JP3095400B2 - 積層成形品の製造方法 - Google Patents

積層成形品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、収納ケースや自動販売機カバー等のよう
に、シート状の樹脂を成形して得られる製品を製造する
際に有用な積層成形品の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、この様な積層成形品を製造するには、塩化ビニ
ル樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体(以下、ABSと略記)等の熱可塑性
樹脂シートを用いて成形していた。そして、熱可塑性樹
脂シートの成形に用いられて真空成形法については公知
であり、例えば、特公昭58−12843号公報に積層プラス
チックス製品の製造方法や特開昭53−133270号公報に真
空成形用プラスチックスシートおよびその製造法などの
先行技術が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記した方法によれば、シートが熱可塑性樹
脂で形成されているので成形品の表面の硬度や表面の耐
薬品性、耐候性が不十分であった。また、着色された成
形品を得ようとする場合には、シート用樹脂に着色剤を
混入してシート自体を着色するため、鮮やかな色や光沢
のある表面を得ることができなかった。
本発明は上記の欠点を解決したものであり、その目的
とするところは、表面硬度、耐薬品性、耐候性さらには
表面の外観性に優れた積層成形品の製造方法を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 本発明1の積層成形品の製造方法は、重量平均分子量
20,000〜1,000,000の反応性アクリル樹脂とブロックイ
ソシアネートとを主成分とする未硬化または半硬化状態
の熱硬化性樹脂層の片面のみに熱可塑性樹脂層を積層し
てなる積層シートを真空および/または圧空成形して成
形品を得る工程、 該成形品を加熱して該熱硬化性樹脂層を硬化させる工
程、 を包含するものである。
本発明2の積層成形品の製造方法は、重量平均分子量
20,000〜1,000,000の反応性アクリル樹脂とブロックイ
ソシアネートとブロックされていないイソシアネート、
メラミン、エポキシからなる架橋剤の内の少なくとも1
種とを主成分とする半硬化状態の熱硬化性樹脂層の片面
のみに熱可塑性樹脂層を積層してなる積層シートを真空
および/または圧空成形して成形品を得る工程、 該成形品を加熱して該熱硬化性樹脂層を硬化させる工
程、 を包含するものである。
上記反応性アルカリ樹脂とは、水酸基及びアミノ基及
びカルボキシル基等の官能基を有するアクリル樹脂であ
る。これは、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレートや4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト等の水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノ
マーや;2−アミノエチル(メタ)アクリレートや3−ア
ミノプロピル(メタ)アクリレート等のアミノ基を有す
る(メタ)アクリル酸エステルモノマーや;(メタ)ア
クリル酸のようなカルボキシル基を有する(メタ)アク
リル酸から選ばれたモノマー材料と;一般に、その他の
(メタ)アクリル酸エステルやスチレン誘導体モノマー
等やマレイン酸系モノマー等とを各種過酸化物や連鎖移
動剤等を触媒とし重合させて得られる。
上記反応性アクリル樹脂は、重量平均分子量(Mw)が
20,000〜1,000,000のものが好適に使用される。重量平
均分子量が20,000を下回ると積層した樹脂層が、例えば
真空成形時に破断しヒビワレ状となるため成形性に問題
がある。反応性アクリル樹脂の重量平均分子量が1,000,
000を越えると、溶剤に溶解した際の溶液粘度が高くな
り、シートの製膜性が低下する。
この反応性アクリル樹脂は、硬化後の積層成形品の表
面硬度の関係から、例えば、表面硬度が鉛筆硬度法でB
以上の積層成形品を得る場合には、Tg(ガラス転移点)
が−20〜80℃の範囲内で、官能基価{通常、OH基価とNH
2基価(NH2価:重合時添加するNH2基の量をOH価と同様
の計算もしくは、NH2基を亜硝酸と反応させOH基に変え
て定量したもの)とCOOH基価(COOH価:重合時添加する
COOH基の量をOH価と同様の計算もしくは、COOH基をKOH
で滴定した値)}の総和が20〜200の範囲のものが好ま
しい。しかし、余り高くない表面硬度、例えば、鉛筆硬
度法で2B以下(23℃)の積層成形品を得る場合は、これ
ら範囲外であっても適用可能である。
また、反応性アクリル樹脂は、アクリル樹脂の反応性
部分をブロックまたは、櫛形にしたブロック共重合体と
して用いても可能である。この場合、これら反応性アク
リル樹脂とブロック化する材料としては、アクリル系は
もちろんのことスチレン系、マレイ酸系、イミド系のア
クリル樹脂と相溶性のよい材料の他に、シリコーン系、
フッ素系材料などブロック化できる材料であればどれと
の組合せでも構わない。この場合、この材料の重量平均
分子量を上記範囲内にして用いる方法と前述の反応性ア
クリル樹脂に、これらのブロック重合体をブレンドし用
いる方法がある。
上記ブロックイソシアネートは、分子内に2個以上の
イソシアネート基を持つイソシアネート、例えば、トリ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネートなどの単量体あるいは変性体のイソシア
ネート基をブロック(マスク)したものである。ブロッ
ク成分としては、フェノール類のほかオキシム、ラクタ
ム、マロン酸エステルなどのようなものがあげられる。
このブロックイソシアネートは、加熱によりブロックが
脱離してイソイアネート基が活性を発現するもので、上
記反応性アクリル樹脂の硬化剤として作用するものであ
る。ブロックイソシアネートと反応性アクリル樹脂との
配合比は、通常、反応性アクリル樹脂の官能基の総数
(総官能基価)/イソシアネート基の数(NCO価)=0.5
−2.0となるように、好ましくは0.8−1.2となるように
する。
上記ブロックされていないイソシアネートは、分子内
に2個以上のイソシアネート基を持つイソシアネート化
合物である。例えば、トリレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシア
ネート、トリジンジイソシアネート、トリフェニルメタ
ントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニ
ル)チオフォスファイト、p−フェニレンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、ビス(イソシアネ
ートメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の単量
体または、これら単量体のトリメチロールプロパン付加
体、イソシアヌレート変性体、ビウレット変性体、カル
ボジイミド変性体、ウレタン変性体、アロファネート変
性体等がある。このイソシアネートの添加量は、シート
の成形方法により異なるが、反応性アクリル樹脂の官能
基価に対してNCOが、官能基価:NCO=1:0.01〜0.3程度で
ある。
本発明2に用いられる熱硬化性樹脂層において、メラ
ミン系架橋剤としては、メラミンをはじめ尿素、チオ尿
素、グアニジン、グアナミン、アセトグアナミン、ベン
ゾグアナミン、ジシアンジアミド、グアナミン等の多官
能のアミノ基を有する材料とホルムアルデヒドとを反応
させて得られるトリメチロールメラミン、ヘキサメチロ
ールメラミン、ジメチロール尿素、ジメチロールグアニ
ジン、ジメチロールアセトグアナミン、ジメチロールベ
ンゾグアナミン等をブチルアルコールやプロピルアルコ
ール等のアルコールと反応させたエーテル化メラミン樹
脂等がある。これらメラミン系架橋剤の添加量は、イソ
シアネートのように反応性アクリル樹脂の官能基価に対
して決まった値が取りにくいため添加する際は、樹脂層
を作成する前に予備実験を行い添加量を決めるのが好ま
しい。メラミン系架橋剤の添加量は、反応性アクリル樹
脂の官能基価に対して官能基価:OR(エーテル価)=1:
0.1〜0.3程度が好ましい。
上記エポキシ系架橋剤としては、エポキシ基を複数含
む多価アルコールのグリシジル化合物が挙げれれ、通常
ルイス酸触媒とともに用いられる。このルイス酸として
は、反応を遅らせるためにマイクロカプセル化している
ものが好ましい。例えば、ブタジエンジオキシド、ヘキ
サジンジオキシドやフタル酸のジグリンジルエステル、
ビスフェノール−Aのジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノール−Fのジグリシジルエーテル、パラアミノフェノ
ールのトリグリシジルエーテルアミン、アニリンのジグ
リシジルエーテル、フェニレンジアミンのテトラグリシ
ジルエーテル、スルホンアミドのジグリシジルエーテ
ル、グリセリンのトリグリシジルエーテル等のグリシジ
ル化合物やポリエーテル変性ジグリシジル、ポリエステ
ル変性ジグリシジル、ウレタン変性ジグリシジル化合物
(重合体)やビニルシクロヘキセンジオキサイド、ジシ
クロペンタジエンジオキサイド等である。このエポキシ
系架橋剤の添加量は、反応性アクリル樹脂の官能基価に
対して、官能基:CH2CH2O(エポキシ基)=1:0.01〜0.2
程度が好ましい。また、このエポキシ系架橋剤は、官能
基と反応してOH基を生成するので同時に添加するブロッ
クイソシアネートの添加量は、反応性アクリル樹脂の官
能基の残りと生成したOH基の3〜8割程度添加するほう
が好ましい。
これら架橋剤の添加量については、上記に述べた量が
好ましいが実際は用いる反応性アクリル樹脂との反応性
により反応性アクリル樹脂の官能基と架橋剤同士、例え
ば、メラミン系架橋剤同士、メラミン系架橋剤とエポキ
シ系架橋剤等の反応が起こるので予備実験を行ってから
決定する方が好ましい。
また、ブロックされていないイソシアネート、メラミ
ン、エポキシ架橋剤を添加する場合は、全体の樹脂層中
の架橋剤量が多くならないようにブロックイソシアネー
トの添加量を減らす必要がある。その割合については、
前述の官能基価:架橋剤の官能基の量で算出される。
本発明1及び2に用いられる熱硬化性樹脂層を製造す
るには、上記した各材料を有機溶剤等に十分に溶解攪拌
させナイフコータ、コンマコータやリバースコータ等の
キャスティング方法により工程紙(通常は、シリコーン
の離型処理したPET:ポリエチレンテレフタレートや紙
等)上にコーティングし、溶剤除去のための乾燥を行っ
て作成する。
本発明2に用いられる熱硬化性樹脂層には、予め、光
増感剤が添加され、キャスティング後、光照射し、製膜
したものが用いられてもよい。
上記光増感剤は、通常公知のものが使用され得るが、
ベンゾインアルキルエーテル系、アセトフェノン系、ベ
ンゾフェノン系、チオキサントン系などが好ましく用い
られる。ベンゾインエーテル系では、ベンジル、ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなど;アセト
フェノン系では、2,2′−ジエトキシアセトフェノン、
2,2′−ジブトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−
2−メチルプロピオフェノン、p−ter−ブチルトリク
ロロアセトフェノンなど;ベンゾフェノン系では、ベン
ゾフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4′−ジク
ロロベンゾフェノン、3,3′−ジメチル−4−メトキシ
ベンゾフェノン、ジベンゾスベロンなど;チオキサント
ン系では、チオキサントン、2−クロロチオキサント
ン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオ
キサントン、2−エチルアントラキノンなどがある。光
増感剤の添加量は、それぞれの材料により適性量は異な
るが、反応性アクリル樹脂100重量部に対して、0.5−5.
0重量部(以下、単に部という。)の範囲内が好まし
い。また、光増感剤は一種に限らず、二種、三種と組み
合わせて用いることができる。
本発明1及び2で得られる熱硬化性樹脂層には、顔
料、染料等の着色剤が含有され得る。着色剤は、通常の
塗装で用いられる顔料、染料等が使用できる。例えば、
顔料では、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、シ
アニン系顔料など;染料では、アゾ系染料、アントラキ
ノン系染料、インジゴイド系染料、スチルベン系染料等
がある。また、アルミフレーク、ニッケル粉、金粉、銀
粉等の金属粉も使用され得る。着色剤の量については、
高隠ぺい性を有する熱硬化性樹脂層を得る場合には、樹
脂層材料の固形分100部に対して、総着色剤量として2
〜400部の範囲が好ましい。さらに、硬化性樹脂層に
は、反応制御用触媒や、表面制御や高機能化等のために
無機充填剤や金属材料、老化防止剤や防錆剤等が含まれ
ても構わない。
本発明に用いる熱硬化性樹脂層の膜厚は、積層成形品
表面の凹凸の度合により決定され得る。すなわち、積層
シートの展延による膜厚変化の度合により決定される。
樹脂層の形成性及びコストの面より20〜500μm程度の
範囲が好ましい。また、熱硬化性樹脂層は複数層が積層
されていてもよい。例えば、透明層/着色層の組合せ等
がある。また、この樹脂層表面は印刷や凹凸の模様付け
がされていてもよい。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂層は、通常真空成形
に使用できる熱可塑性樹脂シートから形成される。例え
ば、ABS、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、
ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等やこれらの発泡体、ウレタン発泡体等であ
る。熱可塑性樹脂層の厚みは、その樹脂層の性質により
異なるので一定の範囲は無いが、0.5mm〜5mm程度が真空
成形性からみて好ましい。
また、熱硬化性樹脂層と熱可塑性樹脂層とを積層する
のに、熱ラミネート方法で行うのが好ましい。この場
合、熱硬化性樹脂層が完全に硬化に至らない条件で行う
ものであり、得られた積層シートにおいて熱硬化性樹脂
層は未硬化または半硬化状態である。積層時に熱硬化性
樹脂層の硬化が予想される場合には、接着層を両層の間
に設けて両層を積層すればよい。これらの接着層は、例
えば、EVA系HM(ホットメルト)接着剤、SIS系HM接着
剤、アクリル系HM接着剤、不飽和ポリエステル系の未架
橋物、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤などから
形成される。
このようにして得られる積層シートには、熱硬化性樹
脂の表面保護や貼付する際の剛性を上げるために支持層
がさらに積層されていてもよい。支持層の材料として
は、耐熱性のある材料が好ましく、例えば、PET(ポリ
エチレンテレフタレート)やシリコーン系材料からが良
好である。
次に、得られた積層シートを通常の真空および/また
は圧縮空気下で成形して成形品を得、その後該成形品を
さらに加熱することにより熱硬化性樹脂層を完全に硬化
させて積層成形品が得られる。従って、成形品の加熱温
度は熱硬化性樹脂層が硬化する温度以上に設定される。
成形品を加熱するには、金型内で行ってもよく、金型よ
り成形品を取り出して通常の加熱装置により行ってもよ
い。
(発明の効果) 本発明1によれば、真空および/または圧空で成形す
ることができ、かつ熱硬化性樹脂よりなる表面層を有す
る積層成形品が得られる。このため、従来耐薬品性や耐
擦傷性、耐候性などに問題があった真空成形製品の改善
ができると共に、従来後工程で行っていた塗装が不要と
なるから、塗装のための設備やスペースが省略できて生
産性を向上でき、生産コストを低減することができる。
さらに、表面層を透明とし、熱可塑性樹脂層を着色する
ことにより、鮮やかな色や光沢のある表面を得ることも
できる。
本発明2によれば、更に硬い熱硬化性樹脂層が得ら
れ、耐擦傷性が更に向上する (実施例) 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
I.熱硬化性樹脂層の作成 (1)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとメタアクリル酸ブチル、メタアクリル
酸とアクリル酸2−アミノエチルの共重合体、Mw=75,0
00、Tg35℃、COOH価20とNH2価40)を固形分で100部、ブ
ロックイソシアネート(武田薬品工業(株)製、タケネ
ートXB−72、ヘキサメチレン系ジイソシアネートのイソ
シアヌレートのオキシムブロック NCO=10.1%、固形
分70%)を固形分で31部(この架橋剤は上記反応性アク
リル樹脂の官能基に対し、1.0当量のイソシアネート基
を有する)をよく攪拌しながら混合した。この混合物を
シリコーン離型処理したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(以下、PETフィルムという)の離型面にアプリ
ケーターで塗工し、70℃にて10分間乾燥し熱硬化性樹脂
層を得た。樹脂層の厚みは50μmであった。
(2)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとアクリル酸ブチル、メタアクリル酸2
−ヒドロキシエチルとアクリル酸エチルの共重合体、Mw
=250,000、Tg15℃、OH価40とCOOH価40)と固形分で100
部、ブロックイソシアネート(武田薬品工業製、タケネ
ートB−815N、水添のパラフェニレンジイソシアネート
のケトオキシムブロック NCO=7.3%、固形分60%)を
固形分で59部(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の
官能基に対し、1.2当量のイソシアネート基を有す
る)、ジブチルチンラウリレート2部をよく攪拌しなが
ら混合した。この混合物をPETフィルムの離型面にアプ
リケーターで塗工し、70℃にて30分間乾燥し熱硬化性樹
脂層を得た。樹脂層の厚みは200μmであった。
(3)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとアクリル酸ブチル、メタアクリル酸2
−ヒドロキシエチルとメタアクリル酸4−アミノブチル
の共重合体、Mw=368,000、Tg10℃、OH価40とNH2価40)
を固形分で100部、ブロックアクリルポリカルボン酸
(メタアクリル酸ステアリルとメタアクリル酸との共重
合体、Mw=25,000、Tg20℃、酸価20)を固形分で10部、
ブロックイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)
製、コロネート2513、ヘキサメチレンジイソシアネート
のイソシアヌレートのアセト酢酸エチルブロック、NCO
=10.2%、固形分80%)47部(この架橋剤は上記反応性
アクリル樹脂の官能基に対し、10当量のイソシアネート
基を有する)をよく攪拌しながら混合した。この混合物
をPETフィルムの離型面にアプリケーターで塗工し、70
℃にて15間乾燥し熱硬化性樹脂層を得た。樹脂層の厚み
は100μmであった。
(4)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとメタアクリル酸ブチル、メタアクリル
酸2−ヒドロキシエチルとアクリル酸とメタアクリル酸
4−アミノエチルとの共重合体、Mw=360,000、Tg35
℃、OH価20とCOOH価20とNH2価40)を固形分で100部、ブ
ロックイソシアネート(武田薬品工業(株)製、タケネ
ートB−815N)59部(この架橋剤は上記反応性アクリル
樹脂の官能基に対し、1.2当量のイソイアネート基を有
する)をよく攪拌しながら混合した。この混合物をPET
フィルムの離型面にアプリケーターで塗工し、80℃にて
5分間乾燥し、さらに、160℃2分間初期硬化処理を行
い熱硬化性樹脂層を得た。この熱硬化性樹脂層の初期硬
化は、赤外線吸光分析(IR)等の定量より総官能基の10
%が初期硬化していた。樹脂層の厚みは50μmであっ
た。
(5)酢酸エチル400部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとアクリル酸ブチル、メタアクリル酸と
アクリル酸3−アミノプロピルとの共重合体、Mw=621,
000、Tg10℃、COOH価40とNH2価40)と固形分で100部、
ブロックイソシアネート(武田薬品工業製、タケネート
B−815N)59部(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂
の官能基に対し、1.2当量のイソシアネート基を有す
る)、酸化チタン100部をよく攪拌しながら混合した。
この混合物をPETフィルムの離型面にアプリケーターで
塗工し、80℃にて5分間乾燥し熱硬化性樹脂層を得た。
樹脂層の厚みは100μmであった。
(6)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとメタアクリル酸ブチル、メタアクリル
酸とアクリル酸2−アミノエチルの共重合体、Mw=492,
000、Tg35℃、COOH価40とNH2価40)を固形分で100部、
ブロックイソシアネート(武田薬品工業(株)製、タケ
ネートB−870N、イソホロンジイソシアネートケトのオ
キシムブロック NCO=12.6%、固形分60%)23部(こ
の架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の官能基に対し、0.
8当量のイソシアネート基を有する)、エポキシ架橋剤
(チバ−ガイギー性、アラルダイドCY175、エポキシ当
量160、官能基価に対応させたエポキシ価220)4.9部
(反応性アクリル樹脂の官能基の10%が初期硬化する)
をよく攪拌しながら混合した。この混合物をPETフィル
ムの離型面にアプリケーターで塗工し、80℃にて5分間
乾燥し熱硬化性樹脂層を得た。樹脂層の厚みは80μmで
あった。
(7)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとアクリル酸ブチル、メタアクリル酸2
−ヒドロキシエチルとアクリル酸の共重合体、Mw=90,0
00、Tg15℃、OH価40とCOOH価40)を固形分で100部、ブ
ロックイソシアネート(武田薬品工業(株)製、タケネ
ートB−815N)59部(この架橋剤は上記反応性アクリル
樹脂の官能基に対し、1.2当量のイソシアネート基を有
する)、イソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)
製、コロネートL、NCO=13.0)を固形分で15部(反応
性アクリル樹脂の官能基の30%が初期硬化)をよく攪拌
しながら混合した。この混合物をPETフィルムの離型面
にアプリケーターで塗工し、80℃にて5分間乾燥し熱硬
化性樹脂層を得た。樹脂層の厚みは100μmであった。
(8)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとアクリル酸ブチル、メタアクリル酸2
−ヒドロキシエチルとメタアクリル酸4−アミノブチル
の共重合体、Mw=368,000、Tg10℃、OH価40とNH2価40)
を固形分で100部、ブロック共重合体反応性アクリル樹
脂(メタアクリル酸メチルとメタアクリルリ酸2−ヒド
ロキシエチルとの共重合体、Mw=36,000、Tg95℃、OH価
40)を固形分で10部、ブロックイソシアネート(日本ポ
リウレタン工業(株)製、コロネート2513)40部(この
架橋剤は上記反応性アクリル樹脂とブロック反応性アク
リル樹脂との官能基に対し、1.0当量のイソイアネート
基を有する)と、イソシアネート(日本ポリウレタン工
業(株)製、コロネートL、3モルのトリレンジイソシ
アネートと1モルのトリメチロールプロパンとを反応さ
せたポリイソシアネート NCO=13.0%、固形分75%)
を固形分で2.4部(上記反応性アクリル樹脂とブロック
反応性アクリル樹脂との総官能基の10%が初期硬化す
る)をよく攪拌しながら混合した。この混合物をPETフ
ィルムの離型面にアプリケーターで塗工し、70℃にて10
分間乾燥し熱硬化性樹脂層を得た。樹脂層の厚みは、60
μmであった。
(9)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとアクリル酸ブチル、メタアクリル酸2
−ヒドロキシエチルとアクリル酸とメタアクリル酸4−
アミノエチルとの共重合体、Mw=480,000、Tg35℃、OH
価20とCOOH価20とNH2価40)を固形分で100部、ブロック
イソシアネート(武田薬品工業(株)製、タケネートB
−815N)39部(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の
官能基に対し、0.8当量のイソシアネート基を有す
る)、メラミン架橋剤(大日本インキ化学製、スーパー
ベッカミン(ブチル化メラミン樹脂)J−820−60)を
固形分で4.6部(反応性アクリル樹脂の官能基の5%が
初期硬化する量)をよく攪拌しながら混合した。この混
合物をPETフィルムの離型面にアプリケーターで塗工
し、80℃にて5分間乾燥し熱硬化性樹脂層を得た。その
後、ポリヘキサメチレンテレフタレートシート(50μ
m)を加熱ラミネートした。熱硬化性樹脂層の厚みは、
60μmであった。
(10)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとアクリル酸ブチル、メタアクリル酸と
アクリル酸3−アミノプロピルとの共重合体、Mw=621,
000、Tg10℃、COOH価40とNH2価40)を固形分で100部、
アクリルポリカルボン酸オリゴマー(アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル及びアクリル酸の共重合体、Mw=
25,000、Tg−30℃、COOH価100)を固形分で20部、ブロ
ックイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、
コロネート2513)を固形分で58部(この架橋剤は上記反
応性アクリル樹脂の官能基とアクリルポリカルボン酸オ
リゴマーとのカルボキシル基に対し、1.0当量のイソシ
アネート基を有する)、イソシアネート(日本ポリウレ
タン工業(株)製、コロネートL)を固形分で4.4部
(反応性アクリル樹脂の官能基とアクリルポリカルボン
酸オリゴマーとのカルボキシル基の10%が初期硬化す
る)、フタロシアニンブルー50部を三本ロールでよく混
練しながら混合した。この混合物をPETフィルムの離型
面に塗工し、70℃にて10分間乾燥し熱硬化性樹脂層を得
た。樹脂層の厚みは、80μmであった。
(11)メタアクリル酸メチル70部、パラノニルフェノキ
シジエチレングリコールアクリレート10部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート5部、反応性アクリル樹脂(メ
タアクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタアクリル
酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸及びメタアクリル
酸4−アミノエチルの共重合体、Mw=480,000、Tg35
℃、OH価20とCOOH価20とNH2価40、固形分100%)15部、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィン
オキシド2.8部とブロックイソシアネート(日本ポリウ
レタン工業(株)製、コロネート2513の固形分100%に
したもの、NCO=12.8%)21部(トータルの官能基に対
して、1当量のイソシアネート量)をよく攪拌した。こ
の混合物をPETフィルムの離型面に塗工し、メタルハラ
イドランプ(100W/cm)で20秒照射し熱硬化性樹脂層を
得た。樹脂層の厚みは、60μmであった。
(12)メタアクリル酸メチル40部、パラノニルフェノ
キシジエチレングリコールアクリレート15部、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート15部、反応性アクリル樹脂
(メタアクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタアク
リル酸及びアクリル酸2−アミノエチルの共重合体、Mw
=492,000、Tg35℃、COOH価40とNH2価40、固形分100
%)30部、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフ
ォスフィンオキシド2.8部とイソシアネート(武田薬品
工業(株)性、タケネートD170N、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートのイソシアネヌレート NCO=20.8%)35
部(トータルの官能基に対して、1当量のイソシアネー
ト量)をよく攪拌した。この混合物をPETフィルムの離
型面に塗工し、メタルハライドランプ(100W/cm)で20
秒照射し熱硬化性樹脂層を得た。樹脂層の厚みは、120
μmであった。
(13)メタアクリル酸メチル40部、パラノニルフェノキ
シジエチレングリコールアクリレート15部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート15部、反応性アクリル樹脂(メ
タアクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタアクリル
酸2−ヒドロキシエチル及びアクリル酸とメタアクリル
酸4−アミノエチルの共重合体、Mw=480,000、Tg35
℃、OH価20とCOOH価20とNH2価40、固形分100%)、30
部、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキシド2.8部とイソシアネート(武田薬品工業
(株)製、タケネートD170N、ヘキサメチレンジイソシ
アネートのイソシアヌレート NCO=20.8%)35部(ト
ータルの官能基に対して、1当量のイソシアネート
量)、ジブチルチンラウリレート0.01部をよく攪拌し
た。この混合物をPETフィルムの離型面に塗工し、メタ
ルハライドランプ(100W/cm)で20秒照射し熱硬化性樹
脂層を得た。樹脂層の厚みは、80μmであった。
(14)アクリル酸メチル40部、パラノニルフェノキシジ
エチレングリコールアクリレート10部、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート15部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとメタアクリル酸2−ヒドロキシエチル
トメタアクリル酸4−アミノブチルの共重合体、Mw=36
8,000、Tg10℃、OH価40とNH2価40、固形分100%)35
部、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキシド2.8部とメラミン架橋剤(大日本インキ化
学製、スーパーベッカミン(ブチル化メラミン樹脂)J
−820−60の100%固形分)60部(最終的に十分反応硬化
する量)をよく攪拌した。この混合物をPETフィルムの
離型面に塗工し、メタルハライドランプ(100W/cm)で2
0秒照射し熱硬化性樹脂層を得た。樹脂層の厚みは、100
μmであった。
(15)アクリル酸メチル40部、パラノニルフェノキシジ
エチレングリコールアクリレート15部、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート15部、反応性アクリル樹脂、(メタ
アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタアクリル酸
2−ヒドロキシエチル及びメタアクリル酸4−アミノブ
チルの共重合体、Mw=368,000、Tg10℃、OH価40とNH2
40、固形分100%)35部、2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルフォスフィンオキシド2.8部とエポキシ架橋
剤(チバ−ガイギー製、アラルダイドCY175、エポキシ
当量160、官能基価に対応させたエポキシ価220)45部
(トータルの官能基に対して、1当量のエポキシ量)を
よく攪拌した。この混合物をPETフィルムの離型面に塗
工し、メタルハライドランプ(100W/cm)で20秒照射し
熱硬化性樹脂層を得た。樹脂層の厚みは、80μmであっ
た。
(16)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとアクリル酸ブチル、メタアクリル酸2
−ヒドロキシエチルとアクリル酸とメタアクリル酸4−
アミノエチルとの共重合体、Mw=480,000、Tg35℃、OH
価20とCOOH価20とNH2価40)を固形分で100部、ブロック
イソシアネート(武田薬品工業(株)製、タケネートB
−815N)39部(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の
官能基に対し、0.8当量のイソシアネート基を有す
る)、メラミン架橋剤(大日本インキ化学製、スーパー
ベッカミン(ブチル化メラミン樹脂)J−820−60)を
固形分で4.6部(反応性アクリル樹脂の官能基の5%が
初期硬化する量)をよく攪拌しながら混合した。この混
合物をPETフィルムの離型面にアプリケーターで塗工
し、80℃でにて5分間乾燥し樹脂層を形成した。樹脂層
の厚みは、20μmであった。これを表面層とした。次
に、酢酸エチル500部、熱可塑性アクリル樹脂(旭化成
工業(株)製、デルペットSR8200)100部、1,6−ヘキサ
ジオールジメタアクリレート40部、ネオペンチルグルコ
ールジメタアクリレート40部、ter−ブチルパーオキシ
イソブチレート2.5部をよく攪拌しながら混合した。こ
の混合物を前述の表面層の上にアプリケーターで重ね塗
り塗工し、60℃で30分間乾燥し熱硬化性樹脂層を得た。
樹脂層の厚みは、60μmでトータル80μmであった。
(17)酢酸エチル300部、反応性アクリル樹脂(メタア
クリル酸メチルとメタアクリル酸ブチル、アクリル酸2
−ヒドロキシエチルとアクリル酸とメタアクリル酸4−
アミノエチルとの共重合体、Mw=360,000、Tg35℃、OH
価20とCOOH価20とNH2価40)を固形分で100部、ブロック
イソシアネート(武田薬品工業(株)製、タケネートB
−815N)59部(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の
官能基に対し、1.2当量のイソシアネート基を有する)
をよく攪拌しながら混合した。この混合物をPETフィル
ムの離型面にアプリケーターで塗工し、80℃にて5分間
乾燥し樹脂層を形成した。樹脂層の厚みは、20μmであ
った。これを表面層とした。次に、酢酸エチル300部、
反応性アクリル樹脂(メタアクリル酸メチルとアクリル
酸ブチル、メタアクリル酸とアクリル酸3−アミノプロ
ピルとの共重合体、Mw=621,000、Tg10℃、COOH価40とN
H2価40)を固形分100で部、ブロックイソシアネート
(武田薬品工業製、タケネートB−815N)59部(この架
橋剤は上記反応性アクリル樹脂の官能基に対し、1.2当
量のイソシアネート基を有する)、酸化チタン100部を
よく攪拌しながら混合した。この混合物を前述の表面層
の上にアプリケーターで重ね塗り塗工し、70℃にて20分
間乾燥し熱硬化性樹脂層を得た。樹脂層の厚みは、100
μmでトータル120μmであった。
II.熱硬化性樹脂層と熱可塑性樹脂層との積層 熱硬化性樹脂層と熱可塑性樹脂層との積層は、熱ラミ
ネートまたは接着層を介した積層の2種で行った。熱ラ
ミネートについては、以下の表1〜表13に示すように、
80℃〜120℃の間で行った。各材料は以下のものを用い
た。
熱硬化性樹脂層: 上記した〔I〕項で得られたものを用いた。PETシー
トは予め剥し取って使用した。
熱可塑性樹脂層: (i)PVCシート(三宝樹脂工業(株)製、真空成形用
の0.5mm硬質PVCシート (ii)ポリスチレンシート(三菱モンサイト化成(株)
製、HT516の0.7mm押出シート) (iii)ABSシート(住友ノーガタック(株)製、クララ
スチックKU−670の1mm押出シート) (iv)アクリル樹脂シート(旭化成工業(株)製、デル
ペットSR6500の1mm押出シート) 接着層: (i)アクリル粘着剤(綜研化学(株)製、SKダインP
−103、30μm) (ii)SIS粘着剤(シェル化学(株)製、カリフレック
スTR1117、30μm) 下表に、熱硬化性樹脂層については、〔I〕項の番号
で表し、熱可塑性樹脂層については、上記符号で表し
た。積層方法について、「熱ラミ」は熱ラミネートを表
し、またそのラミネートの温度を表した。「接着剤No」
は用いた接着剤の上記種類を表している。
III.積層シートの成形及び硬化方法と積層成形品の表面
性能 積層シートの成形については、縦150mm×横150mm×高
さ50mm(コーナーをR=10mm)の形状に真空成形(成形
圧力約1kg/cm2)したもの、または、同様の形状に圧空
成形(成形圧力約5kg/cm2)したもの、真空と圧空を併
用したものの3つの方法で行った。得られた成形品の硬
化については、それぞれ下表に示す各温度で行った。
IV.積層成形品の性能評価 〔III〕項で得られた積層成形品の表面の物性を以下
に従って評価した。結果は表1〜表5の通りであった。
性能評価 硬 度:鉛筆硬度(JISK5400) 耐薬品性:硫酸(3N)、水酸化ナトリウム(3N)、ア
セトンにそれぞれ10分間浸漬し、その後の外観を評価。
耐候性 :サンシャインウエザーメーター1,000時間
後の外観を評価。
鮮映性 :鮮映度光沢試験Gd値 なお、比較例では、前述の熱可塑性シートのみを真空
成形し、成形品の表面性能を評価し、その結果を表6に
示した。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量平均分子量20,000〜1,000,000の反応
    性アクリル樹脂とブロックイソシアネートとを主成分と
    する未硬化または半硬化状態の熱硬化性樹脂層の片面の
    みに熱可塑性樹脂層を積層してなる積層シートを真空お
    よび/または圧空成形して成形品を得る工程、 該成形品を加熱して該熱硬化性樹脂層を硬化させる工
    程、 を包含する積層成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】重量平均分子量20,000〜1,000,000の反応
    性アクリル樹脂とブロックイソシアネートとブロックさ
    れていないイソシアネート、メラミン、エポキシからな
    る架橋剤の内の少なくとも1種とを主成分とする半硬化
    状態の熱硬化性樹脂層の片面のみに熱可塑性樹脂層を積
    層してなる積層シートを真空および/または圧空成形し
    て成形品を得る工程、 該成形品を加熱して該熱硬化性樹脂層を硬化させる工
    程、 を包含する積層成形品の製造方法。
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