JPH0329904B2 - - Google Patents

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JPH0329904B2
JPH0329904B2 JP57077439A JP7743982A JPH0329904B2 JP H0329904 B2 JPH0329904 B2 JP H0329904B2 JP 57077439 A JP57077439 A JP 57077439A JP 7743982 A JP7743982 A JP 7743982A JP H0329904 B2 JPH0329904 B2 JP H0329904B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、無杼織機、より詳しくは、エアジエ
ツトルームまたはウオータージエツトルーム、の
起動方法に関する。
製織作業の高速化をはかるために、測長した緯
糸をジエツトノズルにより、上下緯糸間に形成さ
れた杼口に緯入れするエアジエツトルームまたは
ウオータージエツトルームが使用されている。
ジエツトルームにおいては、従来の有杼織機と
異なり、杼を用いることなく緯糸を空気または水
のような流体によつて杼口を飛走させているので
有杼織機に比べ緯入れミスが生じ易い。すなわ
ち、ジエツトノズルから緯糸が供給されない。所
謂、緯糸供給ミスを生じたり、ジエツトノズルか
ら供給はされたがジエツトノズルの反対側の耳糸
まで緯糸が到達しない、所謂、搬送ミスを生じる
ことがある。このような緯入れミスが生じると、
その修複後に織機の再起動を行う。また、織成作
業中に経糸(耳糸を含む)が切断したり、人為操
作によつて織機のスイツチが切られたりしたとき
にも、修復後に織機の再起動を行う。
ところが、ジエツトルームでは、この再起動が
円滑に行えないことがある。ジエツトルームの再
起動時のトラブルについて検討したところ、次の
ことが判明した。上述のように緯入れミス、経糸
切れまたは人為操作により停台し、ミス糸を修復
したときの緯糸状態が、特にその先端状態が、定
常運転時と異なつている。このように定常状態と
相違した状態の緯糸を用いて緯入れするため、緯
入れミスが生じ易い。
ジエツトルームでは、製織速度が大きいので織
機の停止による生産性低下への影響が従来の織機
より著しい。従つて、ジエツトルームにおいて
は、停台時間はできるだけ短いことが望ましく、
それ故、起動が迅速に且つ円滑に行えることが要
望されている。
ジエツトルームの起動時に緯入れミスが生じる
と、その修復のために多大の手間がかかり、停台
時間が長びく。すなわち、高速度で作動している
ジエツトルームにおいては、緯入れミスを発見し
た直後に織機の駆動を停止したとしても、織機の
各部が過大な減速度により破壊することを停止す
るために、緯入れミス検出後、約1サイクル程度
慣性作動した後に機台が停止するようにタイミン
グ選定されている。そのため、緯入れミス信号に
よりジエツトルームが停止した場合には、停台す
る前にその次の緯入れサイクルが遂行されてしま
う。従つて、機台を逆転してその緯入れミスの発
生した緯糸のみならず、その緯入れミス後のサイ
クルにおいて緯入れされた緯糸をも除去し、そし
て再起動する必要がある。ところが緯入れミス直
後に緯入れされた緯糸は通常の緯糸と同様に筬打
ちされ織布にしつかりと保持されているので、容
易に除去できず、その除去作業が極めて煩瑣であ
る。しかも、上述の逆転時に、緯入れミスの修復
および織機の再始動のために複雑な作業手順に従
い織機の各部を操作して機台を逆転する必要があ
る。ジエツトルームの起動時に緯入れミスしたと
きも同様に緯糸の除去を行い、再起動する必要が
あり、手数がかかるので、緯入れミスすることな
く確実に起動できる方法が要望されている。
本発明は緯入れミス時、経糸切れ時、人為操作
等による停台機のジエツトルームの起動を容易
に、且つ、迅速に行えるジエツトルームの起動方
法を提供することを目的としている。
本発明はこの目的を、停止信号を検出すると機
台が停止するまでの間の緯入れを阻止しつつ機台
を制動するジエツトルームにおいて、定常運転に
先立ち、1ピツク分の緯糸の緯入れ可能な状態ま
で機台を逆転し、次いで前記1ピツク分の緯糸を
緯入れした後、所定の位置まで機台を回転して一
時停止し、定常運転を開始することを特徴とする
ジエツトルームの起動方法により達成する。すな
わち、再起動時に1ピツク分の緯糸を杼口に緯入
れし、緯糸を緯入れに最適な状態として定常運転
を開始するので、起動時の緯入れ成功率が高ま
る。また、1ピツク分の緯糸の緯入れをミスした
場合にも、箴打ちされていない状態で、緯入れミ
スした1ピツク分の緯糸を簡単に除去でき、除去
後に再度1ピツク分の緯糸の緯入れを行うことに
より、再起動が容易に行える。
本発明の1ピツク分の緯糸を緯入れし、次いで
定常運転を起動する方法は、異常停止信号により
織機を停止するときに、異常停止信号発信後、機
台が停台するまでの間の通常1ピツク分の緯糸の
緯入れを停止し、その緯入れ用の緯糸を再起動時
に予め緯入れする。このようにすることにより、
異常停止信号により停止する際の緯入れを阻止で
き、その除去作業を不要にできるという効果が奏
されるとともに起動時に緯入れされる1ピツク分
の緯糸を簡単に貯留することができる。
以下添付図面を参照して、本発明を詳細に説明
する。第1図は本発明に係るエアジエツトルーム
の駆動系の概要を示す側面図であり、従来公知な
装置と同様に駆動モータ11からVベルト13の
ような伝動部材を介してクランクシヤフト15に
動力が伝達される。クランクシヤフト15は変速
機17を介してヤーンビーム19を駆動して経糸
21を繰り出し、またサーフエスローラ31によ
り巻取ローラ32を摩擦駆動して織布33を巻取
つている。上記変速機17はテンシヨンローラ2
3の変位に応じて変速比が調整され、バツクロー
ラ22を経て繰り出される経糸張力を所定値にす
る。クランクシヤフト15は更に綜絖枠24を上
下動させ、経糸21に所要の開口運動を行わせ、
また、ロツキングシヤフト29にスレーソード2
8を介して支承されたスレー27に取着した筬2
5および緯入れガイド26を実線位置および破線
位置間で移動させ、緯入れされた緯糸を筬打ちす
るようになつている。以上の構成は従来のエアジ
エツトルームと同じである。
次に第2図を参照して緯入れ機構を説明する。
チーズ41からテンサー42を経てフイードロー
ラ43により緯糸44は解舒され、エアノズル4
5によりプールパイプ46内に貯留される。測長
ドラム50はクランクシヤフト15(第1図)に
連動されているとともに、フイードローラ43を
摩擦駆動しており、クランクシヤフト15(第1
図)の回転に応じて所定長の緯糸44がフイード
ローラ43により測長され、エアノズル45に供
給される。プールパイプ46はその一側に軸方向
のスリツト47を有しており、プールパイプ46
内に貯留した緯糸44をそのスリツト47から取
出し可能である。
プールパイプ46およびメインエアジエツトノ
ズル49間にグリツパ48が設けられ、プールパ
イプ46からメインエアジエツトノズル49への
緯糸44の供給を制御している。すなわち、本実
施例のグリツパ48は、従来のカム駆動方式に代
え、第3図に示すように、昇降可能なロツド65
を電磁ソレノイド63のアーマチユアとして構成
し、制御器67により電磁ソレノイド63の励磁
を制御したり、または第4図に示すように、昇降
可能なロツド65の端部にエアシリンダまたは電
磁ソレノイド等の往復動部材69のピストンまた
はアーマチユアの端部を当接し、該往復動部材6
9に接続した切換え弁68を制御器67により制
御する。なお、64はロツド65を押し下げるス
プリングである。
第2図において、メインエアジエツトノズル4
9は、切換え弁61、制御器62に接続してあ
り、該制御器62の作動によりエアジエツトルー
ムの定常運転時にはメインエアジエツトノズル4
9がクランクシヤフト15(第1図)の回転に同
期して圧縮空気を噴射するよう切換え弁61が開
閉し、上下経糸21間に形成された杼口へ緯糸4
4を緯入れし、そして筬25により緯糸44を筬
打ちする。また、後述の1シヨツト緯入れ時に
は、制御器62により切換え弁61の開閉作動タ
イミングを調整して定常運転時とは異なるタイミ
ングでメインエアジエツトノズル49から圧縮空
気を噴射し、上下経糸21間に形成された杼口へ
緯糸44を緯入れし、そして筬25により緯糸4
4を筬打ちする。
メインエアジエツトノズル49の反対側の耳糸
の近傍に、緯糸44が確実に緯入れされたか否か
を検出する光電式、機械式または流体式等の適宜
な形式の検出器51,52が設けられ、例えば、
特公昭54−21475号公報記載の方法に従いメイン
エアジエツトノズル49から緯糸44が確実に供
給されていることを検出している。73は光電
式、機械式または流体式のフイーラである。
前述したフイードローラ43は、ピン81の回
りに回動可能に支承されたアーム83の先端に回
転可能に支承されている。アーム83はへの字状
をしており、フイードローラ43支承端と反対側
の端部にはスプリング85を張架して、常時エア
シリンダ86のピストンまたは電磁ソレノイドの
アーマチユアの先端にアーム83が当接するよう
に付勢する。従つて、スプリング85およびエア
シリンダ86の作用により、フイードローラ43
は測長ドラム50に押圧され摩擦駆動される状態
および測長ドラム50から引離され測長ドラム5
0により駆動されない状態をとることができる。
87は、測長ドラム50から引離されたフイード
ローラ43に摩擦接触して制動するためのブレー
キシユーである。
次に第5図を参照して本発明のエアジエツトル
ームの起動方法の第一実施例を説明する。
綜絖枠24を開口運転させて、上下経糸21間
に形成された杼口に緯糸44を緯入れする。すな
わち、チーズ41からテンサー42を経て解舒さ
れた緯糸44は、クランクシヤフト15(第1
図)の回転に応じて回転する測長ドラム50によ
り摩擦駆動されるフイードローラ43により測長
された後、エアノズル45(第2図)によりプー
ルパイプ46内に貯留される。プールパイプ46
とメインエアジエツトノズル49との間に設けた
グリツパ48およびメインエアジエツトノズル4
9をクランクシヤフト15(第1図)の回転に同
期して作動制御して、メインエアジエツトノズル
49から噴射される圧縮空気により、前記プール
パイプ46内に貯留された緯糸44を、上下経糸
21間に形成された杼口に緯入れする。
メインエアジエツトノズル49と反対側の耳糸
近傍に設置された検出器51,52は、経糸21
のほぼ閉口時(クランク角度250〜300度)に緯入
れ状態をチエツクし、何らかの原因により杼口に
緯入れされた緯糸がメインエアジエツトノズル4
9の反対側の耳糸まで到達しない、緯入れミスが
生じると、検出器51,52が緯入れミス信号を
発する。この緯入れミス信号により機台を駆動す
るモータ11(第1図)の運転が停止され、慣性
運転に入る。
また、緯入れミス信号が発信されると、第3図
または第4図に示した制御器67によりグリツパ
48が閉じられ、緯糸44がグリツパ48により
把持される。従つて、緯糸が杼口に緯入れされる
ことは阻止され、緯糸はプールパイプ46内に貯
留されつづける。グリツパ48による緯糸44の
把持と同時にメインエアジエツトノズル49に接
続した切換え弁61を制御器62により閉じ、メ
インエアジエツトノズル49からの圧縮空気の噴
射を停止することが好ましい。
慣性運転していた機台は約1サイクル動いた
後、経糸21がほぼ閉口した状態(クランク角度
約300度)で停止する。
次いで、逆転準備に入る。すなわち、エアシリ
ンダ86を作動してフイードローラ43を測長ド
ラム50から引離して緯入れ供給機構を不作動と
する。この状態で駆動モータ11(第1図)を直
接逆転するか、あるいは、駆動モータ11と別に
設けた補助モータ(図示せず)を作動して、機台
を約480度逆転し、経糸21を開口状態とする
(クランク角度約180度)。
この開口状態において、人手により緯入れミス
した緯糸44を除去し、次いでスイツチをオンす
ることにより、または機械により自動的に緯入れ
ミスした緯糸を除去してスイツチオンすることに
より、機台の再起動に先立ち、1ピツク分の緯糸
を緯入れ(これを「1シヨツト緯入れ〓と呼ぶ)
する。すなわち、緯入れミスした緯糸を抜取つた
後、メインエアジエツトノズル49の先端位置に
おいて緯糸端を織機の定常運転時に緯糸を切断す
るためのカツタ88で切断する。このように緯入
れミスした緯糸がメインエアジエツトノズル49
から繁つた状態のままで抜取ると糸端の検出や把
持が容易にでき、従つて緯入れミスした緯糸の除
去が容易になり好ましい。しかし、緯入れミス信
号の発信後、緯入れミスした緯糸を抜取るまで
に、緯入れミスした緯糸の端部を切断し、その
後、緯入れミスした緯糸を抜取つてもよい。第3
図または第4図の制御器67によりグリツパ48
を開とする。この状態で補助ノズルの空気噴射タ
イミングをソレノイドバルブ(図示せず)により
制御して、定常運転時とは異なるタイミングに
て、プールパイプ46に貯留していた1ピツク分
の緯糸を、底速にて杼口に緯入れする。補助ノズ
ルは、メインエアジエツトノズル49および緯入
れガイドと一体的に形成されまたは別体に形成さ
れている。
本発明によれば、定常運転に先立ち1シヨツト
緯入れにより予め緯糸を緯入れしており、しかも
再起動時に緯糸端が定常運転時のカツタで切断さ
れるため、メインノズルから突出する緯糸長さが
適当となり、再起動時のトラブルが減少でき、確
実に且つ円滑に再起動を行うことができる。ま
た、本発明では、緯糸貯留機構に貯留していた緯
糸を、1シヨツト緯入れにより緯入れした後に起
動するので、慣性運転中に緯糸を緯糸測長機構で
測長し貯留して緯入れを阻止し、その貯留した緯
糸を用いて1シヨツト緯入れを行うことも可能で
あり、このようにすると、機台の再起動が一層円
滑に行える。特に、本実施例に示すように空気貯
留方式の緯糸測長機構を採用しているエアジエツ
トルームでは好ましい。
上述の1シヨツト緯入れが終了すると、経糸2
1が閉口した状態(クランク角度約270度)まで
機台を約90度正転してエアジエツトルームの起動
に適当なようにする。ここで、クランク角度を約
270度とすることは、緯入れミス信号による一時
停止時のクランク角度300度に比べ若干余計に機
台を戻すことである。このようにすることによ
り、再始動時に通常より幾分長い緯糸が供給さ
れ、緯入れが確実となるので機台の再起動が円滑
に行われる。
この状態で起動に必要な準備が自動的に行われ
る。すなわち、メインエアジエツトノズル49に
接続した制御器62により、メインエアジエツト
ノズル49を定常運転時の作動状態とする。更
に、エアシリンダ86のピストンを後退して、フ
イードローラ43を測長ドラム50の周面に押圧
して緯糸供給機構を作動状態とする。この状態で
エアジエツトルームの運転を再開する。
本発明の第二実施例を第6図および第7図を参
照して説明する。この第二実施例では緯糸の緯入
れを阻止する機構が第一実施例と相違している。
第6図に示すように、メインエアジエツトノズル
49と耳糸との間にエゼクタタイプのサクシヨン
ノズル34が設けられ、エアシリンダまたは電磁
ソレノイド等の適宜な往復動部材35がサクシヨ
ンノズル34に連結されていて、往復動部材35
の作動によりサクシヨンノズル34の先端に止着
した案内板36が、メインエアジエツトノズル4
9から射出される緯糸の通路外の位置および緯糸
通路上の位置間を移動可能である。37はメイン
エアジエツトノズル49の先端近傍に取着された
緯糸切断用カツタ、38はサクシヨンノズル34
への空気流の噴出を制御するバルブである。
更に、メインエアジエツトノズル49とグリツ
パ48の間に電磁ソレノイド39またはエアシリ
ンダ(図示せず)等により開閉作動される補助グ
リツパ30が設けられている。補助グリツパ30
の構造は第3図および第4図に示したグリツパ4
8と類似しており、その詳細な説明は省細する。
緯入れミス信号が発信されると、往復動部材3
5のピストンが前進してサクシヨンノズル34先
端に止着した案内板36を緯糸の通路に交差させ
る。このようにして、緯入れミス後にメインエア
ジエツトノズル49から射出される緯糸はサクシ
ヨンノズル34に吸引され、その緯入れが阻止さ
れる。
次いでミスした緯糸の抜取りが可能な状態まで
機台を逆転する。本実施例では緯入れミスした緯
糸を抜取つた後に、機台の再起動に先立ち、サク
シヨンノズルに吸引し迂回していた緯糸を用いて
1ピツク分の緯糸を緯入れし(すなわち、1シヨ
ツト緯入れし)、次いで再起動している。すなわ
ち、緯入れミスした緯糸を抜取つた後、電磁ソレ
ノイド39を励磁状態のままとして補助グリツパ
を閉じ続け、更にグリツパ48を閉じ続ける。こ
の状態でメインエアジエツトノズル49および補
助ノズルの空気噴射タイミングをソレノイドバル
ブ(図示せず)により制御して、正常運転時とは
異なるタイミングにて、サクシヨンノズル34内
に貯留していた1ピツク分の緯糸を、低速にて杼
口に緯入れする。(なお、補助ノズルは緯入れガ
イドと一体的に形成されまたは別体に形成されて
いる。)緯入れミスした緯糸を抜取つた後、1シ
ヨツト緯入れにより緯糸を緯入れしているので、
機台を正転(約90度)してクランク角度約270度
の位置で一時停止し、そこで、グリツパ48、フ
リクツシヨンローラ43等を再起動状態とし、そ
の後、自動的に機台を再起動して定常運転に入
る。
本実施例によれば、正常運転に先立ち予め緯糸
の緯入れしており、しかも再起動後の緯入れ時の
緯糸端は正常運転時のカツタで切断されるため緯
糸長さが適当となり、前述した第一実施例と同様
に、再起動時のトラブルが減少できるという効果
が奏される。
上述の第二実施例ではサクシヨンノズルに吸引
貯留していた緯糸を用いて1シヨツト緯入れをし
ているが、緯入れ後の緯糸は全てサクシヨンノズ
ルに吸引し代りに緯糸測長機構から測長供給され
た緯糸を用いて1シヨツト緯入れを行つてもよ
い。この場合に、例えば、電磁クラツチを介して
緯入れ測長機構に補助モータを連結して、1シヨ
ツト緯入れ用緯糸の測長時に緯糸測長機構を定常
運転時と異なり機台の他の部材と独立に作動させ
るようにする。
本発明の第三実施例を第8図から第11図を参
照して説明する。この第三実施例では緯糸測長機
構が第一および第二実施例と相違している。第8
図に示す緯糸測長機構は、巻付ドラムの周面に緯
糸を巻付け、該巻付ドラムからの解舒を制御する
ようにしている。すなわち、機台にブラケツト5
4を突設し、該ブラケツト54に回転軸53を回
転可能に支承し、その右端にボールベアリング
(図示せず)を介して回転軸53と相対回転可能
に巻付ドラム59を支承している。回転軸53の
左端に歯付きプーリ55を止着しており、歯付き
プーリ55は歯付きベルト56、クラツチおよび
ブレーキ(図示せず)を介してクランクシヤフト
(第1図)に連動して回転可能(クラツチ連結時)
である。また、回転軸53は中空軸であり、その
中空部に連通した巻付ガイド57が取着されてい
る。巻付ガイド57の先端には、巻付ドラム59
の周面の近傍に位置するガイド孔58が取付けら
れている。クランクシヤフトの回転に同期して回
転軸53が回転され、回転軸53の回転とともに
巻付ガイド57およびガイド孔58が巻付ドラム
59の周りに回転して緯糸を巻付ドラム59に巻
付け貯留する。
巻付ドラム59へ供給される緯糸の長さおよび
巻付ドラム59から解舒される緯糸の長さを制御
して巻付ドラム59周面において測長され貯留さ
れる緯糸の長さを所定量とするために解舒制御部
材88,89が設けられている。第9図におい
て、解舒制御部材88,89はピン74の周りに
回動可能に支持されており、アーム75,76お
よびロツキングレバー77,78を介してカム7
9,80により往復動され、その先端が巻付ドラ
ム59の周面に形成された凹部に出没可能であ
る。カム79,80は軸94に止着されている。
第10図において、摩擦ローラ92は、ピン9
1の周りに回動可能に支承されたアーム93の先
端に回転可能に支承されており、摩擦ローラ92
支承端と反対側の端部にはエアシリンダ96のピ
ストンを連結している。また、駆動ローラ97は
クランクシヤフト15と連動して回転可能であ
る。エアシリンダ96の作用により、摩擦ローラ
92が従動ローラ85に押圧されて従動ローラ9
5が摩擦ローラ92を介して駆動ローラ97によ
り摩擦駆動される状態、および摩擦ローラが従動
ローラ95から引離されて従動ローラ95が駆動
ローラ97により駆動されない状態をとるように
している。第8図に示すように、緯糸44は、歯
付きプーリ55、歯付きベルト56および回転軸
53を介してクランクシヤフト15(第1図)の
回転に応じて回転する巻付ガイド57により巻付
ドラム59の周りに巻付けられ、一方、駆動ロー
ラ97、摩擦ローラ92、従動ローラ95および
カム79,80を介して往復動する解舒制御部材
88,89により巻付ドラム59からの解舒が制
御され、所定量の緯糸が測長され、メインエアジ
エツトノズル49へ供給される。メインエアジエ
ツトノズル49をクランクシヤフト15(第1
図)の回転に同期して作動制御して、メインエア
ジエツトノズル49から噴射される圧縮空気によ
り、緯糸測長機構から供給された緯糸44を、上
下経糸21間に形成された杼口に緯入れする。
メインエアジエツトノズル49と反対側の耳糸
近傍に設置された検出器51,52は、経糸21
のほぼ閉口時(クランク角度250〜300度)に緯入
れ状態をチエツクし、何らかの原因により杼口に
緯入れされた緯糸がメインエアジエツトノズル4
9の反対側の耳糸まで到達しない、緯入れミスが
生じると、検出器51,52が緯入れミス信号を
発する。
この緯入れミス信号により、ベルト56の駆動
軸のクラツチを切りブレーキをかけて、回転軸5
3の回転を停止するとともに、エアシリンダ96
が作動して摩擦ローラ92を従動ローラ95およ
び駆動ローラ97から引離し、従つて、回転軸5
3およびクランクシヤフト15の運動が解舒制御
部材88,89に伝達されず、緯糸測長機構は不
作動状態となる。この際に、メインエアジエツト
ノズル49も不作動状態とすることが好ましい。
緯入れミス信号により、緯糸測長機構を不作動と
すると同時に機台を駆動するモータ11(第1
図)の運転が停止され、そして慣性運転に入る。
慣性運転していた機台は約1サイクル動いた
後、経糸21がほぼ閉口した状態(クランク角度
約300度)で停止する。
次いで、逆転準備に入る。すなわち、グリツパ
が設けられている場合には、グリツパを閉じる。
この状態で駆動モータ11(第1図)を直接逆転
するか、あるいは、駆動モータ11と別に設けた
補助モータ(図示せず)を作動して、機台を約
480度逆転し、経糸21を開口状態とする(クラ
ンク角度約180度)。
この開口状態において、人手により緯入れミス
した緯糸44を除去し、次いでスイツチをオンす
ることにより、また機械により自動的に緯入れミ
スした緯糸を除去してスイツチオンすることによ
り、1シヨツト緯入れし、次いで機台を再起動し
ている。すなわち、緯糸を1シヨツト緯入れする
までに、補助モータ(図示せず)等を利用して緯
糸測長機構の巻付ドラム59に1ピツク分の緯糸
を貯留しておく。グリツパを設けている場合に
は、緯入れミスした緯糸を抜取つた後、グリツパ
を開とする。この状態でメインエアジエツトノズ
ル49および補助ノズルの空気噴射タイミングを
ソレノイドバルブ(図示せず)により制御して、
正常運転時とは異なるタイミングにて、巻付ドラ
ム59に貯留した1ピツク分の緯糸を、低速にて
杼口に緯入れする。補助ノズルは、緯入れガイド
と一体的に形成され、または別体に形成されてい
る。1シヨツト緯入れした緯糸は、再起動後、織
機の正常運転時に緯糸を切断するためのカツタ
(図示せず)により、緯入れした緯糸のメインエ
アジエツトノズル49側端部で切断される。
緯入れミスした緯糸を抜取つた後、機台を正転
(約90度)してクランク角度約270度の位置で一時
停止し、そこで緯糸測長機構を(グリツパを設け
ているときは、更にグリツパを)再起動状態と
し、その後、自動的に機台を再起動して定常運転
に入る。
以上の説明においては、緯入れミスした緯糸の
修複の例につき説明したが、本発明は経糸切れ、
耳糸切れまたは人為操作によるエアジエツトルー
ムの停台時にも適用可能である。この経糸切れや
耳糸切れの場合に、逆転準備状態では経糸がほぼ
閉口しているので、この状態で糸結びを行い、糸
結び後、更にクランク角度で約120度逆転して、
緯入れ阻止された緯糸が緯入れされるべきであつ
た開口状態(クランク角度約180度)とした後に、
第一から第三実施例の1シヨツト緯入れと同手順
で1シヨツト緯入れを行う。また、経糸切れした
経糸の糸結びが可能なように、機台を緯入れ停止
状態の直前の閉口状態(クランク角度約270度)
までクランク角度で約390度逆転し、この状態で
経糸の糸結びを行いスイツチオンし、クランク角
度で約270度正転して、緯入れ阻止された緯糸が
緯入れされるべきであつた開口状態とした後に、
第一から第三実施例の1シヨツト緯入れと同手順
で行つてもよい。
本発明によれば、定常運転に先立ち1シヨツト
緯入れにより予め緯糸を緯入れしており、しかも
再起動時に緯糸端は定常運転時のカツタで切断し
再起動後の緯入れ時の緯糸を所定の長さとしてい
るので、再起動時のトラブルが大幅に減少でき
る。従つて、本発明により、緯入れミス時、経糸
切れ時、人為操作等による停台後のジエツトルー
ムの起動を確実に、且つ、迅速に行え、ジエツト
ルームの稼働率を向上でき、生産性を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るエアジエツトルームの駆
動系の概要を示す側面図、第2図は本発明の第一
実施例を実施するための緯入れ機構の概略平面
図、第3図は本発明の第一実施例に用いるグリツ
パの断面図、第4図は本発明の第一実施例に用い
る他のグリツパの断面図、第5図は本発明の第一
実施例のフローチヤート、第6図は本発明の第二
実施例を実施するための緯入れ機構の概略平面
図、第7図は本発明の第二実施例のフローチヤー
ト、第8図は本発明の第二実施例を実施するため
の緯入れ機構の概略側面図、第9図は第8図の部
分正面図、第10図は第9図の部分正面図、第1
1図は本発明の第三実施例のフローチヤートであ
る。 11……駆動モータ、15……クランクシヤフ
ト、24……綜絖枠、25……筬、26……緯入
れガイド、43……フイードローラ、20……補
助グリツパ、41……チーズ、44……緯糸、4
6……プールパイプ、48……グリツパ、50…
…測長ドラム、49……メインエアジエツトノズ
ル、51,52……検出器、57……巻付ガイ
ド、59……巻付ドラム、61……切換え弁、6
2……制御器、63……電磁ソレノイド、64…
…スプリング、65……ロツド、67……制御
器、73……フイーラ、83……アーム、85…
…スプリング、86……エアシリンダ、87……
ブレーキシユー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 停止信号を検出すると機台が停止するまでの
    間の緯入れを阻止しつつ機台を制動するジエツト
    ルームにおいて、定常運転に先立ち、1ピツク分
    の緯糸の緯入れ可能な状態まで機台を逆転し、次
    いで前記1ピツク分の緯糸を緯入れした後、所定
    の位置まで機台を回転して一時停止し、定常運転
    を開始することを特徴とするジエツトルームの起
    動方法。 2 緯入れミスによる異常停止信号を検出する
    と、機台が停止するまでの間の緯入れを阻止しつ
    つ機台を制動し、次いで杼口への緯糸の供給を行
    うことなく、前記異常停止信号を発信させたミス
    糸の処理が可能な状態まで機台を逆転し、前記1
    ピツク分の緯糸を緯入れし、定常運転を開始する
    特許請求の範囲第1項記載のジエツトルームの起
    動方法。 3 測長した緯糸を空気貯留するとともに、少な
    くとも前記異常停止信号検出後、機台の制動まで
    の間、測長機構とジエツトノズルとの間で緯糸
    を、把持して緯入れを阻止し、次いで空気貯留し
    ていた1ピツク分の緯糸を杼口に緯入れする特許
    請求の範囲第2項記載のジエツトルームの起動方
    法。 4 少なくとも前記異常停止信号検出後、機台の
    制動までの間、ジエツトノズルとジエツトノズル
    側耳糸との間において、緯糸を吸引し正常通路か
    ら逸せて緯入れを阻止し、次いで1ピツク分の緯
    糸を杼口に緯入れする特許請求の範囲第2項記載
    のジエツトルームの起動方法。 5 緯入れミスによる異常停止信号を検出する
    と、緯糸巻付ドラムおよび偉糸巻付ドラムからの
    緯糸の解舒量を制御する部材からなる緯糸測長機
    構の作動を停止して、機台が停止するまでの間の
    緯入れを防止しつつ機台を制動し、次いで杼口へ
    の緯糸の供給を行うことなく、前記異常停止信号
    を発信させたミス糸の処理が可能な状態まで機台
    を逆転し、前記緯糸測長機構により測長された1
    ピツク分の緯糸を杼口に緯入れする特許請求の範
    囲第2項記載のジエツトルームの起動方法。
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JPS4813257U (ja) * 1971-06-28 1973-02-14
JPS5455660A (en) * 1977-08-25 1979-05-02 Rueti Te Strake Bv Air supplying apparatus for air pressure type loom

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