JP2023526062A - 組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼを使用して修飾塩基を有する核酸の生成 - Google Patents

組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼを使用して修飾塩基を有する核酸の生成 Download PDF

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Abstract

本明細書に開示されるのは、組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)を使用して、修飾塩基を有するヌクレオチドを含む一本鎖デオキシリボ核酸(ssDNA)足場を生成する方法を含む。組換えTdTは、Bos taurus TdTと少なくとも80%同一のアミノ酸配列又はその断片を含むことができ、例えば、Bos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis420と機能的に同等の1つ又は複数の位置に1つ又は複数のアミノ酸置換変異を含む。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年5月12日に出願された米国仮特許出願第63/023,736号の利益を主張し、その全内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
(配列表の参照)
本出願は、電子フォーマットでの配列表と共に出願されている。配列表は、Sequences_Listing_47CX-311973-WOと題されたファイル(2020年5月11日作成、52Kbのサイズ)として提供される。配列表の電子フォーマット中の情報は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本開示は、概して、核酸を生成する分野、例えば、修飾塩基を有する核酸を生成する分野に関する。
単クローン性は、合成による配列決定(sequencing-by-synthesis:SBS)の効率を改善することができる。SBSの単クローン性は、個々の鋳型ポリヌクレオチドシード及びクラスター、又は個々の鋳型ポリヌクレオチドからの播種及びクラスタリングからのポリヌクレオチド生成物が、基材表面上の空間的に異なる位置にある場合に起こり得る。
本明細書に開示されるのは、核酸を修飾する方法の実施形態を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、(a)一本鎖デオキシリボ核酸(ssDNA)及び修飾塩基を含むヌクレオシド三リン酸を提供することを含む。方法は、(b)ssDNA及び修飾塩基を含むヌクレオシド三リン酸を、組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)と接触させてssDNA足場を生成することを含むことができる。ssDNA足場は、ヌクレオシド三リン酸からの修飾塩基を含む1つ又は複数のヌクレオチドが組み込まれたssDNAを含むことができる。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis420と機能的に同等の1つ又は複数の位置に1つ又は複数のアミノ酸置換変異を含むことができる。
いくつかの実施形態では、方法は、(c)ssDNA足場を第1のアダプタオリゴヌクレオチド及び第2のアダプタオリゴヌクレオチドと接触させて、核酸担体を生成することを更に含む。ssDNA足場を第1のアダプタオリゴヌクレオチドと接触させることは、ssDNA足場を第1のアダプタオリゴヌクレオチドを含む第1のアダプタ及び第1のポリマーと接触させることを含むことができる。ssDNA足場を第2のアダプタオリゴヌクレオチドと接触させることは、ssDNA足場を第2のアダプタオリゴヌクレオチドを含む第2のアダプタ及び第2のポリマーと接触させることを含むことができる。第1のアダプタは、共有結合した、第1のアダプタオリゴヌクレオチド及び第1のポリマーを含むことができる。第2のアダプタは、共有結合した、第2のアダプタオリゴヌクレオチド及び第2のポリマーを含むことができる。ssDNA足場は、第3のポリマーを含むことができる。第1のアダプタオリゴヌクレオチドは、第1のアダプタ配列、又はその逆相補体を含むことができる。第2のアダプタオリゴヌクレオチドは、第2のアダプタ配列、又はその逆相補体を含むことができる。核酸担体は、第1のアダプタオリゴヌクレオチド及び第2のアダプタオリゴヌクレオチドに付着したssDNA足場を含むことができる。いくつかの実施形態では、方法は、(d)第1のアダプタ配列、又はその逆相補体、第2のアダプタ配列、又はその逆相補体、及び核酸ハイブリダイゼーション配列を含む核酸鋳型を提供することを更に含む。方法は、(e)核酸担体を核酸鋳型と接触させて、核酸鋳型の核酸ハイブリダイゼーション配列を介して核酸担体の鋳型捕捉部位にハイブリダイズした核酸鋳型を有する核酸担体を生成することを含むことができる。方法は、(f)複数の増幅された核酸を生成するために、核酸鋳型とハイブリダイズした核酸担体上で増幅を実行して、複数の増幅された核酸の各々が核酸鋳型の配列を含むように伸長された、第1のアダプタオリゴヌクレオチド、及び第2のアダプタオリゴヌクレオチド、又はそれらの逆相補体を生成することを含むことができる。増幅は、例えば、ブリッジ増幅又は除外増幅とすることができる。方法は、(g)複数の増幅された核酸を使用して核酸鋳型の配列を決定することを含むことができる。
本明細書に開示されるのは、核酸を修飾する方法の実施形態を含む。いくつかの実施形態では、方法は、(a)第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を提供することを含む。この方法は、(b)第1の反応において、第1の温度で第1の反応時間、第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)と接触させて、第2の核酸を生成させることを含むことができる。第2の核酸は、第1のヌクレオシド三リン酸から第1の修飾塩基を含む1つ又は複数の第1のヌクレオチドと組み込まれた第1の核酸を含むことができる。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis420と機能的に同等の1つ又は複数の位置に1つ又は複数のアミノ酸置換変異を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1の核酸及び第2の核酸のうちの1つ又は複数は、一本鎖核酸、3’オーバーハングを有する二本鎖核酸、3’凹部を有する二本鎖核酸、又はそれらの組合わせを含む。第1の核酸及び第2の核酸のうちの1つ又は複数は、デオキシリボ核酸(DNA)を含むことができる。第1の核酸及び第2の核酸のうちの1つ又は複数のヌクレオチドの少なくとも50%は、デオキシリボヌクレオチドを含むことができる。第1の核酸及び第2の核酸のうちの1つ又は複数は、一本鎖デオキシリボ核酸(ssDNA)を含むことができる。第1の核酸及び第2の核酸のうちの1つ又は複数は、少なくとも1つのリボヌクレオチドを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第2の核酸は、2つ以上、又は3つ以上の第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチド第1の核酸を含む。第2の核酸中の第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチドの2つ以上、又は3つ以上は連続的とすることができる。第1のヌクレオシド三リン酸の第1の修飾塩基は、修飾アデニン、修飾グアニン、修飾シトシン、修飾チミン、又は修飾ウラシルを含むことができる。第1のヌクレオシド三リン酸は、5-(15-アジド-4,7,10,13-テトラオキサ-ペンタデカノイル-アミノアリル)-2’-デオキシウリジン-5’-三リン酸(アジド-PEG4-アミノアリル-dUTP)、N-(6-アジド)ヘキシル-3’-デオキシアデノシン-5’-三リン酸(N-(6-アジド)ヘキシル-3’-dATP)、又はそれらの組合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、共有結合した、第1のヌクレオシド三リン酸は、第1の修飾塩基及び第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態では、第1の反応時間は、少なくとも1秒である。第1の温度は、少なくとも16℃~少なくとも58℃とすることができる。第1の反応における第1の核酸の濃度は、少なくとも10nMとすることができる。第1の反応における第1のヌクレオシド三リン酸の濃度は、少なくとも0.1μMとすることができる。第1の反応における組換えTdTの濃度は、少なくとも10nMとすることができる。
いくつかの実施形態では、第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を提供することは、第1の核酸、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸、及び第2のヌクレオシド三リン酸塩を提供することを含む。第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を組換えTdTに接触させることは、第1の核酸、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸、及び第2のvを、組換えTdTと、第1の反応における第1の温度で第1の反応時間にわたって接触させて、第2の核酸を生成することを含むことができる。第2の核酸は、第1のヌクレオシド三リン酸からの(i)からの第1の修飾塩基を含む1つ又は複数の第1のヌクレオチドと、(ii)1つ又は複数の第2のヌクレオチドと、を含む第1の核酸を含むことができる。
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の第2のヌクレオチドの各々は、第2のヌクレオシド三リン酸からの第2の修飾塩基を含む。第2のヌクレオシド三リン酸の第2の修飾塩基は、修飾アデニン、修飾グアニン、修飾シトシン、修飾チミン、又は修飾ウラシルを含むことができる。第1のヌクレオシド三リン酸の第1の修飾塩基及び第2のヌクレオシド三リン酸の第2の修飾塩基は、同じ未修飾塩基の修飾を含むことができる。第1のヌクレオシド三リン酸の第1の修飾塩基及び第2のヌクレオシド三リン酸の第2の修飾塩基は、異なる未修飾塩基の修飾を含むことができる。いくつかの実施形態では、共有結合した、第2のヌクレオシド三リン酸は、第2の修飾塩基及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態では、第2のヌクレオチドの各々は、第2のヌクレオシド三リン酸からの第2の未修飾塩基を含む。第2のヌクレオシド三リン酸の第2の未修飾塩基は、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、又はウラシルを含むことができる。第1の修飾塩基は、第2の未修飾塩基の修飾を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1の修飾塩基及び第2のヌクレオシド三リン酸を含む第1のヌクレオシド三リン酸を、約1:100~約100:1の範囲の比率で第1の核酸と接触させる。第1の修飾塩基及び第2のヌクレオチドを含む第1のヌクレオチドは、約1:100~約100:1の範囲の比で第2の核酸に組み込むことができる。
いくつかの実施形態では、第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を提供することは、第1の核酸、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸、及び複数の第2のヌクレオシド三リン酸塩を提供することを含む。第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を組換えTdTに接触させることは、第1の核酸、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸、及び複数の第2のヌクレオシド三リン酸を、組換えTdTと、第1の反応における第1の温度で第1の反応時間にわたって接触させて、第2の核酸を生成することを含むことができる。第2の核酸は、第1の修飾塩基を含む1つ又は複数の第1のヌクレオチドと、複数の第2のヌクレオシド三リン酸からの1つ又は複数の第2のヌクレオチドと、を含む第1の核酸を含むことができる。
いくつかの実施形態では、複数の第2のヌクレオシド三リン酸は、デオキシリボースアデニン三リン酸、デオキシリボースグアニン三リン酸、デオキシリボースシトシン三リン酸、デオキシリボースチミン三リン酸、デオキシリボースウラシル三リン酸、又はそれらの組合わせを含む。複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの2つは、約1:100~約100:1の範囲の比で第1の核酸と接触させることができる。第2のヌクレオチドのうちの2つは、約1:100~約100:1の範囲の比で第2の核酸に組み込まれ得る。複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの少なくとも1つ、又はそれぞれは、第2の未修飾塩基を含むことができる。複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの少なくとも1つ、又はそれぞれは、第2の修飾塩基を含むことができる。
いくつかの実施形態では、ヌクレオチドの修飾塩基及び未修飾塩基は、約1:100~約100:1の範囲の比で第2の核酸に組み込まれ得る。修飾塩基は、第1の修飾塩基及び/又は第2の核酸に組み込まれた複数の第2のヌクレオチドのうちの少なくとも1つ、又はそれぞれの塩基を含むことができる。未修飾塩基は、第2の核酸に組み込まれた複数の第2のヌクレオチドのうちの少なくとも1つ、又はそれぞれの塩基を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第2の核酸のヌクレオチド塩基の少なくとも1%は、修飾塩基を含む。修飾塩基は、第2の核酸全体に分配され得る。修飾塩基は、第2の核酸全体にわたってランダムに分布することができる。第2の核酸は、複数の2つ以上の連続した修飾塩基を含むことができる。複数の連続した修飾塩基は、3つ以上の連続した修飾塩基を含むことができる。いくつかの実施形態では、第2の核酸のヌクレオチド塩基の少なくとも1%は、第1の修飾塩基を含む。
いくつかの実施形態では、第1の核酸は、核酸鋳型に結合することができる鋳型捕捉部位を含む。鋳型捕捉部位は、鋳型捕捉配列を含むことができる。核酸鋳型は、鋳型捕捉配列の逆相補体と少なくとも90%の配列同一性を有し、鋳型捕捉配列にハイブリダイズすることができる配列を含むことができる。核酸鋳型は、一本鎖DNAを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のヌクレオシド三リン酸の第1の修飾塩基及び第2の核酸中の第1のヌクレオチドのうちの1つ又は複数は、官能基を含む。第1の修飾塩基の官能基は、クリック化学反応に関与することができる。第1のヌクレオシド三リン酸の第1の修飾塩基及び第2の核酸の第1のヌクレオチドは、飽和又は不飽和、置換又は非置換の直鎖又は分岐脂肪族炭素鎖を含むことができる。第1の修飾塩基の官能基及び塩基は、飽和又は不飽和、置換又は非置換の直鎖又は分岐脂肪族炭素鎖によって接続された第1の修飾塩基の2つの末端にあり得る。
いくつかの実施形態では、方法は、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することを更に含む。方法は、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸を第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドと接触させて、1つ又は複数の第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドに付着した第2の核酸を含む第3の核酸を生成することを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することは、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することを含む。第2の核酸を第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドと接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸を第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドと接触させて、1つ又は複数の第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び1つ又は複数の第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドに付着した第2の核酸を含む第3の核酸を生成することを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドは、第1のアダプタ配列、又はその逆相補体を含む。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドは、第2のアダプタ配列、又はその逆相補体を含むことができる。いくつかの実施形態において、第1のアダプタ配列はP5配列を含む。第2のアダプタ配列は、P7配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数は、約10ヌクレオチド~約100ヌクレオチド長である。第3の核酸は、約10~約1,000,000の第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含むことができる。第3の核酸は、約10~約1,000,000の第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含むことができる。いくつかの実施形態では、第3の核酸は、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数に付着した第2の核酸を含む。第3の核酸は、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数に付着した第2の核酸を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することは、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第1のポリマーを含む第1のアクセサリーを提供することを含む。第2の核酸を第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドと接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸を第1のアクセサリーと接触させて、第1のアクセサリーの1つ又は複数に付着した第2の核酸を含む第3の核酸を生成することを含むことができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することは、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第2のポリマーを含む第2のアクセサリーを提供することを含むことができる。第2の核酸を第2のアクセサリーと接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸及び第2のアクセサリーを接触させて、第2のアクセサリーの1つ又は複数に付着した第2の核酸を含む第3の核酸を生成することを含むことができる。第1のアクセサリーは、共有結合した、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第1のポリマーを含むことができる。第2のアクセサリーは、共有結合した、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第2のポリマーを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第1のポリマーは、第1の官能基を含む。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドは、第2の官能基を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第1のポリマーの第1の官能基、及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第2のポリマーの第2の官能基は、同一である。第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドの第1の官能基は、第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基と反応して共有結合を形成することができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第2のポリマーの第2の官能基は、第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基と反応して共有結合を形成することができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第1のポリマーの第1の官能基は、クリック化学反応に関与することができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第2のポリマーの第2の官能基は、クリック化学反応に関与することができる。いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第1のポリマーの第1の官能基は、第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基とのクリック化学反応に関与することができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第2のポリマーの第2の官能基は、第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基とのクリック化学反応に関与することができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第1のポリマーの第1の官能基、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第2のポリマーの第2の官能基、第1のヌクレオシド三リン酸の第1の修飾塩基の官能基、及び第1のヌクレオチドの官能基のうちの1つ又は複数は、独立して、アジド、アルキニル、アルケニル、チオール又はニトロンである。第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基及び第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド若しくは第1のポリマーの第1の官能基、又は第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド若しくは第2のポリマーの第2の官能基、又はその両方は、以下の対から選択することができる。(i)アジド/アルキニル、(ii)アルキニル/アジド、(iii)チオール/アルキニル、(iv)アルキニル/チオール、(v)アルケニル/チオール、(vi)チオール/アルケニル、(vii)アジド/シクロオクチニル、(viii)シクロオクチニル/アジド;(ix)ニトロン/シクロオクチニル、及び(x)シクロオクチニル/ニトロン。第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基は、アジドとすることができる。第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第1のポリマーの第1の官能基、及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は第2のポリマーの第2の官能基のうちの1つ又は複数は、独立して、アルキニルとすることができる。
いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、銅触媒アジド-アルキン環付加(CuAAC)を含む。共有結合は、トリアゾリルを含むことができる。CuAACは、Cu(I)安定化リガンドを含むことができる。Cu(I)安定化リガンドは、3-[4-({ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル]プロパノール(BTTP)、3-[4-({ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-1H-1,2,3トリアゾール-1-イル]プロピル硫酸水素(BTTPS)、2-[4-({ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-1H-1,2,3トリアゾール-1-イル]エチル硫酸水素(BTTES)、2-[4-{(ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ)メチル}-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル]-酢酸(BTTAA)、バソフェナントロリンジスルホネート二ナトリウム塩(BPS)、N,N,N’,N’’,N’’-ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)、トリス-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アミン(TBTA)、トリス(3-ヒドロキシプロピルトリアゾリルメチル)アミン(THPTA)、Nε-(((1R,2R)-2-アジドシクロペンチルオキシ)カルボニル)-L-リジン(ACPK)、及び4-N,N-ジメチルアミノ-1,8-ナフタルイミド(4-DMN)からなる群から選択することができる。
いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、菌株促進アジド-アルキン環付加(SPAAC)を含む。共有結合は、シクロオクタ-トリアゾリルを含むことができる。いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、アルキンヒドロチオール化を含む。共有結合は、アルケニルスルフィドを含むことができる。いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、アルケンヒドロチオール化を含む。共有結合は、硫化アルキルを含むことができる。いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、菌株促進アルキン-ニトロン環付加(SPANC)を含む。共有結合は、オクタヒドロシクロオクタ-イソオキサゾリルを含むことができる。シクロオクチニルは、ジベンジルシクロオクチン(DBCO)又はその誘導体とすることができる。いくつかの実施形態では、クリック化学反応は生体適合性である。
いくつかの実施形態では、第2の温度は、約20℃~約65℃である。第2の温度は、0℃未満とすることができる。第2の温度は、約-4℃~約-20℃とすることができる。いくつかの実施形態では、第2の反応時間は、少なくとも1秒である。
いくつかの実施形態では、方法は、(c)第1のアダプタ配列、又はその逆相補体、第2のアダプタ配列、又はそれらの逆相補体を含む核酸鋳型、並びに第3の核酸上の鋳型捕捉部位にハイブリダイズすることができる核酸ハイブリダイゼーション配列を提供することを更に含む。方法は、(d)第3の核酸を核酸鋳型と接触させて、核酸鋳型の核酸ハイブリダイゼーション配列を介して、第3の核酸上の鋳型捕捉部位にハイブリダイズした核酸鋳型を用いて第3の核酸を生成することを含むことができる。方法は、(e)核酸鋳型とハイブリダイズした第3の核酸に対する増幅を実施して、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数に付着した第3の核酸、核酸鋳型の配列を含むように伸長された第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数、あるいはそれらの逆相補体を含む第4の核酸を生成することを含むことができる。増幅は、例えば、ブリッジ増幅又は除外増幅とすることができる。方法は、(f)第4の核酸を使用して核酸鋳型の配列を決定することを含むことができる。核酸鋳型の核酸ハイブリダイゼーション配列は、鋳型捕捉部位の逆相補体を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1の核酸、第2の核酸、第3の核酸、及び/又は第4の核酸は、第3のポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。Glu191と機能的に同等の位置でのアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu191Ala、Glu191Arg、Glu191Asn、Glu191Asp、Glu191Cys、Glu191Gln、Glu191Gly、Glu191His、Glu191Ile、Glu191Leu、Glu191Lys、Glu191Met、Glu191Phe、Glu191Pro、Glu191Ser、Glu191Thr、Glu191Trp、Glu191Tyr、又はGlu191Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu191Ala、Glu191Gly、Glu191Ile、Glu191Leu、Glu191Met、又はGlu191Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu191Valとすることができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys193Ala、Lys193Arg、Lys193Asn、Lys193Asp、Lys193Cys、Lys193Gln、Lys193Glu、Lys193Gly、Lys193His、Lys193Ile、Lys193Leu、Lys193Met、Lys193Phe、Lys193Pro、Lys193Ser、Lys193Thr、Lys193Trp、Lys193Tyr、or Lys193Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys193Asn、Lys193Gln、Lys193Ser、又はLys193Thrとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys193Asnとすることができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu194Ala、Glu194Arg、Glu194Asn、Glu194Asp、Glu194Cys、Glu194Gln、Glu194Gly、Glu194His、Glu194Ile、Glu194Leu、Glu194Lys、Glu194Met、Glu194Phe、Glu194Pro、Glu194Ser、Glu194Thr、Glu194Trp、Glu194Tyr、又はGlu194Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu194Ala、Glu194Gly、Glu194Ile、Glu194Leu、Glu194Met、又はGlu194Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu194Glyとすることができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸又は芳香族アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Asp242Ala、Asp242Arg、Asp242Asn、Asp242Cys、Asp242Gln、Asp242Glu、Asp242Gly、Asp242His、Asp242Ile、Asp242Leu、Asp242Lys、Asp242Met、Asp242Phe、Asp242Pro、Asp242Ser、Asp242Thr、Asp242Trp、Asp242Tyr、又はAsp242Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Asp242Asn、Asp242Gln、Asp242Phe、Asp242Ser、Asp242Thr、Asp242Trp、又はAsp242Tyrとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Asp242Tyrとすることができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、負電荷アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys287Ala、Lys287Arg、Lys287Asn、Lys287Asp、Lys287Cys、Lys287Gln、Lys287Glu、Lys287Gly、Lys287His、Lys287Ile、Lys287Leu、Lys287Met、Lys287Phe、Lys287Pro、Lys287Ser、Lys287Thr、Lys287Trp、Lys287Tyr、又はLys287Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys287Asp又はLys287Gluとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys287Gluとすることができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Phe296Ala、Phe296Arg、Phe296Asn、Phe296Asp、Phe296Cys、Phe296Gln、Phe296Glu、Phe296Gly、Phe296His、Phe296Ile、Phe296Leu、Phe296Lys、Phe296Met、Phe296Pro、Phe296Ser、Phe296Thr、Phe296Trp、Phe296Tyr、又はPhe296Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Phe296Ala、Phe296Gly、Phe296Ile、Phe296Leu、Phe296Met、又はPhe296Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Phe296Leuとすることができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Met299Ala、Met299Arg、Met299Asn、Met299Asp、Met299Cys、Met299Gln、Met299Glu、Met299Gly、Met299His、Met299Ile、Met299Leu、Met299Lys、Met299Phe、Met299Pro、Met299Ser、Met299Thr、Met299Trp、Met299Tyr、又はMet299Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Met299Arg、Met299His、又はMet299Lysとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Met299Lysとすることができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Thr342Ala、Thr342Arg、Thr342Asn、Thr342Asp、Thr342Cys、Thr342Gln、Thr342Glu、Thr342Gly、Thr342His、Thr342Ile、Thr342Leu、Thr342Lys、Thr342Met、Thr342Phe、Thr342Pro、Thr342Ser、Thr342Trp、Thr342Tyr、又はThr342Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Thr342Asn、Thr342Cys、Thr342Gln、Thr342Pro、又はThr342Serとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Thr342Serとすることができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、His421Ala、His421Arg、His421Asn、His421Asp、His421Cys、His421Gln、His421Glu、His421Gly、His421Ile、His421Leu、His421Lys、His421Met、His421Phe、His421Pro、His421Ser、His421Thr、His421Trp、His421Tyr、又はHis421Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、His421Asn、His421Cys、His421Gln、His421Pro、His421Ser、又はHis421Thrとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、His421Proとすることができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の2つ以上の位置に2つ以上のアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の2つ以上の位置における2つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの2つ以上を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の3つ以上の位置に3つ以上のアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の3つ以上の位置における3つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの3つ以上を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の4つ以上の位置に4つ以上のアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の4つ以上の位置における4つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの4つ以上を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の5つ以上の位置に5つ以上のアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の5つ以上の位置における5つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの5つ以上を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の6つ以上の位置に6つ以上のアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の6つ以上の位置における6つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの6つ以上を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の7つ以上の位置に7つ以上のアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の7つ以上の位置における7つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの7つ以上を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つ以上の位置に8つ以上のアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つ以上の位置における8つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの8つ以上を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのLys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つの位置に8つのアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのLys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つの位置における8つのアミノ酸置換変異は、それぞれLys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proとすることができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の位置に9つのアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の位置における9つのアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proとすることができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号1と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも90%同一であり得るアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも95%同一であり得るアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号11と少なくとも95%同一であり得るアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号12と少なくとも80%同一であり得るアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、47℃以上の温度で安定である。組換えTdTは、50℃以上の温度で安定であり得る。組換えTdTは、55℃以上の温度で安定であり得る。組換えTdTは、58℃以上の温度で安定であり得る。いくつかの実施形態では、組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性は、同じ試験温度における配列番号12のBos taurus TdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性の少なくとも80%、85%、90%、95%、100%、105%、110%、115%、又は120%である。試験温度は、37℃、47℃、50℃、55℃、又は58℃とすることができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、小さなユビキチン様修飾剤(small ubiquitin-like modifier:SUMO)断片を含む。SUMO断片は、配列番号13と少なくとも80%同一であり得るアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、組換えTdTのN末端にSUMO断片を含むことができる。組換えTdTは、配列番号14と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、配列番号15と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、組換えTdTのC末端にSUMO断片を含むことができる。
本明細書に開示されるのは、本開示の核酸を修飾する任意の方法によって得られる第2の核酸の実施形態を含む。本明細書に開示されるのは、本開示の核酸を修飾する任意の方法によって得られる第3の核酸の実施形態を含む。本明細書に開示されるのは、本開示の核酸を修飾する任意の方法によって得られる第4の核酸の実施形態を含む。
本明細書に記載されている主題の1つ又は複数の実施の詳細が、添付の図面及び以下の説明に記述されている。その他の特徴、態様、及び利点は、本明細書、図面、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。本概要も以下の発明を実施するための形態も、本発明の主題の範囲を定義又は制限するものと言っているわけではない。
一本鎖DNA足場、担体、及びナノ粒子を生成する非限定的な例示的なプロセスを示す概略図である。 SUMO-TdT(配列番号14)と、Bos taurus TdT(配列番号12)のアミノ酸139~520(配列番号1)との非限定的な例示的配列アラインメントを示す図である。SUMO-TdTは、アミノ酸位置123~504にBos taurus TdTのアミノ酸139~520、及びアミノ酸位置22~119にN末端SUMOタグ(配列番号13)を含む組換えTdTを指す。強調されている9つのアミノ酸は、本明細書中で同定されるSUMO-TdTにおける置換変異である。SUMO-TdT(及びそのバリアント)における置換変異のアミノ酸位置及びBos taurus TdTにおける対応する位置を示す。 NEB及びTdT3-2からの市販のTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性を示す非限定的な例示的なゲルグラフである。 1分間及び60分間の市販のNEB TdTによるアジド-PEG4-dUTP及び天然ヌクレオチドによるTdT伸長の結果を示している非限定的な例示的ゲルグラフである。 1分間及び60分間の市販のNEB TdTによるアジド-PEG4-dUTP及び天然ヌクレオチドによるTdT伸長の結果を示している非限定的な例示的ゲルグラフである。 1分間及び60分の、TdT3-2及び市販のNEB TdTによるアジド-PEG4-dUTP又はアジド-ヘキシル-dATPを用いたTdT伸長の結果を示す非限定的な例示的なゲルグラフである。 1分間及び60分の、TdT3-2及び市販のNEB TdTによるアジド-PEG4-dUTP又はアジド-ヘキシル-dATPを用いたTdT伸長の結果を示す非限定的な例示的なゲルグラフである。 1分間及び60分の、TdT3-2及び市販のNEB TdTによるアジド-PEG4-dUTP又はアジド-ヘキシル-dATPを用いたTdT伸長の結果を示す非限定的な例示的なゲルグラフである。
以下の詳細な説明では、添付の図面を参照し、添付の図面は本明細書の一部をなす。図面において、同様の記号は、文脈上特に指示されない限り、典型的には同様の構成要素を特定する。詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲に記載される例示的な実施形態は、限定することを意図するものではない。本明細書に提示される主題の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、他の変更を加え得る。本開示の態様は、本明細書に全般的に記載され、図面に例示されるように、多種多様な異なる構成で配置され、置換され、組み合わされ、分離され、及び設計され得ることが容易に理解され、それらの全てが本明細書で明示的に企図されており、本明細書の開示の一部をなす。
本明細書で参照される全ての特許、公開された特許出願、その他の刊行物、及びGenBankからの配列、及び本明細書で参照されるその他のデータベースは、関連技術に関してそれら全体が本明細書に参照により組み込まれる。
多くのシーケンシングプラットフォーム上は、「合成時解読」(sequencing by synthesis、SBS)技術、及び検出のための蛍光ベースの方法を使用する。例えば、鋳型ポリヌクレオチドのライブラリは、播種として知られるプロセスにおいて基質の表面に付着して、播種された鋳型ポリヌクレオチドを生成することができる。次いで、クラスター化ポリヌクレオチドと呼ばれる各播種鋳型ポリヌクレオチドの複数のコピーを、クラスター化と呼ばれるプロセスで、鋳型ポリヌクレオチドが播種された場所に近接した表面に付着させて合成することができる。続いて、クラスター化ポリヌクレオチドの新生コピーは、例えば、蛍光標識でヌクレオチドを組み込むことによって合成することができる。クラスター化ポリヌクレオチドの新生コピーに組み込まれたヌクレオチドは、組み込まれた各ヌクレオチドを同定するシグナル(例えば、蛍光シグナル)を放出することができる。鋳型ポリヌクレオチドが最初に播種された場所に近接した播種された鋳型ポリヌクレオチドのコピーのクラスター化は、シグナルの増幅をもたらし、したがって検出を改善する。
播種及びクラスタリングはまた、互いに異なる鋳型ポリヌクレオチドが、クラスタリングによって、それぞれ単一の鋳型ポリヌクレオチドの播種から得られるコピーされたポリヌクレオチドの空間的に個別のクラスターをもたらすように、互いに十分に遠位の表面の位置上に播種、又はその位置に付着される場合にも良好に進み、この条件は一般的に単クローン性と呼ばれる。例えば、鋳型ポリヌクレオチドのライブラリは、異なるヌクレオチド配列を有する多数の鋳型ポリヌクレオチドを含むことができる。2つのそのような鋳型ポリヌクレオチドが基材の表面上で近すぎる場合、クラスタリングにより、クラスター化されたポリヌクレオチドの空間的に混じり合った集団をもたらされる場合があり、そのうちの一部は、近くに播種された鋳型ポリヌクレオチドのうちの1つの配列を有し得、別のものは表面上の近くにも播種された別の鋳型ポリヌクレオチドの配列を有し得る。又は、互いに非常に近接して播種された2つの異なる鋳型ポリヌクレオチドから形成された2つのクラスターは、互いに隣接しすぎているか、又は互いに隣接している可能性があり、その結果、SBSプロセスで使用されるイメージングシステムは、クラスター間に基質に付着したクラスター化ポリヌクレオチドの空間的な混合がないか又は最小限であっても、組み込まれたヌクレオチドによって生成されたシグナルを別個のクラスターとして区別することができない可能性がある。そのような不利な条件は、一般に、多クローン性と称され得る。存在する場合、多クローン性クラスターから明確な配列情報を得るためには、より困難で、時間がかかり、費用がかかり、効率が低く、より複雑なデータ分析を必要とする場合がある。
単クローン性は、鋳型ポリヌクレオチドからのコピーされたポリヌクレオチドをそれぞれ有する単一のナノ粒子を基板の単一のウェル(例えば、フローセル)に分配することによっても達成することができる。足場(例えば、一本鎖DNA(ssDNA)足場)は、鋳型ポリヌクレオチドの複数のコピーの「担体」として機能することができる。鋳型分子の複数のコピーを有する担体は、立体衝突又は障害によって他の高分子が同じウェルを占有することを排除することによって、基板上の単一ウェルを占有することができるナノ粒子とすることができる。基材の単一のウェルを占める単一ナノ粒子は、単クローン性をもたらすか、又は単クローン性に近い可能性がある。
本明細書に開示されるのは、足場を生成する方法の実施形態を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、(a)一本鎖デオキシリボ核酸(ssDNA)及び修飾塩基を含むヌクレオシド三リン酸を提供することを含む。方法は、(b)ssDNA及び修飾塩基を含むヌクレオシド三リン酸を、組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)と接触させてssDNA足場を生成することを含むことができる。ssDNA足場は、ヌクレオシド三リン酸からの修飾塩基を含む1つ又は複数のヌクレオチドが組み込まれたssDNAを含むことができる。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis420と機能的に同等の1つ又は複数の位置に1つ又は複数のアミノ酸置換変異を含むことができる。方法は、(c)第1のアダプタオリゴヌクレオチド及び第2のアダプタオリゴヌクレオチドと接触させて、核酸担体を生成することを含むことができる。第1のアダプタオリゴヌクレオチドは、第1のアダプタ配列を含むことができる。第2のアダプタオリゴヌクレオチドは、第2のアダプタ配列を含むことができる。核酸担体は、第1のアダプタオリゴヌクレオチド及び第2のアダプタオリゴヌクレオチドに付着したssDNA足場を含むことができる。方法を使用して、担体からナノ粒子を生成することができる。例えば、方法は、第1のアダプタ配列、又はその逆相補体、第2のアダプタ配列、又はその逆相補体、及び核酸ハイブリダイゼーション配列を含む核酸鋳型を提供することを更に含むことができる。方法は、(e)核酸担体を核酸鋳型と接触させて、核酸鋳型の核酸ハイブリダイゼーション配列を介して核酸担体の鋳型捕捉部位にハイブリダイズした核酸鋳型を有する核酸担体を生成することを含むことができる。方法は、(f)複数の増幅された核酸を生成するために、核酸鋳型とハイブリダイズした核酸担体上で増幅を実行して、複数の増幅された核酸の各々が核酸鋳型の配列を含むように伸長された、第1のアダプタオリゴヌクレオチド、及び第2のアダプタオリゴヌクレオチド、又はそれらの逆相補体を生成することを含むことができる。増幅は、例えば、ブリッジ増幅又は除外増幅とすることができる。複数の増幅された核酸を有する担体は、本明細書ではナノ粒子と呼ばれる。方法は、(g)複数の増幅された核酸を使用して核酸鋳型の配列を決定することを含むことができる。十分な空間的寸法を有するナノ粒子は、立体的衝突又は障害によって、他のナノ粒子が同じウェルを占有することを排除することによって、基材上の単一ウェル(例えば、フローセル)を占有することができ、したがって、単クローン性又は単クローン性に近いものをもたらす。
本明細書に開示されるのは、核酸を修飾する方法の実施形態を含む。いくつかの実施形態では、方法は、(a)第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を提供することを含む。この方法は、(b)第1の反応において、第1の温度で第1の反応時間、第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)と接触させて、第2の核酸を生成させることを含むことができる。第2の核酸は、第1のヌクレオシド三リン酸から第1の修飾塩基を含む1つ又は複数の第1のヌクレオチドと組み込まれた第1の核酸を含むことができる。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis420と機能的に同等の1つ又は複数の位置に1つ又は複数のアミノ酸置換変異を含むことができる。
複数の修飾塩基を組み込んだ一本鎖DNA分子の生成
修飾ヌクレオチドを組み込んだ足場(例えば、一本鎖DNA(ssDNA)足場)を生成することができる。足場は、鋳型分子の複数のコピーの「担体」として機能することができる。鋳型分子の複数のコピーを有する担体は、立体衝突又は障害によって他の高分子が同じウェルを占有することを排除することによって、基板(例えば、100、1,000、10,000以上のウェル等の複数のウェルを含むフローセル)上の単一ウェル(例えば、マイクロウェル)を占有することができるナノ粒子であり得る。それぞれ1つのナノ粒子を有する基材上の単一ウェルは、単クローン性をもたらすか、又は単クローン性に近い可能性がある。あるいは、ssDNA足場は、鋳型の単一のコピーを担持することができる。足場は、アンカーオリゴの逆相補体の複数のコピー又はアンカーオリゴの逆相補体を有することができる。足場は、アンカーオリゴの逆相補体の複数のコピーの存在又はアンカーオリゴの逆相補体の存在のために、所与のウェル中の全ての「アンカー」オリゴを結合及び封鎖することができ、したがって、単一の鋳型をウェルごとに捕捉することができる。
そのようなssDNA足場を生成又は構築するための1つの方法は、末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)等のssDNAポリメラーゼを使用して、塩基上のアジド基等の修飾を有するヌクレオチドをプライマー鎖にランダムに組み込む。しかしながら、市販のTdTは、おそらく立体衝突による複数の連続塩基修飾ヌクレオチドを容易に組み込まない。
本明細書に開示される組換えTdTの実施形態は、塩基修飾ヌクレオチド、例えば、塩基にコンジュゲートしたPEG鎖を有するヌクレオチド(本明細書ではPEG-ヌクレオチドと呼ばれる)の組込みにおいて、熱安定性であり、New England Biolabs(登録商標),Inc.(NEB;Ipswich,MA)等の市販のTdTよりも良好(はるかに良好)である。例えば、NEB TdTは、1~2個のPEG-ヌクレオチドを組み込んだ後に停止し、組換えTdTは、複数のPEG-ヌクレオチドを直列に組み込むことができる。
したがって、本明細書に開示される任意の組換えTdTは、モノクローナルクラスター化のための「担体」の生成を含む、異なる目的のために様々な種類の塩基修飾ヌクレオチドを担持するssDNAの生成のための優れた触媒とすることができる。
図1は、一本鎖DNA足場、担体、及びナノ粒子を生成する非限定的な例示的なプロセスを示す概略図である。一本鎖DNA(ssDNA)足場120sは、末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ112(TdT)を使用することによって合成することができる。TdT112は、鋳型を必要又はコピーすることなく、一本鎖DNA鎖104の3’-ヒドロキシル末端に108nt_m,108nt_uを組み込むことができる。TdT112の使用によって合成されたssDNA足場120sのサイズは、足場120sが合成される重合プロセスの期間を変更することによって制御することができる。
DNA足場120sは、修飾塩基を有するヌクレオシド三リン酸108nst_m及び未修飾塩基を有するヌクレオシド三リン酸108nst_uの存在下で合成することができる。修飾塩基を有するヌクレオシド三リン酸108nst_m及び未修飾塩基を有するヌクレオシド三リン酸108nst_uの相対濃度に応じて、DNA足場120sに組み込まれるヌクレオチド108nt_m、108nt_uの一定の割合は、修飾塩基を有するヌクレオチド108nt_mである。DNA足場120sを合成するときに、修飾塩基を有する1つ又は複数のタイプのヌクレオシド三リン酸108nt_mが存在することができ、修飾された塩基を有する1つ又は複数のタイプのヌクレオチド120nt_mをDNA足場120sに組み込むことができる。
この非限定的な例では、アクセサリーオリゴヌクレオチド124as1、124as2は、核酸担体120cを形成するためにssDNA足場に結合して示されている。アクセサリーオリゴヌクレオチド124as1、124as2は、クリック化学反応において、ヌクレオチド108nt_mの官能基の機能的部分108fmと相互作用することができる。例えば、足場120sに組み込まれたヌクレオチド108nt_mの修飾塩基の官能基108fmは、アクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1、124ao2上で官能基124fm1、124fm2と反応することができる。
単一の鋳型捕捉部位104tcsがssDNA足場120sの末端(例えば、5’末端)に存在する。四尖星形は、足場120s上のヌクレオチド108nt_mの修飾塩基の官能基108fmを示す。アクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1、124ao2は、P5配列、又はその逆相補体、あるいはP7配列、又はその逆相補体を含むことができる。アクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1、124ao2上の五尖星形は、足場120s内のヌクレオチド108nt_mの修飾塩基の官能基108fmと相互作用することができる官能性基124fm1、124m2を示す。
次いで、鋳型核酸又はポリヌクレオチド128の5’末端が、非共有結合ワトソン・クリック塩基対合ハイブリダイゼーションによって核酸担体120cの相補的5’末端の単一鋳型捕捉部位104tcsに結合することが示される。次いで、クラスタリングプロセスを核酸担体120c上で行う。核酸担体120cにハイブリダイズしない鋳型核酸128の部分は、P5配列又はその逆相補体、及びP7配列又はその逆相補体にハイブリダイズすることができる配列を含むことができる。例えば、鋳型核酸128は、P5配列、又はその逆相補体、及びP7配列、又はそれらの逆相補体を含有することができる。複数回の重合の後、鋳型捕捉部位104tcsにハイブリダイズすることができる鋳型核酸128の5’末端以外の、鋳型ポリヌクレオチド128の担体結合コピー及び/又は逆相補体は、P5及びP7アクセサリーオリゴヌクレオチドの3’末端から延在することによって合成される。
核酸の修飾
本明細書に開示されるのは、足場を生成し、担体を生成し、ナノ粒子を生成し、核酸鋳型を配列決定する方法を含む。図1を参照すると、方法は、一本鎖デオキシリボ核酸(ssDNA)104及び修飾塩基を含むヌクレオシド三リン酸108nst_mを提供することを含むことができる。方法は、ssDNA104、及び修飾塩基を含むヌクレオシド三リン酸108nst_mを、作用116aで組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)112で接触させて、ssDNA足場120sを生成することを含むことができる。ssDNA足場120sは、ヌクレオシド三リン酸108nst_mから修飾塩基を含む1つ又は複数のヌクレオチド108nt_mと共に組み込まれたssDNA104を含むことができる。組換えTdT108は、配列番号1と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis420と機能的に同等の1つ又は複数の位置に1つ又は複数のアミノ酸置換変異を含むことができる。
方法は、作用116bにおいて、ssDNA足場120sを、第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1(例えば、P5配列を含むオリゴヌクレオチド)、又は第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1及び第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2(例えば、P7配列を含むオリゴヌクレオチド)を含む第1のアダプタ、又は第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2を含む第2のアダプタと接触させて、核酸担体120cを生成することを含むことができる。第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1は、第1のアダプタ配列124as1(例えば、P5配列)、又はその逆相補体を含むことができる。第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2は、第2のアダプタ配列124as(例えば、P7配列)、又はその逆相補体、又はそれらの逆相補体を含むことができる。核酸担体120cは、第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1及び第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2に付着したssDNA足場120sを含むことができる。
いくつかの実施形態では、ssDNA足場120sを第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1と接触させることは、ssDNA足場を第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1及び第1のポリマーを含む第1のアダプタと接触させることを含む。ssDNA足場120sを第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2と接触させることは、ssDNA足場を第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2及び第2のポリマーを含む第2のアダプタと接触させることを含むことができる。第1のアダプタは、共有結合した、第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1及び第1のポリマーを含むことができる。第2のアダプタは、共有結合した、第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2及び第2のポリマーを含むことができる。ssDNA足場120sは、第3のポリマーを含むことができる。
方法は、第1のアダプタ配列124as1、又はその逆相補体、第2のアダプタ配列124as2、又はそれらの逆相補体を含む核酸鋳型128、並びに鋳型捕捉部位104tcsにハイブリダイズすることができる核酸ハイブリダイゼーション配列128tcsを提供することを含むことができる。方法は、作用116cで核酸担体120cを核酸鋳型と接触させて、核酸鋳型128の核酸ハイブリダイゼーション配列128tcsを介して核酸担体120cの鋳型捕捉部位104tcsにハイブリダイズされた核酸鋳型128を有する核酸担体120cを生成することを含むことができる。鋳型捕捉部位104tcsは、核酸鋳型128の核酸ハイブリダイゼーション配列128tcsにハイブリダイズすることができる。核酸鋳型128の鋳型捕捉部位104tcs及び核酸ハイブリダイゼーション配列128tcsは、逆相補体とすることができる。鋳型捕捉部位104tcs及び核酸鋳型128の核酸ハイブリダイゼーション配列128tcsの逆相補体は、同一又は実質的に同一であり得る(例えば、75%、80%、85%、90%、95%、99%同一)。方法は、核酸鋳型128の配列又はその逆相補体を含むように伸長された第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1又は第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2をそれぞれ含む複数の増幅核酸132を生成するために、核酸鋳型128とハイブリダイズした核酸担体120cに対して動作116dで増幅(例えば、ブリッジ増幅又は排除増幅)を実行することを含むことができる。複数の増幅された核酸を有する担体は、本明細書ではナノ粒子120nと称され、この方法は、1つ又は複数の複数の増幅された核酸132を使用して核酸鋳型128の配列を決定することを含むことができる。
本明細書に開示されるのは、核酸を修飾する方法を含む。図1を参照すると、方法は、第1の核酸104(例えば、一本鎖デオキシリボ核酸)及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mを提供することを含むことができる。方法は、第1の反応において第1の温度で第1の反応時間、第1の核酸104及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mを組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)112と接触させて、相互作用116aで第2の核酸120s(例えば、キャリア)を生成することを含むことができる。第2の核酸120s(例えば、核酸足場)は、第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mからの第1の修飾塩基を含む一つ以上の第1のヌクレオチド108nt_mが組み込まれた第1の核酸104を含むことができる。組換えTdT112は、配列番号1と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis420と機能的に同等の1つ又は複数の位置に1つ又は複数のアミノ酸置換変異を含むことができる。
核酸、ヌクレオチド、及びヌクレオシド三リン酸
いくつかの実施形態では、第1の核酸104は、一本鎖核酸、3’オーバーハングを有する二本鎖核酸、3’凹部を有する二本鎖核酸、又はそれらの組合わせを含む。第2の核酸120cは、一本鎖核酸、3’オーバーハングを有する二本鎖核酸、3’凹部を有する二本鎖核酸、又はそれらの組合わせを含むことができる。第1の核酸104は、デオキシリボ核酸(DNA)を含むことができる。第2の核酸120sは、デオキシリボ核酸を含むことができる。
第1の核酸104、又は第2の核酸120c(あるいは本開示の任意の核酸)の長さは、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第1の核酸又は第2の核酸(あるいは本開示の任意の核酸)の長さは、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、10000000、又はこれらの値、ヌクレオチドのいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれに近い。いくつかの実施形態では、第1の核酸又は第2の核酸(又は本開示の任意の核酸)の長さは、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、又は10000000ヌクレオチドである。
デオキシリボヌクレオチドを含む第1の核酸104又は第2の核酸120cのヌクレオチド108nt_m、108nt_uの割合及び数は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、デオキシリボヌクレオチドを含む第1の核酸又は第2の核酸のヌクレオチドの割合は、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、デオキシリボヌクレオチドを含む第1の核酸又は第2の核酸のヌクレオチドのパーセンテージは、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%である。例えば、第1の核酸104のヌクレオチドの少なくとも50%は、デオキシリボヌクレオチドを含むことができる。例えば、第2の核酸120sのヌクレオチド108nt_m、108nt_uの少なくとも50%は、デオキシリボヌクレオチドを含むことができる。いくつかの実施形態では、デオキシリボヌクレオチドを含む第1の核酸又は第2の核酸のヌクレオチドの数は、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、10000000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、デオキシリボヌクレオチドを含む第1の核酸又は第2の核酸のヌクレオチドの数は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、10000000である。
いくつかの実施形態では、第1の核酸104は、一本鎖核酸を含む。第2の核酸120cは、一本鎖核酸を含むことができる。第1の核酸104は、一本鎖デオキシリボ核酸を含むことができる。第2の核酸120cは、一本鎖デオキシリボ核酸を含むことができる。リボヌクレオチドを含む第1の核酸104又は第2の核酸120cのヌクレオチド108nt_m、108nt_uの割合及び数は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、リボヌクレオチドを含む第1の核酸又は第2の核酸のヌクレオチドの割合は、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、デオキシリボヌクレオチドを含む第1の核酸又は第2の核酸のヌクレオチドのパーセンテージは、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、又は10%である。例えば、第1の核酸のヌクレオチドの最大1%は、リボヌクレオチドを含むことができる。例えば、第2の核酸のヌクレオチドの最大1%は、リボヌクレオチドを含むことができる。いくつかの実施形態では、リボヌクレオチドを含む第1の核酸又は第2の核酸のヌクレオチドの数は、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、10000000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、リボヌクレオチドを含む第1の核酸又は第2の核酸のヌクレオチドの数は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、又は10000000である。例えば、第1の核酸104は、少なくとも1つのリボヌクレオチドを含むことができる。例えば、第2の核酸120cは、少なくとも1つのリボヌクレオチドを含むことができる。
第2の核酸120cは、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチド108nst_mの数と共に組み込まれた第1の核酸104を含むことができる。第2の核酸120sに組み込まれた第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチド108nst_mの数は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第2の核酸に組み込まれた第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチドの数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、10000000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第2の核酸に組み込まれた第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチドの数は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、又は10000000である。例えば、第2の核酸120cは、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチド108nst_mの2つ以上又は3つ以上で組み込まれた第1の核酸104を含む。
第2の核酸120sに組み込まれた第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチド108nst_mの割合は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第2の核酸に組み込まれた第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチドの割合は、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第2の核酸に組み込まれた第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチドの割合は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲である。
第2の核酸120c中の第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチド108nt_mの2つ以上、又は3つ以上は連続的とすることができる。第2の核酸120cは、第1の修飾塩基を含む連続する第1のヌクレオチド108nt_mの1つ又は複数の領域を含むことができる。第1の修飾塩基を含む連続した第1のヌクレオチド108nt_mの領域の数(複数可)は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第1の修飾塩基を含む連続する第1のヌクレオチドの領域の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第1の修飾塩基を含む連続する第1のヌクレオチドの領域の数は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、又は10000である。第2の核酸120cの領域内の第1の修飾塩基を含む連続した第1のヌクレオチド108nt_mの数は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第2の核酸の領域における第1の修飾塩基を含む連続した第1のヌクレオチドの数は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第2の核酸の領域における第1の修飾塩基を含む連続した第1のヌクレオチドの数は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、又は10000あるいはそれらに近い。
第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mの第1の修飾塩基(又は本開示のヌクレオシド三リン酸の任意の修飾塩基)は、修飾アデニン、修飾グアニン、修飾シトシン、修飾チミン、又は修飾ウラシルを含むことができる。第1のヌクレオシド三リン酸(又は本開示の任意のヌクレオシド三リン酸)は、例えば、5-(15-アジド-4,7,10,13-テトラオキサ-ペンタデカノイル-アミノアリル)-2’-デオキシウリジン-5’-三リン酸(アジド-PEG4-アミノアリル-dUTP)、N-(6-アジド)ヘキシル-3’-デオキシアデノシン-5’-三リン酸(N-(6-アジド)ヘキシル-3’-dATP)、又はそれらの組合わせを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mは、第1の修飾塩基及び第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド(例えば、P7アダプタオリゴヌクレオチド、又は(例えば、Pアダプタオリゴヌクレオチド))を含む。第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mは、共有結合した第1の修飾塩基及び第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含むことができる。
反応
第1の核酸104及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mが組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ112と接触する第1の反応時間は、異なる実施形態では異なり得る。例えば、第1の反応時間は、少なくとも10分である(分)。いくつかの実施形態において、第1の反応時間(又は本開示の任意の反応時間)は、1秒、2秒、3秒、4秒、5秒、6秒、7秒、8秒、9秒、10秒、11秒、12秒、13秒、14秒、15秒、16秒、17秒、18秒、19秒、20秒、21秒、22秒、23秒、24秒、25秒、26秒、27秒、28秒、29秒、30秒、31秒、32秒、33秒、34秒、35秒、36秒、37秒、38秒、39秒、40秒、41秒、42秒、43秒、44秒、45秒、46秒、47秒、48秒、49秒、50秒、51秒、52秒、53秒、54秒、55秒、56秒、57秒、58秒、59秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、21分、22分、23分、24分、25分、26分、27分、28分、29分、30分、31分、32分、33分、34分、35分、36分、37分、38分、39分、40分、41分、42分、43分、44分、45分、46分、47分、48分、49分、50分、51分、52分、53分、54分、55分、56分、57分、58分、59分、60分、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間、24時間、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態において、第1の反応時間(又は本開示の任意の反応時間)は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1秒、2秒、3秒、4秒、5秒、6秒、7秒、8秒、9秒、10秒、11秒、12秒、13秒、14秒、15秒、16秒、17秒、18秒、19秒、20秒、21秒、22秒、23秒、24秒、25秒、26秒、27秒、28秒、29秒、30秒、31秒、32秒、33秒、34秒、35秒、36秒、37秒、38秒、39秒、40秒、41秒、42秒、43秒、44秒、45秒、46秒、47秒、48秒、49秒、50秒、51秒、52秒、53秒、54秒、55秒、56秒、57秒、58秒、59秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、21分、22分、23分、24分、25分、26分、27分、28分、29分、30分、31分、32分、33分、34分、35分、36分、37分、38分、39分、40分、41分、42分、43分、44分、45分、46分、47分、48分、49分、50分、51分、52分、53分、54分、55分、56分、57分、58分、59分、60分、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間、24時間、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲である。
第1の反応において、第1の核酸104及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mを組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ112と接触させる第1の反応温度は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第1の反応温度(又は本開示の任意の反応温度)は、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、80℃、81℃、82℃、83℃、84℃、85℃、86℃、87℃、88℃、89℃、90℃、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第1の反応温度(又は本開示の任意の反応温度)は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、80℃、81℃、82℃、83℃、84℃、85℃、86℃、87℃、88℃、89℃、90℃、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲である。例えば、第1の温度は、少なくとも37℃~少なくとも58℃とすることができる。
第1の反応における第1の核酸104の濃度は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態において、第1の反応(又は本開示の任意の反応)における第1の核酸(又は本開示の任意の核酸)の濃度は、0.01nM、0.02nM、0.03nM、0.04nM、0.05nM、0.06nM、0.07nM、0.08nM、0.09nM、0.1nM、0.2nM、0.3nM、0.4nM、0.5nM、0.6nM、0.7nM、0.8nM、0.9nM、1nM、2nM、3nM、4nM、5nM、6nM、7nM、8nM、9nM、10nM、20nM、30nM、40nM、50nM、60nM、70nM、80nM、90nM、100nM、200nM、300nM、400nM、500nM、600nM、700nM、800nM、900nM、1μM、2μM、3μM、4μM、5μM、6μM、7μM、8μM、9μM、10μM、20μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μM、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態において、第1の反応(又は本開示の任意の反応)における第1の核酸(又は本開示の任意の核酸)の濃度は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、0.01nM、0.02nM、0.03nM、0.04nM、0.05nM、0.06nM、0.07nM、0.08nM、0.09nM、0.1nM、0.2nM、0.3nM、0.4nM、0.5nM、0.6nM、0.7nM、0.8nM、0.9nM、1nM、2nM、3nM、4nM、5nM、6nM、7nM、8nM、9nM、10nM、20nM、30nM、40nM、50nM、60nM、70nM、80nM、90nM、100nM、200nM、300nM、400nM、500nM、600nM、700nM、800nM、900nM、1μM、2μM、3μM、4μM、5μM、6μM、7μM、8μM、9μM、10μM、20μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、又は100μMである。例えば、第1の反応における第1の核酸104の濃度は、少なくとも10nMとすることができる。
第1の反応における第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mの濃度は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態において、第1の反応(又は本開示の任意の反応)における第1のヌクレオシド三リン酸(又は本開示の任意のヌクレオチド三リン酸)の濃度は、0.001μM、0.002μM、0.003μM、0.004μM、0.005μM、0.006μM、0.007μM、0.008μM、0.009μM、0.01μM、0.02μM、0.03μM、0.04μM、0.05μM、0.06μM、0.07μM、0.08μM、0.09μM、0.1μM、0.2μM、0.3μM、0.4μM、0.5μM、0.6μM、0.7μM、0.8μM、0.9μM、1μM、2μM、3μM、4μM、5μM、6μM、7μM、8μM、9μM、10μM、20μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μM、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態において、第1の反応(又は本開示の任意の反応)における第1のヌクレオシド三リン酸(又は本開示の任意のヌクレオチド三リン酸)の濃度は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、0.001μM、0.002μM、0.003μM、0.004μM、0.005μM、0.006μM、0.007μM、0.008μM、0.009μM、0.01μM、0.02μM、0.03μM、0.04μM、0.05μM、0.06μM、0.07μM、0.08μM、0.09μM、0.1μM、0.2μM、0.3μM、0.4μM、0.5μM、0.6μM、0.7μM、0.8μM、0.9μM、1μM、2μM、3μM、4μM、5μM、6μM、7μM、8μM、9μM、10μM、20μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、又は100μMである。例えば、第1の反応における第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mの濃度は、少なくとも0.1μMとすることができる。
第1の反応における組換えTdT112の濃度は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第1の反応における組換えTdTの濃度は、0.01nM、0.02nM、0.03nM、0.04nM、0.05nM、0.06nM、0.07nM、0.08nM、0.09nM、0.1nM、0.2nM、0.3nM、0.4nM、0.5nM、0.6nM、0.7nM、0.8nM、0.9nM、1nM、2nM、3nM、4nM、5nM、6nM、7nM、8nM、9nM、10nM、20nM、30nM、40nM、50nM、60nM、70nM、80nM、90nM、100nM、200nM、300nM、400nM、500nM、600nM、700nM、800nM、900nM、1μM、2μM、3μM、4μM、5μM、6μM、7μM、8μM、9μM、10μM、20μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μM、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの態実施形態では、第1の反応における組換えTdTの濃度は、少なくとも、少なくとも約、多くとも約、又は多くとも約、0.01nM、0.02nM、0.03nM、0.04nM、0.05nM、0.06nM、0.07nM、0.08nM、0.09nM、0.1nM、0.2nM、0.3nM、0.4nM、0.5nM、0.6nM、0.7nM、0.8nM、0.9nM、1nM、2nM、3nM、4nM、5nM、6nM、7nM、8nM、9nM、10nM、20nM、30nM、40nM、50nM、60nM、70nM、80nM、90nM、100nM、200nM、300nM、400nM、500nM、600nM、700nM、800nM、900nM、1μM、2μM、3μM、4μM、5μM、6μM、7μM、8μM、9μM、10μM、20μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、又は100μMである。例えば、第1の反応における組換えTdT112の濃度は、少なくとも0.1μMとすることができる。
追加のヌクレオチド及びヌクレオシド三リン酸
いくつかの実施形態では、第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を提供することは、第1の核酸、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸、及び第2のヌクレオシド三リン酸塩(例えば、ヌクレオチド三リン酸108nst_u)を提供することを含む。第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸をブロック116aで組換えTdTに接触させることは、第1の核酸、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸、第2のヌクレオシド三リン酸塩と、組換えTdTとを、ブロック116aにおいて第1の反応で第1の温度で第1の反応時間にわたって接触させて、第2の核酸120cを生成することを含むことができる。第2の核酸120sは、(i)第1のヌクレオシド三リン酸から第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチド108nst_mの1つ又は複数、及び(ii)1つ又は複数の第2のヌクレオチド(例えば、未修飾塩基を含むヌクレオチド108nt_u)が組み込まれた第1の核酸104を含むことができる。
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の第2のヌクレオチドの各々は、第2のヌクレオシド三リン酸からの第2の修飾塩基を含む。第2のヌクレオシド三リン酸の第2の修飾塩基は、修飾アデニン、修飾グアニン、修飾シトシン、修飾チミン、又は修飾ウラシルを含むことができる。第2のヌクレオシド三リン酸(又は本開示の任意のヌクレオシド三リン酸)は、例えば、5-(15-アジド-4,7,10,13-テトラオキサ-ペンタデカノイル-アミノアリル)-2’-デオキシウリジン-5’-三リン酸(アジド-PEG4-アミノアリル-dUTP)、N-(6-アジド)ヘキシル-3’-デオキシアデノシン-5’-三リン酸(N-(6-アジド)ヘキシル-3’-dATP)、又はそれらの組合わせを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第2のヌクレオシド三リン酸は、第2の修飾塩基及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド(例えば、P7アダプタオリゴヌクレオチド、又はP5アダプタオリゴヌクレオチド)を含む。第2のヌクレオシド三リン酸は、共有結合した、第2の修飾塩基及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含むことができる。
第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mの第1の修飾塩基及び第2のヌクレオシド三リン酸の第2の修飾塩基は、同じ未修飾塩基の修飾、例えばアデニン(又はグアニン、シトシン、チミン若しくはウラシル)の修飾を含むことができる。第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mの第1の修飾塩基及び第2のヌクレオシド三リン酸の第2の修飾塩基は、アデニン及びグアニンの修飾等の異なる未修飾塩基の修飾を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第2のヌクレオチドの各々は、第2のヌクレオシド三リン酸からの第2の未修飾塩基(例えば、未修飾塩基108nst_uを有するヌクレオシド三リン酸)を含む。第2のヌクレオシド三リン酸の第2の未修飾塩基は、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、又はウラシルを含むことができる。第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mの第1の修飾塩基は、第2の未修飾塩基の修飾を含むことができる。例えば、第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mは、修飾アデニンを含み得、第2のヌクレオシド三リン酸は、アデニンを含むことができる。
第1の反応における第1のヌクレオシド三リン酸108nst_m(又は本開示の任意のヌクレオシド三リン酸塩、例えば第2のヌクレオシド三リン酸)である全ヌクレオシド三リン酸のパーセンテージは、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態において、第1の反応における第1のヌクレオシド三リン酸(又は本開示の任意のヌクレオシド三リン酸)である全ヌクレオシド三リン酸の割合は、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.9%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第1の反応における第1のヌクレオシド三リン酸(又は本開示の任意のヌクレオシド三リン酸)である全ヌクレオシド三リン酸の割合は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は99.9%である。
第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_m及び第2のヌクレオシド三リン酸(又は全ての第2のヌクレオシド三リン酸を含む2つ以上の第2のヌクレオシド三リン酸)は、異なる実施形態において異なる比率で第1の核酸104と接触させることができる。いくつかの実施形態では、第1の核酸と接触させる、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸と第2のヌクレオシド三リン酸(又は全ての第2のヌクレオシド三リン酸を含む2つ以上の第2のヌクレオシド三リン酸)との比は、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、1000:1、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第1の核酸と接触させる、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸と第2のヌクレオシド三リン酸(又は全ての第2のヌクレオシド三リン酸を含む2つ以上の第2のヌクレオシド三リン酸)との比は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、又は1000:1である。例えば、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_m及び第2のヌクレオシド三リン酸を、約1:100~約100:1の範囲の比で第1の核酸104と接触させる。
第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチド108nt_m及び第2のヌクレオチド(又は全ての第2のヌクレオシド三リン酸を含む2つ以上の第2のヌクレオシド三リン酸)は、異なる実施形態において異なる比率で第2の核酸120sに組み込まれ得る。いくつかの実施形態では、第2の核酸に組み込まれる、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチドと第2のヌクレオチド(又は全ての第2のヌクレオシド三リン酸を含む2つ以上の第2のヌクレオシド三リン酸)との比は、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、1000:1、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第2の核酸に組み込まれている、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチドと第2のヌクレオチド(又は全ての第2のヌクレオシド三リン酸を含む2つ以上の第2のヌクレオシド三リン酸)との比は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、又は1000:1である。例えば、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオチド108nt_m及び第2のヌクレオチド(例えば、108nt_u)は、約1:100~約100:1の範囲の比率で第2の核酸120sに組み込まれ得る。
いくつかの実施形態では、第1の核酸104及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mを提供することは、第1の核酸104、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_m、及び複数の第2のヌクレオシド三リン酸を提供することを含む。第1の核酸104及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mを作用116aで組換えTdT112と接触させることは、第1の核酸104、第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸108nst_m、及び複数の第2のヌクレオシド三リン酸を、第1の反応の第1の温度で第1の反応時間にわたって組換えTdT112と接触させて、1116aで第2の核酸120sを生成することを含むことができる。第2の核酸120sは、第1の修飾塩基を含む1つ又は複数の第1のヌクレオチド1108nt_mと、複数の第2のヌクレオシド三リン酸からの1つ又は複数の第2のヌクレオチドと、を含む第1の核酸104を含むことができる。
いくつかの実施形態では、複数の第2のヌクレオシド三リン酸は、デオキシリボースアデニン三リン酸、デオキシリボースグアニン三リン酸、デオキシリボースシトシン三リン酸、デオキシリボースチミン三リン酸、デオキシリボースウラシル三リン酸、又はそれらの組合わせを含む。各々が第2の未修飾塩基を含む複数のヌクレオシド三リン酸の第2のヌクレオシド三リン酸の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲等、異なる実施形態において異なり得る。例えば、複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの少なくとも1つ、又はそれぞれは、第2の未修飾塩基を含むことができる。各々が第2の修飾塩基を含む複数のヌクレオシド三リン酸の第2のヌクレオシド三リン酸の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲等、異なる実施形態において異なり得る。例えば、複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの少なくとも1つ、又はそれぞれは、第2の修飾塩基を含むことができる。それぞれが第2の修飾塩基を含む第2のヌクレオシド三リン酸とそれぞれが第2の未修飾塩基を含む第2のヌクレオシド三リン酸との比は、異なる実施形態では、例えば、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、又は1000:1とすることができる。
複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの2つは、異なる実施形態では、第1の核酸104と異なる比率で接触させることができる。いくつかの実施形態において、第1の核酸と接触させる複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの2つの比は、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、1000:1、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態において、いくつかの実施形態において、第1の核酸と接触させる複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの2つの比は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、又は1000:1である。例えば、複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの2つは、約1:100~約100:1の範囲の比で第1の核酸と接触させることができる。
複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの2つは、異なる実施形態において異なる比率で第2の核酸120sに組み込まれ得る。いくつかの実施形態において、第2の核酸に組み込まれる複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの2つの比は、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、1000:1、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態において、いくつかの実施形態において、第2の核酸に組み込まれる複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの2つの比は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、又は1000:1である。例えば、第2のヌクレオチドのうちの2つは、約1:100~約100:1の範囲の比で第2の核酸に組み込まれ得る。
ヌクレオチドの修飾塩基及び未修飾塩基は、異なる実施形態において異なる比率で第2の核酸120cに組み込まれ得る。いくつかの実施形態では、ヌクレオチドの修飾塩基及び未修飾塩基を、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、1000:1、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い比で第2の核酸120cに組み込むことができる。いくつかの実施形態では、ヌクレオチドの修飾塩基及び未修飾塩基を、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1:1000、1:900、1:800、1:700、1:600、1:500、1:400、1:300、1:200、1:100、1:90、1:80、1:70、1:60、1:50、1:40、1:30、1:20、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、200:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、又は1000:1の比で第2の核酸に組み込むことができる。例えば、ヌクレオチドの修飾塩基及び未修飾塩基は、約1:100~約100:1の範囲の比で第2の核酸に組み込まれ得る。修飾塩基は、第1の修飾塩基及び/又は第2の核酸に組み込まれた複数の第2のヌクレオチドのうちの少なくとも1つ(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、100、200、300、400、500、600、700、800、900、又は1,000)、又はそれぞれの塩基を含むことができる。未修飾塩基は、第2の核酸に組み込まれた複数の第2のヌクレオチドのうちの少なくとも1つ、又はそれぞれの塩基を含むことができる。
修飾塩基を含む第2の核酸120sのヌクレオチド塩基のパーセンテージは、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、修飾塩基(又は未修飾塩基)を含む第2の核酸のヌクレオチド塩基の割合は、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.9%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、修飾塩基(又は未修飾塩基)を含む第2の核酸のヌクレオチド塩基の割合は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は99.9%である。例えば、第2の核酸のヌクレオチド塩基の少なくとも1%は、修飾塩基を含む。例えば、第2の核酸のヌクレオチド塩基の少なくとも1%は、第1の修飾塩基を含む。修飾塩基は、第2の核酸全体に分配され得る。修飾塩基は、第2の核酸全体にわたってランダムに分布することができる。
第2の核酸120cは、連続修飾(又は未修飾塩基)の多数の領域を含むことができる。いくつかの実施形態では、第2の核酸120c中の連続する修飾(又は未修飾塩基)の領域の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第2の核酸120c中の連続する修飾(又は未修飾塩基)の領域の数は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、又は10000である。第2の核酸120c中の連続修飾(又は未修飾塩基)の領域の長さは、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第2の核酸中の連続修飾(又は未修飾塩基)の領域の長さは、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第2の核酸中の連続修飾(又は未修飾塩基)の領域の長さは、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、又は10000である。例えば、第2の核酸120cは、2つ以上、又は3つ以上の連続した修飾塩基等の複数の連続した修飾塩基を含むことができる。
キャリア
図1を参照すると、第1の核酸104は、核酸鋳型128に結合する(例えば、ハイブリダイズする)ことができる鋳型捕捉部位104tcsを含むことができる。鋳型捕捉部位104tcsは、鋳型捕捉配列を含むことができる。核酸鋳型128は、鋳型捕捉配列にハイブリダイズすることができる配列を含むことができる。鋳型捕捉配列及び鋳型捕捉配列の逆相補体にハイブリダイズすることができる核酸鋳型128の配列は、異なる実施形態において異なる配列同一性を有し得る。いくつかの実施形態では、鋳型捕捉配列及び鋳型捕捉配列の逆相補体にハイブリダイズすることができる核酸鋳型の配列は、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、鋳型捕捉配列及び鋳型捕捉配列の逆相補体にハイブリダイズすることができる核酸鋳型の配列は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、多くとも約、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%の配列同一性を有する。例えば、核酸鋳型128は、鋳型捕捉の逆相補体に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むことができる。核酸鋳型128は、一本鎖DNA等の一本鎖核酸を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第2の核酸120sに組み込まれた第1のヌクレオシド三リン酸108nst_m及び第1のヌクレオチド108nt_mの第1の修飾塩基のうちの1つ又は複数は、官能基108fmを含む。第1の修飾塩基の官能基108fmは、クリック化学反応に関与することができる。第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mの第1の修飾塩基及び第2の核酸120sの第1のヌクレオチド108nt_mは、第1の、飽和又は不飽和、置換又は非置換の直鎖又は分岐脂肪族炭素鎖を含むことができる。第1の修飾塩基の官能基及び塩基は、第1の、飽和又は不飽和、置換又は非置換の直鎖又は分岐脂肪族炭素鎖によって共有結合された第1の修飾塩基の2つの末端にあり得る。例えば、第1のヌクレオシド三リン酸は、5-(15-アジド-4,7,10,13-テトラオキサ-ペンタデカノイル-アミノアリル)-2’-デオキシウリジン-5’-三リン酸(アジド-PEG4-アミノアリル-dUTP)又はN6-(6-アジド)ヘキシル-2’デオキシ-アデノシン-5’-三リン酸(N-(6-アジド)ヘキシル-dATP)とすることができる。
第2のヌクレオシド三リン酸の第2の修飾塩基及び第2の核酸120sに組み込まれた第2のヌクレオチドのうちの1つ又は複数は、官能基を含むことができる。第2の修飾塩基の官能基は、クリック化学反応に関与することができる。第2のヌクレオシド三リン酸の第2の修飾塩基及び第2の核酸120sの第2のヌクレオチドは、第2の、飽和又は不飽和、置換又は非置換の直鎖又は分岐脂肪族炭素鎖を含むことができる。第2の修飾塩基の官能基及び塩基は、第2の、飽和又は不飽和、置換又は非置換の直鎖又は分岐脂肪族炭素鎖によって共有結合された第2の修飾塩基の2つの末端にあり得る。
脂肪族炭素鎖は、修飾塩基(例えば、第2の核酸120s中の第1のヌクレオシド三リン酸108nst_m及び第1のヌクレオチド108nt_mの第1の修飾塩基、又は第2の核酸120s中の第2のヌクレオシド三リン酸及び第2のヌクレオチドの第2の修飾塩基)の塩基に共有結合(例えば、単結合、二重結合、若しくは三重結合、又は共役)することができる。官能基(例えば、第1の官能基108fm又は第2の官能基)は、単結合、二重結合、又は三重結合によって脂肪族炭素鎖に共有結合することができる。
脂肪族炭素鎖は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、脂肪族炭素鎖は飽和である。いくつかの実施形態では、脂肪族炭素鎖は不飽和である。いくつかの実施形態では、脂肪族炭素鎖は置換されている。いくつかの実施形態では、脂肪族炭素鎖は、非置換である。いくつかの実施形態では、脂肪族炭素鎖は、直鎖である。いくつかの実施形態では、脂肪族炭素鎖は、分岐状である。いくつかの実施形態では、脂肪族炭素鎖の長さは、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、脂肪族炭素鎖の長さは、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000である。脂肪族炭素鎖は、ポリエチレングリコール(PEG)を含むことができる。いくつかの実施形態では、PEGは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い、エチレングリコール(-OCHCH-)繰返し単位の数、nを有する。いくつかの実施形態では、PEGは、少なくとも、少なくとも約、又は多くとも、又は多くとも約、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100の、エチレングリコール(-OCHCH-)繰返し単位の数、nを有する。
第2の核酸120sに組み込まれた、第1のヌクレオシド三リン酸108nst_m及び第1のヌクレオチド108nt_mの第1の修飾塩基の108fmの官能基並びに第2の核酸120sに組み込まれた、第2のヌクレオシド三リン酸及び第2のヌクレオチドの第2の修飾塩基の官能基は、同一であっても異なっていてもよい。第2の核酸120sに組み込まれた複数の第2のヌクレオシド三リン酸及び第2のヌクレオチドのうちの2つの修飾塩基の官能基は、同一であっても異なっていてもよい。第2の核酸120sに組み込まれた複数の第2のヌクレオシド三リン酸及び第2のヌクレオチドのうちの全ての修飾塩基の官能基は、同一であっても異なっていてもよい。
方法は、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1(例えば、P5アダプタオリゴヌクレオチド)、又は第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1を含む第1のアクセサリーを提供することを含む。この方法は、作用116cで、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸120sを第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1と接触させて、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の1つ又は複数に付着した第2の核酸120cを含む第3の核酸120c(例えば、キャリア)を生成することを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1を提供することは、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2(例えば、P7アダプタオリゴヌクレオチド)、又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2を含む第2のアクセサリーを提供することを含む。第2の核酸120sを第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1と接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸120sを第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2と接触させて、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の1つ又は複数及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の1つ又は複数に付着した第2の核酸120sを含む第3の核酸120cを生成することを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することは、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1及び第1のポリマーを含む第1のアクセサリーを提供することを含む。第2の核酸120sを第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1と接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸120sを第1のアクセサリーと接触させて、第1のアクセサリーの1つ又は複数に付着した第2の核酸120sを含む第3の核酸120cを生成することを含むことができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2を提供することは、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2及び第2のポリマーを含む第2のアクセサリーを提供することを含むことができる。第2の核酸120sを第2のアクセサリーと接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸120s及び第2のアクセサリーを接触させて、第2のアクセサリーの1つ又は複数に付着した第2の核酸120sを含む第3の核酸120cを生成することを含むことができる。第1のアクセサリーは、共有結合した、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1及び第1のポリマーを含むことができる。第2のアクセサリーは、共有結合した、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2及び第2のポリマーを含むことができる。
任意のアクセサリーオリゴヌクレオチドが付着している又は付着していない第3の核酸128c(又は本開示の任意の核酸)の寸法(例えば、直径)は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第3の核酸(又は本開示の任意の核酸)の寸法は、0.4nm、0.5nm、0.6nm、0.7nm、0.8nm、0.9nm、1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、6nm、7nm、8nm、9nm、10nm、20nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1000nm、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第3の核酸(又は本開示の任意の核酸)の寸法は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、0.04nm、0.05nm、0.06nm、0.07nm、0.08nm、0.09nm、0.1nm、0.2nm、0.3nm、0.4nm、0.5nm、0.6nm、0.7nm、0.8nm、0.9nm、1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、6nm、7nm、8nm、9nm、10nm、20nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、又は1000nmである。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2は、第1のアダプタ配列124as1、又はその逆相補体を含む。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドは、第2のアダプタ配列124as2、又はその逆相補体を含むことができる。いくつかの実施形態において、第1のアダプタ配列はP5配列を含む。第2のアダプタ配列は、P7配列を含むことができる。
本開示の第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド(例えば、第1のヌクレオチド三リン酸108nst_m中の第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1又は第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド)、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド(例えば、第2のヌクレオチド三リン酸中の第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド)、又は任意のオリゴヌクレオチドの長さは、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド(又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド、又は本開示の任意のオリゴヌクレオチド)の長さは、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又はこれらの値、ヌクレオチドのいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド(又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド、又は本開示の任意のオリゴヌクレオチド)の長さは、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、100、200、300、400、500、600、700、800、900、又は1000ヌクレオチドである。例えば、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び/又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドは各々、約10ヌクレオチド~約100ヌクレオチド長とすることができる。
第3の核酸120cは、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1のうちの1つ又は複数に付着した第2の核酸120sを含むことができる。第3の核酸120cは、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数に付着した第2の核酸120sを含むことができる。第3の核酸120cは、異なる実施形態では、異なる数の第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド、又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含むことができる。いくつかの実施形態では、第3の核酸は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、10000000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド、又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含むか、又は含む。いくつかの実施形態では、第3の核酸は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、2000000、3000000、4000000、5000000、6000000、7000000、8000000、9000000、又は10000000の第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド、又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含む。例えば、第3の核酸は、約10~約1000000の第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含むことができる。例えば、第3の核酸は、約10~約1,000,000の第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することは、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第1のポリマーを含む第1のアクセサリーを提供することを含む。第2の核酸を第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドと接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸を第1のアクセサリーと接触させて、第1のアクセサリーの1つ又は複数に付着した第2の核酸を含む第3の核酸を生成することを含むことができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することは、第2のポリマーと共に第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含む第2のアクセサリーを提供することを含むことができる。第2の核酸を第2のアクセサリーと接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸及び第2のアクセサリーを接触させて、第2のアクセサリーの1つ又は複数に付着した第2の核酸を含む第3の核酸を生成することを含むことができる。第1のアクセサリーは、共有結合した、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第1のポリマーを含むことができる。第2のアクセサリーは、共有結合した、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第2のポリマーを含むことができる。
図1を参照すると、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1は、第1の官能基124fm1を含む。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2は、第2の官能基124fm2を含むことができる。第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1は、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の5’末端にあり得る。第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1は、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1のヌクレオチド間結合に付着することができる。第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド中のヌクレオチドの修飾塩基は、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1を含むことができる。第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1は、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1のヌクレオチドの糖に付着することができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の第2の官能基124fm2は、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の5’末端にあり得る。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の第2の官能基124fm2は、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2のヌクレオチド間結合に付着することができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド中のヌクレオチドの修飾塩基は、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の第2の官能基124fm2を含むことができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の第2の官能基124fm2は、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2のヌクレオチドの糖に付着することができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の第2の官能基124fm2は、同一である。第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1は、第1のヌクレオチド108nt_mの第1の修飾塩基の官能基108fmと反応して共有結合を形成することができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の第2の官能基124fm2は、第1のヌクレオチド108nt_mの第1の修飾塩基の官能基108fmと反応して共有結合を形成することができる。第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1は、第2のヌクレオチドの第2の修飾塩基の官能基と反応して共有結合を形成することができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の第2の官能基124fm2は、第2のヌクレオチドの第2の修飾塩基の官能基と反応して共有結合を形成することができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1は、クリック化学反応に関与することができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の第2の官能基124fm2は、クリック化学反応に関与することができる。いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1は、第2の核酸に組み込まれた第1のヌクレオチド128nt_mの第1の修飾塩基の官能基108fm(又は第2のヌクレオチドの第2の修飾塩基の官能基)とのクリック化学反応に関与することができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2の第2の官能基124fm2は、第1のヌクレオチド108nt_mの第1の修飾塩基の官能基108fm(又は第2のヌクレオチドの第2の修飾塩基の官能基)とのクリック化学反応に関与することができる。
いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第1の官能基124fm1、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1の第2の官能基124fm2、第1のヌクレオシド三リン酸108nst_mの第1の修飾塩基の官能基108fm、第1のヌクレオチド108nt_mの官能基108fm、第2のヌクレオシド三リン酸の第2の修飾塩基の官能基、及び第2のヌクレオチドの官能基は、独立して、アジド、アルキニル、アルケニル、チオール、ニトロン、又はそれらの組合わせである。第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基及び第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドの第1の官能基、第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドの第2の官能基、第2のヌクレオチドの第2の修飾塩基の官能基及び第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドの第1の官能基、及び/又は第2のヌクレオチドの第2の修飾塩基の官能基及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドの第2の官能基は、以下の対から独立して選択することができる。(i)アジド/アルキニル、(ii)アルキニル/アジド、(iii)チオール/アルキニル、(iv)アルキニル/チオール、(v)アルケニル/チオール、(vi)チオール/アルケニル、(vii)アジド/シクロオクチニル、(viii)シクロオクチニル/アジド;(ix)ニトロン/シクロオクチニル、及び(x)シクロオクチニル/ニトロン。例えば、第1のヌクレオチドの第1の修飾塩基の官能基及び/又は第2のヌクレオチドの第2の修飾塩基の官能基は、独立してアジドとすることができる。第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドの第1の官能基及び/又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドの第2の官能基は、独立してアルキニルとすることができる。
いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、銅触媒アジド-アルキン環付加(CuAAC)を含む。共有結合は、トリアゾリルを含むことができる。CuAACは、Cu(I)安定化リガンドを含むことができる。Cu(I)安定化リガンドは、3-[4-({ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル]プロパノール(BTTP)、3-[4-({ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-1H-1,2,3トリアゾール-1-イル]プロピル硫酸水素(BTTPS)、2-[4-({ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-1H-1,2,3トリアゾール-1-イル]エチル硫酸水素(BTTES)、2-[4-{(ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ)メチル}-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル]-酢酸(BTTAA)、バソフェナントロリンジスルホネート二ナトリウム塩(BPS)、N,N,N’,N’’,N’’-ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)、トリス-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アミン(TBTA)、トリス(3-ヒドロキシプロピルトリアゾリルメチル)アミン(THPTA)、Nε-(((1R,2R)-2-アジドシクロペンチルオキシ)カルボニル)-L-リジン(ACPK)、及び4-N,N-ジメチルアミノ-1,8-ナフタルイミド(4-DMN)からなる群から選択することができる。
いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、菌株促進アジド-アルキン環付加(SPAAC)を含む。共有結合は、シクロオクタ-トリアゾリルを含むことができる。いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、アルキンヒドロチオール化を含む。共有結合は、アルケニルスルフィドを含むことができる。いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、アルケンヒドロチオール化を含む。共有結合は、硫化アルキルを含むことができる。いくつかの実施形態では、クリック化学反応は、菌株促進アルキン-ニトロン環付加(SPANC)を含む。共有結合は、オクタヒドロシクロオクタ-イソオキサゾリルを含むことができる。シクロオクチニルは、ジベンジルシクロオクチン(DBCO)又はその誘導体とすることができる。いくつかの実施形態では、クリック化学反応は生体適合性である。
相互作用116cで第2の反応において第2の核酸120sが第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1及び/又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2と接触する第2の温度は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、第2の温度は、-90℃、-89℃、-88℃、-87℃、-86℃、-85℃、-84℃、-83℃、-82℃、-81℃、-80℃、-79℃、-78℃、-77℃、-76℃、-75℃、-74℃、-73℃、-72℃、-71℃、-70℃、-69℃、-68℃、-67℃、-66℃、-65℃、-64℃、-63℃、-62℃、-61℃、-60℃、-59℃、-58℃、-57℃、-56℃、-55℃、-54℃、-53℃、-52℃、-51℃、-50℃、-49℃、-48℃、-47℃、-46℃、-45℃、-44℃、-43℃、-42℃、-41℃、-40℃、-39℃、-38℃、-37℃、-36℃、-35℃、-34℃、-33℃、-32℃、-31℃、-30℃、-29℃、-28℃、-27℃、-26℃、-25℃、-24℃、-23℃、-22℃、-21℃、-20℃、-19℃、-18℃、-17℃、-16℃、-15℃、-14℃、-13℃、-12℃、-11℃、-10℃、-9℃、-8℃、-7℃、-6℃、-5℃、-4℃、-3℃、-2℃、-1℃、0℃、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、80℃、81℃、82℃、83℃、84℃、85℃、86℃、87℃、88℃、89℃、90℃、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態では、第2の温度は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、-90℃、-89℃、-88℃、-87℃、-86℃、-85℃、-84℃、-83℃、-82℃、-81℃、-80℃、-79℃、-78℃、-77℃、-76℃、-75℃、-74℃、-73℃、-72℃、-71℃、-70℃、-69℃、-68℃、-67℃、-66℃、-65℃、-64℃、-63℃、-62℃、-61℃、-60℃、-59℃、-58℃、-57℃、-56℃、-55℃、-54℃、-53℃、-52℃、-51℃、-50℃、-49℃、-48℃、-47℃、-46℃、-45℃、-44℃、-43℃、-42℃、-41℃、-40℃、-39℃、-38℃、-37℃、-36℃、-35℃、-34℃、-33℃、-32℃、-31℃、-30℃、-29℃、-28℃、-27℃、-26℃、-25℃、-24℃、-23℃、-22℃、-21℃、-20℃、-19℃、-18℃、-17℃、-16℃、-15℃、-14℃、-13℃、-12℃、-11℃、-10℃、-9℃、-8℃、-7℃、-6℃、-5℃、-4℃、-3℃、-2℃、-1℃、0℃、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、80℃、81℃、82℃、83℃、84℃、85℃、86℃、87℃、88℃、89℃、又は90℃である。例えば、第2の温度は、約20℃~約65℃である。例えば、第2の温度は、0℃未満とすることができる。例えば、第2の温度は、約-4℃~約-20℃であり得る。
相互作用116cで第2の反応において第2の核酸120sが第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1及び/又は第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2と接触する第2の反応時間は、異なる実施形態では異なり得る。例えば、第2の反応時間は、少なくとも10分である(分)。いくつかの実施形態において、第2の反応時間(又は本開示の任意の反応時間)は、1秒、2秒、3秒、4秒、5秒、6秒、7秒、8秒、9秒、10秒、11秒、12秒、13秒、14秒、15秒、16秒、17秒、18秒、19秒、20秒、21秒、22秒、23秒、24秒、25秒、26秒、27秒、28秒、29秒、30秒、31秒、32秒、33秒、34秒、35秒、36秒、37秒、38秒、39秒、40秒、41秒、42秒、43秒、44秒、45秒、46秒、47秒、48秒、49秒、50秒、51秒、52秒、53秒、54秒、55秒、56秒、57秒、58秒、59秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、21分、22分、23分、24分、25分、26分、27分、28分、29分、30分、31分、32分、33分、34分、35分、36分、37分、38分、39分、40分、41分、42分、43分、44分、45分、46分、47分、48分、49分、50分、51分、52分、53分、54分、55分、56分、57分、58分、59分、60分、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間、24時間、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施形態において、第2の反応時間(又は本開示の任意の反応時間)は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1秒、2秒、3秒、4秒、5秒、6秒、7秒、8秒、9秒、10秒、11秒、12秒、13秒、14秒、15秒、16秒、17秒、18秒、19秒、20秒、21秒、22秒、23秒、24秒、25秒、26秒、27秒、28秒、29秒、30秒、31秒、32秒、33秒、34秒、35秒、36秒、37秒、38秒、39秒、40秒、41秒、42秒、43秒、44秒、45秒、46秒、47秒、48秒、49秒、50秒、51秒、52秒、53秒、54秒、55秒、56秒、57秒、58秒、59秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、21分、22分、23分、24分、25分、26分、27分、28分、29分、30分、31分、32分、33分、34分、35分、36分、37分、38分、39分、40分、41分、42分、43分、44分、45分、46分、47分、48分、49分、50分、51分、52分、53分、54分、55分、56分、57分、58分、59分、60分、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間、24時間、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲である。
図1を参照すると、方法は、第1のアダプタ配列124as1、又はその逆相補体、及び第2のアダプタ配列124as2、又はその逆相補体を含む核酸鋳型128を提供することを含むことができる。方法は、第3の核酸120cを核酸鋳型128と接触させて、作用116cで第3の核酸120c上の鋳型捕捉部位104tcsにハイブリダイズする核酸鋳型128を用いて第3の核酸120cを生成することを含むことができる。この方法は、作用116dで、核酸鋳型128とハイブリダイズした第3の核酸120cに対して増幅(例えば、ブリッジ増幅又は排除増幅)を実施して、核酸鋳型128の配列又はその逆相補体を含むように伸長された1つ又は複数の第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1及び1つ又は複数の第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2に付着した第3の核酸120cを含む第4の核酸120n(本明細書ではナノ粒子と呼ばれる)を生成することを含むことができる。方法は、第4の核酸120nを使用して核酸鋳型128の配列を決定することを含むことができる。
ナノ粒子120n(又は第2の核酸120s、例えば足場、又は第3の核酸120c、例えば担体)の寸法(例えば、直径)は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施態様では、ナノ粒子(又は第2の核酸、又は第3の核酸)の寸法は、0.4nm、0.5nm、0.6nm、0.7nm、0.8nm、0.9nm、1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、6nm、7nm、8nm、9nm、10nm、20nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1000nm、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い。いくつかの実施態様では、ナノ粒子(又は第2の核酸、又は第3の核酸)の寸法は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、0.4nm、0.5nm、0.6nm、0.7nm、0.8nm、0.9nm、1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、6nm、7nm、8nm、9nm、10nm、20nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、200nm、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、又は1000nmである。十分な空間的寸法を有するナノ粒子は、立体的衝突又は障害によって、他のナノ粒子が同じウェルを占有することを排除することによって、基材上の単一ウェル(例えば、フローセル)を占有することができ、したがって、合成による配列決定において単クローン性又は単クローン性に近いものをもたらす。
ポリマー
いくつかの実施形態では、ssDNA足場120sを第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1と接触させることは、ssDNA足場を第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1及び第1のポリマーを含む第1のアダプタと接触させることを含む。ssDNA足場120sを第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2と接触させることは、ssDNA足場を第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2及び第2のポリマーを含む第2のアダプタと接触させることを含むことができる。第1のアダプタは、共有結合した、第1のアダプタオリゴヌクレオチド124ao1及び第1のポリマーを含むことができる。第2のアダプタは、共有結合した、第2のアダプタオリゴヌクレオチド124ao2及び第2のポリマーを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することは、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1及び第1のポリマーを含む第1のアクセサリーを提供することを含む。第2の核酸120sを第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1と接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸120sを第1のアクセサリーと接触させて、第1のアクセサリーの1つ又は複数に付着した第2の核酸120sを含む第3の核酸120cを生成することを含むことができる。第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2を提供することは、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2及び第2のポリマーを含む第2のアクセサリーを提供することを含むことができる。第2の核酸120sを第2のアクセサリーと接触させることは、第2の反応において第2の温度で第2の反応時間、第2の核酸120s及び第2のアクセサリーを接触させて、第2のアクセサリーの1つ又は複数に付着した第2の核酸120sを含む第3の核酸120cを生成することを含むことができる。第1のアクセサリーは、共有結合した、第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1及び第1のポリマーを含むことができる。第2のアクセサリーは、共有結合した、第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao2及び第2のポリマーを含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1の核酸(例えば、一本鎖DNA鎖104)、第2の核酸(例えば、足場120s)、第3の核酸(例えば、担体120c)、及び/又は第4の核酸(例えば、ナノ粒子120n)は、第3のポリマーを含む。第1の核酸、第2の核酸、第3の核酸及び/又は第4の核酸は各々、1つ又は複数の第3のポリマーを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の核酸、第2の核酸、第3の核酸及び/又は第4の核酸はそれぞれ、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い、第3のポリマーを含む。いくつかの実施形態では、第1の核酸、第2の核酸、第3の核酸及び/又は第4の核酸はそれぞれ、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、300000、400000、500000、600000、700000、800000、900000、1000000の第3のポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、ポリマー(例えば、第1のアダプタ又は第1のアクセサリーの第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1に共有結合した第1のポリマー、あるいは第2のアダプタ若しくは第2のアクセサリーの第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド124ao1に共有結合した第2のポリマー、あるいは第1の核酸、第2の核酸、第3の核酸、及び/又は第4の核酸の第3のポリマー)は、1つの繰返し単位を有するホモポリマーとすることができる。例えば、ポリマーは、別の例としてポリスチレンを含むことができ、ポリマーは、ポリ(ジメチルシロキサン)を含むことができる。例えば、ポリマーは、ポリエチレンテレフタレートを含むことができる。別の例として、ポリマーは、ポリエチレングリコール(PEG)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ポリマーは、2つ以上の異なる繰り返し単位(2、3、4、5、6、7、8、9、10以上の異なる繰り返し単位等)を有するヘテロポリマー(コポリマーとしても知られている)とすることができる。いくつかの実施形態では、ポリマーの繰返し単位は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲であるか、あるいはそれらに近い繰返し単位の数、nを有することができる。
ある例では、使用されるポリマーとしては、PAZAMとしても知られているポリ(N-(5-アジドアセトアミジルペンチル)アクリルアミド-コ-アクリルアミド)、
Figure 2023526062000001
等の例を挙げることができ、式中、nは、1~20,000の範囲の整数であり、mは、1~100,000の範囲の整数である。
いくつかの例では、アクリルアミドモノマーは、アジドアセトアミドペンチルアクリルアミドモノマー
Figure 2023526062000002
を含んでいてもよい。いくつかの例では、アクリルアミドモノマーは、N-イソプロピルアクリルアミド
Figure 2023526062000003
を含んでもよい。
「ヘテロポリマー」は、少なくとも2つの異なる繰り返しサブユニット(モノマー)の大分子である。「アクリルアミドモノマー」は、構造
Figure 2023526062000004
又はその置換された類似体(例えば、メタクリルアミド又はN-イソプロピルアクリルアミド)を有するモノマーである。アクリルアミド基及びアジド基を含むモノマーの例は、上に示すアジドアセトアミドペンチルアクリルアミドである。「アルキル」は、完全に飽和している(すなわち、二重結合も三重結合も含有しない)直鎖又は分岐炭化水素鎖を指す。例示的なアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、及び三級ブチルが挙げられる。例として、表記「C1~4アルキル」は、アルキル鎖中に1~4個の炭素原子が存在すること、すなわち、アルキル鎖が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、及びt-ブチルからなる群から選択されることを示す。
例では、ポリマーはヘテロポリマーであってもよく、ヘテロポリマーは、
Figure 2023526062000005
又はその置換された類似体等のアクリルアミドモノマーを含んでもよい(「置換された」とは、指定の基における1つ又は複数の水素原子の別の原子又は基による置換を指す)。例では、ポリマーはヘテロポリマーであり、アジド含有アクリルアミドモノマーを更に含んでいてもよい。いくつかの態様では、ヘテロポリマーは、
Figure 2023526062000006
及び任意に
Figure 2023526062000007
を含み、式中、各Rは、独立して、H又はC1~4アルキルである。
いくつかの態様では、ヘテロポリマーは、以下の構造を含むことができ、
Figure 2023526062000008
式中、xは、1~20,000の範囲の整数であり、yは、1~100,000の範囲の整数であるか、又は
Figure 2023526062000009
であり、式中、yは1~20,000の範囲の整数であり、x及びzは整数であり、x及びzの合計は、1~100,000の範囲内であり得、各Rは、独立して、H又はC1~4アルキルであり、x:yの比は、それぞれ、約10:90~約1:99であり得るか、又は約5:95であり得、あるいは(x:y):zは、約85:15~約95:5であり得るか、又は約90:10であり得(式中、x:(y:z)は、約1:(99)~約10:(90)、又は約5:(95))であり得る。これらの例では、「約」は、あるものの相対量が、列挙された比で記載された量と最大5%異なっていてもよいことを意味する。
核酸産物
本明細書に開示されるのは、本開示の核酸を修飾する任意の方法によって得られる第2の核酸(例えば、足場120s)の実施形態を含む。本明細書に開示されるのは、本開示の核酸を修飾する任意の方法によって得られる第3の核酸(例えば、担体120c)の実施形態を含む。本明細書に開示されるのは、本開示の核酸を修飾する任意の方法によって得られる第4の核酸(例えば、ナノ粒子120n)の実施形態を含む。
組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ
配列
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号1と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも90%同一であり得るアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも95%同一であり得るアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号11と少なくとも95%同一であり得るアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号12と少なくとも80%同一であり得るアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、ウシ若しくはBos taurus TdT(例えば、配列番号12)と、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%あるいはそれらに近い同一性であるアミノ酸配列、又はそれらの断片(例えば、配列番号12)を含む。いくつかの実施形態では、組換えTdTは、ウシ若しくはBos taurus TdT(例えば、配列番号12)と、少なくとも、少なくとも約、多くとも、若しくは多くとも約、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲同一であるアミノ酸配列、又はその断片(例えば、配列番号12)を含む。例えば、組換えTdTは、配列番号1と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも90%同一であり得るアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、配列番号1と少なくとも95%同一であり得るアミノ酸配列を含む。
いくつかの態様では、組換えTdTは、ウシ又はBos taurus TdTの断片に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列、例えばBos taurus TdTのアミノ酸139~520(例えば、配列番号1)を含む。図2は、Bos taurus TdTのアミノ酸139~520の配列を示す。例えば、組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)は、配列番号1と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を含むことができる。いくつかの実施形態では、組換えTdTは、ウシ若しくはBos taurus TdTのバリアント、又はウシ若しくはBos taurus TdT断片(例えば、配列番号11)のバリアントと配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。例えば、組換えTdTは、配列番号11と少なくとも95%同一であり得るアミノ酸配列を含むことができる。
置換変異
組換えTdTは、Bos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の1つ又は複数の位置に1つ又は複数のアミノ酸置換変異(例えば、配列番号12)を含むことができる。各アミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン又はバリンへのアミノ酸置換変異とすることができる。
各アミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸、親水性アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への置換変異とすることができる。非極性アミノ酸は、例えば、アラニン、システイン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、トリプトファン、又はバリンとすることができる。極性アミノ酸は、例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、又はチロシンとすることができる。極性アミノ酸は、例えば、酸性極性アミノ酸、塩基性極性アミノ酸、又は非酸性非塩基性極性アミノ酸とすることができる。塩基性極性アミノ酸又は正電荷アミノ酸は、例えば、アルギニン、ヒスチジン、又はリジンとすることができる。酸性アミノ酸又は負電荷アミノ酸は、例えば、アスパラギン酸又はグルタミン酸とすることができる。非酸性非塩基性アミノ酸は、例えば、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、又はチロシンとすることができる。疎水性アミノ酸は、例えば、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、チロシン、又はバリンとすることができる。芳香族アミノ酸は、例えば、ヒスチジン、フェニルアラニン、トリプトファン、又はチロシンとすることができる。脂肪族(非芳香族)アミノ酸は、例えば、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、又はバリンとすることができる。小アミノ酸は、例えば、アラニン、グリシン、プロリン、又はセリンとすることができる。親水性アミノ酸は、例えば、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、ヒスチジン、リジン、セリン、又はトレオニンとすることができる。分岐鎖アミノ酸は、例えば、イソロイシン、ロイシン、バリンとすることができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異への変異を含む。Glu191と機能的に同等の位置でのアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu191Ala、Glu191Arg、Glu191Asn、Glu191Asp、Glu191Cys、Glu191Gln、Glu191Gly、Glu191His、Glu191Ile、Glu191Leu、Glu191Lys、Glu191Met、Glu191Phe、Glu191Pro、Glu191Ser、Glu191Thr、Glu191Trp、Glu191Tyr、又はGlu191Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu191Ala、Glu191Gly、Glu191Ile、Glu191Leu、Glu191Met、又はGlu191Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu191Valとすることができる。組換えTdTは、配列番号2に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アスパラギン、グルタミン、セリン又はトレオニンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys193Ala、Lys193Arg、Lys193Asn、Lys193Asp、Lys193Cys、Lys193Gln、Lys193Glu、Lys193Gly、Lys193His、Lys193Ile、Lys193Leu、Lys193Met、Lys193Phe、Lys193Pro、Lys193Ser、Lys193Thr、Lys193Trp、Lys193Tyr、or Lys193Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys193Asn、Lys193Gln、Lys193Ser、又はLys193Thrとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys193Asnとすることができる。組換えTdTは、配列番号3に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu194Ala、Glu194Arg、Glu194Asn、Glu194Asp、Glu194Cys、Glu194Gln、Glu194Gly、Glu194His、Glu194Ile、Glu194Leu、Glu194Lys、Glu194Met、Glu194Phe、Glu194Pro、Glu194Ser、Glu194Thr、Glu194Trp、Glu194Tyr、又はGlu194Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu194Ala、Glu194Gly、Glu194Ile、Glu194Leu、Glu194Met、又はGlu194Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu194Glyとすることができる。組換えTdTは、配列番号4に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸又は芳香族アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アスパラギン、グルタミン、フェニルアラニン、セリン、トレオニン、トリプトファン又はチロシンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Asp242Ala、Asp242Arg、Asp242Asn、Asp242Cys、Asp242Gln、Asp242Glu、Asp242Gly、Asp242His、Asp242Ile、Asp242Leu、Asp242Lys、Asp242Met、Asp242Phe、Asp242Pro、Asp242Ser、Asp242Thr、Asp242Trp、Asp242Tyr、又はAsp242Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Asp242Asn、Asp242Gln、Asp242Phe、Asp242Ser、Asp242Thr、Asp242Trp、又はAsp242Tyrとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Asp242Tyrとすることができる。組換えTdTは、配列番号5に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、負電荷アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アスパラギン酸又はグルタミン酸へのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys287Ala、Lys287Arg、Lys287Asn、Lys287Asp、Lys287Cys、Lys287Gln、Lys287Glu、Lys287Gly、Lys287His、Lys287Ile、Lys287Leu、Lys287Met、Lys287Phe、Lys287Pro、Lys287Ser、Lys287Thr、Lys287Trp、Lys287Tyr、又はLys287Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys287Asp又はLys287Gluとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Lys287Gluとすることができる。組換えTdTは、配列番号6に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Phe296Ala、Phe296Arg、Phe296Asn、Phe296Asp、Phe296Cys、Phe296Gln、Phe296Glu、Phe296Gly、Phe296His、Phe296Ile、Phe296Leu、Phe296Lys、Phe296Met、Phe296Pro、Phe296Ser、Phe296Thr、Phe296Trp、Phe296Tyr、又はPhe296Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Phe296Ala、Phe296Gly、Phe296Ile、Phe296Leu、Phe296Met、又はPhe296Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Phe296Leuとすることができる。組換えTdTは、配列番号7に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アルギニン、アルギニン、ヒスチジン、又はリジンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Met299Ala、Met299Arg、Met299Asn、Met299Asp、Met299Cys、Met299Gln、Met299Glu、Met299Gly、Met299His、Met299Ile、Met299Leu、Met299Lys、Met299Phe、Met299Pro、Met299Ser、Met299Thr、Met299Trp、Met299Tyr、又はMet299Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Met299Arg、Met299His、又はMet299Lysとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Met299Lysとすることができる。組換えTdTは、配列番号8に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トリプトファン、チロシン、又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アスパラギン、シスチン、グルタミン、プロリン、又はセリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Thr342Ala、Thr342Arg、Thr342Asn、Thr342Asp、Thr342Cys、Thr342Gln、Thr342Glu、Thr342Gly、Thr342His、Thr342Ile、Thr342Leu、Thr342Lys、Thr342Met、Thr342Phe、Thr342Pro、Thr342Ser、Thr342Trp、Thr342Tyr、又はThr342Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Thr342Asn、Thr342Cys、Thr342Gln、Thr342Pro、又はThr342Serとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Thr342Serとすることができる。組換えTdTは、配列番号9に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、極性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は親水性アミノ酸への変異を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、又はバリンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、アスパラギン、シスチン、グルタミン、プロリン、セリン、又はトレオニンへのアミノ酸置換変異であり得る。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、His421Ala、His421Arg、His421Asn、His421Asp、His421Cys、His421Gln、His421Glu、His421Gly、His421Ile、His421Leu、His421Lys、His421Met、His421Phe、His421Pro、His421Ser、His421Thr、His421Trp、His421Tyr、又はHis421Valとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、His421Asn、His421Cys、His421Gln、His421Pro、His421Ser、又はHis421Thrとすることができる。配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、His421Proとすることができる。組換えTdTは、配列番号10に対する配列同一性閾値を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の2つ以上の位置に2つ以上のアミノ酸置換変異を含む。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の3つ以上の位置に3つ以上のアミノ酸置換変異を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の4つ以上の位置に4つ以上のアミノ酸置換変異を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の5つ以上の位置に5つ以上のアミノ酸置換変異を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の6つ以上の位置に6つ以上のアミノ酸置換変異を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の7つ以上の位置に7つ以上のアミノ酸置換変異を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つ以上の位置に8つ以上のアミノ酸置換変異を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、及びHis421と機能的に同等の位置に8つのアミノ酸置換変異を含むことができる。組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の位置に9つのアミノ酸置換変異を含むことができる。
いくつかの実施形態では、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の2つ以上の位置における2つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの2つ以上を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の3つ以上の位置における3つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの3つ以上を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の4つ以上の位置における4つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの4つ以上を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の5つ以上の位置における5つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの5つ以上を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の6つ以上の位置における6つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの6つ以上を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の7つ以上の位置における7つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの7つ以上を含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つ以上の位置における8つ以上のアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proを含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、及びHis421と機能的に同等の位置における8つのアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、及びHis421Proを含むことができる。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の9つの位置における9つのアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proを含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのLys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つの位置に8つのアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのLys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つの位置における8つのアミノ酸置換変異は、それぞれLys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proとすることができる。いくつかの実施形態では、組換えTdTは、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の位置に9つのアミノ酸置換変異を含む。配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の位置における9つのアミノ酸置換変異は、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proとすることができる。
熱安定性
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、47℃以上の温度で安定である。組換えTdTは、50℃以上の温度で安定であり得る。組換えTdTは、55℃以上の温度で安定であり得る。組換えTdTは、58℃以上の温度で安定であり得る。
組換えTdTは熱的に安定であり得る。組換えTdTは、異なる実施形態では異なる温度で安定であり得る。いくつかの実施形態では、組換えTdTは、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、80℃、81℃、82℃、83℃、84℃、85℃、86℃、87℃、88℃、89℃、90℃、又はこれに近い温度、あるいはこれらより高い温度で安定であり得る。例えば、組換えTdTは、47℃以上の温度で安定であり得る。組換えTdTは、50℃以上の温度で安定であり得る。組換えTdTは、55℃以上の温度で安定であり得る。組換えTdTは、58℃以上の温度で安定であり得る。組換えTdTは、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、80℃、81℃、82℃、83℃、84℃、85℃、86℃、87℃、88℃、89℃、90℃、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲の温度で安定であり得る。
活性
いくつかの実施形態では、組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性は、同じ試験温度における配列番号12のBos taurus TdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性の少なくとも80%、85%、90%、95%、100%、105%、110%、115%、又は120%である。試験温度は、37℃、47℃、50℃、55℃、又は58℃とすることができる。
組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性は、ウシ若しくはBos taurus TdT又はその断片よりも高くても低くてもよい。いくつかの実施形態では、組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性は、同じ試験温度における、配列番号12のBos taurus TdT、又は配列番号14の組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性の、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、101%、102%、103%、104%、105%、106%、107%、108%、109%、110%、111%、112%、113%、114%、115%、116%、117%、118%、119%、120%、121%、122%、123%、124%、125%、126%、127%、128%、129%、130%、131%、132%、133%、134%、135%、136%、137%、138%、139%、140%、141%、142%、143%、144%、145%、146%、147%、148%、149%、150%、151%、152%、153%、154%、155%、156%、157%、158%、159%、160%、161%、162%、163%、164%、165%、166%、167%、168%、169%、170%、171%、172%、173%、174%、175%、176%、177%、178%、179%、180%、181%、182%、183%、184%、185%、186%、187%、188%、189%、190%、191%、192%、193%、194%、195%、196%、197%、198%、199%、200%、又はそれらに近いか、あるいはそれらを超える。いくつかの実施形態では、組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性は、同じ試験温度における、配列番号12のBos taurus TdT、又は配列番号14の組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性の、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、101%、102%、103%、104%、105%、106%、107%、108%、109%、110%、111%、112%、113%、114%、115%、116%、117%、118%、119%、120%、121%、122%、123%、124%、125%、126%、127%、128%、129%、130%、131%、132%、133%、134%、135%、136%、137%、138%、139%、140%、141%、142%、143%、144%、145%、146%、147%、148%、149%、150%、151%、152%、153%、154%、155%、156%、157%、158%、159%、160%、161%、162%、163%、164%、165%、166%、167%、168%、169%、170%、171%、172%、173%、174%、175%、176%、177%、178%、179%、180%、181%、182%、183%、184%、185%、186%、187%、188%、189%、190%、191%、192%、193%、194%、195%、196%、197%、198%、199%、200%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲である。例えば、組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性は、同じ試験温度における、配列番号12のBos taurus TdT、又は配列番号14の組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性の、80%、85%、90%、95%、100%、105%、110%、115%、又は120%であり得るか、又は少なくともそれらであり得る。
試験温度は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、試験温度は、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、80℃、81℃、82℃、83℃、84℃、85℃、86℃、87℃、88℃、89℃、90℃、又はこれに近い温度、あるいはこれらより高い温度である。例えば、試験温度は、37℃、47℃、50℃、55℃、又は58℃とすることができる。いくつかの実施形態では、試験温度は、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、80℃、81℃、82℃、83℃、84℃、85℃、86℃、87℃、88℃、89℃、90℃、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲である。
追加の構成要素
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、小さなユビキチン様修飾剤子(small ubiquitin-like modifier:SUMO)断片を含む。SUMO断片は、配列番号13と少なくとも80%同一であり得るアミノ酸配列を含む。組換えTdTは、組換えTdTのN末端にSUMO断片を含むことができる。組換えTdTは、配列番号14と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、配列番号15と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、組換えTdTのC末端にSUMO断片を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、His-タグ又はグルタチオンS-トランスフェラーゼ等の精製用タグを含む。精製用のタグは、組換えTdTのN末端に、組換えTdTのC末端に、又は組換えTdTの内部にあり得る。組換えTdTは、精製のためのタグと別の構成要素(例えば、Bos taurus TdT断片)又は組換えTdTの残りとの間にプロテアーゼ切断配列、例えばLeuValProArg/GlySer(トロンビン切断部位)又はLeuGluValLeuPheGln/GlyPro(PreScissionプロテアーゼ切断部位)を含むことができる。
いくつかの実施形態では、組換えTdTは、小さなユビキチン様修飾剤(SUMO)タンパク質、又はその断片を含む。組換えTdTにおけるSUMOタンパク質又はその断片の配列は、異なる実施形態において異なり得る。いくつかの実施形態では、組換えTdT中のSUMOタンパク質又はその断片は、SUMOタンパク質(例えば、酵母におけるmif two3のサプレッサー、SMT3)と、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%、又はそれに近い同一性であるアミノ酸配列、あるいはその断片(例えば、配列番号13のアミノ配列を含むSUMO断片)を含む。例えば、組換えTdT中のSUMO断片は、配列番号13と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含むことができる。いくつかの実施形態では、組換えTdT中のSUMOタンパク質又はその断片は、SUMOタンパク質(例えば、酵母におけるmif two3のサプレッサー、SMT3)と、少なくとも、少なくとも約、多くとも、又は多くとも約、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%同一であるアミノ酸配列、あるいはその断片(例えば、配列番号13のアミノ酸配列を含むSUMO断片)を含む。
組換えTdTにおけるSUMO断片の位置は、異なる実施形態において異なり得る。いくつかの実施形態において、組換えTdTは、組換えTdTのN末端にSUMO断片を含む。いくつかの実施形態において、組換えTdTは、組換えTdTのC末端にSUMO断片を含む。
組換えTdTは、SUMO断片を含む組換えTdT(例えば、配列番号14又は配列番号15のアミノ酸配列を含むSUMO断片を有する組換えTdT)に対する配列同一性又はほぼ配列同一性閾値を有するアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、SUMO断片(例えば、配列番号14、又は配列番号15)を含む組換えTdTに対する配列同一性閾値を上回る、およそ上回る、下回る、およそ下回る配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。組換えTdTは、SUMO断片(例えば、配列番号14、又は配列番号15)を含む組換えTdTに対する、配列同一性閾値(少なくとも、少なくとも約、多くとも、多くとも約で)の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むことができる。配列同一性閾値は、異なる実施形態では異なり得る。いくつかの実施形態では、配列同一性閾値は、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、又はこれらの値のいずれか2つの間の数若しくは範囲である。例えば、組換えTdTは、配列番号14と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を含むことができる。別の例として、組換えTdTは、配列番号15と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を含むことができる。
配列決定
ライブラリ調製
ポリヌクレオチドを含むライブラリは、オリゴヌクレオチドアダプタを標的ポリヌクレオチドに付着させるために任意の好適な方法で調製され得る。本明細書で使用される場合、「ライブラリ」は、所与の供給源又は試料からのポリヌクレオチドの集団である。ライブラリは、複数の標的ポリヌクレオチドを含む。本明細書で使用される場合、「標的ポリヌクレオチド」は、配列決定に望ましいポリヌクレオチドである。標的核酸は、本質的に既知又は未知の配列の任意の核酸であってもよい。それは、例えば、ゲノムDNA又はcDNAの断片であり得る。配列決定は、ターゲットポリヌクレオチドの全体又は一部の配列の決定をもたらし得る。標的ポリヌクレオチドは、ランダムに断片化された一次ポリヌクレオチド試料に由来し得る。標的ポリヌクレオチドは、各標的断片の末端にユニバーサルプライマー配列を配置することによって増幅に好適な鋳型に処理され得る。標的ポリヌクレオチドはまた、cDNAへの逆転写によって一次RNAサンプルから得ることができる。
本明細書で使用される場合、「ポリヌクレオチド」及び「オリゴヌクレオチド」という用語は、互換的に使用され得、典型的にはホスホジエステル結合を通して互いに共有結合した2つ以上のヌクレオチドモノマーを含む分子を指す。ポリヌクレオチドは、典型的には、オリゴヌクレオチドよりも多くのヌクレオチドを含有する。限定ではなく例示の目的で、ポリヌクレオチドは、15、20、30、40、50、100、200、300、400、500、又はそれを超えるヌクレオチドを含有すると考えられ得るが、オリゴヌクレオチドは、100、50、20、15以下のヌクレオチドを含有すると考えられ得る。
ポリヌクレオチド及びオリゴヌクレオチドは、デオキシリボ核酸(DNA)又はリボ核酸(RNA)を含むことができる。これらの用語は、同等物として、ヌクレオチド類似体から作製されたDNA又はRNAのいずれかの類似体を含み、一本鎖(センス又はアンチセンス等)及び二本鎖ポリヌクレオチドに適用可能であることを理解されるべきである。本明細書で使用するこの用語はまた、例えば逆転写酵素の作用によって、RNAテンプレートから産生される相補的又はコピーDNAであるcDNAも包含する。
一次ポリヌクレオチド分子は、二本鎖DNA(dsDNA)形態(例えば、ゲノムDNA断片、PCR及び増幅産物等)に由来し得るか、又はDNA若しくはRNAとして一本鎖形態で発生し、dsDNA形態に変換され得る。例として、当技術分野で周知の標準的な技術を使用して、mRNA分子を二本鎖cDNAにコピーすることができる。一次ポリヌクレオチドの正確な配列は、一般に、本明細書で提示される開示に対して重要ではなく、既知であっても未知であってもよい。
いくつかの実施形態では、一次標的ポリヌクレオチドは、RNA分子である。そのような実施形態の一態様では、特定の試料から単離されたRNAは、当該技術分野で既知の技術を使用して、最初に二本鎖DNAに変換される。次いで、二本鎖DNAは、ライブラリ特異的タグでタグ付けされたインデックスとすることができる。ライブラリ特異的インデックスタグを含むそのような二本鎖DNAの異なる調製物は、異なる供給源又は試料から単離されたRNAから並列に生成され得る。続いて、異なるライブラリ特異的インデックスタグを含む二本鎖DNAの異なる調製物を混合し、共に配列決定し、ライブラリ特異的インデックスタグ配列の存在によってそれが単離され/由来するライブラリに関して決定された各配列決定された断片の同一性を配列決定し得る。
いくつかの実施形態では、一次標的ポリヌクレオチドは、DNA分子である。例えば、一次ポリヌクレオチドは、生物の遺伝的補体全体を表し得、イントロン及びエクソン配列(コード配列)の両方、並びにプロモーター及びエンハンサー配列等の非コード調節配列を含む、ヒトDNA分子等のゲノムDNA分子である。例えば、特定の染色体又はその一部等の、ポリヌクレオチド配列又はゲノムDNAの特定のサブセットも使用され得ることが想定され得る。多くの実施形態では、一次ポリヌクレオチドの配列は、既知ではない。DNA標的ポリヌクレオチドは、ランダム断片化プロセス等の断片化プロセスの前又は後、及びアダプタオリゴヌクレオチドのライゲーションの前、最中、又はその後のいずれかに、化学的又は酵素的に処理され得る。
好ましくは、一次標的ポリヌクレオチドは、配列決定に好適な適切な長さに断片化される。標的ポリヌクレオチドは、任意の好適な様式で断片化され得る。好ましくは、標的ポリヌクレオチドは、ランダムに断片化される。ランダム断片化とは、例えば、酵素的、化学的、又は機械的手段による、非規則的な様式でのポリヌクレオチドの断片化を指す。そのような断片化方法は、当該技術分野で既知であり、標準的な方法を利用する(Sambrook and Russell,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,third edition)。明確にするために、このようなより小さい断片の特異的PCR増幅によってより大きいポリヌクレオチド片のより小さい断片を生成することは、より大きいポリヌクレオチド片が無傷のままであるため(すなわち、PCR増幅によって断片化されていない)、より大きいポリヌクレオチド片を断片化することと等価ではない。更に、ランダム断片化は、切断を含む及び/又は切断を取り囲むヌクレオチドの配列同一性又は位置に関係なく断片を生成するように設計される。
いくつかの実施形態では、ランダム断片化は、約50塩基対の長さ~約1500塩基対の長さ、例えば50~700塩基対の長さ又は50~500塩基対の長さの断片を生成するための、噴霧又は超音波処理等の機械的手段によるものである。
機械的手段(例えば、噴霧、超音波処理、及びハイドロシェア)によるポリヌクレオチド分子の断片化は、平滑及び3’-及び5’-オーバーハング末端の不均一な混合物を有する断片をもたらし得る。断片末端は、例えば、クローニングベクターの平滑部位に挿入するのに最適な末端を生成するために、当該技術分野で知られている方法又はキット(Lucigen DNA terminator End Repair Kit等)を使用して修復され得る。特定の実施形態では、核酸集団の断片末端は、平滑末端である。断片末端は、平滑末端であってもよく、リン酸化されてもよい。リン酸部分は、酵素処理によって、例えば、ポリヌクレオチドキナーゼを使用して導入することができる。
いくつかの実施形態では、標的ポリヌクレオチド配列は、例えば、単一のデオキシヌクレオチド、例えばデオキシアデノシン(A)を、例えばPCR産物の3’末端に付加する非鋳型依存性末端トランスフェラーゼ活性を有するTaqポリメラーゼ又はKlenowエキソマイナスポリメラーゼ等のある種のDNAポリメラーゼの活性によって、単一のオーバーハングヌクレオチドを用いて調製される。そのような酵素は、標的ポリヌクレオチド二重鎖の各鎖の平滑末端3’末端に単一ヌクレオチド「A」を付加するために利用され得る。したがって、Taq又はKlenow exo minusポリメラーゼとの反応によって、標的ポリヌクレオチド二重鎖の各末端修復二重鎖の3’末端に「A」を付加することができ、一方、アダプタポリヌクレオチド構築物は、アダプタ構築物の各二重鎖領域の3’末端に適合する「T」オーバーハングが存在するT構築物であり得る。この末端修飾はまた、標的ポリヌクレオチドの自己ライゲーションを防止し、その結果、組み合わされたライゲーションされたアダプタ-標的ポリヌクレオチドの形成に対するバイアスが存在する。
いくつかの実施形態では、断片化は、例えば、国際公開第2016/130704号に記載されているようなタグメンテーションによって達成される。そのような方法では、トランスポザーゼを使用して、二本鎖ポリヌクレオチドを断片化し、ユニバーサルプライマー配列を二本鎖ポリヌクレオチドの一方の鎖に付着させる。得られた分子はギャップ充填され、例えば、付着したユニバーサルプライマー配列に相補的な配列を有する3’末端と、アダプタの他の配列を含む5’末端とを含むプライマーを使用してPCR増幅によって伸長され得る。
アダプタは、任意の他の好適な様式で標的ポリヌクレオチドに付着し得る。いくつかの実施形態では、アダプタは、ユニバーサルプライマー配列を有する標的ポリヌクレオチドへのアダプタの一部のライゲーションを含む、2段階プロセス等の多段階プロセスで導入される。第2の工程は、付着したユニバーサルプライマー配列に相補的な配列を有する3’末端と、アダプタの他の配列を含む5’末端とを含むプライマーを使用した、例えばPCR増幅による伸長を含む。例として、そのような伸長は、米国特許第8,053,192号に記載されているように実行され得る。得られた以前に伸長されたポリヌクレオチドの5’末端に追加の配列を提供するために、追加の伸長が実行され得る。
いくつかの実施形態では、アダプタ全体は、断片化標的ポリヌクレオチドに連結される。好ましくは、ライゲーションされたアダプタは、二本鎖標的ポリヌクレオチドに連結される二本鎖領域を含む。好ましくは、二本鎖領域は、機能を損なうことなく可能な限り短い。この文脈において、「機能」は、標準的な反応条件下で安定な二重鎖を形成する二本鎖領域の能力を指す。いくつかの実施形態では、標準反応条件は、アダプタを形成する2つの鎖が標的分子へのアダプタのライゲーション中に部分的にアニールされたままであるように、当業者に周知である酵素触媒ポリヌクレオチドライゲーション反応(例えば、酵素に適切なライゲーション緩衝液中の4℃~25℃の範囲の温度でのインキュベーション)のための反応条件を指す。ライゲーション方法は当技術分野で公知であり、標準的な方法を利用することができる(Sambrook and Russell,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,third edition)。そのような方法は、DNAリガーゼ等のリガーゼ酵素を利用して、共有結合が形成されるように、この場合にはアダプタ二重鎖オリゴヌクレオチド及び標的ポリヌクレオチド二重鎖の2つのポリヌクレオチド鎖の末端の結合をもたらすか又は触媒する。アダプタ二重鎖オリゴヌクレオチドは、標的ポリヌクレオチド3’-OHへのライゲーションを促進するために、5’-リン酸部分を含有し得る。標的ポリヌクレオチドは、剪断プロセスからの残留物又は酵素処理工程を使用して添加された5’-リン酸部分のいずれかを含有してもよく、ライゲーションに適した3’-OHを得るために末端修復され、場合によりオーバーハング塩基(1つ又は複数)によって伸長されている。この文脈において、付着は、以前に共有結合していないポリヌクレオチド鎖の共有結合を意味する。本発明の特定の態様では、そのような付着は、2つのポリヌクレオチド鎖間のホスホジエステル結合の形成によって行われるが、共有結合の他の手段(例えば、非ホスホジエステル骨格結合)を使用してもよい。アダプタの標的ポリヌクレオチドへのライゲーションは、例えば、米国特許第8,053,192号に更に詳細に記載されている。
任意の好適なアダプタは、上述のような任意の好適なプロセスを介して標的ポリヌクレオチドに付着され得る。アダプタは、ライブラリ特異的インデックスタグ配列を含む。インデックスタグ配列は、サンプルが配列決定のために固定化される前に、各ライブラリからの標的ポリヌクレオチドに付着され得る。インデックスタグは、それ自体が標的ポリヌクレオチドの一部によって形成されるのではなく、増幅のための鋳型の一部となる。インデックスタグは、テンプレート調製工程の一部として標的に添加されるヌクレオチドの合成シーケンスであり得る。したがって、ライブラリ特異的インデックスタグは、特定のライブラリの標的分子のそれぞれに付着した核酸配列タグであり、その存在は、標的分子が単離されたライブラリを示すか、又はそのライブラリを同定するために使用される。
好ましくは、インデックスタグ配列は、20ヌクレオチド以下の長さである。例えば、インデックスタグ配列は、1~10ヌクレオチド又は4~6ヌクレオチド長とすることができる。4ヌクレオチドインデックスタグは、同じアレイ上で256個のサンプルを多重化する可能性を与え、6塩基インデックスタグは、同じアレイ上で4,096個のサンプルを処理することを可能にする。
アダプタは、多重化可能性を増加させることができるように、2つ以上のインデックスタグを含み得る。
アダプタは、好ましくは、二本鎖領域と、2つの非相補的一本鎖を含む領域とを含む。アダプタの二本鎖領域は、任意の好適な数の塩基対であり得る。好ましくは、二本鎖領域は、2つの部分的に相補的なポリヌクレオチド鎖のアニーリングによって形成される、典型的には5つ以上の連続する塩基対を含む短い二本鎖領域である。アダプタのこの「二本鎖領域」とは、2本鎖がアニールされ、いずれかの特定の構造的立体配座を意味しない領域を指す。いくつかの実施形態では、二本鎖領域は、20個以下の連続する塩基対、例えば10個以下又は5個以下の連続する塩基対を含む。
二本鎖領域の安定性は、標準的なワトソン-クリック塩基対よりも強い塩基対合を示す非天然ヌクレオチドを含めることによって増加し得、したがってその長さは減少する可能性がある。好ましくは、アダプタの2つの鎖は、二本鎖領域において100%相補的である。
アダプタが標的ポリヌクレオチドに付着している場合、非相補的一本鎖領域は、配列決定されるポリヌクレオチドの5’及び3’末端を形成し得る。「非相補的一本鎖領域」という用語は、アダプタを形成する2つのポリヌクレオチド鎖の配列が、2つの鎖がPCR反応のための標準的なアニーリング条件下で互いに完全にアニーリングすることができない程度の非相補性を示すアダプタの領域を指す。
非相補的一本鎖領域は、二本鎖領域を形成する同じ2つのポリヌクレオチド鎖の異なる部分によって提供される。一本鎖部分の長さの下限は、典型的には、例えば、プライマー伸長のためのプライマーの結合、PCR及び/又は配列決定のための適切な配列を提供することによって決定される。理論的には、一般に、例えば、1つ又は複数の取り付けステップ後のアダプタ-標的構築物からの未結合アダプタの分離を容易にするために、アダプタの全長を最小にすることが有利であることを除いて、一致しない領域の長さに上限はない。したがって、アダプタの非相補的一本鎖領域は、50以下の連続ヌクレオチド長、例えば40以下、30以下、又は25以下の連続ヌクレオチド長であることが一般に好ましい。
ライブラリ特異的インデックスタグ配列は、一本鎖、二本鎖領域、又はアダプタの一本鎖及び二本鎖領域にまたがってもよい。好ましくは、インデックスタグ配列は、アダプタの一本鎖領域にある。
アダプタは、インデックスタグ配列に加えて、任意の他の好適な配列を含んでもよい。例えば、アダプタは、典型的にはアダプタの5’又は3’末端に位置するユニバーサル伸長プライマー配列及び配列決定のために得られるポリヌクレオチドを含むことができる。ユニバーサル伸長プライマー配列は、固体基質の表面に結合した相補的プライマーにハイブリダイズし得る。相補的プライマーは、ポリメラーゼ又は他の適切な酵素が、ハイブリダイズしたライブラリポリヌクレオチドを鋳型として使用して配列を伸長するためにヌクレオチドを付加することができる遊離3’末端を含み、その結果、ライブラリポリヌクレオチドのリバース鎖が固体表面にカップリングされる。そのような伸長は、配列決定実行又はクラスター増幅の一部であり得る。
いくつかの実施形態では、アダプタは、1つ又は複数のユニバーサル配列決定プライマー配列を含む。ユニバーサル配列決定プライマー配列は、配列決定プライマーに結合して、インデックスタグ配列、標的配列、又はインデックスタグ配列及び標的配列の配列決定を可能にし得る。
アダプタの正確なヌクレオチド配列は、一般に、本発明にとって重要ではなく、例えば、ユニバーサル伸長プライマー及び/又は配列決定プライマーの特定のセットのための結合部位を提供するために、所望の配列要素が最終的にアダプタ由来の鋳型のライブラリの共通配列に含まれるように、使用者によって選択され得る。
アダプタオリゴヌクレオチドは、ホスホロチオエート結合等のエキソヌクレアーゼ耐性修飾を含有し得る。
好ましくは、アダプタは、ヌクレオチドの第1のアダプタ-標的-第2アダプタを有するポリヌクレオチドを生成するために、標的ポリペプチドの両端に取り付けられる。第1及び第2のアダプタは、同じであっても異なっていてもよい。好ましくは、第1及び第2のアダプタは同じである。第1及び第2のアダプタが異なる場合、第1及び第2のアダプタのうちの少なくとも1つは、ライブラリ特異的インデックスタグ配列を含む。
「第1のアダプタ-標的-第2のアダプタ配列」又は「アダプタ-標的-アダプタ」配列は、互いに対する、及び標的に対するアダプタの配向を指し、配列が、例えばリンカー配列等の追加の配列を含まない場合があることを必ずしも意味するわけではないことが理解されるであろう。
他のライブラリも同様の方法で調製することができ、それぞれが少なくとも1つのライブラリ特異的インデックスタグ配列又は他のライブラリからのインデックスタグ配列若しくはインデックスタグ配列の組合わせとは異なるインデックスタグ配列の組合わせを含む。
本明細書で使用される場合、「付着した」又は「結合した」は、標的配列に対するアダプタの文脈において互換的に使用される。上記のように、任意の好適なプロセスを使用して、アダプタを標的ポリヌクレオチドに付着させることができる。例えば、アダプタは、リガーゼとのライゲーションを通して、アダプタの一部分のライゲーションと、アダプタの更なる部分又は残りの部分を含むプライマーを用いたPCR等の伸長によるアダプタの更なる部分又は残りの部分の付加との組合わせによって、アダプタの一部を組み込むための転移、及びアダプタの更なる部分又は残りの部分を含むプライマーを用いたPCR等の伸長によるアダプタの更なる部分又は残りの部分の付加によって等、標的に付着され得る。などに基づいて、組み込みイベントを検出することができる。好ましくは、付着アダプタオリゴヌクレオチドは、標的ポリヌクレオチドに共有結合している。
アダプタが標的ポリヌクレオチドに付着した後、結果として生じるポリヌクレオチドは、組み込まれていないアダプタの少なくとも一部を除去することによって、アダプタ標的-アダプタポリヌクレオチドへの純度を高めるためにクリーンアッププロセスに供され得る。電気泳動、サイズ排除クロマトグラフィーなどの任意の好適なクリーンアッププロセスが使用されてよい。いくつかの実施形態では、固相逆固定化(SPRI)常磁性ビーズを用いて、アダプタ標的-アダプタポリヌクレオチドを非結合アダプタから分離することができる。そのようなプロセスは、得られたアダプタ標的アダプタポリヌクレオチドの純度を高めることができるが、いくつかの未結合アダプタオリゴヌクレオチドは残存する可能性がある。
シークエンシングのための固定されたサンプルの調製
次いで、1つ又は複数の供給源からの複数のアダプタ-標的-アダプタ分子を固定化し、配列決定の前に増幅する。1つ又は複数の供給源からのアダプタ-標的-アダプタ分子を基質に付着させるための方法は、当技術分野において公知である。同様に、固定化されたアダプタ-標的-アダプタ分子を増幅するための方法には、ブリッジ増幅及び結合平衡除外増幅が含まれるが、これらに限定されない。配列決定の前に固定化及び増幅する方法は、例えば、Bignell et al(US 8,053,192),Gunderson et al.(WO2016/130704),Shen et al.(US 8,895,249),and Pipenburg et al.(US 9,309,502)に記載されている。
次いで、プールされた試料を含む試料を、配列決定の準備として固定化することができる。配列決定は、単一分子のアレイとして実施することも、配列決定の前に増幅することもできる。増幅は、1つ又は複数の固定化プライマーを使用して実施することができる。固定化されたプライマーは、平面上、又はビーズのプール上のローンであり得る。ビーズのプールは、エマルジョンの各「区画」に単一のビーズを有するエマルジョン中に単離され得る。「区画」当たり1つの鋳型のみの濃度では、単一の鋳型のみが各ビーズ上で増幅される。
本明細書で使用するとき、用語「固相増幅」は、形成時に増幅産物の全て又は一部が固体支持体上に固定化されるように、固体支持体上又は固体支持体と関連して実施される任意の核酸増幅反応を指す。具体的には、この用語は、順方向及び逆方向増幅プライマーの一方又は両方が固体支持体上に固定されていることを除いて、標準溶液相増幅に類似した反応である固相ポリメラーゼ連鎖反応(固相PCR)及び固相等温増幅を包含する。固相PCRは、一方のプライマーがビーズに固定され、もう一方が遊離溶液にあるエマルジョンや、一方のプライマーが表面に固定され、もう一方が遊離溶液にある固相ゲルマトリックスでのコロニー形成などの系を対象としている。
いくつかの実施形態では、固体支持体はパターン化された表面を含む。「パターン化された表面」は、固体支持体の露出層内又はその上における、異なる領域の配置を指す。例えば、1つ又は複数の領域は、1つ又は複数の増幅プライマーが存在する特徴であり得る。この特徴は、増幅プライマーが存在しない間質領域によって分離され得る。いくつかの実施形態では、パターンは、行及び列にある特徴のx-yフォーマットであり得る。いくつかの実施形態では、パターンは、特徴及び/又は間質領域の反復配列であり得る。いくつかの実施態様では、パターンは、特徴及び/又は間質領域のランダム配列であり得る。本明細書に記載の方法及び組成物で使用することができる例示的なパターン化された表面は、米国特許第8,778,848号、同第8,778,849号、及び同第9,079,148号、並びに米国特許出願公開第2014/0243224号、に記載されており、その各々は参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、固体支持体は、表面にウェル又は窪みのアレイを含む。これは、フォトリソグラフィ、スタンピング技術、成形技術、及びマイクロエッチング技術を含むがこれらに限定されない様々な技術を使用して、当該技術分野において一般的に知られているように製造することができる。当該技術分野において理解されるように、使用される技術は、アレイ基板の組成及び形状に依存する。
パターン付き表面内の特徴は、ガラス、シリコン、プラスチック、又はポリ(N-(5-アジドアセトアミルペンチル)アクリルアミド-co-アクリルアミド)(PAZAM、例えば、それぞれ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2013/184796号、国際公開第2016/066586号及び同第2015/002813号を参照されたい)等のパターン化された共有結合ゲルを有する他の好適な固体支持体上のウェル(例えば、マイクロウェル又はナノウェル)配列におけるウェルであってもよい。このプロセスは、配列決定のために使用されるゲルパッドを作成し、これは、多数のサイクルで配列決定動作にわたって安定であり得る。ポリマーをウェルに共有結合することは、様々な用途の間に、構造化基材の寿命全体にわたってゲルを構造化特徴部に維持するのに有用である。しかしながら、多くの実施形態では、ゲルは、ウェルに共有結合される必要はない。例えば、いくつかの条件では、構造化基質のどの部分にも共有結合されていないシランフリーのアクリルアミド(SFA、例えば、米国特許第8,563,477号を参照、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)をゲル材料として使用することができる。
特定の別の実施形態では、構造化基材は、ウェル(例えば、マイクロウェル又はナノウェル)を用いて固体支持材料をパターニングし、パターン化された支持体をゲル材料(例えば、PAZAM、SFA、又はその化学修飾された変異体)、例えばSFAのアジド化型(アジド-SFA)など)でコーティングし、ゲルコーティングされた支持体を、例えば化学研磨又は機械研磨によって研磨することによって作製することができ、それによって、ウェル内にゲルを保持するが、ウェル間の構造化基材の表面の間隙領域から実質的に全てのゲルを除去又は不活性化する。ゲル材料にプライマー核酸を付着させることができる。次いで、標的核酸(例えば、断片化されたヒトゲノム)の溶液を、個々の標的核酸がゲル材料に付着したプライマーとの相互作用を介して個々のウェルに播種するように、研磨された基質と接触させることができる。ゲル材料が存在しないか不活性であるため、ターゲット核酸は間質領域を占有しない。標的核酸の増幅は、介在領域内のゲルの不在又は非活性が、増殖する核酸コロニーの外向きの移動を防止するため、ウェルに限定されるであろう。プロセスは、好都合に製造可能であり、スケール変更可能であり、従来のマイクロ又はナノ製造方法を利用する。
本発明は、1つの増幅プライマーのみが固定される「固相」増幅法(他のプライマーは通常は遊離溶液中に存在する)を包含するが、固体支持体には、固定化された順方向及び逆方向プライマーの両方が提供されることが望ましい。実際には、増幅プロセスは増幅を維持するために過剰なプライマーを必要とするため、「複数」の同一の順方向プライマー及び/又は固体支持体上に固定化された「複数」の同一の逆方向プライマーが存在するであろう。本明細書における順方向及び逆方向プライマーへの言及は、文脈が別段の指示をしない限り、「複数の」そのようなプライマーを包含するものとして解釈されるべきである。
当業者に理解されるように、任意の所与の増幅反応は、増幅される鋳型に特異的な少なくとも1つのタイプの順方向プライマー及び少なくとも1つのタイプの逆方向プライマーを必要とする。しかしながら、特定の実施形態では、順方向及び逆方向プライマーは、同一配列の鋳型特異的部分を含んでもよく、完全に同一のヌクレオチド配列及び構造(任意の非ヌクレオチド修飾を含む)を有してもよい。換言すれば、1つのタイプのプライマーのみを用いて固相増幅を行うことができ、そのような単一プライマー法は、本発明の範囲内に包含される。他の実施形態は、同一の鋳型特異的配列を含むが、いくつかの他の構造的特徴において異なる順方向及び逆方向プライマーを使用してもよい。例えば、一方のタイプのプライマーは、他方には存在しない非ヌクレオチド修飾を含み得る。
本開示の全ての実施形態では、固相増幅用プライマーは、好ましくは、プライマーの5’末端又はその付近で固体支持体への単一点共有結合によって固定され、プライマーの鋳型特異的部分をその同族鋳型及びプライマー伸長を含まない3’ヒドロキシル基に自由にアニーリングさせる。当該技術分野において既知の任意の好適な共有結合手段をこの目的のために使用することができる。選択された付着化学的物質は、固体支持体の性質、及びそれに適用される任意の誘導体化又は官能化に依存する。プライマー自体は、付着を促進するために非ヌクレオチド化学修飾であってもよい部分を含んでもよい。特定の実施形態では、プライマーは、5’末端にホスホロチオエート又はチオホスフェートなどの硫黄含有求核剤を含んでもよい。固体に支持されたポリアクリルアミドヒドロゲルの場合、この求核剤はヒドロゲルに存在するブロモアセトアミド基に結合する。プライマー及び鋳型を固体支持体に付着させるより具体的な手段は、国際公開第05/065814号に完全に記載されるように、重合アクリルアミド及びN-(5-ブロモアセトアミドイルペンチル)アクリルアミド(BRAPA)からなるヒドロゲルへの、5’ホスホロチオエート付着を介している。
本開示の特定の実施形態は、例えば、ポリヌクレオチド等の生体分子への共有結合を可能にする反応基を含む中間材料の層又はコーティングの適用によって「機能化」された不活性基材又はマトリックス(例えば、ガラススライド、ポリマービーズ等)から構成される固体支持体を利用することができる。このような支持体の例としては、ガラスなどの不活性基質上に支持されるポリアクリルアミドヒドロゲルが挙げられるが、これに限定されない。このような実施形態では、生体分子(例えば、ポリヌクレオチド)は、中間材料(例えば、ヒドロゲル)に直接共有結合してもよいが、中間材料は、それ自体が基質又はマトリックス(例えば、ガラス基質)に非共有結合してもよい。用語「固体支持体への共有結合」は、このタイプの配置を包含するように適宜解釈されるべきである。
プールされたサンプルは、ビーズ上で増幅されてもよく、各ビーズは、順方向及び逆方向増幅プライマーを含有する。特定の実施形態では、本発明の第1の態様、第2の態様又は第3の態様に従って調製された鋳型のライブラリを使用して、固相増幅、より具体的には固相等温増幅によって、内容が、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2005/0100900号、米国特許第7,115,400号、国際公開第00/18957号及び国際公開第98/44151号に記載されているものに類似している、核酸コロニーのクラスター化アレイを調製する。用語「クラスター」及び「コロニー」は、本明細書において交換可能に使用され、複数の同一の固定化核酸鎖及び複数の同一の固定化された相補的核酸鎖から構成される、固体支持体上の別個の部位を指す。「クラスター化アレイ」という用語は、そのようなクラスター又はコロニーから形成されるアレイを指す。この文脈では、用語「アレイ」は、クラスターの順序付けられた配置を必要とするものとして理解されるべきではない。
「固相」又は「表面」という用語は、プライマーが平坦な表面、例えば、ガラス、シリカ若しくはプラスチック顕微鏡スライド、又は類似のフロー細胞デバイスや、ビーズであって、1つ又は2つのプライマーが付着し、ビーズが増幅される、ビーズに取り付けられている平面アレイか、ビーズが増幅された後の表面上のビーズのアレイのいずれかを意味するために使用される。
クラスター化された配列は、国際公開第98/44151号に記載されているような熱サイクルのプロセス、又は温度が一定に維持され、試薬の変化を使用して延伸及び変性のサイクルが行われるプロセスを使用して調整され得る。このような等温増幅法は、国際公開第02/46456号及び米国特許出願公開第2008/0009420号に記載されている。これらは、全体が参照により本明細書に組み込まれる。等温プロセスで必要とされる温度がより低いため、これは特に好ましい。
本明細書に記載されるか、又は当技術分野において一般的に既知の増幅方法のいずれも、固定化DNA断片を増幅するために、ユニバーサル又はターゲット特異的なプライマーと共に使用され得ることが理解されるであろう。増幅のための適切な方法には、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第8,003,354号に記載されているように、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、鎖置換増幅(SDA)、転写媒介増幅(TMA)及び核酸配列ベースの増幅(NASBA)が含まれるが、これらに限定されない。上記の増幅方法を用いて、対象とする1つ又はそれ以上の核酸を増幅することができる。例えば、多重PCR、SDA、TMA、NASBAなどを含むPCRを利用して、固定化DNA断片を増幅することができる。いくつかの実施形態では、対象となるポリヌクレオチドに特異的に指向されるプライマーは、増幅反応に含まれる。
ポリヌクレオチドの増幅に好適な他の方法としては、オリゴヌクレオチド伸長及びライゲーション、ローリングサークル増幅(RCA)(Lizardi et al.,Nat.Genet.19:225-232(1998))、及びオリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ(OLA)技術を含み得る(一般に米国特許第7,582,420号、同第5,185,243号、同第5,679,524号、及び同第5,573,907号、欧州特許第0 320 308(B1)号、欧州特許第0 336 731(B1)号、欧州特許第0 439 182(B1)号、国際公開第90/01069号、国際公開第89/12696号、及び国際公開第89/09835号参照)。これらの増幅方法は、固定化DNA断片を増幅するように設計され得ることが理解されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、増幅法は、対象の核酸に特異的に指向されるプライマーを含有するライゲーションプローブ増幅又はオリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ(OLA)反応を含んでもよい。いくつかの実施形態では、増幅法は、対象の核酸に特異的に指向されるプライマーを含有するプライマー伸長ライゲーション反応を含んでもよい。対象の核酸を増幅するよう特異的に設計され得るプライマー伸長及びライゲーションプライマーの非限定的な例として、増幅は、米国特許第7,582,420号及び同第7,611,869号により例示されるように、GoldenGateアッセイに使用されるプライマー(Illumina社、サンディエゴ、カリフォルニア州)を挙げることができる。
本開示の方法で使用され得る例示的な等温増幅法としては、例えば、Dean et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 99:5261-66(2002)、又は例えば米国特許第6,214,587号により例示される等温鎖置換核酸増幅によって例示される複数置換増幅(MDA)が挙げられるが、これらに限定されない。本開示で使用され得る他の非PCR系方法としては、例えば、Walkerら、Molecular Methods for Virus Detection、Academic Press社、1995年に記載されている鎖置換増幅(SDA)、米国特許第5,455,166号、及び同第5,130,238号、並びにWalker et al.,Nucl.Acids Res.20:1691-96(1992年)、又は、例えばLage et al.,Genome Res.13:294-307(2003年)に記載されている過分岐鎖置換増幅が挙げられる。等温増幅法は、ゲノムDNAのランダムプライマー増幅のために、鎖置換Phi 29ポリメラーゼ又はBst DNAポリメラーゼの大型断片、5’→3’エキソ-で使用することができる。これらのポリメラーゼの使用は、それらの高い加工性及び鎖置換活性の利点を利用する。高い加工性により、ポリメラーゼは、10-20kbの長さの断片を産生できる。上記に述べたように、低加工性を有するポリメラーゼ及びKlenowポリメラーゼなどの鎖置換活性を有するポリメラーゼを使用して、等温条件下でより小さな断片を産生することができる。増幅反応、条件及び成分の更なる説明は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第7,670,810号の開示に詳細に記載されている。
本開示において有用な別のポリヌクレオチド増幅法は、例えばGrothues et al.Nucleic Acids Res.21(5):1321-2(1993)に記載されているように、5’領域に続いてランダム3’領域を有する2ドメインプライマーの集団を使用する、タグ付きPCRである。増幅の第1のラウンドは、ランダムに合成された3’領域からの個々のハイブリダイゼーションに基づいて、熱変性DNA上で多数の開始を可能にするために行われる。3’領域の性質により、開始部位はゲノム全体にランダムであると考えられる。その後、未結合のプライマーを除去し、一定の5’領域に相補的なプライマーを使用して更なる複製を行ってもよい。
いくつかの実施形態では、等温増幅は、排除増幅(ExAmp)とも呼ばれる、結合平衡除外増幅(KEA)を使用して行うことができる。本開示の核酸ライブラリは、増幅試薬を反応させて、部位に播種した個々のターゲット核酸からそれぞれがアンプリコンの実質的にクローン性集団を含む複数の増幅部位を産生する工程を含む方法を使用して作製することができる。いくつかの実施形態では、増幅反応は、それぞれの増幅部位の容量を満たすのに十分な数のアンプリコンが産生されるまで進行する。このように、既に播種された部位を容量まで満たすと、ターゲット核酸がその部位に着地して増幅するのを阻害し、それによってその部位でアンプリコンのクローン集団を産生する。いくつかの実施形態では、第2のターゲット核酸がその部位に到達する前に増幅部位が容量まで満たされていなくても、見かけのクローン性を達成することができる。いくつかの条件下では、第1のターゲット核酸の増幅は、その部位に輸送される第2のターゲット核酸からのコピーの産生を有効に上回るか又は圧倒するのに十分な数のコピーが作製される点まで進行し得る。例えば、直径500nm未満の円形特徴部上でブリッジ増幅プロセスを使用する実施形態では、第1のターゲット核酸に対する指数増幅の14サイクル後、同じ部位での第2のターゲット核酸からの汚染は、Illumina配列決定プラットフォーム上での配列合成分析に悪影響を及ぼすのに不十分な数の汚染アンプリコンを生成することが決定された。
アレイ内の増幅部位は、特定の実施形態では完全にクローン性であり得るが、そうである必要はない。むしろ、いくつかの用途では、個々の増幅部位は、主に第1の標的核酸からのアンプリコンで占められ、また、第2のターゲット核酸からの低レベルの汚染アンプリコンを有することもできる。アレイは、汚染レベルがアレイのその後の使用に許容できない影響を有さない限り、低レベルの汚染アンプリコンを有する1つ又は複数の増幅部位を有することができる。例えば、アレイが検出用途で使用される場合、許容可能なレベルの汚染は、検出技術の信号対雑音比又は分解能に許容できない方法で影響を与えないレベルである。したがって、見かけのクローン性は、一般に、本明細書に記載の方法によって作製されるアレイの特定の使用又は用途に関連する。特定の用途のために個々の増幅部位で許容できる汚染の例示的なレベルとしては、最大で0.1%、0.5%、1%、5%、10%又は25%の汚染アンプリコンを含むが、これらに限定されない。アレイは、これらの例示的なレベルの汚染アンプリコンを有する1つ又は複数の増幅部位を含み得る。例えば、アレイ内の増幅部位の最大5%、10%、25%、50%、75%、又は更には100%に、汚染されたアンプリコンが含まれている可能性がある。アレイ又はその他の部位集合において、部位の少なくとも50%、75%、80%、85%、90%、95%又は99%以上がクローン性であるか、又は見かけでクローン性であり得ることが理解されよう。
いくつかの実施形態では、結合平衡除外は、別のイベント又はプロセスが発生することを効果的に排除するために、十分に速い速度でプロセスが生じるときに生じ得る。アレイの部位に溶液から標的核酸をランダムに播種し、増幅プロセスで標的核酸のコピーを生成して播種部位の各々を容量まで満たす核酸アレイの作製を例として取り上げる。本開示の結合平衡除外法によれば、播種及び増幅プロセスは、増幅速度が播種速度を超える条件下で同時に進行することができる。したがって、第1のターゲット核酸によって播種された部位でコピーが作製される比較的速い速度は、増幅のためにその部位を播種することから、第2の核酸を効果的に排除する。結合平衡除外増幅法は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2013/0338042号の開示に詳細に記載されているように実施することができる。
結合平衡除外は、増幅を開始するための比較的遅い速度(例えば、標的核酸の第1のコピーを作製する遅い速度)対標的核酸のその後のコピー(又は標的核酸の第1のコピー)を作製するための比較的速い速度を利用することができる。前の段落の例では、結合平衡除外は、比較的遅い速度の標的核酸播種(例えば、比較的遅い拡散又は輸送)対核酸種のコピーで部位を満たすために増幅が生じる比較的速い速度のために生じる。別の例示的な実施形態において、結合平衡除外は、部位を播種した標的核酸の第1のコピーの形成の遅延(例えば、遅延又は遅い活性化)対部位を満たすために後続のコピーが作製される比較的速い速度のために生じ得る。この例では、個々の部位にいくつかの異なる標的核酸が播種されている場合がある(例えば、増幅前にいくつかの標的核酸が各部位に存在し得る)。しかしながら、任意の所与の標的核酸の第1のコピー形成がランダムに活性化され得、これにより、後続のコピーが生成される速度と比較して第1のコピー形成の平均速度が比較的遅くなる。この場合、個々の部位にいくつかの異なる標的核酸が播種されている場合があるが、結合平衡除外により、それらの標的核酸のうちの1つのみの増幅が可能になる。より具体的には、第1の標的核酸が増幅のために活性化されると、その部位はそのコピーで急速に満たされ、それにより、第2の標的核酸のコピーがその部位で作製されるのが防止される。
増幅試薬は、アンプリコン形成を促進する更なる成分を含むことができ、場合によってはアンプリコン形成の速度を増加させる。一実施例は、リコンビナーゼである。リコンビナーゼは、反復的な浸潤/伸長を可能にすることによって、アンプリコン形成を促進することができる。より具体的には、リコンビナーゼは、標的核酸をアンプリコン形成の鋳型として使用するポリメラーゼによる標的核酸の浸潤及びポリメラーゼによるプライマーの伸長を促進することができる。このプロセスは、浸潤/伸長の各ラウンドから産生されたアンプリコンが後続のラウンドで鋳型として機能する鎖反応として繰り返すことができる。変性サイクル(例えば、加熱又は化学変性による)は必要とされないため、このプロセスは標準的なPCRよりも迅速に行うことができる。したがって、リコンビナーゼ促進増幅は、等温的に行うことができる。増幅を促進するために、リコンビナーゼ促進増幅試薬中に、ATP、又は他のヌクレオチド(又は場合によってはその非加水分解性類似体)を含めることが望ましい。リコンビナーゼと一本鎖結合(SSB)タンパク質の混合物は、SSBが増幅を更に促進できるため、特に有用である。リコンビナーゼ促進増幅のための代表的な製剤としては、TwistDx社(ケンブリッジ、英国)によりTwistAmpキットとして市販されているものが挙げられる。リコンビナーゼ促進増幅試薬の有用な成分及び反応条件は、各々参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,223,414号及び米国特許第7,399,590号に記載されている。
アンプリコン形成を促進し、場合によってはアンプリコン形成の速度を増加させるために増幅試薬に含めることができる成分の別の例は、ヘリカーゼである。ヘリカーゼは、アンプリコン形成の連鎖反応を可能にすることによって、アンプリコン形成を促進することができる。変性サイクル(例えば、加熱又は化学変性による)は必要とされないため、このプロセスは標準的なPCRよりも迅速に行うことができる。したがって、ヘリカーゼ促進増幅は、等温的に行うことができる。ヘリカーゼと一本鎖結合(SSB)タンパク質の混合物は、SSBが増幅を更に促進できるため、特に有用である。ヘリカーゼ促進増幅のための代表的な製剤としては、Biohelix社(ビバリー、マサチューセッツ州)からIsoAmpキットとして市販されているものが挙げられる。更に、ヘリカーゼタンパク質を含む有用な製剤の例は、各々参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第7,399,590号及び米国特許第7,829,284号に記載されている。
アンプリコン形成を促進し、場合によってはアンプリコン形成の速度を増加させるために増幅試薬に含めることができる成分の更に別の例は、起点結合タンパク質である。
配列決定における使用
アダプタ-標的-アダプタ分子の表面への付着に続いて、固定化及び増幅されたアダプタ-標的-アダプタ分子の配列が決定される。配列決定は、任意の適切な配列決定技術を使用して行うことができ、鎖の再合成を含む、固定化及び増幅されたアダプタ-標的-アダプタ分子の配列を決定する方法は、当技術分野で公知であり、例えば、Bignell et al.(US 8,053,192),Gunderson et al.(WO2016/130704),Shen et al.(US 8,895,249),and Pipenburg et al.(US 9,309,502)に記載されている。
本明細書に記載の方法は、様々な核酸シークエンシング方法と併せて使用することができる。特に適用可能な技術は、核酸が、それらの相対的位置が変化しないようにアレイ内の固定位置に取り付けられ、アレイが繰り返し撮像されるものである。例えば、1つのヌクレオチド塩基型を別のヌクレオチド塩基型と区別するために使用される異なる標識と一致する異なる色チャネルで画像が得られる実施形態は、特に適用可能である。いくつかの実施形態では、標的核酸のヌクレオチド配列を決定するプロセスは、自動化プロセスであり得る。好ましい実施形態としては、合成によるシークエンシング(「SBS」)技術が挙げられる。
SBS技術は、一般に、鋳型鎖に対するヌクレオチドの反復的添加による、新生核酸鎖の酵素的伸長を伴う。SBSの従来の方法では、単一のヌクレオチドモノマーが、各送達においてポリメラーゼの存在下でターゲットヌクレオチドに提供され得る。しかしながら、本明細書に記載の方法では、送達中のポリメラーゼの存在下で、2つ以上のタイプのヌクレオチドモノマーをターゲット核酸に提供することができる。
SBSは、ターミネーター部分を有するヌクレオチドモノマー、又はターミネーター部分を欠くヌクレオチドモノマーを使用することができる。ターミネーターを含まないヌクレオチドモノマーを使用する方法としては、例えば、以下に更に詳細に記載されるように、γ-リン酸標識ヌクレオチドを用いたピロ配列決定及び配列決定が挙げられる。ターミネーターを含まないヌクレオチドモノマーを使用する方法では、各サイクルに添加されるヌクレオチドの数は、一般に可変であり、鋳型配列及びヌクレオチド送達のモードに依存する。ターミネーター部分を有するヌクレオチドモノマーを利用するSBS技術では、ターミネーターは、ジデオキシリヌクレオチドを利用する従来のSangerシークエンシングの場合のように使用されるシークエンシング条件下で有効に不可逆的であり得るか、又はターミネーターは、Solexa社(現在はIllumina社)によって開発されたシークエンシング方法の場合のように可逆的であり得る。
SBS技術は、標識部分を有するヌクレオチドモノマー、又は標識部分を欠くヌクレオチドモノマーを使用することができる。したがって、標識の蛍光などの標識の特性、分子量又は電荷などのヌクレオチドモノマーの特性、ピロリン酸の放出などのヌクレオチドの組み込みの副生成物などに基づいて、組み込みイベントを検出することができる。2つ以上の異なるヌクレオチドが配列決定試薬中に存在する実施形態では、異なるヌクレオチドは互いに区別可能であってもよく、あるいは2つ以上の異なる標識は、使用される検出技術の下で区別可能であり得る。例えば、シークエンシング試薬中に存在する異なるヌクレオチドは、異なる標識を有することができ、それらは、Solexa社(現Illumina社)によって開発されたシークエンシング方法によって例示される適切な光学系を使用して区別することができる。
好ましい実施形態としては、ピロシークエンシング技術が挙げられる。パイロシークエンシングは、特定のヌクレオチドが新生鎖に組み込まれるときに無機ピロリン酸塩(PPi)の放出を検出する(Ronaghi,M.,Karamohamed,S.,Pettersson,B.,Uhlen,M.and Nyren,P.(1996)「Real-time DNA sequencing using detection of pyrophosphate release.」Analytical Biochemistry 242(1)、84-9、Ronaghi,M.(2001)「Pyrosequencing sheds light on DNA sequencing.」Genome Res.11(1)、3-11、Ronaghi,M.,Uhlen,M.and Nyren,P.(1998)「A sequencing method based on real-time pyrophosphate.」Science 281(5375),363;米国特許第6,210,891号、同第6,258,568号及び同第6,274,320号、これらの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。ピロシークエンシングにおいて、放出されたPPiは、ATPスルフラーゼによってアデノシン三リン酸(ATP)に即座に変換されることによって検出することができ、生成されたATPのレベルはルシフェラーゼで生成された光子を介して検出される。シークエンシングされる核酸は、アレイ中の特徴部に付着させることができ、アレイは、アレイの特徴部にヌクレオチドを組み込むことにより産生される化学発光シグナルを捕捉するために画像化することができる。アレイを特定のヌクレオチド型(例えば、T、C、又はG)で処理した後に、画像を得ることができる。各ヌクレオチド型の添加後に得られる画像は、アレイ内のどの特徴部が検出されるかに関して異なる。画像内のこれらの差異は、アレイ上の特徴部の異なる配列コンテンツを反映する。しかしながら、各特徴部の相対的な位置は、画像内で変わらないままである。画像は、本明細書に記載の方法を使用して記憶、処理、及び分析することができる。例えば、アレイを各異なるヌクレオチド型で処理した後に得られる画像は、可逆的ターミネーターベースのシークエンシング方法のための異なる検出チャネルから得られる画像について、本明細書に例示されるものと同じ方法で処理することができる。
別の例示的な種類のSBSでは、サイクル配列決定は、例えば、国際公開第04/018497号及び米国特許第7,057,026号に記載されているような開裂可能な又は光漂白可能な染料標識を含む可逆的ターミネーターヌクレオチドを段階的に添加することによって達成され、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。この手法は、Solexa(now Illumina Inc.)によって商品化されており、国際公開第91/06678号及び同第07/123,744号にも記載されており、これらのそれぞれは、参照により本明細書に組み込まれる。終端の両方を逆転させることができ、蛍光標識が開裂された蛍光標識ターミネーターの可用性は、効率的な循環可逆的終端(CRT)シークエンシングを容易にする。ポリメラーゼはまた、これらの修飾されたヌクレオチドを効率的に組み込み、かつそこから伸長するように共操作することもできる。
好ましくは、可逆的ターミネーターベースの配列決定実施形態では、標識は、SBS反応条件下での伸長を実質的に阻害しない。しかしながら、検出標識は、例えば、開裂又は分解によって取り外し可能であり得る。画像は、アレイ化された核酸特徴部への標識の組み込み後に捕捉することができる。特定の実施形態では、各サイクルは、アレイへの4つの異なるヌクレオチド型の同時送達を伴い、各ヌクレオチド型は、スペクトル的に異なる標識を有する。次に、4つの異なる標識の1つに選択的な検出チャネルをそれぞれ使用して、4つの画像を得ることができる。あるいは、異なるヌクレオチド型を順次追加することができ、各追加工程の間にアレイの画像を得ることができる。このような実施形態では、各画像は、特定の型のヌクレオチドを組み込んだ核酸特徴部を示す。各特徴部のシーケンスコンテンツが異なるため、様々な画像に様々な特徴部が存在するか、存在しない。しかしながら、特徴部の相対的な位置は、画像内で変わらないままである。このような可逆的ターミネーター-SBS法から得られる画像は、本明細書に記載されるように保存、処理、及び分析することができる。画像捕捉工程に続いて、標識を除去することができ、その後のヌクレオチド添加及び検出のサイクルのために可逆的ターミネーター部分を除去することができる。特定のサイクルで検出された後、及び後続のサイクルの前に標識を除去すると、サイクル間のバックグラウンド信号及びクロストークを低減できるという利点がある。有用な標識及び除去方法の例を以下に記載する。
特定の実施形態では、ヌクレオチドモノマーの一部又は全ては、可逆的ターミネーターを含み得る。このような実施形態では、可逆的ターミネーター/開裂可能なフルオロフォアは、3’エステルを介してリボース部分に結合したフルオロフォアを含むことができる(Metzker,Genome Res.15:1767-1776(2005)、これは参照により本明細書に組み込まれる)。他の手法は、ターミネーターの化学を蛍光標識の切断から分離している(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Ruparel et al.,Proc Natl Acad Sci USA 102:5932-7(2005))。Ruparel et alは、少量の3’アリル基を使用して伸長をブロックするが、パラジウム触媒で短時間処理することで簡単にブロックを解除できる可逆性ターミネーターの開発について説明している。フルオロフォアは、長波長UV光への30秒の曝露によって容易に開裂することができる光開裂可能リンカーを介して基に付着された。したがって、ジスルフィド還元又は光開裂のいずれかを開裂可能なリンカーとして使用することができる。可逆的終端への別の手法は、dNTP上に嵩高な染料を配置した後に続く自然終端の使用である。dNTP上の帯電した嵩高な染料の存在は、立体障害及び/又は静電障害を介して効果的なターミネーターとして作用することができる。1つの組み込みイベントの存在は、染料が除去されない限り、それ以上の結合を防止する。染料の開裂は、フルオロフォアを除去し、終端を効果的に逆転させる。修飾ヌクレオチドの例はまた、米国特許第7,427,673号、及び同第7,057,026号に記載されており、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書に記載の方法及びシステムと共に利用することができる追加の例示的なSBSシステム及び方法は、米国特許出願公開第2007/0166705号、同第2006/0188901号、同第2006/0240439号、同第2006/0281109号、同第2012/0270305号、及び同第2013/0260372号、米国特許第7,057,026号、国際公開第05/065814号、米国特許出願公開第2005/0100900号、並びに国際公開第06/064199号及び国際公開第07/010,251号に記載されており、これらの開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)。
いくつかの実施形態は、4つ未満の異なる標識を使用する4つの異なるヌクレオチドの検出を使用することができる。例えば、SBSは、組み込まれた資料である米国特許公開第2013/0079232号に記載される方法及びシステムを使用して実施することができる。第1の例として、ヌクレオチド型の対は、同じ波長で検出することができるが、対のうちの1つのメンバーに対する強度の差に基づいて、又は、対の他の部材について検出された信号と比較して明らかなシグナルを出現又は消失させる、対の1つのメンバーへの変化(例えば、化学修飾、光化学修飾、又は物理的改質を行うことを介して)に基づいて区別され得る。第2の例として、4つの異なるヌクレオチド型のうちの3つを特定の条件下で検出することができ、一方、第4のヌクレオチド型は、それらの条件下で検出可能な標識がないか、又はそれらの条件下で最小限に検出される(例えば、バックグラウンド蛍光による最小限の検出など)。最初の3つのヌクレオチド型を核酸に組み込むことは、それらの対応するシグナルの存在に基づいて決定することができ、第4のヌクレオチド型を核酸に組み込むことは、任意のシグナルの不在又は最小限の検出に基づいて決定することができる。第3の例として、1つのヌクレオチド型は、2つの異なるチャネルで検出される標識を含むことができ、一方、他のヌクレオチド型は、チャネルのうちの1つ以下で検出される。前述の3つの例示的な構成は、相互に排他的であるとは見なされず、様々な組み合わせで使用することができる。3つ全ての実施例を組み合わせた例示的な実施形態は、第1のチャネルで検出される第1のヌクレオチド型(例えば、第1の励起波長によって励起されたときに第1のチャネルで検出される標識を有するdATP)、第2のチャネルで検出される第2のヌクレオチド型(例えば、第2の励起波長によって励起されたときに第2のチャネルで検出される標識を有するdCTP)、第1及び第2のチャネルの両方において検出される第3のヌクレオチド型(例えば、第1及び/又は第2の励起波長によって励起されたときに両方のチャネルで検出される少なくとも1つの標識を有するdTTP)、及びいずれのチャネルでも検出されないか、又は最小限に検出される、標識のない第4のヌクレオチド型(例えば、標識のないdGTP)を使用する蛍光ベースのSBS法である。
更に、組み込まれた資料である米国特許出願公開第2013/0079232号に記載のように、シークエンシングデータは、単一のチャネルを使用して得ることができる。このようないわゆる1つの染料シークエンシング方法では、第1のヌクレオチド型は標識されるが、第1の画像が生成された後に標識が除去され、第2のヌクレオチド型は、第1の画像が生成された後にのみ標識される。第3のヌクレオチド型は、第1及び第2の画像の両方においてその標識を保持し、第4のヌクレオチド型は、両方の画像において標識されていないままである。
いくつかの実施形態は、ライゲーション技術による配列決定を使用することができる。このような技術は、DNAリガーゼを使用してオリゴヌクレオチドを組み込み、そのようなオリゴヌクレオチドの組み込みを識別する。オリゴヌクレオチドは、典型的には、オリゴヌクレオチドがハイブリダイズする配列中の特定のヌクレオチドの同一性と相関する異なる標識を有する。他のSBS方法と同様に、標識されたシークエンシング試薬で核酸配列のアレイを処理した後、画像を得ることができる。各画像は、特定の型の標識を組み込んだ核酸特徴部を示す。各特徴部のシーケンスコンテンツが異なるため、様々な画像に様々な特徴部が存在するか、存在しないが、特徴部の相対的な位置は、画像内で変わらないままである。ライゲーションベースのシークエンシング方法から得られる画像は、本明細書に記載されるように保存、処理、及び分析することができる。本明細書に記載の方法及びシステムと共に利用することができる例示的なSBSシステム及び方法は、米国特許第6,969,488号、同第6,172,218号、及び同第6,306,597号に記載されており、開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態は、ナノ細孔配列決定を利用することができる(Deamer,D.W.& Akeson,M.「Nanopores and nucleic acids:prospects for ultrarapid sequencing.」Trends Biotechnol.18,147-151(2000);Deamer,D.and D.Branton,「Characterization of nucleic acids by nanopore analysis」,Acc.Chem.Res.35:817-825(2002)、Li,J.,M.Gershow,D.Stein,E.Brandin,and J.A.Golovchenko,「DNA molecules and configurations in a solid-state nanopore microscope」Nat.Mater.2:611-615(2003)、これらの開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)。そのような実施形態では、標的核酸はナノ細孔を通過する。ナノ細孔は、α-ヘモリジンなどの合成孔又は生体膜タンパク質であり得る。標的核酸がナノ細孔を通過するとき、各塩基対は、細孔の電気コンダクタンスの変動を測定することによって識別することができる。(米国特許第7,001,792号、Soni,G.V.& Meller,「A.Progress toward ultrafast DNA sequencing using solid-state nanopores.」Clin.Chem.53,1996-2001(2007);Healy,K.「Nanopore-based single-molecule DNA analysis.」Nanomed.2,459-481(2007);Cockroft,S.L.,Chu,J.,Amorin,M.& Ghadiri,M.R.「A single-molecule nanopore device detects DNA polymerase activity with single-nucleotide resolution.」J.Am Chem.Soc.130,818-820(2008)、これらの開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)。ナノ細孔シークエンシングから得られるデータは、本明細書に記載されるように、保存、処理、及び分析することができる。具体的には、データは、本明細書に記載される光学画像及び他の画像の例示的な処理に従って、画像として処理することができる。
いくつかの実施形態は、DNAポリメラーゼ活性のリアルタイムモニタリングを含む方法を利用することができる。ヌクレオチドの組み込みは、例えば、米国特許第7,329,492号及び同第7,211,414号(両方とも参照により本明細書に組み込まれる)に記載されているようなフルオロフォア含有ポリメラーゼとγ-リン酸標識ヌクレオチドとの間の蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)相互作用を介して検出することができ、又はヌクレオチドの組み込みは、例えば、米国特許第7,315,019号(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されているようなゼロモード導波路、並びに、例えば、米国特許第7,405,281号及び米国特許出願公開第2008/0108082号(両方とも参照により本明細書に組み込まれる)に記載されているような蛍光ヌクレオチド類似体及び操作ポリメラーゼを使用して検出することができる照明は、蛍光標識されたヌクレオチドの組み込みが低バックグラウンドで観察され得るように、表面繋留ポリメラーゼの周囲のゼプトリットルスケールの体積に制限することができる(Levene,M.J.et al.「Zero-mode waveguides for single-molecule analysis at high concentrations.」Science 299,682-686(2003);Lundquist,P.M.et al.「Parallel confocal detection of single molecules in real time.」Opt.Lett.33,1026-1028(2008);Korlach,J.et al.「Selective aluminum passivation for targeted immobilization of single DNA polymerase molecules in zero-mode waveguide nano structures.」Proc.Natl.Acad.Sci.USA 105,1176-1181(2008)、これらの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。このような方法から得られる画像は、本明細書に記載されるように、記憶、処理、及び分析することができる。
いくつかのSBS実施形態は、伸長産物へのヌクレオチドの組み込み時に放出されるプロトンの検出を含む。例えば、放出されたプロトンの検出に基づくシークエンシングは、Ion Torrent社(ギルフォード、コネチカット州、Life Technologies社子会社)から市販されている電気検出器及び関連技術、又は米国特許出願公開第2009/0026082号、同第2009/0127589号、同第2010/0137143号、及び同第2010/0282617号に記載されており、これらの全ては、参照により本明細書に組み込まれる。結合平衡除外を使用してターゲット核酸を増幅するための本明細書に記載の方法は、プロトンを検出するために使用される基質に容易に適用することができる。より具体的には、本明細書に記載の方法を使用し、プロトンを検出するために使用されるアンプリコンのクローン集団を産生することができる。
上記のSBS方法は、複数の異なる標的核酸が同時に操作されるように、多重形式で有利に実施することができる。特定の実施形態では、異なる標的核酸は、共通の反応容器又は特定の基質の表面で処理することができる。これにより、シークエンシング試薬の簡便な送達、未反応試薬の除去、及び組み込みイベントの検出を多重に可能になる。表面結合された標的核酸を使用する実施形態では、標的核酸はアレイ形式であり得る。アレイ形式では、標的核酸は、典型的には、空間的に区別可能な様式で表面に結合され得る。標的核酸は、直接共有結合、ビーズ若しくは他の粒子への付着、又は表面に付着したポリメラーゼ若しくは他の分子への付着によって結合され得る。アレイは、各部位(特徴部とも呼ばれる)における標的核酸の単一コピーを含むか、又は同じ配列を有する複数のコピーは、各部位若しくは特徴部に存在することができる。複数のコピーは、以下で更に詳細に記載されるブリッジ増幅又はエマルジョンPCR等の増幅方法によって産生することができる。
本明細書に記載の方法は、例えば、少なくとも約10個の特徴部/cm、100個の特徴部/cm、500個の特徴部/cm、1,000個の特徴部/cm、5,000個の特徴部/cm、10,000個の特徴部/cm、50,000個の特徴部/cm、100,000個の特徴部/cm、1,000,000個の特徴部/cm、5,000,000個の特徴部/cm、又はそれ以上を含む、様々な密度のいずれかの特徴部を有するアレイを使用することができる。
本明細書に記載の方法の利点は、複数の標的核酸の迅速かつ効率的な検出を、並行な提供することである。したがって、本開示は、上記で例示されるものなどの当技術分野において既知の技術を使用して核酸を調製及び検出することができる統合システムを提供する。したがって、本開示の統合システムは、増幅試薬及び/又はシークエンシング試薬を1つ又は複数の固定化されたDNA断片に送達することができる流体成分を含むことができ、システムは、ポンプ、弁、リザーバー、流体ラインなどの構成要素を含む。フローセルは、標的核酸を検出するための統合システムで構成及び/又は使用することができる。例示的なフローセルは、例えば、米国特許出願公開第2010/0111768号及び米国特許出願第13/273,666号に記載されおり、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる。フローセルについて例示されるように、統合システムの流体成分の1つ又はそれ以上を増幅方法及び検出方法に使用することができる。核酸シークエンシングの実施形態を一例として取ると、統合システムの流体構成要素の1つ又は複数を、本明細書に記載の増幅方法、及び上記に例示したようなシークエンシング方法におけるシークエンシング試薬の送達に使用することができる。あるいは、統合システムは、増幅方法を実行し、検出方法を実行するための別個の流体システムを含み得る。増幅された核酸を作成し、また核酸の配列を決定することができる統合配列決定システムの例としては、MiSeq(商標)プラットフォーム(Illumina Inc.,San Diego,CA)、及び参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/273,666号に記載のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。
上述した実施形態のいくつかの態様が、以下の実施例において更に詳細に開示されるが、これらは、本開示の範囲を限定することを意図したものではない。
実施例1
熱安定性末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼの進化
この実施例は、ランダム変異誘発及び同定された変異の組合わせによる熱安定性末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼの進化を実証する。約10,000個のTdT変異体をスクリーニングした後、触媒特性を維持しながら、SUMO-TdTよりも10℃高い熱安定性を有するTdT3-2が見出された。
変異体ライブラリは、ランダム変異誘発を介して生成した。第1の変異体ライブラリは、親鋳型としてSUMO-TdTを使用した。本開示におけるSUMO-TdTは、ウシ(Bos taurus)TdTのアミノ酸139~520と、溶解性及び発現を改善するN末端SUMOタグと、を含む組換えTdTを指す。表1は、SUMO-TdTの配列を示す。図2は、SUMO-TdT(配列番号14)と、Bos taurus TdT(配列番号12)のアミノ酸139~520(配列番号1)との非限定的な例示的配列アラインメントを示す。2790変異体のライブラリを47℃で1分間熱処理してスクリーニングした。このラウンドでは、熱安定性変異体TdT1-1及びTdT1-2を熱安定性として同定した(表2A及び2B)。TdT1-1及びTdT1-2は、SUMO-TdTと比較して、熱処理なしの場合、及び熱処理有の場合に、著しく高いFRET読み出しを有する。また、TdT1-1及びTdT1-2は、熱処理後にそれらの活性の割合がより大きい。
Figure 2023526062000010
Figure 2023526062000011
Figure 2023526062000012
第2ラウンドのスクリーニングのために、TdT1-1を親として使用して7636のライブラリサイズを生成した。TdT1-1はTdT1-2と比較して熱処理なしのFRET読み出しが高かったため、TdT1-1を親鋳型として選択した。TdT変異体のFRET読み出しは、TdT変異体の酵素活性を示した。第2ラウンドのスクリーニングを50℃で1分間熱処理して行い、4つの熱安定性変異体を同定した(TdT2-1、TdT2-2、TdT2-3、TdT2-4)(表2A及び2B)。4つの変異体は、熱処理なし及び熱処理条件下の両方で、TdT1-1よりも有意に高いFRET読み出しを有する。4つ全ての変異体はまた、50℃で1分間供した後、それらの活性のはるかに高い割合を保持した。
TdT2-1、TdT2-2、TdT2-3、及びTdT2-4から同定された変異の組合わせは、熱安定性の相乗的な増加をもたらすと推測された。熱安定性スクリーニングの第3のラウンドでは、2つの変異体ライブラリを作製した。変異体ライブラリのうちの1つは、TdT2-1、TdT2-2、TdT2-3、及びTdT2-4に見出される変異の異なる組合わせを有するTdT1-1鋳型に基づく。他の変異体ライブラリを、TdT1-3を親鋳型として利用することを除いて同様に作製した。TdT1-3は、TdT1-1及びTdT1-2の変異の組合わせから構成されていた(表2A及び2B)。TdT1-1ベースの変異体ライブラリを55℃で1分間の熱ショックでスクリーニングした。このライブラリから上位変異体として特定されたTdT3-1(表2A及び2B)は、熱ショックの有無にかかわらずはるかに高いFRET読み出しを有し、熱ショック後のそのFRET活性のより高い割合を保持した。TdT1-3ベースの変異体ライブラリの1分間にわたる58℃での熱処理によるスクリーニングは、室温及び熱ショック処理の両方で有意に高いFRET読み出しを有するTdT3-2の発見をもたらした(表2A及び2B)。TdT3-2は、58℃に1分間かけた後、そのFRET活性の少なくとも半分を保持した。これは、TdT3-2がTdT1-3よりも有意に活性であり、熱安定性が高いことを示唆している。表2A及び2Bに示されるように、TdT3-2は、T326Sを除いて、各ラウンドのスクリーニングからの上位変異体から同定された変異の大部分を担持する。表1は、TdT3-2のアミノ酸配列を示す。
47℃で、取込みを有するバンドの強度が5分間、10分間及び20分間同じままであるので、市販のTdT及びSUMO-TdTを5分以内に変性させた。対照的に、TdT3-2は20分間活性であり、20分間の反応でより多くの取込みが見られた。58℃では、市販のTdT及びSUMO-TdTは活性ではなかったが、バンドの強度がその後同じままであるので、TdT3-2は5分以内に変性した。この観察は、TdT3-2がSUMO-TdTよりも熱安定性が高く、TdT3-2がより高い温度で依然として活性であることを確認する。
まとめると、これらのデータは、この実施例で同定された9つのアミノ酸置換が、個別に又は任意の組合わせで、TdT触媒活性を維持しながら、アミノ酸置換(複数可)を含むTdT変異体の熱安定性を増加させることができることを示している。更に、この実施例で特定されたTdT変異体は、TdT触媒活性を維持しながら熱安定性であり得る。
実施例2
複数の修飾塩基を組み込んだ一本DNA分子の生成
この実施例は、TdT変異体を使用して、複数の修飾塩基を組み込んだ一本鎖DNA(ssDNA)分子を生成することを実証する。
修飾ヌクレオチドを組み込んだ足場(例えば、一本鎖DNA(ssDNA)足場)を生成することができる。足場は、鋳型分子の複数のコピーの「担体」として機能することができる。鋳型分子の複数のコピーを有する担体は、立体衝突又は障害によって他の高分子が同じウェルを占有することを排除することによって、基板(例えば、100、1,000、10,000以上のウェル等の複数のウェルを含むフローセル)上の単一ウェル(例えば、マイクロウェル)を占有することができるナノ粒子であり得る。それぞれ1つのナノ粒子を有する基材上の単一ウェルは、単クローン性をもたらすか、又は単クローン性に近い可能性がある。あるいは、ssDNA足場は、鋳型の単一のコピーを担持することができる。足場は、アンカーオリゴの逆相補体の複数のコピー又はアンカーオリゴの逆相補体を有することができる。足場は、アンカーオリゴの逆相補体の複数のコピーの存在又はアンカーオリゴの逆相補体の存在のために、所与のウェル中の全ての「アンカー」オリゴを結合及び封鎖することができ、したがって、単一の鋳型をウェルごとに捕捉することができる。
そのようなssDNA足場を生成又は構築するための1つの方法は、末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)等のssDNAポリメラーゼを使用して、塩基上のアジド基等の修飾を有するヌクレオチドをプライマー鎖にランダムに組み込む。しかしながら、市販のTdTは、おそらく立体衝突による複数の連続塩基修飾ヌクレオチドを容易に組み込まない。
熱安定性TdT変異体(本明細書ではTdT3-2又はCM12と呼ばれる)は、塩基修飾ヌクレオチドを組み込むことにおいて、市販のNEB TdTよりもはるかに良好であった。この特性は、NEB由来の市販のTdT及びTdT3-2を、塩基にコンジュゲートしたPEG鎖を有するヌクレオチドの組込みについて試験した際に発見された。NEB TdTは、一般に1~2個のPEG-ヌクレオチドを組み込んだ後に停止し、一方、TdT3-2は、複数のPEG-ヌクレオチドを連続して組み込んだ。
したがって、この変異体は、モノクローナルクラスタリングのための本開示の「担体」の生成を含む、異なる目的のための様々な種類の塩基修飾ヌクレオチドを担持するssDNAの生成のための優れた触媒を表す。
図3は、アジド-PEG4-アミノアリル-dUTP(Jena Biosciences;#NU-1705S)(この実施例ではアジド-PEG4-dUTP又はAz-Uと呼ばれる)の、TdT3-2又は市販のNEB TdTによる5-カルボキシフルオレセイン(5’FAM)標識オリゴヌクレオチドプライマー上への組込みの試行を示す非限定的な例示的ゲルグラフである。上記のように、個々のレーンでは、100%アジド-PEG4-dUTP又は50%アジド-PEG4-dUTP+50%dNTPを用いて、TdT3-2又はNEB TdTのいずれかで異なる反応を設定した。図3のレーン1及び3を比較すると、60分で、TdT3-2が、NEBからの市販のTdTと比較して(レーン3の隣のアスタリスクによって示される生成物を参照)、アジド-PEG4-dUTPをはるかに組み込むことができた(レーン1の隣のアスタリスクによって示される生成物を参照されたい)。TdT3-2は、市販のNEB TdTと比較して、100%アジド-PEG4-dUTPの存在下で大幅に改善された複数の組込みを示した(アスタリスクの隣のバンドを比較)。図3のレーン3に示すように、NEB TdTはアジド-PEG4-dUTPを非常にゆっくりと組み込んだ。NEB TdTは、60分等の長時間の後にのみ、5つ~7つの分子のアジド-PEG4-dUTPを組み込むことができた。レーン2及び4は、アジド-PEG4-dUTP及びdNTPの50:50混合物を使用し、その後、NEB TdTは、レーン3で見られるNEB TdTによる100%アジド-PEG4-dUTPの制限された組み込みがより低い活性によるものではなく、むしろ、PEG修飾ヌクレオチドデータと一致する塩基修飾ヌクレオチドの連続的な組込みから生じる立体衝突によるものであったことを示した。
図4A~図4Bは、1分間及び60分間の市販のNEB TdTによるアジド-PEG4-dUTP及び天然ヌクレオチドによるTdT伸長の結果を示している非限定的な例示的ゲルグラフである。図4Aは、良好な組込みが1分で見られたことを示す(左側(LHS)半分)。ジベンゾシクロオクチン-Cy3(DBCO-Cy3)の添加は機能するように見えたが、高強度のヌクレオチド-DBCO-Cy3コンジュゲートによって影が薄くなった(右側(RHS)の半分の小塊)。図4Bは、60分のインキュベーションがはるかに高い分子量生成物をもたらしたことを示す。より高いアジド-PEG4-dUTPヌクレオチド濃度では、DBCO-Cy3の添加は、生成物の消失をもたらし(LHS半分及びRHS半分のアスタリスクを参照)、コンジュゲーションが成功したことを示唆している。
図5A~5Cは、TdT3-2及び市販のNEB TdTによって、アジド-PEG4-dUTP又はN6-(6-アジド)ヘキシル-dATP(この例ではアジド-ヘキシル-dATP又はAz-Aと呼ばれる)を用いたTdT伸長の結果を示す非限定的な例示的なゲルグラフである。図5Aは、アジド-dUの数回の組込みが、NEB TdTよりもTdT3-2で見られたことを示す。図5Bは、純粋なアジド-PEG4-dUTP(左側の最初のレーン)で見られる数十の組込みを示す。dNTPとの混合により、NEB TdTを有する高MW生成物が得られたが、組み込まれているアジド-PEG4-dUTPの割合は不明であった。PEG4-dUTPは、試験した条件でアジド-ヘキシル-dATPよりも良好に機能するようであった。図5Bに可視化されたゲルをSYBR-Goldで染色し、図5Cで視覚化した。
したがって、TdT3-2の変異は、より高い熱安定性を可能にすることとは別に、塩基修飾ヌクレオチドの組込みにおけるより大きな柔軟性も可能にした。この特性は、ssDNA足場の生成及び塩基修飾ヌクレオチドの連続的な組込みが必要とされる他の用途において非常に興味深い。例えば、TdT3-2は、アジド-PEG4-dUTPヌクレオチドの連続付加を含む足場を生成するための触媒として使用することができる。次いで、好適な部分は、例えば、クリック化学を使用してアジド基にコンジュゲートされる。
まとめると、これらのデータは、TdTのアミノ酸置換が熱安定性を改善し、アミノ酸置換を含むTdTが複数の塩基修飾ヌクレオチドを組み込む能力を改善できることを示している。
用語
前述の実施形態のうちの少なくともいくつかにおいて、一実施形態で使用される1つ又は複数の要素は、このような交換が技術的に実行可能でない場合を除いて、別の実施形態で互換的に使用することができる。当業者であれば、特許請求される主題の範囲から逸脱することなく、上記の方法及び構造に、種々のその他の省略、追加、及び修正がなされてもよいことを理解するであろう。このような修正及び変更は全て、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、主題の範囲内に含まれることが意図される。
本明細書における実質的に任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用について、当業者は、文脈及び/又は用途に適切なように、複数形から単数形に、及び/又は単数形から複数形に置き換えることができる。明確性のために、種々の単数形/複数形の順列が本明細書に明示的に記載されてもよい。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうでない旨を明確に指示しない限り、複数の指示対象を含む。本明細書における「又は」への任意の言及は、特に指示しない限り、「及び/又は」を包含することを意図する。
全般的に、本明細書で使用される用語、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本体)で使用される用語は、概して、「オープン」ターム(open terms)として意図される(例えば、用語「含む(including)」は、「~を含むがこれらに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は、「~を含むがこれらに限定するものではない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきであるなど)ことが、当業者によって理解されるであろう。導入された請求項記載の具体的な数が意図されている場合、このような意図が請求項に明示的に列挙され、このような記載がない場合、このような意図は存在しないことも、当業者には更に理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付の特許請求の範囲は、請求項の記載を導入するための導入句「少なくとも1つの(at least one)」及び「1つ又は複数の(one or more)」の使用を含んでもよい。しかしながら、このような語句の使用は、同じ請求項が、「1つ又は複数の」又は「少なくとも1つの」、及び「a」若しくは「an」などの不定冠詞を含む(例えば、「a」及び/又は「an」が、「少なくとも1つの」又は「1つ又は複数の」の意味に解釈されるべきである)場合であっても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項記載の導入が、このような導入された請求項記載を含む任意の特定の請求項を、このような記載のうちの1つのみを含む実施形態に限定するものと解釈すべきではなく、請求項記載を導入するために使用される不定冠詞の使用についても同じく当てはまる。更に、導入された請求項記載の具体的な数が明示的に列挙されている場合であっても、このような記載が、少なくとも列挙された数の意味(例えば、「2つの記載」の無修飾の記載は、その他の修飾がないと、少なくとも2つの記載又は2つ以上の記載を意味する)で解釈されるべきであることを、当業者は認識するであろう。更に、「A、B、及びCなどのうちの少なくとも1つ」と類似した常套句が使用される場合には、全般的に、このような構造は、当業者がこの常套句を理解するであろう意味において意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」としては、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBともに、A及びCともに、B及びCともに、並びに/又はA、B、及びCともに、などを有するシステムが挙げられるが、これらに限定されない)。「A、B、又はCなどのうちの少なくとも1つ」と類似した常套句が使用される場合には、全般的に、このような構造は、当業者がこの常套句を理解するであろう意味において意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」としては、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBともに、A及びCともに、B及びCともに、並びに/又はA、B、及びCともに、などを有するシステムが挙げられるが、これらに限定されない)。本明細書、特許請求の範囲、又は図面にかかわらず、2つ以上の代替用語を提示する実質上任意の離接語及び/又は語句は、用語のうちの1つ、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を企図することが理解されるべきであると、当業者には更に理解されるであろう。例えば、語句「A又はB」は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解されるであろう。
加えて、本開示の特徴又は態様がマーカッシュ群の観点で記載されている場合、それによって、当業者は、本開示がまた、マーカッシュ群の構成要素の任意の個々の構成要素又はサブグループの観点でも記載されていることを認識するであろう。
当業者には理解されるように、書面による説明を提供するという観点からなどの任意の及び全ての目的において、本明細書に開示される全ての範囲はまた、任意の及び全ての可能なサブ範囲並びにそれらのサブ範囲の組合わせも包含する。任意の列挙された範囲は、同じ範囲が、少なくとも等半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解されることを十分に記載し可能にするものとして容易に認識することができる。非限定的実施例として、本明細書で説明される各範囲は、下部3分の1、中部3分の1、及び上部3分の1などに容易に分解することができる。また、当業者には理解されるように、「最大で(up to)」、「少なくとも(at least)」、「より大きい(greater than)」、「より小さい(less than)」などの全ての言語は、列挙された数を含み、続いて上述のように下位範囲に分解され得る範囲を指す。最後に、当業者には理解されるように、範囲は、各個々の構成要素を含む。したがって、例えば、1~3個の物品を有する群は、1個、2個、又は3個の物品を有する群を意味する。同様に、1~5個の物品を有する群は、1個、2個、3個、4個、又は5個の物品を有する群などを意味する。
本明細書では様々な態様及び実施形態が開示されてきたが、他の態様及び実施形態は、当業者には明らかであろう。本明細書に開示される様々な態様及び実施形態は、説明のためのものであり、以下の特許請求の範囲によって示される真の範囲及び趣旨により、限定することを意図するものではない。

Claims (162)

  1. 核酸を修飾する方法であって、
    (a)一本鎖デオキシリボ核酸(ssDNA)及び修飾塩基を含むヌクレオシド三リン酸を提供する工程と、
    (b)前記ssDNA及び前記修飾塩基を含むヌクレオシド三リン酸を、組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)と接触させて、ssDNA足場を生成する工程であって、前記ssDNA足場は、前記ヌクレオシド三リン酸から前記修飾塩基を含む1つ又は複数のヌクレオチドで組み込まれた前記ssDNAを含む、工程と、
    を含み、
    前記組換えTdTが、配列番号1と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含み、前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis420と機能的に同等の1つ又は複数の位置に、1つ又は複数のアミノ酸置換変異を含む、核酸を修飾する方法。
  2. (c)前記ssDNA足場を、第1のアダプタ配列を含む第1のアダプタオリゴヌクレオチド及び第2のアダプタ配列を含む第2のアダプタオリゴヌクレオチドと接触させて、前記第1のアダプタオリゴヌクレオチド及び前記第2のアダプタオリゴヌクレオチドに付着した前記ssDNA足場を含む核酸担体を生成する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ssDNA足場を前記第1のアダプタオリゴヌクレオチドと接触させることが、前記ssDNA足場を、前記第1のアダプタオリゴヌクレオチド及び第1のポリマーを含む第1のアダプタと接触させる工程を含む、請求項1~2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 前記ssDNA足場を前記第2のアダプタオリゴヌクレオチドと接触させることが、前記ssDNA足場を、前記第2のアダプタオリゴヌクレオチド及び第2のポリマーを含む第2のアダプタと接触させる工程を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第1のアダプタが、共有結合した前記第1のアダプタオリゴヌクレオチドを含み、前記第2のアダプタが、共有結合した前記第2のアダプタオリゴヌクレオチドを含む、請求項3~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ssDNA足場が第3のポリマーを含む、請求項2~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. (d)前記第1のアダプタ配列、又はその逆相補体、前記第2のアダプタ配列、又はその逆相補体、及び核酸ハイブリダイゼーション配列を含む核酸鋳型を提供する工程と、
    (e)前記核酸担体を前記核酸鋳型と接触させて、前記核酸鋳型の核酸ハイブリダイゼーション配列を介して前記核酸担体の鋳型捕捉部位にハイブリダイズした前記核酸鋳型を有する前記核酸担体を生成する工程と、
    (f)複数の増幅された核酸を生成するために、前記核酸鋳型とハイブリダイズした前記核酸担体上で増幅を実行して、前記複数の増幅された核酸の各々が前記核酸鋳型の配列を含むように伸長された、前記第1のアダプタオリゴヌクレオチド、及び前記第2のアダプタオリゴヌクレオチド、又はそれらの逆相補体を生成する工程と、
    (g)前記複数の増幅された核酸を使用して前記核酸鋳型の配列を決定する工程と、
    を更に含む、請求項2~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 核酸を修飾する方法であって、
    (a)第1の核酸及び第1の修飾塩基を含む第1のヌクレオシド三リン酸を提供する工程と、
    (b)前記第1の核酸及び前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸を、第1の反応において第1の温度で第1の反応時間、組換え末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TdT)と接触させて、第2の核酸を生成させる工程であって、前記第2の核酸が、前記第1のヌクレオシド三リン酸からの前記第1の修飾塩基を含む1つ又は複数の第1のヌクレオチドが組み込まれた前記第1の核酸を含む、工程と、
    を含み、
    前記組換えTdTが、配列番号1と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含み、前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis420と機能的に同等の1つ又は複数の位置に、1つ又は複数のアミノ酸置換変異を含む、核酸を修飾する方法。
  9. 前記第1の核酸及び前記第2の核酸の1つ又は複数が、一本鎖核酸、3’オーバーハングを有する二本鎖核酸、3’凹部を有する二本鎖核酸、又はそれらの組合わせを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1の核酸及び前記第2の核酸のうちの1つ又は複数が、デオキシリボ核酸(DNA)を含む、請求項8~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記第1の核酸及び前記第2の核酸のうちの1つ又は複数のヌクレオチドの少なくとも50%が、デオキシリボヌクレオチドを含む、請求項8~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記第1の核酸及び前記第2の核酸の1つ又は複数が一本鎖デオキシリボ核酸(ssDNA)を含む、請求項8~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記第1の核酸及び前記第2の核酸のうちの1つ又は複数が、少なくとも1つのリボヌクレオチドを含む、請求項8~11のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記第2の核酸が、前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオチドの2つ以上又は3つ以上が組み込まれた前記第1の核酸を含む、請求項8~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第2の核酸中の前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオチドのうちの2以上又は3以上が連続している、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1のヌクレオシド三リン酸の前記第1の修飾塩基が、修飾アデニン、修飾グアニン、修飾シトシン、修飾チミン、又は修飾ウラシルを含む、請求項8~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 第1のヌクレオシド三リン酸が、5-(15-アジド-4,7,10,13-テトラオキサ-ペンタデカノイル-アミノアリル)-2’-デオキシウリジン-5’-三リン酸(アジド-PEG4-アミノアリル-dUTP)、N-(6-アジド)ヘキシル-3’-デオキシアデノシン-5’-三リン酸(N-(6-アジド)ヘキシル-3’-dATP)、又はそれらの組合わせを含む、請求項8~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記第1のヌクレオシド三リン酸が、共有結合した前記第1の修飾塩基及び第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含む、請求項8~16のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記第1の反応時間が少なくとも1秒である、請求項8~17のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記第1の温度が、少なくとも16℃~少なくとも58℃である、請求項8~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記第1の反応における前記第1の核酸の濃度が、少なくとも10nMである、請求項8~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記第1の反応における前記第1のヌクレオシド三リン酸の濃度が、少なくとも0.1μMである、請求項8~21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記第1の反応における前記組換えTdTの濃度が、少なくとも10nMである、請求項8~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記第1の核酸及び前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸を提供することが、前記第1の核酸と、前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸と、第2のヌクレオシド三リン酸と、を提供することを含み、
    前記第1の核酸及び前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸を前記組換えTdTと接触させることが、前記第1の反応において、前記第1の温度で前記第1の反応時間、前記第1の核酸、前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸、及び前記第2のヌクレオシド三リン酸を、前記組換えTdTと接触させて、前記第2の核酸を生成することを含み、
    前記第2の核酸が、(i)前記第1のヌクレオシド三リン酸からの前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオチドの1つ又は複数と、(ii)1つ又は複数の第2のヌクレオチドとが組み込まれた前記第1の核酸を含む、
    請求項8~23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記1つ又は複数の第2のヌクレオチドのそれぞれが、前記第2のヌクレオシド三リン酸からの第2の修飾塩基を含む、請求項24に記載の方法。
  26. 前記第2のヌクレオシド三リン酸の前記第2の修飾塩基が、修飾アデニン、修飾グアニン、修飾シトシン、修飾チミン、又は修飾ウラシルを含む、請求項25に記載の方法。
  27. 前記第1のヌクレオシド三リン酸の前記第1の修飾塩基及び前記第2のヌクレオシド三リン酸の前記第2の修飾塩基が、同じ未修飾塩基の修飾を含む、請求項25~26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記第1のヌクレオシド三リン酸の前記第1の修飾塩基及び前記第2のヌクレオシド三リン酸の前記第2の修飾塩基が、異なる未修飾塩基の修飾を含む、請求項25~26のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記第2のヌクレオシド三リン酸が、共有結合した前記第2の修飾塩基及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含む、請求項25~28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記第2のヌクレオチドの各々が、前記第2のヌクレオシド三リン酸からの第2の未修飾塩基を含む、請求項24に記載の方法。
  31. 前記第2のヌクレオシド三リン酸の前記第2の未修飾塩基が、アデニン、グアニン、シトシン、チミン又はウラシルを含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記第1の修飾塩基が、前記第2の未修飾塩基の修飾を含む、請求項30~31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸及び前記第2のヌクレオシド三リン酸が、約1:100~約100:1の範囲の比で前記第1の核酸と接触する、請求項24~32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオチド及び前記第2のヌクレオチドが、約1:100~約100:1の範囲の比で前記第2の核酸に組み込まれる、請求項24~33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記第1の核酸及び前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸を提供することが、前記第1の核酸、前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸、及び複数の第2のヌクレオシド三リン酸を提供することを含み、
    前記第1の核酸及び前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸を前記組換えTdTと接触させることが、前記第1の反応において、前記第1の温度で前記第1の反応時間、前記第1の核酸、前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオシド三リン酸、及び前記複数の第2のヌクレオシド三リン酸を、前記組換えTdTと接触させて、前記第2の核酸を生成することを含み、
    前記第2の核酸が、前記第1の修飾塩基を含む前記第1のヌクレオチドのうちの1つ又は複数と、前記複数の第2のヌクレオシド三リン酸からの1つ又は複数の第2のヌクレオチドとを組み込んだ前記第1の核酸を含む、
    請求項8~20のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記複数の第2ヌクレオシド三リン酸が、デオキシリボースアデニン三リン酸、デオキシリボースグアニン三リン酸、デオキシリボースシトシン三リン酸、デオキシリボースチミン三リン酸、デオキシリボースウラシル三リン酸、又はそれらの組合わせを含む、請求項35に記載の方法。
  37. 前記複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの2つを、約1:100~約100:1の範囲の比で前記第1の核酸と接触させる、請求項35~36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 前記第2のヌクレオチドのうちの2つが、約1:100~約100:1の範囲の比で前記第2の核酸に組み込まれる、請求項35~37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの少なくとも1つ、又はそれぞれが、第2の未修飾塩基を含む、請求項35~38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記複数の第2のヌクレオシド三リン酸のうちの少なくとも1つ、又はそれぞれが、第2の修飾塩基を含む、請求項35~39のいずれか一項に記載の方法。
  41. ヌクレオチドの修飾塩基及び未修飾塩基が、約1:100~約100:1の範囲の比で前記第2の核酸に組み込まれる、請求項8~40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記修飾塩基が、前記第1の修飾塩基及び前記第2の核酸に組み込まれた前記複数の第2のヌクレオチドのうちの少なくとも1つ、又はそれぞれを含む、請求項41に記載の方法。
  43. 前記未修飾塩基が、前記第2の核酸に組み込まれた前記複数の第2のヌクレオチドの少なくとも1つ又はそれぞれを含む、請求項41~42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記第2の核酸の前記ヌクレオチド塩基の少なくとも1%が、修飾塩基を含む、請求項35~43のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記修飾塩基が、前記第2の核酸全体に分布している、請求項44に記載の方法。
  46. 前記修飾塩基が、前記第2の核酸全体にランダムに分布している、請求項45に記載の方法。
  47. 前記第2の核酸が、複数の2つ以上の連続した修飾塩基を含む、請求項44~46のいずれか一項に記載の方法。
  48. 前記複数の連続した修飾塩基が、3つ以上の連続した修飾塩基を含む、請求項47に記載の方法。
  49. 前記第2の核酸の前記ヌクレオチド塩基の少なくとも1%が、前記第1の修飾塩基を含む、請求項8~48のいずれか一項に記載の方法。
  50. 前記第1の核酸が、核酸鋳型に結合することができる鋳型捕捉部位を含む、請求項8~49のいずれか一項に記載の方法。
  51. 前記鋳型捕捉部位が、鋳型捕捉配列を含み、前記核酸鋳型が、前記鋳型捕捉配列の逆相補体に対して少なくとも90%の配列同一性を有し、前記鋳型捕捉配列にハイブリダイズすることができる配列を含む、請求項50に記載の方法。
  52. 前記核酸鋳型が一本鎖DNAを含む、請求項51に記載の方法。
  53. 前記第1のヌクレオシド三リン酸の前記第1の修飾塩基及び前記第2の核酸中の前記第1のヌクレオチドのうちの1つ又は複数が、官能基を含む、請求項8~52のいずれか一項に記載の方法。
  54. 前記第1の修飾塩基の前記官能基が、クリック化学反応に関与することができる、請求項53に記載の方法。
  55. 前記第1のヌクレオシド三リン酸の前記第1の修飾塩基及び前記第2の核酸の前記第1のヌクレオチドが、飽和又は不飽和、置換又は非置換の直鎖又は分岐脂肪族炭素鎖を含む、請求項53~54のいずれか一項に記載の方法。
  56. 前記官能基及び前記第1修飾塩基の塩基が、前記飽和又は不飽和、置換又は非置換の直鎖又は分岐脂肪族炭素鎖によって連結された前記第1修飾塩基の両端にある、請求項55に記載の方法。
  57. 第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供する工程と、
    第2の反応において第2の温度で第2の反応時間にわたって前記第2の核酸を前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドと接触させて、前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数に付着した前記第2の核酸を含む第3の核酸を生成する工程と、
    を更に含む、請求項8~56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することが、前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することを含み、
    前記第2の核酸を前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドと接触させることが、前記第2の反応において前記第2の温度で前記第2の反応時間、前記第2の核酸を前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドと接触させて、1つ又は複数の前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び1つ又は複数の前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドに付着した前記第2の核酸を含む前記第3の核酸を生成することを含む、
    請求項57に記載の方法。
  59. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドが、第1のアダプタ配列又はその逆相補体を含む、請求項57~58のいずれか一項に記載の方法。
  60. 前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドが、第2のアダプタ配列又はその逆相補体を含む、請求項57~59のいずれか一項に記載の方法。
  61. 前記第1のアダプタ配列がP5配列を含む、請求項59~60のいずれか一項に記載の方法。
  62. 前記第2のアダプタ配列がP7配列を含む、請求項59~61のいずれか一項に記載の方法。
  63. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数が、約10ヌクレオチド~約100ヌクレオチド長である、請求項57~62のいずれか一項に記載の方法。
  64. 前記第3の核酸が、約10~約1,000,000の前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドの含む、請求項57~63のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記第3の核酸が、約10~約1,000,000の前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを含む、請求項57~64のいずれか一項に記載の方法。
  66. 前記第3の核酸が、前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数に付着した前記第2の核酸を含む、請求項57~65のいずれか一項に記載の方法。
  67. 前記第3の核酸が、前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドのうちの1つ又は複数に付着した前記第2の核酸を含む、請求項57~66のいずれか一項に記載の方法。
  68. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することが、前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第1のポリマーを含む第1のアクセサリーを提供することを含み、前記第2の核酸を前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドと接触させることが、前記第2の反応において、前記第2の温度で前記第2の反応時間、前記第2の核酸を前記第1のアクセサリーと接触させて、前記第1のアクセサリーの1つ又は複数に付着した前記第2の核酸を含む前記第3の核酸を生成することを含む、請求項57~67のいずれか一項に記載の方法。
  69. 前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドを提供することが、前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び第2のポリマーを含む第2のアクセサリーを提供することを含み、及び/又は前記第2の核酸を前記第2のアクセサリーと接触させることが、前記第2の反応において、前記第2の温度で前記第2の反応時間、前記第2の核酸を前記第2のアクセサリーと接触させて、前記第2のアクセサリーの1つ又は複数に付着した前記第2の核酸を含む前記第3の核酸を生成することを含む、請求項57~68のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記第1のアクセサリーが、共有結合した、前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び前記第1のポリマーを含み、前記第2のアクセサリーが、共有結合した、前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド及び前記第2のポリマーを含む、請求項68~69のいずれか一項に記載の方法。
  71. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第1のポリマーが、第1の官能基を含む、請求項57~67のいずれか一項に記載の方法。
  72. 前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第2のポリマーが、第2の官能基を含む、請求項57~67のいずれか一項に記載の方法。
  73. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第1のポリマーの前記第1の官能基、及び前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第2のポリマーの前記第2の官能基が同一である、請求項57~73のいずれか一項に記載の方法。
  74. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第1のポリマーの前記第1の官能基が、前記第1のヌクレオチドの前記第1の修飾塩基の前記官能基と反応して、共有結合を形成することができる、請求項73に記載の方法。
  75. 前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第2のポリマーの前記第2の官能基が、前記第1のヌクレオチドの前記第1の修飾塩基の前記官能基と反応して、共有結合を形成することができる、請求項73~74のいずれか一項に記載の方法。
  76. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第1のポリマーの前記第1の官能基が、クリック化学反応に関与することができる、請求項71~75のいずれか一項に記載の方法。
  77. 前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第2のポリマーの前記第2の官能基が、クリック化学反応に関与することができる、請求項71~76のいずれか一項に記載の方法。
  78. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第1のポリマーの前記第1の官能基が、前記第1のヌクレオチドの前記第1の修飾塩基の前記官能基とのクリック化学反応に関与することができる、請求項76~77のいずれか一項に記載の方法。
  79. 前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第2のポリマーの前記第2の官能基が、前記第1のヌクレオチドの前記第1の修飾塩基の前記官能基とのクリック化学反応に関与することができる、請求項76~78のいずれか一項に記載の方法。
  80. 前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第1のポリマーの前記第1の官能基のうちの1つ又は複数、前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第2のポリマーの前記第2の官能基、前記第1のヌクレオシド三リン酸の前記第1の修飾塩基の前記官能基、及び前記第1のヌクレオチドの前記官能基のうちの1つ又は複数が独立して、アジド、アルキニル、アルケニル、チオール、又はニトロンである、請求項76~79のいずれか一項に記載の方法。
  81. 前記第1のヌクレオチドの前記第1の修飾塩基の前記官能基及び前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド若しくは前記第1のポリマーの前記第1の官能基、又は前記第1のヌクレオチドの前記第1の修飾塩基の前記官能基及び前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド若しくは前記第2のポリマーの前記第2の官能基、又はその両方が、以下の対、
    (i)アジド/アルキニル、
    (ii)アルキニル/アジド、
    (iii)チオール/アルキニル、
    (iv)アルキニル/チオール、
    (v)アルケニル/チオール、
    (vi)チオール/アルケニル、
    (vii)アジド/シクロオクチニル、
    (viii)シクロオクチニル/アジド、
    (ix)ニトロン/シクロオクチニル、及び
    (x)シクロオクチニル/ニトロン
    から選択される、請求項76~80のいずれか一項に記載の方法。
  82. 前記第1のヌクレオチドの前記第1の修飾塩基の前記官能基がアジドであり、前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第1のポリマーの前記第1の官能基、及び前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチド又は前記第2のポリマーの前記第2の官能基のうちの1つ又は複数が独立してアルキニルである、請求項76~81のいずれか一項に記載の方法。
  83. 前記クリック化学反応が、銅触媒アジド-アルキン環付加(CuAAC)を含み、前記共有結合がトリアゾリルを含む、請求項76~82のいずれか一項に記載の方法。
  84. 前記CuAACがCu(I)安定化リガンドを含む、請求項83に記載の方法。
  85. 前記Cu(I)安定化リガンドが、3-[4-({ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル]プロパノール(BTTP)、3-[4-({ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-1H-1,2,3トリアゾール-1-イル]プロピル硫酸水素(BTTPS)、2-[4-({ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-1H-1,2,3トリアゾール-1-イル]エチル硫酸水素(BTTES)、2-[4-{(ビス[(1-tert-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル]アミノ)メチル}-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル]-酢酸(BTTAA)、バソフェナントロリンジスルホネート二ナトリウム塩(BPS)、N,N,N’,N’’,N’’-ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)、トリス-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アミン(TBTA)、トリス(3-ヒドロキシプロピルトリアゾリルメチル)アミン(THPTA)、Nε-(((1R,2R)-2-アジドシクロペンチルオキシ)カルボニル)-L-リジン(ACPK)、及び4-N,N-ジメチルアミノ-1,8-ナフタルイミド(4-DMN)からなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
  86. 前記クリック化学反応が、菌株促進アジド-アルキン環付加(SPAAC)を含み、前記共有結合が、シクロオクタ-トリアゾリルを含む、請求項76~82のいずれか一項に記載の方法。
  87. 前記クリック化学反応が、アルキンヒドロチオール化を含み、前記共有結合が、アルケニルスルフィドを含む、請求項76~82のいずれか一項に記載の方法。
  88. 前記クリック化学反応が、アルケンヒドロチオール化を含み、前記共有結合が、硫化アルキルを含む、請求項76~82のいずれか一項に記載の方法。
  89. 前記クリック化学反応が、菌株促進アルキン-ニトロン環付加(SPANC)を含み、前記共有結合が、オクタヒドロシクロオクタ-イソオキサゾリルを含む、請求項76~82のいずれか一項に記載の方法。
  90. 前記シクロオクチニルが、ジベンジルシクロオクチン(DBCO)又はその誘導体である、請求項89に記載の方法。
  91. 前記クリック化学反応が生体適合性である、請求項76~90のいずれか一項に記載の方法。
  92. 前記第2の温度が約20℃~約65℃である、請求項57~91のいずれか一項に記載の方法。
  93. 前記第2の温度が0℃未満である、請求項57~91のいずれか一項に記載の方法。
  94. 前記第2の温度が約-4℃~約-20℃である、請求項57~91のいずれか一項に記載の方法。
  95. 前記第2の反応時間が少なくとも1秒である、請求項57~94のいずれか一項に記載の方法。
  96. (c)前記第1のアダプタ配列又はその逆相補体、前記第2のアダプタ配列又はその逆相補体、及び前記第3の核酸上の前記鋳型捕捉部位にハイブリダイズすることができる核酸ハイブリダイゼーション配列を含む前記核酸鋳型を提供する工程と、
    (d)前記第3の核酸を前記核酸鋳型と接触させて、前記核酸鋳型の前記核酸ハイブリダイゼーション配列を介して前記第3の核酸上の前記鋳型捕捉部位にハイブリダイズした前記核酸鋳型を有する前記第3の核酸を生成する工程と、
    (e)前記核酸鋳型とハイブリダイズした前記第3の核酸に対して増幅を行って、1つ又は複数の前記第1のアクセサリーオリゴヌクレオチドに付着した前記第3の核酸と、前記核酸鋳型の配列を含むように伸長された1つ又は複数の前記第2のアクセサリーオリゴヌクレオチドとを含む第4の核酸、又はその逆相補体を生成する工程と、
    (f)前記第4の核酸を用いて前記核酸鋳型の前記配列を決定する工程と、
    を更に含む、請求項59~95に記載の方法。
  97. 前記核酸鋳型の前記核酸ハイブリダイゼーション配列が、前記鋳型捕捉部位の逆相補体を含む、請求項96に記載の方法。
  98. 前記第1の核酸、前記第2の核酸、前記第3の核酸、及び/又は前記第4の核酸が、第3のポリマーを含む、請求項8~97のいずれか一項に記載の方法。
  99. Glu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸、又は親水性アミノ酸を含む、請求項1~98のいずれか一項に記載の方法。
  100. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、Glu191Ala、Glu191Arg、Glu191Asn、Glu191Asp、Glu191Cys、Glu191Gln、Glu191Gly、Glu191His、Glu191Ile、Glu191Leu、Glu191Lys、Glu191Met、Glu191Phe、Glu191Pro、Glu191Ser、Glu191Thr、Glu191Trp、Glu191Tyr、又はGlu191Valである、請求項1~98のいずれか一項に記載の方法。
  101. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異がGlu191Valである、請求項1~98のいずれか一項に記載の方法。
  102. 配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む、請求項1~101のいずれか一項に記載の方法。
  103. 配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、Lys193Ala、Lys193Arg、Lys193Asn、Lys193Asp、Lys193Cys、Lys193Gln、Lys193Glu、Lys193Gly、Lys193His、Lys193Ile、Lys193Leu、Lys193Met、Lys193Phe、Lys193Pro、Lys193Ser、Lys193Thr、Lys193Trp、Lys193Tyr、or Lys193Valである、請求項1~101のいずれか一項に記載の方法。
  104. 配列番号12のBos taurus TdTのLys193と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異がLys193Asnである、請求項1~101のいずれか一項に記載の方法。
  105. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む、請求項1~104のいずれか一項に記載の方法。
  106. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、Glu194Ala、Glu194Arg、Glu194Asn、Glu194Asp、Glu194Cys、Glu194Gln、Glu194Gly、Glu194His、Glu194Ile、Glu194Leu、Glu194Lys、Glu194Met、Glu194Phe、Glu194Pro、Glu194Ser、Glu194Thr、Glu194Trp、Glu194Tyr、又はGlu194Valである、請求項1~104のいずれか一項に記載の方法。
  107. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu194と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異がGlu194Glyである、請求項1~104のいずれか一項に記載の方法。
  108. 配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む、請求項1~107のいずれか一項に記載の方法。
  109. 配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、Asp242Ala、Asp242Arg、Asp242Asn、Asp242Cys、Asp242Gln、Asp242Glu、Asp242Gly、Asp242His、Asp242Ile、Asp242Leu、Asp242Lys、Asp242Met、Asp242Phe、Asp242Pro、Asp242Ser、Asp242Thr、Asp242Trp、Asp242Tyr、又はAsp242Valである、請求項1~107のいずれか一項に記載の方法。
  110. 配列番号12のBos taurus TdTのAsp242と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異がAsp242Tyrである、請求項1~107のいずれか一項に記載の方法。
  111. 配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、非極性アミノ酸、極性アミノ酸、正電荷アミノ酸、負電荷アミノ酸、疎水性アミノ酸、芳香族アミノ酸、脂肪族アミノ酸、小アミノ酸又は親水性アミノ酸への変異を含む、請求項1~110のいずれか一項に記載の方法。
  112. 配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、Lys287Ala、Lys287Arg、Lys287Asn、Lys287Asp、Lys287Cys、Lys287Gln、Lys287Glu、Lys287Gly、Lys287His、Lys287Ile、Lys287Leu、Lys287Met、Lys287Phe、Lys287Pro、Lys287Ser、Lys287Thr、Lys287Trp、Lys287Tyr、又はLys287Valである、請求項1~110のいずれか一項に記載の方法。
  113. 配列番号12のBos taurus TdTのLys287と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異がLys287Gluである、請求項1~110のいずれか一項に記載の方法。
  114. 配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への変異を含む、請求項1~113のいずれか一項に記載の方法。
  115. 配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、Phe296Ala、Phe296Arg、Phe296Asn、Phe296Asp、Phe296Cys、Phe296Gln、Phe296Glu、Phe296Gly、Phe296His、Phe296Ile、Phe296Leu、Phe296Lys、Phe296Met、Phe296Pro、Phe296Ser、Phe296Thr、Phe296Trp、Phe296Tyr、又はPhe296Valである、請求項1~113のいずれか一項に記載の方法。
  116. 配列番号12のBos taurus TdTのPhe296と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異がPhe296Leuである、請求項1~113のいずれか一項に記載の方法。
  117. 配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への変異を含む、請求項1~116のいずれか一項に記載の方法。
  118. 配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、Met299Ala、Met299Arg、Met299Asn、Met299Asp、Met299Cys、Met299Gln、Met299Glu、Met299Gly、Met299His、Met299Ile、Met299Leu、Met299Lys、Met299Phe、Met299Pro、Met299Ser、Met299Thr、Met299Trp、Met299Tyr、又はMet299Valである、請求項1~116のいずれか一項に記載の方法。
  119. 配列番号12のBos taurus TdTのMet299と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異がMet299Lysである、請求項1~116のいずれか一項に記載の方法。
  120. 配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への変異を含む、請求項1~119のいずれか一項に記載の方法。
  121. 配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、Thr342Ala、Thr342Arg、Thr342Asn、Thr342Asp、Thr342Cys、Thr342Gln、Thr342Glu、Thr342Gly、Thr342His、Thr342Ile、Thr342Leu、Thr342Lys、Thr342Met、Thr342Phe、Thr342Pro、Thr342Ser、Thr342Trp、Thr342Tyr、又はThr342Valである、請求項1~119のいずれか一項に記載の方法。
  122. 配列番号12のBos taurus TdTのThr342と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異がThr342Serである、請求項1~119のいずれか一項に記載の方法。
  123. 配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異は、非極性アミノ酸、疎水性アミノ酸、脂肪族アミノ酸、又は分岐鎖アミノ酸への変異を含む、請求項1~122のいずれか一項に記載の方法。
  124. 配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異が、His421Ala、His421Arg、His421Asn、His421Asp、His421Cys、His421Gln、His421Glu、His421Gly、His421Ile、His421Leu、His421Lys、His421Met、His421Phe、His421Pro、His421Ser、His421Thr、His421Trp、His421Tyr、又はHis421Valである、請求項1~122のいずれか一項に記載の方法。
  125. 配列番号12のBos taurus TdTのHis421と機能的に同等の位置のアミノ酸置換変異がHis421Proである、請求項1~122のいずれか一項に記載の方法。
  126. 前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の2つ以上の位置に2つ以上のアミノ酸置換変異を含む、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
  127. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の2つ以上の位置における2つ以上のアミノ酸置換変異が、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの2つ以上を含む、請求項126に記載の方法。
  128. 前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の3つ以上の位置に3つ以上のアミノ酸置換変異を含む、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
  129. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の3つ以上の位置における3つ以上のアミノ酸置換変異が、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの3つ以上を含む、請求項128に記載の方法。
  130. 前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の4つ以上の位置に4以上のアミノ酸置換変異を含む、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
  131. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の4つ以上の位置における4つ以上のアミノ酸置換変異が、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの4つ以上を含む、請求項130に記載の方法。
  132. 前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の5つ以上の位置に5つ以上のアミノ酸置換変異を含む、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
  133. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の5つ以上の位置における5つ以上のアミノ酸置換変異が、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの5つ以上を含む、請求項132に記載の方法。
  134. 前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の6つ以上の位置に6つ以上のアミノ酸置換変異を含む、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
  135. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の6つ以上の位置における6つ以上のアミノ酸置換変異が、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの6つ以上を含む、請求項134に記載の方法。
  136. 前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の7つ以上の位置に7つ以上のアミノ酸置換変異を含む、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
  137. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の7つ以上の位置における7つ以上のアミノ酸置換変異が、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの7つ以上を含む、請求項136に記載の方法。
  138. 前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つ以上の位置に8つ以上のアミノ酸置換変異を含む、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
  139. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つ以上の位置における8つ以上のアミノ酸置換変異が、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proのうちの8つ以上を含む、請求項138に記載の方法。
  140. 前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのLys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つの位置に8つのアミノ酸置換変異を含む、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
  141. 配列番号12のBos taurus TdTのLys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の8つの位置における8つのアミノ酸置換変異が、それぞれLys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proである、請求項140に記載の方法。
  142. 前記組換えTdTが、配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の位置に9つのアミノ酸置換変異を含む、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
  143. 配列番号12のBos taurus TdTのGlu191、Lys193、Glu194、Asp242、Lys287、Phe296、Met299、Thr342、及びHis421と機能的に同等の位置における9つのアミノ酸置換変異が、それぞれGlu191Val、Lys193Asn、Glu194Gly、Asp242Tyr、Lys287Glu、Phe296Leu、Met299Lys、Thr342Ser、及びHis421Proである、請求項142に記載の方法。
  144. 前記組換えTdTが、配列番号1と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1~142のいずれか一項に記載の方法。
  145. 前記組換えTdTが、配列番号1と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1~142のいずれか一項に記載の方法。
  146. 前記組換えTdTが、配列番号1と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1~142のいずれか一項に記載の方法。
  147. 前記組換えTdTが、配列番号11と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1~142のいずれか一項に記載の方法。
  148. 前記組換えTdTが、配列番号12と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1~142のいずれか一項に記載の方法。
  149. 前記組換えTdTが、47℃以上の温度で安定である、請求項1~148のいずれか一項に記載の方法。
  150. 前記組換えTdTが、50℃以上の温度で安定である、請求項1~148のいずれか一項に記載の方法。
  151. 前記組換えTdTが、55℃以上の温度で安定である、請求項1~148のいずれか一項に記載の方法。
  152. 前記組換えTdTが、58℃以上の温度で安定である、請求項1~148のいずれか一項に記載の方法。
  153. 前記組換えTdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性が、同じ試験温度における配列番号12のBos taurus TdTの末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ活性の少なくとも80%、85%、90%、95%、100%、105%、110%、115%、又は120%である、請求項1~152のいずれか一項に記載の方法。
  154. 前記試験温度が、37℃、47℃、50℃、55℃、又は58℃である、請求項153に記載の方法。
  155. 前記組換えTdTが、小さなユビキチン様修飾剤(SUMO)断片を含む、請求項1~154のいずれか一項に記載の方法。
  156. 前記SUMO断片が、配列番号13と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項155に記載の方法。
  157. 前記組換えTdTが、前記組換えTdTのN末端上のSUMO断片を含む、請求項155~156のいずれか一項に記載の方法。
  158. 前記組換えTdTが、配列番号14と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項156に記載の方法。
  159. 前記組換えTdTが、配列番号15と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項156に記載の方法。
    前記組換えTdTが、前記組換えTdTのC末端上の前記SUMO断片を含む、請求項155~156のいずれか一項に記載の方法。
  160. 請求項8~159のいずれか一項に記載の方法によって得られる第2の核酸。
  161. 請求項57~159のいずれか一項に記載の方法によって得られる第3の核酸。
  162. 請求項96~159のいずれか一項に記載の方法によって得られる第4の核酸。
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