JP4361416B2 - 粉体固形化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、使用感に優れ、成形性の良好な粉体固形化粧料に関する。さらに詳しくは、塗布の滑らかさ等の優れた使用感が得られ、かつ成形性の良好な粉体固形化粧料に関する。
一般に粉体固形化粧料は、主成分である粉体とその結合剤または付着剤として作用する油分により構成され、プレス成形により製造されている。粉体部分は、化粧料の主たる基材となるため、使用感に大きな影響を与え、中でも球状粉体は、その形状から皮膚に塗布されたとき滑らかに転がり、非常によい滑らかな使用感を与えるため重要な粉末である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら球状粉体はその形状のため、該球状粉体を配合した粉体固形化粧料を成形する際、他の粉体との接合が点接触となり充分な成形強度を持たせることが難しい。球状粉体の中でも、弾性を示す球状粉体を配合した粉体固形化粧料の成形性は特に悪く、成形強度を持たせることが極めて難しい。そのためこれらの欠点を改善するために、油分を配合したり、球状粉体の配合量や大きさ、性状が制限されることが一般的である。しかし油分はその粘性や液架橋により成形強度を持たせるため、使用感を低下させ、また球状粉体の配合量や性状を制限すると、本来持っている使用感を充分に発現させることが困難となる。従って使用感を損なわず、成形性を向上させ得る成形助剤の開発が課題となっている。
特開平9−12429号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、塗布の滑らかさ等の優れた使用感が得られ、かつ成形性が良好な粉体固形化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、球状粉体とともに、特定粒子径の花弁状粉体を組み合わせて配合することにより、使用感に優れ、成形性の良好な粉体固形化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、平均粒子径が1.0〜30.0μmである花弁状粉体と、球状粉体とを含有することを特徴とする粉体固形化粧料である。
前記花弁状粉体としては、ケイ酸カルシウムであることが好ましい。
前記球状粉体は、弾性球状粉体であることができ、球状粉体中、粉体固形化粧料の成形性に特に悪影響を与える弾性球状粉体を配合する場合においても花弁状粉体の配合により顕著な成形性向上効果が得られ、感触に優れた、優れた成形性の粉体固形化粧料が得られる。
前記弾性球状粉体は、10%圧縮強度0.005〜2.0×kgf/mm2の高弾性球状粉体であることができ、高弾性球状粉体を配合する場合においても感触に優れた、優れた成形性の粉体固形化粧料が得られる点に特徴を有する。
本発明によれば、特定粒子径の花弁状粉体と球状粉体を組み合わせて配合することにより、塗布の滑らかさ等の優れた使用感が得られ、かつ成形性の良好な粉体固形化粧料が得られる。特に、花弁状粉体として花弁状ケイ酸カルシウムを用いることにより、より優れた使用感、成形性の粉体固形化粧料が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
1.花弁状粉体
本発明においては花弁状粉体が用いられる。花弁状とは、即ち薄片が一定方向ではなく多方向へ成長して集合体をなす状態である。花弁状粉体の大きさは、平均粒子径が1.0〜30.0μmのものである。平均粒子径がこの範囲のものを用いることにより粉体固形化粧料の使用感と、成形性向上の点で優れた効果が得られる。平均粒子径が1.0μm未満であると粉体固形化粧料の落下強度向上効果が発揮されない。また、30.0μmを越えると粉体固形化粧料を塗布したときの滑らかさが低下し、また化粧料のとれ、つきが低下する。さらに好ましい平均粒子径は2.0〜20.0μmである。花弁状粉体が集合体として、前記平均粒子径1.0〜30.0μmの大きさになるためには、長手方向0.1〜30μm、厚みが0.001〜0.1μmであるものが好ましい。
花弁状粉体は既知の物質であり、例えば、特開昭54−93698号公報、特開平9−25108号公報、特開2003−30632号公報、特開2003−261796号公報等に記載の方法により得ることができる。花弁状粉体を形成する粉体の例としては、例えば、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。本発明においては、ケイ酸カルシウムを用いることが好ましく、本発明の効果を顕著に発揮する。特に、粉体固形化粧料の成形性向上の点で顕著な効果が得られる。
なお、花弁状粉体の使用に当たって、それを粉砕する場合は、一般的には粉砕機が用いられ、花弁状を損なわない範囲で使用される。粉砕機としては、例えば圧縮破砕機、せん断破砕機、衝撃破砕機、ボール媒体粉砕機、気流粉砕機等を使用することができる。また、分級は自然沈降法、サイクロン法等が挙げられるが、特に制限されない。
(市販品の利用)
本発明における花弁状粉体としては、市販品を用いることが可能であり、使用に当たっては、市販品をそのまま、あるいは粉砕分級して用いる。市販品の例としては、例えば、フローライトR(花弁状ケイ酸カルシウム、平均粒子径25μm)(株式会社トクヤマ製)、ポロネックスC(花弁状炭酸カルシウム・リン酸カルシウム複合体、平均粒子径10μm)(丸尾カルシウム株式会社製)等が挙げられる。
(含有量)
花弁状粉体の含有量は、粉体固形化粧料全量中1.0〜80質量%が好ましい。この範囲であると、粉体固形化粧料の成形性向上、使用感の点で顕著な効果が得られる。さらに好ましい含有量は3.0〜60質量%である。
2.球状粉体
本発明に用いられる球状粉体は、通常化粧品で使用される球状粉体が用いられる。球状粉体の例を挙げれば、無水ケイ酸、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機粉体、シルク、ナイロン、ポリアクリル酸アルキル、ポリウレタン、シリコーン等の高分子粉体等が挙げられる。なお、球状としては、真球および球に類似する形状であればよく、球状粉体の材質や多孔質、無孔質等の粒子構造等に限定されない。また、球状粉体同士の複合球状粉体および、球状粉体と球状粉体以外による複合球状粉体を用いることもできる。また、球状粉体としては、金属石けん、シリコーン、レシチン等で表面改質された粉体でも構わない。球状粉体は1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。
球状粉体の平均粒子径は0.1〜30.0μmが好ましい。この範囲であると使用感に優れた粉体固形化粧料が得られる。さらに好ましくは平均粒子径は1.0〜20.0μmである。
本発明においては、球状粉体中、粉体固形化粧料の成形性に特に悪影響を与える弾性球状粉体を配合する場合においても花弁状粉体の配合により顕著な成形性向上効果が得られ、感触に優れた、優れた成形性の粉体固形化粧料が得られる。
本発明においては、特に、前記弾性球状粉体の中でも、10%圧縮強度が0.005〜2.0×kgf/mm2の高弾性球状粉体を配合する場合においても感触に優れた、優れた成形性の粉体固形化粧料が得られる点に特徴を有する。
前記弾性球状粉体の10%圧縮強度(以下圧縮強度とする)の測定は島津製作所製MCTW−200を用いて行った。測定条件は圧子平面50μm、荷重1gf、荷重速度0.0455gf/secで10回測定した平均値より求めた。
(市販品の利用)
本発明における球状粉体としては、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、

シリカマイクロビードP−1500(無水ケイ酸、圧縮強度7.5kgf/mm2、平均粒子径5μm)(触媒化成株式会社製)

ガンツパールGM−2000(ポリアクリル酸アルキル、圧縮強度2.4kgf/mm2、平均粒子径20μm)(ガンツ化成株式会社製)等が挙げられる。

SI−SB−700(メチルハイドロジェンポリシロキサン処理無水ケイ酸、圧縮強度2.7kgf/mm2、平均粒子径9μm)(三好化成株式会社製)

ナイロンSP−500(ナイロン末、圧縮強度1.0kgf/mm2、平均粒子径7.5μm)(東レ株式会社製)

KSP−105(架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、圧縮強度0.64kgf/mm2、平均粒子径2μm)(信越化学工業株式会社製)

Plastic Powder D−400(ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトン架橋ポリマー・無水ケイ酸、圧縮強度0.024kgf/mm2、平均粒子径13μm)(東色ピグメント株式会社製)
球状粉体の含有量は、粉体固形化粧料全量中0.5〜70質量%が好ましい。この範囲であると、使用感、粉体固形化粧料の成形性向上の点で顕著な効果が得られる。さらに好ましい含有量は1.0〜50質量%である。
本発明の粉体固形化粧料には、前記花弁状粉体、球状粉体に加えて、色調付与、紫外線遮蔽効果、メークアップ効果、感触調整等を目的として、他の粉体を適宜配合することができる。本発明に用いられる他の粉体としては、通常化粧品で使用される粉体であれば、特に制限はない。他の粉体の例としては、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、無水ケイ酸、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料、シルク、ナイロン、ポリアクリル酸アルキル、ポリウレタン、シリコーン等の高分子粉体、有機顔料、およびこれらの複合顔料等が挙げられる。また、金属石けん、シリコーン、レシチン等で改質された粉体を用いることもできる。
本発明における花弁状粉体、球状粉体及び他の粉体を併せた全粉体の含有量は、目的とする粉体固形化粧料としての形態により異なるが、粉体固形化粧料全量中40〜100質量%が好ましく、さらに好ましくは60〜95質量%である。
本発明の粉体固形化粧料には、上記成分の他、通常の粉体固形化粧料に用いられる他の成分、例えば、液状油分、半固形油分、固形油分等の油分、染料、高分子化合物、香料、界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤、薬剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
液状油分としては、例えば炭化水素類、エステル類、油脂類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油等が挙げられる。具体的には、炭化水素類として、流動パラフィン、スクワラン、エステル類として、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ジペンタエリトリット2−エチルヘキサン酸、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、リンゴ酸ジイソステアリル、油脂類として、オリーブ油、ヒマシ油、高級脂肪酸類として、イソステアリン酸、オレイン酸、高級アルコール類として、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、シリコーン油として、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
半固形油分としては、例えばワセリン、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、ジペンタエリトリット脂肪酸(12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸、ロジン酸等)エステル等が挙げられる。
固形油分としては、例えば、硬化油、モクロウ等の油脂、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等の炭化水素、ミツロウ、イボタロウ、キャンデリラワックス、カルナウバワックス等のロウ、ステアリン酸、ベへン酸等の高級脂肪酸、セタノール等の高級アルコール等が挙げられる。
本発明の粉体固形化粧料としてはファンデーション、アイシャドー、頬紅、アイブロウ、アイライナー、口紅、白粉、ボディーパウダー等が挙げられる。
本発明の粉体固形化粧料の調製に当たっては、花弁状粉体の粉砕と同様、花弁状及び球状を損なわない範囲で、通常の粉体固形化粧料の混合、分散、粉砕に用いられる粉砕機や成形機を必要に応じて使用することができる。粉砕機としては、圧縮破砕機、せん断破砕機、衝撃破砕機、ボール媒体粉砕機、気流粉砕機等を、成形機としては、油圧プレス機、空気圧プレス機、サーボプレス機等の圧力成形機、バルクをアルコール等の溶媒に分散し、充填成形する湿式成形機等を挙げることができる。特に圧力成形機を用いた場合、成形性の向上が著しい。
以下に、本発明を、実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。配合量は質量%、粒子径は平均粒子径である。
以下、花弁状粉体の製造例を記載する。
〔製造例1:花弁状炭酸マグネシウム〕
60℃に調整した水酸化マグネシウム懸濁液(30g/L)2.0Lに、60℃に保ちながら、炭酸ガスを1.5L/分の速度で240分間導入し、塩基性炭酸マグネシウムを生成させた。得られた生成物を、イオン交換水およびエタノールにて洗浄、乾燥させて、花弁状炭酸マグネシウムを調製した。該花弁状炭酸マグネシウムのSEM観察を行ったところ、厚さ0.01〜0.05μm、長手方向0.5〜2μmの薄片が多方向に成長した集合体であり、その平均粒子径は14μmであることが確認された。
〔製造例2:花弁状ケイ酸カルシウム〕
室温にて、0.3mol/lケイ酸ナトリウム(SiO2/NaO=2.6)水溶液100mlと0.3mol/l塩化カルシウム水溶液100mlを混合し、得られた懸濁液をオートクレーブにて180℃の温度下、10時間反応させ、花弁状ケイ酸カルシウムを生成させた。得られた生成物を、イオン交換水およびエタノールにて洗浄、乾燥させた後、SEM観察を行った。その結果、生成物が、厚さ0.01〜0.1μm、長手方向1〜4μmの薄片が多方向に成長した集合体であり、その平均粒子径は40μmであることが確認された。
以下、本発明で用いた効果試験方法について説明する。
(使用感)
粉体固形化粧料の使用感は、該化粧料塗布時の化粧料のとれ、のび、つき、塗布の滑らかさについて、専門パネル10名による1〜4の4段階評価を行い、平均の評価を用いた。評価基準を下記に示す。
(4段階評価)
4:優れている。
3:やや優れている。
2:やや悪い。
1:悪い。
(使用感評価基準)
◎:3.5以上4.0まで
○:2.5以上3.5未満
△:1.5以上2.5未満
×:1.0以上1.5未満
(成形性)
粉体固形化粧料の成形性は、該化粧料を調製後、所定のコンパクト容器に装着し、高さ50cm、厚み2cmの合板上に正落下させ、割れ、欠け、ヒビ等のいずれかが発生するまでの落下回数の平均(n=3)により比較した。
(成形性評価基準)
◎:9.0回以上
○:6.0回以上9.0回未満
△:3.0回以上6.0回未満
×:1.0回以上3.0回未満
[実施例1〜9、比較例1〜5]
表1、表2に示した成分、配合量の処方(配合量合計100質量%)の粉体固形化粧料(ファンデーション)を以下の方法で調製した。さらに、「使用感」「成形性」について評価を行い、併せて結果を記載した。
(調製法)
各粉体原料を混合し、その他の成分と共にヘンシェルミキサー、アトマイザーにて均一に分散、混合、粉砕し、得られたバルクを内径58mm、高さ4mmのアルミ製金皿にプレス成形し、ファンデーションを得た。
Figure 0004361416
Figure 0004361416
表1及び2中、
注1:フローライトR(平均粒子径25μm)(株式会社トクヤマ製)
注2:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径9μm)
注3:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径4μm)
注4:ポロネックスC(平均粒子径10μm)(丸尾カルシウム株式会社製)
注5:製造例1の花弁状炭酸マグネシウム(平均粒子径14μm)

注6:ガンツパールGM−2000(ポリアクリル酸アルキル、圧縮強度2.4kgf/mm2、平均粒子径20μm)(ガンツ化成株式会社製)
注7:Plastic Powder D−400(ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトン架橋ポリマー・無水ケイ酸、圧縮強度0.024kgf/mm2、平均粒子径13μm)(東色ピグメント株式会社製)
注8:SI−SB−700(メチルハイドロジェンポリシロキサン処理無水ケイ酸、圧縮強度2.7kgf/mm2、平均粒子径9μm)(三好化成株式会社製)
注9:KSP−105(架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、圧縮強度0.64kgf/mm2、平均粒子径2μm)(信越化学工業株式会社製)
注10:フローライトRの粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径0.4μm)(日本ケミカル株式会社製)
注11:製造例2の花弁状ケイ酸カルシウム(平均粒子径40μm)
注12:ケイカルビーズ(ケイ酸カルシウム、平均粒子径24μm)(日本ケミカル株式会社製)
表1・表2から明らかなように、本発明に係る特定粒子径の花弁状粉体、球状粉体を含有した粉体固形化粧料は、使用感に優れ、成形性が良好となっている。特に、花弁状粉体としてケイ酸カルシウムを用いたとき、成形性の向上が著しいことが分かる。
以下、さらに実施例を示す。これらの実施例の粉体固形化粧料は、いずれも使用感、成形性について良好な結果が得られた。
〔実施例10〕
以下のようにしてアイシャドーを調製した。成分、配合量および製法は次の通りである。
(成分) 配合量(質量%)
花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 12.5
タルク 32.0
セリサイト 15.0
球状粉体(注2) 10.0
メチルポリシロキサン 5.0
ワセリン 5.0
着色剤 10.0
(有機系タール色素・ベンガラ・酸化チタン)
ベンガラ被覆雲母チタン 10.0
酸化防止剤 0.5
注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径9μm)
注2:Plastic Powder D−400(ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトン架橋ポリマー・無水ケイ酸、圧縮強度0.024kgf/mm2、平均粒子径13μm)(東色ピグメント株式会社製)
(製法)
粉体原料を混合し、その他の成分と共にヘンシェルミキサー、アトマイザーにて均一に分散、混合、粉砕し、得られたバルクを外径32mm、高さ4mmの樹脂皿に湿式成形法により成形し、アイシャドーを得た。
〔実施例11〕
以下のようにしてアイブローを調製した。成分、配合量および製法は次の通りである。
(成分) 配合量(質量%)
花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 60.0
卵黄レシチン処理タルク 7.0
窒化ホウ素 5.0
ステアリン酸亜鉛 5.0
球状粉体(注2) 10.0
着色剤 12.5
(黄酸化鉄・ベンガラ・黒酸化鉄・酸化チタン)
酸化防止剤 0.5
注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径9μm)
注2:シリカマイクロビードP−1500(無水ケイ酸、圧縮強度7.5kgf/mm2、平均粒子径5μm)(触媒化成株式会社製)
(製法)
粉体原料を混合し、その他の成分と共にヘンシェルミキサー、アトマイザーにて均一に分散、混合、粉砕し、得られたバルクを長さ50mm、幅、高さ5mmとなるよう所定のプレス圧にて成形し、棒状アイブローを得た。
〔実施例12〕
以下のようにして口紅を調製した。成分、配合量および製法は次の通りである。
(成分) 配合量(質量%)
花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 30.0
タルク 12.0
セリサイト 7.0
球状粉体(注2) 5.0
スクワラン 20.0
トリイソステアリン酸ポリグリセリル 15.0
ホホバ油 5.0
着色剤 7.5
(有機系タール色素・ベンガラ・酸化チタン)
酸化防止剤 0.5
注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径9μm)
注2:Plastic Powder D−400(ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトン架橋ポリマー・無水ケイ酸、圧縮強度0.024kgf/mm2、平均粒子径13μm)(東色ピグメント株式会社製)
(製法)
粉体原料を混合し、その他の成分と共にヘンシェルミキサー、アトマイザーにて均一に分散、混合、粉砕し、得られたバルクを外径25mm、高さ4mmのアルミ製金皿に所定のプレス圧にて成形し、口紅を得た。
〔実施例13〕
以下のようにして白粉を調製した。成分、配合量および製法は次の通りである。
(成分) 配合量(質量%)
花弁状ケイ酸カルシウム(注1) 40.0
タルク 22.0
セリサイト 27.0
球状粉体(注2) 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
着色剤 2.5
(黄酸化鉄・ベンガラ・黒酸化鉄・酸化チタン)
酸化防止剤 0.5
注1:フローライトR(株式会社トクヤマ製)の粉砕品(気流粉砕機使用、平均粒子径4μm)
注2:ナイロンSP−500(ナイロン末、圧縮強度1.0kgf/mm2、平均粒子径7.5μm)(東レ株式会社製)
(製法)
粉体原料を混合し、その他の成分と共にヘンシェルミキサー、アトマイザーにて均一に分散、混合、粉砕し、得られたバルクを外径58mm、高さ4mmのアルミ製金皿に所定のプレス圧にて成形し、白粉を得た。

Claims (4)

  1. 平均粒子径が1.0〜30.0μmであるケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム又は炭酸マグネシウムからなる花弁状粉体と、球状粉体とを含有することを特徴とする粉体固形化粧料。
  2. 花弁状粉体がケイ酸カルシウムである請求項1記載の粉体固形化粧料。
  3. 球状粉体が弾性球状粉体である請求項1又は2記載の粉体固形化粧料。
  4. 弾性球状粉体が、10%圧縮強度0.005〜2.0kgf/mm2の高弾性球状粉体である請求項3記載の粉体固形化粧料。
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