【発明の詳細な説明】
ここ20年間に亘る分子生物学の分野における進歩は、患者又は他の被験者から
採取された検査試料中の特定の核酸塩基配列を検出することを可能にしている。
このような検査試料には、血清、尿、大便、組織、唾液、脳を髄液、羊水、及び
その他の体液を含む。特定の核酸の塩基配列の検出は、人間における病原菌によ
る疾患及びウィルス性関連疾患の存在を識別するだけでなく、遺伝子異常又は遺
伝病を識別するために使用される。
特定の遺伝子の存在は、癌及び腫瘍遺伝子検査並びに法医学に使用される遺伝子
情報を得るためだけでなく、移植拒絶反応の原因となる抗原をコードする遺伝子
の存在のような他の関連的な遺伝子情報を得るためにも使用される。
特定の遺伝子の塩基配列を検出するための最も一般的な技術は、核酸ハイブリッ
ド形成[nnclsic 5cid h7bridiz*目on)として知られ
る現象を利用する。ハイブリッド形成とは、非共育結合によって二本鎖核酸又は
デニブレックスを形成する、特定タイプの、相補的塩基配列による一本鎖ヌクレ
オチド塩基配列の組換え又はアニーリングを意味する。通常は二本鎖である最初
のDNA (デオキシリボ核酸)分子鎖が組換えする場合には、その組換えプロ
セスは再生(re++slr*jioo)と呼ばれる。分子混合が生じる場合に
は、そのプロセスはハイブリッド形成と呼ばれる。ハイブリッド形成は、二本鎖
型及び−重鎖型でともに自然界に頻繁に見出されるRNA (リボ核酸)の場合
にも起こる。
DNA : DNA及びRNA : RNAハイブリッドだけでなく、DNA
: RNAハイブリッドもハイブリッド形成によって形成され得る。
典型的なハイブリッド形成技術では、標的核酸塩基配列の一本鎖形にアニーリン
グ又はハイブリッド形成することによって、興味の対象である遺伝子又は核酸の
塩基配列を捜し出すために、−重鎖のプローブ塩基配列が使用される。自然界に
発生するDNAが典型的にそうであるように、検査試料中の核酸が二本鎖である
場合には、そのDNAは、あらゆる形の組換えが起こり得る前に、変性されなけ
ればならず、即ち一本鎖にされなければならない。標的塩基配列とは、その標的
塩基配列に特に特徴的な、探索されるべき核酸塩基配列の選択部分である。プロ
ーブは、探しめられる遺伝子の標的ヌクレオチド塩基配列に対して相補的である
一本鎖ヌクレオチド塩基配列であるように選ばれる。このオリゴヌクレオチドの
プローブは検出可能な標識でマークされ、検査試料からの変性核酸(DNA又は
RNA)と接触させられる。
最近まで、水素(3H) 、リン(32P)又はヨウ素(125■)のような原
子の放射性同位体が、プローブ標識として主として使用されてきた。しかし、こ
れらのような放射性化合物は、放射性材料の不安定性に起因する高額の使用コス
トはもちろん、評価分析プロトコルの中に大規模な安全予防策を組み入れる必要
性と、並びに、高価な装置及び特殊な廃棄物手続きの必要性とを含む多くの欠点
を有している。その結果として、放射性同位体標識の欠点を有しない、それに代
わる標識法を開発する努力が、近年になって益々増加してきている。従って現在
では、放射性標識に加えて、非同位体標識が付けられたプローブが使用されるが
、臨床環境では非放射性標識が好ましい。
従来技術の説明
検査試料内に存在する微量の標的塩基配列の検出を改善する努力の中では、最近
、(1)信号を増幅する、即ち、プローブ検出システムの感度を高めること、及
び(2)現在使用可能な放射性及び非放射性の方法を用いて容易に検出が可能な
十分量の標的核酸塩基配列が存在するように、標的核酸塩基配列自体を増幅させ
ることという方面で開発が行われて来ている。一般に、標的核酸塩基配列の増幅
は、所与のDNA又はRNA標的核酸塩基配列の反復的な再生又は複製を含む。
少量の所与の既存の標的核酸塩基配列から核酸塩基配列の複数のコピーを作り出
す再生又は複製のために、現在では2つの方法が常套的に使用される。その第1
の方法は、その標的核酸塩基配列を適当な宿主系の中にクローン化することを含
む。この方法は、後でその宿主を形質転換するために使用する適当なベクターの
中に所望の核酸を挿入する伝統的なりローニング技術を用いる。その宿主が培養
されると、そのベクターが複製され、さらに所望の標的核酸塩基配列のコピーを
産生ずる。そのベクターの中に挿入される標的核酸塩基配列は、自然に生じたも
のであっても合成されたものであってもよい。言い換えれば、米国特許第4.2
93.652号明細書に開示されるように、所望の標的核酸塩基配列は試験管内
で合成され、その後で、連続的に挿入する前に増殖されたベクターの中に該塩基
配列を挿入することが可能である。
米国特許第4.683.195号及び第4.683.202号明細書は、検査試
料からの標的DNA又はRNAの量を増幅させるための第2の方法を開示してい
る。特にこの方法はポリメラーゼ連鎖反応(PCB)と呼ばれている。PCR増
幅法は、増幅されるべきDNA断片の側面に配置する2つのオリゴヌクレオチド
ブライマーを使用する。これらのプライマーは標的核酸塩基配列の対向鏡上でそ
の相補的な塩基配列へとアニールし、そのアニールされたプライマーの(標的塩
基配列に対して相補的な)伸長生成物が、DNAポリメラーゼの存在中で形成さ
れる。ポリメラーゼによるD N A合成がプライマー間の領域を貫いて進行し
、側面にプライマーが配置された標的DNA断片の量を効果的に2倍にするよう
に、プライマーが配向される。
選択されたアッセイにおいて測定可能な信号を得るのに十分な量の標的核酸塩基
配列が生成されるまで、DNAの熱変性サイクル、相補的な塩基配列へのプライ
マーのアニーリング、及びDNAポリメラーゼによるアニールされたプライマー
の伸長が繰り返される。伸長生成物もプライマーに対して相補的であり且つプラ
イマーを結合することが可能であるため、連続的なサイクルの各々は先行のサイ
クルで合成されたDNAの量を本質的に2倍にし、標的核酸塩基配列を指数的に
蓄積する。
PCR増幅システムの欠点の1つは、増幅を達成するために酵素の使用を必要と
するということである。酵素は、望ましくないヌクレアーゼ汚染物質が存在する
ことに加えて、その比較的短い貯蔵寿命及び品質に固有のロフト差を示す。DN
A及びRNAの両方を効率的に増幅することが可能であり、並びに酵素増幅法の
使用に限定されない増幅システムをもつことが有利本発明は、検査試料中に存在
するかもしれない標的核酸塩基配列を検出するための方法に係る。この方法は増
幅法と検出法をともに使用し得る。
増幅は複数の対の核酸増幅プローブを使用することによって実現され、6対の増
幅プローブの構成要素プローブは、鋳型として働く標的核酸塩基配列の所与の部
分に対しても相補的である6対の増幅プローブの少なくとも1つの同一のノ\イ
ブリッド形成構成要素(h7bridi!iB IIt+mber)と互いに相
補的である。6対の増幅プローブのハイブリッド形成構成要素の核酸塩基配列う
に選択され、ハイブリッド形成増幅プローブは隣接的な仕方で、指定された長さ
の標的塩基配列をカバーすることが重要である。ハイブリッド形成増幅プローブ
は、そのプローブが互いに結合し得るのに十分量いに隣接している標的塩基配列
と/へイブリッド形成する。
ハイブリッド形成増幅プローブが結合されると、完成された増幅生成物を変性に
よって分離することが可能であり、及びこのプロセスは残りのプローブによって
又は新たなプローブの供給によって繰り返すことが可能である。連結された増幅
生成物の熱変性サイクル、増幅プローブのその相補的塩基配列へのアニーリング
、及びアニールされたプローブの連結反応は、選択されたアッセイにおいて測定
可能な信号を生じさせるのに十分な量の標的核酸塩基配列が生成されるまで繰り
返される。
3つ以上の対の増幅プローブを使用する場合には、特に2つ以上の検出プローブ
を使用してその増幅生成物を検出してもよく、各々の検出プローブは、その増幅
生成物内の隣接した位置にある2つの増幅プローブ断片の各々の部分に対して相
補的である。適正に結合された増幅生成物は、増幅法において標的核酸塩基配列
によって果たされるのと同一の仕方で鋳型として働く。不適正に結合された生成
物は、この方法において鋳型として機能することが不可能である。検出プローブ
は、ハイブリッド形成される検出プローブとの間に相互作用を生起させ得るのに
十分互いに隣接している増幅生成物とハイブリッド形成する0適正に結合された
増幅生成物の量を検出するのに使用する標識が、選択された検出プローブに担持
されている。
図面の簡単な説明
第1図は、本発明の増幅法を使用する、二本鎖の標的塩基配列の増幅を示す図で
あり、
第2図は、固定化抗体を使用する検出生成物の分離を行なえるように抗原を検出
プローブ標識として使用する、本発明の検出生成物の実施態様の1つを説明する
図であり、第3図は、実施例2〜8で使用される合成ヌクレオチド塩基配列の図
であり、
第4図は、2対の増幅プローブを使用する30マ一増幅塩基配列の10サイクル
の増幅から得られた生成物を示すオートラジオグラムであり、
第5図は、3対の増幅プローグを使用する45マ一増幅塩基配列の10サイクル
の増幅から得られた生成物を示すオートラジオグラムであり、
第6図は、45マーの増幅生成物を検出するために、1つの非標識検出プローブ
と組み合わされた、放射性標識を有する1つの検出プローブを使用して得られた
検出生成物を示すオートラジオグラムである。
発明の詳細な説明
検査試料中に存在するかもしれない標的核酸塩基配列を検出するための方法の1
つが、本発明により提供される。本発明の方法は増幅法及び検出法の双方を使用
し得る。
本明細書中で使用する用語は、以下の定義を有する。
増幅プローブは、(1)二本鎖の増幅塩基配列の1つの鎖部分に対して相補的な
、又は(2)−重鎖の増幅塩基配列部分に対して同一もしくは相補的な核酸塩基
配列である。増幅プローブは、プローブが互いに結合し得るのに十分互いに隣接
している増幅塩基配列とハイブリッド形成する。各々の増幅プローブの長さは1
つのヌクレオチドの長さよりも大きい。増幅プローブは、他の増幅プローブと結
合するために、一方の末端において又は両末端において修飾されていてもされて
いなくてもよい。
核酸塩基配列は、(1)ホスフェート主鎖に関して、(2)ヌクレオシドに関し
て、及び/又は(3)オリゴヌクレオチドの糖部分に関して修飾されていてもよ
いデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドである。核酸塩基配列は標識
を含むことが可能であり、ハイブリッド形成が依然として起こり得る限りは、他
の化学部分(ehemiC*l moit+i!a)によって断続されてもよ(
1゜相補的とは、ハイブリッド形成を起こし得るのに十分な相補性を意味する。
完全な相補性は必要とされない。
複数の対の増幅プローブの同一の構成要素とは、他の「同一の構成要素」と共に
、完全な増幅生成物を累積的に形成することが可能な各プローブ対の構成要素を
意味する。増幅プローブ対の構成要素は、表示の構成要素が下側の鎖から生じる
場合には、プライム符号(′)で表わされる。
増幅生成物とは、増幅塩基配列と隣接的にハイブリッド形成する一連の増幅プロ
ーブとの連結反応から生成される、連結された核酸塩基配列である。
連結反応とは、2つ以上の増幅プローブ又は検出プローブの結合を意味する。連
結反応は、それだけに限定されるわけではないが、化学反応、光化学反応(例え
ば光結合)、熱付加環化反応、及びレドックス反応を含む化学プロセスに加えて
、例えばリガーゼを利用する酵素法を含む。
隣接的とは隣りの又は近接のという意味である。隣接的にハイブリッド形成され
るプローブの場合には、そのプローブの末端は互いに隣接する必要はないが、実
際には、間隔を開けて離れていてもよく、又はある程度型なり合っていてもよい
。
標的塩基配列とは探索されるべき核酸塩基配列である。
増幅塩基配列は、増幅プローブの鋳型として働く、指定された長さの標的塩基配
列である。増幅塩基配列は標的塩基配列の全長から成っていてもよく、又はそれ
を代表する部分から成っていてもよい。
鋳型塩基配列は、複数の増幅プローブ又は複数の検出プローブとハイブリッド形
成する核酸塩基配列である。増幅法の第1サイクルでは、増幅塩基配列は鋳型塩
基配列として作用する。
増幅法の後続のサイクルにおいて及び検出法において、増幅生成物も鋳型塩基配
列として働く。
増幅プローブ断片とは、単一の増幅プローブによって生じた増幅生成物の断片的
部分である。
ハイブリッド形成プローブは、鋳型塩基配列にハイブリッド形成する増幅プロー
ブ又は検出プローブである。一般的に、−重鎖増幅塩基配列の増幅の第1サイク
ルにおける幾つかの増幅プローブを除いて、全ての増幅プローブ及び全ての検出
プローブはハイブリッド形成プローブである。
検出プローブは、増幅生成物の中に隣接して置かれた2つの増幅プローブ断片の
各々の部分に対して相補的である核酸塩基配列である。検出プローブは、ハイブ
リッド形成される検出プローブとの間で相互作用を生起し得るのに十分互いに隣
接している増幅生成物とハイブリッド形成する。
検出生成物は、一連の隣接的にハイブリッド形成された検出プローブから生成さ
れた核酸塩基配列である。この検出生成物は連結される必要はない。
偽の増幅副産物又は副産物は、本来の増幅塩基配列によっては得られない、増幅
プローブの連結反応の結果として生じる生成物である。
標識とは、同一の標識の付いたプローブを他のプローブから区別するために、検
出プローブ又は増幅プローブに結合された部分である。標識は信号発生標識であ
る必要はないが、例えば、測定されるべき生成物の分離手段及び/又は検出可能
な標識を後で結合するための手段を提供してもよい。
検出可能な標識は、1つの基質(酵素の場合)、1つの光源(蛍光化合物の場合
)、もしくは光電子増倍管(放射性もしくは化学発光化合物の場合)のような物
質との相互作用を通して、又は直接的に、検出が可能な信号発生標識である。
隣接標識(pro!五m1ty 1xbC1)とは、そうした標識が、−緒にさ
れる場合に互いに相互反応して検出可能な信号を発生させる、少なくとも2つの
標識の1つである。典型的には、第1及び第2の2つの隣接標識が互いに隣接し
ている条件の下で検出可能な信号を発生するために、第1隣接標識が対応する第
2隣接標識と組み合わせて使用される。
二本鎖増幅塩基配列を使用する、本発明の増幅法の具体例の1つが、第1図に示
されている。第1図に関しては、その増幅法は複数の対の増幅プローブ[(B)
(11及びFB)(2)]を使用する。
増殖プローブの長さは好ましくは10〜30ヌクレオチドであるが、1つのヌク
レオチドより大きければ、どんな長さであってもよい。多対の増幅プローブの構
成要素は互いに相補的であるように選ばれ、プローブの多対の少なくとも1つの
同一の構成要素[(B) (1)又は(B)(2)]も、鋳型として作用する増
幅塩基配列[(A) (1)及び(^)(2)]の指定された断片に対して相補
的である。
増幅プローブの多対のハイブリッド形成構成要素の核酸塩基配列は、その増幅塩
基配列の異なる部分に対して相補的であるように選ばれ、従って、ハイブリッド
形成増幅プローブは、その増幅塩基配列とハイブリッド形成する時に、隣接的な
仕方[(C) (1)及びtc)(2)]で本質的にその増幅塩基配列の全体の
長さをカバーする。
増幅塩基配列が二本鎖である場合には必ず、増幅プローブの多対の画構成要素は
、その増幅塩基配列の相補鎖の対向部分に対して相補的であろう、即ち、増幅プ
ローブA P I。
AP 及びAP3 [(BNI)コが増幅塩基配列AS’ [(A)(2)]に
対して相補的であり、並びに、増幅プローブAPI、、AP2゜及びA P 、
、 [(B) (2)]が増幅塩基配列A S [(A/) (1)]に対して
相補的である。
ハイブリッド形成増幅プローブは、増幅プローブの末端が連結されるのを可能に
するのに十分互いに隣接した増幅塩基配列とハイブリッド形成する。そのプロー
ブの連結反応をもたらすことが可能な1つのタイプの反応は、その5′末端でリ
ン酸化されているプローブに対してリガーゼを酵素的に作用させることである。
連結反応の他の方法も可能である。一般的に、これらの方法は連結反応試薬の使
用を必要とし、この試薬は化学試薬でも、(リガーゼのような)酵素でも、光で
も又は熱であってもよい。
1つの実施態様では、単一の化学部分が増幅プローブの結合末端に取り付けられ
る。連結反応は第2の部分の形成によって連結された増幅生成物を生成するため
に連結反応試薬を使用することによって行ってもよい。例えば、第1化学部分に
結合された2つの増幅プローブが鋳型にハイブリッド形成される場合のように、
第1化学部分の2つが非常に隣接している場合には、連結反応試薬は第1化学部
分の構造を変えるだけであるのが好ましい。このタイプの連結反応を実施するた
めに第1化学部分を使用することの一興体例は、酸化によってジスルフィド結合
(−3−S−)の生成を達成する連結反応においてスルフヒドリル基(−S H
)を使用することである。
別の実施態様では、第1化学部分が1つの増幅プローブの接続末端に取り付けら
れ、及び、第2化学部分が、連結されるべき別の増幅プローブの対向する末端に
取り付けられる。連結反応は第3化学部分の形成によって生じ、場合によっては
、この第3化学部分は改変された第1又は第2化学部分とみなされてもよい。
連結反応は、ただ1つの化学部分を使用してそのプローブの接続末端を修飾する
場合と同じ仕方で、連結反応試薬を使用することによって行うことが可能である
。2つの異なった化学部分を使用する場合には、連結反応試薬は第1又は第2化
学部分のどちらとでも相互作用することができるが、その2つの化学。
部分がハイブリッド形成による場合のように非常に隣接しないと、この連結反応
試薬はどちらの化学部分の構造も改変しない。
光を連結反応試薬として使用する場合には、電気的に励起された分子を生じるた
めに、2つの第1化学部分の1つだけがその光と相互作用する必要があり、その
後で、この励起された分子は、ぺり環状反応によってその対応する化学部分と反
応して、結合する第3化学部分を生成させる。前記2つの化学部分がきわめて隣
接した状態にある場合にだけ、この活性化学部分がその対応する化学部分と反応
するように、この活性化学部分が短寿命の励起状態を有することが好ましい。
又、例えば請求核試薬(N:)が1つの増幅プローブの1つの接続末端に取り付
けられ、及び、連結されるべき別の増幅プローブの対向末端に脱離基が取り付け
られる場合には、連結反応試薬が無くても連結反応を行うことが可能である。連
結反応は、修飾された核試薬(−N−)の形成によりて生じる。この場合には、
連結反応は、N:と選ばれた脱離基との(例えば、ハイブリッド形成による)著
しい接近だけによって生じる。或いは、連結反応を促進するために、その脱離基
は光又は酵素のような試薬によって活性化されてもよい。このタイプの連結反応
の一例は、N:がスルフヒドリル基であり、及び脱離基がヨウドアセチル基上の
ヨウ素である場合であろう。これは、N:がアミン基であり且つ脱離基が活性エ
ステルである場合の、ペプチド及びタンパク質の調製に使用されるタイプの化学
と同様である。
ヒドロキシル基(第1化学部分)をリン酸基(第2化学部分)に結合して、リン
酸エステル結合(第3の化学部分)を生じさせるために、連結反応試薬として酵
素リガーゼを使用することは、連結反応に必要な2つの異なった化学部分の1つ
(即ち、ヒドロキシル基)が核酸プローブに内在的であるが故に、好ましい連結
反応方法である。リガーゼを用いてリン酸化されたプローブを結合する場合には
、そのプローブの1つの末端だけを修飾する必要がある。
その個々の増幅プローブが連結されると、その結果得られた増幅生成物は、−末
鎖増幅塩基配列の場合にはその増幅生成物[CD) (1)又は(D)(2)コ
の変性によって、また二本鎖増幅塩基配列の場合にはその増幅生成物[(D)(
1)及び(D)(2)]の変性によって分離され、即ち一本鎖にされる。そして
、このプロセスは残りのプローブによって、又は増幅プローブの新たな供給によ
って反復される。
このプロセスの第1の反復(第2サイクル)では、その増幅生成物自体が追加の
又は残余の増幅プローブのための鋳型塩基配列として働く。例えば、−末鎖増幅
塩基配列の増幅の第2サイクルでは、A P 1.、AP2.及びA P 3.
[(D) (1)コから形成される増幅生成物が、APl、AP2及びAP3
増幅プローブC(B) (1) ]の鋳型として働く。二本鎖増幅塩基配列の場
合には、APl、AP2及びAP3r(D)(2)]から形成される増幅生成物
も、AP、、A P 2.及びAP3.増幅プローブ[(B) (2)コの鋳型
として働く。その後続のサイクルでは、(D)(1)及び(D) (2)増幅生
成物の両方が、−末鎖増幅塩基配列又は二本鎖増幅塩基配列のどちらの増幅にお
いても鋳型として働く。後続サイクルにおいて鋳型として作用する追加の増幅生
成物の反復的な生成は、増幅生成物の指数的蓄積を可能にする。
鋳型塩基配列からの増幅生成物の変性、追加の又は残余の増幅プローブの、鋳型
塩基配列上のその相補的塩基配列へのアニーリング、及びそのアニールされた増
幅プローブの連結反応から成るサイクルは、選ばれたアッセイにおいて測定可能
な信号を生じさせるのに十分なだけの量の増幅生成物が生成されるまで繰り返さ
れる。熱変性を使用する場合には、熱安定リガーゼを使用することが好ましい。
通常用いられる2段階法を使用して増幅生成物を直接測定してもよい。この方法
は、(1)連結されていない及び不完全にしか連結されていない残余の増幅プロ
ーブからの増幅生成物を(サイズに従って)分離するための、変性ポリアクリル
アミドゲル電気泳動(PAGE)と、及びそれに続く、(2)分離された核酸生
成物を視覚化するためのオートラジオグラフィーとを含む。1つ以上の増幅プロ
ーブを32Pのような放射性同位体で標識する場合に、この方法を使用すること
ができる。
本発明の増幅法に固有の問題の1つは、上述の2段階アッセイ法のようなサイズ
による分離に基づくアッセイ結果に逆効果をもたらすかもしれない偽の増幅副生
成物を生成する可能性があるということである。最初は、偽の増幅副生成物は、
鋳型塩基配列の介在しない増幅プローブの連結反応の結果として生じる。平滑末
端連結反応(blnnl end ligxlion)としても公知なこのプロ
セスは、増幅塩基配列の増幅のために過剰に与えられた増幅プローブが、そのプ
ローブが連結されるのを可能にするのに十分なだけ互いに隣接して偶然に配列さ
れる場合には、溶液中で起こり得る。偽の増幅副生成物が、相補的な対を成す増
幅プローブの両方の構成要素の連結反応から生成される場合には、その副生成物
はその副生酸物自体を指数的に再生することが可能である。偽の増幅副生成物は
、分析下の検査試料において標的塩基配列の存在を示さない。
偽の増幅副生成物の大半は、適正にそのプローブを配列させる増幅鋳型による最
初の関与がないために、非特異的な仕方で配向される。本発明の検出法は、適正
に結合された連結生成物と非適正に結合された連結生成物とを識別することが可
能であり、従って、最終的なアッセイ結果に対する偽の増幅生成物の影響を、完
全には取り除かないものの、最小化する。これは、本発明方法のような識別方法
が、正しく連結された偽の増幅生成物と、鋳型から誘導された正しく結合された
真の増幅生成物とを依然として識別できないからである。
しかし、偽の増幅副生成物の有害な影響は、増幅プローブの対の数を増加して使
用することによって更に最小化することが可能である。増幅プロセスで使用され
るプローブの対の数を増加させることは、偽の連結反応に適した仕方でそのプロ
ーブが偶然に配列する機会を統計学的に減少させる。例えば、指数的に増大する
偽の増幅副生成物だけを考慮するならば、3対のプローブを使用する増幅システ
ムでは、その偽の増幅副生成物の1716だけが、形成された正しい結合の生成
物として計算される。
4対のプローブを使用する増幅システムでは、正しい結合の偽の増幅生成物対形
成される偽の増幅生成物全体の比は、1:352となるだろう
正しく結合された副生成物の数は、追加のプローブ対を含ませることによって劇
的に減少する。例えば5対のプローブを使用する場合には、正しい結合の偽の増
幅生成物対偶の増幅生成物全体の比は、1:13.842まで低下する。さらに
、鋳型によって誘導された増幅生成物の全長(lull length)に達す
る偽の増幅生成物の数も、増幅プローブ対の数が増加するにつれて減少するだろ
う。
本発明の検出法によれば、少なくとも2つの検出プローブが使用される。検出プ
ローブは、正しく結合された増幅生成物内の2つの増幅プローブ断片の継目を繋
ぐように設計される。従って、少なくとも3つの増幅プローブ断片を有する増幅
生成物を生成するために、少なくとも3対の増幅プローブが本発明の増幅法で使
用されなければならない。検出プローブの長さは増幅プローブの長さに匹敵する
ことが好ましい。
検出可能な量の増幅生成物を生成するのに十分なサイクリングの後で、正しく結
合された増幅生成物が本発明の検出法に従って検出されてよい。その増殖法は2
つの相補的な増幅生成物を生成し、その両方又はどちらか一方が検出法に従って
検出されてよい。相補的な増幅生成物の1つの存在を検出するために本発明の検
出法を使用する1つの具体例が、第2図に示される。
第2図に関しては、本発明の検出法は少なくとも2つの検出プローブ[(E)]
を使用し、各々の検出プローブは、増幅生成物の、隣接した位置にある2つの増
幅プローブ断片の各々の部分本発明の検出法では、増幅生成物[(D) (1)
及び/又は(D)(2)]は、増幅法の第1サイクルにおける増幅塩基配列によ
って並びに後続のサイクルにおける増幅塩基配列及び増幅生成物によって果たさ
れるものと同様の仕方で鋳型として働く。第2図に示す検出法は、検出プローブ
用の鋳型塩基配列として、1つの増幅生成物[(D) (1)]だけを示してい
る。その検出プローブは、ハイブリッド形成されたプローブ間で相互作用を生起
させ得るのに十分互いに隣接した[(F)]、指定された増幅生成物にI\イブ
リッド形成する。その相互作用は、増幅プローブの連結反応に関して前述したよ
うなあらゆる仕方で検出プローブの末端を互いに結合する連結反応であってもよ
い。連結された検出生成物が形成される場合には[第2図の(G)1、その連結
された生成物は、その後で、変性によって増幅生成物鋳型から分離されてもよい
。しかし、この分離は必須なものではない。
正しく結合された増幅生成物の存在をめるあらゆる検出手段が利用されてよい。
1つの検出プローブが32Pで標識される場合には、連結された検出生成物の存
在をPAGEを用いてアッセイし、その後オートラジオグラムを用いて解析する
ことができる。2つの検出プローブを使用する場合には、その2つの検出プロー
ブの各々に標識を付けてもよい。
2つの標識検出プローブを使用する1つの実施態様では、一方の検出プローブは
検出可能な標識に結合され、他方の検出プローブには、対応する固定化された特
定の結合相手にその後で結合する配位子のような検出生成物を溶液から取り出す
ための手段が与えられる。第2図に示される検出法では、その検出プローブの1
つが、固定化抗体[(H)]の使用によって検出生成物の取出しを可能にする抗
原に結合される。その後で、検出生成物を不溶性の担体[(1)1上に捕獲する
ことによって、その検出生成物を溶液から取り出すことができる。標識された検
出生成物を溶液から取り出すこの方法も、その検出生成物が依然として増幅生成
物にハイブリッド形成されている間に行ってよい。
別の実施態様では、第1検出プローブが第1隣接標識に結合され、第2検出プロ
ーブが対応する第2隣接標識に結合される。
その標識された検出プローブは、検出可能な信号を生じるように、その2つの隣
接標識が互いに相互作用するのを可能にするのに十分なだけ隣接してハイブリッ
ド形成する。例えば、その第1隣接標識は、第2酵素の基質として働く生成物を
生成する第1酵素であってよい。その第2酵素は第2隣接標識として第2検出プ
ローブに結合されてよい。その2つの酵素標識された検出プローブが隣接する場
合には、第1酵素からの生成物がバルク溶液の中へ逃散する前に、第2酵素がそ
の生成物に作用して検出され得る第2生成物を生成する。
或いは、蛍光化合物又は化学発光化合物のようなエネルギー供与体を、第1隣接
標識として使用してもよ(、ローダミー/のようなエネルギー受容体を第2隣接
標識として利用してもよい。
標識された2つの検出プローブを隣接させる場合には、エネルギー移動反応がそ
の2つの隣接標識の間で起こり、その結果、測定可能なエネルギー放出を生じる
。形成された検出生成物の量を測定するための更に他の方法は、当業者には明ら
かであろう。
検出法は、検出プローブを結合させるための鋳型として働く増幅生成物の存在に
依存して設計されている。しかし、単一の非連結増幅プローブがその2つの検出
プローブの双方の部分に対して相補的である場合には、そうした単一の非連結増
殖プローブ(例えば、第2図のAP2.)が単独で2つの検出プローブを結合す
ることを可能にする。この現象は「架橋(bridgiB) J効果と呼ぶこと
ができる。従って、検出プローブと非連結A P 2−プローブとの重なりの度
合いが最小化されるように、A P 2−プローブの長さを制限することが好ま
しい。これは、非連結AP2、プローブが単独で2つの検出プローブを結合する
「架橋」を形成する傾向を減少させる。「架橋」効果による検出生成物の形成を
最小化するために、高温、低イオン強度緩衝液、及び/又はホルムアミドや尿素
のような変性剤を、短い増幅プローブの代替物として連結反応に使用してもよい
。
検出法は、増幅法と組み合わせて使用するために比較的単純である。検出法はさ
らに2つのプローブ試薬とハイブリッド形成のさらに1つのサイクルだけを必要
とする。検出プローブのハイブリッド形成の後に連結反応が続き、幾つかの事例
では、選ばれた特定のアッセイに応じて、適宜変性段階も続く。それに続く固体
担体上への固定化は急速であり、僅かしか実施時間を必要としない。
選ばれた特定のアッセイにおいて最大の感度を達成するように選択された方法を
適合させるために、多数のパラメータを調整することが可能な独特の能力の故に
、本発明は特に有利である。例えば、PAGE及びそれに続くオートラジオグラ
フィーの2段階法と組み合わせた本発明の増幅法を使用するアッセイの感度を改
善するために、増幅プローブの対の数を調整することが可能である。
本発明の増幅法と組み合わせて検出法を使用することによって、さらに操作用の
パラメータを得ることができる。増幅法と検出法の双方を同一の方法に組み入れ
る場合には、偽の増幅副生成物が偶然生成することの影響は、増幅プローブの対
の数を増加して使用しその検出方法の識別能力を利用することによって、著しく
最小化される。
本発明の試薬(増幅プローブ及び検出プローブ)は、当業者に公知の多数の利用
可能な従来技術のオリゴヌクレオチド合成方法のいずれか1つを使用して、合成
されてもよい。好ましい方法の1つは、市販の試薬及び自動合成装置を使用する
4段階法である。この4段階法は、(1)ポリマー結合によって保護された出発
ヌクレオシド(塩基配列中の第1の核酸)の脱保護と、(2)その脱保護された
出発ヌクレオシドと、保護されたヌクレオシドホスホラミシト(nucleos
ide phosphorsmidHe) (塩基配列中の第2の核酸)との縮
合と、(3)そのヌクレオシドの未反応5′−ヒドロキシル基のキャップ形成(
cspping)と、それに続く、(4)新たに形成されたホスファイト結合の
酸化とを含む。
それに続いて、部分的に合成されたポリマー結合オリゴヌクレオチド塩基配列に
更に核酸を付加するために、望ましいヌクレオチドが完成するまで、これらの4
つの段階が繰り返される。
そのプロセスの各々の反復において、最後に付加されたヌクレオシドホスホラミ
シトがその次のサイクルにおける出発ヌクレオシドとなる。
最終的な合成オリゴヌクレオチド鎖をそのポリマーから抽出するために、得られ
たオリゴヌクレオチドを、合成のためのアンカーとして働いたポリマーから先ず
最初に分離しなければならない。そのオリゴヌクレオチドの分離は、室温で、新
鮮な濃アンモニアを用いて処理することによって実施し得る。そのポリマーから
オリゴヌクレオチド溶液をデカントした後、典型的には、密封されたチューブの
中で長時間、濃アンモニア溶液を加熱してそのヌクレオシド保護基を除去する。
その後、そのオリゴヌクレオチド溶液を、l−ブタノール及びエチルエーテルの
ような有機溶剤を用いて抽出し、更に、合成されたオリゴヌクレオチドの濃度を
決定するために、その溶液の各々の光学密度を260nmで分光学的に測定する
。それに続いて、調製用電気泳動又はカラムクロマトグラフィー法という公知の
方法を使用して精製及び脱塩するために、オリゴヌクレオチド溶液を乾燥しても
よい。
リガーゼを用いてハイブリッド形成されたプローブを結合する場合には、増幅プ
ローブ及び検出プローブを、使用可能な公知の方法のいずれかを使用してリン酸
化してもよい。好ましい方法の1つは、ポリヌクレオチドキナーゼを触媒とする
リンの取り込みである。別の好ましい方法は、オリゴヌクレオチドをその担体か
ら取り出す前に、そのオリゴヌクレオチドプローブが合成ポリマーに依然として
固着されている間に化学合成によって行うものである。又、リン酸化のために放
射性リンを使用することは、増幅生成物をその後でオートラジオグラフィーによ
って即ち放射性標識によって・視覚化するための手段をも提供する。
本発明のプローブは又、他の標識を結合するために、公知の方法に従って他の標
識を与えてもよい。例えば、核酸プローブは2段階法を用いてその5′末端にフ
ルオレセインで標識してもよく、この方法ではアミノ基が合成の間に最初に結合
される。
担体からのオリゴアミンの除去の後に、FITC(フルオレセインイソチオシア
ネート)のDMSO(ジメチルスルホキシド)溶液を使用して、フルオレセイン
をアミン修飾オリゴヌクレオチドに結合する。
実施例 1
本発明の効果を実証するために、幾つかの異なった合成増幅塩基配列を使用した
。第3図に示すように、合成増幅塩基配列は、HTLV−1の51塩基対Pst
l断片の中に含まれる。増幅プローブ及び検出プローブも、第3図に示した核酸
塩基配列に対応するように合成された。
全てのオリゴヌクレオチド塩基配列(増幅プローブ、検出プローブ、及び合成増
幅塩基配列)は、後述するように、数回の中間洗浄を伴う4段階法を使用して合
成した。合成は、市販の試薬を使用し、^pplie+l Bios7sltm
i社(ABI、 Foster C1t7゜Ca1ifornia)のMode
l 380自動合成装置を用いて行った。
最初に、担体カラム内のポリマー結合ジメトキシルトリチルによって保護された
ヌクレオシド(塩基配列中の第1核酸)から、ジクロロメタン中にトリクロロ酢
酸を3%含む溶液を1分間そのカラム中を通過させることによって、その5′−
ジメトキシトリチル保護基が除去された。その後で、そのポリマーをアセトニト
リルで洗浄し、次いで乾燥アセトニトリルですすいだ。
その後、脱保護されたヌクレオシドを含むそのポリマーは、次の(縮合)段階に
進む前に、アルゴン下に置かれた。
縮合段階は、最初にそのポリマーをアセトニトリル中のテトラゾールで処理する
ことによって行った。次に、ポリマーを結合した脱保護ヌクレオシドを、アセト
ニトリル中で、保護されたシアノエチルヌクレオシドホスホラミシト(塩基配列
中の第2核酸; ABI、 Foster C117,Ca1i!ornit)
と反応した。この縮合反応を2.0分間実施し、その後で反応物を濾過によって
取り出した。
縮合後、THF (テトラヒドロフラン)中に無水酢酸及び2.6−ルチジンを
含む、A B I (Fouler CHy、 Cx1itorni*)から市
販の混合物1部と、THF中の1−メチルイミダゾールfABI。
Foster Ci+7.Ca1iornitから市販)1部とを混合すること
によって調製した溶液を、該カラムの中を1分間に亘って通過させることによっ
て、ヌクレオシドの未反応5′−ヒドロキシル基をキャップした。
キャップ形成溶液を取り出した後、そのポリマーを1.5分間に亘って酸化溶液
(H2O中の0.1M I 2/ 2.6−ルチジン/THF、 1:10:4
0)で処理した。この後、アセトニトリルですすいだ。トリクロロ酢酸/塩化メ
チレン脱保護からサイクルが再び始まり、所望のオリゴヌクレオチド塩基配列が
得られるまでこのサイクルを繰り返した。
最終のポリマー結合オリゴヌクレオチド鎖を新鮮な濃アンモニアを用いて室温で
2時間処理した。そのポリマーから溶液をデカントした後、密閉チューブ中でそ
の濃アンモニア溶液を60℃で16時間加熱した。
オリゴヌクレオチド溶液の各々を1−ブタノール及びエチルエーテルを用いて抽
出した。抽出された各々の溶液の濃度を、260nmでの吸収を測定することに
よって分光学的に測定した。
5、GO,D、単位の合成オリゴヌクレオチドを含む各抽出溶液のアリコートを
調製用電気泳動に掛けるために濃縮し、15%ポリアクリルアミド7モル尿素ゲ
ル中に載置した。電気泳動後、生成物バンドをU、 l’、シャドウィングによ
って視覚化し、前記ゲルから切り取り、溶離緩衝液(300mM酢酸ナトリウム
(NIOAC) 。
2、5mM E D T A、 100mM Tris−Tl(J、 pFI
8.0)を用いて抽出し、その後、TEAB溶離液(重炭酸トリエチルアンモニ
ウム)を使用して、G−505ephx+lsx■(Phxtmaci己KB
Bioleeh、In(。
Pite1t*v*7.New Jzrst7)カラムで脱塩し、精製オリゴヌ
クレオチドを得た。
実施例 2
2対のプローブを用いた、5サイクルの増幅2対の増幅プローブ及び酵素による
連結反応を使用する、5サイクルの増幅を伴う増幅法の効率を評価するために、
2つの反応を実施した。可変的な反応物を次のように確定した。
増41!塩基配列の量
反応I:各IQfmolのAS 及びA S 1−2I0反応■:増幅塩基配列
なし。
添加試薬:
E、coli DNAリガーゼ緩衝液(ELB)が、500mM Trii−H
Cl2(pH8,OL 4θmlJ MgCJ2.10mMEDTA (zチレ
ンジアミン四酢酸) 、 、50mVD T T (ジチオスレイトール)、及
び500履/dのBSA (牛血清アルブミン)を含むように、loX濃度で調
製された。
リガーゼ/NAD (β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)試薬が、1
30μM NDAを含むようにELB中で1!濃度で調製され、その試薬の2I
jiは1.6単位のE、coli Liltse(BoebringerM*n
nheim Biocbsmicxls、 l+disn*polis、 1n
dit+u)を含んだ。この試薬を増幅サイクルの持続時間の間は濡れた氷の上
に保存した。
EDTA/染料試薬カ、11.8mM E D T A、 6.3M尿素、0.
02%ブロモフェノールブルー、及び0.02%キシレンシアツールを含むよう
に調製された。
増幅プローブA P s、及びA P 2を、約700Ci/mmol(7)比
活性を有するように(低温リンで)調整されたγ−32P−ATP(アデノシン
−5゛−三リン酸)と、ポリヌクレオチドキナーゼ(Bochringsr M
tnnhtim Biochzmieali、Indianapolis、In
dixnt)とを用いてリン酸化した。リン酸化のために放射性リンを使用する
ことは、2つの役割を、即ち(1)連結反応に必要な増幅プローブ末端をリン酸
化して増幅生成物を形成すること、及び(2)それに続く、オートラジオグラフ
ィーによる増幅生成物の視覚化のための手段を提供することという2つの役割を
果たした。
反応混合物の各々を、ゴム製0リング付きのスクリュートップ式1,5dポリプ
ロピレンマイクロチユーブ(Sa++tedt。
Inc、、Pr1nczjon、 New JtrsB)中容量13成で、EL
B中1.151濃度で開始し、このとき、上記の増幅塩基配列の量に加えて、各
1.5pmolの増幅プローブAP 、 P−AP、、 P−工I
AP2及びA P 2.を含有させた。
反応l及び■を、次のような5つのサイクルの増幅に掛けた。
1、前記ポリプロピレンマイクロチューブを密封し、試験管ラックに固定し、そ
の後で、5分間、90℃の水浴の中に入れた。
2、次いで、前記反応チューブを水浴から取り出し、室温に5分間静置し、その
後、そのチューブをエツペンドルフミクロ遠心機で短時間(数秒)遠心した。
3、 2.0Aeのりガーゼ/NAD試薬を各々のチューブに加え、その内容物
を軽い撹拌によって混合した。連結反応を室温で5分間進行させて、増幅サイク
ルを完了させた。
4、前記ポリプロピレンマイクロチューブを再びエツベンドルフミクロ遠心機で
短時間遠心し、段階1〜3を4回繰り返して5つのサイクルの増幅を完了させた
。
最終サイクルの後、23111のEDTA/染料試薬を加えることによって、そ
の反応を止めた。止められた反応混合物を、その後、90℃で5分間インキュベ
ーションし、次に氷上で急冷した。
増幅によって得られた生成物を、当業者に公知の標準的な技術を用いて、変性作
用のある15%ポリアクリルアミドゲル(PAGE)上の試料を電気泳動により
移動させることによって分析し、及び放射性標識された生成物をオートラジオグ
ラフィーによって視覚化した。
反応効率は、UljroScxn ” XLレーザーデンシトメーター(Pht
rmxc目LKB Biolech、lne、、 Pi+et+xvry、 N
sv Iersu)を用いてレーザーデンシトメトリーを走査し信号を積分する
ことによって測定される場合の、残存している157−非連結増幅プローブの量
を、得られた30マ一増幅生成物の量と比較することによって概算された。
反応lは、出発増幅塩基配列の10fmolという最初の量から、145fao
lの30マ一増幅生成物を生成し、理論的に可能な32倍の増幅に対して14.
5倍の増幅をもたらし、即ち、サイクル当たり71%という平均効率をもたらし
た。
反応■、30マ一増幅生成物は全く検出されなかった(出発増幅塩基配列A S
1−2及びA S 、−2,を含有しない対照である)。
実施例 3
2対のプローブを用いる、1Gサイクルの増幅2対の増幅プローブ及び酵素によ
る連結反応を使用する、1゜サイクルの増幅を伴う増幅法の効率を評価するため
に、2つの反応を実施した。可変的な反応物を次のように確定した。
増幅塩基配列の量
反応I:各1!molのA S t −2及びA S 1−2.。
反応■:増幅塩基配列なし。
添加試薬:
E、coli DNAリガーゼ緩衝液(ELB)、リガーゼ/NAD試薬、及び
EDTA/染料を実施例2の場合と同様に調製した。
増幅プローブAP、及びAP を、γ−32P−ATP及びポリヌクレオチドキ
ナーゼ(BoehriBer MInnhei++ Bioebemicx13
1ndignzpolis、Ioli目nglとを用いて、約700Ci/mm
olの比活性でリン酸化した。
反応混合物の各々を、スクリュートップ式ポリプロピレンマイクロチューブ中容
量13成で、ELB中1.15x111度で開始し、このとき、上記の増幅塩基
配列の量に加えて、各2.[lpmolの増幅プローブAP 、P−AP 、P
−AP2.及びA P 2.を11′
含ませた。
反応I及び■を、段階1〜3を9回繰り返したということを除いて、実施例2に
記載した手順に従う10サイクルの増幅に掛けた。
最終サイクルの後、33jjjのEDTA/染料試薬を加えることによって、そ
の反応を止め、その後90℃で5分間加熱し、氷上で急冷した。増幅によって得
られた生成物を、変性作用のある15%PAGE上の反応混合物を泳動すること
によって分析し、及びオートラジオグラフィーによって視覚化した(第4図)。
生成物の収率は、走査レーザーデンシトメトリーからの積分信号によって測定さ
れる場合の、得られた30マ一増幅生成物の相対強度を、残存している15マ一
非連結増幅プローブのものと比較することによって決定された(注:得られた2
つの鎖AS 及びA S 1−2−の異なった塩基組成に起因する2つの30マ
ーバンドが存在した)。
反応Iは、出発増幅塩基配列1+molという最初の量から、288faolの
30マ一増幅生成物を生成した。達成された288倍の増幅は、計算により76
%の全平均効率を表わす。
反応■(増幅塩基配列を含有しない対照である)のオートラジオグラムは、1時
間の照射後、検出可能な30マ一増幅生成物を全く示さなかった。しかし、−晩
(16時間)照射したオートラジオグラムは反応■において微量の30マー生成
物を示し、増幅塩基配列の非存在中での平滑末端連結反応による生成物形成を示
した。この生成物の量は、レーザーデンシトメトリーを走査することにより約1
41molと概算された。
3対の増幅プローブ及び酵素による連結反応を使用する、5つのサイクルの増幅
を伴う増幅法の効率を評価するために、2つの反応を実施した。可変的な反応物
を次のように確定した。
増幅塩基配列の量
反応I:各51molのAS 及びA S t−3,。
反応■:増幅塩基配列なし。
添加試薬:
E、coli DNAリガーゼ緩衝液(E L B)及びEDTA/染料を実施
例2の場合と同様に調製した。
リガーゼ/NAD試薬を130μM NDAを含むようにELB中で1x濃度で
調製し、E、coli Ligxse(ICN Biomcdic畠1s、In
c、。
CosjxMe■、 C*INor++is)の濃度は25単位/111とした
。この試薬は増幅サイクルの持続時間中温れた氷の上に保存された。
この実施例では、非放射性ホスホリル基を5′−末端に導入することによって増
幅プローブAP1..AP2.AP2.及びAP3をリン酸化し、更に、PAG
Eオートラジオグラフィーによって増幅後に得られた生成物を視覚化するために
使用される放射性標識を、別の手段によって与えられた。この非放射性ホスホリ
ル基を増幅プローブAP 、AP 、AP2゜1′2
及びAP3に化学的に導入し、この間それらのプローブは、5’−Chemic
xl PbosphoTy!a+iB ReB+l (Gl!n Re+sgr
chCorpojxtion、Htrndon、 Vorginix)を使用す
るヌクレオチド脱保護前には、依然として合成樹脂上にあった[Ho r n、
T、ら、TetraberoII Lel、、27. 47D5f1986)
コ 。
その後でオートラジオグラフィーによって増幅生成物を視覚化するための手段を
提供するために、増幅プローブAPI及びAP3.を、約700[ICi/mm
olの比活性で放射性リンを使用するγ−32P−ATP及びポリヌクレオチド
キナーゼ(Boeb+ingerLnah!im Biochemicgls、
Indigagpoli+、Indians)を用いて、リン酸化した。
リン酸化に続いて、所望の最終比活性700Ci/mootを達成するために、
32P−AP 及び32P−AP、プローブを、非リン酸化AP 及びAP3.
プローブを用いて1:10の比に希釈した。
増幅塩基配列の非存在中でのランダム生成物の平滑末端アセンブリへの増幅プロ
ーブ5゛−末端の参入を最小化するために、この方法で増幅プローブを調製した
。即ち、API及びA P 3・プローブの10分の1だけがリン酸化され、従
ってそれだけが連結反応事象に関与することが可能となる。
反応混合物の各々を、スクリュートップ式ポリプロピレンマイクロチューブ中容
量8111で、ELB中I中漬X濃度始し、このとき、上記の増幅塩基配列の量
に加えて、各1.0pmolの増幅プローブ32P−AP 、P−AP 、P−
AP 、P−AP、。
11′2
P−AP 及び P A P 3−を含有させた。
反応I及び■を、実施例2で説明したように、5つのサイクルの増幅に掛けた。
最終増幅サイクルの後、18成のEDTA/染料試薬を加えることによってその
反応を止めた。それに続き、この停止されて反応混合物を90℃で5分間加熱し
、その後で氷上で急冷した。
次に、各々の反応チューブ内の内容物を、変性作用のある15%−によって視覚
化した。その収率は、レーザーデンシトメトリーを走査することによって定量す
る場合の、残存する!57−増幅プローブ対457一連結増幅生成物の比から概
算された。
反応工は、出発増幅塩基配列5tmolから、64.5tmolの45マ一増幅
生成物を生成し、12.9倍の増幅をもたらし、即ち、サイクル当たり67%と
いう平均効率をもたらした。反応■は、夜通しのオートラジオグラフィーの後で
さえ、457−増幅生成物を全く示さなかった。
実施例 5
3対のプローブを用いた、1Gサイクルの増幅3対の増幅プローブ及び酵素によ
り連結反応を使用する、IOプサイルの増幅を伴う増幅法の効率を評価するため
に、2つの反応を実施した。可変的な反応物を次のように確定した。
増幅塩基配列の量
反応工:各2folのAS 及びA S 1−3.。
反応■:増幅塩基配列なし。
添加試薬:
E、coli DNAリガーゼ緩衝液(E L B)及びEDTA/染料を実施
例2の場合と同様に調製した。
リガーゼ/ N A D試薬を、130μM NDAを含むようにELB中でI
!濃度で調製し、ε、coli Ligse (New EBl&ndBiol
Jbs Inc、、Beytr17. M*s+achussNs)の濃度を1
単位/成とし、この試薬は増幅サイクルの持続時間中温れた氷の上に保存された
。
すべての増幅プローブを実施例4で説明した通りにリン酸化した。
反応混合物の各々を、スクリュートップ式ポリプロピレンマイクロチューブ中容
量8成で、ELB中1x濃度で開始し、このとき、上記の増幅塩基配列の量に加
えて、各1.0plIolの増幅ブ0−ブ P−AP 、P−APl、、P−A
P2.P−AP2.。
P−AP 及び P −A P 、、を含ませた。
両方の反応を実施例3で説明した通りにlGサイクルの増幅を掛けた。最後のサ
イクルの後で28Ii1のEDTA/染料試薬を加えることによってその反応を
止め、その後90℃で5分間加熱し、更に、氷上で急冷した。
反応混合物を、変性作用のある15%PAGE上を泳動させ、それに続いて、オ
ートラジオグラフィーによって視覚化した(第5図)。反応工は、前述の走査レ
ーザーデンシトメトリー技術によって測定されるように、244 f@olの4
57−増幅生成物を生成した。この122倍の増幅はサイクル当たり62%の全
平均効率に相当する。
夜通しのオートラジオグラフィーは反応■からの微量の457−増幅生成物を示
した。隣接するレーンが反応■からの457−増幅生成物のデンシトメトリー測
定を妨害したけれども、その45マー生成物の量は視覚的に約0.4 +nol
と概算された。これは、2対のプローブを使用する10サイクルの増幅から得ら
れた約14!molの30マー平滑末端生成物(第3図)とは非常に対照的であ
る。従りて、増幅法における3つのプローブの使用は、2つのプローブの使用に
比べて、SN比(sig■l to l1oist +x+io)において約3
5倍の利益を与えた。
実施例 6
1つの標識された検出プローブを使用する検出法1つの標識された検出プローブ
と連結された検出生成物を生成するための検出プローブの酵素的連結反応とを使
用する本発明の検出システムを実証するために、2つの反応を実施した。
可変的な反応物を次のように確定した。
増幅生成物の量
反応1 : 1(1,oleolのA S 1−3.。
反応ff : IGHfmolのAP2゜添加試薬:
リガーゼ/NAD試薬を実施例5の場合と同様に調製した。
EDTA/染料試薬を、20 mM E D T A 、 6.1M尿素、0.
02%ブロモフェノールブルー、及び002%キシレンシアツールを含むように
調製した。
検出プローブDP2を、γ−P−ATP及びポリヌクレオチドキナーゼ(Boe
hringer Mxnnbeim Biochemie*ls。
1ndi1nxpoli+、Indilnt)を用いて、約70OOCi/mm
olの比活性にリン酸化した。
反応工及び反応■の双方を、容量2311!で、ELB中1.09を濃度で開始
し、このとき検出プローブDP 及び32P −D P の各々をIN !mo
lずつその2つの反応混合物に加えた。
その反応混合物を、90℃で5分間インキュベーションし、その後、室温で15
分間アニーリングした。2.0111のりガーゼ/NAD試薬を各ポリプロピレ
ンマイクロチューブに加え、その内容物を軽い撹拌によって混合した。連結反応
を室温で5分間進行させて検出生成物の生成を完了させた。25J11のEDT
A/染料試薬を加えることによって反応を止めた。次いで、停止させた反応混合
物を90℃で5分間加熱し、氷上で急冷した。その後、その放射性生成物を、変
性作用のある!5%PAGE上で反応混合物を泳動することによって分離し、そ
の放射性生成物をオートラジオグラフィーによって視覚化した(第6図)。反応
lは、予想された30マー検出生成物を生成した。反応■では、連結された物質
の徴候は無かった。
実施例 7
フルオレセインを用いたプローブの標識化増幅プローブAP、の5′末端を、2
段階法を用いてフルオレセインで標識し、このとき合成の最終サイクルに5’
−Am1no −Modilier C3(Gltn Re5t*rCb Co
rporxjion、 1lerndon、 Virgimix)を使用して、
合成の間に最初に1つのアミン基を結合させた[B、A、Conno17. N
1clsic Ac1d Rss、、15. 3131(19g?)] aその
5′−アミノ修飾剤はβ−シアノエチルホスホラミシトであり、これは(例えば
IB−テトラゾールによって)活性化されると、ヌクレオシドホスホラミシトと
オリゴヌクレオチドとの結合と同様の仕方でオリゴヌクレオチドの5′末端と結
合する。第1アミン基はモノメトキシトリチル基で保護され、その後で、このモ
ノメトキシトリチル基は、トリクロロ酢酸を使用する脱保護サイクルの中で取り
除かれる。(実施例1で説明したよ−うに)結合、酸化、脱保護、及び担体から
のオリゴアミンの除去の後で、フルオレセインを後述のようにして結合させた。
4.00.D、単位の粗オリゴヌクレオチドを、5petdVxc 。
Evmporx+or(Sxval In1r■cnts、l+c、、F*rm
ingdtle、Nev York)で蒸発乾固した。その後、80%エタノー
ル51Mをその残留物に加え、次いでその試料を再び蒸発させた。その粗オリゴ
アミン残留物を、pH9,5に調整された100 mM炭酸水素ナトリウム/炭
酸ナトリウム(N22(Co3/Na2Co3)緩衝液254eに溶解した。こ
れに、濃度1G、h+g/dでF I T CfAIIrich CberBi
c*I Comp*B、Inc、、 Mi1vmuke!、Wiseonsic
)のDMSO溶液25成を加えた。得られた混合物を数秒間激しく撹拌し、その
後で数秒間遠心し、更に、室温で15分間、暗所で反応させた。
フルオレセインで標識されたオリゴヌクレオチドの収率を最大ニスルタメニ、更
ニ25dノNiHCO3/N12Co3(pl+ 9.5)緩1[r液1!に2
5dのF I TCのDMSO溶液(lo■/d)とを加えることによって、繰
り返しFITCと反応させた。反応を室温で15分間行った。最終処理において
は15分間ではなくて1.5時間その反応を進行させたことを除けば同じ仕方で
、この反応を更に2回繰り返した。
フルオレセインで標識した生成物を、2211103M )110At及び90
0111の100%エタノールを加えることによって沈澱させ、その後で一20
℃で20分間冷却し、それに続いて4℃で20分間遠心し、最後に上滑をデカン
トした。次に、その沈澱生成物を150成の80%エタノールで洗浄し、真空下
で短時間乾燥し、更に、50uiの試料載置用(変性)緩衝液(6,3M尿素、
0.02%ブロモフェノールブルー、及び0.02%キシレンシアツール)中に
再懸濁した。その混合物を5分間煮沸することによって変性させ、その後で水浴
で急冷し、更に、15%の調製用ポリアクリルアミドゲル上で泳動した。そのフ
ルオレセイン標識生成物を長波長の紫外線下の蛍光によって視覚化し、そのゲル
から切り取り、更に、3001M NtOAe 、 2.5mM E D T
A及び100mM 丁ris−HCJをpH8,0で含む溶離緩衝液を使用して
、室温で36時間溶離した。その精製された生成物を、10mMTEABを溶離
剤として使用するG501505sphadex■カラム(Sigmi Cht
micxl CompxB。
St、 Lonis、旧+5ouri)上にその上清を流すことによって脱塩し
た。[26%mでのn、 v、吸収によって測定される)オリゴヌクレオチドを
含む画分を集めて、蒸発させ、及び丁ri+−Hα/EDTA(IQmM Tr
is−H(J、 0.1mM E D T A、 pH8,0)中に再懸濁した
。
得られた溶液の濃度をEl、 V、吸収によって決定し、そのオリゴヌクレオチ
ド上のフルオレセインの存在を4951でのU、 V、吸収によって確認した。
2つの標識された検出プローブと連結された検出生成物を生成するための検出プ
ローブの酵素的連結反応とを使用する、本発明の検出システムを実証するために
、4つの反応を行った。
(例えば、rAgJがフルオレセインであり及びrAbJが抗フルオレセイン抗
体である第2図を参照のこと)。
その可変的な反応物を次のように確定した。
増殖生成物の量
反応I : 10℃molのA S 1−2.。
反応11:1jmolのA S I−2,。
反応n[: A S l−2,なしく対照)。
反応N : 100100GjのDPI、。
添加試薬:
リガーゼ/NAD試薬を、130μM NADを含むようにELB中1x濃度で
調製し、このとき2成のその試薬は2.0単位のE、coli Ligs+CC
Nev EBlxnd Biolxbs、Inc、、Beycrly。
MloxehuseNs)を含んだ0
EDTA/染料試薬を実施例6と同様に調製した。
1!の5SPE及びATC[アルカリ処理カゼイン; Lives’。
1、 Fl、及びDon*ld、R,A、、Cl1n、Chim、Acja、1
23193(19g2)10.01%を含む捕獲緩衝液(capture bu
tler)を、8.7gのNgC7!、 1.38gの一塩基性Nt112P0
4 ・ B2o、370■のEDTA及び100■のATCを800aeの82
0中に溶解することによって調製した。
その溶液を5N N!OHでpH6,8に調整し、その後容量をII2とした。
増幅プローブAP2を、γ−32P −A T P及びポリヌクレオチドキナー
ゼ(Boehringer M*nnb!im Bioebemicsls。
1nditn*polis、Indians)を用いて、約7+IQθCi/m
+aolの比活性にリン酸化した。
増幅プローブA P 1を、実施例7に記載した方法を用いて、その5′末端上
にフルオレセインで標識した。
磁性ヒツジ抗フルオレセイン微小球状体をAd■ntedMBneticI11
aC,、Csabridge、Lss、から得た。
この実施例では、Fl−APl及び PA P 2はA S l−2゜の測定の
ために使用される検出プライマーとして働く。D P 1゜は潜在的な「架橋」
として働く。
各反応をlulの出発容量で二重に行い、このときそれらの反心理合物は、各々
10GtmolのFl−AP 及び P−AP2を含み、並びにELB中1.
251であるという点で同一であった。
それらの反応混合物のすべてを90℃で5分間インキュベーションすることによ
って変性し、その後、その核酸塩基配列を室温で5分間アニーリングした。ハイ
ブリッド形成された検出プローブを連結するために、2.0mのりカーゼ/NA
D試薬を各ポリプロピレンマイクロチューブに加えて、その内容物を軽く撹拌し
て混合した。室温で5分間、連結反応を進行させた。その後で、300111の
捕獲緩衝剤を加えることによってその連結反応を止めた。
抗フルオレセイン抗体で被覆した磁性微小球状体(ビーズ)を75X 12+m
試験管の中に入れ、このとき各々の試験管にはそのビーズ50I11を含有させ
た。次に、500111の捕獲Wi衝剤を加え及び数秒間その溶液を撹拌するこ
とによって、該ビーズを2回洗浄し、その後、該ビーズを含む洗浄溶液をCor
ning MBnelicS!pIr*lor Unit (Cib暑−Cor
ning Di*gaot目ci、Medtitld。
L+s*chnseNs)内に室温で5分間放置することによって該ビーズを清
澄させた。次いで、その試験管内に該ビーズを残したままその洗浄溶液の水性部
分をピペットで除去した。
反応を停止させた反応混合物の各々を、該ビーズを含む試験管の1つの中にピペ
ット注入し、そのビーズは、間欠的に撹拌されながら50℃で約15分間、フル
オレセイン標識生成物を捕獲した。フルオレセイン標識生成物を含むビーズをそ
の上清から分離し、その後で、前記抗フルオレセイン抗体被覆ビーズを洗浄した
のと同じ仕方で2回洗浄した。次いで、フルオレセイン標識生成物を含む洗浄さ
れたビーズを300t11の捕獲緩衝液の中に懸濁させ及びその懸濁液をポリプ
ロピレンマイクロチューブの中にピペット注入することによって、該ビーズをポ
リプロピレンマイクロチューブに移した。その試料はBeckmxn LS−6
800液体シンチレーシジンカウンターを使用して1分間計数された。
その結果を表1に示す。
I 101molのAs1−2112.065 土 767II lfmolの
ASl−2,1,158± 28m AS、2.なしく対照)63 ± 23I
V 100[ILmolのDPl、 134 ± 28データから分かるように
、存在する増幅生成物の量に呼応した直線的応答がこのアッセイから得られた。
潜在的な「架橋」の存在(反応■)は幾らかの信号を生成したが、その信号の量
は、検出プローブのための標的として1.fi tIIolの増幅生成物を使用
して得られる信号(反応■)と比較して極微であった。
本発明の開示内容を理解した後には、本発明の思想及び範囲から逸脱しない様々
な他の実施例並びに前述の説明及び実施例の変更が当業者には明らかであろうし
、またそのような実施例又は変更のすべてが添付の請求の範囲内に含まれること
を意図するものである。
浄書(応答に変更なし)
As
Sl
ぐ
し−
手続補正書坊式)
平成2年12月28日 ・造