JPS61274697A - 核酸配列の増幅及び検出方法 - Google Patents

核酸配列の増幅及び検出方法

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JPS61274697A
JPS61274697A JP6885886A JP6885886A JPS61274697A JP S61274697 A JPS61274697 A JP S61274697A JP 6885886 A JP6885886 A JP 6885886A JP 6885886 A JP6885886 A JP 6885886A JP S61274697 A JPS61274697 A JP S61274697A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、もしテスト試料中に存在するならばその存在
する核酸配列を増幅し、プローブを用いてそれを検出す
るための方法に関する。より詳細には本発明は、与えら
れたDNA又はRNA配列から初期に存在する量に比較
してより大量の任意の特定の核酸配列を生成せしめ、該
配列の検出を容易にする方法に関する。該DNA又はR
NAは単鎖又は二重鎖であってもよく、比較的純粋であ
っても核酸の混合物の一成分であってもよい、本発明の
方法では、所望の核酸配列の増幅を達成するために反応
を繰り返し行うようにする。
〔従来の技術〕
特に診断上の用途のためには、標的核酸配列は問題のD
NA又はRNAのほんの僅かな部分であることがあり、
非同位体!XIwi又は末端4Uaオリゴヌクレオチド
プローブを使用するのではその存在を検出することは困
難である。プローブ検出システムの感度を向上させるた
めに多くの労力が費やされているが、現在利用できる方
法を用いて容易に検出できるに充分な量を得るために、
標的配列を増幅するような研究は殆ど行われていない。
核酸を初めから、あるいは既存の配列から合成する方法
がいくつかの文献に記載されている。これらの方法は、
完全に特定された配列の与えられた核酸を大量に生産す
ることを可能にするものである。
核酸を初めから合成する1つの既知方法は、ヌクレオシ
ド誘導体からの核酸の有機合成を含むものである、この
合成は溶液中又は固体担体上で行われる。有機合成の1
つのタイプはリン酸トリエステル法であり、これは遺伝
子断片又は短い遺伝子を調製するために利用され゛る。
リン酸トリエステル法では、オリゴヌクレオチドが調製
され、次にこれは結合されてより長鎖の核酸を形成する
この方法は、S、A、ナーランクらにより、抛旦。
且鉦駐1.68@90頁(1979年)及び米国特許第
4.356,270号に開示されている。該特許は、ソ
マトスタチン遺伝子の合成とクローニングを開示しいる
有機合成の第2のタイプはリン酸ジエステル法であり、
これはトランスファーRNA遺伝子の調製に利用されて
いる。この方法はE、L、ブラウンらによりハ止、ハ■
懸1.68巻109頁(1979年)に開示されている
。リン酸トリエステル法と同じように、リン酸ジエステ
ル法もオリゴヌクレオチドの合成を含み、これらが実質
的に結合されて所望の核酸が形成される。
上記した初めからの合成法は核酸の長鎖を合成するため
に利用されるが、核酸を大量合成するための実用的方法
ではない0両法とも労力と時間を消費し高価な装置と試
薬を必要としかつ全体収率が低い、全体収率が低いのは
、オリゴヌクレオチドの合成とそれらを結合する反応が
非効率的であることに起因する。長鎖の核酸を合成する
際あるいは短鎖の核酸を大量に合成する場合でさえも、
多くのオリゴヌクレオチドを合成し多くの結合反応を行
うことが要求される。従ってこれらの方法は任意で所望
の核酸を大量に合成するには実用的ではない。
初めに存在する少量の核酸から大量の核酸を生産する方
法も存在する。これらの方法は好適な宿主系内での核酸
のクローニングを含み、ここでは所望の核酸は宿主の形
質変換に使用される好適なベクター中に挿入される。宿
主が培養されるとベクターが複製され、所望の核酸のコ
ピーが生産される。核酸断片のサブクローニングについ
ては、T、マニアチスらにより、コールド・スプリング
・ラボラトリ−のMo1ecular C1onin 
 390−401頁(1982年)に節単に記述されて
いる。この技術については米国特許第4,416,98
8号及び4 、403 、036号にも記述されている
米国特許第4.293.652号に記載されている核酸
の第3の合成法は、上述の有機合成と分子クローニング
法を合わせたものである。咳法では、所望の核酸配列を
作り上げるのに必要な好適な数のオリゴヌクレオチドを
初めに合成し、次にこれらを次の挿入の前に増殖により
増幅されるベクターに挿入する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、この分子クローニング法に幾らかの類似性を
をしている。しかし本発明はいかなる生物の繁殖をも含
まず、従って繁殖に伴って起こり得る危険や不都合を回
避することができる0本発明は所望の核酸と関連しない
核酸の合成を必要とせず、従って本発明によれば禎雑な
生物学的混合物からコストをかけて生成物を精製するこ
とも回避できる。
本発明はプライマーと重合試薬を用いて1種の核酸又は
複数の核酸の混合物中に存在する1又は2以上の特定の
核酸配列を増幅し、かつ増幅した配列を検出する方法で
ある。1つのプライマーの伸長生成物は、他のプライマ
ーとハイブリダイズしたときに所望の特定の核酸配列の
生成のための鋳型となり、又その逆も起こる。そしてこ
のプロセスは所定量の配列が生成するまで必要なだけ繰
り返される。標的配列から大量の核酸を比較的短時間で
生産するためには、本方法は上記の従来法より効率的で
あると期待される。本方法は核酸混合物に僅かしか含ま
れていない核酸種を増幅し、核種を効率的に検出するた
めに特に有用である。
〔問題点を解決するための手段〕
更に特定すると、本発明は、1種の核酸又は複数の核酸
の混合物を含む試料中の少なくとも1種の特定の核酸配
列が存在するか否かを検出し、あるいは試料中の2個の
異なった配列を区別する方法であって、該試料は該配列
を含むと思われるものであり、 (a)前記試料を、試料中に存在すると思f)れるそれ
ぞれの異なった特定の配列の各ストランド用のオリゴヌ
クレオチドプライマーにより・専食出されるべきそれぞ
れの異なった特定の配列の各ストランドについて各核酸
ストランドに相補的な各プライマーの伸長生成物が合成
されるようなハイブリダイゼーション条件下で処理し、
ここで前記プライマーは、実質的に各特定の配列のスト
ランドに相補的であるように選択され、1つのプライマ
ーから合成された伸長生成物が、それが相補体から分離
されたときに他のプライマーの伸長生成物の合成のため
の鋳型としての役割を果たし;(b)検出すべき配列が
存在すれば、変性条件下で前記試料を処理して鋳型から
プライマーの伸長生成物を分離し; (c)前記試料をオリゴヌクレオチドプライマーにより
、ステップ(b)で生成した各単鎖を鋳型として使用し
てプライマーの伸長生成物が合成されるように処理し、
もし存在するならば前記特定の配列の増幅を生じさせる
; (d)ステップ(c)の生成物に、検出されるべき配列
又はその変異体にハイブリダイズすることができる!!
識されたプローブを加え;(e) 該ハイブリダイゼー
シヨンが生じたかを否かを決定する: ことから成る方法を提供する。
ステップ(a)から(c)は、逐次的に行っても同時に
行ってもよい、更にステップ(b)と(c)は配列の増
幅が所望のレベルに達するまで繰り返してもよい。
他の態様では本発明は、l又は2以上の核酸を含む試料
中の少なくとも1つの特定の核酸配列(該核酸の少なく
とも1つがこの配列を含有すると思われる)を検出する
ためのキットであって、(a)検出されるべきそれぞれ
異なった配列の各ストランド用の1又は複数のプライマ
ーのためのコンテナー; (このプライマーは各特定の
核酸配列の各ストランドに実質的に相補的であって、1
つのプライマーから合成された伸長生成物がその相補体
から分離されたときに、他のプライマーの伸長生成物合
成用の鋳型としての役割を果たすことができる) (b)重合試薬を収容するコンテナー;(c)4つの異
なったヌクレオシド三リン酸用のコンテナー; (d)前記試料中の前記配列の存在を検出できるプロー
ブを収容するコンテナー;及び(e)該プローブと該配
列のバイブリドを検出する手段を収容するコンテナー; を有するパフケージタイプの多コンテナー型ユニットか
ら成る診断用キットに関する。
本発明の更に他の態様によれば、1種の積数又は複数の
核酸の混合物中に含まれる特定の核酸配列をベクター中
へクローニングする方法であって、(a)増幅されるべ
きそれぞれの異なった特定の配列の各ストランド用のオ
リゴヌクレオチドプライマーにより、増幅されるべきそ
れぞれの異なった特定の配列の各ストランドについて各
核酸螺旋に相補的な各プライマーの伸長生成物が合成さ
れるような条件下、前記核酸を処理し、かつここで前記
プライマーは、各特定の配列のストランドに実質的に相
補的であるように選択され、1つのプライマーから合成
された伸長生成物が、それが相補体から分離されたとき
に他のプライマーの伸長生成物合成の鋳型としての役割
を果たすものであり、更に該プライマーはそれぞれその
5”末端に、他のプライマーの制限部位と同じが異なっ
た制限部位を有するものであり; (b)その上で単鎖分子が合成された鋳型からプライマ
ーの伸長生成物を分離するし;(c)オリゴヌクレオチ
ドにより、ステップ(b)で生産された単鎖分子を、ス
テップ(b)で生成された各s鎖を鋳型として使用して
プライマーの伸長生成物が合成されるように処理し、こ
こで増幅されるべき特定の配列に依存してステップ(a
)と(c)をOから有効量までのジメチルスルフオキシ
ドの存在下、あるいは約45℃までの温度のもとで行い
; (d)ステップ(c)の生成物に各制限部位用の制限酵
素を加えて、制限消化中に開裂した生成物を得る;そし
て (e)開裂した生成物を1又は2以上のクローニングベ
クターに連結する°; ことから成る方法に関する。
更に他の態様では、本発明は、合成すべき核酸断片より
少ないヌクレオチドを有する既存の核酸断片と2つのオ
リゴヌクレオチドとから核酸断片を合成する方法であっ
て、該合成すべき核酸は左方のセグメント、中央のセグ
メント及び右方のセグメントから成り、該中央のセグメ
ントは少なくとも実質的に前記既存の核酸断片のヌクレ
オチド配列を意味し、左右のセグメントは2つのプライ
マーの5°末端に存在するヌクレオチド配列を意味し、
これらの3°末端は前記既存の核酸のストランドを分離
することにより生ずる単鎖の3°末端に相補的かあるい
は実質的に相補的であり;そして (a)各核酸のストランドに相補的である各プライマー
の伸長生成物が合成されるような条件下で、前記既存断
片のストランドを2つのオリゴヌクレオチドプライマー
で処理し、ここで、該2つのプライマーは、一方のプラ
イマーから合成される伸長生成物が相補体から分離され
たときに他のプライマーの伸長生成物の合成のための鋳
型としての役割を果たすように、前記既存断片の各スト
ランドの3°末端と実質的に相補的であるように選択さ
れ、そして各プライマーはその5°末端において前記既
存断片と相補的でなく、合成すべき核酸断片の2つの末
端に対応するヌクレオチドの配列を含むものであり; (b)その上でプライマー伸長生成物が生産された鋳型
からプライマー伸長生成物を分離して単鎖分子を生成せ
しめ;そして (c)ステップ(b)において生成した各単鎖をプライ
マーとして用いてプライマー伸長生成物が合成される条
件下で、ステップ(b)から生じた単鎖分子をスンテプ
(a)のプライマーにより処理し、こうして2つの中間
二重鎖核酸分子(このそれぞれにはオリゴヌクレオチド
プライマーの一方の5°末端の核酸配列が導入されてい
る)と2つの十分な長さの二重鎖核酸分子(このそれぞ
れには、オリゴヌクレオチドプライマーの両方の5°末
端の核酸配列が導入されている)とを生成せしめ; (d)前記十分な長さの二重鎖分子の有効量を生産する
のに十分な回数ステップ(b)とステップ(c)を操り
返し; (e)ステップ(d)の生成物のストランドを2つのプ
ライマーで処理して、ステップ(d)の生成物が両末端
において伸びるように処理し;そして (f)中央セグメントとしてのステップ(d)の生成物
及び、ステップ(d)の生成物の鎖を分離することによ
り生産される単鎖の3°末端と相補的か実質的に相補的
である2つのオリゴヌクレオチドプライマーをして使用
しながらステップ(a)からステップ(d)までを繰り
返す;ことから成る方法に関する。
前記中央断片は、 (a)他方のオリゴヌクレオチドの3°末端と相補的で
ある核酸配列を3°末端に有し、かつ両5°末端は相互
に相補的でない2つのオリゴヌクレオチドを、重合試薬
及び4つのヌクレオチド三リン酸と、各核酸ストランド
と相補的である各オリゴヌクレオチドの伸長生成物が合
成されるような条件下で反応させる; (b)該伸長生成物を、それらがその上で合成された鋳
型から分離して、単鎖分子を得;(c)ステップ(b)
で生じた単鎖分子を、ステップ(b)で生成された単鎖
を鋳型として使用することによりプライマーの伸長生成
物が合成されるような条件下で、ステップ(a)のオリ
ゴヌクレオチドで処理して中央断片の増幅を行う;こと
から成るステップにより得ることができる。
〔具体的な説明〕
プライマー、プローブ、検出すべきオリゴマー断片、オ
リゴマ一対照体、及び標識されていないブロッキングオ
リゴマーに関して使用される「オリボヌクレオチド」と
いう用語は、2又はそし以上の好ましくは3より多くの
デオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドから成
る分子として定義される。その正確な太き・さは多くの
因子ニ依存し、その因子はオリゴヌクレオチドの究極的
な機能と用途に依存する。
ここで使用される「プライマー」という用語は、精製さ
れた制限消化物として自然に存在しあるいは合成的に調
製されたオリゴヌクレオチドを意味し、このプライマー
は、例えば好適な温度及びpHでヌクレオチドとDNA
ポリメラーゼのような重合試薬が存在するような、核酸
ストランドに相補的なプライマーの伸長生成物の合成が
誘発される条件下に置かれたときに合成開始点として機
能することができる。該プライマーは増幅効率を最大に
するため単鎖であることが好ましいが、その代わりに二
重鎖であってもよい、二重鎖であると、プライマーは伸
長生成物を調製するために使用される前にまずその鎖を
分離するために処理される。プライマーはオリゴデオキ
シリボヌクレオチドであることが好ましい、プライマー
は、重合試薬の存在下で伸長生成物の合成を開始するた
めに十分な長さでなければならない、プライマーの正確
な長さは、温度やプライマー源を含む多くの因子に依存
する0例えば、目的とする配列の複雑さに依存してオリ
ゴヌクレオチドプライマーは典型的には15から25又
はそれより多くのヌクレオチドを含むが、より少ないヌ
クレオチドを含むものであってもよい、短いプライマー
分子は、鋳型とともに十分安定なバイブリドの複合体を
形成するために、より低い温度を要求する。
プライマーは増幅されるべき各特定配列の異なるストラ
ンドと「実質的」に相補的であるように選択される。こ
のことはプライマーはそれぞれのストランドとハイブリ
ダイズするに十分に相補的でなければならないことを意
味する。従ってプライマーの配列は鋳型の配列を正確に
反映する必要はない0例えば相補的でないヌクレオチド
断片を、プライマーの配列の残部がストランドに相補的
であるようにプライマーの5°末端に結合させてもよい
0代わりに、プライマーの配列が増幅されるべきストラ
ンドの配列と十分な相補性を有していてそれらとハイブ
リダイズし、それによって他方のプライマーの伸長生成
物合成用鋳型を形成するならば、相補的でない塩基又は
より長い配列がプライマー内に散在してもよい。
本発明で使用される「制限エンドヌクレアーゼ」及び「
制限酵素」という用語は、二重t)W D N Aを特
定の核酸配列又はその近傍で切断するような細菌性酵素
を意味する。
本発明で使用されるrDNAの多形現象」という用語は
、DNA中の特定部位に2又はそれより多くの異なった
ヌクレオチド配列が存在できる状態を意味する。
[制限断片長さの多形現象(RALP)Jという用語は
、特定の制限エンドヌクレアーゼによる消化により形成
される制限断片の長さに個体間の相違があることを意味
する。
本発明は、核酸中に存在すると思われる1又はそれ以上
の所望の特定の核酸配列を増幅する方法に関する0本法
によれば大量の特定の配列を調製できるので、本発明は
DNA又はメツセンジャーRNAのクローニング効率を
改良し、かつ標的配列を増幅してその検出を容易にする
ために使用することができる。
−aに、本発明の方法は、用いられる反応ステップの数
に比較して指数的な収量で少なくとも1つの特定の核酸
配列を生産する連鎖反応を含み、該配列は(a)必要と
される末端が、それとハイブリダイズするオリゴヌクレ
オチドを合成できるに十分な程度に詳細に知られており
、(b)連鎖反応を開始するための配列が入手可能であ
ることが条件となる。連鎖反応で得られる生成物は、使
用した特定のプライマーの末端に対応する末端を有する
ような個別的な核酸のデュプレツクスである。
精製された状態でも精製されていない状態でもよい任意
の核酸源を、所望の特定の核酸配列を含むと思われるの
であれば、出発核酸として使用できる。従って末法では
、例えば単鎖であっても二重鎮であってもよいDNA又
はRNA例えばメツセンジャーRNAを使用することが
できる。更にそれぞれ1つの鎖を含むDNA−RNAの
バイブリドを使用してもよい、これらの核酸の混合物を
使用してもよく、又先行する増幅反応において同じか又
は異なったプライマーを用いて生産された核酸を使用し
てもよい、増幅すべき特定の核酸配列は大きな分子の一
部であってもよく、特定の配列が核酸全体を構成するよ
うにはじめから個別的な分子として存在していてもよい
、増幅すべき配列は初めから純粋な状態で存在する必要
はな(、該配列は、複雑な混合物の小部分、例えば全ヒ
トDNA中のβ−グロビン遺伝子、又は特定の生物的試
料の掻く僅かの部分のみを構成する特定の微生物に起因
する核酸配列の部分であってもよい。
出発物質としての核酸は、同じか又は異なった2以上の
所望の特定の核酸配列を含んでいてもよい。
従って本発明の方法は、1つの特定の核酸配列を大量に
生産するだけでなく、同じか又は異なった核酸分子上に
位置する2以上の異なった特定の核酸配列の同時増幅に
も有用である。
核酸は、例えばpBR322のようなプラスミド、クロ
ーン化されたDNA又はRNA、又は細菌、酵母、ビー
ルス及び植物や動物などの高級生物等の自然にあるDN
A又はRNA等の任意源から得ることができる。DNA
又はRNAは、例えばマニアチスらによりMo1ecu
lar C1onin  の280から281頁(19
82年)に記載されているような種々の技術により、血
や絨毛又は羊膜細胞等の組織物質から抽出することがで
きる。
本発明方法により、任意の特定の核酸配列を生産するこ
とができる。配列の両末端の十分な数の塩基が十分詳細
に分かっており、これにより所望の配列の異なった複数
のストランドに対し、かつ該配列に沿った次のような相
対位置にハイブリダイズする2つのオリゴヌクレオチド
プライマーを調製する゛ことができればよく、すなわち
、1つのプライマーから合成伸長した生成物が、鋳型(
相補体)から分離されたときに、限定された長さの核酸
中へ他のプライマーを伸長させるための鋳型としての役
割を果せばよい、配列の両末端の塩基に関する知識が増
加するほど目的とする核酸配列のためのプライマーの特
異性も大きくなり、従って末法の有効性も大きくなる。
以後使用するブラ゛イマーという用語は、特に増幅すべ
き断片の末端配列に関する情報にいくらかの曖昧さがあ
る場合には、1より大きい数のプライマーを意味するも
のと理解されるべきである0例えば、核酸配列が蛋白質
配列の情報から推測できる場合、遺伝子コードの縮重に
起因する全ての可能なコドン変化を示す配列を含むプラ
イマーを集めて各鎖用として使用する。このような集合
のうちの1つのプライマーは、増幅すべき所望配列の末
端と一敗する。
オリゴヌクレオチドプライマーは任意の好適な方法、例
えば上記したリン酸トリエステル法及びリン酸ジエステ
ル法又はそれらのオートメーション化された方法を使用
して調製することができる。
このようなオートメーション化された方法のうちの1つ
によれば、ビューケージらによりTetrahed−r
on Letters22巻1859−1862頁に記
載されている1lllす、ジエチルフォスフォロアミダ
イトを出発物質として使用して合成することができる。
修飾された固体担体上でのオリゴ・ヌクレオチド合成の
1つの方法が米国特許第4,458.066号に記載さ
れている。生物源(例えば制限エンドヌクレアーゼ消化
物)から分離したプライマーを使用することも可能であ
る。
特定の核酸配列は、該配列を鋳型として含む核酸を使用
して生産される。核酸が2つの鎖を含んでいるときは、
別のステップとしてでもプライマーの伸長生成物の合成
と同時でもよいが、該核酸は鋳型として使用される前に
鎖を分離する必要がある。この鎖分離は、物理的、化学
的及び酵素的方法を含む任意の好適な変性法により行う
ことができる。核酸の鎖を分離する1つの物理的方法は
、完全に(99%以上)変性されるまで核酸を加熱する
ことを含む、典型的な加熱変性は80から150℃で1
から10分間加熱することを含む、鎖の分離は、ヘリカ
ーゼ、又はヘリカーゼ活性を有しリボATPの存在下で
DNAを変性させるものとして知られる酵素RecAと
して知られる酵素類からの1酵素により誘発させること
もできる・ヘリカーゼで核酸の鎖を分離するのに好適な
反応条件はターン ホフマン →−リングにより並LQ
uanti田tiva Bioio  (7)’43 
カラ63 ’R(1978年)ニ記載すレ・Re cA
を使用する技術は、C,ラディングによりAnn、Re
v、 Geneticsの16巻405から437頁に
記載されている。
増幅すべき配列を含む当初の核酸が単鎖であると・その
相補体をそれに1つ又は2つのオリゴヌクレオチドプラ
イマーを加えて合成する。好適な単一プライマーが加え
られると、プライマー、重合試薬及び後述する4つのヌ
クレオチドの存在下でプライマー、の伸長生成物が合成
される。生成物は部分的に単鎖の核酸と相補的で、核酸
鎖とハイブリダイズして長さの異なるデュプレックスを
形成し、これは上記した通り単鎖に分離され、相補的な
2つの分離された鎖となる0代わりに2つの好適なプラ
イマーを単鎖に加えて反応を行うこともできる。
当初の核酸が増幅すべき配列を構成するならば、プライ
マーの伸長生成物は当初の核酸の鎖と完全に相補的とな
り、ハイブリダイズして同じ長さの鎖から成るデュプレ
ックスを形成し、これは分離されて単鎖の分子となる。
核酸の相補的な鎖が分離すると、当初の核酸が二重鎖で
あっても単鎖であっても、その鎖は他の核酸鎖の合成用
鋳型として容易に使用することができる。この合成は任
意の好適な方法を用いて行うことができる0通常それは
好ましくはpHが7から9、最も好ましくは8である緩
衝水溶液中で起こる。好ましくは過剰のモル比(クロー
ン化された核酸については、通常ブライマ一対鋳型が1
000:1、モしてゲノムの核酸については通常プライ
マ一対鋳型が10’:1)の2つのオリゴヌクレオチド
プライマーを分離された鋳型頷を含む緩衝水溶液中に加
える。しかし末法を診断的用途に使用する場合には相補
的な鎖の量は既知ではないことを理解すべきであり、従
って相補的な鎖の量に関連するプライマーの量を確信を
もって決定することはできない、しかし実際には、増幅
すべき配列が複雑な長鎖の核酸鎖の混合物中に含まれる
場合には、加えられるプライマーの量は相補的な鎖(鋳
型)の量よりも通常モル過剰とする0本法の効率を改良
するためには、大きな過剰モル比とすることが好ましい
デオキシリボヌクレオシド三リン酸であるデオキシAT
P、デオキシCTP、デオキシGTP及びTTPの十分
な量も合成混合物に加え、生成する溶液を約90−10
0℃で約1から10分、好ましくは1から4分間加熱す
る。この加熱時間の後、溶液の温度をプライマーのハイ
ブリダイゼーションに好適な20−40℃まで下げる。
この冷却した混合物に重合試薬を加え、従来知られてい
る条件下で反応を行わせる。この合成反応は、室温から
それを越えると重合試薬が効率的に機能しない温度まで
の間で行わせることができる。従って例えばDNAボリ
メ、ラーゼを重合試薬として使用するときは、温度を通
常45℃以上に上昇させない。
シグナルを検出するのに有効な同のジメチルスルフオキ
シド(DMSO)を存在させ、又は温度を35〜40℃
とすることが好ましい、最も好ましいのは、5−10容
量%のDMSOを存在させ、温度を35−40℃とする
ことである。増幅すべき配列がHLA  DQ−α又は
−β遺伝子のような110を越える塩基対断片であるよ
うな用途の場合には、有効M(例えば10容量%)のD
MSOを増幅用混合物に加えかつ反応を35−40℃で
行って、検出できる結果を得るか又はクローニングを可
能にする。
重合試薬は、プライマーの伸長生成物の合成を達成でき
るものならば、酵素を含むどのような化合物でも系でも
よい、この目的のための好適な酵素は、例えばE、コー
リーDNAポリメラーゼ11E、コーリーDNAポリメ
ラーゼIのクレノー断片、T4DNAポリメラーゼ、他
の入手できるDNAポリメラーゼ、逆転写酵素及び耐熱
性酵素を含む他の酵素を含み、これらは好適な方法でヌ
クレオチドの結合を容易にし、各核酸鎖と相補的である
プライマーの伸長生成物を形成する。一般に合成は各プ
ライマーの3°末端から始まり、合成が終了するまで鋳
型鎖に沿って5′末端方向に向かって進行し、異なった
長さの分子を生成する。
しかし上述の方法と同じ方言を用いて5′末端で合成を
始め、他の方向に向かって反応を進行させる試薬がある
新たに合成された鎖とそれと相補性を存する核酸鎖は、
末法のその後のステップにおいて使用される二重鎖分子
を形成する0次のステップでは、二重鎖分子の鎖は上述
の任意の手順を用いて分離され、単鎖分子を提供する。
新たな核酸が該単鎖分子上で合成される。追加の誘導試
薬、ヌクレオチド及びプライマーを、上記に規定した条
件下で反応を進行させるために必要ならば加えてもよい
、オリゴヌクレオチドプライマーの一末端から再度合成
が始まり、そして鋳型の単鎖に沿って進行して他の核酸
を生成する。
このステップの後における伸長生成物の半分は2つのプ
ライマーが結合した特定の核酸配列から成うている。
鎖分離と伸長生成物合成のステップは、特定の核酸配列
を所定量生産するまで必要なだけの回数繰り返すことが
できる。後により詳細に記載するように、特定の核酸配
列は指数的に蓄積する。
最初の核酸又は核酸の混合物から2以上の特定の核酸配
列を生産することが望ましい場合は、好適な数の異なっ
たオリゴヌクレオチドプライマーを使用する0例えば2
つの異なった特定の核酸配列を生成する場合には、4つ
のプライマーを使用する。プライマーのうちの2つは特
定の核酸配列のうちの1つに関するもので、他の2つの
プライマーは第2の特定の核酸配列に関するものである
これにより、2つの異なった特定の配列が末法を用いて
指数的に生産され得る0本発明は、各ステップ後に新し
い試薬を加える段階的方法、又は全ての試薬を初期のス
テップで加える同時的方法、又はある与えられた数のス
テップの後に新しい試薬を加える一部段階的で一部同時
的である方法のいずれによっても行うことができる。熱
処理のように重合試薬を不活性化する鎖分離方法を採用
した場合には、熱に対して不安定である酵素の場合がそ
うであるように、各鎖分離ステップ後に重合試薬を補充
することが必要である。へりカーゼのような酵素的手段
を含む多数の精製された成分を鎖分離ステップで使用す
る場合は、同時的方法を使用することができる。同時的
方法では、反応混合物は、所望の配列を含む核酸鎖の他
に、鎖分離酵素(例えばヘリカーゼ)、rATPのよう
な鎖分離酵素への適切なエネルギー供給源、4つのヌク
レオチド、モル過剰のオリゴヌクレオチドプライマー及
びE、コーリーDNAポリメラーゼ■のクレノー断片の
ような誘導試薬を含むことができる。同時的方法で変性
のために熱を使用するときは、誘導試薬に依存するが好
ましくは 65−90℃の高温で機能する熱安定性ポリ
メラーゼ等の熱安定性誘導試薬を使用し、この温度で核
酸は平衡状態にある単鎖と二重鎖から成っている。長さ
の短い核酸には、約50℃程度の低温が採用される。ど
の程度の高温が使用できるかは、その温度で酵素が失活
するかあるいはプライマーのハイブリダイゼーションが
不十分な程度しか起こらないかどうかに依存する。この
ような熱安定性酵素は、例えばA、S、カレディンらに
よりBiokhimiハ45m! 644−651頁(
1980年)に記載されている0本法の各ステップは、
全ての試薬が始めから存在するにもかかわらず、続いて
起こる。必要ならば追加の試薬を加えてもよい。
適切な長さの時間が経過して所望量の特定の核酸配列が
生成した後、任意の公知方法で酵素を失活させるか反応
成分を分離するかして反応を停止させる。
本発明方法は連続的に行ってもよい、オートメーション
化された方法の一態様として、反応を、変性区域、試薬
添加区域及び反応区域を通ってサイクルさせるような方
法がある。他のB様では、プライマーの伸長生成物の合
成に使用する酵素をカラム中で固定化することができる
。他の反応成分は連続するカラムと加熱用コイルを通る
ようにポンプを使って連続的に循環され、これにより、
生成した核酸が酵素を失活させることなく繰り返し変性
される。
本発明の概略が下記に示され、ここでは相補的な鎖〔S
゛〕と〔S−〕から成る所望配列(S)を含む二重量D
NAが核酸として使用されてイル。
第1の及び引き続いて起こる反応サイクルでは・当初の
鋳型上の各オリゴヌクレオチドプライマーの伸長は・プ
ライマーの1つとともにのみ終了する制限のない長さの
、1つの新しい5sDNA分子生成物を生成する。以後
「長鎖生成物」と呼ぶこれらの生成物は直線的に蓄積し
、つまり任意数のサイクルの後に存在する量はサイクル
数に比例する。
このように生産される長鎖生成物は、引き続いて起こる
サイクルの間一方又は他方のオリゴヌクレオチドプライ
マーの鋳型として機能し、所望配列〔S0〕又は〔S−
〕の分子を生成する。これらの分子も一方又は他方のオ
リゴヌクレオチドプライマーの鋳型として機能し、更に
他の〔S0〕及び(S−)を生成し、従ってサイクル数
に関連して指数的に(S)の蓄積を生じさせる連鎖反応
が維持される。
オリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションにより形
成される意図されない副生成物は、それ自身触媒活性が
なく (稀な例を除り)、従って直線的に蓄積する。
以下余白 増幅される特定の配列(S)は、次のように図示さく 
S ’ )  5’ AAAAAAAAAAXXXXX
XXXXXCCCCCCCCCC3’(S−)3″TT
TTTTTTTTYYYYYYYYYYGGGGGGG
GGG 5’好適なオリゴヌクレオチドプライマーは、
プライマー1 :  GGGGGGGGGGプライマー
2 :  AAAAAAAAAAであり、もしくS)を
含むDNA : 、、、、zzzzzzzzzzzzzzzzAAAAA
AAAAAXXXXXXXXXXCCCCCCCCCC
z;、、、、ZZZZZZZZZZZZZZZZTTT
TTTT丁TTYYYYYYYYYYGGGGGGGG
GGZ;が分離されて単鎖になり、その単鎖がプライマ
ー1又はブが4種類のデオキシリボヌクレオチド三リン
酸の存在下で3°   5” 伸長方向            GGGGGGGGG
G、、、、zzzzzzzzzzzzzzzzAAAA
AAAAAAXXXXXXXXXXCCCCCCCCC
Cz;最初の鋳型鎖゛ 最初の鋳型鎖− 、、、、zzzzzzzzzzzzzzzzTTTTT
TTTTTYYYYYYYYYYGGGGGGGGGG
z;ブライ マー 2  へAAAAへへAAA   
              イ申顎、ZZZZZ2Z
ZZZZZZZ、、、。
、zzzzzzzzzzzzzz、、、。
ライマー2とハイブリダイズすると、次の伸長反応DN
Aポリメラーゼで触媒され得る。
プライマー1 ZZZZZZZZZZZ2ZZ、、、。
22222z22222222.、、。
方向 上記4つのデエプレソクスが分離されると:5’ AA
AAAAAAAAXXXXXX+新しく合成された 3’ 、 、 、 、 zzzzzzzzzzzzzz
zzzzzTTτTTTTTτTYYY’第1サイクル
で合成された長い生成′!IyJ13’ 、、、、zz
zzzzzzzzzzzzzzzzzTTTTTTTT
TTYYY’新しく合成された長い生成物1 5 ’ 、 、 、 、zzzzzzzzzzzzzz
zzzzzAAAAAAAAAAXXX:最初の鎖鋳型
゛ 5° AAAAAAAAAAXXXXXXXXXXI新
しく合成された 3’ 、 、zzzzzzzzzzzzzzzTTTT
TTTTTTYYYYYYYYY’最初の鋳型鎖− 3’ TTTTTTTTTTYYYYYYYY’新しく
合成された〔 5’  AAAAAAAAAAXXXXXXXX。
第1サイクルで合成 以下余白 欠の鎖が生ずる。
FXXXCCCCCCCCCC3’ 〔S゛〕 IYYYYYYGGGGGGGGGG 5’!YYYY
YYGGGGGGGGGG 5’!XXXXXXCCC
CCCCCCCzzzzzzzzz、、、、 3’:C
CCCCCCCCZZZZZZZZZZZZZZZZ、
、、 3’艮い生成物2 (GGGGGGGGGGzzzzzzzzzzzzzz
zz、、、5’JYGGGGGGGGGG 5’ IXCCCCCCCCCCzzzzzzzzzzzzz
zz、、、 3’された長い生成物2 一方のプライマーのオリゴヌクレオチド配列と共に終る
鎖及び他方の相補的配列の各類は・生産することが望ま
れている特定の核酸配列(S) であることが分かる。
末法のステップは、プライマーl及び2、ffi合試薬
及び存在するヌクレオチドの量によってのみ限定される
以外、無限に繰り返すことができる。
検出のためには、例えば試料の特性に依存する量である
検出できるシグナルを発生させるために要求される回数
のサイクルを実施する0例えば試料が純粋か希釈された
ものならば、複雑な混合物であるものよりも、少ない回
数しか要求されない。
試料がヒトのゲノムDNAであると、サイクルの回数は
、約10−50回が好ましい。
最初の核酸は複製されないので、その量は全工程中一定
である。長鎖生成物は最初の核酸からのみ生産されるの
で、その量は直線的に増加する。
特定の配列の量は指数的に増加する。従って特定の配列
はその量が増加して優勢な成分となる。このことは次表
に示され、該表は各サイクルの効率が100%であると
した場合のnサイクル後の理論的に存在する成分量を比
較したものである。
0からnサイクル′の二重鎖の数 土工り土斂隻! 五亘土底立豊足父凰ユ主L3    
l     3    4 15    1    15   32.75220 
   1    20 1.048.555nln2”
−n−1 単鎖の核酸を鋳型として使用すると、サイクルあたり1
つの長11住成物が生成する。
末法は好適な発現ベクターに特定の核酸配列を挿入する
ためにクローン化するのに使用できる。
該ベクターは適切な宿主生物を形質転換して標準的な組
み換え体DNA技術により遺伝子生成物を生産する際に
使用できる。
通常コのようなりローニングはベクターへの直接の連結
反応又はオリゴヌクレオチドリンカーの付加とそれに引
き続く制限酵素による開裂を含んでいる。しかし画法と
も反応性が不十分である平滑末端の連結反応を含んでい
る。更に画法ともクローニングベクターへの増幅された
生成物を挿入する際の位置とその数を制御することがで
きない。
本増幅工程では、最初の鋳型核酸、期待される標的増幅
生成物及び種々のバックラウンド非標的生成物に由来す
る核酸の混合物が得られる。最初の鋳型DNAが、例え
ばヘテロ接合二量体遺伝子中におけるような多数の標的
配列を含むか、又は一連の関連した遺伝子群がある場合
にも、増幅された生成物は混合物となる。
末法のプライマーを、増幅反応で生産されるDNA混合
物の迅速かつ特異的なりローニングを補助するために修
飾してもよい、このような修飾では、同じか又は異なっ
た制限部位がプライマーの5°末端に導入されて増幅さ
れた生成物の2つの末端に制限部位が生じる。好適な酵
素で切断°すると、増幅された生成物は容易にプラスミ
ド又はベクター中に挿入されクローニングされる。この
クローニングは、混合物ではなく、個々の増幅された生
成物分析又は発現を可能にする。
同じ制限部位を両プライマーに使用することができるが
、異なった制限部位を使用すると生成物を特定の方向に
ベクターに挿入することができ、かつ2つのプライマー
のうちの1つのみに起因する増幅から生ずる挿入だけで
なく多数の挿入も抑制することができる。単鎖配列決定
用ベクターへクローニングする場合、単鎖ハイブリダイ
ゼーシヨンプローブが使用される場合、及びクローン化
された生成物が発現されるべき場合には、特定方向へ挿
入することが有用である。
プライマーを調製する1つの方法は、標的配列と僅かし
か異ならないプライマー配列を選択することである。各
プライマーが位置すべき領域は、所望のベクターに好適
な制限部位に相同であるようにスクリーニングされる0
例えば“CAGTATCCGA08.°という標的配列
は、Bag旧部位を含む配と僅かに一塩基が異なるにす
ぎない、プライマー配列はその3“末端において目的物
に正確に77チしかつその5゛末端の近傍に変形した配
列と制限部位を有するように選択される(例えば” C
AGgATCCGA、、”の小文字は標的配列とマツチ
していないことを意味する)、この僅かに変化した配列
は最初の標的配列とハイブリダイズし重合を開始するプ
ライマーの能力を妨げるものではない、第1の増幅サイ
クルの後、プライマーはコピーされ、標的となり、かつ
新しいプライマーと正確に77チする。増幅工程後、生
成物は適切な制限酵素でrN1裂され、そして必要なら
ば脱塩カラム又は分子量クロマトグラフィーカラムを通
してヌクレオチド三リン酸や塩等の連結阻害剤を分離さ
れ、そして連結反応によりバクテリオファージM13の
ようなりローニングベクターに挿入される。遺伝子は、
周知の技術を用いて配列決定され、そして/又は発現さ
れる。
プライマーを調製する第2の方法は、プライマーの3°
末端を標的配列から採用し、そしてプライマーの5′末
端に所望の制限部位を付加することを含む、この例とし
てHindlllが配列“cgaagcttCAGTA
TCCGA、、、  ”を形成するために付加され、こ
こで小文字の意味は上記の通りである。加えられた塩基
は増幅の第1サイクルのハイブリダイゼーションには寄
与しないが、その後のサイクルにおいてマツチする。増
幅された最終生成物は制限酵素で切断され、上記の通り
クローニングされ、そして発現される。増幅される遺伝
子は、例えばヒトのβ−グロVシン、又はヒトのHLA
  DQ。
DRもしくはDP−α及び−β遺伝子である。
更に末法はインビトロの突然変異用として使用すること
ができる。オリゴデオキシリボヌクレオチドは増幅され
るべきDNA配列と正確に相補的である必要はない、こ
れらは、ポリメラーゼ酵素や他に使用されるいずれかの
誘導試薬によって伸長されるために十分な程度に、鎖と
ハイブリダイズすることができればよい、使用するプラ
イマーが最初の鋳型と正確に相補的でない場合のポリメ
ラーゼ連鎖反応の生成物は鋳型よりむしろプライマー配
列を有し、これによりインビトロの突然変異を可能にす
る。引き続くサイクルでは、より以上のミスペアーブラ
イミングが必要とされないので、この突然変異が減るこ
とのない効率下で増幅される。このように生産された突
然変異体は標準的な分子生物学的技術により適切なベク
ター中へ挿入され、変化した蛋白質を生産する能力等の
変化した特質をこのベクターに与える。
上述した変化したDNA配列を形成する方法は、より以
上の配列変化を誘発させるために異なったプライマーを
使用して該変化したDNAに対して繰り返すことができ
る。この方法では、一連の突然変異配列が徐々に生成さ
れ、ここでこの一連のものに新しく加えられるものは、
最後のものと僅かに異なることができるが、最初のDN
A源配列とは非常に大きく異なることができる。この方
法では、非常に大きなミスマツチの場合にプライマーが
機能しないために単一ステップでは行うことのできない
変化を、最終的には作り出すことができる。
更に、十分な量のプライマーが増幅される鎖に相補的で
ある配列を含むのであれば、プライマーはその配列の一
部として相補的でない配列を含むことができる0例えば
鋳型配列に相補的でない核酸配列(例えばプロモーター
、リンカ−、コード配列等)を、1つ又は両方のプライ
マーの5”末端に結合させることができ、これにより増
幅工程の生成物にこれを付加することができる。伸長プ
ライマーを添加した後、相補的でない核酸挿入部を含む
新しい鋳型の所望量を得るために十分な数のサイクルを
実施する。これにより日車な技術を用いて比較的短時間
(例えば2時間又はそれ以下)内に組合わされた断片を
大量に生産することが可能になる。
更に末法においては、最初の短い核酸断片の鎖を分離す
ることにより生成するJa鎖の3°末端に相補的かある
いは実質的に相補的である3′末端を有し、かつ5°末
端が中央切片に付加されるべき配列の情報を含むもので
あるプライマーを使用して、生成物より短鎖である既存
の核酸断片(これを中央セグメントという)から核Mu
片を合成スルコとができる。この方法は、 (a)各核酸鎖に相補的である、各プライマーの伸長生
成物が合成される条件下で、該既存の断片の鎖を2つの
オリゴヌクレオチドプライマーで処理し、ここで該2つ
のプライマーは一一方のプライマーから合成される伸長
生成物がその相補体から分離されたときに他方のプライ
マーの伸長生成物の合成のための鋳型としての役割を果
たすことができるように、前記既存断片の各饋の3°末
端と実質的に相補的であるように選択され、そして各プ
ライマーはその5゛末端において前記既存断片と相補的
でなくかつ合成される核酸断片の2つの末端に対応する
ヌクレオチド配列を含むものであり; (b)その上でプライマーの伸長生成物が合成された鋳
型からプライマーの伸長生成物を分離して単鎖分子を生
成せしめ; (c)スッテブ(b)から生じた単鎖分子をステップ(
a)のプライマーにより、スンテブ(b)において生成
した各単鎖をプライマーとして用いてプライマー伸長生
成物が合成される条件下で処一方の5°末端に存在する
核酸配列が導入されている)と2つの十分に長い二重鎖
核酸分子(このそれぞれには、オリゴヌクレオチドプラ
イマーの両者の5“末端に存在するヌクレオチド配列が
導入されている)を生成せしめ; (d)前記十分な長さの二重鎖分子の有効量を生産する
のに十分な回数ステップ(b)とステップ(c)を繰り
返し; (e)ステップ(d)の生成物の鎖を2つのプライマー
で処理して、ステップ(d)の生成物が両末端において
伸びるようにし;そして(f)中央セグメントとしての
ステップ(d)の生成物及びステップ(d)の生成物の
鎖を分離することにより生成する単鎖の3°末端と相補
的か実質的に相補的である2つのオリゴヌクレオチドプ
ライマーをして使用しながらステップ(a)からステッ
プ(d)までを繰り返す; ことから成る方法である。
ステップ(b)とステップ(c)は必要なだけ通常少な
くとも5回繰り返して、最終生成物を合成するために必
要なN(すなわち、有効ff1)の十分に長い二重鎖生
成物を生産する。更に中央のセグメントを、先行する増
幅サイクルの生成物として得ることができる。ステップ
(d)の生成物は伸長又は増幅の新たなサイクルの前に
精製され、又は生成物を含む反応混合物とし直接使用す
る。
プライマーの3゛末端が最初の一層短い鎖の核酸の単鎖
の3゛末端と正確に相補的でないときは、生成物の中央
のセグメントは該最初の一層短い鎖の核酸にある配列情
報と正確に同じではない、従って最初の核酸の変異体を
、その3゛末端が最初の一層短い鎖の核酸の単鎖の3°
末端と実質的に相補的であるプライマーを用いて作り出
すことができる。
制限部位リンカ−がプライマーに導入されると、増幅さ
れた二重鎖生成物が適切な制限酵素で消化され、迅速な
りローニング及び配列決定のためにM13ベクター中に
直接連結される。特定の増幅された標的配列を有するM
13溶菌斑は、標的配列に特異的なプローブと溶菌斑の
リフトフィルターをハイブリダイズせしめることにより
同定することができる。
末法は、伝染性疾患、遺伝子性疾患又は細胞性疾患、例
えば癌、と関連する特定の核酸配列、例えば発癌遺伝子
、の検出及び/又は特徴付けを可能にするために使用さ
れる。増幅は、例えば胎児細胞から得られるDNAを用
いる鎌状赤血球貧血の胎児診断等、分析に利用できる核
酸の量が非常に小さい場合に有用である。増幅は、本来
的に感度の良くない非放射性検出技術を用いて少量の試
料を分析する場合、又は放射性技術を用いるが迅速な検
出が望ましい場合に特に有用である。
本発明の目的のためには、遺伝子性疾患は、例えば鎌状
赤血球貧血、嚢胞性繊維症、α−サラセミア、β−サラ
セミア等の、任意の生物体からのゲノムDNA中の特定
の欠ti及び/又は変異を含む、譲状赤血球貧血は本性
による好適なりNA配列の増幅の後のオリゴマー制限分
析又はRFLP状分析全分析容易に検出する・ことがで
きる、α−サラセミアは配列が存在しないことにより検
出することができ、β−サラセミアは疾患を起こさせる
変異に近接してリンクする多形性(polyw+orp
l ic)制限部位の存在により検出することができる
これら全ての遺伝子性疾患は適切な配列を増幅し、それ
を放射性プローブを使用せずにサチンプロット法により
分析して検出することができる。
このような方法では、例えば非常に少量の所望配列を含
む羊水からのDNAの少量の試料を増幅し、制限酵素で
切断し、そしてサチンプロット法で分析する。増幅シグ
ナルをハイレベルとすることにより、非放射性標体を使
用することが容易になる。
他の態様では、少量のDNAを便利なレベルまで増幅し
、次に更に伸長反応を行うが、この場合容易に検出でき
るヌクレオチド誘導体(例えば!tp又はビオチンでラ
ベルしたヌクレオチド三リン酸)を直接R終のDNA生
成物に導入し、これを制限分析及び電気泳動分析あるい
は任意の他の好適な方法を用いて分析する。この技術の
モデル系の例を第5図に示しである。
第3図のモデル系に示した更に他のc、様では、核酸は
増幅の前に特定の制限エンドヌクレアーゼに暴露する。
切断された配列は増幅できないので、予め制限酵素で処
理したDNA試料の存在にもかかわらず増幅された断片
が現れることは増幅された配列中にエンドヌクレアーゼ
の部位がないことを暗示する。増幅された配列が存在す
るか否かは適当な方法で検出することができる。
この技術の実際的な適用方法は、本明細書とサイキらに
よるBiotechnolo  3巻100B −10
12頁に記載されているオリゴマー制限技術を用いて譲
状赤血球貧血の検出を容易にする使用により例示するこ
とができる。譲状赤血球貧血はβ−グロビン遺伝子の第
6コドンの1つの塩基対の変化により生ずるヘモグロビ
ンの疾患である。第6図は多形現象(poly+wor
phisn) f+l城中の正常及び譲状赤血球貧血の
β−グロビン遺伝子の配列を示すもので、一本線は正常
遺伝子にのみ存在する図!部位の位置を示し、二本線は
正常及び鎌状赤血球貧血対立遺伝子の両方に存在する非
多形性の…nf1部位の位置を示す、第7図は両制限部
位部位間にわたり星印で示された部分がラベルされてい
るプローブを用いて正常のβ−グロビンDNAをオリゴ
マー制限開裂する方法を示すものである(プローブは、
制限部位からの塩基対の数が、制限部位から他の末端ま
での塩基対の数より少なくなる方の末端にラベルするこ
とが好ましい)、前に記載したようにして増幅されたD
NAが変性され、ラベルされたプローブとアニールされ
る。増幅は、2次構造の形成を最小に抑えるためにジメ
チルスルフオキシドの存在下温度を上げて(35−40
℃)実施する。酵素因見」はDNAを再構成されたDd
e  1部位で開裂させ、ラベルされたオクタマーを生
じさせる。テストに使用した条件下では、オクタマーは
デュプレックスから離れるのに十分な短さである。引き
続く酵素旧nflの添加は今や単鎖であるオクタマーに
何の影響も与えない、第8図はβ−グロビンDNAの鎌
状赤血球対立遺伝子に適用した前記と同じ方法を示す、
酵素Dde  Iは、A−Aの塩基対がミスマツチした
ものであるため、増幅されたDNAとラベルされたプロ
ーブとで形成されたデュプレックスを開裂させることは
できない、しかし酵fiHjnflはハイブリッド制限
開裂せしめ、ラベルされたトリマーが生成される。実際
にはこの方法は、特定のシグナルがいずれかの対立遺伝
子の存在と関連するので、個体のDNAが野性型のホモ
接合体か、譲状赤血球貧血型のホモ接合体か又は鎌状赤
血球貧血形質を有するペテロ接合体であるかを検診する
ことができる。上述の方法を使用して適切な配列を増幅
させることにより1つのstpラベルのみを有するプロ
ーブを用いて単コピー遺伝子を迅速に分析することがで
きる。
種々の伝染性疾患は、原因となる微生物に特異的である
特定のDNA配列のR床試料中での存在により診断する
ことができる。これらはサルモネラ、クラミジア、ネイ
セリア等の細菌、肝炎ビー/l/ ス等(7) ヒ−/
L/ス、マラリアの原因となるプラスモジウム(Pla
smodium)等の奇生体を含む、ファルコーに与え
られた米国特距第4 、358・535号は・伝染性疾
患の診断用の特別なりNAハイプリダイゼーシッンプロ
ープの使用につき記述している。
ファルコー法に固有の問題は、感染した患者からの臨床
試料中には比較的少ない数の病原生物しか存在せず、こ
れらから抽出されたDNAは試料中の全DNAの非常に
小さな部分を構成するのみであるということである。D
NA試料を固定化しパイプリダイゼーション検出する前
に問題となっている配列を特異的に増幅することは、こ
れらの方法の感度と特異性を太き(改良する。
伝染性疾患の診断用にDNAプローブを臨床的にルーチ
ン化して使用することは、ワードのヨーロッパ特許第6
3,879号に記載されているように非放射的にラベル
されたプローブを使用するのならば、大いに簡略化され
る。この方法では、ビオチンを含むDNAプローブがア
ビジン又はビオチンに特異的な抗体に結合した色素体(
chromogenic)酵素により検出される。この
型の検出は便利であるが、比較的低感度である0本法に
よる特異的なりNA増幅と安定にラベルされたプローブ
を組み合わせることにより、ファルコー及びワードの方
法をルーチン化した臨床における有用な方法に実施する
のに要求される便利さと感度を提供することができる。
更にプローブは、ビオチンが次式のスペーサーアーム −Y −(cHt)よ−0−  ((cHz)−0) 
y  −C)l! CHx  −N −に結合したビオ
チン化したプローブとしてもよく、ここでYは、0、N
H又はN−CHolXは1から4までの数、そしてyは
2から4までの数である。そして次にスペーサーアーム
は次式のプソラレン成分に結合している。
しHツ プソラレン成分は、クラージ・テッペにより匡−m、 
Bio h s、 Acta+ 697巻1−5頁(1
982年)に記載されているように“ギャップのある環
状”のプローブに挿入しかつ架橋し、ここでギャップの
ある環の単鎖ハイブリダイゼーシッン領域はプライマー
に含まれる領域にわたる。
この増幅工程は単一コピーのヒト遺伝子から十分な量の
DNAを調製するのに利用することもでき、これにより
臭化エチジウムのような簡単な非特異的なりNA染色に
よりそれを検出でき、直接DNA診断を行うことができ
る。
伝染性疾患及び生物体のゲノム中の病原的異常性を検出
するほか、末法は任意の病原状態と関連しないDNA多
形現象(ボルモルフイズム)を検出するために使用する
こともできる。
次の実施例は例示のために提示するもので、どのように
も本発明を限定することを意図するものではない、これ
らの実施例で全てのパーセントは固体の場合は重量で、
液体の場合は容量であり、他に指定がない限り温度は摂
氏温度である。
去m 次のヌクレオチド配列を有する25塩基対配列5”CC
TCGGCACCGTCACCCTGGATGCT 3
’3”GGAGCCGTGGCAGTGGGACCTA
CGA 5’(ATCCから得られるpBR322の4
7塩基対Fokl制限断片上に含まれる)を次のように
調製した。
47塩基対断片を含むpBR322のFok  I消化
物を供給者であるニューイングランド社の指示による条
件に従ってpBR322をFok  Iで消化すること
により調製した。使用したプライマーは、5°d (c
CTCGGCACCG) 3′と5’d(AGCATC
CAGGGTG)3’であり、通常の技術により調製し
た。25mMのリン酸カリウムと10mMの塩化マグネ
シウム、及び100mMの塩化ナトリウムから成る緩衝
液(pH7,5)33μlに2433ピコモルの上述の
各プライマー、2.4ピコモルのpBR322のFok
  I消化物、22ナノモルのデオキシATP、22ナ
ノモルのデオキシCTP:19ナノモルのデオキシGT
P及び10ナノモルのTTPを加えた。
混合物を85℃で5分間加熱し、室温まで冷却した。E
、コーリーDNAポリメラーゼIのクレノー断片の5単
位を加え、温度を15分間維持した。その後再度85℃
で5分間加熱し、冷却した。
クレノー断片の5単位を再度加え、15分間反応を行っ
た。加熱、冷却及び反応の各ステップを更に11回操り
返した。
最後の繰り返しの後、5μlを反応混合物から取り出し
た。これを85℃で3分間加熱し、室温に冷却した。 
12.5ピコモルのα−p!ffi  qオキシシチジ
ン三リン酸と5単位のクレノー断片を加え反応を15分
間進行させた。ラベルされた生成物をポリアクリルアミ
ドゲルの電気泳動で確認した。
13サイクル後に見える強くラベルされたバンドのみが
、意図する25塩基対配列であった。
るMst 11部位に伸びる94塩基対の配列であった
該配列は第1図に示すヌクレオチド配列を有している。
■、クシ!仁ヱ:!ヒE収 次の2つのオリゴデオキシリボヌクレオチドプライマー
を下記する方法を用いて調製した。
5’ CACAGGGCAGTAACG 3”プライマ
ーA1及び5’ TTTGCT丁CTGACACA 3
’  プライマーBオートメーシッン  れたム ′ ビューケージとカルナース法 (Tetrahedro
nLetters 22jJ!1859−1862頁(
1981年)に従って合成したジエチルフォスフォロア
ミダイトを、バイオサーチSAM−1を使用して制御し
た多孔ガラス担体から誘導したヌクレオシドへ次々と濃
縮した。この方法は、ジクロルメタン中でのトリクロル
酢酸による脱トリチル化と活性のある水素供与体として
ベンゾトリアゾールを使用する縮合、及びテトラハイド
ロフラン及びピリジン中での無水酢酸とジメチルアミノ
ピリジンによるキャッピングを含んでいた。1サイクル
の時間は約30分であった。各ステップの収率は実質的
に当量的であり、脱トリチル化の間に解離するジメトキ
シトリチルアルコールを集め分光器による検査で決定し
た。
固体担体をカラムから取り出し、1mlの濃水酸化アン
モニウムに閉鎖管中室温で4時間曝した。
担体を濾過で取り除き、一部が保護されたオリゴデオキ
シリボヌクレオチドを含む溶液の温度を55℃に上昇さ
せ、5時間維持した。アンモニアを取り除き、残渣を調
製用ポリアクリルアミドゲルに適用した。30ポル)/
amで90分間電気泳動を行い、生成物を含むバンドを
螢光プレート上のU■シャドウィングで同定した。該バ
ンドを切り取り、1mlの蒸留水で一晩かけて4℃で溶
出した。この溶液をアルチックRP1Bカラムにかけ、
pH6,0の1%酢酸アンモニウム緩衝液中7−13%
のア七ト二トリルで溶出した。この溶出液は260n+
Ilの紫外吸収でモニターし、適切なフラクシッンを集
め、固定した量での紫外吸収で定量分析し、かつ室温下
で減圧遠心機中で蒸発させ乾燥した。
オリゴデオキシリボヌクレオチドの  ・け精製したオ
リゴヌクレオチドのテスト溶液をポリヌクレオチドキナ
ーゼ及びr”P−ATPでxtpラベルした。このラベ
ルした化合物を50ポル)/amで45分間電気泳動に
かけた後、14−20%のポリアクリルアミドゲルのオ
ートラジオグラフィーで確認した。この方法では分子量
を確認することができる。ヘビ毒ジェステラーゼと細菌
性アルカリフォスファターゼを使用してオリゴデオキシ
リボヌクレオチドをヌクレオシドに消化し、そして次に
、逆相HPLCカラム、並びに10%アクリロニトリル
及び1%酢酸アンモニウム移動相を使用して、誘導され
たヌクレオシドを分離し定量することにより塩基組成を
決定した。
以下余白 ■、退公し転源 A、 ヒト   DNAの 正常のβ−グロビンのヒトゲノムDNAホモ接合体を、
ステラトラ−らによりProc、 Nat、 Acad
Sci、の72巻5966−5970頁に記載された技
術を用いてセルラインMo1t4 (ヒユーマン・ジェ
ネティツク°ミュータント・セル・レボジトリ−から入
手し、G M2219 Cと同定した)から抽出した。
B、クローン したグロビン゛ 云 の゛6正常のβ−
グロビン遺伝子の1.9 k bのBag H1断片を
コスミドpPc11から分離し、pBA322のBas
+工旧部位に挿入した(ソベロンらの蝕憇9巻287−
305頁(1980年))0合成40塩基対プローブと
ハイブリダイズする領域を含むこの断片は、第1及び第
2のエクソン、第2のイントロン、並びに遺伝子の5”
のフランキング(flinking)配列を含む(ロー
ンらの皿15巻1157−1174頁)、このクローン
はpBR328: HbAと名付けられ、ATCC第3
9、698号として1984年5月25日に寄託された
β−グロビンの鎌状赤血球貧血対立遺伝子の対応する1
、 9 k bのBag HI断片はコスミドpF12
から分離され、上述の通りクローン化された。このクロ
ーンはpBR328: Hbsと名付けられ、ATCC
第39.699号として1984年5月25日に寄託さ
れた。
各組み換えプラスミドをE、コーリーMM294(AT
CC第39.607号)へ形質変換し、そして増殖せし
めた。
それぞれの全量が100μgであるpBR328: H
bAとPbr328 : HbSを単独で20単位のM
st II (=ニーイングランドバイオラブ社)とと
もに16時間37℃、150mMNaC1,12mMの
Tris HCI (pt!7.5)、12mMのMg
C1g 、1 mMのジチオスレイトール(DTT)及
び100μg/鵬lのウシ血清アルブミン(BSA)中
で消化した。生成物はそれぞれpBR328: HbA
 /Mst II及びpBR328: HbS /ハt
 Itと名付ける。
■、ポリメラーゼの゛丁゛ 応 60mM酢酸ナトリウム、30mMトリス−アセテート
及び10mM酢酸マグネシウムを含むp H8,0の緩
衝液100μlへ100ピコモルのプライマーA (d
(cACAGGGCACTAACG)の配列)、100
ピコモルのプライマーB (d(TTTGCTTCTG
ACACA)の配列)及び1000ピコモルのデオキシ
ATP、デオキシCTP、デオキシGTP及びTTPを
含む2μlの溶液を加えた。更に上述した、下記のDN
A源の1つを加えた。
10μgの全ヒト野性型DNA (反応I)0、1ピコ
モルのpBR328:1IbA (反応■)0.1ピコ
モル(DpBR328:HbS (反応m)0.1ピコ
モルのpBR328:HbA/Mstll (反応■)
0、1ピコモルのI)BR328:HbB/MstII
 (反応■)非標的DNA (反応■) 得られる各溶液を100℃で4分間加熱し2分間で室温
まで冷却し、その後E、コーリーDNAポリメラーゼの
クレノー断片の4単位を含む1μlを加えた。各反応は
10分間行い、その後プライマー、ヌクレオチド及びD
NAを加え、加熱し、冷却し、ポリメラーゼを加え、そ
して反応させるサイクルを反応■については19回、反
応■−■については4回繰り返した。
第1サイクルの前及び各反応の最後のサイクルの後で取
り出された反応!及び■のアリコート4マイクロリツト
ルを、pH8,3の0.089M )リス硼酸塩緩衝液
中で、2.5mMEDTA中で、12%ポリアクリルア
ミドゲルに加えた。このゲルを25ボルト/c!l、4
時間電気泳動させ、固相担体として機能するナイロン膜
へ移し、そして、pH7,4で30%のフォルムアミド
、3 xSSPE、5xデンハルツ及び5%のドデシル
硫酸ナトリウム中で、標準的技術を用いて調製した次式
:%式%) の3!Pでラベルされた40塩基対の合成断片で検知し
た。第2図は、反応I及び■用の検知されたナイロン膜
のオートラジオグラフである。レーン1は0.1ピコモ
ルの58塩基対の対照合成断片で、そのうちの1つの鎖
は上記プローブと相補的である。レーン2は第1の増幅
サイクルの前の4μlの反応lの液である。レーン3は
20回の増幅サイクル後の4μlの反応1の液である。
レーン4は5回の増幅サイクル後の4μlの反応■の液
である。レーン5はα−1P−デオキシNTP及びポリ
メラーゼでラベルされたpBR322にューイングラン
ドバイオラブ社)の二■!にューイングランドバイオラ
ブ社)から成る分子量標準である。
レーン3は、20サイクル後反応混合物Iは適切な分子
量を有する特定の配列を大量に含み、他の検出できる生
成物がないことを示している。5サイクル後の反応混合
物■もレーン4に示す通り出発物質である核酸と他の生
成物の他にこの生成物も含んでいる。
5サイクル後の反応■から■の液5. Op 1に上述
の各プライマ−5ピコモルを加えた。溶液を4分間10
0℃に加熱し室温へ戻した。それぞれ3ピコモルのα−
3富P−デオキシATP、α−2tp−デオキシCTP
、α−22pデオキシGTP及びα−31P−TTP、
並びに4単位のクレノー断片を加えた。最終的な容積が
10μlであり塩濃度が上記した通りである反応を10
分間行わせた。ポリメラーゼ活性は60℃で20分間加
熱すると失われた0反応1l−Vlの反応液4μ!を、
0.089Mトリス硼酸塩緩衝液、2.5 m M E
 D T A中で12%ポリアクリルアミドゲルに加え
た。このゲルを25ボルト/cs、4時間電気泳動させ
、その後オートラジオグラフ処理した。
第3図は、電気泳動のオートラジオグラフである。レー
ン1は分子量標準、レーン2は反応■、レーン3は反応
mル−ン4は反応■及びレーン5は反応■である。対照
としてのDNAを伴なわない反応■のレーンはレーンの
どこにもイメージを有さない8図から、標的DNAから
予想される94塩基対断片は、無傷のβ−グロブリンD
NA配列が増幅用に使用できるときのみ存在できること
が分かる(つまりレーン2のpBR328: HbA 
、レーン3のpBR32B : HbS及びレーン5の
pBR328:HbS/紐!■)、笠■IIによる消化
はpBR328: HbAを94塩基対配列中で切断し
、それを増幅できないようにし、94塩基対のバンドは
レーン4に現れない、これに対し、pBR328: H
bSの94塩基対配列はプラスミドが笠■IIで消化さ
れても切断せず、従って第5図に示すように増幅に利用
できる。
第4図は94塩基対配列を増幅する3サイクルの連鎖反
応を示すものである。 PCOIとPCO2はプライマ
ーA及びBである。右の数はサイクルを示し、左の数は
特定の分子が生産されたサイクル数を示す。
スm 本実施例は、ヒトヘモグロビン遺伝子中の対立遺伝子M
 s t 11部位を含む110塩基対配列の増幅を示
すものである。
プライマーは実施例2の技術で調製されたものである。
1.0マイクログラムの全ヒトDNA。
100ピコモルのd (ACACAACTGTGTTC
ACTAGC)及び100ピコモルのd (cAACT
TCATCCACGTTCACC)を以下のような10
0μlの溶液に溶解させた。
1.5mM各4つのデオキシリボヌクレオシド三リン酸 30mMpH7,9のトリスアセテート緩衝液60mM
酢酸ナトリウム 10mM酢酸マグネシウム 25mMジチオスレイトール この溶液を100℃で1分間加熱し、迅速に25℃に下
げて1分間加熱し、その後DNAポリメラーゼのクレノ
ー断片2.5単位を加えた。ポリメラーゼの反応が25
℃で2分間行い、その後加熱、冷却、クレノー断片の添
加及び反応を望むだけ繰り返した。
各サイクルの効率が70℃で、15サイクル行って、β
−グロビン遺伝子の所望の110塩基対断片1.4フェ
トモルを合成した。
失窪五土 本実施例は、ヒトヘモグロビン遺伝子の対立遺伝子中の
笠■11部位を含む240塩基対配列の増幅を示すもの
である。この配列は、Nco I 、Hinf I及び
MstlI制限部位を含んでいろ。
pHが8.0で、60mM酢酸ナトリウム、30mM)
リスアセテート及び10mM酢酸マグネシウムの混合物
(0,1ピコモルのpBR328: HbAを含む)に
、 100ピコモルのd (GGTTGGCCAATCTA
CTCCCAGG)プライマー・100ピコモルのd 
(TAACCTTGATACCAACC丁GCCC)プ
ライマーー・各1000ピコモルのデオキシATP、デ
オキシCTP1デオキシGTP及びTTP を含む2μlの溶液Aを加えた。
2つのプライマーは実施例2に記載した技術で調製した
。溶液を100℃で4分間加熱し、空気中で2分間冷却
し、その後E、コーリーDNAポリメラーゼのクレノー
断片4単位を含む液1μlを加えた0反応を10分間進
行させ、その後溶液Aの添加、加熱、冷却、ポリメラー
ゼの添加及び反応からなるサイクルを3回繰り返した0
反応液5.0μlに、上記の各オリゴヌクレオチドプラ
イマ−5ピコモルを加えた。溶液を100℃で4分間加
熱し、室温まで下げ、その後それぞれ3ピコモルのα−
22p−ラベルされたデオキシリボヌクレオシド三リン
酸及び4単位のクレノー断片を加えた。最終的な容量が
10μlで塩濃度が上記の通りである反応をlO分間進
行させる。ポリメラーゼ活性は60℃で20分間加熱す
ると失活した。
2μlのアリコートをヱ臼■、肚肛■及びyユリ!で消
化し、p H8,3の0.089M )リスアセテート
緩衝液、0.25mMEDTA中で12%ポリアクリル
アミドゲルに加えた。ゲルを25ポル)/ellで4時
間電気泳動させ、オートラジオグラフ処理した。第5図
は電気泳動のオートラジオグラフを示し、ここでレーン
1は分子M標準、レーン2は酵素の消化を伴わないもの
(無傷の240塩基対)、レーン3はNcolによる消
化(131及び109塩基対)、レーン4はMstll
による消化(149及び91塩基対)、そしてレーン5
はHinf Iによる消化(144及び96塩基対)で
ある、オートラジオグラフは240塩基対反応の増幅し
たものと一致する。
以下余白 去止皿1 本実施例は、逐次的消化による譲状赤血球貧血を検出す
るための本発明の方法の使用を示すものである。
オリゴ−゛オキシiボヌクレオチドのム  び1ン叔■ 5°” CTGACTCCTGAGGAGAAGTCT
GCCGTTACTGCCCTGTGGG 3’の配列
のラベルされたDNAプローブびがラベルを意味する)
R3O6、及びR306と3つの塩基対がミスマツチし
ている 3’ GACAGAGGTCACCTCTTCAGAC
GGCAATGACGGGACACCC5’の配列のラ
ベルされていないブロックオリゴマーR3l0を、実施
例2 (I)の方法に従って合成した。プローブR30
6は、その5ピコモルを、7QmM)リス緩衝液(pH
7,6) 、10mMMgCh 、1.5 mMスペル
ミン及び2.5 m Mジチオスレイトールを含む反応
容量40μ!中の4単位のT4ポリヌクレオチドキナー
ゼにューイングランドバイオラブ社)及び50ピコモル
のγ−”P−ATP にューイングランドニュークレア
社、約7200Ci /ミリモル)と接触させることに
よりラベルした。全容量を25mMEDTAで100μ
lに調節し、トリス−EDTA (TE)!1街液(1
0mM)リス緩衝液、0.1mMEDTA。
p H8,0)により平衡化されたバイオランド製の1
mlのBio Gel P −4スピン透析カラム上で
マニアティスらがルリ!εd4二旦す通力LL 464
−465頁(1982年)に記載している方法に従って
精製した。
ラベルされたプローブは、トリス−硼酸−EDTA (
TBE) 緩衝液(89mMトリス、89mM硼酸、2
.5mMEDTA、pH8,3)中18%のポリアクリ
ルアミドゲル(19:1のアクリルアミド:BISとバ
イオランド)上で500νhrにて電気泳動してさらに
精製した。オートラジオグラフによる位置きめの後、ラ
ベルされたプローブを含む部分を切り取り、粉砕し、0
.2111のTE11衝液中へ一晩かけて4℃で溶出さ
せた0反応生成物のTCA?i:澱は比活性が4.9C
i/ミリモルであり、最終的濃度が20ピコモル/m+
であることを示している。
ラベルされないR3l0ブロツキングオリゴマーは20
0ピコモル/ M 1のt;度で使用した。
か゛のヒトツムDNAの 実質的にステラトラ−らのハ於79巻5966−597
0頁(1982年、Mo1t4について)に記載の方法
及びマニアティスらのMo 1ecu jar  且匹
旦L 280−281頁(1982年)に記載の方法を
使用して、Mo1t4.5C−1及び0M2064のリ
ンパ球系から高分子のゲノムDNAを分離した。
MoIt4 (ヒエ−マン・ミュータント・セル・デポ
ジトリ−、GM2219C)は正常のβ−グロビンにつ
いてホモ接合体のT細胞系であり、そしてATCCに1
985年3月19日に寄託された5C−1は鎌状赤血球
貧血対立遺伝子についてホモ接合体のEBVで形質変換
されたB細胞系である。 G?I2064(ヒエ−マン
・ミュータント・セル・デポジトリ−、0M2064)
は胎児ヘモグロビンの遺伝的な永続性(HPFH)につ
いてホモ接合体である個体当初単離され、β−又はδ−
グロビン遺伝子配列を含んでいない、全ての細胞系は1
0%の牛胎児血清を含むRPMI−1640中に維持さ
れた。
、床底゛試SからのヒトゲノムDNAの単離既知の鐘状
細胞キャリヤー(AS)からのCH12と名付けられた
臨床血液試料をカルフォルニア州オークランドの小児病
院のベルドラム・ルピン博士から得た。ヌンベルグらの
Proc、 Nat、 Acad。
とし75巻5553−5556頁(1978年)に記載
されている方法の変法を使用して、主に末梢の血液17
28球から成るバフィーコート部分からゲノムDNAを
調製した。
細胞を、51のトリス−EDTA −NaC1(TEN
)ffl衝液(p H8の10mMトリス、pH8,1
mME DTA、 10 mMNacl)中に再懸濁し
、0.211Ir/111ノフロテイナーセ、0.5%
(7)SDSに調節し、そして37℃で一晩インキエベ
ートした。
過塩素酸ナトリウムを0.7 Mに加え、そして細胞溶
解物を室温で1−2時間穏やかに振とうした。
細胞溶解物をフェノールとクロロフォルムの1:1混合
物3(1+1で抽出し、続いてクロロフォルム30m1
で抽出し、次にエタノールで核酸を沈澱させた。ペレフ
トを2mlのTE緩衝液に再懸濁させ、RNa s e
を0.O05aw/+*1に加えた。37℃で1時間消
化させた後、DNAを同量のフェノール、フェノール/
クロロフォルム、及びクロロフォルムでそれぞれ一度ず
つ抽出し、エタノールで沈澱させた。DNAを0.5m
lのTE緩衝液に再懸濁させ、260nmの吸収により
濃度を決定した。
2マイクログラムのゲノムDNAを、10mMトリス緩
衝剤(p H7,5) 、50 mMNacl、10m
MMgCh −150ピコモルの配列d (cACAG
GGCACTAACG)のプライマーA1及び配列d 
(cTTTGCTTCTGACAC八)のプライマーB
を含む反応容量100μlの当初溶液中で増幅し、かつ
蒸発を防ぐため約100μl厚の鉱油で被覆した。
各DNA試料につき、■サイクルが次の3ステツプから
成る増幅のための15サイクルを行った。
(1)2分間95℃で熱ブロツクセット中で変性する。
(2)熱ブロツクセットを直ちに30’Cに移し2分間
プライマーとゲノムDNAがアニーリングするようにす
る。
(3)E、コーリーDNAポリメラーゼ■のクレノー断
片にューイングランドバイオラブ)5単位とデオキシA
TP、デオキシCTP、デオキシGTP及びTTPそれ
ぞれ1ナノモルを含む2piの溶液(10mMl−リス
(pH7,5)、50 m MNaCl、10 mMM
gclz 、及び4 m Mジチオスレイトールから成
る緩衝液中)を加える。この伸長反応を30℃にて10
分間行った。
最後のサイクルの後、95℃に2分間維持して反応を停
止させた。FL油は0.2mlのクロロフォルムで抽出
して廃棄した。FX後の反応液の容量は130μiであ
った。
以下余白 プローブ びDdel/旧nflによる  した°ノ2
5マイクロリットルの増幅されたゲノムDN4を1タノ
ールで沈澱させ、 同量のTEII衝液中に再!!AS
した。10マイクロリツトル(154ngのゲノムDN
Aと同等の前増幅体を含む)を1・5■lのフイクロフ
エージ管に入れ、そして20μ!(7)T Ell衝液
により最後の容量を30μlとした・試料を鉱油で被覆
して95℃で10分間変性した。
ラベルされたR306プローブ0.02ピコモルを含む
0.6 MNaCl 10マイクロリツトルを管に加え
、穏やかに混合し、直ちに56℃の熱ブロックに移して
1時間おいた。ラベルしていないR3l0プロフキング
オリゴマ−4マイクロリツトル(0,8ピコモル)を加
え、更に10分間同じ温度でハイブリダイゼーシッンを
続けた。5マイクロリツトルの60 mMMgclgl
o、 1%BSA及びLcrlのDell(10単位、
ニューイングランドバイオラブ)を加え、再アニーリン
グされたDNAを56℃で30分間消化した。1マイク
ロリツトルの肚旦1(10単位、ニューイングランドバ
イオラブ)を加え、更に30分インキエベートした。4
μlの75mMEDTAと6μ!のトラッキング染料を
最終容積が6Lplになるように反応混合物に加えて反
応を終了した。
鉱油を0.21のクロロフォルムで抽出し、18μlの
反応混合物(45nsのゲノムDNA)をヘーファー5
E200装置中の30%ポリアクリルアミドのミニゲル
(Ill、バイオラド)に負荷した。このゲルをブロモ
フェノールブルー染料の前端が当初の位置から3.0 
cm動くまで約300ボルトで1時間電気泳動させた。
該ゲルの前端の1.53は取り除かれ、残りのゲルは4
日間−70”Cで強化スクリーンに曝される。
の−(9゛ 各レーンは45ngの増幅されたゲノムDNAを含んで
いる。レーンAは珂o1t4 DNAを、レーンBはC
H12を、レーンCは5C−1を、又レーンDはGM2
064を含んでいる0Molt4は、細胞当たり2コピ
ーのβ^遺伝子を有する正常の個体の遺伝子型CAAで
あり、CH12は、細胞当たり1個のβ1と1個のβ3
遺伝子を存する鎌状細胞キャリアからの臨床用試料(A
S)であり、そして5C−1は細胞当たり2コピーのR
3を有する譲状血球血貧血個体の遺伝子型を意味する。
 GM2064はβ−又はδ−グロビン配列を含有せず
、ネガティブ対照として存在する。
写真から分かるように旦delで開裂された、β^特異
的であるオクタマーはβA遺伝子を含むDNAにのみ存
在しくレーンA及びB)、立flで開裂された、β3特
異性を有するトリマーは、β3遺伝子を含むDNAにの
み存在する(レーンB及びC)、トリマー及びオクタマ
ーの両者の存在(レーンB)は譲状赤血球貧血キャリア
を示すものであり、オクタマーのみを生ずる正常の個体
(レーンA)及びトリマーのみを示す鎌状赤血球貧血に
かかっている個体(レーンC)から区別される。
比較のため、上記実験を増幅されていないゲノムDNA
を用いて繰り返し行い、増幅を行うと検出感度が少なく
とも1000倍増加することが分かった。
大施五i 本実施例は、ラベルされたプローブを使用することなく
全ヒトDNA中の全く精製されていない単一コピー遺伝
子をゲル上で直接検出する方法を示すものである。
実施例3に記載した技術を用い、β−グロブリン遺伝子
の第1エクソン中の配列からの110塩基対断片を、全
ヒトDNAl0マイクログラムから20サイクルで増幅
した。この2oサイクル後に生産される110塩基対断
片は、臭化エチジウムにより容易に染色されてゲル上で
見ることができた。
配列は、最初に制限酵素旦delにより切断されると、
配列がβ−グロビンのS対立遺伝子中における場合のよ
うに酵素により認識される制限部位を含まないものでな
い限り、増幅されなかった。
スl已IL A、 ヒトβ−グロビンA対立遺伝子からの1.9kb
挿入部を含有する合計100フェムトモルのpBR32
8,5000i 1モルである各α−3tp−デオキシ
NTPを50ナノモルずつ、及び実施例3で使用した各
プライマー1ナノモルを、100μ1030mMトリス
−アセテート(pH7,9)、60mM#Mナトリウム
、100mMジチオスレイトール及び10mM酢酸マグ
ネシウムを含む溶液中に溶かした。この溶液を100℃
にして2分加熱し、25℃にて1分冷却した。4.5単
位のE、コーリーDNAポリメラーゼ■及び0.09単
位の無機ピロフォスファターゼを加えて反応混合物中で
ビロリン酸が生ずるのを防止し、その後反応を25℃で
2分間進行させ、更に加熱、冷却、酵素の添加及び反応
のサイクルを9回繰り返した。各合成サイクルの後、1
0μlのアリコートを取り出し1ulの600mMED
TAに加えた。それぞれを、90mMのトリスボレート
及び2.5mMEDTA中、pH8,3で14%のポリ
アクリルアミドゲル上で24ボルト/(J、2.5時間
で分析した。
操作の終了したゲルは、0.5μg/mlの臭化エチジ
ウムを加えた同じ緩衝液に20分浸し、当初の緩衝液で
洗浄し、赤フィルターを用いて紫外線中で写真を逼影し
た。
生産された110塩基対断片は紫外線でゲルから切り出
し、そしてクレンコフ放射によす計数した。
Nがサイクル数を意味し、yがサイクル毎の部分的収率
である式 %式%) にデータを一致させようとする試みは、yが0.619
であるときに楽観的なものとなる。これは、十分な増幅
が起こっていることを暗示している。
B、 各デオキシNTPを100ナノモルずつ100μ
lの反応溶液に加え、放射性ラベルを行わず、各サイク
ル毎に液を取り出さなかった以外は、上記実験を繰り返
した。10サイクル後に反応物を2分間沸騰させて反応
を停止させ、57℃、1時間で再ハイプリダイゼーシッ
ンを行った。  110塩基対生成物の配列を、その8
μlのアリコートを、1μlのウシ血清アルブミン(2
5■g/+sl)と1μlの好適な制限酵素(並立fl
、 Mnl I 、M■■!、Ncol)を加えて制限
分析し、37℃で15時間反応させてVα認した。PA
GEは、上述の通り行った。
大立桝主 本実施例は、pBR328とp[1R322の種々の断
片を増幅するために異なったプライマーを使用する例を
示す。
A1次のプライマーを使いpBR328の130塩基対
断片を調製すること以外は実施例7Aと同じように実験
を繰り返した。
d (TTTGCTTCTGACACAACTGTGT
TCACTAGC)及びd (GCCTCACCACC
AACTTCATCCACGTTCACC)80次のプ
ライマーを用いたこと以外は実施例7Aと同じように実
験を繰り返しpBR328の262塩基対断片を調製し
た0反応時間はサイクル当たり20分であった。
以下余白 d (GGTTGGCCAATCTACTCCCAGG
)及びd(丁GGTCTCCTTAAACCTGTCT
TG)C,ヒトβ−グロビンS対立遺伝子からの1.9
kbの挿入部を含む100フェムトモルのpBR328
のMstll消化物を当初の鋳型として用いた以外は、
実施例8Bと同様に実験を行った。咳プラスミドはM 
s t I Iにより数回切断されたが、増幅すべき配
列の内側では切断が起こらなかった。更に、使用したプ
ライマーは次の通りで、240塩基対断片を生産した。
d (GGTTGGCCAATCTACTCCCAGG
)及びd(丁AACCTTGATACCAACCTGC
CC)D、  100フェムトモルのpBR322のN
rul消化物を鋳型として用い、100μlの反応液中
で各デオキシNTPを200ナノモル使用し、次のプラ
イマーを使用してpBR322から500塩基対断片を
生産した以外は実施例7Bと同様に実験を行った。
d(丁AGGCGTATCACGAGGCCCT)及び
d (cTTCCCCATCGGTGATGTCG)反
応時間は37℃でサイクル当たり20分であった、最後
の再ハイブリダイゼーシッンは57℃で15時間行った
。電気泳動は4%アガロースゲル上で行った。
スm 本実施例は、インビトロ変異が増幅されたセグメントに
導入されるような本発明方法を例示するものである。
A、Nrulで直線化したpBR322合計10(lフ
ェムトモル、1ナノモルの75塩基対断片を生成するよ
うに設計されたそれぞれ次式 %式%) のプライマー、それぞれ100ナノモルの各デオキシN
TPを、pH8の40mM)リス、20mMMgCh 
、5mMジチオスレイトール及びSang/mlのウシ
血清アルブミンの溶液100μl中で混合した。この混
合物を100℃にして1分間加熱し、水浴中23℃、0
.5分間冷却し、次に4.5単位のクレノー断片と0.
09単位の無機ピロフォスファターゼを加え、反応を3
分間行った。加熱、冷却、酵素添加及び反応のサイクル
を9回繰り返した。
10回目の反応サイクルは凍結により終了させ、反応混
合物のアリコート8μlを4%アガロースゲルに通用し
、臭化エチジウムにより視覚化した。
B、オリゴヌクレオチドプライマーとして次式のものを
使用した以外は実施例9Aと同様の実験を繰り返した。
d(cGCATTAAAGCTTATCGATG)  
及びd (AATTAATACGACTCACTATA
GGGAGATAGGCGTATCACGAGGCCC
T)これらのプライマーは101塩基対を生産するよう
に設計され、その(2番目のプライマー中の)26ヌク
レオチドはpBR322には存在しない、これらのヌク
、レオチドはT7プロモーターの配列を表すもので、こ
れを、pIIR322からの75塩基対配列に、20の
相補的塩基と26塩基の5゛側伸長部とを有するプライ
マーを使用して連結した。この方法は2時間より少ない
時間で実施することができ、100フェムトモルのpB
R322から比較的純粋な101塩基対断片2ピコモル
を生産することができた。
T7プロモーターはRNA転写を開始させるために使用
できる。T7ポリメラーゼを101塩基対断片に加えて
単1iRNAを生成せしめることができる。
C,オリゴヌクレオチドプライマーとして下記のものを
使用して、pBR322から1000塩基対断片を調製
した以外は実施例8Dと同様に実験を繰り返した。
d (TAGGCGTATCACGAGGCCCT)及
びd (cCAGCAAGACGTAGCCCAGC)
D、上記9Cと同様の実験を繰り返した。但し、オリゴ
ヌクレオチドプライマーとして下記のもの、d (TA
GGCGTATCACGAGGCCCT)  及びd(
AATTAATACGACTCACTATAGGGAG
ATAGGCGTATCACGAGGCCCT)を使用
して1026対断片を調製した。2番目のブラ。
イマーの26ヌクレオチドはpBR322には存在せず
、上記のT7プロモーターを示すものである。このプロ
モーターは、pBR322からの1000塩基対断片に
隣接して挿入された。
これらの結果は、鋳型鎖と完全にマツチしていないがそ
れにもかかわらず十分にハイブリダイズして酵素的に伸
長するプライマーは、当初の鋳型に対応する鎖よりむし
ろプライマーの鎖を含む長鎖生成物を生成せしめるとい
うことを暗示する。
長鎖生成物はインビトロ変異を生じさせる第2のプライ
マー用の鋳型としての役割を果たす、その後のサイクル
では、更に多くのミスベアしたブライミングが要求され
ないので、効率が減少することなくこの変異は増幅され
る。この場合、その5″末端に相補的でない伸長部分が
あるプライマーが、複製されるべき鋳型に隣接して生成
物中に新しい配列を挿入するために使用された。
!土斑上立 本実施例は単コピー遺伝子を増幅させる際にバックグラ
ウンドを減少させるためにネスト状に(nes ted
)セットしたプライマーを使用することを例示するもの
である。
野性型β−グロビン対立遺伝子についてホモ接合体であ
る全ヒトDNAに対して、20サイクルの増幅を次のよ
うに行った。10μgのDNA、それぞれ200ピコモ
ルの次式のプライマー、d(ACACAACTGTGT
TCACTAGC”)  及びd (cAACTTCA
TCCACGTTCACC)並びに100ナノモルずつ
のdNTPを、100μlの30mM)リス−アセテー
ト、60mM酢酸ナトリウム、10mMジチオスレイト
ール、及び10mM酢酸マグネシウム中で100℃にて
1分間加熱し、25℃に1分間下げて、そして2単位の
クレノー断片とともに2分間処理した。加熱、冷却、ク
レノー試薬の添加のサイクルを19回繰り返した。10
μEの液体を反応混合物から取り出し、更に10回の増
幅のためのサイクルを次の各プライマーを用いて行った
d (cAGACACCATGGTGCACCTGAC
TCCTG)  及びd (cCCCACAGGGCA
GTAACGGCAGACTTCτCC)これらは、上
記で生産された110塩基対断片中に含まれる58塩基
対断片を増幅した。増幅すべき最後の10回のサイクル
は、lOμlのアリコートを、上記した各デオキシNT
P100ナノモルと各プライマー200ピコモルを含む
90μlの新しいトリス−アセテート緩衝液に希釈する
ことにより達成することができた0反応条件は上記の通
りとした。10サイクルの後10μlのアリコート(当
初のDNAの100ナノグラムに対応)を6%のNuレ
シーブFMC社)アガロースゲルに加え、臭化エチジウ
ムを使って視覚化した。
第10図は、紫外線で発光させた従来法の通り赤いフィ
ルターを通して写真撮影した上記ゲルを示すものである
。レーン1は分子量のマーカーである。レーン2は上記
反応のアリコートである。
レーン3は当初の野性型DNAが増幅の前に旦delに
より開裂されたこと以外は上記したものと同じ反応のア
リコートである。レーン4は線状赤血球貧血β−グロビ
ン対立遺伝子についてホモ接合体であるヒトDNAを増
幅の前にDdelで処理したこと以外は上記と同様な反
応のアリコートである(譲状赤血球貧血対立遺伝子は増
幅される断片内に旦de1部位を含まない)、レーン5
は鮭の精子DNAでヒ)DNAを置き換えた以外は上記
と同様の反応のアリコートである。レーン6は増幅後反
応液を旦deIで処理したこと以外は上記と同様な反応
のアリコートである(旦delは58塩基対の野性型生
成物を27塩基対及び34塩基対の断片に変換する)、
レーン7は増幅後Ddelで処理したレーン4の材料の
アリコートである(58塩基対の譲状赤血球貧血生成物
はDdelを含まない)。
アガロースゲルの臭化エチジウム染色のみを使用してヒ
トDNAの1マイクログラムからの単コピー遺伝子を代
表する58塩基対断片を検出するためには、約soo、
 ooo倍に増幅することが必要である。これは、ここ
で2つのオリゴヌクレオチドのネスト状セットを使用し
て達成することができる。第1のセントは110塩基対
断片を増幅し、そして内部のネスト状セットは、第10
図に示すように便利に検出できるレベルになるまでこの
生成物のサブ−断片を増幅する。先行する増幅工程で増
幅された配列中に含まれ、又他のプライマーの伸長生成
物中にも含まれるより小さな配列をプライマーを使って
増幅する末法は、例えばコナーらのPNAS80巻27
8頁(1983年)及びレアリーらのPNAS80巻4
045頁(1983年)に記載されているように放射性
同位体又は非放射性同位体プローブのハイブリダイゼー
ションの方法論に頬ることなく、β−グロビンの座にお
ける野性型を譲状赤血球貧血対立遺伝子から区別するこ
とを可能にする。
xJLLL上 末法は、患者のDNA試料中の例えばクラミジアのよう
な伝染性疾患と関連する特定の配列を、所望の増幅され
た配列を含むビオチン化されたハイブリダイゼーション
プローブを使用しかつ前述の米国特許第4,358,5
35号に記載された方法を使用して検出する際に有用で
あることが期待される。
ビオチン化されたハイブリダイゼーションプローブは、
一部が二重鎖となったDNAに、次式のスペーサーアー
ムを介してビオチンに結合した4°−メチレン置換−4
,5“−8−トリメチルプソラレンを挿入しかつ光を照
射することにより調製することができる。
Y−(c)It)z−0((cllz)go) y−C
HxCIItNH一式中Yは、O,NH又はN−CHo
、xはlがら4までの数、モしてyは2から4までの数
である会プローブ上のビオチニル基の検出には(エンゾ
バイオケム社により市販されているストレプタビジンー
酸性フォスファターゼ複合体を用いて、パンツレフトに
製造者が示している検出方法により達成することができ
る。ハイブリダイゼーシヨンプローブは、検出用複合体
との結合、及びそれに続く酸性ホスファターゼにより触
媒される反応(この反応が沈澱性色素を生成する)に基
く沈澱した染色スポットとして見ることができる。
叉星■上又 本実施例では、実施例7の方法を基本的には使用し、ヒ
トβ−グロビン遺伝子上の119塩基対断片を次のプラ
イマーを使用して増幅させた。
5’ −CTTCTGcagCAACTGTGTTCA
CTAGC−3’ (GHlB  )5°−CACaA
gCTTCATCCACGTTCACC−3’  (G
H19)ここで小文字は野性型配列とミスマツチし、制
限酵素部位を生成する。全スキームは表1に示しである
0表1はヒトβ−グロビン遺伝子の119塩基対断片を
クローン化しかつ配列決定するために使用され、又内部
制限部位を含むよう設計されているプライマーGH1B
及びC;HI3を図解したものである。出発コドンAT
Gにはアンダーラインが引かれている。GHlBは、負
鎖と相補的な26塩基対のオリゴヌクレオチドでかつ内
部にヱ王1部位を有している。GH19は玉鎖に相補的
である23塩基対のオリゴヌクレオチドであり、内部に
HindIII認識部位を含んでいる。矢印は、DNA
ポリメラーゼIによる伸長方向を示す、四角で囲った配
列は各プライマーの制限酵素認識配列を示す、これらの
プライマーは、バクテリオファージM13のヱ10とH
indlll制限部位に対して相同である遺伝子領域を
第1にスクリーニングして選択された0次に、プライマ
ーは先行する実施例で記載した通りに調製された。
以下余白 工L10 del CTTCTGACACAACTGTGTTCACTAG
CAACCTCAAACAGACACC色TGGτcc
^CCTG^CTCCTGAG(iAGA+G^^GA
CTGTGTTGACACAAGTGATCGTTGG
AGTTTGTCTGTGG丁^CCACGτGGAC
丁GAGGACTCCTCT’CTTCTI;ε1!■
pcTGTGTTcAc丁八CC皿 ライマー ライマー 以下余白 皿 CCA CT T G CA CCT A $ A C
:G’jCTGCCGT?ACTGCCC丁GTGGG
CCAAGCTG^^ccτ11.GATGAAGTT
GGTG (ヤ)’CAGACGGCAArGACGG
GACACCCCG丁?CCAC丁TGCACCTAC
TTCAACCAC(−)びクローニング 実施例2で述べたように細胞系Mo1t4から単離した
1マイクログラムのヒトゲノムDNAの増幅を20サイ
クル行った後、反応生成物の14分の1を、ラベルした
β−グロビンに特異的であり、その配列が、5°−CT
GACTCCTGAGGAII;AAGTCTGCCG
TTA−−CTGCCCTGTGGG−3°であるオリ
ゴヌクレオチドプローブR506に上述のオリゴマー制
限法を用いてハイブリダイズさせた。溶液ハイプリダイ
ゼーシッンの後、反応混合物を上述した制限消化条件下
で旦±1により処理して8塩基対オリゴヌクレオチドを
生成せしめた。この8塩基対の生成物の量は、増幅され
生成された生成物の量に比例する。
この消化生成物は30%のポリアクリルアミドゲル上で
分離し、オートラジオグラフィーで視覚化した。
オートラジオグラムを分析した結果、該増幅は野性型β
−グロビン遺伝子の玉鎖及び負鎖のそれぞれと相補的で
あるプライマーP C03(5’−AC−−ACAAC
TGTGTTCACTAGC−3°)及びP CO4(
5’−CC−−ACTTGCACCTACTTCAAC
−3°)による増幅と増幅効率において匹敵するもので
あることが分かった。
増幅された生成物はエタノールで沈澱して脱塩しそして
l縮し、そしてサンプルを10mM)リス、 1 0m
MMgCb  、 1mMDTT、   100mMN
aC1から成る制限緩衝液(pH8)に再溶解し、ヱ王
口及びHindllIで同時に消化した。その消化後、
試料をセントリコン10濃縮装置で脱塩し、ベーリンガ
ー・マンハイム社から入手できるP stl/肛ndl
TIで消化されたベクター旧3■plO−の0.3マイ
クログラムと、12℃で一晩連結した。
全部の結合混合物がメリーランド州ベテスダのBRLか
ら入手できるE、コーリー株JM103へ形質転換され
た。形質転換株を調製するための方法は、A、ワルトン
によりMessing、 J、 Th1rdC1eve
land S vx osium on Macrom
olecules:Recombinant DNA 
 143−153頁に記載されている。
形質転換混合物を、ナイロンフィルターを用いるプラー
クハイブリダイゼーシヨンにょるスクリーニングのため
、X−ゲル培地上に移した。フィルターを、β−グロビ
ンに特異的な、配列が5’ −CCCACAGGGCA
GTAAC(:GCAGACTTCTCCTCAGGA
GTCAG−3’であるオリゴヌクレオチドプローブR
324により検知して、β−グロビン挿入部の数を決定
した。
フィルターはプライマーPCO4で再度標識され、全挿
入数を決定した。
ブレーティング びスクリーニング 表■は、ブレーティングとプラークハイブリダイゼーシ
ヨンのデータを纏めたものである。フィルターをプライ
マーPCO4で検知し、増幅とクローニングに起因する
挿入部のパーセントを決定した。 1206個のクリア
ーなプラーク(クリアーなプラークの全数の90%)が
プライマーにハイブリダイズした。15のプラークがβ
−グロビンに特異的なプラークR3O4にハイブリダイ
ズした。
増幅されたプライマーに陽性なプラークのうちβ−グロ
ビンに陽性なプラークは約1%である。
以下余白 TABLE  Il 1     2B      25    246  
    1合計  158   132  1206 
   15増幅された配列を含有するプラークに対する
β−グロビン挿入部を含有するプラークの%=15/1
206X100−1.24%。
全プラークに対するβ−グロビン挿入部を含有するプラ
ークの%−15/1496X100 =約1%。
全プラークに対する増幅された配列を含有するプラーク
のイー1206/1496X100−80%。
本 プライマーPCO4とハイブリダイズしないクリア
ーなプラーク。
m−プライマーPC(14とハイブリダイズスルフクリ
アーなプラーク。
、びサザン  法 3つのβ−グロビン陽性プラークと2つのβ−グロビン
陰性プラーク(しかしPCO4プライマーi性)のファ
ージDNAから少し調製したDNAを制限酵素分析法で
分析した。増幅したβ−グロビン断片を含むM13クロ
ーンからのDNAの、に旦l!消化は特徴的な283塩
基対断片を生ずる・Mstl!消化の後、3つのβ−グ
ロビン陽性クローンは全て予想のとおり283塩基対断
片を生成し、一方プライマーとのみ陽性であった2つの
クローンは大きい断片を生成した。
この分析からのゲルをMS!ナイロンフィルターに移し
、リグビーらによりJ、Mo1.Biol 113巻2
37−51頁(1977年)に記載された標準的なニン
クトランスレーシッン法により調製した放射性ラベルヲ
行った二フクトランスレーシツンしたβ−グロビンプロ
ーブとハイブリダイズさせた。β−グロビンプローブと
ハイブリダイズできるバンドは、3つのβ−グロビン陽
性クローンのみであった。2つの他のクローンはβ−グ
ロビンプローブにハイブリダイズしない挿入部を有して
いた。
星■至立扼 β−グロビン挿入部を含むことが制限酵素分析により示
された10個のβ−グロビン陽性クローンを、M13ジ
デオキシ配列決定法を用いて配列決定した。10の内9
つはβ−グロビンの野性型配列と同一であった。他のク
ローンは、β−グロビンプライマーでは非常に僅かしか
増幅しないことが示されているδ−グロビン遺伝子と同
じであった。
結論として、β−グロビン配列の増幅において、変形さ
れたリンカ−プライマーは変形されていないプライマー
とほぼ等しい効率を宵していた。プライマーは、増幅さ
れたDNAのクローニングベクターへの挿入を容易にす
ることができた。ゲノムの他のセグメントの増幅のため
、1%のクローンのみがヘモグロビン配列を有していた
10の内9つが公にされているβ−グロビン配列と同じ
であることが分かり、該技術はゲノムDNAを高い忠実
度で増幅することを示した。1つのクローンは公表され
ているδ−グロビンと同一であったことが分かり、この
ことはプライマーがδ−グロビンに対する有意な配列相
同性を持っているにもかかわらず、β−グロビン遺伝子
に特異的であることを証明した。
クローニングをβ−グロビンの267塩基対断片を用い
て行う場合、このクローニングはジメチルスルフオキシ
ドが増幅工程に存在(37℃で10容量%)するときの
み効果的であることが分かった。
制限部位−修飾プライマーを使用して、ヒトN−ras
MiJX遺伝子を増幅し、クローン化し、一部を配列決
定することができ、更にHLA−DQ−α及びDQ−β
遺伝子の240塩基対断片をクローン化することもでき
た。これら全ての増幅は10容量%のジメチルスルフオ
キシドの存在下37℃で行った。HLA  DQ−α及
びDQ−β遺伝子を増幅するためのプライマーは、臭化
エチジウムで染色したアガロースゲル上に具体的なバン
ドを与えるというよりも汚れを生ずるにすぎないβ−グ
ロビンやDR−βプライマーに比べて、それらの意図す
る標的物に対して海かに特異的であった。更に1(LA
  DQ−αプライマーは、所望のHLA標的断片を含
む増幅される挿入部を有する20%までのクローンを生
成し、ところがβ−グロビンクローンの1%が標的配列
を含んでいた。HLA  DQ−α及びDQ−β遺伝子
クローニングはDMSOが存在し高温のときにのみ効果
的であった。
去立出土主 本実施例は、それぞれ74塩基対の2つのオリゴヌクレ
オチドから出発して494塩基対のTNF遺伝子を調製
するために末法を使用することを例示するもである。
以下余白 ブj:ヒ乙二 使用したプライマーは実施例2に記載した方法で調製し
、それぞれ74塩基対を有し、下記に示すものである。
■、下記に示す10サイクルのプロトコールを、プライ
マーとして下記ステップ(a)に概略を示すように相互
作用をするプライマーTNIO及びTNIIを用いて行
った。
■、上上記パート外らの反応混合物全2μlをプライマ
ーLLO9及びLL12に加えた。下記のプロトコール
を15サイクル行い、これにより下記ステップ(b)で
概略を示すように、プライマーがパートIの生成物と相
互作用する。
■、パート■からの反応混合物全2μlをプライマーT
NO8及びTN13に加えた。下記のプロトコールを1
5サイクル行い、これにより、下記ステップ(c)で概
略を示すように、プライマーがパート■の生成物と相互
作用する。
■、上記パートIIIからの反応混合物全2μlをプラ
イマーLLO?及びLL14に加えた。下記のプロトコ
ールを15サイクル行い、これにより、下記ステップ(
d)で概略を示すように、プライマーがパート■の生成
物と相互作用をする。
プロトコール 各反応は100μlの、 各2mMのデオキシATP、デオキシCTP。
デオキシGTP及びTTP; 3μMの各ステップで使用する各プライマー;1×ポリ
メラーゼ緩衝液(30mMのトリスアセテート、60m
Mの酢酸ナトリウム、10mMの酢酸マグネシウム、2
.5mMのジチオスレイトール) ; を含んでいる。
各ステップは、 1)沸騰水中で1分、 2)室温冷却1分、 3)DNAポリメラーゼのクレノー断片1μ!(5単位
)添加、 4)重合反応の2分間の進行、 から成る。
次のサイクルは再度ステップ1)から始める。
以下余白 十 5’  LLO9XXXXXXXXXXXXXXXXX
χXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX1十 5’  TM01          XXXXXXX
XXXXXXXXX1以丁余白           
 (TN:XXXXXXX           5’
  LL12:XXXXXXXXXXXXXXXXX 
       5’  TM13:XXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXXF遺伝子) ■工Rと1匝 細胞系5C−1(cTCC#0082)は、1985年
3月19日、米国、20852、メリーランド州ロフク
ビルパークローンドライブ12301に所在するアメリ
カン・タイプ・カルチャー・コレクシ四ン(ATCC)
にATTT受理番号第CRLa2S3号として寄託され
た。5C−1の寄託は、ATCCと本特許出願人のシー
タス・コーポレーシッンとの間の契約に従って行われた
。ATCCとの契約は、本寄託を記載しかつ特定する米
国特許が発行された場合又は米国又は外国特許出願が公
衆に公告された場合又は公開された場合のいずれか早い
方が来たときにこの細胞系の子孫を公衆がそれを永続的
に利用できるようにするために提供し、更に本細胞系を
利用させることについては、米国特許商標間長官が米国
特許法第122条及びそれに関する長官のルール(37
CFR1,14条も特に88600638に関連して含
む)に従つて権限を持って決定した人間に対しても行う
0本出願の譲受人はもし寄託した細胞系が好適な条件下
で培養したにもかかわらず、死滅し、失われ、損傷した
ときは通知を受けてから迅速に同じ細胞系の育成培養基
と置き換えることに同意する。
纏めると、本発明はまず1つ又はそれ以上の特定の核酸
を、プライマーの伸長により生産される生成物が引き続
き次のプライマーの伸長反応の鋳型としての役割を果た
すような連鎖反応を用いて増幅させることにより核酸中
の配列を検出するようにした方法を提供する0本法は当
初にほんの僅かの量しか含まれていない核酸配列を検出
するた。
めに特に有用である。更に増幅法は分子クローニングに
も使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、増幅されることが望まれるヒト−β−グロビ
ンの94塩基対長の配列を示すものであり、線状赤血球
貧血に伴う単一塩基対変化を94■erの下方に描いで
ある。 第2図は、ヒトの野性型DNA中、及び正常のβ−グロ
ビン遺伝子のl、9kbの旦憇旧断片を含むプラスミド
(pBR32B : HbAと示される)中に含まれる
上記94a*erの増幅を示す臭化エチジウムで染色さ
れたポリアクリルアミドのゲルの写真である。 第3図は、GIBR328: llb^、及びβ−グロ
ビンの鎌状赤血球対立遺伝子の1.9 k b旦憇旧断
片を含有するプラスミド(pBR328: HbSと称
する)中に存在する特定の標的94−mar配列のいず
れかの増幅を示すポリアクリルアミドゲル電気泳動のオ
ートラジオグラフを示し、pBR32B : 1lbA
では増幅されるべき配列がMst IIにより開裂され
、そしてpBR32B : HbSでは増幅されるべき
配列が処理されたがMstI[により開裂されなかった
。 第4図は、2つのオリゴヌクレオチドプライマーを用い
る3サイクルについて、ヒトβ−グロビンの所望の94
髄er配列の増幅のためのポリメラーゼの連鎖反応のス
テップと生成物の詳細を示すものである。 第5図は、pBR328: HbA中の240mar配
列の4サイクル後の増幅を示す臭化エチジウムで染色さ
れたポリアクリルアミドのゲルを示す写真であり、ここ
はアリコートがNcol(レーン3) 、 MsLII
(レーン4)又はHinfl (レーン5)により消化
される。レーン1は分子量の基準で、レーン2は無傷の
240bpの生成物を含んでいる。 第6図は、旦del及び並立[1制限部位間にある正常
な(β^)β−グロビン遺伝子及び譲状赤血球(β3)
β−グロビン遺伝子の配列を示すもので、β^について
の1本線はDde1部位(cTGAG)の位置を示し、
β^及びβ3についての2重線はHinfI部位(GA
CTC)の位置を示している。 第7図は、40merプローブ、並びにDdel及びこ
れに続く基1nfl制限酵素を用いる正常β−グロビン
の逐次的な消化の結果を示すものである。 第8図は、第7図と同じ40+erプローブ並びに旦d
el及びこれに続く旦旦fl制限酵素を使用する線状β
−グロビンの逐次的な消化の結果を示すものである。 第9図は、増幅、プローブとのハイブリダイゼーション
、及び旦deIと旦1n41による逐次的消化を受けた
全ヒトDNAの試料中に存在するβ−グロビン対立遺伝
子を特異的に特徴付けるための・第7図と同じ4O−s
etプローブの使用を示す・臭化エチジウムで染色され
たポリアクリルアミドのゲルを示す写真である。 第10図は、臭化エチジウムと紫外線を用いて視覚化し
た6zのNuレシーブガロースゲルの写真を示すもので
ある。この写真は、110−hp増幅生成物のサブ−フ
ラグメントの増幅を示し、このサブ−フラグメントは1
10bp断片内の内部ネストである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、1種の核酸又は複数の核酸の混合物を含む試料中に
    少なくとも1種の特定の核酸配列が存在するか否かを検
    出し、あるいは試料中の2種の異なった配列を区別する
    方法であって、該試料は該配列を含むと思われるもので
    あり、そして、(a)増幅されるべきそれぞれの異なっ
    た特定の配列の各鎖用のオリゴヌクレオチドプライマー
    で、増幅されるべきそれぞれの異なった特定の配列の各
    鎖について各核酸鎖に相補的な各プライマーの伸長生成
    物が合成されるようなハイブリダイゼーション条件下、
    前記試料を処理し、かつここで前記プライマーは、各特
    定の配列の鎖に実質的に相補的であるように選択され、
    1つのプライマーから合成された伸長生成物が、それが
    相補物から分離されたときに他のプライマーの伸長生成
    物の合成の鋳型としての役割を果たすものであり、(b
    )検出すべき配列が存在すれば、変性条件下で前記試料
    を処理して鋳型からプライマーの伸長生成物を分離し、 (c)前記試料をオリゴヌクレオチドプライマーにより
    、ステップ(b)で生成した各単鎖を鋳型として使用し
    てプライマーの伸長生成物が合成されるように処理して
    、もし存在するならば前記特定の配列の増幅を生じさせ
    、 (d)ステップ(c)の生成物に、検出されるべき各配
    列用であり該配列又はその変異体とハイブリダイズする
    ことができる標識されたオリゴヌクレオチドプローブを
    加え、そして、 (e)該ハイブリダイゼーションが生じたか否かを決定
    する、 ことから成る方法。 2、ステップ(b)と(c)は少なくとも1回繰り返さ
    れ、ステップ(a)と(c)はプライマーとともにある
    いは別に加えられる4つの異なったヌクレオチド三リン
    酸と重合用試薬により処理することによって行われるも
    のである特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3、重合用試薬がE・コリ(E.coli)DNAポリ
    メラーゼ、E・コリDNAポリメラーゼ I のKlen
    ow断片、T4DNAポリメラーゼ、又は逆転写酵素で
    ある特許請求の範囲第2項に記載の方法。 4、前記核酸が二重鎖であり、そして該鎖がステップ(
    a)の前に変性により分離される特許請求の範囲第1項
    〜第3項のいずれか1項に記載の方法。 5、前記核酸がDNAであり、そしてプライマーがデオ
    キシリボヌクレオチドである特許請求の範囲第1項〜第
    4項のいずれか1項に記載の方法。 6、使用される各プライマーは、その5′末端に他のプ
    ライマーの制限部位と同じか異なった制限部位を有し、
    そしてステップ(c)の後であってステップ(d)の前
    に該各制限部位に特異的な制限酵素によりステップ(c
    )の生成物を開裂させ、該開裂した生成物を開裂してい
    ない生成物と分離し、そしてステップ(d)で使用する
    特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれか1項に記載の
    方法。 7、前記特定の核酸配列が遺伝子性疾患、癌性疾患又は
    伝染性疾患と関連している特許請求の範囲第1項〜第6
    項のいずれか1項に記載の方法。 8、1又は2以上の核酸を含む試料中の少なくとも1つ
    の特定の核酸配列(該核酸の少なくとも1つがこの配列
    を含有すると思われる)を検出すするためのキットであ
    って、 (a)検出されるべきそれぞれ異なった配列の各鎖用の
    1又は複数のプライマーのためのコンテナー(このプラ
    イマーは各特定の核酸配列の各鎖に実質的に相補的であ
    って、1つのプライマーから合成された伸長生成物がそ
    の相補物から分離されたときに、他のプライマーの伸長
    生成物合成用の鋳型としての役割を果たすことができる
    )(b)重合試薬を収容するコンテナー; (c)4つの異なった各ヌクレオシド三リン酸用のコン
    テナー; (d)配列が試料中に含まれるならばその配列とハイブ
    リダイズすることができる標識されたオリゴヌクレオチ
    ドプローブを収容するコンテナー;及び、 (e)該プローブと該配列のハイブリッドを検出する手
    段を収容するコンテナー; を有するパッケージタイプの多コンテナー型ユニットか
    ら成るキット。 9、1種の核酸又は複数の核酸の混合物中に含まれる特
    定の核酸配列をベクター中にクローニングする方法であ
    って、 (a)増幅されるべきそれぞれの異なった特定の配列の
    各鎖用のオリゴヌクレオチドプライマーにより、増幅さ
    れるべきそれぞれの異なった特定の配列の各鎖について
    各核酸鎖に相補的な各プライマーの伸長生成物が合成さ
    れるような条件下、前記核酸を処理し、かつここで前記
    プライマーは、各特定の配列の鎖に実質的に相補的であ
    るように選択され、1つのプライマーから合成された伸
    長生成物が、それが相補物から分離されたときに他のプ
    ライマーの伸長生成物の合成の鋳型としての役割を果た
    すものであり、更に該プライマーはそれぞれその5′末
    端に、他のプライマーの制限部位と同じか異なった制限
    部位を有するものであり;(b)その上で単鎖分子が合
    成された鋳型からプライマーの伸長生成物を分離; (c)オリゴヌクレオチドにより、ステップ(b)で生
    産された単鎖分子を、ステップ(b)で生成された各単
    鎖を鋳型として使用してプライマーの伸長生成物が合成
    されるように処理し、ここで増幅されるべき特定の配列
    に依存してステップ(a)と(c)を0から有効量まで
    のジメチルスルフォキシドの存在下、あるいは約45℃
    までの温度のもとで行い; (d)ステップ(c)の生成物に各制限部位用の制限酵
    素を加えて、制限消化中に開裂した生成物を得、そして
    、 (e)開裂した生成物を1又は2以上のクローニングベ
    クターに連結する; ことから成る方法。 10、合成すべき核酸断片より少ないヌクレオチドを有
    する既存の核酸断片と2つのオリゴヌクレオチドとから
    核酸断片を合成する方法であって、該合成すべき核酸は
    左方のセグメント、中央のセグメント及び右方のセグメ
    ントから成り、該中央のセグメントは少なくとも実質的
    に前記既存の核酸断片のヌクレオチド配列を意味し、左
    右のセグメントは2つのプライマーの5′末端に存在す
    るヌクレオチド配列を意味し、これらの3′末端は前記
    既存の核酸の鎖を分離することにより生ずる単鎖の3′
    末端に相補的かあるいは実質的に相補的であり;そして
    、 (a)各核酸鎖に相補的である各プライマーの伸長生成
    物が合成されるような条件下で、前記既存断片の鎖を2
    つのオリゴヌクレオチドプライマーで処理し、ここで、
    該2つのプライマーは、一方のプライマーから合成され
    る伸長生成物が相補物から分離されたときに他方のプラ
    イマーの伸長生成物の合成のための鋳型としての役割を
    果たすように、前記既存断片の各鎖の3′末端と実質的
    に相補的であるように選択され、そして各プライマーは
    その5′末端において前記既存断片と相補的でなく、合
    成すべき核酸断片の2つの末端に対応するヌクレオチド
    の配列を含むものであり;(b)その上でプライマー伸
    長生成物が生成された鋳型からプライマー伸長生成物を
    分離して単鎖分子を生成せしめ;そして (c)スッテプ(b)において生成した各単鎖を鋳型と
    して用いてプライマー伸長生成 物が合成さる条件下で、ステップ(b)から生じた単鎖
    分子をスッテプ(a)のプライマーにより処理し、こう
    して2つの中間二重鎖核酸分子(このそれぞれは、オリ
    ゴヌクレオチドプライマーの一方の5′末端に存在する
    核酸配列が導入されている)と2つの十分な長さの核酸
    分子(このそれぞれには、オリゴヌクレオチドプライマ
    ーの両方の5′末端に存在する核酸配列が導入されいる
    )とを生成せしめ; (d)前記十分な長さの二重鎖分子の有効量を生産する
    のに十分な回数ステップ(b)とステップ(c)を繰り
    返し; (e)ステップ(d)の生成物の鎖を2つのプライマー
    で処理して、ステップ(d)の生成物が両末端において
    伸びるように処理し;そして、(f)中央セグレメント
    としてのステップ (d)の生成物及びステップ(d)の生成物の鎖を分離
    することにより生成する単鎖の3′末端と相補的か実質
    的に相補的である2つのオリゴヌクレオチドプライマー
    を使用しながらステップ(a)からステップ(d)まで
    を繰り返す; ことから成る方法。
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