JPH03155938A - 熱硬化性被覆用シート - Google Patents

熱硬化性被覆用シート

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JPH03155938A
JPH03155938A JP23819189A JP23819189A JPH03155938A JP H03155938 A JPH03155938 A JP H03155938A JP 23819189 A JP23819189 A JP 23819189A JP 23819189 A JP23819189 A JP 23819189A JP H03155938 A JPH03155938 A JP H03155938A
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JP
Japan
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thermosetting resin
reactive acrylic
resin layer
solid content
parts
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Pending
Application number
JP23819189A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Abe
弘 阿部
Akitaka Miyake
三宅 顕隆
Toshiaki Aoto
青砥 俊朗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、防食、装飾、表示用等を目的として被着体の
表面に貼付は熱硬化して用いられる熱硬化性被覆用シー
トに関する。
(従来の技術) プラスチック成形体、または金属成形体などの美観向上
および防食を目的とした被覆、あるいは各種の表示tこ
は一般に塗料が用いられてきた。
発明が解決しようとする課題) 塗料を用いる場合には、塗料の粘度や濃度を調節する必
要があり、その作業が煩雑となる。
特に、有機溶剤を用いた塗料では、作業環境の汚染及び
安全衛生上の問題が生じる。水性塗料を用いる場合には
、作業環境を損ねることはないが、塗料の乾燥時間が長
くなること及び塗料の乾燥のために多大なエネルギーを
必要とするといった問題がある。
これらの問題を解決するために、塗料に代わってフィル
ム状の被覆材料を用いた方法が提案されている。例えば
、熱硬化性樹脂からなる延伸フィルムが延伸温度以上に
加熱されると収縮するという性質を利用したシュリンク
フィルム包装、熱可塑性樹脂からなるフィルムを加熱し
て軟化させた後、真空下または加圧下で物品に貼付させ
る真空包装または圧空包装などが採用されている。この
ようなフィルム桐料を用いた方法は、作業環境の汚染や
安全性上の問題がなく、かつ貼付後tこ乾燥する必要も
ないため作業が簡略化される。
しかしながら、これらフィルム材料tこは熱可塑性樹脂
が使用されるため、得られた皮膜の耐衝撃性に劣り、傷
が発生し易いという欠点があるO これらの熱可塑性樹脂のフィルム材料を用いた方法に代
わるものとして、熱または光硬化性のシート材料を用い
た方法が提案されている。
このシート材料は物品への貼付時または貼付後に、加熱
するか、または光を照射すると硬化して硬質の皮膜を形
成する。例えば、特公昭61−61873号公報tこは
、アクリル系光架橋性重合体と光増感剤とを含む層を有
する複合シートを用いて表面保護層を形成する方法が開
示されている。しかし、このようなシート材料では、物
品に貼付後、上記重合体を光によって硬化させる必要が
ある。従って、凹凸や曲面を有する物品の場合eこは、
光が一様に照射されないため、均−tこ硬化した皮膜が
得られないなどの欠点がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記欠点を解決するものであり、その目的とす
るところは、凹凸や曲面を有する物品に対しても貼付時
の作業が容易であり、均一でかつ耐衝撃性、密着性に優
れた被膜を形成し得る被覆用シートを提供することeこ
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明の熱硬化性被覆用シートは、(a)重量平均分子
量が100.000〜i、 o o o、 o o o
、ガラス転移点が一20〜80℃であり、常温で固体状
の反応性アクリル樹脂と、(b)ブロックイソシアネー
トと、を主成分として含有する熱硬化性樹脂組成物にて
形成される第1の熱硬化性樹脂層の少なくとも一方の面
に、tc)重量平均分子量がI O0,000以下、ガ
ラス転移点が20℃以下である反応性アクリル樹脂と、
tblブロックイソシアネートと、を主成分として含有
する熱一 硬化性樹脂組成物にて形成される第2の熱硬化性樹脂層
が積層されており、そのことにより上記目的が達成され
る。
本発明に係る他の被覆用シートは、上記第1の熱硬化性
樹脂層の少なくとも一方の面に、(a)重量平均分子量
が100. OOO〜1.000.000、ガラス転移
点が一20〜80℃であり、常温で固体状の反応性アク
リル樹脂と、td)重量平均分子量がL000〜10.
000、ガラス転移点が0℃以下である反応性アクリル
オリゴマーと、(b)ブロックイソシアネートと、を主
成分として含有する熱硬化性樹脂組成物にて形成される
第3の熱硬化性樹脂層が積層されており、そのことによ
り上記目的が達成される。
本発明の熱硬化性被覆用シートは、上記のように反応性
アクリル樹脂ta+及びブロックイソシアネート(b)
を主成分とする熱硬化性樹脂組成物にて形成される第1
の熱硬化性樹脂層の片面または両面に、熱硬化性樹脂組
成物にて形成される第2の熱硬化性樹脂層又は第3の熱
硬化性樹6− 脂層を積層して構成されるものである。
各熱硬化性樹脂層には、反応性アクリル樹脂とブロック
イソシアネートが主成分として含有されており、ブロッ
クイソシアネートのブロック剤の脱離温度(以上)に加
熱することによってブロックイソシアネートのイソシア
ネート基と反応性アクリル樹脂の水酸基、アミノ基又は
/及びカルボキシル基とが反応硬化し硬質の被膜が形成
される。また、各層は加熱前では未硬化または半硬化状
態であり、充分な可撓性及び展延性を有している。
上記第2の熱硬化性樹脂層には、(c1重量平均分子量
がi o o、 o o o以下、ガラス転移点が20
℃以下である反応性アクリル樹脂と、(b)ブロックイ
ソシアネートが主成分として含有され、第3の熱硬化性
樹脂層には(a1重量平均分子量が1o o、 o o
 o〜LOQ0,000、ガラス転移点が一20〜80
℃であり、常温で固体状の反応性アクリル樹脂と、ld
)重量平均分子量が1.000〜10.000、ガラス
転移点が0℃以下である反応性アクリルオリゴマーと、
(b)ブロックイソシアネートが主成分として含有され
ているので、未硬化または半硬化状態において第2及び
第3の熱硬化性樹脂層の被着体に対する密着性を高める
ことができ、またこの第2又は第3熱硬化性樹脂層が表
面に設けられている場合には、硬化後の鮮映性を高める
ことができる。
上記反応性アクリル樹脂(al、lc)は、複数の水酸
基、アミ7基および/または、カルボキシル基を有する
アクリル系ポリイーであり、常温(25℃)で固体状の
重合体である。また、反応性アクリルオリゴマー(d)
は、複数の水酸基、アミ7基又は/及びカルボキシル基
を有するアクリル系オリゴマーである。このような反応
性アクリル樹脂(at、 (cl及び反応性アクリルオ
リゴマー (dlは、例えば、(メタ)アクリル酸エス
テルモノマーと、スチレン系モノマーと、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートのような水酸基を有する
(メタ)アクリル酸エステルモノマーや2−アミノエチ
ル(メタ)アクリレート。
4−アミノブチル(メタ)アクリレートのようなアミ7
基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーや(メ
タ)アクリル酸のようなカルボキシル基を有するモノマ
ーとを共重合させて得られる。これら反応性アクリル樹
脂(a)、Ic)及び反応性アクリルオリゴマー(d)
の重量平均分子量(My)は、開始剤を用いて重合反応
を行う場合の条件により変化させることが□可能である
本発明に用いられる反応性アクリル樹脂ta)は、その
重量平均分子量が100. Oo O〜1. OOO。
000の範囲のものが選択される。重量平均分子量が1
00.000を下回ると、得られた被覆用シートはシー
ト形状を保持することが困難となる。従って、例えば貼
付作業時に割れやヒビが発生する。逆に、重量平均分子
量が4 o o o。
000を上回ると、樹脂組成物は成形性に劣り、被覆用
シートを調製することが困難となる。反応性アクリル樹
脂ta)のTg (ガラス転移点)は−20℃〜80℃
の範囲のものが選択される。ガラス転移点が一20℃を
下回ると、シートの取9− 抜性、作業性が悪い。80℃を上回るとシートの成形時
の伸びが低下してしまい、複雑な形状への貼付けのため
eこはシートを高温會こ加熱する必要があり、ブロック
イソシアネートの反応制御が難しい。反応性アクリル樹
脂(81の官能基価(OH基価とNH2基価(NH,基
価:重金時添加するNH,基の量をOH基価と同様の計
算もしくは、MHI基を亜硝酸と反応させOH基に変え
てKOHで定量したもの)とC0OH基価(COOH基
価二重合時添加するC0OH基の量をOH価と同様の計
算をしたもの))は、硬化後の硬度によって決定される
が、通常音120〜200の範囲が好ましい。
上記反応性アクリル樹脂(C)は、その重量平均分子量
がi o o、 o o o以下のものが使用され、好
ましくは10.000〜100.000の範囲のものが
選択される。重量平均分子量が100.000を上回る
と、第2の熱硬化性樹脂層の未硬化または半硬化状態時
の密着性が低下し、また硬化時の鮮映性が低下する。反
応性アクリル楕−1〇− 脂(C1の重量平均分子量が1.000を下回ると第2
熱硬化性樹脂層の展延性が似下し、被覆用ジートナ貼付
ける際の延伸に対して充分な伸びが得られず、場合によ
っては割れやヒビが発生する。反応性アクリル樹脂(C
)のガラス転移点は、密着性を高めるためtこ20℃以
下のものが選択される。反応性アクリル樹脂(C)のO
H価の範囲は、硬化後の皮膜の硬度との関係から決定さ
れるものであるので、どの範囲でもよい。
上記反応性アクリルオリゴマー(d)は、その重量平均
分子量が1.000〜I O,000の範囲のものが選
択される。反応性アクリルオリゴマーidlの重量平均
分子量が1.000を下回ると第3熱硬化性s1脂層の
展延性が低下し、被覆用シートを貼付ける際の延伸に対
して充分な伸びが得られず、場合によっては割れやヒビ
が発生する。
重量平均分子量がl O,000を上回ると、第3の熱
硬化性樹脂層の未硬化または半硬化状態時の密着性が低
下し、また硬化時の鮮映性が低下する。反応性アクリル
オリゴマーtdlのガラス転移点は、0℃以下のものが
選択される。0℃を超えると密着性の向上が望めない。
反応性アクリルオリゴマー(d)のOH価は、硬化後の
硬度との関係から決定されるものであるので、どの範囲
のものを用いてもよい。反応性アクリルオリゴマー(d
lの添加量は、反応性アクリル樹脂(a)100重量部
に対して1〜300重量部が好ましく、より好ましくは
5〜100重量部が添加される。反応性アクリルオリゴ
マー1dlの添加量が上記範囲より少ないと密着性が低
下する。添加量が上記範囲より多いと、シートの形状保
持性が低下してしまう。
上記反応性アクリル樹脂talとlcl及び反応性アク
リルオリゴマーtd)を硬化させるためにブロックイソ
シアネート(blが加熱反応型硬化剤として用いられる
。ここで、ブロックイソシアネートtb)とは、分子内
rこ2個以上のインシアネート基を持つイソシアネート
化合物のインシアネート基を、フェノール、オキシム、
ε−カグロラククム、マロン酸エステルなどのブロック
剤でブロックした化合物を意味する。上記インシアネー
ト化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート
、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、インホロンジイソシアネートなどの
単量体、またはこれらのトリメチロールプロ/(ン付加
体、インシアヌレート変性体、カルボジイミド変性体な
どがあげられる。ブロックイソシアネート(b)は、加
熱により上記ブロック剤が脱離し、生じたイソシアネー
ト基が反応性アクリル樹脂(a)と(cl及び/又は反
応性アクリルオリゴマー(dlの水酸基と架橋反応を起
こす。
ブロックイソシアネート(b)の添加蓋は、反6性アク
リル橋脂(alと(cl及び反応性アクリルオリゴマー
(d)に含まれる総水酸基に対するブロックイソシアネ
ートtb)に含まれるインシアネート基の比(NGOl
oH)が好ましくは0.5〜L5となるよう調整される
また、被覆用シートに柔軟性及び伸びがさらに必要な場
合は、第1の熱硬化性樹脂層に反応13− 性アクリルオリゴマー1d)が添加される場合がある。
さらに、被覆用シートの貼付作業時tこ、シートに優れ
た形状保持性、強靭性、可撓性及び伸びを与え、作業性
をよくするためtこ、上記第1の熱硬化性樹脂層〜第3
の熱硬化性樹脂層に、(e)ブロックされていないイン
シアネートを添加して半硬化状態の熱硬化性樹脂層を形
成してもよい。
このブロックされていないインシアネートの添加蓋を#
整することによって第1〜第3の熱硬化性樹脂層の硬化
状態を調製し、シートの伸び、強靭性及び可撓性等を任
意に変えることが可能であり、貼付方法、条件等に応じ
てシートの性状を変えることができる。
上記ブロックされていないインシアネート(e)とは、
分子内に2個以上のインシアネート基を持つ化合物で、
例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ナフタレンジインシアネート、トリ
ジンジイソシ14− アネート、トリフェニルメタンジイソシアネート、トリ
ス(インシアネートフェニル)チオ7オスフアイト、ビ
ス(インシアネートメチル)シクロヘキサン、ジシクロ
へキシルジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
トリメチルへキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジインシアネート、インホロンジインシアネート
などの単量体、またはこれら単量体のトリメチロールプ
ロパン付加体、インシアヌレート変性体、カルボジイミ
ド変性体、フレタン変性体、7177アネ一ト変性体、
ビスクレット変性体などがあげられる。
反応性アクリルオリゴマー[d)及びブロックされてい
ないイソシアネー) (e)が添加される場合には、硬
化前のシート状態、硬化後のシート状態が最適になるよ
うに水酸基価、インシアネート基価を考慮してそれらの
添加量が決定される。
第1、第2及び第3の熱硬化性゛樹脂層tこは、必要に
応じて着色剤が含有される。着色剤としては、通常の塗
装で用いられる顔料、Jllj料等が使用できる。例え
ば、顔料では、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブランク
、シアニン系8%、キナクリドン系顔料などがあり、染
料ではアゾ系染料、アントラキノン系染料、インジゴイ
ド系染料、スチルベン系染料などがあり、またアルミフ
レーク、ニッケル粉、金粉、銀粉等の金属粉などを添加
してもよい。高隠蔽性を有する着色剤を用いる場合には
、着色剤の総量は、樹脂の固形分100重量部(以下、
単に部と記す)に対して% 2〜100部の範囲が好ま
しい。上記第11第2及び第3の熱硬化性樹脂層には、
さらに防錆剤充填剤、老化防止剤等が添加されてもよい
このようにして得られた上記各熱硬化性樹脂層は、被覆
用シートとなされた際の保存時及び使用時にその形状を
保持するのに必要な粘度特性を有する。つまり、第1熱
硬化性樹脂層と第2又は第3の熱硬化性樹脂層を積層し
て形成される本発明の被覆用シートは、硬化前では充分
な伸びを有すると共に、シート形状を保持するだけの固
さを有する。
第1図〜第5図は本発明の被覆用シートAの種々の態様
を示したものである。第1図は第1の熱硬化性樹脂層1
の片面に第2又は第3熱硬化性樹脂層2.3を積層して
被覆用シー)Aを構成したものであり、第2図は第1の
熱硬化性樹脂層lの表裏両面に第2又は第3熱硬化性樹
脂層2又は3を積層して被覆用シートAを構成したもの
である。第3図及び第4図は第1図で示した被覆用シー
トAの一方の面に表面保護層(支持層)4を積層して被
覆用シートAを構成したものであり、第5図は第1図で
示した被覆用シートAの両面に表面保護層4を積層して
被覆用シー)Aを構成したものである。
このような表面保護層4は、被覆用シートAの保存時及
び使用時における形状保持性を向上し、及び貼付は後の
表面保護を付与するために設けるものである。被覆用シ
ー)Aは必要に応け じ引き伸ばすことにより被着体に貼簡れる。
従って、表面保護層4は加熱下で展延性のある17− フィルム(例えば、熱可塑性樹脂フィルムやゴムフィル
ム)で構成されるのが好ましい。上記熱可重性樹脂とし
ては、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリフレタン、ア
クリル系樹脂、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンなどがあげられ
る。
ゴムフィルムの素材としては、例えば、天然ゴム、スチ
レン−ブタジェンゴム、ニトリル−ブタジェンゴム、イ
ングレンゴム、ゲタジエン、クロロプレンゴム、フレタ
ンゴム、シリコンゴム、アクリルゴムなどがあげられる
。また、これらを積層して表面保護層4とすることもで
きる。熱可塑性樹脂フィルムは、加熱下で展延性が得ら
れる場合が多いが、ゴムフィルムを用いれば、常温にお
いても展延性を得ることができる。
表面保護層4には、それeこ含まれる樹脂等の劣化防止
のために、充填剤、老化防止剤等が含まれたり、表面保
護性を向上するためにその表面に耐候性、熱線反射性(
赤外線反射)、耐薬18− 品性等の性能を付与することもできる。
本発明の被覆用シートは、例えば、以下のように調製す
ることができる。
反応性アクリル樹脂(alとブロックインシアネ−)(
b)及び必要に応じて適当な有機溶剤を混合して第1の
混合物を得る。一方、反応性アクリル樹脂(cl又は反
応性アクリルオリゴマー(dlとブロックイソシアネー
ト(b)及び必要に応じて適当な有機溶剤を混合して第
2又は第3の混合物を得る。上記反応性アクリル樹脂(
a)、tc)などは有機溶剤で希釈された溶液として市
販されている場合が多く、そのときは上記有機溶剤を必
要としない。
次に、得られた第1の混合物を離型処理されたフィルム
などの基材表面に塗布した後、乾燥させ、さらにその上
に第2又は第3の混合物を塗布した後、乾燥させること
によって被覆用シートが得られる。熱硬化性被覆用シー
トの厚みは典型的には10〜500μmの範囲である。
このような被覆用シートは、例えば、以下のようにして
使用することによって、所望の物品表面に硬質の皮膜を
形成することができる。
被覆用シートが常温である程度の柔軟性、伸び性を有す
る場合は、加熱することなく引き伸ばし、常温で柔軟性
が不足する場合には加熱しながら引き延ばし、物品の形
状tこ沿わせてその表面に第2または第3の熱硬化性樹
脂層を貼着する。次いで、被覆用シートを貼付けた物品
の少なくとも貼付部分を、シートに含まれるブロックイ
ソシアネートのブロック剤の脱離湿度以上、すなわちブ
ロックイソシアネートの硬化温度以上に加熱することに
より、被着体表面tこ硬質の皮膜を形成する。また、物
品に嵌合する型を用いてホットプレスすることにより、
物品に被覆用シートを貼付けさらに被覆用シートを硬化
させてもよい。このような方法Vこよれば、板状部材t
こ限らず、凹凸のある三次元の立体状部材であっても容
易tこ被覆することができる。
(実施例) 以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
囚 熱硬化性被覆用シートの調製 実施例1 アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アロタン
2040−145 −2HPO4、Tg=40℃、 重
量平均分子量267.000゜固形分30%、固形分1
00%での水酸基価80)固形分で100部 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー
トB87ON、インホロンジイソシアネートのオキシム
ブロック体、インシアネート12.6%、固形分60%
)固形分で29部(これは上記アクリルポリオールの水
酸基に対して10当量のインシアネート基を有する) 以上を撹拌しながら混合して第1混合物を得た。
アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アロタン
2040−134、Tg=20℃、重量平均分子量9.
300、固形分60%、固21− 部分100%での水酸基価80)固形分で100部 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タフネー
トB87ON)固形分で29部(これは上記アクリルポ
リオールの水酸基に対して10当量のイソシアネート基
を有する)以上を撹拌しながら混合して第2混合物を得
た。
上記第1混合物をシリコーン離型処理されたポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(創研化工■製、膜厚40μ
m1以下PETフイルムとする)の離型面に乾燥膜厚が
100μmになるようrこ塗工し、80℃で10分間乾
燥して第1熱硬化性樹脂層を形成した。次に、その上に
、第2混合物を乾燥膜厚が30μmになるように塗工し
、80℃で10分間乾燥して第2熱硬化性樹脂層を形成
した。PETフィルムを剥離することにより、半硬化状
態の被覆用シートを得た。得られた被覆用シートの厚み
は約130μmであった。
22− 実施例2 アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アロタン
2040−132、Tg=20℃、重量平均分子量36
5,000、固形分45%。
固形分100%での水酸基価80)固形分で100部 ブロックイソシアネート(日本ポリフレタン工業■製、
コロネート2513、ヘキサメチレンジイソシアネート
のインシアヌレートのアセト酢酸エチルブロック体、イ
ンシアネート1O12%、固形分80%)固形分で47
部(これは上記アクリルポリオールの水酸基に対して1
0当量のインシアネート基を有する) 以上を撹拌しながら混合して第1混合物を得た。
アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アロタン
2040−134、Tg=20℃、重量平均分子量9.
300、固形分60%、固形分100%での水酸基価8
0)固形分で100ブロツクイソシアネート(日本ポリ
フレタン工業■製、コロネー)2513)固形分で47
部(これは上記アクリルポリオールの水酸基に対してL
O当量のインシアネート基を有する) 以上を撹拌しながら混合して第2混合物を得た。
上記第1混合物をPETフィルムの離型面に乾燥膜厚が
100μmになるように塗工し、80℃で10分間乾燥
して第1熱硬化性樹脂層を形成した。次に、その上に、
第2混合物を乾燥膜厚が30μmになるように塗工し、
80℃で10分間乾燥して第2熱硬化性樹脂層を形成し
た。PETフィルムを剥離することにより、半硬化状態
の被覆用シートを得た。
得られた被覆用シートの厚みは約130μmであった。
実施例3 アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アロタン
2040−146、Tg=40℃、重量平均分子量30
0,000.固形分30%、固形分100%での水酸基
価100 )固形分で100部 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー
トB815N、水添ジフェニルメタンジイソシアネート
のオキシムブロック体、インシアネート7.3%、固形
分60%)固形分で62部(これは上記アクリルポリオ
ールの水酸基に対してLO当量のインシアネート基を有
する) 以上を撹拌しながら混合して第1混合物を得た。
アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アOタン
2040  ’146 )固形分で100部 アクリルポリオールオリゴマー(日本カーバイド工業■
製、二カクィトH870、Tg=−45℃、重量平均分
子量2,200〜2,500゜固形分99.2%、水酸
基価200)固形分で25− 100部 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー
トB815N)固形分で185部(これは上記アクリル
ポリオール及びアクリルポリオールオリゴマーの水酸基
に対してLO当量のインシアネート基を有する)以上を
撹拌しながら混合して第3混合物を得た。
上記第1混合物をPETフィルムの離型面に乾燥膜厚が
100μm?こなるように塗工し、80℃で10分間乾
燥して第1熱硬化性樹脂層を形成した。次に、その上に
、第2混合物を乾燥膜厚が30μmになるように塗工し
、80℃で10分間乾燥して第3熱硬化性樹脂層を形成
した。PETフィルムを剥離することにより、半硬化状
態の被覆用シートを得た。
得られた被覆用シートの厚みは約130μmであった。
実施例4 アクリルポリオール(日本触媒化学工業■26− 製、アロタン2040−139、Tg=20℃、重量平
均分子量321.300、固形分28%、固形分ioo
%での水酸基価100)固形分で100部 ブロックイソシアネート(日本ポリフレタン工業■製、
コロネート2515、ヘキサメチレンジイソシアネート
のインシアヌレートのε−カプロラクタムブロック体、
インシアネート10.6%、固形分80%)固形分で5
7部(これは上記アクリルポリオールの水酸基に対して
LO当量のインシアネート基を有する) 以上を撹拌しながら混合して第1混合物を得た。
アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アロタン
2040−139)固形分で100部 アクリルポリオールオリゴマー(日本カーバイド工業■
製、二カライドH870)固形分で50部 ブロックイソシアネート(日本ポリフレタン工業■製、
コロネート2515)固形分で113部(これは上記ア
クリルポリオール及びアクリルポリオールオリゴマーの
水酸基に対してLO当量のインシアネート基を有する) 以上を撹拌しながら混合して第3混合物を得た。
上記第1混合物をPETフィルムの離型面に乾燥膜厚が
100μmになるように塗工し、80℃で10分間乾燥
して第1熱硬化性楕脂層を形成した。次に、その上に、
第3混合物を乾燥膜厚が30μmになるように塗工し、
80℃で10分間乾燥して第3熱硬化性樹脂層を形成し
た。PE7フイルムな剥離することにより、半硬化状態
の被覆用シートを得た。得られた被覆用シートの厚みは
約130μmであった。
(以下余白) 実施例5 酢酸エチル300部に1反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとメタアクリル酸とアクリル酸2−アミノ
エチルの共重合体、Mw=565,000.7g35℃
、C0OHと 価20NH2価40)固形分で100部、ブロックイソ
シアネート(武田薬品工業■製、タケネートB−815
N、水添ジ7工二ルメタンジインシアネートのクトオキ
シムプロツクN CO= 7.3%、固形分60%)3
8部(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の官能基に
対し、LO当量のインシアネート基を有する) 以上をよく撹拌しながら混合し第1混合物を得た。
酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルと、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチル
とアクリル酸の共重合体、Mw=50,000、Tg 
10℃lOH価40とCoOH価40)固形分子100
部29− ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー
トB−815N)59部(この架橋剤は上記反応性アク
リル樹脂の官能基に対し、12当量のインシアネート基
を有する)以上をよく撹拌しながら混合して第2混合物
を得た。
上記第1混合物をシリコーン離型処理されたPETフィ
ルムの離型面に乾燥膜厚80μmKなるように塗工し、
80℃にて5分間乾燥して第1熱硬化性樹脂層を形成し
た。次に、その上に、第2混合物を乾燥膜厚が30μm
になるように塗工し、80μで5分間乾燥して第2熱硬
化性樹脂層を形成した。PETフィルムを剥離すること
により、半硬化状態の被覆用シートを得た。得られた被
覆用シートの厚みは、約110μmであった。
実施例6 酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとメタアクリル酸とアクリル酸2−ヒドロ
キシエチルの共重合30 体、Mw=760,000.7g45℃、CoOH価4
0と08価40)固形分100部で、ブロックイソシア
ネート(武田薬品工業■製、タケネートB−815N)
49部(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の官能基
に対し、10当量のインシアネート基を有する)以上を
よく撹拌しながら混合し第1混合物を得た。
酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(アクリル
酸メチルとメタアクリル酸2−ヒドロキシエチルとアク
リル酸の共重合体、Mw=50,000、Tg−20℃
、08価40とCoOH価40)固形分で100部ブロ
ックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー)B
−815N)49部(この架橋剤は上記反応性アクリル
樹脂の官能基に対し、LO当量のインシアネート基を有
する)以上をよく撹拌しながら混合して第2混合物を得
た。
上記第1混合物をシリコーン離型処理されたPETフィ
ルムの離型面に乾燥膜厚80μmになるように塗工し、
80℃にて5分間乾燥して第1熱硬化性樹脂層を形成し
た。次K。
その上に、第2混合物を乾燥膜厚が30μmになるよう
罠塗工し、80μで5分間乾燥して第2熱硬化性樹脂層
を形成した。PETツイルムを籾層することにより、半
硬化状態の被覆用シートを得た。得られた被覆用シート
の厚みは、約110μmであった。
実施例7 酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとメタアクリル酸2−ヒドロキシエチルと
アクリル酸エチルの共重合体、M w = 250.0
00.7g15℃、08価40とC001価40)固形
分で100部、ブロックイソシアネート(日本ポリフレ
タン工業■製、コロネート2513、ヘキサメチレンジ
イソシアネートのインシアヌレートのア七ト酢酸エチル
ブロック体、NGO=1(12%、固形分80%)47
部(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の官能基に対
し、LO当量のインシアネート基を有する)以上をよく
撹拌しながら混合し第1混合物を得た。
酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとアクリル酸ブチルとメタアクリル酸2−
ヒドロキシエチルとアクリル酸の共重合体、Mw=20
,000、Tg−10℃、08価40とCoOH価40
)固形分で100部 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー
トB−815N)49部(この架橋剤は上ε反応性アク
リル樹脂の官能基に対し、LO当量のインシアネート基
を有する)以上をよく撹拌しながら混合して第2混合物
を得た。
上記@11混物をシリコーン離型処理されたPHTフィ
ルムの11111面KN燥膜厚807gmK表るように
塗工し、80℃にて5分間乾燥して第1熱硬化性樹脂層
を形成した。次に、33− その上に、第2混合物を乾燥膜厚が30μmKなるよう
に塗工し、80μで5分間乾燥して第2熱硬化性樹脂層
を形成した。PETフィルムを籾層することKより、半
硬化状態の被覆用シートを得た。得られた被覆用シート
の厚みは、約110μmであった。
実施例8 酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとメタアクリル酸2−アミノエチルとアク
リル酸2−ヒドロキシエチルの共重合体、M w = 
380.000.7g45℃、NH,価40と08価4
0)固形分100部で、 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タグネー
トB−815N)49部(この架橋剤は上記反応性アク
リル樹脂の官能基に対し、LO当量のイソシアネート基
を有する)以上をよく撹拌しながら混合し第1混合物を
得た。
酢酸エチル300 KK1反応性アクリル樹34− 脂(アクリル酸メチルとメタアクリル酸2−ヒドロキシ
エチルとアクリル酸の共重合体、Mw=12,000、
Tg−20°C,OH価40とCoOH価60)固形分
で100部ブロックイソシアネート(日本ポリフレタン
工業■製、コロネート2513)59部(この架橋剤は
上記反応性アクリル樹脂の官能基に対し、LO当量のイ
ソシアネート基を有する) 以上をよく撹拌しながら混合して第2混合物を得た。
上記第1混合物をシリコーン離型処理されたPETフィ
ルムの離型面に乾燥膜厚100μmになるように塗工し
、80℃にて5分間乾燥して第1熱硬化性樹脂層を形成
した。次に、その上に、第2混合物を乾燥膜厚が30μ
mVcfxるように塗工し、80μで5分間乾燥して第
2熱硬化性樹脂層を形成した。PETフィルムを剥離す
ることにより、半硬化状態の被覆用シートを得た。得ら
れた被覆用シートの厚みは、約130μmであった。
実施例9 酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとメタアクリル酸2−ヒドロキシエチルと
アクリル酸エチルの共重合体、Mw=250,000、
Tg15℃、OH価40とCoOH価40)固形分で1
00部、 ブロックイソシアネート(日本ポリフレタン工業■製、
コロネート2513、ヘキサメチレンジイソシアネート
のインシアヌレートのアセト酢酸エチルブロック体、N
GO=10.2%、固形分80%)47部(この架橋剤
は上記反応性アクリル樹脂の官能基に対し、10当量の
インシアネート基を有する)以上をよく撹拌しながら混
合し第1混合物を得た。
酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとアクリル酸ブチルとメタアクリル酸2−
ヒドロキシエチルとアクリル酸の共重合体、Mw=20
,000、Tg10℃、OH価40とCoOH価40)
固形分で100部ブロックイソシアネート(武田薬品工
業■製、タケネートB−815N)49部(この架橋剤
は上記反応性アクリル樹脂の官能基に対し、10当量の
インシアネート基を有する)以上をよく撹拌しながら混
合して第2混合物を得た。
上記第1混合物をシリコーン離型処理されたPETフィ
ルムの離型面に乾燥膜厚80μmKなるように塗工し、
80℃にて5分間乾燥して第1熱硬化性樹脂層を形成し
た。次に、その上に、第2混合物を乾燥膜厚が30μm
になるように塗工し、80μで5分間乾燥して第2熱硬
化性樹脂層を形成した。PETフィルムを剥離すること
により、半硬化状態の被覆用シートを得た。得られた被
覆用シートの厚みは、約110μmであった。
実施例10 酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹37− 脂(メタアクリル酸メチルとメタアクリル酸とアクリル
酸3−アミノプロピルとの共重合体、M w = 62
1. OOO、T g 10℃、CoOH価40とNH
2価40)を固形分100部に、アクリルポリアミンオ
リゴマー(メタアクリル酸メチルとメタアクリル酸2−
アミノエチルとアクリル酸2−ヒドロキシエチルの共重
合体、Mw=6,000、Tg15℃、NH2価40と
OH価40)固形分20部で、ブロックイソシアネート
(武田薬品工業■製、タケネートB−815N)59部
(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の官能基に対し
、LO当量のイソシアネート基を有する)以上をよく撹
拌しながら混合し第1混合物を得た。
酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(アクリル
酸メチルとメタアクリル酸2−ヒドロキシエチルとアク
リル酸の共重合体、M w = 12.000、Tg−
20℃、OH価40とCoOH価60)固形分で100
部38− フ゛ロックインシアネート(日本ポリフレクン工業■製
、コロネート2513)59部(この架橋剤は上記反応
性アクリル樹脂の官能基に対し、10当量のインシアネ
ート基を有する) 以上をよく撹拌しながら混合して第2混合物を得た。
上記第1混合物をシリコーン離型処理されたPETフィ
ルムの離型面に乾燥膜厚100μmになるように塗工し
、80℃忙て5分間乾燥して第1熱硬化性樹脂層を形成
した。次に、その上に、第2混合物を乾燥膜厚が30μ
mになるように塗工し、80μで5分間乾燥して第2熱
硬化性樹脂層を形成した。PETフィルムを剥離するこ
とにより、半硬化状態の被覆用シートを得た。得られた
被覆用シートの厚みは、約130μmであった。
(Bl  熱硬化性被覆用シートの性能評価実施例1〜
10で得られた熱硬化性被覆用シートから短冊状の試験
片(20**x100a+)を裁断して得、80℃にて
長さ方向の引張試験を行った。100%の伸びに対して
も試験片に割れやヒビが発生せず、均一な伸びを示した
まだ、上記被覆用シートの被覆試験を行った。凸レンズ
状に湾曲した鋼板(曲率半径501M:低面の直径は3
0国)の凸面上に、被覆用シート(20側×20cI1
1)を、その端部が鋼板の両端に達するように展延する
と共にその樹脂層を対向させて30℃にて真空圧着した
。シワが発生することなく良好に被覆することができた
次いで、この被覆鋼板を、実施例1で得られた被覆用シ
ートについては140℃で、実施例2で得られた被覆用
シートについて#−1110℃で、実施例3で得られた
被覆用シートについては160℃で、実施例4で得られ
た被覆用シートについては180℃で、実施例5〜lO
で得られた被覆用シートについては140℃で、それぞ
れ30分間加熱し、ブロックイソシアネートとアクリル
ポリオール(及ヒアクリルボリオールオリゴマー)とを
反応硬化させることてより、強固な被膜(膜厚的70μ
m)を得た。
被膜の硬度をJISK5400に従い鉛筆硬度試験で測
定した。その結果を表1及び表2に示す。
表1 表3 表4 ことを示している)。その結果を表3及び表4Vc示す
表2 次に、密着性評価として、1■間隔の切れ目を基盤目状
に100個入れ、これに市販のセロハン粘着テープを貼
付け、次いでテープを刺して基盤目の残留個数を示した
(100/100は皮膜が総て密゛看し、密着性がよい
41− 比較例1 アクリルボ・リオール(日本触媒化学工業■製、アロタ
ン2060、Tg=40℃、重量平均分子量9.400
、固形分60%、固形分100%での水酸基価80)固
形分で100部 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タグネー
トB870 )固形分で29部(これは上記アクリルポ
リオールの水酸基に対=42− してLO当量のイソシアネート基を有する)以上を撹拌
しながら混合して第1混合物を得た。
アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アロタン
2040−134)固形分で100部 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー
トB870)固形分で29部(これは上記アクリルポリ
オールの水酸基に対してLO当量のインシアネート基を
有する)以上を撹拌しながら混合して第2混合物を得た
上記第1混合物をPETフィルムの離型面に乾燥膜厚が
100μmになるように塗工し、80℃で10分間乾燥
して第1熱硬化性樹脂層を形成した。次に、その上に、
第2混合物を乾燥膜厚が30μmになるように塗工し、
80℃で10分間乾燥して第2熱硬化性樹脂層を形成し
た。PETフィルムを剥離することにより、半硬化状態
の被覆用シートを得た。
得られた被覆用シートの厚みは約130μmであった。
(以下余白) 比較例2 アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アロタン
2040−134、Tg=20℃、重量平均分子量9.
300、固形分50%、固形分100%での水酸基価S
O)固形分で100部 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー
)B815N)固形分で49部(これは上記アクリルポ
リオールの水酸基に対してαl当量のイソシアネート基
を有する)以上を撹拌しながら混合して第1混合物を得
た。
アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、アロタン
2040−134 )固形分で100部 アクリルポリオールオリゴマー バイド工業■製、二カライドH870)固形分で30部 (以下余白) 45− ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー
トB815N)固形分で86部(これは上記アクリルポ
リオール及びアクリルポリオールオリゴマーの水酸基に
対して10当量のインシアネート基を有する) 以上を撹拌し々がら混合して第2混合物を得た。
上記第1混合物をPETフィルムの離型面に乾燥膜厚が
100μmVCなるように塗工し、80℃で10分間乾
燥してmxf&硬化性樹脂層を形成した。次に1その上
に、第2混合物を乾燥膜厚が30μmになるように塗工
し、80℃で10分間乾燥して第3熱硬化性樹脂層を形
成した。P KTフィルムを剥離することにより、半硬
化状態の被覆用シートを得た。
得られた被覆用シートの厚みは約130μmであった。
比較例3 アクリルポリオール(日本触媒化学工業■製、10タン
2040−145)固形分で46− 100部 ブロックイソシアネート(武田薬品工業■製、タケネー
トB815N)固形分で49部(これは上記アクリルポ
リオールの水酸基に対してLO当量のインシアネート基
を有する)以上を撹拌しながら混合して混合物を得た。
上記混合物をPETフィルムの離型iII]Vc乾燥膜
厚が100μmKなるように塗工し、80℃で10分間
乾燥して熱硬化性樹脂層を形成した。PETフィルムを
剥離することにより、半硬化状態の被覆用シートを得た
次に、比較例1〜3で得られた被覆用シートを実施例1
と同様に試験した。比較例1及び2で得られた被覆用シ
ートは引張試験においてそれぞれ100%の伸びを得る
ことはできず、シートが破断した。比較例3のシートは
均一な伸びを示した。
また、鉛筆硬度試験及び密着性は表5に示す通りであっ
た。
(以下余白) 表5 (発明の効果) 本発明の熱硬化性被覆用シートの構成は上記の通りであ
り、加熱前の被覆用シートは、可撓性及展延性等に優れ
ており、平面はもちろん、凹凸や曲面を有する被着体表
面へしわを生じることなく良好に貼付けることができる
。また、この被覆用シートは加熱することによって硬度
、耐擦傷性に優れた強固で均一な被膜を形成することが
でき、耐衝撃性及び耐擦傷性に優れた皮膜を有する被覆
物を得ることができる。
さらに、本発明の熱硬化性被覆用シートは、その第2t
たは第3の熱硬化性樹脂層に密着性及び鮮映性に優れた
成分が含まれているので、未硬化または半硬化状態の第
2または第3熱硬化性樹脂層を被着体に貼付ける場合に
は、被着体表面に密着性よく貼付けすることができ、ま
た第2または第30熱硬化性樹脂層を外面に露出させる
場合には光沢に富んだ皮膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱硬化性被覆用シートの一実施例の断
面図、第2図は熱硬化性被覆用シートの他の実施例の断
面図、第3図〜第5図はそれぞれ熱硬化性被覆用シート
のさらに他の実施例の断面図である。 l・・・第10熱硬化性樹脂層、2・・・@2の熱硬化
性樹脂層、3・・・第3の熱硬化性樹脂層、4・・・表
面保護層、A・・・熱硬化性被覆用シート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)重量平均分子量が100,000〜1,00
    0,000、ガラス転移点が−20〜80℃であり、常
    温で固体状の反応性アクリル樹 脂と、 (b)ブロックイソシアネートと、を主成分として含有
    する熱硬化性樹脂組成物にて形成 される第1の熱硬化性樹脂層の少なくとも 一方の面に、 (c)重量平均分子量が100,000以下、ガラス転
    移点が20℃以下である反応性アク リル樹脂と (b)ブロックイソシアネートと、を主成分として含有
    する熱硬化性樹脂組成物にて形成 される第2の熱硬化性樹脂層が積層されて いる未硬化または半硬化状態の熱硬化性被 覆用シート。 2、請求項1記載の第1の熱硬化性樹脂層の少なくとも
    一方の面に、 (a)重量平均分子量が100,000〜1,000,
    000ガラス転移点が−20〜80℃ であり、常温で固体状のアクリルポリオールと、(d)
    重量平均分子量が1,000〜10,000、ガラス転
    移点が0℃以下である反応性アク リルオリゴマーと、 (b)ブロックイソシアネートと、を主成分として含有
    する熱硬化性樹脂組成物にて形成 される第3の熱硬化性樹脂層が積層されて いる未硬化または半硬化状態の熱硬化性被 覆用シート。
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