタン骨格中に鉄、マンガン、コバルトなどの金属をドーピングしたものを用いても良い。平均一次粒子径が小さいと透明感がでる反面、光の散乱効果が減る問題があり、平均一次粒子径が大きくなると光散乱効果が高まる反面、透明感が無くなる問題がある。本発明では、上記平均一次粒子径の範囲の内、特に30〜50nmの範囲が透明感と光散乱効果が両立することから好ましい範囲として挙げられる。
次に、本発明の複合顔料では平均一次粒子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化チタンが金属水酸化物及び/又は金属酸化物中に分散している形態を持つが、ここで言う金属としては、ケイ素、アルミニウム、ジルコニウム、鉄、コバルト、亜鉛、セリウムから選ばれる1種以上の組み合わせが挙げられるが、特に光透過性があり、ソフトフォーカス効果に優れるケイ素、アルミニウムが好ましく、さらに好ましくはアルミニウムが挙げられる。本発明の複合顔料は、金属水酸化物及び/又は金属酸化物中に微粒子酸化チタンが分散して存在している形態を有している。このような形態を得る方法としては、一般的にはゾルゲル法を用いることが簡便である。例えば微粒子酸化チタンを金属塩溶液に分散し、それを中和して、金属水酸化物ゲル骨格中に微粒子酸化チタンを取り込んだ後、溶媒と塩を分離し、次いで場合により加熱して水酸化物を酸化物に転化させて得られる。さらに具体的には、硫酸アルミニウム水溶液中に微粒子酸化チタンを分散させ、攪拌下にそこに炭酸ナトリウム水溶液を滴下していくと、水酸化アルミニウムのゲルの中に微粒子酸化チタンが分散した状態の複合体が得られ、それを洗浄、脱水、乾燥すると酸化アルミニウム・微粒子酸化チタン複合体を得ることができる。中和は弱酸性領域〜中性領域で止めることが好ましい。また、金属塩溶液中の金属塩の濃度としては、1〜30質量%の範囲が好ましく、特に好ましくは5〜25質量%が挙げられる。濃度が高くなりすぎると強固なゲルを形成し、脱塩が充分にできなくなったりする問題があり、また濃度が低いと生産性が低くなったり、ゲル中に取り込まれない微粒子酸化チタンの割合が増えたりする問題がある。また、ここで言う分散とは、具体的には2μm以上に凝集した微粒子酸化チタンをほとんど含まない(粒子個数換算で粒子数の0.1%以下)ことを示す。このような粒子が多く存在した場合、感触の悪化や化粧料の外観の異常が生じる場合がある。
本発明の複合顔料中の微粒子酸化チタンの含有比率としては、複合顔料の質量に対して、30〜40質量%の範囲が挙げられる。この範囲であれば、塗布感触、光学効果、付着性などが両立できる。
次にこうして得られた複合顔料は粉砕、ふるいなどにより粒度管理が行われる。本発明の化粧料では、複合顔料の粒子径として0.5〜10μmの範囲に分布しているものを用いる。この範囲であれば塗布感触、光学効果、付着性などが高い次元で両立できるメリットがある。なお、複合顔料の粒度管理方法としては、電子顕微鏡観察、レーザー回折・散乱を用いた粒度分布測定法を用いることが好ましい。
本発明の化粧料で用いる上記複合顔料は窒素ガスを利用したBET法比表面積測定により、比表面積が20〜40m/gの範囲に入ることが好ましい。この範囲であると、光散乱がより効果的に生じる。本複合顔料の範疇に入る工業製品の例としては、例えばLCW社のMATLAKEが挙げられる。本複合顔料は粒子径に比して大変大きな比表面積を有しいていることから多孔質体であると考えられる。
本発明の複合顔料は微粒子酸化チタンを固定化する際に同時に無機系、有機系の他の添加物を取り込ませることも可能である。例えば雲母チタンなどのパール系顔料や酸化鉄などの着色剤、植物抽出エキス、また有機系紫外線吸収剤などが好ましい例として挙げられる。
また、本発明の化粧料で用いる複合顔料は、従来公知の各種の表面処理がされていてもいなくても構わない。撥水化表面処理の例としては、例えばメチルハイドロジェンポリシロキサン処理、シリコーンレジン処理、シリコーンガム処理、アクリルシリコーン処理、フッ素化シリコーン処理などのオルガノシロキサン処理、ステアリン酸亜鉛、アシル化アミノ酸金属塩処理などの金属石鹸処理、シランカップリング剤処理、アルキルシラン処理などのシラン処理、有機チタネート処理、有機アルミネート処理、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩、パーフルオロポリエーテル処理などのフッ素化合物処理、N−ラウロイル−L−リジン処理などのアミノ酸処理、スクワラン処理などの油剤処理又はアクリル酸アルキル処理などのアクリル処理などが挙げられ、これらの1種以上を組み合わせて使用することが可能である。また、親水化表面処理の例としては、寒天処理、デオキシリボ核酸処理、レシチン処理、ポリアクリル酸処理、シリカ処理、アルミナ処理又はジルコニア処理などが挙げられる。
本発明の化粧料では上記複合顔料を化粧料の総量に対して、0.1〜80質量%の範囲で配合することが可能である。
本発明の化粧料では、通常、化粧料に用いられる油剤、界面活性剤、顔料、防腐剤、香料、保湿剤、油剤、紫外線吸収剤、塩類、溶媒、樹脂、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等の各種成分を、本発明の目的を損なわない範囲で使用することができる。
油剤の例としては、例えばアボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、キョウニン油、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等;炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等;高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等;エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、イソノナン酸イソノニル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル、シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ビフェニルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、アルキル変性シリコーン、フルオロシリコーン等が挙げられる。また、グリセリン、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン、マルチトール、マルビット液などの多価アルコールも挙げられる。
顔料とは、従来公知の顔料が使用でき、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料等があげられ、具体的には、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、シリコーンレジンパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、アクリルパウダー、アクリルエラストマー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、微粒子酸化チタン、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化亜鉛等の微粒子粉体、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等から選ばれる粉体が挙げられる。また、タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる顔料が挙げられる。これらの粉体は前記同様に各種の表面処理がされていてもいなくても構わない。
本発明の化粧料では、上記複合顔料と共に光散乱性に富むシリコーンエラストマーと組み合わせて用いることも好ましい。ここで言うシリコーンエラストマーとしては、一次粒子径として1〜100μmの球状粉末からなるオルガノシロキサンエラストマー(例えば東レ・ダウコーニング・シリコーン社製トレフィルEシリーズが挙げられる。)や、無定形状シリコーンペースト(例えば信越化学工業社製KSGシリーズが挙げられる。)が挙げられる。また、ポリウレタンパウダー、シリカビーズとの組み合わせも有用である。
本発明の化粧料としては、ファンデーション、頬紅、白粉、口紅、チーク、コンシーラー、アイシャドウなどが好ましいものとして挙げられる。本発明の化粧料の剤型としては、粉末、固型、スティック、多層分離型、固型状乳化型、流し込み、クリーム、乳液などの形態が挙げられるが特に制限はない。
以下に実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例1〕
複合顔料の製造例
微粒子酸化チタンとして平均一次粒子径が35nmのルチル型酸化チタンを用いた。上記微粒子酸化チタン5.4質量部を精製水100質量部にディスパーを用いて良く分散させた。次いで硫酸アルミニウムの10質量%水溶液100質量部を用意し、攪拌下に微粒子酸化チタン分散液と混合した。一方、炭酸ナトリウム5質量%水溶液を用意し、上記分散液に攪拌下に除々に混合し、pHが6.5になるように中和した(約100質量部を投入)。尚、投入時は激しく起泡し、かつゲルが形成されてくるのでゆっくりと投入した。次いで精製水1000質量部中にゲルを移し、攪拌した後、ろ過を行い、さらに精製水にて洗浄した。次いで得られたケーキを90℃にて送風下に乾燥させた後、粉砕機にて粉砕し、ふるい分けして体積平均粒子径が2.4μm(レーザー回折式粒度分布計を用いて測定)の複合顔料を得た。この複合顔料の比表面積を窒素を用いて測定したところ32m/gの値を示した。本複合顔料の外観は白色であり、走査型電子顕微鏡観察したところ、図1、図2に示すような不定形状の粒子形状を有していた。
〔実施例2〕
実施例1で作成した複合顔料を用いて表1の処方と製造方法に従ってファンデーションを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
Figure 2007145791
製造方法
成分Aをミキサーを用いて良く混合した。次に成分Bをらいかい機を用いて良く展色した。成分Aを成分Bに入れ、ミキサーを用いて良く混合しながら、均一に加熱溶解した成分Cを除々に加えてさらに混合した後、粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
〔比較例1〕
実施例2で用いた複合顔料(実施例1)の代わりに、実施例1で用いたのと同じ微粒子酸化チタン1.75質量%と、アルミナ粉末(平均一次粒子径0.8μm)3.25質量%に変更した以外は全て実施例2と同様にして製品を得た。
〔比較例2〕
実施例2で用いた複合顔料(実施例1)の代わりに、シリコーン処理セリサイトを用いた他は全て実施例2と同様にして製品を得た。
以下実施例および比較例で作成した化粧料の評価を表2に示す。
女性パネラー10名を用いて、試験品を使用してもらい、使用感をアンケート形式で回答してもらい、評価が悪い場合を0点、評価が良い場合を5点とし、パネラーの平均点数を以って評価結果とした。従って、点数が高い程評価に優れていることを示す。
Figure 2007145791
表2の結果より、本発明の実施例は各評価項目において優れた特性を示していることが判る。これに対して比較例1は複合顔料の代わりに複合顔料の各構成成分を配合したものであるが、全体的に評価が低くなった。また比較例2は複合顔料の代わりに体質顔料であるセリサイトを用いたものであるが、感触については良い結果を示したものの、光学的な特性については評価が上がらなかった。また、表2の評価と合わせて実施した製剤の落下強度試験において、本発明の実施例は比較例と比べて落下強度が向上していることが判った。これは複合顔料が極めて多孔質で不定形の形状であるために得られた特性と思われる。
〔実施例3〕
実施例1で作成した複合顔料を用いて表3の処方と製造方法に従ってO/W型化粧下地料を試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
Figure 2007145791
製造方法
成分A、Cを80℃にて良く混合した。
成分Bを成分Cに攪拌下に添加してよく混合した後、上から成分Aを徐々に添加し、徐冷した後、容器に充填して製品を得た。
この化粧下地料は化粧ののりが良く、上からファンデーションを使用した際にファンデーションが明るく見える効果を持っていた。また、キメや皺が目立ちにくい特性を有していた。
〔実施例4〕
実施例1で作成した複合顔料を用いて表4の処方と製造方法に従って口紅用下地料を試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
Figure 2007145791
製造方法
成分Bを60℃に加熱し、良く混合した。ここに成分Cを加えて良く分散させた。ここに成分Aを加え、電子レンジを用いて溶解させた後、3本ローラーを用いて良く混合した。再度電子レンジを用いて加熱溶解させ、金型に流し込み、冷却固化させた。これを口紅容器にセットして製品を得た。
この口紅用下地料は唇の縦皺を効果的に隠蔽した。また、口紅ののりも良く、唇の荒れも少なかった。
〔実施例5〕
実施例1で作成した複合顔料をメチルハイドロジェンポリシロキサンにて5質量%加熱被覆処理したシリコーン処理複合顔料を用いて表5の処方と製造方法に従ってW/O型化粧下地料を試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
Figure 2007145791
尚、ジメチコンコポリオール/デカメチルシクロペンタシロキサン溶液は東レダウコーニング社のBY22−008Mを使用し、シリコーンゲルとしては信越化学工業社製KSG−16を使用した。
製造方法
成分Bをミキサーを用いて良く混合した。一方、成分Aを80℃に加温し、均一になるように良く混合した。ここに成分Bを攪拌下に除々に添加し、50℃まで徐冷した。ついで、成分Cを80℃に加温し、均一に溶解させた後、50℃にまで徐冷した。成分Aに成分Cを攪拌下に加え、さらに良く攪拌し、室温まで冷却した。得られた溶液を容器に充填し、製品を得た。
得られた化粧下地料はシミや皺をぼかす効果に優れていながら、透明感も有していた。また、ファンデーションを使用した際に、紫外線防御効果、化粧持続性を向上させる効果にも優れていた。
実施例1で製造した複合顔料の走査型電子顕微鏡写真の例 実施例1で製造した複合顔料の走査型電子顕微鏡写真の例

Claims (3)

  1. 平均一次粒子径が10〜100nmの範囲にある微粒子酸化チタンが金属水酸化物及び/又は金属酸化物中に分散している形態を持った複合顔料であって、その粒子径が0.5〜10μmの範囲に分布しており、かつ複合顔料の質量に対する酸化チタンの質量の割合が30〜40%の範囲にある複合顔料を配合した化粧料。
  2. 複合顔料の比表面積が、窒素ガスを利用したBET法比表面積測定により、20〜40m/gの範囲に入ることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
  3. 金属がアルミニウムであることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007320892A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Kao Corp 油中水型乳化化粧料
WO2013072200A3 (en) * 2011-11-14 2014-04-03 Unilever N.V. Cosmetic composition

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